展示圃要領1

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1 3 果樹 (1) リンゴ斑点落葉病 (1 区普通樹で 3 樹以上 ) 2) 薬剤処理 :6 月中旬 ~7 月上旬の間に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 最終散布 10 日 ~15 日後に各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 20 新梢の全葉について, 発病葉数と病斑数を調査する 4) まとめ方 : 調査葉数, 発病葉率,1 葉当たり病斑数, 薬害 (2) リンゴ黒星病 (1 区普通樹で 3 樹以上 ) 2) 薬剤処理 : 開花期前後の間, または 5 月中旬 ( 落花 10 日後 )~6 月上旬頃の間に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 最終散布 20 日 ~30 日後に各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 20 花そう ( 開花期前後に散布した場合 ) および 20 新梢の全葉について, 発病葉数と病斑数を調査する また, 同時に各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 50 果程度, 計 200 果について発病果数を調査する 4) まとめ方 : 調査葉数, 発病葉率,1 葉当たり病斑数, 調査果数, 発病果率, 薬害 (3) リンゴ赤星病 (1 区普通樹で 3 樹以上 ) 2) 薬剤処理 : 開花期前後に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 最終散布 20 日 ~30 日後の病斑が明瞭となった時期に各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 20 新梢の全葉について, 発病葉数と病斑数を調査する 4) まとめ方 : 調査葉数, 発病葉率,1 葉当たり病斑数, 薬害 (4) リンゴうどんこ病 (1 区普通樹で 3 樹以上 ) 2) 薬剤処理 : 開花期前後または 5 月中旬 ( 落花 10 日後 )~6 月上旬頃に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 最終散布 10 日 ~15 日後に各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 20 新梢の全葉について発病程度を調査基準に基づいて調査する また, 次式により発病度を算出する 発病度 ={(3A+2B+C)/ 調査葉数 3} 100 程度別発病調査基準 A: 葉面の 1/2 以上に発病しているもの B: 葉面の 1/4 以上 ~1/2 未満に発病しているもの C: 葉面の 1/4 未満に発病しているもの D: 発病のないのもの 4) まとめ方 : 調査葉数, 程度別発病葉数, 発病葉率, 発病度, 薬害 (5) リンゴ黒点病 (1 区普通樹で 3 樹以上 ) 2) 薬剤処理 : 無袋栽培園地で,5 月中旬 ( 落花 10 日後 )~6 月上旬頃に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 収穫期に各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 50 果, 計 200 果程度について発病果数を 4

2 調査する 4) まとめ方 : 調査果数, 発病果率, 薬害 (6) リンゴ褐斑病 (1 区普通樹で 3 樹以上 ) 2) 薬剤処理 :7 月上旬 ~8 月上旬の間に 1~2 回散布する 3) 調査方法 :8 月下旬 ~9 月上旬頃, 各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 20 新梢の全葉について, 発病葉数を調査する 早期落葉が激しい場合は, 残存葉数, 落葉痕数も調査し, 落葉率を算出する 4) まとめ方 : 調査葉数, 発病葉率, 落葉率, 薬害 (7) リンゴ炭疽病, 輪紋病 (1 区普通樹で 3 樹以上 ) 2) 薬剤処理 : 無袋栽培園地で,6 月中旬 ~7 月中旬に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 収穫期に各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 50 果, 計 200 果程度について発病果数を調査する 収穫後, 一定期間貯蔵した後調査してもよい 4) まとめ方 : 調査果数, 発病果率, 薬害 (8) リンゴすす点病, すす斑病 (1 区普通樹で 3 樹以上 ) 2) 供試品種 : つがるなど早生種は発生しにくいので, 晩生種または中生種を用いる 3) 薬剤処理 : 無袋栽培園地で, 中生種では 7 月 ~8 月下旬頃までに, 晩生種では 7 月 ~9 月中旬頃までに 1~2 回散布する 4) 調査方法 : 中生種では収穫期に, 晩生種では 10 中旬頃 ~ 収穫期に, 各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 50 果, 計 200 果程度について発病果数を調査する 5) まとめ方 : 調査果数, 発病果率, 薬害 (9) リンゴ腐らん病 1) 面積, 区制 : 散布剤の場合は無反復, 塗布剤の場合は 10~15 病斑 2) 薬剤処理 : 散布剤の場合は, 休眠期または生育期に散布する 塗布剤の場合は, 休眠期から 6 月頃までに病患部を削り取り塗布する 3) 調査方法 : 散布剤の場合は散布後, 隔月に胴腐らんの発生個所数及び枝腐らん発生本数を調査する 塗布剤の場合は再発病斑数を 3~4 か月ごとに調査する 4) まとめ方 : 調査樹数, 時期別胴腐らん数 枝腐らん数, 薬害, または調査樹数, 処理病斑数, 再発病斑数, 薬害 (10) リンゴ白紋羽病 ( その他果樹類白紋羽病も準じる ), リンゴ紫紋羽病 1) 面積, 区制 :1 区 3~5 樹 2) 薬剤処理 : り病樹を供試し, 所定の処理を行う ただし, 重症樹は供試しない 白紋羽病罹病樹の判定には, 枝挿入法を用いるとよい 3) 調査方法 : 処理時に供試樹ごとの樹勢 ( 健全樹よりも, やや弱い, 弱い, 非常に弱い ) と根部における菌糸付着程度 ( 調査基準に基づき ) を調査する 10~11 月頃に, 供試樹ごとの樹勢 ( 処理前と比べ, 健全樹並に回復, やや回復, 変わらない, 悪化 ) と新根 5

