合理性政策体系における政策目的の位置付け 5. エネルギー 環境 53 電力 ガス ガス供給業は 法人事業税として収入金額 ( ガス売上 ) に課税されることから 他の一般企業と同等の税負担水準とすることを通じて 課税の公平性を図る 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の

Size: px
Start display at page:

Download "合理性政策体系における政策目的の位置付け 5. エネルギー 環境 53 電力 ガス ガス供給業は 法人事業税として収入金額 ( ガス売上 ) に課税されることから 他の一般企業と同等の税負担水準とすることを通じて 課税の公平性を図る 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の"

Transcription

1 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 1 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) ガス供給業に係る法人事業税の課税方式の変更 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) ガス供給業 その他の事業 課税標準収入金額資本金 1 億円超大企業資本金 1 億円以下中小企業 得割所所付加価値割 1.2% 資本割 0.5% 800 万円超 0.7% 収入割 800 万円超 6.7% 税率 0.9% 800 万円以下 800 万円以下 0.5% 5.1% 400 万円超 400 万円超 400 万円以下 0.3% 400 万円以下 3.4% 特例措置の内容ガスシステム改革による事業環境や競争状況の変化を踏まえ ガス供給業の法人事業税について 現行の収入金額を課税標準とする方式から その他事業 と同様の課税方式へ変更する 関係条文地方税法第 72 条 第 72 条の2 第 72 条の12 第 72 条の24の2 第 72 条の24の7 地方税法施行令第 22 条 地方法人特別税等に関する暫定措置法第 2 条 第 3 条 第 6 条 第 9 条 減収見込額 要望理由 本要望に対応する縮減案 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的ガス供給業の法人事業税の課税標準は 収入金額 とするとされており その他の事業 と異なる扱いとなっていることから 課税の公平性 を確立するために課税方式を改めるものである 平成 15 年度から平成 29 年度の税制改正大綱においても 現在収入金額課税を行っている電気供給業 ガス供給業及び保険業の 3 業種に係る法人に対する課税方式については 引き続き検討することが明記されており 以下に記載の理由からガス供給業においても 一般の競争下にある その他の事業 を行う企業と同様の税負担水準とすることが必要である (2) 施策の必要性ガス供給業の課税標準が収入金額とされている理由については 1 地域独占企業で料金認可制により価格転嫁が容易であること 2 料金認可制により所得が低く抑えられるため所得金額に対する課税では 事業規模に見合った税負担とならないこととされているが その前提は以下のとおり 大きく変化している 具体的には ガス事業における規制緩和については 大口需要に対する自由化範囲が平成 16 年 4 月から 50 万 m 3 以上に 19 年 4 月からはさらに10 万 m 3 以上へ拡大され 平成 29 年 4 月からは小口も含め全面自由化されており さらには LPGや灯油等との競争に加え 昨今のオール電化住宅の普及による競争の激化など ガス供給業を取り巻くエネルギー間競争は熾烈を極めており 事業税の価格転嫁が容易であるという状況には既にない さらに ガスシステム改革 ( 平成 28 年 6 月に改正ガス事業法成立 ) による小売の地域独占撤廃及び料金規制原則廃止が実施されたことを機に 課税の公平性 を確立することは 新規参入者と既存ガス事業者との競争活性化による料金抑制 更なる天然ガス利用拡大に寄与し ガスシステム改革の目的達成に資することから 抜本的な現行の課税方式の見直しが必要である ページ 1 1 得割

2 合理性政策体系における政策目的の位置付け 5. エネルギー 環境 53 電力 ガス ガス供給業は 法人事業税として収入金額 ( ガス売上 ) に課税されることから 他の一般企業と同等の税負担水準とすることを通じて 課税の公平性を図る 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 恒久措置 H25 H26 H27 売上高に対する租税負担率の業種間比較 ( 単位 :%) ガス 全産業 製造業 化学工業 石油製品等製造業 鉄鋼 機械 電力 4.9 (2.8) 2.0 (0.6) 2.1 (0.5) 3.2 (0.4) 0.6 (0.1) 1.9 (0.6) 2.2 (0.4) 4.6 (4.6) (2.7) (0.6) (0.5) (0.4) (0.1) (0.9) (0.4) (4.4) (3.1) (0.7) (0.5) (0.4) (0.3) (1.0) (0.4) (4.7) 出典 : 法人企業統計年報 ( 財務省 ) 他 下段は事業税外形部分及び固定資産税等 ガス使用者の利益保護や ガス事業の健全な発達 ( 安定供給 保安の確保等 ) に向け その他の事業 との公平な競争条件を確保する 政策目標の達成状況 有効性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置 私営都市ガス事業者 ( 旧一般ガス事業者 )178 社 ( 平成 29 年 3 月末時点 ) 旧簡易ガス事業者 ( 約 1,400 社 ) 旧ガス導管事業者(33 社 ) 旧大口ガス事業者(23 社 ) 等その他 新規参入するガス小売事業者にも影響あり本措置は特定の産業に対する 支援の創設 ではなく 特定の産業 ( ガス事業 ) に対する 課税の公平性 を確立するものである 本措置による効果は ガス料金低廉化によってガス需要家に広く還元されるものであり 一個人や企業等に対して支援を行う補助金制度よりも税制による措置が適している 本措置がない場合 その他の産業との税負担水準の格差が改善されない 関連する措置はない 相当性 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 関連する措置はない 本措置による効果は ガス料金低廉化によってガス需要家に広く還元されるものである また 自由化や燃料間競争の進展しているガス供給業において その他の事業 並み税負担水準とすることは 課税の公平性からして妥当である ページ 1 2

3 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 公平な競争条件を確保するために 課税方式を その他の事業 と同様とすることにより その他の事業 との税負担水準の格差を改善する 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 昭和 50 年度税制改正から その他の事業と同一の扱い にするよう継続的に要望 ページ 1 3

4 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 2 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 関係条文 減収見込額 要望理由 電気供給業に係る法人事業税の課税方式の変更 特例措置の対象( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 現行制度(H28 年度 ~) 電気供給業等 その他の事業 ( 資本金一億円超の普通法人 ) 課税標準 収入金額 所得割 付加価値割 資本割 400 万円以下の金額 1.9%(0.3%) 税 率 1.3%(0.9%) 400 万円超 800 万円以下の金額 2.7%(0.5%) 800 万円超の金額 3.6%(0.7%) 1.2% 0.5% ( ) 内は 地方法人特別税等に関する暫定措置法による税率 特例措置の内容電力システム改革の一環として 2016 年 4 月から小売電気事業の全面自由化がなされたことを踏まえ 電気供給業の法人事業税については 現行の収入金額を課税標準とする方式から 他の一般の事業と同様の課税方式へと変更する その際 課税方式の変更のあり方については 電力市場における競争状況等を勘案する 地方税法第 72 条 第 72 条の2 第 72 条の12 第 72 条の24の2 第 72 条の24の4 及び第 72 条の24の7 地方税法施行令第 22 条地方法人特別税等に関する暫定措置法第 2 条 第 3 条 第 6 条 第 8 条及び第 9 条 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的電気供給業の法人事業税については 当該事業が地域独占並びに総括原価方式の下で行われるため 保有する設備や従業員の規模に比して所得が低く抑えられること ( 事業規模に対する所得の過少性 ) 及び電気の料金算定時に原価算入し使用者である消費者に転嫁すること ( 法人事業税の回収確実性 ) ができるため 事業者は担税力を有すること等を理由として 昭和 24 年から収入金額を課税標準とする課税が行われてきた しかし 電力システムに関する基本方針 ( 平成 25 年 4 月 2 日閣議決定 ) に基づく電気事業法の改正により ( 平成 26 年 6 月 11 日関連法案成立 ) 2016 年 4 月 1 日より 小売電気事業の全面自由化等が実施され 一般送配電事業を除き 上述の地域独占並びに総括原価方式に基づく規制料金は原則として廃止され 他の一般の事業と同様の競争環境下に置かれることとなった したがって 電気供給の対価たる電気料金は 他の一般の事業における財 サービスの提供の対価と同様 規制官庁による認可料金から 市場競争を通じて消費者が受け入れる料金へと変容することとなることから 電気事業者は営利企業として 競争力ある価格設定と原価低減とを行い もって利潤最大化 ( 所得の最大化 ) を図ることとなるため 上述の事業規模に対する所得の過少性や法人事業税の回収確実性等の制度創設時に前提としていた環境は抜本的に変化している 以上のとおり 他の一般の事業と同様の競争環境に置かれることとなった電気供給業にあって なお従前通りの収入金額を課税標準とする課税方式を存置することは 事業間の課税の公平性 平等性を損なうものであると共に 他の一般の事業からの参入障壁になりかねず 自由化の進展を阻害する要因になる恐れがある (2) 施策の必要性上述のとおり 電気供給業も他の一般の事業と同様の競争環境に置かれている点を踏まえれば 実態に沿った課税条件を整備し 当該他の事業との間で 税制面でのイコールフッティングを図っていくことが必要である ページ 2 1

5 政策体系における政策目的の位置付け エネルギー 環境電力 ガス 合理性政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 電気事業における小売全面自由化に鑑み 電力市場における競争状況等を勘案しつつ 他の一般の事業と遜色の無い 実態に沿った課税条件を措置することを通じ 課税の公平性並びに競争環境の促進を図る 恒久措置 有効性 相当性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 主として 小売電気事業者及び発電事業者が適用対象となる 本措置は特定の産業に対する 支援の創設 ではなく 特定の産業 ( 電気供給業 ) に対する 課税の不公平 を是正するものである 加えて 事業間の税負担の公平性が図られることから 市場の競争進展に寄与することが期待される 原子力発電施設解体準備金( 国税 法人税 ) 変電又は送電施設に対する固定資産税の課税標準の特例( 地方税 固定資産税 ) 電気供給業の課税標準の算定において託送料金を控除する特例措置 ( 地方税 法人事業税 ) 軽油引取税の課税免除の特例( 地方税 軽油引取税 ) 関連する措置はない 電気事業における小売全面自由化が開始され 他の一般の事業と同様の競争環境下に置かれる電気供給業において 電力市場における競争状況等を勘案しつつ 他の一般の事業と遜色の無い 実態に沿った課税条件を措置することを通じ 当該他の一般の事業と税制面でのイコールフッティングを図っていく本措置は妥当である ページ 2 2

6 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 昭和 59 年より継続的に要望 これまでの要望経緯 ページ 2 3

7 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 3 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 電気事業者の分社化に伴い外部化するグループ会社間取引を控除する収入割の特例措置 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 電気事業者の分社化に伴い 電気の供給に関連して必要となる取引で 分社化する前は内部取引として扱われていた取引が外部化してグループ会社間取引として扱われることにより生ずる 各事業年度の収入金額 特例措置の内容電気供給業に係る法人事業税の課税標準たる収入金額の算定に当たって 電気事業者の分社化に伴い電気の供給に関連して必要となる取引 ( ) のうち 従前の内部取引からグループ会社間取引となるものに係る収入について 収入金額から控除する ( ) 当該取引については 制度的 物理的制約を踏まえつつ 財たる電力の供給に必要となる行為のうち会社間取引によるべきこととなる取引を特定すると共に 当該取引に該当することの証明のあり方 ( 関係法令 ガイドライン等を含む ) についても併せて検討する 関係条文地方税法第 72 条の 24 の 2 地方税法施行令第 22 条等 減収見込額 要望理由 本要望に対応する縮減案 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的電力システム改革の一環である一般送配電部門の法的分離をより一層円滑に実施させること ( 電気供給業に係る法人事業税の課税方式の変更 が措置されれば本要望は不要 ) (2) 施策の必要性電力システムに関しては 電力システムに関する改革方針 ( 平成 25 年 4 月閣議決定 ) に基づき数次の制度整備が講じられており その一環として 電気事業法等の一部を改正する等の法律 ( 平成 27 年 6 月成立 ) により 発電事業 一般送配電事業 小売電気事業をいずれも営む電気事業者については 平成 32 年 4 月 1 日までにその一般送配電部門を法的に分離 ( 分社化 ) しなければならなくなったところ 他方 地方税法上 電気供給業においては その法人事業税の算定方式として収入金額を課税標準とする方式が採用されており 電気の供給に関連して必要となる取引により生ずる収入金額を課税標準として法人事業税が課されている このような中で分社化を行った場合 分社化する前は内部取引であった取引が不可避的に外部化してグループ会社間取引 ( 法人間取引 ) として扱われることにより 当該取引の対価は いずれの法人でも課税標準を構成することから 分社化前後で経済実態に変化がないにもかかわらず 二重課税の発生により 法人事業税額が増加する恐れがある このため 電気事業者にとって不可避な分社化による二重課税の発生並びに法人事業税の増税を防ぎ もって一般送配電部門の法的分離をより一層円滑に実施させるため 本施策が必要 ページ 3 1

8 政策体系における政策目的の位置付け エネルギー 環境電力 ガス 合理性政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 一般送配電部門の法的分離をより一層円滑に実施させること その他 ( 電気供給業に係る法人事業税の課税方式の変更 における要望内容が実現すれば本要望は不要 ) 一般送配電部門の法的分離をより一層円滑に実施させること 有効性 相当性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 10 社 ( すでに分社化を実施した東京電力と 平成 32 年 4 月 1 日までに分社化を実施する必要のある旧一般電気事業者 9 社 ) 電気事業者にとって不可避な分社化による二重課税の発生並びに法人事業税の増税を防ぎ もって一般送配電部門の法的分離をより一層円滑に実施させることとなる 原子力発電施設解体準備金( 国税 法人税 ) 変電又は送電施設に対する固定資産税の課税標準の特例( 地方税 固定資産税 ) 電気供給業の課税標準の算定において託送料金を控除する特例措置 ( 地方税 法人事業税 ) 軽油引取税の課税免除の特例( 地方税 軽油引取税 ) 電気事業者にとって不可避な分社化による二重課税の発生並びに法人事業税の増税を防ぎ もって一般送配電部門の法的分離のより一層円滑な実施に寄与することから妥当性を有する ページ 3 2

9 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 平成 29 年度税制改正要望時も要望 これまでの要望経緯 ページ 3 3

10 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 4 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 卸電力取引所における同一法人内の自己約定に対する法人事業税に係る所要の整備 特例措置の対象( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 電気供給業等 その他の事業 ( 資本金一億円超の普通法人 ) 課税標準 収入金額 所得割 付加価値割 資本割 400 万円以下の金額 1.9%(0.3%) 税 率 1.3%(0.9%) 400 万円超 800 万円以下の金額 2.7%(0.5%) 800 万円超の金額 3.6%(0.7%) 1.2% 0.5% ( ) 内は 地方法人特別税等に関する暫定措置法による税率 特例措置の内容電力自由化に伴う小売電気事業者間の競争の進展や FIT 制度の改正 地域間連系線の利用ルール変更 ( 以下 間接オークション制度の導入とする ) などにより 今後 卸電力取引所を経由した卸電力取引が増加することが想定される 特に 発電設備を保有する事業者が 当該発電設備を保有する地域以外の地域において小売供給を行う場合 間接オークション制度の導入後は 卸電力取引所を経由しなければ連系線を活用することができないため 当該電気事業者は 発電所を保有する地域において卸電力取引所で売り入札を行い 小売供給を行う地域において買い入札を行うこととなる これにより 卸電力取引所を介して同一法人内における自己約定が発生するため 電気事業者が卸電力取引所において電力の買い入札と売り入札を同時に行っている場合 当該電気事業者が卸電力取引所から電気の購入を行う際に生じる卸電力取引所に対して支払うべき金額 ( 同一法人内の自己約定分の買い約定価格に限る ) に相当する収入金額に対する法人事業税を非課税とするような所要の整備を行う 関係条文地方税法第 72 条の 12 地方税法施行令第 22 条 減収見込額 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) ページ 41

11 要望理由 (1) 政策目的 電力システムに関する基本方針 ( 平成 25 年 4 月 2 日閣議決定 ) に基づく電気事業法の改正により ( 平成 26 年 6 月 11 日関連法案成立 ) 平成 28 年 4 月 1 日より 電力小売市場が完全自由化されたが 電力システム改革の目的である小売電気事業者間の競争を通じた安定的かつ安価な電力供給を実現するためには 小売電気事業者が小売供給に必要な電源を市場から調達できるだけの卸電力市場の活性化が不可欠となっている しかしながら 平成 7 年の電気事業制度改革以降 卸電力市場は自由化されているものの 依然として旧一般電気事業者が我が国の発電設備の大宗を保有する状態が続いており 旧一般電気事業者は社内又はグループ内の取引に加え 他の発電事業者との長期かつ固定的な相対契約を維持している また 卸電力取引所における取引量は総需要に対して約 3% にとどまっており 市場の厚みが乏しく 日々の需給変動等により大幅な価格変動が生じている このように 卸電力市場の高い意義にもかかわらず 卸電力市場の活用が進んでいない現状を踏まえ 平成 29 年 4 月より改正 FIT 法に基づき FIT 電気の卸電力取引所への供出されるとともに 来年度には間接オークション制度の導入などが予定されている 他方 これらの制度の導入に伴い 卸電力取引所を介して同一法人内における自己約定が増加することが想定されるため 電気事業者が卸電力取引所において電力の買い入札と売り入札を同時に行っている場合 当該電気事業者が卸電力取引所から電気の購入を行う際に生じる卸電力取引所に対して支払うべき金額 ( 同一法人内の自己約定分の買い約定価格に限る ) に相当する収入金額に対する法人事業税を非課税とするような所要の整備を行うことで 卸電力市場の活性化による小売競争を通じた安定的かつ安価な電力供給を実現する また 卸電力市場を通じた取引への二重課税を回避することにより 課税の公平性を確保する (2) 施策の必要性上述のとおり 卸電力市場の活性化による安定的かつ安価な電力供給の実現及び課税の公平性確保のため これに必要な税制上の整備が必要である 実際 電力システムに関する基本方針 ( 平成 25 年 4 月 2 日閣議決定 ) において 主要な改革内容 の一つとして 2. 小売及び発電の全面自由化 を掲げており 小売の全面自由化と併せ 発電の全面自由化 ( 卸規制の撤廃 ) や 卸電力取引所における電力の取引量を増加させるための取組 商品先物取引法の対象への電気の追加の検討等を行う こととされている また 電力システム改革貫徹のための政策小委員会中間とりまとめ においても 我が国の連系線利用ルールの見直しをすることで 公正な競争環境の下で送電線の利用を促し 更に 広域メリットオーダーの達成及び競争活性化を通じ 電気料金を最大限抑制し 事業者の事業機会の拡大を実現していくことが適当である として 間接オークション制度の導入に向けた方針が示されている ページ 42

12 本要望に対応する縮減案 ページ 4 3

13 合理性政策体系における政策目的の位置付け 5. エネルギー 環境 53 電力 ガス 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 卸電力市場の流動性を高め 卸電力市場を通じて電気事業者が公平に電源へアクセスできる環境を整備する また 卸電力市場の活性化を契機とした小売電気市場の競争促進を行うことで 電力システム改革の目的を実現し 安定的かつ安価な電力供給を達成する 恒久的措置 要望の措置の適用見込み 電気事業者が適用対象となる 有効性 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置 従来 電気事業者の卸電力取引所における同一法人内の自己約定は グロス ビディングによる場合を除き ほぼ発生することはなかったが 平成 29 年 4 月より 改正 FIT 法に基づき再生可能エネルギーが卸電力取引所へ供出されたことや間接オークション制度の導入により 今後 卸電力取引所にける同一法人内の自己約定が大幅に増加することが見込まれている この点 グロス ビディングを除く卸電力取引所における同一法人内の自己約定については 会計上 グロス処理が行われるため 同一法人内の売り約定価格と買い約定価格が共に法人事業税の課税標準となるが これらに対しては 現行の地方税施行令第 22 条が適用できないため 経済的な二重課税が発生することになる 本措置は 今後増加が見込まれる卸電力取引所における同一法人内の自己約定に対する経済的な二重課税を防止するためのものであり 新たに税収減が生じることはないと考えられる 関連する措置はない 相当性 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 関連する措置はない 電力システム改革の目的である小売電気事業者間の競争を通じた安定的かつ安価な電力供給を実現するためには 卸電力市場の活性化が不可欠である 本措置が導入されることにより 電気事業者は卸電力市場において積極的に取引を行うことができるため 卸電力市場の流動性の向上が期待される このため 本措置により 電気事業者にとって不可避な二重課税の発生を防止することは 電力システム改革の目的に資すると考えられる ページ 4 4

14 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 ページ 4 5

15 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 5 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 地域間連系線の利用ルール変更に伴う卸電力取引所における電力取引に係る所要の整備 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 電力システム改革の進展を踏まえた地域間連系線利用のルール変更に伴い ルール変更前は社外取引 ( 相対契約 ) として行っていたエリアをまたぐ電力取引が 卸電力取引所のスポット市場を介して取引しなければならなくなることにより 各事業年度の法人事業税の課税標準たる収入金課税の対象となる 特例措置の内容地方税法における電気供給業に係る法人事業税の課税標準たる収入金額の算定に当たって 地方税法第 72 条の 24 の 2 地方税法施行令第 22 条第 1 項第 6 号に規定された電気供給業を行う法人の収入金額から控除する金額に 連系線利用ルールの変更に伴う下記 1~3の新しい契約形態等により支出する金額 ( ) を含める ( ) スポット市場における電力の購入 販売代金の調整金額のことを指す 1 特定契約 : 連系線利用ルール変更後も 当事者間の合意により 取引所のスポット市場価格にかかわらず特定の価格でエリア間をまたいだ電力取引ができるように ( ア ) スポット市場を介して電力を受渡すこと ( イ ) 特定価格 ( ウ ) 特定価格の一部 ( 市場価格 ) が取引所で決済されること ( エ ) 残り ( 特定価格と市場価格の差額 ) を直接支払うこと を内容とした契約 2 経過措置 : スポット市場におけるエリア間をまたいだ電力取引量が連系線の容量を超えた場合には 市場分断処理が行われ エリアごとに約定価格が決まるので スポット市場における取引には エリア間値差により損益が発生する可能性がある このため 既に長期で連系線の利用登録が済んでいる電力取引については 平成 38 年 3 月までの間 従来と等価な相対契約を締結できるようにする仕組み ( エリア間値差は 卸電力取引所の収入として蓄積されるので 当該収入を原資として エリア間値差相当分を スポット市場における電力の購入 ( 販売 ) 代金に調整できる仕組み ) 関係条文 3 間接的送電権等 : 経過措置の対象にならない事業者についても スポット市場において市場分断が生じた場合に エリア間値差の問題なく固定価格等で電気の受け渡しを行う相対契約を締結できるため等の仕組み ( エリア間値差相当分を スポット市場における電力の購入 販売代金に調整できる仕組み ) ( 平成 31 年度取引開始予定 ) 地方税法第 72 条の 12 同法第 72 条の 24 の 2 地方税法施行令第 22 条等 減収見込額 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ページ ( 単位 : 百万円 ) 51

16 要望理由 (1) 政策目的電力システム改革の進展を踏まえた新たな地域間連系線利用ルールをより一層円滑に実施し 効率的な地域間連系線の利用 広域メリットオーダーの達成を税制が阻害しないよう整備する ( 電気供給業に係る法人事業税の課税方式の変更 が措置されれば本要望は不要 ) (2) 施策の必要性エリアをまたぐ電力供給量はエリア間を結ぶ地域間連系線の容量の制約を受けるため 発電コストの安価な電力が優先して地域間連系線を利用して低廉な価格の電力を需要家に供給できるように 地域間連系線利用ルールを見直し ( 地域間連系線を利用できる電力は 原則として卸電力取引所で取引された電力のみ ) 平成 30 年度から新たな地域間連系線利用ルールを導入する予定 こうした方針の下 新しい地域間連系線利用ルールの導入に伴い電気事業者が講じる特定契約等の契約形態は 卸電力取引所における電力取引を前提としたもので 特定契約等に基づく支出に相当する金額は課税標準たる収入金額の控除対象と整理し 新しい地域間連系線利用ルールへの移行を円滑にするための施策が必要 本要望に対応する縮減案 ページ 5 2

17 合理性政策体系における政策目的の位置付け エネルギー 環境電力 ガス 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 電力システム改革の一貫である新しい地域間連系線利用ルールをより一層円滑に実施させること 恒久処置 電力システム改革の一貫である新しい地域間連系線利用ルールをより一層円滑に実施させること 有効性 相当性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 1,030 社 (2017 年 7 月末時点の小売電気事業者数と発電事業者数の合計 ) 新しい地域間連系線利用ルールの導入に伴い 特定契約等に基づく支出に相当する金額は課税標準たる金額の控除対象と整理し 新しい地域間連系線利用ルールへの移行を円滑にすることができることを見込む 新しい地域間連系線利用ルールの導入に伴い 特定契約等に基づく支出に相当する金額は課税標準たる収入金額の控除対象と整理し 新しい地域間連系線利用ルールへの移行を円滑な実施に寄与する観点で妥当性を有する ページ 5 3

18 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 ページ 5 4

19 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 6 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 非化石価値証書売却時の事業税の収入割の課税標準に係る所要の整備 所要の整備の対象 ( 措置を必要とする制度の概要 ) 小売電気事業者が保有する非化石価値証書を売却する際に生じる売却収入金額 所要の整備の内容 非化石証書を取得した小売電気事業者が 非化石価値証書を高度化法上の非化石電源比率の報告に使用せず不要となって第三者に転売した場合 当該非化石価値証書の売却収入を 地方税法第 72 条の 24 の 2 第 1 項に基づき 収入金額から控除し 課税標準を構成しないものとして措置する 関係条文地方税法第 72 条の 24 の 2 減収見込額 要望理由 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 所要の整備の目的非化石価値証書の取引拡大をより一層円滑に進め エネルギー供給高度化法に基づく非化石エネルギー源の利用拡大に寄与すること (2) 所要の整備の必要性現行制度下においては 卸電力取引所に投入された非化石電源由来の電気について その他の電源由来の電気と区別なく取引がなされるため 非化石価値が埋没している 他方で 小売電気事業者は エネルギー供給高度化法 ( 以下 高度化法 という ) に基づく非化石エネルギー源の利用の目標 ( 以下 非化石目標という ) を達成する必要がある このため 非化石価値を電気と切り離して価値を証書 ( 非化石証書 ) として顕在化させ 小売電気事業者が取引できるようにする非化石価値取引市場を平成 30 年に創設する予定である 当該証書の取引に当たり 非化石証書を償却目的で取得した小売電気事業者が 高度化法上の非化石目標の達成に係る報告に使用せず不要となった証書を第三者に転売した場合に 地方税法第 72 条の 24 の 2 第 1 項に基づき 当該非化石価値証書の売却収入が 事業税の課税標準を構成する収入金額から控除されるよう措置することで 非化石価値証書の取引の普及を阻害しないよう税制上の整備を行う必要がある 本要望に対応する縮減案 ページ 61

20 政策体系における政策目的の位置付け エネルギー 環境電力 ガス 合理性 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 非化石価値証書の取引拡大をより一層円滑に進め エネルギー供給高度化法に基づく非化石エネルギー源の利用拡大を阻害しないようにすること 恒久処置 有効性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置 小売電気事業者 ( 394 社 ) が適用対象となる 平成 29 年 4 月現在の登録小売電気事業者数 非化石証書を償却目的で取得した小売電気事業者が 高度化法上の非化石目標の達成に係る報告に使用せず不要となった証書を第三者に転売した場合に 当該非化石価値証書の売却収入を 地方税法第 72 条の24 の2 第 1 項に基づき 当該非化石価値証書の売却収入が 事業税の課税標準を構成する収入金額から控除されるよう措置することで 非化石価値証書の取引の普及を阻害しないよう税制上の整備を行う 相当性 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 非化石証書を償却目的で取得した小売電気事業者が 高度化法上の非化石目標の達成に係る報告に使用せず不要となった証書を第三者に転売した場合に 当該非化石価値証書の売却収入を 地方税法第 72 条の 24 の 2 第 1 項に基づき 当該非化石価値証書の売却収入が 事業税の課税標準を構成する収入金額から控除されるよう措置することで 非化石価値証書の取引の普及を阻害しないよう税制上の整備を行う ページ 62

21 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 ページ 63

22 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 7 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 法人の期中合併による法人事業税の資本割の算定方法の見直し 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 期中合併した合併法人 ( 適格合併 ) の資本金等の額に係る法人事業税 ( 資本割 ) のうち 課税が重複している被合併法人の期首から合併までの月割の税額 特例措置の内容合併法人 ( 適格合併 ) の期末の税額から 被合併法人の期首から合併までの月割の税額を控除する 関係条文地方税法第 23 条第 1 項 4 の 5 イ 減収見込額 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) 要望理由 (1) 政策目的地方税法第 23 条第 1 項 4 の 5 イにより 資本割の資本金等の額の算定時点は 期末時点 と規定されている これにより 適格合併の場合 期中合併した法人の資本金等の額に係る法人事業税は 被合併法人の期首から合併時点までの期間について 合併前の被合併法人の申告 ( 消滅会社として期首から合併までの期間 ) と合併法人の期末の申告 ( 存続会社としての 1 年分 ) において課税が重複している状態となっている 本改正により 課税が重複している被合併法人の期首から合併までの月割の税額を控除する (2) 施策の必要性期中合併を行った合併法人 ( 適格合併 ) の資本金等の額に係る法人事業税について 期首から合併までの期間に対応する課税が重複して 税負担が過大であることから改正が必要である 本要望に対応する縮減案 ページ 7 1

23 合理性政策体系における政策目的の位置付け 経済成長新陳代謝 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 恒久措置 有効性 相当性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 期中に合併を行った合併法人 ( 適格合併 ) が対象となる 合併法人 ( 適格合併 ) の期末の税額のうち 課税が重複している被合併法人の期首から合併までの月割の税額を控除することは 税負担を適正化するものである 合併法人 ( 適格合併 ) の期末納税額のうち 課税が重複している被合併法人の期首から合併までの月割の税額を控除することは 税負担を適正化するものであることから妥当である ページ 7 2

24 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 ページ 7 3

25 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 8 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 被合併法人に無償の資本変動が生じた場合の事業税の課税標準の合併法人への承継 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 法人に無償の資本変動によって資本金等の額に変動が生じた場合に 事業税の課税標準となる資本金等の額を調整する措置 特例措置の内容無償の資本変動によって 被合併法人に資本金等の額に変動が生じた場合の事業税の課税標準となる資本金等の額の調整について 合併後においても合併法人が当該調整に係る額を継承する措置を講ずる 関係条文地方税法 72 条の 21 減収見込額 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) 要望理由 (1) 政策目的会社法第 2 条 27 号及び 28 号において 合併により消滅する会社の権利義務の全部を合併後存続する会社に承継させることが規定されているにも関わらず 地方税法 72 条の 21 には合併により消滅することとなる被合併法人について認められている資本金等の額の調整に係る額の継承に関する規定が存在しないことから 無償の資本変動が生じた場合の課税標準の額の変動は合併法人に承継されない 事業活動の規模に応じて課税するという外形標準課税の趣旨を考慮して 被合併法人に無償の資本変動が生じた場合の事業税の課税標準の調整について 合併後においても合併法人が当該調整に係る額を継承する措置を講ずることを目的とする (2) 施策の必要性会社法第 2 条 27 号及び 28 号において 合併により消滅する会社の権利義務の全部を合併後存続する会社に承継させることが規定されており 現行の税法上の規定は会社法上の権利義務の承継に係る趣旨にそぐわないことから 改正が必要である 本要望に対応する縮減案 ページ 8 1

26 合理性政策体系における政策目的の位置付け経済成長新陳代謝政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間恒久措置同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 有効性要望の措置の適用見込み被合併法人に無償の資本変動があった合併法人が適用対象となる 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 会社法第 2 条により法人の権利義務は合併法人に包括承継されることとなっており 被合併法人の資本の変動を合併法人に引き継ぐことを可能とすることによって 税法上の規定と会社法上の規定との関係を適正化する 相当性当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性会社法第二条により法人の権利義務は合併法人に包括承継されることとなっており 被合併法人の資本の変動を合併法人に引き継ぐことを可能とすることによって 税法上の規定と会社法上の規定との関係を適正化する ページ 8 2

27 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 ページ 8 3

28 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 9 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) ( 株 ) 海外需要開拓支援機構の法人事業税の資本割に係る課税標準の特例措置の創設 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 株式会社海外需要開拓支援機構 ( 以下 クールジャパン機構 という ) は 我が国の生活文化の特色を生かした魅力ある商品又は役務 ( 例えば コンテンツ 衣食住関連商品 サービス 先端テクノロジー レジャー 地域産品 伝統産品 教育 観光等 ) の海外における需要を開拓するため資金の供給 専門家の派遣その他の支援を行うことを目的として 株式会社海外需要開拓支援機構法 ( 以下 クールジャパン機構法 という ) により設立された株式会社である クールジャパン機構の設立により 全国各地の生活文化や伝統文化を活かした商材の開発 発掘や海外販路拡大が促進され 地域企業成長や地域活性化に繋がる期待が大きく 実際これまで 200 億円超の地域案件支援を実施してきている さらに 未来投資戦略 2017( 平成 29 年 6 月 9 日 ) では コンテンツや食 デザイン 観光等 我が国の魅力を 在外公館やジャパン ハウス等も活用して国内外に発信し お互いの相乗効果も図りつつ 地域産品の販路拡大や訪日外国人の増加等を通じた経済成長につなげる その際に不可欠なクールジャパン関連産業の事業創出や持続的発展に資する取組を クールジャパン機構やクールジャパン官民連携プラットフォーム等を有効活用しつつ推進する とされており また 明日の日本を支える観光ビジョン ( 平成 28 年 3 月 30 日 ) においても 官民ファンド ( 中略 ) により 民間による 1 兆円規模の事業に対する支援を実施 することとされ 実行主体としてクールジャパン機構が位置づけられるなど 地域活性化に向けた機構への期待は大きい クールジャパン機構は 金融機関が行う金融及び民間の投資を補完するためにリスクマネーの供給を行うため 十分な財務基盤を有していることが求められることから 必然的に多額の資本金等が必要となるが 資本割による多額の税負担が生じることで 業務遂行のための財産基盤が損なわれ 当該役割を適切に果たせなくなるおそれがあることから これを回避する措置が必要である 特例措置の内容クールジャパン機構について 平成 30 年 4 月 1 日から平成 46 年 3 月 31 日 ( クールジャパン機構法第 26 条第 2 項により定められた 保有する全ての株式等及び債権の譲渡その他の処分を行うよう努めなければならない期限 ) までの間に開始する各事業年度の事業税に限り 法人事業税の資本割に係る課税標準額を 銀行法施行令で定める銀行の最低資本金の額 (20 億円 ) とみなす特例措置の新設を要望するもの 関係条文地方税法第 72 条の 12 第 1 項第 1 号ロ 減収見込額 [ 初年度 ] 576 () [ 平年度 ] 576() [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) ページ 9 1

29 要望理由 (1) 政策目的我が国の生活文化の特色を生かした魅力ある商品又は役務の海外における需要の開拓を行う事業活動及び当該事業活動を支援する事業活動の促進を図り もって当該商品又は役務の海外における需要及び供給の拡大を通じて我が国経済の持続的な成長に資する (2) 施策の必要性クールジャパン機構がその業務を遂行するためには十分な財産基盤を有していることが望ましく 多額の資本金が必要となるが 資本金等の全額が法人事業税の外形標準課税の対象となった場合 資本割による多額の税負担が生じることになり 業務遂行のための財産基盤が損なわれるおそれがある 従って 法人事業税の資本割に係る課税標準の特例措置 ( 資本金等の額を銀行法施行令で定める銀行の最低資本金 (20 億円 ) とする 法人事業税の資本割に係る課税標準の特例措置 ) を講じることにより クールジャパン機構の税負担を軽減させることが不可欠である 本要望に対応する縮減案 ページ 9 2

30 合理性政策体系における政策目的の位置付け 産業育成クールジャパン 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 1 我が国の生活文化の特色を生かした魅力ある商品又は役務の海外における需要の開拓を行う事業活動及び当該事業活動を支援する事業活動の促進を図り もって当該商品又は役務の海外における需要及び供給の拡大を通じて我が国経済の持続的な成長に資する クールジャパン機構が株式等の譲渡その他の処分等を行うよう努めなければならないとされている期間 ( 平成 46 年 3 月 31 日 ) 上記 政策の達成目標 に同じ 政策目標の達成状況 これまで累計 24 件 総額 508 億円の出融資等を支援決定 公表 ( 平成 29 年 7 月 31 日現在 ) 有効性 相当性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 初年度は 576 百万円の見込み ( 算出根拠 ) 1 特例措置適用前資本金額 1,172 億円 税率 0.5%=586 百万円 2 特例措置適用後資本金額 20 億円 税率 0.5%= 10 百万円 3 12=576 百万円クールジャパン機構がその業務を遂行するに当たり 多額の資本割が課されれば クールジャパン機構の財産基盤が維持できなくなるおそれがあるため 当該特例措置を創設することがクールジャパン機構の業務の遂行上必要不可欠である 本措置を講じることにより 上記 政策の達成目標 の達成に寄与する なし 平成 30 年度財政投融資計画産業投資 250 億円 ( 要求中 ) クールジャパン機構の資本金等の額に 上記産業投資予算額が加算されて課税標準になる 本措置を講じることにより クールジャパン機構において利益に関わりなく流出する租税公課が減額され 貸借対照表の純資産の部が改善し 財務基盤が維持 強化される これは 利益に関わりなく流出する租税公課の分を事後的に追加出資や補助金等で手当てするよりも執行コストが小さく妥当である なお 類似の官民ファンドである ( 株 ) 地域経済活性化支援機構及び ( 株 ) 民間資金等活用事業推進機構でも同様の措置が講じられている ページ 9 3

31 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 当該措置を行うことによって 減税分の予算が投資に回ることになり 予算をより効率よく利用することができる 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 なし ページ 9 4

32 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 10 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 自社株式等を対価とした株式取得による事業再編の円滑化措置 自社株式又は親会社株式を対価とした株式取得により他社事業の買収をしようとする場合 現行制度では 適格株式交換の場合 ( 被買収法人の全ての株式の取得が必要 ) に限って課税の繰延べが認められており それ以外の場合には 買収に応じた被買収法人株主に対して株式譲渡益 譲渡所得の課税が生じる 事業再編においては 一部の株式のみの取得による買収が行われることも多く 積極的な事業再編を促すためには 組織再編税制で定められているような一定の要件を満たした上で支配を獲得する株式対価の買収についても 株主課税の繰延べを認めることが有効と考えられる このため 以下の税制措置を講じることで 我が国における事業再編の円滑化を図る (1) 対象企業が一定の要件を満たした上で 自社株式又は親会社株式を対価とした株式取得により 他社事業の支配を獲得 ( 買収 ) しようとする場合 (2) 措置内容 1 買収に応じた被買収法人の法人株主の株式譲渡益に対する課税の繰り延べ 2 買収に応じた被買収法人の個人株主の譲渡所得等 ( 譲渡所得 事業所得 雑所得 ) に対する課税の繰延べ 3 一定の要件のもと 買収に応じた個人株主が取得した株式の特定口座及び NISA 口座預け入れ対象への追加 関係条文地方税法第 23 条第 1 項第 3 号 同法第 72 条の 23 第 1 項 同法 292 条第 1 項 3 号 減収見込額 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) ページ 101

