北海道新幹線 ( 新青森札幌間 ) 環境影響評価書 ( 北海道 ) に基づく事後調査等報告書第 1 章事業の名称及び事業者の名称等第 1 節対象事業の名称北海道新幹線 ( 新青森札幌間 ) 建設事業 ( 北海道 ) 第 2 節事業者の名称等名称独立行政法人鉄道建設運輸施設整備支援機構

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ゆゆこしまむね
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1 北海道新幹線 ( 新青森札幌間 ) 環境影響評価書 ( 北海道 ) に基づく事後調査等報告書第 1 章事業の名称及び事業者の名称等第 1 節対象事業の名称北海道新幹線 ( 新青森札幌間 ) 建設事業 ( 北海道 ) 第 2 節事業者の名称等名称独立行政法人鉄道建設運輸施設整備支援機構住所神奈川県横浜市中区本町 ( 横浜アイランドタワー ) 代表者理事長北村隆志第 2 章事業の実施状況第 1 節北海道新幹線の事業の内容北海道新幹線 ( 新青森札幌間 ) は東北新幹線の終点新青森駅を起点とし新幹線規格で建設され昭和 63 年 3 月に開業している青函トンネルを含む津軽海峡線 ( 青森県中小国北海道木古内間 ) を共用し北斗市付近長万部町付近倶知安町付近小樽市付近を経由し札幌市に至る延長約 360km の路線である概要図を図に示す平成 10 年 2 月に駅ルートの概要を公表同年 10 月に環境影響評価に関する手続きを開始し平成 14 年 1 月に環境影響評価書を公告縦覧したその後平成 16 年 12 月に政府与党整備新幹線検討委員会において新青森新函館北斗間について平成 17 年度初めに着工し末の完成を目指すこととしできる限り早期の完成に努めるとする政府与党申合せが了承され平成 17 年 4 月に新青森新函館北斗間の工事実施計画が国土交通大臣から認可され同区間の工事着手平成 28 年 3 月 26 日に開業したなお平成 24 年 6 月に新函館北斗札幌間の工事実施計画が国土交通大臣から認可を受けたことについては別途整理することとし以後の記載内容は工事実施計画の認可を受けた新函館北斗までの区間に限定し記載する工事実施計画認可区間を図に示すなお北海道新幹線に係る環境影響評価は青森県北海道に分けて手続きを実施しており本書は北海道区間の環境影響評価書に記載された内容について整理したものである ( 青森県区間は別途青森県環境影響評価条例に基づく事後調査が実施された ) 1

2 図北海道新幹線概要図 2

3 図工事実施計画認可区間概要図 3

4 第 2 節事業の内容 1. 対象鉄道の種類新幹線鉄道の建設 2. 対象鉄道事業が実施されるべき区域 2.1 起終点起終点 : 北海道福島町点 : 北海道北斗市主な経由地 : 知内町木古内町北斗市七飯町 2.2 車両基地函館車両基地 : 北海道北斗市及び七飯町 3. 対象鉄道事業の規模福島町から北斗市間の新幹線鉄道の建設新線建設区間 : 木古内町から北斗市間 : 延長 80.1km : 延長 37.9km 既存の鉄道施設の改良区間 : 福島町から木古内町間 : 延長 42.2km 4. 対象鉄道事業に係る単線複線等の別及び動力複線交流 25,000 ボルト 5. 対象鉄道事業に係る鉄道施設の設計の基礎となる列車の最高速度 260km/h 4

