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せせらたもん
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2 の実施成績前田美穂日本医科大学教授はじめに査の実施成績について述べることとする鉄欠乏は鉄の需要が供給を上回るときに起こる病 27 年度の実施成績とその分析態でこれが高じると鉄欠乏性貧血を呈する思春期の貧血の最も大きな原因はこの鉄不足から起き東京都予防医学協会以下本会で27年度に貧る鉄欠乏性貧血である思春期は体重や身長が増血検査を受けた者は男子,26人女子24,646人でしそれとともに血液量も増加するが血液の中の 26年度は男子,38人女子23,54 あった表成分であるヘモグロビンの産生には鉄が必要不可欠人であったので 27年度は昨年度に比べ微増したである体内の鉄はそのほとんどが閉鎖回路の中をことになる 28年月発行の予防医学ジャーナル循環しており成人では日にわずかmgが排泄さに掲載された予防医学事業中央会全体での学校保健れ同量が食事から摂取され体内に取り入れられて事業におけるの件数は526,496件であり貧いる鉄の必要量が増加する場合は食事からの摂取血検査を施行している3都府県のうち東京都は総件量が増加しない限りほかに鉄の増加を図るすべは数として第5位であるが人口比ではかなり低いと思ないヘモグロビンの産生のための鉄の需要量の増われる 27年度の中学高校生の受診者数を見る加さらに女子における月経の開始による鉄の体外と男子8,93人女子5,64人であり 26年度よりへの排出がおこる思春期の女子ではかなり厳格な注男子は約,人女子は約,人増加したこれ意をしていないと鉄不足が起こるのは当然の事態では特に中学生の受診者が増加したことによるものであるさらに女子の場合近年のダイエット志向の高まりが鉄不足を助表ヘモグロビンの平均値標準偏差長していることが指摘されている献血の不適格者の増加妊婦の貧血静脈血 27 年度区分学年の増加などの報告も増してきている健康的な生活を送るために貧血を早小学校 4年 5年中学校期にスクリーニングし治療することあるいは早期に鉄欠乏鉄欠乏だけでもさまざまな弊害があるに気づき貧血を予防することが学校にお高等学校けるを通してなされることを願い 27 平成9 年度の貧血検 52 短大大学男子女検査者数平均値 g/dl 標準偏差子検査者数平均値 g/dl 標準偏差 , , ,855 3, ,43 4,48, , , ,, , ,

3 中学生は26年度の男女合6,88人から27年度表 2 ヘモグロビンの暫定基準値は8,83人になったこの理由の一つは27年度にとであるがその他に 27年度は新たに2つの区昨今貧血に関心を示す自治体が多少増加しているのではないかと思われるこれは養護教諭や学校医な要受診..9.9 以下以下以下以下以下女性小学生成人以下性と市の公立中学校でを開始したことによる要注意男中学生になった子どもの人数が前後の年より多いこ静脈血 g/dl, 東京都予防医学協会正常域注小学生中学 2 年生中学生高校生成人妊娠しているものを除く 986 年度改正ど学校現場の意見を教育委員会や市区などの担当者が取り上げ各自治体がを学校検診の一環に取り入れるようになったということであろう中学校高校の受診者を学年別に見ると中学校は加するそして最後にヘモグロビン鉄の減少である鉄欠乏性貧血を呈することになる組織中の鉄が減生は少なく生と生がほぼ同じ割合で検少するのも主に最後の段階とされているつまり鉄査を受けている高校では生が最も多く学年を欠乏性貧血と診断される前に貧血のない鉄欠乏の時追うごとに減少しているこれは例年と同様の傾向期があるわけで要注意との判定を受ける時期はである中学校では高校受験高校では大学受験とすでに鉄欠乏が進んだ時期なのである表3には27年度の性別校種別学年別の貧血の兼ね合いであろう表に示すように検査結果の平均ヘモグロビン検査の成績を示した男女別に見ていくと小学生男値は男子では小学生が最も低くその後は学年が子では要受診者は人である要注意とされているの上がるにつれ徐々に上昇している女子では中学は3 4 でありこの割合は例年かなり変動がある年生をピークにそれ以後は徐々に平均ヘモグロビンこれは受診者が6 7人前後と少ないため少し値は低下している高校生と生は平均値からの人数の差が割合となると大きな変動に見えるため標準偏差下がる値が本会で使用している暫定基準値であろう次に中学生男子であるが例年と同様に表2 やWHOが提示している女子のヘモグロビンの中学生で一番貧血の者要受診+要注意が多い基準値2g/dlに到達しなくなってしまっている 27年度も例年どおり表2に示す基準値を用いという結果であった中学生になると貧血と判定される者はこの数年であるのに対し中要受診要注意正常に分けての判定を行っ学生はが貧血と判定されている本当た要受診というのは明らかな貧血があるので医に中学生では貧血が多く生になるとこれが改療機関を受診の上貧血の原因を調べ治療を受け善されるのであろうか判定基準を見ると中学る必要があるという意味であるまた要注意という生は生と同じ2.5 7.g/dlを正常域としているのは基準値から見ると軽度の貧血があるためで人間は出生時はヘモグロビンの値は高いがその後きれば医療機関を受診し原因を調べ鉄欠乏性貧胎児期のヘモグロビンが壊れ成人のヘモグロビン血であれば薬物治療をしないまでも食事に注意しが生成されてくる生後2 3ヵ月が人生で最もヘ半年以内に再検査を受けてほしいという意味であるモグロビン値は低くこの時期を生理的貧血と言ってここで鉄欠乏性貧血について少し説明をする鉄いるその後徐々にヘモグロビンの値は上昇し 4 欠乏性貧血は鉄欠乏の最終段階の病態である体 5歳で成人値となるとされている中学生と内から鉄が不足してくるとまず肝臓や骨髄に貯蔵さ生では体格もかなり変わる特に中学生では生れている鉄が使われ枯渇してくるその後血清鉄徒間の差異も大きい WHOの決めている基準値ではが減少し鉄結合蛋白主にトランスフェリンが増 4歳あるいは3歳までは2.g/dl以下を貧血として 53

