研究成果報告書(基金分)

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2 様式 C-19 F-19 Z-19( 共通 ) 1. 研究開始当初の背景漢方における問診のひとつの情報として 体から発するにおいは重要なシグナルである 皮膚や呼気などから排出される物質の中から 病気を示すにおい物質を特定できれば においセンサーによる非侵襲性の病気診断が可能となる 実際に Novak らの報告では Ⅰ 型糖尿病患者の呼気中の硝酸メチルと血糖値には相関があり 検査法を開発できることが示唆されている (Novak B.J. et al., Proc Natl Acad Sci U S A., 104, 15613, 2007) また最近イヌや線虫がガン患者と健常人を嗅ぎ分けるとの報道がテレビや新聞でも報道され ヒト以外の嗅覚による病気診断の可能性が示唆されている このヒト以外の嗅覚を模倣すれば ヒトでは判断できないガンなどの病気を感知するにおいセンサーを開発することができる しかし ヒトにとってにおいのある物質のみを追求するだけでは ガン患者を識別できる動物の嗅覚の模倣には不十分である なぜなら イヌや線虫の嗅覚受容体は ヒトの約 350 より多い 1200 種以上ある そしてヒトにとって二酸化炭素 (C 2) は無臭であるが ショウジョウバエはこれを忌避物質として感知し マウスは空気中の C 2 レベル (0.038%) に近い濃度を感知できることが報告されているからである (Hu J. et al., Science, 317, 953, 2007) 2. 研究の目的本研究は 動物が病気の患者と健常人を判別する際に指標としているにおい物質は ヒトには無臭であるが 動物ではにおいとして感知する物質であると想定したものである ヒト以外の動物がにおいと感じる物質 による病態の診断を可能とするには 数多くの化学物質からそれらの物質を簡便 迅速に選別することが必要である 従来 におい物質と無臭物質を比較すると 分子量 オクタノール / 水分配係数 蒸気圧や官能基等についてある種の傾向がみられることが知られている そこで におい物質と無臭物質の化学構造の分子記述子について多変量解析を行い ヒトにとってにおい物質と無臭物質のケミカルスペースを構築し この無臭物質のケミカルスペース上から動物のみがにおいと感じる物質を選別することを検討した 一方 病態の診断には病態と関連のある生体成分の測定が必要である しかしヒトの皮膚表面や呼気に放出される化学物質の量は極微量であり その捕集と測定は困難である そこでバイオマーカーの探索を容易にするために 表皮が変形してできる爪には 皮膚表面や汗から放出される臭気成分が高濃度に蓄積されていると考え 爪中の成分を簡便 迅速に分析する方法を検討した 3. 研究の方法 (1) ヒト以外の動物がにおいと感じる物質を迅速 簡便に選別する方法の検討 1 ケミカルスペースの構築 TXNET ( ) PubChem( The Good Scents Company Information System ( 2.html) 日本薬局方及びその他各種データベースから 875 個のヒトにとって 無臭物質 を探し出した またヒトにとって におい物質 は Saito らがにおい物質の分子記述子による神経応答感受性の予測に用いたにおい物質 2683 個 (Saito, et al., Sci Signal, 2, ra9, 2009) の内 SDF ファイルを取得できた 2486 個を利用した 一方 ヒトにとって無臭であるが 動物にとってにおい物質と考えられる化学物質は各種文献検索から得た PubChem より SDF ファイル (3D Conformer) を取得し これらの構造を分子記述子計算アプリケーション DRAGN Ver 6.0( アフィニティサイエンス ) により 4,885 種の記述子を計算した 得られた記述子を多変量解析ソフトウェア SIMCA Ver 13.0 ( インフォコム ) により 多変量解析法の PCA(Principal Component Analysis) PLS-DA(Partial Least Squares Discriminant Analysis) PLS-DA ( rthogonal Partial Least Squares Discriminant Analysis) を行った 2 記述子の最適化 1 で得られた無臭物質 におい物質を環構造の有無で区分けし プレカテゴライゼーションを行った またにおい物質のうち ほとんどにおいの無い物質は除外した 環構造を持たないにおい物質のうち 1055 個を 10 グループに分けた各々と 環構造を持たない 94 個の無臭物質群について 判別に関連性の低い記述子を削除しながら PLS-DA を繰り返し 判別に必要な記述子を抽出し最適化した (2) 皮膚に存在する無臭物質 におい物質の測定法の検討 1 前処理爪切りで切った爪を精製水で 30 秒間超音波洗浄し 真空デシケーターで 3 時間乾燥後 美容用電動爪やすり ( ネイルケア,TL111, テスコム電機 ) で粉砕した 爪中の成分の同定には 爪の粉末 1mg とエタノール (99.5%)100 µl を入れたエッペンドルフチューブを室温で 5 分間超音波処理を行い抽出した 遠心分離 (10000 rpm, 2 分 ) して得られる上清 (20 µl) を試料とした 爪中のコエンザイム Q10() の定量には 爪の粉末 1mg と 0.02% の塩化第二鉄を含むエタノール (99.5%)50 µl 入れたエッペンドルフチューブを 25 で 5 分間超音波処理を行い抽出した 遠心分離 (10000 rpm, 2 分 ) して得られる上清 (20 µl) を試料とした

