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第 5 章 N

ラリーマン 相続税の申告は? 45 相続税の申告はどのようにすればよいのでしょうか 相続が開始したことを知った日 ( 通常は被相続人が死亡した日 ) の翌日から 10 か月以内に 被相続人の住所 地の所轄税務署に申告し 相続税を納付する必要があります 申告書を提出する人が 2 名以上いる場合は 共同

相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

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相続税 贈与税の基本がよくわかる! 誰が相続人になるの? 税額はどのようにして求めるの? 土地 建物の評価はどうするの? 住宅取得資金の贈与は最大 3,000 万円が非課税に? 教育資金や結婚 子育て資金の贈与は非課税に? 新しくできる配偶者居住権ってどんなもの? etc.

〔問 1〕 Aは自己所有の建物をBに賃貸した

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(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

相続対策としての土地有効活用

cf 遺贈 : 遺言によって財産が移転 遺贈者 贈与税の対象となる贈与 死亡時 遺言 一方的な意思表示 受遺者 相続税 財産を取得した受贈者 ( 個人 ) にかかる税金 贈与者 財産 受贈者 個人 個人 贈与税 法人 個人 所得税 ( 一時所得か給与所得 ) 個人 法人 法人税 2

相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

目 次 最近における相続税の課税割合 負担割合及び税収の推移 1 地価公示価格指数と基礎控除(58 年 =100) の推移 2 最近における相続税の税率構造の推移 3 小規模宅地等の課税の特例の推移 4 相続税負担の推移( 東京都区部のケース ) 5 ( 補足資料 ) 相続税の概要 6 相続税の仕組

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

第 1 問次の関連業法とコンプライアンスに関する各文章 ( 問 1~ 問 10) を読んで 正しいもの または適切なものには〇を 誤っているものまたは不適切なものには を 解答用紙に 記入しなさい ( 各 1 点 ) ( 問 1) 弁護士資格を有しない相続診断士が 事件性のある法律相談を無償で行うこ

2 税額控除等の計算 ( 単位 : 円 ) 項目対象者計算過程金額 答案用紙 Chapter2 問題 3 課税価格の計算 Ⅰ 相続人及び受遺者の相続税の課税価格の計算 1 分割財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 2 みなし取得財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 取得者財産の種類計算過程金額

A は 全ての遺産を社会福祉施設に寄付すると遺言に書き残し死亡した A には 配偶者 B と B との間の子 C と D がある C と D 以外にも A と B との子 E もいたが E は A が死亡する前にすでに死亡しており E の子 F が残されている また A には 内妻 G との子 (

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おき 太郎様 Inheritance Report 相続診断書 税理士法人おき会計 平成 28 年 7 月 20 日作成

上級相続診断士練習問題 < 注意事項 > 1 試験問題用紙は 問題用紙と解答用紙からなっています 解答はすべて解答用紙に記入してください 2 試験問題用紙は 問題用紙と解答からなっています 解答はすべて解答用紙に記入してください 3 問題数 (= 解答数 ) は合計 45 問です 本試験は試験時間

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

自宅の他に賃貸マンションと駐車場を所有している人のデータ 自宅の他に賃貸マンションと駐車場を所有している人の 法定相続人の数と相続財産および債務のデータから相続税を試算します 賃貸マンションについては全室が賃貸用かどうか 駐車場については舗装がしてあるかどうかで評価額が違ってくることがあります また

平成 25 年度税制改正解説相続税 ~ 基礎控除の引き下げ 税率構造の見直し等 法定相続人の数と基礎控除法定相続人の数と基礎控除 法定相続人の数 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人 60,000 千円 70,000 千円 80,000 千円 90,000 千円 100,000 千円 36,000

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暦年課税の贈与を毎年する人のデータ 暦年課税の贈与は 現金を贈与するのか不動産を贈与するのかで違ってきます 土地は路線価方式または倍率方式で評価し建物は固定資産税評価額で評価しますので 現金での贈与の場合よりも税率は低くなります ただし不動産の贈与では 土地や建物の贈与または共有持分の贈与になります

2015 年 1 月いよいよ施行! 相続税増税の影響と対策 Part 1 相続税はどう変わる? 影響は? Part 2 相続税の負担を軽減するには?

