「中小企業・ベンチャー挑戦事業の内実用化研究開発事業」の進め方について

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1 タイトル 還元型コエンザイム Q10 摂取による種々の疾患改善及び QOL 向上効果の検証論文タイトル1: 心疾患患者への還元型コエンザイム Q10 投与論文タイトル2: 還元型コエンザイム Q10 による高齢者の QOL 改善効果論文タイトル3: 還元型コエンザイム Q10 による 2 型糖尿病患者の血糖コントロール改善論文タイトル4: 唾液分泌における還元型コエンザイム Q10 の効果論文タイトル5: 還元型コエンザイム Q10 含有サプリメントによる歯周病患者の口腔環境改善論文タイトル6: 還元型コエンザイム Q10 の老化促進モデルマウスに対する老化遅延効果 概要 1957 年にコエンザイム Q が発見されて以来 コエンザイム Q10 摂取による種々の疾患改善及び QOL 向上効果が見出されています 近年 生体内で変換の必要がなく 直接働く還元型コエンザイム Q10 に関する研究報告が相次いでいます ここではそれらのうち主要なものについて簡潔に示し 還元型コエンザイム Q10 の有用性について考察します 機能性成分の説明 コエンザイム Q10(CoQ10) は エネルギー産生や抗酸化作用等の重要な生理活性を有する生体内物質です CoQ10 には酸化型 ( ユビキノン ) と還元型 ( 還元型 CoQ10 ユビキノール) が存在することが知られていますが 生体におけるエネルギー産生賦活作用や抗酸化作用の本質は還元型 CoQ10 に由来することが種々のデータで示されています 還元型 CoQ10 は カネカ独自の方法で酵母から抽出した機能性食品素材です 還元型 CoQ10 の安全性は これまで医薬品やサプリメントとして長い使用実績のある酸化型 CoQ10 の知見に加え 新たに変異原性試験 (Ames 試験 染色体異常試験 小核試験 ) 及び ラット イヌを用いた 13 週間反復投与毒性試験で問題がないことを確認しています その後 ヒトでの 4 週間までの連続摂取試験 ( ダブルブラインド試験 ) を実施し 臨床的に継続的な摂取に問題のないことを確認しています 上記の安全性データに基づき 還元型 CoQ10 は サプリメント素材として十分な安全性を確認 評価され 米国 FDA に新規栄養補助食品成分 (NDI) として受理されています 更に 米国の食品素材として必須のステータスである self-affirmed-gras 認証も取得済みです 以下に 還元型 CoQ10 のもつ主な働き ( 生理活性 ) を示しています 1) ミトコンドリア賦活作用 1)2) ミトコンドリア電子伝達系の構成成分であり ATP 生合成賦活などミトコンドリア活性を高める作用を示します 2) 抗酸化作用 3)4)5) キノール環の水酸基により抗酸化活性を示します 生理的には ビタミン E の再生や脂質ラジカルの消去による細胞膜 リポタンパク質の保護 ( 安定化 ) などの作用があります 3)NO 産生に係る作用 6) ゴルジ体の NO 産生酵素の活性維持に関わっていることが最近報告されました 1 / 5

