はじめに 我が国における急速な少子化の進行並びに家庭及び地域を取り巻く環境の変化にかんがみ 京都府では 平成 8 年度に きょうと未来っ子 21プラン を策定し また 個人の価値観の多様化や子育てに対する不安が増す中 平成 16 年 12 月に 未来っ子いきいき応援プラン を策定し 次代を担う子ども

Similar documents
4 父親も育児参画しよう! 父親となる職員に, 配偶者出産休暇や男性の育児参加休暇を取得するよう働き掛けましたか 対象の職員全てに働き掛けは行われている 回答数 76 0 全人数割合 (%) 対象者なし 293 配偶者出産休暇 (3 日 ) 数値目標 31 年度までに配偶者出

敦賀市次世代育成支援対策行動計画(特定事業主行動計画)改訂にあたって

ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)  レベル診断チェックシート

4 子育てしやすいようにするための制度の導入 仕事内容への配慮子育て中の社員のため以下のような配慮がありますか? 短時間勤務ができる フレックスタイムによる勤務ができる 勤務時間等 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げによる勤務ができる 残業などの所定外労働を制限することができる 育児サービスを受けるため

子ども・子育て会議(第7回) 次世代育成支援対策推進法の延長等の検討について

内閣府令本文

Taro-山口県警察特定事業主行動計画

1 柔軟な働き方の推進 (1) 在宅勤務職員が 自宅において貸出用モバイルパソコンを活用し インターネット回線経由で庁内 LAN( ファイルサーバー等 ) に接続して通常の業務を遂行できる制度を構築する なお 業務を行う際には 山形県情報セキュリティポリシーを遵守するものとする ( 以下 (2) (

対応していくためには 職員一人ひとりの公務に対する意欲と能力を高め 組織をより活性化し 公務の質を高く保つことが求められている そのためには 各職員の能力と勤務実績を的確に評価し その結果を反映した人事管理を推進していくことが重要である 知事部局等においては 平成 28 年 4 月に施行された地方公

.T.v...ec6

報告事項 女性の職業生活における活躍の推進に関する秋田県教育委員会特定事業主行動計画 ( 第 1 期計画 ) の策定について 教育庁総務課 義務教育課 高校教育課 特別支援教育課 1 趣旨女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 ( 平成 27 年法律第 64 号 ) 第 15 条第 1 項の規

IP サポートプラン 2016 ~ 石川県警察特定事業主行動計画 ~ 第 1 目的この計画は 次世代育成支援対策推進法 ( 平成 15 年法律第 120 号 ) 及び女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 ( 平成 27 年法律第 64 号 ) に基づく特定事業主行動計画として 職員が仕事と子

小川町女性職員活躍推進行動計画 平成 28 年 3 月 31 日小川町長小川町議会議長小川町教育委員会小川町選挙管理委員会小川町農業委員会 小川町における女性職員の活躍の推進に関する特定事業主行動計画 ( 以下 本計画 という ) は 女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 ( 平成 27 年

Microsoft Word - ◆女性活躍推進法に基づく特定事業主行動計画.docx

(2) 継続勤務年数の割合平成 25 年度平成 26 年度 ( 単位 : %) 区分職員数勤務継続年数職員数勤務継続年数離職率 年月 年月 離職率 男 全職員 女

改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも

PowerPoint プレゼンテーション

Ⅰ 職員の勤務環境に関すること ( 次世代育成支援関係 ) 1 妊娠中及び出産後における配慮妊娠中及び出産後の女性職員については 産前産後休暇をはじめ母性保護の観点から各種支援制度が設けられており それらの制度を正しく理解し活用することが求められる (1) 母性保護及び母性健康管理の観点から設けられ

従業員に占める女性の割合 7 割弱の企業が 40% 未満 と回答 一方 60% 以上 と回答した企業も 1 割以上 ある 66.8% 19.1% 14.1% 40% 未満 40~60% 未満 60% 以上 女性管理職比率 7 割の企業が 5% 未満 と回答 一方 30% 以上 と回答した企業も 1

(Microsoft Word - \223\301\222\350\216\226\213\306\216\345\215s\223\256\214v\211\ docx)

