都心アクセス道路について

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1 平成 30 年 12 月 19 日総合交通調査特別委員会資料 都心アクセス道路について 札幌市まちづくり政策局総合交通計画部交通計画課

2 1-(1) 都心アクセス道路の必要性 1 札幌市は転換期を迎えており 将来を見据え 都市の魅力と活力を高めていく取組が必要 そのためにも 道内の各地域や空港 港湾等の交通拠点と都心とのアクセス性を強化し 新幹線とも連携した広域交通ネットワークを形成することが重要 < 取組の背景 > インバウンド客を全道へ 2030 年度末に開業予定の新幹線札幌延伸の効果を全道に波及させる取組が必要コンハ クトシティ フ ラス ネットワークの実現人口減少時代が到来する中 都心や地域交流拠点に都市機能の集積を図るなど コンハ クトシティ フ ラス ネットワークの実現に向けた取組が必要まちの更新時期と合わせた戦略的な取組 小樽ニセコ 小樽港 E5A 石狩湾新港石狩丘珠空港 国道 5 号 創成川通 検討区間北 3 条 ~ 北 34 条 ( 約 4km) E5 E5 道北 冬季オリンピック (1972 年 ) を契機に形成されたまちの更新時期と合わせた戦略的な取組が必要 < 検討区間 > 道南 道東 新千歳空港 苫小牧港 < 都心まちづくりの目標 > 第 2 次都心まちづくり計画 (2016.5) 国内外から活力 投資を呼び込む札幌都心ブランドの確立 世界に誇れる環境性や防災性を備え 高次な都市機能が集積する持続可能で魅力ある都心とすることで 札幌都心ブランドを確立し 国内外から投資を呼び込み 北海道 札幌の経済をけん引します 魅力的な都心のライフスタイル ワークスタイルの実現 日常的な市民の訪れや 豊かな時間消費を支えるとともに 札幌を象徴する景観を備えた都市空間を創出し また 働く場としての利便性 快適性の高い環境を備えることで 魅力的な都心のライフスタイル ワークスタイルを実現します

3 1-(2) 都市としての交通課題 2 札幌市は 人口 100 万人以上の政令市の中で 都心と高速道路との距離が最も遠い 新千歳空港 ~ 札幌駅間の移動時間のうち 一般道区間の移動時間が全体の約 3 割を占める 冬期は特に速達性 定時性が確保されていないなど 都心と高速道路間のアクセス性の強化が課題 都心駅 最寄り IC 間の距離 冬期の新千歳空港 ~ 札幌駅間の距離と移動時間 資料 2014 年度民間プローブデータ ( 国土交通省 ) 冬期平均 :12 月 ~2 月平日 12 時間平均旅行時間 人口 100 万人以上の政令市で最も遠い (11 都市中 11 番目 ) 一般道区間の移動時間が全体の約 3 割を占める

4 1-(3) 創成川通を検討対象とする理由 3 札幌北 IC の特徴 札幌駅 ~ 札幌北 IC 間は他の IC に比べて距離が近く 都心に一番近い IC 小樽 旭川 千歳方面の全てにアクセス可能なフルインターチェンジであり 道内各地とのアクセスに優れる 札幌都心を発着する高速道路利用交通の約 4 割が札幌北 IC を利用し 都心から最も利用される (H17 道路交通センサス ) 創成川通は 道路区域内に河川や緑地帯があることから他の幹線道路と比べて道路幅が広く 現状の道路区域内で機能強化を検討することが可能 各 IC と札幌駅の位置図 各 IC と札幌駅との距離 創成川通の道路断面図 ( 北 34 条 ~ 北 13 条 )

