3 児童の実態 1 年生の時から比べるとみんなの前で話すことは慣れてきているものの 声が小さか ったり 語尾がはっきりしなかったりする子がいる また 自分の考えや思いを伝えると きに 順序よく話すことや大事なことを落とさずに話すことがうまくできない子が目立つ 国語を中心に 話型のワークシートを使って

Similar documents
5. 単元について本単元は,2 年生 1 学期に学習した ともこさんはどこかな から引き続いての 話す 聞く の学習である ともこさんはどこかな では, 大事なことを落とさずに話したり聞いたりできるようにすることをねらいとして学習してきた 本単元では, これに加えて互いの話をしっかり聞いてやり取りを

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

< F2D87408E7793B188C C993A190E690B6816A2E6A7464>

5 児童の実態と主題に迫るための手だて (1) 児童の実態本学級の児童は明るく 男女の仲もよい いろいろな場面で声を掛け合ったり 仕事を手伝ったりできる児童も多い 話し合い活動では 友達の意見のいいところを取り上げて考えをまとめることができたり 人の意見を聞いて自分の考えを変えることができたりする児

いきたいと考える 第二に ビデオに撮ったインタビューの様子を繰り返し見て振り返ることで パターンに沿った質問だけでなく 自分なりの質問を考える活動に発展させていきたい そのために ビデオ視聴による振り返りを3 回行う また 自己評価だけでなく 他者評価により互いの良さを確認することで 話すことへの自

5 単元について (1) 教材観本教材 だいじなことをれんらくしよう は 学校紹介に向けて児童が学校の先生に情報を伝達したり インタビューしたりする インタビューして得た情報を園児に向けて分かりやすく説明できるように 台本を考え 聞き合い よかったところや改善点を見つけていく 実際に 3 学期に園児

Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

6 年 No.22 my summer vacation. 1/8 単元の目標 主な言語材料 過去の表し方に気付く 夏休みの思い出について, 楽しかったことなどを伝え合う 夏休みの思い出について, 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり, 他者に伝えるなどの目的

いろいろな衣装を知ろう

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

第1学年国語科学習指導案

ように話す順序を考えて発表原稿をまとめ, 発表カードの大枠を完成させる ここで, 発表カードの内容をより充実させるために, 再度, ペアで発表カードを聞き合い, 質問し合う活動を通して, 発表原稿の付け加えを行い, 発表カードを完成させる 次に, 発表の練習に取り組む 発表練習に取り組む前に, 相手

自己紹介をしよう

伝わっていないと感じられたなら 繰り返し述べたり分かりやすく言い換えたりすればいいこ とも学ばせたい また 聞いて得た情報を整理して組み立てる段階 スピーチメモを作る段階 練習の段階 それぞれの段階で 互いに考えた内容を伝え合い 質問や助言などの意見の交流をすることでよりよいスピーチをめざしたい 発

6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり できることについ

6 年 No.12 英語劇をしよう (2/7) 英語での 桃太郎 のお話を理解し 音読する 導 あいさつをす 挨拶の後 Rows and Columns を交え 天気や時 入 候の確認 既習事項の確認をす (T1,T2) ペンマンシップ ペンマンシップ教材を用いて アルファベットの ジングル絵カー

6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 本時の目標 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり でき

解答類型

児童はこれまでに これは何でしょう (1 年下 ) で ものの特徴を聞き手に分かり やすく説明したり その特徴を落とさないようにしながら聞いたりする学習や 問題が分 かるように はっきりした発音で話す学習をしてきている だが それらを意識はしてい ても十分身に付いているとは言い難い 日々の学習の中で

作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

< F31322D C8E825693FA8A778F4B8E7793B188C42E6A7464>

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

<小学校 生活科>

(2) 指導の実際 1 話すこと 聞くこと の実践ア協働による教材研究の柱 モデルの提示について対話のためのスキルの定着や対話の深まりを目指し, 教師や代表グループによる対話のモデルを提示し, 気付いたことや発見したことを基に自分たちの対話や話合いの様子を振り返らせ, 学びの充実を図るようにする 共

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

教科 : 外国語科目 : コミュニケーション英語 Ⅰ 別紙 1 話すこと 学習指導要領ウ聞いたり読んだりしたこと 学んだことや経験したことに基づき 情報や考えなどについて 話し合ったり意見の交換をしたりする 都立工芸高校学力スタンダード 300~600 語程度の教科書の文章の内容を理解した後に 英語

Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

5 年 No.64 英語劇をしよう (2/8) まとまった話を聞いて内容を理解することができる 主な言語料 して天気や日時などの確認をす 教 1 本時のめあてを知 Peach Boy を詳しく聞いてみよう物語を聞く (3 回目 ) 登場人物全体について聞かせ 聞き取れた単語をカタカナでもいいので書き

Microsoft Word - åł½èªžç§‚2å¹´2çµ—ã••ï¼™ã†¤ã†®ã†łã†¤ã‡†ã†—ã‡™ã†‘ã‡›ã†¹ã‡‹ã†ƒã••ã•„ã†µã‡“ã†Šã†“ã†¯ã•†ã†©ã‡fiㆪㆬㆮ㕓æ„⁄尔桋

<4D F736F F D E7793B188C D915F88E48FE38BB E646F63>

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

第 9 章 外国語 第 1 教科目標, 評価の観点及びその趣旨等 1 教科目標外国語を通じて, 言語や文化に対する理解を深め, 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り, 聞くこと, 話すこと, 読むこと, 書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う 2 評価の観点及びその趣旨

7 児童の実態 書くこと に関わる活動では これまでに 読書生活について考えよう の単元において アンケートを作成して自分が知りたい情報を集め それを整理して表やグラフにして表すとともに 自分の考えや感想を交えて報告書の形に表す活動を行った また 新聞を作ろう の単元では 社会科の学習と関連して ご

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

国語科学習指導案 広島市立 小学校 教諭 1 日時平成 23 年 1 月 日 5 校時 2 学年 組第 5 学年 組 ( 男子 名女子 名計 名 ) 3 指導事項 (1) A 話すこと 聞くこと オ 互いの立場や意図をはっきりさせながら 計画的に話し合うこと (2) 伝統的な言語文化と国語の特質に関

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

(3) 本題材の系統と他教科等との関連は 次のとおりである 学級活動 5 月シンボルマークを決めよう 6 月みんなで雨の日を楽しく過ごそう 6 月本題材 9 月 2 学期がんばろう会をしよう 他教科等との関連 道徳 わけっこしよう ( 友情 ) 道徳 どうしたらいいのかな ( 親切 ) (4) 指導

5. 評価規準評価の観点コミュニケーションへの関心 意欲 態度外国語への慣れ 親しみ言語や文化に関する気づき 主な評価規準 積極的に表情やジェスチャーを加えて 自分の思いを表現している 言葉だけでなく表情やジェスチャーを加えて コミュニケーションすることの大切さを知る 様々な感情や様子を表す表現に慣

Microsoft Word - ③-1だれもがかかわり合えるよに

第 2 学年 1 組英語科学習指導案 日時平成 30 年 11 月 2 日 ( 金 ) 5 校時 (14:00~14:50) 場所第 2 学習室指導者教諭天津貴志 1. 育成する能力 学習指導要領内容 (4) イ 身近な話題について 事実や自分の考え 気持ちなどを整理し 簡単な語句や文を用いてまとま

1 自己存在感児童の生活体験や生活環境の実態 興味 関心を把握し 他教科との関連を踏まえて 様々な視点から取り組めるように課題提示の工夫を行う 2 共感的人間関係話し合いや発表会のときには 相手を大切にした聞き方と発表の仕方ができるように意識させ 支持的雰囲気の中で学び合わせる また 自分との違いや

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

第○学年 ○○科指導計画

算数科学習指導案 1 単元名三角形と四角形 授業者小澤勇司 2 単元について児童は第 1 学年で, 箱や積み木の面を写し取ったり, 数え棒を使って形を作ったりするなどの活動を通して, 図形の構成要素である辺や頂点 角についての素地的な経験をしている ここでは, 児童が日常使っている さんかく や し

【授業 1】

案3                            ⑤なかまの誘い方(小学校低学年)

< F2D B836F815B82CC91E58D488E A778F4B8E77>

トコラージュ というメディアの形態を提案する 本単元では 説明文の 構成メモ をフォトコラージュの形でまとめる このことにより 資料を活用して説明文を書くことが容易になる フォトコラージュとは次に示すように 2 枚以上の写真と それに対する説明文を対応させた情報伝達の形式である 本学級では 社会科の

(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

総合第 3 学年福山市立千年小学校指導者山本康子 単元名 何もないとは言わせない!~ 千年の町のじまんをしよう ~ 本単元で育成する資質 能力 表現力主体性 積極性 思いやり自らへの自信 1 年間指導計画 月 千年の町をじまんしよう (70 時間 )

