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1 玉 野 市 都 市 計 画 マスタープラン 平 成 25 年 3 月 玉 野 市

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3 はじめに 玉 野 には 美 しく 恵 まれた 瀬 戸 内 の 自 然 をはじめ 貴 重 な 歴 史 文 化 的 資 産 が 多 数 あります また 本 土 と 四 国 を 結 ぶ 海 上 交 通 の 要 所 として 先 人 の 知 恵 とたゆまぬ 努 力 により 発 展 してまいりま した しかし 近 年 人 口 減 少 や 高 齢 化 社 会 の 進 展 産 業 構 造 の 変 化 循 環 型 社 会 への 転 換 など 市 を 取 り 巻 く 社 会 経 済 情 勢 は 大 きく 変 化 しております そのため これからのまちづくりには 本 市 の 特 性 と 課 題 を 的 確 に 捉 え 将 来 を 見 据 えながら 市 民 の 皆 様 と 協 働 で 課 題 に 取 り 組 んでいく 必 要 があります さ らには 平 成 23 年 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 を 契 機 に 全 国 的 にも 安 心 安 全 な 市 街 地 環 境 の 形 成 が 求 められています こうしたなか 安 心 活 力 支 えあい~みんなで 築 く 自 立 都 市 を 将 来 都 市 像 として 定 めた 玉 野 市 総 合 計 画 に 則 し 市 民 の 皆 様 からのご 意 見 を 賜 りながら これからの 都 市 づくりの 基 本 方 針 であります 玉 野 市 都 市 計 画 マスタープランを 策 定 いたしました 本 マスタープランでは 市 民 アンケート 調 査 を 基 に 市 全 体 及 び 各 地 域 ごとの 視 点 から 玉 野 市 の 現 状 と 課 題 を 検 証 し 今 後 10 年 間 における 都 市 整 備 の 基 本 目 標 と 方 針 を 定 めて おります 今 後 は この 都 市 計 画 マスタープランに 基 づいて 美 しい 自 然 を 守 りつつ より 安 心 快 適 で 心 豊 かなくらしが 持 続 できるまちを 市 民 の 皆 様 とともに 築 き 次 世 代 につなげてまい りたいと 考 えております 最 後 に 本 マスタープランの 策 定 にあたり 多 くの 貴 重 なご 意 見 ご 提 言 をいただきま した 市 民 の 皆 様 をはじめ 都 市 計 画 マスタープラン 策 定 委 員 会 委 員 の 皆 様 ならびに 関 係 の 皆 様 に 心 から 感 謝 を 申 し 上 げます 平 成 25 年 3 月 玉 野 市 長

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5 目 次 第 1 章 都 市 計 画 マスタープランとは 都 市 計 画 マスタープランの 背 景 と 目 的 計 画 の 位 置 づけ 計 画 の 骨 子... 3 第 2 章 玉 野 市 の 現 況 と 課 題 都 市 の 現 況 将 来 都 市 像 の 設 定 都 市 づくりの 基 本 目 標 将 来 フレーム 将 来 の 都 市 構 造 第 3 章 全 体 構 想 土 地 利 用 方 針 都 市 施 設 整 備 の 方 針 都 市 環 境 形 成 と 保 全 の 方 針 都 市 景 観 形 成 の 方 針 都 市 防 災 の 整 備 方 針 その 他 都 市 整 備 の 方 針 第 4 章 地 域 別 構 想 地 域 区 分 の 設 定 田 井 地 域 の 地 域 別 構 想 宇 野 築 港 地 域 の 地 域 別 構 想 玉 奥 玉 地 域 の 地 域 別 構 想 玉 原 地 域 の 地 域 別 構 想 和 田 地 域 の 地 域 別 構 想 日 比 渋 川 地 域 の 地 域 別 構 想 荘 内 地 域 の 地 域 別 構 想 八 浜 地 域 の 地 域 別 構 想 山 田 地 域 の 地 域 別 構 想 東 児 地 域 の 地 域 別 構 想 第 5 章 実 現 化 方 策 の 検 討 実 現 に 向 けての 基 本 的 な 考 え 方 安 全 安 心 で 快 適 に 暮 らせる 都 市 づくりに 向 けた 取 組 適 正 な 土 地 利 用 の 規 制 誘 導 市 民 市 議 会 行 政 との 協 働 によるまちづくりの 推 進

6 第 1 章 都 市 計 画 マスタープランとは 第 1 章 都 市 計 画 マスタープランとは 1-1 都 市 計 画 マスタープランの 背 景 と 目 的 (1) 都 市 計 画 マスタープラン 市 町 村 の 都 市 計 画 に 関 する 基 本 的 な 方 針 ( 以 下 都 市 計 画 マスタープラン とい う )は 平 成 4 年 の 都 市 計 画 法 の 改 正 により 創 設 されたもので 市 町 村 の 都 市 計 画 に 対 して 基 本 的 な 方 向 性 を 示 す 役 割 を 担 っています この 計 画 は 市 民 に 最 も 近 い 立 場 にある 市 町 村 が 市 町 村 の 課 題 に 対 応 しつつ 市 全 体 の 施 策 の 方 向 性 や 広 域 的 な 観 点 を 踏 まえ 市 民 の 意 見 を 反 映 させながら 策 定 す るものです そして この 計 画 では 都 市 づくりの 具 体 的 な 将 来 ビジョンを 確 立 し 地 域 別 のあるべき 市 街 地 像 課 題 に 対 応 した 都 市 づくりの 方 針 等 を 定 めています 都 市 計 画 マスタープランの 法 的 位 置 付 け 都 市 計 画 法 第 18 条 の2 ( 市 町 村 の 都 市 計 画 に 関 する 基 本 的 な 方 針 ) 法 18 条 の2 市 町 村 は 議 会 の 議 決 を 経 て 定 められた 当 該 市 町 村 の 建 設 に 関 する 基 本 構 想 並 びに 都 市 計 画 区 域 の 整 備 開 発 及 び 保 全 の 方 針 に 即 し 当 該 市 町 村 の 都 市 計 画 に 関 する 基 本 的 な 方 針 ( 以 下 この 条 において 基 本 方 針 という)を 定 めるものとする 2 市 町 村 は 基 本 方 針 を 定 めようとするときは あらかじめ 公 聴 会 の 開 催 等 住 民 の 意 見 を 反 映 させるために 必 要 な 措 置 を 講 ずるものとする 3 市 町 村 は 基 本 方 針 を 定 めたときは 遅 延 なく これを 公 表 するとともに 都 道 府 県 知 事 に 通 知 しなければならない 4 市 町 村 が 定 める 都 市 計 画 は 基 本 方 針 に 即 したものでなければならない (2) 見 直 しの 背 景 本 市 は 平 成 8 年 9 月 に 平 成 22 年 を 目 標 年 次 とする 都 市 計 画 マスタープランを 策 定 し 社 会 情 勢 の 変 化 等 に 対 応 しながら 計 画 的 なまちづくりを 進 めてきました 一 方 わが 国 においては 厳 しい 財 政 状 況 のもと 人 口 減 少 と 急 激 な 少 子 高 齢 化 が 進 んでおり 都 市 計 画 分 野 においても 成 熟 社 会 に 対 応 した 新 たな 価 値 観 のもと 既 存 の 資 源 を 活 用 しながら 持 続 的 な 成 長 を 実 現 する 取 組 みを 進 めることが 課 題 と なっています 本 市 においては 今 後 の 都 市 づくりの 指 針 となる 玉 野 市 総 合 計 画 が 平 成 19 年 度 に スタートしました そこで これを 受 けて 新 たな 都 市 計 画 マスタープランを 策 定 することとなりました 1

7 第 1 章 都 市 計 画 マスタープランとは 1-2 計 画 の 位 置 づけ (1) 計 画 の 位 置 づけ 背 景 玉 野 市 都 市 計 画 マスタープランは 玉 野 市 総 合 計 画 岡 山 県 が 策 定 する 岡 山 県 南 広 域 都 市 計 画 区 域 の 整 備 開 発 及 び 保 全 の 方 針 ( 都 市 計 画 区 域 マスタープラン) に 即 し 本 市 の 定 める 都 市 計 画 の 方 針 を 示 すものです 上 位 計 画 玉 野 市 総 合 計 画 みんなで 築 くたまのプラン 岡 山 県 南 広 域 都 市 計 画 区 域 の 整 備 開 発 及 び 保 全 の 方 針 ( 都 市 計 画 区 域 マスタープラン) 即 する ( 都 市 計 画 法 第 18 条 の2) 玉 野 市 の 都 市 計 画 に 関 する 基 本 的 な 方 針 玉 野 市 都 市 計 画 マスタープラン 踏 まえる 関 連 計 画 分 野 別 県 広 域 計 画 玉 野 市 関 連 計 画 図 1-1 玉 野 市 都 市 計 画 マスタープランの 位 置 付 け (2) 計 画 期 間 都 市 計 画 マスタープランは 都 市 計 画 を 長 期 的 継 続 的 に 先 導 する 役 割 を 持 つこと から 概 ね 10 年 ~20 年 後 の 都 市 の 将 来 像 を 展 望 し 概 ね 10 年 後 の 目 標 を 設 定 します 本 計 画 の 計 画 期 間 は 平 成 25(2013) 年 度 を 初 年 度 とした 10 年 間 とし 平 成 34(2022) 年 度 を 目 標 年 次 とします 2

8 第 1 章 都 市 計 画 マスタープランとは 1-3 計 画 の 骨 子 本 計 画 の 骨 子 を 図 に 示 します 現 況 調 査 と 分 析 玉 野 市 のまちづくりに 関 する アンケート 調 査 都 市 整 備 上 の 課 題 第 2 章 / 都 市 づくりの 目 標 ( 現 況 将 来 都 市 像 基 本 目 標 将 来 人 口 将 来 都 市 構 造 ) 策 定 委 員 会 < 第 3 章 / 全 体 構 想 > 1 土 地 利 用 方 針 2 都 市 施 設 整 備 の 方 針 3 都 市 環 境 形 成 と 保 全 の 方 針 4 都 市 景 観 形 成 の 方 針 5 都 市 防 災 の 整 備 方 針 6 その 他 都 市 整 備 の 方 針 < 第 4 章 / 地 域 別 構 想 > 1 地 域 区 分 の 設 定 2 地 域 の 特 性 3 地 域 の 主 要 課 題 4 将 来 の 整 備 目 標 5 まちづくりの 整 備 方 針 パブリック コメント 都 市 計 画 審 議 会 第 5 章 / 実 現 化 方 策 の 検 討 図 1-2 計 画 の 骨 子 3

9 第 2 章 玉 野 市 の 現 況 と 課 題 第 2 章 玉 野 市 の 現 況 と 課 題 2-1 都 市 の 現 況 (1) 都 市 の 成 り 立 ち 1) 位 置 地 勢 本 市 は 岡 山 県 の 南 端 児 島 湾 の 南 部 に 位 置 し 北 は 県 都 岡 山 市 西 は 倉 敷 市 に 接 しています 市 の 面 積 は km2( 平 成 21 年 10 月 1 日 現 在 ) 東 西 16.2km 南 北 14.3km 海 岸 線 延 長 約 44km で 瀬 戸 内 海 に 面 する 自 然 豊 かなまちです JR 宇 野 線 が 通 り 宇 野 駅 と 岡 山 駅 は 約 40 分 で 結 ばれています 高 速 道 路 でのア クセスは 瀬 戸 中 央 自 動 車 道 児 島 IC から 国 道 430 号 で 40 分 (19km) 程 度 となっ ています 市 域 の 約 60%は 山 地 で 平 野 部 は 約 40%と 少 なく 農 村 集 落 が 多 く 形 成 されていま す 岡 山 県 玉 野 市 N 4

10 第 2 章 玉 野 市 の 現 況 と 課 題 2) 沿 革 本 市 は 沿 岸 一 帯 に 屈 曲 した 入 江 が 多 く 太 古 より 舟 航 の 便 にも 恵 まれ 天 然 の 良 港 として 栄 え 19 世 紀 からは 入 江 を 利 用 した 塩 の 生 産 地 として 知 られました 明 治 39 年 の 宇 野 港 の 修 築 明 治 43 年 の 宇 野 線 開 通 と 宇 高 連 絡 船 の 就 航 により 本 土 と 四 国 を 結 ぶ 海 上 交 通 の 要 所 として 繁 栄 の 基 礎 が 築 かれ 製 造 業 を 中 心 に 発 展 し ました 本 市 の 市 制 施 行 は 昭 和 15 年 8 月 で その 後 旧 山 田 村 旧 荘 内 村 旧 八 浜 町 旧 東 児 町 の 合 併 を 経 て 現 在 の 市 域 に 至 っています (2) 歴 史 的 自 然 的 条 件 1) 歴 史 文 化 的 条 件 八 浜 地 域 の 歴 史 的 町 並 みをはじめ 多 くの 文 化 財 や 史 跡 郷 土 記 念 物 が 点 在 してい ます 市 東 部 の 山 田 地 区 には 塩 田 跡 地 や 国 登 録 有 形 文 化 財 である 明 治 時 代 の 専 売 庁 舎 を はじめ 貴 重 な 歴 史 文 化 的 資 源 が 残 されています 2) 自 然 的 条 件 本 市 は 瀬 戸 内 海 に 面 しており 直 島 諸 島 等 の 多 島 美 に 恵 まれ その 一 部 は 瀬 戸 内 海 国 立 公 園 区 域 に 指 定 されています 渋 川 海 岸 出 崎 海 岸 等 瀬 戸 内 海 の 美 しい 自 然 を 享 受 することができる 親 水 空 間 には 夏 場 多 くの 観 光 客 が 訪 れます その 他 王 子 が 岳 をはじめとする 山 岳 ホタルが 生 息 する 鴨 川 水 系 深 山 公 園 等 自 然 環 境 に 恵 まれた 多 くの 貴 重 な 資 源 を 有 しています (3) 社 会 的 条 件 1) 人 口 等 市 制 施 行 以 降 市 域 の 拡 大 とともに 人 口 は 増 加 してきましたが 昭 和 50 年 をピー クとして 減 少 傾 向 に 転 じ 現 在 もなお 減 少 傾 向 となっています 一 方 世 帯 数 は 人 口 が 減 少 に 転 じて 以 降 も 増 加 傾 向 で 推 移 しています 人 口 世 帯 数 は 平 成 22 年 国 勢 調 査 によると 64,588 人 25,449 世 帯 世 帯 当 たり の 人 員 は 2.54 人 / 世 帯 と 縮 小 傾 向 にあり 岡 山 県 平 均 の 2.58 人 / 世 帯 を 下 回 って います 2) 産 業 産 業 構 造 は 平 成 22 年 国 勢 調 査 によると 15 歳 以 上 就 業 者 の 産 業 別 内 訳 が 第 3 次 産 業 62.3% 第 2 次 産 業 34.9% 第 1 次 産 業 2.8%であり 岡 山 県 平 均 と 比 較 する と 第 2 次 産 業 の 割 合 が 大 きく 第 1 次 産 業 第 3 次 産 業 が 小 さくなっています 5

