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1 租 税 資 料 館 賞 受 賞 論 文 集 第 24 回 (2015 年 ) 下 巻 公 益 財 団 法 人 租 税 資 料 館

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3 租 税 資 料 館 賞 第 24 回 入 賞 作 品 上 巻 一 般 的 租 税 回 避 否 認 規 定 の 対 象 領 域 と 実 効 性 英 連 邦 諸 国 の 経 験 からの 一 考 察 稿 者 髙 橋 里 枝 氏 ( 税 理 士 / 慶 應 義 塾 大 学 大 学 院 院 生 ) 上 巻 (31 ページ) 公 益 法 人 税 制 に 関 する 一 考 察 イコールフッティングの 視 点 からの 検 証 稿 者 蛯 澤 美 江 子 氏 ( 國 學 院 大 學 大 学 院 院 生 ) 上 巻 (143 ページ) 租 税 条 約 における 仲 裁 制 度 の 現 状 と 課 題 稿 者 川 村 晋 策 氏 ( 慶 應 義 塾 大 学 大 学 院 院 生 ) 上 巻 (367 ページ) 中 巻 貸 倒 損 失 と 部 分 貸 倒 稿 者 田 々 邉 献 氏 ( 名 古 屋 商 科 大 学 大 学 院 院 生 ) 中 巻 (3 ページ) 法 人 税 法 における 不 確 定 概 念 の 解 釈 についての 一 考 察 交 際 費 課 税 の 不 確 定 概 念 の 検 討 を 中 心 に 稿 者 野 村 篤 史 氏 ( 名 古 屋 経 済 大 学 大 学 院 院 生 ) 中 巻 (65 ページ) 同 族 会 社 における 役 員 退 職 給 与 の 適 正 額 基 準 納 税 者 の 適 正 額 基 準 と 課 税 庁 の 適 正 額 範 囲 稿 者 松 澤 智 也 氏 ( 大 阪 経 済 大 学 大 学 院 院 生 ) 中 巻 (207 ページ) 下 巻 ハイブリッド 金 融 商 品 を 用 いた 税 源 浸 食 への 対 応 に 関 する 一 考 察 稿 者 見 島 絵 里 香 氏 ( 立 命 館 大 学 大 学 院 院 生 ) 下 巻 (3 ページ) (1)

4 わが 国 の 租 税 法 における 外 国 事 業 体 の 法 人 該 当 性 米 国 デラウェア 州 LPSを 素 材 として 稿 者 山 本 尚 紀 氏 ( 大 阪 経 済 大 学 大 学 院 院 生 ) 下 巻 (73 ページ) 借 地 権 課 税 の 問 題 点 相 当 の 地 代 と 使 用 貸 借 に 係 る 私 法 と 租 税 法 の 乖 離 についての 考 察 稿 者 若 林 俊 之 氏 ( 日 本 大 学 大 学 院 院 生 ) 下 巻 (141 ページ) (2)

5 ハイブリッド 金 融 商 品 を 用 いた 税 源 浸 食 への 対 応 に 関 する 一 考 察 見 島 絵 里 香 (3)

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7 ハイブリッド 金 融 商 品 を 用 いた 税 源 浸 食 への 対 応 に 関 する 一 考 察 企 業 等 の 資 金 調 達 方 法 は 株 式 発 行 や 借 入 等 企 業 等 の 選 択 に 委 ねられている 近 年 我 が 国 ではハイブリッド 金 融 商 品 と 呼 ばれる さまざまな 負 債 の 特 徴 と 資 本 の 特 徴 を 併 せ もった 金 融 商 品 が 発 行 されている 我 が 国 の 税 制 上 ハイブリッド 金 融 商 品 に 対 する 株 式 と 負 債 の 区 分 は 私 法 上 の 判 断 によって 区 分 することとされているが 取 引 相 手 国 の 税 制 上 の 金 融 商 品 の 区 分 方 法 や 税 制 上 の 取 扱 いに 齟 齬 が 生 じる 場 合 ハイブリッド 金 融 商 品 か ら 生 ずる 支 払 が 一 方 の 国 で 損 金 に 算 入 され 他 方 の 国 で 益 金 に 算 入 されないという 国 際 的 二 重 非 課 税 の 状 態 が 生 じる 可 能 性 がある ハイブリッド 金 融 商 品 の 発 行 は 金 融 機 関 に 対 する BIS 規 制 等 発 行 体 の 業 種 によって は 資 金 調 達 に 関 する 規 制 が 定 められている 場 合 もあり 一 般 の 事 業 会 社 だけでなく 様 々な 業 種 にとって 重 要 な 資 金 調 達 手 段 であるため ハイブリッド 金 融 商 品 に 対 する 税 務 上 の 取 扱 いは 今 後 さらに 問 題 になると 予 想 される 本 稿 では ハイブリッド 金 融 商 品 の 利 用 により 生 じる 国 際 的 二 重 非 課 税 の 解 消 方 法 につ いて 近 年 行 われている OECD の 議 論 を 検 討 した 上 で 様 々な 性 格 を 有 する 金 融 商 品 を 法 的 性 質 によって 区 分 するのでなく 相 手 国 の 税 制 上 の 取 扱 いによって 課 税 を 行 うか 否 かを 決 定 する 方 法 を 我 が 国 の 現 行 法 にも 導 入 すべきであることを 述 べるため 我 が 国 の 現 行 法 への 影 響 と 改 正 の 必 要 性 について 具 体 的 な 検 討 を 行 い 若 干 の 提 案 を 行 うことを 目 的 とす る 第 1 章 では ハイブリッド 金 融 商 品 の 必 要 性 及 び 税 制 上 の 取 扱 いを 述 べ クロスボーダ ーの 取 引 においてハイブリッド 金 融 商 品 を 用 いたハイブリッド ミスマッチ アレンジメ ントを 行 うことができる 企 業 は それ 以 外 の 企 業 と 比 べ 税 負 担 を 意 図 的 に 軽 減 すること ができるため 競 争 上 の 優 位 性 の 観 点 等 から 問 題 があることについて 検 討 を 行 った そし て 税 制 上 において 金 融 商 品 の 性 質 による Debt/Equity の 峻 別 を 行 う 基 準 の 設 定 や 各 国 における 金 融 商 品 の 税 制 上 の 取 扱 いを 統 一 することが 困 難 であることを 示 した ハイブリッド 金 融 商 品 から 生 ずる 国 際 的 二 重 非 課 税 を 根 本 的 に 解 消 するためには 実 質 的 に 取 引 国 間 のいずれか 一 国 で 課 税 がなされる 仕 組 みが 必 要 であるが 我 が 国 にはハイブ リッド 金 融 商 品 を 用 いた 国 際 的 二 重 非 課 税 に 対 処 する 規 定 が 存 在 しないことを 指 摘 し 国 際 的 二 重 非 課 税 を 解 消 するための 規 定 を 我 が 国 に 設 けるべきであることを 述 べた 第 2 章 では ハイブリッド 金 融 商 品 から 生 ずる 国 際 二 重 非 課 税 への 対 処 の 方 法 について 有 効 であると 考 えられる EU 及 び OECD における 議 論 を 確 認 し 現 行 の 我 が 国 の 税 制 へ の 影 響 について 検 討 した OECD の 議 論 については 特 に 重 要 な 議 論 がなされている OECD の 2012 年 報 告 書 及 び 2014 年 に 公 表 されたディスカッション ドラフト 2014 年 報 告 書 の 内 容 を 示 した そして OECD が 勧 告 する 国 内 法 の 改 正 による 控 除 可 能 な 支 払 に 対 する 配 当 免 除 の 否 認 及 び ハイブリッド ミスマッチ ルール について 我 が 国 の 国 内 法 に 導 入 した 際 の 影 響 について 検 討 を 行 った (5)

8 第 3 章 では ハイブリッド 金 融 商 品 の 取 引 国 間 での 法 的 性 質 及 び 税 制 上 の 取 扱 いの 区 分 を 16 ケース(ある 国 が 源 泉 地 国 である 場 合 と 居 住 地 国 である 場 合 の 取 引 を 考 えると 32 パ ターン)に 分 類 し そのうち 6 つのパターンについて OECD の 2014 年 報 告 書 で 勧 告 され ているルールを 導 入 すべきであるとした 上 で 我 が 国 の 税 制 上 望 ましい 規 定 の 導 入 を 提 案 するための 考 察 を 行 った 特 に 我 が 国 の 国 内 法 に 影 響 が 生 ずると 考 えられる 外 国 子 会 社 配 当 益 金 不 算 入 制 度 過 少 資 本 税 制 及 び 過 大 支 払 利 子 税 制 特 定 目 的 会 社 に 係 る 課 税 の 特 例 等 に 焦 点 を 当 て 我 が 国 の 国 内 法 におけるハイブリッド 金 融 商 品 から 生 ずる 国 際 的 二 重 非 課 税 の 解 消 方 法 の 導 入 及 び 改 正 の 必 要 性 を 述 べ 若 干 の 提 言 を 行 った (6)

9 目 次 序 章 はじめに 第 1 章 ハイブリッド 金 融 商 品 の 取 扱 いと 問 題 点 1-1 ハイブリッド 金 融 商 品 の 概 要 Debt/Equity の 相 対 化 ハイブリッド 金 融 商 品 の 必 要 性 我 が 国 におけるハイブリッド 金 融 商 品 の 税 務 上 の 取 扱 い 1-2 ハイブリッド 金 融 商 品 の 区 分 BIS 規 制 による Debt/Equity の 区 分 アメリカにおける 議 論 1-3 二 重 非 課 税 取 引 とその 要 因 我 が 国 における 利 子 及 び 配 当 の 税 務 上 の 取 扱 いと 二 重 非 課 税 の 要 因 二 重 非 課 税 取 引 の 具 体 例 問 題 点 1-4 小 括 第 2 章 二 重 非 課 税 に 対 する 各 国 の 対 処 方 法 2-1 EU における 議 論 租 税 不 正 及 び 脱 税 に 対 するアクションプラン 親 子 会 社 指 令 改 正 の 動 き 2-2 OECD における 議 論 OECD の 問 題 意 識 年 OECD 報 告 書 年 OECD ディスカッション ドラフト 2-3 ハイブリッド ミスマッチ ルールの 概 要 年 OECD 報 告 書 による 二 重 非 課 税 の 解 消 方 法 ハイブリッド ミスマッチ ルールの 適 用 範 囲 ハイブリッド ミスマッチ ルール 等 を 採 用 した 場 合 の 日 本 の 制 度 への 影 響 2-4 小 括 第 3 章 国 内 法 への 示 唆 3-1 適 切 な 制 度 の 提 案 外 国 子 会 社 配 当 益 金 不 算 入 制 度 との 関 係 過 少 資 本 税 制 及 び 過 大 支 払 利 子 税 制 との 関 係 特 定 目 的 会 社 に 係 る 課 税 の 特 例 等 との 関 係 3-2 小 括 終 章 おわりに (7)

10 はじめに 企 業 等 の 資 金 調 達 方 法 は 株 式 発 行 や 借 入 等 企 業 等 の 選 択 に 委 ねられている 近 年 我 が 国 ではハイブリッド 証 券 と 呼 ばれる さまざまな 負 債 の 特 徴 と 資 本 の 特 徴 を 併 せもっ た 証 券 1が 発 行 されている 日 本 の 税 制 上 ハイブリッド 証 券 に 対 する 株 式 と 負 債 の 区 分 は 私 法 上 の 判 断 によって 区 分 することとされているが 取 引 相 手 国 の 税 制 上 の 金 融 商 品 の 区 分 方 法 や 税 制 上 の 取 扱 いに 齟 齬 が 生 じる 場 合 ハイブリッド 証 券 から 生 ずる 支 払 が 一 方 の 国 で 損 金 に 算 入 され 他 方 の 国 で 益 金 に 算 入 されないという 国 際 的 二 重 非 課 税 の 状 態 が 生 じる 可 能 性 がある ハイブリッド 証 券 の 発 行 は 金 融 機 関 に 対 する BIS 規 制 等 発 行 体 の 業 種 によっては 資 金 調 達 に 関 する 規 制 が 定 められている 場 合 もあり 一 般 の 事 業 会 社 だけでなく 様 々な 業 種 にとって 重 要 な 資 金 調 達 手 段 であるため ハイブリッド 証 券 に 対 する 税 務 上 の 取 扱 いは 今 後 さらに 問 題 になると 予 想 される ハイブリッド 証 券 といっても その 種 類 は 広 範 であり 定 義 も 画 一 的 なものではないた め 本 稿 では 取 引 相 手 国 の 税 制 上 法 的 性 質 を 異 にする( 例 えば 一 方 の 国 ではその 金 融 商 品 を 株 式 (Equity)と 区 分 し それから 生 ずる 支 払 を 配 当 として 扱 い 他 方 の 国 ではその 金 融 商 品 を 負 債 (Debt)と 区 分 し それから 生 ずる 支 払 を 利 子 として 取 扱 う) 金 融 商 品 及 び 取 引 相 手 国 との 法 的 性 質 は 同 じであるが 税 制 上 の 取 扱 いを 異 にする( 例 えば 取 引 国 間 でその 金 融 商 品 を 株 式 (Equity)と 認 識 し それから 生 ずる 支 払 を 配 当 として 取 扱 うが その 金 融 商 品 の 発 行 者 側 ではその 配 当 を 損 金 に 算 入 し その 金 融 商 品 の 保 有 者 側 ではその 配 当 を 益 金 に 算 入 しない) 金 融 商 品 を ハイブリッド 金 融 商 品 として 扱 い 当 該 金 融 商 品 が 国 外 の 関 連 者 との 間 で 取 引 が 行 われた 場 合 を 前 提 として 検 討 する このような 国 際 的 二 重 非 課 税 の 問 題 に 対 し OECD ではハイブリッド ミスマッチ 取 引 の 効 果 の 無 効 化 ついて 議 論 が 行 われており 2014 年 9 月 に 公 表 された 報 告 書 において 国 内 法 の 改 正 による 控 除 可 能 な 支 払 に 対 する 配 当 免 除 の 否 認 及 び ハイブリッド ミスマ ッチ ルール の 導 入 を OECD 加 盟 国 等 に 対 して 勧 告 している ハイブリッド 金 融 商 品 の 利 用 により 生 じる 国 際 的 二 重 非 課 税 の 解 消 方 法 について 吉 村 氏 の 先 行 研 究 があるが ハイブリッド ミスマッチ ルール 等 を 日 本 へ 導 入 した 際 の 現 行 法 への 影 響 を 取 り 上 げるにとどまっている 2 よって 本 稿 では 我 が 国 へのハイブリッド ミスマッチ ルールの 導 入 可 能 性 及 び 我 が 国 の 税 制 上 望 ましい 規 定 の 導 入 について 検 討 を 行 う 第 1 章 では ハイブリッド 金 融 商 品 の 取 扱 いを 確 認 した 上 で 我 が 国 の 国 内 法 において はハイブリッド 金 融 商 品 を 利 用 したミスマッチの 状 況 に 直 接 対 処 する 規 定 が 設 けられてい 1 後 藤 文 人 ほか ハイブリッド 証 券 入 門 デッドとエクイティとのクロスオーバー ( 金 融 財 政 事 情 研 究 会 2008) 2 頁 2 吉 村 政 穂 報 告 書 グローバル 時 代 における 新 たな 国 際 租 税 制 度 のあり 方 ~ 国 内 法 への 帰 属 主 義 導 入 と BEPS( 税 源 浸 食 と 利 益 移 転 ) 問 題 を 中 心 に~ BEPS 行 動 計 画 2:ハイブリ ッド ミスマッチ 取 決 めの 効 果 否 認 について 頁 1 (8)

