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301226更新 (薬局)平成29 年度に実施した個別指導指摘事項(溶け込み)

により算定する ただし 処方せんの受付回 数が 1 月に 600 回以下の保険薬局を除く により算定する 注の削除 注 4 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合 ( 削除 ) しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険薬局において調剤した場合には 基準調剤加算として所定点数に32 点を加算する

かかりつけ薬剤師について 新 かかりつけ薬剤師指導料 70 点 かかりつけ薬剤師 薬局の評価一元的 継続的な服薬管理の評価 主な算定要件 患者の同意が必要 同意を得た次の来局時以降に算定可能となる 患者の署名付きの同意書を作成した上で保管し 患者の薬剤服用歴にその旨を記載すること 患者 1 人に対し

スライド 1

Ⅱ 調剤録等の取扱いについて

平成 30 年度調剤報酬改定に係る 都薬によくある問い合わせ ( 平成 28 年 ) 調剤基本料 1 ( 平成 30 年 ) 調剤基本料 1 の場合は提出不要 様式 87 の 3 地域支援体制加算の施設基準に係る届出書添付書類 2 麻薬小売業者免許証の番号 ( 届出する全薬局 ) 該当番号を記載 3


目次 Ⅰ 調剤等に関する事項 1 処方せん 1 2 調剤等 2 3 処方せん 調剤録の保存 3 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 調剤料 3 2 調剤料又は調剤技術料に係る加算 3 Ⅲ 薬学管理料に関する事項 1 薬剤服用歴管理指導料 3 Ⅳ 薬剤料等の請求 1 薬剤料 5 Ⅴ 事務的事項 1 届出事

3 電子情報処理組織の使用による請求又は光ディスク等を用いた請求により療養の給付費等の請求を行うこと ( 以下 レセプト電子請求 という ) が義務付けられた保険医療機関 ( 正当な理由を有する400 床未満の病院及び診療所を除く なお 400 床未満の病院にあっては 平成 27 年度末までに限る

平成 29 年度版として各県の項目を統合したものです 平成 29 年度に実施した個別指導におい て保険薬局 ( 調剤 ) に改善を求めた主な 指摘事項 東北厚生局 平成 31 年 3 月

に 正当な理由がない限り無償で交付しなければならないものであるとともに 交付が義務付けられている領収証は 指定訪問看護の費用額算定表における訪問看護基本療養費 訪問看護管理療養費 訪問看護情報提供療養費及び訪問看護ターミナルケア療養費の別に金額の内訳の分かるものとし 別紙様式 4を標準とするものであ

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H12.4調剤報酬点数表解釈通知(案)

政策課題分析シリーズ14(本文3)

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【73】300730 受付前点検チェック条件表(調剤)

目次 Ⅰ 調剤等に関する事項 1 処方せん 1 2 調剤等 2 3 処方せん 調剤録の保存 3 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 調剤料 3 2 調剤料又は調剤技術料に係る加算 3 Ⅲ 薬学管理料に関する事項 1 薬剤服用歴管理指導料 3 Ⅳ 事務的事項 1 新規 届出事項 5 2 掲示事項 5 Ⅴ

保険調剤の理解のために

平成 22 年 調剤報酬改定説明会 主催社団法人茨城県薬剤師会 本日の配布資料は 診療報酬改定に関わる膨大な資料の中から 保険薬局に関係する部分を取りまとめたものです スライドの説明順とは必ずしも一致しませんので ご了承ください 1/41

Microsoft Word - 平成28年度診療報酬改定における主要改定項目.docx

2 重症度 医療 看護必要度の判定基準の見直し 療養病棟入院基本料の評価体系の見直し 医療区分の適正化 在宅復帰機能強化加算 療養病棟における夜間看護体制の充実 高度な放射線治療機器の効率的な利用の推進 医