33 要望理由 (1) 政策目的 第 4 次産業革命による技術 社会の変化や国内市場の縮小が進展していく中で 我が国経済が中長期的な成長を実現するためには 自社既存事業において人材や技術に投資するだけでは 対応しきれない 企業が競争に勝ち残るためには オープンイノベーションや買収により外部の資源を機動的に取り込み 成長の加速 時間の短縮を図ることが重要である このための取組の一つとして 自社株式又は親会社株式を対価とした株式取得による事業再編の円滑化措置を講じることで 大規模な買収や成長性の高い企業による買収など 大胆な事業再編を促進し 攻めの経営 投資 の強化を通じた我が国企業 経済の更なる成長を図る 政策目的の根拠 平成 29 年 6 月 未来投資戦略 P 形式 から 実質 へのコーポレートガバナンス 産業の新陳代謝 (2) 新たに講ずべき具体的施策 ⅰ) 中長期的な企業価値向上に向けた取組の一層の推進 4 事業再編の円滑化第 4 次産業革命の進展というグローバルな環境変化の中 稼ぐ力 を高めるためには コーポレートガバナンス改革の取組の深化と併せ 事業ポートフォリオを機動的に見直し 経営資源を成長性 収益性の見込める事業に振り向けていくことが必要である このため 株式を活用した再編の促進策も含め 事業ポートフォリオの迅速な転換など大胆な事業再編を促進するための方策について広く関係制度の検討を行い 来年度を目途に必要な制度的対応を講じる 本要望に対応する縮減案 (2) 施策の必要性 日本企業において 大規模な買収など 大胆な事業再編の取組が少ない背景には コーポレートガバナンス上の課題 ( 経営トップの果断な意思決定や 明確な戦略の不在など ) に加え 課税上の問題から株式を対価とした買収を行いにくいことが影響している こうした中 大胆な事業再編を進めるためには コーポレートガバナンス改革を進めることと併せ 株式を対価とした事業買収を行うことを促すために 自社株式等を対価とした株式取得により他社の買収をしようとする際に株主の株式譲渡益 譲渡所得課税を繰り延べる措置を講じる 税制上の措置が必要である ページ 10 2

34 合理性政策体系における政策目的の位置付け 1. 経済産業 12 新陳代謝政策の達成目標自社株式又は親会社株式を対価とした株式取得による事業再編の円滑化措置を講じることで 大規模な買収や成長性の高い企業による買収など 大胆な事業再編を促進し 攻めの経営 投資 の強化を通じた我が国企業 経済の更なる成長を図る 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 有効性要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) これまで被買収会社の株主に課税が生じることなどが制約要因となってほとんど行われてこなかった自社株式等を対価とした株式取得による買収について 本措置により制約要因が解消されれば 株式を対価とした大胆な事業再編が促進される 相当性当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 ページ 10 3

35 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 平成 24 年度及び平成 25 年度において 産業活力の再生及び産業活動の革新に関する特別措置法 の認定を受けて行う自社株対価 TOB に係る株式譲渡益に対する課税の繰延等について要望 ページ 10 4

36 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 11 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 事業ポートフォリオの転換の円滑化措置 第 4 次産業革命による技術 社会の変化や国内市場の縮小が進展していく中で 我が国経済が中長期的な成長を実現するためには 企業が事業ポートフォリオの最適化を図ることにより 国全体として 経営資源を適切に配分していくことが重要である そこで コーポレートガバナンス改革の取組の深化と併せ 企業による事業ポートフォリオの転換 ( ノンコア事業の分離と併せてコア事業の強化のために新たな事業等の取得を行う積極的な取組 以下同じ ) の実施の円滑化を図るための政策的措置を講じる (1) 対象産業競争力強化法に基づく計画の認定を受けた企業 (2) 措置内容ノンコア事業の売却と併せてコア事業の強化のために新たな事業買収等の取得を行う場合について 事業買収等の取得価格に応じた圧縮損の計上を可能とすることで ノンコア事業の売却益の課税を繰延べる (3) 要件ポートフォリオの転換を図る取組による一定以上の生産性の向上が見込まれていること等 関係条文 減収見込額 [ 初年度 ] ( 4,835 ) [ 平年度 ] ( 4,835 ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) ページ 111

37 要望理由 ⑴ 政策目的第 4 次産業革命による技術 社会の変化や国内市場の縮小が進展していく中で 我が国経済が中長期的な成長を実現するためには 企業が事業ポートフォリオの最適化を図ることなどにより 国全体として 限られた経営資源を適切に配分していくことが重要である そこで コーポレートガバナンス改革の取組の深化と併せ 事業ポートフォリオの転換を政策的に支援することにより 各企業が注力すべき事業への資源配分を促し 攻めの経営 投資 の強化を通じた我が国企業 経済の更なる成長を図る 政策目的の根拠 平成 29 年 6 月 未来投資戦略 2017 P 形式 から 実質 へのコーポレートガバナンス 産業の新陳代謝 (2) 新たに講ずべき具体的施策 ⅰ) 中長期的な企業価値向上に向けた取組の一層の推進 4 事業再編の円滑化第 4 次産業革命の進展というグローバルな環境変化の中 稼ぐ力 を高めるためには コーポレートガバナンス改革の取組の深化と併せ 事業ポートフォリオを機動的に見直し 経営資源を成長性 収益性の見込める事業に振り向けていくことが必要である このため 株式を活用した再編の促進策も含め 事業ポートフォリオの迅速な転換など大胆な事業再編を促進するための方策について広く関係制度の検討を行い 来年度を目途に必要な制度的対応を講じる ⑵ 施策の必要性我が国企業においては 1 低収益なノンコア事業も含め多様な事業を漫然と抱えている 2 第 4 次産業革命の下で外部の資源を機動的に取り込んだ成長の加速が求められている 3 資本市場から収益力の向上を求められている といった点を背景に 事業ポートフォリオの見直しが喫緊の課題となっているが 多くの企業ではこの見直しが未だ十分には行われておらず 限られた経営資源が非効率的に分散され 高い価値を生み出せる事業に振り向けられていない こうした中にあって 従来の企業行動を変え 大胆な経営判断による事業ポートフォリオの転換を促すためには 生産性向上など一定の要件を満たす場合に限定した上で 事業売却時の譲渡益の課税を繰延べる 政策的な支援措置を講じることが必要である 本要望に対応する縮減案 ページ 11 2

38 合理性政策体系における政策目的の位置付け 1. 経済産業 12 新陳代謝 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 事業ポートフォリオの転換を行う際の事業売却時の譲渡益の課税の繰延べにより 限られた経営資源を高い価値を生み出せる事業に振り向ける取組を促し 攻めの経営 投資 の強化を通じた我が国企業 経済の更なる成長を図る 平成 33 年 3 月 31 日まで 政策目標の達成状況 要望の措置の適用見込み 今後 3 年間で 18 件の適用を見込む 有効性 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 攻めの経営 投資 の強化を通じた我が国企業 経済の更なる成長を図るためには CGS ガイドラインや価値協創ガイダンスの策定などコーポレートガバナンス改革の取組の深化とあわせて 従来の企業行動を変え 大胆な経営判断を促すための経済的インセンティブを付与することが有効と考えられる そこで 事業売却時の譲渡益の課税を繰延べる措置を講じることで 従来の企業行動を変え 大胆な経営判断による事業ポートフォリオの転換を促す 当該要望項目以外の税制上の支援措置 相当性 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 事業ポートフォリオの見直しが未だ十分には行われていない背景には 見直しの一環として行われることの多い事業売却が 我が国では円滑に行われていないことがある ポートフォリオの転換を図る取組による生産性向上など一定の要件を満たす場合に限定した上で 事業売却時の譲渡益の課税を繰延べる税制上の支援措置を講じることは その手法として妥当である ページ 11 3

39 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 ページ 11 4

40 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 12 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 所得拡大促進税制の拡充及び延長 制度の概要 ( 現行の要件 ) 青色申告書を提出する事業者が 平成 25 年 4 月 1 日から平成 30 年 3 月 31 日までの間に開始する各事業年度 ( 個人の場合は平成 26 年から平成 30 年までの各年 ) に 国内雇用者に対して給与等を支給する場合において その事業者の雇用者給与等支給増加額 ( 雇用者給与等支給額から基準雇用者給与等支給額を控除した金額 ) の基準雇用者給与等支給額に対する割合が増加促進割合 以上であるとき ( 次の 1 及び 2 要件を満たす場合に限る ( 注 1)) は その雇用者給与等支給増加額の 10%( 注 2) について法人税 所得税から税額控除ができることとする ただし 上限を法人税額 所得税額の 10%( 中小事業者は 20%) とする 1 雇用者給与等支給額が前事業年度の雇用者給与等支給額を下回らないこと 2 平均給与等支給額が前事業年度の平均給与等支給額を上回ること ( 注 1) 中小企業者等以外の法人については 12 に加え 平均給与等支給額から比較平均給与等支給額を控除した金額のその比較平均給与等支給額に対する割合が 2% 以上であることを要件とする ( 注 2) 中小企業者等以外の法人については 控除税額を雇用者給与等支給増加額の 10% と雇用者給与等支給増加額のうち雇用者給与等支給額から比較雇用者給与等支給額を控除した金額に達するまでの金額の 2% との合計額とする 中小企業者等については 平均給与等支給額から比較平均給与等支給額を控除した金額のその比較平均給与等支給額に対する割合が 2% 以上である場合における控除税額を 雇用者給与等支給増加額の 10% と雇用者給与等支給増加額のうち雇用者給与等支給額から比較雇用者給与等支給額を控除した金額に達するまでの金額の 12% との合計額とする ( 注 3) を満たすのに必要な割合は 適用年度が平成 26 年度又は平成 27 年度である場合は 2% 平成 28 年度は 3% 平成 29 年度は 4% 平成 30 年度は 5% とする ただし 中小事業者については適用年度が平成 29 年度又は平成 30 年度である場合 3% とする < 法人住民税の取り扱い > 当該税制は地方税法第 23 条第 1 項第 4 号 第 292 条第 1 項第 4 号により遮断処置が講じられているが 中小企業者等については地方税法附則第 8 条第 13 項により平成 27 年 4 月 1 日から平成 30 年 3 月 31 日までに開始する各事業年度分に限り 連動するもの < 事業税の取扱い > 地方税法附則第 9 条 13 項及び地方税法附則第 9 条 14 項 ( 連結申告法人 ) により 法人事業税付加価値割の課税標準である付加価値額から 平成 27 年 4 月 1 日から平成 30 年 3 月 31 日までの間に開始する事業年度に限り 雇用者給与等支給額から基準雇用者給与等支給額を控除した金額 ( 以下 雇用者給与等支給増加額 ) の基準雇用者給与等支給額に対する割合が増加促進割合以上である等税特別措置法第 42 条の 12 の 5 及び同第 68 条の 15 の 6 の要件を満たす場合には その雇用者給与等支給増加額に雇用安定控除との調整措置を講じた金額 ( 1) を控除するもの ( 1) 雇用者給与等支給増加額 収益配分額 雇用安定控除額収益配分額 ページ 12 1

41 要望の内容 賃上げとそれに伴う消費の拡大を実現するために 生産性を向上させ 企業が自律的に賃上げを実施する環境整備を行う観点から 賃上げの実施に加え人材投資を増加させている企業に対する所得拡大促進税制の支援措置を強化する また 中小企業については 生産性の低い業種に対して重点支援を行う 加えて 賃上げに取り組んでいる中小企業が本税制をより活用しやすくするため 要件を緩和する (1) 税額控除を拡充 1 前年度から 教育訓練費を一定割合増加させた企業については 雇用者給与等支給増加額の一定額を税額控除する 2 中小企業に対しては 新たに外部から中核人材を採用した場合 給与等支給増加額の一定額を税額控除する 3 中小企業に対しては 生産性が低い業種に分類される場合 給与等支給増加額の一定額を税額控除する (2) 制度の要件緩和 ( 中小企業 ) 要件 1( 雇用者給与等支給額が前事業年度の雇用者給与等支給額を下回らないこと ) の見直し 法人住民税 上記要望が認められた場合 中小企業者等については法人住民税法人税割についても同様の効果を適用する ( 租税特別措置法第 42 条の 12 の 5 及び同第 68 条の 15 の 6 において措置された場合 中小企業者等については国税との自動連動を図る ) とともに 適用期間を平成 32 年度末まで延長する 事業税 上記要望が認められた場合 法人事業税についても同様の効果を適用する ( 租税特別措置法第 42 条の 12 の 5 及び同第 68 条の 15 の 6 において措置された場合 国税との自動連動を図る ) とともに 適用期間を平成 32 年度末まで延長する 関係条文地方税法第 23 条第 1 項第 4 号 第 292 条第 1 項第 4 号 地方税法附則第 8 条第 13 項 地方税法附則第 9 条 13 項 地方税法附則第 9 条 14 項 減収見込額 [ 初年度 ] 精査中 ( ) [ 平年度 ] 精査中 ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) 要望理由 ⑴ 政策目的少子高齢化の下での日本経済の持続的成長のためには 賃上げとそれに伴う可処分所得の増加を通じた消費の拡大が重要 所得と消費を拡大し 経済の好循環を作り出すための税制措置を実施することで さらなる経済成長を図る ⑵ 施策の必要性近年 賃上げ率の伸び幅は縮小傾向にある中で 経済の好循環を実現するためには企業の賃上げを促進することが必要 また 外部環境に関わらず企業が賃上げを行う環境を整えることも重要 このためには生産性の向上が王道であり 生産性向上のため 人材投資を増加させつつ賃上げを実現している企業については 支援を強化する 本要望に対応する縮減案 ページ 12 2

42 合理性1. 経済成長 未来投資戦略 2017( 平成 29 年 6 月 9 日閣議決定 )( 抜粋 ) 賃金引上げと労働生産性向上過去最高水準の企業収益を継続的に賃上げにつなげて労働分配率を上昇させることにより総雇用者所得を増加させていくとともに 最低賃金について年率 3% 程度を目途として 名目 GDP の成長率にも配慮しつつ引き上げ 全国加重平均が 1,000 円となることを目指す 政策体系における政策目的の位置付け 経済財政運営と改革の基本方針 2017( 平成 28 年 6 月 9 日閣議決定 )( 抜粋 ) (1) 可処分所得の拡大アベノミクスの三本の矢の政策によって デフレではないという状況を作り出す中で 過去最高の企業収益を継続的に賃金引上げに確実につなげ 賃金引上げが継続するという共通の認識を醸成することにより 消費の拡大を図る また 長時間労働是正に伴う所定外賃金の減少分を原資とした処遇改善等も必要である こうした取組を通じて 近年低下傾向にある労働分配率を上昇させ 経済の好循環を更に確実にすることにより総雇用者所得を増加させていく 最低賃金については 年率 3% 程度を目途として 名目 GDP 成長率にも配慮しつつ引き上げていく これにより 全国加重平均が 1000 円になることを目指す 働き方改革実行計画 ( 平成 29 年 3 月 28 日閣議決定 ) ( 抜粋 ) 3. 賃金引上げと労働生産性向上 (1) 企業への賃上げの働きかけや取引条件の改善アベノミクスの三本の矢の政策によって デフレではないという状況を作り出す中で 企業収益は過去最高となっている 過去最高の企業収益を継続的に賃上げに確実につなげ 近年低下傾向にある労働分配率を上昇させ 経済の好循環をさらに確実にすることにより総雇用者所得を増加させていく このため 最低賃金については 年率 3% 程度を目途として 名目 GDP 成長率にも配慮しつつ引き上げていく これにより 全国加重平均が 1000 円になることを目指す このような最低賃金の引き上げに向けて 中小企業 小規模事業者の生産性向上等のための支援や取引条件の改善を図る 政策の達成目標 個人の所得水準の改善を通じた消費拡大及びそれに伴う景気の好循環の実現 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 計画的 持続的な賃上げ環境を実現する観点から 適用期間を平成 32 年度末まで延長する等の措置を講ずる 精査中 政策目標の達成状況 平成 27 年度適用実績は以下のとおり 大企業 3,980 件 1,724 億円中小企業 86,614 件 1,050 億円本税制措置の成果もあり 多くの企業において 平成 26 年以降 4 年連続で高水準の賃上げが行われている 春季生活闘争による賃上げ率 ( 日本労働組合総連合会 ( 連合 ) 調査 ) 2014 年 :2.07% 2015 年 :2.20% 2016 年 :2.00% 2017 年 :1.98% ページ 12 3

43 有効性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 精査中 本税制措置により 賃上げ促進が期待される 当該要望項目以外の税制上の支援措置 相当性 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 個人消費の拡大という政策目標を達成するには 全国遍く政策効果が行き渡る税制措置を講ずることが適当 ページ 12 4

44 税負担軽減措置等の適用実績 < 法人税 > 平成 27 年度適用実績は以下のとおり 大企業 3,980 件 1,724 億円中小企業 86,614 件 1,050 億円 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 平成 27 年度適用実績は以下のとおり 都道府県民税 36 億円市町村税 105 億円 本税制措置の成果もあり 多くの企業において 平成 26 年以降 4 年連続で高水準の賃上げが行われている 前回要望時の達成目標 個人の所得水準の改善を通じた消費拡大及びそれに伴う景気の好循環の実現 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 4 年連続 2% 程度の高水準の賃上げを達成しているが 2017 年においては賃上げ率が鈍化 春季生活闘争による賃上げ率 ( 日本労働組合総連合会 ( 連合 ) 調査 ) 2014 年 :2.07% 2015 年 :2.20% 2016 年 :2.00% 2017 年 :1.98% 平成 25 年度要望において新設 平成 26 年度要望において拡充 延長 平成 27 年度要望において拡充 平成 29 年度要望において拡充 ページ 12 5

45 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 13 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) スピンオフの実施の円滑化のための適格要件の見直し等組織再編成税制における所要の措置 平成 29 年度税制改正で課税の繰延措置が認められた 特定事業を切り出して独立会社とするスピンオフの円滑な実施を図るため スピンオフの準備を目的としたグループ内再編を行う場合を適格組織再編税制の対象に加えるよう 適格要件の見直し等 組織再編成税制における所要の措置を講ずる 関係条文 減収見込額 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) ページ 13 1

46 要望理由 ⑴ 政策目的第 4 次産業革命による技術 社会の変化や国内市場の縮小が進展していく中で 我が国経済が中長期的な成長を実現するためには 企業が事業ポートフォリオの最適化を図ることなどにより 限られた経営資源を適切に配分していくことが重要である このための取組の一つとして スピンオフの実施の円滑化のための適格要件の見直し等組織再編成税制における所要の措置を講じることで 攻めの経営 投資 の強化を通じた我が国企業 経済の更なる成長を図る 政策目的の根拠 平成 29 年 6 月 未来投資戦略 2017 P 形式 から 実質 へのコーポレートガバナンス 産業の新陳代謝 (2) 新たに講ずべき具体的施策 ⅰ) 中長期的な企業価値向上に向けた取組の一層の推進 4 事業再編の円滑化 第 4 次産業革命の進展というグローバルな環境変化の中 稼ぐ力 を高めるためには コーポレートガバナンス改革の取組の深化と併せ 事業ポートフォリオを機動的に見直し 経営資源を成長性 収益性の見込める事業に振り向けていくことが必要である このため 株式を活用した再編の促進策も含め 事業ポートフォリオの迅速な転換など大胆な事業再編を促進するための方策について広く関係制度の検討を行い 来年度を目途に必要な制度的対応を講じる ⑵ 施策の必要性 平成 29 年度税制改正において 企業の機動的な事業再編を促進するため 特定事業を切り出して独立会社とするスピンオフを行う際に 譲渡損益や配当についての課税の繰り延べ措置が講じられたところ スピンオフの準備のために行うグループ内再編が非適格とならないよう適格要件の見直しを行い スピンオフの実施をより円滑に行うことのできる組織再編成税制とする必要がある 本要望に対応する縮減案 ページ 13 2

47 合理性政策体系における政策目的の位置付け 1. 経済産業 12 新陳代謝 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 企業の機動的な事業再編を促進するため 特定事業を切り出して独立会社とするスピンオフの円滑な実施等を可能とし 経営者による 攻めの経営 投資 の強化を促す 政策目標の達成状況 有効性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 本措置により スピンオフの準備段階で行われる組織再編について 適格組織再編として課税を繰延べることが可能となれば 第 4 次産業革命に対応した 我が国企業の機動的な事業再編が促進される 当該要望項目以外の税制上の支援措置 相当性 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 ページ 13 3

48 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 平成 29 年度組織再編成税制等に係る所要の見直し ページ 13 4

49 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 14 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 外国子会社合算税制の見直し 要望内容 ( 概要 ) 日本企業の海外での健全な事業活動における課税リスクや事務コストを低減し 海外展開の推進及び国際競争力の向上を図るため 外国子会社合算税制について以下の所要の措置を講ずる 1 日本企業による外国企業買収後の組織再編における株式譲渡益に対する合算課税の見直し 2 その他外国子会社合算税制について日本企業の経済実態を踏まえた見直し 当該措置が認められた場合 法人住民税法人税割又は個人住民税所得割及び法人事業税についても同様の効果を適用する ( 租税特別措置法第 40 条の4~6 及び同法第 66 条の6~9において措置された場合 国税との自動連動を図る ) 関係条文 地方税法第 23 条第 1 項第 4 号 同法第 72 条の 23 第 1 項 同法第 292 条第 1 項 4 号 減収見込額 要望理由 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的 我が国経済の活性化のためには 日本企業の海外展開を推進し 成長が見込まれる新興国市場等においてシェアを獲得することで外需を取り込み さらにその海外で得た利益を我が国に還元することが重要である したがって 租税回避行為の防止を念頭に置きつつも グローバルに事業を展開している日本企業の健全な事業活動における課税のリスクや事務コストを可能な限り低減し 海外展開をより一層円滑化していくため 外国子会社合算税制の見直しを行う (2) 施策の必要性 日本企業は欧米企業と異なり 租税回避行為については抑制的であると言われているところ 我が国における制度整備の検討に当たっては そのような日本企業のビジネス実態を踏まえた適切な課税ルールを構築する必要がある グローバルに活動し利益を我が国に還元することが期待される日本企業に対し 複雑な税制によって過度な負担を課すことは 結果的に国際競争力の低下を招きかねない 現行の外国子会社合算税制は 現状のビジネス実態に必ずしも対応しておらず 日本企業の海外展開に影響を及ぼしているため 現行の諸規定を見直す必要がある 本要望に対応する縮減案 ページ 14 1

50 合理性政策体系における政策目的の位置付け対外経済 海外市場開拓支援政策の達成目標日本企業の海外展開の円滑化税負担軽減措置等の適用又は延長期間恒久措置同上の期間中の達成目標日本企業の海外展開の円滑化政策目標の達成状況 有効性要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 日本企業の海外での健全な事業活動における税制面でのリスクやコストを除去し 海外展開を後押しすることが可能となる 相当性当該要望項目以外の税制上の支援措置本要望項目以外の税制上の支援措置はない 予算上の措置等の要求内容及び金額予算上の措置等はない 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性外国子会社合算税制の適正化を図るものであるため 当該税制の見直しによる措置が妥当 ページ 14 2

51 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 世界的なビジネス環境の変化等に応じた制度の適正化が図られてきたことによって 日本企業の海外展開の円滑化等に一定の効果が得られた 日本企業の海外展開の円滑化 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 平成 22 年度拡充 ( トリガー税率引下げ (25% 20%)) ( 統括会社特例の導入 ) 平成 25 年度拡充 ( 無税国所在外国子会社の外国税額控除の見直し ) これまでの要望経緯平成 27 年度拡充 ( 被統括会社の範囲の見直し ) ( 税務申告時の別表添付要件の見直し ) 平成 28 年度拡充 ( 外国税額控除の適正化 ) 平成 29 年度拡充 ( 外国関係会社の判定方法における少数株主排除基準の導入 ) 拡充 ( 航空機の貸付けの取扱いの見直し ) ページ 14 3

52 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 15 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 国庫補助金等で取得した固定資産等の圧縮額の損金算入 国庫補助金等の総収入金額不算入の拡充 法人税法の本則において措置されている国庫補助金等で取得した固定資産等の圧縮額の損金算入及び所得税法の本則において措置されている国庫補助金等の総収入額不算入について 国立研究開発法人新エネルギー 産業技術総合開発機構法第 15 条第 3 号 ( 業務の範囲 ) 及び福祉用具の研究開発及び普及の促進に関する法律第 7 条第 1 号 ( 国立研究開発法人新エネルギー 産業技術総合開発機構の業務 ) に基づく国立研究開発法人新エネルギー 産業技術総合開発機構の助成金の適用対象に平成 30 年度新規補助事業を追加する 国税における拡充が認められた場合 個人住民税についても同様の効果を適用する ( 国税との自動連動を図る ) 平成 30 年度新規補助事業 ( 平成 29 年 8 月 22 日現在 変更の可能性あり ) 海洋エネルギー発電技術の早期実用化に向けた研究開発事業 高性能 高信頼性太陽光発電の発電コスト低減技術開発 バイオマスエネルギー技術研究開発 超高圧水素インフラ本格普及技術研究開発事業 AI チップ開発加速のためのイノベーション推進事業 環境調和型製鉄プロセス技術の開発 宇宙産業技術情報基盤整備研究開発事業 関係条文 減収見込額 要望理由 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的民間企業等の研究開発及び技術開発に対し助成を行うことにより 我が国の産業技術力を強化し 新市場の開拓を可能とする創造的技術革新を促進し 新規産業の創出を図り経済社会の持続的な発展を達成する また 市場創出につながる社会的ニーズに対応する技術課題への重点的な取組を促進し 技術開発の成果を実用化することにより 国民生活の安定向上及び国民経済の健全な発展に資することを目的とする (2) 施策の必要性国庫補助金等の交付を受けた者においては 課税所得の計算上 国庫補助金等の額が益金の額又は総収入金額に参入され 法人税又は所得税負担が生じることになる その結果 国庫補助金等をもって実施する研究用機器の取得や試作品の製作における資金に課税額分の不足が生じることとなり 研究開発に支障をきたすことになる そのため 国立研究開発法人新エネルギー 産業技術総合開発機構 ( 以下 NEDO) を通じた補助事業 ( 国立研究開発法人新エネルギー 産業技術総合開発機構法第 15 条第 3 号 及び 福祉用具法第 7 条第 1 号 に基づく NEDO 補助事業 ) については 法人税法及び所得税法の本則により 固定資産等の圧縮額の損金算入及び総収入金額不参入が認められているところであるが 平成 30 年度においても補助事業の新規追加が見込まれるため 本税制において当該新規補助事業の追加措置が必要 本要望に対応する縮減案 ページ 15 1

53 政策体系における政策目的の位置付け 経済成長技術革新 合理性政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 民間企業等による実用化のため 応用技術開発の一層の促進を図る 政策達成目標と同じ 政策目標の達成状況 有効性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置 福祉用具の研究開発及び普及の促進に関する法律第 7 条第 1 号に基づく NEDO の助成金で取得した固定資産等の圧縮記帳 ( 法人税 ) 及び総収入金額不算入 ( 所得税 ) 相当性 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 ページ 15 2

54 税負担軽減措置等の適用実績 減収額 ( 経済産業省試算 ) 平成 25 年度 : 836 百万円平成 26 年度 : 634 百万円平成 27 年度 : 712 百万円平成 28 年度 : 925 百万円平成 29 年度 : 742 百万円 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 平成 13 年度税制改正において 法人税法施行令第 79 条第 1 項第 7 号及び所得税法施行令第 89 条第 6 号が制定され 以下の補助事業が本税制の対象となった 産業技術実用化開発補助事業 (H19 年度からイノベーション実用化助成事業に統合 ) 平成 14 年度税制改正において 以下の補助事業が本税制の対象となった 産業技術研究助成事業 (H23 年度より先導的産業技術創出事業に統合 ) 国民の健康寿命延伸に資する医療機器等の実用化開発補助事業 (H15 年度終了 ) エネルギー使用合理化知的生産システム技術開発補助事業 (H14 年度終了 ) 発電施設用部材次世代高度加工システム開発補助事業 (H14 年度終了 ) 高効率次世代半導体製造システム技術開発補助事業 (H15 年度終了 ) 先端的デバイスプロセス装置技術開発補助事業 (H16 年度終了 ) 特定課題対応型産業技術実用化開発補助事業アルミニウムの不純物無害化 マテリアルリサイクル技術開発 (H16 年度終了 ) 非鉄金属の同時分類 マテリアルリサイクル技術開発 (H15 年度終了 ) 循環型社会構築産業技術実用化開発事業電炉技術を用いた鉄及びフ ラスチックスの複合リサイクル技術開発 (H17 年度終了 ) 高塩素含有リサイクル資源対応のセメント製造技術 (H17 年度終了 ) 平成 15 年度税制改正において 以下の補助事業が本税制の対象となった 大学発事業創出実用化研究開発事業(H19 年度からイノベーション実用化助成事業に統合 バイオ IT 融合機器開発プロジェクトハ イオ IT 融合機器開発フ ロシ ェクト (H17 年度終了 ) ハ イオ IT 融合機器開発フ ロシ ェクト ( ホームヘルスケア )(H17 年度終了 ) ページ 15 3

55 ナノカプセル型人工酵素運搬体製造プロジェクト (H17 年度終了 ) 最先端システム LSI 設計プロジェクト (H17 年度終了 ) 次世代半導体ナノ材料高度評価プロジェクト (H17 年度終了 ) デジタル情報機器相互運用基盤プロジェクト (H17 年度終了 ) 省エネ型次世代 PDP プロジェクト (H17 年度終了 ) MEMS プロジェクト (H17 年度終了 ) インクジェット法による回路基板製造プロジェクト (H17 年度終了 ) 光触媒利用高機能住宅用部材プロジェクト (H17 年度終了 ) カーボンナノファイバー複合材料プロジェクト (H17 年度終了 ) 高分子有機 EL 発光材料プロジェクト (H17 年度終了 ) 携帯用燃料電池技術開発事業 (H17 年度終了 ) 革新的温暖化対策技術開発 CO2 排出抑制型新焼結フ ロセスの開発 (H16 年度終了 ) 高効率熱電変換システムの開発 (H18 年度終了 ) 地中等埋設物探知 除去技術開発事業 (H18 年度終了 ) 海外地球温暖化防止支援技術開発 (H18 年度終了 ) 環境適応型高性能小型航空機プロジェクト (H19 年度終了 ) 半導体アプリケーションチッププロジェクト (H20 年度終了 ) これまでの要望経緯 平成 16 年度税制改正において 以下の補助事業が本税制の対象となった 環境適応型小型航空機用エンジン研究開発 (H24 年度終了 ) 次世代高速通信機器技術開発 (H16 年度終了 ) 高効率マスク製造装置技術開発 (H17 年度終了 ) 次世代ロボット実用化プロジェクト (H16 年度終了 ) 高効率 UV 発光素子用半導体開発プロジェクト (H18 年度終了 ) SF6 フリー高機能発現マグネシウム合金組織制御技術開発プロジェクト (H18 年度終了 ) 次世代 FTTH 構築用有機部材開発プロジェクト (H18 年度終了 ) ナノ医療デバイス開発プロジェクト (H18 年度終了 ) 積層メモリチップの技術開発 (H18 年度終了 ) バイオプロセス実用化開発プロジェクト (H18 年度終了 ) 平成 17 年度税制改正において 以下の補助事業が本税制の対象となった 国際エネルギー消費効率化等実用化開発協力支援事業 (H17 年度終了 ) 高機能化システムディスプレイプラットフォーム技術開発 (H19 年度終了 ) 高度機械加工システム開発事業 (H19 年度終了 ) エコマネジメント生産システム技術開発 (H19 年度終了 ) 定置用燃料電池大規模実証事業 (H19 年度終了 ) ナノテク 先端部材実用化研究開発プロジェクト (H19 年度終了 ) 高温鉛はんだ代替技術開発 (H19 年度終了 ) 民生部門等地球温暖化対策実証モデル評価事業 (H19 年度終了 ) 分子イメージング機器研究開発プロジェクト <F21>(H20 年度終了 ) ノンフロン型省エネ冷凍空調システムの開発 (H22 年度終了 ) 平成 18 年度税制改正において 以下の補助事業が本税制の対象となった 基礎研究から臨床研究への橋渡し促進技術開発 ( バイオ診断機器実用化開発 )(H19 年度終了 ) 高集積 複合 MEMS 製造技術開発プロジェクト (H19 年度終了 ) 次世代高度部材開発評価基盤の構築 (H19 年度終了 ) 新利用形態燃料電池技術開発 (H19 年度終了 ) 超フレキシブルディスプレイ部材技術開発 (H20 年度終了 ) マグネシウム鍛造部材技術開発プロジェクト (H22 年度終了 ) 次世代光波制御材料 素子化技術 (H22 年度終了 ) 次世代プロセスフレンドリー設計技術開発 (H22 年度終了 ) ページ 154

56 地域地球温暖化防止支援事業 / 代替フロン等 3 ガスの排出抑制設備の導入 実用化支援事業 (H22 年度終了 ) 先端機能発現型新構造繊維部材基盤技術の開発 (H22 年度終了 ) 革新的マイクロ反応場利用部材技術開発 (H22 年度終了 ) 平成 19 年度税制改正において 以下の補助事業が本税制の対象となった イノベーション実用化助成事業 (H25 年度終了 ) 次世代大型低消費電力ディスプレイ基盤技術開発 (H23 年度終了 ) ナノテク 先端部材実用化研究開発プロジェクト (H24 年度からイノベーション実用化助成事業に統合 ) 鉄鋼材料の革新的高強度 高機能化基盤研究開発 (H23 年度終了 ) 革新的ノンフロン系断熱材技術開発プロジェクト (H24 年度終了 ) 循環社会構築型光触媒産業創成プロジェクト (H24 年度終了 ) 風力発電系統連系対策助成事業 (H20 年度終了 ) 新エネルギー技術フィールドテスト事業 (H22 年度終了 ) 固体酸化物形燃料電池実証研究 (H22 年度終了 ) マルチセラミックス膜新断熱材料の開発 (H22 年度終了 ) これまでの要望経緯 平成 20 年度税制改正において 以下の補助事業が本税制の対象となった 超ハイブリッド材料技術開発 (H23 年度終了 ) サステナブルハイパーコンポジット技術の開発 (H24 年度終了 ) 次世代高信頼性ガスセンサー技術開発 (H24 年度終了 ) 省エネルギー革新技術開発事業 (H24 年度から戦略的省エネルギー技術革新プログラムに統合 ) 新エネルギー技術研究開発 (H22 年度終了 ) 地域イノベーション創出研究開発事業 (H22 年度からイノベーション実用化助成事業に統合 ) 平成 21 年度税制改正において 以下の補助事業が本税制の対象となった 半導体機能性材料の高度評価基盤開発 (H23 年度終了 ) 次世代高効率エネルギー利用型住宅システム技術開発 実証事業 (H22 年度終了 ) 革新的省エネセラミックス製造技術開発 (H22 年度終了 ) 高機能複合化金属ガラスを用いた革新的部材技術開発 (H22 年度終了 ) 燃料電池システム等実証研究 (H22 年度終了 ) 資源対応力強化のための革新的製銑プロセス技術開発 (H22 年度終了 ) 平成 22 年度税制改正において 以下の補助事業が本税制の対象となった 固体高分子形燃料電池実用化推進技術開発 (H26 年度終了 ) 次世代蓄電池材料評価技術開発 (H26 年度終了 ) 産炭国事業化実証 普及事業 (H24 年度途中で JOGMEC へ移管 ) 新エネルギーベンチャー技術革新事業 (H29 年度からベンチャー企業等による新エネルギー技術革新支援事業に名称変更 ) 平成 23 年度税制改正において 以下の補助事業が本税制の対象となった 次世代プリンテッドエレクトロニクス材料 プロセス基盤技術開発 太陽熱エネルギー活用型住宅の技術開発 (H28 年度終了 ) 高効率ノンフロン型空調機器技術の開発 (H27 年度終了 ) 低炭素社会を実現する革新的カーボンナノチューブ複合材料開発プロジェクト (H26 年度から低炭素社会を実現するナノ炭素材料実用化プロジェクトに名称変更終了 ) 先導的産業技術創出事業 (H27 年度終了 ) 安全 低コスト大規模蓄電システム技術開発 (H27 年度終了 ) 風力等自然エネルギー技術研究開発 (H26 年度から風力発電等導入支援事業と風力発電等技術研究開発に分割 ) 低炭素社会を実現する新材料パワー半導体プロジェクト (H23 年度終了 ) 希少金属代替 削減技術実用化開発助成事業 (H23 年度終了 ) ページ 155

57 平成 24 年度税制改正において 以下の補助事業が本税制の対象となった 戦略的省エネルギー技術革新プログラム リチウムイオン電池応用 実用化先端技術開発事業 (H28 年度終了 ) 太陽エネルギー技術研究開発 (H26 年度終了 ) 希少金属代替材料開発プロジェクト (H27 年度終了 ) 平成 25 年度税制改正において 以下の補助事業が本税制の対象となった 革新的低消費電力型インタラクティブシートディスプレイ技術開発 (H27 年度終了 ) 次世代スマートデバイス開発プロジェクト 非可食性植物由来化学品製造プロセス技術開発 固体酸化物形燃料電池等実用化推進技術開発 使用済モーターからの高性能レアアース磁石リサイクル技術開発 (H26 年度終了 ) イノベーション実用化ベンチャー支援事業 これまでの要望経緯 平成 26 年度税制改正において 以下の補助事業が本税制の対象となった 次世代送電システムの安全性 信頼性に係る実証研究 (H27 年度終了 ) 研究開発型ベンチャー支援事業 低炭素社会を実現する次世代パワーエレクトロニクスプロジェクト (H28 年度終了 ) ゼロエミッション石炭火力技術開発プロジェクト (H27 年度終了 ) 分散型エネルギー次世代電力網構築実証事業 水素利用技術研究開発事業 低炭素社会を実現するナノ炭素材料実用化プロジェクト (H28 年度終了 ) 研究開発型新事業創出支援プラットフォーム (H26 年度終了 ) 平成 25 年度イノベーション実用化ベンチャー支援事業 (H26 年度終了 ) バイオマスエネルギーの地域自立システム化実証事業 風力発電等導入支援事業 風力発電等技術研究開発 バイオマスエネルギー技術研究開発 希少金属代替省エネ材料開発プロジェクト (H27 年度終了 ) 平成 27 年度税制改正において 以下の補助事業が本税制の対象となった 固体高分子形燃料電池利用高度化技術開発事業 水素社会構築技術開発事業 課題解決型福祉用具実用化開発支援事業 ロボット活用型市場化適用技術開発プロジェクト 中堅 中小企業への橋渡し研究開発促進事業 平成 28 年度税制改正において 以下の補助事業が本税制の対象となった インフラ維持管理 更新等の社会課題対応システム開発プロジェクト 国際研究開発事業 クリーンコール技術開発 国際エネルギー消費効率化等技術 システム実証事業 ( 平成 29 年度からエネルギー消費の効率化等に資する我が国技術の国際実証事業に名称変更 ) IoT 推進のための横断技術開発プロジェクト IoT 技術開発加速のためのオープンイノベーション推進事業 高温超電導実用化促進技術開発 次世代火力発電等技術開発 高効率低 GWP 冷媒を使用した中小型空調機器技術の開発 アジア省エネルギー型資源循環制度導入実証事業 植物等の生物を用いた高機能品生産技術の開発 ページ 156

58 これまでの要望経緯 平成 29 年度税制改正において 以下の補助事業が本税制の対象となった ロボット ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現プロジェクト 次世代産業用 3D プリンタの造形技術開発 実用化事業 ページ 157