4 表 3 性別校種別学年別の成績男子静脈血 27 年度学年検査者数正常要受診要再検.4... 小学校,36, 中学校 3,855 3, ,62 3, ,89 7, 高等学校短大大学要注意 4年 5年女子学年検査者数正常要受診要再検..5..,36, 中学校 4,43 4,48,857 4,3 4,9, ,74 9, 高等学校 2,,43 99,87, ,423 3, ,76 7, 短大大学小学校要注意 4年 5年いる表4 表5 これらのことより中学生は今後基準値を見直す必要があるのではないかと考えている中学生および高校生男子は受診者数が少なく高校生のように237人中8人が3.g/dl以下であると正常域と判定される者は96.2 と低くなってしまうまた27年度は中学生の場合検査対象として前年度にも貧血を指摘された生徒や学表 4 貧血の基準値 WHO2 年年齢 Hb g/dl 歳歳歳 2. 非妊娠女子 5 歳以上 2. 妊娠女子. 男子 5 歳以上 3. 校で顔色が悪かったり調子が悪い生徒が約2 含まれているこのため結果に多少バイアスがかかっており評価が困難である高校生男子検査を施う結果であった中学校以降は学年とともに貧血の行している学年は全例が対象になっている次に女割合は増加し中学生以降高校生までは正常域の子であるが小学生女子は男子とほとんど同じであ者が9 をきっている特に要受診者は中学生以る小学校5年生では月経を開始している者であって降では3 以上と決して少なくない割合でみられていも開始後間もない者が多いと考えられ出血に関係る 27年度高校生では正常者が85.26 と今した貧血は少ないために性差がほとんどないといまでで最も悪い成績であった 54

5 おわりに表 5 貧血の基準値女子の貧血はここ年確実に増加している以前は要注意者の増加が目立っていたが最近徐々に要受診者も増加している女子の貧血は将来の妊娠 CDC989 年年齢歳 Hb g/dl Ht 小児出産への影響も考えると真剣に対処しなければならない問題である - 男子なお今回の結果を分析するのにあたり学校で行う検査をどのくらいの割合の生徒が受けているかということを調査したところ最も受診率が悪いとされている区の37中学校で平均8.65 の生徒女子非妊娠が検査を受けていることがわかったこの区以外は一つの学校での指定された学年における受診率はほぼ9 以上とのことであるので一部で多少のバイアスがあることは否定できないが全体のデータの分析が学校保健領域のの成績として疫学的にも意味があるものと考えられる 55