11 第 2 章 玉 野 市 の 現 況 と 課 題 昭 和 60 年 以 降 の 推 移 をみると 第 3 次 産 業 の 割 合 は 増 加 傾 向 第 2 次 産 業 の 割 合 は 減 少 傾 向 第 1 次 産 業 は 減 少 の 後 横 ばいとなっています 農 業 は 従 事 者 の 高 齢 化 が 進 み 平 成 22 年 国 勢 調 査 によると 農 業 従 業 者 の 70.0% が 60 歳 以 上 となっています また 耕 地 面 積 は 昭 和 40 年 をピークに 減 少 が 続 き 平 成 22 年 にはピーク 時 の 4 割 程 度 まで 減 少 しています 工 業 は 工 業 統 計 調 査 によると 平 成 21 年 の 事 業 所 数 は 150 従 業 者 数 は 7,499 人 製 造 品 出 荷 額 等 は 約 3,899 億 円 で 事 業 所 数 従 業 者 数 はともに 長 期 的 な 減 少 傾 向 から 脱 し 横 ばいまたは 微 増 の 状 況 となっています 製 造 品 出 荷 額 等 は 近 年 大 き な 伸 びを 示 しており 製 造 品 出 荷 額 等 の 産 業 分 類 別 内 訳 では 輸 送 用 機 械 器 具 製 造 業 が 71.7%を 占 めています 商 業 は 平 成 19 年 商 業 統 計 調 査 によると 小 売 業 ( 飲 食 業 を 除 く)の 商 店 数 658 店 従 業 者 数 3,301 人 年 間 商 品 販 売 額 466 億 円 で 平 成 16 年 に 比 べ 商 店 数 は 94 店 (12.5%) 減 少 年 間 商 品 販 売 額 は 121 億 円 (20.8%) 減 少 しており 購 買 力 の 市 外 への 流 出 額 は 219 億 円 流 出 率 32.4%となっています 本 市 は 市 街 地 が 分 散 していることから 地 域 密 着 型 の 小 規 模 商 圏 が 形 成 されてきま した しかし 消 費 者 のニーズが 多 様 化 し 岡 山 倉 敷 への 消 費 流 出 が 著 しく 商 圏 全 体 が 衰 退 傾 向 にあります 岡 山 県 南 広 域 都 市 計 画 区 域 における 小 売 業 の 事 業 所 数 従 業 者 数 年 間 商 品 販 売 額 の 各 都 市 状 況 を 以 下 に 示 しています 人 口 千 人 あたりの 事 業 所 数 従 業 者 数 は 岡 山 市 倉 敷 市 総 社 市 に 次 ぐ 規 模 で 他 市 や 岡 山 県 の 平 均 を 上 回 る 水 準 となっている 一 方 年 間 商 品 販 売 額 は 岡 山 県 の 平 均 を 大 きく 下 回 っていることから 本 市 の 小 売 業 の 消 費 額 が 岡 山 市 や 倉 敷 市 等 の 市 外 へ 流 出 している 状 況 がうかがえます このことから 既 存 小 売 業 の 活 性 化 とともに 新 たな 小 売 業 を 創 出 できる 商 業 地 の 形 成 を 促 進 することが 必 要 と 考 えられます 区 分 岡 山 市 倉 敷 市 玉 野 市 総 社 市 赤 磐 市 浅 口 市 早 島 町 岡 山 県 事 業 所 数 ( 事 業 所 ) 5,968 4, ,390 小 売 業 総 数 従 業 者 数 ( 人 ) 43,991 28,681 3,301 3,405 1,930 1, ,289 年 間 商 品 販 売 額 ( 百 万 円 ) 859, ,850 46,573 57,897 33,670 26,980 8,399 2,043,853 事 業 所 数 ( 事 業 所 / 千 人 ) 人 口 千 人 あたり 従 業 者 数 ( 人 / 千 人 ) 年 間 商 品 販 売 額 ( 百 万 円 / 千 人 ) 1, , ,047.4 住 民 基 本 台 帳 人 口 (H ) ( 人 ) 683, ,401 67,510 66,595 45,286 38,271 12,194 1,951,420 資 料 : 平 成 19 年 商 業 統 計 調 査 ( 確 報 ) 統 計 表 岡 山 県 住 民 基 本 台 帳 人 口 岡 山 県 3) 道 路 交 通 市 中 央 部 を 南 北 に 通 る 国 道 30 号 海 岸 沿 いの 国 道 430 号 をはじめ 岡 山 玉 野 線 倉 敷 玉 野 線 玉 野 福 田 線 等 の 主 要 地 方 道 を 中 心 とし 隣 接 市 との 広 域 交 通 ネットワーク が 形 成 されています 6

12 第 2 章 玉 野 市 の 現 況 と 課 題 公 共 交 通 としては JR 宇 野 線 や 路 線 バスにより 岡 山 市 方 面 との 広 域 アクセスが 確 保 されています 路 線 バスは 市 内 外 の 主 要 地 域 施 設 を 結 ぶ 重 要 な 交 通 手 段 となっていますが 自 家 用 自 動 車 の 普 及 等 により 利 用 者 数 の 減 少 が 進 んでいます 高 齢 者 障 害 者 等 の 交 通 弱 者 の 移 動 手 段 や 市 内 公 共 施 設 等 の 利 便 性 を 確 保 するため 玉 野 市 コミュニティバス( 愛 称 :シーバス)やデマンドタクシー( 愛 称 :シータク) を 運 行 しています 宇 野 高 松 航 路 については 連 絡 船 の 廃 止 に 伴 い 本 州 四 国 を 結 ぶ 幹 線 航 路 として の 機 能 は 低 下 したものの トラックなどの 自 動 車 航 送 を 中 心 とした 民 間 フェリー 航 路 は 現 在 なお 重 要 な 役 割 を 果 たしています 平 成 21 年 岡 山 県 の 港 湾 統 計 によると 宇 野 港 への 入 港 船 舶 は 年 間 4 万 3 千 隻 を 超 え 船 舶 乗 降 人 員 は 年 間 100 万 人 程 度 と なっています (4) 土 地 利 用 都 市 施 設 の 整 備 状 況 1) 土 地 利 用 土 地 利 用 面 積 の 内 訳 は 平 成 18 年 度 の 都 市 計 画 基 礎 調 査 によると 山 林 農 地 等 の 自 然 的 土 地 利 用 が 77.5% 宅 地 等 の 都 市 的 土 地 利 用 が 22.5%となっており 山 林 が 市 域 の 大 部 分 を 占 めています 宅 地 の 内 訳 は 住 宅 66.8% 商 業 7.3% 工 業 25.9%となっており 工 業 用 地 や 住 宅 用 地 の 一 部 は 臨 海 地 域 の 埋 立 てによって 生 み 出 されています 近 年 大 規 模 な 鉄 道 跡 地 の 有 効 利 用 による 宇 野 港 周 辺 の 再 開 発 整 備 を 目 的 として 土 地 区 画 整 理 事 業 が 行 われました 2) 都 市 施 設 の 整 備 状 況 ( 平 成 22 年 度 末 現 在 ) 都 市 計 画 道 路 は 幹 線 街 路 20 路 線 と 特 殊 街 路 1 路 線 の 計 21 路 線 総 延 長 44,960 mが 計 画 決 定 されています 全 体 の 改 良 率 は 84.7%で 岡 山 県 平 均 の 56.9% 岡 山 県 南 広 域 都 市 計 画 区 域 内 の 自 治 体 平 均 の 61.5%を 上 回 っています 公 園 は 街 区 公 園 26 か 所 近 隣 公 園 5 か 所 地 区 公 園 1 か 所 運 動 公 園 1 か 所 風 致 公 園 2 か 所 の 都 市 計 画 公 園 が 決 定 されています 計 画 決 定 面 積 は 合 計 ha 供 用 率 は 100%と 極 めて 高 く 岡 山 県 平 均 の 84.1% 岡 山 県 南 広 域 都 市 計 画 区 域 内 の 自 治 体 平 均 の 82.9%を 大 きく 上 回 っています 公 共 下 水 道 の 人 口 普 及 率 は 87.4%であり 岡 山 県 平 均 の 60.4%と 比 較 して 高 い 水 準 となっています ゴミ 処 理 施 設 は 東 西 2 か 所 の 清 掃 センターとリサイクルプラザが 整 備 されており 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 が 1 か 所 で 運 用 されています 7

13 第 2 章 玉 野 市 の 現 況 と 課 題 (5) 都 市 防 災 都 市 景 観 の 状 況 1) 都 市 防 災 地 震 災 害 時 の 避 難 場 所 は 拠 点 避 難 所 として 市 民 センター 等 の 13 か 所 指 定 避 難 所 として 小 中 学 校 集 会 所 等 の 42 か 所 の 合 計 55 か 所 が 指 定 されています 本 市 は 津 波 高 潮 及 び 地 震 防 災 に 関 する 防 災 マップを 作 成 していますが 干 拓 地 埋 立 地 など 臨 海 部 を 中 心 に 危 険 度 の 高 いエリアがみられます 2) 景 観 特 性 本 市 の 海 岸 部 一 帯 は 瀬 戸 内 海 国 立 公 園 の 一 角 をなしており 風 光 明 媚 な 景 勝 地 と して 親 しまれるとともに マリンスポーツの 場 などにも 活 用 されています 海 水 浴 マリンスポーツなどのできる 海 浜 リゾートや 景 勝 地 など 多 様 な 資 源 が 点 在 しています 8

14 第 2 章 玉 野 市 の 現 況 と 課 題 2-2 将 来 都 市 像 の 設 定 将 来 都 市 像 は 以 下 に 整 理 するように 現 況 からの 都 市 整 備 上 の 主 要 課 題 市 民 意 向 調 査 結 果 による 住 環 境 の 満 足 度 社 会 潮 流 を 踏 まえ 玉 野 市 総 合 計 画 における 将 来 像 等 との 整 合 性 を 勘 案 して 設 定 します 都 市 整 備 上 の 主 要 課 題 1 明 確 な 都 市 構 造 の 形 成 都 市 形 成 のための 都 市 拠 点 と 市 民 の 生 活 の 場 となる 地 域 拠 点 に 対 する 明 確 な 位 置 づけと 機 能 充 実 が 必 要 となってい る 2 都 市 の 魅 力 の 向 上 と 定 住 環 境 の 整 備 市 内 には 市 街 地 ( 集 落 )が 分 散 し その 中 で 人 口 減 少 少 子 高 齢 化 も 進 展 してい ることから まちの 活 力 の 低 下 が 懸 念 さ れる 商 店 街 の 衰 退 や 中 心 市 街 地 の 衰 退 が 進 ん でいる 市 街 地 ( 集 落 )では 未 利 用 地 が 生 じるな ど 土 地 利 用 上 の 問 題 が 生 じている 生 活 産 業 基 盤 の 充 実 地 域 特 性 に 応 じ た 定 住 環 境 の 整 備 が 必 要 になっている 整 備 された 都 市 施 設 の 維 持 管 理 費 の 増 大 が 懸 念 される 3 自 然 や 産 業 など 玉 野 市 の 特 性 を 活 かし たまちづくり 美 しい 景 観 や 自 然 的 土 地 利 用 海 浜 リゾ ート 歴 史 的 資 源 造 船 業 や 港 等 地 域 の 特 性 や 貴 重 な 資 源 を 積 極 的 に 活 用 した まちづくりを 進 めていくことが 求 められ ている 4 安 全 安 心 のまちづくり 住 工 混 在 地 や 各 集 落 地 では 道 路 が 狭 く 建 物 が 密 集 していることから 火 災 や 建 物 の 倒 壊 による 危 険 性 が 危 惧 される 全 国 で 自 然 災 害 が 頻 発 していることから 災 害 に 強 い( 減 災 )まちづくりが 要 請 さ れる 地 域 の 住 民 が 主 体 となる 自 主 防 災 組 織 の 活 動 が 求 められている 5 地 域 住 民 との 協 働 によるまちづくり 今 後 のまちづくりにあっては 地 域 住 民 行 政 及 び 関 連 団 体 との 協 働 により 施 設 の 維 持 管 理 防 災 組 織 の 強 化 等 各 方 面 での 活 動 が 重 要 になっている 玉 野 市 総 合 計 画 将 来 像 安 心 活 力 支 えあい ~みんなで 築 く 自 立 都 市 政 策 の 体 系 1. 住 み 心 地 のよい 活 気 あるまち (1) 快 適 で 暮 らしやすいまちづくり (2) 美 しい 環 境 を 守 るまちづくり (3) 活 気 あるいきいきとしたまちづく り 2. 健 やかで 安 全 安 心 に 暮 らせるまち (4) 安 全 で 災 害 に 強 いまちづくり (5) 安 心 して 生 活 できるまちづくり (6) 元 気 のある 健 康 なまちづくり 3. 豊 かな 心 をはぐくむまち (7) 生 きがいに 満 ちた 豊 かなまちづくり (8) 心 豊 かな 人 をはぐくむまちづくり 4. 市 民 が 主 役 で 築 くまち (9) 市 民 参 加 のまちづくり 市 民 意 向 調 査 結 果 自 然 の 豊 かさ 住 環 境 町 並 みの 美 しさ に 関 しては 満 足 度 が 高 い 買 物 通 勤 通 学 公 共 交 通 の 利 便 性 に 関 しては 中 心 部 以 外 で 不 満 足 度 が 高 い 住 民 同 士 の 交 流 や 連 帯 感 に 関 しては 満 足 度 が 高 い しかし 災 害 や 事 件 事 故 に 対 する 安 全 性 に 関 しては 不 満 足 度 が 高 い 社 会 潮 流 超 高 齢 社 会 人 口 減 少 社 会 の 到 来 平 成 23 年 3 月 11 日 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 を 教 訓 とした 更 なる 安 全 安 心 へ の 希 求 環 境 エネルギー 問 題 の 深 刻 化 と 低 炭 素 社 会 づくり 価 値 観 やライフスタイルの 変 化 行 財 政 の 改 革 の 推 進 まちづくりへの 多 様 な 主 体 の 参 画 と 協 働 意 識 の 高 まり 9

15 第 2 章 玉 野 市 の 現 況 と 課 題 玉 野 市 都 市 計 画 マスタープランは 玉 野 市 総 合 計 画 に 即 して 都 市 計 画 の 基 本 的 な 方 針 を 定 めるものです このことから 本 市 が 目 指 す 将 来 都 市 像 は 玉 野 市 総 合 計 画 が 定 める 将 来 像 と 同 じものと 考 えます この 考 え 方 から 本 市 都 市 計 画 マスタープランでは 本 市 が 目 指 す 将 来 都 市 像 を 安 心 活 力 支 えあい~みんなで 築 く 自 立 都 市 とし この 将 来 都 市 像 を 実 現 するため 都 市 計 画 の 視 点 から 基 本 目 標 都 市 づくりの 土 地 利 用 方 針 及 び 分 野 別 整 備 方 針 を 定 め ます 将 来 都 市 像 安 心 活 力 支 えあい~みんなで 築 く 自 立 都 市 10