59 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 16 府省庁名 経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 海外投資等損失準備金の延長 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 海外で行う資源の探鉱 開発事業に対する投資について 投資を行った内国法人に一定割合 の準備金の積立を認め これを損金に算入することができる制度 積立割合 : 探鉱事業 70% 開発事業 30% 特例措置の内容平成 30 年 3 月 31 日で適用期限の到来する本制度について 適用期限の 2 年間の延長が認められた場合 法人住民税法人割についても同様の効果を適用する ( 租税特別措置法第 55 条 同法第 68 条の 43 同施行令第 32 条の 2 同法施行令第 39 条の 72 同施行規則第 21 条 同法施行規則 22 条の 45 において措置された場合 国税との自動連動を図る ) 関係条文地方税法第 23 条第 1 項第 3 号 同法第 72 条の 23 第 1 項 同法 292 条第 1 項第 3 号 減収見込額 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) 161

60 要望理由 (1) 政策目的資源エネルギーは 国民生活や産業基盤に様々な形で活用される重要な基礎物資であり 現代社会では必要不可欠なものである しかしながら 我が国はそのほとんどを海外から輸入していることに加え 国際市況の不安定化 探鉱 開発の複雑化 高度化 供給国の政情不安等 極めて脆弱な供給構造を抱えている状況にある こうした脆弱性を克服するためには 資源エネルギーの長期にわたる安定供給を確保することが重要であり 我が国企業による自主的な探鉱 開発を促進することが必要となるが 資源エネルギーの探鉱 開発は巨額の資金を要する上 近年 プロジェクトの複雑化 高度化が進んでおり 企業のリスクが益々増大している 本制度は リスクの高い探鉱 開発事業を行う我が国企業に対して 事業失敗等による損失に備えるために準備金の積立て及びその損金算入を認めることにより 事業失敗時においても 我が国企業による投資の維持 促進を図るものである こうした支援措置を講ずることにより 我が国に対する資源エネルギーの安定供給を確保することが目的である (2) 施策の必要性本制度は リスクの高い探鉱 開発事業を行う我が国企業に対して 事業失敗等による損失に備えるために準備金の積立て及びその損金算入を認めることにより 事業失敗時においても 我が国企業による投資の維持 促進を図るものである 国内資源に乏しく そのほとんどを海外からの輸入に依存している我が国では 資源エネルギーの長期にわたる安定供給を確保することが重要であり 我が国企業による自主的な探鉱 開発を促進することが必要となるが 上述のとおり 資源エネルギーの探鉱 開発は巨額の資金を要する上 近年 プロジェクトの複雑化 高度化が進んでおり 企業のリスクが益々増大している 石油 天然ガスは 2030 年度時点でも一次エネルギー供給の約 5 割を占める重要なエネルギー源であり また 金属鉱物は 新興国の急速な経済成長により中長期的に需給のひっ迫が予想されている 引き続き こうした資源に対する我が国企業による投資の維持 促進を図ることは重要であるため 本制度の適用期限を平成 32 年 3 月 31 日まで延長することとしたい なお 資源確保に向けた戦略的 総合的な取組の強化については エネルギー基本計画 ( 平成 26 年 4 月閣議決定 ) G7 伊勢志摩首脳宣言 ( 平成 28 年 5 月 ) 日本再興戦略 2016( 平成 28 年 6 月閣議決定 ) 未来投資戦略 2017( 平成 29 年 6 月閣議決定 ) において謳われているところである 本要望に対応する縮減案 162

61 合理性政策体系における政策目的の位置付け エネルギー 環境資源 燃料 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 (1) 石油 天然ガス我が国の国産を含む石油及び天然ガスを合わせた自主開発比率を 2030 年に 40% 以上に引き上げる (2) 金属鉱物我が国の鉱物資源の安定供給を確保するため 自主開発鉱石の輸入を促進する (2030 年までにベースメタルは自給率 80% レアメタルは自給率 50%) 平成 30 年 4 月 1 日 ~ 平成 32 年 3 月 31 日 (2 年間 ) 我が国企業による探鉱 開発事業のための投資活動の促進を図ることにより自主開発比率を引き上げる 自主開発比率の推移 ( 単位 :%) 24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 石油 天然ガス 銅鉱石 自主開発比率 ( 注 1) 自給率 ( 注 2) ( 注 1) 自主開発比率 集計中 (30 年 2 月公表予定 ) =( 我が国企業の権益下にある原油 天然ガスの引取量 + 国内生産量 ) ( 原油 天然ガスの輸入量 + 国内生産量 ) ( 注 2) 自給率は 地金製錬量 ( 輸出分を含む ) に占める 我が国企業の権益下にある輸入鉱石から得られる地金量に国内スクラップから得られるリサイクル地金等の量を加えたものの割合 鉱種により海外に我が国企業の権益下にある製錬所がある場合についてはそうした供給源からの輸入地金等も含む 163

62 有効性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 近年では 北米 中南米 オセアニア 東南アジアといった地域で本税制を活用した探鉱 開発プロジェクトが進められており 年度当たり 20~30 件の申請 ( 経済産業大臣の認定 ) が見込まれる 本制度は リスクの高い探鉱 開発事業を行う我が国企業に対して 事業失敗等による損失に備えるために準備金の積立て及びその損金算入を認めることにより 事業失敗時においても 我が国企業による投資の維持 促進を図るものである 実際 企業単位で数十億円 ~ 百億円規模の一括取崩を行う事例が生じているが 本制度により 事業失敗時の大幅な損失を平準化することが可能となり 企業が探鉱 開発事業を行う上での財務リスクが軽減されている つまり 事業失敗に至った場合でも 我が国企業の財務状況が著しく悪化することを回避し 継続的な探鉱 開発投資が確保されている 当該要望項目以外の税制上の支援措置 本制度は リスクの高い探鉱 開発事業を行う我が国企業に対して 事業失敗等による損失に備えるために準備金の積立て及びその損金算入を認めることにより 事業失敗時においても 我が国企業による投資の維持 促進を図るものである 一方 探鉱準備金又は海外探鉱準備金 新鉱床探鉱費又は海外新鉱床探鉱費の特別控除 ( 減耗控除制度 ) は 減耗性を有する鉱床が事業を行う上での基盤となっている特殊性を考慮し 一般事業会社における減価償却制度に擬制して所得控除を行うことで 継続的な生産を確保する制度である なお 減耗控除における海外自主開発法人への出資について 海外投資等損失準備金制度の適用は租税特別措置法上認められていない ( 租税特別措置法第 58 条第 14 項 ) 相当性 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 (1) 石油 天然ガス 独立行政法人石油天然ガス 金属鉱物資源機構海外探鉱等事業への出資 独立行政法人石油天然ガス 金属鉱物資源機構海外の天然ガス資産開発 液化等出資 (2) 金属鉱物 独立行政法人石油天然ガス 金属鉱物資源機構海外探鉱等事業への出融資 本制度は リスクの高い探鉱 開発事業を行う我が国企業に対して 事業失敗等による損失に備えるために準備金の積立て及びその損金算入を認めることにより 事業失敗時においても 我が国企業による投資の維持 促進を図るものである 一方 石油天然ガス 金属鉱物資源機構 (JOGMEC) による出資支援は 投資資金が特に巨額となる等 財務基盤の小さい我が国企業単独では権益の獲得や事業の実施が困難である場合や相手国との資源外交上必要な案件等に対し JOGMEC が直接出資するものである 164

63 要望の措置の妥当性 本制度は リスクの高い探鉱 開発事業を行う我が国企業に対して 事業失敗等による損失に備えるために準備金の積立て及びその損金算入を認めることにより 事業失敗時においても 我が国企業による投資の維持 促進を図るものである 実際 企業単位で数十億円 ~ 百億円規模の一括取崩を行う事例が生じているが 本制度により 事業失敗時の大幅な損失を平準化することが可能となり 企業が探鉱 開発事業を行う上での財務リスクが軽減されている つまり 事業失敗に至った場合でも 我が国企業の財務状況が著しく悪化することを回避し 継続的な探鉱 開発投資が確保されている また 先進国や新興国においては 各国の事情により制度内容は異なるものの 概ね資源開発を促進するための税制が措置されている 具体的には 探鉱 開発段階における準備金の積立て及びその損金算入を認める制度等が措置されているところ 我が国としても国際的なイコールフッティングを確保する必要がある なお 我が国企業が資源開発投資を行う際 企業によっては必ずしも引当金を計上しないところ 上述のとおり プロジェクトの複雑化 高度化が進んでおり 企業のリスクが益々増大している状況を踏まえると 本制度を通じて そのリスクに備えるための準備金の積立てを税制面で支援し もって我が国企業による投資の維持 促進を図る意義は高まっている 適用事業者 ( 法人 ) 数 26 年度 27 年度 28 年度 ( 注 ) 申請企業に対するアンケート調査結果により把握した数 税負担軽減措置等の適用実績 必要経費 ( 損金 ) 算入額 ( 単位 : 百万円 ) 26 年度 27 年度 28 年度 22,270 23,697 4,394 ( 注 ) 申請企業に対するアンケート調査結果により把握した金額 減収額 ( 単位 : 百万円 ) 26 年度 27 年度 28 年度 5,679 5,664 1,028 ( 注 ) 申請企業に対するアンケート調査結果により試算した金額 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 2 適用実績 :470,810 千円 ( 平成 27 年度 ) 165

64 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 (1) 石油 天然ガス石油 天然ガスの自主開発比率は 平成 22 年度の 23.5% から平成 28 年度には 27.4% に上昇している 本税制の認定を受けたプロジェクトによる引取量の合計は 我が国自主開発引取量全体の概ね 6 割程度を占めており 本税制による措置は自主開発比率の維持 向上に寄与している (2) 金属鉱物非鉄金属の自給率は平成 22 年度の 53.5% から平成 27 年度には 55.8% に上昇している ( 平成 28 年度は集計中 ) 本税制の認定を受けたプロジェクトは自主開発プロジェクトの 8 割以上を占めており 本税制による措置は自給率の維持 向上に寄与している 我が国企業による探鉱 開発事業のための投資活動の促進を図ることにより自主開発比率を引き上げる 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 自主開発比率の推移 ( 再掲 ) ( 単位 :%) 24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 石油 天然ガス 自主開発比率 銅鉱石自給率 集計中 (30 年 2 月公表予定 ) なお 資源開発は 初期探鉱から生産段階に至るまで最低でも 10 年程度の期間を要する また 資源の輸入量は景気動向や資源価格の変動の影響を受ける場合がある したがって 自主開発比率及び自給率の推移については このような事象を考慮する必要がある これまでの要望経緯 平成 28 年度税制改正において 資源探鉱事業法人及び資源探鉱投資法人の積立率を 90% から 70% に引き下げた また 資源開発法人及び資源探鉱事業法人の範囲から外国政府を除外した 166

65 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 17 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 金属鉱業等鉱害防止準備金の延長 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 金属鉱山等における閉山後等の鉱害を防止するため 金属鉱業等鉱害対策特別措置法第 7 条の規定に基づき 産業保安監督部長が採掘権者等に対して独立行政法人石油天然ガス 金属鉱物資源機構 (JOGMEC) の鉱害防止積立金として通知した額について 鉱山の採掘権者等が積立てを行った場合には その積立額の 80% を限度に損金算入ができる本制度は 平成 30 年 3 月 31 日が適用期限となっている このため 本制度の 2 年間の適用期限延長を要望する 特例措置の内容 本制度の適用期限の延長が認められた場合 法人住民税 法人税割 法人事業税及び個人住民税についても同様の効果を適用する ( 租税特別措置法第 20 条 第 55 条の 5 第 68 条の 44 において措置された場合 国税との自動連動を図る ) 関係条文地方税法第 23 条第 1 項第 3 号 同法第 32 条第 1 項 同法第 72 条の 23 第 1 項 同法第 292 条第 1 項第 3 号 減収見込額 要望理由 [ 初年度 ] ( 2 ) [ 平年度 ] ( 2 ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的 鉱山の特性に応じた保安上の措置を確実に実施することにより 鉱害の発生を防止する (2) 施策の必要性 金属鉱山等の採掘終了後等における鉱害防止事業の確実な実施を図るため 当該鉱山の採掘権者等は 金属鉱業等鉱害対策特別措置法 ( 第 7 条 ) の下で使用中の集積場等の施設について 鉱害防止積立金を積み立てることが義務付けられているものの 利益が発生しない鉱害防止事業は 採掘権者等にとっては経済的負担が大きく 採掘権者等による鉱害防止事業の確実な実施のためには 金属鉱業等鉱害対策特別措置法による採掘権者等の義務履行を徹底させると共に 当該準備金制度の積立てに対して採掘権者等の経済的負担を軽減させ 着実な積立てを実施させるため本税制を延長させることが必要不可欠である 本要望に対応する縮減案 ページ 171

66 合理性政策体系における政策目的の位置付け 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 産業セキュリティ産業保安 危機管理 産業活動終了後における永続的な鉱害の発生を未然防止する観点から 閉山後等の鉱害防止事業が確実に実施されるような環境を整備する 具体的には 鉱害防止事業の円滑かつ確実な実施のため 採掘権者等の経済的負担を軽減させ 採掘権者等に鉱害防止準備金を着実に積み立てさせる 適用期限は平成 30 年 3 月 31 日までであり 2 年間の期限延長 産業保安監督部長が算定して通知した額に対する採掘権者等の積立額の実績を 100% とする 有効性 政策目標の達成状況 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 積立実績平成 24 年度 100% 平成 25 年度 100% 平成 26 年度 100% 平成 27 年度 100% 平成 28 年度 100% 平成 29 年度は 7 百万円 平成 30 年度は 7 百万円の積立てが見込まれる 金属鉱業等鉱害対策特別措置法第 7 条による鉱害防止積立金の積み立て義務と本制度による支援措置との相乗効果により 閉山後等の鉱害防止事業が確実に実施される 当該要望項目以外の税制上の支援措置 国税 : 鉱害防止事業基金に充てるための負担金の損金算入の特例所得税 法人税 ( 租税特別措置法第 28 条第 1 第 3 号 第 66 条の 11 第 1 項第 3 号 第 68 条の 95) 相当性 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 一般会計 ( 昭和 46 年度創設 ; 平成 29 年度当初予算 ) 休廃止鉱山鉱害防止等工事費補助金 2,106 百万円 上記の予算は 鉱害防止義務者が存在しない鉱山について 地方公共団体が鉱害防止事業を実施する場合にその事業費の 4 分の 3 を補助するものであるが 本要望項目は 鉱害防止義務者の鉱業活動に起因する汚染分について 汚染者負担の原則に基づき 鉱山を操業している当該鉱山の鉱害防止義務者に将来の集積場等の施設の使用終了後の鉱害防止事業費を積み立てさせるものであり 両制度が互いに協調することにより集積場等の使用終了後の鉱害の発生が未然に防止される 要望の措置の妥当性 鉱害防止事業は イタイイタイ病など国民の健康被害を防止し 土砂崩れ等の国民の生活環境の保全に寄与する事業であり 使用中の集積場等の施設に対する鉱害防止積立金の積立ては 金属鉱業等鉱害対策特別措置法第 7 条第 1 項に基づく法律上の義務である また 同法第 7 条第 2 項に基づき 鉱害防止積立金の積み立ては JOGMEC にしなければならず 税制面での損金算入措置は妥当である なお 制度創設 ( 昭和 49 年度 ) 以来 40 年以上経過したが 現在もなお稼行中の鉱山は存在するため 引き続き税制措置が必要である ページ 172

67 鉱害防止積立金の積立て及び取戻し状況 年度 ( 単位 : 百万円 ) 積立額取戻額積立金残額施設数金額施設数金額 ,839 税負担軽減措置等の適用実績 , , , ,555 ( 経済産業省調べ ) 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 道府県民税 :26 千円事業税 :132 千円市町村民税 :78 千円地方法人特別税 :99 千円合計 :335 千円 金属鉱業等鉱害対策特別措置法第 7 条による鉱害防止積立金の積み立て義務と本制度による支援措置との相乗効果により 産業保安監督部長が算定して通知した額が確実に積み立てられることにより 閉山後等の鉱害防止事業が確実に実施される 前回要望時の達成目標 産業保安監督部長が算定して通知した額に対する採掘権者等の積立額の実績を 100% とする 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 平成 27 年度及び平成 28 年度においても 産業保安監督部長が算定して通知した額を積み立てていない採掘権者等は存在しないことから その実績は 100% となり目標は達成されている これまでの要望経緯 昭和 49 年度 制度創設 平成 8 年度 2 年間延長 昭和 51 年度 2 年間延長 平成 10 年度 昭和 53 年度 平成 12 年度 昭和 55 年度 平成 14 年度 昭和 57 年度 平成 16 年度 昭和 59 年度 平成 18 年度 昭和 61 年度 平成 20 年度 昭和 63 年度 平成 22 年度 平成 2 年度 平成 24 年度 平成 4 年度 平成 26 年度 平成 6 年度 平成 28 年度 縮減 ( 損金算入額を積立額の 100% 80%) ページ 173

68

69 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 18 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 新事業開拓事業者投資損失準備金の延長 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 青色申告書を提出する法人 ( 事業拡張期のベンチャー企業への資金供給拡大のため 経営 技術指導を行うベンチャーファンドへ出資する企業に対し 税制優遇措置を講ずる ) 特例措置の内容 平成 29 年度末 ( 平成 30 年 3 月 31 日 ) で適用期限の到来する本税制措置について 適用期限を 1 年延長する 本税制措置は 青色申告書を提出する法人 ( 以下 法人投資家 という ) が 産業競争力強化法第 17 条に規定する特定新事業開拓投資事業計画について 平成 30 年 3 月 31 日までに経済産業大臣の認定を受けた投資事業有限責任組合 ( 以下 認定組合 という ) に出資をし 同組合が同法第 2 条第 5 項に規定する新事業開拓事業者 ( いわゆるベンチャー企業 ) の株式を取得した場合において 各事業年度終了時における帳簿価額の 50% 以下 ( 平成 28 年度以前の認定については 80%) の金額を損失準備金として積み立てて その積み立てた額を損金算入することができるものである 関係条文法人税 ( 租税特別措置法第 55 条の 2 第 68 条の 43 の 2 租税特別措置法施行令第 32 条の 3 租税特別措置法施行規則第 21 条の 2 減収見込額 [ 初年度 ] ( 4 ) [ 平年度 ] ( 4 ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) ページ 18 1

70 要望理由 (1) 政策目的ベンチャーファンドに出資する法人に税制優遇措置を講じ ベンチャーファンドを通じたベンチャー企業への資金供給の円滑化を図ることで 我が国における新事業の創出を図る 産業競争力強化に向けた施策として 日本再興戦略 改訂 2015( 平成 27 年 6 月 30 日閣議決定 ) において 経済にインパクトのある新陳代謝を引き起こすには ベンチャー企業による新産業の創出が極めて重要 とされている また ベンチャー チャレンジ 2020 ( 平成 28 年 4 月 19 日日本経済再生本部決定 ) においても イノベーション ベンチャーの創出に向けた既存プレーヤーからのヒト モノ カネ等の積極的な投資を実現し 民間による自立的なイノベーションエコシステムの構築を進めていく とされている ⑵ 施策の必要性ベンチャー企業は社会的にインパクトのある多くのイノベーションを創出し 産業競争力の源泉となっている 米国では 大きなイノベーションや社会的課題解決をもたらすベンチャー企業が大企業に発展し経済を牽引している 我が国においても 経済活性化のためには新規企業 成長企業の創出が不可欠である ベンチャー企業が大きく成長するためには 事業拡張期において専門的なノウハウを有するベンチャーキャピタルからの資金調達や事業会社との業務提携 資本提携が重要である しかしながら 我が国では ベンチャーファンドからベンチャー企業への資金供給が円滑に行われておらず 特に地方経済圏においては ベンチャーファンドからの資金供給は十分ではないために ベンチャー企業の多くが限定的な成長にとどまっている 地方で活躍するベンチャー企業への投資を活性化させる必要がある 本要望に対応する縮減案 なし ページ 18 2

71 合理性1. 経済産業 12 新陳代謝 日本再興戦略改訂 2015( 平成 27 年 6 月 30 日 ) 一. 日本産業再興プラン 1. 産業の新陳代謝の促進 ⅲ) ベンチャー支援 政策体系における政策目的の位置付け 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 ベンチャー チャレンジ 2020 ( 平成 28 年 4 月 19 日日本経済再生本部決定 ) 3. 我が国ベンチャーを巡る課題と今度の対応の方向性 (2) 民間による自律的なイノベーションエコシステの構築支援 4. 新たな目標設定と PDCA サイクルの構築 ベンチャー企業への VC 投資額の対名目 GDP 比を 2022 年までに倍増とすることを目指す ( 現状 :0.028%( 年の 3 か年平均 )( 内閣府 国民経済計算 VEC ベンチャー白書 より ) 日本再興戦略 2016( 平成 28 年 6 月 2 日閣議決定 ) Ⅲイノベーション ベンチャー創出力の強化 チャレンジ精神にあふれる人材の創出等 1. イノベーション ベンチャー創出力の強化 (2) 新たに講ずべき具体的施策 ⅳ) ベンチャー チャレンジ 2020 の実現法人投資家からベンチャーファンドへの資金供給を促すことにより ベンチャー企業への投資を活性化させ 成長するベンチャー企業の育成 新事業の創出を目指す 数値目標 制度開始後 本制度を活用した投資累計額 ( 平成 34 年度まで ):287 億円 数値目標の設定について 平成 29 年 8 月時点で既に認定を行ったファンドについては実際の組成額をベースに試算 また 当該時点以降については 平成 29 年度及び平成 30 年度に 10 億円規模のファンドを各 3 件新たに認定すると仮定し 試算 現状 租税特別措置法施行後平成 30 年 3 月 31 日までの間に認定を受けたベンチャーファンドを通じて 当該認定後行われた法人投資家による出資については 本税制措置の適用を受けることができる 延長 平成 31 年 3 月 31 日までに認定を受けたベンチャーファンドを通じた出資について 本税制措置の適用を受けることができることとしたい 同上の期間中の達成目標 成長するベンチャー企業の育成 新事業の創出 年度 26 年度 27 年度 28 年度 政策目標の達成状況 ベンチャー企業への投資を行った LP 数 ( 社 )( 単年度 ) 投資を受けたベンチャー企業 ( 社 )( 単年度 ) 投資実績額 ( 百万円 )( 単年度 ) ページ 18 3

72 20 億規模 10 億規模 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度 30 年度 有効性 相当性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 新規認定ファンド数 (3) 認定ファンド数 ( 累計 ) (12) LP 数 ( 累計 ) (91) 投資実績額 ( 百万円 )( 単年度 ) 投資実績 ( 百万円 )( 累計 ) 29 年度以降は推計による (6014) (10081) 我が国法人が本税制措置を利用して 目利き能力のあるベンチャーキャピタルが運営するベンチャーファンドへ出資することは ベンチャー企業の成長 我が国産業における新規事業やイノベーションの創出に資するものであり 有効なものであるといえる エンジェル税制個人投資家を対象とする現行のエンジェル税制は 創業後初期のベンチャー企業に対する投資を想定しているものであるが 本税制措置は 主に事業拡張期にあるベンチャー企業に対する 事業会社からベンチャーファンドを通じた投資を促進するもの なし なし 検証中 要望の措置の妥当性 法人投資家によるベンチャー投資の促進は その性質上予算措置で個別に手当てするべきものではない 地域経済の実情を考慮する法律の認定を受けたベンチャーファンドに対する投資に限定した上で 投資家を限定することなく租税特別措置によって実施することは妥当である ページ 18 4

73 ( ) 内は推計値 26 年度末時点 27 年度末時点 28 年度末時点 29 年度末時点 認定ファンド数 ( 累計 ) (12) ベンチャー企業への投資を行った LP 数 ( 社 ) (91) 適用 LP 数 ( 社 ) 0 2 (28) (48) 税負担軽減措置等の適用実績 投資実績額 ( 百万円 ) (6014) 損金算入額 ( 百万円 ) 0 15 (558) (1838) 減収額 ( 百万円 ) 国税 減収額 ( 百万円 ) 地方税 0 4 (133) (439) 0 4 (167) (549) うち法人住民税 0 0 (17) (57) うち法人事業税 0 4 (150) (492) 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 適用実態調査情報に基づき集計した租税特別措置ごとの影響額の状況新事業開拓事業者投資損失準備金都道府県民税 :127 千円法人事業税 :691 千円市町村民税 :370 千円地方特別法人税 :471 千円合計 :1659 千円 我が国法人が本税制措置を利用して 目利き能力のあるベンチャーキャピタルが運営するベンチャーファンドへ出資することは ベンチャー企業の成長 我が国産業における新規事業やイノベーションの創出に資するものであり 有効なものであるといえる 前回要望時の達成目標 法人投資家からベンチャーファンドへの資金供給を促すことにより ベンチャー企業への投資を活性化させ 成長するベンチャー企業の育成 新事業の創出を目指す 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 直近過去 5 年度の実績をもとに推計すると 2011 年度 2015 年度までの国内 VC ファンドの年間平均組成額は約 1199 億円である 一方 本税制の適用をうけることができる認定ファンドの年間平均額は約 100 億円であり 平均総額の約 8% を占めると推測でき ベンチャーファンドへの資金供給を促すことに一定の効果を有していると推測できる 平成 26 年度創設平成 29 年度拡充 1 年間延長 ( 地方投資促進の観点から地方投資要件を追加し 資金的な要件を緩和 ) ページ 18 5

74 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 19 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( 軽油引取税 ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 軽油引取税の課税免除の特例措置の延長 ( 鉱さいバラス製造業 ) 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 鉱さいバラス製造業を営む者の事業場内においてもっぱら鉱さいの破砕 鉱さいバラスの集積 積み込みのために使用する機械の動力源の用途に供する軽油について 1kl につき 32,100 円 (32.1 円 /l) の課税免除 特例措置の内容上記用途に供される軽油に係る軽油引取税を非課税とする措置を 3 年間延長する 関係条文 根拠条項 : 地方税法附則第 12 条の 2 の 7 第 1 項第 5 号地方税法施行令附則第 10 条の 2 の 2 第 7 項 減収見込額 要望理由 [ 初年度 ] ( 530) [ 平年度 ] ( 530) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的ものづくり産業における基礎物資である鋼材の安定的な供給 安全 安心な国民生活や環境問題の解決につながるものづくり等を推進することによって 我が国製造業の国際競争力強化を実現する また 鉱さいのリサイクルを通じた資源の有効利用促進 省エネルギー 省資源 CO2 排出削減を促進する (2) 施策の必要性幅広い産業で活用される鋼材の生産工程において必然的に生じる副産物である鉱さいを再生資源に利用できるよう加工する鉱さいバラス製造業は その多くが中小企業であり 我が国の基幹産業である鉄鋼業の発展を支える重要な位置づけを担っている また 鉱さいバラスは平成 12 年に制定されたグリーン購入法の公共工事における 特定調達物品 として指定され 土木資材として全国各地で有効利用されており 省資源 省エネルギーの観点からもリサイクル材としての役割はますます重要となってきている 本要望に対応する縮減案 ページ 19 1

75 合理性政策体系における政策目的の位置付け 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 産業育成ものづくり 我が国製造業の国際競争力の強化を図るため 幅広い産業で活用される鋼材の安定供給を確保する 本制度を通じて 企業の財務基盤の安定化に資する政策的支援を講じ 基礎物資である鋼材の安定供給が図られる事業環境を整備する また 鉱さいのリサイクルを通じた資源の有効利用促進 省エネルギー 省資源 CO2 排出削減を促進する 平成 30 年 4 月 1 日から平成 33 年 3 月 31 日 (3 年間 ) 鉱さいバラス製造事業者の経営安定を図るとともに 鉱さいのリサイクルを通じた資源の有効利用促進 省エネルギー 省資源 CO2 排出削減を促進する 本措置により 鉱さいバラスの破砕 集積 積み込みのために使用する機械の動力源の用途に使用される軽油に係る軽油引取税の課税が免除され 事業者の経営安定の確保と低廉かつ安定的な鋼材の供給が図られている また 鉱さいバラスのセメント材料等への広範な有効利用により 資源 エネルギーの節約 地球温暖化の防止 資源の有効利用促進に大きく貢献している ( 鉄鋼製造工程で生成される鉱さいの約 99% が鉱さいバラスとしてリサイクルされている ) 軽油使用量 軽油使用量 有効性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置 平成 24 年度 16,335 kl 平成 29 年度 16,518 kl 平成 25 年度 16,697 kl 平成 30 年度 16,518 kl 平成 26 年度 16,777 kl 平成 31 年度 16,518 kl 平成 27 年度 17,381 kl 平成 32 年度 16,518 kl 平成 28 年度 16,572 kl 平成 29 年度以降は推計値 ( 鐵鋼スラグ協会調べ ) 本措置により 事業者の経営の安定化が図られ 産業基盤を支える鋼材の低廉かつ安定的な供給が可能となり 我が国製造業の国際競争力の強化に寄与している また 鉱さいバラスのセメント材料等への広範な有効利用により 資源 エネルギーの節約 地球温暖化の防止 資源の有効利用促進に大きく貢献している 相当性 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 本措置が廃止され 軽油に課税された場合 その多くが中小企業である鉱さいバラス製造業者の経営が悪化し 鉱さいの安定的なリサイクルが行われなくなるおそれがあり こうした状況を回避するためにも 本制度は妥当である また 鉱さいバラスは セメント材料等として 石炭 石灰石の節約 省エネルギー CO2 排出量の削減に大きく寄与するとともに 平成 1 2 年に制定されたグリーン購入法の公共工事における 特定調達物品 にも指定されており リサイクル材としての役割は極めて重要である ページ 19 2

76 税負担軽減措置等の適用実績 件数 減収額 平成 24 年度 22 件 5.2 億円 平成 25 年度 23 件 5.4 億円 平成 26 年度 23 件 5.4 億円 平成 27 年度 23 件 5.6 億円 平成 28 年度 23 件 5.3 億円 平成 29 年度 23 件 5.3 億円 平成 29 年度は推計値 ( 鐵鋼スラグ協会調べ ) 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 ( 根拠条文 : 附 12 条の 2 の 7 1 措置又は特例名 : 軽油引取税の課税免除の特例措置 ) 税額平成 25 年度 89,390,764 千円の内数平成 26 年度 88,179,503 千円の内数平成 27 年度 89,026,301 千円の内数 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 本措置により 事業者の経営の安定化が図られ 産業基盤を支える鋼材の低廉かつ安定的な供給が可能となり 我が国製造業の国際競争力の強化に寄与している また 鉱さいバラスのセメント材料等への広範な有効利用により 資源 エネルギーの節約 地球温暖化の防止 資源の有効利用促進に貢献している 前回要望時の達成目標 我が国製造業の国際競争力の強化を図るため 幅広い産業で活用される鋼材の安定供給を確保する 本制度を通じて 企業の財務基盤の安定化に資する政策的支援を講じ 基礎物資である鋼材の安定供給が図られる事業環境を整備する また 鉱さいのリサイクルを通じた資源の有効利用促進 省エネルギー 省資源 CO2 排出削減を促進する 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 本措置により 鉱さいバラスの破砕 集積 積み込みのために使用する機械の動力源の用途に使用される軽油に係る軽油引取税の課税が免除され 事業者の経営安定の確保と低廉かつ安定的な鋼材の供給が図られている また 鉱さいバラスのセメント材料等への広範な有効利用により 資源 エネルギーの節約 地球温暖化の防止 資源の有効利用促進に大きく貢献している ( 鉄鋼製造工程で生成される鉱さいの約 99% が鉱さいバラスとしてリサイクルされている ) これまでの要望経緯 昭和 39 年度 ( 創設 ) 課税免除対象用途は 鉱さいバラスの集積等のために使用する機械の動力源 平成 21 年度税制改正により軽油引取税は目的税 ( 道路特会財源 ) から普通税に改められたことにより 使途制限が廃止 課税免除措置については 3 年 ( 平成 21 年度 ~ 平成 23 年度末 ) 存続 さらに 平成 24 年度税制改正 平成 27 年度税制改正において それぞれ 3 年間延長 ページ 19 3

77 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 20 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( 軽油引取税 ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 軽油引取税の課税免除の特例措置の延長 ( 生コンクリート製造業 ) 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 生コンクリート製造業を営む者の事業場内において 専ら骨材の積卸しのために使用するフォークリフト等の機械の動力源の用途に供する軽油について 1kL につき 32,100 円 (32.1 円 /L) の課税免除 特例措置の内容上記用途に供される軽油に係る軽油引取税を非課税とする措置を 3 年間延長する 関係条文 減収見込額 要望理由 本要望に対応する縮減案 地方税法附則第 12 条の 2 の 7 第 1 項第 5 号地方税法施行令附則第 10 条の 2 の 2 第 7 項 [ 初年度 ] ( 24 ) [ 平年度 ] ( 24 ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的土木 建築用の重要な基礎資材である生コンクリートを円滑かつ低廉に供給することにより 国民生活を維持する社会資本整備や住宅等の建設を促進し 我が国産業 経済の発展を図るとともに 中小企業である生コンクリート製造業者の経営の安定を通じてこれら産業での雇用の安定を図る (2) 施策の必要性生コンクリートは 社会資本整備や土木建築分野に不可欠な基礎資材であり 道路や橋 鉄道 空港 港湾等のほか 各種防災 災害復旧工事など 我々の社会生活に必要な構造物の建設にとって不可欠な建設資材等である 一方 こうした生コンクリートを製造する事業場内で使用するフォークリフトやホイールローダー等で使用する軽油は 運輸業のトラック等と異なり 他の動力等に転換することができない また こうした事業者の殆どが経営基盤の脆弱な中小企業 ( 中小企業比率 99%) であり 軽油引取税による課税があった場合に その負担を下流のゼネコン等に価格転嫁しにくい状況にある こうしたことから サプライチェーンの中で弱い立場にある生コンクリート製造業者に自社の経営努力では回避し得ない課税を行うことは こうした事業者の経営状態と雇用に大きな影響を与えることとなり ひいては社会インフラ等の整備に不可欠な生コンクリートの安定的供給に支障を及ぼす可能性がある ページ 20 1

78 合理性 有効性 相当性 政策体系における政策目的の位置付け 政策の達成目標税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 中小企業 地域経済経営安定 取引適正化 中小企業である生コンクリート製造業者の経営の安定化を通じて雇用の安定を図り また 土木 建築用の重要な基礎資材である生コンクリートの円滑で低廉な供給を図る 平成 30 年 4 月 1 日から平成 33 年 3 月 31 日までの 3 年間 生コンクリートの大幅な価格上昇の抑制や供給量の安定化 同産業における急激な雇用減の回避 生コンクリートの市場価格について 主要原料であるセメントの価格変動による要因を除き 比較的安定しており 近年 10 年間において 1% 程度の変動で推移し 低廉で安定的な供給が 行われている また 現在のところ急激な雇用者の減少などにはつながっていない セメント ( 原料 ) 生コンクリート 平成 24 年 101.0% 100.0% 平成 25 年 100.0% 101.4% 平成 26 年 102.0% 102.2% 平成 27 年 101.0% 103.4% 平成 28 年 100.0% 100.6% 出所 :( 一財 ) 経済調査会 積算資料 ( 適用数量 (kl)) ( 適用数量 (kl)) 平成 24 年度 809 平成 29 年度 761 平成 25 年度 905 平成 30 年度 761 平成 26 年度 779 平成 31 年度 761 平成 27 年度 761 平成 32 年度 761 平成 28 年度 761 出所 : 総務省 道府県税の課税状況等に関する調 平成 28 年度以降は経済産業省試算 ( 生産量の予測が困難なため同数と見込む ) 生コンクリート製造業では 製造過程で使用する機械の稼働のため一定量の軽油の使用が不 可避である こうした中で 生コンクリート製造事業者に軽油引取税を課した場合 自社の取 組では他の動力などへの転換によって税の負担を軽減することは難しく また 大半が中小企 業であるため価格転嫁も困難な状況である このため 本措置は 生コンクリート製造事業者の経営の安定と雇用の維持が図られ 土木 建築用の重要な基礎資材である生コンクリートの円滑かつ低廉な供給に寄与するものである 本措置の存廃は 土木 建築用の基礎資材として使用される生コンクリートの円滑かつ低廉な供給の確保や経営基盤が脆弱な当該事業者の経営安定等に大きな影響がある 本措置が廃止された場合には これら事業者の経営不安定化の要因となり 製品の安定供給にも支障が生じる可能性がある このため 本措置は こうした事態を回避し 国民生活に直結した土木 建築工事に必要な物資の安定供給と当該産業での雇用の安定化に貢献する有効な措置である ページ 20 2

79 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 ( 適用件数 ) ( 減収額 ( 百万円 )) 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 出所 : 総務省 道府県税の課税状況等に関する調 平成 28 年度は経済産業省試算 適用総額の種類 : 税額 適用総額 :25 年度 894 億円の内数 26 年度 882 億円の内数 27 年度 890 億円の内数 生コンクリートの出荷価格は 近年 10 年間において 1% 程度の変動となっており 国内の社会資本整備や住宅等の建設基礎資材として 低廉で安定的に供給されている 一方 アンケート調査によれば 本措置が廃止された場合には 現在本措置を活用している事業者のうち 87% の事業者が販売先の大手ゼネコンに対して 価格転嫁が難しいと回答している このように 本措置の存廃が及ぼす影響が大きい当業界にとっては 本措置は 昨今の雇用情勢が厳しい中 地域の雇用維持に大きく貢献しているほか 製品の多くの出荷先が当該県内であることを勘案すれば 地域経済の発展にも大きく寄与している 生コンクリートの大幅な価格上昇の抑制や供給量の安定化 同産業における急激な雇用減の回避 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 生コンクリートの市場価格について 主要原料であるセメントの価格変動による要因を除き 比較的安定しており 近年 10 年間において 1% 程度の変動で推移し 低廉で安定的な供給が 行われている また 現在のところ急激な雇用者の減少などにはつながっていない セメント ( 原料 ) 生コンクリート 平成 24 年 101.0% 100.0% 平成 25 年 100.0% 101.4% 平成 26 年 102.0% 102.2% 平成 27 年 101.0% 103.4% 平成 28 年 100.0% 100.6% 出所 : 財団法人経済調査会 積算資料 平成 13 年度 : 創設 平成 21 年度 :3 年間延長 平成 24 年度 :3 年間延長 平成 27 年度 :3 年間延長 ページ 203

80 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 21 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( 軽油引取税 ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 軽油引取税の課税免除の特例措置の延長 ( セメント製品製造業 ) 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) セメント製品製造業を営む者の事業場内において 専らセメント製品又はその原材料の積卸しのために使用するフォークリフト等の機械の動力源の用途に供する軽油について 1kL につき 32,100 円 (32.1 円 /L) の課税免除 特例措置の内容上記用途に供される軽油に係る軽油引取税を非課税とする措置を 3 年間延長する 関係条文 減収見込額 要望理由 本要望に対応する縮減案 地方税法附則第 12 条の 2 の 7 第 1 項第 5 号地方税法施行令附則第 10 条の 2 の 2 第 7 項 [ 初年度 ] ( 575) [ 平年度 ] ( 575) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的土木 建築用の重要な基礎資材であるセメント製品を円滑かつ低廉に供給することにより 国民生活を維持する社会資本整備や住宅等の建設を促進し 我が国産業 経済の発展を図るとともに 中小企業であるセメント製品製造業者の経営の安定を通じてこれら産業での雇用の安定を図る (2) 施策の必要性コンクリート管やコンクリートブロック等のセメント製品は 社会資本整備や土木建築分野に必要不可欠な基礎資材であり 道路や橋 鉄道 空港 港湾等のほか 各種防災 災害復旧工事など 我々の社会生活に必要な構造物の建設にとって不可欠な建設資材等である 一方 こうしたセメント製品を製造する事業場内で使用するフォークリフトやホイールローダー等で使用する軽油は 運輸業のトラック等と異なり 他の運送手段や動力源に転換することができない また こうした事業者の殆どが経営基盤の脆弱な中小企業 ( 中小企業比率 99%) であり 軽油引取税による課税があった場合に その負担を下流のゼネコン等に価格転嫁しにくい状況にある こうしたことから サプライチェーンの中で弱い立場にあるセメント製品製造業者に自社の経営努力では回避し得ない課税を行うことは こうした事業者の経営状態と雇用に大きな影響を与えることとなり ひいては社会インフラ等の整備に不可欠なセメント製品の安定的供給に支障を及ぼす可能性がある ー ページ 21 1