7 8 O KAYAKU spirit I O K T C % E C O M T O K T T M T I O O T C C C O I T O O M O O

Microsoft Word - 行動計画(ダイジェスト)【最終版】

目 次 1 計画策定の背景 1 2 計画の目的 1 3 計画の期間 2 4 実施体制 2 5 計画内容 (1) 制度を知るために 3 (2) 妊娠中及び出産後における職員の健康を守るために 5 (3) 男性の育児参加を促進するために 6 (4) 育児休業等を活用しやすい環境を整えるために 9 (5)

23 歳までの育児のための短時間勤務制度の制度普及率について 2012 年度実績の 58.4% に対し 2013 年度は 57.7% と普及率は 0.7 ポイント低下し 目標の 65% を達成することができなかった 事業所規模別では 30 人以上規模では8 割を超える措置率となっているものの 5~2

Ⅰ 総論 1 趣旨少子化の急速な進行は わが国の経済社会に深刻な影響を与えることが懸念されています そのため 国 地方公共団体 企業等が一体となって対策を講じる必要があり 次代の社会を担う子どもが健やかに生まれ 育成される環境の整備を行うことを目的に平成 15 年 7 月に 次世代育成支援対策推進法

Microsoft Word - H29市町村職員の勤務条件等の状況


3 計画期間次世代育成支援対策推進法は平成 37 年 3 月 31 日までの時限法ですが 本計画は 延長された10 年間のうち 平成 27 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日までの5 年間を計画期間とします 4 計画の対象職員本計画は 各部局 ( 労働委員会事務局 人事委員会事務

<4D F736F F D208F9790AB82AA8A8896F482B782E996A C98CFC82AF82C B E88E682F082AF82F188F882B782E98E7792E893738E7382CC92F18CBE81602E646F6378>

第2節 茨木市の現況

Microsoft Word - H29 結果概要

庁 議 資 料                平成16年4月1日

青警本務第 号 青警本総推第 号 青警本生企第 号 青警本刑企第 号 青警本交企第 号 青警本備一第 号 平成 2 8 年 3 月 1 8 日 各所属長殿 青森県警察本部長 レピーサポート 職場復帰サポート実施要綱の制定について

Microsoft PowerPoint - (改)秋田市教育委員会特定事業主行動計画

深夜勤務の制限 5 妊産婦の時間外 休日 妊娠中の女性が 母体または胎児の健康保持のため 深夜勤務や時間外勤務等の制限を所属長に請求できます 病院助手専攻医臨床研修医 6 妊娠中の休息 妊娠中の女性は 勤務時間規程に規定する 職務に専念する義務の免除 を利用して 母体または胎児の健康保持のため 勤務

平成18年度標準調査票

中小企業のための「育休復帰支援プラン」策定マニュアル

Microsoft Word - 【H28

平成23年9月29日WG後修正

女性の活躍促進や仕事と子育て等の両立支援に取り組む企業に対するインセンティブ付与等 役員 管理職等への女性の登用促進 М 字カーブ問題の解消には企業の取組が不可欠 このため 企業の自主的な取組について 経済的に支援する 経営上のメリットにつなぐ 外部から見えるようにし当該取組の市場評価を高めるよう政

岡山市特定事業主行動計画の改定について 1 趣旨女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 ( 平成 27 年法律第 64 号 ) 第 15 条の規定に基づき 特定事業主 ( 地方公共団体の機関 その長等 ) が実施する女性の職業生活における活躍の推進に関する計画 ( 特定事業主行動計画 ) を策

<4D F736F F F696E74202D C668DDA A8DB293A190E690B62E B8CDD8AB B83685D>

第2節 茨木市の現況

大牟田市と自治労大牟田市職員組合との交渉結果報告

第 1 章調査の実施概要 1. 調査の目的 子ども 子育て支援事業計画策定に向けて 仕事と家庭の両立支援 に関し 民間事業者に対する意識啓発を含め 具体的施策の検討に資することを目的に 市内の事業所を対象とするアンケート調査を実施しました 2. 調査の方法 千歳商工会議所の協力を得て 4 月 21

1 介護休暇 概要 職員が次に掲げる者で負傷 疾病又は老齢により日常生活を営むのに支障があるものの介護をするため勤務しない場合 介護を必要とする一の継続する状態ごとに 連続する6 月間に おいて必要と認められる期間 ア 配偶者 ( 届出をしないが事実上婚姻関係と同様の事情にある 者を含む 以下同じ