調剤技術料 調剤技術料は 薬局における基本的な調剤体制を評価した調剤基本料と 実際の調剤に対する技術料である調剤料により構成されます 調剤基本料改届 ( 処方箋受付 1 回につき ) 今回の改定では いわゆる門前薬局の報酬を適正化する観点から大きく見直されています 処方箋受付回数 や 特定の医療機関

政策課題分析シリーズ14(本文2)

保険調剤の理解のために

の家族等に行うこと ( イ ) 当該薬剤の名称 ( 一般名処方による処方箋または後発医薬品への変更が可能な処方箋の場合においては 現に調剤した薬剤の名称 ) 形状 ( 色 剤形等 ) ( ロ ) 用法 用量 効能 効果 ( ハ ) 副作用及び相互作用 ( ニ ) 服用及び保管取扱い上の注意事項 (

調剤基本料 調剤基本料 1 調剤基本料 2 調剤基本料 3 イロ特別調剤基本料 41 点 25 点 20 点 15 点 10 点 現行調剤基本料 1 調剤基本料 2 調剤基本料 3 調剤基本料 4 調剤基本料 5 特別調剤基本料 41 点 25 点 20 点 31 点 19 点 15 点 現行では

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300416保険調剤の理解のために

Taro-記載要領通知

審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果

はじめに 監査について 最新の監査状況については 平成 25 年 1 月 31 日付けで公表 平成 23 年度における保険医療機関等の指導 監査等の実施状況について フッター 2

3 薬局サービス等 (1) 健康サポート薬局である旨の表示 健康サポート薬局 である旨を表示している場合 健康サポート薬局 とは かかりつけ薬剤師 薬局としての基本的な機能に加えて積極的な健康サポート機能 ( 地域住民による主体的な健康の維持 増進を支援する機能 ) をする薬局をいいます (2) 相

第2章診療費の算定とレセプト記載29 ハ. 入院の場合は1 日につきの金額ですが 加算できるのは入院初日から7 日目までです ニ. 入院分と外来分を重複して加算することはできません ホ. 健保点数の 救急医療管理加算 特定入院料 との重複算定はできません 時間外等加算時間外 休日 深夜に緊急診療を行

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目 次 Ⅰ 調剤全般に関する事項 1 処方せんの取扱い 1 2 処方内容の変更 1 3 処方内容に関する薬学的確認 2 4 調剤 4 5 調剤済処方せんの取扱い 5 6 調剤録の取扱い 5 7 処方せん及び調剤録の保存 6 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 調剤基本料 6 2 後発医薬品調剤体制加算

目 次 Ⅰ 調剤等に関する事項 1 処方せん 1 2 調剤等 4 3 処方せん 調剤録の保存 4 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 基準調剤加算 4 2 調剤料 4 3 調剤料又は調剤技術料に係る加算 4 4 後発医薬品の調剤 5 Ⅲ 薬学管理料に関する事項 1 薬剤服用歴管理指導料 5 2 服薬情報

Microsoft PowerPoint - å½fi报説柔ㅂㅯㅼㅚ㇤ㅳㅋ.pptx

1. 医薬品の採用 購入 1) 国 ( 厚生労働省 ) が医薬品として承認しているもの ( 保険収載されていない医薬品を含む ) はその作用 効果及び副作用をよく理解した上で さらに複数の製品がある場合はそれらの品質や薬価を考慮し 採用を決定する 2) 一成分一品目 ( 一規格 ) を原則とし 採用

事務連絡 平成 30 年 3 月 20 日 地方厚生 ( 支 ) 局医療課都道府県民生主管部 ( 局 ) 国民健康保険主管課 ( 部 ) 都道府県後期高齢者医療主管部 ( 局 ) 後期高齢者医療主管課 ( 部 ) ( 別記 ) 関係団体 御中 厚生労働省保険局医療課 平成 30 年度診療報酬改定関連