81 合理性有効性 相当性 政策体系における政策目的の位置付け政策の達成目標税負担軽減措置等の適用又は延長期間同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置予算上の措置等の要求内容及び金額上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 中小企業 地域経済経営安定 取引適正化 中小企業であるセメント製品製造業者の経営の安定化を通じて雇用の安定を図り また 土木 建築用の重要な基礎資材であるセメント製品の円滑で低廉な供給を図る 平成 30 年 4 月 1 日から平成 33 年 3 月 31 日までの 3 年間 セメント製品の大幅な価格上昇の抑制や供給量の安定化 同産業における急激な雇用減の回 避 セメント製品の市場価格について 主要原料であるセメントの価格変動による要因を除き比 較的安定しており 近年 10 年間においても ほぼ変動がなく推移し 低廉で安定的な供給が 行われている また 現在のところ急激な雇用者の減少などにはつながっていない セメント ( 原料 ) セメント製品 平成 24 年 101.0% 100.0% 平成 25 年 100.0% 100.0% 平成 26 年 102.0% 100.0% 平成 27 年 101.0% 100.0% 平成 28 年 100.0% 100.0% 出所 :( 一財 ) 経済調査会 積算資料 ( 適用数量 (kl)) ( 適用数量 (kl)) 平成 24 年度 17,984 平成 29 年度 17,913 平成 25 年度 19,493 平成 30 年度 17,913 平成 26 年度 19,232 平成 31 年度 17,913 平成 27 年度 17,913 平成 32 年度 17,913 平成 28 年度 17,913 出所 : 総務省 道府県税の課税状況等に関する調 平成 28 年度以降は経済産業省試算 ( 生産量の予測が困難なため同数と見込む ) セメント製品製造業では 製造過程で使用する機械の稼働のため一定量の軽油の使用が不可 避である こうした中で セメント製品製造業者に軽油引取税を課した場合 自社の取組では 他の動力等への転換によって税の負担を軽減することは難しく また 大半が中小企業である ため価格転嫁も困難な状況である このため 本措置は セメント製品製造業者の経営の安定と雇用の維持が図られ 土木 建 築用の重要な基礎資材であるセメント製品の円滑かつ低廉な供給に寄与するものである 本措置の存廃は 土木 建築用の基礎資材として使用されるセメント製品の円滑かつ低廉な供給の確保や経営基盤が脆弱な当該事業者の経営安定等に大きな影響がある 本措置が廃止された場合には これら事業者の経営不安定化の要因となり 製品の安定供給にも支障が生じる可能性がある このため本措置は こうした事態を回避し 結果的に国民生活に直結した土木 建築工事に必要な物資の安定供給と当該産業での雇用の安定化に貢献する有効な措置である ページ 21 2

82 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 ( 適用件数 ) ( 減収額 ( 百万円 )) 平成 24 年度 1, 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 出所 : 総務省 道府県税の課税状況等に関する調 平成 28 年度は経済産業省試算 適用総額の種類 : 税額 適用総額 :25 年度 894 億円の内数 26 年度 882 億円の内数 27 年度 890 億円の内数 セメント製品の出荷価格は 近年 10 年間においても ほぼ変動がなく推移し 国内の社会資本整備や住宅等の建設基礎資材として 低廉で安定的に供給されている アンケート調査によれば 約 8 割のセメント製品製造事業者等が本措置を利用している一方で 本措置が廃止された場合には これまで税制措置を受けていた事業者のうち9% の事業者が平均 3 人の従業員の削減を考えると回答しており 本措置がなくなった場合には業界の雇用維持に影響がある このように 本措置の存廃が及ぼす影響が大きい当業界にとっては 本措置は 昨今の雇用情勢が厳しい中 地域の雇用維持に大きく貢献しているほか 製品の多くの出荷先が当該県内であることを勘案すれば 地域経済の発展にも寄与している セメント製品の大幅な価格上昇の抑制や供給量の安定化 同産業における急激な雇用減の回避 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 セメント製品の市場価格について 主要原料であるセメントの価格変動による要因を除き比 較的安定しており 近年 10 年間においても ほぼ変動がなく推移し 低廉で安定的な供給が 行われている また 現在のところ急激な雇用者の減少などにはつながっていない セメント ( 原料 ) セメント製品 平成 24 年 101.0% 100.0% 平成 25 年 100.0% 100.0% 平成 26 年 102.0% 100.0% 平成 27 年 101.0% 100.0% 平成 28 年 100.0% 100.0% 出所 : 財団法人経済調査会 積算資料 平成 13 年度 : 創設 平成 21 年度 :3 年間延長 平成 24 年度 :3 年間延長 平成 27 年度 :3 年間延長 ページ 21 3

83 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 22 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( 軽油引取税 ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 軽油引取税の課税免除の特例措置の延長 ( 鉱物の掘採事業を営む者のうち岩石及び砂利掘採業 ) 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) さく岩機 動力付試すい機並びに鉱物の掘削事業を営む者の事業場 ( 砂利を洗浄する場所を含む ) 内において 専らその掘削 積込み又は運搬のために使用する機械 ( 道路運送車両法第 4 条の規定による登録を受けているものを除く ) の動力源の用途に供する軽油について 1kL につき 32,100 円 (32.1 円 /L) の課税免除 特例措置の内容上記の用途に供される軽油に係る軽油引取税を免除する措置を 3 年間延長する 関係条文 地方税法附則第 12 条の 2 の 7 第 1 項第 5 号地方税法施行令附則第 10 条の 2 の 2 第 7 項 減収見込額 要望理由 本要望に対応する縮減案 [ 初年度 ] ( 10,738) [ 平年度 ] ( 10,738) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的鉄鋼 セメント 木材等と並んで土木 建築用の重要な基礎資材である砂利 砕石 ( 岩石を砕いたもの ) を円滑かつ低廉に供給することにより 国民の生活を維持する社会資本整備や住宅等の建設 ( 民生需要 ) を円滑に進めるとともに 中小企業である砂利採取業者や採石業者の経営の安定と雇用の安定化を図る (2) 施策の必要性砂利等は 骨材の中核として 生コンクリートの原料や路盤材など社会資本整備に必要な土木建築分野に不可欠な基礎資材であり 住宅 ビル並びに道路 橋 トンネル ダム 鉄道及び港湾施設のほか 各種防災 災害復旧工事など 我々の社会生活に必要な構造物の建設にとって不可欠な建設資材等である 一方 砂利採取場や採石場で掘削などに使用されるブルドーザーや油圧ショベル等は 運輸業のトラック等と異なり 他の運送手段や動力源に転換することができない また 事業者の殆どが経営基盤の脆弱な中小企業 ( 中小企業比率 99%) であり 軽油引取税による課税があった場合に 立場上その負担を下流のゼネコン等に価格転嫁しにくい状況にある 更に アンケート調査によれば 生産費中に占める軽油価格の割合も平均 1 割を超えており極めて高い こうしたことから サプライチェーンの中で弱い立場にある砂利採取業者等に自社の経営努力では回避し得ない課税を行うことは こうした事業者の経営状態と雇用に大きな影響を与えることとなり ひいては社会インフラ等の整備に必要不可欠な砂利の安定的供給に支障を及ぼす可能性がある ページ 22 1

84 合理性有効性 相当性 政策体系における政策目的の位置付け政策の達成目標税負担軽減措置等の適用又は延長期間同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置予算上の措置等の要求内容及び金額上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 中小企業 地域経済経営安定 取引適正化中小企業である砂利採取業者等の経営の安定と雇用を維持し 土木 建築用の重要な基礎資材である砂利等の円滑かつ低廉な供給を図る 平成 30 年 4 月 1 日から平成 33 年 3 月 31 日までの 3 年間 砂利等価格の大幅な価格上昇の抑制や供給量の安定化 同業界における急激な雇用減の回避 砂利等の市場価格については 軽油価格の上昇 ( 平成 25 年及び平成 26 年に6% 以上上昇 ) に伴う価格改定による上昇が見られるが 価格上昇率が過去 5 年平均で2% 前後と低位で推移 し 供給も安定している また 中小企業である砂利採取業者等において 急激な雇用の減少 などは見受けられず その維持が図られている 平成 24 年 平成 25 年 平成 26 年 平成 27 年 平成 28 年 ( 砂利 ) 101.3% 102.0% 103.6% 104.9% 100.4% ( 砕石 ) 100.0% 101.3% 103.0% 104.4% 100.4% 出典 : 一般財団法人建設物価調査会 建設物価 を基に試算 適用数量 (kl) 平成 24 年度 313,891 平成 29 年度 334,528 平成 25 年度 330,762 平成 30 年度 334,528 平成 26 年度 343,465 平成 31 年度 334,528 平成 27 年度 334,528 平成 32 年度 334,528 平成 28 年度 334,528 出所 : 総務省 道府県税の課税状況等に関する調 を基に 岩石及び砂利掘採業以外の事業 ( 石 灰石 鉱物掘採業及び石炭掘採業 ) の実績値 ( 担当部署に確認 ) を減算した値を当該業として 算定 平成 28 年度以降は経済産業省調べ 試算 ( 生産量の予測が困難なため同数と見込む ) 砂利採取業等では 砂利採取作業等の過程で一定量の軽油の使用が不可避であり 生産費中 に占める軽油価格の割合も平均 1 割を超え極めて高い 砂利採取業者等に軽油引取税を課した 場合 自社の取組では他の運送手段や動力源への転換などによって税の負担を軽減することは 極めて難しく また 大半が中小企業であるため価格転嫁も困難な状況である このため 本 措置は 当該事業の経営安定と雇用の維持が図られ 土木 建築用の重要な基礎資材である砂 利等の円滑かつ低廉な供給に寄与するものであり 将来においても同程度の効果が見込まれる 本措置の存廃は 土木 建築用の基礎資材として使用される砂利等の円滑かつ低廉な供給の確保や経営基盤が脆弱な砂利採取業者等の経営の安定等に大きな影響がある 仮に本措置が廃止された場合には これら事業者の経営不安定化の要因となり 事業からの撤退や倒産等が加速する懸念があるほか 製品の安定供給にも支障が生じ 結果的に国民生活に直結した建設業等にも多大な影響 ( 国民の負担増 ) を及ぼす可能性があることから こうした状況を回避する観点からも 本措置の継続は必要である ページ 22 2

85 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 適用件数 減収額 ( 百万円 ) 平成 24 年度 1,965 10,076 平成 25 年度 1,953 10,617 平成 26 年度 1,948 11,025 平成 27 年度 1,964 10,738 平成 28 年度 1,964 10,738 総務省 道府県税の課税状況等に関する調 を基に 岩石及び砂利掘採業以外の事業 ( 石 灰石 鉱物掘採業及び石炭掘採業 ) の実績値 ( 担当部署に確認 ) を減算した値を当該業として 算定 平成 28 年度以降は経済産業省調べ 試算 ( 生産量の予測が困難なため同数と見込む ) 適用総額の種類 : 税額 適用総額 :25 年度 894 億円の内数 26 年度 882 億円の内数 27 年度 890 億円の内数 砂利等の市場価格は 軽油価格の上昇 ( 平成 25 年及び平成 26 年に6% 以上上昇 ) に伴う価格改定による上昇が見られるが 価格上昇率が過去 5 年平均で2% 前後と低位で推移するなど 国内の社会資本整備や住宅等の建設基礎資材として 低廉で安定的に供給されている 一方 アンケート調査によれば 8 割を超える砂利採取事業者等が本措置を利用している一方で 本措置が廃止された場合には 8% の事業者が当該事業からの撤退を また 16% の事業者は従業員の削減を考えるとしている 更に 営業利益が赤字となっている事業者の赤字幅が拡大するばかりでなく 黒字の事業者も赤字に転落する状況にあるなど 本措置の廃止は 事業からの撤退や倒産等を加速させる懸念がある このように 本措置の存廃が及ぼす影響が極めて大きい当業界にとって 本措置は 地域の雇用維持に大きく貢献しているほか 製品の出荷先の多くが当該県内であることを勘案すれば 地域経済の発展にも寄与している 砂利等価格の大幅な価格上昇の抑制や供給量の安定化 同業界における急激な雇用減の回避 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 砂利等の市場価格については 軽油価格の上昇 ( 平成 25 年及び平成 26 年に6% 以上上昇 ) に伴う価格改定による上昇が見られるが 価格上昇率が過去 5 年平均で2% 前後と低位で推移し 供給も安定している また 中小企業である砂利採取業者等において 急激な雇用の減少などは見受けられず その維持が図られている 平成 24 年平成 25 年平成 26 年平成 27 年平成 28 年 ( 砂利 ) 101.3% 102.0% 103.6% 104.9% 100.4% ( 砕石 ) 100.0% 101.3% 103.0% 104.4% 100.4% 出典 : 一般財団法人建設物価調査会 建設物価 を基に試算昭和 36 年度創設昭和 37 年度拡充 鉱物 に 岩石 を含める 対象機械を 鉱物の掘採及び運搬のために使用されるパワーショベル ブルドーザーその他これらに類する機械及びダンプカー から 鉱物の掘採 積込み又は運搬のために使用する機械 に拡充 昭和 46 年度拡充 事業場 に 砂利を洗浄する場所 を含める 平成 21 年度 3 年間延長平成 24 年度 3 年間延長平成 27 年度 3 年間延長 ページ 22 3

86 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 23 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( 軽油引取税 ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 軽油引取税の課税免除の特例措置の延長 ( 鉱物の掘採事業を営む者のうち石炭掘採業 ) 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 石炭の掘採事業を営む者の事業場内において石炭の掘採 積込み又は運搬のために使用する機械の動力源の用途に供する軽油の引取り 特例措置の内容石炭の掘採事業を営む者の事業場内において石炭の掘採 積込みまたは運搬のために使用する機械の動力源の用途に供する軽油の引取りに対して 軽油引取税の課税を免除する措置を 3 年間延長する 関係条文 地方税法附則第 12 条の 2 の 7 第 1 項第 5 号地方税法施行令附則第 10 条の 2 の 2 第 7 項 減収見込額 要望理由 [ 初年度 ] ( 308 ) [ 平年度 ] ( 308 ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的国内炭を生産する炭鉱構内で使用する軽油に係る軽油引取税を免除することにより 採掘原価を低減し 国内石炭の安定供給確保及びエネルギーの安定供給確保を図る 本要望に対応する縮減案 (2) 施策の必要性現状 原子力発電所の稼働停止に伴う火力発電所の焚き増しによる燃料コスト増は 国民 企業の負担につながるものであり 政府及び電力会社においては 燃料コスト抑制に最大限努めている こうした中 石炭火力発電所は 他の火力発電所に比べて発電単価が安いため 資源の乏しい我が国にとって エネルギーセキュリティー上重要な位置づけとなっている ( 国内炭を燃料とする火力発電所の総出力は 北海道内電力使用量の約 1 割に相当 ) 石炭掘採事業者は生産原価の低減に努めているが これまで生産コストの低い場所から順次開発を行ってきており 近年軽油価格も上昇傾向となっていること等から 採掘原価は上昇基調となっている また 軽油の使用量の削減にも取り組んでいるが ブルドーザー等の重機には軽油に代替しうる燃料がないことから 軽油の使用量の削減には限界がある このような状況の中 石炭掘採事業者は 軽油引取税の免除措置が講じられない場合は 税負担分を製品価格に転嫁せざるを得なくなるが これは電力会社の燃料調達コストを上昇させ 更なる電力料金の値上げ 火力発電所への燃料供給に支障を来すこととなり 国民生活に多大な影響を及ぼす 仮に 軽油引取税の免除措置が講じられず軽油引取税を石炭価格へ転嫁が出来ない場合は 石炭掘採事業者の純利益の大半が失われ 事業の存続が困難となる その結果 掘採後の現状復旧の費用が枯渇し 掘採場がそのまま放置され環境被害にも繋がりかねない また 国内炭の供給が止まれば 国内炭の利用を前提に設計されている発電所の運転が困難になりかねない したがって 課税免除措置の継続が必要である 該当なし ページ 23 1

87 政策体系における政策目的の位置付け エネルギー 環境資源 燃料 合理性 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 国内石炭の安定的な生産を図る 平成 30 年 4 月 1 日 ~ 平成 33 年 3 月 31 日 (3 年間 ) 国内石炭の安定的な生産を図る 軽油引取税の免除により国内石炭事業においては 過去 5 年平均 ( 平成 23 年度 ~27 年度 ) で石炭生産 1 トンあたり約 273 円の低減効果あり 引き続き 国内炭の国際競争力のある価格での安定的な生産体制の確保は重要であり 本税制は必要である 有効性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 平成 30 年度 ~ 平成 32 年度の適用者数は 8 社 ( 北海道のみ ) 本税制は 国内石炭掘採事業者が炭鉱構内で使用する重機の動力源としての軽油にかかる措置であり これによりその採掘原価をトン当たり 273 円程度低減する実効的効果がある 当該要望項目以外の税制上の支援措置 同様の政策目的に係るほかの支援措置や義務付け等はない 相当性 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 該当なし 該当なし 要望の措置の妥当性 国内炭は 市場原理の中 生産活動に対する国の支援なしに 生産しているところ 今後とも競争力のある価格での生産体制を維持するために本制度が必要 石炭生産においては 削岩 掘採 運搬等に多量の燃料を消費するため その燃料コストを低減させ 採掘原価の低減に直接寄与する軽油引取税の課税免除措置は 国内石炭の安定的な生産を図る上で適切な措置と考えられる ページ 23 2

88 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 < 算出方法 > 北海道経済産業局による各社への実績調査により 軽油使用数量に免除額 (32. 1 円 /L) を乗じ算出 (8 社合計 ) 平成 23 年度 373,772 平成 24 年度 352,971 平成 25 年度 336,881 平成 26 年度 300,943 平成 27 年度 307,743( 単位 : 千円 ) 軽油引取税の課税免除の特例措置 ( 総額 ) 25 年度 89,390,764 千円 26 年度 88,179,503 千円 27 年度 89,026,301 千円 本税制は 国内石炭掘採事業者が炭鉱構内で使用する重機の動力源としての軽油にかかる措置であり これによりその採掘原価を直接 低減する実効的効果がある 国内炭は 市場原理の中で生産活動に対する国の支援なしに石炭を生産し 生産量は国内消費の 0.7% ではあるが 国内資源として活用されている 国内炭の競争力のある価格での生産体制を維持していく上で 本制度は有効に活用されていると評価できる なお 政策評価法に基づき平成 23 年の事前評価等において 本措置の有効性は評価済み 石炭の安定供給確保を図る 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 現時点において安定的掘採及び供給を続けているため 目標は達成しているものの 将来的にも安定的な生産体制を維持することが目標であるため引き続き実施する必要がある これまでの要望経緯 昭和 36 年創設平成 21 年 ( 道路特定財源から一般財源化 ) 平成 24 年 3 年間の延長平成 27 年 3 年間の延長 ページ 23 3

89 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 24 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( 軽油引取税 ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 軽油引取税の課税免除の特例措置の延長 ( 鉱物の掘採事業を営む者のうち石灰石 鉱物掘採業 ) 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) さく岩機及び動力付試すい機並びに鉱物の掘採事業を営む者の事業場内において専ら鉱物の掘採 積込み又は運搬のために使用する機械 ( 道路運送車両法第 4 条の規定による登録を受けているものを除く ) の動力源の用途に供する軽油の引取りに係る軽油引取税の課税免税措置 特例措置の内容課税免税措置の適用を延長 関係条文 地方税法附則第 12 条の 2 の 7 第 1 項第 5 号地方税法施行令附則第 10 条の 2 の 2 第 7 項 減収見込額 要望理由 [ 初年度 ] ( 2,945) [ 平年度 ] ( 2,945) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的 我が国における鉱物資源の安定供給を中長期的かつ持続的に確保する 特に東日本大震災の復興需要や国土強靱化への対応 2020 年 ( 平成 32 年 ) の東京オリンピック パラリンピック競技大会 2027 年 ( 平成 39 年 ) に開業をめざすリニア中央新幹線に必要な石灰石等鉱物資源の安定供給 (2) 施策の必要性 石灰石等鉱物資源は コンクリート 鉄鋼 骨材等の製造に必要不可欠な基礎物資である 特に石灰石はセメントの主要原料のほか 鉄鋼を生産するのに必要な副原料 コンクリート用骨材 道路の路盤材等に利用され社会資本整備を支える重要な物資であるとともに 国内で自給できる貴重な鉱物資源である また 平成 23 年 3 月に発生した東日本大震災により倒壊した防潮堤 橋 道路等の公共インフラ設備や商業施設 住宅等の民間施設の復旧 復興工事には 今後膨大なセメント 骨材 鉄鋼等が必要とされている このため 石灰石等鉱物採掘事業者が安定的かつ中長期的に供給責任を果たしていくためには経営基盤の安定は不可欠 したがって 経営不安定化の大きな要因となる軽油引取税については 今後も課税免除措置の継続は必要 本要望に対応する縮減案 ページ 24 1

90 政策体系における政策目的の位置付け エネルギー 環境資源 燃料 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 国民生活に欠かせない基礎物資である石灰石等鉱物資源の中長期的な安定供給 3 年間の延長 軽油引取税の課税免除措置により石灰石等鉱物の掘採事業を営む者の経営基盤が安定するとともに生産コストの低減が図られ 鉱物資源の安定供給がなされること 政策目標の達成状況 我が国の操業している鉱山数は平成 28 年 4 月 1 日現在 373 鉱山 ( うち金属鉱山 13 非金属鉱山 360) であり 最も鉱山数が多いのは非金属鉱山の石灰石鉱山 (226 鉱山 次にけい石鉱山 (48 鉱山 ) となっており 金属鉱山では金 銀鉱山 (7 鉱山 ) が最も多い鉱山である 石灰石及びけい石は主要鉱物の国内生産による自給率が毎年ほぼ 100% で推移するとともに 金についても毎年一定の生産量を継続し 我が国の鉱物資源の安定供給に大きく貢献 主な鉱物の国内生産量 輸入量 輸出量及び推定自給率 ( 我が国鉱山からの供給率 ) 合理性 平成 24 年度平成 25 年度平成 26 年度平成 27 年度 単位 : 金 ( kg ) 石灰石 けい石 ( 千トン ) 金石灰石けい石 国内鉱山生産 7, ,485 9,095 生産量その他 ( 注 ) 84,603 輸入量 2, 輸出量 64,201 4, 推定自給率 24.23% % 99.76% 国内 鉱山生産 7, ,807 9,308 生産量 その他 ( 注 ) 67,169 輸入量 8, 輸出量 60,894 4, 推定自給率 33.60% % 99.76% 国内 鉱山生産 7, ,298 9,583 生産量 その他 ( 注 ) 73,078 輸入量 輸出量 71,481 4, 推定自給率 73.35% % 99.76% 国内 鉱山生産 7, ,624 8,862 生産量 その他 ( 注 ) 93,832 輸入量 3, 輸出量 120,495 5, 推定自給率 51.38% % 99.76% ( 注 ) 金は暦年データその他 : 輸入鉱石を国内で製錬し生産された金 再生金 ページ 24 2

91 推定自給率 国内鉱山生産 /( 国内生産 + 輸入量 輸出量 ) 100 出典 (1) 金 1 国内生産量 ( 鉱山生産 ): 生産動態統計 2 国内生産量 ( その他 ) 輸入量 輸出量 : 資源エネルギー庁貴金属流通統計調査 (2) 石灰石 けい石 1 国内生産量 ( 鉱山生産 ): 生産動態統計 2 輸入量 輸出量 : 財務省貿易統計 主な用途 金 : 電子部品 触媒等石灰石 : セメント原料 コンクリート用骨材 鉄鋼原料等けい石 : セメント原料 ガラス 陶芸原料等 要望の措置の適用見込み 軽油引取税課税免除適用件数 免税軽油使用数量及び減収額の見込み 適用件数 ( 鉱山数 ) 免税軽油使用量 (kl) 減収額 ( 百万円 ) 平成 28 年度 ,732 2,945 平成 29 年度 ,732 2,945 平成 30 年度 ,732 2,945 平成 31 年度 ,732 2,945 有効性 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当省が行った実態調査のうち 中小企業の掘採事業者の直近の経営状況は 2 割程度が赤字であったが 仮に本措置が廃止となり軽油引取税が課税されることとなると 赤字企業の割合は 4 割に上昇する見込みであり 増税による経営状況の悪化により 廃業 倒産が多数発生することが懸念され 事業者にとって また地域雇用において その影響度は極めて大きいことが予見される また 中小事業者の事業継続が困難になった場合 閉山時に必要な緑化修復や埋戻し工事に必要な経費が十分積み立てられないまま閉山を迎えることとなり その結果 緑地化や補強工事が行われないまま跡地が放置され 陥没等が生じかねないこととなる このため 本措置は地方圏で事業を展開する掘採事業者の安定的な事業の継続に資し 鉱物資源の安定供給確保に有効な手段であるとともに 安倍内閣が取り組む地域経済活性化や国土強靭化にも大いに貢献することとなる 相当性 当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 なし なし なし 石灰石等鉱物資源は 社会資本整備を支える重要な物資であるとともに 国内で自給できる貴重な鉱物資源である 例えば 東日本大震災復興では 倒壊した防潮堤 橋 道路等の公共インフラ設備や商業施設 住宅等の民間施設の復旧 復興工事に必要とされる膨大なセメント 骨材 鉄鋼等の供給を支えてきた このため 石灰石等鉱物資源採掘事業者が安定的かつ中長期的に供給責任を果たしていくために経営基盤の安定は不可欠 したがって 経営不安化の大きな要因となる軽油引取税については 今後も課税免除措置の継続は必要 ページ 24 3

92 我が国の金属 非金属鉱山 (373 鉱山 ( 平成 28 年 4 月 1 日現在 ) では 採取する鉱物の種類に関わらず 削岩機 積み込み機械 運搬機械等 軽油を燃料とする重機類を使用する作業を行っていることから 全ての事業者は当該課税免除措置を受けているものと推測 税負担軽減措置等の適用実績 軽油引取税課税免除適用件数 免税軽油使用数量及び減収額 適用件数 免税軽油使用量 減収額 ( 鉱山数 ) (kl) ( 百万円 ) 平成 24 年度 ,939 2,983 平成 25 年度 ,932 3,144 平成 26 年度 ,941 3,112 平成 27 年度 ,642 3,006 適用件数 ( 鉱山数 ) 経済産業省調べ 免税軽油使用量 鉱物生産量当たりの免税軽油使用量に生産量を乗じて算出 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 石灰石等鉱物資源は コンクリート 鉄鋼 骨材等の製造に必要不可欠な基礎物資である 特に石灰石はセメントの主要原料のほか 鉄鋼を生産するのに必要な副原料 コンクリート用骨材 道路の路盤材等に利用され社会資本整備を支える重要な物資であるとともに 国内で自給できる貴重な鉱物資源である 軽油引取税の課税免除措置がなされない場合 製品価格の上昇により社会資本整備及び東日本大震災により倒壊した防潮堤 橋 道路等の公共インフラ設備や商業施設 住宅等の民間施設の復旧 復興工事に対し 費用的制約から遅延するなど 国民生活全体に大きな影響を及ぼす恐れがある また 取引先も価格が上昇した製品を避けることから 当該課税分を製品コストに転嫁することができない場合 経営状況の悪化による事業者の廃業 倒産が相次ぎ 鉱物資源の安定供給ができなくなくなる可能性が高くなり 結果的に国民の生活を維持する社会資本整備や大震災の復旧 復興に大きな影響を及ぼす恐れがある 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯昭和 31 年度 ( 創設 ) 課税免除対象用途は さく岩機及び動力付試すい機の動力源 昭和 34 年度 ( 拡充 ) 課税免除対象用途を さく岩機及び動力付試すい機並びに鉱物の掘採事業を営む者の事業場内においてもつぱら鉱物の掘採及び運搬のために使用されるパワーショベル ブルドーザー及びダンプカー ( 道路運送車両法第四条の規定による登録を受けているものを除く ) の動力源 に改正昭和 36 年度 ( 拡充 ) 課税免除対象用途を さく岩機及び動力付試すい機並びに鉱物 ( 岩石を含む ) の掘採事業を営む者の事業場内においてもつぱら鉱物の掘採及び運搬のために使用されるパワーショベル ブルドーザーその他これらに類する機械及びダンプカー ( 道路運送車両法第四条の規定による登録を受けているものを除く ) の動力源 に改正 ページ 24 4

93 昭和 37 年度 ( 拡充 ) 課税免除対象用途を さく岩機及び動力付試すい機並びに鉱物 ( 岩石及び砂利を含む ) の掘採事業を営む者の事業場内においてもつぱら鉱物 ( 岩石及び砂利を含む ) の掘採 積込み又は運搬のために使用する機械 ( 道路運送車両法第四条の規定による登録を受けているものを除く ) の動力源 に改正昭和 46 年度 ( 拡充 ) 課税免除対象用途を さく岩機及び動力付試すい機並びに鉱物の掘採事業を営む者の事業場 ( 砂利を洗浄する場所を含む ) 内においてもっぱら鉱物の掘採 積込み又は運搬のために使用する機械 ( 道路運送車両法第四条の規定による登録を受けているものを除く ) の動力源 に改正 ( 平成 21 年度より軽油引取税は道路特定財源から一般財源に改正 ) 平成 21 年度課税免除措置を 3 年間延長平成 24 年度課税免除措置を 3 年間延長平成 27 年度課税免除措置を 3 年間延長 ページ 24 5

94 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 25 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( 軽油引取税 ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 軽油引取税の課税免除の特例措置の延長 ( 電気供給業 ) 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 1 汽力発電装置の助燃 ( 軽油専焼バーナー及び重油加熱バーナーによるものに限る ) の用途 2 ガスタービン発電装置の動力源の用途に供する軽油について 1KL につき 32,100 円 (32.1 円 /L) の課税免除 特例措置の内容電気供給業において軽油を上記の設備に使用する場合は 軽油引取税を免除とする措置を 3 年間延長する 関係条文 減収見込額 要望理由 本要望に対応する縮減案 地方税法附則第 12 条の 2 の 7 第 1 項 5 号地方税法施行令附則第 10 条の 2 の 2 第 7 項 [ 初年度 ] ( 4,884 ) [ 平年度 ] ( 4,884 ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的エネルギー基本計画 ( 平成 26 年 4 月閣議決定 ) では 安全性 (Safety) を前提とした上で エネルギーの安定供給 (Energy Security) を第一とし 経済効率性の向上による低コストでのエネルギー供給 (Economic Efficiency) を実現し 同時に 環境への適合 (Environment) を図ることをエネルギー政策の基本的視点とするとともに 国際的視点 経済成長の視点を重要な視点としている これらの基本的な視点の下 多層化 多様化した柔軟なエネルギー需給構造 の実現のための電力政策を着実に推進する (2) 施策の必要性本措置による免税額分は 電気料金原価の低廉化を通じて需要家に還元されており 国民生活や産業活動の基礎である電気料金の低廉化 安定化のため 本措置を存続する必要がある また 原発の停止により 火力発電による電力供給割合が高まっていること等から 火力発電所の起動 停止による需給調整はさらに重要性が増している 軽油は火力発電所の起動時に多く消費されるため 本措置がなければ 火力発電所の需給調整機能が阻害されることにもなりかねない さらに 仮に本措置がなくなると 軽油による発電単価が大幅に上昇するため 電気事業者が軽油を燃料とする発電設備を持つインセンティブが失われ ひいては 需給逼迫時の供給力不足が懸念される事態にもつながりかねない ページ 25 1

95 合理性政策体系における政策目的の位置付け エネルギー 環境電力 ガス 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 安定的かつ効率的な供給の確保 環境への適合を確保するための電力政策を着実に推進する また 火力発電は 安定供給及び経済性の確保の観点に加え 再生可能エネルギー由来の電気の大量導入時の系統安定化対策において今後とも必要不可欠である 平成 30 年 4 月 1 日から平成 33 年 3 月 31 日までの 3 年間 政策の達成目標と同様 下記に示すとおり 汽力発電は重要な電源として活用しており 汽力の助燃に当たっては 助燃用途として考え得る燃料 ( 重油 ) と比べ排出係数の低い軽油を用い環境適合を図っている 本政策目的は一過性のものではなく 継続して行うことが重要であり そのためには引き続き措置することが必要である 政策目標の達成状況 < 参考 : 総発電電力量に占める電源 ( 汽力 原子力 水力 ) 別発電電力量割合 > ( 単位 :%) H23 H24 H25 H26 H27 H28(H29.1 時点 ) 気力 原子力 水力 有効性 出典 : 電力調査統計 適用件数 :56 社 ( 汽力発電装置 :50 件 ガスタービン発電装置 6 件 ) ( 平成 27 年度実績値 出典 : 総務省による道府県税の課税状況等に関する調査 H ) 適用対象者 : 発電事業者等 ( 旧一般電気事業者 旧卸電気事業者等 ) < 適用量について > 汽力発電装置の用途 ( 単位 :kl) H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 要望の措置の適用見込み 使用量 162, , , , , , ,164 ガスタービン発電装置の動力源の用途 ( 単位 : kl) H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 使用量 247,119 44,457 74,797 5,498 9,638 5,998 5,000 旧一般電気事業者等より聞き取り ( 注 : 平成 26 年度及び平成 27 年度については旧一般電気事業者 10 社 それ以外の年度については電源開発を含む ) 数値については H24~H28 年度は実績値であり H29,H30 年度は推計値 (H29 年 5 月時点 ) を記載 ページ 25 2

96 相当性 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 軽油は 着火性が高く 始動が容易であり 燃料中に不純物を含まず粘度が適当であるため 噴霧がしやすく 汽力発電を円滑に行うために必要不可欠である 単価の安い重油ではなく 軽油を助燃用に用いているのはそのためであり それは 安定供給を確保することと環境への適合を図ることの双方の目的を達成するための有効な手段である また 現在 電気事業営業費用に占める 燃料費の割合は約 20% にのぼり 多額の燃料費が必要であることが確実となっている 特に 公共料金規制のある電気事業については 料金の値上げの抑制及び安定化を図り 需要家の負担を最小にする必要がある 使用済燃料再処理準備金( 国税 法人税 ) 原子力発電施設解体準備金( 国税 法人税 ) 変電又は送電施設に対する固定資産税の課税標準の特例( 地方税 固定資産税 ) 電気供給業の課税標準の算定にあたって託送料金を控除する特例措置 ( 地方税 法人事業税 ) 要望の措置の妥当性 本措置については 元来 発電用途は 道路との関連がなかったことから免税されていたが 平成 21 年に道路特定財源から一般財源化されたことに伴い 原料用途以外は附則により激変緩和措置的に時限措置とされたものである しかし 電気供給業における用途については 現在 環境への負荷等を踏まえると燃料の代替が難しく また 今後の汽力発電ニーズも引き続き高い 汽力発電の調整力 機動力の観点から 軽油は引き続き必要となる その際の影響額も無視できるものではない また ガスタービン発電装置については 比較的短期間での設置が可能なことなどから 東日本大震災等に伴う供給力不足対策として重要な役割を担っており 緊急時の代替電源としての有用性は引き続き認められる ページ 25 3

97 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 旧一般電気事業者等 ( 注 : 平成 26 年度及び平成 27 年度については旧一般電気事業者 10 社 それ以外の年度については電源開発を含む ) の適用実績は以下の通り 平成 24 年度 13,164 百万円 平成 25 年度 7,452 百万円 平成 26 年度 6,787 百万円 平成 27 年度 4,038 百万円 平成 28 年度 4,532 百万円 適用総額の種類 : 税額適用実績平成 25 年度 89,390,764 千円の内数平成 26 年度 88,179,503 千円の内数平成 27 年度 89,026,301 千円の内数 < 総発電電力量に占める汽力発電電力量割合 (%) 及び負担軽減額 ( 銭 /kwh)> 平成 24 年度 89.5% 1.5 銭 /kwh 平成 25 年度 90.2% 0.8 銭 /kwh 平成 26 年度 90.8% 0.8 銭 /kwh 平成 27 年度 88.6% 0.5 銭 /kwh 火力発電は 安定供給及び経済性の確保の観点に加え 再生可能エネルギー由来の電気の大量導入時の系統安定化対策において今後とも必要不可欠である CO2 の排出を極力抑制しつつ 適切に火力発電を行っていくことが重要であり そのために軽油は無くてはならない燃料である また 需要家の料金負担の抑制に寄与している 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 軽油使用量 (kl) CO2 排出量 1 軽油 (tco2) 2 重油 (tco2) 増加排出量 (21) < 参考 : 同使用量による燃料種別 CO2 排出量の比較 > H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 410, , , , , ,969 86,164 1,058, , , , , , ,103 1,111, , , , , , ,604 53,313 30,181 27,487 16,357 18,357 20,276 12,501 燃料使用量に温対法に基づく排出係数を乗じて算出 ( 軽油 :2.58(tCO2/kl) A 重油 :2.71(tCO2/kl)) 数値については H24~H28 年度は実績値であり H29 年度以降は推計値を記載 旧一般電気事業者 10 社より聞き取り ページ 25 4

98 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 安定的かつ効率的な供給の確保 環境への適合を確保するための電力政策を着実に推進する また 火力発電は 安定供給及び経済性の確保の観点に加え 再生可能エネルギー由来の電気の大量導入時の系統安定化対策において今後とも必要不可欠である 高効率化技術等による低炭素化を徹底的に進め CO2 の排出を極力抑制しつつ 適切な活用を図る 概ね達成している 昭和 32 年度創設平成 21 年度 3 年間の期限の設定平成 24 年度 3 年間の期限の設定平成 27 年度 3 年間の期限の設定 ページ 25 5

99 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 26 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( 軽油引取税 ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 軽油引取税の課税免除の特例措置の延長 ( 地熱資源開発事業 ) 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 地熱資源開発のために使用する 動力付試すい機 の動力源で使用する軽油に関し 軽油引取税 (1kL につき 32,100 円 (32.1 円 /L)) の課税免除の対象とする 特例措置の内容上記の用途で使用する軽油について 軽油引取税の課税免除の対象とする措置を 3 年間延長する 関係条文 地方税法附則第 12 条の 2 の 7 第 1 項第 5 号地方税法施行令附則第 10 条の 2 の 2 第 7 項 減収見込額 要望理由 [ 初年度 ] ( 114 ) [ 平年度 ] ( 114 ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的ベースロード電源となる再生可能エネルギーである地熱発電について 日本は世界第 3 位の地熱資源量を有する国であることから 今後更なる導入拡大を進める (2) 施策の必要性エネルギー基本計画 ( 平成 26 年 4 月閣議決定 ) において 地熱発電は導入加速に向けた取組を強化すべき電源として位置づけられており 長期エネルギー需給見通し ( 平成 27 年 7 月経済産業省決定 ) においては 2030 年度に設備容量を現状 ( 約 51 万 kw) の約 3 倍の約 140~155 万 kw まで増加させることを目標としている 一方 地熱発電に用いる井戸の掘削に係る費用は 地熱発電所の開発費用全体の約 3 割に上り 地熱開発事業者にとって大きな負担となっている そのため 井戸の掘削に用いる 動力付試すい機 の運転経費を低減することが 地熱開発事業者の負担軽減に繋がる 以上を踏まえ 本税制により 動力付試すい機 の動力源で使用する軽油に係るコストを低減することで 地熱開発事業者の開発コストを低減し 地熱発電の導入拡大を図る 本要望に対応する縮減案 ページ 26 1

