図 -2 九州新幹線旅客数の推移 行き来の増加も認められる 図 -3 JR 西日本 新幹線 ( 博多 ~ 小倉間 ) 旅客数の推移 3, 福岡 熊本 鹿児島空港の利用状況 3.1, 福岡空港福岡空港の東京 ( 羽田 ) 中部( 中部 名古屋 ) 関西( 大阪 関西 ) 鹿児島の各路線の旅客数を図 -

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別紙 (1) 特割 A 運賃 (2014 年 6 月 1 日 ~6 月 30 日ご搭乗分 ) 割引率は片道運賃 ( 通常 ) より算出 路線 出発 便名 月 ~ 日曜日 備考 運賃額 割引率 名古屋 ( 中部 )- 福岡 名古屋 ( 中部 ) 発 ,500 33% 金 :17800 円

札幌 ( 千歳 ) 沖縄 東京 ( 羽田 ) ,500 ~ 28,500 43,300 ~ 43,300 57,400 ~ 66,100 札幌 ( 千歳 ) 沖縄 東京 ( 羽田 ) ,700 ~ 29,300 43,300 ~ 43,300 57,400 ~

平成 23 年航空輸送統計 ( 暦年 ) の概況について 平成 2 4 年 3 月 2 8 日国土交通省総合政策局情報政策本部情報政策課交通統計室担当 : 川口 (28742) ( 要旨 ) 1. 国内定期航空輸送実績 平成 23 年 (1 月 ~12 月 ) における国内定期航空輸送の旅客数は 7

別紙 (1) 各種運賃一覧 (2014 年 3 月 30 日 ~2014 年 6 月 29 日搭乗分 ) 2014 年 1 月 25 日 ~2014 年 3 月 31 日購入分に適用 路線 片道運賃片道運賃往復運賃往復運賃小児運賃小児運賃身体障がい者割引運賃ビジネスリピートビジネスリピートビジネスき

東京 ( 羽田 )- 大阪 ( 関西 ) 東京 ( 羽田 ) 発 ,500 49% 11,500-11,500 11, ,200 50% 11,200-11,200 11, ,000 47% 12,000-12,000 12,

東京 ( 羽田 )- 大阪 ( 関西 ) 東京 ( 羽田 ) 発 ,500 53% 10,500-10,500 10, ,000 51% 11,000-11,000 11, ,000 51% 11,000-11,000 11,

東京 ( 羽田 )- 沖縄 東京 ( 羽田 ) 発 大阪 ( 神戸 ) ,100 31% 福岡 ,100 39% 鹿児島 ,100 40% 宮崎 ,100 40% 熊本 ,100 39%

東京 ( 羽田 )- 大阪 ( 伊丹 ) 東京 ( 羽田 ) 発 961 8,800 61% 土 :9000 円 13 9,500 58% 土 :10000 円 15 10,500 53% 日 :9700 円 土 :11000 円 17 11,500 49% 日 :9700 円 19 10,500

ANA SUPER VALUE SALE 一覧 12 月 3 日 ( 月 ) 札幌 ( 千歳 ) 沖縄 , 月 3 日 ( 月 ) 沖縄 高松 , 月 3 日 ( 月 ) 松山 沖縄 , 月 3 日 ( 月 ) 沖縄 札幌 (

平成21年6月26日

東京 ( 羽田 )- 大阪 ( 関西 ) 東京 ( 羽田 ) 発 00:00 08: :25 10,500 53% 10,500 08: :15 11,000 51% 11, :15 11,000 51% 11,000 15:

運賃計算の仕方(基本)

3 整備費用設定ルートの通過区間の標高データ等を基に 整備が想定される高架橋やトンネルといった施設の構造種別と数量を推計し 近年開業した九州新幹線や北陸新幹線等の事例から推計した単価を乗じた整備費用の総額は 約 2.7 兆円となる ( 図表 3 参照 ) この整備費用は 現行の財源スキームでは 運行

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NITAS Ver.2.4 システムの概要 利用上の注意等 1.NITAS の概要 動作環境 利用対象者 (1)NITAS の概要総合交通分析システム (NITAS:National Integrated Transport Analysis System) は 道路 鉄道 航空 船舶の各交通機関を

九州新幹線 久留米駅についてのアンケート の主な結果概要 福岡県立大学人間社会学部公共社会学科 2017 年度社会調査実習 九州新幹線調査 グループ担当教員田代英美学生調査グループ一同 回答者のプロフィール 久留米市の旧久留米市域にお住いの 18 歳 ~79 歳の方から無作為で ( くじ引きのような

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別表 1 IBEX45 運賃 (2019 年 3 月 31 日 ~2019 年 4 月 30 日搭乗分 ) 路線出発便名 日 月 - 木 月 - 木 金 土 日 月 - 木 金 土 日 運賃額 割引率 運賃額 割引率 運賃額 割引率 運賃額 割引率 運賃額 割引率 運賃額 割引率 運賃額 割引率 運

