Size: px
Start display at page:

Download ""

Transcription

1 我が国における国際物流の効率化に関する調査 報告書 2018 年 3 月 9 日 三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング

2

3 目次 第 1 章調査の概要 調査目的 調査内容 調査方法... 4 第 2 章国際物流実務における業務フローの整理 海上輸出貨物の業務フロー 業務フローにおける情報伝達 情報共有方法 業務フローにおけるデータ項目と共有状況 情報伝達 情報共有に関係する各業界の動向 リードタイムを踏まえたモノ 情報 カネのフロー 第 3 章国際物流における制度 商慣行 実務上の課題の分析 輸出コンテナ貨物の貿易手続 物流実務に関する課題 課題発生の要因分析 第 4 章諸外国の先進事例の整理 釜山港 ハンブルク港 ロッテルダム港 小括 第 5 章国際物流 貿易手続の最適化に向けて 課題解決の方向性 想定する貿易手続のあるべき状態 ( 望ましい姿 ) 取組の方向性

4

5 第 1 章調査の概要 1. 調査目的物流は産業活動の血管であり それを支える貿易手続は 我が国と世界各国を結ぶグローバルサプライチェーンの要として 我が国の競争力を左右する重要な要素である 国際物流効率化の取組として これまでに我が国においては 2006 年に アジア ゲートウェイ戦略会議 が設置され 特に貿易手続について包括的に検討された アジア ゲートウェイ構想が策定されてから十年の月日が経過し IT 等の技術も飛躍的に進歩する等 貿易を巡る状況も変化する中 貿易手続を含む国際物流全体の最適化を再度検討する必要がある また 世界銀行が毎年発表するビジネス環境ランキング Doing Business 1 において 日本の貿易手続に係る時間 コストの評価は OECD35 カ国のうち 28 位と低迷している 貿易手続に時間やコストがかかっている主な原因は 古い商慣行などが残っていること 物流分野において IoT や AI 等といったテクノロジーの導入が遅れていること等が指摘されている さらに 一連の貿易手続を含む国際物流の実務には 多くの関係者が関わっており 全体最適ではなく 各関係者間での部分最適の集合体となっているという指摘もある 本調査においては 貿易手続も含む国際物流の業務フローについて 荷主 船社 フォワーダー 通関業者 ターミナルオペレーター 港湾運送事業者等の関係者からのヒアリング等を通じて現状を整理した上で 今後の我が国の国際物流 貿易手続の最適化を進めていく上での 制度 実務上の課題を分析することを目的とする 特に 輸出時の海上輸送における国際物流 ( 含む貿易手続 以下同じ ) のモノ 情報 カネの流れについて 全体最適化を進めていく上での制度 実務上の手続や課題を整理 分析することに主眼を置く 1 世界 190 ヶ国を対象に 事業活動規制に係る 10 分野 ( 法人設立 建設許可 電力事情 不動産登記 信用情報 投資家保護 納税 / 社労 輸出入 契約執行 破綻処理 ) を選定し 分野毎及び総合のランキングを算出したもの 1

6 2. 調査内容 (1) 国際物流実務における業務フローの整理国際物流実務における業務フローについて モノ 情報 カネの3つの流れに着目して具体的な内容と関係者を整理し 国際物流実務の現状について全体像を明らかにした 1 海上輸出貨物の業務フローモノ 情報 カネの流れは 輸出海上貨物の輸送パターン (FCL LCL 2 などの違いやコンテナ詰めの場所等 ) によって差異が生じることが想定されるため 業務フローを作成する際のケース設定を行った上で 業務フローを作成した 業務フローは 輸出者施設 ( 工場 倉庫等 ) から船積みに至るまでの作業を中心としつつ 取引開始に至るまでの作業及び船積み後の決済手続きも含むものとし まず全体フローを作成して各業務間の関係を明らかにした上で 各業務において関係者が行う具体的な業務内容を個別フローにて把握した 2 業務フローにおける情報伝達 情報共有方法 NACCS 3 国内主要港の港湾情報システム等 国内における各種情報システムについて概要を整理した上で 貿易手続関連情報の共有を可能とする情報システムについて その開発 導入 活用の状況を把握 分析した また 各フローにおける情報伝達 情報共有の関係者の業種 ( 荷主 船社 フォワーダー 港湾運送事業者等 ) について 業界全般及び主要プレイヤーの主な動向を把握した 本調査においては 各関係業種について 以下のとおりとした 荷主 : コンテナ貨物の輸出者となる製造業 卸売業 小売業等 船社 : コンテナ船を運航する外航船社 通関業者 : 輸出者の依頼を受けて輸出申告等を行う事業者 海貨業者 : 荷主から貨物を預かり 自らは船舶を持たず 海上コンテナ貨物の運送の取り次ぎを行う事業者 いわゆる ( 海上 ) フォワーダー NVOCC:Non Vessel Operating Common Carrier の略で フォワーダーの一形態であるが 貨物利用運送事業者 ( 外航 ) として 荷主との運送契約により 貨物の集荷から配達までの一貫した輸送サービスを提供する事業者 ターミナルオペレーター : 港湾運送事業者のうち コンテナターミナルの運営 2 FCL:Full Container Load cargo の略で 荷主がコンテナ 1 本単位で借り切る輸送形態のコンテナ貨物 LCL:Less than Container Load cargo の略で 複数の荷主の貨物を混載する輸送形態のコンテナ貨物 3 NACCS:Nippon Automated Cargo and Port Consolidated System の略で 入出港する船舶 航空機及び輸出入される貨物について 税関その他の関係行政機関に対する手続及び関連する民間業務をオンラインで処理するシステム 2

7 を行う事業者 保税蔵置場 : コンテナ貨物のバンニングや一時保管等を行う倉庫 上屋を運営する事業者で 主に倉庫業者 金融機関 : 輸出コンテナ貨物の商品代金の決済を行う銀行なお いわゆるフォワーダーは 海貨業 NVOCC 業務 通関業を兼業している場合が多い また ターミナルオペレーター ( 港湾運送事業者 ) や倉庫業者がフォワーダー業務を兼業する場合もある これらの場合 国際物流実務の複数の関係者の立場を1 社が担うこととなる 3 業務フローにおけるデータ項目と共有状況各業務フローで使用される主な書類 (NACCS については各業務 ) とそれらのデータ項目を網羅的に整理し 各フローに必要となる主要なデータについて 各データの提供者 ( 起点 ) 及び伝達 共有過程を明らかにした これらのデータ項目について NACCS により関係者間の共有が可能となるものとそれ以外のものを整理した 4リードタイムを踏まえたモノ 情報 カネのフロー既存資料等を基に 輸出貨物の貿易手続等に要するリードタイムを把握するとともに リードタイムを踏まえたモノと情報のフロー モノ 情報 カネが一体となったフローを整理した (2) 国際物流における制度 商慣行 実務上の課題の分析 (1) を踏まえ 我が国の現状の国際物流における制度 商慣行 実務上の課題を抽出 分析した また 課題に伴って現に生じている主にコスト面の影響について 試算を行った (3) 諸外国の先進事例の整理先進的な国際物流を行っている諸外国の輸出に係わる制度や商慣行 最新技術の導入状況等について 釜山港 ハンブルク港 ロッテルダム港の3 港を対象として収集 整理 分析を行った (4) 国際物流 貿易手続の最適化に向けて国際物流 貿易手続の最適化に向けて 貿易手続のあるべき状態を想定し その実現に向けた取組の方向性を検討 提案した また 諸外国の事例を踏まえた先進的な活動を参考に 我が国において情報の伝達 共有が可能となった場合に期待される改善効果を試算した 3

8 3. 調査方法本調査では 各種文献に加え 企業ヒアリング調査に実施し 業務フロー ( 案 ) の検証 見直しや 文献調査では把握が困難な事項について把握した 調査対象は 貿易手続に関係する荷主 船社 フォワーダー ( 通関業者 海貨業者 NVOCC) ターミナルオペレーター ( 港湾運送事業者 ) 金融機関等とした また 諸外国の事例については 文献調査を基本として 有識者へのヒアリング調査を行い 検証 見直しを行った 4

9 第 2 章国際物流実務における業務フローの整理 本章では 国際物流実務における業務フローについて モノ 情報 カネの 3 つの流 れに着目して具体的な内容と関係者を整理し その全体像を明らかにする 1. 海上輸出貨物の業務フローモノ 情報 カネの流れは 輸出海上貨物の輸送パターン (FCL LCL などの違いやコンテナ詰めの場所等 ) によって差異が生じることが想定されるため 業務フローを作成する際のケース設定を行った上で 業務フローを作成する 業務フローについては 輸出者施設 ( 工場 倉庫等 ) から船積みに至るまでの作業フローを中心としつつ 取引開始に至るまでの作業フロー 船積み後の決済手続きのフローも含むものとし まず全体フローを作成して各業務間の関係を明らかにした上で 各業務において関係者が行う具体的な業務内容を個別フローにて把握する (1) 業務フローのケース設定 1 国際物流における輸送パターン別の貨物量業務フローのケース設定を行う際の基礎資料として 各種既存統計に基づき 輸出海上貨物のコンテナ化率 主要品目 ( コンテナ / 非コンテナ別 ) や コンテナ貨物の流動実態 (FCL/LCL 別 コンテナ詰め場所 通関場所別の貨物量 輸出件数 輸出額等 ) を整理する 1) 我が国の海上輸出貨物の船種別貨物量 輸出金額我が国の輸出海上貨物に占めるコンテナ化率は 金額ベースで 61% 貨物量ベースで 34%( いずれも 2015 年 貿易統計 港湾統計による ) に達する 特に多数の荷主の貨物を積み合わせる定期航路においては そのほとんどがコンテナ船による輸送となっている 一方 コンテナ以外の貨物は その多くが特定 (1 社もしくは少数 ) の荷主の需要に基づいて運航される不定期船による輸送である コンテナ貨物とそれ以外の貨物では輸送パターンが大きく異なるが 本調査では多くの荷主に関係するコンテナ貨物を中心に検討する なお コンテナ貨物以外については 荷姿から完成車とバルク貨物に大別でき 完成車は金額ベースで輸出海上貨物の 27% 貨物量ベースで 22% を占める バルク貨物については 鉄鋼 ( 鋼材 ) が金額 貨物量とも3 割程度を占めている 5

10 図表 2-1 我が国の船種別海上輸出貨物量の推移 単位 : 千トン コンテナ 101, , ,530 99,660 コンテナ比率 36% 35% 35% 34% 内 FCL 90,963 90,450 90,477 89,694 内 LCL 10,107 10,050 10,053 9,966 完成車 74,455 76,914 77,851 78,091 完成車比率 27% 27% 27% 27% その他 104, , , ,849 その他比率 37% 39% 38% 39% 内 鋼材 34,561 36,810 36,114 37,218 内 石油製品 9,889 13,612 14,521 15,872 内 産業機械 16,130 14,636 15,508 14,893 その他 44,185 47,218 42,766 47,866 合計 280, , , ,600 資料 ) 国土交通省 港湾統計 ( 年報 ) 一般社団法人国際フレイトフォワーダーズ協会 国際複合輸送貨物取扱実績 より三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング作成注 ) 輸出貨物量 ( 合計 コンテナ 完成車 ) は 港湾統計 ( 年報 ) FCL, LCL の比率は 国際複合輸送貨物取扱実績 のデータを基に 9:1 の比率と仮定 経年の港湾取扱貨物量の推移は以下に掲載 ( 国土交通省 ) 図表 2-2 我が国の船種別海上輸出金額の推移 単位 : 億円 コンテナ 293, , , ,900 コンテナ比率 61% 60% 61% 61% 完成車 92, , , ,463 完成車比率 19% 20% 20% 22% その他 91, , ,408 93,564 その他比率 19% 20% 19% 17% 内 鋼材 32,303 その他 合計 477, , , ,927 資料 ) 国土交通省港湾局計画課 輸送機関別の貿易額の推移 財務省 貿易統計 より三菱 U FJ リサーチ & コンサルティング作成注 ) コンテナ船輸出金額は 輸送機関別の貿易額の推移 完成車輸出金額は 貿易統計 6

11 2) コンテナ貨物の混載状況コンテナ貨物のうち コンテナ 1 本に満たない LCL 貨物は 貨物量ベースで約 3% に過ぎないが フォワーダー取扱実績でみると 約 1 割を占める 小口であるため 件数ベースでは より大きな割合を占めるものと推察される LCL 貨物と FCL 貨物とでは輸送パターンも大きく異なるため FCL FCL それぞれのケースを設定する 図表 2-3 輸出コンテナ貨物における混載貨物の取扱状況 ( その 1) 貨物量 構成比 FCL 貨物 LCL 貨物 合 計 FCL 貨物 LCL 貨物 合 計 農水産品 64,412 1,044 65, 林産品 18, , 鉱産品 29, , 金属機械工業品 3,392, ,949 3,515, 化学工業品 1,158,086 55,826 1,213, 軽工業品 377,701 23, , 雑工業品 788,884 17, , 特殊品 871,429 2, , 分類不能のもの合計 6,700, ,542 6,924, 資料 ) 国土交通省港湾局 全国輸出入コンテナ貨物流動調査 (2013 年 11 月の 1 カ月間調査 ) 図表 2-4 輸出コンテナ貨物における混載貨物の取扱状況 ( その 2) 資料 ) 一般社団法人国際フレイトフォワーダーズ協会 国際複合輸送取扱実績 (2015 年度下期 ) 7

12 3) コンテナ貨物を積める施設 コンテナ詰め場所について 施設の所有者別にみると 荷主施設と業者施設 ( 物流事 業者の施設 ) の割合がほぼ拮抗している また 施設の種類別にみると 工場 上屋 (CFS 4 を含む ) 倉庫 ( 各種 ) がそれぞれ 約 1/3 ずつとなっている 輸出申告時の貨物の状態については コンテナ詰め後の申告が件数ベースでは 3 割 であるのに対し 貨物量ベースでは 6 割以上を占めている このことから 小口の LCL 貨物ではコンテナ詰め前の申告 大口の FCL ではコンテナ詰め後の申告が多いことが うかがえる 図表 2-5 輸出コンテナ貨物を詰める施設 ( その 1) ( 単位 : トン ) 施設荷港湾 主 施 設業 者 施 設公 共 施 設そ の 他 合 計 貨 物 量 3,094,792 3,400, ,583 67,082 6,924,414 構 成 比 資料 ) 国土交通省港湾局 全国輸出入コンテナ貨物流動調査 (2013 年 11 月の1カ月間調査 ) 施設 図表 2-6 輸出コンテナ貨物を詰める施設 ( その 2) 冷凍 冷蔵倉庫 その他倉庫 インランドデポ 資料 ) 国土交通省港湾局 全国輸出入コンテナ貨物流動調査 (2013 年 11 月の 1 カ月間調査 ) 図表 2-7 輸出コンテナ貨物の申告時の貨物の状態 ( 単位 : トン ) 工場上屋 CFS C Y 恒温倉庫その他合計港湾貨物量 2,150,246 2,067, ,967 25,716 48, ,623 1,864,582 23, ,384 6,924,414 構成比 ( 単位 : 件 %) 輸 出 輸 入 税関項目前回前回申告件数構成比申告件数構成比構成比構成比 コンテナ詰め ( 取出し ) 前 113, , 申告件数コンテナ詰め ( 取出し ) 後 70, , 計 184, , コンテナ詰め ( 取出し ) 前 1,006, ,613, 申告価格コンテナ詰め ( 取出し ) 後 1,322, , 計 2,328, ,148, コンテナ詰め ( 取出し ) 前 2,149, ,435, 貨 物 量コンテナ詰め ( 取出し ) 後 4,774, ,545, 計 6,924, ,981, 資料 ) 国土交通省港湾局 全国輸出入コンテナ貨物流動調査 (2013 年 11 月の 1 カ月間調査 ) 4 Container Freight Station の略で LCL 貨物 ( 小口混載貨物 ) のバンニング ( コンテナ詰め ) デバン ニング ( コンテナからの取出し ) を行うための施設 8

13 2 輸送パターン別の貨物量を踏まえた業務フローのケース設定近年 以下に示すとおり 貿易手続に関する制度改正が行われ これらの結果 輸出申告の場所や時間に関する制約は大幅に緩和された 1) 輸出申告場所の柔軟化 特定輸出申告制度実施 (2006 年 ):AEO 5 輸出者は 保税地域外からでも輸出を申告し 許可を受けることが可能になった 保税搬入原則の見直し施行 (2011 年 ): 一般輸出者も 保税地域外から輸出申告が可能になった ( ただし許可は保税地域搬入後 ) 2) 輸出申告時間の拡大 輸出申告の 24 時間化 (2014 年 ):NACCS を利用した輸出申告が 税関官署の開庁時間に関わらず 24 時間 365 日可能になった 3) 輸出申告官署の自由化 申告官署の自由化施行 (2017 年 10 月 ):AEO 事業者は 全国どの税関官署に対してでも 輸出申告を行うことが可能になった 4) 輸出手続きとの関係 上記に伴い どこからでも いつでも どこへでも 申告できることとなった 関連して コンテナー扱い 予備審査が廃止された コンテナ貨物の業務フローは FCL と LCL で大きく異なるが FCL 貨物では 輸出申告場所が自由化されたため コンテナ詰めを荷主施設で行うか フォワーダー ( 海貨業者 ) 施設で行うかが 業務フロー上の大きな相違点となる LCL 貨物については ヒアリング調査において 船社が混載を行うケースは少なく ほとんどが NVOCC による混載であることを確認された この場合 コンテナ貨物の混載は NVOCC の CFS において行われることとなり 通関を CFS 搬入前 ( コンテナ詰め前 ) に行うか CFS 搬入後 ( コンテナ詰め後 ) で行うかにより 業務フローの差異が生じることとなる 以上のことから 業務フローを検討するケースを以下のとおり設定する ケース設定 ケース1: コンテナ貨物 FCL 荷主施設にてコンテナ詰めケース2: コンテナ貨物 FCL フォワーダー施設にてコンテナ詰めケース3: コンテナ貨物 LCL CFS 搬入前に通関ケース4: コンテナ貨物 LCL CFS 搬入後に通関 5 AEO(Authorized Economic Operator) 制度とは 国際物流におけるセキュリティ確保と円滑化の両立を図り 我が国の国際競争力を強化するため 貨物のセキュリティ管理と法令遵守の体制が整備された事業者に対し 税関手続の緩和 簡素化策を提供する制度 輸入者 倉庫業者 通関業者 運送者 製造者が対象となっており これらの認定を受けた事業者が AEO 事業者である 9

14 (2) 各ケースにおける業務フロー 1 各ケースにおける基本的な業務プロセスまず モノ 情報 カネの流れの全体像を把握するため 設定したケースごとに 輸出コンテナ貨物の輸出者 ( 荷主 ) 施設 ( 工場 倉庫等 ) から 海貨上屋 ( フォワーダー上屋 ) コンテナヤード(CY:Container Yard) を経て 船積みに至るまでの各プロセスにおける主な業務内容と 各業務の関係者の関係について 次ページ以降に基本プロセスを整理した ここでの業務内容には モノ 情報 カネの流れにそれぞれ対応する業務が含まれる モノの流れに関する業務: コンテナ詰め ( バンニング ) 本船積み荷役等 情報の流れに関する業務: 船積依頼 輸出申告等 カネの流れに関する業務: 信用状の発行 決済手続き等また 各業務の関係者として 輸出者 ( 荷主 ) 船社 海貨業者 通関業者 ターミナルオペレーター ( 港湾運送事業者 ) 金融機関に加え トラック事業者 税関等があげられる なお 以降で取り扱う関係書類名について以下に示す L/C:Letter of Credit( 信用状 ) I/V:Invoice( 送り状 ) P/L:Packing List( 梱包明細書 ) S/I:Shipping Instruction( 船積指図書 ) EIR:Equipment Interchange Receipt( 機器受渡証 ) B/L:Bill of Lading( 船荷証券 ) B/I:BL Instruction(B/L 作成指示書 ) また 2001 年の同時多発テロ事件を契機とした輸出入貨物のセキュリティ強化の一環として 船社は米国税関の AMS(Automated Manifest System: 自動通関システム ) を利用して 本船出港の 24 時間前までに船積情報を申告し 許可を受けることが義務付けられており これに関する手続きも 船積みに至るまでのプロセスに含める 10

15 1) ケース1:FCL 荷主施設にてコンテナ詰めケース1では 輸出者が工場 倉庫等の自社施設でバンニングを行い それが海貨業者上屋を経由せずに直接 CY に輸送 搬入され 船積みされるという流れとなる 輸出者施設 ( 工場 倉庫等 ) が保税工場や保税蔵置場である場合 ここで通関 ( 輸出許可 ) を行い CY へは保税輸送とすることができる 具体的な手続についてみると 輸出者は S/I I/V P/L などの必要情報 ( 書類もしくはデータ送信 ) により海貨業者に対して船積み依頼を行い それを受けて海貨業者は受け取った空コンテナを輸出者施設に持ち込み 輸出者の貨物のバンニングを行い それを CY に搬入し 船社に対して B/I などの必要情報を提供する その後 港運事業者 ( ターミナルオペレーター ) による船積みと船積み確認手続を行った後 船社により B/L が発行され 輸出者が当該 B/L を受領する また 通関業者は これと並行する形で輸出者もしくは海貨業者から必要情報を受領して輸出申告を行うが 申告は保税地域外からでも可能であり 保税地域搬入確認後に税関により輸出が許可される 特定輸出者制度 ( 輸出者が AEO 事業者 ) を活用する場合には 輸出者工場 倉庫の段階で輸出申告及び輸出許可手続が完了し 特定委託輸出申告制度 ( 通関業者と保税運送者が AEO 事業者 ) を利用する場合には 申告は輸出者工場 倉庫で完了するが 許可は CY 搬入が確認された段階で行われることとなる 図表 2-8 ケース1の基本プロセス :FCL 荷主施設にてコンテナ詰め 輸出者工場 倉庫 海貨業者上屋 ( 内陸 / 港頭 ) コンテナヤード (CY) コンテナ船 貨物の形態 輸出者 海貨業者 通関業者 トラック事業者 ( バンニング ) コンテナ貨物船積依頼 (S/I,I/V,P/L) 貨物引渡ブッキング貨物受取 <ECR 業務 > 船積指示受領空コンテナ受取 (EIR, 搬入票 ) (S/I, I/V,P/L) バンニング <CLP 及びVAN 業務 > ブッキング実入りコンテナ引渡 船積指示受領 (S/I, I/V,P/L) 空コンテナ受取 輸送 (EIR, 搬入票 ) 実入りコンテナ受取 (EIR, 搬入票 ) 輸出者の保税工場 保税倉庫等でハ ンニンク する場合 コンテナ通関が可能であるため フォワータ ー上屋を経由しない 輸出申告 コンテナ貨物 B/I 送付 <ACL 業務 > コンテナ搬入 (EIR, 搬入票 ) コンテナ貨物 船積確認書類受領 B/L 受領 船積確認書類受領 税関 港運事業者 ( ターミナルオヘ レーター ) 検量業者 船社 ( 船社代理店 ) ブッキング番号交付 空コンテナ引渡 (EIR, 搬入票 ) 検量 (Tally Sheet) フロー 4 フロー 6-1 ( 特定輸出者制度 / 特定委託輸出申告制度利用の場合 ) フロー 5-1 輸出許可コンテナ受取 (EIR, 搬入票 )<CYA 業務 > コンテナ総重量情報受領 船積確認 (B/I) 船積船積確認手続 (B/I) B/I 受領 船積 <ACLデータ受領 > 船積確認手続 (B/I) AMS 送信 B/L 発行 フロー 7-1 フロー 8 貨物の動き ( バンニング ) コンテナ貨物コンテナ貨物 コンテナ貨物 通関業者 輸出申告 税関 輸出許可 ( 特定輸出者制度の場合 ) 輸出許可 ( 特定委託輸出申告制度の場合 ) フロー 5-2 注 ) 図中のフロー番号は p15 の 2 全体フロー および p17 の 3 個別フローの番号を示す また ( ) は主な利用書類 < > は NACCS 利用時の業務名を示す 以下同様 資料 ) 日本機械輸出組合 物流のプロセスとデータ及び特定輸出申告制度 (2009 年 4 月 ) をもとに三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング作成 11

16 2) ケース2:FCL フォワーダー施設にてコンテナ詰めケース2では 輸出者の貨物を輸出者施設 ( 工場 倉庫等 ) から海貨業者上屋に搬入し そこでバンニングされた貨物が CY へ輸送 搬入され 船積みされるという流れとなる 海貨業者上屋が保税蔵置場である場合 ここで通関 ( 輸出許可 ) を行い CY へは保税輸送とすることができる 具体的な手続についてみると 輸出者は S/I I/V P/L などの必要情報 ( 書類もしくはデータ送信 ) により海貨業者に対して船積み依頼を行い それを受けて海貨業者は空コンテナの受取と自社の上屋 ( 保税蔵置場 ) で輸出者の貨物のバンニングを行い それを CY に搬入し 船社に対して B/I などの必要情報を提供する その後 港運事業者 ( ターミナルオペレーター ) による船積みと船積み確認手続を行った後 船社により B/L が発行され 輸出者が当該 B/L を受領する また 通関業者は これと並行する形で輸出者もしくは海貨業者から必要情報を受領して輸出申告を行うが 申告は保税地域外からでも可能であり 保税地域搬入確認後に税関により輸出が許可される 特定輸出者制度 ( 輸出者が AEO 事業者 ) や特定委託輸出申告制度 ( 通関業者と保税運送者が AEO 事業者 ) を活用する場合は ケース1と同様である 図表 2-9 ケース2の基本プロセス :FCL フォワーダー施設にてコンテナ詰め 輸出者工場 倉庫 海貨業者上屋 ( 内陸 / 港頭 ) コンテナヤード (CY) コンテナ船 貨物の形態 バラ貨物 ( バンニング ) コンテナ貨物 コンテナ貨物 コンテナ貨物 輸出者海貨業者通関業者トラック事業者 船積依頼 (S/I,I/V,P/L) ブッキング 船積指示受領 (S/I,I/V,P/L) ブッキング 船積指示受領 (S/I,I/V,P/L) 輸出申告 貨物引渡 貨物受取 <ECR 業務 > 空コンテナ受取 (EIR, 搬入票 ) バンニング <CLP 及び VAN 業務 > 実入りコンテナ引渡 空コンテナ受取 輸送 (EIR, 搬入票 ) 実入りコンテナ受取 (EIR, 搬入票 ) B/I 送付 <ACL 業務 > コンテナ搬入 (EIR, 搬入票 ) 船積確認書類受領 B/L 受領 船積確認書類受領 税関 港運事業者 ( ターミナルオヘ レーター ) 検量業者 船社 ( 船社代理店 ) ブッキング番号交付 フロー 5-1 フロー 4 輸出許可 検量 (Tally Sheet) ( 特定輸出者制度 / 特定委託輸出申告制度利用の場合 ) 空コンテナ引渡 (EIR, 搬入票 ) フロー 6-1 コンテナ受取 (EIR, 搬入票 )<CYA 業務 > コンテナ総重量情報受領 B/I 受領 <ACL データ受領 > AMS 送信 船積確認 (B/I) 船積船積確認手続 (B/I) 船積船積確認手続 (B/I) B/L 発行 フロー 7-1 フロー 8 貨物の形態 通関業者 バラ貨物 輸出申告 ( バンニング ) コンテナ貨物 コンテナ貨物 コンテナ貨物 税関 輸出許可 ( 特定輸出者制度の場合 ) 輸出許可 ( 特定委託輸出申告制度の場合 ) フロー 5-2 資料 ) 日本機械輸出組合 物流のプロセスとデータ及び特定輸出申告制度 (2009 年 4 月 ) をもとに三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング作成 12

17 3) ケース3:LCL CFS 搬入前に通関ケース3の場合は 保税地域である輸出者施設 ( 工場 倉庫等 ) もしくは海貨業者上屋において通関を行い 輸出許可を得た後 貨物を CFS に搬入し CFS で他の輸出者の貨物と混載でバンニングされた後 CY に搬入され 船積みされるという流れとなる 具体的な手続についてみると 輸出者は S/I I/V P/L などの必要情報 ( 書類もしくはデータ送信 ) により海貨業者に対して船積み指示を行い それを受けて海貨業者は混載貨物を取りまとめる NVOCC に対して B/I などの必要情報を提供する また 通関業者は 輸出者もしくは海貨業者から必要情報を受領して輸出申告を行い 保税地域 ( 輸出者施設もしくは海貨業者上屋 ) における搬入確認後に税関により輸出が許可される NVOCC は 輸出許可済みの貨物を CFS で受け取り 他の貨物と混載してバンニングを行い CY に搬入し 船社に対して B/I などの必要情報を提供する その後 港運事業者 ( ターミナルオペレーター ) による船積みと船積み確認手続を行った後 船社によりマスター B/L が発行され NVOCC が受領する NVOCC からはハウス B/L が発行され 輸出者が受領する 特定輸出者制度 ( 輸出者が AEO 事業者 ) や特定委託輸出申告制度 ( 通関業者と保税運送者が AEO 事業者 ) を活用する場合は ケース1と同様である 図表 2-10 ケース3の基本プロセス :LCL CFS 搬入前に通関 輸出者工場 倉庫 海貨業者上屋 ( 内陸 / 港頭 ) CFS (Container Freight Station) コンテナヤード (CY) コンテナ船 貨物の形態輸出者海貨業者通関業者トラック事業者 ( バンニング ) バラ貨物 コンテナ貨物 コンテナ貨物 コンテナ貨物 船積依頼 (S/I,I/V,P/L) ブッキング船積指示受領 (S/I,I/V,P/L) ブッキング 船積指示受領 (S/I,I/V,P/L) 輸出申告 輸出者施設もしくは海貨業者上屋で通関後 CFS 搬入 貨物引渡 B/I 送付 <ACL 業務 > 空コンテナ受取 輸送 (EIR, 搬入票 ) 実入りコンテナ受取 (EIR, 搬入票 ) コンテナ搬入 (EIR, 搬入票 ) 船積確認書類受領 B/L 受領 船積確認書類受領 税関 NVOCC 港運事業者 ( ターミナルオヘ レーター ) 輸出許可 フロー 5-1 貨物受取 B/I 受領 <ACL データ受領 > 空コンテナ受取 (EIR, 搬入票 ) バンニング <CLP 及びVAN 業務 > 実入りコンテナ引渡 B/I 送付 <ACL 業務 > コンテナ受取 (EIR, 搬入票 )<CYA 業務 > コンテナ総重量情報受領 船積確認 (B/I) 船積船積確認手続 (B/I) 検量業者 検量 (Tally Sheet) 船社 ( 船社代理店 ) ブッキング番号交付 フロー 4 ( 特定輸出者制度 / 特定委託輸出申告制度利用の場合 ) フロー 6-2 B/I 受領 <ACL データ受領 > AMS 送信 フロー 7-2 船積船積確認手続 (B/I) B/L 発行フロー 8 貨物の動き 通関業者 バラ貨物 輸出申告 ( バンニング ) コンテナ貨物 コンテナ貨物 コンテナ貨物 税関 輸出許可 ( 特定輸出者制度の場合 ) 輸出許可 ( 特定委託輸出申告制度の場合 ) フロー 5-2 資料 ) 日本機械輸出組合 物流のプロセスとデータ及び特定輸出申告制度 (2009 年 4 月 ) をもとに三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング作成 13

18 4) ケース4:LCL CFS 搬入後に通関ケース3の場合は 輸出者施設 ( 工場 倉庫等 ) もしくは海貨業者上屋から貨物を CFS に搬入し CFS で他の輸出者の貨物と混載でバンニングされた後 通関を行い CY に搬入され 船積みされるという流れとなる 具体的な手続についてみると 輸出者は S/I I/V P/L などの必要情報 ( 書類もしくはデータ送信 ) により海貨業者に対して船積み指示を行い それを受けて海貨業者は混載貨物を取りまとめる NVOCC に対して B/I などの必要情報を提供する NVOCC は 輸出許可前の貨物を CFS で受け取り 他の貨物と混載してバンニングを行い その後に通関業者が 輸出者もしくは海貨業者から必要情報を受領して輸出申告を行い 保税地域 (CFS もしくは CY) における搬入確認後に税関により輸出が許可される NVOCC はコンテナを CY に搬入し 船社に対して B/I などの必要情報を提供する その後 港運事業者 ( ターミナルオペレーター ) による船積みと船積み確認手続を行った後 船社によりマスター B/L が発行され NVOCC が受領する NVOCC からはハウス B/L が発行され 輸出者が受領する 特定輸出者制度 ( 輸出者が AEO 事業者 ) や特定委託輸出申告制度 ( 通関業者と保税運送者が AEO 事業者 ) を活用する場合は ケース1と同様である 図表 2-11 ケース4の基本プロセス :LCL CFS 搬入後に通関 輸出者工場 倉庫 海貨業者上屋 ( 内陸 / 港頭 ) CFS (Container Freight Station) コンテナヤード (CY) コンテナ船 貨物の形態輸出者海貨業者通関業者トラック事業者 ( バンニング ) バラ貨物 コンテナ貨物 コンテナ貨物 コンテナ貨物 船積依頼 (S/I,I/V,P/L) ブッキング船積指示受領 (S/I,I/V,P/L) ブッキング 船積指示受領 (S/I,I/V,P/L) 輸出者施設もしくは海貨業者上屋で通関後 CFS 搬入 貨物引渡 B/I 送付 <ACL 業務 > 空コンテナ受取 輸送 (EIR, 搬入票 ) 実入りコンテナ受取 (EIR, 搬入票 ) 輸出申告 コンテナ搬入 (EIR, 搬入票 ) フロー 5-1 船積確認書類受領 B/L 受領 船積確認書類受領 税関 NVOCC 港運事業者 ( ターミナルオヘ レーター ) 検量業者 貨物受取 B/I 受領 <ACL データ受領 > 空コンテナ受取 (EIR, 搬入票 ) バンニング <CLP 及びVAN 業務 > 実入りコンテナ引渡 検量 (Tally Sheet) 輸出許可 B/I 送付 <ACL 業務 > コンテナ受取 (EIR, 搬入票 )<CYA 業務 > コンテナ総重量情報受領 船積確認 (B/I) 船積船積確認手続 (B/I) 船社 ( 船社代理店 ) ブッキング番号交付 フロー 4 ( 特定輸出者制度 / 特定委託輸出申告制度利用の場合 ) フロー 6-2 B/I 受領 <ACL データ受領 > AMS 送信 フロー 7-2 船積船積確認手続 (B/I) B/L 発行フロー 8 貨物の動き 通関業者 バラ貨物 輸出申告 ( バンニング ) コンテナ貨物 コンテナ貨物 コンテナ貨物 税関 輸出許可 ( 特定輸出者制度の場合 ) 輸出許可 ( 特定委託輸出申告制度の場合 ) フロー 5-2 資料 ) 日本機械輸出組合 物流のプロセスとデータ及び特定輸出申告制度 (2009 年 4 月 ) をもとに三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング作成 14