100 合理性 有効性 相当性 政策体系における政策目的の位置付け 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 エネルギー 環境新エネルギー 省エネルギー 地熱開発事業者の開発コストを低減し 地熱発電の導入拡大を図るため 本特例措置により 地熱発電に用いる井戸の掘削コストを約 1.8% 低減させる 平成 30 年 4 月 1 日から平成 33 年 3 月 31 日までの 3 年間 地熱発電に用いる井戸の掘削コストが約 1.8% 低減することが見込まれる 以下に示すとおり 掘削コストは低減されていることから 引き続き本特例措置を活用し 地熱発電の導入拡大を図るため 本特例措置を継続することが必要である 掘削コストの低減状況 平成 24 年度 1.62% 平成 25 年度 1.61% 平成 26 年度 1.50% 平成 27 年度 1.00% 平成 28 年度 0.91% ( 課税免除の特例措置適用事業者へのヒアリングによる ) 適用見込み ( 法人 ) 平成 29 年度 4 件 54 百万円 1,686kL 平成 30 年度 6 件 114 百万円 3,543kL 平成 31 年度 6 件 117 百万円 3,653kL 平成 32 年度 4 件 93 百万円 2,888kL ( 課税免除の特例措置適用事業者へのヒアリングによる ) 本特例措置が延長されない場合 掘削コストが約 1.8% 上昇し 地熱開発事業者の開発コストが増加するため 地熱発電の導入促進が鈍り 2030 年度における導入目標を達成できない恐れがある 地熱資源量の把握のための調査事業費補助金 ( 平成 29 年度予算額 :90 億円 ) 地熱資源量の把握のための調査事業費補助金 は 事業者が実施する地熱資源量の把握に向けた地表調査や掘削調査等の開発の難度が高い初期調査に対して 特に大規模案件を中心に支援を行うことを目的としている 一方 本特例措置は 掘削に必要な燃料費負担の低減が目的であり 本特例措置と上記の補助金との相乗効果により 地熱開発事業者の事業リスクを低減させ 地熱発電の導入拡大を図ることができる 本特例措置が延長されない場合 掘削コストが増大することから 地熱発電の導入促進に影響を及ぼし 2030 年度における導入目標を達成できない恐れがある そのため 引き続き 地熱発電の導入促進を進めるためには 延長が不可欠 ページ 26 2

101 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 適用状況 ( 法人 ) 平成 24 年度 5 件 39 百万円 1,219kL 平成 25 年度 9 件 58 百万円 1,803kL 平成 26 年度 4 件 29 百万円 896kL 平成 27 年度 4 件 29 百万円 897kL 平成 28 年度 1 件 13 百万円 415kL ( 課税免除の特例措置適用事業者へのヒアリングによる ) 適用総額の種類 税額 適用実績 平成 25 年度 89,390,764 千円 平成 26 年度 88,179,503 千円 平成 27 年度 89,026,301 千円 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 本特例措置により 掘削コストは約 1.8% 減少する 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 昭和 55 年度創設平成 21 年度 3 年間延長平成 24 年度 3 年間延長平成 27 年度 3 年間延長 ページ 26 3

102 No 27 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 関係条文 原子力発電施設解体準備金の見直し等 特例措置の対象( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 特定原子力発電施設の解体費用は 原子力事業者の責任で行われるべきものであることから 原子力発電所が稼働中に当該費用の確保に務めることが重要であり 当該解体費用を積立時に損金の額に算入 ( 取戻時に益金の額に算入 ) する措置を講ずる 特例措置の内容原子力発電施設解体準備金に係る措置の見直しを行う 総合資源エネルギー調査会基本政策分科会電力システム改革貫徹のための政策小委員会 中間とりまとめにおいて, 原子力発電施設解体引当金の引当期間について 電力自由化が進展した新たな環境下においても 廃炉作業に要する費用は原子力事業者が負担することが原則であること等を踏まえ 料金規制が撤廃された中でも確実に資金を確保することができるよう 現行の原則 50 年から 原則 40 年とすること等の提言がされた 一方で 財務的な影響を理由に廃炉を躊躇させないという廃炉会計制度の趣旨を踏まえ 廃炉に伴って一括して費用計上が必要となるものについては 廃炉後も引き続き 分割して引き当ることを認める これらを含めた電力システム改革貫徹のための政策小委員会中間とりまとめに示された措置等を講ずるに当たり 現行の租税特別措置等について所要の見直しを行う 法人税 ( 租税特別措置法第 57 条の 4 及び第 68 条の 54 租税特別措置法施施行令第 33 条及び第 39 条の 82 租税特別措置法施行規則第 21 条の 11 及び第 22 条の 55) 減収見込額 要望理由 本要望に対応する縮減案 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的原子力発電所の解体費用を事前に積み立てることにより 安全 確実な解体を推進する (2) 施策の必要性現行の原子力発電施設解体引当金の引当期間は 福島第一原発の事故以降 原子力発電所の長期にわたる稼働停止が続き それまでの生産高比例法では引当が進まないといった課題が生じたことから 2013 年に 引当方法を定額法に 引当期間を運転期間 40 年に廃炉後の安全貯蔵期間 ( 運転終了から実際に解体が本格化するまでの期間 )10 年を加えた原則 50 年に変更したものである しかし 2016 年度の小売全面自由化に伴い更なる競争促進を見通すなか 廃炉に係る費用は原子力事業者が負担するという原則に鑑みると 廃炉に必要な資金の準備は 安全貯蔵期間に入る前 すなわち 廃炉前に引当を完了していることが 廃炉を円滑に実施する観点から より適切と考えられる ( 総合資源エネルギー調査会基本政策分科会電力システム改革貫徹のための政策小委員会中間とりまとめ ( 平成 29 年 2 月 ) において提言 ) 本とりまとめにおいて 原子力発電施設解体引当金の引当期間を 50 年から 40 年に短縮する必要があることとされた ( ) ことに伴い 原子力発電施設解体準備金に係る措置も見直す必要がある ( 原子炉等規制法に基づく運転期間の延長が認められた場合には 積立期間も延長とする ) ( ) なお 上記小委員会における 制度の事後的な変更によって事業者の財務基盤に影響を与えることは 原発の依存度低減というエネルギー政策の基本方針に沿って措置された廃炉会計制度の趣旨に反する との観点から 廃炉に伴って一括して費用計上が必要となるものについては 廃炉後も引き続き 分割して引き当てることを認める ページ 27 1

103 合理性有効性 政策体系における政策目的の位置付け 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置 エネルギー 環境電力 ガス 上記政策目的の下 原子力発電所の廃炉費用負担の平準化を図り 政策目的を充足しつつ 国民経済の発展に安定的に寄与することを目的とする また 原子力事業者が 長期間にわたる特定原子力発電施設の解体に必要な資金を確保し 安全 確実な実施を推進することを目指す 現在 解体に着手している特定原子力発電施設については 実際に積み立てられた本準備金を取り崩して解体費用に充てている これにより 原子力事業者の財務基盤を損なうような負担が生じることなく円滑に解体が行われている 適用件数 : 原子力発電施設 50 基適用事業者 : 発電事業者 10 者 原子力事業者が 長期間にわたる特定原子力発電施設の解体に必要な資金の確保に寄与 相当性 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 特定原子力発電施設の解体は 原子力事業者の責任で行われるべきものであることから 原子力発電所が稼働中に当該費用の確保に務めることが重要であり 当該解体費用を積立時に損金の額に算入 ( 取戻時に益金の額に算入 ) できる本税制上の支援措置は 政策目的を達成するための手段として妥当な措置である ページ 27 2

104 税負担軽減措置等の適用実績 適用件数 : 原子力発電施設 50 基適用事業者 : 発電事業者 10 者 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 1 租税特別措置法 57 条の 4 68 条の 54 2 単体 6 件 連結 4 件 3 単体 20,136 百万円 連結 29,133 百万円 原子力発電所の廃炉費用負担の平準化を図り 政策目的を充足しつつ 国民経済の発展に安定的に寄与することを目的とする また 原子力事業者が 長期間にわたる特定原子力発電施設の解体に必要な資金を確保し 安全 確実な実施を推進することを目指す 現在 解体に着手している特定原子力発電施設については 実際に積み立てられた本準備金を取り崩して解体費用に充てている これにより 財務基盤が損なうような負担が生じることなく円滑に解体が行われている 平成 2 年度平成 8 年度 創設設備利用率見直し (70% 73% 平成 8 年度は 71%) 平成 10 年度設備利用率の見直し (73% 75%) 平成 12 年度対象に解体放射性廃棄物処理処分費用を追加し 解体費用総額に占める原子力発電所固有の比率を見直し (85% 90%) たうえ 年数を見直し (27 年 40 年 ) 平成 15 年度設備利用率の見直し (75% 76%) 平成 20 年度対象に放射性廃棄物の放射性濃度の測定及び評価のための費用を追加平成 26 年度積立方法を定額法に 引当期間を原則 50 年に見直し ページ 27 3

105 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 28 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 申告 納税手続の電子化に向けた制度及び運用に係る所要の整備 特例措置の内容申告 納税等の税務手続きの一層の電子化の推進にあたっては 企業の事務負担軽減に資するよう 簡素で利便性の高い制度及び運用とすること 関係条文 減収見込額 要望理由 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的ビジネス環境を改善し 企業の生産性を向上させる観点から 企業が経済活動において直面する行政手続コストを削減する必要がある 税分野においては 電子申告等の利用率の大幅な向上が 行政コスト削減に寄与すると考えられることから 電子申告等の普及が望まれる したがって より一層の税務手続の電子化の推進にあたっては 上記の観点を踏まえた 簡素で利便性の高い制度及び運用になることが必要である (2) 施策の必要性未来投資戦略 2017( 平成 29 年 6 月 9 日閣議決定 ) にも記載のとおり 税分野も含めた行政手続の簡素化を事業者目線で進める必要がある 未来投資戦略 ( 平成 29 年 6 月 9 日閣議決定 ) 第 1 ポイント Ⅱ Society 5.0 に向けた横割課題 B. 価値の最大化を後押しする仕組み 2. 規制改革 行政手続の簡素化 IT 化の一体的推進目指すべき社会像 2020 年 3 月までに 行政手続コストが原則 20% 以上削減され 国内外の企業にとって世界で一番活動しやすい事業環境が提供されている 企業は 行政手続による不要な手間から解放され 本業である付加価値創造活動に専念している 行政手続について 事業者にとって使い勝手の良い形でオンライン化され 書式 様式が共通化され 一度提出した情報は二度求められない ( ワンスオンリー ) 本要望に対応する縮減案 第 2 具体的施策 Ⅱ Society 5.0 に向けた横割課題 B. 価値の最大化を後押しする仕組み 2. 規制改革 行政手続の簡素化 IT 化の一体的推進 (2) 新たに講ずべき具体的施策 (i) 政府横断での行政手続コスト削減の徹底 行政手続部会取りまとめ に沿って 各省庁は事業者目線で 2020 年 3 月までに事業者の行政手続コストの 20% 以上の削減を目指す ただし 国税 地方税 については 電子申告義務化の実現を前提として大法人の電子申告利用率 100% 等 別途の数値目標を設定し ( 中略 ) 対応する ページ 28 1

106 合理性政策体系における政策目的の位置付け 1. 経済産業 11 経済基盤政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 有効性要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 相当性当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 ページ 28 3

107 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 ページ 28 4

108 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 29 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( 地方消費税 ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 国際会計基準を踏まえた収益認識基準の導入に伴う所要の措置 特例措置の内容国際会計基準を踏まえた新たな収益認識基準についての国内での検討状況とその結果を踏まえ 企業の税負担の帰属年度の変動と事務負担に配慮する観点から 所要の措置を講ずる 関係条文 減収見込額 要望理由 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的 (2) 施策の必要性 本要望に対応する縮減案 ページ 29 1

109 合理性政策体系における政策目的の位置付け経済成長経済基盤政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 有効性要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 相当性当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 ページ 29 2

110 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 ページ 29 3

111 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 30 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 償却資産課税の見直し 特例措置の対象 ( 現行制度の概要 ) 課税主体 償却資産所在の市町村 ( 東京都 23 区の区域内は東京都が課税 ) 課税客体 償却資産 納税義務者 償却資産の所有者 評価方式 旧定率法の減価率により低減 評価額の最低限度 (5%) が存在 税率 標準税率 1.4% 特例措置の内容償却資産に係る固定資産税については 国際的にも希な税制であり 企業の投資の阻害要因となっていることから 地方法人課税全体の中で その廃止を含めた検討が引き続き必要 関係条文 地方税法第 341 条 地方税法施行令第 49 条他 減収見込額 要望理由 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的 我が国産業の空洞化とそれに伴う雇用機会の喪失が懸念される中 企業の国際競争力の強化及び国内立地の促進等を図るためには 企業の設備投資環境の改善を図ることが急務であり 赤字の中小企業を含め広く設備投資を喚起することが必要である このため 国際的に稀で国内における設備投資の阻害要因となっている償却資産に対する固定資産税のあり方を見直すことで 新規の設備投資を促進し 老朽化した設備の入替による生産性の向上や新規立地の増加を図ることにより産業の空洞化に歯止めをかける (2) 施策の必要性 企業は新規投資を行う際 償却資産に係る固定資産税負担を含めて採算性を判断することとなるが 海外には同様の制度を有する国は少ないことから相対的に国内投資の採算性が低下することとなり 企業の設備投資判断に悪影響を与えている 国内における設備投資が減少傾向にある中 投資あたりの収益率を改善するとともに 国外から国内へと投資先を変更するための判断要因の一つとして当該措置を実施することは極めて重要である 本要望に対応する縮減案 ページ 30 1

112 経済成長経済基盤 合理性 有効性 相当性 政策体系における政策目的の位置付け 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 ( 関連する閣議決定等 ) 法人税の改革について ( 平成 26 年 6 月 27 日政府税制調査会取りまとめ )( 抄 ) 2. 具体的な改革事項 (8) 地方法人課税の見直し ( 法人事業税を中心に ) 2 改革の方向性 ( 略 ) また 行政サービスの受益を広く負担し合う地方税の趣旨に鑑みれば 法人所得に過度に依存することなく 住民税や固定資産税等のあり方も含めて検討していくことが必要である 国内における新規設備投資を促進し 企業の競争力強化 国内の新規立地と事業継続を図る 恒久措置 企業の競争力強化に資する投資 国内立地の促進 当該措置の創設により 機械 装置等の償却資産に対する新規の設備投資促進効果が見込まれ 老朽化した設備の入替や新規設備投資の増加が見込まれる また 設備投資の増加による国内生産の増加や新規の企業立地等により 雇用機会の創出や雇用者所得の増加等を通じた我が国経済の活性化が見込まれる 302

113 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 継続要望 これまでの要望経緯 ページ 30 3

114 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 31 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 地方法人課税の見直し 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 法人住民税均等割資本金等の額等に応じて定額の負担を求める [ 税率 ] 道府県民税 : 2~80 万円市町村民税 : 5~300 万円 法人税割 法人税額に応じた負担を求める [ 税率 ] 道府県民税 : 法人税額の 3.2% 市町村民税 : 法人税額の 9.7% 法人事業税 電気供給業 ガス供給業 保険業以外の事業 資本金 1 億円超の普通法人 所得割 ( 税率 :0.7%) 年 800 円超の所得 ( 外形課税対象法人 ) 外形標準課税 ( 付加価値割 :1.2% 資本割 :0.5%) 資本金 1 億円以下の普通法人 ( 所得割 ( 税率 :6.7 %) 年 800 万円超の所得 ) 電気供給業 ガス供給業 保険業 ( 収入割 ( 税率 :0.9 %)) 地方法人特別税 電気供給業 ガス供給業 保険業以外の事業 資本金 1 億円超の普通法人 ( 基準法人所得割額 414.2%) ( 外形課税対象法人 ) 資本金 1 億円以下の普通法人 ( 基準法人所得割額 43.2%) 電気供給業 ガス供給業 保険業を営む法人 ( 基準法人収入割額 43.2%) 特例措置の内容 地方法人課税について 国 地方の法人税の改革において 住民税や固定資産税を含む地方税全体のあり方とその中での法人課税の位置づけを再検討することが必要とされたことを踏まえ そのあり方を見直すことが必要 関係条文 減収見込額 地方税法第二章道府県の普通税第一節道府県民税 第二節事業税 / 第三章市町村の普通税第一節市町村民税地方法人特別税等に関する暫定措置法等 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) ページ 31 1

115 要望理由 (1) 政策目的 地域的な偏在性が大きく 景気の動向に左右され税収が不安定な地方法人二税について地方税全体の中でそのあり方を見直すことにより 日本に立地する企業の競争力強化と外資系企業の立地促進 国内雇用の確保を図る (2) 施策の必要性 我が国産業の空洞化とそれに伴う雇用機会の喪失が懸念される中 企業の国際競争力の強化及び国内立地の促進を図るための環境改善が急務 このため 法人に過度に依存することがないよう法人課税の位置づけを再検討し 地方法人課税のあり方を見直す必要がある また その際は 以下のような指摘も踏まえつつ 検討していく必要がある 1. 法人所得の地理的偏在により 自治体間の税収格差につながっている 2. 他の税項目に比べ変動が大きく 自立的 安定的な地域的経営を行う基幹税として問題がある 3. 応益性の観点から 行政サービスの受益と企業の税負担のバランスが不明瞭である 4. 選挙権を行使できない法人に対して 自治体が超過課税を行っている 5. 国税と地方税の計算方法の相違等により 事務負担が過大であることや 連結納税制度がなく損益通算ができない等の問題がある 本要望に対応する縮減案 ページ 312

116 経済成長経済基盤 ( 関連する閣議決定等 ) 経済財政運営と改革の基本方針 2015 について ( 平成 27 年 6 月 30 日閣議決定 )( 抄 ) (1) 歳入改革 2 税制の構造改革 ( 改革の基本方針 ) ⅰ) 成長志向の法人税改革 現在進めている成長志向の法人税改革をできるだけ早期に完了する 合理性 政策体系における政策目的の位置付け 法人税の改革について ( 平成 26 年 6 月 27 日政府税制調査会取りまとめ )( 抄 ) 1. 法人税改革の趣旨 ( 略 ) 国 地方の法人税率の 3 分の 1 を地方法人課税が占めることを考えれば 地方法人課税の見直しは 法人税改革の重要な柱である 地方税は行政サービスの対価を広く受益者で負担するという 応益課税 の考え方が重要であることを踏まえ 住民税や固定資産税を含む地方税全体のあり方と そのなかでの法人課税の位置づけを再検討することが必要である 立地競争力を高めたり 新規開業を促したりすることは 地方の経済活力においてもきわめて重要であり その意味でも法人に過度に依存することがないよう法人課税の位置づけを再検討しなければならない 2. 具体的な改革事項 (8) 地方法人課税の見直し ( 法人事業税を中心に ) 2 改革の方向性 ( 略 ) また 行政サービスの受益を広く負担し合う地方税の趣旨に鑑みれば 法人所得に過度に依存することなく 住民税や固定資産税等のあり方も含めて検討していくことが必要である 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 企業の競争力強化 国内立地の促進 国内雇用の確保恒久措置企業の競争力強化 国内立地の促進 国内雇用の確保 有効性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 企業立地環境の改善により 企業の競争力の強化 外資系企業の立地促進 国内雇用の確保等の効果が見込まれる ページ 313

117 当該要望項目以外の税制上の支援措置 相当性 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 継続要望 ページ 31 4

118 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 32 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 事業所税のあり方の検討 事業所税は 人口 30 万以上の市で地方税法及び同施行令で定める市において 従業者給与総額 ( 従業者割 ) と事業所床面積 ( 資産割 ) に応じて課されるため 企業の担税力や経営状況にかかわらず課税される結果 不合理であるとの指摘がある また 資本金 1 億円超の企業においては 課税標準が重複している外形標準課税に加えて 更に過剰な負担であるとの指摘がある こうした指摘を念頭におきつつ 事業所税の制度創設時の目的を再確認した上で 本制度が本当に存在意義を有するか 速やかに検証することが求められる 関係条文 地方税法第 4 章第 5 節事業所税等 減収見込額 要望理由 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的 (2) 施策の必要性 本要望に対応する縮減案 ページ 32 1

119 経済成長経済基盤 合理性 政策体系における政策目的の位置付け ( 関連する税制改正大綱 閣議決定等 ) 法人税の改革について ( 平成 26 年 6 月 27 日政府税調とりまとめ ) 1. 法人税改革の趣旨国 地方の法人税率の 3 分の 1 を地方法人課税が占めることを考えれば 地方法人課税の見直しは 法人税改革の重要な柱である 地方税は行政サービスの対価を広く受益者で負担するという 応益課税 の考え方が重要であることを踏まえ 住民税や固定資産税を含む地方税全体のあり方と そのなかでの法人課税の位置づけを再検討することが必要である 立地競争力を高めたり 新規開業を促したりすることは 地方の経済活力においてもきわめて重要であり その意味でも法人に過度に依存することがないよう法人課税の位置づけを再検討しなければならない 2. 具体的な改革事項 (8) 地方法人課税の見直し ( 法人事業税を中心に ) また 行政サービスの受益を広く負担し合う地方税の趣旨に鑑みれば 法人所得に過度に依存することなく 住民税や固定資産税等のあり方も含めて検討していくことが必要である 有効性 相当性 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 ページ 32 2

120 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 継続要望 これまでの要望経緯 ページ 32 3

121 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 33 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 小規模企業等に係る税制のあり方の検討 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 小規模企業等に係る税制のあり方の検討 特例措置の内容 持続的経営や成長志向の活動を行う個人事業主を含む小規模事業者が直面する事業承継や事業主報酬などの課題を踏まえ その振興を図る観点から 個人事業主 同族会社 給与所得者の課税のバランス等にも配慮しつつ 個人と法人成り企業に対する課税のバランスを図るための外国の制度も参考に 今後の個人所得課税改革において給与所得控除などの 所得の種類に応じた控除 と 人的控除 のあり方を全体として見直すことを含め 所得税 法人税を通じて総合的に検討する 関係条文 減収見込額 要望理由 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的 例えば 法人の場合は 一定の条件を満たす事業主給与の損金算入が認められ かつ給与所得控除の額が所得金額に応じて逓増する仕組みになっていることに比べ 個人の場合は 青色申告特別控除は所得金額に関わらず定額の控除であり 事業所得を得るために要する個人事業主の 勤労 への評価を反映していないとの指摘がある そのため 個人事業主の事業主報酬に係る勤労性に配慮しつつ その振興を図る観点から 個人事業主 同族会社 給与所得者の課税のバランス等にも配慮しつつ 個人と法人成り企業に対する課税のバランスを図るための外国の制度も参考に 今後の個人所得課税改革において給与所得控除などの 所得の種類に応じた控除 と 人的控除 のあり方を全体として見直すことを含め 所得税 法人税を通じて総合的に検討する (2) 施策の必要性 上記の 政策目的 に同じ 本要望に対応する縮減案 担当者等 ( 連絡先 ) 担当課 : 中小企業庁事業環境部財務課 ( 課長 ) 菊川人吾 ( 課長補佐 ) 山本聡一 上野正樹 ( 担当 ) 横倉幹人 坂田瑛一電話 :( 代表 ) ( 内線 )5281( 直通 ) (FAX) 担当メールアト レス : yokokuramikito@meti.go.jp sakataeiichi@meti.go.jp ページ 33 1

122 合理性政策体系における政策目的の位置付け中小企業 地域経済事業環境整備政策の達成目標小規模企業等に係る税制のあり方については 個人事業主 同族会社 給与所得者の課税のバランス等にも配慮しつつ 個人と法人成り企業に対する課税のバランスを図るための外国の制度も参考に 今後の個人所得課税改革において給与所得控除などの 所得の種類に応じた控除 と 人的控除 のあり方を全体として見直すことを含め 所得税 法人税を通じて総合的に検討する 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 有効性要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 相当性当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性シャウプ勧告においては 当時給与所得者に認められていた勤労控除について 所得の大部分が財産の所有に起因するのではなく 個人の努力によって得られたという点において 農業所得および中小商工所得にも同様に適用されるべきである とされている また 平成 29 年度税制改正大綱においても 個人事業主 同族会社 給与所得者の課税のバランス等にも配慮しつつ 個人と法人成り企業に対する課税のバランスを図るための外国の制度も参考に 今後の個人所得課税改革において給与所得控除などの 所得の種類に応じた控除 と 人的控除 のあり方を全体として見直すことを含め 所得税 法人税を通じて総合的に検討する とされており 妥当である ページ 33 2

123 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 ページ 333

124 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 ページ 33 4

125 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 34 府省庁名経済産業省 対象税目 要望項目名 個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( 自動車取得税 自動車税 軽自動車税 ) 車体課税の抜本的見直し 要望内容 ( 概要 ) 平成 29 年度与党税制改正大綱等を踏まえ ユーザー負担の軽減や簡素化等の観点から 自動車重量税の当分の間税率の廃止を前提にしつつ 自動車税の税率引下げ等の車体課税の抜本的な見直しに向けた検討を行い 必要な措置を講ずる 関係条文 減収見込額 要望理由 自動車取得税 : 地方税法第 113 条 ~ 第 143 条 附則第 12 条の 2 の 2~ 第 12 条の 2 の 5 地方税法施行令第 42 条 ~ 第 42 条の 11 地方税法施行規則第 8 条の 14~ 第 8 条の 27 附則第 4 条の 3~ 附則第 4 条の 6 の 2 自動車税 : 地方税法第 145 条 ~ 第 177 条 附則第 12 条の 3 地方税法施行令第 44 条 ~ 第 44 条の 3 地方税法施行規則附則第 5 条及び第 5 条の 2 附則第 5 条及び第 5 条の 2 軽自動車税 : 地方税法第 442 条 ~ 第 463 条 附則第 30 条 地方税法施行令第 52 条の 18 地方税法施行規則第 15 条の 8 及び第 16 条 附則第 8 条の 3 の 3 [ 初年度 ] ( 精査中 ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的 1 平成 29 年度与党税制改正大綱等を踏まえ ユーザー負担の軽減や簡素化等の観点から 自動車重量税の当分の間税率の廃止を前提にしつつ 自動車税の税率引下げ等の車体課税の抜本的な見直しに向けた検討を行い 必要な措置を講ずる 2 自動車市場の拡大を通じて自動車産業ひいては日本経済全体の活性化を図るため 簡素化 ユーザー負担軽減による国内市場の活性化 国内の産業 雇用基盤の維持 強化 環境対策の促進を行い 税制の簡素化 より一層のユーザー負担の軽減 グリーン化を可能とする 恒久措置を含む車体課税の抜本的な見直しを行い 車体課税の複雑かつ過大な負担等による自動車需要の落ち込みと日本経済への悪影響を回避する 3 気候変動 環境 エネルギー制約に対応するため 次世代自動車をはじめとする環境性能に優れた自動車の普及促進を図る 特に次世代自動車は 我が国自動車産業が先行して開発 市場投入しており 有望な成長分野であるため その普及拡大により更なる競争力強化を図る (2) 施策の必要性 1 自動車取得税及び自動車重量税については 税制抜本改革法第 7 条第 1 号カにおいて 国及び地方を通じた関連税制の在り方の見直しを行い 安定的な財源を確保した上で 地方財政にも配慮しつつ 簡素化 負担の軽減 グリーン化を図る観点から見直しを行うこととされているところ また 平成 29 年度与党税制改正大綱において 消費税率 10% への引上げの前後における駆け込み需要及び反動減対策に万全を期す必要があり 自動車をめぐるグローバルな環境 自動車に係る行政サービス等を踏まえ 簡素化 自動車ユーザーの負担の軽減 グリーン化 登録車と軽自動車との課税のバランスを図る観点から 平成 31 年度税制改正までに 安定的な財源を確保し 地方財政に影響を与えないよう配慮しつつ 自動車の保有に係る税負担の軽減に関し総合的な検討を行い 必要な措置を講ずる とされている とされている 以下記載の通り 自動車需要が日本経済に与える影響力の大きさを鑑み ユーザー負担の軽減 低迷する国内販売 生産の底上げ等に資する対策が必要 ページ 341

126 2 3 国内自動車市場はバブル期をピークに縮小しており (1990 年度 :780 万台 2016 年度 :508 万台 ) 2014 年度は消費税 8% への引上げの影響により前年度と比べて大きく減少 また また 2015 年度も不透明な景気情勢や漸進な円高の中 500 万台を割り込むなど引き続き減少が続いた 2016 年度は 500 万台をやっと越えたものの 中長期的に見れば減少傾向が継続 一方で 自動車産業は裾野が広く 関連産業を含めて 500 万人超 ( 全就業人口の約 1 割 ) の雇用を生み出し 自動車製造業の出荷額は主要製造業の約 2 割 ( 約 53 兆円 ) を占めるなど他産業への生産波及効果も大きい基幹産業 国内販売 生産台数の低迷は国内の雇用や生産基盤の維持を困難にし 中小企業 地方経済を含む日本経済全体に大きな影響を与える 自動車は消費者の経済 社会活動を支える生活必需品であるが 取得段階で自動車取得税 保有段階で自動車重量税のほかに自動車税 ( 又は軽自動車税 ) の 3 つの税が課されているため 自動車ユーザーに対して複雑かつ過大な負担を強いている 加えて 自動車取得税については 消費税の 10% への引上げ時に廃止が決まっているものの 自動車税 軽自動車税に環境性能割が導入されることとなった 特に 移動手段を車に依存せざるをえず複数台を保有する場合が多い地方ほど負担が重い 実際に 自動車ユーザーらは 車体課税にかかる税負担が重いといった声がアンケート調査等から上げられており 複雑かつ過大な負担は 自動車ユーザーの車離れ 国内市場低迷の一因となっている 4 平成 29 年度税制改正において エコカー減税 ( 自動車取得税 自動車重量税 ) とグリーン化特例 ( 自動車税 軽自動車税 ) は平成 29 年 3 月 31 日まで エコカー減税 ( 自動車重量税 ) は 4 月 30 日まで 対象を重点化した上で適用期限を延長 これまでの優遇税制により 自動車の燃費等は着実に向上したが 気候変動 環境 エネルギー制約に対応するため 不透明な景気情勢や漸進な円高という経済情勢にも配慮しつつ 引き続き 次世代自動車をはじめとする環境性能に優れた自動車の普及促進が重要 特に環境性能に優れた次世代自動車は 我が国自動車産業が先行して開発 市場投入しており 有望な成長分野 更なる競争力強化を図るため こうした環境性能に優れた自動車の一層の普及拡大が必要 低迷する国内販売 生産の底上げ ユーザー負担の軽減 税制の簡素化等のため 上記考えに基づき 恒久的措置を含む車体課税の抜本的な見直しが必要 本要望に対応する縮減案 ページ 342

127 合理性政策体系における政策目的の位置付け 1. 経済成長 11 経済基盤 ページ 343

128 1 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度及び平成 29 年度与党税制改正大綱等に基づき 自動車取得税の消費税 10% 時点での廃止や環境性能課税及びエコカー減税 グリーン化特例のグリーン化 自動車の保有に係る税負担の軽減などを実現 2 自動車市場の拡大を通じて自動車産業ひいては日本経済全体の活性化を図る 3 環境性能に優れた自動車の普及促進のため 2030 年までに新車販売に占める次世代自動車の割合を 5~7 割とすることを目指す ( 関連する閣議決定等 ) 所得税法等の一部を改正する法律 ( 平成 21 年法律 13 号 ) 附則第 104 条第 3 項四自動車関係諸税については 簡素化を図るとともに 厳しい財政事情 環境に与える影響等を踏まえつつ 税制の在り方及び暫定税率 ( 租税特別措置法及び地方税法 ( 昭和二十五年法律第二百二十六号 ) 附則に基づく特例による税率をいう ) を含む税率の在り方を総合的に見直し 負担の軽減を検討すること 政策の達成目標 社会保障 税一体改革大綱 ( 平成 24 年 2 月 ) 自動車取得税及び自動車重量税については 廃止 抜本的な見直しを強く求める 等とした平成 24 年度税制改正における与党の重点要望に沿って 国及び地方を通じた関連税制のあり方の見直しを行い 安定的な財源を確保した上で 地方財政にも配慮しつつ 簡素化 負担の軽減 グリーン化の観点から 見直しを行う 社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法の一部を改正する等の法律案 ( 議員修正後 ) ( 税制に関する抜本的な改革及び関連する諸施策に関する措置 ) 第七条カ自動車取得税及び自動車重量税については 国及び地方を通じた関連税制の在り方の見直しを行い 安定的な財源を確保した上で 地方財政にも配慮しつつ 簡素化 負担の軽減及びグリーン化 ( 環境への負荷の低減に資するための施策をいう ) の観点から 見直しを行う 社会保障 税一体改革に関する三党実務者間会合合意文書 ( 平成 24 年 6 月 15 日 ) 自動車取得税及び自動車重量税については 第 7 条第 1 号ワ ( 法案修正後はカ ) の規定に沿って抜本的見直しを行うこととし 消費税率 ( 国 地方 ) の 8% への引上げ時までに結論を得る 民間投資活性化等のための税制改正大綱 ( 平成 25 年 10 月 ) 自動車取得税及び自動車重量税については 経済情勢に配慮する観点から 消費税率引上げの前後における駆け込み需要及び反動減の緩和も視野に入れ 税制抜本改革法第 7 条第 1 号カに基づき 国及び地方を通じた関連税制の在り方の見直しを行い 安定的な財源を確保した上で 地方財政にも配慮しつつ 簡素化 負担の軽減 グリーン化を図る観点から 見直しを行う 平成 27 年度与党税制改正大綱 ( 平成 26 年 12 月 ) 平成 26 年度与党税制改正大綱等における消費税率 10% 段階の車体課税の見直しについては 平成 28 年度以後の税制改正において具体的な結論を得る 自動車取得税及び自動車重量税に係るエコカー減税については 燃費基準の移行を円滑に進めるとともに 足下の自動車の消費を喚起することにも配慮し 経過的な措置として 平成 32 年度燃費基準への単純な置き換えを行うとともに 現行の平成 27 年度燃費基準によるエコカー減税対象車の一部を 引き続き減税対象とする等の措置を講ずる 自動車重量税については 消費税率 10% への引上げ時の環境性能割の導入にあわせ エコカー減税の対象範囲を 平成 32 年度燃費基準の下で 政策インセンティブ機能を回復する観点から見直すとともに 基本構造を恒久化する また 平成 25 年度及び平成 26 年度与党税制改正大綱に則り 原因者負担 受益者負担の性格等を踏まえる 軽自動車税については 一定の環境性能を有する四輪車等について その燃費性能に応じたグリーン化特例 ( 軽課 ) を導入する この特例については 自動車税 軽自動車税における環境性能割の導入の際に自動車税のグリーン化特例 ( 軽課 ) とあわせて見直す また 二輪車等の税率引上げについて 適用開始を 1 年間延期し 平成 28 年度分からとする なお 消費税率 10% 段階の車体課税の見直しにおいては 税制抜本改革法第 7 条に沿いつつ 自動車をめぐるグローバルな環境や課税のバランス 自動車に係る行政サービス等を踏まえた議論を行う ページ 344

129 平成 28 年度与党税制改正大綱 ( 平成 27 年 12 月 ) 自動車取得税については 平成 26 年度与党税制改正大綱等を踏まえ 消費税率 10% への引上げ時である平成 29 年 4 月 1 日に廃止するとともに 自動車税及び軽自動車税において 自動車取得税のグリーン化機能を維持 強化する環境性能割をそれぞれ平成 29 年 4 月 1 日から導入する 環境性能割においては 税率区分として平成 32 年度燃費基準を用いるとともに 平成 27 年度燃費基準も一部用いることとし 自動車の消費を喚起するとともに 自動車取得税の廃止と環境性能割の導入を通じた負担の軽減を図る 環境性能割の税率区分については 技術開発の動向や地方財政への影響等を踏まえ 2 年毎に見直しを行う 平成 27 年度末で期限切れを迎える自動車税のグリーン化特例 ( 軽課 ) については 基準の切り替えと重点化を行った上で 1 年間延長する また 同じく平成 27 年度末で期限切れを迎える軽自動車税のグリーン化特例 ( 軽課 ) については 1 年間延長する なお 環境性能割を導入する平成 29 年度以後の自動車税及び軽自動車税のグリーン化特例 ( 軽課 ) については 環境性能割を補完する制度であることを明確化した上で 平成 29 年度税制改正において具体的な結論を得る 自動車重量税に係るエコカー減税の見直しについては 燃費水準が年々向上していることを踏まえ 燃費性能がより優れた自動車の普及を継続的に促す構造を確立する観点から 平成 27 年度与党税制改正大綱に沿って検討を行い 平成 29 年度税制改正において具体的な結論を得る その際 累次の与党税制改正大綱に則り 原因者負担 受益者負担としての性格等を踏まえる なお 消費税率 10% への引上げの前後における駆け込み需要及び反動減の動向 自動車をめぐるグローバルな環境 登録車と軽自動車との課税のバランス 自動車に係る行政サービス等を踏まえ 簡素化 自動車ユーザーの負担の軽減 グリーン化を図る観点から 平成 29 年度税制改正において 安定的な財源を確保し 地方財政に影響を与えないよう配慮しつつ 自動車の保有に係る税負担の軽減に関し総合的な検討を行い 必要な措置を講ずる 平成 29 年度与党税制改正大綱 ( 平成 28 年 12 月 ) 消費税率 10% への引上げの前後における駆け込み需要及び反動減対策に万全を期す必要があり 自動車をめぐるグローバルな環境 自動車に係る行政サービス等を踏まえ 簡素化 自動車ユーザーの負担の軽減 グリーン化 登録車と軽自動車との課税のバランスを図る観点から 平成 31 年度税制改正までに 安定的な財源を確保し 地方財政に影響を与えないよう配慮しつつ 自動車の保有に係る税負担の軽減に関し総合的な検討を行い 必要な措置を講ずる 新成長戦略 ( 平成 22 年 6 月 ) 次世代自動車 ( エコカー等 ) の普及促進 購入補助や環境負荷に応じた税制上のインセンティブの付与 新車販売に占める次世代自動車の割合を最大で 50% に 日本再生戦略 ( 平成 24 年 7 月 ) 2020 年までに実現すべき成果目標として 新車販売に占める次世代自動車の割合を最大で 50% 日本再興戦略 ( 平成 25 年 6 月 ) 2030 年までに新車販売台数に占める次世代自動車の割合を 5~7 割とすることを目指す 平成 26 年度経済財政報告 ( 平成 26 年 7 月 ) 今回は 駆け込み需要と反動減を平準化させるための施策がとられた 具体的には 自動車販売に係る平準化措置として 消費税率引上げ後に自動車取得税の引下げやエコカー減税の拡充等の施策が実施されたが 前述のとおり 自動車販売の伸びは前回よりもかなり大きかった これは 既に取得税が免税 減税となっているエコカーの割合が自動車販売全体に占める割合が高かったことや エコカー減税の拡充等による負担軽減分が 消費税率引上げによる負担増加分に比べてかなり小さかったことから 平準化の効果が発揮されにくかったためと考えられる 日本再興戦略 2016( 平成 28 年 6 月 ) 10. 環境 エネルギー制約の克服と投資の拡大 KPI 2030 年までに乗用車の新販売占める次世代自動割合を 5~7 割とすることを目指す 新車販売に占める次世代自動の割合は 29.3 %(2015 年 ) 未来投資戦略 2017( 平成 29 年 6 月 ) 具体的な施策 ( エネルギー 環境制約の克服と投資の拡大 ) KPI 2030 年までに乗用車の新車販売に占める次世代自動車の割合を 5~7 割とすることを目指す ページ 345