2016 年 日ご搭乗分 (2016 年 6 月 29 日更新 ) 花巻発 大阪 ( 伊丹 ) JAL JAL 45,500 22,750 26,850 福岡 秋田 福岡発 東京 ( 羽田 ) JAL JAL 43,500 21,750 25,650 大阪 ( 伊丹 ) JAL JAL 43,500

6 月 5 日 ( 火 ) 石垣 東京 ( 羽田 ) 90 9, % 6 月 5 日 ( 火 ) 大阪 ( 神戸 ) 沖縄 , % 6 月 5 日 ( 火 ) 沖縄 大阪 ( 神戸 ) , % 6 月 5 日 ( 火 ) 名古屋 (

宮崎発 東京 ( 羽田 ) JAL JAL 52,700 26,350 26,750 札幌 ( 新千歳 ) 鹿児島 札幌 ( 新千歳 ) 発 東京 ( 羽田 ) JAL JAL 58,300 29,150 29,750 鹿児島発 東京 ( 羽田 ) JAL JAL 58,300 29,150 29,

花巻発 大阪 ( 伊丹 ) JAL JAL 39,700 福岡 秋田 福岡発 東京 ( 羽田 ) JAL JAL 34,900 大阪 ( 伊丹 ) JAL JAL 34,900 秋田発 東京 ( 羽田 ) JAL JAL 34,900 大阪 ( 伊丹 ) JAL JAL 34,900 福岡 山形 福

2018年3月26日~6月30日ご搭乗分 運賃表「たす得」「いま得」「乗継運賃」「U21直前割」「シニアメイト1」「普通運賃」「身体障がい者割」「SKYビジネス」

福岡 札幌 ( 千歳 ) 東京 ( 羽田 ) ,000 ~ 41,200 40,500 ~ 40,500 51,800 ~ 54,300 福岡 札幌 ( 千歳 ) 東京 ( 羽田 ) ,000 ~ 41,300 40,500 ~ 40,500 51,800 ~

札幌 ( 新千歳 ) 岡山 札幌 ( 新千歳 ) 発 東京 ( 羽田 ) JAL JAL 27,700 岡山発 東京 ( 羽田 ) JAL JAL 26,200 札幌 ( 新千歳 ) 広島 札幌 ( 新千歳 ) 発 東京 ( 羽田 ) JAL JAL 27,700 広島発 東京 ( 羽田 ) JAL

ビジネス旅客をターゲットとした フレックス Biz の提供を開始することにいたしました 国内 LCC で唯一導入しているモバイル搭乗券などの利便性の高いサービスに加え 国内 LCC 最大の国内線シェア ( 注 3) 16 路線による国内最大の運航便数 ( 注 4) などジェットスターだからこそ実現で

小松発 東京 ( 羽田 ) JAL JAL 43,700 21,850 22,350 福岡 宮古 福岡発 沖縄 ( 那覇 ) JTA JTA/RAC 44,800 22,400 23,050 宮古発 沖縄 ( 那覇 ) JTA/RAC JTA 44,800 22,400 23,050 福岡 石垣 福

特別乗継割引 運賃表 (9 月 1 日 ~10 月 29 日搭乗分 ) 設定会社 9/1-10/29 特別乗継割引 9/1-10/29 小児特別乗継割引 身体障がい者特別乗継割引 1 2 東京 ( 羽田 )= 宮古 東京 ( 羽田 ) 発 沖縄 ( 那覇 ) JAL JTA/RAC 54,050 1

る区間に対する別表第 2 号ネに定める額から同区間に対する別表第 2 号ツに定める額を差し引いた額とを合計した額とする この場合 のぞみ号等の指定席を使用する区間が複数となるときであって 最初にのぞみ号等の指定席を使用する区間から最後にのぞみ号等の指定席を使用する区間までの間を通じた区間をのぞみ号等

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所要時間 : 片道約 6 時間 40 分 迂回運行を考慮した時間設定にしておりますが 地震に伴う速度規制 交通規制および車両渋滞により遅延が生じることもございます 運賃 : 通常の福岡 ~ 宮崎線 フェニックス号 と同じ運賃福岡 ( 天神 博多 呉服町 )~ 宮崎駅 宮交シティ 4,630 円 (

鹿児島県観光動向調査 鹿児島県 PR 観光戦略部観光課 平成 31 年 3 月の観光客の動向 1 概要平成 31 年 3 月における調査対象ホテル 旅館 76 施設の宿泊客数 ( 宿泊延べ人員 ) は 合計 309,924 人で 前年同月比 4.1% 減となった このうち外国人は 41,123 人で

170823_news_2

表 1 関門地域における北九州空港の利用状況 北九州市 下関市 居住地 回答数利用したことはない 1~4 回 5~9 回 10~19 回 20~29 回 30~49 回以上 門司区 (100.0%) (58.7%) (35.9%) (4.3%) (0.0%) (1.