3 の発生程度 ( 調査基準に基づき ), 菌糸付着程度を調査する 掘り上げ調査は, 主幹部から半径 30~50cm 程度, 深さ 30cm 程度を掘りあげて行う 程度別菌糸付着程度調査基準良 :2/3 以上の根に付着または根が腐敗しているものやや良 :1/2 以上 2/3 未満の根に付着または根が腐敗しているもの並 :1/4 以上 1/2 未満の根に付着または根が腐敗しているもの少 :1/4 未満の根に付着または根が腐敗しているもの無 : 発生がないもの程度別新根発生調査基準良 : ほぼ全面に密生しているものやや良 :1/2 以上に発生しているもの並 :1/2 未満, 部分的に発生しているもの少 : 一部わずかに発生しているもの無 : 発生がないもの 4) まとめ方 : 処理時の樹勢, 処理時の菌糸付着程度, 処理後の樹勢, 新根の発生程度, 薬害 (11) ナシ黒斑病 (1 区普通樹で 3 樹以上 ) 2) 薬剤処理 : 感受性品種 ( 二十世紀, 南水 など ) を対象に 5 月 ~7 月の間に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 最終散布 10 日 ~15 日後に各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 20 新梢の全葉について, 発病葉数と病斑数を調査する 4) まとめ方 : 調査葉数, 発病葉率, 葉当たり病斑数, 薬害 (12) ナシ赤星病 (3) リンゴ赤星病に準ずる (13) ナシ黒星病 (2) リンゴ黒星病に準ずる (14) ナシ輪紋病 (1 区普通樹で 3 樹以上 ) 2) 薬剤処理 : 無袋栽培園地で,6 月 ~7 月の間に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 収穫期に各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 50 果程度, 計 200 果について発病果数を調査する 4) まとめ方 : 調査果数, 発病果率, 薬害 (15) ナシ胴枯病 ( 塗布剤の場合 ) 1) 面積, 区制 :1 区 15~20 病斑 2) 薬剤処理 : 塗布剤は病患部を削り取り後に塗布する 処理は病患部削り取り直後 ( 初春 ~6 月頃 ) とする 3) 調査方法 : 秋 (10 月頃 ), 病斑ごとに再発の有無を調査する 6

