2012 年度 修士論文 ブレビバチルスへの β アガラーゼ遺伝子導入 およびネオアガロオリゴ糖生産 Cloning of β-agarase gene to Brevibacillus and production of neoagarooligosaccharides 高知工科大学大学院工学研究

Size: px
Start display at page:

Download "2012 年度 修士論文 ブレビバチルスへの β アガラーゼ遺伝子導入 およびネオアガロオリゴ糖生産 Cloning of β-agarase gene to Brevibacillus and production of neoagarooligosaccharides 高知工科大学大学院工学研究"

Transcription

1 2012 年度 修士論文 ブレビバチルスへの β アガラーゼ遺伝子導入 およびネオアガロオリゴ糖生産 Cloning of β-agarase gene to Brevibacillus and production of neoagarooligosaccharides 高知工科大学大学院工学研究科 基盤工学専攻物質 環境システム工学コース 小田達 1

2 目次 緒言 1 章ブレビバチルスへのβ アガラーゼ遺伝子導入および寒天オリゴ糖の生産 1.1 目的 1.2 実験方法 菌株の培養 Cellvibrio sp. 株からの染色体 DNA の抽出 PCR による目的遺伝子の増幅 制限酵素による消化反応 PCR 産物とプラスミド消化物のライゲーション反応 形質転換 プラスミド抽出とインサート DNA の確認 組み換え Brevibacillus の培養 アガラーゼ生産組み換え菌による寒天オリゴ糖生産と HPLC 分析 1.3 結果と考察 導入プラスミドの電気泳動 Brevibacillus 培養中の各培地の ph と濁度の変化 アガラーゼ生産組み換え菌による寒天オリゴ糖生産と HPLC 分析 2 章大腸菌へのα-アガラーゼ遺伝子導入および寒天オリゴ糖分解 2.1 背景と目的 2.2 実験方法 NCBI によるアミノ酸配列の相動性検索 primer 設計と PCR 2

3 2.2.3 形質転換 コロニー PCR 基質となるオリゴ糖の調製 組み換え大腸菌を用いた寒天オリゴ糖の分解 TLC 分析 2.3 結果と考察 NCBI によるアミノ酸配列の相同性検索 primer の設計と PCR ネオアガロビオースの分解と HPLC 分析 ネオアガロビオース分解産物の TLC 分析結言謝辞参考文献補足 3

4 緒言 近年 微生物を用いた酵素生産の検討が積極的に行われている その中で 遺伝子組み換え技術は必要不可欠なものである この技術によって 目的の酵素遺伝子を適当なプラスミドベクターを用いて宿主にクローニングすることで酵素の大量生産が可能となった 一方 我々の身近な食材の1つとして寒天がある テングサなどの紅藻類の細胞壁中に存在する多糖である寒天には過熱後の水溶液を室温に置くことで固まる性質がある その性質を利用して古くからゼリー菓子などに用いられてきた また 寒天を精製して得られるアガロースは 現在 免疫学や遺伝子工学の分野でタンパク質や DNA 断片などの電気泳動用の支持体として重要な役割も果たしている さらに 寒天から生産されるヘテロオリゴ糖に抗酸化作用 発がん予防作用 皮膚への保湿 美白効果などの生理活性があると報告されている 寒天の主成分であるアガロースは D ガラクトースと 3,6-アンヒドロ-L-ガラクトースが交互にα-1,3 結合 β-1,4 結合した構造をとる ( 図 1) この結合を加水分解することにより アガロースから種々のヘテロオリゴ糖が生産される これらは全て寒天オリゴ糖とよばれる これまで 寒天オリゴ糖の生産は酸などの化学試薬を用いる方法で行われてきた しかし 従来の方法ではアガロースの選択的な分解が行えず 特定の長さのヘテロオリゴ糖を得ることが困難だった これに対して 微生物が生産するアガロース加水分解酵素 ( アガラーゼ ) を用いた方法では 酵素の持つ基質特異性によりアガロースの選択的な分解が可能であり 最終生産物の分離精製も通常の化学的方法で得られたオリゴ糖に比べて容易であるなどの利点がある アガラーゼはその加水分解様式によって 2 種類に分類され α 1,3 結合を切断するものをα アガラーゼ β 1,4 結合を切断するものをβ アガラーゼとよぶ アガラーゼを生産する細菌として 主に Alteromonas Cytophaga Psedomonas Pseudoalteromonas Streptomyces Vibrio などが報告されてきたが それらは全てβ アガラーゼに関する報 4

5 告であり α アガラーゼについてはほとんど報告されてこなかった これまで本研究室では 中村が高知県内の活性汚泥中から寒天分解菌 Cellvibrio sp. を単離し 井上がβ アガラーゼ遺伝子 agaa および agab を Escherichia coli にクローニングすることに成功するなど 寒天オリゴ糖生産に関する研究を行ってきた しかしながら グラム陰性菌である Escherichia coli は酵素をほとんど菌体外に分泌せず 培養後に超音波破砕処理を行って酵素を回収する必要があった そこで本研究では β アガラーゼの発現に宿主としてグラム陽性菌である Brevibacillus を用いることで酵素の菌体外大量生産を試み 酵素生産と寒天オリゴ糖の同時生産を検討した また α アガラーゼ遺伝子の組み換えは報告が少ないため 今後の寒天オリゴ糖生産に関する研究において重要である 最近 Cellvibrio sp. からα アガラーゼを精製し N- 末端アミノ酸配列 10 残基を決定した そこで 本研究ではα アガラーゼ遺伝子の大腸菌へのクローニングを試みた 図 1 アガロースの構造 5

6 1 章 Brevibacillus への β アガラーゼ遺伝子導入および寒天オリゴ糖の生産 1.1 目的 β アガラーゼの菌体外生産を行うため アガラーゼ生産大腸菌 E3 株にクローニングさ れた agab 遺伝子の Brevibacillus への導入を試みた 1.2 実験方法 寒天分解菌の培養本研究に用いられた寒天分解菌 Cellvibrio sp.oa-2007( DDBJ Accession No. AB ) は 中村光輝らによって 2004 年に高知県内の活性汚泥中より単離され 冷凍保存されたものを使用した 冷凍保存された Cellvibrio sp. を液体寒天培地 (NaNO3 0.1w/v%,NaHPO4 12H2O 0.157w/v%,KH2PO4 0.09w/v%, MgSO4 7H2O 0.05w/v%, KCl 0.05w/v%, Agar, powder 0.1w/v%) において 25 で 24 時間振とう培養し 液体寒天培地 1000ml に培地体積あたり 1% の濃度で植菌し 25 で 2 日間 振とう培養した Cellvibrio sp. 株からの染色体 DNA の抽出 Cellvibrio sp. 培養液 1000ml を遠心分離 (8000rpm, 10 分間, 4 ) し 菌体を集菌した 菌体を 20mM リン酸緩衝液に懸濁し 遠心分離により 2 回洗浄した その後 20mM リン酸緩衝液 20ml に再び懸濁し 1.5ml チューブに分注し DNA 抽出用 Cellvibrio sp. 溶液として冷凍保存した 冷凍保存した DNA 抽出用 Cellvibrio sp. 溶液を溶解し 遠心分離により菌体を集菌し 上清液を取り除いた 菌体に TE 溶液 ( 補足 1)567μl を加え 穏やかに懸濁した後 10%SDS 溶液 30μl と 5mg/ml プロテナーゼ K (Wako)3μl を加えた 37 6

7 で 4 時間加温した後 5M NaCl 溶液 200μl を加え 穏やかに懸濁し 多糖の沈殿を行うために 2%CTAB( 補足 2) 溶液 80μl を加えた混合液を穏やかに懸濁し 65 で 2 時間加温し RNaseA 溶液 ( 補足 3)10μl を加え 37 で 1 時間加温した 精製 不要なタンパク質を取り除くため 懸濁液と等量のフェノール クロロホルム溶液 ( 補足 4) を加え 撹拌し 遠心分離 (15,000rpm, 5 分間 ) した 中間層としてタンパク質が出なくなるまで フェノール クロロホルムによるタンパク質除去を繰り返し行った その後 上清液 ( 水層 ) を採取し 等量のクロロホルム イソアミルアルコール溶液 ( 補足 5) を加えた後 撹拌し 遠心分離 (15,000rpm, 5 分間 ) し 再び上清液 ( 水層 ) を採取した 0.1 倍量の 3M 酢酸ナトリウム溶液と 2.5 倍量の 100% エタノールを加え 氷上にて 10 分間静置し 遠心分離 (15,000rpm, 30 分間, 4 ) した 沈殿した DNA ペレットを確認した後 上清液を取り除き 冷 70% エタノールで洗浄 風乾し DNA ペレットを TE 溶液中に溶かし 染色体 DNA として以後の実験に使用した PCR による目的遺伝子の増幅 Cellvibrio sp. の agab 遺伝子の開始コドン直後から終止コドンの下流 91 塩基までを PCR によって増幅し ベクタープラスミド pncmo2(takara Bio) へクローニングするため Forward primer と Reverse primer を以下のように設計した Forward primer 5 - GTCTCTAGAAAAAAAATCACTTCATGCATTGC - 3 Reverse primer 5 - ATTAAGCTTTCTGGCAAGCCACCAC - 3 Forward primer の下線部は XbaⅠの制限酵素サイト Reverse primer の下線部は Hind Ⅲの制限酵素サイトを示し 二重下線部は鋳型 DNA と相補的な配列部を示す Cellvibrio sp. 株の染色体 DNA を鋳型とし TaKaRa EX Taq を用いて PCR により agab 領域を増幅した PCR 条件は以下の通りである 反応液組成 :EX Taq 0.5μl, 10 EX Taq Buffer 5μl, dntp mixture 4μl, Forward primer 1.5μl, Reverse primer 1.5μl, 鋳型 7

8 DNA 100ng, 滅菌蒸留水で全量 50μl に調製した (EX Taq を最後に添加 ) PCR 条件 : 変性温度 94 アニーリング温度 59 伸長反応温度 72 伸長反応回数 25 回 PCR 産物および DNA の精製は NucleoSpin Gel and PCR Clean-up(TaKaRa Bio) を用いて行った 制限酵素による消化反応精製した PCR 産物 (1.8kbp) と Brevibacillus 用ベクタープラスミド pncmo2(5.2kbp) を 制限酵素 HindⅢ XbaⅠ(TaKaRa Bio) を用いて 37 でそれぞれ消化した 滅菌蒸留水 39μl 基質 DNA 4μl 市販制限酵素付属 Universal Buffer 5μl の順で混合し 最後に制限酵素 1μl を加え 加温した ベクタープラスミドおよび PCR 産物の消化反応時間を3 時間とした 所定時間後 前述した方法 (1.2.2) に従い精製を行った PCR 産物とプラスミド消化物のライゲーション反応 た DNA Ligation Kit <Mighty Mix> (TaKaRa Bio) を用いて説明書に従い 結合させ 形質転換 Brevibacillus Competent Cells(TaKaRa Bio) を用いて説明書に従い NTP 法を用いて形質転換を行った その後 アガロース 0.8% を含む LB 培地プレート上に塗布し 37 で 16 時間培養後 周囲に凹みを生じたコロニー ( 図 2) を単離した プラスミド抽出とインサート DNA の確認 NucleoSpin Plasmid(TaKaRa Bio) を用いて 単離した菌体からのプラスミド DNA の抽 出を行った その後 1.3kbp の産物が得られるように agab の内部配列を基に Forward 8