5 6. 対象鉄道事業の工事計画の概要北海道新幹線建設 ( 本事業 ) の主要工事内容を表に示す表主要工事内容 ( 新線建設区間 : 木古内町から北斗市間 ) 総延長種別明かりトンネル駅車両基地 37.9 km 21.6 km 16.3 km 2 ヵ所 1 ヵ所注 ) 明かりとはトンネル以外の区間 ( 切取盛土高架橋橋梁 ) 等である ( 既存鉄道施設の改良区間 : 福島町から木古内町間 ) 総延長種別明かりトンネル 42.2 km 5.4 km 36.8 km 6.1 工事概要平成 17 年 4 月に新青森から新函館北斗間の工事実施計画の認可を受け北海道区間では地元説明会や中心線測量を実施し土捨場候補地を選定するとともに平成 17 年 8 月に渡島当別トンネル及び湯の里軌道基地路盤の工事発注を行ったまた平成 18 年度に新茂辺地トンネル ( 東 ) 平成 19 年度に函館総合車両基地路盤及び幸連トンネル平成 20 年度に泉沢トンネル札苅トンネル及び新茂辺地トンネル ( 西 ) 平成 21 年度に木古内川橋りょう木古内路盤大野川橋りょう万太郎トンネルを含む路盤工事飯田高架橋及び稲里高架橋の工事発注を行い平成 22 年度には残る明かり工事の全てを発注したまでに開業に向けた付帯工事は全て竣工した平成 28 年度はのり面工防護柵工等の周辺整備工事を行った平成 29 年度は用地侵害防除柵等の周辺整備工事を行った 5

6 工事区間知内地区 ( 防護設備他 ) 湯の里軌道基地鶴岡高架橋木古内川橋りょう木古内駅高架橋木古内路盤札苅トンネル幸連トンネル泉沢トンネル渡島当別トンネル新茂辺地トンネル万太郎トンネル桜岱高架橋戸切地川橋りょう大野川橋りょう大野新道橋りょう鶴野高架橋飯田高架橋稲里高架橋新函館駅路盤車両基地部表事業区間の工事工程概要年度 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 6

7 表 2.2-3(1) 各区間の工事概要区間実施内容実施時期福島 ~ 新函館北斗間地元説明会の開催中心線測量の実施平成 17 年度知内地区防護設備他からのり面工防護柵工及び付帯工を実施した ~ 平成 28 年度湯の里軌道基地平成 17 年度から在来線の盛土拡幅工事を実施した平成 17 年度 ~ 平成 23 年度鶴岡高架橋木古内川橋りょう木古内駅高架橋木古内路盤 ( 木古内 ~ 札苅地区 ) 平成 24 年度は木古内町の海峡線交差部付近から江差線までの高架橋工事を実施した平成 25~26 年度は橋りょう上部にて路盤コンクリートや排水設備等の路盤工工事を実施したは開業に向けた付帯工事を実施した平成 22 年度は木古内川前後の高架橋工事及び非出水期における河川内橋脚の施工を実施した平成 23~24 年度は木古内川前後の高架橋工事及び木古内川に架かる桁の架設を実施した平成 25~26 年度は橋りょう上部にて路盤コンクリートや排水設備等の路盤工工事を実施したは開業に向けた付帯工事を実施した平成 23 年度は高架橋の場所打ち杭及び橋りょう下部工事を実施した平成 24 年度は高架橋の橋りょう下部工事及び盛土工事を実施した平成 25~26 年度は橋りょう上部にて路盤コンクリートや排水設備等の路盤工工事を実施したまた並行して駅部にて建築工事を実施したは開業に向けた付帯工事を実施した平成 22~23 年度は橋脚高架橋の場所打ち杭及び地盤改良工の施工を実施した平成 24 年度は橋脚高架橋の地盤改良工事及び盛土工事を実施した平成 25~26 年度は土工上部にて路盤コンクリートや排水設備等の路盤工工事を実施したは開業に向けた付帯工事を実施した平成 24 年度 ~ 平成 22 年度 ~ 平成 23 年度 ~ 平成 22 年度 ~ 7

