QIDB

Transcription

1 名称 : 胸部大動脈瘤 (TAA) 胸腹部大動脈瘤(TAAA) 手術患者におけるリスク調整院内死亡率 おけるリスク調整院内死亡率 外科治療を施行した TAA TAAA 手術患者に 指標番号 : QIP: 2009A 年度 : 2010, 2012, 2014 更新日 : 指標群 : 心 大血管手術 名称 : 胸部大動脈瘤 (TAA) 胸腹部大動脈瘤(TAAA) 手術患者におけるリスク調整院内死亡率 おけるリスク調整院内死亡率 外科治療を施行した TAA TAAA 手術患者に 意義 : 手術成績 必要データセット : DPC 様式 1 EFファイル 定義の要約 : 分母 : 入院中にTAA TAAAの診断名が記載され 外科治療が行われた18 歳以上の退院患者数 分子 : 分母のうち 死亡退院の症例数 指標の定義算出方法 : 分母の定義 : 解析期間に退院した症例を対象とする このうち 様式 1 の生年月日 入院日より求めた入院時年齢が 18 歳以上の症例 このうち 外科治療を施行したTAA TAAA 手術症例 外科治療を施行したTAA TAAA 手術症例主傷病名 入院の契機となった傷病名 医療資源を最も投入した傷病名のICD-10コードが下記のいずれかに該当するもの ( 但し 各 ICD-10コードに対応する病名全てに 疑 を含んでいる場合は対象外とする ) 分母のデータ 3 ICD-10コード I711 I712 I715 I716 病名 胸部大動脈瘤, 破裂性 胸部大動脈瘤, 破裂の記載がないもの 胸腹部大動脈瘤, 破裂性 胸腹部大動脈瘤, 破裂の記載がないもの 4: かつ EF ファイルに以下のいずれかが含まれる症例のみを対象とする 分母のデータ 4 ( 診療行為コード ) 手術点数コード 手術名 K5603 大動脈瘤切除術 ( 吻合又は移植を含む )( 弓部大動脈 ) K5605 大動脈瘤切除術 ( 吻合又は移植を含む )( 下行大動脈 ) K5601 大動脈瘤切除術 ( 吻合又は移植を含む )( 上行大動脈 )( 心臓弁置換 ( 形 成 ) 又は冠動脈再建を伴うもの ) K5602 大動脈瘤切除術 ( 吻合又は移植を含む )( 上行大動脈 )( その他のもの ) K5607 大動脈瘤切除術 ( 吻合又は移植を含む )( 腹部大動脈 )( 分枝血管の再建を 伴うもの ) K5608 大動脈瘤切除術 ( 吻合又は移植を含む )( 腹部大動脈 )( その他のもの ) K5606 大動脈瘤切除術 ( 吻合又は移植を含む )( 胸腹部大動脈 ) K5604 大動脈瘤切除術 ( 吻合又は移植を含む )( 上行大動脈及び弓部大動脈の同時