ニ後発医薬品の使用に積極的に取り組んでいる旨を当該保険医療機関の見やすい場所に掲示している こと 4 施設基準 通知 第 36 の 3 外来後発医薬品使用体制加算 1 外来後発医薬品使用体制加算に関する施設基準 (1) 診療所であって 薬剤部門又は薬剤師が後発医薬品の品質 安全性 安定供給体制等の情


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分割調剤の手続きの明確化 1 分割調剤に係る処方箋様式を追加 分割指示に係る処方箋の記載例 様式処方箋第二 ( この処方箋は どの保険薬局でも有効です ) 号所要欄に記載する の分割指示に係る処方箋様 2 分割の1 回目二(式処方箋第第公費負担者番号保険者番号二二 ( この処方箋は どの保険薬局でも

審査結果 平成 26 年 2 月 7 日 [ 販売名 ] 1 ヘプタバックス-Ⅱ 2 ビームゲン 同注 0.25mL 同注 0.5mL [ 一般名 ] 組換え沈降 B 型肝炎ワクチン ( 酵母由来 ) [ 申請者名 ] 1 MSD 株式会社 2 一般財団法人化学及血清療法研究所 [ 申請年月日 ]

別添 第 1 厚生労働大臣が定める掲示事項 ( 掲示事項等告示第 1 関係 ) 1 保険医療機関が提供する医療サービスの内容及び費用に関する事項について 患者に対する情報の提供の促進を図る観点から 療養担当規則上院内掲示が義務付けられている保険外併用療養費に係るものを除き 届出事項等を院内掲示の対象

スライド 1

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Microsoft PowerPoint - (最新版)0311付.pptx

37~39 記載要領通知【溶け込み版】_Sheet1.pdf

院外処方箋記載マニュアル

事務連絡 平成 26 年 9 月 5 日 地方厚生 ( 支 ) 局医療課都道府県民生主管部 ( 局 ) 国民健康保険主管課 ( 部 ) 都道府県後期高齢者医療主管部 ( 局 ) 後期高齢者医療主管課 ( 部 ) 御中 厚生労働省保険局医療課 疑義解釈資料の送付について ( その 9) 診療報酬の算定

<4D F736F F F696E74202D208E7396F22096F296F298418C6782C982C282A282C448502E B8CDD8AB B83685D>

00 医療費の内容の分かる領収証及び個別の診療報酬の算定項目の分かる明細書の交付について

医療保険と介護保険の給付調整に関する留意事項及び医療保険と介護保険の相互に関連する事項等について の一部改正について ( 別紙 ) 1. 入院中の患者以外の患者 ( 次の施設に入居又は入所する者を含み 3 の患者を除く ) ( 平成 24 年 3 月 30 日保医発 0330 第 10 号 ) 2.

平成30 年度診療報酬改定において経過措置を設けた施設基準の取扱いについて(保険局医療課:H )

2 成分が同一の剤形変更 例 タケプロンOD 錠 15mg タケプロンカプセル 15mg ユリーフOD 錠 4mg ユリーフ錠 4mg コカールドライシロップ 40% カロナール細粒 20% ( 粉砕 ) レボフロキサシン錠 500mg レボフロキサシン細粒 10% 患者に説明 ( 価格 服用方法等

Microsoft Word - ① 鏡.docx

<4D F736F F F696E74202D2090C58E518D6C8E9197BF D CB3944E39944E82CC89FC92E88D8096DA2E >

Ⅲ-3 試用医薬品に関する基準 平成 10 年 1 月 20 日公正取引委員会届出改定平成 13 年 3 月 19 日公正取引委員会届出改定平成 16 年 5 月 25 日公正取引委員会届出改定平成 17 年 3 月 29 日公正取引委員会届出改定平成 26 年 6 月 16 日公正取引委員会 消費

2 成分が同一の剤形変更 例 タケプロンOD 錠 15mg タケプロンカプセル 15mg ユリーフOD 錠 4mg ユリーフ錠 4mg コカールドライシロップ 40% カロナール細粒 20% ( 粉砕 ) レボフロキサシン錠 500mg レボフロキサシン細粒 10% 患者に説明 ( 価格 服用方法等