3 2 同定液体クロマトグラフ飛行時間質量分析計 (JMS-T100LP, JEL) により爪中の成分を同定した 測定条件 [ カラム ]CAPCELL PACK18 UG120 (3.0 mm i.d. 150 mm, 5 µm, SHISEID) [ カラム温度 ] 40 [ プレカラムフィルター ]0.5 µm,peek [ 溶離液 ] メタノール : エタノール (=3:7) [ 流速 ]0.5 ml/min [ イオン化法 ]APCI - [ ニードル電圧 ]-4000V [ オリフィス 1 電圧 ]-85V [ リングレンズ電圧 ]-10V [ 飛行管電圧 ]7000V 3 定量紫外可視吸光光度検出器付高速液体クロマトグラフにより爪中の を定量した 測定条件 [ ポンプ ]PU-2080 Plus (JASC) [ 検出器 ]UV-2080 Plus (JASC) [ カラム ]TSKgel DS-100V 3 µm (3.0 mm i.d. 150 mm, 3 µm, TSH) [ カラム温度 ] 45 [ プレカラムフィルター ]0.5 µm,peek [ 溶離液 ]5 mmol/l の過塩素酸ナトリウムを含むアセト ニトリル :2- プロパノール : 水 (=50:50:2) 混液 [ 流速 ]0.5 ml/min [ 検出器 波長 ]275 nm 4. 研究成果 (1)-1 ケミカルスペースの構築各種データベースを用いてヒトにとって無臭物質 875 個とにおい物質 2683 個を収集した これらについて二重結合の結合数や 2 次元の自己相関等 4,885 種の分子記述子を計算し 2 つの群について PLS-DA を行ったところ 両群を分けることができた (R2X(cum)=0.542, R2Y(cum)=0.766, Q2=0.72)( 図 1) 明確に 2 つの群に分かれていないのは においの強度を区別していないことや 解析に用いた物質数が多いことが考えられた 図 2,3 はそれぞれ PCA,PLS-DA であるが 2 つの群の重なりが多く PLS-DA の方が良い結果を与えていることが分かる 図 1 におい物質と無臭物質の PLS-DA このように構築した ヒトが感じるにおい物質と無臭物質のケミカルスペースに 動物のみが敏感に感じるにおい物質 例えばヒトではほとんど感じ取れないがイヌは高感度に感じ取るアンドロステノンや麻薬 低級脂肪酸等を無臭物質のケミカルスペース上に配置すれば その周辺には同様の物質が存在するはずであり 多数の物質の中から簡便 迅速に候補となる物質を選別することができる 本法は動物実験をせずとも ヒト以外の動物がにおいと感じる物質 を効率よく選別するための予測モデルである 今後ケミカルスペース上に配置するための基準となる物質がたくさん見つかれば より精度の高い方法になると考える 図 2 におい物質と無臭物質の PCA 図 3 におい物質と無臭物質の PLS-DA (1)-2 記述子の最適化 1 で用いた無臭物質とにおい物質について 環構造の有無で分けプレカテゴライゼーションを行い またにおい物質のうち ほとんどにおいの無い物質は除外して 環構造を持たないにおい物質 1055 個と環構造を持たない無臭物質 94 個を得た このにおい物質 1055 個を 10 のグループに分けた各々と 94 個の無臭物質群について 判別に関連性の低い記述子を削除しながら PLS-DA を繰り返し行い 判別に必要な記述子を抽出し最適化したところ ヘテロ原子の数など 24 個の記述子 ( 表 1) で判別できるこ