2 ( 診療 手術点数 手術 ) 行為 コード ) K5601 コード 手術名大動脈瘤切除術 ( 吻合又は移植を含む )( 上行大動脈 )( 人工弁置換術を 伴う大動脈基部置換術 ) K5601 大動脈瘤切除術 ( 吻合又は移植を含む )( 上行大動脈 )( 自己弁温存型大 動脈基部置換術 ) K5603 大動脈瘤切除術 ( 吻合又は移植を含む )( 上行大動脈及び弓部大動脈の同 時手術 )( 大動脈弁置換術又は形成術を伴うもの ) K5603 大動脈瘤切除術 ( 吻合又は移植を含む )( 上行大動脈及び弓部大動脈の同 時手術 )( 人工弁置換術を伴う大動脈基部置換術 ) K5603 大動脈瘤切除術 ( 吻合又は移植を含む )( 上行大動脈及び弓部大動脈の同 時手術 )( 自己弁温存型大動脈基部置換術 ) 5: 傷病名の ICD10 コードのいずれか ( 主病名 ~ 入院後発症病名 ) に 以下のコードが含まれる症例は除外する 分母のデータ 5 ICD-10コード 病名 I710 解離性大動脈瘤 ( 大動脈の解離 [ 各部位 ]) 6: 併存症 1~4 に ICD-10 コードとして以下のいずれかが含まれる症例 ( 来院時心肺停止 ) を除外する 分母のデータ 6 ICD-10コード I469 病名 心停止 詳細不明 7: 退院先が 0. 不明 4. 転院 の症例 データエラー (24 時間死亡と退院時死亡不一致など ) 治験例は除く 分子の定義 : 分母のうち 退院時転帰が 6. 最も医療資源を投入した傷病による死亡 あるいは 7. 最も医療資源を投入した傷病以外による死亡 である症例数 薬剤一覧の出力 : false リスク調整因子の条件 : 年齢 性別は様式 1 の該当項目を用いる 入院時併存症は 併存症 1~4 から抽出する 予定 救急医療入院 : 定義が年度で異なることに注意 2009 年度までは診療情報管理士判断による 2010 年度 ~ 救命救急入院料をとれば救 急と判断される 2012 年度 ~ 入院理由を下 2 桁で表現するように変更あり 100 : レセプト 予定入院 200 3** : レセプト 緊急入院 と対応 必要に応じて下記レセプト電算コードを参照のこと リスク調整因子のデータ 3 名称 救急救命管理料 薬剤管理指導料 1( 救命救急入院料等算定患者 ) 夜間休日救急搬送医学管理料 救急搬送診療料 救命救急入院料 2(3 日以内 ) 救命救急入院料 2(8 日以上 14 日以内 ) 救命救急入院料 1(3 日以内 ) 救命救急入院料 1(8 日以上 14 日以内 ) 救急医療管理加算

3 救急医療管理加算 1 名称 救急医療管理加算 救命救急入院料 1(4 日以上 7 日以内 ) 救命救急入院料 2(4 日以上 7 日以内 ) 救急搬送患者地域連携受入加算 救命救急入院料 3( 救命救急入院料 )(3 日以内 ) 救命救急入院料 3( 救命救急入院料 )(4 日以上 7 日 救命救急入院料 3( 救命救急入院料 )(8 日以上 救命救急入院料 4( 救命救急入院料 )(3 日以内 ) 救命救急入院料 4( 救命救急入院料 )(4 日以上 7 日 救命救急入院料 4( 救命救急入院料 )(8 日以上 救命救急入院料 1(3 日以内 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 1(4~7 日 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 1(8~14 日 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 2(3 日以内 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 2(4~7 日 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 2(8~14 日 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 3( 救命救急 )(3 日以内 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 3( 救命救急 )(4~7 日 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 3( 救命救急 )(8~14 日 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 4( 救命救急入院料 )(3 日以内 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 4( 救命救急入院料 )(4~7 日 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 4( 救命救急入院料 )(8~14 日 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 1(3 日以内 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 1(4~7 日 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 1(8~14 日 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 2(3 日以内 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 2(4~7 日 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 2(8~14 日 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 3( 救命救急 )(3 日以内 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 3( 救命救急 )(4~7 日 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 3( 救命救急 )(8~14 日 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 4( 救命救急入院料 )(3 日以内 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 4( 救命救急入院料 )(4~7 日 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 4( 救命救急入院料 )(8~14 日 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 1(3 日以内 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 1(4~7 日 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 1(8~14 日 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 2(3 日以内 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 2(4~7 日 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 2(8~14 日 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 3( 救命救急 )(3 日以内 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 3( 救命救急 )(4~7 日 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 3( 救命救急 )(8~14 日 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 4( 救命救急入院料 )(3 日以内 )( 栄管経過措置 )