<4D F736F F D DE97C78CA78F418BC B28DB895F18D908F DC58F49817A2E646F63>

チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

2 給与改定に対する基本的考え方職員の給与については 地方公務員法において 国及び他の地方公共団体の職員並びに民間事業の従事者の給与等を考慮して定められなければならないとされている (1) 月例給本年 4 月時点で 市職員給与が民間給与を326 円 (0.09%) 下回っていることから 市職員の給与

ダイバーシティ 年に向けた政策展開のポイント テレワークが当たり前になる社会 の実現に向け 多様な主体と連携した普及啓発や導入支援への取組を強化 地域での就労支援やマッチング強化により 女性や高齢者の就業を推進 働き方改革と併せて時差 Biz の定着に向けた取組を推進 強化した政策

<4D F736F F D E9197BF322D31817A8E968BC68C7689E682CC8A65985F82C982C282A282C42E646F6378>

目 次 Ⅰ 第 3 期行動計画の趣旨 Ⅱ 第 3 期行動計画の期間 Ⅲ 第 3 期行動計画の対象職員 Ⅳ 第 3 期行動計画の推進体制 Ⅴ 後期計画 ( 第 2 期行動計画 ) の検証 Ⅵ 第 3 期行動計画の基本体系図 Ⅶ 第 3 期行動計画の内容 1 子育て支援のためのワーク ライフ バランスの

<4D F736F F D20819A97A78E5292AC93C192E88E968BC68EE58D7393AE8C7689E689FC92F994C581698A6D92E8816A2E646F63>

Microsoft Word - H21 04 前期計画検証.docx

総務省テレワーク推進計画 平成 27 年 6 月 5 日総務大臣決定 政府方針である 国家公務員テレワーク ロードマップ ( 平成 27 年 1 月 21 日 : 各府省情報化統括責任者 (CIO) 連絡会議決定 ) が定められ 2020 年度までを視野に入れた各府省等におけるテレワーク推進計画を策

消防災第 71 号 平成 22 年 2 月 24 日 各都道府県消防防災主管部長殿 総務省消防庁国民保護 防災部防災課長 ( 公印省略 ) 公務員の消防団への入団促進について ( 通知 ) 消防団員は 普段はそれぞれに他の職業をもつ地域住民により構成され 非常災害が発生した際に 自らの地域は自らで守

Let s ゆとり! キャンペーン好事例 実施期間 : 平成 30 年 9 月 1 日 ~11 月 30 日 参加事業所数 :249 事業所 PickUp! 参加してどんな効果があったの? ゆとりキャンペーン参加事業所の事例紹介 宣言内容 県内一斉 ノー残業デー に参加します 毎月第 2 第 4 水

男女共同参画に関する意識調査

1 子ども 子育て支援新制度がはじまります 子ども 子育て支援法 等の成立により すべての子どもと子育て家庭を総合的に支援していく 子ども 子育て支援新制度 が平成 27 年 4 月から全国的にスタートします 子ども 子育て支援新制度 では 幼稚園や保育所 地域の子育て支援の充実を図るとともに 認定

目 次 Ⅰ 子育てのサポート 1 妊娠前 妊娠中のサポート 1 生理休暇 2 不妊治療の受診 3 妊娠障害 ( つわり ) 休暇 4 健康診査及び保健指導に係る休暇 5 危険有害業務の就業制限 6 深夜勤務及び時間外勤務の制限 7 通勤緩和措置 8 職員の休息等 2 出産前後のサポート 1 産前 産

男女共同参画に関する意識調査

Microsoft Word 年度評価シート.docx

女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

参考 1 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに

育児休業Q&A

Taro-概説1

【通知】海外療養費・出産育児一時金の支給の適正化に向けた対策等について

地方公務員の育児休業等取得状況 育児休業取得率 ( 教員及び消防 警察職員を含む ) 特別休暇取得率 ( 教員及び消防 警察職員を含む ) (%) (%)

規定例 ( 育児 介護休業制度 ) 株式会社 と 労働組合は 育児 介護休業制度に関し 次 のとおり協定する ( 対象者 ) 育児休業の対象者は 生後満 歳に達しない子を養育するすべての従業員とする 2 介護休業の対象者は 介護を必要とする家族を持つすべての従業員とする 介護の対象となる家族の範囲は

題名

目次 はじめに 1 1 計画期間 2 2 計画の推進体制 2 (1) 計画の策定 変更 点検 (2) 用語の定義 3 女性消防職員の活躍を推進する意義 2 (1) 住民サービスの向上 (2) 消防組織の強化 4 女性職員の活躍の推進に向けた数値目標 取組み 実施時期 ( 女性の活躍推進のための改革