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配偶者がいる人の一次相続と二次相続のデータ 被相続人に配偶者がいる一次相続と 配偶者がいない二次相続の相続税シミュレーションを行います 配偶者の税額軽減は その節税効果が大きいために一次相続で相続税を大幅に減額することができますが 次の二次相続では想定外の相続税が発生することがあります 配偶者がいる

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相続税の節税対策としての生前贈与 相続税 贈与税はともに相手に渡る財産の金額に対して累進的な税率により税金がかかりま す そこで 相続税の税率よりも低い税率で贈与をすれば 相続税の節税になります 下の 図で相続税と贈与税税率を確認して下さい 贈与税は 相続税に比べ 基礎控除額が低く さらに税率が高く

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例題 B さんは 被相続人 A から H22 年 7 月 7 日に C 社上場株式 50,000 株を相続した この年の C 社株式の株価推移は以下の通りである このとき C 社株式の相続税評価額は? ( 終値月平均値 ) 4 月平均 5 月平均 6 月平均 7 月平均 7/7 終値 500 円 5

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

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路線価図

養子縁組制度の利用 1. 制度の概要養子には 民法上 普通養子と特別養子の 2 種類があります 養子の相続税法上の取り扱いは 以下の通りです 1 累進課税される相続税率の緩和 (3 億円超は 50%) 2 相続人の数が増えるため基礎控除枠が増加 (1,000 万円 法定相続人 ) 3 死亡保険金 死

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東京太郎様 Inheritance Report 相続診断書 弁護士法人 税理士法人リーガル東京 平成 30 年 8 月 20 日作成

課税遺産総額 = 各人の課税価格 ( ア ) の合計額 - 遺産に係る基礎控除額ウ相続税の総額の計算 1 課税遺産総額を法定相続人が法定相続分に応じて取得したものと仮定し 各人ごとの取得金額を計算する 2 1に税率をかけ 各人の税額を合計する (= 相続税の総額 ) エ各人の相続税額の計算相続税の総

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144 第 2 章宅地等の評価第 3 個別事情のある宅地の評価 このような過小宅地を評価する場合 財産評価基本通達における原則評価 ( 奥行価格補正率や奥行長大補正率等 ) のみでは上記の要因が十分に考慮されているとは言い難く 市場価値である時価と大きく乖離しているケースが見受けられます よって 本

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2. 二世帯住宅と特定居住用宅地等 [1] 区分所有なし : 外階段 / 親族が取得する場合 Q. 被相続人 A が所有する宅地の上に A の所有する建物があり 1 階に A が居住し 2 階に子 B とその家族が居住しています ( 建物内部では行き来ができない構造 ) A と B は別生計です こ

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税金の時効 税務では 時効のことを更正 決定処分の期間制限 = 除斥期間 といいます その概要は 以下の通りです 1. 国税側の除斥期間 ( 通則法 70) 1 期限内申告書を提出している場合の所得税 相続税 消費税 税額の増額更正 決定処分の可能期間 : 法定申告期限から 3 年 2 無申告の場合

1.修正申告書を作成する場合の共通の手順編

(2) みなし相続財産ものか13 第1 章12 2 課税される 相続財産 の範囲 海外にある財産も課税対象となる 贈与税の暦年課税適用財産も 3 年以内は課税対象となる 葬式費用 墓地や墓碑 仏壇 仏具等は非課税 相続税の課税対象となる相続財産は (1) 被相続人が亡くなったときに所有していた財産

契約をするとき 契約書に貼る印紙税不動産取引で取り交わす契約書は 印紙税の対象となります 具体的には 不動産の売買契約書や建物の建築請負契約書 土地賃貸借契約書 ローン借入時の金銭消費貸借契約書等がこれに当たります 印紙税の額は 契約書に記載された金額によって決定されます 原則として 収入印紙を課税

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[2] 税率構造の見直し 相続税の税率構造が現行の6 段階から8 段階に変更されるとともに 最高税率が 50% から 55% に引き上げられることとなりました ただし 各法定相続人の取得金額が2 億円以下の場合の税率は と変わりありません この改正は 平成 27 年 1 月 1 日以後に相続または遺

コピー又は web からダウンロードしてご使用ください 答案用紙 Chapter1 問題 1 個人とみなされる納税義務者 Ⅰ 相続人及び受遺者の相続税の課税価格の計算 1 遺贈財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 取得者財産の種類計算過程金額 2 生前贈与加算される贈与財産の額の計算 ( 単位 :

( 問題 2) ( 設問 B)2018 年 11 月末に布施さんに相続が開始した場合 布施さんの相続に係る相続税の総額等を計算するうえでの妻の法定相続分として 正しいものはどれか なお 母は相続の放棄をするものとする 1.1/2 2.1/3 3.2/3 4.3/4 ( 問題 3) ( 設問 C) 布