16 第 2 章 玉 野 市 の 現 況 と 課 題 2-3 都 市 づくりの 基 本 目 標 本 市 の 上 位 計 画 である 玉 野 市 総 合 計 画 においては 今 後 10 年 間 を 見 据 えて 市 が 重 点 的 に 取 り 組 むべき 施 策 は 真 に 生 活 に 身 近 な 施 策 の 充 実 が 求 められています そういったことから 本 総 合 計 画 においては 安 心 活 力 支 えあい~みんなで 築 く 自 立 都 市 を 玉 野 市 の 将 来 像 とし 各 種 施 策 を 推 進 してまいります と 定 めています このことを 踏 まえ 本 市 都 市 計 画 マスタープランにおいては 自 然 災 害 や 事 故 等 に 対 する 安 全 性 を 高 めるとともに 誰 もが 安 心 して 暮 らせる 都 市 環 境 の 形 成 を 目 指 しま す 合 わせて 豊 かな 自 然 を 守 り 育 てるとともに 産 業 基 盤 を 充 実 して 産 業 の 活 性 化 を 持 続 的 に 進 めることとし これらの 都 市 づくりを 市 民 等 と 行 政 の 協 働 により 進 めるこ とを 目 指 します この 考 え 方 から 本 市 の 将 来 像 を 実 現 するための 都 市 づくりの 基 本 目 標 として 次 の5つを 設 定 します 将 来 都 市 像 安 心 活 力 支 えあい ~みんなで 築 く 自 立 都 市 基 本 目 標 (1) 快 適 に 暮 らせる 身 近 な 生 活 圏 と 都 市 構 造 づくり (2) 生 活 産 業 基 盤 が 整 った 活 力 ある 都 市 づくり (3) 瀬 戸 内 海 の 自 然 文 化 風 土 を 活 かす 環 境 都 市 づくり (4) 安 全 で 災 害 に 強 い 都 市 づくり (5) 協 働 による 個 性 を 活 かした 都 市 づくり 11

17 第 2 章 玉 野 市 の 現 況 と 課 題 (1) 快 適 に 暮 らせる 身 近 な 生 活 圏 と 都 市 構 造 づくり 各 地 域 において 日 常 生 活 に 必 要 な 諸 機 能 を 備 えた 生 活 拠 点 を 核 として 快 適 に 暮 ら せる 身 近 な 日 常 生 活 圏 を 構 築 するとともに 質 の 高 い 都 市 機 能 を 都 市 拠 点 に 集 積 させ 多 様 で 高 度 なニーズに 対 応 する 都 市 サービスの 提 供 を 目 指 します 併 せて 都 市 拠 点 と 生 活 拠 点 及 び 各 拠 点 と 周 辺 地 域 を 連 絡 する 地 域 公 共 交 通 網 を 充 実 し 誰 もが 多 様 なニーズに 対 応 する 各 種 サービスを 受 けることができ 快 適 に 暮 ら せる 都 市 構 造 づくりを 目 指 します また ユニバーサルデザインの 導 入 等 により 高 齢 者 や 障 害 者 を 含 めて 誰 もが 安 心 し 快 適 に 暮 らせる 都 市 を 目 指 します (2) 生 活 産 業 基 盤 が 整 った 活 力 ある 都 市 づくり 子 どもから 高 齢 者 まで 誰 もが 健 やかに 暮 らせる 住 環 境 や 医 療 福 祉 環 境 を 充 実 す るとともに 道 路 公 園 下 水 道 公 共 交 通 の 整 備 充 実 を 目 指 します また 幹 線 道 路 等 の 産 業 基 盤 の 充 実 を 図 り 農 業 をはじめ 工 業 商 業 などの 様 々 な 産 業 の 振 興 を 進 め 多 様 な 就 業 場 所 づくりを 目 指 します さらに 鉄 道 バスなどの 陸 上 交 通 と フェリーや 大 型 客 船 バースなどの 海 上 交 通 の 結 節 点 という 立 地 や 地 球 環 境 への 負 荷 低 減 に 向 けたモーダルシフトに 対 応 できる 物 流 港 を 活 用 することにより 商 業 工 業 をはじめとする 周 辺 の 産 業 の 活 性 化 を 目 指 します また コンパクトシティの 考 え 方 に 基 づき 都 市 拠 点 及 び 各 生 活 拠 点 において 都 市 空 間 の 活 性 化 を 図 り 活 力 ある 都 市 空 間 づくりを 目 指 します (3) 瀬 戸 内 海 の 自 然 文 化 風 土 を 活 かす 環 境 都 市 づくり 美 しい 瀬 戸 内 海 の 自 然 環 境 資 源 景 観 これと 調 和 する 緑 豊 かな 山 々の 森 林 市 民 に 親 しまれている 海 岸 を 守 り 育 てることを 目 指 します また これらの 資 源 を 市 民 が 再 認 識 し 臨 海 の 街 として 個 性 をはぐくむ 環 境 都 市 づ くりを 目 指 します さらに 交 通 の 結 節 点 という 地 理 的 条 件 と 恵 まれた 瀬 戸 内 の 資 源 や 産 業 資 源 を 有 効 に 活 用 し 活 力 ある 産 業 文 化 をはぐくみ 人 々が 行 き 交 う 活 気 あるまちの 創 造 を 目 指 します 12

18 第 2 章 玉 野 市 の 現 況 と 課 題 (4) 安 全 で 災 害 に 強 い 都 市 づくり 住 宅 主 要 公 共 建 築 物 などの 不 燃 化 耐 震 化 の 促 進 と 自 然 災 害 に 対 応 できる 治 山 治 水 及 び 津 波 対 策 の 充 実 を 目 指 します また 有 事 に 備 えて 救 援 物 資 の 輸 送 復 旧 応 援 等 の 対 応 のため 広 域 連 携 の 強 化 を 図 るとともに 災 害 対 策 本 部 や 救 助 活 動 の 拠 点 となる 施 設 及 び 体 制 の 機 能 強 化 避 難 路 避 難 地 の 確 保 により 災 害 に 強 い 都 市 づくりを 目 指 します (5) 協 働 による 個 性 を 活 かした 都 市 づくり 瀬 戸 内 の 文 化 や 風 土 といった 本 市 特 有 の 資 源 を 共 有 し 人 と 人 の 絆 を 大 切 に 育 てる とともに 市 民 や 事 業 者 等 が 都 市 づくりに 参 画 できる 機 会 を 増 やし 都 市 づくりの 多 様 な 場 において 市 民 等 と 行 政 の 協 働 による 都 市 づくりを 目 指 します 用 語 説 明 ユニバーサルデザイン: 年 齢 性 別 障 害 国 籍 人 種 等 を 問 わずに 利 用 することができる 都 市 空 間 施 設 製 品 などあらゆる 領 域 の 設 計 デザイン またその 考 え 方 モーダルシフト:トラック 等 による 貨 物 輸 送 を 地 球 に 優 しく 大 量 輸 送 が 可 能 な 海 運 また は 鉄 道 に 転 換 すること コンパクトシティの 考 え 方 : 市 街 地 の 郊 外 への 拡 大 を 前 提 としたまちづくりではなく 既 存 の 都 市 施 設 等 を 活 用 した 各 地 域 で 生 活 しやすく かつ 持 続 可 能 なまちづくりの 考 え 方 13

19 第 2 章 玉 野 市 の 現 況 と 課 題 2-4 将 来 フレーム ここでは 本 市 の 将 来 人 口 の 各 種 推 計 値 と 人 口 減 少 の 対 応 策 を 勘 案 し 人 口 の 基 本 的 な 考 え 方 を 整 理 します (1) 将 来 人 口 1) 基 本 的 な 考 え 方 現 状 本 市 の 人 口 は 昭 和 50 年 国 勢 調 査 で 78,516 人 ( 昭 和 51 年 住 民 基 本 台 帳 人 口 で 80,133 人 )とピークを 迎 え その 後 は 社 会 動 態 の 減 少 が 続 くとともに 平 成 3 年 からは 自 然 動 態 も 減 少 となり 平 成 17 年 に 67,047 人 平 成 22 年 には 64,588 人 ( 国 勢 調 査 値 ) になっています また 現 状 において 少 子 高 齢 化 に 伴 う 自 然 動 態 の 減 少 と 就 業 場 所 の 減 少 等 に 伴 う 社 会 動 態 の 減 少 が 同 時 に 起 きています 表 2-1 本 市 人 口 の 推 移 ( 実 績 ) 区 分 昭 和 平 成 45 年 50 年 55 年 60 年 40 年 2 年 7 年 12 年 17 年 22 年 人 口 ( 人 ) 66,232 68,446 78,516 77,803 76,594 73,238 71,330 69,567 67,047 64,588 指 数 資 料 : 国 勢 調 査 指 数 は 昭 和 50 年 =100としたもの このうち 自 然 動 態 は 本 市 において 少 子 高 齢 化 が 進 んでおり 高 齢 化 率 は 30.4 パ ーセント( 平 成 24 年 3 月 末 現 在 住 民 基 本 台 帳 )と 高 くなっています そして 今 後 も 出 生 数 の 減 少 高 齢 者 人 口 の 増 加 に 伴 う 死 亡 数 の 増 加 が 予 測 されることから 減 少 が 続 くものと 見 込 まれます しかし 社 会 動 態 は 平 成 17 年 以 降 において 減 少 幅 が 縮 小 傾 向 にあり 今 後 も 良 質 な 住 宅 地 の 提 供 など 様 々な 施 策 により 定 住 化 を 促 進 し 減 少 幅 を 更 に 縮 小 する ことが 考 えられます ( 人 ) 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1, ,000-1,500-2,000-2,500-3,000-3,500 平 成 7 年 度 2,321 2,226 2,217 1,985 1,999 1,821 1,810 1,715 1,686 1,707 1,529 1,576 1,6 13 1,637 1,495 1, ,379-2,432-2,430-2,273-2,167-2,257-2,210-2,070-2,184-2,014-1,953-2,011-1,9 17-1,944-1,718-1,838 平 成 8 年 度 平 成 9 年 度 平 成 10 年 度 平 成 11 年 度 平 成 12 年 度 平 成 13 年 度 平 成 14 年 度 平 成 15 年 度 平 成 16 年 度 平 成 17 年 度 平 成 1 8 年 度 平 成 19 年 度 平 成 20 年 度 平 成 21 年 度 平 成 22 年 度 出 生 転 入 死 亡 転 出 合 計 図 2-1 玉 野 市 の 自 然 動 態 社 会 動 態 の 推 移 ( 資 料 : 住 民 基 本 台 帳 ) 14

20 第 2 章 玉 野 市 の 現 況 と 課 題 上 位 計 画 における 将 来 人 口 玉 野 市 総 合 計 画 の 基 本 構 想 においては 様 々な 人 口 の 減 少 を 抑 制 する 施 策 を 的 確 かつ 効 果 的 に 展 開 することにより 将 来 人 口 の 減 少 幅 を 抑 制 し 目 標 年 次 となる 平 成 28 年 度 の 将 来 人 口 を 65,000 人 と 定 めていますが 都 市 計 画 マスタープランの 目 標 年 度 は 平 成 34 年 度 としています 基 本 的 な 考 え 方 上 記 のことを 踏 まえ 就 業 場 所 の 拡 充 や 良 好 な 住 宅 地 の 供 給 及 び 利 便 性 の 高 い 交 通 手 段 の 充 実 や 充 実 した 子 育 て 支 援 質 の 高 い 教 育 の 提 供 などにより 転 入 数 の 増 加 と 転 出 数 の 減 少 を 図 り 社 会 動 態 の 減 少 幅 を 抑 制 することを 目 指 すとともに 転 入 数 の 増 加 に 伴 う 出 生 数 の 増 加 も 期 待 し 自 然 動 態 による 減 少 幅 を 抑 制 すること を 目 指 します 2) 将 来 人 口 基 本 的 な 考 え 方 を 踏 まえ 平 成 34 年 の 将 来 人 口 は 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 による 平 成 32 年 37 年 の 推 計 結 果 における 封 鎖 人 口 を 参 考 に 人 口 の 減 少 を 抑 制 する 様 々な 施 策 の 推 進 による 社 会 動 態 ( 転 入 転 出 )の 増 減 などを 勘 案 します 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 の 将 来 推 計 人 口 は 自 然 動 態 のみによる 封 鎖 人 口 ( 参 考 値 ) 平 成 32 年 を 61,086 人 平 成 37 年 を 58,248 人 自 然 動 態 社 会 動 態 を 当 て はめた 将 来 推 計 人 口 ( 公 表 値 )を 平 成 32 年 が 57,342 人 平 成 37 年 を 53,425 人 と 推 計 しています 70,000 65,000 60,000 55,000 50,000 ( 人 ) 67,047 65,540 63,535 67,047 61,086 64,085 58,248 60,925 57,342 H34 年 53,425 H17 年 (2005) H22 年 (2010) H27 年 (2015) H32 年 (2020) H37 年 (2025) 封 鎖 人 口 ( 参 考 値 ) 将 来 推 計 人 口 ( 公 表 値 ) 区 図 2-2 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 による 将 来 人 口 推 計 結 果 表 2-2 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 による 将 来 人 口 推 計 ( 平 成 20 年 12 月 推 計 ) 実 数 ( 人 ) 推 計 人 口 ( 人 ) 平 成 17 年 平 成 22 年 平 成 27 年 平 成 32 年 平 成 37 年 平 成 42 年 分 2005 年 国 勢 調 査 2010 年 封 鎖 人 口 将 来 推 計 人 口 2015 年 封 鎖 人 口 将 来 推 計 人 口 2020 年 封 鎖 人 口 将 来 推 計 人 口 2025 年 封 鎖 人 口 将 来 推 計 人 口 2030 年 封 鎖 人 口 将 来 推 計 人 口 ( 参 考 値 ) ( 公 表 値 ) ( 参 考 値 ) ( 公 表 値 ) ( 参 考 値 ) ( 公 表 値 ) ( 参 考 値 ) ( 公 表 値 ) ( 参 考 値 ) ( 公 表 値 ) 0~14 歳 8,186 7,319 7,172 6,376 6,040 5,717 5,138 5,207 4,461 4,845 3,964 年 齢 階 層 別 人 口 15~64 歳 41,884 38,976 37,833 35,373 33,409 33,008 30,284 31,536 28,011 30,015 25, 歳 ~ 16,977 19,247 19,080 21,784 21,476 22,361 21,920 21,505 20,953 20,300 19,597 計 67,047 65,540 64,085 63,535 60,925 61,086 57,342 58,248 53,425 55,160 49,332 15