仕事・子育ていきいき両立プラン(案)

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

hyoushi_ol

Microsoft Word doc


第1章 計画の目指すもの

あおもり働き方改革推進企業認証制度 Q&A 平成 29 年 12 月 14 日 Vol.1 目次 1 あおもり働き方改革推進企業認証制度全般関係 Q1 県外に本社がある場合はどのように申請できるのか P1 2 あおもり働き方改革宣言企業関係 Q2 次世代法に基づく一般事業主行動計画とはどういうものか

育児短時間勤務

現在 学校には 急速に変化する社会の中で 自立して生きていく力を育成するための指導の充実が求められております そのためには 教員が健康で生き生きとやりがいをもって働きながら 学校教育の質を高めることができる環境を構築することが必要です しかしながら 北海道教育委員会が平成 28 年度に行った 教育職

<4D F736F F D2088EA94CA8E968BC68EE58D7393AE8C7689E E646F6378>


(3) 時差出勤 (1) 及び (2) の勤務時間のほか 次のとおり時差出勤を実施しています ( 警察本部については 平成 26 年度における実施内容を記載しています ) 知事部局等 教育庁 (H 現在 ) 区分勤務時間休憩時間 A 勤務午前 8 時 30 分から午後 5 時 15 分ま

「次世代育成支援対策推進法」に基づく特定事業主行動計画

基本方針1 小・中学校で、子どもたちの学力を最大限に伸ばします

職場環境 回答者数 654 人員構成タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % % 質問 1_ 採用 回答 /654 中途採用 % 新卒採用 % タ

第 11 条育児休業を終了して復帰する教職員の年次有給休暇については 理事長が別に定める ( 育児短時間勤務 ) 第 12 条小学校就学の始期に達するまでの子と同居し 当該子を養育する教職員が申し出た場合には 当該子がその始期に達するまで 当該教職員の所定勤務時間を 6 時間とすること ( 以下 育

<4D F736F F D20905F8CCB8E F582CC8D8297EE8ED AA8B788BC682C98AD682B782E98FF097E181698B6388C4816A81698B6388C494D48D8693FC82E8816A2E646F63>

愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

Ⅱ.1 ワーク ライフ バランス施策の定義と類型 (1) ワーク ライフ バランス施策とは work-life balance 1 (2) ワーク ライフ バランス施策の類型

第 1 部 施策編 4



平成 29 年度定期監査 ( 第 1 回 ) の結果報告に基づき講じた措置内容等 墨田区長 監査委員意見について 監 査 結 果 の 内 容 措 置 内 容 (1) 事務処理の適正化について今回の監査では指摘事項に該当する事例はなかったものの 指導 注意事項の事例については これまでの重ねての指摘に

Ⅲ コース等で区分した雇用管理を行うに当たって留意すべき事項 ( 指針 3) コース別雇用管理 とは?? 雇用する労働者について 労働者の職種 資格等に基づき複数のコースを設定し コースごとに異なる配置 昇進 教育訓練等の雇用管理を行うシステムをいいます ( 例 ) 総合職や一般職等のコースを設定し

評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

整整合合 本計画は 第三次宜野湾市総合計画 ( 案 ) に則するものとして位置づけられます また 第 2 次宜野湾市男女共同参画計画 や他の関連する計画との整合性をもったものとして定めています 一方 本計画には母子の健康確保を盛り込むことが定められていることから 宜野湾市母子保健計画 は本計画に包含

目次 はじめに 1 第 1 章我が国における働き方の現状 1-1 労働時間の実態 年次有給休暇の取得率 年次有給休暇の取得率向上に向けた取組 4 第 2 章 地方公務員の時間外勤務に関する実態調査 について 2-1 調査の概要 調査結果 5 (1) 時間外勤務の時

Taro-ã†«æ¶‹ã†Šï¼‹éŁ·å®Ÿæ¬¡éŁ·å¾„ver2ï¼›ã•’è¦†ç¶±ï¼‹è«®åŁ‘çfl¨ï¼›ã•‚å¥³æ´»æ³Ł .jtd

資料3

Transcription:

京都府特定事業主行動計画 みんなの理解と支援で楽しい子育て 仕事と生活の調和を実現できる環境づくり 平成 27 年 4 月

はじめに 我が国における急速な少子化の進行並びに家庭及び地域を取り巻く環境の変化にかんがみ 京都府では 平成 8 年度に きょうと未来っ子 21プラン を策定し また 個人の価値観の多様化や子育てに対する不安が増す中 平成 16 年 12 月に 未来っ子いきいき応援プラン を策定し 次代を担う子どもが本来持つ育つ力 共に生きる力を育成するための施策を展開した 一方 国においては 次世代育成支援対策推進法 ( 平成 15 年法律第 120 号 ) を策定し 次世代育成支援対策に関する基本理念を定め 国 地方公共団 体 事業主及び国民の責務を明らかにした 京都府では 平成 17 年 3 月に次世代育成に関する総合的計画である きょうと未来っ子いきいき推進計画 を策定して 戦略的に施策展開していくこととし 事業主としても 職員の子どもたちの健やかな誕生とその育成について 大きな役割を果たしていくことが求められるところとなった また 平成 19 年 7 月に 京都府子育て支援条例 を制定し 同年 12 月には 条例に基づく基本計画と次世代育成支援対策推進法に基づく都道府県行動計画の性格を併せ持つ 未来っ子いきいき応援プラン を策定 その後改定を重ねる中で 子育て支援の充実強化に努めてきた また 国においては 平成 19 年 12 月に策定された 仕事と生活の調和 ( ワーク ライフ バランス ) 憲章 及び 仕事と生活の調和推進のための行動指針 により 健康で豊かな生活のための時間が確保できる社会や 多様な働き方 生き方が選択できる社会などの実現に向けた取組が進められてきており 特に子ども 子育て支援の分野では 子ども 子育て支援法 ( 平成 24 年法律第 65 号 ) の制定のほか 少子化危機突破のための緊急対策など 子育て支援 働き方改革の一層の強化とともに 結婚 妊娠 出産 育児の 切れ目ない支援 などの強化が進めていくこととされた こうした中 事業主としての京都府においては 職員が仕事と子育てを両立できる環境を整えるため 京都府特定事業主行動計画 ( 旧計画 )( 平成 17 年度 ~21 年度 ( 前期 ) 22 年度 ~26 年度 ( 後期 )) を策定し この10 年間にわたり 子育てをする男女がともに働きやすい職場環境となるよう 次世

代育成支援の取組を計画的 集中的に実施してきたところである このように 国 地方公共団体 企業の各々の次世代育成支援対策推進法に基づく10 年間の計画的 集中的な取組の実施により 合計特殊出生率の改善など一定の効果が見られたものの 現在 依然として少子化の流れが変わり 子どもが健やかに生まれ育成される社会が実現したとまでは言えず 次世代育成支援対策の取組を更に充実していく必要があることから 今般 次世代育成支援対策推進法の有効期限が10 年間延長され 平成 26 年 11 月には 同法に基づく新たな行動計画策定指針が示されたところである この京都府特定事業主行動計画 ( 新計画 ) は 新たな行動計画策定指針に掲げられた基本的視点に加え 旧計画の取組状況や職員の意識 ニーズを把握するために実施した職員アンケートの調査結果等も踏まえ 職員が仕事と子育てを両立できる職場環境を更に整えるとともに 子育てを行う女性が活躍できる取組を更に推進するために策定したものである 男性も女性も 子どものいる人もいない人も この計画の内容を自分自身に 関わることと捉え 職員一人ひとりが 仕事と生活の調和の推進を図りながら 職場を挙げて次世代育成支援対策に取り組んでいくことが重要である

第 1 章 計画期間 対象職員 推進体制等 1 計画期間 計画期間は 平成 27 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日までの 5 年間と する 2 対象職員 この計画は 京都府の一般職の常勤職員 ( 京都府立学校教職員及び京都府警察職員以外の職員をいう ) を対象とする また 臨時職員 非常勤嘱託職員についても これらの職員に係る諸制度の下で この計画に基づき 取組を進めていく 3 推進体制 1 本計画に基づく取組を全庁的に推進していくため 各部局の主管課長で構成する 京都府特定事業主行動計画策定 推進委員会 を設置しているところであり 職員長を筆頭に 引き続き PDCAのマネジメントサイクルの下 計画的かつ効果的な取組を推進していくこととする 2 この計画に基づく取組に対する評価や新たな課題への対応については 引き続き 民間の有識者で構成する 京都府特定事業主行動計画評価委員会 における意見を踏まえながら推進していくこととする 4 計画の実施状況の公表 毎年少なくとも 1 回 この計画に基づく取組の実施状況や効果 京都府特定 事業主行動計画評価委員会における意見等について ホームページへの掲載等 により公表することとする - 1 -

