課税売上割合 消費税の課税売上割合の計算は 次の算式により計算します 課税売上割合が 95% 以上と未満では 仕入税額 控除の計算方法が変わってくるため算定する必要があります 課税売上割合 = 課税売上 ( 税抜 )/( 非課税売上 + 課税売上 )( 税抜 ) 消費税の課税売上割合が 95% 以上

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1 平成 22 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 UP!Consulting Up Newsletter 課税売上割合 個別対応方式と一括比例配分方式 消費税の中間申告 消費税と棚卸資産調整 1

2 課税売上割合 消費税の課税売上割合の計算は 次の算式により計算します 課税売上割合が 95% 以上と未満では 仕入税額 控除の計算方法が変わってくるため算定する必要があります 課税売上割合 = 課税売上 ( 税抜 )/( 非課税売上 + 課税売上 )( 税抜 ) 消費税の課税売上割合が 95% 以上の場合は 仮払消費税額の全額を仮受消費税額から控除できます しかし 税抜経理方式を採用していて 95% 未満の場合は 仮払消費税額の全額を仮受消費税額から差し引くことはできません 控除対象外の消費税額等は 一定の計算により繰延消費税額等として 5 年で損金計上します なお この算式による計算に当たっては 以下の点に注意が必要です 1 分母の非課税売上には 具体的には預金利息 土地売却額 居住用不動産賃貸料 地代があります 分子の課税売上は 国内における課税資産の譲渡等の対価の額 例えば事業用不動産賃貸料の合計額をいいます 2 分母分子の双方の課税売上には 輸出取引等の免税売上高及び貸倒れになった売上高を含みます また 売上げについて返品を受け 又は値引 割戻し等を行った場合は それらに係る金額を控除します 3 分母には非課税売上を含みます しかし 人件費のような不課税売上 小切手や支払手形等の支払手段の譲渡 特定の金銭債権の譲渡及び国債等の現先取引債券 ( 売現先 ) 等の売上は含みません 4 分母には非課税取引の有価証券 国債 地方債 社債の譲渡対価の 5% を含みます ( 消法 30 消令 48) なお 保険事故の発生に伴い加入者が保険会社から収受する受取保険金は 対価性がないため不課税取引 ( 課税対象外 ) となります 非課税売上高ではないので 上記課税売上割合の算式の分母に計上する必要はありません ( 消基通 5-2-4) 経常的に課税売上割合が低い業態としては 金融機関 社会保険診療報酬が中心の病院 住宅の不動産賃貸業が挙げられます なお 課税売上が 0 円か又は課税資産の譲渡等が全て輸出免税取引となるケースで かつ納付すべき消費税額がない場合は 本来は確定申告義務が免除されるので確定申告書を提出する必要はありません しかし そのような場合でも仮受消費税 < 仮払消費税となり還付金が発生する場合には還付申告書を提出して 消費税の還付を受けることができます 2

3 個別対応方式と一括比例配分方式の有利選択 課税売上割合が 95% 未満となった場合は 仕入税額控除の計算で 1 個別対応方式と 2 一括比例配分方式の選 択が出来ます ( 消法 302) 計算が簡便なのは後者ですが税額不利となるケースが多く 前者のほうが有利な場合が 多くあります 比較項目 1 個別対応方式 2 一括比例配分方式 要件 拘束期間 個々の課税仕入取引について 1 課税売上対応 2 非課税売上対応 3 共通対応の区分計算が必要 なし個別 一括への変更はいつでも可能 個々の課税仕入取引について 区分計算は不要 課税売上割合を算定するだけ あり一括 個別への変更は 2 年継続適用が必要 計算方式の特徴煩雑簡便 簡単な設例で解説します 特に 非課税売上に対応する課税仕入が尐額な以下のような場合は個別対応方式が 有利となります ( 金額単位 : 百万円 ) 個別対応方式 一括比例配分方式 差額 課税売上高 1,000 1,000 課税仕入高 500 課税売上高対応 非課税売上高対応 20 0 共通仕入 小計 仕入税額控除 差引 納付消費税 課税売上割合 90%=72 2 課税仕入 500 課税売上割合 90%=450 企業に構造改革が実施される場合 1 土地 2 有価証券 3 金銭債権等の譲渡が発生します リストラの場合は 課税売上割合が 95% 未満となるケースが多いので 上記のような有利選択を検討する場面が多くなります 非課税 売上に対応する課税仕入が多額の場合は 逆に一括比例配分方式が有利となります 3