9 primer と Reverse primer を以下のように設計し プラスミド DNA を鋳型として PCR を行った Forward primer 5 - CCGGCTGAGTTTAACTCGC - 3 Reverse primer 5 - GCCATCGTAAACACCGCC - 3 また 抽出後のプラスミド DNA に対し 制限酵素 HindⅢおよび HindⅢ XbaⅠの 2 重消化を行った その後 少量の臭化エチジウム ( 補足 6) を含む 0.8% アガロースゲル (TAKARA) を用いた電気泳動によりインサート DNA の確認を行った 組み換え Brevibacillus の培養組換え Brevibacillus を ネオマイシン (100μg/ml)( 補足 7) を含む LB 培地 (Tryptone 1w/v%, Yeast Extract 0.5w/v%, NaCl 1w/v%) および 2SY 培地 ( グルコース 2w/v%,Soytone 4w/v%, Yeast Extract 0.5w/v%, CaCl2 2H2O 0.015w/v%) に植菌し 30 で 16 時間前培養した 培養液 100μl を LB 培地 2SY 培地 100ml に植菌し 30 で振とう培養を行った 適宜 培養液の ph および濁度を測定した アガラーゼ生産組み換え菌による寒天オリゴ糖生産と HPLC 分析アガラーゼ生産大腸菌 E3 株および組み換え Brevibacillus を前培養後 LB 培地および 2SY 培地に植菌し 同時に 20g/l のアガロース粉末を加え 酵素と寒天オリゴ糖の同時生産を開始した 適宜 培養液をサンプリングし 遠心分離 (15,000rpm, 室温, 5 分間 ) で未反応の寒天を取り除き 上清液を5 分間煮沸し酵素反応を止めた 遠心分離 (15,000rpm, 室温, 5 分間 ) により 蛋白の沈殿を取り除き 上清液をフィルターろ過し HPLC により分析した HPLC 分析は 展開溶液として脱気超純水を用い 流速 0.8 ml/min カラム温度 50 の条件で行った 9

10 1.3 結果と考察 導入プラスミドの電気泳動組み換え Brevibacillus から抽出したプラスミド DNA 鋳型に PCR をおこない 0.8% アガロースゲルによる電気泳動で 1.3kbp の単一のバンドを得た また 制限酵素 HindⅢによる消化によって 7.0kbp HindⅢおよび XbaⅠによる 2 重消化によって 5.2kbp 1.8kbp の断片を得た ( 図 3) これによって ブレビバチルスに agab 遺伝子が導入されたことが示唆された Brevibacillus 培養中の各培地の ph と濁度の変化 LB 培地 2SY 培地の 2 種の培地で組み換え Brevibacillus を培養した場合 両培地の ph の上昇速度や最大値に大きな差は見られなかった ( 図 4) 菌体濁度は両培地共に培養開始から 48 時間時点で最大となった 菌体濁度の最大値は LB 培地で SY 培地で 16.7 と大きな差がついた ( 図 5) ph の上昇速度および最大値 菌体濁度が最大値に達する時間に大きな差がないことから 組み換え Brevibacillus の培養において LB 培地よりも 2SY 培地の方が適していると言える アガラーゼ生産組み換え菌による寒天オリゴ糖生産と HPLC 分析アガラーゼ生産大腸菌 E3 株を LB 培地および 2SY 培地で培養し 同時にアガロースの分解を行った結果 どちらの培地を用いた場合でも培養開始から 80 時間経過後において 4 糖 6 糖共に殆ど生産されなかった ( 図 6) 一方で 組み換え Brevibacillus を用いて同様の実験を行った結果 LB 培地を用いた場合では培養開始から 48 時間経過後に約 4.2g/l の 4 糖と 2g/l の 6 糖が生産された さらに 2SY 培地を用いた場合では培養開始から 48 時間 10

11 経過後に約 6g/l の 4 糖と 2g/l の 6 糖を生産した ( 図 7) このことから グラム陰性菌である E3 株はアガラーゼを菌体外に分泌せず 培養液中で直接寒天オリゴ糖を生産することが困難であると考えられる その一方で グラム陽性菌である組み換え Brevibacillus は生産したアガラーゼを菌体外に分泌し 培養液中での寒天オリゴ糖生産が容易であることが示された 11

12 図 2 組み換え Brevibacillus 図 3 組み換え Brevibacillus のプラスミド DNA の電気泳動 12

13 図 4 組み換え Brevibacillus 培養における 培地 ph の経時変化 図 5 組み換え Brevibacillus 培養における 菌体濁度の経時変化 13

14 図 6 E3 株を用いた培地中の寒天オリゴ糖生産の経時変化 図 7 組み換え Brevibacillus を用いた 培地中の寒天オリゴ糖生産の経時変化 14

15 2 章大腸菌への α アガラーゼ遺伝子導入および寒天オリゴ糖分解 2.1 背景と目的現在まで β アガラーゼの精製やクローニングについて数多く報告されてきたが α アガラーゼについては精製の報告が極端に少なく クローニングの報告は無い そこで本研究室ではα-アガラーゼ遺伝子のクローニングに取り組んできた 岡本は Cellvibrio sp. 株からα アガラーゼを精製し アミノ酸の N 末端配列を以下のように決定した N 末端 GDLPEKKLSK この配列を基に大腸菌へのα-アガラーゼ遺伝子クローニングに取り組んだ 2.2 実験方法 NCBI によるアミノ酸配列の相同性検索上記のα アガラーゼの N 末端アミノ酸配列および本研究室で保有する 2 種のβ アガラーゼ (AgaA AgaB ) のアミノ酸配列を国立生物工学情報センター (NCBI) のデータベースで BLAST プログラムを用いて相同性検索を行った primer 設計と PCR 前項の相同性検索で得られたアミノ酸配列を基に Forward primer と Reverse primer を 設計し 前述した方法 (1.2.3) で PCR および精製を行った 組み換えプラスミドの調製 精製した PCR 産物 (1.2kbp) と大腸菌用ベクタープラスミド puc19(takara Bio) を制限 酵素 HindⅢ XbaⅠ を用いて 37 でそれぞれ消化した 滅菌蒸留水 39μl 基質 DNA 4 15

16 μl 市販制限酵素付属 Universal Buffer 5μl の順で混合し 最後に制限酵素 1μl を加え 加温した ベクタープラスミドおよび PCR 産物の消化反応時間を3 時間とした 所定時間後 前述した方法 (1.2.2) に従い精製を行った その後 DNA Ligation Kit <Mighty Mix >を用いて説明書に従い 結合させた 形質転換宿主大腸菌として E.coli DH5αを選択した 前述の方法 (2.2.3) で作成された組み換えプラスミド 1μl(10ng) を E.coli DH5α competent Cells(TaKaRa) 100μl が入った 1.5ml チューブに加え 氷上で 10 分間静置した その後 1.5ml チューブを 42 で 45 秒間加温し 組換えプラスミドを E.coli DH5α Competent Cells に導入し 形質転換を行った (Heat shock 法 ) その後 SOC 培地 (Trypton 2w/v%,Yeast Extract 0.5w/v%,NaCl 0.05w/v%,KCl w/v%,pH7.0)1ml を 1.5ml チューブに加え 37 で 90 分間振とうし puc19 のアンピシリン耐性遺伝子の誘導を行った 誘導後 E.coli DH5αを 100μずつ アンピシリン (100μg/ml)( 補足 8) を添加した LB 寒天培地上に塗布し 37 で 16 時間 静置培養した 培養後 LB 寒天培地上でコロニーを得た コロニー PCR 得たコロニーを滅菌した竹串で取り で設計した Forward primer と Reverse primer を用いて前述した方法 (1.2.3) で PCR を行った ネオアガロビオースの調製 基質となるネオアガロビオースの調製は山善株式会社の中圧分取液体クロマトグラフィ ーを用いて 展開溶液として超純水 流速 25 ml/min の条件で行った 16

17 2.2.7 組み換え大腸菌を用いた寒天オリゴ糖分解と HPLC 分析組換え大腸菌を アンピシリン (100μg/ml) を含む LB 培地に植菌し 25 で 24 時間前培養した 培養液 100μl を アンピシリン (100μg/ml) を含む LB 培地 500ml に植菌し 25 で 24 時間振とう培養した 菌体を遠心分離 (8,000rpm,15 分間,4 ) により集菌し 上清液を取り除いた 菌体を冷 20mMリン酸緩衝液に懸濁し 遠心分離 (8,000rpm 15 分間 4 ) により2 回洗浄した その後 再び菌体を冷 20mM リン酸緩衝液 50ml に懸濁し 氷冷しながら超音波で菌体を破砕した (60kHz 一秒周期で ON/OFF, 20 分間 ) 遠心分離 (8,000rpm 15 分間 4 ) により菌体残渣を取り除き 上清液を粗酵素溶液として得た その後 粗酵素溶液を加えた 20mM リン酸緩衝液 5ml に で調製したネオアガロビオース (HPLC 面積値 100,000) を加え 25 で加温しながら分解を行った 適宜 反応液を5 分間煮沸し酵素反応を止めた 遠心分離 (10,000rpm, 室温, 5 分間 ) により 蛋白の沈殿を取り除き 上清液をフィルターろ過し HPLC により分析した TLC 分析酵素反応生産物の分析のため 薄層クロマトグラフィー (TLC) を行った でネオアガロビオースの分解を行った試料を Silica gel 60 プレート (10 20cm, MERCK) にスポットした後 展開溶媒 (n-ブタノール: エタノール : 水 = 3:3:1) で展開した 発色試薬としてナフトレゾルシノール (SIGMA)0.06w/v% を加えた 20% 硫酸を吹きつけた後 ホットプレートで加熱して可視化した 標準物質として 1g/l の D-ガラクトース (Wako) アンヒドロガラクトース ネオアガロビオースを用いた 17

18 2.3 結果と考察 NCBI によるアミノ酸配列の相同性検索国立生物工学情報センター (NCBI) のデータベースで BLAST プログラムを用いてα アガラーゼの N 末端アミノ酸配列との相同性検索を行った結果 Cellvibrio sp. BR のゲノム DNA の中に 開始アミノ酸の1 残基下流から10 残基 完全に一致する部位を発見した ( 図 8) さらに 本研究室で保有する 2 種のβ アガラーゼのアミノ酸配列を用いて同様の検索を行った結果 Cellvibrio sp. BR は非常に相同性の高いゲノム領域を持っていることが分かった ( 図 9 図 10) これは Cellvibrio sp. OA-2007 と Cellvibrio sp. BR が非常に近い遺伝子配列を持っていることを示唆している primer の設計と PCR Cellvibrio sp. BR のゲノム DNA の中で α アガラーゼの N 末端アミノ酸配列と完全に一致したタンパク質をコードする部位を基に以下のような Forward primer と Reverse primer を設計した Forward primer Reverse primer 5-AAGAAGCTTATGGGTGATCTTCCAGA-3 5-AATTCTAGATCAGACGTTCTGAAAGGT-3 Forward primer の下線部は HindⅢ Reverse primer の下線部は XbaⅠを示し 二重下線部は鋳型 DNA と相補的な配列部を示す この primer を用いて Cellvibrio sp. OA-2007 の染色体 DNA を鋳型に PCR を行った結果 1.2kbp のシングルバンドを得た この大きさが基の Cellvibrio sp. BR の遺伝子部位とほぼ一致したことから 得られた遺伝子は CellVibrio sp. OA-2007 由来のα アガラーゼ遺伝子の可能性があると考えた 18

19 2.3.3 ネオアガロビオースの分解と HPLC 分析組み換え大腸菌から得た粗酵素液を用いてネオアガロビオースの分解を行った結果 基質となるネオアガロビオースは徐々に減少し 分解産物である単糖が生産された ( 図 11) このことから 組み換え大腸菌にα アガラーゼ遺伝子が導入されていることが示唆された ネオアガロビオース分解産物の TLC 分析組み換え大腸菌の粗酵素液添加後 時間が経過するごとにネオアガロビオースのスポットが薄くなり 逆にガラクトースとアンヒドロガラクトースのスポットが徐々に濃くなった ( 図 12) このことからも 組み換え大腸菌がα アガラーゼを生産していることが示された 19