11 ないこと 等 国 際 的 二 重 非 課 税 に 係 る 問 題 点 を 指 摘 する 次 に 第 2 章 で EU と OECD にお けるハイブリッド ミスマッチ アレンジメントに 対 する 議 論 を 確 認 し 国 内 法 の 改 正 に よる 控 除 可 能 な 支 払 に 対 する 配 当 免 除 の 否 認 及 びハイブリッド ミスマッチ ルールにつ いての 具 体 的 な 検 討 及 び これらを 我 が 国 に 導 入 した 際 の 影 響 の 検 討 を 行 う 最 後 に 第 3 章 において 我 が 国 の 国 内 法 に 導 入 すべきハイブリッド ミスマッチ ルール 等 の 検 討 を 行 い ハイブリッド 金 融 商 品 から 生 ずる 国 際 的 二 重 非 課 税 の 解 消 方 法 について 提 言 を 行 う 2 (9)

12 第 1 章 ハイブリッド 金 融 商 品 の 取 扱 いと 問 題 点 1-1 ハイブリッド 金 融 商 品 の 概 要 Debt/Equity の 相 対 化 企 業 の 資 金 調 達 方 法 には 一 般 的 に 債 権 者 から 借 入 を 行 う 負 債 による 方 法 と 株 主 から 出 資 を 受 ける 資 本 による 方 法 がある 我 が 国 では 2006 年 の 商 法 改 正 により 多 種 多 様 な 性 格 を 有 する 金 融 商 品 の 発 行 が 可 能 となった 商 法 改 正 後 の 会 社 法 では 一 定 の 範 囲 と 条 件 のもとで 株 式 の 多 様 化 を 認 めることにより 株 式 による 資 金 調 達 の 多 様 化 と 支 配 関 係 の 多 様 化 の 機 会 を 株 式 会 社 に 与 えるため 各 株 式 の 権 利 の 内 容 は 同 一 であることを 原 則 としつつ 例 外 として 種 類 株 式 の 発 行 を 認 めている 3 また 募 集 社 債 の 償 還 や 利 息 の 支 払 方 法 及 び 期 限 を 工 夫 することにより 各 種 社 債 の 発 行 も 認 められるようになった その ため 我 が 国 においてもさまざまな 負 債 の 特 徴 と 資 本 の 特 徴 を 併 せもった ハイブリッド 証 券 4 が 発 行 されている 資 金 調 達 を 行 う 企 業 等 は その 要 請 に 応 じて 金 融 商 品 の 性 質 をカスタマイズすることで 様 々な 種 類 のハイブリッド 証 券 を 人 為 的 に 作 り 出 すことが 可 能 である ハイブリッド 証 券 と 言 っても その 種 類 は 広 範 であり 定 義 も 画 一 的 なものではないため 本 稿 では 取 引 相 手 国 の 税 制 上 法 的 性 質 を 異 にする( 例 えば 一 方 の 国 ではその 金 融 商 品 を 株 式 (Equity) と 区 分 し それから 生 ずる 支 払 を 配 当 として 扱 い 他 方 の 国 ではその 金 融 商 品 を 負 債 (Debt) と 区 分 し それから 生 ずる 支 払 を 利 子 として 取 扱 う) 金 融 商 品 及 び 取 引 相 手 国 との 法 的 性 質 は 同 じであるが 税 制 上 の 取 扱 いを 異 にする( 例 えば 取 引 国 間 でその 金 融 商 品 を 株 式 (Equity)と 認 識 し それから 生 ずる 支 払 を 配 当 として 取 扱 うが その 金 融 商 品 の 発 行 者 側 ではその 配 当 を 損 金 に 算 入 し その 金 融 商 品 の 保 有 者 側 ではその 配 当 を 益 金 に 算 入 しな い) 金 融 商 品 ( 以 下 ハイブリッド 金 融 商 品 ) を 前 提 として 述 べる では 実 際 にそのハ イブリッド 金 融 商 品 が どのような 目 的 で 発 行 されているのかについてみていく ハイブリッド 金 融 商 品 の 必 要 性 ハイブリッド 金 融 商 品 は 一 般 的 な 事 業 法 人 と 金 融 機 関 によって 大 きく 発 行 目 的 が 異 な る 事 業 法 人 にとっての 主 要 な 発 行 メリットとしては 1 大 規 模 な 設 備 投 資 や M&A を 実 施 し た 場 合 であっても 株 主 価 値 の 希 薄 化 リスクを 回 避 もしくは 抑 制 しつつ 企 業 の 財 務 レバ レッジや 財 務 の 柔 軟 性 を 改 善 し 企 業 の 信 用 力 を 保 持 すること 2 資 本 コストが 通 常 借 入 と 普 通 株 式 の 組 合 せによる 資 金 調 達 よりも ハイブリッド 金 融 商 品 による 資 金 調 達 の 方 が 低 いこと 3 非 上 場 企 業 や 国 営 企 業 が M&A 等 に 直 面 した 場 合 でも 普 通 株 式 に 代 替 する 資 金 増 強 手 段 となること 等 があげられる 5 要 するに 事 業 法 人 によるハイブリッド 金 融 商 品 発 3 神 田 秀 樹 会 社 法 ( 弘 文 堂 第 15 版 2013) 71 頁 4 後 藤 前 掲 注 (1) 2 頁 5 後 藤 前 掲 注 (1) 頁 3 (10)

13 行 の 主 な 目 的 は 資 本 コストを 意 識 しながら 企 業 価 値 の 向 上 と 信 用 力 維 持 の 両 立 を 図 るこ と 6 であるとされている 現 状 として 2005 年 以 前 の 我 が 国 における 事 業 法 人 によるハイブ リッド 金 融 商 品 の 発 行 はそれほど 頻 繁 ではなかったが Moody s 等 の 格 付 機 関 が 2005 年 に ハイブリッド 金 融 商 品 の 資 本 性 の 度 合 いを 引 き 上 げる 等 評 価 基 準 の 見 直 しを 行 ったこと が 寄 与 し それ 以 降 事 業 法 人 によるハイブリッド 金 融 商 品 の 発 行 が 急 増 している 7 他 方 金 融 機 関 の 主 な 発 行 目 的 は 主 としてハイブリッド 証 券 が BIS 規 制 の 定 める 規 制 自 己 資 本 の 条 件 を 満 たすことがあげられる 実 際 に 金 融 機 関 によるハイブリッド 金 融 商 品 の 発 行 が 飛 躍 的 に 増 加 したのは 1988 年 にバーゼル 委 員 会 が BIS 規 制 の 導 入 を 決 定 し てからであったとされている 8 BIS 規 制 は 銀 行 業 務 の 自 由 化 国 際 化 の 進 展 金 融 市 場 の 国 際 的 相 互 関 連 が 強 まる 中 で 国 際 的 な 銀 行 システムの 安 定 性 の 向 上 及 び 国 際 的 に 活 動 している 銀 行 間 における 競 争 条 件 の 平 等 といった 必 要 性 が 高 まったことから 国 際 統 一 の 基 準 を 設 ける 目 的 で 定 められた 9 BIS 規 制 では 金 融 機 関 に 貸 借 対 照 表 上 の 資 本 や 総 資 産 とは 異 なる 規 制 自 己 資 本 という 概 念 が 定 義 され 金 融 機 関 は 規 制 自 己 資 本 比 率 が 一 定 以 上 あることが 要 求 されている 10 BIS 規 制 ではその 他 にも 様 々な 基 準 が 設 けられているが 本 稿 ではハイブリッド 金 融 商 品 の 発 行 目 的 と 特 に 関 連 が 深 い 規 制 自 己 資 本 についての み 検 討 する BIS 規 制 の 規 制 自 己 資 本 でいう 自 己 資 本 には 会 計 上 の 自 己 資 本 だ けでなく それ 以 外 の 一 定 の 資 本 性 を 有 する 金 融 商 品 については BIS 規 制 上 の 自 己 資 本 として 一 定 額 まで 含 めることができる 11 そのため 金 融 機 関 においては BIS 規 制 上 の 自 己 資 本 比 率 の 増 加 に 有 効 な 手 段 となるというメリットがある 我 が 国 におけるハイブリッド 金 融 商 品 の 税 務 上 の 取 扱 い 我 が 国 の 現 行 の 法 人 税 法 には Debt と Equity を 一 般 的 に 定 義 する 規 定 はない 12 そのた め ハイブリッド 金 融 商 品 に 関 する 法 人 税 法 上 の 取 扱 いは 私 法 上 の 判 断 に 準 拠 して 性 格 づけがなされると 考 えられている 13 法 人 税 法 上 では 何 を 基 準 に Debt と Equity を 区 別 し ているのかを 検 討 するにあたり 法 人 税 の 課 税 所 得 の 基 礎 となる 構 造 についてみていく 我 が 国 の 法 人 税 法 は 法 人 税 の 課 税 標 準 を 各 事 業 年 度 の 所 得 の 金 額 としている( 法 人 税 法 21 条 ) そして 各 事 業 年 度 の 所 得 の 金 額 は その 事 業 年 度 の 益 金 の 額 からそ の 事 業 年 度 の 損 金 の 額 を 控 除 した 金 額 としている( 法 人 税 法 22 条 1 項 ) これは 会 社 6 後 藤 前 掲 注 (1) 20 頁 7 後 藤 前 掲 注 (1) 6 頁 8 後 藤 前 掲 注 (1) 8 頁 9 佐 藤 隆 文 バーゼルⅡと 銀 行 監 督 ( 東 洋 経 済 新 報 社 2009) 24 頁 10 後 藤 前 掲 注 (1) 8 頁 11 後 藤 前 掲 注 (1) 8 頁 12 吉 村 政 穂 出 資 者 課 税 法 人 税 という 課 税 方 式 ( 一 ) 法 学 協 会 雑 誌 120 巻 1 号 (2003)19 頁 13 中 里 実 ほか 資 本 市 場 研 究 委 員 会 報 告 資 本 市 場 の 活 性 化 に 関 する 研 究 会 (7) 証 券 取 引 と 課 税 資 本 市 場 197 号 (2002) 198 頁 4 (11)