19 2 業務の全体フローの作成業務の全体像と各業務間の関係を把握するため 各ケースについて 業務の全体フローを作成する フロー作成の対象は 輸出者 ( 荷主 ) 施設 ( 工場 倉庫等 ) から船積みに至るまでの 実際の船積み作業のフロー に加え 取引開始に至るまでのフロー 船積み後の 決済手続きのフロー を含むものとし これら3 分類ごとに下図のとおり作成した 図表 2-12 輸出コンテナ貨物の全体フロー フロー 1 取引先決定 ~ 契約 フロー 2 信用状の発行 通知 取引開始に至るまでのフロー フロー 3 輸出の許可 承認 ケース設定 1FCL: 荷主施設にてコンテナ詰め 2FCL: フォワーダー施設にてコンテナ詰め 3LCL:CFS 搬入前に通関 4LCL:CFS 搬入後に通関 通常輸出 フロー 5-1 輸出申告手続き 実際の船積み作業のフロー ( 別紙により 物の流れとの関係を整理 フロー 4 ブッキング 船積み準備 特定輸出特定委託輸出 FCL フロー 6-1 バンニング (FCL) フロー 5-2 輸出申告手続き ( 特定輸出 / 特定委託輸出 ) フロー 7-1 CY 搬入 (FCL) フロー 8 本船積み荷役 LCL フロー 6-2 CFS 搬入 (LCL) フロー 7-2 バンニング (LCL) フロー 9 荷為替手形の作成および買取 決済手続きのフロー < 凡例 > 取引先候補の紹介依頼 承諾書 実際の作業 当該作業で利用 提出する書面 調査結果検討 作業の分岐条件 NACCS による業務 資料 ) 三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング作成 各業務フローのうち 税関への通関手続に関する部分については オンライン処理システムである NACCS(Nippon Automated Cargo and Port Consolidated System) の利用が原則とされている (NACCS の詳細については2. 参照 ) NACCS を利用した通関関連業務の流れを次図に示す 15

20 図表 2-13 NACCS による輸出業務の流れ ( コンテナ貨物 ) 資料 )NACCS センター NACCS 掲示板 16

21 3 個別業務のフローの作成 2で整理した業務の全体フローに示される個別の業務について 各業務内の具体的な流れを把握するため 各関係者が行う具体的な業務内容のフローを作成した フロー作成に当たっては 業務プロセスの時系列に即して 各関係者が行うプロセスと 当該作業で用いる書類 データを相互に関連づけながら整理することで 書類 データが以降のプロセスにどのように活用されるのかを把握することが可能となるように配慮した フローの作成にあたっては まず既存の各種文献等に基づき 各ケースにおける業務フロー ( 案 ) を作成した後 各関係者へのヒアリング調査に基づき 業務フロー ( 案 ) の検証 見直しを行った 1) 取引開始に至るまで 取引先決定 ~ 契約 と 信用状の発行 輸出規制対象品目等に該当する場合に実 施する経済産業省への 輸出許可 承認 の 3 つの手続から構成される a) フロー 1: 取引先決定 ~ 契約 ( 図表 2-14) 本フローでは 取引先の新規開拓 信用調査の実施を経て 取引先として決定する流れと 取引の申し込み 具体的な輸出に関する契約書の作成までの手続を整理している 具体的には まず 輸出者は自社もしくは他の機関を活用して取引先候補をリストアップし 銀行による信用調査等を活用して 取引先を選定する その後 取引の申し込みを行い 取引先との間で一般取引条件協定書に関する合意を行い 協定書を作成する その上で 個々の売買にその意思表示を行い その内容に合意を得たら売買契約書を作成し 実際の取引に着手する b) フロー 2: 信用状 ( 図表 2-15) 本フローでは 輸出後の為替決済手続に必要な信用状の発行に関する手続を整理している 具体的には まず 輸入者が信用状発行依頼書等の必要書類を発行銀行に提出し 発行銀行が信用状を発行する 発行銀行は通知銀行に対してその内容を通知し 通知銀行を通して輸出者は信用状を受領する c) フロー 3: 輸出の許可 承認 ( 図表 2-16) 本フローでは輸出許可 承認が必要な物品について輸出する際に必要な手続を整理している 具体的には まず 輸出許可 承認が必要な場合に 輸出者が輸出許可 承認申請書 17

22 等必要な書類を経済産業省に提出する 経済産業省は受領後審査を行い 許可 承認の 場合には 輸出許可 承認書等を輸出者に返却する 2) 実際の船積み作業のフロー船積み準備から本船積み荷役に至るまでの実際に貨物が運び出され船積みされるまでのプロセスを整理している なお 貨物積載形態 (FCL か LCL) 輸出申告形態( 通常輸出か特定輸出 特定委託輸出か ) によって具体的な手続が異なるため これらは分けて整理している a) フロー 4: ブッキング~ 船積み準備 ( 図表 2-17) 本フローでは ブッキングと船積みに必要な書類作成等の準備に関する手続を整理している 具体的には 輸出者は S/I I/V P/L などの必要書類を手配 作成し それを元に海貨業者や通関業者に船積みに必要な指示を与える 併せて 輸出者もしくは海貨業者が船社代理店を通して必要な船腹の予約 ( ブッキング ) を行い ブッキング番号を受領し バンニング作業に活用する b) フロー 5-1: 輸出申告手続 ( 通常申告 コンテナ扱い申告 )( 図表 2-18) 本フローでは 通常の輸出申告手続を行う場合の手続を整理している なお 輸出申告手続についてはほぼすべての手続が NACCS により行われているため 本フローでも NACCS に規定されたフローに基づいて整理した 具体的には S/I I/V P/L などの書類を参照し 輸出貨物情報 輸出事項登録の登録を行った後 輸出申告 ( 本申告 ) を行う 保税蔵置場に搬入したことを確認する搬入確認登録を行った後に輸出許可を受領する c) フロー 5-2: 輸出申告手続 ( 特定輸出 特定委託輸出 )( 図表 2-19) 本フローでは 特定輸出申告手続もしくは特定委託輸出申告手続を行う場合の手続を整理している フロー 5-1と同様に 本フローでも NACCS に規定されたフローに基づいて整理を行った 具体的には フロー 5-1の場合と同様に S/I I/V P/L などの書類を参照し 輸出貨物情報 輸出申告事項の登録を行った後 輸出申告を行う その後 特定輸出申告の場合は審査後すぐに輸出許可を受領し 特定委託輸出申告の場合は 保税地域への搬入後その確認登録が完了した後に輸出許可を受領する 18

23 d) フロー 6-1: バンニング (FCL)( 図表 2-20) 本フローでは FCL 貨物の場合のバンニングに関する手続を整理している 具体的には まず 海貨業者はターミナルオペレーターから空コンテナの引き渡しを依頼し トラック事業者により空コンテナをバンニング場所まで輸送する その際 搬入票やコンテナ シール EIR といった必要書類を受領し 海貨業者はバンニング後コンテナをシールし 検量 検数を受けた後 搬入票や EIR に必要事項の記入等を行い トラック事業者に引き渡す e) フロー 7-1:CY 搬入 (FCL)( 図表 2-21) 本フローでは FCL 貨物の場合の実入りコンテナを CY に搬入するまでの手続を整理している 具体的には まず トラック事業者により フロー 6-1でバンニングされた実入りコンテナが搬入票や EIR とともにターミナルオペレーターに引き渡されると ターミナルオペレーターは異常確認等を行った後に EIR に必要なチェックを行い返却し 実入りコンテナを受領し あわせて CY に搬入されたことを NACCS により登録する これと並行して 海貨業者はバンニング情報登録を行うとともに B/I を作成し船社に提出するか NACCS を利用して 船積み確認事項登録 (ACL) を行い B/I の内容を電子的に船社に送信する f) フロー 6-2:CFS 搬入 (LCL)( 図表 2-22) 本フローでは LCL 貨物の場合に荷主貨物を CFS に搬入するまでの手続を整理している 具体的には トラック事業者が輸出者の LCL 貨物を CFS に搬入するのと併せて 海貨業者は S/I の内容を参考にしながら 輸出貨物情報の登録を行い NACCS もしくは B/I により 当該貨物に関するデータを NVOCC に提出する g) フロー 7-2: バンニング (LCL)( 図表 2-23) 本フローでは CFS に搬入された貨物をバンニングする手続を整理している 具体的には NVOCC が搬入された貨物のバンニングを行い NACCS によるバンニング情報登録を行うとともに コンテナごとの Tally Sheet を作成し 個別貨物の検量 検数結果等と比較してバンニングの確認を行う その後 B/I を作成し船社に提出するか NACCS を利用して 船積み確認事項登録 (ACL) を行い B/I の内容を電子的に船社に送信し コンテヤードへコンテナを輸送する 19

24 h) フロー 8: 本船積み荷役 ( 図表 2-24) 本フローでは コンテナヤードに運び込まれたコンテナ貨物を船積みし 船荷証券 (B/L) が発行されるまでの手続を整理している 具体的には ターミナルオペレーターはコンテナコンディショニングチェック等を行うとともに Container Loading List の作成もしくは NACCS の船積み情報登録を行い 必要書類を添えて船積み作業を行う 船積み終了後 船社は NACCS もしくは書面により積み込み確認手続を行い その結果を受けて BL Instruction( 旧 Dock Receipt) の情報を活用して作成した B/L と積込確認印が押印された輸出許可書を 輸出者に送付する流れとなる 3) 決済手続き ここでは 船積み終了後に実施する為替決済手続のプロセスを整理している a) フロー 9: 荷為替手形の作成及び買取 ( 図表 2-25) 本フローでは 船積み終了後の決済手続に関する内容を整理しており フォワーダーが買取依頼書等の作成や必要書類の整理を行ったのち 輸出者が通知銀行に荷為替手形等の買い取り依頼を依頼し 手形代金の支払い 受領という流れとなる 20

25 図表 2-14 個別フロー 1 取引先指定 ~ 売買契約の締結 組織 分類 1 取引先指定 ~ 売買契約の締結 契約書契約書 輸出者 ( 売主 ) 自社による取引先候補の探索 取引先候補の紹介依頼 取引先候補のピックアップ 取引先候補の信用調査依頼 No 調査結果 Yes 取引先決定 取引申込 取引申込状 承諾書受領 承諾書 一般取引条件協定書作成 (2 部 ) 1 部保管 一般取引一般取引条件協定書条件協定書 申込みの発信 Offer 反対申込みの発信 Counter Offer No Yes 検討 承諾の発信 Acceptance 承諾の受領 Acceptance フロー 2 1 部保管 契約書作成 (2 部 ) 銀行 信用調査の実施 報告 申込状送付 承諾書送付 送付 送付 送付 送付 送付 保険会社 依頼 報告依頼報告 輸入者 ( 取引先 ) 検討 Yes 承諾書 取引承諾 1 部保管 検討 No Counter Offer 反対申込みの発信 Acceptance 承諾の受領 Acceptance 承諾の発信 1 部保管 Yes その他 取引先候補の選定及び提示 取引先候補 信用調査の実施 報告 (JETRO や海外商工会議所など ) 備考 資料 ) 三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング作成 21

26 図表 2-15 個別フロー 2 信用状の発行 通知 組織 分類 2 信用状の発行 通知 輸出者 ( 売主 ) 信用状の受領 信用状 (L/C) フロー 3 発行銀行受領 信用状発行 発行銀行 商業信用状取引約定書 信用状発行依頼書 輸入承認書 ( 特定対象貨物 ) 売りつなぎ先との売買契約書 売買契約書又はフ ロフォーマ インホ イス 信用状 (L/C) 通知銀行 通知銀行受領 信用状 (L/C) 信用状の通知 信用状 (L/C) 信用状発行に必要な依頼書類の提出 ( 日本での信用状発行に必要な書類 ) 輸入者 ( 取引先 ) フロー 1 商業信用状取引約定書 ( ) 信用状発行依頼書 ( ) 輸入承認書 ( 特定対象貨物 ) 売りつなぎ先との売買契約書 売買契約書又はフ ロフォーマ インホ イス 備考 資料 ) 三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング作成 22

27 図表 2-16 個別フロー 3 輸出の許可 承認 組織 分類 3 輸出の許可 承認 フロー 1 Yes 輸出許可 or 承認の申請 電子ライセンス受領 輸出者 ( 売主 ) フロー 2 Yes 輸出許可 or 承認の有無 No NACCS 利用 No フロー 4 or 輸出許可 承認申請書 (2 部 ) 委託加工貿易契約による輸輸出許可 出承認申請書 (2 部 ) 輸出許可 or 承認書類の作成 提出 契約書 ( 原本 + コヒ ー ) 申請理由書 貨物説明書 その他物品等に応じて添付書類が必要 逆委託加工貿易の特定原材料の場合 委託加工貿易契約による輸出承認申請書を提出する 輸出許可 承認書受領 輸出許可 承認書 契約書 ( 原本 ) フロー 4 通関業者 通関 税関 申請受領 審査 ( 経産省 ) 輸出許可 or 承認電子ライセンス ( 経産省 ) 申請受領 審査 ( 経産省 ) 輸出許可 承認書発行 ( 経産省 ) 経済産業省 輸出許可 承認申請書 (2 部 ) or 契約書 ( 原本 + コヒ ー ) 申請理由書 貨物説明書 輸出許可 承認書 契約書 ( 原本 ) 委託加工貿易契約による輸輸出許可 出承認申請書 (2 部 ) 備考 資料 ) 三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング作成 23

28 図表 2-17 個別フロー 4 ブッキング ~ 船積み準備 組織 分類 4 ブッキング ~ 船積み準備 輸出者 ( 売主 ) フロー 3 Shipping Instruction ( 船積指図書 ) Invoice ( 送り状 ) 必要書類手配 作成 送付 Packing List ( 梱包明細書 ) 輸出許可 承認書 その他必要に応じた証明書等 フロー 3 ブッキング 通関 運送手段手配指示 ブッキング番号受領 フロー 6-1 通関業者 Shipping Instruction ( 船積指図書 ) Invoice ( 送り状 ) 必要書類受領 Packing List ( 梱包明細書 ) 輸出許可 承認書 その他必要に応じた証明書等 フロー 5-1or5-2 指示受領 フロー 5-1 or5-2 通関 税関 書類作成は荷主に代わり通関業者 海貨業者が代行する場合あり ブッキングは荷主もしくはフォワーダーが実施 フォワータ ー ( 海貨業者 ) Shipping Instruction ( 船積指図書 ) Invoice ( 送り状 ) 必要書類受領 Packing List ( 梱包明細書 ) 輸出許可 承認書 その他必要に応じた証明書等 フロー 6-1or6-2 指示受領 ブッキング ブッキング番号受領 フロー 6-1 物流事業者 船社 / 船社代理店 ブッキング番号の交付 DB フロー 6-1 備考 S/I I/V P/L 情報の授受 ブッキングは NACCS 利用も可能である ( フローからは省略している ) 輸出相手国によっては 輸出金額の妥当性等のチェックのために 輸出船積前検査が義務づけられている 当該チェックが必要な場合 ブッキングとあわせて 輸出者 ( 若しくはフォワーダー 通関業者 ) が 検査機関に書類を提出し申込みを行うことで 検査機関による現物調査が実施される ( 詳細はフローからは省略している ) 資料 ) 三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング作成 24

29 図表 2-18 個別フロー 5-1 輸出申告手続き ( 通常申告 ) 組織 分類 5-1 輸出申告手続き ( 通常申告 ) 輸出者 ( 売主 ) フロー 4 フロー 5-1 S/I 参照 S/I に基づいて 輸出しようとする貨物 未通関積み戻し貨物の貨物情報を登録 搬入確認登録 (BIC) 輸出する未通関貨物を保税蔵置場等に搬入した旨を登録 輸出申告書 ( 輸出許可書 ) ( 許可印付 ) 通関 通関業者 I/V P/L 輸出貨物情報の登録 (ECR) 輸出許可 承認書 ( 原本 ) 必要に応じて関連情報入力 その他 他法令による承認書等 輸出申告事項登録 (EDA) 輸出申告に先立って必要な情報等を登録 輸出申告 (EDC) ( 本申告 ) 輸出許可受領 フロー 6-1,6-2 その後 NACCS を利用する場合はデータとして活用 税関 輸出申告受領 審査 輸出許可情報送信 備考 各種登録においては NACCS の DB に必要情報が登録されるが 当該フローは記載していない 資料 ) 三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング作成 25

30 図表 2-19 個別フロー 5-2 輸出申告手続き ( 特定輸出 特定委託輸出 ) 組織 分類 5-2 輸出申告手続き ( 特定輸出 特定委託輸出 ) 輸出者 ( 売主 ) フロー 4 S/I I/V 参照 輸出貨物情報の登録 (ECR) S/I に基づいて 輸出しようとする貨物 未通関積み戻し貨物の貨物情報を登録 輸出申告書 ( 輸出許可書 ) ( 許可印付 ) フロー 6-1,6-2 その後 NACCS を利用する場合はデータとして活用 P/L 通関業者 輸出許可受領 通関 輸出申告に先立って必要な情報等を登録 輸出申告事項登録 (EDA) 輸出申告 (EDC) ( 本申告 ) 輸出許可 承認書 ( 原本 ) その他 他法令による承認書等 税関 必要に応じて関連情報入力 輸出申告受領 審査 輸出許可情報送信 備考 各種登録においては NACCS の DB に必要情報が登録されるが 当該フローは記載していない 資料 ) 三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング作成 26

31 図表 2-20 個別フロー 6-1 バンニング (FCL) 組織 輸出者 ( 売主 ) 分類 6-1 バンニング (FCL) S/I に基づいて 輸出しようとする貨物 未通関積み戻し貨物の貨物情報を登録 ( 通関業者の入力する情報を活用することも可能 ) バンニングプランにもとづきバンニングに必要な情報を入力 フロー 4 フォワータ ー ( 海貨業者 ) コンテナ引取予定連絡 Container Pick Up Order フ ッキンク 番号 フロー 4 空コンテナ引取指示 搬入票 コンテナ シール フロー 4 EIR with Out Check 空コンテナ受取 S/I 参照 輸出貨物情報の登録 (ECR) バンニング シール CLP 情報予定登録 (CLP) フロー 7-1 搬入票 コンテナ シール EIR 物流事業者 トラック事業者 空コンテナ受取書類受取 空コンテナ輸送 実入コンテナ輸送 搬入票 EIR with Out Check フロー 7-1 空コンテナ準備 空コンテナ引渡場所等決定 連絡 空コンテナ引渡必要書類引渡 コンテナ異常確認引渡確認 EIR with Out Check ターミナルオヘ レーター DB フ ッキンク 番号参照 搬入票 コンテナ シール Equipment Interchange Receipt (EIR) 船社 検量 検数業者 備考 検量 検数 (Tally) 保税地域で通関後 それ以外の施設バンニングを行う場合には 搬出確認登録 (BOC) 搬入確認登録 (BID) が必要となるが 当該フローは記載していない Tally Sheet フロー 7-1 資料 ) 三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング作成 27

32 図表 2-21 個別フロー 7-1 CY 搬入 (FCL フォワーダーバンニング ) 組織 分類 7-1 CY 搬入 (FCL フォワーダーバンニング ) 輸出者 ( 売主 ) フォワータ ー ( 海貨業者 ) フロー 6-1 CLP 情報予定登録のデータを活用し バンニング後 登録データの修正を行い そのデータを CLP の情報として活用できる ハ ンニンク 情報登録 (VAN/VAE) Yes NACCS 利用 No ACL を行うことで B/I に必要な情報を全て入力することとなり B/I の代用となる 船積み確認事項登録 (ACL) B/I 作成 B/I 輸出許可書 船社へデータ送信 必要書類の提出 B/I 輸出許可書 NACCS 利用の場合 輸出許可情報はデータ処理可能 フロー 5 物流事業者 トラック事業者 フロー 6-1 実入りコンテナ CY 搬入 搬入票 EIR with Out Check EIR(IN) 受取 EIR with Out Check & In Check ターミナルオヘ レーター 参照 搬入票 コンテナ受取異常確認 EIR(IN) 発行 EIR with Out Check & In Check CY 搬入確認登録 (CYA) コンテナを CY へ搬入した旨を登録 フロー 5-1 フロー 8 船社 必要書類の受領 B/I 輸出許可書 フロー 8 備考 B/I(BL Instruction は 旧 D/R(Dock Receipt) CY へ提出する搬入票にコンテナ総重量を記載して申告が必要 資料 ) 三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング作成 28

33 図表 2-22 個別フロー 6-2 空コンテナ引取 CFS 搬入 (LCL) 組織 分類 6-2 空コンテナ引取 CFS 搬入 (LCL) 輸出者 ( 売主 ) フロー 4 S/I に基づいて 輸出しようとする貨物 未通関積み戻し貨物の貨物情報を登録 ( 通関業者の入力する情報を活用することも可能 ) ACL を行うことで B/I に必要な情報を入力する LCL の場合は該当貨物の情報のみ入力 フォワータ ー ( 海貨業者 ) S/I フロー 参照 輸出貨物情報の登録 (ECR) Yes NACCS 利用 No 船積み確認事項登録 (ACL) B/I 作成 港運事業者へデータ送信 必要書類の提出 NACCS 利用の場合 輸出許可情報はデータ処理可能 LCL 貨物 CFS 搬入 B/I 輸出許可書 B/I 輸出許可書 フロー 5 物流事業者 フォワータ ー (NVOCC) コンテナ引取予定連絡 Container Pick Up Order フ ッキンク No. フ ッキンク 空コンテナ引取指示 搬入票 コンテナ シール 搬入票 コンテナ シール EIR EIR with Out Check 空コンテナ受取 フロー 7-2 必要書類の受領 B/I 輸出許可書 トラック事業者 空コンテナ受取書類受取 空コンテナ輸送 ターミナルオヘ レーター 空コンテナ準備フ ッキンク 番号 DB 参照 空コンテナ引渡場所等決定 連絡 空コンテナ引渡必要書類引渡 搬入票 コンテナ シール Equipment Interchange Receipt (EIR) コンテナ異常確認引渡確認 EIR with Out Check 船社 検量 検数業者 Tally Shhet 検量 検数 (Tally) フロー 7-2 備考 B/I(BL Instruction は 旧 D/R(Dock Receipt) 資料 ) 三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング作成 29

34 組織 輸出者 ( 売主 ) 分類 フォワータ ー ( 海貨業者 ) 7-2 バンニング (LCL) CY 搬入 図表 2-23 個別フロー 7-2 バンニング (LCL) CY 搬入 CLP 情報予定登録のデータを活用し バンニング後 登録データの修正を行い そのデータを CLP の情報として活用できる ハウス単位の情報をマスター単位に集約し マスター単位の B/I を作成 フロー 6-2 フロー 6-2 空コンテナ ハ ンニンク 情報登録 (VAN) Yes 船積み確認事項登録 ( 船社へデータ送信 ) フォワータ ー (NVOCC) CLP 情報予定登録 (CLP) CLP 情報予定登録でバンニングプランにもとづきバンニングに必要な情報を入力 ハ ンニンク フ ランによりハ ンニンク シール Tally コンテナごとに Vannning Tally Sheet の作成 参照 NACCS 利用 No B/ 輸出申告書のコンテナ単位とりまとめ 送付 物流事業者 フロー 4 Shipping Instruction 検量 検数結果 搬入票 EIR with Out Check トラック事業者 ターミナルオヘ レーター 搬入票 実入りコンテナ CY 搬入 参照 コンテナ受取異常確認 EIR(IN) 発行 EIR with Out Check & In Check EIR(IN) 受取 EIR with Out Check & In Check CY 搬入確認登録 (CYA) 船社 B/I 等受領 フロー 8 コンテナを CY へ搬入した旨を登録 フロー 8 備考 保税地域で通関後 それ以外の施設バンニングを行う場合には 搬出確認登録 (BOC) 搬入確認登録 (BID) が必要となるが 当該フローは記載していない B/I(BL Instruction は 旧 D/R(Dock Receipt) CY へ提出する搬入票にコンテナ総重量を記載して申告が必要 資料 ) 三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング作成 30

35 図表 2-24 個別フロー 8 本船積み荷役 組織 分類 8 本船積み荷役 輸出者 ( 売主 ) 輸出許可書 B/L 受取り フロー 9 Shippinng Advice 通関業者 B/I 輸出許可書 関税 税関 関係書類受領積込確認押印 関係書類返却 船積リスト受領積込確認 関係書類受領及び税関提出 フォワータ ー 提出 NACCS 利用の場合 輸出許可情報はデータ処理可能 関係書類受領輸出許可書送付 物流事業者 ターミナルオヘ レーター フロー NACCS 利用 Yes No 船積情報登録 (CLR) 船積確認 Container Loading List 作成 コンテナコンテ ィショニンク チェック CY ExceptionList 作成 船積み予定コンテナのうち輸出申告が必要なコンテナ情報等を登録する Container Loading List CY Exception List B/I Copy フロー 5 輸出許可書 積込確認書類授受 船積完了登録 (CCL) 船積み予定コンテナのうち船積み完了を入力 船社代理店 船社 フロー 6-1 フロー 7-2 Tally( 押印 ) 船長確認書類押印 CY Exception List( 押印 ) フロー 7 参照 B/L 発行送付 B/I 船荷証券 (B/L) 備考 B/I(BL Instruction は 旧 D/R(Dock Receipt) 資料 ) 三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング作成 31

36 図表 2-25 個別フロー 9 荷為替手形の作成及び買取 組織 分類 9 荷為替手形の作成及び買取 輸出者 ( 売主 ) 通知銀行への買取依頼 ( 必要書類一式 ) 手形代金受領 買取り用書類の作成 / 必要書類の準備 買取依頼書 Insurance Policy ( 保険証券 ) Customs Invoice ( 税関送り状 ) フォワータ ー フロー 4 Invoice Bill of Exchange ( 為替手形 ) Consular Invoice ( 領事送り状 ) 物流事業者 フロー 8 Packing List 船荷証券 (B/L) Inspection Certificate WML Certificate of Origin ( 原産地証明書 ) 船社 書類受領 手形代金支払い 銀行 ( 必要書類一式 ) 輸入者 備考 資料 ) 三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング作成 32

37 2. 業務フローにおける情報伝達 情報共有方法 (1) 国内関連システムの概要 1NACCS 我が国では 入出港する船舶 航空機及び輸出入される貨物について 税関その他の関係行政機関に対する手続及び関連する民間業務をオンラインで処理するシステムとして NACCS(Nippon Automated Cargo and Port Consolidated System) が稼働している NACCS は 航空貨物の手続等を行う Air-NACCS と 海上貨物の手続等を行う Sea-NACCS がそれぞれ独立したシステムとして稼動していたところ 平成 20 年 10 月の Sea-NACCS の更改及び平成 22 年 2 月の Air-NACCS 更改を機に統合されたものである その際 国土交通省が管理 運営していた港湾 EDI システムや経済産業省が管理 運営していた JETRAS 等の関連省庁システムについても NACCS に統合された NACCS の管理 運営は 輸出入 港湾関連情報処理センター株式会社 (NACCS センター ) が行っている 同社は 平成 19 年 12 月に閣議決定された 独立行政法人整理合理化計画 において 特殊会社として民営化することとされ 平成 20 年 5 月 30 日に公布された 電子情報処理組織による税関手続の特例等に関する法律の一部を改正する法律 に基づき 平成 20 年 10 月 1 日に株式会社となった NACCS の業種別システム契約者数 ( 海上 航空 ) を下表に示す 図表 2-26 NACCS システム契約者数 ( 海上 ) 33

38 ( 航空 ) 資料 )NACCS センター 平成 29 年度 ( 秋期 )NACCS 地区協議会資料 (2017 年 12 月 ) 2 港湾情報システム国内主要港では 入出港する船舶や港湾施設を総合的に管理 運用し 港湾管理業務の迅速化 効率化を図ること等を目的として 各港湾管理者等が中心となって港湾情報システムが稼働しているところもあり 複数のコンテナターミナルのシステムの統一化や 各種物流関連情報の共有等 それぞれに独自の複合的な機能を整備 提供している これらについて概要を整理したものが次表である 34

39 図表 2-27 NACCS 及び各港湾情報システムの概要 分類 税関情報システム 港湾情報システム ( 全国 複数国 ) 港湾情報システム ( 個別港湾 : 国内 ) 略称 NACCS Colins NEAL NET Y-CON24 NUTS HITS Nippon Automated Cargo and Port Consolidated コンテナ物流情報サービス (Container Logistics 北東アジア物流情報サービスネットワーク 東京港港湾情報システム 横浜港港湾情報システム 横浜港コンテナ貨物情報システム Y-CON24 名古屋港統一ターミナルシステム (NUTS:Nagoya 大阪港 EDI 神戸港港湾管理者 EDIシステム 博多港物流 ITシステム (HITS:Hakata port logistics 名称 System Information Service) (Northeast Asia Logistics Information Service Network) United Terminal System) IT System) 運用主体 目的 対象業務 対象機関 ( 公共 ) 対象企業 ( 民間 ) 輸出入 港湾関連情報処理センター株式会社 国土交通省港湾局 日本 : 国土交通省港湾局 (Colins) 中国 : 交通運輸部 (LOG-INK) 韓国 : 海洋水産部 (SP-IDC) 入出港する船舶 航空機及び輸出入される貨物にターミナルオペレーター 荷主 海貨業者 運送事日本 中国 韓国の荷主 物流事業者等がコンテナついて 税関その他の関係行政機関に対する手続業者間で コンテナ物流情報を共有するためのウェ船の離着岸情報や船積み情報等コンテナに係る物及び関連する民間業務をオンラインで処理するシスブサイト 情報提供中心 流情報を一元的にかつタイムリーに把握し 共有すテム 行政手続効率化 電子化中心 るための仕組みを構築 情報提供中心 国際物流に必要なほとんどの行政手続 税関手続 ( 財務省 税関 ) 港湾手続 ( 国土交通省海上保安庁 ) 乗員上陸許可手続 ( 法務省 ) 貿易管理 ( 経済産業省 ) 動植物検疫手続 ( 農林水産省 ) 検疫手続 ( 厚生労働省 ) 食品衛生手続 ( 厚生労働省 ) 医薬品医療機器等手続 ( 厚生労働省 ) 国内主要港の以下のコンテナ物流情報の共有 輸入コンテナ搬出可否情報 (10~15 分間隔で更新 ) フリータイム情報 輸出コンテナステータス情報 < 以上 ターミナルオペレーター > 船舶動静情報 (CY:60 分間隔 横浜市港湾局 :5 分間隔で更新 AIS(Automatic Identification System 船舶自動識別装置 ) 情報から設定ポイントの通貨時刻を表示 ) < ターミナルオペレーター 港湾管理者 AIS> 港頭地区道路混雑情報 < 港頭地区に設置したウェブカメラ > ゲートオープン時間情報 < 東京都及び神奈川県トラック協会海上コンテナ部会 > 対象港 : 横浜港 東京港 川崎港 横浜港 大阪港 神戸港 四日市港 新潟港 博多港 ( 対象ターミナルは 対象企業 ( 民間 ) 参照 ) 厚生労働省検疫所 ( 食品 ) 農林水産省( 動物検国土交通省港湾局疫所 植物防疫所 ) 経済産業省 厚生労働省( 医港湾管理者 ( 横浜市港湾局 ) 薬品医療機器 ) 法務省( 入国管理局 ) 地方運輸局など A3( 三井倉庫 ) 青海 A4( 鈴江 ) 品川 SC( 第一港運 ) 品川 SD ( 住友倉庫 ) 品川 SE( 東海運 ) 中央防波堤内側( 上組 ) 川崎港 :1 号 ( 東洋埠頭 ) 横浜港 : 本牧 A5 6( ダイトー ) 本牧 A7(YCT) 本牧 A8( 日通 ) 本牧 D1-3( 三井倉庫 ) 本牧 D4(APL) 本牧 D5(YICT) 南本牧 C1 C2( 三菱倉庫 ) 大黒 C3( 日本通運 ) 大黒 C4( 日本郵船 ) 大黒 T9( 三井倉庫 ) 本牧 BC(YPM) 大阪港 : 南港 C-1( 辰巳商会 ) 南港 C-2/4( 辰巳商会 ) 南港 C-9( 三菱倉庫 ) 夢洲 C-10/12(DICT) 夢洲 C-11( 辰巳商会 ) 神戸港 :PC-13(APL) PC-14( 日新 ) PC-16 17( 商船港運 ) PC-18( 上組 ) RC-2( 三井倉庫 ) RC-4,5( 三菱倉庫 ) RC-4,5( 川崎汽船 ) RC-6,7( 日本郵船 ) 四日市港 : 霞ヶ浦北ふ頭 W80(YCT) 霞ヶ浦南ふ頭 W26-27 (YCT) 新潟港 : 東港区西ふ頭 (N-WTT) 博多港 :IC5( 日通 ) (2) 東京都及び神奈川県トラック協会海上コンテナ部会 2. 情報利用側荷主 海貨業者 運送事業者等の港湾物流関係者であれば会員登録可能 日中韓 3 国の主要港における以下の情報共有 1 コンテナ船の到着 出発時刻 2 コンテナの船積み 船卸し時刻 3 コンテナのゲートイン ゲートアウト時刻 対象港 : 日本 :5 港 ( 東京 横浜 川崎 大阪 神戸 ) 中国 :11 港 ( 営口 煙台 威海 天津 青島 日照 連雲港 寧波 舟山 温州 蛇口 ) 韓国 :3 港 ( 釜山 光陽 蔚山 ) 末現在 日本 : 国土交通省港湾局 横浜市港湾局中国 : 交通運輸部ほか ( 詳細不明 ) 韓国 : 海洋水産部ほか ( 詳細不明 ) 荷主 ( 輸出入者 ) 船会社 船舶代理店 通関業 1. 情報提供側日本国内においては Colins 利用者に同じ 者 海貨業者 NVOCC 航空会社 通関 混載 代 (1) 下記のターミナルオペレーター中国 韓国については不明 理店 保税蔵置場 銀行 損害保険会社 税関 東京港 : 大井 1 2 号 ( ダイトー ) 大井 3 4 号 (TICT) 大井 5 号 ( 東海運 ) 大井 6 7 号 ( 日本郵船 ) 青海 A0-2( 公共 6 社 ) 青海 東京都港湾局 横浜市港湾局 横浜市港湾局 横浜港埠頭 港湾施設使用許可電子申請一覧 船舶係留施設使用許可申請書 ( 第 2 号様式 ) 入港船舶届 入港料免除申請書 荷役機械一般使用許可申請書 荷役機械使用実績届 電気施設使用許可申請書 電気施設使用実績届 冷蔵コンテナ用荷役施設一般使用 ( 継続 ) 許可申請書 冷蔵コンテナ用荷役施設一般使用終了届 空港施設空港使用届 ( 東京ヘリポート ) 空港使用許可申請書 ( 東京ヘリポート ) 空港使用料減免申請書 ( 東京ヘリポート ) 横浜港に入港する船舶や港湾施設を総合的に管ストックヤードを活用して コンテナターミナルの理 運用し 港湾管理業務の迅速化 効率化を図るゲートオープン時間実質 24 時間化を図るとともに コンテナターミナルにおけるコンテナ貨物状況 ( 搬出可否等 ) を荷主や運送事業者がホームページや携帯端末から情報取得することで ゲート前の混雑を緩和させターミナル事業者や荷主 運送事業者の効率化を進めるシステム 船舶管理荷役施設管理施設管理料金管理 EUC 情報検索 ( 船舶 荷役 施設情報検索 ) EDI( 電子システム ) 情報公開 入出港予定船情報 船舶動静情報 月間入港予定船情報照会 上屋 荷さばき地使用申請情報照会 船舶関係使用料金情報 施設使用料金情報 掲示板 輸入コンテナ搬出照会空コンテナ搬出照会予約搬出入システム 名古屋港運協会名古屋コンテナー委員会ターミナル部会 (10 社で構成 ) 複数のターミナルのシステムを統一化しすることによる効率化 オペレーション中心 ( システム構成 機能 ) コントロールシステム ( コンテナ在庫管理 保税管理 本船情報管理等の統合管理 ) ヤードプランニングシステム ヤードオペレーションシステム ( 車載端末 無線ハンディ端末との送受信 ) 本船荷役プランニングシステム EDI 機能 ( ほぼリアルタイムで NACCS への送受信が可能 港運への各種情報提供も可能 ) ゲート管理 (RFID 活用 ): 飛島地区に集中管理ゲートを設置 大阪市港湾局 神戸市みなと総局 博多港ふ頭株式会社 ( 開発主体は 福岡市港湾局 博多港ふ頭 博多港コンテナターミナルオペレーター会 九州トラック協会海上コンテナ部会博多港支部の4 団体 ) 船舶入出港情報の共有 使いやすい港づくりのための取り組みとして 神戸 WEBサイトを利用し 輸出入コンテナのステイタス 大阪港の船舶入出港情報の共有 港への入港や 港湾施設の利用申請手続きを電子 ( 行政手続きの進捗状況や位置情報等 ) の確認化するシステムを開発や 物流関係者間における作業情報の指示 伝達などの情報をリアルタイムに把握 情報提供中心 神戸港における以下の情報共有 入港船予定表 在港船表 移動船表 出港船表 神戸港港湾の統計情報提供 01 神戸港入港船舶 02 神戸港取扱貨物量 03 輸出入貨物品種別数量 04 輸出貨物品種別数量 05 輸入貨物品種別数量 06 移出入貨物品種別数量 07 移出貨物品種別数量 08 移入貨物品種別数量 09 主要国別貨物数量 ( 輸出 ) 10 主要国別貨物数量 ( 輸入 ) ( 情報共有 ) 陸上施設 統計情報 EDI 輸入貨物の搬出手続状況確認 施設等使用料金及び使用実績照会 ヤード内各種検査のWeb 受付 掲示板 ライブラリー 入港スケジュール 港湾施設利用状況 ( 船舶入出港予定 係船施設使 用希望状況 ) 港湾関連の申請 届出手続の電子処理 ( 運用主体に同じ ) ( 運用主体に同じ ) ( 運用主体に同じ ) ( 名古屋港管理組合 ) ( 運用主体に同じ ) ( 運用主体に同じ ) ( 福岡市港湾空港局 ) 東京港の港湾施設及び東京へリポートの利用事業横浜港利用事業者者一般市民 ( 情報公開 ) 横浜港利用事業者荷主や運送事業者等 輸出入コンテナ情報照会 離着岸情報照会 CY 混雑状況 映像 事前情報入力 輸入ステータス配信 海外連携港コンテナ情報照会 ( 天津 青島 上海 厦門 黄埔 南沙 赤湾 香港 台北 バンコク ホーチミン ) 不明 港湾利用事業者 港湾利用事業者 博多港のすべての利用者 ( 荷主 海貨業者 陸運 業者 船社 船舶代理店 ) 参加機関 企業数 共有データ項目 データ共有対象 接続方法等 (EDI 仕様 ) 他システムとの関係性 8,605 社 (13,851 事業所 )( ) ID 登録者数 : 約 4,000 一日平均アクセス: 約 21,000 件 ( 末現在 ) 1 入出港業務 ( 海上 ) 2 一部照会業務 ( 航空 海上 ) 3 包括保険登録手続き関係 ( 航空 海上 ) 4 既存業務 ( 動植物検疫関係手続き ) 不明 不明 不明 不明 不明 ( トレーラー IDは登録車両 3,400 台 実効 3,000 不明 不明 不明 ( トレーラー 1 日 1,800 台に対してアクセス件数 台 ) 1 日 18,000 件 ) 対象業務に記載した各物流情報に同じ 対象業務に記載した各物流情報に同じ 対象業務に記載した各物流情報に同じ 対象業務に記載した各物流情報に同じ 不明 コンテナのゲートイン状況 船積み状況 出港状 対象業務に記載した各物流情報に同じ 況 コンテナ位置情報 ターミナル混雑情報 資料 ) 各種資料より三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング作成 大阪港使用状況 ( コールサイン / 船名 総トン数 / 全対象業務に記載した各物流情報に同じ 長 代理店 / バース 前港 / 次港 入港 荷役予定日時 着岸 離岸予定日時 着岸 離岸確定日時 ) 運航調整一覧( 当日分 ) 貿易手続に関係する者の全員 ( 海上物流 民間シ対象機関 企業に同じ 対象機関 企業に同じ 対象機関 企業に同じ 対象機関 企業に同じ 不明 対象機関 企業に同じ 対象機関 企業に同じ 対象機関 企業に同じ 対象機関 企業に同じ ステム会社 港湾関連機関 通関関連 海外連携団体 ) 航空物流システム 税関など 専用網ネットワーク 専用網ネットワーク 専用網ネットワーク 不明 不明 不明 専用網ネットワーク 不明 不明 専用網ネットワーク 接続形態 不明 不明 (Cloins, LOG-INK, SP-IDCをつなぐ専用ネッ 存在するが 各ターミナル間をNUTSネットワークで 博多港ターミナルコントロールシステム (KACCS) と Peer to Peer 接続 トワークは存在するものと想定される ) 接続されているという位置づけ 連携 ルーター接続 インターネット ゲートウェイ接続 ID, PWがあればアクセス可能 詳細な接続形態 インターネット インターネット ダイレクト インターフェース 等は不明 利用者はインターネット接続環境のみ必要 利用に 利用者はインターネット接続環境のみ必要 利用に 処理方式 基本はウェブサイト閲覧のみであるが 一部の情 NACCS 端末は不要 NACCS 端末は不要 インタラクティブ処理方式 報はCSV 出力機能あり ( 搬出可否情報 船舶動静 メール処理方式 情報 ) インターネット 接続形態 netnaccs 接続 WebNACCS 接続 ゲートウェイ接続 処理方式 インタラクティブ処理方式 NACCS のデータを他省庁のシステムにも利用できるようになっている インターネット ID, PW があればアクセス可能 詳細な接続形態等は不明 のサービス開始時より Colins の Web 画面での個別検索により船舶やコンテナ情報の取得が可能であったが より 利用者システムとの相互連携により Web ブラウザを経由せずサービスを利用できる機能を提供開始 JR 貨物のIT-FRENSとを相互接続し 日本国内の中国のLOG-INK 韓国のSP-IDC 日本のColinsを不明 府省共通ポータル ( シングルウィンドウ ) 不明 上記参照 ( 各ターミナル間をNUTSネットワークで接不明 不明 上記参照 ( 博多港ターミナルコントロールシステム 鉄道コンテナ輸送の貨物位置情報と港湾における相互接続 続 ) (KACCS) と連携 ) コンテナ情報を一元的に表示可能 35