医療保険と介護保険の給付調整等について 1 医療保険と介護保険の給付調整について 要介護 要支援認定者に対する調剤を行う場合 医療保険と介護保険とで同様のサービスがある事項については 介護保険が優先するため医療保険での算定はできません (1) 医療保険 在宅患者訪問薬剤管理指導料 1 単一建物診療患

H まで経過措置注意喚起

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Microsoft Word - 4.平成30年度診療報酬改定における主要改定項目(病院・診療所薬剤師関係).docx


Microsoft Word - 体裁修正 【登録後修正版】説明資料(案)

審査結果 平成 25 年 9 月 27 日 [ 販売名 ] アナフラニール錠 10 mg 同錠 25 mg [ 一般名 ] クロミプラミン塩酸塩 [ 申請者名 ] アルフレッサファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 5 月 17 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 4 月 26 日開

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医科診療報酬点数表関係 別添 1 在宅患者支援療養病床初期加算 在宅患者支援病床初期加算 問 1 療養病棟入院基本料の注 6の在宅患者支援療養病床初期加算及び地域包括ケア病棟入院料の注 5の在宅患者支援病床初期加算の算定要件に 人生の最終段階における医療 ケアの決定プロセスに関するガイドライン 等の

Microsoft Word 【反映版】平成28年度の指摘事項

Microsoft Word - Q&A(訪問リハ).doc

資料3

201601

スライド 1

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厚生労働省による 平成 30 年度介護報酬改定に関する Q&A(Vol.1) に対する 八王子介護支援専門員連絡協議会からの質問内容と八王子市からの回答 Q1 訪問看護ステーションによるリハビリのみの提供の場合の考え方について厚労省 Q&A(Vol.1) での該当項目問 21 問 22 問 23 A

④資料2ー2

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「平成30 年度介護報酬改定に関するQ&A(Vol.2)(平成30 年3月28 日)」の送付について【介護保険最新情報Vol.633】(厚生労働省老健局老人保健課:H )

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保険薬局におけるハイリスク薬取り扱い時の注意点

平成24年度診療報酬改定の概要

目次 Ⅰ 調剤と調剤技術料に関する事項 1 処方内容の薬学的確認 P1~5 2 処方内容の変更 P5~5 3 後発医薬品への変更調剤 P5~5 4 分割調剤 P5~5 5 処方せんの取扱い P5~6 6 調剤済の処方せんの取扱い P6~7 7 調剤録の取扱い P7~8 8 調剤技術料 P8~10 Ⅱ

< F2D8E968D8090E096BE2E6A7464>

05【最終版】平成27年度個別指導における主な指摘事項(薬局)

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正誤表 正誤箇所 誤 正 医科 - 基本診療料 -35/47 注 3 診療に係る費用 ( 注 2 及び注 4に規定する加算 注 3 診療に係る費用 ( 注 2 及び注 4に規定する加算 注の見直し 当該患者に対して行った第 2 章第 1 部医学管理等の 当該患者に対して行った第 2 章第 1 部医学

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審査結果 平成 26 年 1 月 6 日 [ 販 売 名 ] ダラシン S 注射液 300mg 同注射液 600mg [ 一 般 名 ] クリンダマイシンリン酸エステル [ 申請者名 ] ファイザー株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 8 月 21 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 7

Microsoft Word - 07【再訂正最終版】平成27年度個別指導における主な指摘事項(薬局)

4. 代表的な薬局製剤 漢方製剤について概説できる 5. 代表的な薬局製剤 漢方製剤を調製できる 6. 医薬品の適正在庫とその意義を説明できる 7. 納入医薬品の検収を体験し そのチェック項目 ( 使用期限 ロットなど ) を列挙できる 8. 薬局におけるアイテムの管理 配列の概要を把握し 実務を体