20 図 8 α アガラーゼの N 末端アミノ酸配列と 相同性の高い Cellvibrio sp. BR のゲノム領域 20

21 Cellvibrio sp. BR AgaA 図 9 AgaA と相同性の高い Cellvibrio sp. BR のゲノム領域 21

22 BR_E3AA.seq 1 MKKAIGYFSVFILSSVAATGFAADWDGVPIPAPAGAGKTWQLQSISDEFNYAASPTFKPT 60 E3_AA.seq AgaB 1 MKKITSCIAAALLLSAPLASFAADWDSVPIPAAAGTGKTWQLQSISDEFNYTASPTVKPA 60 Cellvibrio sp. BR BR_E3AA.seq 61 EFNSRWVPSFINSWTGPGDSEFNAGHSYTSGGSLALQSSAKAGTNKIYTGIISSKETFTY 120 E3_AA.seq 61 EFNSRWVPSFINSWTGPGDSEFNAGHSYTSGGSLALQSSAKAGTNKIYTGIISSKETFTY 120 BR_E3AA.seq 121 PLYLEARVKHTGNTLANAVWMLSADSTQEIDAMESYGSDRAGQEWFDQRMHVSHHVFIRS 180 E3_AA.seq 121 PLYLEARVKHTGNTLANAVWMLSADSTQEIDAMESYGSDRVGQEWFDQRMHVSHHVFVRS 180 BR_E3AA.seq 181 PFQDYQPKDEGSWVVNPAGGTWRGAMHVYGVHWKDPWNLDYYIDGVKVRTVSGPAMIDPY 240 E3_AA.seq 181 PFQDYQPTDAGSWILNSA-GTWRGAMHTYGVHWKDPWNLDYYIDGVKVRTVSGPAMIDPN 239 BR_E3AA.seq 241 NFTNGTGINKPLHIIIDVEHQDWRDVRPTAAELADTSKSIMFVDWIRVYKPVTSSATSSS 300 E3_AA.seq 240 NFTGGTGINKSLHIIIDVEHQDWRDVRPTAAELADTSKSIMFVDWIRVYKPVTSSATSSS 299 BR_E3AA.seq 301 NSVSSSSSSLSNSSSSSATTVIDFANYFDTGKSTASVAGDTYVGFNKSGSGNINYNTAGD 360 E3_AA.seq 300 NSVSSSSSSLSNSSSSSATTVIDFANYFDTGKSTASVAGDTYVGFNKSGSGNINYNTAGD 359 BR_E3AA.seq 361 WADYLVTLPSDGQYNIEVTTASPMTSGIGAKLSIDGIYVSTTSLAATGGWELYSASTLAN 420 E3_AA.seq 360 WADYLVTLPSDGQYKIEVTTASPLISGIGAKLSIDGIYVSTTSLAATGGWELYSASTLAN 419 BR_E3AA.seq 421 NLSIGAGTHTVRIESTGTSAWQWNGDEIRVTKVGSAAVGSPTTPAPVAMIIQAESFSATG 480 E3_AA.seq 420 NLSIGAGTHTVRIESAGTSTWQWNGDEIRVTKVGSAAVGSPTTPAPVAMIIQAESFSATG 479 BR_E3AA.seq 481 GVYDGFKTYSVNGVSAINYNQRGDWADYAINVAADGSYTFNAYVSSPMSGAALEVSVDGV 540 E3_AA.seq 480 GVYDGFKTYSVNGVSAINYNQRGDWADYAINVAADGSYTFNAYVSSPMSGAALEVSVDGV 539 BR_E3AA.seq 541 KVLTQAVPNNGSWDSFQKVSSVSKIALTKGAHTIRVTSAGATSSTWEWNADKFELVP 597 E3_AA.seq 540 KVLTQAVPNNGSWDSFQKVSSVSKIALTKGAHTIRVTSAGATSSTWEWNADKFELVP 596 図 10 AgaB と相同性の高い Cellvibrio sp. BR のゲノム領域 22

23 図 11 組み換え大腸菌の粗酵素液による ネオアガロビオース分解の経時変化 図 12 組み換え大腸菌の粗酵素液による加水分解産物の 薄層クロマトグラム 23

24 結言 Cellvibrio sp. OA-2007 由来のβ アガラーゼ遺伝子 agab を Brevibacillus へ導入し 酵素と寒天オリゴ糖の菌体外同時生産に成功した Cellvibrio sp. BR のゲノム DNA 配列を基に Cellvibrio sp. OA-2007 由来のα アガラーゼ遺伝子の大腸菌へのクローニングに成功した 24

25 謝辞本研究を行うに当たり多大な御助力と厳しくも温かい御指導を賜りました高知工科大学工学部物質 環境システム工学科有賀修准教授に心からの深謝を申し上げます 本論文の審査において御助言を賜りました 物質 環境システム工学科榎本恵一教授 堀澤栄准教授に深謝を申し上げます 本研究で用いた組み換え菌を作成し 遺伝子組み換え実験について一から御教授賜り 御助力頂いた大濱武教授に感謝を申し上げます 有益な御助言を頂いた細川覚司氏に感謝を申し上げます 最後に日頃から御協力いただいた有賀研究室の先輩方 後輩方 物質 環境システム工学科の先生方 友人方に感謝を申し上げます 25

26 参考文献 1 Sugano,Y.,Kodama,H.,Terada,I.,Yamazaki,Y.,Noma,M,Purification and Characterization of a Novel Enzyme, α Neoagarooligosaccharide Hydrolase, from a Marine Bacterium, Vibrio sp. Strain JT0107(1994) 2 Suzuki,H.,Sawai,Y.,Suzuki,T.,Kawai,K.Purification and Characterization of an Extracellular α Neoagarooligosaccharide Hydrolase from Bacillus sp. MK03(2002) 3 Araki,T.,Hayakawa,M.,Lu,Z.,Karita,S.,Morishita,T.Purification and characterization of agarases from a marine bacterium,vibrio sp. PO-303(1998) 4 Sugano,Y.,Terada,I.,Arita,M.,Noma,M.,Matsumoto,T.Purification and characterization of a new agarase from a marine bacterium,vibrio sp. Strain JT0107(1993) 5 中村光輝, 寒天オリゴ糖の選択的生産方法の開発. 修士論文 (2004). 6 井上貴由, Cellvibrio sp. からの新規 β- アガラーゼ遺伝子のクローニングとネオア ガロオリゴ糖生産. 修士論文 (2008). 7 久保元, Cellvibrio sp. OA-2007 由来の組み換え β- アガラーゼの精製とキャラクタ ライゼーション. 修士論文 (2009) 8 Ariga,O.,Inoue.T.,Kubo,H.,Minami,K.,Nakamura,M.,Iwai,M.,Moriyama,H.,Yan agisawa,m.,nakasaki,k. Cloning of agarase gene from non-marine agarolytic bacterium Cellvibrio sp.(2012) 26

27 補足 1M トリス塩酸緩衝液 ( 密栓して オートクレーブ滅菌 ) Tris(hydroxymethyl)aminomethane(SIGMA)60.55g を 400ml の蒸留水に溶かし 塩酸を加えながら ph8.0 に合わせ 500ml にメスアップした トリス フェノール( 遮光して冷蔵保存 ) 結晶フェノール (SIGMA)500g をビンごと 70 のウォーターバスに入れ 試薬を溶かす 溶解したフェノールをフタのできる大きめのガラスビンに移し トリス塩酸緩衝液 400ml とキノリノール (SIGMA)0.5g を加え ビンのフタを閉めて 30 分間よく混合した その後 上層液をガラスピペットで取り除き さらに 0.5M トリス塩酸緩衝液 400ml を加えた 0.5M EDTA EDTA2Na 2H2O( 同仁化学研究所株式会社 ) 93.06g 固形 NaOH( 和光純薬工業株式会社 :Wako) 5N NaOH 10g 適量 400ml の蒸留水に EDTA を懸濁し 撹拌しながら ph を測定した後 固形 NaOH を徐々に 加え 5N NaOH で ph8.0 に調節した 蒸留水で 500ml に調整した後 オートクレーブ滅菌 した 1 TE 溶液 ( オートクレーブ滅菌 ) 1M トリス塩酸緩衝液 5ml 0.5M EDTA 1ml 蒸留水 全量 500ml に調整 2 2% CTAB 溶液 Hexadecyl trimethyl ammonium bromide(wako) 4g 27

28 1M トリス塩酸緩衝液 20ml 0.5M EDTA 8ml 5M NaCl(SIGMA) Polyvinylpyrrolidone 56ml 2g 上記の各試薬を混合し 蒸留水で全量 200ml に調整した 3 10mg/ml RNaseA( 密栓して 15 分間煮沸した ) 牛膵臓 RNaseA(TaKaRa Bio) 0.1g 1M トリス塩酸緩衝液, ph7. 5M NaCl(SIGMA) 滅菌水 0.1ml 0.03ml 9.87ml 4 フェノール クロロホルム溶液( 遮光して冷蔵保存 ) トリス フェノールと CIA を等量ずつ入れて混合した 5 クロロホルム イソアミルアルコール混合液(CIA)( 室温で保存 ) クロロホルム (SIGMA) とイソアミルアルコールを 24:1 の比率で混合した 6 1% 臭化エチジウム溶液 ( 遮光して室温保存 ) 臭化エチジウム (Wako) 蒸留水 2g 200ml スターラーバーで一晩撹拌した 7 ネオマイシン保存溶液( 冷凍保存 ) ネオマイシン (SIGMA)1g を滅菌水 5ml に溶かし 保存溶液とした 使用濃度は 100μg/ml 8 アンピシリン保存溶液( 冷凍保存 ) アンピシリンナトリウム (Wako)1g を滅菌水 10ml に溶かし 保存溶液とした 使 28

29 用濃度は 100μg/ml 使用機材 電気泳導装置 GelMate2000( 東洋紡績株式会社 ) 加温機 BLOCK INCUBATOR( 株式会社アステック ) CI-410( アドバンテック東洋株式会社 ) 遠心分離機 himac CF15D2( 日立工機株式会社 :HITACHI) トランスイルミネーター TDM-15(UVP 社 ) PCR 装置 GeneAmp PCR system 9700(Applied Biosystems Japan Ltd.) 遺伝子情報処理ソフトフェア GENETYX Ver.8 Windouws 版 ( 株式会社ゼネティックス ) 29

BKL Kit (Blunting Kination Ligation Kit)

BKL Kit (Blunting Kination Ligation Kit) 製品コード 6126/6127 BKL Kit (Blunting Kination Ligation Kit) 説明書 PCR 産物を平滑末端ベクターにクローニングする場合 使用するポリメラーゼ酵素の種類により 3' 末端に余分に付加された塩基を除去し さらに 5' 末端をリン酸化する必要があります 本製品は これらの一連の反応を簡便に短時間に行うためのキットです PCR 産物の末端平滑化とリン酸化を同時に行うことにより

More information

無細胞タンパク質合成試薬キット Transdirect insect cell

無細胞タンパク質合成試薬キット Transdirect insect cell 発現プラスミドの構築 1. インサート DNA の調製開始コドンは出来るだけ 5'UTR に近い位置に挿入して下さい 経験的に ptd1 の EcoRV/KpnI サイトへのライゲーション効率が最も高いことを確認しています 本プロトコルに従うと インサートサイズにも依りますが 90% 以上のコロニーがインサートの挿入されたクローンとして得られます 可能な限り EcoRV/KpnI サイトへ挿入されるお奨めします

More information

目次第 1 章緒言 3 第 2 章 Cellvibrio sp. OA-2007 由来の酵素によるアルギン酸の分解 実験材料調製 実験材料 寒天分解菌の培養 粗酵素の調製 実験方法 分解反応実験 5

目次第 1 章緒言 3 第 2 章 Cellvibrio sp. OA-2007 由来の酵素によるアルギン酸の分解 実験材料調製 実験材料 寒天分解菌の培養 粗酵素の調製 実験方法 分解反応実験 5 2015 年度 卒業論文 アルギン酸分解酵素の予備精製 Prepurification of alginate lyase 高知工科大学 環境理工学群 1160207 小林史弥 指導教員有賀修准教授 2016 年 3 月 18 日 1 目次第 1 章緒言 3 第 2 章 Cellvibrio sp. OA-2007 由来の酵素によるアルギン酸の分解 4 2-1. 実験材料調製 4 2-1-1. 実験材料