40 3 貿易金融情報システム 貿易金融を対象とした各種情報システムについては 主に B/L の電子化を目的とす る Bolero essdocs 等のシステムが開発 導入されている 各システムの概要を下表 に示す 図表 2-28 貿易金融情報システムの概要 分類 貿易金融情報システム 略称 Bolero essdocs e-title Bill of Lading Electoronic essdocs( システム名 : バージョン e-titletm solution 名称 Repository Organization DSUA ) ( システム名 :Rulebook/Operating Procedures September 1999) 運用主体 目的 対象業務 対象機関 ( 公共 ) 対象企業 ( 民間 ) 参加機関 企業数 共有データ項目 Bolero International Ltd.( 英国 ) (SWIFT や TT Club がサポート ) B/L や I/V を電子データに置き換え 流通や代金決済をインターネット上で行い 貿易業務の効率化を図る目的で開発 貿易書類電子化中心 I/V, B/L を始めとする貿易関係書類の電子化 資料 ) 三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング作成 ( 旧 )Electronic Shipping Solutions ( 現 )essdocs Exchange Ltd B/L や I/V を電子データに置き換え 流通や代金決済をインターネット上で行い 貿易業務の効率化を図る目的で開発 貿易書類電子化中心 I/V, B/L を始めとする貿易関係書類の電子化 輸出入者 海貨業者 銀行 保険会社 通関業者 電子化された B/L が主だが I/V や Purchase Order などの貿易関連書類全般 輸出入者 海貨業者 銀行 保険会社 通関業者 使用企業は33,000 強 ( 出典 : /customers) 電子化された B/L が主だが I/V や Purchase Order などの貿易関連書類全般 E-Title Authority Pte Ltd. B/L や I/V を電子データに置き換え 流通や代金決済をインターネット上で行い 貿易業務の効率化を図る目的で開発 貿易書類電子化中心 I/V, B/L を始めとする貿易関係書類の電子化 輸出入者 海貨業者 銀行 保険会社 通関業者 電子化された B/L が主だが I/V や Purchase Order などの貿易関連書類全般 備考 (URL 等 ) なお 日本では これらに類似した貿易金融 EDI として 1997 年より 経済産業省や商社 銀行 システムベンダー等が参加し TEDI(Trade Electoronics Data Interchange) プロジェクトが進められたが 2000 年に活動を終了した その活動は 一般社団法人日本貿易関係手続簡易化協会 (JASTPRO) 内の貿易手続国際連携推進委員会に引き継がれたが 同委員会も 2011 年 3 月末で活動を終了している また 貿易決済において輸入者の信用リスクをカバーする手段として L/C が一般的であるが L/C 取引は煩雑で時間 コストがかかるという難点がある 一方 銀行の関与が決済部分のみとなるオープンアカウント (OA) 取引では 輸出者自身が輸入者の信用リスクをカバーする必要が生じる これらの課題を解決する仕組みとして TSU/BPO が挙げられる 36

41 日本銀行の報告書 6によると TSU/BPO は 貿易事務を電子化し 事務の効率化を図る一方で L/C に依らずに輸入者の信用リスクをコントロールする仕組みであり SWIFT が提供するオンラインでの自動マッチングシステムである TSU において 輸入企業の商品発注情報と輸出企業の商品出荷情報のデータ マッチングがされると 輸入者側の銀行が発行した BPO が求める条件が満たされ 支払義務が発生する 貿易書類が電子化され 従来人手に頼っていた銀行での書類チェック及び書類発送のプロセスが TSU によるデータマッチング及びデータ伝送へと代わるため 決済期間が短縮される 例えば At sight( 即払い ) 条件での決済期間は L/C では 10 日間以上であるが TSU では 3 日間程度に短縮される また 高度な専門性を要する L/C 取扱事務では 人材確保 育成に相応の人件費が必要とされるが これらのコスト負担も軽減される さらに 取引関係者が売買契約情報と船積情報を TSU システム上で共有することにより 可視性 トレーサビリティが向上し 業務効率化が図られる 図表 2-29 貿易決済電子化のスキーム ( フロー比較 LC vs TSU/BPO) 資料 ) 株式会社三菱東京 UFJ 銀行 金融機関が提供する新たな貿易決済 貿易金融 ( 日本銀行 ( 第 4 回 ) 商流ファイナンスに関するワークショップ資料 2013 年 10 月 11 日 ) 6 日本銀行金融機構局金融高度化センター 商流ファイナンスに関するワークショップ報告書 ( 2014 年 2 月 ) 37

42 図表 2-30 貿易決済電子化のスキーム (TSU/BPO と L/C OA の比較 ) 資料 ) 株式会社三菱東京 UFJ 銀行 金融機関が提供する新たな貿易決済 貿易金融 ( 日本銀行 ( 第 4 回 ) 商流ファイナンスに関するワークショップ資料 2013 年 10 月 11 日 ) 38

43 (2) 貿易手続関連情報の共有を可能とする情報システムの開発 導入状況 1NACCS による関係者間の情報共有 NACCS は 前述した各省庁システムを統合した機能を有するが 民間事業者の利用対象として 荷主 海貨業 NVOCC 等も参加者に加え 港湾 空港における物流情報等を総合的に管理するプラットフォームシステムとして利便性の向上を図っており 税関その他関係行政機関に対する手続及び関連する民間業務を一元的に処理している 民間業務については 行政機関への手続に必要となる民間事業者間での情報伝達のみならず 下図に示すとおり 民間事業者が行う船会社 船舶代理店業務 海貨 NVOCC 業務 コンテナヤード業務等もシステムの機能として提供している 貨物の流れに即した NACCS 利用可能業務イメージを次ページに示す 図表 2-31 NACCS の主な業務 資料 )NACCS センターウェブサイト ( 39

44 図表 2-32 NACCS が利用可能な輸出入等関連手続 資料 )NACCS センターパンフレット 40

45 このように 多くの民間業務も含む輸出入関連手続を NACCS 上で行うことが可能となっている NACCS の利用が可能な業務について NACCS で処理する場合と マニュアル ( 紙媒体 ) により処理する場合を概観したものが下図である なお 下図に示す各業務に加え 関連する NACCS 業務として PUR< 空コンテナヒ ックアッフ 登録 > PUA< 空コンテナヒ ックアッフ 回答 > PCD< 空コンテナ引渡情報登録 > AMR < 出港前報告 >( マスター B/L) AHR< 出港前報告 >( ハウス B/L) がある 図表 2-33 コンテナ貨物の輸出 全体フロー図 ( すべて NACCS で処理する場合 ) 41

46 ( すべてマニュアル ( 紙媒体 ) により処理する場合 ) 資料 )NACCS 掲示板 ACL 情報登録業務手順書 (2017 年 7 月 ) 42

47 前述したすべて NACCS で処理する場合について 関連する NACCS 業務ごとに データの入力者と通知先 ( 共有先 ) 業務フローの上流から下流へのデータベースの継承状況等について整理したものが次表 ( 図表 2-34) であり そのポイントを以下に列挙する NACCS では 各業務における入力結果がデータベース (DB) に保管され 下流側の業務で当該データベースを参照 活用することが可能であり そこでデータが追加 更新されてさらに下流側の業務で参照 活用される NACCS には多数の DB が存在するが 大別すると コンテナ関係 貨物関係に分けられる コンテナ関係は ブッキング 空コンテナのピックアップといった業務に即してデータが参照 更新されていき 空コンテナがピックアップされた後はコンテナ番号がデータの ID となる 一方 貨物関係は S/I ECR( 輸出貨物情報登録 ) 輸出申告という流れとなり ECR 業務で付番される輸出管理番号がデータの ID となる バンニング業務で両情報の流れが合流し コンテナ番号と輸出管理番号が紐づけられる これらは CY 搬入確認や 船社が B/L を作成する際に参照する情報 (B/I) としての役割を有する ACL 情報に活用され さらに米国 AMS 等の海外税関へのマニフェスト送付に活用される これらのうち 税関への申告に必要となる ECR EDA VAN VAE CYA といった業務は必須となることから ここで入力が必須とされるデータ項目は必ず NACCS の DB に登録されることとなる 一方 これら以外の業務については NACCS の利用が任意であるため 上記の入力必須データ以外は 必ずしも NACCS の DB に登録されるとは限らない このような状況のもと 税関への輸出申告をはじめとする行政への申請手続きは ほとんどが NACCS によりオンライン化 ペーパーレス化されている しかしながら 民間事業者同士の情報伝達 情報共有には 必ずしも十分利用されていない状況にある 特に ACL 業務については 船社として B/L 作成に必要な情報にもかかわらず 税関への申告には必要なく 海貨業者や通関業者が任意に送信する業務であるため 必ずしも利用が進んでおらず NACCS センターにおいて利用促進に取り組んでいる 船社サイドにおいては ほとんどの主要なコンテナ船社もしくは日本総代理店が ACL に対応しており ( 図表 2-35) NVOCC も一部 7が対応している 7 任意で NACCS に掲載を申し出た NVOCC は 内外トランスライン 郵船ロジスティクス セイノーロジックス 信永海運 オーシャンリンクス ( 掲載準備中 ) イーキューワールドワイドの 6 社であるが 非掲載の NVOCC でも対応可能な場合がある 43

48 入力情報関係 NACCS 業務名 入力者 ( 代行者 ) 参照先データベース (DB) ( ) 内は当該 DB が存在する場合のみ BRR < 船腹予約登録 > 荷主 海貨業者 ( 通関業者 NVO CC 船舶代理店 ) BKR < フ ッキンク 情報登録 > 船社 ( 船舶代理店 ) 船腹予約情報 DB IVA< インボイス パッキングリスト情報登録 > 荷主 ( 通関業者 ) 図表 2-34 NACCS 業務における情報共有状況 ( 入力者 通知先 データベースの継承状況等 ) SIR < 船積指図書情報登録 > 荷主 ( 海貨業者 通関業者 ) ECR 必須 < 輸出貨物情報登録 > 通関業者 海貨業者 (S/I 情報 DB) 参照番号フ ッキンク 申込番号 NACCS-S/I 番号 EDA 必須 < 輸出申告事項登録 > PUR < 空コンテナヒ ックアッフ 登録 > 通関業者海貨業者 ( 船社 ) 貨物情報 DB/( インホ イス ハ ッキンク リスト ( フ ッキンク 情報 DB) DB) 輸出管理番号 電子インボイス受付番号 PUA < 空コンテナヒ ックアッフ 回答 > 船社 ( 船舶代理店 ターミナルオヘ レーター ) 空コンテナヒ ックアッフ DB/( フ ッキンク 情報 DB) PCD < 空コンテナ引渡情報登録 > ターミナルオヘ レーター ハ ンフ ール ( 空コンテナヒ ックアッフ DB/ フ ッキンク 情報 DB) フ ッキンク 番号 P/U 番号 P/U 番号 VAN VAE 必須 < バンニング情報登録 > 海貨業者 NVOCC ( 保税蔵置場 荷主 通関業者 ) 貨物情報 DB/( コンテナ情報 DB/ ハ ンニンク 予定情報 DB) 輸出管理番号 コンテナ番号 CYH <CY 搬入情報登録 > 海貨業者 ( 通関業者 保税蔵置場 船社 船舶代理店 ターミナルオヘ レーター ) ( フ ッキンク 情報 DB フ ッキンク コンテナ情報 DB コンテナ情報 DB) フ ッキンク 番号 コンテナ番号 CYA 必須 <CY 搬入確認登録 > ターミナルオヘ レーター コンテナ情報 DB/ 貨物情報 DB コンテナ番号 輸出管理番号 ACL < 船積み確認事項登録 > (ACL11 含む ) 海貨業者 NVOCC( 通関業者 保税蔵置場 ) S/I 情報 DB/ 貨物情報 DB NACCS-S/I 番号 輸出管理番号 フ ッキンク 番号 AMR < 出港前報告 > 船社 ( 船舶代理店 )) ( 出港前報告情報 DB 出港前報告管理 DB 貨物情報 DB) B/L 番号 ( マスター ) AHR < 出港前報告 > ( ハウス B/L) NVOCC ( 出港前報告情報 DB 出港前報告管理 DB 貨物情報 DB) B/L 番号 ( ハウス ) 参照可能者 船社 船舶代理店 DB 登録された入力者 海貨業者 通関業者 ( 申告予定者 ) DB 参照時は DB 登録の申告予定者 船社 海貨業者 PUR 申込先ヒ ックアッフ 先利用者入力者入力者入力者入力者入力者入力者 出力情報関係 登録先データベース (DB) 払い出される情報 通知先 ( 入力者以外 ) 船腹予約情報 DB (e mail 用管理 DB) フ ッキンク 申込番号 船社 船舶代理店 任意の通知先 フ ッキンク 情報 DB フ ッキンク コンテナ情報 DB ( 船腹予約情報 DB= 消込 ) フ ッキンク 番号 ( 入力 ) インホ イス ハ ッキンク リスト DB (e mail 用管理 DB) 電子インボイス受付番号 BRR 入力者 ( 回答 ) BRR 通知先 通関業 ( 荷主が入積出港 CY 荷受地力者の場合 ) CY 任意の通知先 S/I 情報 DB (e mail 用管理貨物情報 DB (S/I DB 帳票電文情報 DB= 紐づけ ) (PDF 作成用 )DB e mail 用管理 DB) NACCS-S/I 番号 ( 船積指図書番号 ) 海貨業者 通関業者 ( 申告予定者 ) 任意の通知先 輸出申告 DB ( 貨物情報 DB= 紐づけ インホ イス ハ ッキンク リスト DB= 紐づけ ) 空コンテナヒ ックアッフ DB ( フ ッキンク 情報 DB= 紐づけ ) 空コンテナヒ ックアッフ DB フ ッキンク 情報 DB フ ッキンク コンテナ情報 DB 空コンテナヒ ックアッフ DB フ ッキンク 情報 DB 貨物情報 DB コンテナ情報 DB ハ ンニンク 予定情報 DB フ ッキンク コンテナ情報 DB フ ッキンク 情報 DB コンテナ情報 DB 貨物情報 DB フ ッキン ACL 情報 DB ACL ク コンテナ情報 DB 情報状況 DB フ ッキンク 情報 DB 等 出港前報告情報 DB 出港前報告管理 DB 貨物情報 DB 出港前報告情報 DB 出港前報告管理 DB 貨物情報 DB 輸出管理番号 - P/U 番号空コンテナ引渡情報コンテナ番号 ( 入力 ) ACL 情報出港前情報出港前情報 搬入予定先保税蔵置場 CY( ターミナルオヘ レーター ) 通関業者 ( 申告予定者 : 入力者と異なる場合 ) - 申込先 任意の通知先 ヒ ックアッフ 先利用者 PUR 入力者 ( 回答 ) PUR 通知先 PUR 入力者 PUA 入力者 BKR 入力者 ターミナルオヘ レーター 船社 保税蔵置場 ( 税関 ) ターミナルオヘ レーター VAN 入力者 輸出申告者 ( 搬入時申告時 ) ( 税関 ) 船社 NVOCC ターミナルオヘ レーター 保税蔵置場 任意の通知先 税関 NVOCC( ハウス B/L 発行者 ) 税関 船社 ( マスター B/L 発行者 ) データベースの継承状況 通知先 (e mail) 任意の通知先 BRR 通知先任意の通知先任意の通知先 船腹予約情報 DB 作成消込 フ ッキンク 情報 DB 作成参照 更新参照 更新参照 更新参照 更新更新 フ ッキンク コンテナ情報 DB 作成 インホ イス ハ ッキンク リスト作成参照 更新フ ッキンク 情報とコンテナ DB 情報の関連づけ貨物情報とコンテナ情 S/I 情報 DB 作成参照 更新報の紐づけ参照 貨物情報 DB 作成参照 更新参照 更新参照 更新参照参照 更新参照 更新 輸出申告 DB 作成 参照 更新 ( 作成 ) 空コンテナヒ ックアッフ DB 作成消込 更新消込 更新 ハ ンニンク 予定情報 DB コンテナ情報 DB ACL 情報 DB 起動処理 (CYA 先行時 ) 参照 更新 作成 ( 参照 更新 ) 参照 更新 ( 作成 ) 参照 ( 作成 ) 起動処理 ( 搬入時申告時 ) 参照 更新 ( 作成 ) 作成 ACL 情報状況 DB 作成 出港前報告情報 DB 出港前報告管理 DB 作成 ( 参照 更新 ) 作成 ( 参照 更新 ) 作成 ( 参照 更新 ) 作成 ( 参照 更新 ) DB 情報を利用可能な業務 BKR PUR PUA VAN VAE CYH ECR(EDA) ACL IVA ECR ACL 等 EDA VAN VAE CYH ACL ACL PUA VAN VAE CYH CYA ACL CYA CLR( 船積情報登録 ) AMR AHR 資料 ) 各種資料より三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング作成 44

49 図表 2-35 ACL 業務に対応している船社一覧 船会社 (Booking 先 ) アルファベット順 日本総代理店 ALIANCA セフ ンシース シッヒ ンク ANL CMA CGM JAPAN APL(American President Lines) アメリカンフ レシ テ ントラインス リミテット CCNI セフ ンシース シッヒ ンク Camellia Line カメリアライン CK Line シーケー マリタイム CMA CGM CMA CGM JAPAN CNC(Cheng Lie Navigation Company) CMA CGM JAPAN COSCO コスコ シッヒ ンク ラインス シ ャハ ン Dong Young( 東暎海運 ) 南星海運シ ャハ ン DONGJIN SHIPPING 東進エーシ ェンシー EMC(Evergreen) エハ ーク リーン シッヒ ンク エーシ ェンシー シ ャハ ン GOTO SHIPPING INTERNATIONAL ( 共同海運国際 ) 瑞洋海運 HAMBURG SUED セフ ンシース シッヒ ンク Hapag-Lloyd ハハ ックロイト シ ャハ ン HEUNG-A SHIPPING( 興亜海運 ) 三栄海運 SHANGHAI HAI HUA SHIPPING(HASCO) HASCO JAPAN HYUNDAI( 現代商船 ) 現代商船シ ャハ ン IAL(Interasia Lines) インターエイシアライン K Line( 川崎汽船 ) ケイラインシ ャハ ン KMTC LINE(KOREA MARINE TRANSPORT CO., LTD.) 高麗海運シ ャハ ン MAERSK LINE マースクライン AS MCC Transport マースクライン AS MOL ( 商船三井 ) MOL JAPAN MSC(MSC Mediterranean Shipping Company SA) MSC Mediterranean Shipping Company SA Namsung( 南星海運 ) 南星海運シ ャハ ン NINGBO OCEAN SHIPPING ( 寧波遠洋運輸 ) 日東物流 NYK( 日本郵船 ) NYK Container Line OOCL (Orient Overseas Container Line) オー オー シー エル シ ャハ ン Pan Continental Shipping( 汎洲海運 ) アシ アカーコ サーヒ ス SAFMARINE マースクライン AS SM LINE エスエムラインコーホ レーション SINOKOR( 長錦商船 ) シノコー成本 SINOTRANS シノトランスシ ャハ ン SITC SITC JAPAN Pan Ocean Pan Ocean コンテナ日本 T.S. LINES ティ エス ラインス シ ャハ ン WAN HAI LINES ワンハイラインス WESTWOOD センワマリタイムエーシ ェンシー YANG MING( 陽明海運 ) 陽明日本 注 ) 上記は任意でNACCSに申し出た船社であり 非掲載の船社も対応可能な場合がある 資料 )NACCSセンター資料より三菱 UFJリサーチ & コンサルティング作成 45

50 NACCS が対象としていない取引 決済関連業務等の情報も含め 貿易手続きにおけるデータ共有システムの現状について整理したものが次図である NACCS が対象にしていない主要な業務として 以下が挙げられる トラック事業者については NACCS の利用対象外となっている トラック事業者が介在する空コンテナピックアップ コンテナの CY 搬入等については NACCS 業務としては提供されているものの 実際のゲート処理等においては紙媒体の搬入票等が使用されている なお トラック事業者が利用対象外となっている要因の一つとして NACCS がモバイル端末 ( タブレット スマートフォン等 ) に対応していないことが想定される コンテナ ( 空 実入り ) の CY やバンプールにおける受け渡し時に コンテナの損傷等を確認するための EIR については NACCS 業務となっていない SOLAS 条約に基づくコンテナ総重量については NACCS に入力するコンテナ総重量ではなく 搬入票 ( 紙 ) に記載されるものが使用されている 取引 決済関係について L/C( 信用状 ) や代金決済等の金融機関 ( 銀行 ) 業務が対象となっていない 図表 2-36 貿易手続におけるデータ共有システムの現状 対象となる書類 手続 船舶 港湾関連情報 物流関連情報 貿易手続関連情報 入出港手続 AMS マニフェスト等 フ ッキンク I/V S/I P/L コンテナ ヒ ックアッフ オータ ー ( 空コンテナ要求 ) EIR( コンテナ授受 ) コンテナ搬入票 B/I AMS マニフェスト 貨物情報 申告事項 搬入 搬出確認 ハ ンニンク 情報 CY 搬入確認 NACCS ( 荷主業務 海貨 NVOCC 業務 CY 業務等 ) 輸出者 NACCS ( 荷 ( 税関 通関業務 送保税蔵置場業務 ) 人 ) (I/V S/I P/L: 一部は輸出者システム利用 ) 通関業者 ( 自社通関の場合 ) NACCS( 行政機関業務 ) 経済産業省等 ( 海フォ N V ワー O C ダー 貨 C ) NACCS ( 船会社業務 港湾管理者等 船舶代理店業務 ) 米国 ( フ ッキンク : 一部船社はWEB) 税関等 (AMS) ( コンテナ ヒ ックアッフ オータ ー EIR コンテナ搬入票) ターミ陸運業者ナルオ船会保税蔵置場ペ社 レー船舶ター代 ( 船社システム接続 ) 理店 税関 (B/L インストラクション ) データ連携 輸入者 ( 荷受人 ) 取引 決済関連情報 L/C I/V P/L B/L 決済情報 保険情報 保険会社銀行 ( 国内 ) 銀行 ( 海外 ) :EDI により可能な業務 :EDI 化が遅れている業務 ( 紙 メール等で送付 ) 資料 ) 各種資料より三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング作成 46

51 ②港湾情報システムによる関係者間の情報共有 博多港では コンテナ貨物の急増に伴い ゲート待ちトレーラーによる混雑と周辺道 路の渋滞が問題となり その際 情報不足のため搬出が出来ず立ち往生したトレーラー がゲート混雑を悪化させていることが判明した このため 博多港では コンテナの状 態をリアルタイムに把握することを目的とし 博多港ふ頭株式会社を中心として博多港 物流 IT システム HiTS を開発し 2000 年に供用を開始している 当初の主な機能 は 搬出コンテナの照会機能であったが 2003 年には 各種照会系機能の拡充や事前 情報入力機能 事前登録制 等を追加した HiTS.ver2 がリリースされ 現在運用さ れている HiTS.ver3 では 事前情報入力の改修により コンテナ搬入票 ピックア ップオーダーが電子化されている 図表 2-37 博多港の事前登録制 HiTS の取り組み 資料 日本経済再生本部 貿易手続等に係る官民協議会 第1回協議会資料 博多港ふ頭 株 資料をもとに国土交通省港湾局作成 また 名古屋港では 名古屋港統一コンテナターミナルシステム NUTS が 1999 年以降 順次各ターミナルに導入され 名古屋港の全コンテナターミナルが統一のコン ピューターシステムで運用されている 2007 年に更改された 新 NUTS では 車載端末や無線ハンディ端末へのデータ送 受信や ターミナルゲートにおける RFID 無線タグ によるデータ送受信が可能とな 47

52 り 車載端末を通じたドライバーへのコンテナ受け渡し場所の指示や 事前審査受付システムによるゲートでの受付業務の低減 通過時間の短縮が可能となっている さらに コンテナターミナルが集中する飛島ふ頭には 2011 年に集中管理ゲートが導入され 各ターミナルの曜日や時間帯による作業量の平準化 事前仕分け ( 通常より処理時間がかかるものを別レーンに分離 ) によるゲート処理能力の向上 時間信頼性の向上 情報の事前伝達によるターミナル処理能力の向上といった効果が得られている 図表 2-38 名古屋港の集中管理ゲート 資料 )NUTS ウェブサイト ( 図表 2-39 TCB における搬入車両の総所要時間の変化 / ゲート前おける渋滞長の変化 資料 ) 和田尚久 土田真也 名古屋港における港湾物流効率化に向けた取り組み ~ 集中管理ゲートによる渋滞解消 ~ ( 国土交通省国土技術研究会論文集 2013 年 ) 48

53 3. 業務フローにおけるデータ項目と共有状況 (1) 業務フローにおけるデータ項目とその流れ各業務フローで使用される主な書類 (NACCS については各業務 ) とそれらのデータ項目を網羅的に整理する その際 情報の流れについては 各フローに必要となる主要な書類の記載項目 ( データ ) を整理し 各データが 各フロー間 各書類間でどのように利用 継承されているかに着目し 共有する必要があるデータ項目と 各データの提供者 ( 起点 ) 及び伝達 共有過程を明らかにする NACCS 利用の場合のデータ項目とその流れを整理したものが図表 2-40 紙媒体利用の場合のデータ項目とその流れを整理したものが図表 2-41 である 49