130 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 国内自動車市場はバブル期をピークに縮小している 自動車市場の拡大を通じて自動車産業ひいては日本経済全体の活性化を図ることが必要 車体課税の複雑かつ過大な負担等による消費税増税による自動車需要の落ち込みと日本経済への悪影響を回避する 政策目標の達成状況 < 国内自動車販売台数の推移 > 平成 23 年度 475 万台平成 24 年度 521 万台平成 25 年度 569 万台平成 26 年度 530 万台平成 27 年度 494 万台平成 28 年度 508 万台 エコカー減税等により 環境性能に優れた自動車の普及は進みつつあるものの 新車販売に占める次世代自動車の割合を 2020 年までに最大で 50% とすることを目指す という政府目標の達成に向け 更なる普及促進を図る必要がある < 新車販売台数に占める次世代自動車の割合 > 平成 23 年度 16% 平成 24 年度 21% 平成 25 年度 23% 平成 26 年度 24% 平成 27 年度 27% 平成 28 年度 36% 国内の自動車販売台数は約 500 万台で推移しており これら自動車ユーザーの負担軽減となる 有効性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) < 国内自動車販売台数の推移 > 平成 22 年度 460 万台平成 23 年度 475 万台平成 24 年度 521 万台平成 25 年度 569 万台平成 26 年度 530 万台平成 27 年度 494 万台平成 28 年度 508 万台 自動車取得税及び自動車重量税については 税制抜本改革法第 7 条第 1 号カにおいて 国及び地方を通じた関連税制の在り方の見直しを行い 安定的な財源を確保した上で 地方財政にも配慮しつつ 簡素化 負担の軽減 グリーン化を図る観点から見直しを行うこととされており 平成 26 年度与党税制改正大綱において 自動車取得税の消費税 10% 時点での廃止や自動車税のグリーン化などを行うという方針が示された 平成 29 年度与党税制改正では 平成 31 年度税制改正までに ( 中略 ) 自動車の保有に係る税負担の軽減に関し総合的な検討を行い 必要な措置を講ずる と明記された この方針の実現を図る エコカー減税 ( 平成 21 年度から措置 ) 等により 環境性能に優れた自動車の普及が進んでおり 税負担の軽減による効果は大きい ページ 346

131 < 新車販売に占めるエコカー減税対象車の割合 > 平成 22 年度 76.7% 平成 23 年度 81.9% 平成 24 年度 73.9% 平成 25 年度 82.5% 平成 26 年度 87.3% 平成 27 年度 (2 月まで ) 81.4% ページ 347

132 当該要望項目以外の税制上の支援措置 クリーンエネルギー自動車導入促進対策費補助金 予算上の措置等の要求内容及び金額 平成 29 年度予算額 :123 億円 電気自動車等の購入者に対し 車両価格の一部を補助環境 エネルギー制約への対応の観点から 優れた環境性能を有する電気自動車 プラグインハイブリッド自動車 クリーンディーゼル自動車等の普及促進を図る 相当性 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 税制改正要望の目的は自動車市場の拡大を通じて自動車産業ひいては日本経済全体の活性化を図るため 車体課税についてグリーン化を強化するとともに自動車取得税 自動車重量税の負担の軽減等の見直しを行い 車体課税の複雑かつ過大な負担等による自動車需要の落ち込みと日本経済への悪影響を回避しつつ 環境性能に優れた自動車の普及を進めることにある 一方で 上記補助金の目的は 環境性能に優れた自動車の中でも特に 従来車との価格差が大きい電気自動車 プラグイン ハイブリット自動車 クリーンディーゼル自動車等について 初期需要を促すために購入補助を行うものである 要望の措置の妥当性 自動車取得税及び自動車重量税については 税制抜本改革法第 7 条第 1 号カにおいて 国及び地方を通じた関連税制の在り方の見直しを行い 安定的な財源を確保した上で 地方財政にも配慮しつつ 簡素化 負担の軽減 グリーン化を図る観点から見直しを行うこととされているところ また 平成 29 年度与党税制改正大綱において 消費税率 10% への引上げの前後における駆け込み需要及び反動減対策に万全を期す必要があり 自動車をめぐるグローバルな環境 自動車に係る行政サービス等を踏まえ 簡素化 自動車ユーザーの負担の軽減 グリーン化 登録車と軽自動車との課税のバランスを図る観点から 平成 31 年度税制改正までに 安定的な財源を確保し 地方財政に影響を与えないよう配慮しつつ 自動車の保有に係る税負担の軽減に関し総合的な検討を行い 必要な措置を講ずる とされている ページ 348

133 < 新車販売に占めるエコカー減税対象車の割合 > 平成 22 年度 76.7% 平成 23 年度 81.9% 平成 24 年度 73.9% 平成 25 年度 82.5% 平成 26 年度 87.3% 平成 27 年度 (2 月まで ) 81.4% 税負担軽減措置等の適用実績 <エコカー減税 > 自動車重量税 ( 財務省試算 ) 平成 22 年度 724 億円平成 23 年度 1,018 億円平成 24 年度 347 億円平成 25 年度 440 億円平成 26 年度 720 億円平成 27 年度 610 億円平成 28 年度 730 億円 < 自動車取得税の時限的な非課税措置及び自動車取得税の時限的な税率軽減措置 > 平成 23 年度 2,338 億円平成 24 年度 2,319 億円平成 25 年度 3,124 億円平成 26 年度 2,095 億円平成 27 年度 1,622 億円 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) < 中古車の取得に係る課税標準の特例措置 > 平成 23 年度 473 億円平成 24 年度 559 億円平成 25 年度 1,227 億円平成 26 年度 1,526 億円平成 27 年度 1,323 億円 < 自動車税のグリーン化特例 > 平成 23 年度軽課分 313 億円重課分 237 億円平成 24 年度軽課分 346 億円重課分 250 億円平成 25 年度軽課分 308 億円重課分 256 億円平成 26 年度軽課分 372 億円重課分 261 億円平成 27 年度軽課分 469 億円重課分 389 億円本措置の適用数量は想定以上に僅少ではなく また適用要件を満たす全ての自動車が対象であるため 特定の者に偏ってはいない 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 ページ 349

134 これまでの要望経緯 ページ 34 10

135 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 35 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 先進的省エネ 再エネ投資促進税制の創設 平成 42 年度の 長期エネルギー需給見通し ( 平成 27 年 7 月経済産業省決定 以下 エネルギーミックス という ) 実現に向け 省エネ投資促進によるエネルギー効率改善及び再エネの更なる導入拡大を進めることが重要 そのため 1 省エネ法と連動した大規模又は高度な省エネ取組に資する省エネ設備投資や 2 再エネの自立化 長期安定化に資する投資を促進し エネルギー利用の最適化 自給率向上を図る税制措置を新設する 具体的には 以下のとおり 特別償却制度又は税額控除制度を創設する 省エネルギー (1) 対象者年間 1,500kl( 原油換算 ) 以上のエネルギーを使用し エネルギーの使用の合理化等に関する法律 ( 以下 省エネ法 という ) において規制対象となっている事業者 ( 以下 特定事業者 という ) や 年間 3,000 万トンキロ以上を輸送し 省エネ法において規制対象となっている荷主 ( 以下 特定荷主 という ) 等 (2) 対象要件と支援措置の内容特定事業者による大規模な省エネ設備投資や 複数事業者が連携して実施する高度な省エネ取組 ( 先端的な省エネ設備投資 物流効率化に資するシステム構築等 ) に資する省エネ設備投資について 特別償却 (30% ( 初年度 )) 又は税額控除 (7%) を適用可能とする (3) 具体的対象設備高効率誘導加熱装置 高効率ボイラー 省エネ型定置式坩堝 ( るつぼ ) 炉設備 省エネ油圧ジャンボプレス機 コジェネレーション設備 出荷状況管理システム 受発注管理システム等 再生可能エネルギー (1) 対象者以下の (2) の要件に従い (3) の再生可能エネルギー設備 又は付帯的設備を導入する者 (2) 対象要件と支援措置の内容税制の適用期間内に取得 建設し その日から 1 年以内に事業の用に供した場合 事業を開始した日を含む事業年度において 特別償却 (30/100) 又は税額控除(4%) を適用可能とする (3) 具体的対象設備以下の再エネの自立化や長期安定発電の促進に資する一定の要件を満たす設備 及び付帯的設備 ( 全ての発電設備について 自営線は対象とする ) 1 太陽光発電設備 (10kW 以上 ) < 下記要件を満たすもの> 固定価格買取制度の認定を受けていないもの < 付帯的設備 > 蓄電池 修繕及び増設のためにパネルや PCS 等を交換及び増設した場合 これも適用対象とする 2 風力発電設備 (1 万 kw 以上 ) < 下記要件を満たすもの> 系統安定化 メンテナンス高度化に資すると認められる設備を合わせて導入するもの < 付帯的設備 > 系統安定化 メンテナンス高度化に資すると認められる設備 既存の発電設備に上記設備を設置した場合も含む 3 中小水力発電設備 (3 万 kw 未満 ) < 下記要件を満たすもの> ページ 35 1 kw あたりの資本費が以下を満たすもの

136 200kW 未満 272 万円 /kw 以下 200kW 以上 1,000kW 未満 109 万円 /kw 以下 1,000kW 以上 3 万 kw 未満 39 万円 /kw 以下 4 木質バイオマス発電設備 (2 万 kw 未満 木質バイオマス燃料の年間利用率 80% 以上と見込まれるもの ) < 下記要件のいずれかを満たすもの > 年間稼働率 80% 以上と見込まれるもの kw あたりの資本費一定以下 2,000kW 未満 62 万円 /kw 以下 2,000kW 以上 2 万 kw 未満 41 万円 /kw 以下 熱電併給 ( 発電設備及び熱供給設備を同時に新設 ) の場合 < 付帯的設備 > 熱供給設備 燃料製造設備 5 バイオマス利用メタンガス発電装置 < 下記要件を満たすもの > 熱電併給 ( 発電設備及び熱供給装置を同時に新設 ) の場合 < 付帯的設備 > 原料受入 前処理設備 6 木質バイオマス熱供給装置 (160GJ/h 未満 木質バイオマス燃料年間利用率 80% 以上と見込まれるもの ) < 下記要件のいずれかを満たすもの > 装置の熱効率 80% 以上と見込まれるもの 熱電併給 ( 発電設備及び熱供給設備を同時に新設 ) の場合 < 付帯的設備 > 発電設備 燃料製造設備 7 地熱発電設備 (1,000kW 以上 ) < 下記要件を満たすもの > 年間発電時間利用率 80% 以上と見込まれるもの 関係条文法人税 ( 租税特別措置法第 42 条の 5 第 68 条の 10 施行令第 27 条の 5 第 39 条の 40) 所得税 ( 租税特別措置法第 10 条の 2 施行令第 5 条の 4) 減収見込額 要望理由 [ 初年度 ] ( 14,620 ) [ 平年度 ] ( 14,620 ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) ⑴ 政策目的 省エネルギー エネルギーミックスにおいて掲げられた 最終エネルギー消費で平成 42 年度に原油換算で 5,030 万 kl の省エネ見通し実現するためには 徹底した省エネの推進が喫緊の課題 また 省エネ設備投資の増加により 省エネルギーの推進と事業者の生産性向上の両立を促す 再生可能エネルギー エネルギーミックスでは 平成 42 年度の電源構成における再生可能エネルギーの割合を 22~24% とするという目標が掲げられた それを実現すべく 法律 規制 予算 税など必要な施策措置を講じていくことが求められている 再生可能エネルギー導入拡大策のうち FIT 制度については 太陽光に偏った導入の是正やコスト効率的な導入を進める観点等から 平成 28 年 5 月に FIT 法を改正 平成 29 年 4 月から改正法が施行されており この中で複数年度価格や中長期的な価格目標の設定を可能とし 再エネの最大限の導入拡大と国民負担抑制の両立を達成することを目指すこととしている また 我が国において FIT 買取期間以後も基幹電源として再生可能エネルギーが根付いていくためには FIT に頼らない導入が進むことで 再エネの自立化と長期安定発電の促進することが重要であり その環境を今から整備していく必要がある ⑵ 施策の必要性 ページ 35 2

137 省エネルギー エネルギー消費量の大きな割合を占めるものの 省エネ対策の進捗が遅れている産業 業務部門については LED 機器の導入のような投資判断が容易な省エネ取組は進む一方 生産設備など大規模投資による省エネ取組が道半ばであり 投資促進が重要 また サプライチェーン上などで複数事業者が連携して行う新たな省エネ取組が増加している 現行省エネ法では事業社単位の取組を評価しているが こうした新たな省エネ取組を促進することが重要 さらに 運輸部門では E コマース拡大による再配達の増加など エネルギー需要の増加にもつながる課題が顕在化しており E コマース事業者を含め 物流に関係する事業者間の連携を制度的に担保し 物流の効率化による省エネを促進することが重要 これらに対して 規制的措置により事業者の省エネ取組を加速するため 次期臨時国会において省エネ法の改正を予定しているところ 規制的措置により取組を進める事業者に対して税優遇措置を講じることによってその実施を促進する 再生可能エネルギー 現在 エネルギーミックスの実現や系統制約の克服 自立化 長期安定化に向けて 改正 FIT 法の適切な施行 規制 制度改革 系統関係の運用 制度の見直し コスト低減のための研究開発等 総合的な施策を講じているところ 上記の目標を達成し 再生可能エネルギーを我が国に根付いたエネルギーとしていくためには これらの制度 規制改革 予算等の政策措置に加え 税制面でも優遇措置を設け 発電事業者等に対する政策誘導を行う必要がある 導入初期のキャッシュフロー改善を行うことにより事業リスクの低下と再投資の拡大を図るとともに 再生可能エネルギーの自立化 長期安定発電につながる設備の積極的な普及を通じて エネルギーミックスの水準実現と再エネの中長期的な自立化 長期安定発電を達成していくことが必要 本要望に対応する縮減案 ページ 35 3

138 合理性政策体系における政策目的の位置付け 政策の達成目標 エネルギー 環境新エネルギー 省エネルギー 省エネルギー エネルギーミックスに掲げられた 各部門の平成 42 年度時点における省エネルギー目標 ( 原油換算 ) の実現 産業部門 :1,042 万 kl 業務部門 :1,226 万 kl 運輸部門 :1,607 万 kl 再生可能エネルギー エネルギーミックスに掲げられた 平成 42 年度の電源構成における再生可能エネルギーの割合を 22 ~24% とするという目標を踏まえ 電源毎の実態に即した再生可能エネルギーの導入を支援 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 2 年 省エネルギー 税制措置終了年度である平成 31 年度末において 各部門の省エネルギー目標 ( 原油換算 ) の見通しを達成する 産業部門 :405.2 万 kl 業務部門 :476.8 万 kl 運輸部門 :624.9 万 kl 線形で推移すると仮定した場合の推計値 上記省エネルギー量は レファレンスケースと省エネ徹底ケースの差分 再生可能エネルギー 平成 42 年度の電源構成における再生可能エネルギーの割合を 22~24% とする 省エネルギー 2015 年時点における 各部門の省エネルギー量 ( 原油換算 ) 産業部門 :106.9 万 kl 業務部門 :86.5 万 kl 運輸部門 :59.1 万 kl 再生可能エネルギー 発電電力量に占める再生可能エネルギーの割合 ( 目標 : 平成 42 年度に 22~24%) ( 出典 : 総合エネルギー統計 ( 確報値 ) 電力調査統計 ( 確報値 ) 等より資源エネルギー庁試算 ) () 内は水力を除く数値 2012 年度 10.1%(2.9%) 2013 年度 11.0%(3.5%) 2014 年度 12.7%(4.7%) 2015 年度 14.6%(6%) 再生可能エネルギーの電源構成に占める割合は現在 14.6%( 水力を除いて 6%) であり 目標達成には 本税制措置により一層の導入を促す必要がある 有効性 要望の措置の適用見込み 省エネルギー 平成 30 年度 31 年度ともに以下のとおり 大規模省エネ投資適用件数 : 特定事業者 707 者 / 年 ( 見込み ) 減収額 :4,801 百万円 ( 見込み ) 推計方法 : 原単位が 7% 以上改善している特定事業者を定期報告データより算出 ページ 35 4

139 連携省エネルギー取組 < 工場 > 適用件数 :40 件 / 年 ( 見込み ) 減収額 :1,236 百万円 ( 見込み ) 推計方法 : エネルギー使用合理化等事業者支援補助金の工場間一体省エネルギー事業の実績を参考に 複数事業者間において行われる連携省エネルギー事業の規模及び実施件数を試算 < 物流 > 適用件数 :220 件 / 年 ( 見込み ) 減収額 :1,014 百万円 ( 見込み ) 推計方法 : 荷主規制の適正化により 省エネ法の規制対象である特定荷主が増加することを踏まえ 現在規制対象となっている特定荷主における普及割合と同程度の割合でシステム投資が進むと仮定して試算 再生可能エネルギー 平成 30 年度について以下のとおり 適用件数 :272 件 ( 見込み ) 減収額 :4,666 百万円 ( 見込み ) 推計方法 : 適用件数の太陽光発電設備については 平成 28 年度再生可能エネルギー事業者支援事業費補助金の交付決定件数のうち 38.5% の適用があるものとして推計 その他の電源については 固定価格買取制度の認定を受けて平成 28 年 4 月から平成 29 年 3 月末までに稼働した再生可能エネルギー発電設備の件数のうち 38.5% の適用があるものとして推計 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 平成 27 年度に実施した税制活用状況アンケート調査結果により 38.5% と推計 ( 即時償却を利用する者 (43%) の半分と 特別償却 30% を利用する者 (11%) 税額控除を利用する者(6%) の 3 者の合計 ) 参照 : 平成 27 年度新エネルギー等導入促進基礎調査 ( 再生可能エネルギーに係る税制措置等による政策効果に関する調査 ) 省エネルギー 大規模省エネ投資省エネ量 万 kl/ 年 ( 見込み ) 連携省エネルギー取組 < 工場 > 省エネ量 万 kl/ 年 ( 見込み ) < 物流 > 省エネ量 万 kl/ 年 ( 見込み ) 再生可能エネルギー 再生可能エネルギー発電設備及び付帯的設備について 特別償却 税額控除による導入初期負担の軽減を税制措置により講じることで設備の利用率向上 系統制約対策を支援し 再生可能エネルギーの自立化 長期安定発電を推進することができる また システムコストの大幅削減が見込め FIT に頼らない自立的普及につながり 国民負担の抑制や長期安定的な発電事業の環境整備に資する 相当性 当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額 省エネルギー 再生可能エネルギー エネルギー環境負荷低減推進設備等を取得した場合の特別償却又は法人税額の特別控除 ( 国税 ) 環境 エネルギー対策貸付 ( 財政投融資 ) 再生可能エネルギー発電設備に係る課税標準の特例措置 ( 固定資産税 ) 省エネルギー 予算措置 ( 平成 29 年度 ) 省エネルギー投資促進に向けた支援補助金 ( 平成 30 年度概算要求額 億円 ) のうち エネルギー使用合理化等事業者支援事業 再生可能エネルギー 予算措置 ( 平成 29 年度 ) 地域の特性を活かしたエネルギーの地産地消促進事業費補助金 (63.0 億円 ) ページ 35 5

140 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 省エネルギー 上記予算は 省エネ効果の高い設備の更新を条件とするが 本要望では省エネ効果の高い設備の新設を中心に租税優遇措置を設ける 加えて 複数事業者が連携した省エネ取組は 異なる事業者間での連携調整 設備投資判断等が必要であり 補助金の公募時期と事業者の設備投資タイミングに乖離が生じることもあることから 税制措置を講じることで 補助金の公募期間外も含め 事業者の省エネ投資を強力に促進することとする 再生可能エネルギー 本税制は補助金との併用を認めらないこととするため 補助金と本税制とで対象設備が重複することはない なお 本税制措置と固定価格買取制度との関係では 固定価格買取制度はランニングコスト支援 税制は導入初期 導入後のメンテナンスにかかる税負担の軽減 ( キャッシュフロー改善 ) と役割分担がなされている 省エネルギー 省エネ設備投資については 同機能を有する他の設備投資と比較し 設備価格が高価となり その差分については 省エネ設備導入によるエネルギーコストの削減によって投資回収を行うこととなるため 投資回収期間が一般的な設備投資と比較し長期となる傾向がある そのため 省エネ設備投資について 事業者の経営判断における優先度が相対的に低下するため 租税優遇措置によって後押しを行うことは効果的 再生可能エネルギー 再生可能エネルギー設備導入 系統安定化及びメンテナンス高度化設備の導入 系統制約の克服に資する支援は 広く事業者全般を対象とするもので 特定業界や個別企業の信用力によらず 利用可能な税制による措置をもって進めることができ 適切である ページ 35 6

141 負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 ページ 35 7

142 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 36 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) Connected Industries に向けた IT 投資の抜本強化 第四次産業革命で激変するビジネス環境に迅速に対応するため 協調領域における連携や生産管理システム等の高度化によるデータ利活用の取組 また それらに不可欠な高レベルのサイバーセキュリティ対策に必要なシステムの構築やサービスの利用促進に向けた税制措置を講じる 関係条文 減収見込額 要望理由 本要望に対応する縮減案 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] 11,356 ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的 Society5.0( 超スマート社会 ) の実現に向けては 様々なつながり 融合により新たな付加価値やビジネスモデルを創出する Connected Industries の促進が重要である ( Connected Industries とは データを介して 企業 消費者などが連携し 新たな付加価値を生み出す産業のあり方のこと ) 特に 第四次産業革命により IoT やビッグデータ 人工知能などの新技術が実用フェーズに入っている中 付加価値の源泉となっている データ をこれまでにない形で生み出し組み合わせるなど高度利活用したり 他の企業と共有 連携させたりすることで 新たな付加価値を創出する取組を進め 更なる産業競争力の強化を図っていく必要がある あわせて データ同士が企業などこれまでの枠を超えてつながることによって増大するサイバー攻撃の脅威に対応するため 様々なサイバー攻撃に耐えうる質の高いセキュリティシステムの構築に必要な設備等 更なるセキュリティ対策の導入も促進する (2) 施策の必要性 IoT の進展等に伴い データ量が爆発的に増大する中 豊富なデータを単に生み出し管理するだけではなく データやシステムを整理 統合し 他者と共有したりすることで 新たな事業領域や付加価値を見いだしていくことが 企業の競争力を向上させるための必要な要件になっている 他方で ユーザー企業は 新しい IT 投資の持つリスクやセキュリティ面での懸念などから 自社内のサーバ上に構築された融通の利かない企業独自のシステム いわゆるレガシーシステムから脱却できず データの連携 高度利活用が進まない状況にある このため 新商品開発 新事業展開 売上高向上等に向けて クラウド フォグ等の技術の活用による社内外のシステム データ連携を進め データの高度利活用による新たな事業領域や付加価値の創出を狙う事業への税制措置を創設する 同時に Connected Industries の取組により様々なものが つながる ことで サイバー攻撃の被害を受けたのが1 社であっても その被害がサプライチェーン全体に広がる懸念が増すことになるため 企業間の取引においても サイバーセキュリティに関する要求が取引条件として求められている状況にある しかしながら セキュリティサービスの導入はコスト等が原因で進んでおらず また サイバーセキュリティ製品の効果的な活用もできていない状況にある こうしたことから 様々なサイバー攻撃を防ぐ体制を構築するため 一定レベル以上のセキュリティ要件を課すことや質の高いセキュリティシステム構築を支援するための税制措置も創設する これらにより データ連携 高度利活用とセキュリティの向上を両輪で支援し 第四次産業革命における産業界の競争力強化を進め 閉鎖的なデータ活用の文化を打破していく ページ 36 1

143 合理性政策体系における政策目的の位置付け 産業育成データ利活用 産業セキュリティサイバーセキュリティ 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 企業のレガシーシステム更新等を通したデータ連携 高度利活用を支援するとともに つながる社会 において必要不可欠な質の高いサイバーセキュリティ対策の導入を促すことにより Connected Industries による産業競争力の強化を図る 2 年間 企業のレガシーシステム更新等を通したデータ連携 高度利活用を支援するとともに つながる社会 において必要不可欠な質の高いサイバーセキュリティ対策の導入を促すことにより Connected Industries による産業競争力の強化を図る 政策目標の達成状況 要望の措置の適用見込み 平成 30 年度 2,200 件 平成 31 年度 2,200 件 有効性 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) データ連携 高度利活用の弊害となっているレガシーシステムからの脱却 更新が進んでいないのは 更新コストの高さ が大きな理由である 本措置により 当該弊害が解消されることから Connected Industries による更なる産業競争力の強化に有効である また セキュリティ製品等についても 同様に コストの高さ が導入を拒む大きな理由となっており 本措置で企業のセキュリティ対策コストを低減することで 民間企業によるセキュリティ対策強化の促進効果が見込まれる 当該要望項目以外の税制上の支援措置 相当性 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 Connected Industries の促進という政策目標を達成するためには 全国遍く政策効果が行き渡る税制措置を講ずることが適当である ページ 36 2

144 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 ページ 36 3

145 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 37 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 中小企業 小規模事業者の再編 統合等に係る課税負担の軽減措置の創設 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 今後 5 年の間に 70 歳 ( 平均引退年齢 ) を超える中小企業 小規模事業者の経営者は約 60 万社にのぼる うち半数以上が後継者未定となっており 現状を放置すると 中小企業等の廃業により多くの雇用が失われ GDP を押し下げる可能性 そのため 早期の事業承継を促していく施策を講じる必要がある 事業承継にあたり 親族以外に事業承継 ( 売却 M&A) し 経営資源の統合や知見を持った経営者等に事業を引き継ぐことで サプライチェーンや地域経済の活力維持 発展に繋がっているケースも近年増加しつつある また 他企業や親族外経営者等に経営を引き継ぐ場合に生じる以下の税負担を軽減することにより 事業承継の円滑化を図る 1 株式 事業の譲渡益に係る税負担の軽減 2 事業譲渡等により生じる資産の移転等に係る税負担の軽減 関係条文 減収見込額 [ 初年度 ] 精査中 () [ 平年度 ] 精査中 () [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) 要望理由 (1) 政策目的親族以外への事業承継をより一層の円滑に行える環境を整えることにより 経営者の高齢化や後継者不足を原因とした廃業を減少させ 優良な経営資源を有する中小企業 小規模事業者の事業継続を支援し 地域経済 雇用の維持 活性化を図る (2) 施策の必要性今後 5 年の間に 70 歳 ( 平均引退年齢 ) を超える中小企業 小規模事業者の経営者は約 60 万人にのぼる うち半数以上が後継者未定となっており 現状を放置すると 中小企業等の廃業により多くの雇用が失われ GDP を押し下げることとなるため 次世代への経営引き継ぎは喫緊の課題 経営者の年齢が若いと売上高が増加する傾向があることから 次世代への経営引き継ぎは 地域経済 雇用の維持 活性化にも繋がる こうした背景を踏まえ 事業承継施策の推進等は未来投資戦略 2017 等の政府決定にも明記されているところ 事業承継にあたり 親族以外に事業承継 ( 売却 M&A) し 経営資源の統合や知見を持った経営者等に事業を引き継ぐことで サプライチェーンや地域経済の活力維持 発展に繋がっているケースも近年増加しつつある こうした多様な手法を用いて事業の再編 統合が活発に行われるインセンティブを与えることにより 次世代への経営引継ぎを加速させることが必要不可欠 未来投資戦略 2017 ( 平成 29 年 6 月 9 日 ) Ⅲ 地域経済好循環システムの構築 1. 中堅企業 中小企業 小規模事業者の革新 / サービス産業の活性化 生産性向上 ⅱ) 金融機能の活用や一貫した支援体制の構築を通じた 生産性向上や円滑な事業再生 事業承継 適切な新陳代謝等の促進 371

146 今後 5 年程度を事業承継の集中実施期間とし 従来の事業承継支援に加えて 早期 計画的な事業承継準備 ( プレ支援 ) 事業承継を契機とした後継者等による経営革新等への支援 ( ポスト支援 ) に取り組む 新たに分かりやすい事業承継診断手法を導入し 年間 5 万件の診断を行うなど施策を抜本強化し 事業引継ぎ支援センターの支援を通じた M&A 等の成約件数の年間 2,000 件を目指す ( 直近の約 5 倍 ) また 多様化する中小企業 小規模事業者の事業承継の実態を踏まえ 事業承継税制等の効果を検証しつつ 引き続き 事業承継関連制度における対応等について検討する さらに 地域としての成長性の確保を図るため 地域における中小企業 小規模事業者の事業統合 再編等の効果的な連携について 必要な方策の具体化に向けた検討を行い 本年内に結論を得る 本要望に対応する縮減案 経済財政運営と改革の基本方針 2017 ( 平成 29 年 6 月 9 日 ) 4. 地方創生 中堅 中小企業 小規模事業者支援 (3) 中堅 中小企業 小規模事業者支援地域経済の主役である中堅 中小企業 小規模事業者が経営強化を図り 引き続き 地域経済を牽引していくため きめ細かな取組を行う 多様な人材掘り起し等による人手不足や働き方改革への対応 集中実施期間を設けた上での事業承継施策の推進や統合 再編の枠組みの検討及び副業 兼業の推進を含む創業支援を進める ページ 37 2

147 合理性政策体系における政策目的の位置付け 中小企業 地域経済事業環境整備 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 本措置は 中小企業の事業再編等の活性化と それを通じた円滑な事業承継を促進し 優良な経営資源を有する中小企業の事業の継続を図り 地域経済の活力維持を実現する 平成 31 年度末まで 上記 政策の達成目標 に同じ 政策目標の達成状況 有効性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 中小企業者 小規模事業者の事業再編等を通じた活力の維持 成長に向けた取組を行うものに対して その課税負担を軽減するものであり 当該措置は有効である 当該要望項目以外の税制上の支援措置 相当性 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 中小企業経営者の円滑な事業承継という政策目標を達成するには 中小企業の全て ( 約 380 万者 ) に政策効果が行き渡る税制による措置を講ずることが適当 ページ 37 3

148 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 ページ 37 4

149 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 38 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( 自動車取得税 ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 自動車取得税の免税点に係る特例措置の延長 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 自動車取得者のうち その取得する自動車の取得価額が 50 万円以下の者 特例措置の内容 ( 現行制度 ) 自動車取得税の免税点については 本則上は取得価額 15 万円であるが 地方税法附則第 12 条の 2 の 3 の規定により平成 30 年 3 月 31 日までの間の自動車の取得については 暫定的に 50 万円とされており 当該特例措置の適用期限を延長する 関係条文地方税法附則第 12 条の 2 の 3( 本則 : 地方税法第 120 条 ) 減収見込額 要望理由 [ 初年度 ] ( 8,774 ) [ 平年度 ] ( 8,774 ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的省資源化及び循環型社会形成の促進 (2) 施策の必要性自動車取得税の免税点は 零細負担の排除と徴税の簡素化等のために設けられているが 自動車の価格の上昇等を考慮して 暫定的に引き上げられてきた これにより 新車登録から 1~2 回目の車検 (3~5 年経過 ) 頃の中古車が免税点の対象となり 比較的低所得者層である中古車ユーザーにとっては 新車登録から 3~5 年程度経過した中古車を安価に入手してこれを更に 3~5 年程度使用して廃車するというのが 自動車の通常の廃車までの年数からいって最も合理的であるし 新車ユーザーにとっても 1~2 回目の車検時に当該自動車を中古車市場に売却して新車等に買い換えることが容易となる効果がある こうした中古自動車の流通の円滑化を図ることにより 省資源化及び循環型社会形成の促進が図られること また 中古自動車を購入するのは比較的低所得者層であると考えられることから 現在の自動車の価格水準を考慮すると 引き続き税負担の軽減を図る必要がある 本要望に対応する縮減案 ページ 38 1

150 政策体系における政策目的の位置付け 1. 経済成長 11 経済基盤 合理性政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 省資源化及び循環型社会形成の促進の観点から 中古自動車の流通の円滑化を図る 1 年 6 ヶ月間 ( 平成 30 年 4 月 1 日から自動車取得税の廃止時 ( 平成 31 年 9 月 30 日 ) まで ) 省資源化及び循環型社会形成の促進の観点から 中古自動車の流通の円滑化を図る 政策目標の達成状況 本税制により 中古自動車の流通は円滑に進んでいる 有効性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 約 120 万台 ( 平成 30 年度 ) 中古自家用乗用車については 全体の約 91% が免税等となっており 低所得者の税負担の軽減が達成されている 当該要望項目以外の税制上の支援措置 エコカー減税 ( 自動車取得税の中古車特例 ) 相当性 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 中古車は新車に比べ価格が低いため主に低所得者が取得する傾向にあるため 本特例措置を講ずることによって低所得者の自動車保有及び買換えを促すことが可能 ページ 38 2

151 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 中古車の適用台数 ( 非課税 課税免除 減免及び免税点以下台数 ) 単位 : 台 自動車全体 自家用乗用車 台数 台数 平成 23 年度 5,288, % 4,565, % 平成 24 年度 5,316, % 4,621, % 平成 25 年度 5,160, % 4,505, % 平成 26 年度 4,799, % 4,192, % 平成 27 年度 4,857, % 4,238, % 全体の流通台数に占める 非課税 課税免除 減免及び免税点以下台数 の割合 平成 23~27 年度道府県税の課税状況等に関する調 ( 総務省 ) 中古自家用乗用車については 全体の約 91% が免税等となっており 低所得者の税負担の軽減が達成されている 前回要望時の達成目標 省資源化及び循環型社会形成の促進の観点から 中古自動車の流通の円滑化を図る 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 平成 28 年度 ( 実績 ) における中古自動車流通台数は 約 1,000 万台であり 概ね中古車市場の維持 活性化が図られている 昭和 44 年度創設 ( 免税点 10 万円 ) 昭和 45 年度 ( 免税点 15 万円に引き上げ ) 昭和 49 年度 ( 免税点 30 万円に引き上げ ) 昭和 年度延長 平成 2 年度 ( 免税点 50 万円に引き上げ ) 平成 年度延長 ページ 38 3

152 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 39 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 交際費の課税の特例 ( 中小法人における損金算入の特例 ) 措置の延長 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 法人の支出した交際費等は 原則損金不算入とされているが 中小企業 ( 資本金 1 億円以下の法人 ) については 定額控除限度額 (800 万円 ) までの損金算入を認める措置 特例措置の内容 交際費課税の特例の延長が認められた場合 法人住民税法人税割及び法人事業税についても同様の効果を適用する ( 租税特別措置法第 61 条の 4 において措置された場合 国税との自動連動を図る ) 関係条文 地方税法第 23 条第 1 項第 3 号 同法第 72 条の 23 第 1 項 同法第 292 条第 1 項第 3 号 減収見込額 [ 初年度 ] ( 169,486) [ 平年度 ] ( 169,486) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) 要望理由 (1) 政策目的 中小企業は我が国雇用の 7 割を支え 地域活性化の中心的役割を担う重要な存在である こうした中小企業の営業活動の促進を図り 中小企業の経済活動の活性化を支援する (2) 施策の必要性 一般的に中小企業は 大企業と比較すると 新規顧客の開拓や販売促進の手段が限られている そのため 交際費を支出することによって 取引の拡大や事業活動の円滑化を図っており 中小企業にとって交際費は不可欠な販売促進手段となっている また 中小企業の交際費支出は 飲食店での消費や贈答品の購入等が多いことから 飲食業や小売業等の需要喚起にも資するものである そのため 本措置を延長し 地域活性化の中心的役割を担う中小企業の経済活動の活性化を支援するとともに 地域の中小企業も含めて景気回復の恩恵を行き渡らせることが必要である 本要望に対応する縮減案 ページ 39 1

153 合理性政策体系における政策目的の位置付け 中小企業 地域経済経営安定 取引適正化 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 本措置は 中小企業の経済活動の活性化を支援することを目的としており 地域の中小企業も含めて景気回復の恩恵が行き渡ることを確認するため 中小企業の業況判断 DI( 中小企業景況調査 ) の数値等を参考にする 平成 32 年 3 月 31 日まで 上記 政策の達成目標 に同じ 我が国経済は緩やかな回復基調が続いていたものの 近年は横ばい傾向にある 直近の中小企業の業況判断 DI は 14.3( 平成 29 年 4~6 月 ) となっている 政策目標の達成状況 ( 出典 ) 中小企業景況調査 ( 中小企業庁 ) 有効性 要望の措置の適用見込み 本措置は資本金 1 億円以下の中小企業の 9 割以上に広く利用されている措置 交際費支出は中小企業の事業活動に必要不可欠であり 引き続き多くの中小企業の利用が見込まれる 交際費等支出法人数及び損金算入額の見込み ( 資本金 1 億円以下 ) 平成 30 年度 2,261,988 社 (2,449,252 百万円 ) 平成 31 年度 2,261,988 社 (2,449,252 百万円 ) 会社標本調査 ( 国税庁 ) より推計 ( 直近の中小企業の業況判断 DI が横ばい傾向であることを鑑み 平成 27 年度の実績と同等程度適用があると推計 ) ページ 392

154 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 交際費は取引先との関係維持 拡大 新規顧客の開拓等に必要不可欠な費用であり 交際費について 税制上の優遇を施すことで 営業活動を支援することは手段として有効である なお 中小企業庁委託調査では 交際費の必要性について 既存顧客との取引を維持 拡大するために必要 という回答が 75.4% 新規顧客を開拓するために必要 という回答が 32.9% となっており 交際費の支出が中小企業の事業活動にとって必要不可欠であるということが定性的に把握できる 当該要望項目以外の税制上の支援措置 相当性 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 企業会計上 交際費は費用として処理されるものであるが 法人税においては租税特別措置により 原則として法人の支出した交際費の全額を損金に算入することを認めていない これは法人の無駄な支出 ( 冗費 ) を抑制し 内部留保を高め 企業の財務体質の改善を図るといった一定の政策的な見地から措置されているものと考えられる しかしながら 中小企業については 大企業と比較すると新規顧客の開拓や販売促進の手段が限られていることから 販売促進等の手段として交際費を支出することが事業活動において必要不可欠なものと考えられる このような観点から 従来から中小企業については 一定の範囲で交際費の損金算入が認められてきたものである 中小企業は 我が国雇用の 7 割を支え 地域活性化の中心的役割を担う重要な存在であることから 本措置の適用期限を延長することで 中小企業の営業活動を促進し 中小企業の経済活動の活性化を支援することは妥当である ページ 39 3

155 税負担軽減措置等の適用実績 過去 5 年間の損金算入額の推移 ( 資本金 1 億円以下 ) 平成 24 年度 2,219,145 社 (1,746,166 百万円 ) 平成 25 年度 2,266,465 社 (1,925,990 百万円 ) 平成 26 年度 2,223,101 社 (2,262,294 百万円 ) 平成 27 年度 2,261,988 社 (2,449,252 百万円 ) 平成 28 年度 2,261,988 社 (2,449,252 百万円 ) 平成 28 年度は推計 ( 直近の中小企業の業況判断 DI が横ばい傾向であることを鑑み 平成 27 年度の実績と同等程度適用があると推計 ) ( 出典 ) 会社標本調査 ( 国税庁 ) 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 中小企業庁委託調査を利用した分析では 交際費支出額が 1% 減少した場合 売上高は 17% 減少する関係 ( 1) となっており よって本措置の縮小により 交際費等支出額が減少した場合 減少額 1 億円あたり 1700 万円売上高が減少することとなる 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 同委託調査では 本措置の定額控除限度額 (800 万円 ) が小さくなった場合 17,6% の企業が交際費等支出額を減らす ( うち 大きく減らすと回答したのは 2,7%) と回答し 本措置の損金算入割合 (100%) が縮小された場合 29.1% の企業が交際費等支出額を減らす ( うち 大きく減らすと回答したのは 5.5%) と回答していることから 本措置が中小企業の売上高の増加に寄与していることが分かる これらから 中小法人にとって必要不可欠な営業経費である交際費について 税制上の優遇を施す本措置は中小企業の経営安定 事業の活性化に寄与しており 手段として有効である ( 1) 中小企業庁委託調査における回答企業のデータから重回帰分析 LN( 売上高 )= LN( 交際費支出 )+0.31LN( 資本金 )+0.69LN( 従業員数 )+0.23D( 建設業 )+0.15 D( 製造業 )0.02 D( 情報通信業 )+0.04 D( 運輸業 )+0.51 D( 卸売 小売業 )+0.33 D( 不動産業 )+0.18D( 飲食業 )0.12D( 宿泊業 )+0.01 D( その他サービス業 ) ( 備考 ) 補正 R2=0.76 前回要望時の達成目標 上記 政策の達成目標 に同じ ページ 394