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

第1学年国語科学習指導案

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

3 4 すみれちゃんはどこでおねえさんになったのだろうか について考える 前時のカードからすみれちゃんの行動や様子について確認する すみれちゃんがかわったきっかけを読む 行動の変化前後での場面の様子について想像する わたしはおねえさん のすみれちゃんのきらりと光るところ抜き出し 理由

Microsoft Word - chojugiga_sidoan_new.docx

単元の目標 カレーライスを作ることに興味 関心をもち, 進んで活動する カレーライスの作り方を調べ, 作り方, 材料, 用具を発表することができる カレーライス作りの活動を通して, 食材を知ったり, 道具を使う仕事にふれたりして, 生活経験を豊かにする 人との関わりを通してコミュニケーション能力を身

3. 単元目標 自の育てている野菜の変化の様子を観察したり 地域の人に話しかけたりしながら すすんで課題を解決することができる ( 関心 意欲 態度 ) 野菜の生長の様子や 地域のお店の様子について気付いたことを絵や文章などにかき 伝えることができる ( 思考 表現 ) お店の人にインタビューしたり

ている それらを取り入れたルーブリックを生徒に提示することにより 前回の反省点を改善し より具体的な目標を持って今回のパフォーマンスに取り組むことができると考える 同に そのような流れを繰り返すことにより 次回のパフォーマンス評価へとつながっていくものと考えている () 本単元で重点的に育成をめざす

Microsoft Word - 英語科指導案_H _part2.doc

6 指導計画 (7 時間扱い ) (1) 単元の 1: 字手紙 のねらいの確認と受取人決定指導計画 2: 手紙の基本知識の確認と書くことの内容の整理 3: 時候の挨拶作成 ひと文字練習と下書き 4: ひと文字練習と下書き 5: 相互評価 推敲 ( 本時 ) 6: 推敲および清書 7: 清書と宛名書き

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

補充資料 2-1 単元 Let's Read 1 の指導展開案 (1) 単元 Let's Read 1 A Magic Box 1 の指導展開案(1/5 時間 ) (1) 目標 物語を読んで 場面展開を読み取ることができる 昨日の日記 というトピックに基づき 自分について英語で書いて表現できる (2

国語科学習指導案様式(案)

国語科学習指導案

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

の 問を提示して定着度を確認していく 1 分けて計算するやり方 70 = =216 2 =6 2 筆算で計算する方法 題材の指導計画 ( 全 10 時間扱い ) ⑴ ⑵ ⑶ 何十 何百 1 位数の計算 1 時間 2 位数 1 位数

学習指導案 潮江東小学校全校研 3 単元名討論会を開こうー説得力のある話し方をゲットしようー教材名 立場を決めて討論をしよう ( 東京書籍 5 年 ) ( 金 ) 潮江東小学校 5 年 2 組上平田学級

さらに自ら調べようと意欲を高めるだろう 2 児童観児童は 文字を50 音すべて学習し 少しずつ読める字や書ける字が増えてきた これまでに音読をしたり 想像したことを話したりしながら ある程度のまとまった文章がよめるようになってきている 5 月の教材 とんこととん では 登場人物のしたことを中心に想像

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

新潟市立亀田西中学校

<4D F736F F D208FAC8A778D5A8D918CEA816992B794F6816A2E646F6378>

(1)

Taro11-案5-3.jtd

(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

1 対象児童 省略 2 児童の実態 省略 発達障害 情緒障害通級指導教室自立活動学習指導案 コミュニケーションに課題のある児童の指導 平成 30 年 11 月 6 日 ( 火 ) 第 5 校時 3 指導観これまでに通級指導教室では 落ち着いた環境の中で 精神的安定を図り 本来持っている能力を発揮し

価 がら読んでいる 語句には性質や役割の上で類別 規 文章を読んで考えたこ があることを理解している 準 とを発表し合い 一人 指示語や接続語が文と文との意 一人の感じ方につい 味のつながりに果たす役割を理 て 違いのあることに 解し 使っている 気付いている 学 登場人物の思いを想像し 時代の状況

第 3 学年メディア コミュニケーション科学習指導案 授業者池田恭浩 1. 日時平成 28 年 11 月 25 日 ( 金 ) 5 校時 (13:40~14:25) 2. 学年組第 3 学年 1 組 34 名 3. 場所 3 年 1 組教室 4. 単元名 短くまとめて伝えよう ~ 紙しばいを使って