54 分類 NACCSデータベース 番号 輸出入者 船舶 貨物収受や輸送経路等 品名 数 量 価 格等 コンテナ情報 信用状 運賃 B / L その他 書類 図表 2-40 データ項目とその流れ (NACCS 利用の場合 ) フローフロー 4( ブッキング ) フロー 4( 船積書類作成 ) フロー 5( 輸出申告 ) フロー 6-1/6-2( 空コンテナ引取 ) フロー 7-1/7-2( バンニング CY 搬入 ) フロー 8( 本船積み B/L 発行 ) ( 書類名 ) もしくは BRR BKR IVA<インボイス パッキングリス SIR ECR 必須 EDA 必須 PUR PUA PCD VAN VAE 必須 CYH CYA 必須 ACL AMR AHR <NACCS 業務名 > < 船腹予約登録 > <ブッキング情報登録 > ト情報登録 > < 船積指図書情報登録 > < 輸出貨物情報登録 > < 輸出申告事項登録 > < 空コンテナヒ ックアッフ 登録 > < 空コンテナヒ ックアッフ 回答 > < 空コンテナ引渡情報登録 > <バンニング情報登録 > <CY 搬入情報登録 > <CY 搬入確認登録 > < 船積み確認事項登録 > < 出港前報告 > < 出港前報告 >( ハウスB/L) 作成者 ( 代行通関業者 保税蔵置場 船社 船通関業者 船舶代理店 輸出入船会社 船舶代理店 通関業者 保税蔵置場 輸出者 者 ) 船会社 船舶代理店荷主 ( 通関業者 ) 荷主 ( 通関業者 海貨業者 ) 通関業者 海貨業者通関業者船会社 海貨業者舶代理店 ターミナルオペレーターミナルオペレーター通関業者船社 NVOCC 者 NVOCC 海貨業者ターミナルオペレーター NVOCC 海貨業者項目名ター 海貨業者コンテナ情報 DB 貨物情報 DB フ ッ船腹予約情報 DB e mail 用管理インホ イス ハ ッキンク リストDB e mail 用輸出申告 DB 貨物情報 DB インホ イ空コンテナヒ ックアッフ DB ブッキング情空コンテナヒ ックアッフ DB ブッキング情フ ッキンク コンテナ情報 DB 空コンテナヒ ッコンテナ情報 DB ハ ンニンク 予定情フ ッキンク コンテナ情報 DB ブッキング出港前報告情報 DB 出港前報告出港前報告情報 DB 出港前報告 NACCS 登録データベース (DB) ブッキング情報 DB S/I 情報 DB S/I 情報 DB 貨物情報 DB キンク コンテナ情報 DB ブッキング情 ACL 情報 DB ACL 情報状況 DB DB 管理 DB ス ハ ッキンク リストDB 報 DB 報 DB クアッフ DB ブッキング情報 DB 報 DB 貨物情報 DB 情報 DB 管理 DB 貨物情報 DB 管理 DB 貨物情報 DB 報 DB 等 DB 情報を利用可能な業務 BKR PUR PUA VAN VAE CYH ECR(EDA) ACL IVA ECR ACL 等 EDA VAN VAE CYH ACL ACL PUA VAN VAE CYH CYA ACL CYA CLR( 船積情報登録 ) インボイス受付番号 ( 自動付番 ) インボイス番号 (+ 作成年月 作成地 ) 〇〇 船積指図書番号 ( 自動付番 ) 社内整理番号 ( 海貨 通関用 ) 〇〇 梱包明細書番号 オーダー番号 輸出管理番号 ( 自動付番 ) 〇 荷送人 / 輸出者 (NACCS コード 名称等 ) (NACCS コード or 名称 ) (NACCS コード 名称等 ) 輸出者 (NACCS コード 名称等 ) 輸出者 (NACCS コード 名称等 ) (NACCS コード 名称等 ) (NACCS コード 名称等 ) (NACCS コード 名称等 ) ( 輸出入者コード or 名称 住所 ) ( 輸出入者コード or 名称 住所 ) 荷主リファレンス番号等 ( 荷主リファレンスナンバー 荷主セクションコード 契約番号 契約会社 Sub Contract 会社 ) ( 荷主整理番号 原産地証明書番号 契約番号 荷主リファレンスナンバー 荷主セクションコード ) ( 荷主リファレンスナンバー 荷主セクションコード 荷主伝送先コード ) ( 荷主リファレンスナンバー 荷主セクションコード ) ( 荷主リファレンスナンバー 荷主セクションコード ) 申告予定者 ( 輸出者と異なる場合 ) (NACCS コード ) (NACCS コード ) 50 〇 ( 荷主リファレンスナンバー 荷主セクションコード 荷主伝送先コード ) 荷受人 (NACCS コード 名称等 ) (NACCS コード 名称等 ) 〇仕向人 (NACCS コード ) (NACCS コード 名称等 ) ( 輸出入者コード or 名称 住所 ) ( 輸出入者コード or 名称 住所 ) 着荷通知先 (NACCS コード 名称等 ) (NACCS コード 名称等 ) ( 輸出入者コード or 名称 住所 ) ( 輸出入者コード or 名称 住所 ) 船会社 (NACCS コード ) (NACCS コード 名称 ) (NACCS コード 名称 ) (NACCS コード ) (NACCS コード ) (NACCS コード ) (NACCS コード ) (NACCS コード ) (NACCS コード ) (NACCS コード ) (NACCS コード ) (NACCS コード ) 船舶代理店名 ( 利用者コード ) ( 船舶代理店に依頼する場合のみ ) 積載船名 ( コールサイン 船名 ) ( コールサイン or 船名 ) ( コールサイン or 船名 ) ( 船名 コールサイン ) ( コールサイン or 船名 ) ( コールサイン or 船名 ) ( コールサイン or 船名 ) ( コールサイン or 船名 ) ( コールサイン or 船名 ) 〇 ( コールサイン ) ( コールサイン ) ( コールサイン ) ( コールサイン ) 航海番号 〇 〇 ブッキング申込番号 ( 自動付番 ) ブッキング番号 〇 ( コンテナ単位 )/ ( 貨物単位 ) 〇 ブッキング受付年月日 NVOCC コード (NACCS コード ) ハウス用ブッキング番号 船舶の国籍 ( 事前登録 ) ( 事前登録 ) 海貨業者名 (NACCS コード 名称 ) (NACCS コード 名称 ) (NACCS コード 名称 ) (NACCS コード 名称 ) ( ターミナルオペレーター ) 荷受地 ( 国連 LO コード 地名 ) ( 国連 LO コード ) ( 国連 LO コード 地名 ) ( 国連 LO コード 地名 ) ( 国連 LO コード ) ( 国連 LO コード 地名 ) 荷受形態 (CY,CFS 等コード ) (CY,CFS 等コード ) (CY,CFS 等コード ) (CY,CFS 等コード ) (CY,CFS 等コード ) (CY,CFS 等コード ) 船積港 / 積出港 ( 国連 LO コード 港名 ) ( 国連 LO コード ) ( コードは任意 ) ( 国連 LO コード 港名 ) ( 国連 LO コード ) ( 国連 LO コード ) 〇 ( 積出港 : 国連 LO コード ) ( 積出港 : 国連 LO コード ) ( 積出港 : 国連 LO コード ) ( 積出港 : 国連 LO コード ) ( 積出港 : 国連 LO コード ) ( 積出港 : 国連 LO コード ) ( 国連 LO コード ) ( 国連 LO コード ) 入港予定年月日 出港予定年月日 船卸港 ( 国連 LO コード 港名 ) ( 国連 LO コード ) ( コードは任意 ) ( 国連 LO コード 港名 ) ( 国連 LO コード ) ( 国連 LO コード ) ( 国連 LO コード ) ( 国連 LO コード ) ( 国連 LO コード ) ( 国連 LO コード ) ( 国連 LO コード ) ( 国連 LO コード ) 揚地到着予定年月日 荷渡地 ( 国連 LO コード 地名 ) ( 国連 LO コード or 地名 ) ( 国連 LO コード 地名 ) ( 国連 LO コード 地名 ) ( 国連 LO コード 地名 ) ( 国連 LO コード 地名 ) ( 国連 LO コード 地名 ) ( 国連 LO コード ) ( 国連 LO コード ) 荷渡形態コード (CY,CFS 等 ) (CY,CFS 等 ) (CY,CFS 等 ) (CY,CFS 等 ) (CY,CFS 等 ) (CY,CFS 等 ) ( バンニング形態コード ) ( バンニング形態コード ) Tranship Port ( 国連 LO コード ) ( 国連 LO コード 地名 ) ( 最初の船積港 ) ( 最初の船積港 ) 最終仕向地 ( 国連 LO コード or 地名 ) ( 国連 LO コード or 地名 ) ( 国連 LO コード ) ( 国連 LO コード ) ( 国連 LO コード or 地名 ) ( 国連 LO コード 地名 ) シッピングマーク ナンバー 品名 〇 貨物種類 ( 普通 冷凍 危険品等 ( 貨物種類コード ) ( 貨物種類コード ) ( 貨物種類コード ) ( 貨物種類コード ) ( 貨物種類コード ) ( 貨物種類コード ) 貨物荷姿 ( 包装種類コード ) ( 包装種類コード ) ( 包装種類コード ) ( 包装種類コード ) 輸出統計品目 ( 統計品目番号 :HS コード ) 〇 (HS コード ) 大きさ ( 長さ 幅 高さ ) 個数 ( 個数 荷姿コード ) ( 個数 荷姿コード ) ( 個数 荷姿コード 荷姿名 ) ( 総個数 単位コード ) ( 総個数 単位コード ) ( バンニング個数 単位コード ) 〇 ( 搬入予定個数 ) ( 搬入予定個数 ) 内個数 (AMS) 〇 レベル (AMS) 〇 荷姿コード (AMS) 〇 荷姿名 (AMS) 〇 重量 ( グロス ) ( 重量 単位コード ) ( 重量 単位コード ) ( 重量 単位コード ) ( 総重量 単位コード ) ( 総重量 単位コード ) ( バンニング重量 単位コード ) ( 重量 単位コード ) ( 搬入予定重量 ) ( 搬入予定重量 ) 重量 ( ネット ) ( 重量 単位コード ) ( 重量 単位コード ) 容積 ( グロス ) ( 容積 単位コード ) ( 容積 単位コード ) ( 容積 単位コード ) 〇 ( 総容積 単位コード ) ( バンニング容積 単位コード ) ( 容積 単位コード ) ( 搬入予定容積 ) 〇 ( 搬入予定容積 ) 容積 ( ネット ) ( 容積 単位コード ) ( 容積 単位コード ) 数量 ( 梱包数 ) 〇 ( 数量 数量単位コード ) 危険貨物等コード ( 危険品重量 単位コード ) ( 特殊貨物コート 危険貨物コート ) ( 特殊貨物コート 危険貨物コート ) 貿易条件 ( 貿易条件 船積条件 ) ( 価格条件コード ) 単価 インボイス価格 ( 通貨コード 価格 ) 申告価格 (FOB 価格 ) 〇 ( 通貨コード 価格 ) ベーシックプライス〇 ( 通貨コード 価格 ) 原産国〇 コンテナピックアップ申込人 ( 名称等 ) 貨物タイプ (FCL LCL 等 ) コンテナサイズ (ISO 6346) (ISO 6346) (ISO 6346) (ISO 6346) (ISO 6346) (ISO 6346) (ISO 6346) (ISO 6346) 〇 コンテナタイプ (ISO 6346) (ISO 6346) (ISO 6346) (ISO 6346) (ISO 6346) (ISO 6346) (ISO 6346) (ISO 6346) 〇 コンテナ本数 〇 ピックアップ場所 〇 引取予定年月日 バンニング場所 〇 ( 保税地域コート 輸出入者コート 名称 ) 〇 ( 保税地域コード 名称 ) 〇 ( 保税地域コード 名称 ) 〇 ( 保税地域コード 名称 ) 〇 ( 保税地域コード 名称 ) バンニング予定日 通関予定蔵置場 ( 保税地域コー搬入先 ( 保税地域コード ) ( 保税地域コード ) ( 保税地域コード ) ( 保税地域コード ) ( 保税地域コード ) ( 保税地域コード ) ト ) 搬入予定年月日 ( 搬入年月日 ) ( 搬入年月日 ) 搬入時刻〇〇 搬入予定個数 経由地 ( 保税地域コード ) 〇 ( 保税地域コード ) CY カット日 CFS カット日 本船積載ブロック No. ( 最終仕向地が北米の場合 ) コンテナ属性 ( 危険品 温度 湿度等 ) ( 危険品 温度 湿度等 ) ( コンテナ所有形態 ) ( コンテナ所有形態 ) コンテナグレード〇 ( コンテナグレード ) コンテナの状態 運送事業者名 作業会社名 P/U 番号 ( 自動付番 ) 〇 コンテナ番号 シール番号 〇〇 コンテナ自重 〇 ( 重量 単位コード ) ( 重量 単位コード ) コンテナ重量 貨物重量〇 (NET WEIGHT) ( 重量 単位コード ) コンテナ総重量 (GROSS WEIGHT) 〇 ( 重量 単位コード ) L/C 発行銀行名 L/C 番号 〇 L/C 発行日 運賃支払方法 ( 前払い / 後払い ) (UN-EDIFACT コード ) (UN-EDIFACT コード ) 運賃支払地 ( 国連 LO コード 地名 ) ( 国連 LO コード 地名 ) 運賃 諸費用 B/L 発行地 ( 国連 LO コード 地名 ) ( 国連 LO コード ) B/L 発行枚数 〇 B/L 番号 〇 ( マスター ) その他 E/L 番号 ( 輸出許可通知書 ) 〇 輸出承認証等識別 他法令コード 凡例 ) :NACCS 入力項目 ( 必須 ) 〇 :NACCS 入力項目 ( 任意 ) 書類記載項目 ( 標準 ) 赤字 :ACL AMR AHR に必要な項目のうち 当該項目の初回入力となりうる NACCS 業務 〇 〇

55 図表 2-41 データ項目とその流れ ( 紙媒体利用の場合 ) フローフロー 4( 船積書類作成 ) フロー 5( 輸出申告 ) フロー 6-1/6-2( 空コンテナ引取 ) フロー 7-1/7-2( バンニング CY 搬入 ) フロー 8( 本船積み B/L 発行 ) ( 書類名 ) もしくは <NACCS 業務名 > Invoice ( 送り状 ) Packing List ( 梱包明細書 ) Shipping Instruction ( 船積指図書 ) ECR 必須 < 輸出貨物情報登録 > EDA 必須 < 輸出申告事項登録 > Container Pick Up Order Equipment Interchange Receipt(EIR) VAN VAE 必須 <バンニング情報登録 > 搬入票 CYA 必須 <CY 搬入確認登録 > ACL< 船積み確認事項登録 > (BL Instruction) Bill of Lading AMS( 米国 24 時間ルール ) 申告内容 分類 NACCSデータベース 番号 輸出入者 船舶 貨物収受や輸送経路等 品名 数 量 価 格等 コンテナ情報 信用状 運賃 B / L その他 書類 者 ) 項目名 作成者 ( 代行 NACCS 登録データベース (DB) 荷主 ( 通関業者 海貨業者 ) 荷主 ( 通関業者 海貨業者 ) 荷主 ( 通関業者 海貨業者 ) 通関業者 海貨業者通関業者海貨業者 ( 船社 ) ターミナルオペレーター / 海貨業者 S/I 情報 DB 貨物情報 DB 輸出申告 DB 貨物情報 DB インホ イス ハ ッキンク リストDB 51 通関業者 保税蔵置場 輸出者 NVOCC 海貨業者 コンテナ情報 DB ハ ンニンク 予定情報 DB 貨物情報 DB 海貨業者 ( 船社 ) ターミナルオペレーター通関業者船社 /NVOCC コンテナ情報 DB 貨物情報 DB フ ッキンク コンテナ情報 DB ブッキング情報 DB 等 DB 情報を利用可能な業務 EDA VAN VAE CYH ACL ACL CYA ACL CLR( 船積情報登録 ) インボイス受付番号 インボイス番号 〇〇 船積指図書番号 社内整理番号 〇〇 梱包明細書番号 オーダー番号 梱包明細書番号 輸出管理番号 ( 自動付番 ) 〇 〇 ACL 情報 DB ACL 情報状況 DB 荷送人 / 輸出者 輸出者 (NACCSコード 名称等) 輸出者 (NACCSコード 名称等) (NACCSコード 名称等 ) ( 名称 住所 登録番号 ) ( 荷主リファレンスナンバー 荷主 ( 荷主リファレンスナンバー 荷主 ( 荷主リファレンスナンバー 荷主荷主リファレンス番号等セクションコード 荷主伝送先コーセクションコード ) セクションコード ) ド ) 申告予定者 ( 輸出者と異なる場合 ) (NACCSコード ) (NACCSコード ) 荷受人 〇仕向人 (NACCS コード ) (NACCS コード 名称等 ) ( 名称 住所 登録番号 ) 製造業者も必要 着荷通知先 (NACCS コード 名称等 ) 船会社 (NACCS コード 名称 ) (NACCS コード ) (NACCS コード ) (NACCS コード ) SCAC( 運送業者標準アルファ番号 )( 船社保有情報 船舶代理店名 ( 利用者コード ) 積載船名 ( 船名 ) ( 船名 ) ( 船名 ) ( 船名 コールサイン ) ( コールサイン or 船名 ) ( 船名 ) ( 船名 ) ( コールサイン or 船名 ) ( 船名 ) 〇 ( コールサイン ) ( コールサイン ) ( 船名 ) ( 船名 ) 航海番号 〇 ブッキング申込番号 ブッキング番号 (IN のみ ) 〇 ( コンテナ単位 )/ ( 貨物単位 ) 〇 ブッキング受付年月日 NVOCC コード (NACCS コード ) ハウス用ブッキング番号 船舶の国籍 海貨業者名 (NACCS コード 名称 ) 荷受地 ( 国連 LO コード ) ( 国連 LO コード 地名 ) 荷受形態 (CY CFS 等 ) (CY,CFS 等コード ) (CY,CFS 等コード ) 船積港 / 積出港 ( 国連 LO コード ) ( 国連 LO コード ) ( 積出港 : 国連 LO コード ) ( 積出港 : 国連 LO コード ) ( 積出港 : 国連 LO コード ) 入港予定年月日 出港予定年月日 ( 出港日 ) 船卸港 ( 国連 LO コード ) ( 国連 LO コード ) ( 国連 LO コード ) 揚地到着予定年月日 荷渡地 ( 国連 LO コード 地名 ) 荷渡形態コード (CY,CFS 等 ) (CY,CFS 等 ) Tranship Port 直前の寄港地 最終仕向地 ( 国連 LO コード ) ( 国連 LO コード ) ( 国連 LO コード 地名 ) シッピングマーク ナンバー ( ) ( ) ( ) 品名 〇 貨物種類 ( 普通 冷凍 危険品等 ) ( 貨物種類コード ) 貨物荷姿 ( 包装種類コード ) 輸出統計品目 ( 統計品目番号 :HS コード ) 〇 (HS コード ) (HS コード ) 大きさ 個数 ( 梱包数 ) ( 総個数 単位コード ) ( 総個数 単位コード ) ( バンニング個数 単位コード ) 〇 ( 搬入予定個数 ) ( 搬入予定個数 ) 内個数 (AMS) 〇 レベル (AMS) 〇 荷姿コード (AMS) 〇 荷姿名 (AMS) 〇 重量 ( グロス ) ( 総重量 単位コード ) ( 総重量 単位コード ) ( バンニング重量 単位コード ) ( 重量 単位コード ) ( 搬入予定重量 ) ( 搬入予定重量 ) 重量 ( ネット ) ( 重量 単位コード ) 容積 ( グロス ) 容積容積〇 ( 総容積 単位コード ) ( バンニング容積 単位コード ) ( 容積 単位コード ) ( 搬入予定容積 ) 〇 ( 搬入予定容積 ) 容積 ( ネット ) ( 容積 単位コード ) 数量 ( 梱包明細 ) 〇 ( 数量 数量単位コード ) 危険貨物等コード 危険貨物コード (IMO) 貿易条件 ( 建値 ) ( 価格条件コード ) 単価 インボイス価格 ( 通貨コード 価格 ) 申告価格 (FOB 価格 ) 〇 ( 通貨コード 価格 ) ベーシックプライス〇 ( 通貨コード 価格 ) 原産国 コンテナピックアップ申込人 貨物タイプ (FCL LCL 等 ) コンテナサイズ (ISO 6346) (ISO 6346) 〇 コンテナタイプ (ISO 6346) (ISO 6346) 〇 コンテナ本数 〇 ピックアップ場所 引取予定年月日 バンニング場所 〇 ( 保税地域コード 輸出入者コード 〇 ( 保税地域コード 名称 ) バンニング予定日 搬入先 ( 保税地域コード ) 通関予定蔵置場 ( 保税地域コード ) ( 保税地域コード ) 搬入予定年月日 ( 搬入年月日 ) ( 搬入年月日 ) 搬入時刻〇〇 搬入予定個数 経由地 ( 保税地域コード ) 〇 ( 保税地域コード ) CY カット日 CFS カット日 本船積載ブロック No. コンテナ属性 ( 危険品 冷凍品情報 ) コンテナグレード コンテナの状態 運送事業者名 作業会社名 P/U 番号 コンテナ番号 シール番号 (IN 時 ) 〇 コンテナ自重 〇 ( 重量 単位コード ) ( 重量 単位コード ) コンテナ重量 貨物重量 ( 重量 単位コード ) コンテナ総重量 総重量 (IN 時 ) 〇 ( 重量 単位コード ) ( 搬入票記載数値を使用 ) L/C 発行銀行名 L/C 番号 〇 L/C 発行日 運賃支払方法 ( 前払い / 後払い ) (UN-EDIFACT コード ) 運賃支払地 ( 国連 LO コード 地名 ) 運賃 諸費用 B/L 発行地 ( 国連 LO コード ) B/L 発行枚数 〇 B/L 番号〇 その他 E/L 番号 ( 輸出許可通知書 ) 輸出承認証等識別 他法令コード 凡例 ) :NACCS 入力項目 ( 必須 ) 〇 :NACCS 入力項目 ( 任意 ) 書類記載項目 ( 標準 ) 〇 〇 〇 (OUT/IN) 船積証明 到着予定日 (ETA)

56 (2)NACCS に着目したデータ項目の共有可能性前項で整理したデータ項目について NACCS により関係者間の共有が可能となるものとそれ以外のものを整理し NACCS 活用の可能性と課題を整理する 2. で述べたように NACCS 利用の税関への申告に必要となる ECR EDA VAN VAE CYA といった業務は必須となることから ここで入力が必須とされるデータ項目は必ず NACCS の DB に登録されることとなる このうち ECR では輸出者 品名 個数 重量といった貨物の基本情報 EDA では品目統計番号 (HS コード ) 価格といった関税の確定に必要なデータが必須入力項目となる また ECR では 船社名 船名 航海番号 ブッキング番号や 船積港 船卸港といった船舶 輸送経路に関するデータが任意入力項目となる これらは 荷主が作成する ( もしくは海貨業者 通関業者等が作成を代行する )S/I I/V の情報をもとにしており 荷主から提供される情報がベースとなっている このため S/I I/V 作成から NACCS が利用される場合には その段階から NACCS 上でデータが共有され NACCS が利用されない場合には ECR EDA の段階になって NACCS 上でデータが共有されることとなる ( 図表 2-40 参照 ) 一方 コンテナ番号 シール番号 コンテナ総重量といったコンテナ関係のデータは 荷主が提供する情報ではなく 空コンテナのピックアップ時以降にデータ内容が確定する このため NACCS 利用が必須の業務としては VAN VAE の段階から 空コンテナのピックアップや CY 搬入に NACCS が利用される場合にはその段階から NACCS 上でデータ共有が可能となる いずれにしても 船社や NVOCC が B/L 作成や米国 AMS への申告に利用するデータは自動的には事前共有されず 海貨業者が ACL 業務を通じてデータを送信することで共有が可能となる 52

57 4. 情報伝達 情報共有に関係する各業界の動向各フローにおける主な関係者の業種 ( 荷主 船社 海貨業者 通関業者 ターミナルオペレーター 金融機関等 ) について 輸出業務における業界全般の傾向や主要プレイヤーの主な動向を把握する まず 物流業界における各業種の事業規模を概観したものが下表である 本調査の対象としている各業種は 船社が 外航海運業 海貨業者が 外航利用運送事業 ターミナルオペレーターが 港湾運送業 の一部に該当する また コンテナのバンニング作業等を行う保税蔵置場は 倉庫業 の一部が運営し コンテナを積載したトレーラー ( シャーシ ) の道路運送は トラック運送事業 の一部が担っている これらについてみると 業界全体の営業収入では トラック運送事業に次ぎ 外航海運業 倉庫業 港湾運送業 外航利用運送事業の順に規模が大きいが 外航海運業以外は中小企業率が 7~9 割に上り 中小事業者の比率が高いことが分かる 図表 2-42 物流業界における各業種の営業収入 事業者 従業員数 中小企業率 資料 ) 国土交通省 物流をめぐる状況資料 1-1 ~ 物流の現状及び物流政策の取組状況等 ~ (2015 年 4 月 30 日 53

58 (1) 船社 ( コンテナ船 ) 1 市場規模と事業者数外航コンテナ船市場は 海運自由の原則のもと グローバルな自由競争市場となっていることから 以下では日本のみならず 世界のコンテナ船社について見ていく 三井住友銀行の調査によると 年における世界の定期船 ( コンテナ船 ) の海上荷動き量は約 180 万 TEU である 定期船 ( コンテナ船 ) は 一定の就航ルートを定期的に運航するため 一定数以上の船舶を保有する必要があり その運営主体は大規模船社に限定されている 図表 2-43 コンテナ船市況 資料 ) 株式会社三井住友銀行 海運市況動向と戦略の変化 (2017 年 6 月 ) ort026.pdf 2 主要事業者コンテナ船業界では 主要事業者への集中度が高い 世界のコンテナ船運航上位 20 社の推移をみると 上位 3 社 (Maersk MSC CMA CGM) が占めるコンテナ積載数の割合は 2016 年 8 月末現在で約 40% 上位 20 社が占める運航船腹量の割合は 86% となっている このうち 日本船社は商船三井 日本郵船 川崎汽船が上位 20 社以内に 8 株式会社三井住友銀行 海運市況動向と戦略の変化 (2017 年 6 月 ) 54

59 ランクされるが 各社のシェアは 2~3% にとどまり Maersk MSC (Mediterranean Shipping Company) CMA/CGM の上位 3 社に大きく水をあけられている 当該業界における主要事業者の参考として 業界団体の主要役員企業を下表に示す 図表 2-44 世界のコンテナ船運航上位 20 社 (2016 年 8 月末現在 ) 資料 ) 一般社団法人日本船主協会 海運統計要覧 2017 出所 ) 日本郵船調査グループ資料より作成 ( 基データは MDS IHS-Fairplay) 注 )1TEU=20 フィートコンテナ 1 個分 表 2-45 業界団体 ( 外航船社 ) の主要役員企業 協会名一般社団法人日本船主協会 (JSA) URL 主要役員企業会長 : 商船三井 ( 現在 ) 副会長 : 日本郵船 川崎汽船 JX オーシャン 東都海運 国際船員労務協会 資料 ) 日本船主協会ウェブサイト 55

60 3 業界の特徴海事レポートによると 世界の主要コンテナ航路においては 荷主に対し良好なサービスレベルを確保しつつ投資を効率化することを目的として 複数の企業がコンソーシアム ( 企業連合 ) を形成し 共同で定期航路の運航を確保することが多い コンソーシアムは 当初 北米航路など特定の航路におけるスペースチャーターに限定されていたが 対象地域や業務提携の範囲が拡がり 高度化する荷主のニーズに応えてグローバルに高頻度なサービスを提供すべく 世界規模の提携を行ういわゆる アライアンス が出現した また 2000 年代半ば以降 欧州や中国の大手企業を中心に M&A も活発化し 業界内再編が加速した 2005 年の A.P. Møller( 現 A.P. Møller - Maersk DEN) による P&O Nedlloyd(GBR NLD) 買収により 圧倒的な規模を誇るメガキャリアーが誕生している 2016 年 コスコとチャイナシッピングが合併されたことを契機に アライアンスの再編の動きがあり 2017 年 4 月からは CMA-CGM COSCO Shipping Lines エバーグリーンライン及び OOCL の4 社による Ocean Alliance と 日本郵船 商船三井及び川崎汽船の邦船社 3 社と Hapag-Lloyd 及び陽明海運の5 社による THE Alliance が新たに結成され Maersk と MSC で構成される 2M では 一部業務において現代商船と提携する等 3つのアライアンスに集約されることとなった 日本でも再編が進んでおり 日本郵船 商船三井 川崎汽船の邦船社 3 社は 2017 年 7 月 コンテナ船事業の統合を目的とした新会社 オーシャン ネットワーク エクスプレス ホールディングス (ONE) を設立した 本社は東京だが 営業やサービス企画 運航管理などを行う傘下の事業運営会社はシンガポールに置いた 出資比率は日本郵船が 38% 商船三井と川崎汽船がそれぞれ 31% で 2018 年 4 月に営業を開始する 56

61 図表 2-46 定期船 ( コンテナ ) のアライアンス再編の動き 資料 ) 国土交通省海事局 海事レポート 2017 このようにアライアンスと M&A が進展している背景としては 荷動きと運賃の変動が大きいことが挙げられる 定期航路運賃については 2008 年のリーマン ショックを機に市況は大きく悪化し 2010 年以降も乱高下が続いており 特に 2015~16 年にかけて 大幅な下落傾向がみられた 図表 2-47 定期船運賃市場 資料 ) 日本郵船株式会社 ファクトブック Ⅰ

62 (2) 自動車専用船 ばら積み船 1 市場規模と事業者数不定期船市場は ドライバルカー ( ばら積み船 ) タンカー 自動車専用船といった船種ごとにセグメントされており コンテナ船と同様 グローバルな市場となっているが 荷主との長期積荷契約を行うことが多い点が コンテナ船と異なる 2 主要事業者ドライバルカー ( ばら積み船 ) タンカー 自動車専用船の主要船社は以下に示すとおりである 図表 2-48 ドライバルカー船隊ランキング (2017 年 1 月 1 日現在 ) 資料 ) 日本郵船株式会社 ファクトブック Ⅰ 2017 図表 2-49 タンカー船隊ランキング (2017 年 1 月 1 日現在 ) 資料 ) 日本郵船株式会社 ファクトブック Ⅰ

63 図表 2-50 自動車専用船ランキング (2016 年 12 月 31 日現在 ) 資料 ) 日本郵船株式会社 ファクトブック Ⅰ 業界の特徴不定期船輸送のマーケット動向について ドライバルクの市況の指標となる Baltic Dry Index( バルチック海運指数 BDI) 9 をみると 2007 年初頭から 2008 年にかけて急騰したが 近年は低水準となっている 図表 2-51 運賃指数 資料 )Denmarks Rederiforening (Danish Shipowners' Association) 9 Baltic Dry Index(BDI) とは 英国のロンドンにあるバルチック海運取引所 (Baltic Exchange) が算出 公表する外航不定期船 ( 外航ばら積み船 ) の運賃の総合指数 (1985 年 =1000) をいう 本指数は 世界各国の海運会社やブローカーなどから 欧州 - 米国やアジア - 米国などの主要水域の石炭 鉄鉱石 穀物といった乾貨物 ( ドライカーゴ ) を運搬する外航ばら積み船の運賃や傭船料を聞き取って算出され 国際的な海上運賃の指標となっている ( 本指標は あくまで指数であり 実際の取引価格とは異なる ) 59

64 (3) 海貨業者 ( フォワーダー ) 1 市場規模と事業者数我が国のフォワーダー事業者数について 一般社団法人国際フレイトフォワーダー協会 (JIFFA) の会員総数でみると 2018 年 3 月時点で正会員 499 社 賛助会員 15 社 10 団体である 10 世界のフォワーダー市場の規模について 野村総合研究所の調査によると 年 12 月に中国が WTO に加盟した後 中国に設備が輸出され 中国が完成品を輸出する流れが進んだため フォワーダーの市場は大きく拡大した 2008 年のリーマンショック以降は停滞したが その後アジアをはじめとする経済成長に伴い 市場も回復すると見込まれている 図表 2-52 フォワーダーの市場規模の推移 (2014 年 ) 注 ) 原データ :Transport Intelligence Global Freight Forwarding 資料 ) 野村総合研究所 日系フォワーダーの抱える課題と改革方策 (2016 年 4 月 ) 2 主要事業者 世界におけるフォワーダーのマーケットシェアランキングをみると 企業の国籍はド イツ 米国 スイス 日本など多岐に渡っている 上位 20 社のうち 日系企業は 3 社 10 一般社団法人国際フレイトフォワダース協会 (JIFFA) 公式ウェブページ 11 野村総合研究所 日系フォワーダーの抱える課題と改革方策 (2016 年 4 月 ) 60

65 ( 日本通運 近鉄エクスプレス 郵船ロジスティクス ) が入っているが 上位 3 社とそれ以下には大きな開きがある 国際フレイトフォワーダース協会の会長企業は上述した日本通運であるが 副会長企業は日新 三菱倉庫 山九となっている 図表 2-53 フォワーダーのマーケットシェア (2014 年 ) 注 ) 原データ :Transport Intelligence Global Freight Forwarding 資料 ) 野村総合研究所 日系フォワーダーの抱える課題と改革方策 (2016 年 4 月 ) 協会名 URL 主要役員企業 ( 現在 ) 図表 2-54 業界団体 ( フォワーダー ) の主要役員企業 一般社団法人国際フレイトフォワーダーズ協会 (JIFFA) 会長 : 日本通運 副会長 : 日新 三菱倉庫 山九 資料 ) 国際フレイトフォワーダーズ協会ウェブサイト 3 業界の特徴フォワーディング市場は 事業者間の競争が激しくなってきている そのため 各企業は地域や産業を絞って事業を展開したり 業界再編による規模の拡大を実施する企業もある 野村総合研究所の調査によると 欧米系のメガフォワーダーは 成長著しいアジア地域の生産性を高めて 売上を伸ばしている 61

66 (4) 通関業者 1 市場規模と事業者数 2017 年 4 月 1 日現在 全国の通関業者数は 1,490 社 通関業務を行っている営業所数は 2,131 か所である 12 2 主要事業者通関業は 前述した海上フォワーダー ( 海貨業者 ) や航空フォワーダー等の多くが営んでいるが 通関業を専業とする小規模な事業者もある 一般社団法人国際フレイトフォワーダーズ協会の会長企業は上述した日本通運である 副会長企業は日新 三菱倉庫 山九となっている 図表 2-55 業界団体 ( 通関業者 ) の主要役員企業協会名一般社団法人日本通関業連合会 URL 主要役員企業会長 : 二葉会 ( 現在 ) 副会長 : 鴻池運輸 石川組 新興海陸運輸 トレーディア ナゴヤシッピング 資料 ) 一般社団法人日本通関業連合会ウェブサイト (5) 港湾運送業者 ( ターミナルオペレーター ) 1 市場規模と事業者数国土交通省の調査によると 2014 年度の港湾貨物運送量合計は約 28.8 億トンで うち外国貿易の輸入が約 9.9 億トン ( 約 34%) 輸出が約 2.9 億トン ( 約 10%) を占めており 2015 年 3 月末時点において 874 社の一般港湾運送事業者 ( 支店を除いたベース ) が存在している なお 原材料を輸入し製品を輸出するという日本の産業 貿易の特性上 重量ベースでは輸入の比率が高い構造にある 内国貿易については 移出 移入とも約 8 億トン ( 約 28%) の運送量を有している 2008 年まで増加基調にあった港湾運送量は 金融危機後に急減したが 2010 年以降 外貿については弱含みながらも回復が見られる 港湾運送量の約 5 割を占める船舶積卸量の構成を見ると コンテナ貨物の比率が 42% と高い水準にある 12 税関公式ウェブページ

67 貨物取扱量合計 : 棒グラフ ( 百万トン ) 図表 2-56 港湾運送量推移 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1, 港湾運送量推移 ,200 1, 輸出入 移出入量 : 線グラフ ( 百万トン ) 合計輸出 ( 外貿 ) 輸入 ( 外貿 ) 移出 ( 内貿 ) 移入 ( 内貿 ) 資料 ) 国土交通省 港湾調査 より三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング作成 図表 2-57 船舶積卸量内訳 2015 年度船舶積卸量内訳 ( トンベース ) 2016 年度港湾貨物取扱量内訳 ( トンベース ) 穀物 ( 撒 ) 2% 石炭 11% 自動車 12% その他 13% 金属鉱 11% 鉄鋼 9% コンテナ 42% 移入 ( 内貿 ) 28% 移出 ( 内貿 ) 28% 輸出 ( 外貿 ) 10% 輸入 ( 外貿 ) 34% 資料 ) 国土交通省 海事レポート 港湾調査 より作成 2 主要事業者世界におけるフォワーダーのマーケットシェアランキングをみると 企業の国籍はドイツ 米国 スイス 日本など多岐に渡っている 上位 20 社のうち 日系企業は 3 社 ( 日本通運 近鉄エクスプレス 郵船ロジスティクス ) が入っているが 上位 3 社とそれ以下には大きな開きがある 港湾運送事業者の業界団体である日本港運協会の会長 副会長企業及び主要な港湾運送事業者の事業内容等を以下に示す 63

68 協会名 URL 主要役員企業 (2017 現在 ) 図表 2-58 業界団体 ( 港湾運送事業者 ) の主要役員企業 一般社団法人日本港運協会 会長 : 上組副会長 : 住友倉庫 三菱倉庫 三井倉庫 藤木企業 楠原輸送 鈴江コーポレーション 東海海運 ( 鶴岡純一 ) 伊勢湾海運 辰巳商會 資料 ) 一般社団法人日本港運協会ウェブサイト 図表 2-59 主要港湾運送事業者の概要 会社名 拠点 上組日新名港海運宇徳アサガミ伊勢湾海運資料 ) 各社ウェブサイト 神戸京浜名古屋京浜京浜名古屋 64