8 札苅トンネル ( 札苅地区 ~ 幸連地区 ) 幸連トンネル ( 幸連地区 ~ 橋呉地区 ) 泉沢トンネル ( 橋呉地区 ~ 亀川地区 ) 表 2.2-3(2) 各区間の工事概要区間実施内容実施時期平成 22 年 2 月よりトンネル掘削を開始した平成 22 年度はトンネル掘削及び覆工コンクリート並びにインバートコンクリートを施工した平成 23 年度はトンネル工事はトンネル掘削及び覆工コンクリート並びにインバートコンクリートの施工明かり工事は木古内側の路盤工事及び函館側の橋梁工事を実施した平成 24 年度はトンネル工事はトンネル路盤コンクリート及び坑口部緩衝工の施工明かり工事は木古内側の路盤工事及び函館側の橋りょう工事を実施した平成 25 年度は工事を実施していない平成 26 年度は土工上部にて路盤コンクリートや排水設備等の路盤工工事を実施したは開業に向けた付帯工事を実施した平成 20 年 11 月よりトンネル掘削を開始した平成 22 年度はトンネル掘削及び覆工コンクリート並びにインバートコンクリートを施工した平成 23 年度はトンネル工事は覆工コンクリート及びインバートコンクリートの施工明かり工事は橋呉地区における橋りょう工事を実施した平成 24 年度はトンネル工事は坑口部緩衝工の施工明かり工事は幸連及び橋呉地区における橋りょう工事を実施した平成 25~26 年度はトンネル坑口付近にて落石防護のための斜面防護工事を実施したは開業に向けた付帯工事を実施した平成 21 年 11 月よりトンネル掘削を開始した平成 22~23 年度はトンネル工事は掘削及び覆工コンクリート並びにインバートコンクリートの施工明かり工事は亀川地区における橋りょう及び盛土工事を実施した平成 24 年度はトンネル工事は路盤コンクリート及び坑口部緩衝工の施工明かり工事は亀川地区における橋りょう及び盛土工事を実施した平成 25~26 年度はトンネル坑口付近にて落石防護及び雪崩防止のための斜面防護工事を実施したは開業に向けた付帯工事を実施した平成 21 年度 ~ 平成 20 年度 ~ 平成 21 年度 ~ 8

9 表 2.2-3(3) 各区間の工事概要区間実施内容実施時期渡島当別トンネル ( 亀川地区 ~ 茂辺地地区 ) 新茂辺地トンネル ( 茂辺地地区 ~ 柳沢地区 ) 渡島当別トンネル西側に位置する亀川地区では平成 17 年 11 月にトンネル坑口の施工ヤードを設置し平成 18 年 1 月よりトンネル掘削を開始した東側に位置する茂辺地地区では平成 17 年 12 月に坑外設備の設置平成 18 年 3 月末よりトンネル掘削を開始した平成 18~21 年度は引き続きトンネル掘削作業を実施し平成 21 年 7 月には貫通し掘削作業は終了した平成 22 年度はインバートコンクリート及び路盤コンクリートの作業を実施した平成 23 年度はトンネル内の路盤コンクリートの工事及び出入口部の工事を実施し平成 24 年度に完了した平成 25~26 年度はトンネル坑口付近にて落石防護及び雪崩防止のための斜面防護工事を実施したは開業に向けた付帯工事を実施した西側に位置する茂辺地地区では平成 17 年 12 月に坑外設備を設置し平成 18 年 3 月末よりトンネル掘削を開始した東側に位置する柳沢地区では平成 19 年 10 月に坑外設備を設置し平成 19 年 11 月よりトンネル掘削を開始した平成 18~21 年度は引き続きトンネル掘削作業を実施した平成 22 年度は西側に位置する茂辺地地区では平成 21 年 9 月より盛土工事の内地盤改良工事に着手し引き続き盛土工事を実施した東側に位置する柳沢地区では出口側保護盛土及びトンネル掘削を実施した平成 23 年度は西側に位置する茂辺地地区の盛土及び茂辺地川橋りょう工事を実施したまた平成 23 年 8 月よりトンネル工事を開始し平成 24 年 2 月に貫通した東側に位置する柳沢地区はトンネル内路盤コンクリート工事を完了した平成 24 年度はトンネル工事は路盤コンクリート及び坑口部緩衝工の施工し明かり工事は茂辺地地区の盛土及び茂辺地川橋りょう工事を実施した平成 25~26 年度は土工上部にて路盤コンクリートや排水設備等の路盤工工事を実施したは開業に向けた付帯工事を実施した平成 17 年度 ~ 平成 17 年度 ~ 9