14 が 株 主 のものだという 見 方 を 反 映 したものであるとされている 14 法 人 税 法 は 株 主 と 株 主 以 外 の 利 害 関 係 者 を 区 別 しており そのうえで 株 主 と 会 社 間 の 取 引 と 株 主 以 外 の 利 害 関 係 者 と 会 社 間 との 取 引 を 峻 別 している 15 そして 株 主 と 会 社 との 関 係 を 特 別 なものとみて 前 者 を 資 本 等 取 引 とし 後 者 を 損 益 取 引 として 両 者 について 全 く 異 なった 取 扱 いを 設 けている 16 法 人 税 法 22 条 2 項 3 項 が 資 本 等 取 引 以 外 の 取 引 に 係 る もの と 定 めているのは この 峻 別 に 基 づく 17 法 人 税 法 22 条 では 資 本 等 取 引 と 区 別 し て 損 益 取 引 を 定 義 し 損 益 取 引 から 生 ずる 法 人 所 得 の 金 額 について 定 められている 益 金 の 意 義 については 2 項 に 損 金 の 意 義 については 3 項 について 定 められており 収 益 の 額 や 費 用 の 額 は 公 正 妥 当 な 会 計 処 理 の 基 準 に 従 って 計 算 することが 4 項 に 規 定 されている 資 本 等 取 引 は 5 項 に 定 められているが 資 本 等 取 引 は 法 人 の 資 本 金 等 の 額 の 増 加 又 は 減 少 を 生 ずる 取 引 並 びに 法 人 が 行 う 利 益 又 は 剰 余 金 の 分 配 ( 資 産 の 流 動 化 に 関 する 法 律 第 百 十 五 条 第 一 項 ( 中 間 配 当 )に 規 定 する 金 銭 の 分 配 を 含 む ) 及 び 残 余 財 産 の 分 配 又 は 引 渡 し をいう とされている 資 本 金 等 の 額 とは 法 人 が 株 主 等 から 出 資 を 受 けた 金 額 とし て 政 令 で 定 める 額 ( 法 人 税 法 2 条 16 号 ) とされている 法 人 税 法 22 条 5 項 にいう 資 本 金 や 剰 余 金 の 概 念 は 会 社 法 上 の 概 念 を 借 用 している( 会 社 法 445 条 453 条 ) 18 そして 法 人 税 法 は 資 本 等 取 引 を 損 益 取 引 から 区 別 するにあたり 自 己 資 本 と 他 人 資 本 を 区 別 している つまり 株 主 からの 出 資 は 会 社 にとっての 自 己 資 本 (Equity)とし 社 債 権 者 からの 払 込 みや 銀 行 からの 融 資 は 会 社 にとって 他 人 資 本 であり 負 債 (Debt)とされる 具 体 的 には 自 己 資 本 の 典 型 例 が 株 式 であり 他 人 資 本 の 典 型 例 が 社 債 等 の 負 債 である 19 なお 資 本 等 取 引 に 関 する 法 人 税 法 のルールはあくまで 会 社 の 側 の 問 題 であり 株 主 側 にとってのルールではない すなわち 法 人 株 主 にとっては 配 当 を 受 け 取 る 場 合 その 法 人 株 主 にとっては 資 本 等 取 引 とされるわけではなく 損 益 取 引 とされたうえで 受 取 配 当 益 金 不 算 入 ( 法 人 税 法 23 条 )の 規 定 が 適 用 される 20 一 方 負 債 から 生 ずる 利 子 は 原 則 的 に 発 行 者 側 で 損 金 に 算 入 できるが( 法 人 税 法 22 条 3 項 4 項 ) 債 権 者 側 では 益 金 に 算 入 される( 法 人 税 法 22 条 2 項 4 項 ) このように 我 が 国 の 法 人 税 法 では 株 式 及 び 負 債 から 生 ずる 支 払 に 関 して 支 払 側 と 受 取 側 の 取 扱 いに 異 な るルールを 適 用 している では 負 債 と 株 式 の 中 間 的 性 格 を 有 するハイブリッド 金 融 商 品 の 取 扱 いはどのように 行 われるのか ここで ハイブリッド 金 融 商 品 の 例 として 我 が 国 で 発 行 できる 永 久 劣 後 債 と 優 先 株 ( 非 参 加 型 累 積 的 )に 対 する 税 務 上 の 取 扱 いについて 比 較 する 14 増 井 良 啓 法 人 税 の 課 税 ベース 金 子 宏 租 税 法 の 基 本 問 題 ( 有 斐 閣 2007) 477 頁 15 増 井 前 掲 注 (14) 478 頁 16 増 井 前 掲 注 (14) 478 頁 17 増 井 前 掲 注 (14) 478 頁 18 増 井 前 掲 注 (14) 481 頁 19 増 井 前 掲 注 (14) 484 頁 20 増 井 前 掲 注 (14) 479 頁 5 (12)

15 ( 表 1) 永 久 劣 後 債 と 優 先 株 の 一 例 21 永 久 劣 後 債 優 先 株 投 資 利 回 り 年 5% 年 5%(ex. 一 株 当 たり 発 行 額 100 万 円 に 対 して 5 万 円 ) 原 則 無 条 件 ( 破 産 等 の 一 定 の 事 株 主 総 会 又 は 取 締 役 会 の 決 議 が 利 払 いまたは 配 当 由 が 発 生 した 場 合 には 一 般 債 権 必 要 (ただし 非 参 加 型 累 積 的 ) の 要 件 に 対 し 劣 後 して 弁 済 される) 投 資 元 本 の 回 収 時 期 会 社 消 滅 時 会 社 消 滅 時 議 決 権 なし なし( 無 議 決 権 株 式 ) 貸 借 対 照 表 上 の 表 示 負 債 の 部 純 資 産 の 部 投 資 回 収 上 の 優 先 順 位 一 般 債 権 者 の 後 株 主 の 前 債 権 者 の 後 普 通 株 主 の 前 ( 表 1)で 示 すように 永 久 劣 後 債 は 債 務 であるため 利 払 いは 利 益 の 有 無 にかかわらず 原 則 無 条 件 で 行 う 必 要 があり 会 計 上 も 負 債 として 扱 われるため 貸 借 対 照 表 上 は 負 債 の 部 に 計 上 される 一 方 優 先 株 は 株 式 であるため 会 計 上 は 純 資 産 の 部 に 計 上 される しか し 配 当 の 支 払 は 株 主 総 会 又 は 取 締 役 会 の 決 議 が 必 要 であるが 非 参 加 型 22であり 累 積 的 23な 要 件 を 優 先 株 に 付 した 場 合 実 質 的 に 当 該 優 先 株 の 投 資 家 は ほとんど 利 子 と 同 様 の 利 益 が 得 られることとなる 両 者 を 比 較 すると 投 資 利 回 りが 5%と 同 率 であり 元 本 回 収 時 期 を 会 社 消 滅 時 に 設 定 し 議 決 権 を 有 しない という 他 の 要 件 も 考 慮 すれば 経 済 的 に 極 めて 似 通 った 金 融 商 品 に 対 して 課 税 関 係 に 大 きな 差 が 生 じることとなる 24 このような 状 況 に 対 し debt と equity に 関 する 法 人 税 法 上 の 取 扱 いを 変 えるべき 時 に きているのかもしれない 25 という 指 摘 もある では 経 済 的 に 近 似 したハイブリッド 金 融 商 品 に 対 して 法 人 税 法 上 は 何 を 基 準 として Debt 又 は Equity とみるべきか 次 に 実 際 にハイブリッド 金 融 商 品 を 一 定 の 基 準 で 区 分 している BIS 規 制 と 法 人 税 法 上 に 具 体 的 な 区 分 規 則 を 設 けようとしたアメリカの 議 論 についてみていく 1-2 ハイブリッド 金 融 商 品 の 区 分 BIS 規 制 による Debt/Equity の 区 分 21 渡 辺 裕 泰 ファイナンス 課 税 ( 有 斐 閣 第 2 版 2012) 頁 22 優 先 株 主 に 対 して 定 款 で 定 められた 優 先 的 内 容 の 配 当 をしてもなお 残 余 の 剰 余 金 があっ て 普 通 株 主 に 対 しても 配 当 をする 場 合 であっても 普 通 株 式 とともに 配 当 に 参 加 しない 渡 辺 前 掲 注 (21) 193 頁 23 優 先 株 主 に 対 するある 年 度 の 剰 余 金 の 配 当 が 定 款 に 定 められた 一 定 額 または 一 定 割 合 に 達 しない 場 合 に その 不 足 分 が 次 年 度 以 降 の 利 益 によって 補 填 される 渡 辺 前 掲 注 (21) 193 頁 24 渡 辺 前 掲 注 (21) 頁 25 渡 辺 前 掲 注 (21) 197 頁 6 (13)

16 BIS 規 制 においては 金 融 機 関 に 対 して 最 低 所 要 資 本 比 率 を 設 定 している 26 金 融 機 関 の 総 自 己 資 本 は 普 通 株 等 Tier1 その 他 Tier1 Tier2 という 3 つの 資 本 構 成 要 素 の 合 計 で 構 成 され また 普 通 株 等 Tier1 その 他 Tier1 及 び 総 自 己 資 本 には それぞれ 最 低 所 要 資 本 比 率 が 設 定 され その 比 率 を 満 たすことが 求 められている 27 資 本 構 成 要 素 の 各 資 本 項 目 には それぞれの 資 本 要 件 が 設 定 されており 各 資 本 要 件 をすべて 満 たした 資 本 性 商 品 のみ 各 資 本 項 目 への 算 入 が 認 められている 28 普 通 株 等 Tier1 は 資 本 金 及 び 資 本 準 備 金 のうち 優 先 株 式 による 払 込 資 本 を 除 いた 金 額 となる 29 具 体 的 な 要 件 としては 1 清 算 時 : 銀 行 清 算 時 には 最 劣 後 の 請 求 権 となるこ と 2 償 還 等 : 元 本 の 返 済 期 限 がなく 清 算 を 除 いて 償 還 されることもなく また 償 還 買 戻 し 解 約 を 生 じさせない 契 約 となっていること 3 分 配 : 分 配 は 優 先 順 位 の 高 い 商 品 への 支 払 が 行 われた 後 の 分 配 可 能 額 から 行 い 分 配 が 義 務 となるような 条 件 がないこと 4 損 失 が 生 じた 場 合 最 初 かつ 最 も 大 きな 割 合 で 損 失 を 負 担 すること 5 貸 借 対 照 表 上 資 本 として 明 確 に 計 上 されること 等 があげられる 30 その 他 Tier1 には 普 通 株 等 Tier1 と 比 べ 負 債 性 を 有 する 金 融 商 品 が 含 まれる 普 通 株 等 Tier1 との 大 きな 違 いとしては 1 清 算 時 : 銀 行 清 算 時 の 請 求 権 は 預 金 者 一 般 債 権 者 劣 後 債 権 者 に 劣 後 すること 2 償 還 等 : 元 本 の 返 済 期 限 及 び 満 期 日 がなく ス テップアップや 償 還 に 対 する 他 のインセンティブがないこと また 償 還 や 買 戻 しによる 元 本 返 済 は 監 督 当 局 の 事 前 承 認 が 必 要 であること 3 分 配 : 配 当 金 利 の 支 払 には 自 由 裁 量 が 認 められ 優 先 順 位 の 高 い 商 品 への 支 払 が 行 われた 後 の 分 配 可 能 額 から 行 われるこ と また 銀 行 の 財 務 水 準 により 定 期 的 に 配 当 等 の 条 項 が 改 定 される 等 の 特 徴 を 有 さな いこと 4 負 債 として 分 類 される 発 行 証 券 は 元 本 による 損 失 吸 収 がなされるものでなけ ればならないこと 5 銀 行 又 は 重 要 な 影 響 を 行 使 できる 関 係 者 が 当 該 資 本 性 商 品 を 購 入 しておらず また 銀 行 が 直 接 間 接 に 当 該 資 本 性 商 品 の 購 入 資 金 を 提 供 していないこと 等 があげられる 31 Tier2 には その 他 Tier1 と 比 べ さらに 負 債 性 の 強 い 金 融 商 品 が 含 まれる そ の 他 Tier1 との 大 きな 違 いは 1 清 算 時 : 銀 行 清 算 時 の 請 求 権 は 預 金 者 一 般 債 権 者 に 劣 後 すること 2 償 還 等 : 当 初 残 存 期 間 は 最 低 5 年 あること 満 期 前 の 残 存 5 年 間 におけ る 規 制 資 本 は 毎 年 定 額 償 還 されること ステップアップ 等 の 償 還 のインセンティブがな いこと 3 投 資 家 は 清 算 又 は 破 綻 時 を 除 き 元 利 金 の 支 払 を 早 める 権 利 を 持 たず また 銀 行 の 財 務 水 準 により 定 期 的 に 配 当 等 の 条 項 が 改 定 される 等 の 特 徴 を 有 さないこと 4 26 みずほ 証 券 バーゼルⅢ 研 究 会 詳 解 バーゼルⅢによる 新 国 際 金 融 規 制 ( 中 央 経 済 社 2012) 73 頁 27 みずほ 証 券 バーゼルⅢ 研 究 会 前 掲 注 (26) 頁 28 みずほ 証 券 バーゼルⅢ 研 究 会 前 掲 注 (26) 73 頁 29 みずほ 証 券 バーゼルⅢ 研 究 会 前 掲 注 (26) 75 頁 30 みずほ 証 券 バーゼルⅢ 研 究 会 前 掲 注 (26) 頁 31 みずほ 証 券 バーゼルⅢ 研 究 会 前 掲 注 (26) 頁 7 (14)

17 破 綻 時 において 元 本 による 損 失 吸 収 がなされるものでなければならないこと 5 銀 行 又 は 重 要 な 影 響 を 行 使 できる 関 係 者 が 当 該 資 本 性 商 品 を 購 入 しておらず また 銀 行 が 直 接 間 接 に 当 該 資 本 性 商 品 の 購 入 資 金 を 提 供 していないこと 等 があげられる 32 このように BIS 規 制 では 独 自 に 資 本 を 3 つの 資 本 構 成 要 素 に 分 類 し この 資 本 構 成 要 素 に 含 まれないものを 負 債 として 捉 え 自 己 資 本 比 率 を 算 出 している BIS 規 制 における 各 資 本 項 目 の 区 分 方 法 は 議 決 権 の 有 無 は 重 要 な 要 件 とはなっていないが 清 算 時 や 償 還 時 分 配 を 行 う 際 の 要 件 によって 各 資 本 項 目 への 算 入 がなされており 相 当 複 雑 な 要 件 と なっている アメリカにおける 議 論 アメリカでは 資 本 と 負 債 の 区 分 を 私 法 上 での 形 式 的 な 区 分 でなく 税 法 上 の 規 定 を 創 設 することにより 峻 別 しようとした 経 緯 がある アメリカにおいても 税 法 上 では Debt と Equity の 区 別 は 明 確 な 定 義 はなく その 分 類 手 段 としては 投 資 決 定 の 実 態 に 基 づき す べての 事 実 や 状 況 によって 判 断 されている 33 アメリカでは 資 本 と 負 債 の 峻 別 に 関 する 裁 判 例 が 多 く 当 初 はハイブリッド 金 融 商 品 を 利 用 した 二 重 非 課 税 の 問 題 は 判 例 法 理 の 発 展 に よって 解 決 されることが 期 待 されていた 34 しかし 判 例 では 個 別 の 事 案 ごとに 事 実 と 状 況 による 判 断 が 行 われて 決 定 されており 判 例 の 蓄 積 と 混 乱 が 生 じていたことから この 混 乱 を 解 消 すべく 規 定 により 資 本 と 負 債 の 両 者 の 内 容 を 明 らかにすることで 峻 別 を 試 みた 35 本 稿 では 判 例 法 理 の 解 釈 は 述 べず 判 例 法 理 を 引 き 継 ぐ 形 で 発 展 した IRC 385 を 中 心 に みていくこととする IRC 385 は 判 例 法 理 を 参 照 して 5 つの 要 素 を 抽 出 例 示 した 上 で 租 税 法 において 株 式 (Equity) として 扱 われるべき 証 券 を 財 務 省 規 則 によって 明 らかにする 権 限 を 財 務 省 に 与 えている 36 IRC 385 の 5 つの 要 素 とは 1 特 定 の 期 日 に 一 定 金 額 の 固 定 金 利 を 支 払 う 旨 の 確 定 的 な 約 束 が 書 面 で 記 されているか 2 法 人 の 他 の 債 務 に 対 して 劣 後 または 優 先 する か 否 か 3 法 人 の 負 債 / 資 本 比 率 4 株 式 転 換 権 を 有 するか 否 か 5 証 券 の 所 有 者 と 株 主 の 関 係 である アメリカの 財 務 省 は 1980 年 IRC 385 の 権 限 を 基 に 財 務 省 規 則 を 提 案 したが この 規 則 案 が 採 用 した 手 法 は 雑 多 な 要 素 を 掲 げて 事 案 ごとの 認 定 によって 広 範 な 問 題 状 況 に 対 応 しようとした 判 例 や IRC 385 の 内 容 とは 異 なるものであった 37 また この 規 則 案 は 一 定 の 基 準 を 機 械 的 に 適 用 して 証 券 の 性 格 を 決 定 することとしており タックス プラン 32 みずほ 証 券 バーゼルⅢ 研 究 会 前 掲 注 (26)79-81 頁 33 Diane Ring, Debt-equity conundrum,united States Branch report for the 2012 Boston Congress of IFA, Cahiers de droit Fiscal international. Vol. 97b, 780(2012). 34 吉 村 政 穂 出 資 者 課 税 法 人 税 という 課 税 方 式 ( 二 ) 法 学 協 会 雑 誌 120 巻 3 号 (2003)520 頁 35 吉 村 前 掲 注 (34)523 頁 36 吉 村 前 掲 注 (34)523 頁 37 吉 村 前 掲 注 (34)529 頁 8 (15)