居宅介護支援 契約時の説明について問 131 今回の改正により 利用者の意思に基づいた契約であることを確保するため 利用者やその家族に対して 利用者はケアプランに位置付ける居宅サービス事業所について 複数の事業所の紹介を求めることが可能であること等を説明することを義務づけ それに違反した場合は報酬が

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2 院内処方 ( 入院外 投薬 ) 及び院外処方 ( 薬局調剤 ) における薬剤点数薬剤点数階級別件数の構成割合を入院外の投薬 ( 以下 院内処方 という ) 薬局調剤( 以下 院外処方 という ) 別にみると ともに 500 点未満 が最も多く それぞれ 67.0% 59.4% となっている また

[ ] H27 H H26 3. H25 HP

Transcription:

28 Q&A

目次 第 1 章調剤技術料 調剤基本料 Q1 Q23 平成 28 年度改定による変更点 Q1 Q4 2 処方せん受付, 受付回数 Q5 Q9 10 算定点数 Q10 Q12 14 妥結率 Q13 16 基準調剤加算 Q14 18 後発医薬品調剤体制加算 Q15 Q16 18 分割調剤 Q17 Q23 19 調剤料 Q24 Q112 平成 28 年度改定による変更点 Q24 31 内服薬 Q25 Q45 32 嚥下困難者用製剤加算 Q46 Q50 49 一包化加算 Q51 Q61 53 内服用滴剤 Q62 63 屯服薬 Q63 Q66 63 注射薬 Q67 Q69 66 外用薬 Q70 Q71 71 麻薬加算および向精神薬, 覚せい剤原料または毒薬加算 Q72 Q73 73 自家製剤加算 Q74 Q83 73 計量混合調剤加算 Q84 Q93 81 時間外加算, 休日加算, 深夜加算 Q94 Q97 88 夜間 休日等加算 Q98 Q101 90 在宅患者調剤加算 Q102 Q106 94 i

長期投与 Q107 Q112 98 第 2 章薬学管理料 薬剤服用歴管理指導料 Q113 Q128 平成 28 年度改定による変更点 Q113 108 薬剤服用歴管理指導料 Q114 Q123 110 重複投薬 相互作用等防止加算 Q124 Q125 121 特定薬剤管理指導加算 Q126 123 乳幼児服薬指導加算 Q127 Q128 124 かかりつけ薬剤師指導料, かかりつけ薬剤師包括管理料 Q129 127 服薬情報等提供料 Q130 Q134 平成 28 年度改定による変更点 Q130 130 服薬情報等提供料 Q131 Q134 131 外来服薬支援料 Q135 Q140 平成 28 年度改定による変更点 Q135 133 外来服薬支援料 Q136 Q140 134 在宅患者訪問薬剤管理指導料 Q141 Q162 平成 28 年度改定による変更点 Q141 137 在宅患者訪問薬剤管理指導料 Q142 Q161 139 麻薬管理指導加算 Q162 158 退院時共同指導料 Q163 159 ii

第 3 章薬剤料 薬剤料 Q164 Q168 162 第 4 章その他の関連項目 薬担, 療担 Q169 Q172 170 自己負担金 Q173 Q178 177 領収証, 明細書 Q179 Q180 187 評価療養, 実費徴収など Q181 Q185 189 麻薬 Q186 Q190 196 後発医薬品への変更調剤 Q191 Q202 204 その他 Q203 Q224 218 資料 1. 調剤技術料 248 (1) 調剤基本料 248 (2) 基準調剤加算 252 (3) 後発医薬品調剤体制加算 255 (4) 分割調剤 255 (5) 調剤料 ( 内服薬, 外用薬 ) 257 (6) 嚥下困難者用製剤加算 258 (7) 一包化加算 260 iii