所得税確定申告セミナー

⑷ 納税猶予の打ち切り P. 49 Q. 納税猶予の対象の農地を売却する場合 納税猶予が打ち切られてしまうのですか ⑸ 市町村合併と納税猶予 P. 54 Q.B 町が平成 3 年 1 月 1 日現在特定市であるA 市に合併される場合 旧 B 町の農地等は生産緑地の指定を受けていないと納税猶予の特例は

2011年税制改正のポイント

相続税の総額の計算法定相続分であん分課税遺産総額実際の相続割合であん分超過累進税率の適用税価格の合計額の総額税額 基礎控除額遺産に係る相続税の基礎知識 (1) 相続税の計算過程 相続人が配偶者と子 2 人の場合課法定相続分 法定相続分 税額 算出税額 法定相続分 税額 相続税算出税額 税額控除相続人

2.配偶者控除の特例の適用を受ける場合(暦年課税)編

I 相続 誰が相続するか 財産をどう分けるか 遺留分 特別受益と寄与分 ( 問題はありませんが 知識として読んでください ) 相続の欠格と相続人の廃除 相続の限定承認と放棄 財産分離...

1. なぜ空き家が多くなってきたのか その原因? 1 賃貸経営 ( 貸家 ) に関する認識不足 2 賃貸契約に関する問題 ( 借地借家法 ) 3 相続に関する問題 2. 賃貸経営に関る問題点と対策 1 不動産の賃貸経営を事業として認識しておられない 2 借入金に対する認識が甘い ( 相続税対策が主で

贈与税 相続税計算ツール 注 : マクロを使用しない方は下の タブ ( シート名 ) をご使用下さい 番号 内容 下記の矢印をクリック 項目名 1 財産目録の不動産入力 資産 2 財産目録の動産入力 資産 3 死亡保険金 死亡退職金 弔慰金の入力 資産 4 金融資産 負債 費用の入力 資産 5 相続

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経 ViewPoint 営相談 相続時における小規模宅地等の特例の改正 谷口敬三相談部東京相談室 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 ( 以下 小規模宅地等の特例 ) は 一定の要件を満たす宅地等 ( 特定事業用等宅地等 特定居住用宅地等 貸付事業用宅地等 ) につ

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小規模宅地等の評価減の特例 1. 概要 居住用や事業用宅地を相続した場合 小規模とされる一定面積までを 50%~80% 評価減できる特例があります ( 措置法 69 条の 4) 区分宅地の区分事業や居住の見込減額割合対象面積 1 号特例特定事業用等宅地等 1 親族が相続して事業を継続 80% 400

服部法律事務所ニュース 遺言書について その4(相続税)

貸家建付地 貸家建付地とは 自分名義の土地に自分名義の建物を建設してその建物を他人に貸しているものです ( 財基通 26) 借家人には法律上の借家権が発生し 地主は立退料を支払わないと自由に土地建物を処分できません( 借地借家法 28) 貸家建付地の典型例は アパート マンションです このため 相続

叔父から財産の贈与(1~3) を受けた場合 1/1 12/31 2/1 3/15 相選養続択与子贈時届贈精出縁与算書与 1組課提2 税出3 暦年課税相続時精算課税 養子縁組前の贈与 1については 暦年課税により贈与税額を計算し 養子縁組以後の贈与 2 及び 3は 相続時精算課税により贈与税額を計算し

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基本資料1-平成25年税制改正ポイント(表紙).pdf

き一 修正申告 1 から同 ( 四 ) まで又は同 2 から同 ( 四 ) までの事由が生じた場合には 当該居住者 ( その相続人を含む ) は それぞれ次の 及び に定める日から4 月以内に 当該譲渡の日の属する年分の所得税についての修正申告書を提出し かつ 当該期限内に当該申告書の提出により納付

5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない

例えば毎年 子供 2 人に対し110 万円づつ贈与し続けるのであれば 10 年間で2,200 万円の財産を無税で子供に移すことができます 贈与税の基礎控除額を上手く活用する方法だけでも 計画的に行うことがどれだけ大切なのかご理解いただけると思います とにかく財産を所有している人が高齢になればなるほど

4.住宅取得等資金の非課税の適用を受ける場合編

1 まずは相続の基本的なお話しから 相続とは? 相続とは人が亡くなられた際に その人の財産を一定の身分関係にある誰かが承継することです 相続において 亡くなられた方を被相続人といい 被相続人の財産を承継する方を相続人といいます 誰が相続できますか? 相続人は民法で定められており法定相続人と呼ばれます