6 鉄と貧血福永慶隆日本医科大学教授はじめにテジーⅡ をもっているさらにイネは2価鉄トラ 28 平成2 年4月の第回日本小児科学会学術集会において鉄と貧血とのタイトルで講演を行っンスポーターにより2価鉄イオンを直接に吸収する新たな鉄吸収機構をも持っている 3 たので本稿ではその講演における内容から鉄このように植物が土壌にある鉄を取り入れ動の植物動物での役割体内での鉄代謝機構貧血物がその植物からの鉄を摂取するので人が食物か検査の結果からわが国における鉄欠乏症や鉄欠乏ら摂取する鉄は植物食品動物食品のいずれ性貧血が減少していない状況そして鉄摂取不足の状から摂取するにしても土壌からの鉄に由来している況について述べる体内における鉄について鉄と生態系鉄は紀元前5年頃にエジプトで治療に用い鉄は宇宙の誕生ビッグバンと同時に始まったられておりその後ローマ帝国時代には鉄は万病核融合の最後の姿で最も安定した元素であり原の薬として用いられていた西暦5年代に萎黄病子核子の質量が最も軽い生物の進化においてが記載され鉄と貧血の関連についての研究が行わは生物は鉄銅の順で体内に取り入れ新たれてきた 9年代においては体内での鉄の吸収な機能を獲得してきたそして鉄は地球上のほ代謝動態が解明されさらに鉄代謝の分子機構もぼすべての生物の生命活動に必須な金属元素の一つ解明されてきたとなった一方人は酸化せずに単体でみつけや鉄は成人では通常食事から約mg/日の鉄が腸すい金を発見その後銅鉄という順で道具管から吸収され同量の鉄が便尿汗皮膚からとして利用してきた排泄されている森林の土壌における鉄は腐植土中のフルボ酸と体内の鉄化合物を表に示しているがその鉄は強く結合しており土壌から流出して河川そして海 ①鉄輸送鉄貯蔵たんぱくとして存在したんぱくに流れ込みプランクトン魚介類がその鉄を取りと鉄が可逆的に結合しているものトランスフェリン込みさらに動物が魚介類からの鉄を摂取するフェリチンヘモジデリン ②鉄含有たんぱくであ 2 植物においても鉄はクロロフィル合成光合成り鉄部分が酸素と可逆的に結合し酸素の運搬授呼吸などに不可欠である鉄は土壌中に豊富に存在受の役目をしているものヘモグロビンミオグロビしているが植物が容易に吸収できない難溶態鉄なン ③鉄含有酵素たんぱく類で酸化還元反応に関どになっているそのため高等植物は鉄を吸収与しているものミトコンドリアでの電子伝達系シするために2つの機構 ①イネ科以外の植物がもつストクロム酵素系リボヌクレオチド還元酵素 ④酸トラテジーＩ機構 ②イネ科植物のみがもつストラ素の活性化細胞内の鉄量シグナルに関係する低分 56

7 子鉄化合物に分けられる 4 赤血球中のヘモグロビ表体内での鉄結合物ンは最も多いヘムタンパク質で体内の鉄の65 鉄結合物以上を占めていて各組織に酸素を運搬するミオグロビリンは筋収縮に利用される酸素を運搬するフェリチンとヘモジデリンは貯蔵性鉄化合物であり大部分が肝臓細胞内皮系骨髄中に含まれている鉄欠乏と鉄欠乏性貧血鉄量 g A.ヘム鉄化合物ヘモグロビンミオグロビンヘム酵素ミトコンドリアシトクロムミクロソームシトクロムカタラーゼペルオキシダーゼ B.非ヘム鉄化合物トランスフェリンフェリチンヘモジデリンフラビン酵素鉄キレート酵素鉄欠乏状態では吸収されたトランスフェリン鉄全鉄量は直接骨髄へ運ばれて利用されさらに肝や脾の貯蔵鉄フェリチンからの骨髄への補給も盛んとなるため貯蔵鉄も低下する血清フェリチンは貯蔵鉄量を反映して鉄欠乏状態の初期の段階で減少するので血清フェリチン量は鉄欠乏の診断の有用な指標であるが必要である 2 中学高校生の貧血 966 昭和4 年から東京都予防医学協会とわれわれの教室はを行ってきている初期には鉄欠乏が続くと貯蔵鉄が減少し次いで血清鉄耳朶血で評価を行っていたが 987年から静脈採血酵素鉄組織鉄が減少してヘモグロビン鉄が欠乏方式を全面的に採用したしかし 994年に学校保して貧血を呈するようになる骨髄では腎での産健法の一部改正がありは必要であるが採生が増加したエリスロポイエチンにより赤芽球前駆血は必ずしも必要でなく視診でよいとされたこ細胞の増加と分化赤芽球前駆細胞膜上のトランスれにより996年以降学校での採血によるフェリン受容体発現が亢進するしかし鉄の補給が徐々に減少し図に示すように 2度に貧が不十分のためにヘモグロビン合成が低下抑制さ血検査を受けた中学高校生では男子が約万人れ赤血球の十分な成熟産生ができなくなる女子が約2万人となっている小児科領域における鉄欠乏そして鉄欠乏性貧血の表2にわれわれが用いているにおけるヘ最も大きな原因は成長による鉄の需要増大に供給モグロビンの暫定基準値を示している貧血検診が見合わないことそして思春期女子では月経によに伴い貧血の児童生徒の割合は徐々に減少しる鉄の喪失が加わることであるそのため鉄欠乏 99年の中学高校生の貧血の割合は軽症者をあそして鉄欠乏性貧血は乳児期後期と思春期に多いわせても男子で約.5 女子で約3 であったしかし図2に示すように 99頃から貧血を呈する女子の割合が少しずつ増加し特に軽度貧血者乳児貧血のスクリーニングわれわれが8 ヵ月の乳児8人について行ったが増加している 5 2度の結果で男子においては軽度貧血者結果では鉄欠乏性貧血ヘモグロビン.g/dl未満は中学生で3.77 高校生で.53 貧血者は中が2人.2 貧血のない鉄欠乏が9人 7.9 学生で.64 高校生で.6 であった一方女子に認められた貧血が認められた患児の栄養法別ではおいては軽度貧血者は中学生で5.5 高校生で母乳栄養児が混合栄養児や人工栄養児よりも多かっ 7.58 貧血者は中学生で.97 高校生で3.4 たが離乳食との関連も考慮する必要があるこのであった特に中学生の女子では軽度貧血者時期の食事には鉄を十分に摂取できる適切な食物が3.64 貧血者が. 中学以降になると軽 57