2 研究の背景 コエンザイム Q(Coenzyme Q, CoQ) は 1957 年に単離された生体内物質で エネルギー酸生や抗酸化作用等の重要な生理活性を有しています CoQ10 は欧米では 1980 年代からすでに栄養補助食品として広く使用されています 一方 わが国では 1974 年に酸化型 CoQ10 がうっ血性心不全薬として製造承認が下り これまでに多くの研究や報告がなされています 2001 年の厚生労働省医薬発第 号により 医薬品的効能効果を標榜しない限り 医薬品と判断しない成分本質 ( 原材料 ) とされ それに伴って 酸化型 CoQ10 を含有した一般食品 ( いわゆる健康食品 ) が多数わが国の市場に流通するようになっています 一方 還元型 CoQ10 は 2005 年に米国 FDA により栄養補助食品健康教育法 (DSHEA 法 ) のもとに新規サプリメント素材としての届出が受理され 2006 年から栄養補助食品として販売されています さらに日本では一般食品として 欧州ではサプリメント素材として 2007 年より市場導入されています このように CoQ10 は日本国内及び主に欧米市場における長年の使用実績があり 種々の研究 臨床試験が実施されており 近年 特に還元型 CoQ10 に関する報告が種々なされています そこで これらの知見のうちヒト介入試験を中心に主な報告について記載します 研究の方法と結果 <ヒト介入試験結果 > 論文 1: 心疾患患者への還元型 CoQ10 投与 7) 重度のうっ血性心不全患者 (NYHA クラス IV) の成人男女計 7 名を対象に 1 日当たり mg の還元型 CoQ10 を 3~20 週間摂取するオープン試験を実施しました その結果 各患者で血中 CoQ10 濃度の増加を確認するとともに EF( 左心室の収縮力を表す指標 ) が 22% から 39%( ともに平均 ) に改善 重症度が NYHA クラス IV からクラス I~III( 平均はクラス II) へと大幅に改善する効果が認められました なお 還元型 CoQ10 の摂取により臨床的に問題となる副作用は全く認められませんでした NYHA; New York Heart Association で定められた心不全の重症度を示す指標 症状の重症度により クラス I( 心疾患はあるが身体活動には特に制限がないレベル ) から クラス IV ( いかなる程度の身体労作の際にも呼吸困難 狭心痛 疲労 動悸などの愁訴が出現し 身体活動が著しく制約されるもの ) が設定されています 論文 2: 還元型 CoQ10 による高齢者の QOL 改善効果 健常高齢者 11 名 ( 平均年齢約 80 歳 ) を対象に還元型 CoQ10(100mg) を 6 ヶ月間摂取させたオープン試験で 摂取前後の QOL を SF-36 で評価したところ 活力 ( 疲労感 ) と 心の健康 ( 憂鬱感 ) に有意な改善が認められました 血中の還元型 CoQ10 の割合と QOL の点数に正の相関が認められました 摂取期間中に問題となる副作用は認められませんでした 8) 論文 3: 還元型 CoQ10 による 2 型糖尿病患者の血糖コントロール改善 9 名の 2 型糖尿病患者 ( 男性 3 名 女性 6 名 ) について 一般的な経口血糖低下薬に加え 還元型 CoQ10 を 200mg/ 日 12 週投与したオープン試験を実施しました その結果 血圧 脂質プロファイル 酸化ストレスマーカー 炎症マーカーに変化は認められませんでしたが 還元型 CoQ10 投与群で 糖化ヘモグロビン量が有意に低下しました さらに 健常人 5 名に同量の還元 9) 2 / 5

3 型 CoQ10 を 4 週間投与したところ インスリン前駆体 / インスリン比率が著しく低下 すなわ ちインスリン分泌が改善することが明らかとなりました 論文 4: 唾液分泌における還元型 CoQ10 の効果 シェーグレン症候群を含むドライマウス患者 66 名を対象として 還元型 CoQ10 を 100mg 1 ヶ月摂取させるダブルブラインド試験を実施しました その結果 還元型 CoQ10 摂取群で有意な唾液分泌量の増加 唾液中 CoQ10 量の増加が認められました 10) 論文 5: 還元型 CoQ10 含有サプリメントによる歯周病患者の口腔環境改善 健常人ボランティア 56 名を対象として 還元型 CoQ10 を 150mg 8 週間摂取させるダブルブラインド試験を実施しました その結果 摂取前後でプラークの付着程度や刺激による出血の程度が有意に減少し 歯肉の炎症の改善が示唆されました また 有意ではありませんが口臭の改善傾向も認められました 11) 論文 6: 還元型 CoQ10 の老化促進モデルマウスに対する老化遅延効果 老化促進モデルマウス SAMP1 を用いて 還元型 CoQ10 の老化遅延効果を調べました SAMP1 マウスでは老化に伴い血中 CoQ10 及び CoQ9 濃度は低下しますが 1 日 250mg/kg 1 週間の還元型 CoQ10 投与によりその数値は向上し 老化スコアも低下することが明らかになりました 一方 寿命の延長や短命化 老人性アミロイドの蓄積速度 がん化の頻度などの変化は認められませんでした 12) 以上の結果 還元型 CoQ10 の連続摂取により 種々の疾患の改善及び QOL 向上効果が認められました 1 日あたり 100~900mg の還元型 CoQ10 摂取により 生命活動の中心であるミトコンドリアにおけるエネルギー産生 抗酸化作用 さらには最近明らかになった NO 産生の活性維持による血管内皮の健康維持などにより 種々の疾患の改善だけでなく 日々の QOL 向上に寄与することが期待できます 引用文献 1) Internat. J. Vit. Nutr. Res. 1991, 62; ) Antioxi. Reox Signal. 2013, Dec. 14 (PMID: ) 3) Biochem. J. 1980, 192(3); (PMID: ) 4) Pro. Natl. Acad. Sci. 1992, 89(21); (PMID: ) 5) Curret Opinion in Lipidology. 1994, 5(6); (PMID: ) 6) Cell. 2013, 152(3); (PMID: ) 7) Biofactors. 2008, 32(1-4); (PMID: ) 8) 臨床医薬. 2008, 24(3); ) Biofactors. 2012, 38(6); (PMID: ) 10) Clinical Biochemistry. 2011, 44(8-9); (PMID: ) 11) 日本歯科保存学雑誌. 2013, 56; ) Experimental Gerontology. 2006, 41(2); (PMID: ) 3 / 5