4 4) まとめ方 : 調査病斑数, 再発病斑数, 薬害 (16) ブドウべと病 (1 か所 25 m2程度の面積で 2~3 か所調査地点をとる ) 2) 薬剤処理 : 開花直前 ~6 月下旬頃の間に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 最終散布 10 日 ~15 日後に新梢 60 本の全葉について発病葉数を調査する 可能であれば最終散布 10 日 ~15 日後に,(17) ブドウ灰色かび病に準じて果房の発病程度を調査する 4) まとめ方 : 調査葉数, 発病葉率, 調査果房数, 程度別発病果房数, 発病度, 薬害 (17) ブドウ灰色かび病 2) 薬剤処理 : 開花直前 ~ 落花直後に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 最終散布 10 日 ~15 日後に各区 200 果房について発病程度を調査基準に基づいて調査する また, 次式により発病度を算出する 発病度 ={(5A+3B+C)/ 調査果房数 5} 100 程度別発病調査基準 A: 被害の甚しいもの B: 被害のかなり目立つもの C: 花穂の一部にわずかな被害の認められるもの D: 発病なし 4) まとめ方 : 調査果房数, 発病果房率, 程度別発病果房数, 発病度, 薬害 (18) ブドウ黒とう病 2) 薬剤処理 : 休眠期防除では 4 月中旬頃 ( 発芽前 ) に 1 回散布する 生育期防除では展葉 6~8 枚期から開花直前までの間に 1~2 回散布する 3) 調査方法 :6 月下旬頃に各区新梢 200 本について, 葉の被害程度別を調査基準に基づいて調査する また, 次式により発病度を算出する 発病度 ={(5A+3B+C)/ 調査果房数 5} 100 程度別発病調査基準 A: 病斑が 31 個以上のもの B: 病斑が 11~30 個のもの C: 病斑が 10 個以下のもの D: 病斑ないもの 4) まとめ方 : 調査新梢数, 発病新梢率, 程度別発病葉新梢数, 調査枝数, 発病枝率, 薬害 (19) ブドウ晩腐病 2) 薬剤処理 : 休眠期防除では 4 月中旬頃 ( 発芽前 ) に 1 回散布する 生育期防除では開花直前 ~6 月下旬頃の間に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 収穫期に各区 100 果房について発病程度を調査基準に基づいて調査する また, 次式により発病度を算出する 発病度 ={(4A+3B+2C+D)/ 調査果房数 4} 100 7

5 程度別発病調査基準 A: 果粒の 51% 以上が発病しているもの B: 果粒の 21~50% が発病しているもの C: 果粒の 6~20% が発病しているもの D: 果粒の 1~5% が発病しているもの E: 発病果粒を認めないもの 4) まとめ方 : 調査果房数, 発病果房率, 程度別発病果房数, 発病度, 薬害 (20) ブドウさび病 (1 か所 25 m2程度の面積で 2~3 か所調査地点をとる ) 2) 薬剤処理 : 落花直後 ~7 月上旬頃に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 最終散布 10 日 ~15 日後に新梢 60 本の全葉について発病葉数を調査する 4) まとめ方 : 調査葉数, 発病葉率, 薬害 (21) モモ灰星病 2) 薬剤処理 : 無袋栽培園地で, 収穫 20~30 日前から 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 収穫期に各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 50 果程度, 計 200 果について発病果数を調査する 4) まとめ方 : 調査果数, 発病果率, 薬害 (22) モモせん孔細菌病 2) 薬剤処理 : 供試薬剤に応じて, 開花始めから 7 月中旬の間に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 最終散布 10 日後と 20 日後に各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 20 新梢の全葉について, 発病葉数と病斑数を調査する また, 収穫期に 1 樹あたり 50 果程度, 計 200 果について発病果数を調査する 4) まとめ方 : 調査葉数, 発病葉率, 葉当たり病斑数, 調査果数, 発病果率, 薬害 (23) モモ縮葉病 2) 薬剤処理 : 発芽直前に散布する 3) 調査方法 : 発病が明確になる 5 月頃に調査する 時期が遅れると落葉するので注意する 各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり目通りの枝 20 本程度, 計枝 60 本の全ての葉叢について, 発病葉叢数を調査する 4) まとめ方 : 調査葉叢数, 発病葉叢率, 薬害 (24) モモ黒星病 2) 薬剤処理 :5 月中旬から収穫 1 か月前までの間に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 収穫期に各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 50 果程度, 計 200 果について発病程度を調査基準に基づいて調査する また, 次式により発病度を算出する 発病度 ={(6A+4B+2C+D)/ 調査果数 6} 100 8