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特便割引 1/3/7 運賃表 (3 月 29 日 ~5 月 31 日搭乗分 )1 4/1-28 4/30 5/1 5/7-31 タイフ A タイフ B タイフ C 区間便名予約通常期予約通常期予約通常期運賃額運賃額運賃額購入期限割引率購入期限割引率購入期限割引率 大阪 ( 関西 )= 沖縄 ( 那覇

NITAS の基本機能 1. 経路探索条件の設定 (1) 交通モードの設定 交通モードの設定 とは どのような交通手段のネットワークを用いて経路探索を行うかを設定するものです NITASの交通モードは 大きく 人流 ( 旅客移動 ) 物流( 貨物移動 ) に分かれ それぞれのネットワークを用いた経路

日別予約状況 ( 下 ) ピークの日 :8 月 11 日 ( 金 ) 予約率 8/10 8/11 8/12 8/13 8/14 8/15 8/16 8/17 木金土日月火水木 九州新幹線 47.9% 66.1% 55.6% 50.2% 35.2% 28.4% 25.9% 19.9% 長崎本線 50.

別紙 (2) 特割 A 運賃 (2014 年 3 月 7 日 ~3 月 13 日ご搭乗分 ) 割引率は片道運賃 ( ピーク ) より算出 東京 ( 羽田 )- 福岡 東京 ( 羽田 ) 発 ,500 11% ,500 11% ,500 11% ,5

特定本邦航空運送事業者以外の事業者に係る情報 1. 航空輸送サービスの比較等に関する情報 (1) 定時運航率 ( 全体の便数に占める出発予定時刻以降 15 分以内に出発した便数の割合 ) ( 単位 :%) 北海道エアシステム フジドリームエアラインズ 新中央航空 東邦航空 アイベックスエアラインズオ

(7) 名古屋 ( 小牧 )= 福岡 便 名 名古屋 ( 小牧 ) 発 福岡着 便 名 福岡発 名古屋 ( 小牧 ) 着 FDA301 07:15 08:40 FDA300 07:45 09:05 FDA303 08:10 09:35 FDA302 09:10 10:30 FDA305 10:35

NITAS Ver.2.5 システムの概要 利用上の注意等 1.NITAS の概要 動作環境 利用対象者 (1)NITAS の概要総合交通分析システム (NITAS:National Integrated Transport Analysis System) は 道路 鉄道 航空 船舶の各交通機関を

乗継割引 28 運賃表 (1 月 10 日 ~16 日搭乗分 ) 設定会社通常期 1/10-16 割引率 1 2 東京 ( 羽田 )= 宮古 東京 ( 羽田 ) 発沖縄 ( 那覇 ) JAL JTA/RAC 17,300 74% 金土日 :17,500 宮古発 沖縄 ( 那覇 ) JTA/RAC J

2-2 需要予測モデルの全体構造交通需要予測の方法としては,1950 年代より四段階推定法が開発され, 広く実務的に適用されてきた 四段階推定法とは, 以下の4つの手順によって交通需要を予測する方法である 四段階推定法将来人口を出発点に, 1 発生集中交通量 ( 交通が, どこで発生し, どこへ集中

N ews Release 主な市場の動向 ( 対前年同月比 :2016 年 12 月との比較 対前年比 :2016 年間との比較 ) 韓国 対前年同月比 +31.3% 対前年比 +58.4% LCC の新規就航や増便等により個人旅行を中心に引き続き増加 対前年同月比 対前年比ともに大幅な伸びとなっ

乗継割引 28 運賃表 (7 月 1 日 ~21 日搭乗分 ) 設定会社 7/1-7/17 通常期割引率 1 2 東京 ( 羽田 )= 宮古 東京 ( 羽田 ) 発沖縄 ( 那覇 ) JAL/JTA JTA/RAC 21,600 63% 65% 金土 :23,000 日:21,200 26,500

開通後のダイヤ設定 ( 平日 1 日あたり ) 常磐線の土浦駅からは 特別快速と普通列車が合わせて 17 往復運転されています また 取手駅 成田駅からも快速列車上り 22 本 下り 21 本が品川駅まで乗り入れており 東京 品川への所要時間が短縮されました 宇都宮線 高崎線 東海道線 ( ここでは

(2) 需要予測のパラメータ推定結果 1 パラメータ推定結果の評価の考え方 1-1 パラメータの妥当性 1) 符号条件符号条件は 説明変数の増減に対する被説明変数の動きが合理的な選択行動に合致しているか という点から妥当性を判断する 例えば 時間に係るパラメータについては 目的地までの所要時間が増加

2016 年 ご搭乗分 (2016 年 3 月 30 日更新 ) 長崎発 東京 ( 羽田 ) JAL JAL HNDSPK 26,000 月 :26,200 金:30,500 土:28,300 日:28,500 札幌 ( 新千歳 ) 熊本 札幌 ( 新千歳 ) 発 東京 ( 羽田 ) JAL JAL

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2019 夏期スケジュール国際線定期便の概要 2019 夏期スケジュール (2019 年 3 月 31 日 ~2019 年 10 月 26 日 ) 期間の事業計画について 航空会社 124 社 ( 本邦 10 社 / 外航 114 社 ) から申請があり 3 月 29 日付で認可 コードシェアのみの