69 主要コンテナ港におけるコンテナターミナルの借受者とターミナルオペレーターを 以下に示す 図表 2-60 主要港湾の借受者とターミナルオペレーター ターミナル名 施設名 借受者 ターミナルオペレーター (1) 東京港大井ふ頭 13 第 1 号 (O1) 川崎汽船 ダイトーコーポレーション 第 2 号 (O2) 第 3 号 (O3) 第 4 号 (O4) 商船三井 宇徳 第 5 号 (O5) ワンハイラインズ 東海運 第 6 号 (O6) 日本郵船 日本コンテナ ターミナル 第 7 号 (O7) 日本郵船 ユニエックス 品川ふ頭 14 SC SD SE SF 第一港運 住友倉庫 東海運 日本通運 山九 ( 借受者 5 社による共同利用 ) 青海ふ頭 15 第 0 号 (A0) 第 1 号 (A1) 第 2 号 (A2) 山九 住友倉庫 伊勢湾海運 日本通運 第一港運 ( 借受者 5 社による共同利用 ) 第 3 号 (A3) 韓進海運 三井倉庫 日本通運 第 4 号 (A4) エバーグリーンマリン 鈴江コーポレーション 中央防波堤外側 16 Y-1 上組 上組 (2) 横浜港 17 本牧ふ頭 A-5 6 A-7 8 BC 横浜港メガターミナル D-1 D-4 アメリカン プレジデント ラインズ リミテッド D-5 商船三井 大黒ふ頭 C-3 日本通運 上組 C-4 川崎汽船 T-9 三井倉庫 MC-1 A.P. モラー マースク AS 日新 南本牧ふ頭 MC-2 A.P. モラー マースク AS MC-3 三菱倉庫 MC-4( 予定 ) (3) 大阪港阪神港コンテナターミナル ( 大阪 ) 18 C-1 辰巳商會 辰巳商會 C-2 商船三井 商船港運 C-3 辰巳商會 辰巳商會 C-4 辰巳商會 辰巳商會 13 東京港埠頭株式会社公式ウェブページ 14 東京港埠頭株式会社公式ウェブページ 15 東京港埠頭株式会社公式ウェブページ 16 電話ヒアリングによる Y-2 は現在準備中 17 横浜港埠頭株式会社公式ウェブページ ( ターミナルオペレーターの掲載なし ) 18 阪神国際港湾株式会社公式ウェブページ 65

70 (4) 神戸港阪神港コンテナターミナル ( 神戸 ) 19 (5) 名古屋港 20 鍋田ふ頭コンテナターミナル 飛島ふ頭南側コンテナターミナル 飛島ふ頭東側コンテナターミナル C-8 川崎汽船 上組 日東物流 上組 C-9 三菱倉庫 三井倉庫港運 三菱倉庫 三井倉庫港運 C-11 エバーグリーンライン 辰巳商會 C 夢洲コンテナターミナル 辰巳商會 住友倉庫 日新 三菱倉庫 上組 山九 近畿港運 PC-13 上組, 住友倉庫 上組 住友倉庫 PC-14 日新 日新 PC-15, 16, 商船三井 商船港運 17 山九 山九 住友倉庫 住友倉庫 ニッケル. エンド. ライオンス ニッケル. エンド. ライオンス PC-18 上組 上組 RC-2 三井倉庫 三井倉庫 RC-4, 5 川崎汽船 日東物流 APM ターミナルズジャ 三菱倉庫 パン RC-6, 7 日本郵船 日本コンテナ ターミナル 三菱倉庫 ユニエツクス T1~3 資料 ) 各港湾ウェブサイト TS1 TS2 名古屋ユナイテッドコンテナターミナル 飛島コンテナ埠頭 ( 出資者 ) 川崎汽船 商船三井 日本郵船 旭運輸 伊勢湾海運 上組 東海協和 フジトランスコーポレーション 名港海運 飛島物流サービス 飛島ふ頭北 ( 公共 ) NCB ) 商船三井 日本郵船 (R1 R2) 川崎汽船 NCB 名古屋ユナイテッドコン (R3) テナターミナル 飛島ふ頭南 ( 公共 ) 伊勢湾海運 上組 東海協和 日本通運 フジトランスコーポレーション 三井倉庫 三菱倉庫 名港海運 飛島コンテナ埠頭 19 阪神国際港湾株式会社公式ウェブページ 20 名古屋港埠頭株式会社公式ウェブページ 66

71 棒グラフ : 所管面積 ( 千平方メートル ) 3 業界の特徴本業界では M&A による事業拡大が活発であり 投資会社による港湾事業の買収の動きも盛んである 図表 2-61 ターミナルオペレーターのマーケットシェア (2015 年 ) 注 ) 原データ :Transport Intelligence Global Freight Forwarding 資料 ) 日本郵船株式会社 ファクトブック Ⅰ 2017 (6) 倉庫事業者 1 市場規模と事業者数国土交通省の 倉庫統計季報 によると 2016 年の普通倉庫 (1~3 類 ) の所管面積は 48,583 千平方メートルであり 増加傾向となっている 図表 2-62 倉庫種別の所管面積 容積 ( 年央 ) の推移 倉庫種別の所管面積 容積 ( 年央 ) の推移 60,000 50,000 40,000 30,000 20,000 10, 年度 1988 年度 1991 年度 1994 年度 1997 年度 2000 年度 2003 年度 2006 年度 2009 年度 2012 年度 2015 年度 60,000 50,000 40,000 30,000 20,000 10,000 0 線グラフ : 所管容積 ( 千立方メートル ) 普通倉庫 :1~3 類 普通倉庫 : 危険品 ( 建屋 ) 普通倉庫 : 野積 水面倉庫 普通倉庫 : 危険品 ( タンク ) 普通倉庫 : 貯蔵槽 資料 ) 国土交通省 倉庫統計季報 より作成注 ) 危険品倉庫 ( タンク ) は 2002 年倉庫業法改正に合わせて対象企業が減少 67

72 2 主要事業者 倉庫事業者 ( 普通倉庫 ) の業界団体である日本倉庫協会の会長 副会長企業及び主要 な倉庫事業者の事業内容等を以下に示す 図表 2-63 業界団体 ( 倉庫業者 ) の主要役員企業 協会名一般社団法人日本倉庫協会 URL 主要役員企業会長 : 三井倉庫 ( 現在 ) 副会長 : 三菱倉庫 住友倉庫 日本通運 安田倉庫 小此木 東陽倉庫 川西倉庫 資料 ) 日本倉庫協会ウェブサイト 68

73 図表 2-64 主要倉庫事業者の概要 会社名 拠点 三菱倉庫 東京 住友倉庫 大阪 三井倉庫 東京 日本トランスシティ 四日市 澁澤倉庫 東京 ヤマタネ 東京 安田倉庫 東京 資料 ) 各社有価証券報告書より三菱 UFJリサーチ & コンサルティング作成 3 業界の特徴近年の動向としては 倉庫新築件数の増加と施設の大型化の進展が挙げられる 大型物流センターや輸送連携型倉庫は 近年の物流需要や物流総合効率化法などを背景に 今後も増加していくことが予想される (7) 金融機関 ( 都市銀行 地方銀行 ) 1 市場規模と事業者数全国銀行協会によると 2017 年 9 月末現在の全国銀行協会加盟 116 銀行の総資産合計は約 1,091 兆円あり そのうち都市銀行 5 行合計は約 585 兆円 比率では約 53.6% と過半を占める 同年度の 3 メガバンクグループ ( みずほ銀行 三菱東京 UFJ 銀行 三井住友銀行 ) の合計総資産は約 548 兆円で 都市銀行の 90% 以上を占めており 日本の全銀行合計の約半分を 3 メガバンクグループが占める寡占構造となっている 地方銀行 64 行の総資産合計は 314 兆円 ( シェア 28.8%) 第二地方銀行 41 行の合計は 75.7 兆円 ( 占有率 6.9%) である 1 行あたりの平均総資産は 地方銀行が約 4.6 兆円であるのに対し 第二地方銀行では約 1.8 兆円に留まり その差が大きい 21 2 主要事業者都市銀行については 三菱 UFJ フィナンシャル グループ 三井住友フィナンシャル グループ ( 三井住友 FG) みずほ FG の 3 メガバンクグループ傘下の 3 銀行と りそな HD 傘下の 2 銀行で構成されている 地方銀行については 横浜銀行 千葉銀 21 全国銀行協会 平成 29 年度中間決算全国銀行総合中間財務諸表 ( 業態別 ) ( 各銀行 IR 資料 69

74 行 静岡銀行 福岡銀行が上位を占めている その中で 横浜銀行と千葉銀行は首都圏 の大手地方銀行として存在感を示している 22 当該業界における主要事業者の参考として 業界団体の主要役員企業を下表に示す 図表 2-65 業界団体 ( 都市銀行 地方銀行 ) の主要役員企業 協会名一般社団法人全国銀行協会 URL 主要役員企業 ( 現在 ) 福岡銀行 栃木銀行協会名一般社団法人全国地方銀行協会 URL 主要役員企業 ( 現在 ) 資料 ) 各協会ウェブサイト 会長 : 三菱 UFJ フィナンシャル グループ副会長 : みずほ信託銀行 みずほ銀行 三井住友銀行 千葉銀行 会長 : 千葉銀行副会長 : 伊予銀行 百五銀行 南都銀行 横浜銀行 3 業界の特徴近年の特徴としては ブロックチェーンの技術活用が挙げられる たとえば 三菱東京 UFJ 銀行は日立製作所と業務提携契約を開始しており 三井住友銀行は日本 IBM との実証実験 みずほ FG はみずほ銀行 R3 コグニザントジャパンとの 4 社協働での実証実験を今後行っていく予定であり 更なる技術の発展が期待されている 各社有価証券報告書より 23 各社プレスリリースより 70

75 5. リードタイムを踏まえたモノ 情報 カネのフロー (1) 輸出海上コンテナ貨物のリードタイム 全国輸出入コンテナ貨物流動調査 によれば 輸出コンテナ貨物の搬入から搬出ま での所要日数は 平成 20 年度の 4.1 日から平成 25 年度には 3.7 日に 搬入から船積 までの所要日数は 平成 20 年度の 6.3 日から平成 25 年度には 5.6 日に それぞれ短 縮している しかしながら 搬入から船積まで平均して 5~6 日を要している 貨物量 図表 2-66 輸出関連手続きの所要日数 ( 単位 : トン 日 ) 詰め前 詰め後 合計 搬入から搬出まで 搬入から船積まで 貨物量 搬入から搬出まで 資料 ) 国土交通省港湾局 全国輸出入コンテナ貨物流動調査 図表 2-67 輸入関連手続きの所要日数 ( 参考 ) 資料 ) 国土交通省港湾局 全国輸出入コンテナ貨物流動調査 搬入から船積まで 貨物量 搬入から搬出まで 搬入から船積まで H25 調 査 2,149, ,774, ,924, H20 調 査 1,967, ,098, ,066, 貨物量 取出前 搬入から許可まで 船卸から許可まで 貨物量 取出後 搬入から許可まで 船卸から許可まで 貨物量 ( 単位 : トン 日 ) 合計 搬入から許可まで 船卸から許可まで H25 調 査 9,435, ,545, ,981, H20 調 査 7,125, ,149, ,275,

76 (2) リードタイムを踏まえたモノと情報のフロー 貿易手続に関する近年の主な制度改正をあげると以下のとおりとなる 1 輸出申告場所の柔軟化 特定輸出申告制度実施 (2006): AEO 輸出者は 保税地域外からでも輸出を申告し 許可を受けることが可能に 保税搬入原則の見直し施行 (2011): 一般輸出者も 保税地域外から輸出申告が可能に ( ただし許可は保税地域搬入後 ) 2 輸出申告時間の拡大 輸出申告の 24 時間化 (2014): NACCS を利用した輸出申告が 税関官署の開庁時間に関わらず 24 時間 365 日に 3 輸出申告官署の自由化 申告官署の自由化施行 ( ):AEO 事業者は 全国どの税関官署に対してでも 輸出申告を行うことが可能に 4 輸出手続きとの関係 上記に伴い どこからでも いつでも どこへでも 申告できることとなった 関連して コンテナー扱い 予備審査が廃止 これに伴い 輸出申告についての時間的制約は緩和された 一方 我が国の港湾では 米国 24 時間ルールに対応するため CY カットが船舶入港の 3 日前という民間ルールが存在する 従って 各業務のスケジュールは CY カット日から逆算して設定され 工場 倉庫等の出荷日が確定する もしくは 生産計画等を踏まえ 工場 倉庫等の出荷予定日を基本として 各業務のリードタイムを加えて CY 搬入可能となる日から 3 日目以降に入港する船舶が利用可能となる 上記の考え方のもとでスケジュールを設定する際 バンニング等 実際の貨物のハンドリングや輸送に要する時間を積み上げることが基本となるが CY においてはオープン時間が概ね各港湾とも 8:00~16:30 に設定されているため ( 一部例外あり ) この時間内に搬入できない場合には翌日の搬入となる また CY 以外の民間倉庫 上屋についても 通常 24 時間稼働でないため 各施設の稼働時間を考慮する必要が生じる 72

77 第 3 章国際物流における制度 商慣行 実務上の課題の分析 1. 輸出コンテナ貨物の貿易手続 物流実務に関する課題荷主 船社 フォワーダー ターミナルオペレーター 金融機関等へのヒアリング等で得られた輸出コンテナ貨物の貿易手続 物流実務に関する諸課題について 特に業務フローや情報 データの伝達 共有といった面に着目して整理する (1) 業務の EDI 化の遅れに伴う非効率の発生複数の関係者間で伝達 共有されるデータについて 情報伝達がデジタル化 (EDI 化 ) が進んでおらず 電話 FAX メール等による情報伝達が行われている業務が残存しているため これらの業務については 手入力や重複入力が発生している 個々の内容とその要因を以下に示す 1 船舶のブッキング : 荷主 海貨業者 ( フォワーダー ) 船会社 NVOCC 当該業務は NACCS 上でも提供されているが 第 6 次 NACCS の新業務であり まだ利用可能となって間もない状況であることもあり 利用拡大の余地が大きいものと考えられる ある邦船社の場合 ほとんどが電話によって行われている 一方 ある NVOCC の場合 インターネットによるウェブ予約化を推進しているが 1 割がメール ( 本文 ) 2 割が電話や FAX となっており 電子化状況は各社さまざまである 電話や FAX が利用される場合に伝達されるデータ項目は 仕向地 必要本数 品目 貨物の種類等であり これらのデータについて手入力作業が発生している 上記邦船社におけるブッキング件数は 1ターミナル1 日あたり数十件のオーダーである 荷主において 輸出物流関連業務を海貨業者 ( フォワーダー ) にほぼ委ねている場合であっても ブッキングに限っては自社で行っている荷主と ブッキングもすべて海貨業者に委ねている荷主がいる 自社ブッキングの場合 依頼 回答はメールが多く 回答内容はブッキング番号のみである船社と ブッキング確定後に PDF で S/I を代行作成して送っている船社がある 後者の場合 船社がこの段階で各種入力業務を実施しているが 荷主には機械判読可能な形で還元されていない 2 船積関係書類 (I/V S/I P/L): 荷主 海貨業者 ( フォワーダー ) 通関業者 当該業務も NACCS の業務として提供されている 一般に I/V S/I P/L の情報は荷主から Excel Word や PDF 等で提供されるケースが多く 手入力は少ないものの EDI 化は進展していない 荷主へのヒアリングによれば 海貨業者から EDI 化の要請があるが対応していない 73

78 という例も見られる この荷主の場合 他の海貨業者からの営業もあることから 海貨業者間の競争関係上 荷主に対して強い要請ができずにいる可能性が高い 3コンテナピックアップオーダー CY 搬入票 : 海貨業者 ターミナルオペレーター 海貨業者 トラック事業者 トラック事業者 ターミナルオペレーター 当該業務も NACCS 利用が可能であるが あるターミナルオペレーターの場合 利用率は 1 割程度にとどまる このターミナルオペレーターの場合 ピックアップオーダーの件数は 1ターミナル1 日あたり数十 ~ 数百件程度である コンテナピックアップオーダーは 主に FAX によって船社か船社代理店に伝達され 船社のターミナルシステムに必要な情報が手入力されている この情報をターミナルオペレーターが共有し CY 搬入票情報に活用される 搬入票は 予め船社がデータ入力して提供しているケースもあるが その場合も コンテナシール No. とコンテナ総重量 (VGM) は CY 搬入時に手入力が必要となる 船社がブッキング情報を NACCS に登録している場合 荷主やフォワーダーがその情報を呼び出すこともできるが ヒアリング調査によれば ブッキング情報を登録している船社は邦船 3 社のみと思われる EDI 化が進まない要因として SOLAS 条約に基づくコンテナ総重量が NACCS の対象外となっていること トラック事業者が NACCS の利用対象となっていないこと トラック事業者のコンテナ受け渡し時に紙媒体による EIR( コンテナのコンディション等を手書き ) が必要となっていること バンニング場所が CY から近いとデータ処理よりも先に貨物が着いてしまうこと ( モバイル対応していないため 事務所での事務処理が必要 ) などが挙げられる CY のゲートにおいて これらの書類の確認による滞留が生じ 港湾の渋滞の発生要因の一つとなっている 現状の利用状況を踏まえると NACCS において 利用拡大の余地が大きい分野と考えられる 名古屋港 博多港等においては それぞれ NUTS HITS 等の港湾情報システムを通じ コンテナ搬入票等について 電子化 EDI 化に対応できている 実現できている要因として 取りまとめ役 ( 港湾システムの運営主体 ) が港全体のシステムとして存在している点が大きいとの指摘がある 4B/I(B/L インストラクション ): 通関業者 海貨業者 NVOCC 船会社 NVOCC が 他の通関業者が通関した貨物のハウス B/L の作成に必要な情報を得る場合 NACCS の ACL 機能が活用可能であるが ある NVOCC における利用率は 7 割にとどまり 3 割は紙ベースで伝達され 手入力が発生している 当該 NVOCC の事例では 1 件 B/L データを入力するのに チェックも含めて平均 74

79 7-8 分かかるとされ B/L の件数は 20 フィートコンテナ 1 本あたり平均 10 件前後 40 フィートであれば 20 件前後である 20 フィートコンテナ 1 本あたり 70~ 80 分の負担となるが これらの業務は国内でアウトソーシングされている 船社への B/I も ある船社の事例では NACCS 利用が約 8 割にとどまり 2 割は主に FAX ベースである これらの書類は紙媒体を PDF 化した上で海外へ送信され 自社システムへの入力作業は海外の会社に委託している例が見られる NACCS 利用が進まない要因として B/I 情報を送信する ACL 業務を行うインセンティブが海貨業者側にないことが挙げられる 本業務において手入力が生じていることが 米国 AMS 等の海外税関へのマニフェスト送付等において船会社の確認 修正作業に時間を要する要因となっているものと考えられる 現行でも NACCS が一定比率利用されているが 一層の普及拡大が期待される (2) 情報共有の不足 遅れによる物流上の非効率の発生 関係者間の情報共有の不足や遅れに伴い 以下に掲げる物流上の非効率が発生してい る 1 米国等の 24 時間ルールに対応するための CY カット日の設定 米国同時多発テロを端緒とする米国等の貿易相手国のセキュリティ対策の強化により それらの国から船積み 24 時間前までのマニフェスト情報の提出が船社や NVOCC に義務付けられたことを理由として 日本の港湾においては 従来船積み 1 日前に設定されていた CY 搬入締切時刻 (CY カットタイム ) が 現状では 3 日前となっている この結果 コンテナ貨物を輸出する荷主にとっても 工場 倉庫等の出荷時期を早める必要が生じている 荷主 2 日も前倒しされた要因の一つとして 船社や NVOCC が海貨業者等から提供されたマニフェスト情報の確認 修正を行うための時間を確保することがある このため 提出すべき情報を早く 正確に共有することができれば CY カットタイムを 3 日間よりも短縮できる可能性がある 2 空コンテナの搬出スケジュールが事前に把握できないことによる保管スペース確保の非効率 東京港ではコンテナの引取希望日ではなく 希望日以降にピックアップにくることが多く しかも そのスケジュールをターミナルオペレーターが予め知ることができないため バンプールに空コンテナを多めに用意しておく必要があり その分 保管スペースも多めに確保する必要が生じている 75

80 3コンテナ搬出入スケジュールが事前に把握できないことによるCY 内のオペレーションにおける非効率の発生 輸出 輸入 実入り 空を問わず コンテナの CY 搬入 搬出の日時情報が事前に得られないため 計画的 効率的な CY のオペレーションが実現できない ゲートイン前にどのコンテナが来るかが分かる名古屋港のシステム (NUTS) では 事前に情報を提出することで待ち時間を回避できることが システム利用のインセンティブになっている可能性がある 2. 課題発生の要因分析 1. で整理した課題について 制度的な要因 商慣行上の要因 実務的な要因の各側 面から EDI 化の遅れや情報共有の不足 遅れ等が生じる要因の分析を行う (1) 制度的な要因国内もしくは国際的な法制度 ルール面で EDI 化や情報共有を阻害する要因は ほとんどないものと考えられる すなわち 国内法や国際的なルールを改定することが EDI 化や情報共有を推進する際の前提条件とはならない ただし 以下の述べるように データの定義やコード体系については 統一が図られていないことが EDI 化や情報共有の推進にあたって一定の制約となりうる 1データの定義やコード体系の不統一国際物流 貿易手続においては 多種多様なデータが取り扱われるが その際のデータの定義やコード体系が不統一であれば EDI 化に当たっての支障となる NACCS では輸出コンテナ貨物の貿易手続 物流実務に関するほとんどの業務が利用対象となっているが そこで扱われるデータの定義やコード体系は 国際標準に対応可能なものもある一方 不統一なものも存在している さらに 各事業者の自社システムや紙媒体による情報の処理 伝達 共有等については 各事業者によって個別対応がなされている 例えば 品名 個数 重量 容積 コンテナ総重量については データの定義も多義的であり コード体系についても NACCS は国連 CEFACT( 貿易円滑化と電子ビジネスのための国連センター ) で承認された UN/EDIFACT( 行政 商業 輸送のための電子データ交換のための国連規則 ) に準拠しているものの 各事業者の自社システム等については 必ずしもコードの統一が図られているわけではない 76

81 (2) 商慣行上の要因商慣行上の要因については 以下に示すように 異なる業種間 特に取引関係のある業種間での商慣行に関するものと 同業種間ないし近接する業種間での競合関係に関するものが挙げられる 1 情報の出し手側から受けて側への情報共有の要請が難しいこと事業者間の情報伝達において 紙媒体等の電子的に読取不可能な形態 あるいは添付ファイル等の電子的に読み取るために手作業が必要な形態で 出し手側の事業者から受け手側の事業者にデータが伝達 共有される場合 それを受け手側の事業者がデータを電子的に活用するためには 入力 変換等の作業が必要となる 貿易手続 物流実務においては 例えば 荷主から海貨業者 荷主 海貨業者から船社等というように 情報の出し手側が発注者 受け手側が受注者となることが多い こうした関係においては データの入力 変換等を行う受け手側事業者が 取引関係においては受注者となるため 発注者に対して EDI 化を強く求めにくい状況となる 特に受注者側に競合他社が存在する場合には 受注先が変更されるリスクを感じ 発注者に対する申し出を回避する行動をとりがちである 2 入力 変換等の業務に伴う対価が適正に賦課されていない可能性があること紙媒体等によるデータの伝達 共有が行われている場合 下流側の受注者が現在行っている入力 変換等の業務の負担は EDI 化によって解消 軽減されるのに対し 上流側の発注者にとっては 情報システムの構築 改修費用が生じうる また 下流側の受注者が現在行っている入力 変換等の業務については 輸送 保管 通関等の物流実務とセットで上流側の発注者から発注され 入力 変換等に固有のコストが発注価格に適正に転嫁されていない可能性もある このため 上流側の発注者が下流側の受注者に対して EDI 化に伴い業務発注価格の引き下げを要請する可能性がある 下流側としては 現状の受注単価を維持するために EDI 化の申し入れ自体を行いにくい状況にあることが想定される 3データ提供側のメリットが分かりにくいこと前項に関連するが データを提供する上流側にとって EDI 化によるメリットが必ずしも十分でない 例えば 上流側が提供すべきデータを自社システムから Excel や Word PDF 等のファイルに吐き出し これを下流側に提供している場合 上流側にとっては 社内のペーパーレス化が実現できており これを EDI 化することによって自社が享受できるメリットが 前項で触れたような発注単価の引き下げに結びつくものでない限り 明確でない 77

82 4データを共有する関係者間で競合関係が生じうること本報告書の冒頭に述べたとおり 一般にフォワーダーと称される事業者の業務内容は 海貨業者 ( 海貨業務 ) 通関業者( 通関業務 ) NVOCC あるいはターミナルオペレーター等多岐にわたることが多いが 荷主企業はこれらの業務を業務内容ごとに異なる事業者に発注している場合がある このような場合 荷主からそれぞれの業務を受注している事業者間においては それぞれが潜在的な競合関係にあり 情報を共有すべき相手先事業者であっても 情報共有を回避する可能性がある 例えば FCL LCL を問わず NVOCC がハウス B/L を発行する輸送契約形態の場合 NVOCC とは異なる事業者が通関業者や海貨業者として業務を担う場合 NVOCC を競合先と認識し 通関業者や海貨業者が B/I 情報を船社 NVOCC に船積みに先行して送信する NACCS の ACL 業務を実施せず EDI 化に協力しない可能性がある 5 施策推進の取りまとめ役が不在であること名古屋港 博多港等において それぞれ NUTS HITS 等の港湾情報システムを通じ 幅広い業務について EDI 化が実現できている要因として 港湾システムの運営主体等が取りまとめの役割を果たしていることが大きいとの指摘がある 京浜港や阪神港においては 港湾の後背圏が東日本一帯もしくは西日本一帯など広域にわたり 関係する事業者の数も多いことから 港湾管理者やターミナルオペレーター等 当該港湾の関係者がこうした取りまとめ役を果たしにくい状況にあることが想起される (3) 実務的な要因実務的な要因については 以下に示すように 業務プロセス上の要因 コスト面での要因 国際物流 貿易手続に関する中核的な情報システムである NACCS の仕様に関する要因が挙げられる 1 業務プロセスの多重化 複雑化の恐れ一連の業務プロセス全体が EDI 化されていない中 一部のプロセスのみ あるいは一部の事業者との情報伝達のみを EDI 化すると 業務プロセスが複数化し かえって事務処理コストや管理コストが上昇する可能性がある このため 部分的には EDI 化が可能な状況にあっても 業務プロセスの多重化 複雑化を回避するため 全体を EDI 化しないという選択を行っている場合がある 2 自社情報システムの更新コスト負担 NACCS をはじめとする EDI 化にあたっては 自社情報システムの改修等が必要と 78

83 なり そのための投資が必要となることが阻害要因となりうる 自社のシステムを NACCS 等の外部のシステムと接続している事業者の場合 当該接続を通じて行う EDI の内容を更新 拡大するにあたっては 自社システムの改修も必要となる また 自社のシステムを NACCS 等の外部のシステムと接続していない事業者の場合には 新たに NACCS 等と接続するためのシステムの更新 改修が必要となる これらの更新 改修に伴う費用が EDI 化に見合うものと判断されなければ 当該更新 改修は実施されず EDI 化も進展しないこととなる また 自社システムの更新 大規模改修を行った直後であれば 仮に費用対効果の面では投資に見合うものであったとしても 次の更新 大規模改修までは実施しないという判断がなされる可能性もある 3NACCS の対象業務 利用対象業種 利用対象機器の制約 NACCS は貿易手続 物流実務に関するほとんどの業務をカバーしているが SOLAS 条約に基づくコンテナ総重量は NACCS の対象外となっていることから 仮に NACCS の機能を最大限利用しても NACCS 上で処理できない業務が残ることとなる これに関連して 上記コンテナ総重量は CY への搬入票を通じてターミナルオペレーターに伝達されるが 空コンテナの搬出時やコンテナの搬入時の輸送を担うトラック事業者は NACCS の利用対象となっていない トラック事業者が NACCS を利用していない要因の1つとして NACCS の利用は PC を想定しており トラック事業者の運転手が持つ携帯端末 ( 専用端末 タブレット端末 スマートフォン等 ) を対象としてないことが挙げられる このように NACCS の対象業務 利用対象業種 利用対象機器に関する制約から 通関上必須とされる業務以外の民民業務 ( 民間事業者同士の情報伝達等 ) において NACCS の利用が進んでいない可能性がある また トラック事業者が関係する業務として コンテナ受け渡し時にコンテナの状態 ( 損傷の有無等 ) を目視等で確認し 紙媒体に手書きで記載する EIR がある 空コンテナのピックアップやコンテナの CY 搬入時における手続きを電子化 EDI 化する際には 併せて EIR 業務を電子化 EDI 化することが重要と考えられる なお コンテナのバンニング場所が CY から近いと NACCS 上でのデータ処理よりもコンテナが先に CY に到着してしまうことも NACCS を利用しない要因として挙げられている これは 実際のバンニング作業を行う場所と NACCS を操作する事務所の場所が物理的に離れていることに起因していると考えられる このため バンニングの作業現場で携帯端末から NACCS への受発信を行うことができるようになれば 問題は解決するものと考えられる 79

84 第 4 章諸外国の先進事例の整理 1. 釜山港 (1) 貿易手続きに関する情報システムの概要韓国においては 国家の競争力強化のための手段のひとつとして 政府主導による電子化が推進されてきた 1996 年に 情報化促進基本計画 を策定し また 1999 年には サイバー コリア 21 計画 を策定して官民協力の下で情報化を推進してきた結果 2002 年 11 月にはサイバー コリア 21 計画における 11 の電子政府プロジェクトが完成した 2002 年には 韓国が今後 5 年間で 21 世紀のグローバル リーダー国家となるために取るべき方向を示す計画 である e-コリア ビジョン 2006 を策定するなど 行政手続きをはじめとする多方面での電子化を推進してきている 24 港湾を取り巻く情報システムについても 1990 年代のはじめから港湾関連手続きの BPR( 業務の見直し ) 推進及び EDI 自動通関システム 6 カ年計画などにより 輸出入 港湾関連手続きの電子化が政府主導で積極的に推進されてきた 貿易関連業務の効率化 利便性向上を目的とし電子化を推進している 具体的には通関情報システム UNIPASS や輸出許可等を取り扱う Yes Trade 港湾情報システム PORT-MIS 等の行政手続システムのほか 1991 年の 貿易業務自動化促進に関する法律 制定以来 物流情報システム KL-NET 貿易情報システム KT-NET が行政主導で構築 提供されている また Port-MIS KT-Net KL-Net の相互接続は実現している 24 財団法人日本貿易関係手続簡易化協会 貿易管理手続きの電子課に関する調査報告書 2012 年 1 月 80

85 図表 4-1 釜山港における各種情報システムの概要 システム名運営者主な機能 目的対象 港湾情報システム 港湾情報運営システム (PORT-MIS) 物流情報システム KL-Net BPA-NET 貿易情報システム KT-Net U Trade hub オンライン輸出管理システム (YesTrade) 通関システム ( UNI-PASS) 海洋水産部 韓国物流情報通信 ( 韓国政府及び主要物流会社の出資 1994 年設立 ) 釜山港湾公社 (BPA) 韓国貿易情報通信 ( 韓国貿易協会の 100% 出資 1992 年設立 ) 戦略物資管理院 (Kosti) 税関 船舶の入出港申請 港湾施設使用申請 貨物申告 危険物申告など 船舶入出港に関するすべての手続きのワンストップ化 船舶管理 貨物管理 関税管理 統計処理等 PORT-MIS と接続により 各関係主体とネットワークを構築し 海上コンテナ貨物について EDI や物流情報に係るデータベース等を提供 海運会社と荷主 運送会社はインターネットやモバイル機器を利用してリアルタイムでコンテナ位置の追跡が可能 信用状の開設から輸出入の申告業務を含む貿易業務を自動化し 貿易業者や荷主にサービス提供 輸出入業務 通関要件の確認業務 中小企業向けにはポータルサイト提供 中堅 大企業向けには専用システムにより連携 銀行を対象に e-l/c, e-nego 等と銀行業務を具現させたポータルサイトを提供 通関士のための輸出入通関業務電子サービス等 戦略物資輸出規制に関する幅広い情報を体系的に提供し 戦略物資該非の判定や許可申請等をオンラインで対応 EDI システムを通じ保税貨物搬出入申告や保税申告 積荷目録などのサービスを提供 資料 ) 各種資料より三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング作成 船社 船舶代理店 コンテナヤード (ATOMS: TO システムと連動 ) フォワーダー 運送業者 荷役業者 関連団体 倉庫業者 荷主 (GCTS: 貨物位置システム ) と連動 ) 船社 船舶代理店 運送 / 荷役会社 運送管理団体 船社 荷主 運送会社 貿易業者 荷主 銀行 承認機関 韓国貿易保険公社 韓国商工会議所及び保険会社 貿易業者 荷主 税関等の当局 金融機関 船社 フォワーダー 税関 保税蔵置業者 保税運送業 検数業者 81

86 (2) 各情報システムの特徴 1 Port-MIS Port-MIS は船会社とターミナルオペレーターが EDI を通じて船舶の入港 出港に関する書類を国土海洋部に提出する際に利用される港湾 EDI システムである Port-MIS は船舶の発着 貨物積卸 支払請求 貨物業務 港湾施設及び政策決定を管理する情報システムであり 船会社 運送会社 検疫所 海洋資産部が主なユーザーである また Port-MIS は 船舶及び貨物の港湾への出入データを処理し 国内外のユーザーに対し インターネットを通じて船舶の発着 貨物関連情報と海洋水産部の業務情報等の情報をリアルタイムに提供する 2 KL-NET( 物流情報システム ) 1994 年 4 月に設立された KL-Net では B2B B2G の EDI サービスによりワンス トップ サービスを提供している 主なサービス内容は下表のとおりである B2B の EDI サービス 図表 4-2 KL-NET の主な EDI サービス PLISM (Port Logistics Integrated Service for Maritime Business) e-shipping etrans LogisBill B2G の EDI サービス統合港湾作業管理サービス船舶 旅客 乗員の入出国サービス保税貨物申告サービス電子請求サービス鉄道輸送サービス危険物申告 / 検査サービス資料 )KL-NET ウェブサイト 港湾ロジスティクスの時間短縮のために Web ベースで関係者 ( 海運会社 / 代理人 ターミナル フォワーダー 荷主 / 荷受人 運送会社など ) に総合的な情報を提供 EDI 導入により従来の紙ベースであった船積に必要な書類や手続き ( 予約 傭船の申請 B/L 輸出許可書 インボイスなど ) を電子化 ペーパーレスに転換ターミナル管理者への Web ベースによる必要書類の提出及び貨物追跡情報サービスを運送会社に提供オンラインでの納税請求書の送付 管理を行う電子納税請求システム船舶の入出港通知 港湾設備使用申請 Port-MIS を通じる貨物申告船舶の入出港通知 乗客 乗員の申告税関への輸出入貨物マニフェストの提出港湾設備使用料の自動支払い貨物輸送の申し込み トラックの割当 D/O 危険物 ( 貨物 ) の申告 / 検査 82