事例 父 ( ) が 年 5 月 9 日に亡くなり ( 亡くなられた人のことを 被相続人 といいます ) 母 ( 国税花子 ) 私 ( 国税一郎 ) 妹 ( 税務幸子 ) の 人で父の財産を相続しました 父が残した財産は 自宅のある土地と家屋 上場株式 現金 預金 生命保険金です 父が亡くなった年分

計算式 1 1 建物の価額 ( 固定資産税評価額 ) =2 長期居住権付所有権の価額 +3 長期居住権の価額 2 長期居住権付所有権の価額 ( 注 1) =1 固定資産税評価額 法定耐用年数 ( 経過年数 + 存続年数 ( 注 3)) 法定耐用年数 ( 注 2) 経過年数 ライプニッツ係数 ( 注

1 増税時代の相続対策と資産承継 平成 26 年 4 月 27 日 ( 日 ) 浦和相続サポートセンター ヤマト税理士法人税理士 CFP 北村喜久則

配偶者の税額軽減特例の有利な受け方 配偶者がいる場合の 相続税の具体的な計算例は以下の通りです 1. 設例 自宅 預貯金等の相続財産の遺産額 =2 億円 法定相続人 = 配偶者 + 子 2 人の合計 3 人 実際の遺産分割は 法定相続分の通りとする 未成年者控除 外国税額控除 生命保険金の非課税枠金

相続人の居住用または事業用の宅地については2 割または5 割評価にするという小規模宅地等の評価減の特例があるが 平成 22 年度税制改正により 原則として申告期限まで居住または事業を継続していなければ適用が認められなくなっている 今回 基礎控除額が引き下げられることと合わせ 都市部の独居老人が亡くな

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FP 級資格取得支援プログラム 5 年 月試験直前対策 Web セミナー第四回講義 不動産 NPO 法人日本 FP 協会認定教育機関 山田コンサルティンググループ 株式会社東京ファイナンシャルプランナーズ 不動産の学習のポイント 必ず学習すべき項目 不動産登記 借地借家法 区分所有法 建築基準法 土地の価格 不動産の売買 不動産の税金 頻出論点だけでも学習した方がよい項目 都市計画法 鑑定評価法 宅地建物取引業法 不動産投資分析 余裕があれば取り組みたい項目 農地法 土地の有効活用

土地の価格と鑑定評価手法 () ダイジェスト P399 土地の価格 公示価格基準地標準価格相続税路線価固定資産税評価額 実施機関国土交通省都道府県国税局市町村 基準日毎年 月 日毎年 7 月 日毎年 月 日前年の 月 日 調査頻度 年に 回 年に 回 年に 回 3 年に 回 評価割合 00% 00% 公示価格の 80% 程度 公示価格の 70% 程度 土地の価格と鑑定評価手法 () ダイジェスト P400 鑑定評価手法 原価法 取引事例比較法 3 収益還元法 直接還元法 DCF 法 3

土地の価格と鑑定評価手法 (3) ダイジェスト P403 固定資産税評価額は 市町村 ( 東京 3 区は都 ) が毎年 月 日時点の価格を調査して固定資産課税台帳に登録する価額である 4 宅地建物取引業法 ダイジェスト P44 媒介契約 媒介契約の種類一般媒介契約専任媒介契約専属専任媒介契約 特徴 他の業者に重ねて依頼できる 自己発見取引可 他の業者に重ねて依頼できない 自己発見取引可 他の業者に重ねて依頼できない 自己発見取引禁止 有効期間法定期限なし 3 ヶ月 ( 注 ) 3 ヶ月 ( 注 ) ( 注 )3 カ月より長い期間を定めたときはその期間は 3 ヶ月となり 3 ヶ月を超える部分は無効となる 5

不動産の売買 () ダイジェスト P47 手付金 解約手付 300 万円の場合 契約の相手方が契約の履行に着手するまでは 買主は手付金 (300 万円 ) を放棄する 売主は手付金の倍額 (600 万円 ) を買主に償還する ことにより 売買契約を解除できる 6 不動産の売買 () ダイジェスト P47 瑕疵担保責任 民法上 買主は 瑕疵を発見したときから 年間であれば a. 契約の目的を達することができないときは契約を解除できる b. 損害賠償請求をすることができる 7