4 原文タイトル 1 Supplemental ubiquinol in patients with advanced congestive heart failure. 掲載誌情報 1 Biofactors. 2008, 32(1-4); (PMID: ) 著者情報 1 Langsjoen PH (a), Langsjoen AM (a). (a) East Texas Medical Center and Trinity Mother Francis Hospital 原文タイトル 2 還元型 CoQ10( ユビキノール カネカ QH) による高齢者の QOL 改善効果 掲載誌情報 2 臨床医薬. 2008, 24(3); 著者情報 2 出口祥子 (b), 藤井健志 (c) (d), 栗原毅 (b) 東京女子医科大学附属成人医学センター (c) 株式会社カネカ QOL 事業部 (d) ) 慶應義塾大学大学院政策 メディア研究科 原文タイトル 3 The reduced form of coenzyme Q10 improves glycemic control in patients with type 2 diabetes: an open label pilot study. 掲載誌情報 3 Biofactors. 2012, 38(6); (PMID: ) 著者情報 3 目澤守人 (e), 竹本稔 (e), 大西俊一郎 (e), 石橋亮一 (e), 石川崇広 (e), 山賀政弥 (e), 藤本昌紀 (e), 岡部 恵見子 (e), He Peng (e), 小林一貴 (e) (e), 横手幸太郎 (e) 千葉大学大学院医学研究院細胞治療内科学 原文タイトル 4 Effects of coenzyme Q10 on salivary secretion. 掲載誌情報 4 Clinical Biochemistry. 2011, 44(8-9); (PMID: ) 著者情報 4 梁洪淵 (f), 伊藤淳子 (f), 鷹取梨恵 (f), 田井良憲 (g), 有川量崇 (h), 清藤太郎 (f), 山田孝 (f), 新保敬子 (f), 玉置洋 (i), 藤井健志 (j), 山本順寛 (k), 斎藤一郎 (f). (f) 鶴見大学大学院歯学部病理学講座 (g) 鶴見大学大学院歯学部高齢者歯科学講座 (h) 日本大学松戸歯学部 (i) 国立保健医療科学院医療 福祉サービス研究部 (j) 株式会社カネカ QOL 事業部 (k) 東京工科大学大学院バイオニクス専攻 4 / 5

5 原文タイトル 5 ユビキノール ( 還元型 CoQ10) 含有サプリメントによる歯周病患者の口腔環境改善効果 掲載誌情報 5 日本歯科保存学雑誌. 2013, 56; 著者情報 5 菅野直之 (l,m), 藤井健志 (n), 川本亜紀 (o), 望月小枝加 (p), 伊藤聖 (p) (l,m), 吉沼直人 (l) 日本大学歯学部保存学教室歯周病学教室 (m) 日本大学歯学部総合歯学研究所高度先端医療研究部門 (n) 株式会社カネカ QOL 事業部 (o) 日本大学歯学部付属歯科病院 (p) 日本大学大学院歯学研究科歯学専攻応用口腔科学分野 原文タイトル 6 Reduced coenzyme Q10 supplementation decelerates senescence in SAMP1 mice. 掲載誌情報 6 Experimental Gerontology. 2006, 41(2); (PMID: ) 著者情報 6 Yan Jingmin (q), 藤井健志 (r), Yao Junjie (q), 岸田秀之 (r), 細江和典 (r), 澤下仁子 (q), 竹田俊男 (s), 森政之 (q), 樋口京一 (q). (q) 信州大学大学院医学系研究科疾患予防医科学系加齢生物学講座 (r) 株式会社カネカ QOL 事業部 (s) 老化促進モデルマウス (SAM) 研究協議会 実施試験の情報 試験デザイン: 各ヒト介入試験の文献をご確認ください 対象者: 各ヒト介入試験の文献をご確認ください 試験食: 各ヒト介入試験の文献をご確認ください 実施済みの安全性試験の情報 遺伝毒性試験: 復帰突然変異試験 (Ames 試験 ) 遺伝毒性試験: 染色体異常試験 遺伝毒性試験: 小核試験 単回投与毒性試験 反復摂取毒性試験 本研究に関するお問い合わせ先 株式会社カネカ QOL 事業部中川格 大阪市北区中之島 TEL: Kaku_Nakagawa[at]kn.kaneka.co.jp *[at] に変更ください < 平成 26 年 5 月 2 日作成 > 5 / 5

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