87 図表 4-3 KL-NET のシステムイメージ 資料 )KL-NET ウェブサイト 3 KT-NET( 貿易情報システム ) 韓国政府は KT-NET により貿易取引の全過程を自動化し 諸手続きの効率化とコスト削減をもたらすための ペーパーレス貿易基盤 の整備を進めている 1991 年 6 月に設立された KT-NET は 1992 年 11 月に韓国関税庁 (KCS) と EDI をベースとした通関自動化システムの構築及び運営に関する基本協定を締結し 1994 年初頭に EDI ベースの輸出入ライセンス及び L/C サービスを開始して以来 ペーパーレス化に向けた種々のサービスを提供してきている その中でも 貿易金融 / 輸出入承認 許可サービス により 貿易業者と 銀行 承認機関 韓国貿易保険公社 韓国商工会議所及び保険会社を含む貿易関係機関との間で 金融 保険サービスの電子化を実現している 図表 4-4 KT-NET の主なサービス 1 貿易金融サービス (Trade Financing Service) 銀行業務及び決済に関連する書類の作成及び処理 ( 例 : 輸入及び輸出取引に係る信用状 (L/C) 開設の助言 L/C の開設 支払等 ) 2 輸出為替手形に係る電子交渉サービス (e-negotiation Service(for export bill of exchange)) 輸出為替手形に関するすべてのやりとり : 買取輸出手形の安全な L/C ベースでの輸出支払への申請 交渉に係る通知及び L/C 信用限度枠の管理 83

88 3 電子承認書及び許可書 (e-certification and Licensing) 輸入及び輸出に際して許可又は承認を要求される品目に対する法的拘束力を有する条件の具備 購入証明 輸出入にあたって政府機関により要求される原産地証明書 (Certificate of Origin) の発行 4 貨物保険サービス (Cargo Insurance Service) 保険会社により提供される貨物保険への付保申請 貨物保険証券発行通知 韓国貿易保険公社により提供される輸出保険に係る船積通知 証券発行通知等 5 輸入 / 輸出に関して賦課される諸費用の電子的支払 (Electronic Payment for Import/Export-Related Charge(e-T/B etradebill)) 輸出入に関する支払い証明 課税通知資料 )KT-NET ウェブサイト 4 utradehub utradehub は 市場調査及び税関等の要件確認機関 国内銀行 外資系銀行 金融決済院 関税庁 物流会社などマーケティングから決済に至るまで貿易に関与する多くの関係機関を連携させ 貿易業務全体をシームレスに処理する新しい概念の国家電子貿易ハブである これにより 貿易会社は utradehub を単一窓口 (Single Window) にして いつでも どこでもインターネットを通じてすべての貿易業務プロセスを処理することが可能となった 図表 4-5 utradehub の主なサービス 資料 )utrade Hub ウェブサイト また 中小企業にはポータルサイト 中堅企業にはシステム提供 大規模企業の専用 システムとの接続により利用者の規模や用途に合わせたインターフェースを提供して 84

89 いる 中小企業向けのインターネットベースのポータル e-trade ポータル では マーケティングから支払いまで 貿易業務全体をカバーしている 複数の貿易会社向けにオーダーメードサービスの提供の他 関連情報やサービス アプリケーションの統合運用が可能となっている 一方 中規模および大規模な一部の企業の専用情報システムには 商社の内部情報システム (ERP SCM など ) との接続や アプリケーションフレームへの接続によりサーバーへのリアルタイムの更新機能等を提供している なお 知識経済部は utradehub のサービスとシステム運営のため法律に基づいて KT-NET を電子貿易基盤事業者に指定している 図表 4-6 utradehub のインターフェース 資料 )utrade Hub ウェブサイト 85

90 5 釜山港港湾物流情報システム (BPA-NET) 釜山港では 釜山港湾公社 (BPA) が主体となり 港湾物流情報システム 釜山港港湾物流情報システム (BPA-NET) を構築し 2013 年 12 月 20 日から本格稼動している 韓国政府と BPA 各コンテナターミナルなど関連機関と貿易事業者 団体に散在していた港湾物流情報を一つに統合したサービスを提供している 25 図表 4-7 BPA-NET 全体の構成図 また BPA は釜山港の競争力向上のため 4 次産業革命時代に備えて港湾物流分野のデータ統合センターを構築する計画を発表した 体系的にデータを蓄積 分析することで 船社の動向を速やかに把握し 新しい貨物を創出する一方で物流の流れを妨害する要因を見つけて解消するなど 生産性の向上を目的としている 横浜市韓国代表ニュース ( 26 横浜市韓国代表ニュースレター (2017 年 9 月号 ) ( 86

91 図表 4-8 情報システムによる貿易手続関連情報の共有に関する状況 注 )KL-NET が維持 管理している港湾管理システムを除く 資料 ) 財団法人日本貿易関係手続簡易化協会 貿易管理手続きの電子課に関する調査報告書 87

92 (3) 取り組みの背景と効果釜山港は 航路数の多さ 充実した政府支援などを背景に北東アジアのハブ港としての地位を高めてきた 近年では その地位を一層強固にするため グローバル物流企業の誘致に注力している 貿易関連業務の情報化についても 1991 年の 貿易業務自動化促進に関する法律 制定以来 政府主導で推進している 韓国の産業通商資源部 27が 2017 年に公表した 電子貿易の手配基本方針及び取り巻く情勢の研究 は主要システムの利用状況や システム利用による費用や処理時間の削減効果 情報アクセス性の向上に関する評価を発表している 主な内容は下記のとおり 図表 4-9 韓国の貿易情報システムに関する評価 取組内容 評価 費用削減 処理時間削減 情報アクセス 貿易関連情報の提供 (Trade Navi) 80% 80% 100% 電子貿易ネットワークの拡大 80% 80% 60% 電子貿易手続の法改正 ( 自由化促進 ) 80% 80% 80% e-b/l の推進 20% 20% 20% 資料 ) 電子貿易の手配基本方針及び取り巻く情勢の研究 (2017 年 11 月 ) 図表 4-10 韓国の貿易情報システムの利用状況 項目 従前 直近 U Trade Hub 電子貿易サービス ( 件数 ) 80,524 (2012) 104,494 (2016) 要件確認 輸入許可証 ( 件数 ) 3,508 (2012) 4,771 (2016) 輸出許可証 ( 件数 ) 384 (2012) - (2016: 許可不要に ) 原産地証明業務 原産地申請書 ( 件数 ) 107,706 (2012) 53,981 (2016) 原産地証明書 ( 件数 ) 101,630 (2012) 51,224 (2016) 信用状 (L/C) 輸出信用状通知書 ( 件数 ) 209,689 (2012) 222,575 (2016) 輸出信用状応答書 ( 件数 ) 172,969 (2012) 185,944 (2016) 27 韓国通商産業資源部 電子貿易の手配基本方針及び取り巻く情勢の研究 (2017 年 11 月 ) 作成は Cordence Worldwide ( 韓国語のため仮訳 ) ( D5F62E9D195BAA0F83A0A6C3A4AEF6.node02?work_key=001&file_type=CPR&seq_no=001&pdf_ conv_yn=n&research_id= ) 88

93 決済業務 信用状 L/C( 件数 ) 221,200 (2014) 199,059 (2016) 信用状 L/C 以外 ( 件数 ) 1,992,048 (2014) 2,110,180 (2016) B to G の業務 米国海上 AMS( 件数 ) 29,793,853 (2015) 10,025,409 (2017) B to B の業務 物流 B to B( 件数 ) 501,688 (2016) 2,914,019 (2017) e-d/o( 件数 ) 917,419 (2015) 917,673 (2017) 通関サービスの利用社数 航空 ( 社 ) 155 (2012) 139 (2016) 船会社 ( 社 ) フォワーダー ( 社 ) 船物品会社 ( 社 ) 保税蔵置場 ( 社 ) 173 (2012) 3,414 (2012) 296 (2012) 1,508 (2012) 194 (2016) 3,821 (2016) 235 (2016) 519 (2016) 通関業者 ( 税関士 ) の電子貿易システムの利用 税関士 ( 人 ) 1,081 (2012) 863 (2016) 通関サービスの利用 輸出申請書 762,100 (2012) 輸出処理通知書 738,321 (2012) 輸入申請書 981,502 (2012) 輸入処理通知書 1,324,464 (2012) 資料 ) 電子貿易の手配基本方針及び取り巻く情勢の研究 (2017 年 11 月 ) 213,534 (2016) 203,463 (2016) 317,192 (2016) 472,335 (2016) 韓国では様々なシステムが導入 相互連携が進められているが 釜山港では更なる利便性向上に向けて 2020 年までに 第四世代港湾 の実現に付けて取り組んでいる その一環として 最適化されたスマート物流を実現する 企業に必要な全工程を見ることができる シングル サインオン サービスを導入や AI を活用することにより個人が入力した商業用インボイスの情報から自動的にパッキングリストは呼び出せるシステムにする 有識者へのヒアリングによる 89

94 2. ハンブルク港 (1) 貿易手続きに関する情報システムの概要 ハンブルクにおける輸出手続きでは DAKOSY 社が提供 運用する Export Message Platform(EMP) により 上流から下流までほぼすべての情報の EDI 化 シングル ウィンドウ化が可能となっている EMP 自身が一つの処理システムであるのではなく 複数の情報システム間のインターフェースとして機能しており 各当事者の IT システ ム同士が相互に連携することを実現している EMP を介して 情報共有だけでなく 行政手続き ( 通関業務 危険品の申告など ) や 民間のやりとりで必要となる証書類 (B/L インボイスなど ) の作成も可能である 29 DAKOSY 社はフォワーダー 船舶代 理店 ターミナルオペレーターが 1/3 ずつ株式を保有している民間企業である 30 図表 4-11 EMP と各種情報システムの概要 システム名運営者主な機能 目的 EMP DAKOSY 輸出に関わる様々な関係者の情報を 共通プラットフォームにより シングル ウィンドウ化 ペーパーレス化して共有し 輸出手続きを迅速かつ効率的に実現する 本プラットフォームは 民間システムベンダーである DAKOSY 社によって提供されている UNIKAT DAKOSY ハンブルク港の港湾物流情報システム 元々は船社 / 船舶代理店が 自身のインハウスシステムと UNIKAT を EDI 接続し UNIKAT を経由してハンブルク港内の鉄道情報システム ドイツ鉄道の情報システムにアクセスすることを可能としていたが 現在は同システムではなく 後述の smartport Logistics でカバーされている可能性がある ebooking ATLAS( 税関システム ) ZAPP Sea (Air も存在 ) GEGIS DAKOSY または INTTRA 社 財務省関税局 DAKOSY DAKOSY ( ハンブルク市から依頼 ) 資料 ) 各種資料より三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング作成 船舶ブッキングを可能とするインターフェース EMP においては DAKOSY 社と INTTRA 社のものを使用可能 輸出入の手続きを簡素化するため IT 技術を利用したドイツの自動関税手続き制度 ハンブルク港からの輸出通関に特化したプラットフォーム ドイツ税関システムである Atlas と接続される 危険物移動に関する情報システム すべての危険物の移動情報を本システムに登録し 官側 ( 警察 消防 ) でも情報管理が可能となっている 29 DAKOSY 社ウェブページ 30 IPCSA(International Port. Community Systems Association) ウェブページ 90

95 図表 4-12 EMP のイメージ図 資料 )DAKOSY 社公式ウェブページ (2) 各情報システムの特徴 1 税関システム (ZAPP) ハンブルク港の通関に特化した電子通関プラットフォームである ZAPP が ドイツの税関システムである ATLAS と EDI 接続している ハンブルク港では通関事業者は ZAPP を使用し これらの連携により電子通関が実現出来ていると推察される 2 危険物輸出危険物を輸出する際に 輸出業者が危険物に関する情報システムである GEGIS に 貨物の移動情報を登録する この GEGIS は ハンブルク市から DAKOSY 社がシステムを請け負うことで実現した 警察や消防などの公的機関も 危険物に関する情報管理が可能となっている 3 船舶ブッキング電話や電子メールではなく ebooking というシステムを介して船舶のブッキングが可能である EMP 上では DAKOSY 社または INTTRA 社が提供する ebooking を使用可能であり DAKOSY 社 HP によれば 1,500 以上のフォワーダーが ebooking を介してブッキングしており 26 の船会社のブッキングが可能となっている 91

96 (3) 取り組みの背景と効果 1 背景ハンブルク港は EU 域内でも有数のコンテナ貨物取扱数量の大きな港であるが デュッセルドルフ ケルン フランクフルト シュツットガルトなどのドイツ西部主要都市からは ロッテルダム港やアントワープ港の方が近いこともあり 港湾どうしの厳しい競争にさらされてきた ハンブルク港はドイツ東部に加え 東欧 ロシア方面を主要な背後圏とすることで港勢を発展させてきた結果 内陸に輸送される貨物の 37% が鉄道輸送を利用している これに伴い ハンブルク港はヨーロッパ最大の鉄道貨物ハブになっており 港湾と貨物鉄道の連携強化が重要である 31 一方 港湾オペレーションの処理能力を上げるにも エルベ川河口から約 100km 上った内陸部に位置するハンブルク港には 面積の拡張余地は少なく 港湾の競争力向上のためには 限られた用地を最大限活用し 処理効率を向上させる必要があった これらの課題に対応するため 港湾システムの充実が港湾戦略として不可欠であった 2 現状 EMP というプラットフォームを提供することで 輸出手続きの簡便性を向上させてきたが 物理的な拡張限界から 交通渋滞の緩和についての取り組みも必要であった そこで ハンブルク港は港内のトラック渋滞を緩和する目的で 2014 年から smartport logistics という取り組みを開始した SAP 社の SAP HANA Cloud Platform を採用し T-System 社のテレマティクスシステムと連携することで 各ドライバーが自身のモバイル端末にて 交通情報や駐車場情報を取得することを可能とした これにより ドライバーは情報を取得するだけでなく ターミナルから通行ルートや待機必要性について アプリケーションを通じてタイムリーに指示を受け 自身でルート選択をすることもなくなった 交通情報はドイツ自動車連盟から提供され 交通情報の把握範囲はハンブルク港内に限られるが 港内でも道路の総距離は 130km 以上に及び 渋滞緩和に与える効果は大きい 更なる渋滞緩和を目指し 2017 年 11 月 29 日には ハンブルク港湾局がドイツ国内の港湾で初めて CY 搬出入の事前予約制度を導入した トラックが事前予約した搬出入時刻にのみ 搬出入が可能となる 予約は 1 時間枠で 大きく外して到着した場合には再予約が必要となる 31 井上聰史 日比野直彦 森地茂 新たな時代の港湾経営とロジスティックス戦略 (2014 年 ) 92

97 3 効果 EMP は現在のハンブルク港の輸出手続きにおいて 欠かせないインターフェースとなっている また smartport logistics などの新たな取り組みにより ハンブルク港の港湾としての競争力を高め 2025 年には 2017 年のコンテナ取扱い数量の約 2.5 倍に相当する 2,500 万 TEU ものコンテナ取扱いを目指している 93

98 3. ロッテルダム港 (1) 貿易手続きに関する情報システムの概要オランダでは 通関手続をはじめとする貿易に関する各種行政手続を AGS declaration system(ags) という統合的な情報システムに移行している 2018 年 3 月時点では Storage declations Import declarations Export declarations については AGS で手続きが行われており Notifications/reports, travelers, Automated Regular Import Declarations についても移行が完了すればすべての通関申告が一つのシステム (AGS) で対応できるようになる 32 ロッテルダム港では 船舶 港湾関連情報 物流関連情報のインターフェースとして Portbase というシステムを稼働させており 輸出貨物についてはバージ 鉄道 トラックなど輸送手段毎にオンライン ( モバイル端末含む ) でトレースできる仕組みが提供されている 図表 4-13 各種貿易 物流情報システム概要 ( ロッテルダム港 ) システム名運営者主な機能 目的 港湾 ロジス Portbase Port ロッテルダム港の港湾物流情報システム ロ ティクス関 Community ジスティックに関する情報交換のためのワン 連 物流関連 System ストップサービスを提供することが目的であ る 33 貿易手続関連 AGS Belastingdie nst( オランダ 税務署 ) オランダの貿易手続きシステム 従来は Sagitta Import Sagitta Exports GPA などといった複数のシステムを使っていたが 2012 年以降徐々に AGS という統一的な貿易手続きシステムに移行してきている 34 資料 )Portbase 公式ウェブページ Belastingdienst( オランダ税務署 ) 公式ウェブページを元に三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング作成 32 Belastingdienst( オランダ税務署 ) ウェブページ oks_and_other_information/ags/ags 33 Portbase 公式ウェブページ 34 Belastingdienst( オランダ税務署 ) ウェブページ n/naslagwerken_en_overige_informatie/aangiftesysteem_ags/aangiftesysteem_ags WEG EN WAGEN Douanerencht ( 2015)( オランダ語 ) pdf ソフトウェア会社 Langdon systems ウェブページ 94

99 輸出業者が輸出の手続きを行う時のフローは以下の図の通り 6 つのステップで行わ れており 輸出業者は 1,6 の時に AGS を 2~5 の時に Portbase を利用している 図表 4-14 輸出時の 6 つのステップ ( 概要 ) 資料 )Portbase 公式ウェブページ 35 ステップ 図表 4-15 輸出時の 6 つのステップ ( 詳細 ) 説明 1 輸出業者または運送業者は 税関申請書を税関に提出する その後 輸出業者または運送業者は貨物に関する 5 つの基本情報 ( 予約番号 コンテナ番号 MRN( 移動基準番号 :Movement Reference Number) 文書の種類 2 貨物の総重量 ) を ECS(Export Control System) や NCTS (New Computerised Transit System) などの書類に登録して Portbase に送信する 3 Portbase から輸出業者または運送業者へ予約番号が送付される 輸出業者または運送業者は貨物についての情報通知 ( コンテナの到着通知 輸出港の到着通知 税関の到着通知 検査状況 検査後のリリース状況 ) を Portbase から受け取る Portbase は船への積み込み状況 税関マニフェストの状況を輸出業者または運送業者に送信する 輸出業者または運送業者は税関申請書についての確認書を Portbase から受領する 資料 )Portbase 公式ウェブページ Portbase 公式ウェブページ 36 Portbase 公式ウェブページ 95

100 (2) 各情報システムの特徴 1AGS 前述のとおり これまでオランダでは貿易手続きの際には Sagitta Import Sagitta Exports GPA などといった複数のシステムが利用されていたが 2012 年以降は世界税関機構 (WCO: World Customs Organization) の統一データモデルを参考に構築された AGS というシステムが段階的に導入されている 移行が完了すれば すべての通関申告が一つのシステムで対応できるようになる 2Portbase Portbase は ロッテルダム港湾局とアムステルダム港湾局によって設立され 両港 湾局から収入を得て運営されている 利用する企業からも利用料を徴収するが その料 金は比較的低く 一部のサービスは無料となっている 輸出貨物についてはバージ 鉄道 トラックなど輸送手段毎にオンライン ( モバイル 端末含む ) でトレースできる仕組みが提供されている ただし Portbase はロッテル ダム港とアムステルダム港のみしかサービスを提供しておらず オランダ全体をカバー しているわけではない 分類 図表 4-16 Portbase の概要 名称 Portbase 37 運用主体 Portbase 38 目的ロジスティクスに関するワンストップサービスを提供する オンラインで貨物の発着時間管理を行い 後背地への輸送状況についてバ 39 ージ 鉄道 トラックなど輸送手段毎に情報を提供している 対象業務内容 港湾から後背地の顧客まで 複数のルートについて納期 距離 時間 CO2 排出量などを提示した上での輸送経路を提案している 説明 船の情報( 入出港等 ) 40 ターミナルの情報( 搬出入等 ) 対象業務分野 貿易手続きに関する情報 コンテナの情報( 空コンテナがどこにどれ位あるか等 ) 37 ロッテルダム港湾 (Port of Rotterdam) ウェブページ y-system 38 portbase 公式ウェブページ 39 アジア成長研究所 港湾における世界のスマート物流と北九州港への提言 (2017 年 6 月 ) 国土交通省 交通政策審議会第 69 回港湾分科会 資料 P ロッテルダム港 (Port of Rotterdam) 公式ウェブページ ms 96

101 対象機関 ( 公共 ) 41 対象企業 ( 民間 ) 42 参加機関 企業数 43 共有データ 44 項目 データ共有対象 ロッテルダム港湾公団 税関 グローニンゲン港 / ハルリンゲン港 / アムステルダム港 ロッテルダム港湾局 オランダ運輸省 オランダ食品消費者製品安全庁 (NVWA) 船舶代理店 バージオペレーター 顧客 ( 荷主 ) 空コンテナデポ フォワーダー 輸出業者 輸入業者 港湾当局 選択ポイント 会社 ( 企業 ) 鉄道インフラ管理者 鉄道事業者 ターミナル事業者 道路輸送者 サービス利用社数は 3,900 社 1 万 6,000 人 利用情報は 42 種以上 7,500 万通 (2016 年 ) ロッテルダム港湾公団に対して船舶代理店もしくは船社などから送られる情報 すべての港湾業界における港湾情報システムのサービス ( 例 : コンテナ ブレークバルク ドライバルクと液体バルク ) 対象機関 企業に同じ 接続方法等 45 スマホ PC で確認可能 他システムとの 46 関係性 AGS と Portbase は直接リンクしており 税関との間で輸出通関書類の通知等を Portbase 上でやりとりすることが可能である 通関手続を Portbase 上で行うことで ロッテルダム港を利用する際の各種物流情報を Portbase 上で伝達 共有することが可能となる Portbase と接続可能なソフトウェアを多くのサプライヤーが開発しており 荷主やフォワーダー等は 自社システムに目的や業種に沿ったこれらのサプライヤーの情報システムを採用することで Portbase との間で EDI による情報伝達 共有ができる 資料 )Portbase 公式ウェブページ ロッテルダム港ウェブページなど 図表 4-17 Portbase が提供しているサービスの流れ ( 輸出時 ) 41 Portbase 公式ウェブページ 42 Portbase 公式ウェブページ 43 アジア成長研究所 港湾における世界のスマート物流と北九州港への提言 (2017 年 6 月 ) 44 ロッテルダム港 (Port of Rotterdam) 公式ウェブページ y-system 45 Portbase 公式ウェブページ 46 アジア成長研究所 港湾における世界のスマート物流と北九州港への提言 (2017 年 6 月 ) 97

102 Day 2 > Day 1 - Cargo Declar ation Export Bulk Cargo Declar ation Export Contai ners 図表 4-18 Portbase が提供しているサービス内容 ( 輸出時 ) Departu re port 資料 )Portbase 公式ウェブページ 47 Terminal handling - Notification Dangerous Goods Notification Single Window Statement Harbour Dues Amsterdam SPOC NL Inland Port Dues Loading List Notification Arrival Export Containers Clearance NCTS Export Containers Notifi cation Arrival ECS Cargo Exit Summary Declaration Track&Trace Export Hinterland transport Notification Export Documentati on Notification Verified Gross Mass Barge Planning Wagonload Information System Rail Planning Road Planning 図表 4-19 Portbase のログイン画面イメージ Departure importer, exporter - - Before depart ure 資料 )Portbase 公式ウェブページ Portbase 公式ウェブページ

103 1)AGS と Portbase の連携による貿易 物流関連情報の共有 AGS と Portbase は直接リンクしており 税関との間で輸出通関書類の通知等を Portbase 上でやりとりすることが可能である 通関手続を Portbase 上で行うことで ロッテルダム港を利用する際の各種物流情報を Portbase 上で伝達 共有することが可能となる 2)Portbase と各企業の自社システムの接続性の確保 Portbase と接続可能なソフトウェアを多くのサプライヤーが開発しており 荷主やフォワーダー等は 自社システムに目的や業種に沿ったこれらのサプライヤーの情報システムを採用することで Portbase との間で EDI による情報伝達 共有ができる 図表 4-20 Portbase と接続可能なソフトを開発しているサプライヤーの一覧 資料 )Portbase 公式ウェブページ Portbase 公式ウェブページ 49 Portbase 公式ウェブページ 99

104 例えば CargoSoft TMS というサプライヤーは 計画から受注 書類 通関 請求書発行 品質管理まで 輸出入のためのすべての機能が表示 接続されるソフトを開発し Portbase と接続可能となっている 図表 4-21 Portbase と接続している EDI システムの例 (CargoSoft TMS の場合 ) 資料 )CargoSoft 公式ウェブページ CargoSoft 公式ウェブページ 100

105 (3) 取り組みの背景と効果 1 背景アジア成長研究所の調査によると ロッテルダム港 ( コンテナ貨物量 1,220 万 TEU) は世界第 8 位の貨物量を取り扱っているなど世界有数の港で ロッテルダム港の半径約 1,600km に消費者は 5 億人ほどおり ハンブルク港 ( 同 890 万 TEU) アントワープ港 ( ベルギー 同 970 万 TEU) ブレーメン ブレーマーハーフェン港 ( ドイツ 同 550 万 TEU) などと熾烈なスマート物流の競争を行なっている 51 特に 欧州全域を対象とするロジスティクス活動の拠点とするため ディストリパーク (Distripark) というロジスティクス パークを開発する一方 港内の道路体系の基幹である高速道路の交通渋滞が港湾発展のボトルネックとなることを避けるため ライン川等を活用したバージ ( はしけ ) 輸送や鉄道輸送へのモーダルシフトを推進している 52 港湾の手続きを円滑化することに加え ロジスティクス パークとの連携や輸送機関間の連携を促進する観点からも ICT や IoT が積極的に活用されている そこで 周辺の港との競争の一環として 2009 年にロッテルダム港湾局が管理していた Port infolink(2002 年設立 ) とアムステルダム港が管理していた PortNET(2000 年設立 ) が合併し Portbase が設立された 以前は 港湾に関係する各企業において個別に様式や報告書を印刷し 電子メール ファックス 電話などを使って 貨物内容の事前報告 出荷状況 輸出書類 書類の読み込みや取出しなどを事前に報告しなければならなかったが 手続きが Portbase に統合されたおかげで 計画コストが削減され 計画がより明確かつ透明になり 処理が速くなり ミスも減少したとされる アジア成長研究所 港湾における世界のスマート物流と北九州港への提言 (2017 年 6 月 ) 52 井上聰史 日比野直彦 森地茂 新たな時代の港湾経営とロジスティックス戦略 (2014 年 ) 53 Portbase 公式ウェブページ ロッテルダム港 (Port of Rotterdam) 公式ウェブページ y-system 101

106 図表 4-22 欧州の国別トランシップ貨物量と 6 港湾別シェア (2010 年 ) 資料 ) アジア成長研究所 港湾における世界のスマート物流と北九州港への提言 ( 2017 年 6 月 ) 2 現状 Portbase の活用により 港湾から後背地の顧客まで 複数のルートについて納期 距離 時間 CO2 排出量などを踏まえた輸送経路が分かるようになった 3 効果アジア成長研究所の調査によると 2012 年には Portbase は年間 1 億 8,500 万ユーロ ( およそ 200 億円 ) の付加価値を生み出している 2016 年に Portbase を利用している人 会社は 3,900 社 1 万 6,000 人 利用情報は 42 種以上 7,500 万通であり すべてのプロセスがオンラインで使用可能となっている 102

1 第 6 次 NACCS 総合運転試験 フェーズ Ⅲ 生データによる業務確認試験実施要領 平成 29 年 8 月輸出入 港湾関連情報処理センター株式会社 1. 概要本実施要領は 総合運転試験フェーズ Ⅲ の 生データによる業務確認 を円滑に実施するための一助として 船会社様のご協力を得て作成したものです 利用者の皆様におかれましては 本実施要領を参考として 生データによる業務確認 における関係業種間の連携を図っていただければと考えております

More information

1. 船積確認事項登録 (ACL) 業務 の概要 (1) 船積確認事項登録 (ACL) 業務 とは何か 船積確認事項登録 (ACL) 業務 ( 以下 ACL 業務 という ) は 海運貨物取扱業者 ( 以下 海貨業者 という ) 通関業者及び NVOCC が 船会社又は NVOCC や貨物の搬入先

1. 船積確認事項登録 (ACL) 業務 の概要 (1) 船積確認事項登録 (ACL) 業務 とは何か 船積確認事項登録 (ACL) 業務 ( 以下 ACL 業務 という ) は 海運貨物取扱業者 ( 以下 海貨業者 という ) 通関業者及び NVOCC が 船会社又は NVOCC や貨物の搬入先 1. 船積確認事項登録 (ACL) 業務 の概要 (1) 船積確認事項登録 (ACL) 業務 とは何か 船積確認事項登録 (ACL) 業務 ( 以下 ACL 業務 という ) は 海運貨物取扱業者 ( 以下 海貨業者 という ) 通関業者及び NVOCC が 船会社又は NVOCC や貨物の搬入先 CY CFS 船会社や NVOCC が指定する代理店などに対して B/L の作成に必要な情報 * を

More information

1. 業務概要コンテナ船又は在来船 自動車船への輸出貨物の船積みに際し 船荷証券 (B/L) の作成に必要な情報 ( 以下 ACL 情報 という ) を 船積確認登録 (CCL) 業務に先立って ブッキング番号単位に登録及び通知を行う なお 本船への輸出貨物の船積みに際し 関税法第 16 条第 2

1. 業務概要コンテナ船又は在来船 自動車船への輸出貨物の船積みに際し 船荷証券 (B/L) の作成に必要な情報 ( 以下 ACL 情報 という ) を 船積確認登録 (CCL) 業務に先立って ブッキング番号単位に登録及び通知を行う なお 本船への輸出貨物の船積みに際し 関税法第 16 条第 2 2031.ACL 情報登録 業務コード 業務名 ACL01 ACL 情報登録 ( コンテナ船用 ) ACL02 ACL 情報登録 ( 在来船 自動車船用 ) 1. 業務概要コンテナ船又は在来船 自動車船への輸出貨物の船積みに際し 船荷証券 (B/L) の作成に必要な情報 ( 以下 ACL 情報 という ) を 船積確認登録 (CCL) 業務に先立って ブッキング番号単位に登録及び通知を行う なお 本船への輸出貨物の船積みに際し

More information

第 11 回航空合同 WG 資料 2 Ⅱ サブ WG 検討結果 1: 輸出関連業務 (/EIR) 及びインボイス業務 () の改善 ( 中間報告 ) 2014 年 11 月 14 日 輸出入 港湾関連情報処理センター株式会社 1-1. 関連サブ WG における検討結果 関連サブ WG については 平成 26 年 8 月から 4 回にわたって開催し 以下のとおり取り纏めを実施した 海 項番項目サブ

More information

1. 業務概要 CY または保税蔵置場等に蔵置されている貨物について 関税法第 40 条第 1 項にいう 改装 及び 仕 分け を行う場合に登録する これにより取扱場所へ貨物取扱情報が通知される また 他所蔵置場所に蔵置されている貨物については 本業務をもって 関税法第 36 条第 2 項にいう税

1. 業務概要 CY または保税蔵置場等に蔵置されている貨物について 関税法第 40 条第 1 項にいう 改装 及び 仕 分け を行う場合に登録する これにより取扱場所へ貨物取扱情報が通知される また 他所蔵置場所に蔵置されている貨物については 本業務をもって 関税法第 36 条第 2 項にいう税 7002. 貨物取扱登録 ( 改装 仕分け ) 業務コード 業務名 SHS 貨物取扱登録 ( 改装 仕分け ) 1. 業務概要 CY または保税蔵置場等に蔵置されている貨物について 関税法第 40 条第 1 項にいう 改装 及び 仕 分け を行う場合に登録する これにより取扱場所へ貨物取扱情報が通知される また 他所蔵置場所に蔵置されている貨物については 本業務をもって 関税法第 36 条第 2 項にいう税

More information

出力情報名 ( 出力情報コード ) 項番欄項目名 輸入指示情報 (SAS009/AAS139) 条件属繰繰桁性 1 2 コード 出力条件 / 形式 カンマ 編集仕様 非分表割示 1 出力共通項目 an 398 M 2 登録年月日 n 8 M 3 登録者 an 5 M 利用者コード 4 荷主リファレン

出力情報名 ( 出力情報コード ) 項番欄項目名 輸入指示情報 (SAS009/AAS139) 条件属繰繰桁性 1 2 コード 出力条件 / 形式 カンマ 編集仕様 非分表割示 1 出力共通項目 an 398 M 2 登録年月日 n 8 M 3 登録者 an 5 M 利用者コード 4 荷主リファレン 1 出力共通項目 an 398 M 2 登録年月日 n 8 M 3 登録者 an 5 M 利用者 4 荷主リファレンスナンバー an 20 C 5 指示書番号 an 20 C 6 海貨業者 / 混載業者 利用者 7 申告予定者 8 担当課名 9 担当者 10 担当者電話番号 an 14 C 利用者 11 担当者ファックス番号 an 14 3 C 12 担当者メールアカウント j 35 C 13 担当者メールドメイン

More information

前回の御指摘概要 1 CY カットタイムの短縮 < 諸外国の現状 > 北米 欧州等が 24 時間をルール導入 北米向け貨物の書類のカット日はタイが 3 日前 台湾 3 日前 ベトナム 48 時間 南中国 香港 48 時間 韓国 48 時間 ( 日本は書類 貨物共に 3 日前 ) 荷主からもらったデー

前回の御指摘概要 1 CY カットタイムの短縮 < 諸外国の現状 > 北米 欧州等が 24 時間をルール導入 北米向け貨物の書類のカット日はタイが 3 日前 台湾 3 日前 ベトナム 48 時間 南中国 香港 48 時間 韓国 48 時間 ( 日本は書類 貨物共に 3 日前 ) 荷主からもらったデー 資料 3 CY カットタイム の 短縮について 平成 29 年 12 月 25 日内閣官房日本経済再生総合事務局 前回の御指摘概要 1 CY カットタイムの短縮 < 諸外国の現状 > 北米 欧州等が 24 時間をルール導入 北米向け貨物の書類のカット日はタイが 3 日前 台湾 3 日前 ベトナム 48 時間 南中国 香港 48 時間 韓国 48 時間 ( 日本は書類 貨物共に 3 日前 ) 荷主からもらったデータを船社は再チェックしない

More information

<タイトル>

<タイトル> NACCS 業務資料 電子インボイス 輸出入 港湾関連情報処理センター株式会社 平成 28 年 8 月更新 目次 1 電子インボイスの活用 電子インボイスの活用について IVA02 業務の入力内容についてインボイス仕分け情報登録について IVB01 業務の入力内容について IVB 業務の入力内容についてインボイス仕分け情報登録業務について IVB02 業務及びIVB03 業務の入力内容について RSI

More information

7029. 貨物情報照会 業務コード ICG (ICG0W) 業務名 貨物情報照会

7029. 貨物情報照会 業務コード ICG (ICG0W) 業務名 貨物情報照会 7029. 貨物照会 業務コード ICG (ICG0W) 業務名 貨物照会 1. 業務概要 *1 個数 重量 品名等の貨物や通関状況及び保税地域等への搬出入状況を貨物管理番号単位に照会す る 貨物管理番号の入力により当該貨物の全体を照会する さらに 指定コードを入力することにより当該貨物の指定された詳細を照会することができる 以下に指定毎の照会内容について示す (*1) 貨物管理番号とは B/L 番号

More information

年 9 月 ACL 対応船社 NVOCC ( 自動車船 在来船 ) コンテナ船 訂正 キャンセル時の対応 内容更新 自動車船総代理店名 問合せ窓口変更 年 7 月 ACL 対応船社 NVOCC 三栄海運問合せ先 ( 大阪支店 ) のFAX 番号を変更