18 ニングの 能 力 を 備 えた 納 税 者 にとっては 非 常 に 利 用 しやすいルールであった 38 そのため その 後 この 規 定 を 回 避 するようなハイブリッド 金 融 商 品 の 発 行 によるスキームが 実 際 に 横 行 することとなった 内 国 歳 入 庁 はこれらの 事 態 に 対 応 すべく 通 達 を 公 表 したが この 通 達 は IRC 385 の 規 則 に 触 れることなく 伝 統 的 な 総 合 考 慮 アプローチ(fact and circumstance)によって 対 応 しようとしていたため 課 税 当 局 自 らが 当 該 規 制 案 を 否 定 する 形 となり IRC 385 の 規 則 案 は 1983 年 に 撤 回 されることとなった 39 以 上 のとおり アメリカでは IRC 385 の 規 則 等 により 金 融 商 品 を 負 債 と 株 式 に 区 分 す るための 規 制 を 制 定 する 試 みが 行 われたが 最 終 的 に 規 則 として 施 行 されるに 至 ったもの はなく 現 行 における 負 債 と 株 式 の 区 別 は IRC 385(b)で 規 定 されているリスト IRS の 各 種 ルーリング および 判 例 法 に 寄 らざるを 得 ない 40 とされている したがって 法 人 税 法 上 金 融 商 品 の 性 質 によって 負 債 と 資 本 を 区 分 する 具 体 的 な 規 制 の 構 築 は 困 難 であると 考 え られる 1-3 二 重 非 課 税 取 引 とその 要 因 我 が 国 における 利 子 及 び 配 当 の 税 制 上 の 取 扱 いと 二 重 非 課 税 の 要 因 クロスボーダーにおける 金 融 商 品 の 取 引 に 関 して 我 が 国 の 法 人 税 法 は 原 則 的 に 負 債 から 生 ずる 利 子 は 債 務 者 側 において 損 金 に 算 入 されるが( 法 人 税 法 22 条 3 項 4 項 ) 債 権 者 である 場 合 は 益 金 に 算 入 される( 法 人 税 法 22 条 2 項 4 項 ) 一 方 株 式 から 生 ずる 配 当 は 発 行 者 側 において 支 払 った 配 当 に 対 して 損 金 算 入 することはできず( 法 人 税 法 22 条 3 項 3 号 5 項 ) 41 株 式 保 有 者 側 において 益 金 に 算 入 されることとなる( 法 人 税 法 22 条 2 項 4 項 ) しかし 我 が 国 の 配 当 の 取 扱 いについては 一 定 の 理 由 から 特 別 な 規 定 が 設 けられてい る 場 合 があり それが 国 際 的 二 重 非 課 税 の 生 ずる 原 因 にもなると 考 えられる 本 稿 では 外 国 子 会 社 配 当 益 金 不 算 入 制 度 ( 法 人 税 法 23 条 の 2) と 資 産 の 流 動 化 に 関 する 法 律 に 基 づいて 設 立 された 特 定 目 的 会 社 及 び 特 定 目 的 信 託 また 投 資 信 託 及 び 投 資 法 人 に 関 する 法 律 ( 以 下 投 信 法 ) に 基 づいて 設 立 された 投 資 法 人 及 び 投 資 信 託 が 一 定 の 要 件 42の 下 分 配 可 能 利 益 の 90% 超 を 分 配 した 時 には 分 配 した 額 を 課 税 所 得 の 計 算 上 損 金 に 算 入 す ることができる 4344 制 度 ( 租 税 特 別 措 置 法 67 条 の 条 の 条 の 3 の 2 68 条 の 3 の 3)( 以 下 特 定 目 的 会 社 に 係 る 課 税 の 特 例 等 )についてみていく 38 吉 村 前 掲 注 (34)531 頁 39 吉 村 前 掲 注 (34)532 頁 40 内 海 英 博 ほか 日 米 比 較 金 融 商 品 の 税 務 と 法 務 (1) 発 行 時 割 引 (OID)と 発 効 後 割 引 購 入 (マーケット ディスカウント) 旬 刊 金 融 法 務 事 情 50 巻 26 号 (2002) 73 頁 41 内 海 前 掲 注 (40)74 頁 42 租 税 特 別 措 置 法 67 条 の 条 の 条 の 3 の 2 68 条 の 3 の 3 43 藤 本 幸 彦 鬼 頭 朱 実 投 資 ストラクチャーの 税 務 クロスボーダー 投 資 と 匿 名 組 合 / 任 意 組 合 ( 税 務 経 理 協 会 六 訂 版 2010) 6 頁 29 頁 44 金 子 宏 租 税 法 [ 第 19 版 ] ( 弘 文 堂 2014) 頁 9 (16)

19 (1) 外 国 子 会 社 配 当 益 金 不 算 入 制 度 まず 外 国 子 会 社 配 当 益 金 不 算 入 制 度 について 述 べる 本 制 度 は 外 国 子 会 社 から 受 ける 配 当 に 係 る 二 重 課 税 排 除 の 方 式 45として 内 国 法 人 が 外 国 子 会 社 から 受 ける 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 を 益 金 不 算 入 とするもので 受 取 配 当 等 の 額 の 5%を 費 用 の 額 とみなし 残 り 95% を 益 金 不 算 入 とする 規 定 である 46 外 国 子 会 社 とは 内 国 法 人 が 外 国 法 人 の 発 行 済 株 式 等 の 25% 以 上 を 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 の 支 払 義 務 が 確 定 する 日 以 前 6 月 以 上 保 有 している 等 の 要 件 を 満 たす 外 国 法 人 ( 法 人 税 法 23 条 の 2)をいう 我 が 国 では 平 成 21 度 改 正 まで 間 接 外 国 税 額 控 除 の 方 法 によって 受 取 配 当 等 の 二 重 課 税 の 解 消 を 行 っていたが 1 間 接 税 額 控 除 制 度 は 控 除 額 の 計 算 が 複 雑 であり 簡 素 な 制 度 に 変 える 必 要 があること 2 間 接 税 額 控 除 制 度 のもとでは 企 業 は 外 国 で 得 た 所 得 を 現 地 に 留 保 する 傾 向 があるため 我 が 国 への 還 流 を 促 進 させる 規 制 が 必 要 であったこと 等 の 理 由 から 外 国 子 会 社 からの 配 当 に 限 り 間 接 外 国 税 額 控 除 制 度 が 廃 止 され 代 わりに 本 制 度 が 採 用 された 47 本 制 度 の 対 象 となる 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 は 法 人 税 法 23 条 1 項 1 号 に 掲 げる 金 額 すな わち 我 が 国 の 法 人 税 法 によって 配 当 等 と 認 識 される 配 当 等 の 額 とされている 48 ここで まず 本 制 度 が 対 象 とする 剰 余 金 の 配 当 等 の 範 囲 に ハイブリッド 金 融 商 品 から 生 ずる 配 当 が 含 まれるか 否 かが 問 題 となる これに 対 し 本 制 度 では 外 国 子 会 社 により 支 払 われた 損 金 算 入 配 当 ( 外 国 子 会 社 にお いて 損 金 算 入 された 支 払 )や 優 先 株 式 から 生 ずる 優 先 配 当 について 特 段 の 制 限 が 設 けら れていない 49 その 理 由 としては 1 外 国 子 会 社 の 所 得 については その 所 在 地 国 によって 完 結 しており 所 在 地 国 における 課 税 の 可 否 や 税 率 の 多 寡 は 問 わないこと 2 優 先 株 式 に 対 する 優 先 配 当 は 換 言 すれば 社 債 利 息 のようなものであることから 間 接 外 国 税 額 控 除 制 度 の 対 象 外 とされていたが 種 類 株 式 の 多 様 化 に 伴 い 優 先 配 当 のみを 除 外 することに 整 合 性 が 乏 しくなったこと 3 本 制 度 の 導 入 が 簡 素 化 の 側 面 と 経 済 対 策 的 な 側 面 とを 併 せ 持 つ こと があげられている 50 そのため 支 払 国 側 の 税 制 によって 損 金 に 算 入 された 支 払 や 利 子 の 性 質 が 強 い 支 払 であっても 剰 余 金 の 配 当 等 の 範 囲 に 含 まれるとされている 51 また 本 制 度 の 剰 余 金 の 配 当 等 の 概 念 は 私 法 上 の 借 用 概 念 が 適 用 されている 52 が 外 国 会 社 法 に 準 拠 する 取 引 をどのように 我 が 国 の 租 税 法 令 に 包 摂 するかを 巡 っては 多 く 45 河 西 修 平 成 21 年 版 改 正 税 法 のすべて 泉 恒 有 ほか( 大 蔵 財 務 協 会 2009) 425 頁 46 金 子 前 掲 注 (44)483 頁 47 金 子 前 掲 注 (44) 頁 48 河 西 前 掲 注 (45) 429 頁 49 国 税 庁 ウェブサイト 外 国 子 会 社 配 当 益 金 不 算 入 制 度 の 対 象 となる 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 の 範 囲 について 最 終 訪 問 日 国 税 庁 ウェブサイト 前 掲 注 (49) 51 国 税 庁 ウェブサイト 前 掲 注 (49) 52 太 田 洋 ほか 我 が 国 の 租 税 法 規 と 外 国 私 法 との 交 錯 経 理 研 究 53 号 (2010)226 頁 10 (17)

20 の 議 論 があり 場 合 を 分 けて 論 じられている 53 このうち 本 稿 で 取 扱 うハイブリッド 金 融 商 品 から 生 ずる 支 払 の 外 国 子 会 社 配 当 益 金 不 算 入 制 度 の 適 用 の 可 否 に 関 しては 我 が 国 の 租 税 法 規 における 外 国 法 上 の 概 念 の 取 扱 いを 内 国 私 法 基 準 説 外 国 私 法 基 準 説 租 税 法 規 趣 旨 探 究 説 の 3 つのアプローチに 整 理 したうえで 内 国 法 基 準 が 穏 当 とし 54 我 が 国 の 私 法 上 の 剰 余 金 の 配 当 の 概 念 を 損 益 計 算 上 の 利 益 を 株 金 額 の 出 資 に 対 し 株 主 に 支 払 う 金 額 という 3 つの 基 準 に 照 らして 判 断 すべき 55 という 方 法 が 適 当 であると 考 え られる 内 国 私 法 基 準 説 とは 我 が 国 の 租 税 法 規 の 立 法 者 が 念 頭 に 置 いているのは 通 常 我 が 国 の 私 法 であること 等 から 外 国 私 法 準 拠 の 行 為 ないし 事 象 についても 我 が 国 の 私 法 上 の 概 念 に 照 らして 解 釈 すべきという 考 えである 56 外 国 私 法 基 準 説 とは 日 本 の 租 税 法 律 の 中 で 外 国 の 私 法 上 の 概 念 が 用 いられている 場 合 については 外 国 法 上 の 概 念 が 租 税 法 律 の 明 文 で 排 除 されているか あるいは 外 国 法 上 の 概 念 を 排 除 することが 一 見 して 明 らかな 場 合 を 除 いては 外 国 の 私 法 上 の 概 念 の 意 味 内 容 をそのまま 尊 重 すべきであり 外 国 私 法 上 の 概 念 については 外 国 法 を 基 準 に 解 釈 すべきとの 立 場 である 57 租 税 法 規 趣 旨 探 究 説 とは 外 国 法 上 の 概 念 を 事 実 の 領 域 に 属 すると 考 え 当 該 事 実 が 我 が 国 の 租 税 法 規 上 の 概 念 に 該 当 するかを 直 接 判 断 する 方 法 である 58 この 点 に 関 しては 取 引 が 実 際 にどのように 行 われたかという 生 の 事 実 をとらえ それ が 我 が 国 の 私 法 上 の 概 念 に 該 当 するか 否 かを 判 断 すると 解 されている 59 また 実 務 上 も 外 国 私 法 基 準 説 に 立 つことは 外 国 私 法 の 規 律 内 容 を 正 確 に 把 握 するためには 成 文 法 のみ ならず 当 該 外 国 の 判 例 学 説 等 に 広 く 目 配 りせざるを 得 ず 我 が 国 の 実 務 の 運 用 として 容 易 ではない 60 とされている 要 するに 本 制 度 における 剰 余 金 の 配 当 に 該 当 するか 否 かは 外 国 の 私 法 でなく 我 が 国 の 私 法 上 において 配 当 として 扱 っているか 否 かによって 判 断 されると 解 される したがって ハイブリッド 金 融 商 品 から 生 ずる 支 払 に 我 が 国 で 外 国 子 会 社 配 当 益 金 不 算 入 制 度 が 適 用 された 場 合 であっても 取 引 相 手 国 の 税 制 上 ハイブリッド 金 融 商 品 から 生 ずる 支 払 が 損 金 算 入 された 場 合 国 際 的 二 重 非 課 税 の 状 態 が 生 ずることとなる 取 引 相 手 国 からの 支 払 が 損 金 算 入 される 要 因 としては 1 相 手 国 において 当 該 ハイブリ 53 増 井 良 啓 外 国 会 社 からの 現 物 配 当 と 所 得 税 再 論 税 務 事 例 研 究 126 号 (2012) 頁 54 太 田 前 掲 注 (52)228 頁 55 太 田 前 掲 注 (52) 頁 56 小 柳 誠 租 税 法 と 準 拠 法 課 税 要 件 事 実 の 認 定 場 面 における 契 約 準 拠 法 の 考 察 税 務 大 学 校 論 叢 39 号 (2002)125 頁 57 中 里 実 課 税 管 轄 権 から 離 脱 をはかる 行 為 について フィナンシャルレビュー94 号 (2009)13 頁 58 増 井 良 啓 宮 崎 裕 子 国 際 租 税 法 ( 東 京 大 学 出 版 2008) 11 頁 59 増 井 良 啓 外 国 会 社 からの 現 物 分 配 と 所 得 税 国 税 不 服 審 判 所 平 成 15 年 4 月 9 日 裁 決 を 素 材 として 税 務 事 例 研 究 84 号 (2005) 58 頁 60 太 田 前 掲 注 (52)228 頁 11 (18)