More information

DNA/RNA調製法 実験ガイド

DNA/RNA調製法 実験ガイド DNA/RNA 調製法実験ガイド PCR の鋳型となる DNA を調製するにはいくつかの方法があり 検体の種類や実験目的に応じて適切な方法を選択します この文書では これらの方法について実際の操作方法を具体的に解説します また RNA 調製の際の注意事項や RNA 調製用のキット等をご紹介します - 目次 - 1 実験に必要なもの 2 コロニーからの DNA 調製 3 増菌培養液からの DNA 調製

More information

TaKaRa PCR Human Papillomavirus Typing Set

TaKaRa PCR Human Papillomavirus Typing Set 研究用 TaKaRa PCR Human Papillomavirus Typing Set 説明書 v201703da 本製品は さまざまなタイプの Human Papillomavirus(HPV) において塩基配列の相同性の高い領域に設定したプライマーを consensus primer として用いることにより HPV の E6 と E7 を含む領域 (228 ~ 268 bp) を共通に PCR

More information

Mighty TA-cloning Kit/Mighty TA-cloning Kit for PrimeSTAR

Mighty TA-cloning Kit/Mighty TA-cloning Kit for PrimeSTAR 製品コード 6028 製品コード 6029 Mighty TA-cloning Kit ( 製品コード 6028) Mighty TA-cloning Kit for PrimeSTAR ( 製品コード 6029) 説明書 Taq DNA ポリメラーゼなどをベースとする PCR 酵素を用いて得られた増幅産物のほとんどは その 3 末端にデオキシリボアデノシン (da) が一塩基付加されています これらの

More information

cDNA cloning by PCR

cDNA cloning by PCR cdna cloning/subcloning by PCR 1. 概要 2014. 4 ver.1 by A. Goto & K. Takeda 一般的に 細胞または組織由来の RNA から作製した cdna(cdna pool) から 特定の cdna をベクターに組み込む操作を cdna cloning と呼ぶ その際 制限酵素認識配列を付与したオリゴ DNA primer を用いた PCR

More information

ISOSPIN Plasmid

ISOSPIN Plasmid プラスミド DNA 抽出キット ISOSPIN Plasmid マニュアル ( 第 5 版 ) Code No. 318-07991 NIPPON GENE CO., LTD. I 製品説明 ISOSPIN Plasmid( アイソスピンプラスミド ) は スピンカラムを用いて簡単に大腸菌から高純度なプラスミド DNA を抽出できるキットです 本キットは カオトロピックイオン存在下で DNA がシリカへ吸着する原理を応用しており

More information

DNA Blunting Kit

DNA Blunting Kit 研究用 DNA Blunting Kit 説明書 v201508da DNA Blunting Kit は T4 DNA Polymerase の 5' 3' polymerase 活性と 3' 5' exonuclease 活性を利用して DNA の末端を平滑化することにより 突出末端の DNA でも簡単に平滑末端のベクターにライゲーションできるシステムです DNA が 5' 突出末端の場合は 5'

More information

ChIP Reagents マニュアル

ChIP Reagents マニュアル ChIP Reagents ~ クロマチン免疫沈降 (ChIP) 法用ストック溶液セット ~ マニュアル ( 第 1 版 ) Code No. 318-07131 NIPPON GENE CO., LTD. 目次 Ⅰ 製品説明 1 Ⅱ セット内容 1 Ⅲ 保存 2 Ⅳ 使用上の注意 2 Ⅴ 使用例 2 < 本品以外に必要な試薬 機器など> 2 1) 磁気ビーズと一次抗体の反応 3 2)-1 細胞の調製

More information

TaKaRa PCR Human Papillomavirus Detection Set

TaKaRa PCR Human Papillomavirus Detection Set 研究用 TaKaRa PCR Human Papillomavirus Detection Set 説明書 v201703da 本製品は子宮頸癌において最も高頻度に検出される Human Papillomavirus(HPV)16 18 および 33 型をそれぞれ特異的に増幅し 検出するセットです HPV16 18 および 33 型の E6 を含む領域 (140 bp ただし HPV33 型は 141

More information

手順 ) 1) プライマーの設計 発注変異導入部位がプライマーのほぼ中央になるようにする 可能であれば 制限酵素サイトができるようにすると確認が容易になる プライマーは 25-45mer で TM 値が 78 以上になるようにする Tm= (%GC)-675/N-%mismatch

手順 ) 1) プライマーの設計 発注変異導入部位がプライマーのほぼ中央になるようにする 可能であれば 制限酵素サイトができるようにすると確認が容易になる プライマーは 25-45mer で TM 値が 78 以上になるようにする Tm= (%GC)-675/N-%mismatch Mutagenesis 目的 ) 既存の遺伝子に PCR を利用して変異を導入する 1 点変異導入方法 ) Quik Change Site-Directed Mutagenesis Kit(Stratagene) のプロトコールを流用 http://www.stratagene.com/products/showproduct.aspx?pid=131 Kit 中では DNA polymerase

More information

Bacterial 16S rDNA PCR Kit

Bacterial 16S rDNA PCR Kit 研究用 Bacterial 16S rdna PCR Kit 説明書 v201802da 微生物の同定は 形態的特徴 生理 生化学的性状 化学分類学的性状などを利用して行われますが これらの方法では同定までに時間を要します また 同定が困難な場合や正しい結果が得られない場合もあります 近年 微生物同定にも分子生物学を利用した方法が採用されるようになり 微生物の持つ DNA を対象として解析を行う方法が活用されています

More information

■リアルタイムPCR実践編

■リアルタイムPCR実践編 リアルタイム PCR 実践編 - SYBR Green I によるリアルタイム RT-PCR - 1. プライマー設計 (1)Perfect Real Time サポートシステムを利用し 設計済みのものを購入する ヒト マウス ラットの RefSeq 配列の大部分については Perfect Real Time サポートシステムが利用できます 目的の遺伝子を検索して購入してください (2) カスタム設計サービスを利用する

More information

PrimeSTAR® Mutagenesis Basal Kit

PrimeSTAR® Mutagenesis Basal Kit PrimeSTAR Mutagenesis Basal Kit 説明書 v201107da 目次 I. キットの内容...3 II. 保存...3 III. 本システムの原理...3 IV. プライマー設計について...5 V. 操作...8 VI. 実験例...10 VII. トラブルシューティング...13 VIII. 関連製品...13 IX. 注意...13 2 PrimeSTAR Mutagenesis

More information

Bacterial 16S rDNA PCR Kit

Bacterial 16S rDNA PCR Kit 研究用 Bacterial 16S rdna PCR Kit 説明書 v201307da 微生物の同定は 形態的特徴 生理 生化学的性状 化学分類学的性状などを利用して行われますが これらの方法では同定までに時間を要します また 同定が困難な場合や正しい結果が得られない場合もあります 近年 微生物同定にも分子生物学を利用した方法が採用されるようになり 微生物の持つ DNA を対象として解析を行う方法が活用されています

More information

Microsoft Word - FMB_Text(PCR) _ver3.doc

Microsoft Word - FMB_Text(PCR) _ver3.doc 2.PCR 法による DNA の増幅 現代の分子生物学において その進歩に最も貢献した実験法の1つが PCR(Polymerase chain reaction) 法である PCR 法は極めて微量の DNA サンプルから特定の DNA 断片を短時間に大量に増幅することができる方法であり 多大な時間と労力を要した遺伝子クローニングを過去のものとしてしまった また その操作の簡便さから 現在では基礎研究のみならず臨床遺伝子診断から食品衛生検査

More information

DNA 抽出条件かき取った花粉 1~3 粒程度を 3 μl の抽出液 (10 mm Tris/HCl [ph8.0] 10 mm EDTA 0.01% SDS 0.2 mg/ml Proteinase K) に懸濁し 37 C 60 min そして 95 C 10 min の処理を行うことで DNA

DNA 抽出条件かき取った花粉 1~3 粒程度を 3 μl の抽出液 (10 mm Tris/HCl [ph8.0] 10 mm EDTA 0.01% SDS 0.2 mg/ml Proteinase K) に懸濁し 37 C 60 min そして 95 C 10 min の処理を行うことで DNA 組換えイネ花粉の飛散試験 交雑試験 1. 飛散試験 目的 隔離圃場内の試験区で栽培している組換えイネ S-C 系統 及び AS-D 系統の開花時における花粉の飛散状況を確認するため 方法 (1) H23 年度は 7 月末からの低温の影響を受け例年の開花時期よりも遅れ 試験に用いた組換えイネの開花が最初に確認されたのは S-C 系統 及び AS-D 系統ともに 8 月 13 日であった そこで予め準備しておいた花粉トラップ

More information

DNA Fragmentation Kit

DNA Fragmentation Kit 研究用 DNA Fragmentation Kit 説明書 v201712da 本製品は 超音波破砕装置などの特殊な装置を使用せず 酵素処理によってゲノム DNA 等の長鎖 DNA をランダムに断片化し さらに平滑化するためのキットです 平滑化した断片はそのまま平滑末端ベクターに組み込むことができます また 平滑化を必要としない場合は 断片化までで反応を止めることもできます メチル化 DNA 濃縮や高速シーケンス解析のための前処理にも

More information

組織からのゲノム DNA 抽出キット Tissue Genomic DNA Extraction Mini Kit 目次基本データ 3 キットの内容 3 重要事項 4 操作 4 サンプル別プロトコール 7 トラブルシューティング 9 * 本製品は研究用です *

組織からのゲノム DNA 抽出キット Tissue Genomic DNA Extraction Mini Kit 目次基本データ 3 キットの内容 3 重要事項 4 操作 4 サンプル別プロトコール 7 トラブルシューティング 9 * 本製品は研究用です * 組織からのゲノム DNA 抽出キット Tissue Genomic DNA Extraction Mini Kit 目次基本データ 3 キットの内容 3 重要事項 4 操作 4 サンプル別プロトコール 7 トラブルシューティング 9 * 本製品は研究用です * 2 本キットは動物の組織からトータル DNA を迅速に効率よく抽出するようにデザインされています また 細菌 固定組織 酵母用のプロトコールも用意しています

More information

Human Cell-Free Protein Expression System

Human Cell-Free Protein Expression System 研究用 Human Cell-Free Protein Expression System 説明書 v201807da Human Cell-Free Protein Expression System は ヒト細胞株由来の細胞抽出液を利用した無細胞タンパク質合成システムです 本システムの Cell Lysate には in vitro でのタンパク質合成反応に必要な各種因子 ( リボソーム 翻訳開始

More information

プロトコール集 ( 研究用試薬 ) < 目次 > 免疫組織染色手順 ( 前処理なし ) p2 免疫組織染色手順 ( マイクロウェーブ前処理 ) p3 免疫組織染色手順 ( オートクレーブ前処理 ) p4 免疫組織染色手順 ( トリプシン前処理 ) p5 免疫組織染色手順 ( ギ酸処理 ) p6 免疫

プロトコール集 ( 研究用試薬 ) < 目次 > 免疫組織染色手順 ( 前処理なし ) p2 免疫組織染色手順 ( マイクロウェーブ前処理 ) p3 免疫組織染色手順 ( オートクレーブ前処理 ) p4 免疫組織染色手順 ( トリプシン前処理 ) p5 免疫組織染色手順 ( ギ酸処理 ) p6 免疫 < 目次 > 免疫組織染色手順 ( 前処理なし ) p2 免疫組織染色手順 ( マイクロウェーブ前処理 ) p3 免疫組織染色手順 ( オートクレーブ前処理 ) p4 免疫組織染色手順 ( トリプシン前処理 ) p5 免疫組織染色手順 ( ギ酸処理 ) p6 免疫組織染色手順 ( ギ酸処理後 マイクロウェーブまたはオートクレーブ処理 )p7 抗原ペプチドによる抗体吸収試験 p8 ウエスタン ブロッティング