第1学年国語科学習指導案

Taro-【HP用】指導案.jtd

(2) 児童観児童は1 年生 1 月に おはなしをつくろう で 昔話をもとにして 人物と出来事を考えて簡単に物語を書く学習を行っている また 2 年生の1 学期には じゅんじょよく書こう の学習で はじめ 中 おわり の構成を考え 自分の経験を伝える文章を書く学習をしてきている この学習を通して 順

3 学校教育におけるJSLカリキュラム(中学校編)(国語科)4.指導案 6 報告文を書いて発表しよう

英語科学習指導案

Taro-12事例08.jtd

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

はっきした声であいさつ は高学年では少ないね < 資料 2 より > よい感想だけでなく 問題点も挙げている感想も多いね めあてを達成したとは言えないかもしれないね < 資料 3 より > あいさつ運動への意見が出されているね 4 つの意見が出されているね < 資料 1 2,3 より > 資料 2

2年生学級活動(性に関する指導)指導案

41 仲間との学び合い を通した クラス全員が学習に参加できる 授業づくり自分の考えを伝え 友達の考えを聞くことができる子どもの育成 42 ~ペア グループ学習を通して~ 体育における 主体的 対話的で深い学び を実現する授業づくり 43 ~ 子どもたちが意欲をもって取り組める場の設定の工夫 ~ 4

3 人権教育の視点英語科の授業を通して 文化や習慣には多様性があることを理解させる そしてその中から 表現の仕方の違いや考え方の違いに気づかせ 互いに違いを認め合い尊重しながら共に生きようとする態度 他者 文化に興味 関心をもち 良い人間関係を築きながら生活する力を持った生徒を育成したい そこでこの

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

(4) ものごとを最後までやりとげて, うれしかったことがありますか (5) 自分には, よいところがあると思いますか

グリーン家の人々

< F2D838F815B834E B B>

Transcription:

1 単元名 2 単元について 第 2 学年国語科学習指導案 友だちに分かるように話そう あったらいいな こんなもの 授業者杉田玲子 長田 多佳子 2 年生は お話好きで 休みの日の出来事や家族のこと 学校でのことなど 積極的に 教師や友達と話しかけてくる しかし まだ自分が話すことが先で 相手の話を最後まで 聞くことができなかったり 話すときも頭に思い浮かぶままに話しがちである 聞き手の ことを意識しながら相手にわかりやすく話すことや 話題にそって話し合ったりする経験 はまだまだ不十分でありこれからつけたい力である 本教材は 子どもたちが自由な発想で 自分があったらいいなと思うものを考え それ をもとに話す内容や順序を友達と話し合い 発表していくという教材である 教科書の挿 し絵にある ドラえもん の漫画は 子どもならよく知っているものである ドラえもん の出す道具は誰もが あったらいいな と思うものであろう あったらいいものについて 話す順序を考えながら 聞き手に分かりやすいように話し方を工夫して話す力や話題にそ って話し合う力をつけることをねらいとしている 学習活動は 主に三つに分けられる 一つ目は 二人一組で あったらいいなこんなもの と思うものについて話し合うこと 教材では アニメ ドラえもん の挿し絵から興味を持たせ 子ども達が自由に考えたもの について 質問し合ったり答えあったりしながら内容を充実させることがねらいとなる 二つ目は あったらいいなこんなもの を聞いている人にわかりやすくカードにまと めること この作業では 内容を事柄ごとに整理することを体験させたい 三つ目は 発表の練習とクラスでの発表会 発表の評価は内容だけでなく話し方に焦点 をあてていきたい そのためには練習における聞き手のアドバイスが必要になる 聞き手 にそのような意識をもたせて発表に臨むよう 事前の指導が必要である 指導にあたっては 自分の考えたものについては漠然としたものではなく 使用方法や 留意点など 内容をしっかり考えさせ 話がしっかりできるようにさせたい 二人組の対話については不慣れであるため話が行き詰まることも予想されるが 対話の 仕方を学んだり 話し合い進め方カード や 上手な話し合いカード などを提示をしなが ら意識させるようにしたい また 子ども達の話し合いの様子からよい発言を随時拾い上 げ全体に返していくことをしていきたい 話し合いの活動形態として二人組と四人組 ( 生 活班 ) を臨機応変に取り入れていきたい 話し手は自分の考えたことについて 相手にわかるように話すこと 聞き手は 友達の あったらいいなこんなもの の発表を聞いてもっと聞いてみたいことを質問したり, 良 かったことを見つけたりする活動をしたりして共感的に受け止め お互いにアドバイスを しながらコミュニケーションをはかり 伝えあう力をつけていきたい