21 ッド 金 融 商 品 を Debt として 区 別 し それから 生 ずる 支 払 が 利 子 と 認 識 され 損 金 算 入 され るというように 取 引 相 手 国 との 間 で 税 制 上 の 法 的 性 質 が 異 なる 場 合 2 我 が 国 と 取 引 相 手 国 のハイブリッド 金 融 商 品 の 法 的 性 質 は 同 じであるが 税 制 上 の 取 扱 いが 異 なり 支 払 配 当 を 損 金 算 入 している 場 合 61の 2 つが 考 えられる (2) 特 定 目 的 会 社 に 係 る 課 税 の 特 例 等 次 に 特 定 目 的 会 社 に 係 る 課 税 の 特 例 等 について 述 べる 特 定 目 的 会 社 は 資 産 の 流 動 化 のためにのみ 用 いられる 特 殊 な 会 社 であって 導 管 的 な 存 在 に 過 ぎないものである 62 ため また 投 資 法 人 は 実 質 的 には 運 用 資 産 の 集 合 体 に 過 ぎない ものである 63 ため 税 制 上 もこれに 適 合 した 課 税 上 の 取 扱 いをする 観 点 から 平 成 10 年 度 改 正 により 一 定 の 要 件 の 下 分 配 可 能 利 益 の 90% 超 を 分 配 した 時 には 分 配 額 を 課 税 所 得 の 計 算 上 損 金 に 算 入 することができる 64 規 定 が 創 設 された 一 方 特 定 目 的 信 託 及 び 特 定 投 資 信 託 は 1 特 定 目 的 会 社 及 び 投 資 法 人 との 税 制 の 中 立 性 を 保 つため 2 特 定 投 資 信 託 及 び 特 定 目 的 信 託 は その 利 益 ないし 収 益 が 受 益 者 に 配 分 されるまで 課 税 が 繰 り 延 べられるため 課 税 の 繰 り 延 べを 防 止 するため 法 人 税 の 対 象 と された 65 特 定 目 的 信 託 及 び 特 定 投 資 信 託 の 収 益 の 分 配 に 対 しても 平 成 12 年 度 改 正 によ り 一 定 の 要 件 の 下 分 配 可 能 利 益 の 90% 超 を 分 配 した 時 には 分 配 額 を 課 税 所 得 の 計 算 上 損 金 に 算 入 することができることとなった 66 その 後 特 定 投 資 信 託 及 び 特 定 目 的 信 託 は 平 成 19 年 度 改 正 に 法 人 課 税 信 託 67の 制 度 に 統 合 されたが 平 成 12 年 度 改 正 と 同 じく 分 配 可 能 利 益 の 90% 超 を 分 配 した 場 合 には 分 配 額 を 損 金 に 算 入 できることとされている 68 よって ハイブリッド 金 融 商 品 から 生 ずる 支 払 に 我 が 国 で 特 定 目 的 会 社 に 係 る 課 税 の 特 例 等 が 適 用 された 場 合 取 引 相 手 国 の 税 制 上 ハイブリッド 金 融 商 品 から 生 ずる 支 払 が1 法 的 性 質 の 違 い 又 は2 税 制 上 の 取 扱 いの 違 いにより 益 金 に 算 入 されない 場 合 国 際 的 二 重 非 課 税 の 状 態 が 生 ずる 可 能 性 がある 61 例 えば 法 人 税 と 所 得 税 の 統 合 方 式 として 配 当 部 分 に 関 して 法 人 段 階 で 損 金 に 算 入 する 方 式 を 採 用 する 方 式 を 採 用 している 場 合 我 が 国 で 受 取 配 当 が 益 金 不 算 入 となれば 結 果 として 国 際 的 二 重 非 課 税 が 生 ずる 可 能 性 があると 考 えられる 62 角 田 元 幸 平 成 10 年 版 改 正 税 法 のすべて 梶 川 幹 夫 ほか ( 大 蔵 財 務 協 会 1998) 464 頁 63 角 田 前 掲 注 (62)469 頁 64 金 子 前 掲 注 (44) 293 頁 65 金 子 前 掲 注 (44) 294 頁 66 金 子 前 掲 注 (44) 294 頁 67 利 益 の 全 部 もしくは 一 部 の 長 期 にわたる 積 立 てもしくは 内 部 留 保 による 課 税 の 繰 延 べ または 租 税 回 避 に 対 処 するため これらの 信 託 の 収 益 を 各 事 業 年 度 の 所 得 に 対 する 法 人 税 の 対 象 として 課 税 する 制 度 金 子 前 掲 注 (44) 頁 68 金 子 前 掲 注 (44) 頁 12 (19)

22 (3) 源 泉 徴 収 税 我 が 国 の 国 内 法 上 では 非 居 住 者 及 び 外 国 法 人 に 対 して 利 子 及 び 配 当 等 について 一 定 の 金 銭 の 支 払 いをする 者 は 源 泉 徴 収 義 務 が 定 められており( 所 得 税 法 212 条 1 項 213 条 ) 69 国 内 に 恒 久 的 施 設 を 有 しない 非 居 住 者 等 が 受 ける 利 子 及 び 配 当 等 は 源 泉 分 離 課 税 となる (164 条 2 項 2 号 法 人 税 法 141 条 4 号 ) 70 OECD モデル 租 税 条 約 の 配 当 に 対 する 課 税 では 第 1 項 において 受 益 者 の 居 住 地 で 租 税 を 課 することができるとした 上 で 第 2 項 で 最 大 15%という 税 率 の 制 限 を 設 け 配 当 の 源 泉 地 国 である 当 該 配 当 が 生 じた 国 において 租 税 を 課 する 権 利 を 留 保 している 71 15%を 上 限 としているのは 源 泉 地 国 がすでに 当 該 法 人 の 利 得 に 課 税 し 得 ているためであるとされ ている 72 また 子 会 社 からその 親 会 社 に 支 払 われた 配 当 に 対 しては より 低 い 税 率 (5%) が 明 文 により 規 定 されているが 一 方 の 国 の 法 人 が 他 方 の 国 の 法 人 の 株 式 その 他 の 持 分 の 25%を 直 接 に 保 有 する 場 合 には 課 税 の 繰 り 返 しを 避 けるため また 国 際 投 資 の 促 進 のために 軽 減 された 課 税 を 行 うべきとされている 73 一 方 利 子 に 対 する 課 税 では 第 1 項 において 居 住 地 国 に 課 税 権 を 認 めた 上 で 第 2 項 で 10%という 税 率 の 上 限 を 制 限 を 設 け 当 該 利 子 が 生 じた 国 において 租 税 を 課 する 権 利 を 留 保 している 74 この 税 率 は 源 泉 地 国 が 借 入 資 本 によってまかなわれる 投 資 によりその 領 域 で 生 じた 利 得 又 は 所 得 に 対 してすでに 租 税 を 課 する 資 格 があるという 点 を 想 起 すれば 合 理 的 な 最 大 値 であるとされている 75 租 税 条 約 上 では 日 米 租 税 条 約 上 でも 見 られるように 二 重 課 税 のリスクを 軽 減 するこ とにより 投 資 交 流 の 促 進 を 図 るという 租 税 条 約 の 基 本 的 な 政 策 目 的 から 配 当 所 得 及 び 利 子 所 得 等 に 関 する 源 泉 地 国 課 税 が 大 幅 に 軽 減 もしくは 免 税 となってきている 76 源 泉 地 国 に おける 課 税 権 を 制 限 することにより 締 約 国 間 の 投 資 交 流 を 図 ることは 租 税 条 約 そのもの の 目 的 であるが 現 実 には 源 泉 地 国 としての 税 収 確 保 とは 相 反 する 国 内 的 な 政 策 目 的 との バランス 上 これまでの 我 が 国 の 条 約 ポリシーは 投 資 所 得 に 対 してある 程 度 の 課 税 権 を 確 保 するという 方 針 であった 77 しかし 近 年 我 が 国 経 済 の 構 造 改 革 のさらなる 推 進 あ るいは 経 済 社 会 の 活 性 化 に 資 するため 及 び IS バランスの 観 点 から 外 国 から 技 術 力 69 浦 東 久 男 国 内 源 泉 所 得 (1)-1 号 所 得 村 井 正 ほか 入 門 国 際 租 税 法 ( 清 文 社 2013) 頁 70 辻 美 枝 国 内 源 泉 所 得 (1)-1 号 所 得 村 井 正 ほか 入 門 国 際 租 税 法 ( 清 文 社 2013) 143 頁 71 川 端 康 之 OECD モデル 租 税 条 約 ( 所 得 と 財 産 に 対 するモデル 租 税 条 約 )[2010 年 版 ] ( 日 本 租 税 研 究 協 会 2011)184 頁 72 川 端 前 掲 注 (71)184 頁 73 川 端 前 掲 注 (71)184 頁 74 川 端 前 掲 注 (71)205 頁 75 川 端 前 掲 注 (71)205 頁 76 水 野 忠 恒 21 世 紀 を 支 える 税 制 の 論 理 第 4 巻 国 際 課 税 の 理 論 と 課 題 [ 二 訂 版 ] ( 税 務 経 理 協 会 2005) 38 頁 77 水 野 前 掲 注 (76) 38 頁 13 (20)

23 あるいは 資 本 を 積 極 的 に 取 り 入 れることにより 我 が 国 の 潜 在 成 長 力 のさらなる 向 上 に 繋 げるため というミクロ 及 びマクロ 的 な 側 面 から 投 資 所 得 に 対 する 源 泉 徴 収 税 が 大 幅 に 軽 減 されている 傾 向 がある 78 租 税 条 約 による 源 泉 地 国 への 限 度 税 率 又 は 免 税 は ハイブリッド 金 融 商 品 から 生 ずる 支 払 に 対 して 取 引 国 間 の 国 内 法 において 二 重 非 課 税 の 状 態 が 生 ずる 場 合 さらに 源 泉 徴 収 税 を 課 することもできないことが 予 想 される 二 重 非 課 税 取 引 の 具 体 例 ハイブリッド 金 融 商 品 から 生 ずる 国 際 的 二 重 非 課 税 には 取 引 国 間 において 金 融 商 品 の 法 的 性 質 が 異 なる 場 合 と 取 引 国 間 での 税 制 上 の 取 扱 いにミスマッチが 生 ずる 場 合 の 2 つ のケースが 考 えられる 本 節 では そのうち 日 本 とオーストラリア 間 の 税 制 上 金 融 商 品 の 法 的 性 質 を 異 にする 金 融 商 品 の 取 引 を 用 いて 国 際 的 二 重 課 税 となる 仕 組 みの 検 討 を 行 う 79 < 事 例 > ( 図 1) < 日 本 > <オーストラリア> RPS に 出 資 日 本 法 人 X ( 親 法 人 ) 100% 豪 法 人 Y ( 子 法 人 ) 配 当 を 受 け 取 る ( 図 1)は 親 会 社 である 日 本 法 人 X が オーストラリアの 完 全 子 会 社 Y が 発 行 する RPS(Redeemable Profit Share)と 呼 ばれる 償 還 可 能 な 優 先 株 式 に 出 資 を 行 い その 出 資 に 対 する 配 当 を 受 け 取 る 取 引 を 図 示 したものである RPS は 償 還 期 間 が 10 年 議 決 権 を 有 しない 株 式 元 本 に 対 して 8~12%の 累 積 的 優 先 配 当 が 受 けられるという 性 格 を 有 しており 負 債 性 の 強 い 金 融 商 品 である 日 本 法 人 X は RPS から 生 ずる 利 益 分 配 を 配 当 として 取 扱 う ため 外 国 子 会 社 配 当 益 金 不 算 入 の 規 定 の 適 用 を 受 けられる 一 方 オーストラリアの 税 務 上 は RPS から 生 ずる 利 益 分 配 は 一 定 の 要 件 の 下 に 損 金 算 入 することができる ただし 78 水 野 前 掲 注 (76) 40 頁 79 税 制 調 査 会 国 際 課 税 DG1BEPS について 多 国 籍 企 業 のタックス プランニングの 実 情 最 終 訪 問 日 参 照 14 (21)