156 コスト削減傾向の中 交際費については 平成 26 年度税制改正による効果もあり 損金算入額は右肩上がりで実績が伸びている 本措置によって 中小企業の営業活動の促進に一定の効果があったと考えられる ( 上記 租税特別措置の適用実績 参照 ) 一方で 我が国の経済情勢は 緩やかな回復基調が続いていたものの 近年は横ばい傾向にある 直近の中小企業の業況判断 DI は 14.3( 平成 29 年 4~6 月 ) となっている 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 ( 出典 ) 中小企業景況調査 ( 中小企業庁 ) ページ 395

成 29 年には小売の地域独占が撤廃され 料金規制が原則廃止される 小売全面自由化を機に 課税の公平性 を担保することは 新規参入を促進すると同時に 競争の活性化による料金抑制 更なる天然ガス利用拡大に寄与し ガスシステム改革の目的達成に資することから 抜本的な現行課税方式の見直しが必要である 2

成 29 年には小売の地域独占が撤廃され 料金規制が原則廃止される 小売全面自由化を機に 課税の公平性 を担保することは 新規参入を促進すると同時に 競争の活性化による料金抑制 更なる天然ガス利用拡大に寄与し ガスシステム改革の目的達成に資することから 抜本的な現行課税方式の見直しが必要である 2 1 政策評価の対象とした租税特別措置等の名称 租税特別措置等に係る政策の事前評価書 ガス供給業に係る法人事業税の課税方式の変更 2 対象税目 ( 地方税 1)( 法人事業税 : 義 ) 新設 拡充 延長 3 租税特別措置等の内容 内容 ガス供給業の課税方式を 現行の収入金額を課税標準とする方式から 所得が課税標準となる その他事業 と同一の扱いとする ( 新設 新たな課税標準導入に伴う所要の税率の変更を含む

More information

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

平成20年度税制改正(地方税)要望事項 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 5 対象税目 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 府省庁名環境省 個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( 自動車取得税自動車税 軽自動車税 ) 車体課税のグリーン化 自動車取得税のエコカー減税については 平成 29 年度税制改正大綱において 対象範囲を平成 32 年度燃費基準の下で見直し

More information

望の内容平成 28 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省経済産業政策局産業再生課 ) 制度名産業競争力強化法に基づく事業再編等に係る登録免許税の軽減措置 税 目 登録免許税 ( 租税特別措置法第 80 条 ) ( 租税特別措置法施行令第 42 条の

望の内容平成 28 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省経済産業政策局産業再生課 ) 制度名産業競争力強化法に基づく事業再編等に係る登録免許税の軽減措置 税 目 登録免許税 ( 租税特別措置法第 80 条 ) ( 租税特別措置法施行令第 42 条の 望の内容平成 28 税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省経済産業政策局産業再生課 ) 制度名産業競争力強化法に基づく事業再編等に係る登録免許税の軽減措置 税 目 登録免許税 ( 租税特別措置法第 80 条 ) ( 租税特別措置法施行令第 42 条の 6 第 1 項及び第 2 項 ) 産業競争力強化法に基づく登録免許税の特例措置を平成 30 年 3 月 31

More information

政策体系における政策目的の位置付け エネルギー基本計画 ( 平成 22 年 6 月 18 日閣議決定 ) において 一次エネルギー供給に占める再生可能エネルギーの割合を 2020 年までに 10% とすることを目指す と記載 地球温暖化対策基本法案 ( 平成 22 年 10 月 8 日閣議決定 )

政策体系における政策目的の位置付け エネルギー基本計画 ( 平成 22 年 6 月 18 日閣議決定 ) において 一次エネルギー供給に占める再生可能エネルギーの割合を 2020 年までに 10% とすることを目指す と記載 地球温暖化対策基本法案 ( 平成 22 年 10 月 8 日閣議決定 ) 平成 24 年度税制改正 ( 地方税 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 7 府省庁名環境省 対象税目個人住民税法人住民税住民税 ( 利子割 ) 事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 再生可能エネルギー発電設備に係る課税標準の特例措置の創設 < 現行制度 > 政府の補助 ( 1) を受けて取得された太陽光発電設備 ( 同時に設置する専用の架台

More information

企業中小企(2) 所得拡大促進税制の見直し ( 案 ) 大大企業については 前年度比 以上の賃上げを行う企業に支援を重点化した上で 給与支給総額の前年度からの増加額への支援を拡充します ( 現行制度とあわせて 1) 中小企業については 現行制度を維持しつつ 前年度比 以上の賃上げを行う企業について

企業中小企(2) 所得拡大促進税制の見直し ( 案 ) 大大企業については 前年度比 以上の賃上げを行う企業に支援を重点化した上で 給与支給総額の前年度からの増加額への支援を拡充します ( 現行制度とあわせて 1) 中小企業については 現行制度を維持しつつ 前年度比 以上の賃上げを行う企業について 2 法人課税 (1) 研究開発税制の見直し ( 案 ) 研究開発投資に係る政府目標の達成に向け 研究開発投資の増加インセンティブを強化するなど 研究開発税制を抜本的に見直します 1 総額型の税額控除率の見直し ( 案 ) 現行の総額型が 企業の研究開発投資の一定割合を単純に減税する形となっている構造を見直し 試験研究費の増減に応じた税額控除率とします 総額型 ( 税額控除率 ) 現行 20% 税額控除率

More information

( 事業所税の課税標準の特例 ) 第三十三条 ( 略 ) 2~5 ( 略 ) 6 平成二十九年四月一日から平成三十一年三月三十一日までの期間 ( 以下この項において 補助開始対象期間 という ) に政府の補助で総務省令で定めるものを受けた者が児童福祉法第六条の三第十二項に規定する業務を目的とする同法

( 事業所税の課税標準の特例 ) 第三十三条 ( 略 ) 2~5 ( 略 ) 6 平成二十九年四月一日から平成三十一年三月三十一日までの期間 ( 以下この項において 補助開始対象期間 という ) に政府の補助で総務省令で定めるものを受けた者が児童福祉法第六条の三第十二項に規定する業務を目的とする同法 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 2 府省庁名 内閣府 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( 都市計画税 ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 企業主導型保育事業の用に供する固定資産に係る固定資産税等の課税標準の特例措置の延長 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 企業主導型保育事業は

More information

平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 8 府省庁名環境省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 再生可能エネルギー発電設備に係る課税標準の特例措置の延長

平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 8 府省庁名環境省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 再生可能エネルギー発電設備に係る課税標準の特例措置の延長 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 8 府省庁名環境省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 再生可能エネルギー発電設備に係る課税標準の特例措置の延長 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 再生可能エネルギー発電設備 ( 電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法第二条第三項に規定する発電設備

More information

本要望に対応する縮減案 ページ 2 2

本要望に対応する縮減案 ページ 2 2 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 2 府省庁名文部科学省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 私立学校等への寄附に係る寄附金控除の年末調整対象化 現行制度上確定申告が必要とされている私立学校等への寄附 ( ) に係る寄附金控除に係る手続きを年末調整の対象とする

More information

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

平成20年度税制改正(地方税)要望事項 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 14 府省庁名 内閣府 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( 都市計画税 ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 特定都市再生緊急整備地域に係る課税の特例措置の拡充及び延長 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 都市再生特別措置法に基づき

More information

新設 拡充又は延長を必要とする理地方公共団体の実施する一定の地方創生事業に対して企業が寄附を行うことを促すことにより 地方創生に取り組む地方を応援することを目的とする ⑴ 政策目的 ⑵ 施策の必要性 少子高齢化に歯止めをかけ 地域の人口減少と地域経済の縮小を克服するため 国及び地方公共団体は まち

新設 拡充又は延長を必要とする理地方公共団体の実施する一定の地方創生事業に対して企業が寄附を行うことを促すことにより 地方創生に取り組む地方を応援することを目的とする ⑴ 政策目的 ⑵ 施策の必要性 少子高齢化に歯止めをかけ 地域の人口減少と地域経済の縮小を克服するため 国及び地方公共団体は まち 税目法人税要望の内容平成 31 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 内閣府地方創生推進事務局 ) 制度名地方創生応援税制 ( 企業版ふるさと納税 ) の拡充 延長 要望の内容 地方創生を推進し 企業から地方公共団体への寄附を安定的かつ継続的に確保するため 税制措置の拡充 延長等を図る (1) 徹底した運用改善を実施すること 寄附払込時期の弾力化 基金への積立要件の緩和

More information

( 太陽光 風力については 1/2~5/6 の間で設定 中小水力 地熱 バイオマスについては 1/3~2/3 の間で設定 )) 7 適用又は延長期間 2 年間 ( 平成 31 年度末まで ) 8 必要性等 1 政策目的及びその根拠 租税特別措置等により実現しようとする政策目的 長期エネルギー需給見通

( 太陽光 風力については 1/2~5/6 の間で設定 中小水力 地熱 バイオマスについては 1/3~2/3 の間で設定 )) 7 適用又は延長期間 2 年間 ( 平成 31 年度末まで ) 8 必要性等 1 政策目的及びその根拠 租税特別措置等により実現しようとする政策目的 長期エネルギー需給見通 1 政策評価の対象とした租税特別措置等の名称 租税特別措置等に係る政策の事前評価書 再生可能エネルギー発電設備に係る課税標準の特例措置 2 対象税目 ( 地方税 8) ( 固定資産税 : 外 ) 3 租税特別措置等の内容 内容 新設 拡充 延長 再生可能エネルギー発電設備 ( 電気事業者による再生可能エネルギー電気 の調達に関する特別措置法第二条第三項に規定する発電設備 )( ) に係る 課税標準の特例について

More information

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ 租税特別措置 ( 相続税関係 ) の適用状況等についての報告書 ( 要旨 ) 平成 2 9 年 1 1 月 会計検査院 1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとされ

More information

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要) 地球温暖化対策基本法案 ( 環境大臣案の概要 ) 平成 22 年 2 月 環境省において検討途上の案の概要であり 各方面の意見を受け 今後 変更があり得る 1 目的この法律は 気候系に対して危険な人為的干渉を及ぼすこととならない水準において大気中の温室効果ガスの濃度を安定化させ地球温暖化を防止すること及び地球温暖化に適応することが人類共通の課題であり すべての主要国が参加する公平なかつ実効性が確保された地球温暖化の防止のための国際的な枠組みの下に地球温暖化の防止に取り組むことが重要であることにかんがみ

More information

望の内容平成 30 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省中小企業庁経営支援部創業 新事業促進課 ) 制度名 産業競争力強化法に基づく創業支援事業計画の認定自治体における登録免許税の軽減措置の延長 税 目 登録免許税 ( 租税特別措置法第 80 条第

望の内容平成 30 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省中小企業庁経営支援部創業 新事業促進課 ) 制度名 産業競争力強化法に基づく創業支援事業計画の認定自治体における登録免許税の軽減措置の延長 税 目 登録免許税 ( 租税特別措置法第 80 条第 望の内容平成 30 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省中小企業庁経営支援部創業 新事業促進課 ) 制度名 産業競争力強化法に基づく創業支援事業計画の認定自治体における登録免許税の軽減措置の延長 税 目 登録免許税 ( 租税特別措置法第 80 条第 2 項 ) ( 租税特別措置法施行規則第 30 条の2 第 4 項 ) 産業競争力強化法に基づく登録免許税の軽減措置を平成

More information

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引 復興増税と平成 23 年度税制改正案の一部が成立しました!! 平成 23 年 11 月 30 日に 東日本大震災からの復興施策としての復興増税 ( 法人税及び所得税などの 臨時増税 ) と 平成 23 年度税制改正案のうち一部 ( 法人税率の引き下げや中小法人の軽減税率の引 き下げなど ) が国会で成立し 平成 23 年 12 月 2 日に公布 施行されました 成立している主な改正事項 企業関係個人

More information

3. 改正の内容 法人税における収益認識等について 収益認識時の価額及び収益の認識時期について法令上明確化される 返品調整引当金制度及び延払基準 ( 長期割賦販売等 ) が廃止となる 内容改正前改正後 収益認識時の価額をそれぞれ以下とする ( 資産の販売若しくは譲渡時の価額 ) 原則として資産の引渡

3. 改正の内容 法人税における収益認識等について 収益認識時の価額及び収益の認識時期について法令上明確化される 返品調整引当金制度及び延払基準 ( 長期割賦販売等 ) が廃止となる 内容改正前改正後 収益認識時の価額をそれぞれ以下とする ( 資産の販売若しくは譲渡時の価額 ) 原則として資産の引渡 30. 収益認識基準 1. 改正のポイント (1) 趣旨 背景収益認識に関する会計基準の公表を受け 法人税における収益認識等について改正が行われる 大綱 90 ページ (2) 内容 法人税における収益認識等について 収益認識時の価額及び収益の認識時期について法令上明確化される 返品調整引当金制度及び延払基準 ( 長期割賦販売等 ) が廃止となる (3) 適用時期平成 30 年 4 月 1 日以後終了事業年度

More information

本要望に対応する縮減案 3 自動車の取得段階では消費税と自動車取得税が二重課税となっており 保有段階でも自動車重量税のほかに自動車税 ( 又は軽自動車税 ) の 2 つの税が課されており 自動車ユーザーに対して複雑かつ過大な負担を強いている 特に 移動手段を車に依存せざるをえず複数台を保有する場合が

本要望に対応する縮減案 3 自動車の取得段階では消費税と自動車取得税が二重課税となっており 保有段階でも自動車重量税のほかに自動車税 ( 又は軽自動車税 ) の 2 つの税が課されており 自動車ユーザーに対して複雑かつ過大な負担を強いている 特に 移動手段を車に依存せざるをえず複数台を保有する場合が 平成 25 年度税制改正 ( 地方税 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 1 府省庁名経済産業省 対象税目 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 個人住民税 法人住民税 住民税 ( 利子割 ) 事業税 不動産取得税 固定資産税 事業所税 その他 ( 自動車取得税 自動車税 ) 車体課税の抜本的見直し (1) 自動車取得税 ( 地方税 ) の廃止 (2) 自動車重量税 ( 国税 ) の廃止

More information

政策体系における政策目的の位置付け エネルギー 環境資源 燃料 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 国民生活に欠かせない基礎物資である石灰石等鉱物資源の中長期的な安定供給 3 年間の延長 軽油引取税の課税免除措置により石灰石等鉱物の掘採事業を営む者の経営基盤が

政策体系における政策目的の位置付け エネルギー 環境資源 燃料 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 国民生活に欠かせない基礎物資である石灰石等鉱物資源の中長期的な安定供給 3 年間の延長 軽油引取税の課税免除措置により石灰石等鉱物の掘採事業を営む者の経営基盤が 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 24 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( 軽油引取税 ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 軽油引取税の課税免除の特例措置の延長 ( 鉱物の掘採事業を営む者のうち石灰石 鉱物掘採業 ) 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要

More information

平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活性化に向けて 耐震性 省エネ性 耐久性に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省

平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活性化に向けて 耐震性 省エネ性 耐久性に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省 平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活化に向けて 耐震 省エネ 耐久に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省エネリフォームに係る特例措置を拡充する 要望の内容 < 耐震 省エネリフォームに係る現行制度の概要 > ローン型減税

More information

H28秋_24地方税財源

H28秋_24地方税財源 次世代に向けて持続可能な地方税財政基盤の確立について 1. 提案 要望項目 提案 要望先 総務省 (1) 地方交付税総額の確保 充実 減少等特別対策事業費等における取組の成果を反映した算定 減少等特別対策事業費 における 取組の成果 へ配分の段階的引き上げ 地域の元気創造事業費 における 地域活性化分 へ配分の重点化 緊急防災 減災事業債の延長および対象事業等の拡大 老朽化対策に係る地方財政計画における所要総額の確保

More information

新長を必要とする理由今回合理性の要望に設 拡充又は延⑴ 政策目的 資源に乏しい我が国にあって 近年 一層激しさを増す国際社会経済の変化に臨機応変に対応する上で 最も重要な資源は 人材 である 特に 私立学校は 建学の精神に基づき多様な人材育成や特色ある教育研究を展開し 公教育の大きな部分を担っている

新長を必要とする理由今回合理性の要望に設 拡充又は延⑴ 政策目的 資源に乏しい我が国にあって 近年 一層激しさを増す国際社会経済の変化に臨機応変に対応する上で 最も重要な資源は 人材 である 特に 私立学校は 建学の精神に基づき多様な人材育成や特色ある教育研究を展開し 公教育の大きな部分を担っている 税目所得税要望の内容平成 30 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 文部科学省高等教育局私学行政課 ) 制度名 私立学校等への寄附に係る寄附金控除の年末調整対象化 現行制度上確定申告が必要とされている私立学校等への寄附 ( ) に係る寄附金控除に係る手続きを年末調整の対象とする 学校 専修学校 各種学校を設置する学校法人 準学校法人 国立大学法人 公立大学法人に対する寄附

More information

H29租特評価書「産業競争力強化法に基づく事業再編等に係る登録免許税の軽減措置の延長」

H29租特評価書「産業競争力強化法に基づく事業再編等に係る登録免許税の軽減措置の延長」 1 政策評価の対象とした租税特別措置等の名称 租税特別措置等に係る政策の事前評価書 2 対象税目 ( 国税 7)( 登録免許税 : 外 ) 3 租税特別措置等の内容 内容 産業競争力強化法に基づく事業再編等に係る登録免許税の軽減措置の延長 新設 拡充 延長 産業競争力強化法に基づく事業再編計画等の認定を受けた事業者が 認定計画に従って行う合併 会社の分割 事業若しくは事業に必要な資産の譲受け又は譲渡

More information

Microsoft PowerPoint - 【別添1】23税制改正の概要.pptx

Microsoft PowerPoint - 【別添1】23税制改正の概要.pptx 平成 23 年度 障害者雇用に係る税制改正の内容一覧 別添 1 地方税の改正内容 要件 特例措置の税目 重多助成金 ( 第 1 種 ) 1 重多助成金 ( 第 2 種 ) 2 不動産取得税固定資産税事業所税 助成金の廃止に伴い 新設した助成金 3 を適用要件に変更 2 年間延長 助成金の廃止に伴い 新設した助成金 3 を適用要件に変更 2 年間延長 助成金の廃止に伴い 新設した助成金 3 を適用要件に変更

More information

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する (

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する ( 望の内容平成 25 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 国土交通省 ) 制度名 中古住宅取得及び増改築等工事に係る住宅ローン減税の適用要件の合理化 税目所得税 ( 住宅ローン減税 ) 要1. 中古住宅取得に係る住宅ローン減税の適用要件の合理化中古住宅取得に係る住宅ローン減税の適用要件について 次の 1 から 3 のいずれかを満たすこととする ( 現行要件に新たに

More information

「図解 外形標準課税」(仮称)基本構想

「図解 外形標準課税」(仮称)基本構想 平成 30 年 1 月東京都主税局 所得拡大促進税制 ( 雇用者給与等支給額が増加した場合の付加価値額の控除 ) に関する Q&A Q1 外形標準課税における 所得拡大促進税制 とはどのような制度ですか? Q2 当該制度の適用対象年度は いつからいつまでですか? Q3 当該制度の適用を受けるためには どのような要件を満たすことが必要ですか? Q4 連結法人ですが 適用に当たっての要件に違いがありますか?

More information

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても 法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても所要の措置が講じられます 法人会では 平成 25 年度税制改正に関する提言 を取りまとめ 政府 政党

More information

(0830時点)PR版

(0830時点)PR版 平成 3 0 年度 税制改正要望事項 平成 29 年 8 月 厚生労働省 目 次 < 子ども 子育て > 1 < 健康 医療 > 1 < 医療保険 > 3 < 介護 社会福祉 > 3 < 雇用 > 4 < 生活衛生 > 5 < その他 > 5 * 印を付している項目は他省庁が主管で要望をしている項目 子ども 子育て 働く人のための保育の提供に取り組む企業に対する税制上の優遇措置の創設 所得税 法人税

More information

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税 消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置 平成 28 年 8 月 24 日閣議決定 世界経済の不透明感が増す中 新たな危機に陥ることを回避するため あらゆる政策を講ずることが必要となっていることを踏まえ 消費税率の 10% への引上げ時期を平成 31 年 10 月 1 日に変更するとともに関連する税制上の措置等について所要の見直しを行うこととし 次のとおり法制上の措置を講ずる 一消費課税 1 消費税率

More information

図 2: 今後の主な市場整備等 2. ベースロード電源市場等 2.1. 契約見直しの必要性新電力がベースロード電源 ( 石炭火力 水力 原子力等 ) にアクセスすることを容易にし 小売競争を更に活性化させることを目的として ベースロード電源市場を創設するとともに ベースロード電源を保有する旧一般電気

図 2: 今後の主な市場整備等 2. ベースロード電源市場等 2.1. 契約見直しの必要性新電力がベースロード電源 ( 石炭火力 水力 原子力等 ) にアクセスすることを容易にし 小売競争を更に活性化させることを目的として ベースロード電源市場を創設するとともに ベースロード電源を保有する旧一般電気 資料 5-2 既存契約見直し指針 ( 案 ) 1. 本指針の目的今後市場等の整備を進めるにあたっては 電力システム改革の3つの目的 (1 安定供給の確保 2 電気料金の最大限の抑制 3 事業者の事業機会及び需要家の選択肢の拡大 ) に加えて 3E+Sを事業者の経済合理的な行動を通じて より効率的に達成する観点を踏まえて 行うことが重要である そのため 前述の考え方に基づき 電力システム改革貫徹のための政策小委員会

More information

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶 1. 所得税改革の流れ 1. ポイント 1 所得税抜本改革 は先送りされたが 平成 30 年度税制改正は 働き方の多様化を踏まえて 働き方改革 を後押しするため 人的控除 ( 基礎控除 ) の見直し 所得の種類に応じた控除の見直し が行われる 2 今後の見直しに向けた方向性は 人的控除について今回の改正の影響を見極めながら基礎控除への更なる振替えの検討 経済社会の ICT 化等を踏まえて所得把握に向けた取り組み

More information

平成18年度地方税制改正(案)について

平成18年度地方税制改正(案)について 平成平成 20 20 年度地方税制改正 ( 案 ) について 総務省平成 19 年 12 月 一 地域間の財政力格差の縮小地域間の財政力格差の縮小 法人事業税の一部を分離し 地方法人特別税 地方法人特別譲与税 を創設 * 地方税制については 更なる地方分権の推進とその基盤となる地方税財源の充実を図る中で 地方消費税の充実を図るとともに 併せて地方法人課税のあり方を抜本的に見直すなどにより 偏在性が小さく税収が安定的な地方税体系を構築することを基本に改革を進める

More information

することを可能とするとともに 投資対象についても 株式以外の有価証券を対象に加えることとする ただし 指標連動型 ETF( 現物拠出 現物交換型 ETF 及び 金銭拠出 現物交換型 ETFのうち指標に連動するもの ) について 満たすべき要件を設けることとする 具体的には 1 現物拠出型 ETFにつ

することを可能とするとともに 投資対象についても 株式以外の有価証券を対象に加えることとする ただし 指標連動型 ETF( 現物拠出 現物交換型 ETF 及び 金銭拠出 現物交換型 ETFのうち指標に連動するもの ) について 満たすべき要件を設けることとする 具体的には 1 現物拠出型 ETFにつ 規制の事前評価書 1. 政策の名称 ETF( 上場投資信託 ) の多様化 2. 担当部局金融庁総務企画局市場課 3. 評価実施時期平成 20 年 5 月 9 日 4. 規制の目的 内容及び必要性 (1) 現状及び問題点 規制の新設又は改廃の目的及び必要性 1 現状 ETF( 上場投資信託 ) は 投資家にとって 低コストにて 簡便かつ効果的な分散投資が可能となり また 取引所市場において 市場価格によるタイムリーな取引が機動的に行える等のメリットがある商品であるが

More information

改正 ( 事業年度の中途において中小企業者等に該当しなくなった場合等の適用 ) 42 の 6-1 法人が各事業年度の中途において措置法第 42 条の6 第 1 項に規定する中小企業者等 ( 以下 中小企業者等 という ) に該当しないこととなった場合においても その該当しないこととなった日前に取得又

改正 ( 事業年度の中途において中小企業者等に該当しなくなった場合等の適用 ) 42 の 6-1 法人が各事業年度の中途において措置法第 42 条の6 第 1 項に規定する中小企業者等 ( 以下 中小企業者等 という ) に該当しないこととなった場合においても その該当しないこととなった日前に取得又 1 第 42 条の 6 中小企業者等が機械等を取得した場合の特別償却又は法人税額の特別控 除 関係 改正の内容 平成 26 年度の税制改正において 中小企業者等が機械等を取得した場合の特別償却又は法人税額の特別控除制度について 次の見直しが行われた 1 中小企業者等が 産業競争力強化法 ( 平成 25 年法律第 98 号 ) の施行の日 ( 平成 26 年 1 月 20 日 ) から平成 29 年

More information

平成 21 年度資源エネルギー関連概算要求について 21 年度概算要求の考え方 1. 資源 エネルギー政策の重要性の加速度的高まり 2. 歳出 歳入一体改革の推進 予算の効率化と重点化の徹底 エネルギー安全保障の強化 資源の安定供給確保 低炭素社会の実現 Cool Earth -1-

平成 21 年度資源エネルギー関連概算要求について 21 年度概算要求の考え方 1. 資源 エネルギー政策の重要性の加速度的高まり 2. 歳出 歳入一体改革の推進 予算の効率化と重点化の徹底 エネルギー安全保障の強化 資源の安定供給確保 低炭素社会の実現 Cool Earth -1- 平成 21 年度資源エネルギー関連概算要求について 21 年度概算要求の考え方 1. 資源 エネルギー政策の重要性の加速度的高まり 2. 歳出 歳入一体改革の推進 2006 3. 予算の効率化と重点化の徹底 エネルギー安全保障の強化 資源の安定供給確保 低炭素社会の実現 Cool Earth -1- エネルギー対策特別会計 ( 経済産業省分 ), 一般会計 ( 資源エネルギー庁分 ) -2- エネルギー安全保障の強化

More information

<4D F736F F D20837A815B B83578C668DDA BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D81762E646F63>

<4D F736F F D20837A815B B83578C668DDA BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D81762E646F63> 平成 20 年 9 月 24 日全国信用組合中央協会 平成 21 年度税制改正に関する要望 1. 協同組合組織金融機関の貸倒引当金の特例措置について存続させること 具体的には 1 法定繰入率 ( 現行 1,000 の 3) を存置すること 2 割増特例 ( 本則の 100 分の 116) の期限 ( 平成 21 年 3 月末 ) 2. 貸倒れに係る無税償却 引当基準の見直し及び欠損金の繰戻還付の拡充を行うこと

More information

Ⅱ 主な改革内容 上記の 3 つの目的からなる電力システム改革につき 以下の 3 つの柱を中心として 大胆な改革を現実的なスケジュールの下で着実に実行する 1. 広域系統運用の拡大 電力需給のひっ迫や出力変動のある再生可能エネルギーの導入拡大に対応するため 国の監督の下に 報告徴収等により系統利用者

Ⅱ 主な改革内容 上記の 3 つの目的からなる電力システム改革につき 以下の 3 つの柱を中心として 大胆な改革を現実的なスケジュールの下で着実に実行する 1. 広域系統運用の拡大 電力需給のひっ迫や出力変動のある再生可能エネルギーの導入拡大に対応するため 国の監督の下に 報告徴収等により系統利用者 電力システムに関する改革方針 平成 25 年 4 月 2 日閣議決定 低廉で安定的な電力供給は 国民生活を支える基盤である 東日本大震災とこれに伴う原子力事故を契機に 電気料金の値上げや 需給ひっ迫下での需給調整 多様な電源の活用の必要性が増すとともに 従来の電力システムの抱える様々な限界が明らかになった こうした現状にかんがみ 政府として エネルギーの安定供給とエネルギーコストの低減の観点も含め

More information

2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 1. 地球温暖化対策の推進 1-2 国内における温室効果ガスの排出抑制 租税特別措置等により達成しようとする目標 2030 年の電源構成における再生可能エネルギーの割合を 22~24% とする 租税特別措置等による達成目標に係る測定指

2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 1. 地球温暖化対策の推進 1-2 国内における温室効果ガスの排出抑制 租税特別措置等により達成しようとする目標 2030 年の電源構成における再生可能エネルギーの割合を 22~24% とする 租税特別措置等による達成目標に係る測定指 1 政策評価の対象とした租税特別措置等の名称 租税特別措置等に係る政策の事前評価書 再生可能エネルギー発電設備に係る課税標準の特例措置の拡充及び延長 ( 地方税 7)( 固定資産税 : 外 ) 2 要望の内容特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 再生可能エネルギー発電設備 ( 電気事業者による再生可能エネルギー電 気の調達に関する特別措置法第三条第二項に規定する認定発電設備 ) につ

More information

要望理由 (1) 政策目的 既存住宅の流通の円滑化を通じ 既存住宅流通 リフォーム市場の拡大 活性化を図る また 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備するとともに 既存住宅の耐震化を促進し 住宅ストックの品質 性能を高め 国民の住生活の向上を目指す (2) 施策の必要性 国民がライフステ

要望理由 (1) 政策目的 既存住宅の流通の円滑化を通じ 既存住宅流通 リフォーム市場の拡大 活性化を図る また 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備するとともに 既存住宅の耐震化を促進し 住宅ストックの品質 性能を高め 国民の住生活の向上を目指す (2) 施策の必要性 国民がライフステ 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 7 府省庁名国土交通省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 一定の住宅用地に係る税額の減額措置の拡充 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) (1) 耐震基準不適合既存住宅を取得後に耐震改修工事を行う場合の敷地への適用個人が耐震基準に適合しない既存住宅を取得し

More information

平成20年2月

平成20年2月 富山県 平成 27 年 4 月 1 日以後 平成 28 年 4 月 1 日以後に開始する事業年度の法人県民 法人事業の等について 平成 28 年度制改正では 平成 27 年度制改正に引き続き 成長志向の法人改革の一環として 法人事業の外形標準課の拡大等を中心に 所要の見直しを行う措置が講じられています また 法人県民均等割について 水と緑の森づくりの一部引上げが平成 29 年 4 月 1 日以後に開始する事業年度から適用されます

More information

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1) 6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1) 投資主の税務 1 個人投資主の税務 ( イ ) 利益の分配に係る税務個人投資主が本投資法人から受け取る利益の分配

More information

新今回の要望に合関理連性する事項設 拡充又は延長を必要とする理中小企業は地域の経済や雇用を支え 我が国経済全体を発展させる重要な役割を担っている 中小企業の設備投資を促進し 成長の底上げに不可欠な設備や IT 化等への投資の加速化や生産性の向上を図る ⑴ 政策目的 ⑵ 施策の必要性 昨今の中小企業の

新今回の要望に合関理連性する事項設 拡充又は延長を必要とする理中小企業は地域の経済や雇用を支え 我が国経済全体を発展させる重要な役割を担っている 中小企業の設備投資を促進し 成長の底上げに不可欠な設備や IT 化等への投資の加速化や生産性の向上を図る ⑴ 政策目的 ⑵ 施策の必要性 昨今の中小企業の 要望の内容平成 31 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名 税 目 ( 経済産業省中小企業庁事業環境部財務課 ) 中小企業者等が機械等を取得した場合の特別償却又は法人税額等の特別控除 ( 中小企業投資促進税制 ) の延長所得税租税特別措置法第 10 条の3 租税特別措置法施行令第 5 条の5 租税特別措置法施行規則第 5 条の8 法人税租税特別措置法第 42

More information

2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 4-5 福島 震災復興 租税特別措置等により達成しようとする目標 政策の達成目標と同じ 租税特別措置等による達成目標に係る測定指標 仮設施設の整備数 8 有効性等 政策目的に対する租税特別措置等の達成目標実現による寄与 東日本大震災で

2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 4-5 福島 震災復興 租税特別措置等により達成しようとする目標 政策の達成目標と同じ 租税特別措置等による達成目標に係る測定指標 仮設施設の整備数 8 有効性等 政策目的に対する租税特別措置等の達成目標実現による寄与 東日本大震災で 租税特別措置等に係る政策の事前評価書 1 政策評価の対象とした租税特別措置等の名称 独立行政法人中小企業基盤整備機構の仮設施設整備事業に係る特例措置の延長 ( 国税 18)( 印紙税 : 外 登録免許税 : 外 ) ( 地方税 17)( 不動産取得税 : 外 固定資産税 : 外 都市計画税 : 外 ) 2 要望の内容 独立行政法人中小企業基盤整備機構 ( 以下 中小機構 という ) が中小機構法第

More information

200kW 未満 272 万円 /kw 以下 200kW 以上 1,000kW 未満 109 万円 /kw 以下 1,000kW 以上 3 万 kw 未満 39 万円 /kw 以下 4 木質バイオマス発電設備 (2 万 kw 未満 木質バイオマス燃料の年間利用率 80% 以上と見込まれるもの ) <

200kW 未満 272 万円 /kw 以下 200kW 以上 1,000kW 未満 109 万円 /kw 以下 1,000kW 以上 3 万 kw 未満 39 万円 /kw 以下 4 木質バイオマス発電設備 (2 万 kw 未満 木質バイオマス燃料の年間利用率 80% 以上と見込まれるもの ) < 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 6 府省庁名環境省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 先進的省エネ 再エネ投資促進税制の創設 平成 42 年度の 長期エネルギー需給見通し ( 平成 27 年 7 月経済産業省決定 以下 エネルギーミックス という

More information

合理性政策体系における政策目的の位置付け エネルギー 環境電力 ガス 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 電気事業者の分社化により不可避的に外部化された取引等による追加的な法人事業税の負担を回避することで 電気の安定供給等への影響を最小限に

合理性政策体系における政策目的の位置付け エネルギー 環境電力 ガス 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 電気事業者の分社化により不可避的に外部化された取引等による追加的な法人事業税の負担を回避することで 電気の安定供給等への影響を最小限に 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 1 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 電気事業者の分社化に伴い外部化するグループ会社間取引等を控除する収入割の特例措置 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 平成 32 年の法的分離に伴う分社化等により不可避的に外部化されるグループ会社間の取引等に係る各事業年度の収入金額

More information

地方創生応援税制 ( 企業版ふるさと納税 ) の運用改善 ( 別紙 1) 平成 31 年度税制改正 企業版ふるさと納税の一層の活用促進を図るため 企業や地方公共団体からの意見等を踏まえ 徹底した運用改善を実施する 地方創生関係交付金と併用する地方公共団体へのインセンティブ付与 地方創生関係交付金の対

地方創生応援税制 ( 企業版ふるさと納税 ) の運用改善 ( 別紙 1) 平成 31 年度税制改正 企業版ふるさと納税の一層の活用促進を図るため 企業や地方公共団体からの意見等を踏まえ 徹底した運用改善を実施する 地方創生関係交付金と併用する地方公共団体へのインセンティブ付与 地方創生関係交付金の対 地方創生応援税制 ( 企業版ふるさと納税 ) の運用改善 ( 別紙 1) 平成 31 年度税制改正 企業版ふるさと納税の一層の活用促進を図るため 企業や地方公共団体からの意見等を踏まえ 徹底した運用改善を実施する 地方創生関係交付金と併用する地方公共団体へのインセンティブ付与 地方創生関係交付金の対象事業に企業版ふるさと納税を活用した寄附を充当することを可能とする 地方創生推進交付金の対象事業に 200

More information

(2) 青色申告書を提出する中小企業者等 ( 平成 3 年 4 月 日以後開始する事業年度については 適用除外事業者 ( 注 4) を除く ) が 平成 30 年 4 月 日から平成 33 年 3 月 3 日までの間に開始する各事業年度において 国内雇用者に対して給与等を支給する場合に継続雇用者給与

(2) 青色申告書を提出する中小企業者等 ( 平成 3 年 4 月 日以後開始する事業年度については 適用除外事業者 ( 注 4) を除く ) が 平成 30 年 4 月 日から平成 33 年 3 月 3 日までの間に開始する各事業年度において 国内雇用者に対して給与等を支給する場合に継続雇用者給与 ViewPoint 営 平成 30 年度税制改正 法人編 坂本和則部東京室執行正浩部大阪室 平成 30 年度税制改正では 法人に関係する改正として デフレ脱却と経済再生に向け 賃上げや生産性向上 地域の中小企業の設備投資を促進するための税制上の措置などが講じられました 今回は 平成 30 年度税制改正項目のうち 多くの会社に関係する主な改正について解説をします. 賃上げや生産性向上のための税制 賃上げや国内投資に積極的な企業の税負担を軽減する一方

More information

下では特別償却と対比するため 特別控除については 特に断らない限り特定の機械や設備等の資産を取得した場合を前提として説明することとします 特別控除 内容 個別の制度例 特定の機械や設備等の資産を取得して事業の用に供したときや 特定の費用を支出したときなどに 取得価額や支出した費用の額等 一定割合 の

下では特別償却と対比するため 特別控除については 特に断らない限り特定の機械や設備等の資産を取得した場合を前提として説明することとします 特別控除 内容 個別の制度例 特定の機械や設備等の資産を取得して事業の用に供したときや 特定の費用を支出したときなどに 取得価額や支出した費用の額等 一定割合 の 営 ViewPoint 法人税における 特別償却 と 特別控除 久住透部東京室 法人が特定の機械や設備等の資産を取得して事業の用に供した一定の場合 通常の減価償却のほかに認められる 特別償却 の制度や 一定の金額を法人税額から控除する 特別控除 ( 税額控除 ) の制度の適用を受けることができます 今回は 法人税における特別償却および特別控除について それぞれの概要と選択のポイントを解説します 特別償却や特別控除の効果は

More information

新とする理由⑴ 政策目的 車体課税については 平成 23 年度税制改正大綱において エコカー減税の期限到来時までに 地球温暖化対策の観点や国及び地方の財政の状況を踏まえつつ 当分の間として適用される税率の取扱いを含め 簡素化 グリーン化 負担の軽減等を行う方向で抜本的な見直しを検討 することとされて

新とする理由⑴ 政策目的 車体課税については 平成 23 年度税制改正大綱において エコカー減税の期限到来時までに 地球温暖化対策の観点や国及び地方の財政の状況を踏まえつつ 当分の間として適用される税率の取扱いを含め 簡素化 グリーン化 負担の軽減等を行う方向で抜本的な見直しを検討 することとされて 税目自動車重量税要望の内容平成 2 4 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名車体課税の一層のグリーン化等 ( 環境省 ) 車体課税については 平成 23 年度税制改正大綱において エコカー減税の期限到来時までに 地球温暖化対策の観点や国及び地方の財政の状況も踏まえつつ 当分の間として適用されている税率の取扱いを含め 簡素化 グリーン化 負担の軽減等を行う方向で抜本的な見直しを検討