More information

Gen とるくん™(酵母用)High Recovery

Gen とるくん™(酵母用)High Recovery 研究用 Gen とるくん ( 酵母用 ) High Recovery 説明書 v201510da Gen とるくん ( 酵母用 )High Recovery は 細胞壁分解酵素による酵母菌体処理と塩析による DNA 精製の組み合わせにより 効率良く酵母ゲノム DNA を抽出 精製するためのキットです 本キットを用いた酵母ゲノム DNA 調製操作は 遠心による酵母菌体の回収 GenTLE Yeast

More information

Microsoft Word -

Microsoft Word - 平成 20 年度修士卒業論文 Pseudoalteromonas のヴィオラセイン合成酵素遺伝子 vioa のクローニングと発現 Cloning and expression of the violacein-synthesizing enzyme gene vioa from Pseudoalteromonas. 高知工科大学大学院 工学研究科基盤工学専攻 1115002 阿波連毅成 2009 年

More information

Bacterial 16S rDNA Clone Library Construction Kit

Bacterial 16S rDNA Clone Library Construction Kit 研究用 Bacterial 16S rdna Clone Library Construction Kit 説明書 v201303da_2 Bacterial 16S rdna Clone Library Construction Kit は 環境中のバクテリアの群集構造を解析する手法の 1 つである 16S rdna Clone Library 法を効率良く行うために開発された タカラバイオ独自のシステムです

More information

実験操作方法

実験操作方法 実験操作方法 A. サンプル ( 菌液 ) の調製検出目的の菌種に適した方法でサンプル調製を行い 最終的に100μl 程度の菌懸濁液を用意してください このサンプル液のうち40μlを B.EMA 処理 に使用します 残りは氷上もしくは4 で保存し EMA 処理なしサンプルを用意するために40μlを B.EMA 処理 8) 加熱殺菌 ( 不活化処理 ) の操作を行った後 C. 核酸抽出 に使用します

More information

Site-directed mut agenesis system Mutan-K Enzyme Set

Site-directed mut agenesis system Mutan-K Enzyme Set 製品コード 6060 Site-directed mutagenesis system Mutan -K Enzyme Set 説明書 Mutan - K は Kunkel 法 1 )2 ) をシステム化し Site-directed mutagenesis 3 )4 ) を行なえるようにしたキットです このキットによって DNA の塩基置換 欠失 挿入などが行なえ 遺伝子やタンパク質の機能解析 構造改変などに威力を発揮します

More information

DNA Ligation Kit <Mighty Mix>

DNA Ligation Kit <Mighty Mix> 製品コード 623 研究用 DNA Ligation Kit < Mighty Mix > 説明書 v21512da DNA フラグメントのライゲーションは 遺伝子操作実験で頻繁に行う操作です DNA 間の結合には T4 DNA Ligase が用いられますが DNA の末端構造によって反応速度は著しく異なります そのため DNA の末端形状にあわせて加える酵素量や反応時間を調節する必要があります

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 2013 年 11 月 20 日 ( 水 ) バイオ情報解析演習 ウェブツールを活用した生物情報解析 (4) 遺伝子のクローニング設計 有用物質生産菌を合理的に作ろう! 設計 試作 ベンチテスト 完成 プラスミド 効率的な代謝経路を設計する 文献調査代謝パスウェイの探索代謝シミュレーション 実際に微生物に組み込む データベースから有用遺伝子を探索する遺伝子組換え技術 培養をして問題点を突き止める 培養代謝物量

More information

クルマエビホワイトスポット病の防除対策 Table 1. List of WSSV confirmed naturally and/or experimentally infected host species クルマエビホワイトスポット病の防除対策 Fig. 8. Disease control in shrimp hatchery. に 組換え大腸菌で発現した WSSV 構造タンパク質 第

More information

製品コード 3372 研究用 pcold GST DNA 説明書 v201909da

製品コード 3372 研究用 pcold GST DNA 説明書 v201909da 研究用 pcold GST DNA 説明書 v201909da タンパク質の構造や機能の解明はポストゲノムの重要な研究対象であり 効率の良いタンパク質生産システムはポストゲノム解析に必須の基盤技術です 組換えタンパク質の生産には大腸菌を宿主とする発現系が広く利用されています しかしながら 大腸菌発現系は扱いやすく低コストである反面 遺伝子によっては発現できない あるいは発現タンパク質が不溶化するという問題が起こることがあります

More information

蛋白質科学会アーカイブ メチオニン要求株を使わないセレノメチオニン標識蛋白質のつくりかた

蛋白質科学会アーカイブ メチオニン要求株を使わないセレノメチオニン標識蛋白質のつくりかた メチオニン要求株を使わないセレノメチオニン標識蛋白質のつくりかた 産業技術総合研究所 中村努 石川一彦 ( 投稿日 2008/7/29 再投稿日 2008/8/21 受理日 2008/8/27 修正日 2013/11/29) キーワード : セレノメチオニン 生合成阻害 X 線結晶構造解析 概要 X 線結晶構造解析において初期位相を決定する際 セレン原子による異常散乱を利用することが広く行われている

More information

コメDNA 抽出キット(精米、玄米1 粒スケール)

コメDNA 抽出キット(精米、玄米1 粒スケール) 食品 環境分析用 コメ DNA 抽出キット ( 精米 玄米 1 粒スケール ) 説明書 v201703da 本キットは未加熱の精米あるいは玄米 1 粒から DNA の調製を行う際に使用します 最終的に回収された DNA 溶液は 直接 PCR 反応などに利用することができ また 制限酵素処理やサブクローニングに使用することもできます 本キットを用いた DNA 調製には 劇物であるフェノールやクロロホルムは使用しません

More information

[PDF] GST融合タンパク質バッチ精製プロトコール

[PDF] GST融合タンパク質バッチ精製プロトコール Glutathione Sepharose 4B, 4FF を用いた GST 融合タンパク質のバッチ精製プロトコール 1 予め準備する試薬と装置 Glutathione Sepharose 担体製品名 包装単位 コード番号 Glutathione Sepharose 4B 10 ml 17-0756-01 Glutathione Sepharose 4B 3 10 ml 72-0239-03 Glutathione

More information

大学院博士課程共通科目ベーシックプログラム

大学院博士課程共通科目ベーシックプログラム 平成 30 年度医科学専攻共通科目 共通基礎科目実習 ( 旧コア実習 ) 概要 1 ). 大学院生が所属する教育研究分野における実習により単位認定可能な実習項目 ( コア実習項目 ) 1. 組換え DNA 技術実習 2. 生体物質の調製と解析実習 3. 薬理学実習 4. ウイルス学実習 5. 免疫学実習 6. 顕微鏡試料作成法実習 7. ゲノム医学実習 8. 共焦点レーザー顕微鏡実習 2 ). 実習を担当する教育研究分野においてのみ単位認定可能な実習項目

More information

pCold™ TF DNA

pCold™ TF DNA 研究用 pcold TF DNA 説明書 v201810da タンパク質の構造や機能の解明はポストゲノムの重要な研究対象で 効率のよいタンパク質生産システムはポストゲノム解析に必須の基盤技術です 組換えタンパク質の生産には大腸菌を宿主とする発現系が広く利用されています しかしながら 大腸菌発現系は扱いやすく 低コストである反面 遺伝子によっては発現できない あるいは発現タンパク質が不溶化するという問題が起こることがあります

More information

Quick guide_GeneArt Primer and Construct Design Tool_v1(Japanese)

Quick guide_GeneArt Primer and Construct Design Tool_v1(Japanese) GeneArt Primer and Construct Design Tool: GeneArt Seamless Cloning and Assembly Kit 編 released 11//01 1 The world leader in serving science 目次 キットの種類と特徴 GeneArt Primer and Construct Design Tool のご使用方法

More information

Protocol for CRISPR/Cas system in medaka ver Materials ベクター pcs2+hspcas9: Cas9 vector, Amp 耐性, [Addgene Plasmid 51815] pdr274: sgrna vector, K

Protocol for CRISPR/Cas system in medaka ver Materials ベクター pcs2+hspcas9: Cas9 vector, Amp 耐性, [Addgene Plasmid 51815] pdr274: sgrna vector, K Protocol for CRISPR/Cas system in medaka ver. 1.3 1. Materials ベクター pcs2+hspcas9: Cas9 vector, Amp 耐性, [Addgene Plasmid 51815] pdr274: sgrna vector, Kan 耐性, [Addgene Plamsmid 42250] 作製 : 安齋賢 2015.12.17

More information

16S (V3-V4) Metagenomic Library Construction Kit for NGS

16S (V3-V4) Metagenomic Library Construction Kit for NGS 研究用 16S (V3-V4) Metagenomic Library Construction Kit for NGS 説明書 v201705da 本製品は イルミナ社 MiSeq で 16S rrna 細菌叢解析を行うための PCR 増幅キットです 細菌 16S rrna 遺伝子の V3-V4 領域を対象とし PCR 酵素に 多様な配列を効率よく増幅可能な Tks Gflex DNA Polymerase

More information

発現ベクターによるRNAi

発現ベクターによるRNAi 発現ベクターによる RNAi 特長 合成 sirna を導入した場合に比べ 長期に RNAi 効果を観察できる 細胞中に高効率で sirna を発現させることが可能 研究目的に応じて任意のベクターが選択できる 原理及び説明遺伝子発現をノックダウンする手法としてRNA 干渉作用 (RNAi) が注目されている RNAi は二本鎖 RNA(dsRNA) を細胞に導入することにより 標的遺伝子のmRNAを分解し

More information

Taro-SV02500b.jtd

Taro-SV02500b.jtd 牛大腸菌性下痢症 (K99 保有全菌体 FY 保有全菌体 31A 保有全菌体 O78 全菌体 )( アジュバント加 ) 不活化ワクチン 平成 21 年 11 月 12 日 ( 告示第 1569 号 ) 一部改正 1 定義線毛抗原 K99 FY 及び 31A を保有する大腸菌並びに O78 の大腸菌の培養菌液を不活化したものを混合し アルミニウムゲルアジュバントを添加したワクチンである 2 製法 2.1

More information

Pyrobest ® DNA Polymerase

Pyrobest ® DNA Polymerase Pyrobest DNA Polymerase 説明書 v201102da 対活Pyrobest DNA Polymerase は Pyrococcus sp. 由来の 3' 5' exonuclease 活性 (proof reading 活性 ) を有する耐熱性 α 型 DNA ポリメラーゼです α 型 DNA ポリメラーゼは Pol I 型ポリメラーゼ (Taq DNA ポリメラーゼなど )

More information

Expression Vector pLEAD DNA, pre-digested マニュアル (第4版)

Expression Vector pLEAD DNA, pre-digested マニュアル (第4版) 組換えタンパク質発現用ベクター Expression Vector plead DNA, pre-digested マニュアル ( 第 4 版 ) Code No. 315-06801 Code No. 312-06811 NIPPON GENE CO., LTD. 目次 Ⅰ 製品説明 2 Expression Vector plead DNA の発現システムについて 2 Expression Vector

More information

MEGALABEL™

MEGALABEL™ 研究用 MEGALABEL 説明書 v201711 MEGALABEL は [γ- 32 P]ATP と T4 Polynucleotide Kinase を用いて DNA の 5' 末端を効率よく標識するためのキットです 本製品は T4 Polynucleotide Kinase を用いたリン酸化反応 交換反応それぞれに 独自の Buffer 系を採用し 末端形状によらず 10 6 cpm/pmol

More information

3'-Full RACE Core Set

3'-Full RACE Core Set 研究用 3'-Full RACE Core Set 説明書 v201703da RNA の解析において RT-PCR を利用することにより目的の領域を増幅した後 クローニングやシーケンスを行うことが可能です しかしながら mrna から完全長の cdna を得ることは困難であることが多く この様な場合 得られた cdna の情報を元にさらに上流や下流をクローニングする RACE(Rapid Amplification

More information

TaKaRa PCR FLT3/ITD Mutation Detection Set

TaKaRa PCR FLT3/ITD Mutation Detection Set 研究用 TaKaRa PCR FLT3/ITD Mutation Detection Set 説明書 v201706da 本製品は FLT3 (FMS-like tyrosine kinase 3) 遺伝子の JM(Juxtamembrane) 領域周辺に起こる Internal Tandem Duplication(ITD) 変異の有無を検出するためのセットです FLT3 遺伝子の ITD 変異は

