3 歳未満の子を養育している期間の特例に係るQ&A 1 養育特例の対象 条件について Q1 3 歳未満の子を養育する場合とは, どのような状況をいいますか A1 同居により3 歳未満に満たない子を養育している場合のみとなります 別居等により生活を別にしている場合には適用されません Q2 育児休業や育児部分休業を取得していませんが,3 歳未満の子を養育しています 養育特例の対象となりますか A2 対象となります 3 歳に満たない子を養育していることが要件であり, 育児休業や育児部分休業の取得を考慮する必要はありません Q3 組合員である妻だけでなく組合員である夫も養育特例の対象となりますか A3 夫婦ともに組合員で同じ 3 歳に満たない子を養育しているのであれば, 夫婦ともに 養育特例の対象となります その場合, 夫婦どちらも申し出が必要です Q4 妻が専業主婦ですが, 組合員である夫は養育特例の対象となりますか A4 配偶者の勤務状況に関わらず, 組合員が3 歳未満の子を養育している場合, 養育特例の対象となります したがって, 妻が専業主婦であっても, 組合員である夫が3 歳未満の子を養育している場合, 組合員である夫は養育特例の対象となります Q5 夫が民間企業勤務で, 夫が勤務先から扶養手当を得ており, 子の健康保険は夫の扶養に入っています 組合員である妻は養育特例の対象となりますか A5 3 歳に満たない子を養育していることが要件であり, 健康保険の扶養, 扶養手当の有無, 扶養控除等については考慮する必要はありません したがって, 御質問の状況であっても, 組合員である妻が3 歳未満の子を養育している場合, 組合員である妻は養育特例の対象となります Q6 子が出生した後に京都市に採用され,3 歳未満の子を養育していますが, 養育特例の対象となりますか A6 子が出生したとき ( 養育開始日 ) の前月において, 組合員でない場合は, 当該月前 1 年以内に厚生年金被保険者である期間が1 月以上あれば, 養育開始日の前月の直近月の標準報酬月額が従前の標準報酬月額となります ただし, 養育開始日の前月の直近月に, 第 1 号または第 4 号厚生年金被保険者 ( 民間企業勤務, 私学共済組合員 ) である場合, 年金払い退職給付については, 養育特例 1
の対象外となります ( 年金には, 厚生年金部分と年金払い退職給付部分があり, この 場合, 厚生年金部分のみに養育特例が適用されます ) 2
2 標準報酬月額について Q1 現在の標準報酬月額が, 従前の標準報酬月額を下回っていませんが, 養育期間標準報酬月額特例 ( 養育特例 ) 申出書 を提出することはできますか A1 現に, 標準報酬月額が従前の標準報酬月額を下回っていなくても, 養育期間標準報酬月額特例 ( 養育特例 ) 申出書 を提出することができます この場合, 子が3 歳に達するまでの間に, 従前の標準報酬月額を下回る期間があれば, 当該期間に養育特例が適用されます 下回る期間がなければ, 結果として, 養育特例が適用される期間がなかったということになり, 年金の額は実際の標準報酬月額に基づいて算定されます Q2 標準報酬月額が下回った原因が, 育児休業等終了時改定ではありませんが, 養育特例の対象となりますか A2 標準報酬月額が下回った原因に関わらず,3 歳未満の子を養育している場合は, 養育特例の対象となります したがって, 育児休業等終了時改定だけでなく, 定時決定や随時改定が行われた場合に, 改定後の標準報酬月額が従前の標準報酬月額を下回ったときも適用されます Q3 養育特例を受けている第 1 子が3 歳に達する前に第 2 子が生まれました 第 2 子についても養育特例を受けられる場合, 従前の標準報酬月額はどの金額が採用されるのでしょうか A3 第 2 子が出生した月以降は, 第 1 子が出生した月の前月の標準報酬月額 と 第 2 子が出生した月の前月の実際の標準報酬月額 のいずれか高い方が, 従前の標準報酬月額となります なお, この場合, 第 1 子に係る 養育期間標準報酬月額特例 ( 養育特例 ) 終了届書 及び第 2 子に係る 養育期間標準報酬月額特例 ( 養育特例 ) 申出書 の提出が必要ですので, 御注意ください 3
