野山委員提出資料

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1 子どもの言語学習 就学支援と多文化社会 ~ 地域社会, 家族, 関連機関の役割と責任 ~ 野山広 ( 国立国語研究所日本語教育研究 情報センター ) 資料提供 協力 : 桶谷仁美 ( 前国研共同研究員 イースタン ミシガン大学 ) 1 地域社会, 家族, 関連機関は, 子どもの言語発達に対して目に見えない大変な責任を負っています 子どもの言語習得過程は, 子どもの言語形成や人間形成に大きな影響を与えます よって,2 言語環境に育つ子どもの日本語教育に携わる場合, 可能な限り, 子どものもう一方のことばの発達度合いを知っておく必要があります このことが, 子どもの学習権, ひいては人権を擁護することにもなります 2

2 なぜ, バイリンガルを意識した育成が必要か? バイリンガル の定義付けは一種類ではありません 40 年程前までは, バイリンガルは, 知能遅れ, 学力不振, 情緒不安定などのレッテルがはられ, バイリンガルなどもってのほかであるという風潮 認識が強かったのです その後, 研究が進み, モノリンガルより創造性に富み, コミュニケーションの幅 範囲が広く, 他人の意見や行動に対する寛容性 柔軟性が高く, 人種差別の感覚がほとんどない また, 経済的な意味で, 将来のキャリアにつながるなどの利点があげられるようになりました 3 バイリンガルの型 アディティブ バイリンガル ( バランス バイリンガル 加算型バイリンガル ) 現地語ドミナント ( 支配型 ) バイリンガル 母語ドミナント ( 支配型 ) バイリンガル ダブル リミテッド バイリンガル ( セミリンガル ) ( モノ リンガル ) 4

3 アディティブ バイリンガルとは 第 1 言語と第 2 言語の会話面および認知 学力面において高い言語能力を有する者 自己の第 1 言語および文化に対し, 強いアイデンティティと肯定的な考えを持つ, と同時に第 2 言語およびその文化に対しても肯定的な態度を持つ者 いろいろな領域にわたって, 第 1 言語 ( 少数言語 ) を幅広く使う機会があり, その言語が果たす社会的役割も大きい ( アラード & ランドリー,1992, 桶谷訳 ) 5 これまでにわかっていること 1. バイリンガリズム (2 言語併用 ) は, 子どもの言語的 教育的発達によい影響をおよぼす 2. 子どもの母語の発達レベルは, 第 2 言語発達のよい指針となる 3. 学校において少数言語を通して授業を受けても, 現地のことばでの学力言語の発達には支障はない 4. 子どもの母語は消えやすく, ややもすれば, 学教育の初歩期に簡単に喪失してしまう ( カミンズ 序文 より, 桶谷, 2007) 6

4 2 言語共有説 ( カミンズ ) 現地語も母語もどちらも接触する機会が子どもの周りにあって, 学習するのに十分な動機付けがあれば, 一方のことばでその思考タンクを刺激して発達させてやると, もう一つの言葉の力も伸びるという説 つまり, 日本語や英語などのように文法も表記も極端に違う場合であってもバイリンガルの環境に育つ子どもの 2 言語はお互いに依存しながら発達していくという 7 学習者層と年齢別に見た言語能力の発達 学習者層 短期滞在型 (3 5 年 ) 長期滞在型 (5 年以上 ) 永住権所持型 - 国際結婚 A( 片親が日本語話者 ) - 国際結婚 B( 両親が異なる言語話者 ) - 両親が同じ言語話者 ( 日本語ではない ) その他 ( 英語イマージョン教育を受ける日本人など ) 8

5 子どもの年齢 入国時の年齢 (1)0 5 歳前後 (2)6 歳前後 9 歳前後 (3)9 歳前後 12 歳前後 (4)12 歳前後 子どもの言語環境について ( 誰と? どこで?) 家庭 家族内言語は? 日本語 母語 両方 教室 学校内言語は? 日本語 母語 両方 地域 コミュニティでは? 日本語 母語 両方 9 望ましい 4 8 歳児のための全日校 ( 中島 1998b:104) では,4 8 歳児にはどんな日本語支援が必要なのでしょうか 実はごく簡単なことで, 両親が自信があることば, つまり日本語 ( 母語 ) で, 心して毎日 話しかけ 話し合い, 本の 読み聞かせ をすることです しかし, ここの親の力では間に合わない面が多いので, 一番望ましいのは, 週 1 回だけの補習校ではなく, 幼稚園, 小学校 1 年,2 年生のための全日校を設置することです 特に ( 北米などのように ) 英語 ( 現地語 ) が猛威を振るう英語圏では,4 8 歳児の日本語 ( 母語 ) を保護することによって, 海外子女の中からより多くの有能なバイリンガルを生み出すことができると思います 10