21 第 2 章 玉 野 市 の 現 況 と 課 題 本 市 都 市 計 画 マスタープランにおいては 定 住 促 進 のための 各 種 施 策 などの 環 境 整 備 をはじめ 市 内 での 良 好 な 住 宅 地 の 提 供 などにより 定 住 化 を 積 極 的 に 促 進 し 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 が 推 計 している 社 会 動 態 により 減 少 する 人 口 の 減 少 幅 の 抑 制 を 目 指 します この 考 え 方 を 踏 まえ 将 来 の 人 口 は 平 成 32 年 で 約 6 万 1 千 人 平 成 37 年 で 約 5 万 8 千 人 とし 平 成 34 年 においてはこの 5 年 間 の 2 年 目 として 算 定 して 約 6 万 人 と 想 定 します (2) 市 街 地 フレーム 玉 野 市 の 市 街 地 は 平 成 24 年 3 月 31 日 時 点 で 市 街 化 区 域 が 1,767ha です 現 在 の 市 街 地 における 人 口 密 度 は 概 ね 30 人 /ha 程 度 で 低 下 する 傾 向 にあります また 今 後 の 都 市 づくりにおいては 市 街 地 の 拡 散 による 都 市 の 外 延 化 を 抑 制 した 求 心 力 のある 都 市 構 造 即 ちコンパクトシティへの 転 換 が 求 められ 質 の 向 上 による 持 続 可 能 な 都 市 の 形 成 が 必 要 です そのため 将 来 の 市 街 地 は 目 標 年 次 においても 現 状 の 市 街 地 規 模 を 維 持 していくものとし 概 ね 1,800ha 程 度 の 市 街 地 を 想 定 した 都 市 づく りを 進 めます 用 語 説 明 封 鎖 人 口 : 出 生 と 死 亡 のみを 考 慮 して 推 計 した 人 口 ( 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 の 参 考 推 計 データ) 将 来 推 計 人 口 : 封 鎖 人 口 に 転 入 と 転 出 を 考 慮 して 推 計 した 将 来 推 計 人 口 ( 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 の 公 表 値 ) 16

22 第 2 章 玉 野 市 の 現 況 と 課 題 2-5 将 来 の 都 市 構 造 (1) 玉 野 市 総 合 計 画 における 土 地 利 用 構 想 玉 野 市 総 合 計 画 の 基 本 構 想 では 土 地 利 用 について 自 然 環 境 を 保 全 しつつ 安 全 で 快 適 な 生 活 環 境 の 創 造 に 向 け 環 境 景 観 に 配 慮 した 効 率 的 な 利 用 の 推 進 を 図 り ます と 定 めています 玉 野 市 総 合 計 画 の 玉 野 市 の 将 来 像 の 土 地 利 用 玉 野 市 の 土 地 利 用 構 造 は 総 面 積 の6 割 が 自 然 豊 かな 林 野 部 4 割 が 居 住 等 の 平 野 部 に 大 別 されます 本 市 は 従 来 臨 海 工 業 都 市 として 発 展 してきましたが 瀬 戸 内 海 国 立 公 園 内 の 自 然 豊 かな 山 間 部 や 田 園 地 帯 との 調 和 に 配 慮 した 利 用 を 進 めてきました 土 地 は 市 民 の 生 活 や 経 済 活 動 などの 共 通 の 基 盤 であり 地 域 の 発 展 に 密 接 に 結 びついた 限 られた 資 源 です このため 公 共 の 福 祉 を 優 先 させ 自 然 環 境 を 保 全 しつつ 土 地 利 用 を 総 合 的 かつ 計 画 的 に 行 う 必 要 があります そのため 安 全 で 快 適 な 生 活 環 境 の 創 造 に 向 け 環 境 景 観 に 配 慮 した 効 率 的 な 利 用 の 推 進 を 図 ります (2) 将 来 都 市 構 造 都 市 の 骨 格 的 な 自 然 要 素 や 土 地 利 用 などに 基 づく 都 市 機 能 の 配 置 についての 概 念 に 目 指 すべき 将 来 都 市 像 の 要 素 などを 勘 案 し 本 市 の 将 来 都 市 構 造 は 都 市 機 能 の 集 積 を 目 指 す 拠 点 道 路 等 を 中 心 に 都 市 活 動 を 支 える 都 市 連 携 軸 及 び 市 街 地 などの 土 地 利 用 の 集 団 的 な 空 間 の 形 成 を 目 指 す ゾーン により 構 成 します 1) 拠 点 1 都 市 拠 点 宇 野 港 から 市 役 所 周 辺 については 文 化 医 療 福 祉 商 業 業 務 行 政 交 通 結 節 などの 都 市 機 能 の 集 積 を 促 進 し 多 様 で 高 度 なニーズに 対 応 する 都 市 サービス を 提 供 する 複 合 的 な 都 市 機 能 の 充 実 を 図 り 都 市 拠 点 に 位 置 づけます 2 地 域 生 活 拠 点 各 地 域 において 行 政 施 設 文 化 交 流 施 設 商 業 サービス 施 設 など 日 常 生 活 における 地 域 コミュニティ 機 能 や 商 業 サービス 機 能 の 集 積 を 促 進 し 地 域 の 日 常 生 活 圏 の 拠 点 として 地 域 生 活 拠 点 に 位 置 づけます 3 交 通 拠 点 宇 野 港 JR 宇 野 駅 付 近 については 陸 海 交 通 の 利 便 性 の 向 上 や 結 節 機 能 の 強 化 により 自 動 車 交 通 鉄 道 フェリーによる 他 都 市 他 府 県 との 広 域 交 通 機 能 の 保 全 充 実 を 図 る 拠 点 として 交 通 拠 点 に 位 置 づけます 17

23 第 2 章 玉 野 市 の 現 況 と 課 題 4 産 業 拠 点 玉 田 井 地 区 の 臨 海 工 業 地 と 玉 原 企 業 団 地 については 産 業 の 振 興 や 誘 致 などに より 産 業 の 育 成 と 就 業 の 場 の 拠 点 として 産 業 拠 点 に 位 置 づけます 5 観 光 交 流 拠 点 宇 野 港 から 市 役 所 周 辺 をはじめ 本 市 の 自 然 を 活 かした 観 光 地 やレクリエ-ショ ン 地 を 形 成 している 地 区 については 観 光 用 施 設 情 報 発 信 機 能 の 充 実 や 拠 点 間 の 連 携 を 促 進 し 観 光 交 流 活 動 の 拠 点 として 観 光 交 流 拠 点 に 位 置 づけます 2) 都 市 連 携 軸 1 広 域 連 携 軸 行 政 区 域 を 越 えた 広 域 的 な 交 通 物 流 交 流 に 資 する 動 線 軸 として 国 道 30 号 430 号 を 広 域 連 携 軸 に 位 置 づけます 2 地 域 連 携 軸 隣 接 する 岡 山 市 倉 敷 市 や 市 内 各 地 と 連 絡 している 主 要 地 方 道 や 一 般 県 道 を 市 民 の 日 常 生 活 における 利 便 性 アクセス 性 の 向 上 を 目 指 し 地 域 間 の 交 通 交 流 に 資 する 動 線 軸 として 地 域 連 携 軸 に 位 置 づけます 3)ゾーン 1 市 街 地 ゾーン( 市 街 化 区 域 ) 居 住 商 業 業 務 教 育 文 化 医 療 福 祉 工 業 など 一 定 の 人 口 都 市 機 能 が 適 正 に 配 置 されたゾーンを 市 街 地 ゾーン に 位 置 づけます 2 田 園 ゾーン( 市 街 化 調 整 区 域 ) 市 街 化 調 整 区 域 において 農 地 が 広 がり 集 落 地 が 点 在 する 農 業 地 域 については 農 業 の 振 興 を 基 本 とし 農 業 との 調 和 を 図 りつつ 集 落 地 等 の 地 域 コミュニティの 活 力 の 保 持 や 地 域 産 業 の 活 性 化 を 目 指 す 田 園 ゾーン に 位 置 づけます 3 沿 道 サービスゾーン( 市 街 化 調 整 区 域 ) 市 街 化 調 整 区 域 において 槌 ケ 原 の 県 道 槌 ケ 原 日 比 線 国 道 30 号 の 沿 道 や 東 野 崎 の 県 道 倉 敷 飽 浦 線 沿 道 の 埋 立 地 は 周 辺 の 住 環 境 を 保 全 し 自 然 環 境 や 農 業 との 調 和 を 保 ちつつ 商 業 施 設 等 の 沿 道 サービス 施 設 の 秩 序 ある 土 地 利 用 を 図 る 沿 道 サービスゾーン に 位 置 づけます 4 森 林 ゾーン( 市 街 化 調 整 区 域 ) 市 街 化 調 整 区 域 において 瀬 戸 内 海 国 立 公 園 や 本 市 の 中 央 部 を 北 東 から 南 西 に 連 続 する 山 地 については 森 林 の 保 全 と 自 然 環 境 を 活 かしたレクリエーションの 場 と 18

24 第 2 章 玉 野 市 の 現 況 と 課 題 して 森 林 ゾーン に 位 置 づけます 5 海 岸 ゾーン 瀬 戸 内 海 の 多 島 美 という 景 観 や 海 水 浴 場 等 のレクリエーション 施 設 に 恵 まれて いる 沿 岸 及 び 海 の 玄 関 口 である 宇 野 港 周 辺 については 身 近 な 自 然 とふれあい また 海 辺 の 祭 り 等 を 活 用 して 海 と 親 しむ 場 として 海 岸 ゾーン に 位 置 づけます 図 2-3 将 来 都 市 構 造 図 19

25 第 3 章 全 体 構 想 第 3 章 全 体 構 想 3-1 土 地 利 用 方 針 (1) 基 本 的 な 考 え 方 1) 身 近 な 日 常 生 活 圏 と 多 様 な 都 市 サービスを 提 供 する 都 市 圏 の 形 成 各 地 域 の 交 通 要 所 などの 拠 点 に 日 常 生 活 上 の 各 種 都 市 機 能 を 集 積 して 快 適 に 暮 らせ る 日 常 生 活 圏 の 形 成 を 目 指 すとともに 都 市 拠 点 において 多 様 な 都 市 機 能 を 集 積 し て 質 の 高 い 都 市 サービスの 提 供 を 目 指 します また 都 市 拠 点 と 各 地 域 生 活 拠 点 及 び 周 辺 地 域 を 結 ぶ 幹 線 道 路 網 や 地 域 公 共 交 通 網 の 充 実 を 図 り 多 様 な 市 民 ニーズに 対 応 する 各 種 サービスを 受 けることができる 都 市 圏 の 形 成 を 目 指 して 土 地 利 用 の 誘 導 を 図 ります 2) 自 然 環 境 と 造 船 業 等 の 産 業 風 土 を 活 かす 土 地 利 用 の 誘 導 自 然 豊 かな 山 々 潮 騒 が 薫 る 海 岸 線 などの 身 近 な 自 然 や 製 錬 所 造 船 所 を 源 とす る 産 業 の 地 域 資 源 を 再 発 見 し 市 民 が 人 と 人 の 絆 を 深 めこの 素 晴 らしい 資 源 を 共 有 して 玉 野 らしさ を 再 認 識 できるよう 情 報 発 信 やネットワークの 形 成 とともに 都 市 計 画 や 他 法 令 に 基 づく 適 正 な 土 地 利 用 の 規 制 誘 導 を 目 指 します 3) 地 域 の 特 性 に 適 応 した 合 理 的 な 土 地 利 用 の 誘 導 人 口 や 産 業 の 集 積 度 合 いが 高 い 市 街 地 ( 市 街 化 区 域 )において 各 種 の 都 市 機 能 を 充 実 するとともに 田 園 地 域 ( 市 街 化 調 整 区 域 )において 約 1 万 2 千 人 の 市 民 が 居 住 していることを 踏 まえ 居 住 環 境 の 整 備 などの 適 切 なまちづくりを 検 討 します (2) 土 地 利 用 区 分 の 考 え 方 将 来 都 市 像 の 実 現 に 向 け 現 在 の 土 地 利 用 状 況 を 踏 まえ つつ 市 街 化 区 域 と 市 街 化 調 整 区 域 をそれぞれ 次 のよう な 土 地 利 用 に 区 分 します 市 街 地 ゾーン( 市 街 化 区 域 ) 住 宅 地 専 用 住 宅 地 一 般 住 宅 地 商 業 地 中 心 商 業 サービス 地 地 域 商 業 地 工 業 地 専 用 工 業 地 住 工 共 存 工 業 地 田 園 ゾーン( 市 街 化 調 整 区 域 ) 田 園 集 落 地 田 園 工 業 地 農 地 ゾーン 大 規 模 公 園 墓 園 レクリエーション 地 沿 道 サービスゾーン( 市 街 化 調 整 区 域 ) 森 林 ゾーン( 市 街 化 調 整 区 域 ) 海 岸 ゾーン 20

26 第 3 章 全 体 構 想 (3) 各 地 域 の 土 地 利 用 方 針 1) 市 街 地 ゾーン( 市 街 化 区 域 ) 1 住 宅 地 ア 専 用 住 宅 地 東 紅 陽 台 玉 原 和 田 日 比 地 区 等 の 住 宅 団 地 や 丘 陵 地 の 低 層 住 宅 地 は 専 用 住 宅 地 に 位 置 づけます これらの 区 域 は 計 画 的 開 発 による 低 層 中 高 層 の 住 宅 地 や 緑 豊 かな 低 層 住 宅 地 が 形 成 されていることを 踏 まえ 必 要 に 応 じて 地 区 計 画 や 建 築 協 定 の 適 用 等 を 検 討 し ます また ユニバーサルデザインの 普 及 災 害 被 害 の 軽 減 や 子 育 てしやすい 住 環 境 に 配 慮 し 今 後 とも 誰 もが 安 全 安 心 に 暮 らすことができる 良 好 な 住 環 境 を 保 持 し 戸 建 専 用 住 宅 や 中 高 層 住 宅 を 中 心 とする 住 宅 地 としての 土 地 利 用 を 図 ります イ 一 般 住 宅 地 荘 内 地 域 の 沖 積 平 野 部 や 八 浜 田 井 宇 野 日 比 地 区 等 の 港 や 海 岸 沿 いに 形 成 さ れている 区 域 は 一 般 住 宅 地 に 位 置 づけます これらの 住 宅 地 は 戦 前 からの 住 宅 地 や 市 街 地 外 周 部 において 市 街 地 が 拡 大 して 形 成 された 住 宅 地 であり 木 造 住 宅 が 密 集 する 区 域 や 老 朽 建 築 物 がみられる 区 域 です 一 般 住 宅 と 小 規 模 な 商 業 施 設 作 業 所 等 が 混 在 していることを 踏 まえ 木 造 住 宅 の 耐 火 耐 震 化 や 老 朽 建 築 物 の 更 新 オープンスペースの 確 保 や 狭 あい 道 路 の 拡 幅 整 備 を 誘 導 します また ユニバーサルデザインの 導 入 災 害 被 害 の 軽 減 や 子 育 てしやすい 住 環 境 に 配 慮 し 安 全 で 利 便 性 の 高 い 一 般 住 宅 地 としての 土 地 利 用 を 図 ります 2 商 業 地 ア 中 心 商 業 サービス 地 宇 野 港 から 市 役 所 周 辺 を 中 心 とする 宇 野 築 港 地 区 は 陸 上 交 通 と 海 上 交 通 の 結 節 点 であることや 市 内 各 地 域 を 結 ぶ 地 域 公 共 交 通 の 結 節 点 であることなどを 最 大 限 に 活 かし 本 市 の 中 心 市 街 地 活 性 化 に 向 け 中 心 商 業 サービス 地 として 位 置 づ けます この 地 区 の 東 側 は JR 宇 野 駅 と 宇 野 港 を 中 心 に 駅 南 東 部 の 遊 休 地 と 築 港 商 店 街 を 含 むエリアであり 市 民 の 生 活 の 場 また 観 光 客 の 回 遊 滞 在 の 場 として 交 流 による 賑 わいの 創 出 に 向 けた 土 地 利 用 を 図 ります この 地 区 の 西 側 は 市 役 所 などの 公 共 公 益 施 設 や 国 道 30 号 沿 道 の 商 業 施 設 が 集 積 しているエリアで 既 存 の 商 業 業 務 医 療 文 化 行 政 サービス 等 の 都 市 機 能 の 集 積 を 活 かし 市 民 が 安 心 して 生 活 できる 都 市 サービスの 提 供 に 向 けた 土 地 利 用 を 図 ります 21