年 9 月 ACL 対応船社 NVOCC ( 自動車船 在来船 ) コンテナ船 訂正 キャンセル時の対応 内容更新 自動車船総代理店名 問合せ窓口変更 年 7 月 ACL 対応船社 NVOCC 三栄海運問合せ先 ( 大阪支店 ) のFAX 番号を変更 ACL について 変更一覧 2016 年 10 月 20 日更新 No 修正月 項目 変更対象ファイル 変更契機 理由 128 2017 年 3 月 ACL 対応船社 NVOCC コスココンテナラインズ社名変更 コスコシッピングラインズ 127 2017 年 2 月 ACL 対応船社 NVOCC イーシーユーライン社名変更 イーキューワールドワイド 126 2016 年 10 月 ACL 対応船社

More information

<タイトル>

<タイトル> NACCS 業務資料海上編 輸出関連業務にかかわる照会業務 輸出入 港湾関連情報処理センター株式会社 平成 29 年 11 月更新 目次 1 照会業務資格者一覧表 ( 輸出関連業務 ) 2 照会業務 ( 輸出関連業務 ) 照会業務 ( 輸出関連 ) について輸出申告等照会 (IEX) 輸出申告等一覧照会 (IES) IEU 別送品輸出申告等照会について 3 4 5 8 9 照会業務 (ACL SWB

More information

Microsoft PowerPoint - 許呯é•ıç�¥ç®¡ç’ƒã‡·ã‡¹ã…ƒã…€ã†fl紹仉è³⁄挎_ pptx

Microsoft PowerPoint - 許呯é•ıç�¥ç®¡ç’ƒã‡·ã‡¹ã…ƒã…€ã†fl紹仉è³⁄挎_ pptx ご紹介資料 キヤノン IT ソリューションズ株式会社プロダクトソリューション事業部 EDI ソリューション本部 輸出入許可通知管理システム 機能概要 NACCSセンターより受け取った輸出入許可等通知情報の蓄積管理を行い Web画面による検索機能 およびPDF形式またはCSV形式での出力機能を提供します NACCSとのゲートウェイ接続には EDI-Master DEX for Trade をご利用ください

More information

Microsoft Word 報告書_表紙-目次-P1-173_.doc

Microsoft Word 報告書_表紙-目次-P1-173_.doc 2. 情報化を巡る状況と課題 - 共通ルールの必要性 2.1 輸出入における主体と標準的な業務プロセスとその傾向の分析平成 14 年 ~16 年に分析された海上物流にかかる業務プロセスは有る程度分析がされている それらの分析を参照した結果 輸出入に関する標準的業務プロセスについて 関わる各主体の役割を明確にすれば 以下の 2 点に大きな傾向 概念を把握することができる 様々な主体が関わる海上物流において

More information

条件により項目 17 共通部 1 WAY BILL 希望識別 WAY BILLでの発行を希望する場合は 1 を入力し 原則として 項番 61 品名 欄には WAYBILL の文言は不要 (BODY 欄に WAYBILL との文言表示が必要な場合は任意で項番 61 品名 欄に入力する ) 18 共通部

条件により項目 17 共通部 1 WAY BILL 希望識別 WAY BILLでの発行を希望する場合は 1 を入力し 原則として 項番 61 品名 欄には WAYBILL の文言は不要 (BODY 欄に WAYBILL との文言表示が必要な場合は任意で項番 61 品名 欄に入力する ) 18 共通部 条件により項目 1 共通部 1 入力共通項目 - - - - - 2 共通部 1 処理区分コード 8: 仮登録 ( 船会社 通知先には送信されません ) 9: 新規登録 5: 訂正 (ACL11 で呼び出した上で訂正 ) 1: 取消し (ACL11 で呼び出した上で取消し ) 3 共通部 1 積載予定船舶コード 9 コールサイン 本船コールサインの登録が無い場合は コード : 99999 を入力 その際

More information

第1回 航空更改専門部会議事次第

第1回 航空更改専門部会議事次第 第 1 回海上輸出入通関 海上物流等合同 WG 議事要旨 1. 日時 : 平成 24 年 6 月 21 日 ( 木 ) 14:00~16:00 2. 場所 : ソリッドスクエア西館 1 階第 2 会議室 3. 議事の概要 (1)WG 長の選出 海上輸出入通関 WG 及び海上物流等 WG の WG 長として 東京税関総務部石川総括システム企画調整官が選出された (2) 第 1 回航空 / 海上 ( 合同

More information

「NACCS 貿易管理サブシステム」 平成29年度機能追加 変更内容説明(申請業務編)

「NACCS 貿易管理サブシステム」 平成29年度機能追加 変更内容説明(申請業務編) NACCS 貿易管理サブシステム 平成 29 年度機能追加変更内容説明 ( 申請業務編 ) 2018 年 3 月 輸出入 港湾関連情報処理センター株式会社 目次 1. 機能追加の概要 2. 申請様式別機能の詳細 3. 業務別機能の詳細 1 1. 機能追加の概要申請様式別機能 ( 輸出 ) 申請様式 業務 機能追加項目 機能追加概要 輸出承認 申請 1 申請項目の見直し 申請項目を変更します [ 麻薬等原材料

More information

1 関税法上の用語の定義 輸入 外国貨物を本邦に引き取ること輸出 内国貨物を外国に向けて送り出すこと 外国貨物 1 輸出の許可を受けた貨物 2 外国から本邦に到着した貨物 ( 外国の船舶により公海で採捕された水産物を含む ) で輸入が許可される前のもの内国貨物 1 本邦にある貨物で外国貨物でないもの

1 関税法上の用語の定義 輸入 外国貨物を本邦に引き取ること輸出 内国貨物を外国に向けて送り出すこと 外国貨物 1 輸出の許可を受けた貨物 2 外国から本邦に到着した貨物 ( 外国の船舶により公海で採捕された水産物を含む ) で輸入が許可される前のもの内国貨物 1 本邦にある貨物で外国貨物でないもの 2018 年 合格目標 Registered Customs Specialist 通関士講座 体験入学用テキスト 入門レジュメ ご案内 これは 入門講義 で使用する教材のコピーです 当教材掲載の内容は 2018 年合格目標コースのものです 実際のテキストはA5 版です 1 関税法上の用語の定義 輸入 外国貨物を本邦に引き取ること輸出 内国貨物を外国に向けて送り出すこと 外国貨物 1 輸出の許可を受けた貨物

More information

次期港湾サブシステムのご提案

次期港湾サブシステムのご提案 第 11 回海上合同 WG 資料 5 Ⅴ サブ WG 検討結果 4: CY 搬出入 危険物明細書 ( 中間報告 ) 2014 年 11 月 14 日 輸出入 港湾関連情報処理センター株式会社 1. CY 搬出入業務サブ WG における検討結果 CY 搬出入サブ WG については 平成 26 年 8 月から 4 回にわたって開催し 以下のとおり取り纏めを実施した 項番項目内容 1 主な検討課題 現行

More information

センター基金事業

センター基金事業 別紙 2 情報交換の方法や責任分担のあり方に関する ガイドライン 平成 18 年 3 月 はじめに 平成 17 年 3 月 30 日 関係 7 省庁は 平成 21 年までの 5 年間で行う国際物流の諸施策を掲示した 安全かつ効率的な国際物流の実現のための施策パッケージ を策定したところであるが 同施策パッケージに基づく諸施策を推進するため 同年 8 月 9 日 関係 7 省庁と 22 経済団体から構成される

More information

(平成21年度秋季地区協議会説明資料(海上地区))

(平成21年度秋季地区協議会説明資料(海上地区)) 第 4 回情報処理運営協議会資料 1 プログラムの変更について 1. 平成 24 年度プログラム変更実施 ( 案 ) 昨年末までに 利用者様から多数のご要望をいただき 関係団体へのヒアリング 財務省関税局及び税関等との協議を経て 本年 2 月に弊社内プログラム変更委員会において 実施予定項目を選定いたしました 概要は次のとおりです ( 詳細は 別添 プログラムの変更について ( 詳細版 ) P1~P4を御参照ください

More information

税関発給コードとは 税関発給コードには 上記の 税関輸出入者コード の他 貨物の仕出人又は仕向人を識別するための 仕出人 仕向人コード があり 以下のような 12 桁の体系になっています コードの体系 桁目 : 識別符号税関輸出入者コード= 数字 仕

税関発給コードとは 税関発給コードには 上記の 税関輸出入者コード の他 貨物の仕出人又は仕向人を識別するための 仕出人 仕向人コード があり 以下のような 12 桁の体系になっています コードの体系 桁目 : 識別符号税関輸出入者コード= 数字 仕 輸出入者コード 財務省 税関 ~ NACCS を利用して輸出入申告等の手続をされる輸出入者の皆様へ ~ 輸出入者コードをお持ちですか 輸出入 港湾関連情報処理システム (NACCS) を利用して輸出入申告等の手続をする場合には 輸出入者コードを取得していると大変便利です 輸出入者コードがあれば 輸出入申告等の処理に際してNACCSは 輸出入者がどなたなのか 確実に識別することができ 輸出入者の皆様はNACCSに備えられた諸々の機能を利用することができるようになります

More information

91 2013 年 4 月 ACL 対 応 船 社 NVOCC 搬 入 先 会 社 名 の 変 更 マロックス マツダロジスティクス 90 2013 年 2 月 参 考 資 料 ACL 講 習 会 資 料 ACL 講 習 会 資 料 を 更 新 89 2013 年 2 月 ACL 対 応 船 社 N

91 2013 年 4 月 ACL 対 応 船 社 NVOCC 搬 入 先 会 社 名 の 変 更 マロックス マツダロジスティクス 90 2013 年 2 月 参 考 資 料 ACL 講 習 会 資 料 ACL 講 習 会 資 料 を 更 新 89 2013 年 2 月 ACL 対 応 船 社 N ACLについて 変 更 一 覧 2016 年 3 月 31 日 更 新 No 修 正 月 項 目 変 更 対 象 ファイル 変 更 契 機 理 由 123 2016 年 3 月 ACL 対 応 船 社 NVOCC MSC(Mediterranean Shipping Company)の 社 名 総 代 理 店 名 を 変 更 122 2016 年 3 月 ACL 対 応 船 社 NVOCC SCAC

More information

スライド 1

スライド 1 第 10 回海上合同 WG 資料 5 Ⅴ 海上システムにおける航空貨物取扱の廃止 2014 年 10 月 21 日 輸出入 港湾関連情報処理センター 1. 海上システムにおける航空貨物の取扱いについて 第 2 回合同 WG において提案した 海上 航空貨物情報連携の考え方 に対し WG 委員から提出された意見等を基に検討した結果 海上システムにおける航空貨物の取扱いについて は 以下のとおり見直しを行う

More information

<4D F736F F D208E9197BF F8CCB8D60817A B B8E968BC D E646F63>

<4D F736F F D208E9197BF F8CCB8D60817A B B8E968BC D E646F63> 平成 22 年 2 月 22 日 輸出者 輸入者各位 国土交通省近畿地方整備局神戸市みなと総局神戸港埠頭公社 神戸港におけるゲートオープン時間拡大のモデル事業について 拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます 平素は 神戸港のコンテナターミナルをご利用いただき 厚くお礼申し上げます 現在 神戸港においては コンテナターミナルのゲート前の混雑解消のため 関係者の協力のもとストックヤードを活用した渋滞解消の取組を行っております

More information

第16回税制調査会 別添資料1(税務手続の電子化に向けた具体的取組(国税))

第16回税制調査会 別添資料1(税務手続の電子化に向けた具体的取組(国税)) ( 別添 1) 税務手続の電子化に向けた具体的取組基礎控除の見直し案 ( 国税 ) 経済社会の ICT 化等を踏まえ 納税者利便を向上させつつ 税務手続に係るデータ活用を推進 働き方の多様化 ( 副業 兼業 雇用的自営の増加等 ) が進み 税務手続を行う者の増加 多様化が見込まれる中 ICT の活用等を通じて すべての納税者が簡便 正確に申告等を行うことができる納税環境を整備する 官民を含めた多様な当事者がデータをデータのまま活用

More information

輸出入 港湾関連情報処理センター株式会社 記入例 関税等のリアルタイム口座振替方式 ( ダイレクト方式 ) による納付申出書 輸出入 港湾関連情報処理センター株式会社殿 1 令和 年 月 日 私は 関税 とん税 特別とん税 内国消費税及び地方消費税 ( 以下 関税等 という ) を リアルタイム口座

輸出入 港湾関連情報処理センター株式会社 記入例 関税等のリアルタイム口座振替方式 ( ダイレクト方式 ) による納付申出書 輸出入 港湾関連情報処理センター株式会社殿 1 令和 年 月 日 私は 関税 とん税 特別とん税 内国消費税及び地方消費税 ( 以下 関税等 という ) を リアルタイム口座 記入例 関税等のリアルタイム口座振替方式 ( ダイレクト方式 ) による納付申出書 殿 令和 年 月 日 私は 関税 とん税 特別とん税 内国消費税及び地方消費税 ( 以下 関税等 という ) を リアルタイム口座振替方式 ( ダイレクト方式 ) により納付することとしたいので 申し出ます. 指定預金口座 ユシュツニュウ コウワンカンレンジョウホウ金 融 機 関 フリガナショリセンターカブシキガイシャ

More information

資料 3-1 国際コンテナ戦略港湾政策について 平成 30 年 11 月 6 日関税 外国為替等審議会関税分科会国土交通省港湾局

資料 3-1 国際コンテナ戦略港湾政策について 平成 30 年 11 月 6 日関税 外国為替等審議会関税分科会国土交通省港湾局 資料 3-1 国際コンテナ戦略港湾政策について 平成 30 年 11 月 6 日関税 外国為替等審議会関税分科会国土交通省港湾局 世界各地域の港湾におけるコンテナ取扱個数の推移 2006 年から 2016 年までの 10 年間で世界の港湾におけるコンテナ取扱個数は 1.7 倍に増加している ( 億 TEU) 7.5 7.0 6.5 6.0 5.5 5.0 4.5 4.0 3.5 3.0 2.5 2.0

More information

スライド 1

スライド 1 Ver.5 輸出業務 ( 通関業務 ) 輸入業務 ( 通関業務 ) 請求 / 支払 / 立替金管理保税倉庫 / 在庫管理 日本ソフトウェアコンサルタンツ株式会社 G-FLEXSAD パッケージコンセプト 手作業での問題点対策 G-FLEXS コンセプト 1) 受注から請求までの管理手作業での業務により受注から請求までの管理が煩雑 また作業負荷が多い 2) 書類転記ミスによる訂正作業負荷 S/I I/V

More information

1. 業務概要 システムに登録した以下の申告手続き ( 以下 各申告という ) に係る通関関係書類を申告等番号ごとに添 付ファイルで登録する 申告手続き輸入申告等 (IDC/SWC) 輸入マニフェスト通関申告 (MIC) 機用品蔵入承認申請 (CTC) 輸石油製品等移出 ( 総保出 ) 輸入申告 (

1. 業務概要 システムに登録した以下の申告手続き ( 以下 各申告という ) に係る通関関係書類を申告等番号ごとに添 付ファイルで登録する 申告手続き輸入申告等 (IDC/SWC) 輸入マニフェスト通関申告 (MIC) 機用品蔵入承認申請 (CTC) 輸石油製品等移出 ( 総保出 ) 輸入申告 ( 7069. 申告添付登録 業務コード MSX 業務名 申告添付登録 1. 業務概要 システムに登録した以下の申告手続き ( 以下 各申告という ) に係る通関関係書類を申告等番号ごとに添 付ファイルで登録する 申告手続き輸入申告等 (IDC/SWC) 輸入マニフェスト通関申告 (MIC) 機用品蔵入承認申請 (CTC) 輸石油製品等移出 ( 総保出 ) 輸入申告 (MWC) 入本船 ふ中扱い承認申請

More information

(1) システム共通機能 1 メインメニュー画面のレイアウト変更 ログイン後に表示されるメニュー画面のレイアウトは以下のようになります EDI 申請をする場合は申請名称をクリック 情報公開システムを利用する場合はこちらをクリック ユーザ機能設定を行う場合にクリック 機能の内容については (1)-2

(1) システム共通機能 1 メインメニュー画面のレイアウト変更 ログイン後に表示されるメニュー画面のレイアウトは以下のようになります EDI 申請をする場合は申請名称をクリック 情報公開システムを利用する場合はこちらをクリック ユーザ機能設定を行う場合にクリック 機能の内容については (1)-2 平成 30 年 12 月 21 日 平成 31 年 1 月システム更新における EDI システム 情報公開システムの変更点 平成 31 年 1 月にシステム更新を行い EDI システムと情報公開システムの以下の点について機 能追加 変更を行いました (1) システム共通機能 1メインメニュー画面のレイアウト変更 2 ユーザ機能設定 の追加 3 カレンダー機能 の表示サイズの拡大 (2)EDIシステム

More information

5021. 輸入申告等照会 業務コード IID (IID0W) 業務名 輸入申告等照会

5021. 輸入申告等照会 業務コード IID (IID0W) 業務名 輸入申告等照会 5021. 輸入申告等照会 業務コード IID (IID0W) 業務名 輸入申告等照会 1. 業務概要以下の手続き ( 以下 輸入申告等という ) の内容及び手続き状況を照会する 本業務は該当輸入申告等情報がシステムから削除されるまでの間 行うことができる 1 輸入申告 2 輸入申告 ( 少額関税無税 )( 航空のみ ) 3 蔵出輸入申告 4 移出輸入申告 ( 石油製品等移出 ( 総保出 ) 輸入申告

More information

<4D F736F F F696E74202D F817993FA967B90BB8E8695A897AC817A89DD95A892C790D F6C30362E707074>

<4D F736F F F696E74202D F817993FA967B90BB8E8695A897AC817A89DD95A892C790D F6C30362E707074> - スマートフォン (Android ) 利用による - 貨物追跡システム ( 位置情報サービス ASP サービス DP2) 日本製紙物流株式会社 http://www.np-log.co.jp/ システム導入目的について 導入目的 自社 / 配車センターと車両 ( トラック ) との情報共有 システム導入時のユーザー要望について 1. 配送進捗状況 車両最新位置 をリアルタイムで把握したい ユーザーからの配送

More information

( 別紙 1) 1. 取引形態図 繊維製品 インボイス輸入者 買手 B 社 ( 本邦 ) 貨物代金支払 輸出者 売手 S 社 (X 国 ) 運賃 HDS チャージ支払 船社 C 社 ( 本邦 ) 2. 取引概要 (1) 買手 ( 輸入者 )B 社 ( 以下 買手 という ) は 本邦所在の船社 C

( 別紙 1) 1. 取引形態図 繊維製品 インボイス輸入者 買手 B 社 ( 本邦 ) 貨物代金支払 輸出者 売手 S 社 (X 国 ) 運賃 HDS チャージ支払 船社 C 社 ( 本邦 ) 2. 取引概要 (1) 買手 ( 輸入者 )B 社 ( 以下 買手 という ) は 本邦所在の船社 C 輸入貨物に係る関税評価上の取扱い等に関する照会 HDS( ホット デリバリー サービス ) チャージの関税評価上の取扱いについて 照会 照会内容等 1 輸入貨物の品名 2 照会の趣旨 3 取引の概要及び関税評価に関する照会者の見解とその理由 繊維製品 買手 ( 輸入者 ) が船社により運送される輸入貨物について支払う HDS( ホット デリバリー サービス ) チャージは 輸入港到着までの運賃等として

More information

Microsoft PowerPoint - 【資料2-4-1】大阪港0927.pptx

Microsoft PowerPoint - 【資料2-4-1】大阪港0927.pptx 資料 2-4-1 大阪港北港南地区 国際海上コンテナターミナル整備事業 国土交通省港湾局 平成 23 年 9 月 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 事業の概要 事業の目的 大阪港における内航フィーダー貨物の集約と外貿コンテナ貨物需要の堅調な増加に対応するため 北港南地区において 水深 12mの国際海上コンテナターミナルの整備を行う

More information

輸出許可一般的な輸出申告による輸出通関 搬出許可概 要 輸出通関における保税搬入原則の見直しが施行されました - お知らせ - 輸出通関における保税搬入原則の見直しについては 当該見直しを盛り込んだ関税改正法が平成 23 年 3 月 31 日に成立し 同年 10 月 1 日より施行されました これに

輸出許可一般的な輸出申告による輸出通関 搬出許可概 要 輸出通関における保税搬入原則の見直しが施行されました - お知らせ - 輸出通関における保税搬入原則の見直しについては 当該見直しを盛り込んだ関税改正法が平成 23 年 3 月 31 日に成立し 同年 10 月 1 日より施行されました これに 輸出許可一般的な輸出申告による輸出通関 搬出許可概 要 輸出通関における保税搬入原則の見直しが施行されました - お知らせ - 輸出通関における保税搬入原則の見直しについては 当該見直しを盛り込んだ関税改正法が平成 23 年 3 月 31 日に成立し 同年 10 月 1 日より施行されました これにより 保税地域に貨物を搬入した後に行うこととされていた輸出申告を 適正通関を確保しつつ 保税地域への搬入前に行うことが可能となりました

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 第 19 回航空合同 WG 資料 2 Ⅱ マイナンバー ( 法人番号 ) に係る対応 平成 27 年 10 月 14 日 輸出入 港湾関連情報処理センター株式会社 1. マイナンバー ( 法人番号 ) 対応の概要 (1) マイナンバー対応については 平成 27 年 4 月に開催した第 16 回 WG において 第 6 次 における業務仕様の方向性を示したが その後の検討結果等を踏まえ 具体的な対応については以下のとおりとする

More information

カミネット EDI 活用事例集 株式会社カミネット 1 / 19

カミネット EDI 活用事例集 株式会社カミネット 1 / 19 カミネット EDI 活用事例集 株式会社カミネット 1 / 19 索引 業務名 業務名 内容 卸商 代理店 対象 物流 ユーザ サービス ページ 1. 抄造注文 1.1. 定期発注 1.1.1. 抄造注文卸商が 代理店に抄造注文 定期品の発注を行う - - 3 1.2. 直納 1.2.1. 直送の計上代理店からのをもとに直送を計上する - - 5 1.3. 店入れ 1.3.1. 計上 ( ケース1)

More information

7071. 申告添付訂正 業務コード MSY01 業務名 申告添付訂正

7071. 申告添付訂正 業務コード MSY01 業務名 申告添付訂正 7071. 申告添付訂正 業務コード MSY01 業務名 申告添付訂正 1. 業務概要 申告添付登録 (MSX) 業務によりシステムに登録した以下の申告手続き ( 以下 各申告という ) に 係る添付ファイル情報の削除 添付ファイルの追加登録及び提出区分の訂正を行う 申告手続き輸入申告等 (IDC/SWC) 輸入マニフェスト通関申告 (MIC) 機用品蔵入承認申請 (CTC) 輸石油製品等移出 (

More information

新興津コンテナターミナルの整備計画 1 コンテナターミナルの現状 施設等の現状 船舶大型化の流れに乗り遅れた港湾施設 満載喫水時に 12m岸壁では入港できない大型コンテナ船が 234 隻 H12 出入航伝票 荷役できる背後用地が極端に狭く コンテナ埠頭が分離 コンテナヤードも細かく分散 非効率な寄港と荷役の現状 大型岸壁が整備された現在でも タイトなスケジュールの中で行われているバース調整 大型船が苦慮する喫水とスケジュールの調整

More information

<タイトル>

<タイトル> 第 6 次 NACCS 業務資料 関税割当制度適用輸入申告における残数量等管理業務 輸出入 港湾関連情報処理センター株式会社 平成平成 2529 年 9 月更新 10 月 目次 1 残数量等管理業務 この資料について P2 関税割当制度適用輸入申告における残数量等管理業務の概要 P3 関税割当証明書業務フロー P4 システムにおける残数量等管理業務の流れ P5 輸出入者コード入力時の注意点 P11

More information

税品 という ) を含む ) については AWB 等単位での管理から在庫管理への移行及び積込手 続までシステムを使用して行うことができる (3) 外貨航空機部品外貨航空機部品については 貨物情報がシステムに登録されている期間において AWB 等単位での管理によるものとする ( 外国貨物のまま在庫管理

税品 という ) を含む ) については AWB 等単位での管理から在庫管理への移行及び積込手 続までシステムを使用して行うことができる (3) 外貨航空機部品外貨航空機部品については 貨物情報がシステムに登録されている期間において AWB 等単位での管理によるものとする ( 外国貨物のまま在庫管理 第 1 章機用品関係手続 システムを使用して 貨物情報が登録され かつ システム参加保税地域に搬入された貨物のうち 関税法第 23 条第 1 項 ( 船用品又は機用品の積込み等 ) に規定する積込申告の対象となる関税法第 2 条第 1 項第 10 号 ( 定義 ) に規定する機用品 ( 以下 機用品 という ) に係る手続を行う場合は この章の定めるところによる 第 1 節機用品の管理 システムを使用した機用品の取扱い及び機用品の管理は

More information

3001-12-1 3001-12-2 yyyy/mm/dd HH:mm 1 / 2 S****** 帳票タイトル ( 輸出申告控 ( 大額 ))******E 代表統番 申告種別 区分 あて先税関 提出先 申告年月日 申告番号 XXXE X X X X [ X ] XXX E XXXXXXXXXE XE yyyy/mm/dd XXX XXXX XX1E 申告条件 [ X ] 搬入

More information

Microsoft PowerPoint - †i”‚Š¿-5†j”wŁW…J…‰…e.ppt

Microsoft PowerPoint - †i”‚Š¿-5†j”wŁW…J…‰…e.ppt 資料 5 指標詳細ならびに目標設定等について ( 案 ) 1. 安くて 速いサービスの提供 2. 安全 安心なサービスの提供 3. 投資の有効性 効果的な利用の実現 4. 透明性の高い行政の実現 5. 効率的 効果的な行政への対応 (1-1) 安くて 速いサービスの提供 -1 大水深ターミナル等における寄港船舶の平均平均船型 の概要概要 コンテナ船や貨物船 フェリー RORO 船などの大型化などに対応した物流ターミナルの整備により

More information

netNACCS端末追加

netNACCS端末追加 netnaccs 端末の追加申込 注意 netnaccs 端末 ( パソコン ) の入替は デジタル証明書再発行で対応可能です 詳細な入替手順は NACCS 掲示板掲載資料を参照してください トップページ > ピックアップメニュー >netnaccs 端末 ( パソコン ) 入替方法 ~ 申込から利用開始までの流れ ~ お客様 NACCS センター 1. 変更申込 現状の契約内容を確認した後 画面に従ってお申込み下さい

More information

第 11 回 海 上 合 同 WG 資 料 2 Ⅱ サブWG 検 討 結 果 1: 輸 出 関 連 業 務 (/EIR) 及 び インボイス 業 務 ()の 改 善 ( 中 間 報 告 ) 2014 年 11 月 14 日 輸 出 入 港 湾 関 連 情 報 処 理 センター 株 式 会 社 1-1. 関 連 サブWGにおける 検 討 結 果 関 連 サブWGについては 平 成 26 年 8 月

More information

た指定地外貨物検査許可書を添付する 4. 指定地外貨物検査許可申請 業務 (AEC) が登録済みで 指定地外貨物検査許可手数料がMPN 納付済みの場合 (1) NACCSから配信された指定地外貨物検査許可申請控情報 2 通 ( 原本用 許可書用 ) に申請者印を押印の上 指定地外貨物検査許可手数料を

た指定地外貨物検査許可書を添付する 4. 指定地外貨物検査許可申請 業務 (AEC) が登録済みで 指定地外貨物検査許可手数料がMPN 納付済みの場合 (1) NACCSから配信された指定地外貨物検査許可申請控情報 2 通 ( 原本用 許可書用 ) に申請者印を押印の上 指定地外貨物検査許可手数料を た指定地外貨物検査許可書を添付する 4. 指定地外貨物検査許可申請 業務 (AEC) が登録済みで 指定地外貨物検査許可手数料がMPN 納付済みの場合 (1) NACCSから配信された指定地外貨物検査許可申請控情報 2 通 ( 原本用 許可書用 ) に申請者印を押印の上 指定地外貨物検査許可手数料を MPN 納付で納付した際に出力された利用明細票等を添付して税関へ提出する (2) 指定地外貨物検査許可申請が許可された貨物の通関手続を行う場合は

More information

項目名 ( 入力画面 ) 変更識別コード ( 変更識別 * 欄 ) ( 注 ) 内容次の区分に応じたコードを必須入力する 区分コード船 ( 機 ) 名変更 S 数量等変更 N 変更理由コード変更理由を変更理由コード ( 輸出許可後訂正理由 )( 業務コー ( 変更理由* 欄) ド集 参照 ) で必須

項目名 ( 入力画面 ) 変更識別コード ( 変更識別 * 欄 ) ( 注 ) 内容次の区分に応じたコードを必須入力する 区分コード船 ( 機 ) 名変更 S 数量等変更 N 変更理由コード変更理由を変更理由コード ( 輸出許可後訂正理由 )( 業務コー ( 変更理由* 欄) ド集 参照 ) で必須 第 5 節輸出等許可内容変更申請手続 システムを使用して 輸出許可 積戻し許可又は展示等積戻し許可 ( 以下この節において 輸出等許可 といい 特定輸出申告の許可 特定委託輸出申告の許可 特定製造貨物輸出申告の許可及び別送品輸出申告の許可を除く ) の内容に係る変更を申請する場合は この節の定めるところによる なお 特定輸出申告の許可 特定委託輸出申告の許可 特定製造貨物輸出申告の許可及び別送品輸出申告の許可の内容に係る変更を申請する場合の手続きは

More information

1. 制度の導入背景について 問 1-1. 出港前報告制度を導入する理由は何か 答 1-1. 我が国の国際物流におけるセキュリティレベルを国際標準にあわせ テロ行為や国際組織犯罪を未然に防止するため 税関において より早い段階で海上コンテナー貨物に関する詳細な情報を入手することにより これまで以上に

1. 制度の導入背景について 問 1-1. 出港前報告制度を導入する理由は何か 答 1-1. 我が国の国際物流におけるセキュリティレベルを国際標準にあわせ テロ行為や国際組織犯罪を未然に防止するため 税関において より早い段階で海上コンテナー貨物に関する詳細な情報を入手することにより これまで以上に 平成 26 年 3 月から運用を開始している出港前報告制度に関して 各種説明会等の場で数多くの質問が寄せられました 今般 主な質問とその回答 (FAQ) を取りまとめましたので 本制度の内容を関係事業者の皆様方に十分ご理解いただけるよう情報提供します 質問は下記の項目に分類しておりますので 該当のページをご参照ください 1. 制度の導入背景について 2ページ 2. 報告対象貨物について 3ページ 3.