More information

PanaceaGel ゲル内細胞の観察 解析方法 1. ゲル内細胞の免疫染色 蛍光観察の方法 以下の 1-1, 1-2 に関して ゲルをスパーテルなどで取り出す際は 4% パラホルムアルデヒドで固定してから行うとゲルを比較的簡単に ( 壊さずに ) 取り出すことが可能です セルカルチャーインサートを

PanaceaGel ゲル内細胞の観察 解析方法 1. ゲル内細胞の免疫染色 蛍光観察の方法 以下の 1-1, 1-2 に関して ゲルをスパーテルなどで取り出す際は 4% パラホルムアルデヒドで固定してから行うとゲルを比較的簡単に ( 壊さずに ) 取り出すことが可能です セルカルチャーインサートを 1. ゲル内細胞の免疫染色 蛍光観察の方法 以下の 1-1, 1-2 に関して ゲルをスパーテルなどで取り出す際は 4% パラホルムアルデヒドで固定してから行うとゲルを比較的簡単に ( 壊さずに ) 取り出すことが可能です セルカルチャーインサートを用いた培養ではインサート底面をメス等で切り取ることで またウェルプレートを用いた培養ではピペットの水流でゲル ( 固定後 ) を底面から浮かすことで 回収しやすくなります

More information

ISOSPIN Blood & Plasma DNA

ISOSPIN Blood & Plasma DNA 血液 血清 血しょうからの DNA 抽出キット ISOSPIN Blood & Plasma DNA マニュアル ( 第 2 版 ) Code No. 312-08131 NIPPON GENE CO., LTD. I 製品説明 ISOSPIN Blood & Plasma DNA( アイソスピンブラッド & プラズマ DNA) は 血液 血清 血しょうから DNAを抽出するためのキットです 本キットは

More information

Multiplex PCR Assay Kit Ver. 2

Multiplex PCR Assay Kit Ver. 2 研究用 Multiplex PCR Assay Kit Ver. 2 説明書 v201510da マルチプレックス PCR は 一つの PCR 反応系に複数のプライマー対を同時に使用することで 複数の遺伝子領域を同時に増幅する方法です マルチプレックス PCR を行うことで 試薬や機材の節約による経済性 同時検出による迅速性でのメリットに加え 貴重なサンプルの有効利用も可能です 本キットは高速にプライミングする酵素とプライマーのアニーリングの特異性を極限まで高めた反応液組成とを組み合わせたマルチプレックス

More information

pBAsi DNA シリーズ

pBAsi DNA シリーズ 研究用 pbasi DNA シリーズ 説明書 v201603da 目次 I. 製品説明と原理... 3 II. 準備 : ヘアピン型 RNA を発現させるための DNA 合成... 5 III. pbasi ベクターへのヘアピン型 RNA 発現のための合成 DNA の挿入... 6 III-1. 必要な器具 装置... 6 III-2. 用意するもの... 6 III-3. ベクターおよびインサート

More information

PrimeSTAR® HS DNA Polymerase

PrimeSTAR® HS DNA Polymerase 研究用 PrimeSTAR HS DNA Polymerase 説明書 v201309da PrimeSTAR HS DNA Polymerase は タカラバイオが独自に開発した高い正確性と高い増幅効率を併せ持つ DNA polymerase です 本酵素は非常に強力な 3-5 exonuclease 活性を有し DNA 合成において抜群の校正力を示す一方 Taq DNA Polymerase に優る高い増幅効率も示します

More information

遺伝子操作の基本原理 (立ち読み)

遺伝子操作の基本原理 (立ち読み) i Principle of Gene Technology by KOJI AKASAKA YOSHIHIKO OHYAMA SHOKABO 電子書籍の不正コピーは法律により罰せられます TOKYO 本作品の著作権その他の法的権利は 本作品の著作者ならびに裳華房その他第三者に帰属します 本作品の全部または一部について 権利者に無断で 複製 公衆送信 出版 貸与 翻訳 翻案および改編するなど 本作品の権利を侵害する方法で利用することを禁止します

More information

Multiplex PCR Assay Kit

Multiplex PCR Assay Kit 研究用 Multiplex PCR Assay Kit 説明書 v201510da マルチプレックス PCR は 一つの PCR 反応系に複数のプライマー対を同時に使用することで 複数の遺伝子領域を同時に増幅する方法です マルチプレックス PCR を行うことで 試薬や機材の節約による経済性 同時検出による迅速性でのメリットに加え 貴重なサンプルの有効利用も可能です しかし マルチプレックス PCR

More information

1. 腸管出血性大腸菌 (EHEC) の系統解析 上村健人 1. はじめに近年 腸管出血性大腸菌 (EHEC) による食中毒事件が度々発生しており EHEC による食中毒はその症状の重篤さから大きな社会問題となっている EHEC による食中毒の主要な汚染源の一つとして指摘されているのが牛の糞便である

1. 腸管出血性大腸菌 (EHEC) の系統解析 上村健人 1. はじめに近年 腸管出血性大腸菌 (EHEC) による食中毒事件が度々発生しており EHEC による食中毒はその症状の重篤さから大きな社会問題となっている EHEC による食中毒の主要な汚染源の一つとして指摘されているのが牛の糞便である 1. 腸管出血性大腸菌 (EHEC) の系統解析 上村健人 1. はじめに近年 腸管出血性大腸菌 (EHEC) による食中毒事件が度々発生しており EHEC による食中毒はその症状の重篤さから大きな社会問題となっている EHEC による食中毒の主要な汚染源の一つとして指摘されているのが牛の糞便である これまでの報告によれば EHEC を糞便中に保有する牛は 0.6~11.9% といわれており 牛枝肉汚染の機会となり得ると畜場における解体処理が公衆衛生上重要視されている

More information

No. 1 Ⅰ. 緒言現在我国は超高齢社会を迎え それに伴い 高齢者の健康増進に関しては歯科医療も今後より重要な役割を担うことになる その中でも 部分欠損歯列の修復に伴う口腔内のメンテナンスがより一層必要となってきている しかし 高齢期は身体機能全般の変調を伴うことが多いため 口腔内環境の悪化を招く

No. 1 Ⅰ. 緒言現在我国は超高齢社会を迎え それに伴い 高齢者の健康増進に関しては歯科医療も今後より重要な役割を担うことになる その中でも 部分欠損歯列の修復に伴う口腔内のメンテナンスがより一層必要となってきている しかし 高齢期は身体機能全般の変調を伴うことが多いため 口腔内環境の悪化を招く 学位論文内容の要約 甲第 692 号論文提出者金野弘靖 論文題目 口腔レンサ球菌における環状ヌクレオチドの働きについて No. 1 Ⅰ. 緒言現在我国は超高齢社会を迎え それに伴い 高齢者の健康増進に関しては歯科医療も今後より重要な役割を担うことになる その中でも 部分欠損歯列の修復に伴う口腔内のメンテナンスがより一層必要となってきている しかし 高齢期は身体機能全般の変調を伴うことが多いため 口腔内環境の悪化を招くことに成り易い

More information

コメ判別用PCR Kit II

コメ判別用PCR Kit II 食品 環境分析用 コメ判別用 PCR Kit II 説明書 v201611da 本キットでは 4 種のプライマー対によるマルチプレックス PCR を行います コシヒカリ ( コシヒカリ BL は除く ) 以外の他の主要品種注 ) の場合 4 種類のプライマー対による 4 種類の増幅産物 (0.8 1.2 1.6 1.8 kb) のうち 少なくとも 1 種類は増幅産物が得られます 一方 コシヒカリ (

More information

pCold™ ProS2 DNA

pCold™ ProS2 DNA 研究用 pcold ProS2 DNA 説明書 v201810da タンパク質の構造や機能の解明はポストゲノムの重要な研究対象で 効率の良いタンパク質生産システムはポストゲノム解析に必須の基盤技術です 組換えタンパク質の生産には大腸菌を宿主とする発現系が広く利用されています しかしながら 大腸菌発現系は扱いやすく 低コストである反面 遺伝子によっては発現できない あるいは発現タンパク質が不溶化するという問題が起こることがあります

More information

In vivo へのトライ

In vivo へのトライ アデノウイルスベクターによる RNAi 特長 高い感染能を利用し 効率よく一過性の RNAi 実験が行える 広い動物種に用いることができ 増殖細胞だけでなく静止期の細胞にも感染 発現できる 神経系を含む多くの分化 未分化動物培養細胞をターゲットにすることができ さらに動物個体への直接注入 投与による遺伝子発現が可能である 原理説明 アデノウイルスは最もよく研究されているウイルスのひとつである

More information

培養細胞からの Total RNA 抽出の手順 接着細胞のプロトコル 1. プレート ( またはウエル ) より培地を除き PBSでの洗浄を行う 2. トリプシン処理を行い 全量を1.5ml 遠心チューブに移す スクレイパーを使って 細胞を掻き集める方法も有用です 3. 低速遠心 ( 例 300 g

培養細胞からの Total RNA 抽出の手順 接着細胞のプロトコル 1. プレート ( またはウエル ) より培地を除き PBSでの洗浄を行う 2. トリプシン処理を行い 全量を1.5ml 遠心チューブに移す スクレイパーを使って 細胞を掻き集める方法も有用です 3. 低速遠心 ( 例 300 g Maxwell RSC simplyrna Cells / Tissue Kit ( カタログ番号 AS1340/AS1390) 簡易マニュアル 注意 : キットを受け取りましたら 1-Thioglycerolを取り出し キット箱は室温で保存してください 取り出した1-Thioglycerolは2~10 で保存してください ご用意いただくもの 細胞 組織の両方の場合で共通 ボルテックスミキサー ピペットマン

More information

in vitro Transcription T7 Kit (for siRNA Synthesis)

in vitro Transcription T7 Kit (for siRNA Synthesis) 研究用 in vitro Transcription T7 Kit (for sirna Synthesis) 説明書 v201708da in vitro transcription 反応は プロモーター配列を含む二本鎖 DNA を鋳型として RNA ポリメラーゼにより一本鎖 RNA を合成する反応です 近年 RNAi in vitro translation subtractive hybridization

More information

PrimeScript RT reagent Kit (Perfect Real Time)

PrimeScript RT reagent Kit (Perfect Real Time) 製品コード RR037A PrimeScript RT reagent Kit (Perfect Real Time) 説明書 本製品は リアルタイム RT-PCR に最適化された逆転写反応キットです 伸長性能に優れた PrimeScript RTase を使用し短時間の反応で効率良くリアルタイム PCR 用の鋳型 cdna を合成することができます 実験操作も簡単でハイスループットな解析にも適しています

More information

鶏大腸菌症 ( 組換え型 F11 線毛抗原 ベロ細胞毒性抗原 )( 油性アジュバント加 ) 不活化ワクチン平成 20 年 6 月 6 日 ( 告示第 913 号 ) 新規追加 平成 25 年 9 月 26 日 ( 告示第 2480 号 ) 一部改正 1 定義組換え型 F11 線毛抗原産生大腸菌及びベ

鶏大腸菌症 ( 組換え型 F11 線毛抗原 ベロ細胞毒性抗原 )( 油性アジュバント加 ) 不活化ワクチン平成 20 年 6 月 6 日 ( 告示第 913 号 ) 新規追加 平成 25 年 9 月 26 日 ( 告示第 2480 号 ) 一部改正 1 定義組換え型 F11 線毛抗原産生大腸菌及びベ 鶏大腸菌症 ( 組換え型 F11 線毛抗原 ベロ細胞毒性抗原 )( 油性アジュバント加 ) 不活化ワクチン平成 20 年 6 月 6 日 ( 告示第 913 号 ) 新規追加 平成 25 年 9 月 26 日 ( 告示第 2480 号 ) 一部改正 1 定義組換え型 F11 線毛抗原産生大腸菌及びベロ細胞毒性抗原産生大腸菌の培養菌液を不活化し その遠心上清を濃縮後 油性アジュバントを添加したワクチンである

More information

DNA シークエンス解析受託サービスを効率よく利用して頂くために シークエンス解析は お持ち頂くサンプルの DNA テンプレートの精製度 量 性質によ って得られる結果が大きく左右されます サンプルを提出しても望み通りの結果が返っ てこない場合は 以下の点についてご検討下さい ( 基本編 ) 1.