27 第 3 章 全 体 構 想 また JR 宇 野 駅 及 び 宇 野 港 周 辺 を 本 地 区 を 回 遊 する 拠 点 として 活 用 するととも に 駅 南 東 部 の 遊 休 地 を 広 域 交 流 拠 点 として 観 光 客 や 市 民 の 利 用 を 促 進 する 交 流 施 設 の 整 備 の 誘 導 を 図 ります イ 地 域 商 業 地 地 域 商 業 地 は 日 常 生 活 の 拠 点 となる 地 域 商 業 地 と 幹 線 道 路 沿 道 の 商 業 地 ( 幹 線 道 路 沿 道 サービス 地 )に 区 分 します ⅰ 地 域 商 業 地 田 井 玉 和 田 日 比 八 浜 町 八 浜 長 尾 胸 上 地 区 の 商 業 地 や 幹 線 道 路 の 沿 道 区 域 は 地 域 商 業 地 として 位 置 づけます これらの 区 域 は 地 域 の 交 通 要 所 に 位 置 し 食 料 品 店 各 種 サービス 店 飲 食 店 等 の 店 舗 郵 便 局 診 療 所 などの 日 常 生 活 を 支 援 する 商 業 業 務 施 設 などが 集 積 していることを 踏 まえ 今 後 とも 日 常 生 活 を 支 援 する 諸 機 能 の 集 積 を 促 進 し 快 適 に 暮 らせる 日 常 生 活 圏 を 形 成 する 拠 点 となる 地 域 商 業 地 としての 土 地 利 用 を 図 ります ⅱ 幹 線 道 路 沿 道 サービス 地 東 紅 陽 台 槌 ケ 原 の 国 道 30 号 沿 道 や 築 港 宇 野 玉 原 の 幹 線 道 路 沿 道 は 幹 線 道 路 沿 道 サービス 地 に 位 置 づけます これらの 区 域 は 周 辺 の 居 住 環 境 や 自 然 環 境 等 との 調 和 を 保 ちつつ 沿 道 サービ ス 施 設 の 秩 序 ある 立 地 の 誘 導 を 図 ります 3 工 業 地 ア 専 用 工 業 地 瀬 戸 内 海 沿 岸 部 の 既 存 工 業 地 区 や 玉 原 企 業 団 地 は 専 用 工 業 地 に 位 置 づけます これらの 地 区 は 本 市 の 基 幹 産 業 用 地 であり 大 規 模 な 就 業 地 を 形 成 しています これらのことを 踏 まえ 未 利 用 地 を 活 用 して 企 業 の 誘 致 や 就 業 地 の 拡 大 を 図 るとと もに 今 後 も 工 業 の 利 便 の 増 進 とともに 周 辺 の 居 住 環 境 や 自 然 環 境 等 との 調 和 を 保 ち 本 市 の 基 幹 産 業 が 集 積 する 工 業 地 としての 土 地 利 用 を 図 ります イ 住 工 共 存 工 業 地 築 港 宇 野 日 比 地 区 等 の 沿 岸 部 や 長 尾 用 吉 迫 間 地 区 の 幹 線 道 路 沿 道 の 工 業 地 は 住 工 共 存 工 業 地 に 位 置 づけます これらの 区 域 は 本 市 工 業 の 発 展 を 担 ってきた 工 場 が 集 積 するとともに 周 辺 に 住 宅 地 が 形 成 されていることを 踏 まえ 快 適 な 生 産 環 境 の 形 成 とともに 居 住 環 境 の 確 保 を 図 り 住 宅 と 工 業 が 共 存 する 住 工 共 存 工 業 地 としての 土 地 利 用 を 図 ります 22

28 第 3 章 全 体 構 想 2) 田 園 ゾーン( 市 街 化 調 整 区 域 ) 1 田 園 集 落 地 等 八 浜 地 域 荘 内 地 域 山 田 地 域 東 児 地 域 等 の 市 街 化 調 整 区 域 の 集 落 地 は 田 園 集 落 地 に 位 置 づけます 優 良 な 農 用 地 が 形 成 されている 田 園 集 落 地 は 無 秩 序 な 開 発 の 防 止 を 基 本 とし 道 路 排 水 施 設 等 の 改 善 を 促 進 するとともに ゆとりある 居 住 環 境 の 維 持 向 上 を 図 り 住 宅 と 地 場 産 業 施 設 が 共 存 する 集 落 地 としての 土 地 利 用 を 図 ります また 八 浜 町 見 石 地 区 と 後 閑 地 区 の 住 宅 団 地 は 田 園 集 落 地 等 に 位 置 づけ 今 後 とも 良 好 な 居 住 環 境 を 保 持 しながら 空 地 の 活 用 などにより 活 性 化 を 図 ります 2 田 園 工 業 地 胸 上 の 沿 岸 部 の 工 業 地 は 田 園 工 業 地 に 位 置 づけます この 区 域 は 区 域 区 分 ( 市 街 化 区 域 と 市 街 化 調 整 区 域 の 区 分 ) 前 から 立 地 している 既 存 工 業 の 利 便 の 増 進 を 図 りつつ 農 業 等 との 調 和 を 基 本 として 田 園 地 域 の 工 業 地 としての 土 地 利 用 を 図 ります 3 農 地 ゾーン 東 七 区 南 七 区 地 区 に 代 表 される 集 団 的 な 農 地 は 農 地 ゾーン として 位 置 づけ 農 業 水 利 施 設 や 農 道 等 の 保 全 により 農 業 生 産 性 の 向 上 や 農 業 経 営 の 安 定 に 努 め 優 良 農 地 として 保 全 を 図 ります 4 大 規 模 公 園 墓 園 大 規 模 公 園 墓 園 は 自 然 環 境 との 調 和 を 図 りつつ 市 民 が 楽 しめるレクリエーショ ンの 場 や 先 祖 を 敬 い 故 人 を 偲 ぶことができる 場 などとしての 土 地 利 用 を 図 ります 特 に 深 山 公 園 は 約 200ha の 豊 かな 自 然 景 観 を 有 しているとともに 道 の 駅 や 農 水 産 物 直 売 所 等 の 施 設 も 設 置 されており 市 内 外 から 多 くの 人 が 訪 れる 県 内 有 数 のレク リエーションスポットになっていることから 引 き 続 き 魅 力 の 向 上 に 努 めます 5レクリエーション 地 深 山 公 園 南 側 滝 上 山 坂 地 区 のゴルフコースなどの 既 存 のレクリエーション 地 は 周 辺 環 境 との 調 和 を 保 ちつつ 保 全 を 図 ります 3) 沿 道 サービスゾーン( 市 街 化 調 整 区 域 ) 槌 ケ 原 の 県 道 槌 ケ 原 日 比 線 国 道 30 号 の 沿 道 や 東 野 崎 の 県 道 倉 敷 飽 浦 線 沿 道 の 埋 立 地 は 沿 道 サービスゾーンに 位 置 づけ 周 辺 の 住 環 境 を 保 全 し 自 然 環 境 や 農 業 と の 調 和 を 保 ちつつ 商 業 施 設 等 の 沿 道 サービス 施 設 の 秩 序 ある 土 地 利 用 を 図 ります 23

29 第 3 章 全 体 構 想 4) 森 林 ゾーン 市 域 の 中 央 部 を 北 東 から 南 西 に 続 く 山 地 や 出 崎 等 の 森 林 は 水 源 かん 養 機 能 や 土 砂 流 出 防 止 等 の 防 災 機 能 の 維 持 を 図 るとともに 開 発 行 為 等 を 抑 制 して 自 然 環 境 の 保 全 森 林 の 育 成 を 図 り 森 林 の 保 全 を 図 ります また 有 害 鳥 獣 や 害 虫 等 による 被 害 の 防 止 に 努 め 森 林 の 維 持 保 全 を 図 ります 瀬 戸 内 海 国 立 公 園 の 森 林 は 保 安 林 を 中 心 に 保 全 を 図 るとともに 深 山 公 園 渋 川 海 岸 周 辺 の 森 林 は 自 然 観 察 野 外 活 動 の 場 や 市 民 の 身 近 なレクリエーションの 場 とし て 活 用 を 図 ります 5) 海 岸 ゾーン 瀬 戸 内 海 沿 岸 のうち 玉 野 東 部 ゾーンは 関 係 機 関 等 と 連 携 しながら 海 と 親 しみ 多 様 なレクリエーションを 楽 しむことのできる 海 岸 づくりを 促 進 します 宇 野 港 周 辺 ゾーンは 人 々が 身 近 に 利 用 交 流 し 海 と 親 しむことができる 岡 山 県 の 海 の 玄 関 口 ( 旅 客 )のエリアとして 賑 わいのある 海 岸 づくりを 促 進 します ま た 地 域 の 行 事 や 文 化 活 動 の 場 として 親 しまれる 海 岸 づくりを 促 進 します 渋 川 周 辺 ゾーンは 県 下 最 大 の 集 客 力 を 持 ち 白 砂 青 松 百 選 日 本 の 渚 百 選 快 水 浴 場 百 選 などに 選 ばれている 渋 川 海 水 浴 場 を 中 心 に 海 と 親 しみ 多 様 なレクリ エーションを 楽 しむことのできる 海 岸 づくりを 促 進 します 24

30 図３ １ 土地利用方針図 第３章 全体構想 25

31 第 3 章 全 体 構 想 3-2 都 市 施 設 整 備 の 方 針 (1) 道 路 交 通 施 設 整 備 方 針 1) 基 本 的 な 考 え 方 1 交 通 ネットワーク 機 能 の 充 実 山 陽 自 動 車 道 等 の 高 速 道 路 への 連 絡 道 路 の 充 実 など 広 域 交 流 の 利 便 性 の 向 上 によ り 他 都 市 との 連 携 を 促 進 する 広 域 交 通 ネットワークの 強 化 に 努 めます 誰 もが 安 全 かつ 快 適 に 多 様 なサービスを 受 けることができるように 都 市 拠 点 と 地 域 生 活 拠 点 及 びその 周 辺 地 域 を 連 絡 する 公 共 交 通 網 の 充 実 を 図 るとともに 災 害 時 や 火 災 時 などに 安 全 な 生 活 を 支 える 道 路 網 の 整 備 を 目 指 します 2 利 用 者 にやさしい 公 共 交 通 づくり 人 々が 安 全 安 心 に かつ 快 適 に 移 動 ができるよう 利 便 性 向 上 を 推 進 するとと もにバリアフリー 化 を 促 進 し 利 用 者 にやさしい 公 共 交 通 の 確 立 を 目 指 します 3 港 湾 施 設 環 境 の 整 備 宇 野 港 では 産 業 活 性 化 や 観 光 振 興 の 基 盤 となる 港 湾 の 整 備 が 実 施 されました 今 後 宇 野 港 宇 野 地 区 においては 人 流 ゾーンとして 市 民 や 観 光 客 の 回 遊 滞 在 を 促 進 す ることで 活 気 ある 暮 らしやすいまちを 目 指 すとともに 宇 野 港 田 井 地 区 においては 物 流 ゾーンとして 新 たな 活 力 の 創 造 を 目 指 します 2) 主 要 な 施 設 の 整 備 の 方 針 1 道 路 ア 国 道 30 号 430 号 の 改 良 と 活 用 ( 主 要 幹 線 道 路 ) 国 道 30 号 430 号 は 周 辺 都 市 と 連 絡 する 主 要 幹 線 道 路 として 位 置 づけます 本 市 の 交 通 の 骨 格 となる 国 道 30 号 は 岡 山 市 や 山 陽 自 動 車 道 への 広 域 交 通 路 とし て 活 用 するとともに 地 域 内 交 通 ネットワークとの 連 携 を 図 ります 国 道 430 号 は 玉 第 1~ 第 3 トンネルの 改 築 整 備 について 早 期 の 事 業 化 を 促 進 すると ともに 渋 川 地 区 において 拡 幅 整 備 事 業 の 検 討 を 引 き 続 き 促 進 します イ 幹 線 道 路 ネットワークの 拡 充 ( 幹 線 道 路 ) 主 要 地 方 道 一 般 県 道 都 市 計 画 道 路 は 幹 線 道 路 として 位 置 づけます 主 要 地 方 道 倉 敷 玉 野 線 は 4 車 線 化 による 早 期 の 完 成 供 用 主 要 地 方 道 倉 敷 飽 浦 線 (バイパス) 県 道 槌 ケ 原 日 比 線 は 引 き 続 き 整 備 を 促 進 します 瀬 戸 中 央 自 動 車 道 水 島 インターチェンジ 方 面 と 連 絡 する 主 要 地 方 道 玉 野 福 田 線 の 未 改 良 区 間 や 県 道 山 田 槌 ケ 原 線 の 歩 道 整 備 などの 事 業 着 手 を 促 進 します 都 市 計 画 道 路 のうち 緊 急 性 のある 路 線 は 引 き 続 き 整 備 を 図 り 市 内 の 安 全 で 円 滑 な 移 動 の 確 保 を 図 ります 26