SUPER VALUE VALUE シリーズ各種運賃 (2019 年 4 月 27 日 ~2019 年 5 月 6 日ご搭乗分 ) 2019 年 3 月 21 日ご購入分より適用 (3 月 20 日現在 ) 運賃額は期間内の最低運賃額を表しています 残席によっては空席連動型運賃表の運賃額となります

表 3 の総人口を 100 としたときの指数でみた総人口 順位 全国 94.2 全国 沖縄県 沖縄県 東京都 東京都 神奈川県 99.6 滋賀県 愛知県 99.2 愛知県 滋賀県 神奈川

乗継割引 28 運賃表 (1 月 14 日 ~1 月 31 日搭乗分 ) 運賃適用日 : 2014/10/31 ~ 設定会社通常期 1/14-31 割引率 1 2 東京 ( 羽田 )= 宮古 東京 ( 羽田 ) 発沖縄 ( 那覇 ) JAL JTA/RAC 19,400 70% 金土 :21,500

特便割引 1/3 運賃表 (8 月 2 日 ~8 月 4 日搭乗分 ) 8/2-4 タイフ A タイフ B タイフ C 予約ピーク期予約ピーク期予約ピーク期備考備考備考購入期限割引率購入期限割引率購入期限割引率 大阪 ( 関西 )= 沖縄 ( 那覇 ) 大阪 ( 関西 ) 発 NU001 3 日前

01_表紙

クラス J 乗継割引 7 は下記運賃 ( 普通席 ) に 1 あたり 1,000 円を加算 クラス J の設定が無い路線 便もございます ファーストクラス乗継割引 7 は下記運賃 ( 普通席 ) に 1 あたり 8,000 円を加算 福岡 = 女満別 福岡発 東京 ( 羽田 ) JAL JAL 41

福岡 札幌 ( 千歳 ) 東京 ( 羽田 ) ,400 ~ 35,900 40,500 ~ 40,500 51,800 ~ 51,800 福岡 札幌 ( 千歳 ) 東京 ( 羽田 ) ,400 ~ 35,900 40,500 ~ 40,500 51,800 ~

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共同住宅の空き家について分析-平成25年住宅・土地統計調査(速報集計結果)からの推計-

福岡 札幌 ( 千歳 ) 東京 ( 羽田 ) ,300 ~ 35,900 40,500 ~ 40,500 51,800 ~ 51,800 福岡 札幌 ( 千歳 ) 東京 ( 羽田 ) ,000 ~ 35,900 40,500 ~ 40,500 51,800 ~

2 せとうち広島 愛媛パスせとうち広島 愛媛自由周遊区間内の JR 指定の が 4 日間乗り放題! 広島や愛媛を中心とした瀬戸内エリアを周遊したい方におすすめの着地フリーパス! 2 ご利用期間平成 29 年 4 月 3 日 ( 月 ) まで 平成 29 年 3 月 31 日 ( 金 ) ご利用開始分

検索結果 1 / 年 11 月 17 日 経路発時刻 / 番線着時刻 / 番線合計金額所要時間乗車キロ乗換数定期一ヶ月定期三ヶ月定期六ヶ月 第 1 経路東京 (08:00) 堺 (11:33) 1

% 4.4% % 5.0% % 4.5% % 2.7% % 2.0% % 3.6% 5.1% 4.5% 2.6% 3.6%

News Release 2015 年 12 月 16 日 関西国際空港 大阪国際空港 2015 年 ( 平成 27 年 )11 月運営概況 ( 速報値 ) 関西国際空港発着回数 総発着回数 国際線発着回数 11 月として過去最高を記録 1~11 月の総発着回数累計 国際線発着回数累計は暦年過去最高

福岡 札幌 ( 千歳 ) 東京 ( 羽田 ) ,300 ~ 36,000 40,500 ~ 40,500 51,800 ~ 51,800 福岡 札幌 ( 千歳 ) 東京 ( 羽田 ) ,700 ~ 36,400 40,500 ~ 40,500 51,800 ~ 5

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北海道新幹線の可能性と課題

目次 1. 調査研究の背景と目的 2.LCC の路線参入効果の分析 (1) LCC に対する認識の現状 (2) LCC 参入路線の運賃分析 (3) LCC 参入路線の旅客数分析 (4) LCC 参入による利用者便益の算出 3. 他モードへの影響分析 (1)LCCの鉄道への影響 (2)LCC の他交通

Microsoft PowerPoint - 兵庫県セミナーANAプレゼン(REV)

岡山県 ( 岡山市を含む ) 件数 ( 件 ) (%) 価格 ( 万円 ) 520 1,349 1,418 1,457 1,403 1,421 年 土地面積 ( m2 )