24 RPS の 利 益 分 配 についてはオーストラリアで 10%の 源 泉 徴 収 がなされることや オースト ラリアにおいて 過 少 資 本 税 制 が 適 用 される 可 能 性 があること そしてオーストラリアの 資 本 と 負 債 の 峻 別 は 金 融 商 品 の 性 格 を 考 慮 して 区 分 される 80 ことに 留 意 が 必 要 とされる このように 一 方 の 国 で 損 金 算 入 され 他 方 の 国 で 益 金 不 算 入 されることで 合 法 的 に 取 引 を 行 った 両 国 において 課 税 がなされない 二 重 非 課 税 の 状 況 を 作 り 出 すことが 可 能 となって いる < 数 値 例 > 豪 法 人 Y の 当 期 純 利 益 は 100 とし 全 額 配 当 を 行 うこととする 豪 法 人 Y は 日 本 法 人 X に 対 し 90(Y の 当 期 純 利 益 100 に 対 する 10% 源 泉 徴 収 後 の 額 ) の 配 当 を 行 う 日 本 法 人 X の 当 期 純 利 益 は 豪 法 人 Y からの 受 取 配 当 のみとする 日 本 の 法 人 税 率 は 25.5% オーストラリアの 法 人 税 率 は 30%とする < 日 本 > 受 取 配 当 ( 源 徴 後 ) 90 <オーストラリア> 当 期 純 利 益 90 当 期 純 利 益 100 外 国 源 泉 税 の 損 金 10 不 算 入 額 外 国 子 会 社 から 受 95 支 払 配 当 100 ける 配 当 等 の 益 金 不 算 入 額 所 得 金 額 5 所 得 金 額 0 豪 法 人 Y の 支 払 配 当 100 に 対 する 源 泉 徴 収 税 額 10(=100 10%) 日 本 法 人 X の 所 得 金 額 に 対 する 法 人 税 額 1.275(=5 25.5%) XY グループが 負 担 する 税 額 (= ) この 数 値 例 を 下 に 豪 法 人 Y から 発 行 された 金 融 商 品 が RPS である 場 合 と 普 通 株 式 で ある 場 合 による XY 法 人 グループにおける 税 負 担 の 比 較 を 行 う まず RPS が 普 通 株 式 で あった 場 合 普 通 株 式 に 対 する 配 当 は 損 金 算 入 されないため 豪 法 人 Y の 取 得 金 額 は KPMG オーストラリアに 於 けるクロスボーダー 買 収 の 税 務 (2013)23 頁 最 終 訪 問 日 ion-cross-border-mergers-acquisitions-australia-japanese-translation.pdf 15 (22)

25 となり オーストラリアの 法 人 税 率 30%が 課 される 日 豪 租 税 条 約 により 一 定 の 場 合 81は 配 当 免 税 となることがあるが それ 以 外 の 場 合 は XY 法 人 グループの 負 担 税 額 は (= )となる よって RPS と 普 通 株 式 の 負 担 税 額 の 差 は = 20 とな り RPS による 資 金 調 達 方 法 が 税 務 上 20 有 利 になることがわかる 一 方 二 重 非 課 税 の 逆 で 一 方 の 国 で 課 税 された 利 益 の 分 配 が 他 方 の 国 で 受 取 利 子 と して 益 金 算 入 される 可 能 性 も 否 定 できない しかし このようないわゆる 二 重 課 税 の 状 態 に 対 しては 一 般 的 に 各 国 の 国 内 法 において 国 外 所 得 免 除 方 式 又 は 外 国 税 額 控 除 方 式 に より 国 際 的 な 二 重 課 税 に 対 して 一 定 の 措 置 がなされており また 租 税 条 約 によって 二 重 課 税 が 解 消 されている 場 合 もあるため 本 稿 では 対 象 としない 問 題 点 前 述 のとおり ハイブリッド 金 融 商 品 の 利 用 によって 国 際 的 二 重 非 課 税 が 生 じるケース には 取 引 国 間 において 金 融 商 品 の 法 的 性 質 が 異 なる 場 合 と 取 引 国 間 での 税 制 上 の 取 扱 いにミスマッチが 生 ずる 場 合 の 2 つのケースが 考 えられる 取 引 国 間 において 金 融 商 品 の 法 的 性 質 が 異 なる 場 合 に 関 して 税 務 上 ハイブリッド 金 融 商 品 を Debt 又 は Equity のどちらに 峻 別 するかは 各 国 において 重 要 な 問 題 である 銀 行 業 界 で 求 められる BIS 規 制 やオーストラリア 税 制 では 金 融 商 品 の 性 質 によって 資 本 又 は 負 債 の 性 質 を 決 定 している この 状 況 をみれば 金 融 商 品 の 性 質 によって 一 応 の 資 本 と 負 債 の 峻 別 をすることが 可 能 であるとも 考 えられる 82 しかし アメリカにおける IRC 385 の 議 論 があったように 金 融 商 品 の Debt と Equity の 区 分 に 関 して 実 際 の 規 則 として 成 立 し たものがないことや 金 融 商 品 の 発 行 企 業 は 金 融 商 品 の 性 質 を 自 由 に 設 計 することができ ることを 鑑 みると 法 人 税 法 上 において 一 定 の 基 準 を 設 けたとしても 規 制 をすり 抜 ける ような 金 融 商 品 が 発 行 される 可 能 性 がある このような 金 融 商 品 の 全 てに 対 処 するために は 相 当 複 雑 な 基 準 を 設 けなければならないことが 予 想 されるため ハイブリッド 金 融 商 品 を 性 質 によって Debt 又 は Equity のどちらに 峻 別 するかを 規 制 することは 困 難 であると 考 えられる また 一 国 のみがハイブリッド 金 融 商 品 の 税 務 上 の 取 扱 いを 変 えたとしても 取 引 相 手 国 との 間 で 税 制 上 の 取 扱 いに 不 整 合 ( 以 下 ミスマッチ )が 生 じている 場 合 には 二 重 非 課 税 の 可 能 性 が 残 る Debt と Equity の 税 務 上 の 取 扱 いの 違 いは 各 国 の 租 税 政 策 等 も 関 81 日 豪 租 税 条 約 第 9 条 3 項 配 当 の 支 払 を 受 ける 者 が 特 定 される 日 をその 末 日 とする 十 二 箇 月 の 期 間 を 通 じ 当 該 配 当 を 支 払 う 法 人 の 議 決 権 の 八 十 パーセント 以 上 に 相 当 する 株 式 を 直 接 に 所 有 するもの[かつ 一 定 のもの] 82 ハイブリッド 金 融 商 品 の 議 決 権 の 有 無 及 び 償 還 期 間 の 長 さにより 資 本 と 負 債 の 税 務 上 の 性 質 決 定 を 行 う 方 法 として 高 儀 栄 紀 ハイブリッド 証 券 に 係 る 法 人 税 法 上 の 資 本 と 負 債 の 区 分 に 関 する 一 考 察 無 議 決 権 優 先 株 式 と 永 久 債 を 中 心 に 納 税 協 会 ホームページ 第 10 回 税 に 関 する 論 文 入 選 論 文 最 終 訪 問 日 (23)

26 わるため 各 国 におけるハイブリッド 金 融 商 品 の 取 扱 いを 一 つの 基 準 で 線 引 きすることは 困 難 であると 思 われる 以 上 の 理 由 から 各 国 において 金 融 商 品 の 法 的 性 質 の 区 分 又 は 利 子 及 び 配 当 の 税 制 上 の 取 扱 いを 統 一 する 方 法 を 国 際 的 二 重 非 課 税 の 根 本 的 な 解 決 策 とすることは 難 しいと 考 えら れる さらに クロスボーダーの 取 引 においてハイブリッド 金 融 商 品 によるハイブリッド ミ スマッチ アレンジメントを 行 うことができる 企 業 は それ 以 外 の 企 業 と 比 べ 税 制 上 の ミスマッチによる 支 払 者 で 損 金 算 入 された 支 払 が 受 取 者 で 益 金 不 算 入 される という 二 重 非 課 税 の 効 果 を 得 られる 機 会 が 高 まるため 税 負 担 を 意 図 的 に 軽 減 することができ 競 争 上 の 優 位 性 の 観 点 からも 問 題 である したがって ハイブリッド 金 融 商 品 から 生 ずる 国 際 的 二 重 非 課 税 を 根 本 的 に 解 決 するた めには 実 質 的 に 取 引 国 間 のどちらか 一 国 で 課 税 がなされる 仕 組 みが 必 要 であるが 我 が 国 には ハイブリッド ミスマッチ アレンジメントに 直 接 対 処 する 規 制 が 存 在 しないた め このようなハイブリッド 金 融 商 品 の 利 用 により 生 ずる 国 際 的 二 重 非 課 税 を 解 消 する ための 規 定 を 設 けるべきであると 考 える クロスオーバー 取 引 によるハイブリッド 金 融 商 品 の 二 重 非 課 税 の 問 題 を 主 として 考 察 さ れた 先 行 研 究 には 吉 村 政 穂 氏 の 研 究 があげられる 83 吉 村 氏 はこの 問 題 に 対 し ハイブリ ッド 金 融 商 品 を 利 用 した 取 引 を 行 っている 国 のうち OECD が 示 す 二 重 非 課 税 を 根 本 的 に 解 消 する 規 定 を 国 内 法 に 導 入 する 際 の 国 内 法 への 影 響 について 指 摘 するにとどめている よって 本 稿 では 我 が 国 においてハイブリッド 金 融 商 品 を 利 用 した 取 引 による 二 重 非 課 税 の 問 題 の 根 本 的 な 解 決 方 法 の 国 内 法 への 導 入 可 能 性 について 近 年 OECD で 議 論 されて いるハイブリッド ミスマッチ ルールの 日 本 への 導 入 可 能 性 について 考 察 していく 1-4 小 括 本 章 では 取 引 相 手 国 の 税 制 上 法 的 性 質 を 異 にする( 例 えば 一 方 の 国 ではその 金 融 商 品 を 株 式 (Equity)と 区 分 し それから 生 ずる 支 払 を 配 当 として 扱 い 他 方 の 国 ではその 金 融 商 品 を 負 債 (Debt)と 区 分 し それから 生 ずる 支 払 を 利 子 として 取 扱 う) 金 融 商 品 及 び 取 引 相 手 国 との 法 的 性 質 は 同 じであるが 税 制 上 の 取 扱 いを 異 にする( 例 えば 取 引 国 間 で その 金 融 商 品 を 株 式 (Equity)と 認 識 し それから 生 ずる 支 払 を 配 当 として 取 扱 うが その 金 融 商 品 の 発 行 者 側 ではその 配 当 を 損 金 に 算 入 し その 金 融 商 品 の 保 有 者 側 ではその 配 当 を 益 金 に 算 入 しない) 金 融 商 品 をハイブリッド 金 融 商 品 とし 当 該 ハイブリッド 金 融 商 品 から 生 ずる 国 際 的 二 重 非 課 税 の 問 題 について 取 り 上 げた 以 下 の( 表 2)は 二 国 間 でハイブリッド 金 融 商 品 を 用 いて 取 引 を 行 った 際 の 両 国 にお ける 金 融 商 品 の 法 的 性 質 と 税 制 上 の 取 扱 いの 区 分 を 示 している 83 吉 村 前 掲 注 (2)31-54 頁 17 (24)

27 ( 表 2)ハイブリッド 金 融 商 品 の 法 的 性 質 及 び 税 制 上 の 取 扱 いの 区 分 ケース 源 泉 地 国 ( 支 払 側 ) 居 住 地 国 ( 受 取 側 ) 課 税 84 A 受 取 配 当 : 益 金 不 算 入 (0) 支 払 利 子 : 損 金 算 入 B 受 取 配 当 : 益 金 算 入 居 (1) Equity C 受 取 配 当 : 益 金 不 算 入 源 (1) 支 払 利 子 : 損 金 不 算 入 D 受 取 配 当 : 益 金 算 入 源 居 (2) Debt E 受 取 利 子 : 益 金 不 算 入 (0) 支 払 利 子 : 損 金 算 入 F 受 取 利 子 : 益 金 算 入 居 (1) Debt G 受 取 利 子 : 益 金 不 算 入 源 (1) 支 払 利 子 : 損 金 不 算 入 H 受 取 利 子 : 益 金 算 入 源 居 (2) I 受 取 配 当 : 益 金 不 算 入 源 (1) 支 払 配 当 : 損 金 不 算 入 J 受 取 配 当 : 益 金 算 入 源 居 (2) Equity K 受 取 配 当 : 益 金 不 算 入 (0) 支 払 配 当 : 損 金 算 入 L 受 取 配 当 : 益 金 算 入 居 (1) Equity M 受 取 利 子 : 益 金 不 算 入 源 (1) 支 払 配 当 : 損 金 不 算 入 N 受 取 利 子 : 益 金 算 入 源 居 (2) Debt O 受 取 利 子 : 益 金 不 算 入 (0) 支 払 配 当 : 損 金 算 入 P 受 取 利 子 : 益 金 算 入 居 (1) 16 パターンのケースのうち A,E,K,O は 二 重 非 課 税 となるケース C,G,I,M は 源 泉 地 国 において 一 回 課 税 されるケース B,F,L,P は 居 住 地 国 にいて 一 回 課 税 されるケース D,H,J,N は 二 重 課 税 となるケースである ただし この 表 は 一 方 の 国 が 源 泉 地 国 他 方 の 国 が 居 住 地 国 である 場 合 のみ 示 しているため 両 国 の 源 泉 地 又 は 居 住 地 の 立 場 が 変 われば 同 様 の 16 パターンが 生 ずることとなる すなわち 現 行 の 税 制 を 考 慮 しなければ 我 が 国 が 源 泉 地 国 である 場 合 と 居 住 地 国 である 場 合 の 取 引 を 考 慮 すると 32 パターンが 可 能 性 として 考 え られる 本 稿 では 二 重 非 課 税 となる A,E,K,O のケースのうち 我 が 国 が 源 泉 地 国 である 場 合 の A,E,K,O のケース 及 び 我 が 国 が 居 住 地 国 である 場 合 の A,K のケースについて 検 討 を 行 う 我 が 国 が 居 住 地 国 である 場 合 の E,K のケースは 我 が 国 において 受 取 利 子 を 益 金 不 算 入 と する 制 度 が 現 段 階 で 見 当 たらないため 本 稿 では 取 り 扱 わない また D,H,J,N は 源 泉 地 国 及 び 居 住 地 国 の 両 国 で 課 税 されるケースであるが 租 税 条 約 や 外 国 税 額 控 除 等 によって 経 済 的 二 重 課 税 が 解 消 又 は 縮 小 されることになると 考 えられるため 本 稿 では 取 り 扱 わな い さらに 源 泉 地 国 及 び 居 住 地 国 において 一 回 課 税 がなされるケースにおいても 本 稿 84 居 : 居 住 地 国 課 税 源 : 源 泉 地 国 課 税 源 居 : 二 重 課 税 : 二 重 非 課 税 ( ): 源 泉 地 国 及 び 居 住 地 国 における 課 税 回 数 18 (25)