4 救命救急入院料 4( 救命救急入院料 )(4~7 日 )( 栄管経過措置 ) 名称 救命救急入院料 4( 救命救急入院料 )(8~14 日 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 1(3 日以内 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 1(4~7 日 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 1(8~14 日 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 2(3 日以内 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 2(4~7 日 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 2(8~14 日 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 3( 救命救急 )(3 日以内 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 3( 救命救急 )(4~7 日 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 3( 救命救急 )(8~14 日 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 4( 救命救急入院料 )(3 日以内 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 4( 救命救急入院料 )(4~7 日 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 4( 救命救急入院料 )(8~14 日 )( 栄管経過措置 ) 救命救急入院料 1(3 日以内 ) 救命救急入院料 2(3 日以内 ) 救命救急入院料 2(3 日以内 ) 救命救急入院料 1(8 日以上 14 日以内 ) 救命救急入院料 1(8 日以上 14 日以内 ) 救命救急入院料 2(8 日以上 14 日以内 ) 救命救急入院料 2(8 日以上 14 日以内 ) 救命救急入院料 1(4 日以上 7 日以内 ) 救命救急入院料 2(4 日以上 7 日以内 ) 救命救急入院料 3( 救命救急入院料 )(3 日以内 ) 救命救急入院料 3( 救命救急入院料 )(4 日以上 7 日 救命救急入院料 3( 救命救急入院料 )(8 日以上 救命救急入院料 4( 救命救急入院料 )(3 日以内 ) 救命救急入院料 4( 救命救急入院料 )(4 日以上 7 日以内 ) 救命救急入院料 4( 救命救急入院料 )(8 日以上 14 日以内 ) 救命救急入院料 1(3 日以内 ) 救命救急入院料 2(3 日以内 ) 救命救急入院料 1(8 日以上 14 日以内 ) 救命救急入院料 2(8 日以上 14 日以内 ) 救命救急入院料 1(4 日以上 7 日以内 ) 救命救急入院料 2(4 日以上 7 日以内 ) 救命救急入院料 3( 救命救急入院料 )(3 日以内 ) 救命救急入院料 3( 救命救急入院料 )(4 日以上 7 日以内 ) 救命救急入院料 3( 救命救急入院料 )(8 日以上 14 日以内 ) 救命救急入院料 4( 救命救急入院料 )(3 日以内 ) 救命救急入院料 4( 救命救急入院料 )(4 日以上 7 日以内 ) 救命救急入院料 4( 救命救急入院料 )(8 日以上 14 日以内 ) 救命救急入院料 1(3 日以内 ) 救命救急入院料 2(3 日以内 ) 救命救急入院料 1(8 日以上 14 日以内 ) 救命救急入院料 2(8 日以上 14 日以内 )

5 名称救命救急入院料 1(4 日以上 7 日以内 ) 救命救急入院料 2(4 日以上 7 日以内 ) 救命救急入院料 3( 救命救急入院料 )(3 日以内 ) 救命救急入院料 3( 救命救急入院料 )(4 日以上 7 日以内 ) 救命救急入院料 3( 救命救急入院料 )(8 日以上 14 日以内 ) 救命救急入院料 4( 救命救急入院料 )(3 日以内 ) 救命救急入院料 4( 救命救急入院料 )(4 日以上 7 日以内 ) 救命救急入院料 4( 救命救急入院料 )(8 日以上 14 日以内 ) 4: 補助循環は下記コード参照 実施時期は 入院後 2 日以内とする リスク調整因子のデータ 4 ( 診療行為コード ) 手術点数コード 診療行為名 K601 人工心肺 ( 初日 ) K601 補助循環併施加算 ( 人工心肺 ) K601 選択的冠灌流併施加算 ( 人工心肺 ) K601 人工心肺 (2 日目以降 ) K600 大動脈バルーンパンピング法 (IABP 法 )( 初日 ) K600 大動脈バルーンパンピング法 (IABP 法 )(2 日目以 降 ) 5: 手術が緊急か否かの判断は 下記基準 (a) または (b) または (c) のいずれかが該当するものとする 手術は分母定義 6) のリストに含まれているものに限り対象とし 複数の手術を行っている症例は 入院日に最も近い手術の日付を解析対象とする (a) 予定 緊急入院区分 (: 緊急 2 予定 1) が 2 かつ入院日と同日に手術を施行している または (b) 当該手術日に下記いずれかの時間外加算がつく リスク調整因子のデータ 5 ( 診療行為コード ) 名称 時間外加算 ( 手術 ) 時間外加算 1( 手術 ) 時間外加算 2( 手術 ) 時間外特例加算 ( 手術 ) 時間外特例医療機関加算 1( 手術 ) 時間外特例医療機関加算 2( 手術 ) 6: または (c) 入院翌日に手術を行っており かつ時間外入院を示す下記のいずれかの初診料 / 再診料 ( 休日 / 深夜 / 時間外 ) 加算がつく リスク調整因子のデータ 6 診療行為名 区分 初診 ( 時間外 ) 加算 A 初診 ( 休日 ) 加算 A 初診 ( 深夜 ) 加算 A 初診 ( 時間外特例医療機関 ) 加算 A 初診 ( 夜間 早朝等 ) 加算 A 時間外 ( 再診 ) A 休日 ( 再診 ) A 深夜 ( 再診 ) A 時間外特例医療機関 ( 再診 ) A001