スライド 1

訪日外国人旅行者の国内における受入環境整備に関するアンケート 調査の概要 訪日外国人旅行者を対象に 旅行中に困ったこと 受入環境 ( 多言語対応 通信環境 公共交通等 ) へのニーズ 満足度等に係るアンケートを実施した 訪日外国人利用者の多い成田国際空港 東京国際空港 関西国際空港を中心とした空港

羽田空港アクセスに関して SO8500 去年に引き続き 羽田空港アクセスについて記述する 来る 10 月 21 日に京浜急行線のダイヤ改正を控え今後羽田空港アクセスはますます発展するものと思われる 1 羽田空港の基本データ [ 羽田空港の基本データ ] 正式名称 東京国際空港 ( 通称 : 羽田空港

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4 段階推定法とは 予測に使うモデルの紹介 4 段階推定法の課題 2

( 図表 1) 特別養護老人ホームの平米単価の推移 ( 平均 ) n=1,836 全国東北 3 県 注 1) 平米単価は建築工事請負金額および設計監


構想 とは 都市の郊外化を抑制し 都市機能の中心部への集積の推進と 都市機能の中心部集積に伴う中心市街地活性化を図るものである この構想の中では 基本的な考え方として 自家用自動車に過度に依存することのないコンパクトシティの形成を図る交通体系の確立 が定められている このことからも 公共交通機関を主

(8) 名古屋 ( 小牧 )= 福岡 便 名 名古屋 ( 小牧 ) 発 福岡着 便 名 福岡発 名古屋 ( 小牧 ) 着 FDA301 07:30 08:50 FDA300 07:45 09:05 FDA303 08:15 09:35 FDA302 09:25 10:45 FDA305 10:40

先得割引 運賃表 (10 月 29~11 月 1 日搭乗分 ) 東京 ( 羽田 )= 女満別女満別発東京 ( 羽田 )= 旭川旭川発東京 ( 羽田 )= 釧路釧路発東京 ( 羽田 )= 帯広帯広発東京 ( 羽田 )= 函館函館発東京 ( 羽田 )= 青森青森発東京 ( 羽田 )= 三沢三沢発東京 (

共通基準による観光入込客統計 ~ 共通基準に基づき 平成 22 年 月期調査を実施した 39 都府県分がまとまりました~ 平成 23 年 10 月 31 日観光庁 各都道府県では 平成 22 年 4 月より順次 観光入込客統計に関する共通基準 を導入し 信頼 性の高い観光入込客統計調査を

 

DBJ 北海道経済ミニレポート 2013/12/3 (No.13) 株式会社日本政策投資銀行北海道支店支店長関根久修担当 : 企画調査課門田 TEL 著作権 (C)Development Bank

日本海側拠点港の対象 < 対象港湾 > 日本海側に存在する国際拠点港湾及び重要港湾 26 港 < 対象機能 > 1. 輸送モード 国際海上コンテナ 国際フェリー 国際 RORO 船 外航クルーズ( 定点クルーズ 背後観光地クルーズ ) 国際定期旅客 2. 貨物 原木 その他の貨物 資料 : 国土交通


参考資料 瀬戸内エリアの観光関連指標 ( 未定稿 ) 1. 来訪意向度について 2. 観光入込客数について 3. 延宿泊者数について 4. 観光消費額について 一部データ集計中 データ分析中のため未定稿 年 7 月 1 日公表

国土交通省管理区間延長約延長約きさみよしひがし 尾道自動車道の吉舎 IC~ 三次東 JCT IC 間が開通します! 中国横断自動車道尾道松江線は 広島県尾道市から 三次市を経由し 島根県松江市に至る延長約 137kmの高規格幹線道路です 平成 8 年度に都市計画決定され 平成 13 年度から工事に着

LCC 参入による地域への 経済波及効果に関する調査研究 国土交通省国土交通政策研究所 前研究官渡辺伸之介 平成 27 年 5 月 20 日 1 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

図 1 平成 19 年首都圏地価分布 出所 ) 東急不動産株式会社作成 1963 年以来 毎年定期的に 1 月現在の地価調査を同社が行い その結果をまとめているもの 2

1. 地域間の交流が活発化 東北新幹線の全線開業により 開業前後の公共交通機関の流動量は 首都圏 宮城県 岩手県と青森県との間で約 1.1~1.3 倍に増加しています 平成 28 年 3 月には北海道新幹線も開業するため 青函圏を含めた地域間の交流の活発化も期待されています 200 宮城 青森 (

参考資料2:外国人向けの交通サービス状況 | 成田国際空港アクセス交通実態調査

1.. 変更 新幹線 鹿児島中央方面 こだま 1 号 こだま 号 ( 南 ) 1 こだま1 号 ( 南 ) 1 こだま 号さくら1 号こだま 号鹿児島中央 ( 休日運休 ) こだま 号 みずほ 1 号 9 ひかり 1 号 1 1 みずほ 号 みずほ 号 こだま 号 こだま 号 1 のぞみ 1 号 1