DNA シークエンス解析受託サービスを効率よく利用して頂くために シークエンス解析は お持ち頂くサンプルの DNA テンプレートの精製度 量 性質によ って得られる結果が大きく左右されます サンプルを提出しても望み通りの結果が返っ てこない場合は 以下の点についてご検討下さい ( 基本編 ) 1. DNA シークエンス解析受託サービスを効率よく利用して頂くために 目次 ( 基本編 ) 1. テンプレート DNA プライマーの濃度を確認する 2. テンプレート DNA の精製度を確認する 3. サンプル調製に用いるテンプレート DNA の濃度を上げる 4. プライマーが劣化していないか確認する 5. 溶液を水にかえる 6. アガロース電気泳動を用いて PCR 産物を精製 確認する 7. シークエンス用プライマーを用意するその1

More information

LA PCR™i n vitro Cloning Kit

LA PCR™i n vitro Cloning Kit 研究用 LA PCR in vitro Cloning Kit 説明書 v201201da 本キットは Cassette および Cassette Primer を使用することにより cdna やゲノム上の未知領域を特異的に増幅させる従来の PCR in vitro Cloning Kit に 長鎖 DNA を効率良く増幅する LA PCR Technology を応用したシステムです これにより

More information

「組換えDNA技術応用食品及び添加物の安全性審査の手続」の一部改正について

「組換えDNA技術応用食品及び添加物の安全性審査の手続」の一部改正について ( 別添 ) 最終的に宿主に導入された DNA が 当該宿主と分類学上同一の種に属する微生物の DNA のみである場合又は組換え体が自然界に存在する微生物と同等の遺伝子構成である場合のいずれかに該当することが明らかであると判断する基準に係る留意事項 最終的に宿主に導入されたDNAが 当該宿主と分類学上同一の種に属する微生物のDNAのみである場合又は組換え体が自然界に存在する微生物と同等の遺伝子構成である場合のいずれかに該当することが明らかであると判断する基準

More information

Microsoft Word - 04H22研究報告岡久.doc

Microsoft Word - 04H22研究報告岡久.doc 報文 和菓子の賞味期限予測のための耐熱性芽胞菌増殖予測モデルの開発 Development of Bacterial Spore Growth Predictive Model for Predictive at Best-Before Date of Japanese-Style Confection 岡久修己 * Naoki Okahisa 抄録市販の和菓子等から分離した耐熱性芽胞菌 42 株から,

More information

TaKaRa DEXPAT™

TaKaRa DEXPAT™ 製品コード 9091 研究用 TaKaRa DEXPAT (DNA Extraction from Paraffin-embedded Tissue) 説明書 v201712da TaKaRa DEXPAT は 10% ホルマリン固定パラフィン包埋組織切片から PCR 増幅に適した DNA をワンステップで抽出するための画期的な DNA 抽出剤です 従来 非常に時間と労力を要したパラフィン切片からの

More information

取扱説明書

取扱説明書 19-02 One-step RT-PCR Kit RT-PCR Quick Master Mix (Code No. PCR-311F) 取扱説明書 TOYOBO CO., LTD. Life Science Department OSAKA JAPAN A3647K - 目次 - [1] はじめに 1 [2] 製品内容 2 [3] 使用方法 3 [4] 実施例 5 [5] 関連プロトコル 6 [6]

More information

Chromatin Immunoprecipitation (ChIP)

Chromatin Immunoprecipitation (ChIP) Chromatin Immunoprecipitation (ChIP) 山根美穂 020617 調整する試薬類 11 % Formaldehyde Solution Formaldehyde* 11 % (v/v) 100mM EDTA-Na (ph 8.0) EGTA-Na 0.5mM 50mM *use 16 % Formaldehyde (Methanol free) (PSI/ コスモバイオ

More information

PrimeSTAR® GXL DNA Polymerase

PrimeSTAR® GXL DNA Polymerase 研究用 PrimeSTAR GXL DNA Polymerase 説明書 v201308da PrimeSTAR GXL DNA Polymerase は PrimeSTAR HS DNA Polymerase を改良し さらに独自の伸長因子を組み合わせることにより PCR パフォーマンスを飛躍的に向上させた 画期的な High Fidelity PCR 酵素です 非常に高い正確性を維持しながら これまでの

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 植物 DA の抽出と増幅 1 背景 植物種子から DA 抽出する際 有機溶媒や酵素を用いた処理 遠心分離装置を使った操作など 煩雑で時間のかかる工程が用いられてきた カ技ネ術カの 検体採取 簡易 DA 抽出キット version2( 抽出キット ) と高速増幅用 DA Polymerase ( 増幅キット ) を組合わせる事で 遺伝子検査時間を短縮可能! 抽出キット * 抽出 DA を 増幅キット

More information

Microsoft Word - タンパク質溶液内酵素消化 Thermo

Microsoft Word - タンパク質溶液内酵素消化 Thermo タンパク質の溶液内酵素溶液内酵素消化 ( 質量分析用サンプル調製 ) 質量分析計によるタンパク質解析においては 一般的にタンパク質を還元 アルキル化した後にトリプシン等で酵素消化して得られた消化ペプチドサンプルが用いられます 本資料ではこのサンプル調製について 専用キットを用いて行う方法 各種試薬や酵素を用いて行う方法 また関連情報として タンパク質の定量法についてご紹介しています 内容 1 培養細胞の酵素消化

More information

Taro-kv12250.jtd

Taro-kv12250.jtd ニューカッスル病 マレック病 ( ニューカッスル病ウイルス由来 F 蛋白遺伝子導入マレック病ウイルス 1 型 ) 凍結生ワクチン 平成 22 年 8 月 12 日 ( 告示第 2288 号 ) 新規追加 ニューカッスル病ウイルスのF 蛋白をコードする遺伝子を弱毒マレック病ウイルス (1 型 ) に挿入して得られた組換え体ウイルスを培養細胞で増殖させて得た感染細胞浮遊液を凍結したワクチンである 1 小分製品の試験

More information

Oligotex ™-dT30 <Super> mRNA Purification Kit (From total RNA)

Oligotex ™-dT30 <Super> mRNA Purification Kit (From total RNA) 研究用 Oligotex -dt30 mrna Purification Kit (From total RNA) 説明書 v201706 Oligotex-dT30 は 培養細胞や動植物組織などの total RNA から polya + RNA を高純度に分離 精製するために JSR ライフサイエンス社およびロシュ ダイアグノスティックス株式会社が共同開発した mrna

More information

Microsoft Word - ケミストリープロトコル_v5_2012_Final.doc

Microsoft Word - ケミストリープロトコル_v5_2012_Final.doc GenomeLab GeXP Genetic Analysis System Sequenci Chemistry Protocol シークエンスケミストリープロトコル V.5 1. 反応試薬と消耗品について 1-1. 弊社供給試薬 製品名製品番号保存条件 DTCS クイックスタートキット (100 反応 ) 608120-20 DTCS クイックスタートキットに含まれている試薬キット内の試薬はミネラルオイル以外

More information

プロトコル 細胞 増殖 / 毒性酸化ストレス分子生物学細胞内蛍光プローブ細胞染色ミトコンドリア関連試薬細菌研究用試薬膜タンパク質可溶化剤ラベル化剤二価性試薬イオン電極 その他 機能性有機材料 酵素 (POD,ALP) を標識したい 利用製品 < 少量抗体 (10μg) 標識用 > Ab-10 Rap

プロトコル 細胞 増殖 / 毒性酸化ストレス分子生物学細胞内蛍光プローブ細胞染色ミトコンドリア関連試薬細菌研究用試薬膜タンパク質可溶化剤ラベル化剤二価性試薬イオン電極 その他 機能性有機材料 酵素 (POD,ALP) を標識したい 利用製品 < 少量抗体 (10μg) 標識用 > Ab-10 Rap 増殖 / 毒性酸化ストレス分子生物学内蛍光プローブ染色ミトコンドリア関連試薬細菌研究用試薬膜タンパク質可溶化剤ラベル化剤二価性試薬イオン電極 機能性有機材料 酵素 (PD,ALP) を標識したい 利用製品 < 少量抗体 (0μg) 標識用 > Ab-0 Rapid Peroxidase Labeling Kit < 抗体 タンパク質 (0-00μg) 標識用 > Peroxidase Labeling

More information

遺伝子検査の基礎知識

遺伝子検査の基礎知識 遺伝子検査の準備と注意事項 PCR はわずか 1 分子の鋳型 DNA でも検出可能であるため 反応液調製時に鋳型となりうる核酸等が混入しないように細心の注意が必要です この文書では 正確な遺伝子検査を行うために必要な実験器具類やコンタミネーション防止のための注意事項について解説します - 目次 - 1 実験環境の整備 2 必要な実験器具と装置 1 実験環境の整備 コンタミネーションの原因 PCR は非常に高感度な検出法であるため

More information

PrimeScript® II 1st strand cDNA Synthesis Kit

PrimeScript® II 1st strand cDNA Synthesis Kit 研究用 PrimeScript II 1st strand cdna Synthesis Kit 説明書 v201208da 目次 I. 概要... 3 II. キットの内容... 4 III. 保存... 4 IV. 1st-strand cdna 合成反応... 5 V. RT-PCR を行う場合... 6 VI. RNA サンプルの調製について... 6 VII. 関連製品... 7 VIII.

More information

MightyAmp™ DNA Polymerase Ver.3

MightyAmp™ DNA Polymerase Ver.3 研究用 MightyAmp DNA Polymerase Ver.3 説明書 v201805da MightyAmp DNA Polymerase は 究極の反応性を追求して開発された PCR 酵素であり 通常の PCR 酵素では増幅が困難な PCR 阻害物質を多く含むクルードな生体粗抽出液を用いる場合にも その強力な増幅能により良好な反応性を示します MightyAmp DNA Polymerase

More information

small RNA Cloning Kit

small RNA Cloning Kit 研究用 small RNA Cloning Kit 説明書 v201212da 目次 I. 製品説明...3 II. キットの内容...4 III. 輸送 保存...6 IV. キットを使用する前の準備 注意点 1. 器具類の滅菌法...6 2. 試薬類の調製法...6 3.RNA サンプルの調製について...6 V. プロトコール V-1. small RNA の BAP 処理...8 V-2.