不動産の売買 (3) ダイジェスト P48 マンションの専有部分の面積 < 内法面積 > < 壁芯面積 > 柱 柱 柱 柱 8 不動産の売買 (4) ダイジェスト P40 民法では建物の売買契約において 契約締結後引渡しまでの間に その建物が自然災害や類焼により滅失した場合 売主は建物の引渡しができなくても 売買代金全額を買主に請求できる 9

土地の有効活用 ダイジェスト P44 () 自己建設方式 建物を建てて建物を貸す () 事業受託方式 (3) 共同開発方式 土地の有効活用 (4) 土地信託方式 土地を建物に買換える (5) 等価交換方式 一定期間土地を貸す (6) 定期借地権方式 0 不動産投資 () ダイジェスト P43 投資分析 正味現在価値法 (NPV 法 ) 正味現在価値 = 現在価値 - 投資予定額正味現在価値がプラスであれば 投資価値がある 内部収益率法 (IRR 法 ) 内部収益率とは 現在価値 = 投資予定額 となる収益率 内部収益率が期待収益率を上回れば 投資価値がある

不動産投資 () ダイジェスト P433 借入金償還余裕率 (DSCR) 借入金償還余裕率 = 投資不動産からの年間の純収益 借入金に係る年間の元利金返済額 借入金償還余裕率が大きいほど借入金に係る元利金返済に余裕があり 倍を超えると不動産から得られる純収益で元利金返済額をまかなえることになる 不動産投資 (3) ダイジェスト P435 正味現在価値がプラスであれば 予想収益の現在価値合計が投資額を上回ることになり 採算性あると判断できる 3

FP 級資格取得支援プログラム 5 年 月試験直前対策 Web セミナー第四回講義 相続 事業承継 NPO 法人日本 FP 協会認定教育機関 山田コンサルティンググループ 株式会社東京ファイナンシャルプランナーズ 相続 事業承継の学習のポイント 必ず学習すべき項目 民法上の規定( 相続人と法定相続人 遺言 遺留分など ) 相続税に関する論点 贈与税 宅地と家屋の評価 頻出論点だけでも学習した方がよい項目 相続時精算課税制度 宅地と家屋以外の評価 自社株評価 余裕があれば取り組みたい項目 相続対策 5

相続の法律 総論 () ダイジェスト P438 相続の承認 放棄 相続の開始があったことを知ったときから 3 ヶ月以内に意思表示を行う 単純承認 限定承認 放棄 何の意思表示もしない場合は単純承認とみなされる 相続人全員で家庭裁判所に申述が必要 相続人単独で申述できる 6 相続の法律 総論 () ダイジェスト P439 相続人のうち誰か 人でも単純承認した者がいる場合は 他の相続人は限定承認をすることができない 7

相続人 () ダイジェスト P440 相続人の種類と 順位および法定相続分 血族相続人とその順位 相続人 法定相続分 配偶者および子配偶者 / 子 / 配偶者および直系尊属配偶者 /3 直系尊属 /3 配偶者および兄弟姉妹配偶者 3/4 兄弟姉妹 /4 8 相続人 () ダイジェスト P440 相続人の種類と 順位および法定相続分 配偶者と直系卑属 被相続人妻 A 長男 B 二男 C = 4 = 4 9

相続人 (3) ダイジェスト P440 相続人の種類と 順位および法定相続分 配偶者と直系尊属 3 = 6 3 = 6 父 母 被相続人妻 A 3 0 相続人 (4) ダイジェスト P440 相続人の種類と 順位および法定相続分 配偶者と兄弟姉妹 父 母 ( すでに死亡 ) ( すでに死亡 ) 兄 B 被相続人 妻 A 妹 C 4 = 8 3 4 4 = 8

相続人 (5) ダイジェスト P44 相続人の種類と 順位および法定相続分 代襲相続人 被相続人妻 A 妻 E 長男 B ( すでに死亡 ) 二男 C = 3 6 三男 D = 3 6 孫 F 3 = 孫 G 3 = 遺産分割 ダイジェスト P448 代償分割により他の相続人に財産を交付する場合 金銭以外の財産交付は譲渡所得として扱われ 譲渡益が生じるときは所得税 住民税の対象となる 3

遺言 ダイジェスト P449 遺言の種類と証人 家庭裁判所の検認 遺言の種類証人家庭裁判所の検認 自筆証書遺言不要必要 公正証書遺言 人以上必要不要 秘密証書遺言 人以上必要必要 4 遺留分 ダイジェスト P454 遺留分権利者は相続の開始および減殺すべき贈与または遺贈があったことを知ったときから ヶ月以内に遺留分減殺請求を行わなければ 時効によって遺留分減殺請求権は消滅する 5