6 程度別発病調査基準 A: 病斑が 51 個以上のもの B: 病斑が 21~50 個のもの C: 病斑が 6~20 個のもの D: 病斑が 5 個以下のもの E: 病斑が認められないもの 4) まとめ方 : 調査果数, 発病果率, 程度別発病果数, 発病度, 薬害 (25) アンズ灰星病 (21) モモ灰星病に準ずる (26) アンズかいよう病 2) 薬剤処理 : 供試薬剤に応じて, 開花始めから 6 月上旬の間に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 最終散布 10 日後と 20 日後に各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 20 新梢の全葉について, 発病葉数と病斑数を調査する また, 収穫期に 1 樹あたり 50 果程度, 計 200 果について発病果数を調査する 4) まとめ方 : 調査葉数, 発病葉率, 葉当たり病斑数, 調査果数, 発病果率, 薬害 (27) ウメ黒星病 2) 薬剤処理 :4 月中下旬から 5 月中旬に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 収穫期に, 各区 2~3 樹を対象に,1 樹あたり 200 果程度, 計 400 果について発病程度別を調査基準に基づいて調査する また, 次式により発病度を算出する 発病が全くないか極わずかな場合には,1 樹あたり 50 果をビニル袋または, タッパウェアに入れ, 室温で 1 週間程度貯蔵した後, 再調査する 発病度 ={(6A+4B+2C+D)/ 調査果数 6} 100 程度別発病調査基準 A: 病斑が 51 個以上のもの B: 病斑が 21~50 個のもの C: 病斑が 6~20 個のもの D: 病斑が 5 個以下のもの E: 病斑がないもの 4) まとめ方 : 調査果数, 発病果率, 程度別発病果数, 発病度, 薬害 (28) ウメ灰色かび病 2) 薬剤処理 : 落花直後の 4 月中下旬に散布する 3) 調査方法 : 散布 1~2 週間後に, 各区 2~3 樹を対象に,1 樹あたり 200 果程度, 計 400 果について発病果数を調査する 4) まとめ方 : 調査果数, 発病果率, 薬害 (29) スモモ灰星病 ( すもも プルーン ) 9

7 (21) モモ灰星病に準ずる (30) スモモ炭疽病 ( 主にプルーンに発生する ) 2) 薬剤処理 :6 月中旬から 7 月下旬までの間に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 収穫期に各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 50 果程度, 計 200 果について発病果数を調査する 発生が多い場合は, 発病が見られた時点で調査して発病果を取り除き, 以後, 収穫期まで適宜, 同様に調査する 収穫後, 一定期間貯蔵した後調査してもよい 4) まとめ方 : 調査果数, 発病果率, 薬害 (31) スモモふくろみ病 2) 供試品種 : ソルダムや大石早生は多発するため供試品種として適する 3) 薬剤処理 : 発芽直前に散布する 4) 調査方法 : 発病が明確になる 5 月頃に調査する 時期が遅れると落葉するので注意する 各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 50 果程度, 計 200 果について発病果数を調査する 5) まとめ方 : 調査果数, 発病果率, 薬害 (32) オウトウ灰星病 (21) モモ灰星病に準ずる なお, 調査では供試薬剤による果実の汚れの状況も観察調査する (33) オウトウせん孔病 2) 薬剤処理 : 供試薬剤に応じて,6 月上中旬または, 収穫終了後に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 調査は 8 月下旬以降に行う 各区 3~4 樹を対象に,1 樹当たり 20 新梢の全葉について発病程度を調査基準に基づいて調査する また, 次式により発病度を算出する 発病度 ={(3A+2B+C)/ 調査葉数 3} 100 程度別発病調査基準 A: 病斑数が 31 以上 B: 病斑数が 11~30 C: 病斑数が 1~10 D: 発病のないのもの 4) まとめ方 : 調査葉数, 程度別発病葉数, 発病葉率, 発病度, 薬害 (34) カキ円星落葉病 2) 薬剤処理 :6 月上旬 ~ 下旬に散布する 3) 調査方法 : 発病が明瞭となる 10 月中 ~ 下旬に, 各区 2~3 樹を対象に,1 樹あたり 100 葉程度, 計 200 葉について発病葉数, 病斑数を調査する 発病が早く早期落葉が多い場合には, 残存葉数, 落葉痕数を併せて調査する 4) まとめ方 : 調査葉数, 発病葉率,1 葉当たり病斑数, 落葉率, 薬害 10