10 表 2.2-3(4) 各区間の工事概要区間実施内容実施時期万太郎トンネル ( 柳沢地区 ~ 万太郎沢地区 ) 桜岱高架橋戸切地川橋りょう大野川橋りょう大野新道橋りょう平成 22 年 9 月から高架橋工事 12 月からはトンネル工事を実施し平成 23 年 7 月に貫通引き続き高架橋及び盛土工事を実施した平成 24 年度は高架橋工事を実施しトンネル工事は路盤コンクリートを実施した平成 25~26 年度は土工上部にて路盤コンクリートや排水設備等の路盤工工事を実施したは開業に向けた付帯工事を実施した平成 23 年度は高架橋の場所打ち杭及び橋りょう下部工事を実施した平成 24 年度は高架橋の躯体の構築及び橋りょう上部工事を実施した平成 25~26 年度は橋りょう上部にて路盤コンクリートや排水設備等の路盤工工事を実施したは開業に向けた付帯工事を実施した平成 23 年度は高架橋の場所打ち杭及び橋りょう下部工事を実施した平成 24 年度は高架橋の躯体の構築及び橋りょう上部工事を実施した平成 25~26 年度は橋りょう上部にて路盤コンクリートや排水設備等の路盤工工事を実施したは開業に向けた付帯工事を実施した平成 22 年度は大野川前後の高架橋の基礎杭及び躯体の構築作業及び非出水期における河川内橋脚の施工を実施した平成 23 年度は大野川前後の高架橋の躯体の構築及び河川上の桁架設工事を実施した平成 24 年度は大野川前後の高架橋の躯体の構築を実施した平成 25~26 年度は橋りょう上部にて路盤コンクリートや排水設備等の路盤工工事を実施したは開業に向けた付帯工事を実施した平成 23 年度は高架橋の場所打ち杭及び橋りょう下部工事を実施した平成 24 年度は高架橋の躯体の構築及び橋りょう上部工事を実施した平成 25~26 年度は橋りょう上部にて路盤コンクリートや排水設備等の路盤工工事を実施したは開業に向けた付帯工事を実施した平成 22 年度 ~ 平成 23 年度 ~ 平成 23 年度 ~ 平成 22 年度 ~ 平成 23 年度 ~ 10

11 表 2.2-3(5) 各区間の工事概要区間実施内容実施時期鶴野高架橋平成 23 年度は高架橋の基礎杭及び躯体の構築作業を実施した平成 24 年度は高架橋の躯体の構築作業を実施した平成 25~26 年度は橋りょう上部にて路盤コンクリートや排水設備等の路盤工工事を実施したは開業に向けた付帯工事を実施した平成 23 年度 ~ 飯田高架橋稲里高架橋新函館駅路盤車両基地部平成 22~23 年度は高架橋の基礎杭及び躯体の構築作業を実施した平成 24 年度は高架橋の躯体の構築作業を実施した平成 25~26 年度は橋りょう上部にて路盤コンクリートや排水設備等の路盤工工事を実施したは開業に向けた付帯工事を実施した平成 22~23 年度は高架橋の基礎杭及び躯体の構築作業を実施した平成 24 年度は高架橋の躯体の構築作業を実施した平成 25~26 年度は橋りょう上部にて路盤コンクリートや排水設備等の路盤工工事を実施したは開業に向けた付帯工事を実施した平成 23 年度は地盤改良工及び補強盛土工を実施した平成 24 年度は補強盛土工作業を実施した平成 25~26 年度は土工上部にて路盤コンクリートや排水設備等の路盤工工事を実施したまた並行して駅部にて建築工事を実施したは開業に向けた付帯工事を実施した平成 20 年 4 月より路盤工を開始した平成 24 年度に盛土工事を完了し建物等の設備工事を実施した平成 25~26 年度は工場建物基礎建物の工事及び軌道電気等の設備工事を実施したは開業に向けた付帯工事を実施した平成 22 年度 ~ 平成 22 年度 ~ 平成 23 年度 ~ 平成 20 年度 ~ 11