第 2 章 子育てしやすい勤務環境の整備 1 仕事と生活の調和の推進のための意識改革 課 題 職員 ( 本人 上司 同僚 ) の一層の意識改革及び職場の雰囲気づくりが重要 1 育児参加の意義 必要性等の次世代育成支援対策の基本的事項等について 周囲の職員を含めた職場全体の意識向上を図るため 研修 情報提供を行う 2 人事当局や幹部職員から 管理職をはじめとする職員に対して 仕事と子育ての両立の推進や女性職員の活躍促進の観点から 子育てや育児休業の取得などに対する価値観 意識の改革や 業務運営の改革等について 行政事務支援システムへの掲載 会議 研修 ヒアリング等の機会において 明確なメッセージを継続的に発出する 3 所属長自身が仕事と子育ての両立支援の趣旨や支援制度の理解を深め マネジメントする必要があることから 研修等において 情報提供 助言を行う 4 親子のふれあいと子育てに対する意識向上を図るため 親 ( 職員 ) が働いているところを見学する 子ども参観日 を実施する 5 セクシュアルハラスメントやパワーハラスメント マタニティハラスメントなどの働きやすい環境を阻害する職場慣行や意識などを解消するため 管理職を含む全職員を対象として 情報提供 研修等による意識啓発や 相談体制の充実を行う 6 職員が家庭での子どもの教育に一層取り組めるよう 家庭学習等に関する講座 講演会を実施する セクシュアルハラスメントの防止に対する要綱 等の制定 男女共同参画社会推進及びセクシュアルハラスメント関係の職員研修実施 職員ふれあいフェスタ の開催 - 2 -

2 出産や子育てに関する制度の改革 周知 課 1 題職員に対する次世代育成支援対策既存制度 ( 給与 休暇等 ) の体系的な 情報提供 2 関係制度の更なる拡充 1 仕事と子育ての両立支援制度の必要性や内容等を体系的に整理した 次世代育成支援対策ハンドブック を適宜更新し 行政事務支援システムへの掲載により 職員への周知を図る 2 育児休業等を取得することのメリットの周知や休業等を希望する職員の不安軽減等を図るため 職員通信や行政事務支援システム上に設置した 子育てミーティングコーナー において 意識改革に繋がるような先進的な取組や育児休業取得者の経験談などの情報や意見交換の場を提供する 3 市町村等の関係施策の情報を職員に提供する 4 育児休業の取得による経済的負担の減少や取得しやすい制度の確立に向けて 人事委員会とも連携しながら 更に必要な拡充を図るよう検討する 5 各所属における取組状況及び課題について報告を求め 制度や職場環境の改善に繋げる 次世代育成支援ハンドブック の作成 改定 配布 子育てミーティングコーナー の設置 子育てグッズ提供 貸出電子案内 の設置 給与事務の手引き の配布 京都府の休暇制度 の配布 子育て休暇の対象となる事由や子の範囲 付与日数の拡充 育児短時間勤務制度の創設 退職手当の計算における育児休業期間の取扱いの改善 査定昇給 育児休業復帰時の昇給判定の改善 育児休業 育児部分休業における配偶者の就業要件 取得回数制限の撤廃等の拡充 短期 (30 日以内 ) 育児休業取得者に対する期末手当の支給割合の改善 短期 (15 日以内 ) 育児休業取得者に対する勤勉手当の期間率の改善 昇任 昇格の基礎となる在職期間における育児休業期間の除算廃止 - 3 -