8 (35) カキうどんこ病 2) 薬剤処理 :6 月上旬 ~ 下旬の間または,8 月下旬に 1~2 回散布する 3) 調査方法 :10 月中 ~ 下旬に, 各区 2~3 樹を対象に,1 樹あたり 20 新梢の全葉について発病程度を調査基準に基づいて調査する また, 次式により発病度を算出する 発病度 ={(10A+6B+3C+D)/ 調査葉数 10} 100 程度別発病調査基準 A: 病斑が葉の 3/4 以上の面積を占めるもの B: 病斑が葉の 1/2 以上 ~3/4 未満の面積を占めるもの C: 病斑が葉の 1/4 以上 ~1/2 未満の面積を占めるもの D: 病斑が葉の 1/4 未満の面積を占めるもの E: 病斑がないもの 4) まとめ方 : 調査葉数, 程度別発病葉数, 発病葉率, 発病度, 薬害 (36) ハダニ類 ( 可能であれば,2 反復をとるのが望ましい ) 2) 薬剤処理 : 休眠期散布 ( リンゴハダニ越冬卵 ) は, 発芽前に1 回散布する 生育期の散布は, ハダニ ( リンゴハダニ, ナミハダニ ) の発生初期に散布する 3) 調査方法 : 休眠期散布では, 落花直後に2~3 樹について1 樹当たり20 枚の豆葉を任意に採集し, 卵と成虫 幼虫 若虫別に調査する 生育期散布では, 散布前, 散布 3 日後,10 日後,20 日後,30 日後に2~3 樹について目通りの高さから1 樹当たり20 葉 ( ぶどうの場合は10 葉 ) を採集し, ブラッシングマシンで掃落し調査する 散布前は卵と成幼虫, 散布後は成幼虫だけを調査する 4) まとめ方 : 調査時期別に20( または10) 葉当たり個体数, 優占種名, 薬害 (37) ハダニ類 ( 生物農薬 : カブリダニ類 ) 1) 面積, 区制 :1 区 2~3 樹以上, 反復無し 2) 薬剤処理 : ハダニ類の発生初期に7~14 日間隔で3 回程度放飼 3) 調査方法 : 放飼前および放飼後 7 日間隔で2か月程度 ( ハダニ類発生状況による ) の間,1 樹あたり20 葉を採取し, ブラッシングマシンで掃落し, カブリダニ個体数 ハダニ類の卵数 成虫 幼虫 若虫数を調査 カブリダニ卵 ( ハダニ卵より大きく楕円球体 ) も確認出来れば数える 4) まとめ方 : 調査葉数, 種類別のハダニ類発育ステージ別個体数, カブリダニ数 * 協力場所と相談 (38) キンモンホソガ 2) 薬剤処理 :6 月下旬から7 月上旬の成虫発生初期に散布する 葉肉内食入幼虫に対する効果を重視する場合は, 食入を確認してから散布する 3) 調査方法 : 散布前, 散布 15 日後,30 日後に各区 2~3 樹について1 樹 20 新梢の基部から各 10 葉 11