More information

酵素の性質を見るための最も簡単な実験です 1 酵素の基質特異性と反応特異性を調べるための実験 実験目的 様々な基質を用いて 未知の酵素の種類を調べる 酵素の基質特異性と反応特異性について理解を深める 実験準備 未知の酵素溶液 3 種類 酵素を緩衝液で約 10 倍に希釈してから使用すること 酵素溶液は

酵素の性質を見るための最も簡単な実験です 1 酵素の基質特異性と反応特異性を調べるための実験 実験目的 様々な基質を用いて 未知の酵素の種類を調べる 酵素の基質特異性と反応特異性について理解を深める 実験準備 未知の酵素溶液 3 種類 酵素を緩衝液で約 10 倍に希釈してから使用すること 酵素溶液は 酵素実験 Ⅰ パート 1 酵素の特徴を理解するための実験 高田教員担当 アシスタント SAI 風間 寺井 大西 杉原 正箱 三野 (TA) 実験上の注意事項 白衣を着用すること 待ち時間は休憩時間ではない 生化学の教科書および酵素利用学のテキスト( 受講者のみ ) を持参すること あらかじめ実験書を熟読し分からないところを調べておくこと 手順をよく読んで よく考えて実験を進めること 冒険心と探究心を持って取り組むこと

More information

Microsoft Word - Gateway technology_J1.doc

Microsoft Word - Gateway technology_J1.doc テクノロジー Gateway の基本原理 テクノロジーは λ ファージが大腸菌染色体へ侵入する際に関与する部位特異的組換えシステムを基礎としています (Ptashne, 1992) テクノロジーでは λ ファージの組換えシステムのコンポーネントを改変することで 組み換え反応の特異性および効率を高めています (Bushman et al, 1985) このセクションでは テクノロジーの基礎となっている

More information

「組換えDNA技術応用食品及び添加物の安全性審査の手続」の一部改正について

「組換えDNA技術応用食品及び添加物の安全性審査の手続」の一部改正について 食安基発 0627 第 3 号 平成 26 年 6 月 27 日 各検疫所長殿 医薬食品局食品安全部基準審査課長 ( 公印省略 ) 最終的に宿主に導入されたDNAが 当該宿主と分類学上同一の種に属する微生物のDNAのみである場合又は組換え体が自然界に存在する微生物と同等の遺伝子構成である場合のいずれかに該当することが明らかであると判断する基準に係る留意事項について 食品 添加物等の規格基準 ( 昭和

More information

京都府中小企業技術センター技報 37(2009) 新規有用微生物の探索に関する研究 浅田 *1 聡 *2 上野義栄 [ 要旨 ] 産業的に有用な微生物を得ることを目的に 発酵食品である漬物と酢から微生物の分離を行った 漬物から分離した菌については 乳酸菌 酵母 その他のグループに分類ができた また

京都府中小企業技術センター技報 37(2009) 新規有用微生物の探索に関する研究 浅田 *1 聡 *2 上野義栄 [ 要旨 ] 産業的に有用な微生物を得ることを目的に 発酵食品である漬物と酢から微生物の分離を行った 漬物から分離した菌については 乳酸菌 酵母 その他のグループに分類ができた また 新規有用微生物の探索に関する研究 浅田 *1 聡 *2 上野義栄 [ 要旨 ] 産業的に有用な微生物を得ることを目的に 発酵食品である漬物と酢から微生物の分離を行った 漬物から分離した菌については 乳酸菌 酵母 その他のグループに分類ができた また 酵母については 酢酸 クエン酸 コハク酸等の有機酸を生成する菌株が確認できた 酢から分離した菌については 酢酸菌とバチルス菌に分類ができた また 酢酸菌

More information

PrimeSTAR® Max DNA Polymerase

PrimeSTAR® Max DNA Polymerase PrimeSTAR Max DNA Polymerase 説明書 v201102da PrimeSTAR Max DNA Polymerase は 世界最速の伸長速度と PrimeSTAR HS DNA Polymerase が元来有する非常に高い正確性 高感度 高特異性 ならびに確実性を兼ね備えた世界最高水準の PCR 増幅システムです 酵素自体が有する高いプライミング効率と独自の伸長因子の添加により

More information

NEWS RELEASE 東京都港区芝 年 3 月 24 日 ハイカカオチョコレート共存下におけるビフィズス菌 BB536 の増殖促進作用が示されました ~ 日本農芸化学会 2017 年度大会 (3/17~

NEWS RELEASE 東京都港区芝 年 3 月 24 日 ハイカカオチョコレート共存下におけるビフィズス菌 BB536 の増殖促進作用が示されました ~ 日本農芸化学会 2017 年度大会 (3/17~ NEWS RELEASE 東京都港区芝 5-33- 8-8403 http://www.morinaga.co.jp 207 年 3 月 24 日 ハイカカオチョコレート共存下におけるビフィズス菌 BB536 の増殖促進作用が示されました ~ 日本農芸化学会 207 年度大会 (3/7~20) にて発表 ~ 森永製菓株式会社 ( 東京都港区芝 代表取締役社長 新井徹 ) では 近年高まる健康需要を受けて

More information

遺伝子検査の基礎知識

遺伝子検査の基礎知識 リアルタイム PCR( インターカレーター法 ) 実験ガイドこの文書では インターカレーター法 (TB Green 検出 ) によるリアルタイム PCR について 蛍光検出の原理や実験操作の流れなどを解説します 実際の実験操作の詳細については 各製品の取扱説明書をご参照ください - 目次 - 1 蛍光検出の原理 2 実験に必要なもの 3 実験操作法 4 結果の解析 1 1 蛍光検出の原理 インターカレーターによる蛍光検出の原理

More information

本日の内容 HbA1c 測定方法別原理と特徴 HPLC 法 免疫法 酵素法 原理差による測定値の乖離要因

本日の内容 HbA1c 測定方法別原理と特徴 HPLC 法 免疫法 酵素法 原理差による測定値の乖離要因 HbA1c 測定系について ~ 原理と特徴 ~ 一般社団法人日本臨床検査薬協会 技術運営委員会副委員長 安部正義 本日の内容 HbA1c 測定方法別原理と特徴 HPLC 法 免疫法 酵素法 原理差による測定値の乖離要因 HPLC 法 HPLC 法原理 高速液体クロマトグラフィー 混合物の分析法の一つ 固体または液体の固定相 ( 吸着剤 ) 中で 液体または気体の移動相 ( 展開剤 ) に試料を加えて移動させ

More information

SSH資料(徳島大学総合科学部 佐藤)

SSH資料(徳島大学総合科学部 佐藤) だ液タンパク質 (α- アミラーゼ ) の分析 ~ 電気泳動による決定と酵素活性の測定 ~ 人の体はさまざまなタンパク質から成り立っている タンパク質とは 20 種のアミノ酸という物質が 100 個以上重合して出来る生体高分子である 髪の毛 爪 皮ふなどもタンパク質からできており 生体内のタンパク質には これ以外にもいろいろな種類と機能がある このうち ある化学反応を触媒するタンパク質を特に酵素 (

More information

鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルス検出マニュアル(第2版)公開用

鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルス検出マニュアル(第2版)公開用 鳥インフルエンザ A(H7N9) ウイルス 検出マニュアル ( 第 2 版 ) 1 目次 1 臨床検体またはウイルス培養液からの RNA の抽出 ( 参考 ) ---------- 3 2 リアルタイム RT-PCR(TaqMan Probe 法 ) による鳥インフルエンザ A(H7N9) ウイルスの検出方法 ---------- 4 3 Conventional RT-PCR 法よる鳥インフルエンザ

More information

すとき, モサプリドのピーク面積の相対標準偏差は 2.0% 以下である. * 表示量 溶出規格 規定時間 溶出率 10mg/g 45 分 70% 以上 * モサプリドクエン酸塩無水物として モサプリドクエン酸塩標準品 C 21 H 25 ClFN 3 O 3 C 6 H 8 O 7 :

すとき, モサプリドのピーク面積の相対標準偏差は 2.0% 以下である. * 表示量 溶出規格 規定時間 溶出率 10mg/g 45 分 70% 以上 * モサプリドクエン酸塩無水物として モサプリドクエン酸塩標準品 C 21 H 25 ClFN 3 O 3 C 6 H 8 O 7 : モサプリドクエン酸塩散 Mosapride Citrate Powder 溶出性 6.10 本品の表示量に従いモサプリドクエン酸塩無水物 (C 21 H 25 ClFN 3 O 3 C 6 H 8 O 7 ) 約 2.5mgに対応する量を精密に量り, 試験液に溶出試験第 2 液 900mLを用い, パドル法により, 毎分 50 回転で試験を行う. 溶出試験を開始し, 規定時間後, 溶出液 20mL

More information

井上先生 報告書 清水

井上先生 報告書 清水 派遣研究室 : ボン大学 Life and Medical Sciences(LIMES) Institute, Prof.Michael Hoch 研究室 研究 交流概要近年 TAL effector nuclease (TALEN) や CRISPR/Cas9 システムが効率的で簡便なゲノム編集技術として注目されている 派遣者は TALEN を用いてゼブラフィッシュに遺伝子変異を導入する実験を行った

More information

コメDNA 抽出キット(精米20 粒スケール)

コメDNA 抽出キット(精米20 粒スケール) 食品 環境分析用 コメ DNA 抽出キット ( 精米 20 粒スケール ) ( コメ判別用 PCR Kit 用 ) 説明書 v201703da 本キットは未加熱の精米 20 粒から DNA の調製を行う際に使用します 最終的に回収された DNA 溶液は 直接 PCR 反応に利用することができます 本キットを用いた DNA 調製には 劇物であるフェノールやクロロホルムは使用しません I. 内容 (50

More information

SPP System Set,SPP System I,SPP System II,SPP System III,SPP System IV

SPP System Set,SPP System I,SPP System II,SPP System III,SPP System IV 研究用 SPP System Set ( 製品コード 3366) SPP System I ( 製品コード 3367) SPP System II ( 製品コード 3368) SPP System III ( 製品コード 3369) SPP System IV ( 製品コード 3370) 説明書 v201612da 目次 I. 製品説明...3 II. 内容...4 III. 保存...4 IV.

More information

Microsoft PowerPoint - 4_河邊先生_改.ppt

Microsoft PowerPoint - 4_河邊先生_改.ppt 組換え酵素を用いた配列部位 特異的逐次遺伝子導入方法 Accumulative gene integration system using recombinase 工学研究院化学工学部門河邉佳典 2009 年 2 月 27 日 < 研究背景 > 1 染色体上での遺伝子増幅の有用性 動物細胞での場合 新鮮培地 空気 + 炭酸ガス 使用済み培地 医薬品タンパク質を生産する遺伝子を導入 目的遺伝子の多重化

More information

MLPA 法 Q&A 集

MLPA 法 Q&A 集 MLPA 法 Q&A 集 目次 1. MLPA 法の導入 Q1. 導入にあたり 何が必要になりますか? Q2. 実験にはどのようなサンプルが必要でしょうか? Q3. サンプルDNAはどれくらい用意すれば良いですか? Q4. キャピラリーシーケンサが自施設に無い場合でも実験はできますか? Q5. FFPE 検体でも実験はできますか? 2. 実験のセットアップ Q1. 実験において重要なポイントはありますか?

More information

EpiScope® ChIP Kit (anti-mouse IgG)

EpiScope® ChIP Kit (anti-mouse IgG) 研究用 EpiScope ChIP Kit (anti-mouse IgG) 説明書 v201802da クロマチン免疫沈降 (ChIP; Chromatin Immunoprecipitation) は 生きた細胞内のタンパク質 - DNA 間の相互作用を解析する方法の 1 つで 修飾ヒストンや転写因子などのクロマチン関連タンパク質のゲノム上局在解析に利用されています 本キットには クロスリンク処理後の細胞からの

More information

Microsoft PowerPoint - 薬学会2009新技術2シラノール基.ppt

Microsoft PowerPoint - 薬学会2009新技術2シラノール基.ppt シラノール基は塩基性化合物のテーリングの原因 いや違う! クロマニックテクノロジーズ長江徳和 日本薬学会 9 年会 緒言緒言 逆相型固定相中の残存シラノール基は, 吸着やピークテーリング等の原因であるとされている 残存シラノール基に基づく主な相互作用は, 吸着, イオン交換, 水素結合である これらの二次効果相互作用を積極的に利用することで, 極性化合物に対して特異的な保持を示す新規な逆相固定相の創出が可能であると思われる

More information

5 QCWS 参考プロトコル HLA 抗原検査 PCR-SSP (Polymerase Chain Reaction - Sequence Specific Primer) 平成 29 年度版 作成者 日本組織適合性学会認定制度委員会ワーキンググループ HLA タイピング WG 改訂履歴 版数 改訂日 施行日 改訂理由 改訂内容 改訂責任者 2 目 次 1. 検査の準備... 1 1.1 検査機器 試薬...

More information

Tks Gflex™ DNA Polymerase

Tks Gflex™ DNA Polymerase 研究用 Tks Gflex DNA Polymerase 説明書 v201510da Tks Gflex DNA Polymerase は Thermococcus 属古細菌由来の DNA polymerase をベースに 反応阻害の要因となる酵素の鋳型 DNA に対する非特異的結合を抑制した改良型 PCR 酵素であり α 型特有の高い正確性に加えて優れた伸長性を有しています さらに タカラバイオ独自の強力な伸長因子と新規開発したプライミング特異性の向上物質

More information