3 時間外勤務の縮減及び働き方の改革 課 1 題 3 年連続の発生となる大規模災害への緊急防災対策や 緊急経済対策な どの取組もあって 時間外勤務は減少していない 2 効果的 効率的な業務運営等に取り組むことが重要 1 業務プロセスや組織 定数 既存業務の点検 見直しなどについて これまで以上に全庁挙げて取り組み 時間外勤務の縮減を図る 2 所属長等の的確な業務マネジメントによる効率的な業務執行に向けた取組 ノー残業デー 育児の日などの定時退庁の励行や時間外勤務の精査を行った上での事前命令 修正命令の徹底 適切な人員配置 応援 協力体制の整備などあらゆる取組により 時間外勤務の縮減を図る とりわけ 健康管理の観点からも 特定職員に集中しないよう対応する また これらの取組状況や成果を点検 評価 指導する中で実効性を高めていく 3 全職員に向けて 時間外勤務の縮減に向けた意識改革を促すための通知を行う 4 時間外勤務縮減や健康管理の観点から あらかじめ勤務時間をスライドさせて対応する勤務時間割振変更制度 ( 試行中 ) の拡充や 週休日の勤務の振替の徹底などを行うとともに 国における早出 遅出勤務制度についても その効果等を研究し 導入に向けた取組を進める 5 主管課長とのヒアリングや職員アンケートなどにより時間外勤務の実態をしっかり把握し 改革に繋げていく 6 事務 事業の見直しやICTの積極的な活用などによる効果的で効率的な業務運営といった仕事と生活の調和の推進に資する取組 行動について 人事評価において適切に評価を行う 特に 管理職員については 時間外勤務命令に係る事前命令 修正命令の徹底はもとより 定時退庁日の励行など的確なマネジメントによる部下職員の労働時間の短縮に向けた取組や 女性職員の活躍促進及び職員の仕事と生活の調和に資する働き方の改革など 時代に即した合理的かつ効率的な職場運営を実現するための取組 行動等を人事評価の視点に加える - 4 -

7 在宅勤務やテレワーク等は職住近接の実現による通勤負担の軽減に加え 多様な働き方の選択肢を拡大するものであり 仕事と子育ての両立しやすい働き方である点に着目し 国等における取組にも留意し 対象職員 対象業務などの実施方法や システム面でのセキュリティの確保など 導入に向けた検討を行う 時間外勤務の縮減及び年次休暇の計画的取得の促進のための取組指針 ( 略称 時短指針 ) の策定 時短のすすめ 事務改善取組事例 の発行庁内放送 ( ノー残業デー及び午後 10 時 ) の実施時間外勤務状況巡回点検の実施時間外勤務に対する産業医による保健指導等の実施 時間外勤務の縮減及び年次休暇の計画的取得の促進 の通知 時短推進ワーキングチーム( 構成員 : 主管課長 ) の設置 時短推進プラン の策定 府庁育児の日 の創設 グループ定時退庁デー の創設 4 育児休業 休暇の取得促進 課 1 題女性の育児休業取得率は100% であるが 男性の育児休業 育児のた めの休暇の取得については これまでの取組により若干伸びてきているものの 全体としては進んでいない状況 2 夏季休暇の拡充等があったこともあり 年次休暇の取得日数は増加していない状況 3 休業 休暇時における代替職員については 育児休業期間が年度を通じる場合に可能な限り正規職員の配置を行うよう努めているものの 技術職種や短期間の場合など 依然として臨時職員が中心 - 5 -

1 各部局等において 子育ての経験を有する男性 女性職員や府職員 OB 等で登録する者の中から選定した 子育てアドバイザー により 職員の相談体制の充実を図る 2 所属長は 女性職員及び男性職員の配偶者の妊娠時や出産時等において 今後の育児計画について 出産 子育てに関する支援活動所属長チェックシート に基づきヒアリング等を行うとともに その計画支援のため 所属職員の理解を得る 3 休業 休暇期間等に応じ 正規職員や任期付職員 臨時職員の配置等により代替職員を確保する 4 配偶者出産休暇や男性育児休暇の取得を促進するため 休暇計画表への記載を徹底し 職場全体で支援する 5 男性職員が育児に参画し経験する契機とするため 配偶者出産休暇 男性育児休暇の取得のほか 期末 勤勉手当の支給の改善を図った短期の育児休業の取得 とりわけ産前産後期間中における取得を推進する 6 育児中の職員が自分に合った勤務形態を選択できる育児短時間勤務制度や育児のための部分休業制度の活用を促進する 7 年末年始 ゴールデンウィーク 夏季 秋の連休の時期における連続休暇取得や 繁忙期後の休暇取得など 個人 職場単位で年間の取得目標 計画を設定すること等により 取得しやすい職場環境を醸成し 年次休暇の取得を促進する 所属長 子育てアドバイザー合同研修会の実施所属長による育児計画のヒアリングの実施自己申告書及び人事異動ヒアリングに基づく人事異動上の配慮育児休業に係る臨時的任用職員や臨時職員の配置部分休業に対しても業務量に応じた臨時職員の配置男性職員の育児参加推進のための啓発資料の作成配布 - 6 -