12 6.2 工事概要 (1) 新線建設区間 1 車両基地部 ( 盛土 ) 車両基地部は盛土材 ( 搬入土砂 ) を敷均し転圧し計画高 ( 最大約 2m) の盛土を造成した造成後に雨水の表面排水工として各所にマンホール ( ためます ) を設置しそれに接続する埋設管放水量を制御する調整池を設置して河川放水に至る排水工を構築した線路設備は盛土切取区間の路床工路盤工を行いのり面防護線路側溝を設置した a. 施工方法及び順序盛土工事の施工順序は表に示すとおりである表車両基地部工事の施工順序施工順序工種作業 1 準備工立木伐採処理表土及び抜根処理 2 土砂運搬工盛土材搬入 3 盛土工盛土のり面仕上げ 4 排水工表面排水工 ( ためます表面側こう埋設管設置 ) 5 掘削工のり面防護工 ( 主に植生工 ) 6 路盤工路床工路面排水工及び路盤構造物 12

13 b. 工種別の主な建設機械盛土工事の工種別作業内容及び通常使用した主な建設機械は表に示すとおりである表工種別の作業内容及び建設機械一覧表工種作業内容主な建設機械 1 準備工立木伐採及び表土処理バックホウブルドーザダンプトラック 2 土砂運搬工盛土材を運搬ダンプトラック 3 盛土工所定の盛土断面を築造しのり面仕上げ 4 排水工表面排水工 ( ためます表面側こう埋設ブルドーザタイヤローラーバックホウトラッククレーン管設置 ) 5 のり面工主に植生工によりのり面防護各種吹付機 6 路盤工路床工切込砕石等による路床工ダンプトラックブルドーザタイヤローラーダクト工トラッククレーン信号通信ケーブル用ダクト敷設排水工トラッククレーン路盤面排水工 ( ためます側こう敷設 ) 路盤鉄筋コンクリート工軌道部基礎コンクリート打設コンクリートポンプ車トラックミキサ車 13

14 2トンネル工事トンネルは NATM 工法で施工した掘削機械等により掘削後支保工建込吹付けコンクリート及びロックボルト等を施工し覆工コンクリートの打設を行った掘削土は坑口近傍の適地にて概ね一日 ( 約 400m 3 ) 程度仮置後平日の昼間に随時ダンプトラックにより土捨場に運搬したトンネル工事により発生する汚濁水は汚濁水処理装置により ph 調整泥水を沈降分離し処理水を放流したトンネル施工状況図を図に示すトンネル施工状況図ブームヘッダーホイールローダーゼネラルジャンボ大型ダンプトラック掘進方向大型ブレーカーバックホー吹付機トラックミキサー車バックホーブレーカー風管坑口へインバート桟橋シート張台車スライドセントルコンクリートポンプ車トラックミキサー車図トンネル施工状況図 14

15 a. 施工方法及び順序トンネル工事の施工順序は表に示すとおりである表トンネル工事の施工順序施工順序工種作業 1 準備工 ( 実施済み ) 立木伐採処理工事用道路及び施工ヤード造成各種建物組立各種機械搬入組立坑口付 2 掘削工掘削ずり搬出 3 支保工建込鋼製支保工建込 4 コンクリート吹付工掘削壁面にコンクリート吹付け 5 ロックボルト工掘削壁面穿孔鋼棒打設 6 覆工コンクリート工アーチ及び側壁部コンクリート打設 7 インハートコンクリート工底盤部コンクリート打設 8 路盤コンクリート工軌道部基礎コンクリート打設 15