More information

平成 30 年 8 月 31 日 平成 31 年度の財政投融資計画要求書 ( 機関名 : 株式会社日本政策金融公庫 ( 特定事業等促進円滑化業務 )) 1. 平成 31 年度の財政投融資計画要求額 ( 単位 : 億円 %) 平成 31 年度平成 30 年度対前年度比区分要求額当初計画額金額伸率 (1

平成 30 年 8 月 31 日 平成 31 年度の財政投融資計画要求書 ( 機関名 : 株式会社日本政策金融公庫 ( 特定事業等促進円滑化業務 )) 1. 平成 31 年度の財政投融資計画要求額 ( 単位 : 億円 %) 平成 31 年度平成 30 年度対前年度比区分要求額当初計画額金額伸率 (1 平成 30 年 8 月 31 日 平成 31 年度の財政投融資計画要求書 ( 機関名 : 株式会社日本政策金融公庫 ( 特定事業等促進円滑化業務 )) 1. 平成 31 年度の財政投融資計画要求額 ( 単位 : 億円 %) 平成 31 年度平成 30 年度対前年度比区分要求額当初計画額金額伸率 (1) 財政融資 1,400 700 700 100.0 (2) 産業投資 - - - - うち出資 -

More information

新設 拡充又は延長を必要とする理⑴ 政策目的 地震等の災害からの復旧に際して 公的補助が公立学校に比べて少なく 自主財源の確保が求められる私立学校にとって 寄附金収入は極めて重要な財源である 災害時には 大口の寄附だけでなく 広く卒業生や地域住民を中心に 義援金 募金という形で小口の寄附を集める必要

新設 拡充又は延長を必要とする理⑴ 政策目的 地震等の災害からの復旧に際して 公的補助が公立学校に比べて少なく 自主財源の確保が求められる私立学校にとって 寄附金収入は極めて重要な財源である 災害時には 大口の寄附だけでなく 広く卒業生や地域住民を中心に 義援金 募金という形で小口の寄附を集める必要 税目所得税要望の内容平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名 ( 文部科学省高等教育局私学部私学行政課 ) 災害からの復旧時における学校法人への個人寄附に係る税制優遇措置の拡充 本年 4 月に発生した熊本地震を踏まえ 災害被害を受けた学校法人に対する災害からの復旧時における個人寄附について 既存の所得控除に加え 寄附実績の要件にかかわらず 税額控除についても適用を可能とする

More information

貿易特化指数を用いた 日本の製造業の 国際競争力の推移

貿易特化指数を用いた 日本の製造業の 国際競争力の推移 中小企業経営力強化支援法について 平成 24 年 8 月中小企業庁 中小企業の海外における商品の需要の開拓の促進等のための中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律等の一部を改正する法律 ( 中小企業経営力強化支援法 ) の概要 改正対象は 中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律 中小企業による地域産業資源を活用した事業活動の促進に関する法律 中小企業者と農林漁業者との連携による事業活動の促進に関する法律背景

More information

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る 資産課税個人事業者の事業用資産に係る納税猶予制度の創設 個人事業者の事業承継税制が 10 年間の時限措置として新たに創設される 認定相続人 受贈者が 青色申告の承認を受けていた個人事業者から 相続等又は贈与によりその個人事業者の事業の用に供されていた 特定事業用資産 を取得し 事業を継続していく場合には その取得した特定事業用資産の課税価格に対応する相続税又は贈与税の全額について その納税を猶予する

More information

要望理由 (1) 政策目的我が国の住宅ストックのうち 高齢者が安心し自立して暮らせるバリアフリー化された住宅は極めて限られている状況を踏まえ サービス付き高齢者向け住宅の供給を促進することにより 高齢者に適した住まいの確保を図る (2) 施策の必要性本特例措置により 1 高度のバリアフリー化 2 安

要望理由 (1) 政策目的我が国の住宅ストックのうち 高齢者が安心し自立して暮らせるバリアフリー化された住宅は極めて限られている状況を踏まえ サービス付き高齢者向け住宅の供給を促進することにより 高齢者に適した住まいの確保を図る (2) 施策の必要性本特例措置により 1 高度のバリアフリー化 2 安 平成 29 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 38 府省庁名国土交通省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) サービス付き高齢者向け住宅供給促進税制の延長 ( 新築のサービス付き高齢者住宅に係る課税標準の特例措置 新築のサービス付き高齢者住宅用として取得する土地に係る税額の特例措置

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 復興特区における税 金融上の特例措置 資料 4-2 復興特区における税制上の特例措置 利子補給金制度 (1 頁 ) 産業集積関係の課税の特例の対象となる地域のイメージ (2 頁 ) 復興産業集積区域における新規立地促進税制 (3 頁 ) 復興産業集積区域における特別償却又は税額控除 (4 頁 ) 復興産業集積区域における法人税の特別控除 (5 頁 ) 復興産業集積区域における研究開発税制の特例等 (6

More information

新又は延長を必要とする理由設 拡充⑴ 政策目的 1 社会保障 税一体改革大綱 ( 平成 24 年 2 月 17 日閣議決定 ) 等に基づき 自動車取得税及び自動車重量税について 廃止 抜本的な見直しを強く求める 等とした平成 24 年度税制改正における与党の重点要望に沿って 国 地方を通じた関連税制

新又は延長を必要とする理由設 拡充⑴ 政策目的 1 社会保障 税一体改革大綱 ( 平成 24 年 2 月 17 日閣議決定 ) 等に基づき 自動車取得税及び自動車重量税について 廃止 抜本的な見直しを強く求める 等とした平成 24 年度税制改正における与党の重点要望に沿って 国 地方を通じた関連税制 要望の内平成 2 5 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名車体課税の抜本的見直し ( 経済産業省 ) 税 目 自動車重量税 ( 自動車重量税法全文 自動車重量税法施行令全文 自動車重量税法施行規則全文 租税特別措置法第 90 条の 10~ 第 90 条の 15 租税特別措置法施行令第 51 条 ~ 第 51 条の 3 租税特別措置法施行規則第 40 条 第

More information

別紙 2 様式第十八 ( 第 13 条関係 ) 認定事業再編計画の内容の公表 1. 認定をした年月日平成 27 年 7 月 6 日 2. 認定事業者名 WAKUWAKU JAPAN 株式会社 3. 認定事業再編計画の目標 (1) 事業再編に係る事業の目標スカパー JSAT グループ ( 以下 スカパ

別紙 2 様式第十八 ( 第 13 条関係 ) 認定事業再編計画の内容の公表 1. 認定をした年月日平成 27 年 7 月 6 日 2. 認定事業者名 WAKUWAKU JAPAN 株式会社 3. 認定事業再編計画の目標 (1) 事業再編に係る事業の目標スカパー JSAT グループ ( 以下 スカパ 別紙 1 WAKUWAKU JAPAN 株式会社の 事業再編計画 のポイント スカパー JSAT 株式会社 ( 以下 スカパー という ) として行っている 海外向け日本コンテンツ専門チャンネル WAKUWAKU JAPAN 事業 ( 以下 WAKUWAKU JAPAN 事業 ) について 当該事業を専門に行う子会社 WAKUWAKU JAPAN 株式会社に事業承継するとともに 第三者割当増資を行い

More information

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁 平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁 平成 31 年度税制改正の概要 ( 復興庁関係部分 ) 1. 復興特区関係 (1) 津波被災地域 ( 復興特区法等で定める雇用等被害地域 ( ) を含む市町村の 区域内 ) に限り 平成 31 年度 32 年度引き下げられる以下の特例措置の特 別償却率等を 平成 30 年度までと同水準に拡充 ( 平成 32 年度末まで ) 1 機械等に係る特別償却等の特例措置

More information

CONTENTS 第 1 章法人税における純資産の部の取扱い Q1-1 法人税における純資産の部の区分... 2 Q1-2 純資産の部の区分 ( 法人税と会計の違い )... 4 Q1-3 別表調整... 7 Q1-4 資本金等の額についての政令の規定 Q1-5 利益積立金額についての政

CONTENTS 第 1 章法人税における純資産の部の取扱い Q1-1 法人税における純資産の部の区分... 2 Q1-2 純資産の部の区分 ( 法人税と会計の違い )... 4 Q1-3 別表調整... 7 Q1-4 資本金等の額についての政令の規定 Q1-5 利益積立金額についての政 はしがき 会社の純資産の部は 株主が会社に拠出した払込資本の部分と利益の内部留保の部分で構成されています 法人税においては 前者を 資本金等の額 後者を 利益積立金額 と定義するとともに 両者を厳格に区分 ( 峻別 ) しています 様々な理由で 会社が株主に金銭などを交付した際に 株主に対する課税を適正に行うためです 資本金等の額を減らすためには 会社から株主へ金銭などを交付しなければなりません そのため

More information

1 制度の概要 (1) 金融機関の破綻処理に係る施策の実施体制金融庁は 預金保険法 ( 昭和 46 年法律第 34 号 以下 法 という ) 等の規定に基づき 金融機関の破綻処理等のための施策を 預金保険機構及び株式会社整理回収機構 ( 以下 整理回収機構 という ) を通じて実施してきている (2

1 制度の概要 (1) 金融機関の破綻処理に係る施策の実施体制金融庁は 預金保険法 ( 昭和 46 年法律第 34 号 以下 法 という ) 等の規定に基づき 金融機関の破綻処理等のための施策を 預金保険機構及び株式会社整理回収機構 ( 以下 整理回収機構 という ) を通じて実施してきている (2 株式会社整理回収機構が保有する平成 11 12 両年度の整理回収業務から生じた利益に係る資金について その有効活用を図るため 預金保険機構を通じて国に納付させるなど 国の財政に寄与する方策を検討するよう内閣府特命担当大臣に対して意見を表示したものについての報告書 ( 要旨 ) 平成 2 2 年 9 月 会計検査院 1 制度の概要 (1) 金融機関の破綻処理に係る施策の実施体制金融庁は 預金保険法 (

More information

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分 相続した財産を譲渡した場合の税務 坂本和則相談部東京相談室花野稔相談部大阪相談室 相続した財産 ( 不動産や株式など ) を譲渡し 相続税の納税資金を捻出する場合があります 特に譲渡する株式が非上場株式である場合は 譲渡しようとしても流通性が乏しく また買取資金を用意する関係などからも その株式を発行会社に買取ってもらうケースが多いと思われます そうしたケースをはじめ 財産の譲渡による所得には 原則として所得税と住民税が課税されますが

More information

1 繰越控除適用事業年度の申告書提出の時点で判定して 連続して 提出していることが要件である その時点で提出されていない事業年度があれば事後的に提出しても要件は満たさない 2 確定申告書を提出 とは白色申告でも可 4. 欠損金の繰越控除期間に誤りはないか青色欠損金の繰越期間は 最近でも図表 1 のよ

1 繰越控除適用事業年度の申告書提出の時点で判定して 連続して 提出していることが要件である その時点で提出されていない事業年度があれば事後的に提出しても要件は満たさない 2 確定申告書を提出 とは白色申告でも可 4. 欠損金の繰越控除期間に誤りはないか青色欠損金の繰越期間は 最近でも図表 1 のよ 欠損金の繰越控除と繰戻還付に係る留意点企業会計上 損失が発生すればそれはその事業年度かぎりのことで その金額が他の年度の損益計算に影響を与えることはありません 税務上の所得計算も 単年度ごとに益金から損金を控除して行いますが ある年度の欠損金を他の年度の所得金額と通算せず所得の発生した年度にだけ課税するのは 企業資本の維持の観点から問題が残ります そこで法人税法では ある事業年度に生じた欠損金について

More information

様式第一六(第12条関係)

様式第一六(第12条関係) 様式第十八 ( 第 13 条関係 ) 認定事業再編計画の内容の公表 1. 認定をした年月日平成 29 年 3 月 17 日 2. 認定事業者名 NTJ ホールディングス 1 株式会社 3. 認定事業再編計画の目標 (1) 事業再編に係る事業の目標日本産業パートナーズ株式会社 ( 以下 JIP という ) が管理 運営するファンドが出資するNTJホールディングス1 株式会社 ( 以下 NTJHLD1

More information

回答作成様式

回答作成様式 問 Ⅴ 4 3( 遊休財産額 ) 公益目的保有財産や特定費用準備資金など法令上の各種財産 資金概念の意味や相互の関係 遊休財産額との関連をわかりやすく教えてほしい 答 1 公益法人認定法では 法人が公益に使うべき財産を1 公益目的事業財産として定めていますが これは法人が公益目的事業のために受け取った寄附金 補助金 事業収入等の全ての財産が含まれます そこから公益目的事業の実施のために使った財産を差し引いた残りが5

More information

Ⅰ 法人関連税制 1 減価償却制度 2 年連続の大改正になった背景 減価償却制度については 平成 19 年度税制改正により 残存価額および償却可能限度額の取扱いが廃止される大改正が行われ 定率法はいわゆる 250% 定率法 と呼ばれる従来にない新しい計算の仕組みが採用されました そして平成 20 年

Ⅰ 法人関連税制 1 減価償却制度 2 年連続の大改正になった背景 減価償却制度については 平成 19 年度税制改正により 残存価額および償却可能限度額の取扱いが廃止される大改正が行われ 定率法はいわゆる 250% 定率法 と呼ばれる従来にない新しい計算の仕組みが採用されました そして平成 20 年 平成 20 年度 税制改正の実務ポイント 2 年連続の大改正となった減価償却制度など 主なポイントを解説します 矢ケ崎清税理士事務所業務推進チーム 386-0012 長野県上田市中央 2-17-4 Mail: info@yagasaki.co.jp 1 Ⅰ 法人関連税制 1 減価償却制度 2 年連続の大改正になった背景 減価償却制度については 平成 19 年度税制改正により 残存価額および償却可能限度額の取扱いが廃止される大改正が行われ

More information

1. はじめに 中小企業経営者の高齢化が進展する中 事業承継の円滑化は喫緊の課題です 平成 30 年度税制改正において 事業承継の際に生ずる相続税 贈与税の負担を軽減する 非上場株式等についての相続税及び贈与税の納税猶予及び免除の特例 ( 以下 事業承継税制 ) が抜本的に改正されました 本改正では

1. はじめに 中小企業経営者の高齢化が進展する中 事業承継の円滑化は喫緊の課題です 平成 30 年度税制改正において 事業承継の際に生ずる相続税 贈与税の負担を軽減する 非上場株式等についての相続税及び贈与税の納税猶予及び免除の特例 ( 以下 事業承継税制 ) が抜本的に改正されました 本改正では 特例承継計画に関する指導及び助言を行う機関における事務について 平成 30 年 4 月 1 日版 中小企業庁財務課 本資料は平成 30 年 4 月 1 日時点の法令に基づく情報等で作成されています 1. はじめに 中小企業経営者の高齢化が進展する中 事業承継の円滑化は喫緊の課題です 平成 30 年度税制改正において 事業承継の際に生ずる相続税 贈与税の負担を軽減する 非上場株式等についての相続税及び贈与税の納税猶予及び免除の特例

More information

第14回税制調査会 総務省説明資料(・地方税務手続の電子化等2・個人住民税2)

第14回税制調査会 総務省説明資料(・地方税務手続の電子化等2・個人住民税2) 平 29. 11. 1 総 1 4-3 説明資料 地方税務手続の電子化等 2 個人住民税 2 平成 29 年 11 月 1 日 ( 水 ) 総務省 目 次 1. 前回までの総会でいただいた主なご意見 1 2. 補足説明 4 1 1. 前回までの総会でいただいた 主なご意見 2 前回までの総会でいただいた主なご意見 ( 地方税関係 )1 納税環境の整備について 情報通信技術を活用して国民が納税しやすい仕組みを構築することが大事ではないか

More information

目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6

目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6 いわゆる当初申告要件及び適用額の制限の改正について 別紙 目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6 問 5 租税特別措置法における当初申告要件

More information

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする 平成 25 年度税制改正の大綱の概要 Ⅰ 個人所得課税 1. 所得税の最高税率の見直し現行の所得税の税率構造に加えて 課税所得 4,000 万円超について 45% の税率を創設 ( 適用時期 : 平成 27 年分以後の所得税に適用 ) 2. 金融 証券税制 10 年間 500 万円の非課税投資を可能とする日本版 ISA( 非課税口座内の少額上場株式等に係る配当所得及び譲渡所得等の非課税措置 ) の創設

More information

TAC2017.indb

TAC2017.indb 法人税法ーー問題 解答 法 人 93 無断複写 複製を禁じます ( 税 17) 法上 (2) 問 3 資料 の 1 及び 2 に基づき 次の (1) 及び (2) の問いに答えなさい ( 注 ) 解答は答案用紙の指定された枠内に記載すること (1) 法人税法第 121 条第 1 項に規定する青色申告 法人税法第 122 条第 1 項及び第 2 項に規定する青色申告の承認の申請について簡潔に述べなさい

More information

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

平成20年度税制改正(地方税)要望事項 平成 26 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 4 府省庁名厚生労働省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 特定健診 保健指導等における医療費控除の対象の拡大 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 医療保険者が 40 歳以上 70 歳以下の被保険者

More information

政策目的に対する租税特別措置等の達成目標実現による寄与 中小企業の中でも 特に規模の小さい企業においては 経理担当の人員が少なく 適時適切な経営状況の把握もままならない状況である 資金調達環境や新規顧客開拓に困難を有する中小企業においては 少ない経理体制の中で効率的な事務を行うことが非常に重要であり

政策目的に対する租税特別措置等の達成目標実現による寄与 中小企業の中でも 特に規模の小さい企業においては 経理担当の人員が少なく 適時適切な経営状況の把握もままならない状況である 資金調達環境や新規顧客開拓に困難を有する中小企業においては 少ない経理体制の中で効率的な事務を行うことが非常に重要であり 1 政策評価の対象とした租税特別措置等の名称 租税特別措置等に係る政策の事前評価書 中小企業者等の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例 国税 ( 国税 7)( 法人税 : 義 ) 2 要望の内容 中小企業者が取得価額 30 万円未満の減価償却資産を取得した場合 当 該減価償却資産の年間の取得価額の合計額 300 万円を限度として 全額損 金算入 ( 即時償却 ) の適用期限を2 年間延長する

More information

2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への

2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への 医業継続に係る相続税 贈与税の納税猶予制度 福田和仁相談部東京相談室 国内の医療法人の多くは 出資持分のある医療法人です 医療法人の出資者に相続が発生したときは出資持分に対して相続税が課税され また 一部の出資者が持分を放棄するなど一定の場合は他の出資者に贈与税が課税されます ただ 医療法人の財政状態によっては納税額が多額に上ることがあり得るなど その負担により医療活動の安定的な継続に影響を与えかねないといった懸念が示されていました

More information

女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について 女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について 平成 2 8 年 3 月 2 2 日すべての女性が輝く社会づくり本部決定 女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について別紙のとおり定める 女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針 第 1 基本的な考え方人口減少社会を迎える中で 我が国の持続的成長を実現し 社会の活力を維持していくためには

More information

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除額の変遷 1 昭和 49 年産業構造が転換し会社員が急速に増加 ( 働き方が変化 ) する中 (1) 実際の勤務関連経費が給与所得控除を上回っても 当時は特定支出控除 ( 昭和 63 年導入 ) がなく 会社員は実際の勤務関連経費がいくら高くても実額控除できなかった

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除額の変遷 1 昭和 49 年産業構造が転換し会社員が急速に増加 ( 働き方が変化 ) する中 (1) 実際の勤務関連経費が給与所得控除を上回っても 当時は特定支出控除 ( 昭和 63 年導入 ) がなく 会社員は実際の勤務関連経費がいくら高くても実額控除できなかった 3. 給与所得控除等の見直し 1. 改正のポイント (1) 趣旨 背景給与所得控除については 給与所得者の実際の勤務関連支出と比べても金額が大きく また 主要国の概算控除額との比較においても過大となっていることから 中長期的には主要国並みの控除水準とすべく見直しが必要であるとの平成 26 年度税制改正大綱における方向性に沿って 平成 28 年 29 年に続き 給与所得控除の引下げを行う (2) 内容

More information

投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額

投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額 (5) 課税上の取扱い 投資主及び投資法人に関する一般的な課税上の取扱いは以下のとおりです なお 税制等が改正された場合には 以下の内容が変更になることがあります 1 個人投資主の税務ア. 利益の分配に係る税務個人投資主が投資法人から受け取る利益の分配 ( 利益を超える金銭の分配のうち一時差異等調整引当額の増加額に相当する金額を含みます ) は 株式の配当と同様に配当所得として取り扱われます したがって

More information

P00041

P00041 P00041 ( 技術革新の促進 環境整備 省エネルギーの推進 エネルギーの高度利用 エネルギー源の多様化 ( 新エネ PG 燃料 PG) 工業標準 知的基盤の整備 国際共同研究の助成 ) 産業技術研究助成事業 基本計画 1. 制度の目的 目標 内容 (1) 制度の目的我が国の産業技術の主要な担い手である産業界においては 研究開発投資を事業化のため応用 開発研究に集中していく傾向にあり 自らでは実施が困難な長期的かつリスクの高い研究を

More information

はじめに 会社の経営には 様々な判断が必要です そのなかには 税金に関連することも多いでしょう 間違った判断をしてしまった結果 受けられるはずの特例が受けられなかった 本来より多額の税金を支払うことになってしまった という事態になり 場合によっては 会社の経営に大きな影響を及ぼすこともあります また

はじめに 会社の経営には 様々な判断が必要です そのなかには 税金に関連することも多いでしょう 間違った判断をしてしまった結果 受けられるはずの特例が受けられなかった 本来より多額の税金を支払うことになってしまった という事態になり 場合によっては 会社の経営に大きな影響を及ぼすこともあります また はじめに 会社の経営には 様々な判断が必要です そのなかには 税金に関連することも多いでしょう 間違った判断をしてしまった結果 受けられるはずの特例が受けられなかった 本来より多額の税金を支払うことになってしまった という事態になり 場合によっては 会社の経営に大きな影響を及ぼすこともあります また 会社の税金に関する判断は 会社だけにとどまらず 経営者の個人の税金にも関係します 税金の問題は複雑で

More information

【表紙】

【表紙】 (5) 課税上の取扱い 日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります 1 投資主の税務 ( イ ) 個人投資主の税務 a. 利益の分配に係る税務個人投資主が本投資法人から受け取る利益の分配は

More information

改正前改正案速報 5. 改正の内容 (1) 研究開発税制の見直し ( 大企業の場合 ) 総額型 上乗せ措置 税額控除額 = 試験研究費の総額 税額控除率 (6%14%: 試験研究費の増減割合に応じて ) 控除上限額 法人税額 25% 高水準型 税額控除額 = 試験研究費の額のうち平均売上金額 10%

改正前改正案速報 5. 改正の内容 (1) 研究開発税制の見直し ( 大企業の場合 ) 総額型 上乗せ措置 税額控除額 = 試験研究費の総額 税額控除率 (6%14%: 試験研究費の増減割合に応じて ) 控除上限額 法人税額 25% 高水準型 税額控除額 = 試験研究費の額のうち平均売上金額 10% 速報 1. 改正の概要 (1) 総額型 1 研究開発投資の質と量の向上を促すため 研究開発を行う一定のベンチャー企業について 控除税額の上限を法人税額の 40%( 改正前 25%) に引き上げる 2 インセンティブを強化する観点から総額型の税額控除率が見直され 試験研究費の増減率が +0%+8% の範囲の場合は税額控除率は 試験研究費の増減率が 25%0% の範囲の場合は税額控除率は減少 3 制度の簡素化の観点から上乗せ措置である

More information

平成13年度税制改正(租税特別措置)要望事項(新設・拡充・延長)

平成13年度税制改正(租税特別措置)要望事項(新設・拡充・延長) 平成 2 6 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 厚生労働省 保険局総務課医療費適正化対策推進室 健康局がん対策 健康増進課結核感染症課 ) 制 度 名 特定健診 保健指導等における医療費控除の対象の拡大 税 目 所得税 要 望 の 高齢者の医療の確保に関する法律に基づき医療保険者が実施する特定健診 保健指導について 医療費控除の範囲を拡大し 現在 対象とされていない特定健診や特定保健指導の動機付け支援等の自己負担額について

More information

租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) 第十条の二 第四十二条の五 第六十八条の十 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及

租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) 第十条の二 第四十二条の五 第六十八条の十 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及び第三号に掲げるものにあつては エネルギーの使用の合理化等に関する法律の一部を改正する法律 ( 平成三十年法律第四十五号 ) の施行の日 ) から平成三十二年三月三十一日までの期間 ( 第三項において

More information

に相当する金額を反映して分割対価が低くなっているはずですが 分割法人において移転する資産及び負債の譲渡損益は計上されませんので 分割法人において この退職給付債務に相当する金額を損金の額とする余地はないこととなります (2) 分割承継法人適格分割によって退職給付債務を移転する場合には 分割法人の負債

に相当する金額を反映して分割対価が低くなっているはずですが 分割法人において移転する資産及び負債の譲渡損益は計上されませんので 分割法人において この退職給付債務に相当する金額を損金の額とする余地はないこととなります (2) 分割承継法人適格分割によって退職給付債務を移転する場合には 分割法人の負債 会社分割により退職給付債務を移転する場合の税務処理 Profession Journal No.34(2013 年 9 月 5 日 ) に掲載した原稿に基づき起稿 公認会計士 税理士有田賢臣 問 当社 (P 社 ) は 分社型分割により完全子会社 (S 社 ) を新設したいと思っています S 社には 当社からS 社へ引き継ぐ従業員の退職給付債務を含む資産及び負債を移転する予定ですが 税務処理上 気を付けるべき点をご教授下さい

More information

2. 中小企業のための主な優遇制度 注 : 各項目に付記している番号は 関連する参考資料です 番号に対応する資料名などは 5~6 ページに掲載していますのでご参照ください [1] 中小法人等 に適用される主な優遇制度 紙面の都合により ここでは制度の種類と それに関連する参考資料の番号を紹介していま

2. 中小企業のための主な優遇制度 注 : 各項目に付記している番号は 関連する参考資料です 番号に対応する資料名などは 5~6 ページに掲載していますのでご参照ください [1] 中小法人等 に適用される主な優遇制度 紙面の都合により ここでは制度の種類と それに関連する参考資料の番号を紹介していま 中小企業のための法人税の優遇制度 久住透相談部東京相談室 中小企業支援策の一環として 法人税においては中小企業を対象とした優遇制度が設けられています しかし ひと口に優遇制度といっても 中小企業のみを対象とする制度と 中小企業以外でも対象となるものの中小企業であれば要件が緩和される あるいはより大きな優遇が受けられる制度があります また 適用対象となる中小企業の範囲は 制度により異なることがあります

More information

合理性今要有望効に性関連する事項相当性回の政策体系における政策目的の位置付け 政策の達成目標租税特別措置の適用又は延長期間同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 政策目標 23 酒類業の健全な発達の促進 酒類業の経営基盤の安定 5 年間の延長 ( 平成 35 年 3 月 31 日まで ) 酒類業

合理性今要有望効に性関連する事項相当性回の政策体系における政策目的の位置付け 政策の達成目標租税特別措置の適用又は延長期間同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 政策目標 23 酒類業の健全な発達の促進 酒類業の経営基盤の安定 5 年間の延長 ( 平成 35 年 3 月 31 日まで ) 酒類業 税目酒税要望の内容設 拡充又は延長を必要とする理由平成 30 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名清酒等に係る酒税の税率の特例期間の延長 ( 国税庁酒税課 ) 清酒 合成清酒 連続式蒸留焼酎 単式蒸留焼酎 果実酒及び発泡酒 ( 以下 清酒等 という ) の製造者が 平成元年 4 月 1 日 ( 合成清酒及び発泡酒にあっては平成 15 年 4 月 1 日 )

More information

< F31322D89FC90B390C C18F578D8692C7985E5B315D2E6A74>

< F31322D89FC90B390C C18F578D8692C7985E5B315D2E6A74> 事務所通信増刊 平成 23 年度改正税法特集号 追録 平成 23 年度税制改正未成立のため特集号の内容にご注意ください 事務所通信増刊 平成 23 年度改正税法特集号 では 平成 23 年度税制改正法案の中でも 影響が大きそうな改正事項について 税制改正大綱等をもとに改正ポイントをいち早く紹介しています しかしご承知のとおり 本年度は例年と異なり 改正法案が1 月 25 日に国会に提出されましたが

More information

平成23年度税制改正の主要項目

平成23年度税制改正の主要項目 平成 23 年度税制改正税制改正の主要項目 平成 23 年 11 月 30 日成立経済社会の構造の変化に対応した税制の構築を図るための所得税法等の一部を改正する法律東日本大震災からの復興のための施策を実施するために必要な財源の確保に関する特別措置法東日本大震災からの復興に関し地方公共団体が実施する防災のための施策に必要な財源の確保に係る地方税の臨時特例に関する法律について 及川会計事務所税理士及川小四郎

More information

柔軟で弾力的な給付設計について

柔軟で弾力的な給付設計について 確定給付企業年金法施行規則等の 一部を改正する省令案について 1 < 目次 > 1. 給付の現価相当額の計算の基礎となる予定利率の見直し 2 3. 受託保証型確定給付企業年金 ( 受託保証型 DB) を実施する場合の拠出方法の見直し 3 4.1 積立不足に伴い拠出する掛金の拠出時期の変更 4 2 積立不足に伴い拠出する掛金の額の算定方法の変更 5 5. 実施事業所減少時の掛金の一括拠出額の見直し 6

More information

これは 平成 27 年 12 月現在の清掃一組の清掃工場等の施設配置図です 建替え中の杉並清掃工場を除く 20 工場でごみ焼却による熱エネルギーを利用した発電を行っています 施設全体の焼却能力の規模としては 1 日当たり 11,700 トンとなります また 全工場の発電能力規模の合計は約 28 万キ

これは 平成 27 年 12 月現在の清掃一組の清掃工場等の施設配置図です 建替え中の杉並清掃工場を除く 20 工場でごみ焼却による熱エネルギーを利用した発電を行っています 施設全体の焼却能力の規模としては 1 日当たり 11,700 トンとなります また 全工場の発電能力規模の合計は約 28 万キ 清掃一組のごみ発電による電力売却の取組について説明します 施設管理部技術課発電係長の下田です よろしくお願いいたします -1- これは 平成 27 年 12 月現在の清掃一組の清掃工場等の施設配置図です 建替え中の杉並清掃工場を除く 20 工場でごみ焼却による熱エネルギーを利用した発電を行っています 施設全体の焼却能力の規模としては 1 日当たり 11,700 トンとなります また 全工場の発電能力規模の合計は約

More information

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし) 1 都道府県単位化に係る財政措置の確実な実施 国の対応状況 昨年 5 月の国民健康保険法の改正により, 全国市町村国保の赤字総額約 3,500 億円に見合う, 約 3,400 億円の公費拡充を前提として, 平成 30 年度から, 都道府県が市町村とともに国保の運営を担うこととされた 市町村国保被保険者の一人あたりの医療費の状況 本県における平成 26 年度の市町村国保被保険者一人当りの医療費は,389,958

More information

税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械 Ⅲ 国際戦略総合特別区域に係る税制の創設 1 国際戦略総合特別区域において機械等を取得した場合の特別償却又は法人税額の特別控除 創設された制度の概要 青色申告法人で 総合特別区域法に規定する指定法人 *1 が 同法の施行日から平成 26 年 3 月 31 日までの間に 国際戦略総合特別区域 *2 内において 特定機械装置等の取得等をして 認定国際戦略総合特別区域計画 *3 に定められた特定国際戦略事業

More information

平成30年公認会計士試験

平成30年公認会計士試験 第 3 問答案用紙 問題 1 1 新株予約権 2 75,000 3 75,000 4 0 5 3,000 6 70,000 7 7,000 8 42,000 金額がマイナスの場合には, その金額の前に を付すこと 9 2,074,000 会計基準の新設及び改正並びに商法の改正により, 以前よりも純資産の部に直接計上される 項目や純資産の部の変動要因が増加している そこで, ディスクロージャーの透明性の確保

More information

FIT/ 非 FIT 認定設備が併存する場合の逆潮流の扱いに関する検討状況 現在 一需要家内に FIT 認定設備と非 FIT 認定設備が併存する場合には FIT 制度に基づく買取量 ( 逆潮流量 ) を正確に計量するため 非 FIT 認定設備からの逆潮流は禁止されている (FIT 法施行規則第 5

FIT/ 非 FIT 認定設備が併存する場合の逆潮流の扱いに関する検討状況 現在 一需要家内に FIT 認定設備と非 FIT 認定設備が併存する場合には FIT 制度に基づく買取量 ( 逆潮流量 ) を正確に計量するため 非 FIT 認定設備からの逆潮流は禁止されている (FIT 法施行規則第 5 資料 10 逆潮流に関する検討状況 ~FIT/ 非 FIT 認定設備が併存する場合の逆潮流の扱いに関する検討状況 ~ 平成 30 年 3 月 23 日 資源エネルギー庁新エネルギーシステム課 FIT/ 非 FIT 認定設備が併存する場合の逆潮流の扱いに関する検討状況 現在 一需要家内に FIT 認定設備と非 FIT 認定設備が併存する場合には FIT 制度に基づく買取量 ( 逆潮流量 ) を正確に計量するため

More information

日本基準基礎講座 有形固定資産

日本基準基礎講座 有形固定資産 有形固定資産 のモジュールを始めます Part 1 は有形固定資産の認識及び当初測定を中心に解説します Part 2 は減価償却など 事後測定を中心に解説します 有形固定資産とは 原則として 1 年以上事業のために使用することを目的として所有する資産のうち 物理的な形態があるものをいいます 有形固定資産は その性質上 使用や時の経過により価値が減少する償却資産 使用や時の経過により価値が減少しない非償却資産

More information

⑴ 政策目的 市街地再開発事業の推進により 土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るとともに コンパクトシティの推進及び密集市街地の解消を図る 新設 拡充又は延長を必要とする理由 ⑵ 施策の必要性 以下の施策の推進のため 本措置の延長により 民間事業者による早期かつ着実な保留床の取得を促

⑴ 政策目的 市街地再開発事業の推進により 土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るとともに コンパクトシティの推進及び密集市街地の解消を図る 新設 拡充又は延長を必要とする理由 ⑵ 施策の必要性 以下の施策の推進のため 本措置の延長により 民間事業者による早期かつ着実な保留床の取得を促 平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名 ( 国土交通省都市局市街地整備課 ) 市街地再開発事業における特定の事業用資産の買換え等の特例措置の延長 税目所得税 法人税 要 望 既成市街地等内の資産を譲渡して市街地再開発事業により整備された施設建築物及びその敷地を取得した場合の事業用資産の買換特例 ( 繰延割合 80%) の適用期限を 3 年間延長する

More information

その他資本剰余金の処分による配当を受けた株主の

その他資本剰余金の処分による配当を受けた株主の 企業会計基準適用指針第 3 号その他資本剰余金の処分による配当を受けた株主の会計処理 目次 平成 14 年 2 月 21 日改正平成 17 年 12 月 27 日企業会計基準委員会 目的 1 適用指針 2 範囲 2 会計処理 3 適用時期 7 議決 8 結論の背景 9 検討の経緯 9 会計処理 10 項 - 1 - 目的 1. 本適用指針は その他資本剰余金の処分による配当を受けた株主の会計処理を定めるものである

More information

[2] 財務上の影響 自己株式を 取得 した場合には 通常の有価証券の Ⅰ. 株主資本 ように資産に計上することはせず 株主との間の資本取 1. 資本金 引と考え その取得原価をもって純資産の部の株主資本 2. 資本剰余金 (1) 資本準備金 から控除します そのため 貸借対照表上の表示は金額 (2

[2] 財務上の影響 自己株式を 取得 した場合には 通常の有価証券の Ⅰ. 株主資本 ように資産に計上することはせず 株主との間の資本取 1. 資本金 引と考え その取得原価をもって純資産の部の株主資本 2. 資本剰余金 (1) 資本準備金 から控除します そのため 貸借対照表上の表示は金額 (2 ViewPoint 営 法人の自己株式の取得等に係る財務 税務上の影響 米澤潤平部東京室 昨今 ROE など資本効率の観点から 上場企業を中心に増加している自己株式の取引が新聞などで報道されることが多くなっていますが 中堅 中小企業においても 経営上の必要性から自己株式を取得する場面は十分に想定されます 今回は 株式の発行法人における自己株式の取得 処分 消却時の会計 税務処理について整理します また

More information

消費税 : 課税の適正化について 1 ( これまでの取組み等 ) 1. 総論 社会保障 税一体改革成案 ( 平成 23 年 6 月 30 日政府 与党社会保障改革検討本部決定 ) においては 消費税制度の信頼性を確保するための一層の課税の適正化を行う こととされている ( 参考 ) 平成 23 年度

消費税 : 課税の適正化について 1 ( これまでの取組み等 ) 1. 総論 社会保障 税一体改革成案 ( 平成 23 年 6 月 30 日政府 与党社会保障改革検討本部決定 ) においては 消費税制度の信頼性を確保するための一層の課税の適正化を行う こととされている ( 参考 ) 平成 23 年度 消費税 : 課税の適正化について 1 ( これまでの取組み等 ) 1. 総論 社会保障 税一体改革成案 ( 平成 23 年 6 月 30 日政府 与党社会保障改革検討本部決定 ) においては 消費税制度の信頼性を確保するための一層の課税の適正化を行う こととされている ( 参考 ) 平成 23 年度税制改正大綱 ( 抄 )( 平成 22 年 12 月 16 日閣議決定 ) 消費税制度の信頼性を確保していくために

More information

企画書タイトル - 企画書サブタイトル -

企画書タイトル - 企画書サブタイトル - 中期経営計画 ( 平成 27~29 年度 ) 一部改定 基本目標 JBIC ならではの金融仲介機能の発揮により 我が国企業の国際事業展開及び資源獲得への支援を深化し 我が国の持続的な成長に繋がる新たなビジネス機会の探索と創造に貢献します 平成 29 年 1 月 一部改定のコンセプト 株式会社国際協力銀行 (JBIC) は 平成 27 年 6 月に策定した 平成 27~29 年度中期経営計画 ( 中期経営計画

More information

【問】適格現物分配に係る会計処理と税務処理の相違

【問】適格現物分配に係る会計処理と税務処理の相違 現物配当に係る会計上 税法上の取扱い Profession Journal No.11(2013 年 3 月 21 日 ) に掲載 日本税制研究所研究員朝長明日香 平成 22 年度税制改正において適格現物分配が組織再編成の一形態として位置づけられたことにより 完全支配関係のある法人間で現物分配を行った場合には その現物分配に係る資産の譲渡損益の計上を繰り延べることとされました 従来 商法において現物配当の可否についての明確な規定は設けられていませんでしたが

More information

収益事業開始届出 ( 法人税法第 150 条第 1 項 第 2 項 第 3 項 ) 1 収益事業の概要を記載した書類 2 収益事業開始の日又は国内源泉所得のうち収益事業から生ずるものを有することとなった時における収益事業についての貸借対照表 3 定款 寄附行為 規則若しくは規約又はこれらに準ずるもの

収益事業開始届出 ( 法人税法第 150 条第 1 項 第 2 項 第 3 項 ) 1 収益事業の概要を記載した書類 2 収益事業開始の日又は国内源泉所得のうち収益事業から生ずるものを有することとなった時における収益事業についての貸借対照表 3 定款 寄附行為 規則若しくは規約又はこれらに準ずるもの イメージデータで提出可能な添付書類 ( 申請 届出等 ( 法人税関係 )) イメージデータ (PDF 形式 ) による提出が可能な手続及び主な添付書類は 次のとおりです なお この一覧は 平成 30 年 3 月 31 日現在の法令に基づくものです 添付書類をイメージデータで提出する場合の注意事項 連結納税の承認の申請書 ( 付表 ) など電子データ (XML 形式 ) により提出が可能な添付書類については

More information