数値目標 男性職員 育児休業の取得率 15% ( 府実績 ) 22 ~ 26上半期平均 4.4% 配偶者出産休暇及び男性育児休暇の取得者率 100% ( 府実績 ) 配偶者出産休取得者率 : 22 ~ 26上半期平均 81.8% 男性育児休暇取得者率 : 22 ~ 26上半期平均 27.7% 育児のための休暇日数 15 日取得 ( 配偶者出産休暇 (3 日 ) 及び男性育児休暇 (5 日 ) を含む ) ( 府実績 ) 休暇日数 : 22~26上半期平均 9.5 日 全職員 時間外勤務の縮減対前年度比 5% 縮減 ( 災害対応等臨時的業務を除く ) ( 府実績 ) 時間外勤務 : 22 ~ 26上半期平均 12.0h/ 月 年次休暇取得日数 年間 16 日 ( 府実績 ) 年次休暇取得日数 : 22 ~ 25平均 10.4 日 - 7 -

第 3 章 子育てを行う女性の活躍促進のための改革 課 題 女性職員の個々の状況に応じたキャリア形成支援の充実による一層の活躍促進 1 出産や育児等のライフステージに応じた人事制度の構築や 一層の活躍促進を図るための研修の充実など 育成プログラムを確立する 2 女性職員の相談に乗り助言するメンター制度や OB 外部専門家等によるキャリア形成に関する相談 支援制度を整備する 3 リーダーシップや職場運営 業務指導などマネジメント能力の向上を図る研修を充実する 4 所属長は 職員から妊娠の報告などがあった段階で 係会議等により 本人の意向も踏まえ 今後の仕事の進め方をよく相談するなど 職場全体としてのサポート体制を構築し 子育てを行う職員が働きやすい職場環境づくりを推進する 5 妊娠中の職員について 長期及び遠方への出張や時間外勤務等を命じないなど 女性職員の健康や安全に配慮した措置を講じる 6 子育てを行う職員の人事異動にあたっては データベース化される人事情報や本人の意向等を踏まえ 職員の状況に配慮した人事制度を導入する 子育てアドバイザーの設置 女性向けキャリア形成研修の実施 所属長による育児計画のヒアリングの実施 ( 再掲 ) 妊娠中職員の業務分担の配慮 昇任 昇格の基礎となる在職期間における育児休業期間の除算の廃止 ( 再掲 ) - 8 -

第 4 章 育児休業等からの職場復帰の支援 課 1 2 題休業 休暇取得中における業務概況等の提供職場復帰時における業務処理への不安対策 1 休業 休暇中の職員に対して 職場の近況等について メール等により定期的な情報提供を行うとともに 必要に応じてキャリア形成に係る意向確認や研修資料の提供を行い 復帰後の計画を策定 実施する 2 職場復帰時における職場研修を実施する 保育所への送迎をする職員に対する職員駐車場優先確保 母乳保管冷蔵庫の設置 - 9 -

第 5 章 その他の支援対策 1 安心 安全な府立施設の整備 1 庁内保育施設については 職員のニーズも踏まえつつ 引き続き検討する 2 子育てをしている職員や多子世帯の職員に対して 職員住宅の空室状況等も踏まえながら 2 戸貸し等の子育てに配慮した住宅の貸与制度を設ける 3 今後とも 庁舎の現状 施設利用者の実情等を踏まえ 乳幼児と一緒に安心して利用できるトイレや授乳室等を適宜設置する 与謝の海病院における院内保育所開設 府立施設におけるトイレ内乳幼児いすの設置等 来庁者用本庁舎内授乳室の設置 2 子ども 子育てに関する地域貢献活動 1 地域で行われる子育て学習会や子ども参加行事等に 出前語らいなどの制度を活用し 職員を積極的に派遣する 2 ボランティア休暇を活用し 地域住民等の自主防犯活動や少年非行防止 立ち直り支援のためのボランティア活動について 職員の積極的な参加を推進する 3 子どもが参加する地域活動に対して 府有施設の開放を検討する 出前語らい 専門職員派遣制度 ボランティア休暇の充実 - 10 -