9 の有脚幼虫期マイン数 ( 葉表から見えるマイン ) を調査する 食入幼虫に対する効果は, 散布 5 日後 (IGR 剤の場合は10~15 日後に ) 各区被害葉 50 枚を採集し, 葉裏から静かに分解して内部に入っている幼虫, 蛹の生死を調査する 4) まとめ方 : 調査新梢数, 調査葉数, 幼虫食入葉 100 葉当たり個体数 ( マイン数, 幼虫, 蛹の生虫個体数, 死虫個体数, 死虫率 ), 薬害 (39) ギンモンハモグリガ 2) 薬剤処理 : 訪花昆虫に影響を及ぼさない時期に散布する 6 月中旬以降で新梢先端に線状食入痕が現れた時に1 回散布する ( 第 2 世代以降を対象 ) 3) 調査方法 : 被害新梢 50 本をあらかじめマークし, 散布前, 散布 5 日後,10 日後に線状マイン数, 斑状マイン数を調査する 4) まとめ方 : 調査時期別の線状マイン数 斑状マイン数, 薬害 (40) ハマキムシ類 2) 薬剤処理 : 幼虫の新梢への加害初期に散布する 交信かく乱剤処理地区で実施する場合は, かく乱剤の影響の無い開花期散布に限る また, 発生種がかく乱剤対象外の場合は, 生育期処理でも良い 3) 調査方法 : 散布 10 日後に任意の新梢 100 本を調べ, 被害か所 ( 巻き葉 ) 数, 生存虫数, 死虫数を調査する 4) まとめ方 : 調査新梢数, 被害か所数, 生存虫数, 死虫数, 優占種名, 薬害 (41) シンクイムシ類 無袋栽培圃場で実施する 2) 薬剤処理 :6 月下旬から2 週間おきに8 月下旬までの間で, 供試薬剤の使用回数制限内で複数回散布する なお, 複数回散布する場合の対照薬剤はそれぞれ異なっても良い 3) 調査方法 : 収穫時に3 樹について,1 樹 100 果以上の被害果を調査する 収穫調査が出来ない場合は樹上見取り調査でもよい 4) まとめ方 : 調査果数, 被害果率, 優占種名, 薬害 (42) ケムシ類またはシャクトリムシ類 2) 薬剤処理 : 幼虫の新梢 ( 花叢葉 ) への加害初期に散布する 3) 調査方法 : 散布前,3~5 日後に新梢の10~100か所を調べ, 幼虫個体数を調査する 4) まとめ方 : 調査新梢数, 幼虫個体数, 優占種, 薬害 12

10 (43) ナシノカワモグリ 2) 薬剤処理 : 発生の多い園を供試し,7 月上旬 ~ 中旬に散布する 3) 調査方法 : 枝の被害がはっきりした時期に, 新梢 50 本について被害枝数と被害個所数を調査する 4) まとめ方 : 調査枝数, 被害枝率, 被害か所数, 薬害 (44) モモハモグリガ 交信かく乱剤 ( コンフューザー MM) 処理地区は実施不可 2) 試験方法 :7 月上旬以後の多発期で, 成虫の発生初期に散布する 3) 調査方法 : 散布前, 散布 15 日後,30 日後に2~3 樹について,1 樹当たり新梢 20 本の葉数, 幼虫発生個体数を調査する 4) まとめ方 : 調査新梢数, 調査葉数, 被害葉率, 幼虫発生個体数,100 葉当たり幼虫個体数, 薬害 (45) コスカシバ 2) 試験方法 :9 月上旬 ~ 下旬に散布する 3) 調査方法 : 翌春, 数樹について被害か所数と羽化殻数を調査する 4) まとめ方 : 調査樹数, 被害か所数, 羽化殻数, 薬害 (46) アブラムシ類 2) 薬剤処理 : 発生初期に散布する 3) 調査方法 : 散布前, 散布 2~3 日後,7 日後,14 日後,21 日後に調査する 新梢 20 本につき, 展葉第 3 葉位に生息するアブラムシ数 ( 有翅虫, 無翅虫 ) を調査する 発生密度が低い場合は, 調査枝を散布前にマークした方が調査しやすい 4) まとめ方 : 調査新梢数, 葉当たり個体数, 優占種名, 薬害 (47) 核果類 ( もも, あんず, うめ等 ) のアブラムシ類 2) 薬剤処理 : 発生初期に散布する ( 落花直後ころ ) 3) 調査方法 : 散布前,3 日後,7 日後,14 日後に, 新梢 20~50 本の調査葉数, 被害葉 ( 巻葉 ) 数と巻葉内部のアブラムシ数を調査する 調査枝は散布前にマークする 4) まとめ方 : 調査本数, 被害葉率, 葉当たり生存虫数, 優占種名, 薬害 (48) リンゴワタムシ ( メンチュウ ) 1) 面積, 区制 :1 区 3 樹以上, 無反復 2) 薬剤処理 : リンゴワタムシの白い分泌物が確認できる時期 (6 月上旬頃 ) に分泌物が十分濡れ 13