16 b. 工種別の主な建設機械トンネル工事の工種別作業内容及び通常使用した主な建設機械は表 2.2-7(1)~ 表 2.2-7(2) に示すとおりである表 2.2-7(1) 工種別の作業内容及び建設機械一覧表工種作業内容主な建設機械 1 準備工工事用道路作業ヤードの造成バックホウダンプトラックブルドーザ仮設建物及びプラント等の建方事務所バックホウトラッククレーン受電変電所棟吹付けコンクリートプラント棟汚濁水処理装置プラント棟倉庫鍛冶場棟給水設備棟掘削ずり仮置場の造成バックホウダンプトラック 2 掘削工地山を掘削し発生ずりの搬出トンネル掘削機バックホウずり積機ダンプトラック 3 支保工建込鋼製支保工を建込ドリルジャンボ 4 コンクリート吹付工掘削壁面にコンクリートの吹付けコンクリート吹付機 5 ロックホルト工掘削壁面にロックボルトを打設ドリルジャンボモルタルポンプミキサ車 16

17 表 2.2-7(2) 工種別の作業内容及び建設機械一覧表工種作業内容主な建設機械 6 覆工コンクリート工 7 インハートコンクリート工トンネル壁面に防水シートを施工後アーチ及び側壁部のコンクリートを打設トンネル中央部に集水管を埋設しトンネル底盤部のコンクリートを打設トラックミキサ車コンクリートポンプ車バックホウダンプトラックトラックミキサ車 8 路盤コンクリート工軌道部基礎コンクリートを打設トラックミキサ車コンクリートポンプ車 6.3 工事実施期間福島町から新函館北斗間の工事期間は予定通り概ね 11 年となった 6.4 工程計画平成 17 年度に工事実施計画認可を受け各関係機関各市町村及び各地区において事業の説明中心測量等を実施した工事はトンネル工事から着手し高架橋路盤等の工事を進め施工完了後軌道電気設備等の施工となった鉄道施設の完成後各種検査列車走行試験を行い工事完了となった作業時間は明かり工事については主として昼間工事トンネル工事については昼夜間工事を実施した 6.5 土捨場工事用道路等の仮設工作物トンネル掘削土は車両基地保守基地及び本線盛土材料に積極的に使用するとともに周辺自治体事業への有効利用リサイクルの推進を図るため関係機関と協議を図ったただし全て再利用する事は困難であったため路線近傍の田畑や牧草地の表土を剥ぎ取り土捨を行ない嵩上げして再度表土を戻して元の利用形態へ修復を図った平成 17 年度に設置した亀川地区等の工事用道路については公道及び林道を部分改良して使用した改良の程度としては工事車両の行き違いに必要な待避所を 200~300m 間隔で工事車両 1 台が納まる程度に設置したなお茂辺地地区については主要地方道への連絡通路として既存の道路を部分改良した 17

18 またトンネル坑口付近には資材置場 ( トンネル発生土仮置を含む ) を設置した資材置場は降雨時における濁水対策としてヤード内の敷砂利簡易舗装等を行い極力裸地にならないよう配慮したさらにトンネル排水は処理施設である汚濁水処理装置に導水し漁業組合と結んだ環境保全協定に則り処理を行い近傍河川へ放流した 7. 対象鉄道事業に係る鉄道において運行される列車の本数平成 28 年 3 月 26 日に開業した新函館北斗駅間までは 1 日 28 本 ( 上下計 ) となり運行時間帯は概ね 6 時 ~24 時となった 8. 対象鉄道事業に係る車庫及び車両検査修繕施設の区域の面積基地全面積 36ha 車庫及び車両検査修繕施設の区域 7.5ha 18

地　元　説　明　会

地　元　説　明　会平成 29 年 2 3 月北海道新幹線札幌市内地下ルート検討状況に関する住民説明会札幌市まちづくり政策局総合交通計画部新幹線推進室 1 1 開会ご挨拶 2 ご説明説明会次第 ⑴ 本日の説明会の主旨 ⑵ 北海道新幹線 ( 新函館北斗札幌間 ) 建設事業の概要とその効果経緯 ⑶ 前回 (H24) の説明会の概要とその後の経過 ⑷ 現在検討中の地下ルートの概要とその工法 ⑸ 現在検討中の地下ルートに対する札幌市の考え方