6 再診 ( 夜間 早朝等 ) 加算 A001 診療行為名区分 : 喫煙 (Brinkman Index)= 喫煙指数 は連続変数として扱うが 必要に応じてカテゴリ化も可能 指標の算出方法 ( 説明 ): 1) 分母に相当する各症例の死亡退院の有無を患者レベル変数で予測するロジスティック回帰モデルを作成す る 2) 各病院ごとに患者個別の予測死亡確率を平均し 予測死亡率 を得る 3) 各病院ごとに分子を分母で割って 実測死亡率 を得る 4) 実測死亡率 予測死亡率 全病院例死亡率 = リスク調整死亡率 を得る 指標の算出方法 ( 単位 ): なし 結果提示時の並び順 : 昇順 測定上の限界 解釈上の注意 : 最大短径 解剖学的詳細部位などの特定は不可能であることを考慮して結果を解釈する 2011 年モデルでは 症例数 死亡数ともに少なく 粗死亡率の報告のみとした 入院時抗血小板剤内服有無もリスク調整因子の 1 つとなり得るが 2013 年時点で入院時処方内容の正確な把握は不可能であり 含めない 参考値 : 国内報告で破裂性胸部下行大動脈瘤の院内実測死亡率 14%( 外科治療 9%, ステント治療 17%)6. 日本胸部外科学会年間報告による集計では術後院内死亡率 ( 未破裂性 )4.6% ( 破裂性 )24.9% (2009) 7 参考資料 : AHRQ quality indicators. Guide to inpatient quality indicators: quality of care in hospitals - volume, mortality, and utilization [version 3.1]. Rockville (MD): Agency for Healthcare Research and Quality (AHRQ); 2007 Mar p. AHRQ quality indicators. Inpatient quality indicators: technical specifications [version 4.2]. IQI #11 abdominal aortic artery (AAA) repair mortality rate. Rockville (MD): Agency for Healthcare Research and Quality (AHRQ); 2010 Sep. 1 p. Abdominal aortic aneurysm (AAA) repair: mortality rate Sep. NQMC: : National Quality Forum (NQF), NQF Endorsed Standards Process, v. 1.8.#0359 Abdominal Aortic Artery (AAA) Repair Mortality. 5: Kurazumi H, Mikamo A, Fukamitsu G, Kudou T, Sato M, Suzuki R, et al. Validation of the JapanSCORE versus the logistic EuroSCORE for predicting operative mortality of cardiovascular surgery in Yamaguchi University Hospital. Gen Thorac Cardiovasc Surg. 2011;59(9): : 大動脈瘤 大動脈解離診療ガイドライン (2011 年改訂版 ). 循環器病の診断と治療に関するガイドライン (2010 年度合同研究班報告 ) 日本循環器学会. 7: Morishita K, Kurimoto Y, Kawaharada N, Fukada J, Hachiro Y, Fujisawa Y, Abe T. Descending thoracic aortic rupture: role of endovascular stentgrafting. Ann Thorac Surg Nov;78(5): : Sakata R, Fujii Y, Kuwano H. Thoracic and cardiovascular surgery in Japan during 2009.Annual report by The Japanese Association for Thoracic Surgery. Gen Thorac Cardiovasc Surg. 2011;59: 定義見直しのタイミング : 最終更新日 :