32 第 3 章 全 体 構 想 ウ 市 民 との 協 働 による 道 路 づくり( 生 活 道 路 ) 生 活 道 路 については 関 係 者 との 協 働 により 順 次 整 備 を 推 進 し 市 民 に 身 近 な 暮 ら しの 利 便 性 や 安 全 性 の 向 上 に 努 めます 橋 梁 は 事 後 的 修 繕 から 予 防 的 修 繕 及 び 計 画 的 な 架 け 替 えを 基 本 にした 長 寿 命 化 修 繕 計 画 に 基 づき コスト 縮 減 を 図 りつつ 計 画 的 な 維 持 管 理 を 推 進 します エ 安 全 安 心 な 道 路 ネットワークの 機 能 充 実 主 要 な 道 路 の 段 差 の 解 消 など ユニバーサルデザインの 導 入 を 推 進 し 高 齢 者 障 害 者 来 訪 者 などの 誰 もが 安 心 して 利 用 できる 道 路 環 境 の 整 備 に 努 めます 交 通 量 の 多 い 幹 線 道 路 においては 歩 道 自 転 車 道 の 整 備 を 推 進 するとともに 通 学 路 の 安 全 対 策 の 充 実 に 努 めます オ 市 民 の 憩 いの 場 として 環 境 に 配 慮 した 道 路 整 備 花 壇 の 緑 化 やオープンスペースの 活 用 などにより 市 民 の 憩 いの 場 としての 道 路 の 整 備 に 努 めるとともに 道 路 緑 化 の 推 進 と 透 水 性 舗 装 の 敷 設 など 潤 いのある 都 市 空 間 の 創 出 に 努 めます 2 公 共 交 通 ア 鉄 道 の 利 便 性 の 向 上 JR 宇 野 線 については JR 西 日 本 や 宇 野 線 利 用 促 進 協 議 会 等 の 関 係 機 関 と 連 携 し ながら 利 便 性 の 向 上 及 び 旅 客 の 定 着 を 促 進 します イ 生 活 交 通 の 維 持 確 保 宇 野 港 宇 野 地 区 は 四 国 や 瀬 戸 内 の 島 しょ 部 を 結 ぶ 船 の 発 着 地 であることから 大 型 旅 客 船 バースの 活 用 促 進 等 により 賑 わいの 創 出 を 図 るとともに JRや 路 線 バス をはじめとする 地 域 公 共 交 通 との 連 携 により 海 上 交 通 と 陸 上 交 通 の 結 節 点 として 利 便 性 向 上 を 図 ります 3 港 湾 ア 港 湾 施 設 環 境 の 整 備 宇 野 港 宇 野 地 区 は 陸 上 交 通 と 海 上 交 通 の 結 節 点 であるという 地 理 的 条 件 を 活 かし 人 流 関 連 ゾーンとして 民 間 企 業 による 施 設 整 備 世 界 的 なアートイベント 等 の 活 用 や 瀬 戸 内 の 美 しい 観 光 資 源 や 造 船 の 進 水 式 等 を 活 用 した 産 業 観 光 との 連 携 によ り 市 内 外 から 訪 れる 多 くの 人 々の 滞 留 や 回 遊 を 促 進 することで 活 気 ある 暮 らしや すいまちを 目 指 します また 同 港 田 井 地 区 は 物 流 ゾーンとして 地 球 環 境 にやさしいモーダルシフトへの 潮 流 の 中 港 湾 施 設 の 積 極 的 な 利 用 を 促 進 するとともに 水 面 整 理 場 の 有 効 活 用 等 27

33 第 3 章 全 体 構 想 についての 検 討 を 促 進 しながら 今 後 とも 物 流 機 能 等 の 充 実 を 促 進 します また 宇 野 港 日 比 地 区 においては 整 備 計 画 の 見 直 しが 検 討 されています 江 之 浜 港 後 閑 港 大 藪 港 野 々 浜 港 渋 川 港 石 島 港 は 現 在 の 機 能 の 維 持 を 図 ります イ 漁 港 の 機 能 維 持 充 実 山 田 港 胸 上 地 区 においては 漁 業 施 設 等 の 機 能 の 維 持 を 図 ります 28

34 第 3 章 全 体 構 想 図 3-2 道 路 交 通 施 設 整 備 方 針 図 29

35 第 3 章 全 体 構 想 (2) 公 園 緑 地 整 備 方 針 1) 基 本 的 な 考 え 方 1 既 存 公 園 の 充 実 と 活 用 既 存 公 園 のリニューアルやバリアフリー 化 等 安 全 性 や 快 適 性 のより 一 層 の 向 上 に 向 け 適 切 な 維 持 管 理 や 整 備 を 行 います 2 緑 あふれる 市 街 地 の 形 成 市 街 地 における 緑 化 農 地 水 辺 環 境 の 保 全 等 を 推 進 し 質 の 高 い 快 適 な 住 環 境 の 形 成 を 目 指 します 3 市 民 参 画 による 緑 の 形 成 市 民 の 参 画 による 公 園 の 環 境 整 備 や 緑 化 の 推 進 により 都 市 緑 化 を 促 進 します 2) 公 園 緑 地 整 備 の 充 実 1 身 近 な 公 園 緑 地 等 の 整 備 充 実 身 近 な 公 園 緑 地 については 地 域 のニーズ 実 情 に 応 じて 防 災 公 園 としての 機 能 についても 考 慮 しながら 整 備 に 努 めます 自 然 や 水 辺 の 景 観 を 活 かした 地 区 公 園 や 街 区 公 園 近 隣 公 園 については 市 民 が 安 全 安 心 に 利 用 できる 憩 いの 場 として 適 切 な 維 持 管 理 を 行 い 長 寿 命 化 に 努 めま す 2 多 様 なニーズに 対 応 する 公 園 緑 地 等 の 活 用 深 山 公 園 や 日 之 出 公 園 は 市 内 の 貴 重 な 自 然 を 活 かした 風 致 公 園 として その 保 全 と 活 用 を 図 ります 深 山 公 園 は 広 域 的 な 核 となる 都 市 公 園 であり 市 内 はもとより 市 外 からも 毎 年 多 く の 来 園 者 数 があることから 本 市 の 観 光 拠 点 としてより 一 層 の 充 実 を 図 り 自 然 と 親 しむことができる 公 園 として 更 なる 魅 力 の 向 上 を 図 ります 玉 野 市 民 総 合 運 動 公 園 は 市 民 の 誰 もが 使 用 しやすく 親 しみやすい 運 動 の 場 として 適 切 な 維 持 管 理 と 機 能 充 実 を 図 り スポーツの 振 興 及 び 市 民 の 健 康 維 持 に 努 めます 深 山 公 園 や 玉 野 市 民 総 合 運 動 公 園 をはじめとして 災 害 時 に 公 園 緑 地 等 を 避 難 施 設 として 活 用 できるよう 機 能 強 化 を 図 ります 王 子 が 岳 や 十 禅 寺 山 日 之 出 公 園 等 の 散 策 ルート 等 の 維 持 管 理 を 図 り 市 民 や 観 光 客 が 自 然 と 親 しむことができる 場 の 活 用 を 図 ります 3) 緑 あふれるまちづくりの 推 進 1 公 共 空 間 の 緑 化 快 適 な 市 街 地 環 境 の 形 成 を 目 指 して 歩 道 の 緑 化 学 校 や 公 営 住 宅 等 の 公 共 敷 地 の 緑 化 を 推 進 します 30

36 第 3 章 全 体 構 想 公 園 緑 地 等 の 樹 林 地 水 辺 空 間 等 において 生 態 系 に 配 慮 された 緑 の 空 間 の 形 成 を 目 指 します 2 民 有 地 緑 化 の 促 進 緑 化 に 対 する 補 助 や 情 報 提 供 等 普 及 啓 発 活 動 により うるおいと 安 らぎのある 質 の 高 い 緑 化 を 推 進 します 住 宅 地 等 においては 地 域 のニーズや 実 情 に 応 じ 建 築 協 定 や 緑 地 協 定 地 区 計 画 等 の 適 用 を 検 討 し 緑 化 の 取 り 組 みを 促 進 します 3 市 民 との 協 働 市 民 との 協 働 により 歩 道 の 植 樹 枡 の 植 栽 管 理 等 緑 化 を 推 進 します 公 園 の 整 備 や 改 修 においては 市 民 の 意 見 を 反 映 した 愛 着 の 持 てる 公 園 づくりを 進 めるとともに 公 園 緑 地 の 管 理 運 営 に 市 民 が 参 画 できる 仕 組 みの 充 実 を 図 ります ガーデニングや 沿 道 の 花 壇 づくり 等 の 市 民 の 取 り 組 みなど 協 働 による 花 と 緑 あふ れるまちづくりを 促 進 し 身 近 な 場 所 において 緑 や 花 に 触 れ 合 うことができる 機 会 の 拡 大 に 努 めます 31

37 第 3 章 全 体 構 想 図 3-3 公 園 緑 地 整 備 方 針 図 32

38 第 3 章 全 体 構 想 (3) 下 水 道 河 川 整 備 方 針 1) 基 本 的 な 考 え 方 1 公 共 下 水 道 の 整 備 公 共 下 水 道 は 各 市 町 村 の 実 情 に 即 した 計 画 として 岡 山 県 が 取 りまとめた クリー ンライフ 100 構 想 に 基 づき 汚 水 処 理 施 設 を 効 率 的 かつ 効 果 的 に 整 備 します 公 共 用 水 域 の 水 質 を 保 全 するため 本 市 全 域 を 公 共 下 水 道 で 整 備 を 行 うこととし 一 部 地 域 については 合 併 処 理 浄 化 槽 により 汚 水 処 理 施 設 の 整 備 率 100%の 達 成 を 目 指 します 2 災 害 に 強 い 川 づくり 近 年 多 く 見 られる 予 測 困 難 な 集 中 豪 雨 や 台 風 等 に 伴 う 水 害 等 に 対 応 するため 計 画 的 に 河 川 排 水 路 の 改 修 整 備 を 推 進 し 災 害 に 強 い 川 づくりを 目 指 します 3 潤 いのある 水 辺 空 間 の 創 出 河 川 は 農 業 用 水 など 水 利 面 での 機 能 を 有 するほか レクリエーションや 生 態 系 の 維 持 環 境 学 習 の 場 としても 重 要 であることから 適 切 な 保 全 を 図 るとともに 水 辺 へのアクセス 性 を 確 保 し 魅 力 ある 水 辺 空 間 の 創 出 を 図 ります 2) 主 な 施 設 の 整 備 の 方 針 1 公 共 下 水 道 公 共 下 水 道 児 島 湖 処 理 区 ( 児 島 湖 流 域 下 水 道 ) 玉 野 処 理 区 については 公 共 下 水 道 事 業 を 計 画 的 に 推 進 していくことで 整 備 区 域 の 拡 大 を 図 ります また 既 存 の 下 水 道 施 設 については 改 修 による 長 寿 命 化 やライフサイクルコストの 最 小 化 耐 震 化 等 を 考 慮 し 施 設 や 管 渠 の 適 切 な 維 持 管 理 に 努 め 良 好 な 生 活 環 境 の 形 成 と 将 来 の 都 市 機 能 の 向 上 を 図 ります 2 下 水 道 関 連 施 設 玉 野 浄 化 センターは 高 度 処 理 等 に 対 応 できるよう 施 設 の 改 築 適 切 な 維 持 管 理 に 努 め 安 定 した 汚 水 処 理 を 行 っていきます 児 島 湖 流 域 下 水 道 浄 化 センターと 連 携 し 適 切 な 維 持 管 理 に 努 め 公 共 用 水 域 の 水 質 保 全 を 図 ります 浸 水 被 害 対 策 として 雨 水 排 水 施 設 の 整 備 を 進 めるとともに 汚 水 中 継 ポンプ 場 等 各 施 設 の 耐 震 改 修 を 進 めます 3 生 活 排 水 処 理 公 共 下 水 道 の 整 備 状 況 や 地 域 の 実 情 に 併 せて 事 業 計 画 区 域 外 においては 合 併 処 理 浄 化 槽 の 設 置 等 補 助 制 度 の 活 用 啓 発 活 動 を 通 じ 汚 水 処 理 施 設 の 整 備 率 の 向 上 を 図 ります 33

39 第 3 章 全 体 構 想 4 河 川 港 湾 市 内 を 流 れる 鴨 川 や 庄 田 川 等 においては 県 と 連 携 し 河 川 改 修 事 業 の 早 期 完 成 を 目 指 します 市 内 に 点 在 するため 池 については 適 宜 改 修 を 行 い 農 業 用 水 を 供 給 する 機 能 の 確 保 と 治 水 機 能 の 維 持 を 図 ります 港 湾 部 においては 高 潮 等 による 浸 水 対 策 について 引 き 続 き 改 修 整 備 を 促 進 しま す 5 水 質 保 全 公 共 用 水 域 の 快 適 な 環 境 を 維 持 するため 河 川 湖 沼 の 水 質 検 査 を 実 施 し 下 水 道 整 備 等 生 活 排 水 対 策 との 連 携 により 水 質 の 改 善 を 促 進 します 児 島 湖 周 辺 においては 県 や 事 業 者 市 民 ボランティア 等 と 連 携 し ヨシ 原 の 刈 取 り 流 域 清 掃 等 による 浄 化 対 策 を 推 進 します 6 水 辺 空 間 海 や 河 川 湖 に 囲 まれた 良 好 な 都 市 景 観 を 維 持 し 良 質 な 都 市 環 境 を 形 成 するため 安 全 快 適 で 潤 いのある 水 辺 空 間 の 創 出 を 図 ります 本 市 の 観 光 交 流 拠 点 かつ 交 通 結 節 点 となる 宇 野 港 周 辺 においては 観 光 イベント 等 との 連 携 を 図 るなど 快 適 で 魅 力 ある また 賑 わいと 人 が 行 き 交 う 水 辺 空 間 の 創 出 に 努 めます 児 島 湖 流 域 下 水 道 浄 化 センターに 併 設 されている 自 然 環 境 体 験 公 園 は 市 民 のレク リエーションや 環 境 学 習 の 場 として 利 用 することができる 親 水 空 間 として 積 極 的 に 活 用 し 公 共 下 水 道 事 業 への 理 解 を 促 進 します 34