11 るように散布する 3) 調査方法 : コロニーが認められる新梢, 各区 10 本についてマークし, 散布前, 散布 3 日後,7 日後,14 日後,21 日後 ( できれば ) にコロニーの合計長, コロニー数を調査する 無散布区のコロニー数は, 融合等により不明瞭になった場合には数えなくても良い 4) まとめ方 : 調査新梢数,1 新梢当たりコロニーの合計長, コロニー数, 薬害 (49) ゴマダラカミキリ 1) 面積, 区制 : わい化樹が望ましい 少なくとも 50 本以上を供試する 2) 薬剤処理 :7 月下旬から8 月上旬 ( 産卵防止の場合は7 月上旬 ) に, 根元に散布する 葉や果実にかからないようにする 3) 調査方法 : 散布前に寄生数 ( 前年寄生 ) を調査しておく 落葉期, または, 翌年の春に虫ふん排出数を調査する 4) まとめ方 : 調査樹数, 被害樹率, 虫ふん排出数, 薬害 (50) ぶどうのチャノキイロアザミウマ ( スリップス ) 2) 薬剤処理 : 発生初期 (6 月中旬 ~7 月中旬 ) から10 日間隔で2 回散布する 3) 調査方法 : 第 1 回散布時に新梢 30 本について各新梢先端から完全展開葉 5 葉をマークし, 最終散布 3~4 週間後に, マーク葉について葉脈の褐変程度を調査する また, 葉の被害度を求める 葉の被害度 ={(4A+3B+2C+D)/( 調査葉数 4)} 100 程度別被害調査基準 A: 葉が葉脈に沿って全体に褐変しているもの B: 葉が葉脈に沿って 3/4 程度褐変しているもの C: 葉が葉脈に沿って 1/2 程度褐変しているもの D: 葉が葉脈に沿って 1/4 程度褐変しているもの E: 被害が認められないものまた, 穂軸の被害度は, 収穫始期に各区 30 果穂を選び, 穂軸の褐変程度を下記の4 段階に分けて調査し, 算出する 果穂の被害度 ={(6A+3B+C)/( 調査葉数 6)} 100 程度別被害調査基準 A: 穂軸表面積の 1/2 以上が被害を受けているもの B: 穂軸表面積の 1/4 程度が被害を受けているもの C: 穂軸表面積がわずかに被害を受けているもの D: 被害部分が認められないもの 4) まとめ方 : 調査新梢数, 調査葉数, 被害葉率, 被害果穂率, 葉及び穂軸の被害度, 薬害 14

12 (51) ぶどうのブドウサビダニ 2) 薬剤処理 : 発生初期 ( 被害葉増加初期 ) に1 回散布 3) 調査方法 : 散布前に, 各区 10 新梢から, 被害のない葉を各 5 枚以上マークし, 散布 3 日後,7 日後にマークした葉の被害程度を調査 被害度 ={(3A+2B+C)/( 調査葉数 3)} 100 被害程度 A: 葉の1/3 以上黒変,B: 葉が明らかに黒変,C: 葉が僅かに黒変 4) まとめ方 : 調査葉数, 被害葉率, 被害度, 薬害 (52) カキミガ 2) 薬剤処理 :6 月中旬頃に散布する 3) 調査方法 : 散布 3 週間後頃に被害果実数 ( 被害果の識別が可能であれば落果も含む ) を調査 4) まとめ方 : 調査果数, 被害果率, 薬害 (53) かきのフジコナカイガラムシ 1) 面積 区制 :1 区 2~3 樹 無反復 2) 薬剤処理 : 第 1 世代幼虫発生期である 6 月下旬 ~7 月上旬頃に散布する ( 年次及び標高により早晩があるので注意する ) 3) 調査方法 : 散布前及び散布 10~14 日後に 1 樹当たり100 果 ( 又は20 新梢 ) について 生息する個体数を調査する 多発圃場では 試験薬剤の散布 7~10 日後に 殺虫剤を追加散布する必要があるので これより前に調査時期を早めても良い 4) まとめ方 : 調査果数 ( 新梢数 ) 100 果当たり (20 新梢当たり ) 個体数 薬害 (54) おうとうのオウトウショウジョウバエ 1) 面積, 区制 :1 区 2~3 樹以上, 無反復 2) 薬剤処理 : 果実着色期以降 1 回散布する 多発が予想される場合は,7 日後の調査終了後に他剤を散布する 3) 調査方法 : 各散布当日 ( 散布前 ) および最終散布 7 日後に100~200 果の被害果数を調査する 4) まとめ方 : 調査果数, 被害果率, 汚れ, 薬害 15

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