(8) 浸煎薬, 湯薬 263 (9) 無菌製剤処理加算 264 (10) 自家製剤加算 265 (11) 計量混合調剤加算 269 (12) 時間外加算等, 夜間 休日等加算 270 (13) 在宅患者調剤加算 271 2. 薬学管理料 272 (1) 薬剤服用歴管理指導料 272 (2) かかりつけ薬剤師指導料, かかりつけ薬剤師包括管理料 282 (3) 服薬情報等提供料 289 (4) 外来服薬支援料 292 (5) 在宅患者訪問薬剤管理指導料 292 (6) 在宅患者緊急時等共同指導料 297 (7) 退院時共同指導料 298 3. その他 298 (1) 領収証, 明細書 298 (2) 評価療養 300 (3) 消費税 301 (4) 掲示 302 (5) 後発医薬品への変更調剤 302 (6) 他医療機関の受診 306 (7) その他 ( 医科点数表 ) 308 iv

第1章 調剤技術料 調剤基本料 平成28年度改定による変更点 1 調剤基本料は どのように変更されたのですか 調剤基本料については いわゆる門前薬局の評価の見直しとして 特例区分 の対象範囲の拡大が行われました また 調剤基本料の調剤報酬点数表におけ る名称の整理と併せ 施設基準の1項目として組み込まれました 表 図 1 特例の対象範囲の拡大Ⅰ 従来の処方せん受付回数および特定の保険医療機関に係る処方せんの調剤割 表 薬 剤基本料の主な変更点 改定前 平成28年3月31日まで 通常 特例に該当しない保険薬局 改定後 平成28年4月1日から 41点 31点 通常 調剤基本料1 41点 調剤基本料4 31点 特例1または特例2に該当しない保険薬局 特例 25点 19点 特例1 調剤基本料2 25点 調剤基本料5 19点 次のいずれかに該当する保険薬局 次のいずれかに該当する保険薬局 ①月4,000回超 集中率70 超 ①月4,000回超 集中率70 超 ②月2,500回超 集中率90 超 ②月2,000回超 集中率90 超 ③ 特 定の保険医療機関に係る処方せんが月 4,000回超 例 月8,000回超 集中率50 特例2 調剤基本料3 20点 特別調剤基本料 15点 同 一法人グループ内の処方せんの合計が月 40,000回超 次のいずれかに該当する保険 薬局 ①集中率95 超 ②特定の保険医療機関と不動産の賃貸借関係あり 妥結率50 以下の場合 2 保険QA_002-106_第1章.indd 2 2016/05/27 14:45

調剤基本料 改定前 平成 28 年 3 月 31 日まで 改定後 平成 28 年 4 月 1 日から 特定の保険医療機関の処方せんが月 4,000 回超 例 月 8,000 回超 & 集中率 50% 24 時間開局等の場合は 41 点 特例 25点 19点 90% 平成 28 年度改定による変更点 特例 90% 調剤基本料2 25点 調剤基本料5 19点 70% 70% 集中率 集中率 通常 41点 31点 括弧内 は 妥結率 50% 以下の場合 2,500 回 通常 調剤基本料1 調剤基本料4 41点 31点 括弧内 は 妥結率 50% 以下の場合 4,000 回 2,500 回 4,000 回 2,000 回 受付回数 月平均 受付回数 月平均 上記のほか 特例 調剤基本料 3 20 点 妥結率 50% 以下の場合 特別調剤基本料 15 点 同一法人のグループ内の処方せんの合計が月 40,000 回超で かつ ①集中率 95% または ②特定の保険医療機関と不動産の賃貸借関係あり いずれかに該当 特例に該当するが かかりつけ薬剤師指導料 等の算定実績が一定以上の場合 調剤基本料 1 または調剤基本料 4 図 調 剤基本料の変更点 イメージ 合 集中率 に基づく調剤基本料について 通常以外の区分 すなわち 特例と しての25点 は ① 受付回数が月平均4,000回を超え かつ 集中率が70 を 超える保険薬局 または ② 受付回数が月平均2,500回を超え かつ 集中 率が90 を超える保険薬局 が対象とされていました 平成28年4月1日からは ②の受付回数に係る要件の部分を 月平均2,000回 に引き下げるよう見直しが行われました さらに これらの基準に加え 特 定の保険医療機関に係る処方せん受付回数が月平均4,000回を超える保険薬局 例えば 受付回数が月平均8,000回を超え かつ 集中率が50 に該当する 場合についても 調剤基本料の特例 25点 を適用することになりました 2 特例の対象範囲の拡大Ⅱ 大型門前薬局の評価の適正化 また 今回の改定では 大型門前薬局の評価の適正化として 規模の大きい 薬局グループであって 集中率が95 を超える保険薬局 または 特定の保 険医療機関と不動産の賃貸借関係にある保険薬局についても 調剤基本料の特 3 保険QA_002-106_第1章.indd 3 2016/05/27 14:45