40 第 3 章 全 体 構 想 (4)その 他 都 市 施 設 整 備 方 針 1) 基 本 的 な 考 え 方 その 他 の 都 市 施 設 については 生 活 基 盤 や 利 便 性 の 充 実 を 図 るため 既 存 ストック の 活 用 長 寿 命 化 を 図 るとともに 老 朽 化 が 進 む 施 設 については 計 画 的 な 改 修 を 実 施 し 適 切 な 維 持 管 理 を 図 ります 2) 主 な 施 設 の 整 備 の 方 針 1 上 水 道 上 水 道 施 設 については 配 水 池 ポンプ 施 設 等 の 老 朽 化 に 対 し 計 画 的 な 改 修 や 更 新 を 推 進 し 安 心 しておいしく 飲 める 水 の 安 定 供 給 を 図 ります 送 水 管 配 水 管 については 耐 震 性 に 優 れた 管 路 に 更 新 することにより 水 圧 水 量 の 安 定 化 や 耐 震 性 の 向 上 漏 水 防 止 を 図 り 事 故 や 災 害 時 でも 安 定 した 水 が 供 給 できるよう 主 要 管 路 の 耐 震 化 を 推 進 します 2ごみ 処 理 施 設 リサイクルプラザを 活 用 したリサイクル 意 識 の 啓 発 に 努 め 分 別 再 資 源 化 による ごみの 減 量 化 を 推 進 します また 東 清 掃 センターの 適 切 な 維 持 管 理 に 努 め 施 設 の 長 寿 命 化 を 図 るとともに 一 般 廃 棄 物 の 安 定 的 な 処 理 を 行 い 環 境 にやさしいまち づくりを 推 進 します 3 最 終 処 分 場 最 終 処 分 場 については 和 田 最 終 処 分 場 ( 一 般 廃 棄 物 最 終 処 分 場 )の 適 正 な 維 持 管 理 に 努 めるとともに ごみ 処 理 の 高 度 化 効 率 的 な 処 理 体 制 の 整 備 を 目 指 します 4し 尿 処 理 場 し 尿 処 理 を 行 う 西 清 掃 センターにおいては 適 切 な 維 持 管 理 を 図 り 公 衆 衛 生 の 向 上 と 環 境 の 保 全 を 推 進 します 5 墓 園 火 葬 場 玉 野 市 斎 場 の 適 切 な 維 持 管 理 衛 生 管 理 を 行 うとともに 周 辺 環 境 と 調 和 した 美 し い 玉 野 市 霊 園 や 渋 川 墓 園 の 維 持 に 努 め 市 民 への 心 の 安 らぎの 場 の 提 供 に 努 めます 35

41 図３ ４ 下水道 河川 その他都市施設整備方針図 第３章 全体構想 36

42 第 3 章 全 体 構 想 3-3 都 市 環 境 形 成 と 保 全 の 方 針 (1) 基 本 的 な 考 え 方 1) 自 然 環 境 の 保 全 活 用 美 しい 渋 川 海 岸 や 優 れた 眺 望 を 有 する 王 子 が 岳 身 近 に 自 然 を 楽 しめる 深 山 公 園 や 十 禅 寺 山 瀬 戸 内 海 に 浮 かぶ 石 島 等 瀬 戸 内 海 国 立 公 園 やその 周 辺 の 美 しい 自 然 環 境 は その 貴 重 な 資 源 が 未 来 へ 継 承 されるよう 保 全 と 活 用 を 図 ります 2) 都 市 環 境 の 形 成 自 然 と 調 和 した 快 適 な 生 活 環 境 を 創 出 するため 都 市 計 画 制 度 の 活 用 について 検 討 するとともに 環 境 汚 染 や 公 害 の 防 止 に 努 め 環 境 美 化 を 推 進 します 3) 低 炭 素 型 都 市 づくり 地 球 温 暖 化 の 抑 制 に 向 けて 温 室 効 果 ガスを 削 減 するため 再 生 可 能 エネルギーの 利 用 や 省 エネルギー 対 策 に 取 り 組 むとともに ごみの 発 生 抑 制 (リフューズ) 排 出 抑 制 (リデュース) 再 使 用 (リユース) 再 生 利 用 (リサイクル)の4R 推 進 活 動 に より 資 源 の 効 率 的 な 利 用 を 図 り 低 炭 素 型 都 市 づくりを 目 指 します (2) 主 要 な 都 市 環 境 形 成 と 保 全 の 方 針 1) 自 然 環 境 1 優 れた 自 然 環 境 の 保 全 地 域 の 優 れた 自 然 環 境 を 保 全 する 観 点 から 都 市 計 画 法 等 の 土 地 利 用 に 係 わる 各 種 法 令 に 基 づき 計 画 的 な 土 地 利 用 の 規 制 誘 導 を 図 ります 岡 山 県 自 然 保 護 条 例 に 基 づき 郷 土 記 念 物 に 指 定 される 両 児 山 の 樹 林 等 多 様 かつ 希 少 な 自 然 環 境 の 保 全 に 努 めます 森 林 は 水 源 かん 養 土 砂 災 害 の 防 止 二 酸 化 炭 素 の 吸 収 生 態 系 の 維 持 等 多 面 的 機 能 を 有 していることから 市 民 や 事 業 者 地 権 者 等 との 協 働 により 適 切 な 維 持 管 理 による 保 全 を 推 進 します 2 水 辺 環 境 の 保 全 工 場 や 事 業 所 一 般 家 庭 等 からの 排 水 による 児 島 湖 の 水 質 悪 化 の 改 善 に 向 け 国 や 県 と 連 携 して 重 点 的 に 浄 化 対 策 を 推 進 することにより 水 辺 環 境 の 保 全 に 努 めます 瀬 戸 内 海 国 立 公 園 に 指 定 される 景 観 的 にも 美 しい 渋 川 海 岸 や 出 崎 海 岸 等 の 海 浜 環 境 を 保 全 するため 水 質 浄 化 等 適 切 な 管 理 に 努 めます 瀬 戸 内 海 保 全 特 別 措 置 法 に 基 づき 県 が 定 める 自 然 海 浜 保 全 地 区 においては 海 浜 の 保 全 の 必 要 性 について 市 民 に 啓 発 するとともに 市 民 との 協 働 により 海 浜 の 清 掃 作 業 などの 環 境 美 化 活 動 を 推 進 し 良 好 な 水 辺 環 境 の 保 全 に 努 めます 37

43 第 3 章 全 体 構 想 東 谷 川 や 宗 津 川 等 ホタル 等 の 希 少 動 物 が 生 息 する 河 川 では 市 民 との 協 働 により 護 岸 の 泥 上 げや 清 掃 等 環 境 保 全 活 動 を 推 進 します 3 大 気 環 境 の 保 全 大 規 模 な 造 船 業 や 製 錬 業 等 が 集 積 する 本 市 の 特 性 を 踏 まえ 大 気 の 適 正 な 環 境 基 準 の 達 成 が 維 持 されるよう 事 業 者 との 環 境 保 全 協 定 に 基 づく 排 出 ガスの 測 定 や 立 入 調 査 等 により 大 気 汚 染 防 止 対 策 を 推 進 し 大 気 環 境 の 保 全 に 努 めます 2) 都 市 環 境 1 自 然 と 調 和 した 都 市 環 境 の 形 成 市 街 地 や 集 落 地 における 快 適 な 生 活 環 境 を 維 持 創 出 するため 地 域 の 実 情 に 応 じ て 用 途 地 域 や 地 区 計 画 建 築 協 定 緑 地 協 定 等 の 都 市 計 画 制 度 の 活 用 を 検 討 しま す 市 北 西 部 東 部 等 農 地 や 海 岸 周 辺 の 集 落 地 等 においては 美 しい 田 園 風 景 や 農 林 漁 業 と 調 和 したゆとりのある 優 良 田 園 住 宅 の 形 成 を 図 り 樹 木 植 栽 の 手 入 れや 生 ご みの 堆 肥 化 によるごみ 減 量 化 生 活 排 水 対 策 等 を 推 進 し 環 境 に 配 慮 した 生 活 環 境 の 形 成 を 図 ります 自 然 林 と 池 が 連 なる 深 山 公 園 等 の 観 光 資 源 や 恵 まれた 自 然 環 境 を 活 かし 人 と 自 然 との 交 流 により 魅 力 ある 地 域 づくりを 図 ります 2 地 球 環 境 への 配 慮 都 市 施 設 の 整 備 においては 施 設 の 長 寿 命 化 を 図 り 環 境 にやさしいリサイクル 可 能 な 建 材 を 使 用 する 等 環 境 に 配 慮 した 都 市 づくりを 推 進 します 夏 場 における 市 街 地 の 気 温 上 昇 の 防 止 や エネルギー 消 費 量 の 抑 制 に 努 めるととも に 道 路 の 透 水 性 保 水 性 舗 装 や 屋 上 緑 化 緑 のカーテン 等 の 地 球 環 境 に 配 慮 した まちづくりを 推 進 します 3) 低 炭 素 型 都 市 1 再 生 可 能 エネルギーの 利 用 公 共 施 設 事 業 所 一 般 家 庭 等 における 太 陽 光 発 電 システムの 設 置 を 促 進 し 温 室 効 果 ガスの 排 出 の 抑 制 を 図 り 環 境 への 負 荷 の 低 減 に 努 めます 大 規 模 空 地 等 の 活 用 に 向 けたメガソーラー 発 電 等 再 生 可 能 エネルギーの 利 用 への 転 換 を 推 進 し 環 境 への 負 荷 の 低 い 低 炭 素 型 の 都 市 を 目 指 します 38

44 第 3 章 全 体 構 想 3-4 都 市 景 観 形 成 の 方 針 (1) 基 本 的 な 考 え 方 1) 地 域 特 性 を 活 かした 景 観 の 形 成 各 地 域 の 特 性 に 応 じた 魅 力 ある 景 観 形 成 に 努 めます 2) 美 しい 都 市 景 観 の 形 成 日 本 の 渚 百 選 にも 選 ばれている 渋 川 海 水 浴 場 や おかやまの 自 然 百 選 に 指 定 されている 王 子 が 岳 深 山 公 園 からの 眺 望 の 他 児 島 湖 や 田 園 地 帯 等 多 くの 自 然 に 恵 まれた 貴 重 な 資 源 を 活 かし 市 民 に 愛 される 美 しい 都 市 景 観 の 形 成 を 目 指 しま す また これらの 資 源 や 人 の 集 まる 場 所 を 景 観 拠 点 と 位 置 づけ 特 性 を 活 かした 景 観 形 成 を 目 指 します 3) 市 民 との 協 働 による 景 観 づくり 景 観 に 関 する 情 報 提 供 等 を 通 して 市 民 事 業 者 の 景 観 意 識 の 向 上 を 図 ります 市 民 や 事 業 者 による 景 観 づくりへの 取 り 組 みを 支 援 し 市 民 事 業 者 行 政 が 一 体 となって 良 好 な 景 観 形 成 を 目 指 します (2) 主 要 な 景 観 形 成 の 方 針 1) 自 然 景 観 の 保 全 と 形 成 海 岸 ゾーンについては 地 域 特 性 を 活 かしながら 連 続 性 のある 町 並 みや 沿 道 の 景 観 形 成 を 図 ります 海 岸 ゾーンの 渋 川 周 辺 については 豊 かな 自 然 を 保 全 しながら 地 域 の 特 性 を 活 かした 魅 力 あふれる 地 域 となるよう 努 めます 瀬 戸 内 海 国 立 公 園 に 指 定 されている 地 域 については 環 境 保 全 に 十 分 な 配 慮 を 払 い ながら 市 民 の 憩 いの 場 観 光 の 場 として 活 用 を 促 進 します 児 島 湖 沿 いの 農 地 や 西 部 東 部 に 広 がる 農 地 ゾーンにおいては 周 辺 の 市 街 地 との 調 和 を 図 り 落 ち 着 きのある 田 園 景 観 を 保 全 します 王 子 が 岳 深 山 公 園 等 の 森 林 ゾーンにおいては 自 然 環 境 の 保 全 森 林 の 育 成 に 努 め 美 しく 魅 力 的 な 森 林 景 観 として 次 世 代 に 引 き 継 ぎます 2) 歴 史 文 化 的 景 観 の 保 全 と 活 用 歴 史 的 な 建 造 物 の 残 る 八 浜 地 域 においては 地 域 特 性 や 周 辺 と 調 和 した 良 好 な 景 観 形 成 を 目 指 します 山 田 地 域 に 残 る 明 治 時 代 の 煉 瓦 造 りの 専 売 庁 舎 等 貴 重 な 歴 史 資 源 と 調 和 した 魅 力 的 な 景 観 の 保 全 を 図 ります 39

45 第 3 章 全 体 構 想 3) 市 街 地 景 観 の 創 出 玉 野 市 の 玄 関 口 となるJR 宇 野 駅 や 宇 野 港 周 辺 については 海 に 面 したエリアとい う 地 域 特 性 を 活 かした 景 観 形 成 に 努 めます 海 岸 ゾーンの 宇 野 港 周 辺 については 大 規 模 港 湾 施 設 と 工 場 群 と 周 辺 の 町 並 みが 調 和 した 景 観 形 成 に 努 めます 幹 線 道 路 沿 道 や 閑 静 な 住 宅 地 等 地 域 特 性 に 応 じて 建 物 の 色 彩 形 態 意 匠 や 岡 山 県 屋 外 広 告 物 条 例 に 基 づき 屋 外 広 告 物 の 規 制 誘 導 を 行 い 美 しい 景 観 形 成 を 図 り ます 4) 渋 川 王 子 が 岳 景 観 モデル 地 区 渋 川 王 子 が 岳 は 岡 山 県 景 観 計 画 において 景 観 モデル 地 区 に 指 定 されています 本 市 は 県 の 景 観 計 画 に 則 り 県 と 協 働 して 景 観 形 成 を 図 ります 自 然 緑 地 の 保 全 及 び 必 要 に 応 じた 自 生 樹 種 の 植 栽 を 行 うとともに 開 発 に 際 しては 自 生 樹 種 等 による 緑 化 を 図 り 自 然 景 観 との 調 和 に 努 めます 山 並 みの 保 全 等 に 努 めるとともに 眺 望 の 前 景 部 にあたる 施 設 等 は 色 彩 形 態 等 に 配 慮 した 景 観 形 成 の 誘 導 に 努 めます 5) 市 民 による 取 組 市 民 や 事 業 者 が 景 観 に 関 する 取 り 組 みをしようとする 場 合 には 景 観 アドバイザー を 派 遣 して 助 言 するといった 制 度 を 活 用 するなど 事 業 者 や 行 政 との 連 携 により 地 域 の 実 情 に 応 じたきめ 細 かな 取 り 組 みを 積 極 的 に 支 援 し 優 れた 景 観 の 形 成 を 推 進 します 40