28 では 取 り 扱 わない ハイブリッド 金 融 商 品 の 利 用 による 国 際 的 二 重 非 課 税 の 解 消 方 法 として 次 章 では OECD において 議 論 が 行 われている ハイブリッド ミスマッチ ルールについて 考 察 す る 第 2 章 二 重 非 課 税 に 対 する 各 国 の 対 処 方 法 2-1 EU における 議 論 租 税 不 正 及 び 脱 税 に 対 するアクションプラン ハイブリッド ミスマッチ アレンジメントに 対 する 問 題 に 関 しては EU でも 様 々な 機 関 において 議 論 の 対 象 とされてきた 85 欧 州 委 員 会 は EU 加 盟 国 の 財 政 危 機 への 対 応 として 租 税 不 正 と 脱 税 に 対 する 戦 いを 改 善 する 具 体 的 な 方 法 を 改 良 開 発 報 告 を 行 う という 欧 州 理 事 会 からの 要 求 に 対 し 2012 年 6 月 27 日 にタックスコンプライアンスの 改 善 や 不 正 行 為 と 脱 税 をどのように 減 らすこと ができるのか 等 について 概 説 したコミュニケーションを 採 択 した 86 そして 欧 州 委 員 会 は そのコミュニケーションを 下 に 2012 年 12 月 6 日 ブリュッセルで An Action Plan to strengthen the fight against tax fraud and tax evasion( 租 税 不 正 及 び 脱 税 に 対 する 取 組 みを 強 化 するためのアクションプラン) 87 を 公 表 し そのなかで 34 個 のアクションプラ ンを EU 加 盟 国 に 対 して 示 した 88 このアクションプランは OECD が BEPS プロジェク トを 立 ち 上 げた 2012 年 6 月 後 に 策 定 されたアクションプランとしての 具 体 例 であり 2013 年 6 月 に 承 認 される OECD の BEPS 行 動 計 画 の 具 体 的 な 行 動 を 策 定 する 際 のベースに なったと 考 えられている 89 このアクションプランの 中 には ミスマッチへの 取 組 み 及 び 濫 用 防 止 規 定 の 強 化 によ って 租 税 不 正 及 び 脱 税 に 対 処 する 計 画 があげられており その 具 体 策 として 親 子 会 社 指 令 (2011/96/EU)の 修 正 等 が 提 案 されている 90 親 子 会 社 指 令 (2011/96/EU) は EU 域 内 でハイブリッド 金 融 商 品 を 用 いた 取 引 を 行 った 場 合 国 際 的 二 重 非 課 税 の 問 題 を 引 き 起 こ す 可 能 性 があり 問 題 視 されていた EY 税 理 士 法 人 調 査 報 告 書 :BEPS への 対 応 と 我 が 国 企 業 への 影 響 に 関 する 調 査 ( 経 済 産 業 省 2014) 頁 最 終 訪 問 日 居 波 邦 泰 国 際 的 な 課 税 権 の 確 保 と 税 源 浸 食 への 対 応 国 際 的 な 二 重 非 課 税 に 係 る 国 際 課 税 原 則 の 再 考 ( 中 央 経 済 社 2014) 403 頁 87 EUROPEAN COMMISSION, Communication from the Commission to the European Parliament and the Council, An Action plan to strengthen the fight against tax fraud and tax evasion, COM(2012) 居 波 前 掲 注 (86) 403 頁 89 居 波 前 掲 注 (86) 381 頁 90 居 波 前 掲 注 (86) 405 頁 91 居 波 前 掲 注 (86) 408 頁 19 (26)

29 2-1-2 親 子 会 社 指 令 改 正 の 動 き 親 子 会 社 指 令 は EU 域 内 でクロスボーダーによる 配 当 の 支 払 が 行 われる 場 合 出 資 比 率 と 保 有 期 間 に 関 する 一 定 条 件 を 満 たしていることを 前 提 に 二 重 課 税 を 回 避 するための 規 定 である 92 EU では EU 域 内 において モノ ヒト カネ サービス という 4 つの 生 産 要 素 を 自 由 にクロスボーダーで 移 動 流 通 できるようにするため 年 6 月 に 欧 州 委 員 会 で 資 本 移 動 自 由 化 第 4 号 指 令 が 採 決 され 94 EU 域 内 での 資 本 移 動 の 自 由 化 のための 税 制 の 政 策 の 一 つとして 1992 年 1 月 に 親 子 会 社 指 令 が 発 行 された 95 現 行 の 親 子 会 社 指 令 の 具 体 的 な 内 容 は 1 子 会 社 が 所 在 する EU 加 盟 国 は 子 会 社 から 親 会 社 に 分 配 される 利 益 に 源 泉 税 を 課 さない 2 親 会 社 が 所 在 する 加 盟 国 は 清 算 時 にお ける 残 余 財 産 の 分 配 を 除 き 子 会 社 からの 利 益 分 配 を 非 課 税 とするか 課 税 する 場 合 でも 子 会 社 が 支 払 った 法 人 税 に 関 して 外 国 税 額 控 除 の 適 用 を 認 める 3 親 会 社 が 所 在 する 加 盟 国 は その 利 益 分 配 に 対 して 源 泉 税 を 課 さない というものである 96 しかし 現 行 の 規 定 では 支 払 国 側 の 子 会 社 で 損 金 算 入 された 利 益 の 分 配 についても 受 取 国 側 の 親 会 社 で 課 税 がなされないこととなり 二 重 非 課 税 を 生 じさせる 原 因 となっている そこで 2013 年 末 に 欧 州 委 員 会 から 親 子 会 社 指 令 の 改 正 が 提 案 された この 改 正 案 は 2014 年 6 月 EU28 か 国 の 財 務 相 による 最 終 合 意 に 達 しており 2015 年 末 までに EU 加 盟 国 の 内 国 法 に 反 映 されることが 予 定 されている 97 最 終 合 意 が 行 われた 改 正 案 ( 以 下 新 親 子 会 社 指 令 )の 内 容 は 現 行 親 子 会 社 指 令 に おける2に 大 きく 影 響 している 新 親 子 会 社 指 令 によれば 利 益 分 配 の 受 取 側 である 親 会 社 の 加 盟 国 は 子 会 社 が 当 該 利 益 分 配 に 対 して 損 金 として 控 除 しなかった 場 合 に 限 って 課 税 しないこととし 損 金 として 控 除 される 場 合 にはその 範 囲 において 親 会 社 の 加 盟 国 にお いて 課 税 することが 義 務 付 けられる 98 要 するに 新 親 子 会 社 指 令 は 支 払 国 側 で 課 税 がなさ れない 場 合 受 取 国 側 で 課 税 を 義 務 付 けるため 受 取 国 側 が 支 払 国 側 の 税 制 に 合 わせるこ とにより 取 引 国 のいずれかで 課 税 が 行 われることとなり その 結 果 税 制 上 のミスマッ チの 原 因 となる 損 金 算 入 配 当 を 配 当 免 税 の 対 象 から 除 外 することによってミスマッチが 解 消 した 状 態 を 作 り 出 すことができる 規 制 となっている 池 田 良 一 欧 州 ビジネスのための EU 税 制 付 加 価 値 税 移 転 価 格 税 制 PE 問 題 ( 税 務 経 理 協 会 2013) 189 頁 93 池 田 前 掲 注 (92) 157 頁 94 税 理 士 法 人 トーマツ 欧 州 主 要 国 の 税 法 [ 第 2 版 ] ( 中 央 経 済 社 2008 年 ) 16 頁 95 税 理 士 法 人 トーマツ 前 掲 注 (94) 23 頁 96 税 理 士 法 人 トーマツ 前 掲 注 (94) 頁 97 税 理 士 法 人 プライスウォーターハウスクーパース Worldwide Tax Summary:EU 親 子 会 社 指 令 の 改 正 ハイブリッドローン 取 決 めにかかる 二 重 非 課 税 への 対 処 (EU) 月 刊 国 際 税 務 34 巻 8 号 (2014)4 頁 98 税 理 士 法 人 プライスウォーターハウスクーパース 前 掲 注 (97)4 頁 99 吉 村 前 掲 注 (2)42-43 頁 20 (27)

30 EU における 親 子 会 社 指 令 の 改 正 は 支 払 国 側 において 控 除 可 能 な 配 当 に 対 して 受 取 国 側 で 課 税 することを EU 加 盟 国 が 一 斉 に 実 施 することにより ハイブリッド 金 融 商 品 の 利 用 から 生 ずる 国 際 的 二 重 非 課 税 の 状 況 に 対 処 することが 意 図 されている 100 ただし この 受 取 国 側 が 支 払 国 側 の 税 制 に 合 わせる というルールによって 二 重 非 課 税 に 対 処 するために は 受 取 国 側 にこの 規 制 が 設 けられる 必 要 がある 新 親 子 会 社 指 令 の 場 合 EU 加 盟 国 の 合 意 により 規 制 されるため EU 加 盟 国 間 で 行 われる 取 引 に 対 しては 有 効 に 機 能 すると 考 えら れるが EU 加 盟 国 以 外 の 国 との 間 で 取 引 が 行 われる 場 合 受 取 国 側 に 受 取 国 側 が 支 払 国 側 の 税 制 に 合 わせる という 規 制 がなければ 依 然 として 国 際 的 二 重 非 課 税 は 解 消 されな い 可 能 性 が 残 る このEU の 議 論 に 対 し OECD では EU 加 盟 国 以 外 の 国 との 間 の 取 引 でも 対 処 できるよ うな 規 制 が 議 論 されている 2-2 OECD における 議 論 OECD の 問 題 意 識 OECD は ハイブリッド ミスマッチから 生 ずる 問 題 に 関 する 議 論 の 前 身 として 2012 年 3 月 Hybrid Mismatch Arrangements : Tax Policy and Compliance Issues(ハイブリ ッド ミスマッチ 取 決 め: 租 税 政 策 と 法 令 遵 守 の 論 点 報 告 書 ) ( 以 下 2012 年 報 告 書 ) を 公 表 した この 報 告 書 では ハイブリッド ミスマッチの 仕 組 みやその 利 用 に 対 する 租 税 政 策 上 の 課 題 等 が 検 討 されている 101 また 一 方 で OECD は 2012 年 6 月 の OECD 租 税 委 員 会 本 会 合 において 米 国 から 税 源 浸 食 と 利 益 移 転 が 法 人 税 収 を 著 しく 喪 失 させている 点 を 憂 慮 しているとの 問 題 提 起 が なされたことから BEPS プロジェクトが 立 ち 上 げた 102 その 後 OECD は 税 源 浸 食 に 対 する 対 応 の 方 向 性 を 示 した 報 告 書 Addressing Base Erosion and Profit Shifting( 税 源 浸 食 と 利 益 移 転 への 対 応 ) ( 以 下 BEPS 報 告 書 )を 2013 年 2 月 に 公 表 している 税 源 浸 食 (Base Erosion) とは 法 令 上 に 用 語 の 定 義 がなさ れているものではないが ある 法 的 管 轄 に 本 来 帰 属 すべき 課 税 権 が 国 際 間 で 構 築 された 経 済 取 引 によって 非 課 税 又 は 低 課 税 の 法 的 管 轄 に 移 転 させられることで これにより 国 際 的 二 重 非 課 税 が 引 き 起 こされるもの 103 とされている BEPS 報 告 書 では BEPS の 多 く は ハイブリッド ミスマッチの 利 用 等 を 組 み 合 わせ 税 率 の 低 い 国 地 域 に 利 益 を 移 転 することで 生 じており 多 くの BEPS の 手 段 はすべて 合 法 であり 国 際 課 税 原 則 を 見 直 す 必 要 性 があると 分 析 されている 104 また BEPS への 効 果 的 な 対 応 のためには 国 際 的 に 100 吉 村 前 掲 注 (2)43 頁 101 EY 税 理 士 法 人 前 掲 注 (85)51 頁 102 居 波 前 掲 注 (86) 344 頁 103 居 波 前 掲 注 (86) 320 頁 104 居 波 前 掲 注 (86) 345 頁 21 (28)