5 1-(4) 創成川通の現況 4 検討対象区間 ( 北 3 条北 34 条間 ) に 主要渋滞箇所の交差点が 5 か所存在し 特に朝夕ラッシュ時 冬期積雪時に混雑が発生 信号交差点が 24 か所と多く 特に冬期は信号に伴う減速や停止の回数が多い 札幌北 IC( 千歳方面 ) 出口で慢性的に渋滞が発生 ( 年間日数の約 9 割 1 ) 事故危険区間の交差点が 12 か所存在し 死傷事故率は全道 ( 国道 ) 平均の約 6 倍 2 北 10 条 ~ 北 12 条付近にかけて 歩道幅の狭い区間がある 1:NEXCO 東日本北海道支社調査 2:ITARDA データ ( )

6 1-(5) 検討状況 年度 都心アクセス道路の検討 基本的考え方の検討 ( 札幌市 ) 各種計画 ~ 総合交通調査特別委員会 (2016.6) 2016 年 : 検討状況に係る報告度札幌都心アクセス道路検討会 ( 国 北海道 札幌市 ) 第 1 回 ( ) 第 2 回 (2017.8) 第 3 回 ( ) 第 4 回 (2018.3) 第 5 回計画段階評価 ( 国 )(2018.7~) (2018.7) 度~( ~12) 2017 年度 2018 年 道央都市圏の都市交通マスタープラン (2010.3) 札幌市総合交通計画 (2012.1) 札幌市まちづくり戦略ビジョン ( ) 札幌市強靭化計画 (2016.1) 第 2 次都心まちづくり計画 (2016.5) 等 学識経験者等の第三者から構成される委員会や地域の意見を聞き 事業の必要性及び事業内容の妥当性を検討 市民との情報共有の取組 パネル展の開催 ( ~11) オープンハウスの開催 (2018.1~2) ワークショップの開催 (2018.2) オープンハウス パネル展の開催 都市計画手続等新規事業採択時評価事業実施 2030 年度末開業予定の北海道新幹線札幌延伸と連携した広域交通ネットワークを形成

7 2-(1) 計画段階評価 国 6 計画段階評価 とは 新規事業採択時評価の前段階において 政策目標を明確化したうえで 複数の案の比較 評価を行うもの ( 国が 2012 年度から導入 ) 資料 一般国道 5 号 創成川通 計画段階評価資料 ( 北海道開発局 )[ ] より

8 2-(2) 計画段階評価 国 年 7 月 31 日に 国が一般国道 5 号 創成川通 の北海道地方小委員会 ( 第 1 回 ) を開催 2018 年 10 月 26 日 ~11 月 29 日まで 国が地域の意見聴取を実施 第 1 回 ( ) ~11.29 資料 一般国道 5 号 創成川通 計画段階評価資料 ( 北海道開発局 )[ ] に一部追記

9 2-(3) 計画段階評価 国 8 資料 一般国道 5 号 創成川通 計画段階評価意見聴取資料 ( 北海道開発局 ) より

10 2-(4) 計画段階評価 国 9 資料 一般国道 5 号 創成川通 計画段階評価意見聴取資料 ( 北海道開発局 ) より

11 2-(5) 計画段階評価 国 10 資料 一般国道 5 号 創成川通 計画段階評価意見聴取資料 ( 北海道開発局 ) より

12 ２-(６) 計画段階評価 国 11 対策案 資料 一般国道５号 創成川通 計画段階評価 意見聴取資料 北海道開発局 より

13 ２-(７) 計画段階評価 国 12 対策案の比較表 資料 一般国道５号 創成川通 計画段階評価 意見聴取資料 北海道開発局 より

14 2-(8) 計画段階評価 国 13 案 1 地下整備案 ( 上下線地下構造 ) 冬期積雪時の影響を受けない地下構造で全線整備を行う案 資料 一般国道 5 号 創成川通 計画段階評価意見聴取資料 ( 北海道開発局 ) を基に札幌市作成

15 2-(9) 計画段階評価 国 14 案 2 一部高架整備案 ( 都心部地下構造 ) 地下構造より事業費が安価な高架構造で整備する案 ( 創成トンネルと連続する都心部は地下構造 ) 資料 一般国道 5 号 創成川通 計画段階評価意見聴取資料 ( 北海道開発局 ) を基に札幌市作成