3 手続きについて Q1 養育期間標準報酬月額特例( 養育特例 ) 申出書 にはどのような添付書類が必要ですか A1 次のA 及びBの2 点, いずれも原本が必要です A 子の生年月日及び子と申出者との身分関係を明らかにできる市区町村長の証明書 ( 原本 ) 又は 戸籍の謄本( 原本 ) 若しくは 戸籍( 子 ) の抄本 ( 原本 ) B 子を養育することとなった年月日を証する書類( 世帯全員の住民票の写し ( 原本 ) 等ただし, 扶養親族の申告, 出産費の請求等の事由で上記の書類 ( 原本 ) を3 箇月以内に共済組合に御提出いただいている場合は, 提出不要です 申出書にその旨を御記入ください Q2 添付書類のA 子の出生年月日及び子と申出者との身分関係を明らかにできる市区町村長の証明書 ( 原本 ) として, 続柄記載の住民票の写し ( 原本 ) は認められますか A2 住民票の写し ( 原本 ) では, 養子の場合等, 子と申出者の身分関係を明確にすることができない場合があるため, 添付書類 Aとしては認められません Q3 添付書類のA 子の出生年月日及び子と申出者との身分関係を明らかにできる市区町村長の証明書 ( 原本 ) として, 出産費の請求の際に提出した 出産届受理証明書 は認められますか A3 出産届受理証明書 に申出者の氏名等が記載されていれば, 認められます Q4 3 歳に満たない子について, 組合員である夫の扶養親族の申告の際に, 住民票の写し ( 原本 ) を共済組合に提出しました 組合員である妻が3 歳未満の養育特例を申し出る際, 添付書類の省略は認められますか A4 組合員である夫の扶養親族の申告が3 箇月以内で, 住民票の写し ( 原本 ) に妻が記載されているのであれば, 認められます 申出書の 既提出者の記号番号 欄に夫の記号番号を御記入ください Q5 扶養手当の申請のために, 住民票の写し ( 原本 ) を提出しましたが, 添付書類の省略は認められますか A5 扶養手当の申請は, 事業主に対して行うものです 添付書類についても事業主に提出されているものと思われ, 共済組合には提出されていません そのため, 添付書類の省略は認められません 4
Q6 養育期間標準報酬月額特例( 養育特例 ) 申出書 中の 養育することとなった年月日 欄には, いつの日付を記入したらよいですか A6 子の出生した日から子を養育している場合は, 子の生年月日となります なお, 子を養子としたとき, 別居していた子と同居したときなどは, 当該日を記入してください Q7 養育期間標準報酬月額特例( 養育特例 ) 申出書 中の 養育特例期間開始年月日 欄には, いつの日付を記入したらよいですか A7 原則として,3 歳に満たない子を養育することとなった日 ( 子が出生したとき, 子を養子としたとき, 別居していた子と同居することとなった日等 ) の属する月の初日の日付を御記入ください また, 次に該当する場合についても, その日の属する月の初日の日付を御記入ください ア 3 歳に満たない子を養育する者が新たに組合員資格を取得したときイ育児休業 ( 掛金免除 ) が終了する日の属する月の初日が到来したときウ産前産後休業 ( 掛金免除 ) が終了する日の属する月の初日が到来したときエ ( 適用開始となる ) 養育特例を受ける子以外の ( 既に養育特例を受けている ) 子に係る養育特例の適用を受ける期間の最後の月の翌月の初日が到来したとき Q8 前問のA7に該当する日付が平成 27 年 9 月 30 日以前ですが 養育期間標準報酬月額特例 ( 養育特例 ) 申出書 中の 養育特例期間開始年月日 欄には, いつの日付を記入したらよいですか A8 A7に該当する日付が平成 27 年 9 月 30 日以前の場合は, 平成 27 年 10 月 1 日と御記入ください 養育特例制度は平成 27 年 10 月 1 日からの適用となりますので, 平成 27 年 9 月 30 日以前は, 適用することはできません Q9 養育期間標準報酬月額特例 ( 養育特例 ) 終了届書 には添付書類が必要ですか A9 添付書類は不要です Q10 過去に遡って養育特例を申し出ることはできますか A10 申出日の前月までの2 年間は, 遡って養育特例の適用を受けることができます ただし, 共済組合での養育特例制度は平成 27 年 10 月から始まった制度なので, 平成 27 年 9 月以前は養育特例の適用はありません 5