8 度貧血者が6 以上貧血者が2.5 以上と増加して表 2 のヘモグロビン g/dl 暫定基準値いる 6 26年度の学校検診でのの結果では男子では高校生以上では正常と判定された者が96 以上であったが中学生は生と生の正常者が 92 台と低くなっていた女子では正常と判定さ男子正常域要注意軽度貧血要医療貧血中学生以下中学生高校生以下以下女子中学生高校生東京都予防医学協会れた者は中学生以上では9 を下回っていた 7 足立区における中学生のでは 997年以降は鉄欠乏性貧血に加えて潜在性鉄欠乏症について 3歳代で約2 4歳代で約26 に達していると報も検討を行い貧血は男子の約女子の約3 告されている 9 に認められ潜在性鉄欠乏症は中学生では男女とところでわが国で行われているの多くも5 6 中学生では約25 に認められていは貧血者をスクリーニングすることを目的にしてる 8 いるがわれわれは血算に加えて血清鉄総鉄日本人女性の貧血の頻度も最近増加し貧血者は 58 結合能血清フェリチンの検査を行い鉄欠乏症の

9 段階で診断して食事指導や鉄剤服用などの早期対人の栄養素摂取量の年次推移において成人におい応が重要と考えているても鉄の摂取量が年々少なくなっていることは注目すべき点であるこれらのことは今日のわが国の食事と鉄の摂取量食生活や生活習慣との関連があると考えられ鉄を 24年の国民健康栄養調査報告からの栄養素等十分に摂取するように啓発することが必須である摂取量を表3に鉄摂取量を表4にまとめて示してい食物からの鉄を多く摂取するには鉄そのものをる栄養素摂取については鉄以外の栄養素は摂多く含む食品を摂取する方法と食物に鉄を添加する取量もバランスにおいても比較的よく摂取されてい方法がある肉や魚の鉄はヘム鉄が約4 非ヘるが鉄の摂取量はどの年齢層においても平均摂取ム鉄が6 それ以外の動物性食品とすべての植物量が推奨量よりかなり低いさらに表5に示した成性食品の鉄は非ヘム鉄である消化管から吸収され表 3 栄養素等摂取量年齢階級別男子歳女子歳栄養素等別エネルギー kcal 脂肪エネルギーの比率炭水化物エネルギー比率動物性たんぱく質比率鉄 mg 亜鉛 mg 銅 mg,348 2,52 2,439 2,48,39,9,899, 年国民健康栄養調査報告表 4 鉄摂取量の分布男子年齢歳女子食事摂取基準量推奨量 mg 鉄摂取量 mg 平均値±標準偏差 ± ± ± ± ± ±.8 7. ± ± ± ± ± ± ± 食事摂取基準量推奨量 mg 注歳女子は2mg/日鉄摂取量 mg 平均値±標準偏差 6.8 ± 年国民健康栄養調査報告表 5 栄養素等摂取量の年次推移成人人日当たり 985年 99年 995年 999年 2年年昭和6 平成2 平成7 平成平成2 平成3 平成5 平成6 エネルギー kcal 穀類エネルギー動物性たんぱく質鉄 mg 2,88 2,26 2,42,967,948,954,92, 年国民健康栄養調査報告 59

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スライド 1

スライド 1 (2,922) (2,731) (243) (215) (45) (385) (469) (395) (52) (451) (635) (648) (65) (637) (3,622) (3,363) (292) (252) (495) (465) (545) (487) (66) (564) (775) (762) (99) (833) (2,922) (2,731) (243) (215) (45)