4 なお 本来は居住専用のマンション アパート建築ではその建物の消費税還付は受けられません 非課税売上に対応する居住専用マンション等の建築費の仕入消費税は 本来 控除対象消費税とはなりません 居住専用のアパートやマンションのみを建築した場合は 家賃が消費税の非課税売上高となる代わりに マンション建築費に関する消費税の還付も受けることは出来ません 従来から駐車場経営をしていたケースならば既に課税売上が発生しているので 遊休地に居住用マンションを建設する際に非課税売上に対応する課税仕入も控除できる一括比例配分方式を選択することは 税法も予定しているため合法的な有利選択です しかし免税事業者が課税事業者選択届出書 (1 号様式 ) を提出した上で 以下のように課税売上割合を 100% となるように事前工夫し一括比例配分方式を選択すると 租税回避行為として否認されるリスクがあります サラリーマンがマンション投資する場合は 通常は課税売上割合が 0 のため 消費税還付はできません 1 1F 店舗や事務所用の部屋だけを作為的に建築費支払年度に賃貸して 課税売上を発生させる 2 駐車場だけを先行して建築費支払年度に賃貸して 課税売上を発生させる 3 工事現場にジュースやタバコ等の自動販売機を設置し 建築費支払年度に課税売上を発生させる 4 事務用パソコンや営業用自動車を中古屋に売却して 課税売上を発生させる 入居者が賃借契約を開始すれば 家賃 = 非課税売上 が発生してしまうため 入居前に上記のような 課税売上 を作り出し 一時的に課税売上が 95% 以上の状況とします そして その時点で費税課税期間特例選択 変更届出書 ( 第 13 号様式 ) を利用して課税期間を区切って消費税を申告します 課税売上割合は 95% 以上であるため 原則どおり消費税の還付を狙うというスキームです 平成 22 年度税制改正では これらを防止するために以下の 2 点の改正が行われています 1 課税事業者を選択することで事業者免税点制度の適用を受けない事業者のその選択の強制適用 (2 年間 ) 平成 22 年 4 月 1 日以後に課税事業者選択届出書を提出した事業者の同日以後開始する課税期間から適用 2 資本金 1,000 万円以上の新設法人につき 事業者免税点制度を適用しない設立当初の 2 年間 平成 22 年 4 月 1 日以後設立された法人から適用 4

5 消費税の中間申告 消費税の中間申告は 前年の消費税の規模により 以下の頻度で行います 消費税の滞納予防策として 平成 16 年から導入された制度です 前年の確定消費税 ( 国税部分 ) 中間申告の回数 48 万円以下 不要 (0 回 ) 48 万円超 ~400 万円以下 年 1 回 400 万円超 ~4,800 万円以下 年 3 回 4,800 万円超 ~ 年 11 回 中間申告には 以下の 1 予定申告方式と 2 仮決算方式があります 実際の納税には 国税 4% 部分だけではなく地 方税 1% 部分も必要となります 1 予定申告方式 税務署から送付されてくる中間申告書に予め前年消費税の 1/2 1/4 1/12 の金額が記載されているので 当 該金額を納付する方式です 計算の手間がかかりませんが 損得勘定は無視されます 2 仮決算方式 6 ヶ月 3 ヶ月 1 ヶ月で消費税の計算を行い実額計算する方式です 計算の手間がかかりますが 期中の資金繰り のために 1 と 2 の有利な方を選択できます 2 年継続のシバリや事前の届出は不要です 上記の 1 と 2 のいずれを選択しても 年間での納付消費税額は同じになります なお 上記の中間申告は 課税期 間短縮の特例を適用している事業者には必要がありません 5

6 消費税と棚卸資産調整 消費税の計算において 免税事業者と課税事業者の区分が変更された場合は棚卸資産に関する消費税を調整 計算する必要があります ケース 税務処理 ケース 1: 翌期 課税事業者 ( 当期は免税事業者 ) 翌期の期首在庫の消費税調整が必要 ( 消法 361) ケース 2: 翌期 免税事業者 ( 当期は課税事業者 ) 当期の期末在庫の消費税調整が必要 ( 消法 365) ケース 1 では 翌期の課税事業者の課税期間に在庫を販売すれば 課税売上となり仮受 消費税が発生して消費税納税となります よってバランスを取るために 免税事業者の頃に仕入れた課税売上高に対応する期首在庫の課税仕入についても 仮払 消費税 ( 仕入税額控除 5/105) の加算と処理します 翌期の消費税納税額は その分尐なくなります 逆にケース 2 では翌期から免税事業者となり当期末在庫は免税事業者となってから販売するものだから 当期に仕入税額控除は出来ないことになります ケース 1 の 翌期 の具体的な税務処理は 以下の通りです ( 金額単位 : 千円 ) 期首商品棚卸高 20,000 期首商品棚卸高 21,000 仮払消費税 1,000 免税事業者は 税込課税方式が強制されます ( 消費税法等の施行に伴う法人税の取り扱いについて 5) 資本金 10 百万円未満で株式会社を設立して 3 年目から課税事業者となる場合も 上記のケース 1 と同様です ケース 1 では消費税の調整処理を失念すると不利になるので 留意が必要です Reference Purpose Only 本レターに掲載している情報は 一般的なガイダンスに限定されています この文書は 個別具体的ケースに対する会計 税務のアドバイスをするものではありません 会計上の判断や税法の適用結果は 事実認定や個別事情によって大幅に異なることがありえます また 解説の前提となる会計規則や税制が変更されている可能性もあります 実際に企画 実行される場合は 当事務所の担当者にご確認ください 6

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