46 図３ ５ 都市景観形成方針図 第３章 全体構想 41

47 第 3 章 全 体 構 想 3-5 都 市 防 災 の 整 備 方 針 (1) 基 本 的 な 考 え 方 1) 自 然 災 害 への 対 応 地 震 津 波 高 潮 風 水 害 等 の 自 然 災 害 に 備 え 関 係 機 関 他 市 町 村 との 連 携 市 民 との 協 働 により ハード ソフトの 両 面 から 災 害 に 強 いまちづくりを 進 めます 2) 災 害 に 強 い 都 市 の 形 成 防 災 機 能 を 備 えた 避 難 施 設 等 の 整 備 や 市 街 地 の 耐 震 性 耐 火 性 の 向 上 を 進 めると ともに 災 害 に 強 い 都 市 の 形 成 を 図 ります 3) 市 民 との 協 働 による 減 災 対 策 発 生 確 率 が 高 いと 予 想 されている 東 南 海 南 海 地 震 等 の 大 規 模 災 害 に 備 え 被 害 を 最 小 限 にとどめる 減 災 の 考 え 方 を 基 本 とし 自 主 防 災 組 織 の 強 化 や 災 害 に 対 す る 知 識 の 啓 発 防 災 意 識 の 高 揚 を 図 る 等 市 民 との 協 働 による 減 災 対 策 を 進 めます (2) 主 要 な 都 市 防 災 の 方 針 1) 土 砂 災 害 対 策 台 風 豪 雨 時 に 伴 う 土 砂 災 害 防 止 のため 県 や 地 権 者 と 連 携 し 砂 防 施 設 等 の 整 備 更 新 を 進 めます 土 砂 災 害 警 戒 区 域 等 においては その 周 知 に 努 め 避 難 が 早 くできるよう 警 戒 避 難 体 制 の 整 備 を 図 り 住 宅 等 の 新 規 立 地 の 抑 制 既 存 住 宅 の 移 転 促 進 等 に 努 める 等 災 害 の 未 然 防 止 を 図 ります 2) 高 潮 洪 水 対 策 高 潮 洪 水 等 による 浸 水 被 害 を 防 止 するため 国 や 県 と 連 携 し 海 岸 保 全 施 設 の 整 備 更 新 や 河 川 の 維 持 修 繕 改 良 等 改 修 事 業 を 推 進 するとともに 排 水 機 能 強 化 のため 排 水 機 の 設 置 等 防 災 工 事 を 推 進 します 3) 地 震 津 波 対 策 1 地 震 対 策 東 南 海 南 海 地 震 等 の 大 規 模 地 震 に 備 え 地 震 発 生 時 における 建 物 倒 壊 による 被 害 の 軽 減 を 図 るため 玉 野 市 耐 震 改 修 促 進 計 画 に 基 づき 住 宅 建 築 物 の 耐 震 診 断 耐 震 改 修 を 促 進 します 市 役 所 学 校 等 防 災 拠 点 となる 施 設 においては 優 先 的 に 耐 震 改 修 を 進 める 等 災 害 時 の 避 難 や 応 急 活 動 時 における 安 全 性 の 向 上 を 図 り ます 42

48 第 3 章 全 体 構 想 災 害 時 においては 避 難 活 動 や 緊 急 物 資 の 輸 送 等 が 円 滑 に 行 われるよう 緊 急 輸 送 道 路 や 避 難 路 等 の 沿 道 の 建 物 は 耐 震 化 を 促 進 します 2 津 波 対 策 地 震 時 の 津 波 被 害 を 防 止 するため 県 と 連 携 し 津 波 の 浸 水 区 域 や 想 定 される 被 害 等 の 予 測 に 努 め 災 害 時 に 確 実 に 避 難 することができるよう 情 報 伝 達 体 制 の 強 化 を 図 り ただちに 避 難 できる 体 制 づくりを 推 進 します 3ライフラインの 確 保 上 下 水 道 道 路 橋 梁 等 の 耐 震 化 を 推 進 し 災 害 時 におけるライフラインの 機 能 確 保 を 図 ります 海 と 丘 陵 地 に 挟 まれた 海 岸 沿 いの 道 路 等 は 土 砂 災 害 や 浸 水 被 害 等 により 輸 送 機 能 が 寸 断 されることが 想 定 されることから 緊 急 輸 送 道 路 等 における 防 災 機 能 の 強 化 を 図 ります 4) 不 燃 化 の 促 進 木 造 家 屋 が 密 集 する 地 区 や 家 屋 が 密 集 する 市 街 地 においては 狭 あい 道 路 の 解 消 や 建 替 え 除 却 オープンスペースの 確 保 等 市 民 との 連 携 により 不 燃 化 を 促 進 し 災 害 に 強 いまちづくりを 進 めます 住 宅 工 場 倉 庫 等 が 混 在 する 住 工 混 在 地 区 においては 不 燃 化 を 促 進 し 安 全 な 市 街 地 環 境 の 整 備 を 図 ります 5)その 他 施 設 整 備 火 災 に 対 する 安 全 性 を 確 保 するため 消 防 設 備 や 防 火 水 槽 等 の 整 備 を 図 り 消 防 水 利 の 充 実 を 図 ります 瀬 戸 内 海 特 有 の 乾 燥 した 気 象 条 件 によって 発 生 しやすい 山 火 事 の 防 止 対 策 として 防 火 林 道 の 維 持 管 理 消 火 活 動 の 円 滑 化 を 図 ります 43

49 第 3 章 全 体 構 想 3-6 その 他 都 市 整 備 の 方 針 (1) 基 本 的 な 考 え 方 1)ユニバーサルデザインの 推 進 少 子 高 齢 化 の 進 展 に 配 慮 し 高 齢 者 障 害 者 子 育 て 世 代 をはじめ すべての 人 が 暮 らしやすい 都 市 となるよう 公 共 交 通 のバリアフリー 化 等 ユニバーサルデザイ ンに 配 慮 した 都 市 づくりを 推 進 します 2) 既 存 ストックの 活 用 公 共 施 設 については 既 存 ストックの 保 全 と 活 用 を 基 本 とし 適 切 な 維 持 管 理 に よる 長 寿 命 化 を 図 る 等 計 画 的 かつ 効 率 的 な 整 備 を 推 進 します (2) 主 要 なその 他 都 市 整 備 の 方 針 1) 交 通 施 設 等 1バリアフリーやユニバーサルデザインの 推 進 駅 周 辺 や 主 な 施 設 等 においては 市 民 事 業 者 行 政 が 連 携 し バリアフリー 化 や ユニバーサルデザインを 推 進 します 2 高 齢 者 障 害 者 等 にやさしい 移 動 手 段 の 確 保 高 齢 者 障 害 者 等 のいわゆる 交 通 弱 者 が 円 滑 に 移 動 できる 環 境 を 整 備 するため 駅 やバス 停 等 のバリアフリー 化 を 推 進 し 段 差 のない 快 適 な 歩 行 環 境 を 整 備 します 2) 観 光 振 興 1 観 光 資 源 の 活 用 瀬 戸 内 海 国 立 公 園 の 豊 かな 自 然 や 八 浜 の 町 並 み 等 の 歴 史 資 源 大 型 客 船 が 寄 港 する 宇 野 港 等 の 観 光 拠 点 間 を 地 域 公 共 交 通 等 によりネットワーク 化 し 滞 留 回 遊 性 を 高 め 市 全 体 における 観 光 の 魅 力 の 向 上 を 図 ります 世 界 的 に 有 名 な 直 島 のアート 今 後 も 定 期 的 な 開 催 が 見 込 まれる 瀬 戸 内 国 際 芸 術 祭 や 様 々なイベントの 開 催 等 と 連 携 を 図 り 瀬 戸 内 海 に 面 する 美 しい 景 観 と 芸 術 が 調 和 した 魅 力 あるまちを 目 指 します 来 訪 者 が 市 内 を 移 動 しやすくなるよう 案 内 板 の 設 置 や 周 辺 の 景 観 に 配 慮 したサイ ンの 設 置 等 を 検 討 します 2 観 光 レクリエーション 玉 野 市 民 総 合 運 動 公 園 や 市 立 玉 野 海 洋 博 物 館 においては 観 光 や 市 民 のレクリエー ション 拠 点 として 施 設 の 維 持 管 理 活 用 に 努 めます 44

50 第 3 章 全 体 構 想 3)その 他 公 共 施 設 1 公 共 施 設 施 設 の 活 用 充 実 を 図 るとともに 老 朽 化 等 の 状 況 に 応 じて 計 画 的 な 改 修 耐 震 化 施 設 の 統 廃 合 等 について 検 討 し 適 切 な 維 持 管 理 および 効 率 的 な 運 営 を 行 います 2 市 営 住 宅 現 在 建 築 されている 住 宅 ( 住 宅 ストック)の 効 率 的 な 活 用 を 図 るため 施 設 の 補 修 や 設 備 の 改 善 等 が 必 要 な 市 営 住 宅 について 整 備 に 努 めます 将 来 必 要 となる 修 繕 や 耐 震 化 建 替 え 等 に 係 わるコストを 明 らかにしながら 整 備 の 方 針 を 内 容 とする 市 営 住 宅 の 長 寿 命 化 計 画 を 策 定 します また リフォームに 合 わせたバリアフリー 化 を 進 める 等 快 適 な 居 住 空 間 の 確 保 提 供 に 努 めます 45

51 第 4 章 地 域 別 構 想 第 4 章 地 域 別 構 想 4-1 地 域 区 分 の 設 定 地 域 別 構 想 は 全 体 構 想 の 各 分 野 別 方 針 を 踏 まえ 地 域 の 特 性 や 課 題 に 応 じて 市 民 と 行 政 が 協 働 してまちづくりを 進 めるための 目 標 となるものです 玉 野 市 総 合 計 画 ( 平 成 19 年 4 月 )の 地 域 区 分 ではコミュニティなどの 住 民 自 治 組 織 を 通 じて 地 域 の 様 々な 課 題 に 対 して 解 決 に 取 り 組 む などの 考 え 方 から 市 民 センター 単 位 の 10 地 域 に 区 分 しています 本 計 画 では 地 域 区 分 の 設 定 に 際 し 日 常 生 活 を 支 援 する 諸 機 能 を 各 地 域 の 生 活 拠 点 に 集 中 的 に 配 置 し 快 適 に 暮 らせる 身 近 な 生 活 圏 を 構 築 する ことを 基 本 目 標 に 総 合 計 画 における 地 域 区 分 との 整 合 を 図 り 市 民 センター 単 位 の 10 地 域 に 区 分 します 図 4-1 地 域 区 分 の 設 定 46

52 第 4 章 地 域 別 構 想 表 地 域 の 概 況 区 分 概 況 1. 田 井 地 域 田 井 地 域 は 県 下 でも 有 数 の 都 市 公 園 や 道 の 駅 があり 市 内 外 からの 多 数 の 利 用 者 があります 地 域 の 中 心 部 は 区 画 整 理 事 業 により 良 好 な 住 宅 地 にな っているものの 台 風 による 高 潮 と 集 中 豪 雨 により 沿 岸 部 や 低 地 部 では 床 上 浸 水 が 発 生 しました また 一 部 地 域 においては 生 活 道 路 が 狭 く 幹 線 道 路 とのアクセスが 難 しいところもあります 2. 宇 野 築 宇 野 築 港 地 域 は 宇 野 港 を 核 とした 本 市 の 中 心 市 街 地 があり 公 共 施 設 港 地 域 商 業 施 設 医 療 施 設 やJR 宇 野 駅 を 中 心 とした 公 共 交 通 機 関 が 集 中 してお り 利 便 性 が 高 い 地 域 です 本 州 と 四 国 を 結 ぶ 交 通 の 要 所 として 築 港 商 店 街 を 中 心 に 栄 えてきました が 宇 高 連 絡 船 の 廃 止 により 現 在 では 当 時 の 賑 わいが 失 われています このような 中 宇 野 港 再 開 発 事 業 が 完 了 し 宇 野 港 に 大 型 客 船 の 寄 港 が 可 能 となりました また 民 間 事 業 者 による 商 業 施 設 の 建 設 が 予 定 されており 今 後 これらの 資 源 を 活 用 し 中 心 市 街 地 に 賑 わいを 取 り 戻 す 必 要 がありま す 3. 玉 奥 玉 地 域 玉 奥 玉 地 域 は 造 船 業 等 本 市 の 主 要 産 業 の 拠 点 になっています しかし 高 齢 化 が 特 に 進 んでいる 地 域 です また 主 要 な 道 路 を 含 めて 幅 員 が 狭 く 不 便 を 感 じることが 多 いですが 閑 静 な 住 宅 地 を 形 成 しています 4. 玉 原 地 域 玉 原 地 域 は 魅 力 ある 公 園 が 存 在 し 坂 道 に 住 宅 地 が 形 成 されていることが 特 徴 的 です また 玉 原 企 業 団 地 があります 5. 和 田 地 域 和 田 地 域 は 平 野 部 から 山 裾 にかけて 住 宅 地 が 広 がり バスによる 交 通 の 便 も 良 く 生 涯 学 習 を 含 めた 教 育 施 設 や 各 種 医 療 機 関 も 立 地 し 住 みやすい 住 宅 環 境 を 形 成 しています 6. 日 比 渋 川 地 域 日 比 渋 川 地 域 は 日 本 でも 有 数 の 渚 である 渋 川 海 岸 を 有 し 周 辺 観 光 施 設 との 相 乗 効 果 もあり 観 光 スポットになっています しかし 地 域 内 には 商 店 や 医 療 機 関 が 少 なく バスの 便 数 は 十 分 とはいえず また 狭 い 幅 員 の 道 路 が 多 い 状 況 です 7. 荘 内 地 域 荘 内 地 域 は 常 山 荘 内 の 平 野 部 など 豊 かな 自 然 環 境 に 恵 まれた 中 で 繊 維 鉄 工 自 動 車 関 係 の 小 規 模 会 社 も 点 在 しています 岡 山 や 倉 敷 など 主 要 都 市 部 とのアクセスが 良 好 で 市 全 体 では 人 口 減 少 が 続 く 中 人 口 が 増 加 してきた 地 域 であり 新 たに 他 地 域 から 転 入 してきた 人 々と 古 くからの 住 民 が 共 存 する 住 宅 地 を 形 成 しています 8. 八 浜 地 域 八 浜 地 域 は 児 島 湖 を 望 み 干 拓 地 の 広 大 な 農 地 を 有 するなど 市 内 有 数 の 農 業 地 域 です しかし 農 業 者 の 高 齢 化 や 後 継 者 不 足 から 活 用 されない 農 地 が 増 加 しています また 岡 山 市 に 隣 接 した 地 域 であり 一 部 の 地 域 では 新 興 住 宅 地 が 形 成 されています その 一 方 昔 ながらの 町 並 みは 歴 史 的 に 古 く 歴 史 的 文 化 的 資 産 が 多 くあります 9. 山 田 地 域 山 田 地 域 は 瀬 戸 内 海 国 立 公 園 に 指 定 されている 出 崎 半 島 に 代 表 される 風 光 明 媚 な 自 然 景 観 で 静 かで 落 ち 着 いた 地 域 です 主 要 な 道 路 などへのアクセスが 不 便 なうえ 公 共 交 通 機 関 があるものの 便 数 が 十 分 ではありません また 医 療 機 関 や 商 業 施 設 がなく 利 便 性 に 欠 け ています さらに 公 共 下 水 道 の 整 備 高 潮 などに 対 する 防 災 対 策 も 含 め 生 活 基 盤 の 整 備 が 必 要 になっています 10. 東 児 地 域 東 児 地 域 は 海 と 山 に 恵 まれており ノリ 養 殖 などの 水 産 業 や 番 田 芋 など の 農 産 物 の 生 産 が 盛 んです 主 要 な 道 路 などへのアクセスが 不 便 なうえ 公 共 交 通 機 関 があるものの 便 数 が 十 分 ではありません また 医 療 機 関 が 少 なく 商 業 施 設 が 一 部 に 集 中 しており 利 便 性 に 欠 けています さらに 公 共 下 水 道 等 の 生 活 基 盤 の 整 備 が 必 要 になっています 47