第2章 薬学管理料 薬剤服用歴管理指導料 平成28年度改定による変更点 113 薬剤服用歴管理指導料については どのように変更された のですか 保険薬局における対人業務の評価の充実という観点から 服薬状況の一元的 な把握のために患者が同一の保険薬局を繰り返し利用しやすくなる措置を講じ るよう 薬剤服用歴管理指導料の所定点数の見直しが行われたほか 各種加算 についても評価の充実が図られました 表 1 薬剤服用歴管理指導料 薬剤服用歴管理指導料については 初回来局時の所定点数よりも 2回目以 降の来局時の所定点数が低く設定されました 2回目以降の来局 とは 前回 の処方せん受付から過去6カ月以内とされ 同一の保険医療機関による処方せ 表 薬 剤服用歴管理指導料の主な変更点 改定前 平成28年3月31日まで 1 薬剤服用歴管理指導料 ①手帳による情報提供あり ②手帳による情報提供なし 2 加算 変更部分 ①重複投薬 相互作用防止加算 イ 処方変更あり ロ 処方変更なし ②特定薬剤管理指導加算 ③乳幼児服薬指導加算 改定後 平成28年4月1日から 41点 34点 20点 10点 4点 5点 1 薬剤服用歴管理指導料 ① 6カ月以内の再来局 手帳による情報提供 あり 38点 ②①または③以外 50点 ③特養入所者 38点 2 加算 変更部分 ①重複投薬 相互作用等防止加算 処方変更ありの場合のみ 処方変更なし は削除 ②特定薬剤管理指導加算 ③乳幼児服薬指導加算 30点 10点 10点 108 保険QA_108-160_第2章.indd 108 2016/07/06 17:18

薬剤服用歴管理指導料平成 28 年度改定による変更点 んだけでなく, 異なる保険医療機関からの処方せんについても対象となります ただし, 初回来局時よりも低い所定点数を算定できるのは, お薬手帳による情報提供を行うことが条件とされているほか, 調剤基本料 1( または調剤基本料 4) の特例に該当する保険薬局においては算定できません また, 特別養護老人ホームに入所している患者に係る適切な服薬管理支援の評価として, 薬剤服用歴管理指導料の中に新たな区分が設けられました 2. 重複投薬 相互作用等防止加算重複投薬 相互作用防止加算については, 患者の薬剤服用歴に基づいて, 重複投薬や相互作用の防止のために処方せんの内容について変更が行われた場合には20 点, 変更が行われなかった場合には10 点を算定することとされていました 平成 28 年 4 月からは, 対人業務の評価の充実という観点から, 重複投薬や相互作用の防止だけでなく, 過去の副作用やアレルギー歴を有することから処方医へ疑義照会を行い, 処方変更が生じた場合についても算定対象となります これに伴い, 名称についても 重複投薬 相互作用等防止加算 に変更されました また, これまでは, 異なる保険医療機関または診療科で交付された複数の処方せんによることなど一定の制限がありましたが, 平成 28 年 4 月からは当該要件は設けないことになりました ただし, 所定点数は, 処方変更が行われた場合に限り30 点を算定できるものとして見直され, 処方変更が行われなかった場合については廃止されました 3. 特定薬剤管理指導加算, 乳幼児服薬指導加算対人業務に関する業務の評価を充実するため, 特定薬剤管理指導加算および乳幼児服薬指導加算の所定点数の引き上げが行われました ( 各 10 点 ) 算定要件については, いずれも変更ありません 109