4 とを明らかにした (R2X(cum)=0.844, R2Y(cum)=0.744, Q2=0.72)( 図 4) この 24 個の記述子が示す化学構造の情報は においの有無と化学構造の関係を明らかにするための知見となり得るものである 表 1 におい物質と無臭物質の判別に必要な記述子 nhet MATS1s P_VSA_e_1 Mor19e IC0 SpMax3_Bh(p) P_VSA_p_1 Mor26p IC4 SpMin4_Bh(m) P_VSA_i_4 Mor17i SIC0 SpMin2_Bh(i) P_VSA_s_2 Mor19i SM1_Dz(i) SpMin3_Bh(i) Mor19u Mor21s MATS1e SpMin1_Bh(s) Mor13e TPSA(Tot) (2)-2 同定 1 で得られた粉末に含まれる成分をエタノールで抽出し 質量分析計付液体クロマトグラフにより分析することで 皮膚にも存在する が爪にも含まれていることを明らかにした 図 6-(A) は の標準品 (2.5 ng) のクロマトグラムと 対応するピーク ( 保持時間 :5.7 分 ) における質量スペクトルであり の分子量 (863.34) に相当する m/z:863.58, [M-H] - : が得られた 図 6-(B) は健常人 (41 才, 男性 ) の爪から得られたクロマトグラムであり 標準品と同じ保持時間と質量スペクトルを示すことから 爪中の であることを同定した (A) H 3C H 3C 9 図 4 環構造を持たないにおい物質 ( ほとんどにおい の無い物質は除外 ) と無臭物質の PLS-DA (2)-1 前処理微量の固い爪を簡便 迅速に粉末にする方法として 美容用の安価な電動爪やすりを用いることで粉末にする方法を考案した 図 5 は粉末にした爪の電子顕微鏡像であり 数 µm ~ 数十 µm 程度に粉砕さているのが分かる 臨床医学的見地からも生体試料としての爪の利用が注目されているが 微量で固いことを特徴とする爪を粉末にするためには高価な粉砕機や煩雑な前処理が必要であることが問題のひとつであり 現在のところ爪の分析法は普及していない この前処理法は迅速 安価に前処理を行うことができるので 爪の分析を普及するために有用になると考える (B) 図 5 粉末にした爪の電子顕微鏡像 図 6 の標準品 (A) と健常人 (41 才, 男性 ) の爪 (B) のクロマトグラム ( 上図 ) と質量スペクトル ( 下図 )

5 従来爪の中に含まれる成分は無機物が主体であり 有機物はほとんど含まれないと考えられてきたこともあり 爪中の成分分析の報告は少ない 皮膚中の成分を測定することは困難であるが 爪中に存在する皮膚成分に着目することでバイオマーカーの候補を絞り込むことができ 迅速なバイオマーカーの探索に寄与できると考える (2)-3 定量 1 2 で同定した爪中の を紫外可視吸光光度検出器付高速液体クロマトグラフにより定量する方法を開発した 爪中の の抽出溶媒として 塩化第二鉄が溶解する溶媒の内 エタノールが最適であった ( 表 2) 表 2 爪中 の抽出率 抽出溶媒 抽出率 メタノール 90.3 エタノール プロパノール 90.3 酢酸エチル 3.2 メタノール : クロロホルム=1: 主な発表論文等 ( 研究代表者 研究分担者及び連携研究者には下線 ) 学会発表 ( 計 3 件 ) 1 野原幸男 LC-MS による爪に含まれる皮膚成分の探索 日本薬学会第 135 年会 2015 年 3 月 27 日 神戸サンボーホール ( 兵庫県 神戸市 ) 2 野原幸男 爪中コエンザイム Q10 の分析 第 53 回日本薬学会東北支部大会 2014 年 10 月 5 日 いわき明星大学 ( 福島県 いわき市 ) 3 野原幸男 分子記述子の多変量解析により無臭物質を予測する方法の検討 日本薬学会第 134 年会 2014 年 3 月 29 日 熊本市総合体育館 ( 熊本県 熊本市 ) 6. 研究組織 (1) 研究代表者野原幸男 (NHARA, Yukio) いわき明星大学 薬学部 准教授研究者番号 : 図 7-(a) は の標準品 (580 pg) のクロマトグラムであり 保持時間 8 分に のピークが見られる 図 7-(b) は健常人 (45 才, 男性 ) の爪から得られたクロマトグラムであり 標準品と同じ保持時間にピークが検出された 図 7-(c) は (b) で用いた試料に の標準品 (580 pg) を添加したクロマトグラムであり のピークであることが確認された 検量範囲は 290 pg-75 ng /injection, 検出限界は 146 pg, 回収率 (580 pg) は 97.1%, 変動係数 ( 日内変動 : 1.17 ng,n=5) は 5.4% であった 健常人 13 人 (20 50 才 ) の爪を測定したところ pg/mg ±265.8( 平均値 ± 標準偏差 ) であった 本前処理法により 爪中の成分を簡便 迅速に定量することができる 爪中の成分からバイオマーカーになり得る候補物質を探索してから 実際の皮膚表面や汗から放出される極微量の臭気成分を測定できるようにすれば より迅速なバイオマーカーの探索ができると考える (a) (b) (c) 図 6 の標準品 (a), 健常人 (45 才, 男性 ) の爪 (b), の標準品を爪に添加したクロマトグラム (c)

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