31 協 調 された 行 動 を 取 ることが 重 要 であるとされている 105 BEPS 報 告 書 の 公 表 後 BEPS プロジェクトは BEPS 行 動 計 画 を 公 表 し 2013 年 6 月 に OECD 租 税 委 員 会 本 会 合 に 承 認 を 受 けた この 行 動 計 画 は 欧 州 委 員 会 が 公 表 した 租 税 不 正 及 び 脱 税 に 対 する 取 組 みを 強 化 するためのアクションプラン が 行 動 計 画 策 定 の 基 礎 となっており 15のアクションプランから 構 成 されている 15の BEPS 行 動 計 画 のうち 行 動 2 において ハイブリッド ミスマッチ 取 決 めの 効 果 の 無 効 化 が 構 成 されており 年 9 月 までにハイブリッド ミスマッチ アレンジメントの 効 果 を 無 効 化 又 は 否 認 す るモデル 租 税 条 約 及 び 国 内 法 の 規 定 を 策 定 することが 掲 げられている 107 BEPS 行 動 計 画 の 承 認 後 2014 年 3 月 19 日 に ハイブリッド ミスマッチ ルールに 係 る 勧 告 案 の 概 要 として ディスカッション ドラフト( 以 下 ディスカッション ド ラフト )が 公 表 された 108 ここでは ハイブリッド ミスマッチ アレンジメントに 対 応 するための 方 法 として ハイブリッド ミスマッチ ルール と 呼 ばれる 端 的 に 言 えば 自 国 の 租 税 の 取 扱 いを 他 国 の 租 税 の 取 扱 いと 関 連 付 けて 決 定 するルール を 各 国 の 国 内 法 に 導 入 すること 等 が 挙 げられており ハイブリッド ミスマッチ ルールの 適 用 範 囲 等 具 体 的 な 検 討 がなされている そして その 後 このディスカッション ドラフトに 関 するパブリック コメントが 受 け 付 けられ 一 定 の 修 正 がなされたものが 2014 年 6 月 の 租 税 委 員 会 本 会 合 で 承 認 を 受 け 2014 年 9 月 16 日 に 報 告 書 109( 以 下 2014 年 報 告 書 )が 公 表 された 110 今 後 国 内 法 で 具 体 的 にどのような 規 定 内 容 のハイブリッド ミスマッチ ルールを 導 入 すべきかを 考 察 していくにあたり 特 にハイブリッド 金 融 商 品 の 利 用 によるハイブリッ ド ミスマッチ アレンジメントの 対 応 について 示 されている 2012 年 報 告 書 及 び 2014 年 のディスカッション ドラフト 並 びに 2014 年 報 告 書 における 議 論 が 重 要 になると 考 える 年 OECD 報 告 書 OECD の 2012 年 報 告 書 では ハイブリッド ミスマッチ アレンジメントの 要 素 として ハイブリッド 事 業 体 二 重 居 住 者 ハイブリッド 金 融 商 品 ハイブリッド 譲 渡 の 4 つの 要 素 を 挙 げている 111 特 にハイブリッド 金 融 商 品 において 考 えられるタックス スキームと しては 所 得 控 除 / 益 金 不 算 入 スキーム(Deduction/no inclusion schemes) という ある 105 居 波 前 掲 注 (86) 345 頁 106 OECD, Action Plan on Base Erosion and Profit Shifting(2013) at Id. at OECD, Public Discussion Draft BEPS Action2:Neutralising the Effects of Hybrid Mismatch Arrangements(Recommendation for Domestic Low)(2014). 109 OECD, Neutralising the Effects of Hybrid Mismatch Arrangements(2014). 110 居 波 邦 泰 OECD 公 表 BEPS 行 動 計 画 にかかる 勧 告 事 項 等 の 整 理 租 税 研 究 780 号 (2014) 390 頁 111 OECD, Hybrid Mismatch Arrangements: Tax Policy and Compliance Issues(2012). para (29)

32 国 で 所 得 控 除 典 型 的 には 利 子 費 用 のための 控 除 を 創 出 し 一 方 で 他 方 の 国 でそれに 対 応 する 課 税 所 得 への 益 金 算 入 を 回 避 するアレンジメントが 構 築 されるとしている 112 この 2012 年 報 告 書 において ハイブリッド 金 融 商 品 (hybrid instrument)とは 一 方 の 国 では Debt として 他 方 の 国 では Equity として 関 係 国 における 税 務 上 異 なる 取 扱 いがな される 商 品 113であるとされている 本 報 告 書 では ハイブリッド ミスマッチ アレンジメントに 対 抗 するための 租 税 政 策 として 4 つのオプションを 提 示 している つのオプションとは A. 各 国 の 国 内 法 の 調 和 (Harmonisation of domestic laws) B. 一 般 的 否 認 ルール(General anti-avoidance rules) C. 個 別 的 否 認 ルール(Specific anti-avoidance rule) D.ハイブリッド ミスマッ チの 利 用 に 対 する 具 体 的 な 否 認 ルール(Rules specifically addressing hybrid mismatch arrangements) である 115 この 中 で OECD は D.ハイブリッド ミスマッチの 利 用 に 対 する 具 体 的 な 否 認 ルールを 積 極 的 に 議 論 し 他 国 の 税 務 上 の 取 扱 いを 国 内 法 の 税 務 上 の 取 扱 いにリンクする 方 法 ( 以 下 リンキング ルール )を 提 起 している その 理 由 として 考 えられる 各 オプションの 内 容 とその 限 界 を 述 べる A. 各 国 の 国 内 法 の 調 和 は 事 業 体 商 品 及 び 譲 渡 の 課 税 上 の 取 扱 いにおける 差 を 排 除 する 方 法 である 116 要 するに 各 国 のハイブリッド 金 融 商 品 に 対 する 資 本 と 負 債 の 区 分 や それから 生 ずる 配 当 や 利 子 の 税 務 上 の 取 扱 いを 一 致 させる 方 法 であるが この 方 法 は 各 国 の 政 策 等 の 配 慮 も 必 要 になる 等 現 実 的 には 不 可 能 であると 考 えられる B. 一 般 的 否 認 ル ール は 二 重 非 課 税 により 租 税 利 益 を 得 るため 意 図 的 に 作 り 上 げられた 事 例 に 対 して は 包 括 的 にその 事 例 自 体 を 否 認 し 二 重 非 課 税 の 効 果 を 無 効 にする 方 法 である 117 この 方 法 では 主 に 意 図 的 に 仕 組 まれた 取 引 に 対 しては 有 効 に 機 能 するが 租 税 利 益 を 得 るこ と 等 を 意 図 しない 事 例 に 対 しては 対 処 できない 可 能 性 がある C. 個 別 的 否 認 ルール は 租 税 利 益 が 得 られる 事 例 に 個 々に 対 処 することを 目 的 とする 方 法 である 具 体 的 には 借 入 に 係 る 利 子 の 受 取 者 の 国 において 一 定 の 税 率 以 上 で 課 税 されていない 場 合 に 支 払 者 側 の 国 で 損 金 算 入 を 認 めないルール や 主 に 税 務 上 の 便 宜 を 得 るために 生 じさせた 金 融 費 用 の 控 除 を 否 認 するルール を 実 際 に 導 入 している 国 があることが 報 告 書 にあげられてい る 118 しかしこの 方 法 は 結 果 的 にハイブリッド ミスマッチ アレンジメントを 抑 制 す る 規 定 となり 得 るが ハイブリッド ミスマッチ アレンジメントそのものを 対 処 するこ とを 目 的 とした 規 定 でないため 要 件 を 満 たさない 事 例 に 対 しては 個 別 否 認 規 定 が 適 用 で きず 根 本 的 な 解 決 にならないだろう 一 方 D.ハイブリッド ミスマッチの 利 用 に 対 す 112 居 波 前 掲 注 (86) 頁 113 OECD, Supra note 111, para Id. para EY 税 理 士 法 人 前 掲 注 (85)55 頁 116 OECD, Supra note 111, para Id. para Id. para (30)

33 る 具 体 的 な 否 認 ルール では リンキング ルールが 挙 げられている リンキング ルー ルは 他 国 の 税 制 上 の 取 扱 いを 国 内 法 の 税 制 上 の 取 扱 いにリンクさせることによりミスマ ッチの 可 能 性 を 排 除 する 方 法 であり 119 いくつかの 国 で 具 体 的 に 特 定 のハイブリッド ミ スマッチ アレンジメントに 対 処 するルールとして 導 入 されている 120 またこの 方 法 は 国 外 取 引 を 伴 う 商 品 ( 資 金 調 達 手 段 )について 自 国 での 税 務 上 の 取 扱 いを 相 手 国 での 取 扱 いにリンクさせることによって 二 か 国 のミスマッチをなくすことが 可 能 になり 121 ハイ ブリッド ミスマッチ アレンジメントへの 対 処 に 大 きな 可 能 性 がある 122 とされている 2012 年 報 告 書 の 結 論 においても 適 切 な 状 況 において 他 国 の 税 務 上 の 取 扱 いに 関 係 する 国 の 税 務 上 の 取 扱 いをリンクさせる 事 を 具 体 的 な 目 標 とする 規 則 は 最 近 では 多 くの 国 によって 導 入 されており 特 定 のハイブリッド ミスマッチ アレンジメントに 対 処 す るための 重 要 な 可 能 性 を 持 つ 123 ことが 提 言 しており 上 記 4 つのオプションのうち 税 制 上 の 取 扱 いをリンクさせる D.のリンキング ルールが 示 されていると 考 えられる しかし 具 体 的 なリンキング ルールの 仕 組 みについては 言 及 していない 年 OECD ディスカッション ドラフト 2014 年 に 公 表 されたハイブリッド ミスマッチに 関 するディスカッション ドラフトで は ハイブリッド ミスマッチ アレンジメントについて ハイブリッド 金 融 商 品 及 び 譲 渡 (Hybrid financial instruments & Transfers) ハイブリッド 事 業 体 支 払 (Hybrid entity payments) リバース ハイブリッド 及 びインポーテッド ミスマッチ(Imported mismatches and Reverse hybrid) の 3 つの 類 型 をあげ そのうち 1 類 型 を ハイブリッ ド 金 融 商 品 及 び 譲 渡 (Hybrid financial instruments & Transfers) としている 124 ハイブ リッド 金 融 商 品 及 び 譲 渡 は 金 融 商 品 の 下 で 所 得 控 除 可 能 な 支 払 (deductible payment) がなされる 一 方 で その 受 取 者 の 法 的 管 轄 の 法 律 の 下 ではそれが 課 税 所 得 として 取 扱 われ ないことで 所 得 控 除 / 益 金 不 算 入 (Deduction/ No Inclusion) による 国 際 的 二 重 非 課 税 を 生 じさせるもの 125 である このディスカッション ドラフトでは ハイブリッド 金 融 商 品 (financial instruments) は 取 決 めの 下 でなされる 支 払 が 支 払 者 の 法 的 管 轄 で 所 得 控 除 可 能 ではあるが 受 取 者 の ネットの 課 税 所 得 の 計 算 において 経 常 所 得 (ordinary income)に 算 入 されない 場 合 に い かなる 金 融 商 品 (ハイブリッド 譲 渡 を 含 め)をも 対 象 となるように 広 範 囲 に 定 義 される べきである 個 々の 法 的 管 轄 において 通 常 の 居 住 者 である 納 税 者 間 で 締 結 された 同 じよう 119 Id. para Id. 121 EY 税 理 士 法 人 前 掲 注 (85)55 頁 122 OECD, Supra note 111, para Id. at 居 波 前 掲 注 (86) (52) 頁 125 居 波 前 掲 注 (86) (52) 頁 24 (31)

34 な 取 決 めが 課 税 結 果 においてミスマッチを 引 き 起 こしているに 十 分 であるならば 金 融 商 品 はこれら 目 的 にとって ハイブリッド として 取 扱 われるべきものである 126 とさ れている 2012 年 報 告 書 では 資 本 と 負 債 の 二 面 的 性 質 をもった 金 融 商 品 が 対 象 とされてい たが ディスカッション ドラフトでは 国 際 的 二 重 非 課 税 の 解 消 を 目 的 として 資 本 と 負 債 の 二 面 的 性 質 だけでなく 税 務 上 の 取 扱 いの 違 いを 重 視 した 広 範 な 金 融 商 品 を 対 象 と していると 考 えられる ディスカッション ドラフトでは このハイブリッド 金 融 商 品 を 利 用 したミスマッチ アレンジメントに 対 抗 するルールを 次 のように 提 案 している a) 法 域 は ハイブリッド 金 融 商 品 に 基 づくあらゆる 支 払 について 受 取 者 が 当 該 支 払 をいずれの 法 域 の 法 によって 通 常 所 得 として 益 金 に 算 入 されていない 限 りで 損 金 算 入 を 否 定 すべきである b) 法 域 は ハイブリッド 金 融 商 品 に 基 づくあらゆる 支 払 について 当 該 納 税 者 がその 支 払 に 係 る 損 金 算 入 ( 又 は 同 等 の 租 税 軽 減 )を 認 められている 限 りにおいて 受 取 者 が 通 常 所 得 として 益 金 算 入 するよう 義 務 付 けるべきである c) 配 当 免 税 は 損 金 算 入 可 能 な 支 払 である 限 りは 国 内 法 上 認 められるべきではなく その 結 果 として これらの 状 況 ではミスマッチは 生 じ ない 127 ( 表 3)は ディスカッション ドラフトにおけるミスマッチの 解 消 方 法 を 要 約 したものである ( 表 3)ディスカッション ドラフトによるミスマッチの 解 消 方 法 の 要 約 a) ハイブリッド 金 融 商 品 から 生 ずる 支 払 を 受 取 者 の 法 的 管 轄 において 所 得 として 益 金 に 算 入 していない 場 合 支 払 者 の 法 的 管 轄 はその 支 払 の 損 金 算 入 を 否 定 する b) ハイブリッド 金 融 商 品 から 生 ずる 支 払 を 支 払 者 の 法 的 管 轄 において 損 金 算 入 が 認 めら れる 場 合 受 取 者 の 法 的 管 轄 はその 支 払 の 通 常 所 得 として 益 金 算 入 を 義 務 付 ける c) 損 金 算 入 可 能 な 支 払 に 対 する 配 当 免 除 の 不 適 用 このディスカッション ドラフトには ( 表 4)に 示 すように EU 親 子 会 社 指 令 の 改 正 の 際 に 支 払 者 が 損 金 算 入 した 場 合 受 取 者 側 では 益 金 算 入 を 義 務 付 ける b)の 方 法 損 金 算 入 可 能 な 支 払 に 対 する 配 当 免 除 の 不 適 用 c)の 方 法 以 外 に 受 取 者 が 所 得 として 益 金 に 算 入 していない 場 合 支 払 者 側 は 損 金 算 入 を 否 定 する a)の 方 法 がハイブリッド ミスマ ッチ ルールに 加 えられている 126 居 波 邦 泰 税 源 浸 食 と 利 益 移 転 (BEPS)に 係 る 我 が 国 の 対 応 に 関 する 考 察 (Ⅰ) 税 務 大 学 校 論 叢 79 号 (2014)291 頁 127 吉 村 前 掲 注 (2)41 頁 25 (32)

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