運行期間 : 平成 28 年 5 月 1 日 ( 日 )~ 運行経路 : スーパーノンストップ 通常どおりの運行経路植木 IC 経由 各停 ( 福岡空港発着 ) 益城熊本空港 ICへの迂回運行 ただし 九州自動車道が全線開通した場合は変更となる場合がございます 運行便数 :1 日 63 往復所要時間

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九州新幹線鹿児島ルート全線開通の影響 ~ 交通機関を選択する旅客特性について ~ 港湾空港部空港整備課 鳥居雅孝 空港整備課 志水康祐 1, はじめに九州新幹線鹿児島ルートは平成 23 年 3 月 12 日に博多 ~ 新八代間が開通し 平成 16 年より開業している新八代 ~ 鹿児島中央間と合わせて 全線が開業した北九州空港 ( 図 -1) 全線開通及び新大阪までの直通運転に伴博多福岡空港大分空港い 鹿児島 ~ 福岡間の所要時間は2 時間 12 分から1 有明佐賀空港時間 19 分に 鹿児島中央 ~ 新大阪間の所要時間が5 長崎空港時間 2 分から3 時間 45 分に短縮され ( 表 -1) 九州熊本熊本空港新八代地域内や関西をはじめとする九州以外の地域との交流も活性化している このような新幹線開通の影響は 九州地域を発着地宮崎空港鹿児島空港とする旅客数やその発生地域に加え 旅客者が選択す鹿児島中央る移動手段にさまざまな変化を与えており 各交通機関においては新たな交通機関相互の結節や競合が発生している 図 -1 九州新幹線鹿児島ルート概略図国土交通省には 競合状態にある幹線交通機関においても 将来的に双方の長所 短所を補完することで 幹線交通機関相互の良好な連携を築き 総合交通体系の最適化を図るための効率的な施設整備や制度設計を行う重要な使命がある 本稿ではその一助となることを目的とし 九州新幹線鹿児島ルート開通のインパクトが九州新幹線及び福岡 熊本 鹿児島空港の利用状況に与える影響を把握し 幹線交通機関が競合状態にある時の交通機関選択要因を調査 分析した事項について報告する 表 -1 九州新幹線鹿児島ルート全線開通後の所要時間 運賃の変化 熊本 ~ 大阪 鹿児島 ~ 大阪 福岡 ~ 鹿児島 所要時間 3 時間 57 分 2 時間 59 分 5 時間 2 分 3 時間 45 分 2 時間 12 分 1 時間 19 分 1 運賃 16,540 円 18,020 円 21,000 円 21,300 円 9,420 円 10,170 円 ( 黒字 : 開業前 赤字 : 開業後 ) 1 運賃は大人片道分 ( 指定席 ) 2, 九州新幹線の利用状況九州新幹線の旅客数を図 -2に示す 全線開通以降の旅客数は 東日本大震災の影響を受け3 月の増加率はやや低いものの それ以降は前年同月の旅客数と比較して3 倍以上に増加している 次に JR 西日本 新幹線の博多 ~ 小倉間の旅客数を図 -3に示す 九州新幹線全線開通以降 博多 ~ 小倉間の旅客数も前年の 1.2 倍程度に増加しており 中国地方以東からの 平成 23 年 3 月 12 日全線開通 平成 16 年 3 月 13 日部分開通

図 -2 九州新幹線旅客数の推移 行き来の増加も認められる 図 -3 JR 西日本 新幹線 ( 博多 ~ 小倉間 ) 旅客数の推移 3, 福岡 熊本 鹿児島空港の利用状況 3.1, 福岡空港福岡空港の東京 ( 羽田 ) 中部( 中部 名古屋 ) 関西( 大阪 関西 ) 鹿児島の各路線の旅客数を図 -4に示す 福岡 - 東京 中部 関西 鹿児島の各路線においても 全線開通直後の平成 23 年 3 月 4 月頃に旅客数や前年同月比に減少傾向が確認できる しかしながら 東京 中部 関西については減少傾向にあるものの 6 7 月頃に3 月以前の水準まで回復しているため これらの旅客数の減少は全線開通よるものではなく 東日本大震災による一時的な影響と推察される 一方 福岡 - 鹿児島間の旅客数は平成 23 年 4 月以降 半数以下となっており 回復傾向 (a) 福岡 - 東京 ( 羽田 ) (b) 福岡 - 中部 ( 中部 名古屋 ) (c) 福岡 - 関西 ( 大阪 関西 ) (d) 福岡 - 鹿児島図 -4 福岡空港各路線旅客数の推移