6 知能の発達 ( ブルーム 1964) ー 17 歳の知能を 100 とすると 0 歳 1 歳 (20%) 2 歳 二つ目の言語を始める適当な年 4 歳 他の子どもの存在に関心を示す (50%) 5 歳 言葉遊び なぜ? が頻繁になる 6 歳 グループでの想像の場面でごっこ遊び 7 歳 抽象的な言葉を覚えはじめる 8 歳 社会意識がうまれる時 (80%) 9 歳 段々脳皮質がかたくなる 言葉を楽には覚えなくなる 13 歳 (92%) 11 アメリカのアリゾナ州 カリフォルニア州で成功している高校 6 校ーその主要要因とは? ( ルカス ヘンズ & ダネト 1990) 子ども ( ラテンアメリカ系 ) の母語と母文化に価値をおいている 子どもの学力達成に高い期待がある 学校のリーダー格 ( 校長など ) がマイノリティの子どもを第 1に考えている マイノリティの子どもを効果的に支援するための教師研修が企画されている 2 言語に育つ子どものためのさまざまなレベルの授業が用意されている 同じ文化背景を持つスクールカウンセラーによる適切な指導ができる 保護者が子どもの教育に参加を促されている 教職員が学校やコミュニティでマイノリティの子どものあいだで, エンパワーできるよう, 居場所作りを積極的にしている 子どものアイデンティティの肯定 母語の読み書きの励ましがある 子どもの文化背景や経験に結びつく, 認知面を刺激する指導及び恊働作業 12

7 少数言語民族グループの高い 活力 とは? (Landry and Allard,1991) 地理的要因 コミュニティの人口や密集度, 移住の割合, コミュニティ内の出生率, 同族結婚率など ( 数の力 集住地区 分散地区 ) 政治的要因 国や地域社会などで その民族からの代表者がどのぐらいの割合で参加しているか, コミュニティの政治力 社会的力など 社会的地位 歴史的立場 言語の地位 経済的要因 商業 産業におけるその言語の使用度やそのコミュニティの裕福度 経済力など 文化的要因 そのコミュニティが独自の教育システムをまとめられるかどうか, 独自の教会や寺社などがあるかどうか, その言語でのメディア ( テレビ, ラジオ, 新聞, 劇場, 書籍, 雑誌など ) はあるかどうか 心理的要因 帰属意識, 動機付け ( 適性, 態度 ), 性格, 期待, 評価, 処遇, 現実への適応 不適応など 13 就学前の乳 幼児を持つ家庭の問題 孤立化 子どもの母語発達は親の腕次第 ( 表 2 乳 幼児期の言語発達 家庭でバイリンガルを育てる 桶谷 2007) 現地語 ( 日本語 ) による保育園通園 継承語教育 バイリンガル教育についての正しい知識 情報の不足 日本語優先型のプレイグループ 夫婦間の言語プランの相違 ( 国際児等 ) 親の母語保持への意識の弱さ等 14

8 学習権や人権を視野に入れながら, 子どもを育てるにはポイント : 7 9 歳までに軸になることばをしっかり育てる ( 支援さえ充実していれば軸は一本に限らず, 軸ー母語 ) 一人一言語の法則 ( 例 : サクラちゃんの場合 ) 家庭や教育機関が連携で言語プランをしっかり立て, 子どもの言語環境を状況に応じてそろえていく 15 言語環境の整備 : ネットワークの構築 先行研究でわかってきたこと : 母語を話す隣人や同級生, 親戚の有無 同民族コミュニティの接触度 家庭での母語使用 兄弟間の言語使用 母語メディアへのアクセス 母国への一時帰国の度合い 親の帰国展望 親のアイデンティティ 子どものアイデンティティ 親のディスコース ストラテジー 将来への明確な目的意識 母語継承語学校での仲間からの影響 ( 日本語使用 ) 言語学習と文化体験の両面をバランスよく支援しているか 現地校と家庭との連携 協力 地域社会からの支援 母語学校 教師の質 親の考え等 ( 桶谷,2006) 16