16 92-(10) 対策案案計画段階評価 国 3 上下線構造分離案 ( 高架地下組み合わせ+ 都心部地下構造 ) 15 案 3 上下線構造分離案 ( 高架地下組合せ + 都心部地下構造 ) 重要施設支障を回避するため 案 1 と案 2 を組み合わせた案 資料 一般国道 5 号 創成川通 計画段階評価意見聴取資料 ( 北海道開発局 ) を基に札幌市作成

17 2-(11) 計画段階評価 国 16 案 4 現道活用案 ( 平面交差点改良 ) 右折車の滞留による交通阻害のある交差点に関して 河川断面への張り出しにより右折レーンを設置する案 交差点改良 ( 右折専用車線の無い交差点 17 箇所 ) 資料 一般国道 5 号 創成川通 計画段階評価意見聴取資料 ( 北海道開発局 ) を基に札幌市作成 ( 交差点改良平面イメージは札幌市作成 )

18 対象者 実施方法ヒアリング組合 南空知消防組合 ) 病院 (3 施設 : 北大 札幌医大 市立札幌 ) アンケート2-(12) 計画段階評価 国 17 計画段階評価手続きでは 地域住民や道路利用者の意見を聞きながら道路計画を検討 (10/26 11/29) 自治体及び関係団体へのヒアリング 地域住民及び道路利用者へのアンケートを実施 アンケート項目は 地域 道路の課題や路線の整備方針案の検討で重視する項目のほか 自由意見を記載 自治体及び関係団体 札幌市及び周辺自治体各団体 北海道 札幌市 小樽市 江別市 千歳市 恵庭市 北広島市 石狩市 当別町 南幌町 長沼町 道商連 商工会議所 (6 箇所 : 札幌 小樽 江別 千歳 恵庭 石狩 ) 商工会 (4 箇所 : 石狩北 北広島 長沼町 当別町 ) 農業協同組合 (4 組合 : 札幌市 道央 石狩市 北石狩 ) 漁業協同組合 (2 組合 : 石狩湾 小樽市 ) 北海道トラック協会 札幌地区トラック協会 各運送事業者北海道バス協会 各バス事業者 (3 社 : 北海道中央バス JR 北海道バス じょうてつバス ) レンタカー協会まちづくり会社 ( 札幌大通 札幌駅前通 ) 北海道観光振興機構旅行会社 (3 社 :JTB 北海道 近畿日本ツーリスト 日本旅行 ) 他北海道本社の旅行会社消防本部 消防組合 (8 箇所 : 札幌市 小樽市 江別市 千歳市 恵庭市 北広島市 石狩北部地区消防事務 インタビュー形式でのヒアリング 地域住民 道路利用者 沿線地域 : 札幌市 ( 約 5,300) 周辺地域 : 小樽市 ( 約 5,200) 江別市 ( 約 5,200) 千歳市 ( 約 5,200) 恵庭市 ( 約 5,200) 北広島市 ( 約 5,100) 石狩市 ( 約 5,100) 当別町 ( 約 4,700) 南幌町 ( 約 3,400= 全戸配布 ) 長沼町 ( 約 4,400) 郵送配布 ( 配布予定数 ) 各自治体で統計上必要な標本数を算出し無作為抽出で配布 10 自治体の役場 道の駅 ( 厚田 とうべつ ) 常設の留置きアンケート調査 広域的な利用者 Web アンケート調査 地域住民及び道路利用者 観光客札幌駅 新千歳空港 丘珠空港 観光施設 ( 北海道庁旧本庁舎 大通公園 ) 道の駅 ( 厚田 とうべつ ) 等面談アンケート調査 アンケートの調査項目と活用方針 アンケートの調査項目 アンケート結果の活用 地域の課題必要な道路の機能重視すべき視点配慮すべき事項回答者の属性 利用状況 道央都市圏の将来を見据え 改善すべき地域の課題について 地域住民等の考えを把握する 創成川通に必要な道路の機能を把握する 対策案 ( 構造 ) の比較 検討に際し 地域住民等が重視する視点を把握する 対策案 ( 構造 ) の比較 検討に際し 配慮すべき事項を把握する 回答結果の差異に対して各分野で整理し 分析する 資料 一般国道 5 号 創成川通 計画段階評価資料 ( 北海道開発局 )[ ] を基に札幌市作成