も見られないことから 全線開通の影響を受け旅客数が減少していると考えられる 3.2, 熊本空港熊本空港の東京 ( 羽田 ) 中部( 中部 名古屋 ) 関西( 大阪 神戸 ) の各路線の旅客数を図 -5に示す 熊本 - 東京 中部 関西間の各路線においても 福岡空港と同様に東日本大震災の影響と考えられる一時的な旅客数の減少が確認できるが 九州新幹線全線開通の影響による旅客数の変化は明確ではない 3.3, 鹿児島空港鹿児島空港の東京 ( 羽田 ) 中部( 中部 名古屋 ) 関西( 大阪 神戸 ) の各路線の旅客数を図 -6に示す 鹿児島 - 東京 中部 関西間の各路線においても 福岡 熊本空港と同様に東日本大震災の影響と考えられる一時的な旅客数の減少が確認できるが 九州新幹線全線開通の影響による旅客数の変化は明確ではない (a) 熊本 - 東京 ( 羽田 ) (a) 鹿児島 - 東京 ( 羽田 ) (b) 熊本 - 中部 ( 中部 名古屋 ) (b) 鹿児島 - 中部 ( 中部 名古屋 ) (c) 熊本 - 関西 ( 大阪 神戸 ) 図 -5 熊本空港各路線旅客数の推移 (c) 鹿児島 - 関西 ( 大阪 神戸 ) 図 -6 鹿児島空港各路線旅客数の推移

鹿児島 - 広島西 岡山 高松間の中国 四国地方の路線においては 平成 22 年 10 月より日本航空の会社更生過程に伴い運休している これら各路線においては 平成 22 年度の搭乗率が 40% 代と低迷しており 全線開通によりさらに競争力が落ちることが懸念されたことから運休していると考えられる 同様に 鹿児島 - 長崎間の路線も新幹線開通後の搭乗率が 20% 代と低迷し 平成 24 年 3 月より運休している 4, 交通手段の選択の要因分析九州新幹線開通に伴い 新幹線と航空機に競合関係が生じ 航空旅客数の減少や航路の運休など影響を及ぼしていると明確に確認できる地域は 九州地方内や中国 四国地方に限られ 東京 中部 関西については東日本大震災の影響もあり定かではない しかしながら 九州新幹線及びJR 西日本新幹線旅客数の増加は明らかであることから 総旅客数が増加し 結果として交通機関分担率には変化が生じているものと考えられる 既往の知見によれば 新幹線と航空機の交通機関分担率は 鉄道の所要時間で3 時間程度 距離で 700~900 km程度で同程度になるとされている そのような範囲に該当する熊本 - 大阪間 ( 所要時間 2 時間 59 分 ) と鹿児島 - 大阪間 ( 距離 890 km ) は 航空機が有利な九州 - 東京間 ( 距離 1,000km 以上 ) と比較すると 震災による航空旅客の減少の回復傾向が若干遅いことが確認でき 九州 - 関西間では航空機と新幹線の間で競合関係が生じている可能性が窺える そこで ここでは九州 - 関西間の旅客の交通機関選択の状況やその選択要因について アンケート調査の結果や 交通機関選択モデルの推計などより把握 分析する 4.1, アンケート調査アンケート調査は福岡県 熊本県 鹿児島県在住者に対しては関西 2 府 4 県へ 関西 2 府 4 県在住者に対しては福岡県 熊本県 鹿児島県へ 出張や旅行等で訪問した際に利用した交通機関や新幹線駅 空港までのアクセス条件等をインターネットモニターよりリサーチした 福岡県 熊本県 鹿児島県より関西への移動手段のアンケート調査結果を平成 21 年度旅客地域流動調査の結果と併せて図 -7に示す 上述のとおり 新幹線旅客数の増加による総旅客数の増加により 熊本 鹿児島から関西への新幹線旅客のシェアは全線開通後 20% 程度上昇している よって 九州地域と関西地域の移動において 新幹線と航空機が競合状態にあることがわかる アンケート調査では 交通機関の選択に作用している要因を明らかにするために 選択した交通機関について 速達性 価格の安さ 定時性の高さ 運行時間帯の良さ 運 新幹線航空機その他 新幹線航空機その他 新幹線航空機その他 開通前 75% 16% 9% 開通前 30% 62% 8% 開通前 9% 79% 11% 開通後 67% 17% 16% 開通後 49% 40% 12% 開通後 32% 57% 11% 福岡 関西熊本 関西鹿児島 関西図 -7 九州 - 関西間の移動における交通機関選択状況