9 今後の課題 外国人受入れ先進国の実践結果 成果 提言等の活用 第二言語としての自国語教育普及政策の理念重要 長期的視野に立ち, 人間形成 生涯学習の観点から 外国人受け入れ問題に関する提言 ( 経団連 ) 多文化共生庁の創設や多文化共生推進プログラムの推進 1. 国際結婚の配偶者やその子どもに対する JSL カリキュラム ( プログラム ) や理念の普及, 制度化 担当者, 教室の位置付け, 教育方法 内容, 人材研修コーディネーターの育成 確保など 2. 外国人住民の送り出し国との 2 国間連携の強化 3. 就学前のことばの学習 就学 進学 就職の相談窓口の拡充 厚生労働省との連携強化 17 今後の課題 ( 続き ) 4. 外国人子弟の教育の義務化 日本生まれの子どもの言語生活支援, 学齢 学年相当という考え方の再考 外国人住民自身の持つ文化的アイデンティティ 言語 価値 の尊重 自尊感情 ( セルフエスティーム ) の確認 育成 5. 母語教育の支援も忘れずに! 継承言語 文化 生活様式の尊重 関連領域 分野の専門家との連携 協力 居住地域や周辺地域, 異なりを超えたコミュニティ間や同世代の子ども, 保護者間の交流活動, 関連機関 団体間, 自治体間, 省庁間の連携の促進 18

10 参考文献 Baker, C. (1993). Foundations of Bilingual Education and Bilingualis. Multilingual Matters Ltd. Baker, C. (2000). A Parents' and Teachers' Guide to Bilingualism. 2nd Edition. Multilingual Matters Ltd. Cummins, J. (1981) The role of primary language development in promoting educational success for language minority students. In California State Department of Education (Ed.), Schooling and language minority students: A theoretical framework. Evaluation, Dissemination and Assessment Center, California State University, Los Angeles. Cummins, J. (1996) Negotiating Identities: Education for Empowerment in a Diverse Society. CABE. Cummins, J. (2003) Reading and the ESL Student. Orbit 33 (1), Cummins, J. and Danesi, M. (1990) Heritage Languages - The development and denial of Canada's linguistic resources. Montreal: Our Schools/Our Selves Education Foundation. カミンズ ジム (2007) 序文 桶谷仁美編著 家庭でバイリンガルを育てる 0 歳からのバイリンガル教育ー継承日本語教育の立場からー 明石書店 Hamers, J. F. and Blanc, M. H. A. (2000) Bilinguality and Bilingualism. Second edition. Cambridge University Press. Harley, B., Allen, P., Cummins, J. and Swain, M. (1990). The Development of Second Language Proficiency. Cambridge: Cambridge University Press. ホジソン デボラ (2003) Newsweek Special Report 日本社会 Shrinking Japan 2030 年 移民大国ニッポン ニューズウィーク日本版 8 月 6 日号 p26. 川上郁雄 池上摩希子 齋藤ひろみ 石井恵理子 野山広共編 (2009) 移動する子どもたち のことばの教育を創造する-ESL 教育とJSL 教育の共振 - ココ出版 Landry, R. and Allard, R (1992) Subtractive Bilingualism: The case of Franco-Americans in Maine's St John Valley. Journal of Multilingual and Multicultural Development. Vol. 13:6, pp 箕浦康子 (1981) アメリカ文化との接触が日本人の家庭生活と子どもの社会化に及ぼす影響 海外の日本人とその子どもたち ( トヨタ財団第 12 回助成研究報告会資料 )1-15. 箕浦康子 (1995) 異文化接触の下でのアイデンティティー理論枠組み構築の試み 異文化間教育 9: 村山貞雄 (1884) こころ からだ あたまを育てるすくすく家庭教室 子どもの発達と家庭教育のポイント 22 サンマーク出版. 中島和子 (1998a) バイリンガル教育の方法 地球時代の日本人の育成を目指して アルク. 中島和子 (1998b) 言葉と教育 海外子女教育振興財団. 桶谷仁美 (1999) アディティブ バイリンガルのすすめ 日本語学 明治書院. pp 桶谷仁美 ( 編著 )(2007) 家庭でバイリンガルを育てる 0 歳からのバイリンガル教育ー継承日本語教育の立場からー 明石書店桶谷仁美 (2006) ニ言語育成とL1/L2 双方向の転移 : 継承語教育 海外子女教育 外国人児童生徒教育から得た知見ー社会文化的側面を中心にー 日本語教育国際研究大会 ( ニューヨーク於 )8 月 6 日継承語教育招待パネル発表原稿 19 参考文献 2 Landry, R. and Allard, R. (1991). Can Schools Promote Additive Bilingualism in Minority Group Children? In L. Malavé and G. Duquette. Language, Culture and Cognition, A Collection of Studies in First and Second Language Acquisition. Clevedon: Multilingual Matters Lts. : Lucas, T., Henze, R., & Danato, R. (1990). Promoting the success of Latino language-minority students: an exploratory study of six high schools. Harvard Educational Review, 60, カミンズ ジム (2004) 声の否定ーカナダの学校教育におけるろう児の言語の抑圧 ( 中島和子訳 ) ぼくたちの言葉を奪わないで! ーろう児の人権宣言ー 明石書店

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