More information

Slide 1

Slide 1 ASW 及び NSW の国内運営委員会税務総局 ナショナルシングルウィンドウ及び ASEAN シングルウィンドウの実施 税関情報技術 統計局 1 内容 ナショナルシングルウィンドウ及び ASEAN シングルウィンドウ (NSW 及び ASW) NSW 及び ASW の実施結果 2016 年 ~2020 年の実施計画及び手順 Q&A 2 内容 1 NSW 及び ASW についての概要 3 NSW 及び

More information

ログイン 以下 i-will のログイン手順です OCS ウェブサイト ( を開いてください トップページの i-will をクリックしてください 2

ログイン 以下 i-will のログイン手順です OCS ウェブサイト (  を開いてください トップページの i-will をクリックしてください 2 かんたんガイド この度は OCS WEB シッピングシステム i-will をご利用いただきありがとうございます i-will はお客様のパソコンでお荷物の発送準備 情報管理などを簡単におこなっていただけるシステムです 本資料ではログインと発送準備機能の手順を説明いたします その他の機能につきましては i-will トップページの右上にございます FAQ ご利用ガイド 内に FAQ とマニュアルが掲載されておりますのでこちらから確認してください

More information

<タイトル>

<タイトル> 第 6 次 NACCS 業務資料 関税割当制度適用輸入申告における残数量等管理業務 平成 29 年度プログラム変更による改訂版 輸出入 港湾関連情報処理センター株式会社 平成平成 2530 年年 9 月更新 3 月 目次 1 残数量等管理業務 この資料について P2 関税割当制度適用輸入申告における残数量等管理業務の概要 P3 関税割当証明書業務フロー P4 システムにおける残数量等管理業務の流れ

More information

大阪 SAILING SCHEDULE 24-Oct-13 FOR HONG KONG( 香港 ) VESSEL NAME VoyNo. CFS CUT 大阪発 香港着 MOL EMPIRE K /22 10/24-24 木 10/27 日 OOCL ZHOUSHAN O 118S

大阪 SAILING SCHEDULE 24-Oct-13 FOR HONG KONG( 香港 ) VESSEL NAME VoyNo. CFS CUT 大阪発 香港着 MOL EMPIRE K /22 10/24-24 木 10/27 日 OOCL ZHOUSHAN O 118S FOR HONG KONG( 香港 ) 発 香港着 MOL EMPIRE K 80058 10/22 10/24-24 木 10/27 日 OOCL ZHOUSHAN O 118S 10/24 10/27-27 日 木 MOL EMISSARY K 80059 10/29-31 木 11/03 日 OOCL BUSAN O 067S 11/02-02 土 11/06 水 MOL EMERALD K

More information

ットワーク構築の観点等を盛り込み, 太平洋側港湾の代替機能の確保, 及び, 防災機能の確保についても併せて求められることとなった. 表 -2 日本海側拠点港計画書記載項目 ( 国際海上コンテナ, 国際フェリー 国際 RORO 船 ) (2) 目的と目標日本海側拠点港の募集にあたり, 日本海側港湾のあ

ットワーク構築の観点等を盛り込み, 太平洋側港湾の代替機能の確保, 及び, 防災機能の確保についても併せて求められることとなった. 表 -2 日本海側拠点港計画書記載項目 ( 国際海上コンテナ, 国際フェリー 国際 RORO 船 ) (2) 目的と目標日本海側拠点港の募集にあたり, 日本海側港湾のあ 日本海側拠点港の形成に向けた計画実現方策についてーコンテナ物流情報サービスを事例としてー 齋藤輝彦 1 大谷琢磨 2 一木慎太朗 2 2 中村昂雅 1 港湾空港部港湾物流企画室 ( 950-8801 新潟県新潟市中央区美咲町 1-1-1) 2 港湾空港部港湾計画課 ( 950-8801 新潟県新潟市中央区美咲町 1-1-1) 2011 年 11 月に国土交通省において, 対岸諸国の経済発展を我が国の成長に取り込み,

More information

1. 関税法違反等の状況覚醒剤の国内押収量全体に占める密輸押収量の割合 ( 平成 20~24 年累計 ) 関税法違反事件輸入事後調査実績 1,900kg 密輸押収量分 96% ( 注 )1. 密輸押収量には 税関が摘発した密輸事件に係る押収量の他 警察等他機関が摘発した事件で税関が当該事件に関与した

1. 関税法違反等の状況覚醒剤の国内押収量全体に占める密輸押収量の割合 ( 平成 20~24 年累計 ) 関税法違反事件輸入事後調査実績 1,900kg 密輸押収量分 96% ( 注 )1. 密輸押収量には 税関が摘発した密輸事件に係る押収量の他 警察等他機関が摘発した事件で税関が当該事件に関与した AEO 制度について 1. 関税法違反等の状況 1 2.AEO の最新状況 4 3. 特例輸入者のベネフィット 7 平成 26 年 12 月 5 日 AEO セミナー 東京税関総括認定事業者管理官 1. 関税法違反等の状況覚醒剤の国内押収量全体に占める密輸押収量の割合 ( 平成 20~24 年累計 ) 関税法違反事件輸入事後調査実績 1,900kg 密輸押収量分 96% ( 注 )1. 密輸押収量には

More information

netNACCS端末追加

netNACCS端末追加 手順 4 netnaccs 端末の追加申込 注意 netnaccs 端末 ( パソコン ) の入替は デジタル証明書再発行で対応可能です 詳細な入替手順は NACCS 掲示板掲載資料を参照してください トップページ > ピックアップメニュー >netnaccs 端末 ( パソコン ) 入替方法 ~ 申込から利用開始までの流れ ~ お客様 NACCS センター 1. 変更申込 現状の契約内容を確認した後

More information

Microsoft Word - タイ03第3章.doc

Microsoft Word - タイ03第3章.doc 第 3 章 日タイ間国際輸送関連業務 本章のポイント 貨物を通関し航空機や船舶に搭載する業務は 実際には第 2 章で述べたような業者が行う 本章では 流通コストの削減を念頭に 国際物流に関わる業務について 以下の 3 つでまとめている Ⅰ. 輸出入手段 港湾の検討 Ⅱ. 船積手続 Ⅲ. 国際輸送運賃の仕組み Ⅰ. 輸出入手段 港湾の検討ここでは 日本全国の港湾 空港からタイ向けの海運 航空サービスの情報を提供している

More information

米国官報 ACAS 199 CFR b 節航空貨物事前スクリーニング ACAS ( 仮訳 ) (a) 一般要件 2002 年の貿易法 (19.U.S.C 2071 注 ) 343 (a) 節の改正により 海外からの商用貨物を積み 節で入国報告を求められる全ての航空機は 12

米国官報 ACAS 199 CFR b 節航空貨物事前スクリーニング ACAS ( 仮訳 ) (a) 一般要件 2002 年の貿易法 (19.U.S.C 2071 注 ) 343 (a) 節の改正により 海外からの商用貨物を積み 節で入国報告を求められる全ての航空機は 12 米国官報 ACAS 199 CFR 122.48b 節航空貨物事前スクリーニング ACAS ( 仮訳 ) (a) 一般要件 2002 年の貿易法 (19.U.S.C 2071 注 ) 343 (a) 節の改正により 海外からの商用貨物を積み 122.41 節で入国報告を求められる全ての航空機は 122.48a 節で定める事前申告要求に加え 米国 CBP は本節の (c) 項で規定されている到着便の航空会社及び

More information

総合行政ネットワーク-9.indd

総合行政ネットワーク-9.indd 今回は eltax( エルタックス ) の概要や国税連携等における LGWAN 利用などについて説明します 1 eltax( エルタックス ) 1 とは 地方税ポータルシステムの呼称で 地方税における手続きを ネットワークを利用して電子的に行うシステムで 全地方公共団体を会員とする社団法人地方税電子化協議会が運営しています これまで地方税の申告 申請 納税など ( 以下 電子申告サービス という )

More information

NACCS をはじめてご利用される方 1. 仮アカウントの発行 NACCS をはじめてご利用される方 NACCS をはじめてご利用される場合または事業所追加の申込をされる場合は 仮アカウントの発行から新 規の利用申込を行います ご利用いただける手続きはログイン画面から始めます NACCS のご利用開

NACCS をはじめてご利用される方 1. 仮アカウントの発行 NACCS をはじめてご利用される方 NACCS をはじめてご利用される場合または事業所追加の申込をされる場合は 仮アカウントの発行から新 規の利用申込を行います ご利用いただける手続きはログイン画面から始めます NACCS のご利用開 . 仮アカウントの発行 NACCS をはじめてご利用される場合または事業所追加の申込をされる場合は 仮アカウントの発行から新 規の利用申込を行います ご利用いただける手続きはログイン画面から始めます NACCS のご利用開始までは 新規の利用申込の後 継続して システム設定の申込 を行う必要があります 継続の手続きについては 利用開始までのガイダンス (P9) をご参照ください ログイン画面 ログインのリンク

More information

Microsoft Word - manual-4

Microsoft Word - manual-4 だいしん外為 Web サービス 操作マニュアル 第.0 版 大阪信用金庫 目次 目次 3 概要... 4 操作手順... 5. 送金依頼 ( 画面入力 )... 5. 作成中取引の修正 削除....3 取引照会... 3.4 承認待ち取引の引戻し... 6 3 . 概要 概要 海外への送金依頼やご依頼内容 取引状況の照会などを行うことができます 新規の取引を 件ごと個別に依頼できます >>>>> P.5

More information

2 修正対象出力情報一覧 < 帳票および呼出結果 照会結果画面の修正が必要な業務 ( 輸入 )> NO 出力情報コード 出力情報名 出力業務 備考 1 *SCMF01 処理結果通知 CMF01 2 *SCMF02 処理結果通知 CMF02 3 *SCMF11 処理結果通知 CMF11 4 *SCMF

2 修正対象出力情報一覧 < 帳票および呼出結果 照会結果画面の修正が必要な業務 ( 輸入 )> NO 出力情報コード 出力情報名 出力業務 備考 1 *SCMF01 処理結果通知 CMF01 2 *SCMF02 処理結果通知 CMF02 3 *SCMF11 処理結果通知 CMF11 4 *SCMF 1 修正対象入力画面一覧 < 入力画面の修正が必要な業務 ( 輸入 )> 1 AMR 出港前報告 2 CMR 出港前報告訂正 3 AHR 出港前報告 ( ハウスB/L) 4 CHR 出港前報告訂正 ( ハウスB/L) 5 MFR 積荷目録情報登録 6 CMF01 積荷目録情報訂正 ( 積荷目録提出業務前 ) 7 CMF02 積荷目録情報訂正 ( 積荷目録提出業務後 ) 8 CYD システム外 CY

More information

<タイトル>

<タイトル> NACCS 研修会 輸出入 港湾関連情報処理センター株式会社 平成 24 年度版 1 目次 NACCS の概要 NACCSの概要システム処理の概要システム処理率の推移システム処理の効果 NACCS 導入のメリット 輸入貨物業務 貨物情報を基本とした輸入貨物処理輸入申告訂正業務の流れ MHA( 見本持出許可申請 ) MHO( 見本持出確認登録 ) 輸出貨物業務 貨物情報を基本とした輸出貨物処理参考 :Sea-NACCSからの輸出貨物の移送について輸出申告訂正業務の流れ

More information

目次 はじめに 1 担保について 2 1 担保情報の登録と担保提供書の提出 担保情報の登録 担保の管理機能 新規担保の申請 ( 担保提供書情報の入力 ) 金銭 ( 根保証 ) の場合 保証書 ( 根保証 ) の場合

目次 はじめに 1 担保について 2 1 担保情報の登録と担保提供書の提出 担保情報の登録 担保の管理機能 新規担保の申請 ( 担保提供書情報の入力 ) 金銭 ( 根保証 ) の場合 保証書 ( 根保証 ) の場合 資料 8 独立行政法人農畜産業振興機構売買用 Web サイト操作マニュアル 担保編 平成 30 年 7 月 目次 はじめに 1 担保について 2 1 担保情報の登録と担保提供書の提出 3 1.1 担保情報の登録 3 1.1.1 担保の管理機能 3 1.1.2 新規担保の申請 ( 担保提供書情報の入力 ) 4 1.1.2.1 金銭 ( 根保証 ) の場合 5 1.1.2.2 保証書 ( 根保証 ) の場合

More information

Sea-NACCS 利用者研修 【通関編】

Sea-NACCS 利用者研修 【通関編】 第 18 回海上合同 WG 資料 5 Ⅴ 第 17 回 WG の意見等報告 平成 27 年 8 月 5 日 輸出入 港湾関連情報処理センター株式会社 1. 第 17 回 WG における意見等報告 ( 海上 )-1 損害保険業務のシステム化 前回 提出した ひとつの包括保険番号が一般輸入と特例輸入の両方の輸出入コードに適用出来るようにしていただきたい 旨の要望に対する回答であるが 以下の 2

More information

第14回税制調査会 総務省説明資料(・地方税務手続の電子化等2・個人住民税2)

第14回税制調査会 総務省説明資料(・地方税務手続の電子化等2・個人住民税2) 平 29. 11. 1 総 1 4-3 説明資料 地方税務手続の電子化等 2 個人住民税 2 平成 29 年 11 月 1 日 ( 水 ) 総務省 目 次 1. 前回までの総会でいただいた主なご意見 1 2. 補足説明 4 1 1. 前回までの総会でいただいた 主なご意見 2 前回までの総会でいただいた主なご意見 ( 地方税関係 )1 納税環境の整備について 情報通信技術を活用して国民が納税しやすい仕組みを構築することが大事ではないか

More information

3. 電文方式と構造

3. 電文方式と構造 3. 電文方式と構造 3. 電文方式と構造 NACCS では NACCS EDI 標準の電文 (NACCS EDI 電文 ) MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions) 形式の電文 (EDIFACT 電文及び添付ファイル電文 ) XML 形式電文の 3 種類の電文を利用する NACCS EDI 電文は 業務仕様書にて規定されたすべての業務及び管理資料に対応している

More information

スライド タイトルなし

スライド タイトルなし 自動車検査登録情報提供サービスのイメージ 自検協が登録としてに提供するサービスを 自動車検査登録情報提供サービス といい の接続形態毎に 閲覧 と 情報提供 に分かれ 情報提供 は目的毎にさらに 4 つの個別サービスに分かれます 閲覧 ブラウザ インターネット 自検協 が選択 情報提供 システム インターネット専用線 IP-VPN 等 媒体 のシステム (MOTAS) 提供するサービス ( メニュー

More information

入力項目 必須 任意 入力形式桁数入力内容 決済方法情報 15 決済方法 必須 選択 16 金額 必須 半角数字 予約番号 半角英数記号 5 決済方法をプルダウンから選択してください 1 直物 ( スポット ): ご依頼日当日の為替レートでお支払いします 2 為替予約 : ご成約済みの為

入力項目 必須 任意 入力形式桁数入力内容 決済方法情報 15 決済方法 必須 選択 16 金額 必須 半角数字 予約番号 半角英数記号 5 決済方法をプルダウンから選択してください 1 直物 ( スポット ): ご依頼日当日の為替レートでお支払いします 2 為替予約 : ご成約済みの為 被仕向送金オンラインマニュアル 1.1 到着案内 入金依頼 [ 画面入力 ] 1.2 作成中取引の修正 削除 1.3 取引照会 1.4 承認待ち取引の引戻し 1.5 被仕向送金照会 1.1 到着案内 入金依頼 [ 画面入力 ] 当行より到着案内済みの送金取引について 入金依頼ができます また 到着案内のご連絡はメールでお知らせします 入力項目詳細 入力項目 必須任意 入力形式 桁数 入力内容 基本情報

More information

<4D F736F F F696E74202D E9197BF817A92CA8AD68AD68C578F9197DE82CC93648EA593498B4C985E82C982E682E992F18F6F82C982C

<4D F736F F F696E74202D E9197BF817A92CA8AD68AD68C578F9197DE82CC93648EA593498B4C985E82C982E682E992F18F6F82C982C 通関関係書類の電磁的記録による提出について 平成 25 年 7 月財務省関税局業務課 書1. 通関関係書類の PDF 等の電磁的記録による提出の概要 輸出入者 ( 通関業者 ) 関関係類1. 電磁的記録による提出のイメージ 通1. 輸出入申告 (NACCS) 2. 申告添付登録業務 (MSX) 税関 3. 輸出入の許可 (NACCS) 2. 業務フローイメージ 輸出入者 NACCS IDA(EDA)

More information

<4D F736F F F696E74202D208E9197BF D918DDB8D7393AE8B4B94CD>

<4D F736F F F696E74202D208E9197BF D918DDB8D7393AE8B4B94CD> 別紙 5 IMO/ILO/UNECE 貨物輸送ユニット の収納のための行動規範 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 現行ガイドラインの概要 概要 1997 年にIMO/ILO/UNECEにより策定され コンテナ運送中の事故を防止するため 具体的な貨物の収納及び固縛方法等が記述されたもの SOLAS 条約においては コンテナ内の積み付けを適切に実施するための参照ガイドラインとして紹介

More information

次期港湾サブシステムのご提案

次期港湾サブシステムのご提案 第 11 回合同 WG 資料 4 Ⅳ サブ WG 検討結果 3: 次期 ACL 業務 2014 年 11 月 14 日 輸出入 港湾関連情報処理センター株式会社 ACL 業務のこれまでの経緯 1999 年 2010 年 2012 年 2017 年 SeaNACCS 更改 ( 第 2 次 ) Sea NACCS 更改 ( 第 3 次 ) NACCS 更改 ( 第 6 次 ) 船積確認事項登録 ( コンテナ船用

More information

国税電子申告 納税システムの利用について 国税の申告 申請 届出 納税等をインターネット経由で行えるシステム (ID PW) 平成 16 年 6 月から全国で利用可能 押印に代え電子署名 利用促進のため 税理士が代理送信する場合の本人電子署名省略 医療費領収書等の添付省略 添付書類のイメージデータに

国税電子申告 納税システムの利用について 国税の申告 申請 届出 納税等をインターネット経由で行えるシステム (ID PW) 平成 16 年 6 月から全国で利用可能 押印に代え電子署名 利用促進のため 税理士が代理送信する場合の本人電子署名省略 医療費領収書等の添付省略 添付書類のイメージデータに 財務省 資料 1 財務省におけるデジタル ガバメント の推進に向けた取組 平成 29 年 11 月 財務省 国税電子申告 納税システムの利用について 国税の申告 申請 届出 納税等をインターネット経由で行えるシステム (ID PW) 平成 16 年 6 月から全国で利用可能 押印に代え電子署名 利用促進のため 税理士が代理送信する場合の本人電子署名省略 医療費領収書等の添付省略 添付書類のイメージデータによる提出等を可能化

More information

1. 業務概要 保税蔵置場に蔵置されている貨物に対して改装 仕分けまたはスプリット情報仕分け ( 以下 情報仕分 けという ) を行う 本業務を行った場合は 取扱保税蔵置場の管理者により 貨物取扱確認登録 ( 改装 仕分 )(CFS) 業 務が必要となる なお 他所蔵置場所に蔵置されている貨物に対し

1. 業務概要 保税蔵置場に蔵置されている貨物に対して改装 仕分けまたはスプリット情報仕分け ( 以下 情報仕分 けという ) を行う 本業務を行った場合は 取扱保税蔵置場の管理者により 貨物取扱確認登録 ( 改装 仕分 )(CFS) 業 務が必要となる なお 他所蔵置場所に蔵置されている貨物に対し 4528. 貨物取扱登録 ( 改装 仕分 ) 業務コード CHS 業務名 貨物取扱登録 ( 改装 仕分 ) 呼出し CHS01 貨物取扱登録 ( 改装 仕分 ) 1. 業務概要 保税蔵置場に蔵置されている貨物に対して改装 仕分けまたはスプリット情報仕分け ( 以下 情報仕分 けという ) を行う 本業務を行った場合は 取扱保税蔵置場の管理者により 貨物取扱確認登録 ( 改装 仕分 )(CFS) 業

More information

表紙-裏表紙-低

表紙-裏表紙-低 Port of Sakata 2015 酒田港の輸出入の多くは 中国 オーストラリアなどからの石炭等のバルク貨物の輸入が多くの割合を占める一方 コンテナ貨物においてはサニタリー関連貨物の輸出や食料 製材の輸入などで世界の各港と結ばれています コンテナクレーン SINOKOR TIANJIN( 長錦商船 ( 株 )) SUNNY LINDEN( 高麗海運 ( 株 )) 工業塩 材木 スクラップ この航路は

More information

11. 特定輸出申告制度の活用 (1) 全所工場 / 全製品で特定輸出申告を行う税関承認を取得 2007 年 4 月 輸出入管理委員会立上げ 2007 年 8 月 トラクタ / エンジンの主力輸出拠点である筑波工場での 承認取得準備開始 2008 年 1 月機械メーカーとして初めて特定輸出者の承認

11. 特定輸出申告制度の活用 (1) 全所工場 / 全製品で特定輸出申告を行う税関承認を取得 2007 年 4 月 輸出入管理委員会立上げ 2007 年 8 月 トラクタ / エンジンの主力輸出拠点である筑波工場での 承認取得準備開始 2008 年 1 月機械メーカーとして初めて特定輸出者の承認 AEO(Authorized Economic Operator) への取り組みと 物流改善 15 11. 特定輸出申告制度の活用 (1) 全所工場 / 全製品で特定輸出申告を行う税関承認を取得 2007 年 4 月 輸出入管理委員会立上げ 2007 年 8 月 トラクタ / エンジンの主力輸出拠点である筑波工場での 承認取得準備開始 2008 年 1 月機械メーカーとして初めて特定輸出者の承認 2008

More information

4. 仕向送金 2. 外為トップ画面 4. 仕向送金 42

4. 仕向送金 2. 外為トップ画面 4. 仕向送金 42 . 外為トップ画面 4 . 概要 概要 海外への送金依頼やご依頼内容 取引状況の照会などを行うことができます 新規の取引を 件ごと個別に依頼できます >>>>> P.44 参照依頼した取引はテンプレートとして登録することができます 利用頻度の高い取引はテンプレート登録しておくとです >>>>> P.58 参照テンプレート登録した依頼内容は 次回以降の依頼時に読み込むことで 入力の手間を省くことができます

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 名古屋税関保税会保税事務研修会 ( 役員対象 ) 資料 保税蔵置場の管理について 平成 27 年 4 月 名古屋税関監視部保税検査第 1 部門 目次 1. 保税業務検査について 1~3 2. 平成 26 年保税業務検査状況 4~7 3. 記帳義務 4. 非違事例 5. 非違発生の原因 8 9~13 14 6. 非違対策 15~17 法令に定められた義務規定 許可条件の遵守状況及び履行状況 貨物管理に関する社内管理規定

More information

目次 1. 大阪港の概要 1 大阪港の概要 大阪港の位置 大阪港の取扱貨物量 外貿コンテナ貨物の取扱状況 大阪港の再編計画 2. 対象事業の概要 5 整備目的 事業の主な経緯 整備対象施設の概要 事後評価に至る経緯 3. 費用対効果分析 7 便益項目の抽出 需要の推計 便益計測 荷主の輸送コストの削

目次 1. 大阪港の概要 1 大阪港の概要 大阪港の位置 大阪港の取扱貨物量 外貿コンテナ貨物の取扱状況 大阪港の再編計画 2. 対象事業の概要 5 整備目的 事業の主な経緯 整備対象施設の概要 事後評価に至る経緯 3. 費用対効果分析 7 便益項目の抽出 需要の推計 便益計測 荷主の輸送コストの削 No.7 近畿地方整備局事業評価監視委員会 ( 平成 20 年度第 4 回 ) 大阪港北港南地区国際海上コンテナターミナル整備事業 平成 21 年 2 月 3 日 近畿地方整備局 目次 1. 大阪港の概要 1 大阪港の概要 大阪港の位置 大阪港の取扱貨物量 外貿コンテナ貨物の取扱状況 大阪港の再編計画 2. 対象事業の概要 5 整備目的 事業の主な経緯 整備対象施設の概要 事後評価に至る経緯 3.

More information

Microsoft PowerPoint - 【事前配布】論点(都道府県).pptx

Microsoft PowerPoint - 【事前配布】論点(都道府県).pptx 資料 2 番号制度導入に伴う 税務システムの改修に係る論点 番号利用の論点 都道府県 市町村共通 マイナンバー 法人番号 の取得 管理については 各地方団体の税基幹システム ( データベース ) の改修が必要となるが ガイドラインでは 税宛名システムの改修を中心に扱うこととしてよいか ( 既存の識別番号を紐付けて管理すれば 各税目ごとのデータについても 番号 による管理が可能 ) 帳票への マイナンバー

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション Vol.1.4 URL https://www.shikaku-j-credit.jp/jcw/index.html 平成 28 年 3 月 申込責任者 登録情報管理 受講 受験申込 受講者管理 受験者管理 合格者管理 修了 合格通知印刷 各種届出書 お知らせ閲覧 書籍購入 JCA 資格 NET の利用者別の主な機能 申込責任者情報の新規登録及び確認 訂正 申込情報の入力 確認及び締切前の変更 受講

More information

中小法人の地方法人二税の eltax の利用率 70% 以上という目標達成に向けて 下記の eltax の使い勝手改善等の取組を進めるとともに 地方団体の協力を得つつ 利用勧奨や広報 周知等 eltax の普及に向けた取組を一層進める また 中小法人の地方法人二税の eltax の利用率の推移等を踏

中小法人の地方法人二税の eltax の利用率 70% 以上という目標達成に向けて 下記の eltax の使い勝手改善等の取組を進めるとともに 地方団体の協力を得つつ 利用勧奨や広報 周知等 eltax の普及に向けた取組を一層進める また 中小法人の地方法人二税の eltax の利用率の推移等を踏 行政手続コスト 削減のための基本計画 省庁名重点分野名 総務省地方税 1 手続の概要及び電子化の状況 1 手続の概要地方税に関する手続については 地方税法において規定されるとともに各地方団体が条例で定めており これらの規定等に基づき 納税義務者等は 申告 納付 申請 届出等の各行為を行う必要がある 2 電子化の状況法人住民税 法人事業税 ( 地方法人二税 ) 等の地方税の申告については 全地方団体に対して

More information

Microsoft Word - 説明事項_1_-0 表紙.docx

Microsoft Word - 説明事項_1_-0 表紙.docx 第 4 回情報処理運営協議会参考資料 1 NACCS を巡る動きについて 1 新規事業等への取組み状況について 2 NACCS と関連省庁システム等の統合について 3 リアルタイム口座振替について別紙 P1 P2 P3 1~4 1. 新規事業等への取組み状況について (1) 国内対応 1 コンテナヤード搬出入業務 及び SeaWaybill 関連業務 のシステム化 NACCS センターにおきましては

More information

はじめに 本説明書は インターネット伝送をご利用のお客さま向けに 基本的な操作手順をご確認いただくための資料です 詳細な操作手順については ご利用の際にお渡ししました インターネット伝送操作説明書 をご覧ください なお 画面操作に関するお問い合わせはインターネット伝送サポートセンターへご連絡ください

はじめに 本説明書は インターネット伝送をご利用のお客さま向けに 基本的な操作手順をご確認いただくための資料です 詳細な操作手順については ご利用の際にお渡ししました インターネット伝送操作説明書 をご覧ください なお 画面操作に関するお問い合わせはインターネット伝送サポートセンターへご連絡ください インターネット伝送操作説明書 ( 簡易版 ) 第 8 版 ブラウザ受付方式 はじめに 本説明書は インターネット伝送をご利用のお客さま向けに 基本的な操作手順をご確認いただくための資料です 詳細な操作手順については ご利用の際にお渡ししました インターネット伝送操作説明書 をご覧ください なお 画面操作に関するお問い合わせはインターネット伝送サポートセンターへご連絡ください インターネット伝送専用サイトの画面操作に関するお問い合わせ先

More information

パンフレット

パンフレット Mizushima Port International Logistics Center Co.,Ltd. ACCESS 2 Mizushima Port International Logistics Center Co.,Ltd. COMPANY PROFILE 会社概要 ( 平成 30 年 7 月現在 ) 設立年月日 平成 13 年 6 月 13 日 港湾運営会社指定年月日 平成 26

More information

日本→米国NVOCC、日立物流がトップ10入りLogistics Today|国内最大の物流ニュースサイト

日本→米国NVOCC、日立物流がトップ10入りLogistics Today|国内最大の物流ニュースサイト 米国ゼポ調べ 1-3 月の日本発米国向け船社 NVOCC ランキング日本 米国 NVOCC 日立物流がトップ 10 入り Edited By Today On 2014/05/09 米国調査会社のゼポ ( ミネアポリス ) は 9 日 日本発の米国向け海上コンテナ輸送の船社と NVOCC 取扱シェアランキ ングを発表した 4 月 7 日付で更新した米国税関 (ACEB/L 統計 ) データを基に 1-3

More information

1. 業務概要 貨物情報登録済の貨物に対して システムを介さずに行われた税関手続きについて 税関が許可 承認等 を行った旨を登録する また システムで行われた以下の税関手続き ( 以下 輸出申告等 という 貨物が搬入前 ( 本船 ふ中 扱い貨物の場合は 船舶 はしけ等への積込前 ) に行われた輸出申

1. 業務概要 貨物情報登録済の貨物に対して システムを介さずに行われた税関手続きについて 税関が許可 承認等 を行った旨を登録する また システムで行われた以下の税関手続き ( 以下 輸出申告等 という 貨物が搬入前 ( 本船 ふ中 扱い貨物の場合は 船舶 はしけ等への積込前 ) に行われた輸出申 [ 参考 ] 3012. 許可 承認等情報登録 ( 輸出通関 ) 業務コード 業務名 PAE 許可 承認等情報登録 ( 輸出通関 ) 1. 業務概要 貨物情報登録済の貨物に対して システムを介さずに行われた税関手続きについて 税関が許可 承認等 を行った旨を登録する また システムで行われた以下の税関手続き ( 以下 輸出申告等 という 貨物が搬入前 ( 本船 ふ中 扱い貨物の場合は 船舶 はしけ等への積込前

More information

ACL 入力の注意事項

ACL 入力の注意事項 項目名 送信期限は CY, CFS CUT 日の 16 時半まで 処理区分送信後の訂正 取消しは CUT 日の 16 時半までは再送可 ( 再送後 B/L 作成代理店へご連絡ください ) ( 新規登録 訂正 取消し ) それ以降の訂正 取消しは CUT 日中は B/L 作成代理店へ 翌日以降は 発行地へご連絡下さい ( 要 L/G) ご連絡のない訂正は B/L に反映されませんのでご注意ください 積載予定船舶下記船舶

More information

輸出入共通関連

輸出入共通関連 NACCS 業務講習会資料 当初輸入申告情報呼出し業務 輸出入 港湾関連情報処理センター株式会社 平成 25 年 10 月現在 目次 2 当初輸入申告情報呼出し業務について 当初輸入申告情報呼出し業務とは 当初輸入申告情報呼出し業務フロー DLI01 当初輸入申告情報呼出し ( 蔵出輸入申告等 ) DLI02 当初輸入申告情報呼出し ( 修正申告 ) DLI03 当初輸入申告情報呼出し ( 関税等更正請求

More information

(案

(案 平成 29 年 1 月 26 日 ターミナルご利用者各位 名古屋港運協会名古屋コンテナー委員会ターミナル部会 消防法該当輸出危険物コンテナーの CY への 事前搬入 ( 仮貯蔵 ) のご利用案内 拝啓 時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます 平素は当部会の運営にご協力いただき厚く御礼申し上げます さて 名古屋港のCYでは消防法該当危険物コンテナーは関係官庁から許可を受けた限られた仮貯蔵所にて一定の基準の下

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 三国間取引の実務とその注意点 ~ 中国 ASEAN の生産拠点を見据えて ~ 2014 年 2 月版 芳賀淳 1 目次 1. 三国間取引とは? 2. 輸送時の留意事項 3. 三国間取引 ( 仲介貿易 ) とFTA 4. 質疑応答 2 1-1 三国間取引 ( 仲介貿易 ) とは 仲介者 (SP) 出発地 (TH) 仕入先物流 ( 直送 ) 到着地 (ID) 仕向先 1. 仲介者は物流と書類に細心の注意を

More information

事務手数料 レート 500 円 お申込み完了時に会員残高 ( 未使用分 ) より拘束し ご注文の受取可能期間の受付最終日に徴収いたします ご注文受付期限経過後の取消及び失効の場合は返金はいたしません 毎営業日の 9 時 30 分 ~10 時 30 分の注文受付停止時間に 本サービスの注文画面に表示す

事務手数料 レート 500 円 お申込み完了時に会員残高 ( 未使用分 ) より拘束し ご注文の受取可能期間の受付最終日に徴収いたします ご注文受付期限経過後の取消及び失効の場合は返金はいたしません 毎営業日の 9 時 30 分 ~10 時 30 分の注文受付停止時間に 本サービスの注文画面に表示す 外貨両替 受取サービス ( ウォン 元 ) について 平成 27 年 7 月 25 日改訂 外貨両替 受取サービス( ウォン 元 ) ( 以下 当サービス ) は株式会社マネーパートナーズ ( 以下 当社 ) が提供するインターネットによる注文により外貨 ( ウォン 元 ) を受け取ることができるサービスです お客様はパートナーズFX 口座の会員残高 ( 未使用分 ) にある円貨を利用して 受取金額

More information

Microsoft Word - 13.業者用解説書.doc

Microsoft Word - 13.業者用解説書.doc 新しい履行保証制度について ( 解説 ) 平成 14 年 4 月 Ⅰ 新しい履行保証制度の導入について 1. 工事完成保証人制度に代わる新しい履行保証制度の導入 の工事請負契約においては 従来 工事完成保証人制度を採用してきました 平成 13 年 4 月に 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律が施行され 適正化指針により工事完成保証人制度の廃止が打ち出されました 2. 新しい履行保証制度導入の時期

More information

ACL01 入力項目表船会社別個別指示事項 MAERSK LINE / MCC Transport / SAFMARINE 1 / 16 ACL01 入力の注意点 ACL01 入力項目表の 共通指示事項 の要領で入力してください 但し 船会社 NVOCC からの 個別指示事項 がある場合はそちらを優

ACL01 入力項目表船会社別個別指示事項 MAERSK LINE / MCC Transport / SAFMARINE 1 / 16 ACL01 入力の注意点 ACL01 入力項目表の 共通指示事項 の要領で入力してください 但し 船会社 NVOCC からの 個別指示事項 がある場合はそちらを優 ACL01 入力項目表船会社別個別指示事項 MAERSK LINE / MCC Transport / SAFMARINE 1 / 16 ACL01 入力の注意点 ACL01 入力項目表の 共通指示事項 の要領で入力してください 但し 船会社 NVOCC からの 個別指示事項 がある場合はそちらを優先します 画面番号の数字をクリックすると入力画面レイアウトにジャンプします ACL01 船会社別個別指示事項

More information

2.4.4 出港届等 ( 外航 )(WOT) 本業務では 船舶基本情報等事前登録 (WBX) ( 参照 2.2 船舶基本情報等事前登録 ( 外航 )) 業務で登録した情報に基づき 出港情報の登録 ( 以下 出港届等 ( 外航 ) と呼びます) を複数同時に または個別に選択して行うことができます 本

2.4.4 出港届等 ( 外航 )(WOT) 本業務では 船舶基本情報等事前登録 (WBX) ( 参照 2.2 船舶基本情報等事前登録 ( 外航 )) 業務で登録した情報に基づき 出港情報の登録 ( 以下 出港届等 ( 外航 ) と呼びます) を複数同時に または個別に選択して行うことができます 本 2.4.4 出港届等 ( 外航 )(WOT) 本業務では 船舶基本情報等事前登録 (WBX) ( 参照 2.2 船舶基本情報等事前登録 ( 外航 )) 業務で登録した情報に基づき 出港情報の登録 ( 以下 出港届等 ( 外航 ) と呼びます) を複数同時に または個別に選択して行うことができます 本業務では 出港届等 ( 外航 ) を登録 訂正 取消することができます 表 2.4.4-1 申請が可能な書類の種類書類宛先官庁

More information

利用者照会種別分類業務名称条件 船舶代理 店 乗組員情報 旅客情報 船用品情報 申請情報 内航 入港前統一申請 届出者と同一の利用者であること 入港届等 移動届等 出港届等 外航 入港前統一申請 届出者と同一の利用者であること 入港届等 移動届等 出港届等 外航 ( 運航情 入港前統一申請 届出者と

利用者照会種別分類業務名称条件 船舶代理 店 乗組員情報 旅客情報 船用品情報 申請情報 内航 入港前統一申請 届出者と同一の利用者であること 入港届等 移動届等 出港届等 外航 入港前統一申請 届出者と同一の利用者であること 入港届等 移動届等 出港届等 外航 ( 運航情 入港前統一申請 届出者と 2.9 照会 2.9.1 書類状態確認 (WVS) 書類の詳細内容と申請状態を確認することができます 主な機能は以下のとおりです 書類状態を一覧で確認 書類の詳細内容の確認 照会 回答履歴の確認 回答履歴 申請情報の外部ファイル保存 ダウンロード ( 外部ファイル ) 入力者について 入力者は船会社 船舶代理店です 確認できる情報と条件は以下の表のとおりです 表 2.9.1-1 確認できる情報と条件

More information

10 解説 p1 ⑵⑶ ⑷ 11

10 解説 p1 ⑵⑶ ⑷ 11 事業革新設備導入計画 E 申請書テンプレート 霞が関 10 解説 p1 ⑵⑶ ⑷ 11 1 解説 p2 2 () () () () () () () () () () 事業革新設備の要件 解説 p3 ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) 10060 10060 100140 100140 10060 10060 10060 3 解説 p4 () () () () () 特別償却の対象となる設備に係る金額の範囲は?

More information

Microsoft PowerPoint - 電子記録債権によるお支払のご案内(HP)

Microsoft PowerPoint - 電子記録債権によるお支払のご案内(HP) 電子記録債権によるお支払のご案内 業務推進センター 1. はじめに 弊社では 2014 年 6 月より約束手形によるお支払に代わり 電子記録債権によるお支払を開始いたしました お取引先様におかれましては 従来の約束手形相当額のお支払手段として 3 種類の電子記録債権から 1 種類お選び頂きます 弊社にて導入しております電子記録債権は 電子記録債権買取サービス でんさいネット 電手決済サービス の 3

More information

会社案内

会社案内 群馬県太田市 にある内陸の港 太田国際貨物ターミナル 1 太田国際貨物ターミナルの運営者データ 平成29年5月1日現在 運営会社名 株式会社 太田国際貨物ターミナル 略称 OICT オイクト Ota International Cargo Terminal Co.,Ltd 目的 外国貨物の荷役 保管 保税蔵置場の管理 運営 管理事務所等の賃貸 各種許可 保税蔵置場の許可 東京税関 第一種利用運送事業の許可

More information

uVALUEテンプレート《新》

uVALUEテンプレート《新》 株式会社日立ハイテクノロジーズ那珂グループお取引先様向け資料 TWX-21 Web-EDI/BB サービス簡易マニュアル 株式会社日立製作所情報 通信グループ産業 流通システム事業部 TWX-21 センタ Hitachi, Ltd. 2008. All rights reserved. 目次 1. ログイン 2. 発注者から受注者への情報の確認 (1) 新着案件の確認 (2) メッセージ検索 (3)

More information

訂正情報 商品コード : 改訂版日商ビジネス英語検定 3 級公式テキスト 本書の記述において下記のような誤りがありました 訂正してお詫び申し上げます 2018 年 11 月 20 日現在 刷頁訂正箇所訂正前訂正後 本文 1~9 p19 (1)CURRENT DATE: 当日日付 5

訂正情報 商品コード : 改訂版日商ビジネス英語検定 3 級公式テキスト 本書の記述において下記のような誤りがありました 訂正してお詫び申し上げます 2018 年 11 月 20 日現在 刷頁訂正箇所訂正前訂正後 本文 1~9 p19 (1)CURRENT DATE: 当日日付 5 本書の記述において下記のような誤りがありました 訂正してお詫び申し上げます 2018 年 11 月 20 日現在 1~9 p19 (1)CURRENT DATE: 当日日付 5 行目 20XX-7-28 20XX-07-28 1~3 p38 (2)E メールの注意点 1 相手もメールアドレスをもっている必要がある 削除 1~8 p42 1. 省略後 R.S.V.P respondez s il vous

More information