相続税の計算 () ダイジェスト P455 法定相続人の数 民法上は 何人いても全員相続人となるが 法定相続人の数 に算入する数に制限がある 被相続人の養子 被相続人に実子がいる場合 人まで 被相続人に実子がいない場合 人まで 相続を放棄した者 民法の相続人ではないが 法定相続人の数 に含める 6 相続税の計算 () ダイジェスト P458 遺産に係る基礎控除 課税価格の合計額が 遺産に係る基礎控除額以下であれば 相続税は課税されない 遺産に係る基礎控除額 = 5,000 万円 +,000 万円 法定相続人の数 7

相続税の計算 (3) ダイジェスト P458 遺産に係る基礎控除 基礎控除額の計算例 被相続人 妻 A 妻 E 長男 B ( 放棄 ) 孫 F 二男 C 養子 D 法定相続人の数 =A,B,C,D 遺産に係る基礎控除額 =5,000 万円 +,000 万円 4 人 =9,000 万円 8 相続税の計算 (4) ダイジェスト P460 相続人として妻 実子 人 養子 人の計 5 人がいる場合 相続税の計算上 法定相続人の数は 5 人となる 9

相続税の計算 (5) ダイジェスト P46 被相続人が相続開始前 3 年以内に贈与した財産はすべて相続財産に加算される 30 延納と物納 ダイジェスト P47 延納と物納 ( 原則 ) 金銭一括納付 金銭一括納付が困難である場合 延 納 延納によっても金銭納付が困難である場合 物 納 3

贈与税 ダイジェスト P480 贈与税の配偶者控除を適用した結果 贈与税が 0 となる場合でも贈与税の申告書を提出しなければならない 3 相続時精算課税制度 () ダイジェスト P48 相続時精算課税制度 贈与者 65 歳以上の父または母 ( 注 ) 年齢は贈与年の 月 日時点で判定 受贈者 0 歳以上の子 ( 代襲相続人である孫等を含む ) 非課税枠 贈与財産,500 万円 贈与財産の種類に制限はない 贈与の回数 贈与の回数に制限はない ( 例 ) 相続時精算課税を選択して親 (67 歳 ) から子 (35 歳 ) が現金 3,000 万円の贈与を受けた場合 贈与税額はいくらか 贈与税額 =(3,000 万円 -,500 万円 ) 0%=00 万円 33

相続時精算課税制度 () ダイジェスト P485 相続時精算課税制度に係る贈与者に相続が発生した場合 当該制度により贈与された財産額を加えるが 相続財産に加算する金額は贈与時の価額である 34 財産評価 () ダイジェスト P489 路線価方式による評価額の算出 0m 5m 500 m 奥行距離 5mの奥行価格補正率 0.99 路線価 300 千円 300 千円 0.99 500 m =48,500 千円 35

財産評価 () ダイジェスト P489 路線価方式による評価額の算出 m 線価340 千円 =4,880 千円路0 m 奥行価格補正率は 0m 正面 側面ともに.00 側方路線影響加算率は0.03 路線価 300 千円 {(340 千円.00)+ (300 千円.00 0.03) }0m 36 財産評価 (3) ダイジェスト P490 借地権と貸宅地の評価 B 所有 B 借地権 自用地評価額 借地権割合 A 所有 = 貸宅地 自用地評価額 (- 借地権割合 ) 37

財産評価 (4) ダイジェスト P490 貸家建付地の評価 A 所有 アパート = 貸家 自用建物評価額 (- 借家権割合 賃貸割合 ) A 所有 = 貸家建付地 自用地評価額 (- 借地権割合 借家権割合 賃貸割合 ) 38 財産評価 (5) ダイジェスト P490 小規模宅地等の課税価格の計算の特例 適用対象宅地減額割合減額となる地積 特定居住用宅地等 80% 40 m 特定事業用宅地等 80% 400 m 貸付事業用宅地等 50% 00 m 39

財産評価 (6) ダイジェスト P495 不動産貸付用の宅地は 一定の事業規模を満たしていれば 00 mまで 80% の評価減を適用することができる 40 自社株評価 ダイジェスト P504 自社株評価 同族株主が取得 同族株主以外が取得 会社規模の判定 ( 大会社 中会社 小会社 ) 特定会社等に該当しない 特定会社等に該当する 類似業種比準価額純資産価額折衷価額 純資産価額 配当還元価額 4