第4章 その他の関連項目 182 薬価収載前の医薬品を調剤するうえで必要な届出など 具体的なことについて教えてください 保険薬局で評価療養に係る医薬品を取り扱う際には ①調剤基本料における 基準調剤加算に係る届出を行っていること ②患者への十分な情報提供とし て 当該医薬品に係る情報 医薬品名称 用法 用量 効能 効果 副作用 相互作用に関する主な情報 を文書により提供すること ③当該医薬品に係る 料金などや薬剤師の勤務状況を事前に地方厚生 支 局長あてに届出すること 所定様式あり 変更の場合はその都度 といった要件を満たしているこ とが必要です 特に ②の薬剤情報提供については 保険医療機関と保険薬局の双方で実施 されることが求められています したがって 保険医療機関で情報提供済みだ からといって 保険薬局では実施しないということのないよう注意してくださ い また 双方で薬剤情報提供を実施するため 同じような薬剤情報提供の内 容になってしまう可能性もありますが 保険薬局としては 薬学的観点からな ど できるだけ情報提供に工夫を凝らすよう心がけることが大切です 183 評価療養の対象となる薬価収載前の医薬品は 医薬品医 療機器法の承認を受けているものであれば どのような医 薬品でも対象となるのですか 評価療養の支給対象となる薬価収載前の医薬品は 医薬品医療機器法の承認 後であって かつ 製薬会社が薬価基準への収載を希望している医薬品である 場合に限られます すなわち 医薬品医療機器法の承認を受けた日から起算し て 投薬時点が90日以内であることが必要です したがって すでに医薬品医療機器法の承認から90日を超えている医薬品で ある場合や また 医薬品医療機器法の承認から90日以内であっても 保険適 190 保険QA_170-246_第4章.indd 190 2016/05/27 14:48

評価療養, 実費徴収など 用が認められないと判断された医薬品, すなわち, 薬価基準に収載されないことが決まった医薬品である場合は, 評価療養の支給対象にはなりませんので十分注意してください 184 薬価収載済みの医薬品に新たな適応が追加される場合, 医薬品医療機器法上で承認されるまでの間は評価療養 ( すなわち, 薬剤費は自費 ) として取り扱うことになっていましたが, 薬事承認の前であっても保険適用が認められると聞きました 適応追加されるすべてのケースが該当するのでしょうか 薬事 食品衛生審議会 ( 以下, 薬食審 ) における適応外使用に係る公知申請の事前評価が終了し, 公知申請を行っても差し支えないとの結論が得られたものについては, 薬事承認を待たずに保険適用することが認められています 適応外使用に係る公知申請とは, 医薬品の適応追加などの承認申請に関して, その医薬品の有効性 安全性が医学薬学上公知であるとして, 臨床試験の全部または一部を新たに実施することなく承認申請を行っても差し支えないと判断されたものです 一方, 適応外薬の解消のため, 国に設置されている 医療上の必要性の高い未承認薬 適応外薬検討会議 ( 以下, 検討会議 ) で公知申請が可能であると判断された場合には, 関係企業により公知申請の手続きが行われる前に, 薬食審において事前評価が行われています そして, この事前評価の開始から薬事承認されるまでの間については, これまで評価療養の対象として取り扱われてきました すなわち, 薬剤費の部分は保険給付外 ( 患者の自費扱い ) ということになります しかし, 検討会議や薬食審における多段階での検討を経て, 薬食審の事前評価が終了した時点で適応外使用に係る有効性 安全性のエビデンスが十分あると確認されたと考えることができるため, 適応外薬の保険適用を迅速に行うという観点から, そのようなスキームを経た適応外薬については, 薬食審での事 191