運行本数予定変更運行本数予定変更廉価性定時性時間帯快適性廉価性定時性時間帯快適性アクセス性アクセス性運行運行会員会員新幹線差ービス航空機 新幹線差ービス航空機 運行本数予定変更運行本数予定変更廉価性定時性時間帯快適性廉価性定時性時間帯快適性アクセス性アクセス性運行運行会員会員新幹線差ービス航空機 新幹線差ービス航空機 行本数の多さ 予定変更のしやすさ 最寄りの空港 駅へのアクセスの利便性 機内 車内の快適性 会員サービスの有無 の 9 つの事項について関心の高さも調べた 調査方法は 9 項目について 3 点から -3 点までの 7 段階で点数付けをし 関心が高いものには点数が大きくなるような問いとした 9 項目の関心度の調査結果を出張等の業務目的と旅行等の非業務目的に分けて図 -8 に示す 全体的な傾向として 航空機を選択する人は 速達性 に 新幹線を選択する人は 運行本数の多さ や 予定変更のしやすさ に関心が高いことが確認できる また 業務目的で新幹線を利用する人は 定時性の良さ に関心が高く 非業務目的で新幹線を利用する人は 機内 車内の快適性 に関心が高いこと 居住地の違いでは 九州居住者で新幹線を利用する人は 最寄りの空港 駅へのアクセスの利便性 に関心が高いことがわかる 価格の安さ に関してはどの条件においても 関心が高い傾向にあるが 近年は航空規制の緩和等により航空運賃が低廉化し 新幹線運賃と大きな差はなくなっていることから 九州 - 関西間を移動では 航空機の速達性の利点と新幹線の運行本数の多さや予定変更のしやすさの柔軟性の利点を比較して 交通手段を選択していることが推察される 2.5 - - - 速達性サ2.5 - - - 速達性サ業務九州 関西 非業務九州 関西 2.5 - - - 速達性サ2.5 - - - 速達性サ業務関西 九州 図 -8 交通機関選択の関心度 4.2, 非集計ロジットモデルによる九州 ~ 関西間の交通機関選択アンケート調査結果等より入手した各人の居住地や空港 新幹線駅へのアクセス条件 実際に利用した交通機関等の非集計データをもとに 九州 ~ 関西間の新幹線と航空機の交通機関選択モデルを以下のロジットモデルを用いて推計した 非集計行動モデルは 個人が選択可能なものの中から最大の効用を与えるものを選ぶという合理的選択行動を仮定したものである Ui = -a Ti - b Ci - c ATi ( i = 航空機, 新幹線 a,b,c > 0) ( 式 1) Exp( U ) 航空機 P航空機 = ( 式 2) Exp U + Exp U ( ) ( ) 航空機 新幹線 非業務関西 九州

ここで U: 効用 T: 幹線交通に係る所要時間 C: 幹線交通に係る費用 AT: 空港または新幹線駅までの所要時間 P i : 交通機関 i の選択確率とする 推計は業務目的と非業務目的に分けて行った パラメータの推定結果及び時間評価値を表 -2 図-9にそれぞれ示す 業務目的における時間評価値は 幹線交通による所要時間の評価値が約 2,500 円 アクセス時間の評価値が約 3,800 円であり 幹線交通による所要時間の短縮よりもアクセス時間を短縮することの方が 倍程度重要であると考えていることがわかった 非業務目的の移動においては 幹線交通による所要時間の評価値は業務目的と大きな変化はなく約 2,400 円であるが アクセス時間の評価値は業務に比べ 2,000 円程度低くなり約 1,800 円であった 上記の結果及び図 -9 10 に示す新幹線駅 空港までのアクセス手段の状況を踏まえると 熊本県 鹿児島県では新幹線駅へのアクセスに利便性の高い軌道系を用いる人が少なく 空港へのアクセスの利便性と大きな差がないことが 九州の航空旅客を固定化させており 九州新幹線全線開通に伴いシェアは減少するものの 航空旅客数に変化が生じなかった要因の一つであると考えられる 表 -2 パラメータ推定結果幹線交通所要時間評価値アクセス時間評価値 a: 所要時間 ( 単位 :1/ 時間 ) b: 費用 ( 単位 :1/ 千円 ) c: アクセス時間 ( 単位 :1/ 時間 ) 判別的中率 業務 88 0.232 0.881 69% 非業務 27 0.217 0.389 69% 福岡熊本鹿児島関西 24.8 23.1 軌道系 自動車系 その他 66.3 68 65.5 89.3 31.1 2.7 7.3 11.4 8.3 2.4 福岡熊本 5.8 鹿児島 関西 業務 非業務 1,798 2,533 2,433 軌道系自動車系その他 58.3 41 92.7 98.1 47.8 48.8 3,792 0 1,000 2,000 3,000 4,000 ( 円 / 時間 ) 図 -8 交通機関選択の関心度 0.7 3.4 図 -9 新幹線駅までのアクセス手段状況 図 -10 空港までのアクセス手段状況 6, まとめ九州新幹線鹿児島ルートの全線開通後の新幹線及び福岡 熊本 鹿児島空港の利用状況を調査し アンケート調査等より交通機関を選択する要因を分析した その結果 九州地方内や中国 四国地方においては 航空機と新幹線の競合が生じ 航空旅客の大幅な減少や路線の運休などが確認された また 関西地域に関しては新幹線開通の影響による航空旅客の明確な減少は確認できなかったが 新幹線旅客の増加によりシェアが減少し 競合状態となっていることがわかった 九州 - 関西間の業務目的の移動では 最寄りの駅 空港までのアクセス条件が交通機関を選択する要因として大きく アクセス時間評価値は約 3,800 円であった 一方で 非業務目的の移動では アクセス時間評価値は約 1,800 円となり 移動目的により時間評価値が半分となることが確認できた 九州新幹線全線開通の他にも LCCの就航等が旅客の交通機関選択に大きな影響を与えていると考えられ 総合交通体系の最適化を図る国土交通政策に貢献するため 今後より詳細な調査を行っていきたい