19 3-(1) 市民との情報共有の取組 (1) 18 情報広場 ( オープンハウス ) を 4 会場 8 日間で開催し 現在の検討状況に関するパネル展示等を行ったほか 会場には職員が常駐し 説明と意見受付を実施 約 450 名の方が来場し このうち約 7 割の約 320 名の方と対話 その他 ホームページや要望書等でも市民意見が寄せられた 会場日時来場者 札幌駅地下街アピア 太陽の広場 ( 日 ) 19( 月 ) 216 名来場 ( うち 159 名と対話 ) 北区民センター 1 階ロビー ( 金 祝 ) 24( 土 ) 56 名来場 ( うち 45 名と対話 ) 札幌市役所 1 階ロビー ( 水 ) 29( 木 ) 101 名来場 ( うち 66 名と対話 ) 東区民センター 1 階ロビー ( 金 ) 8( 土 ) 78 名来場 ( うち 53 名と対話 ) 北区民センター (11/24) 東区民センター (12/7) 会場では パネル展示終了後に会議室にて展示内容の説明会を実施 情報広場の開催に加え 次の会場ではパネル展を開催オーロラスクエア (10/26 30) 札幌駅前通地下歩行空間 (11/5 16) 白石区複合庁舎まちづくりイベント広場 (11/20 22) 南区民センター (11/26 28) 豊平区民センター (12/3 5) 西区民センター (12/5 7) 北区民センター 東区民センター 札幌駅地下街アピア 太陽の広場 札幌市役所ロビー

20 3-(2) 市民との情報共有の取組 (2) 19 札幌市に寄せられた意見の概要は次のとおり 現状の課題に関する意見 創成川通は 朝夕 北 24 条から都心に行くにつれ段々混んでいる印象がある 札幌北 IC が混んでいるときは新川 IC を使う場合がある 仕事で出張の際に利用するが 時間が読めず 時間にかなり余裕を持たざるを得なく困る 100 万人以上の都市でここまでアクセスが悪い都市はない 配慮すべき事項に関する意見 いかに工事費を安くしていくかが重要 お金がかかっても 効果の大きい対策をしてほしい 公園などのまちづくりと連携して道路の計画を進めると良いと思う 工事中の混雑が懸念される 防災に強い道路が必要 事故が起きないような道路にしてほしい 他のインフラも老朽化が進み 費用がかかってくると思うので トータルのバランスを考えながら 対策案を決める必要があると思う 道路構造に関する意見 高架構造からは景色が良く インバウンドに対しても良いのではないか 冬期を考えると地下構造が良い 北海道の経済規模を考えると交差点改良が良い 創成川通や札幌北 IC の課題の解決 費用的な面を考えた案が良いと思う 沿線住民としては 騒音 振動 粉塵 景観等の問題があり 沿道への影響を最小限にしてほしい 効果を見ながら段階的に整備していくのが良いのではないか その他意見 このような市民意見を聞くイベントは是非行った方が良い 新千歳空港からのアクセス改善が必要であり 早く整備に向けて動くべき 5 分から 10 分の時間短縮にお金を使う必要はないのではないか 都心部に車がより多く流入することによる交通渋滞が心配 除排雪をしっかり行えば十分 札幌市に寄せられた市民の声は 国による計画段階評価における地域意見聴取の取組の中で国に報告