3 児童の実態 1 年生の時から比べるとみんなの前で話すことは慣れてきているものの 声が小さか ったり 語尾がはっきりしなかったりする子がいる また 自分の考えや思いを伝えると きに 順序よく話すことや大事なことを落とさずに話すことがうまくできない子が目立つ 国語を中心に 話型のワークシートを使って話すことの学習を進めているが ワークシー トを読みながら話すという子が多い 聞くことについては 友だちの話を少しずつ注意して聞くことが出来るようになってい るが 話の内容や指示を聞き取る力が弱いと感じる 話し合うということについては お話キャッチボール という言葉を使い 話題にそっ て質疑応答をする活動を少しずつ始めている お話を続けようという意識は出てきている が 形式的なやり取りになったり 何をいったらいいのか分からず話が続かなかったりと いった具合である 聞いたことに対して質問をするという点が難しい 聞き手の意識を高 める必要がある 意識調査から 項目 対象児童 2 年 35 名 上段 5 月 できる まあまあ あまり できない 下段 9 月 すき できるすき ~ない きらい 1 話すことは好きですか 5 月 27 7 1 0 9 月 25 6 3 1 2 みんなの前で話すこと 5 月 15 14 4 2 は好きですか 9 月 17 10 6 2 3 みんなの前で話すこと 5 月 13 16 4 2 に自信がありますか 9 月 16 9 7 3 4 話を聞くことは好きで 5 月 30 2 3 0 すか 9 月 29 4 2 0 5 最後まで話をしっかり 5 月 25 9 1 0 聞くことができますか 9 月 23 12 0 0 6 質問や感想があったら 5 月 17 14 4 0 言いますか 9 月 23 7 4 1 7 質問や感想を言われる 5 月 30 4 1 0 とうれしいですか 9 月 32 2 1 0 8 みんなで話し合うこと 5 月 23 9 3 0 は好きですか 9 月 21 11 1 2 9 ク ルーフ で話し合うこと 5 月 23 11 1 0 は好きですか 9 月 20 10 4 1 10 友達と話すとき 自分の考 5 月 21 11 3 0 えをしっかりつたえますか 9 月 26 7 1 1 11 話すことがもっとうま 5 月 31 3 1 0 くなりたいですか 9 月 31 3 0 1

5 月から比べると全体的にばらつきがみられる 6 7 10 項目が上昇している これ は お話キャッチボール をとたことがあげられる 1の好きではないと答えた子の理 由は 恥ずかしいから 緊張するから という理由が多い 11 の項目に関わって どうした ら話すことがうまくなるかという記述をさせたところ 相手に聞こえるよう話す 友達 ともっとたくさん話す 話し方を練習する 間違えてもいいからゆっくり話す もっと大 きい声で話す 人の話を聞く 質問をたくさん言う 本を上手に読む 話が続くように話 す などの意見が挙げられた 子どもなりにうまく話すために意識していることが伺 えた 4 校内研に関わって低学年の重点目標 対話のある発表の場を通して話す力 聞く力を高めていく 低学年では対話に焦点をあてて取り組んでいる 対話では隣の人と話をする ク ルーフ で話をする クラス全体の前で話す 異学年の人と話す などのいろいろな活動形態が考えられる 2 年生では 今までに 休み中のことを話そう や単発のスキル学習などで二人組の対話の学習を行ってきた 仮説に関わって 相手や目的や意図を明確にした場の工夫 相手意識( 誰に伝えるのか) 自分の考えた あったらいいなこんなもの を 隣の人と 班の人に クラスのみんなに伝えていく 目的意識 ( 何のために伝えるのか ) 自分の考えたものを自分の思いや願いととも に自信を持って聞き手に伝える お互いの考えたものを楽しく交流する 方法意識 ( どんな方法で伝えるのか ) 自分の考えたものを 絵で表す 学習方法の工夫 話し合いを お話キャッチボール として 話し合いが弾むようにする 話し合いの進め方カード よい話し合いのカード などを提示し 対話の学習をし ていく 対話モデルを使って役割演技をしながら対話の仕方を学んでいく 二人組は教師と教師 教師と子ども 子どもと子どもというように臨機応変に仕組 む 評価の工夫 話すこと 聞くことのがんばりカード ( 自己評価カード ) を作成し 毎時間ごとに 目標を設定して取り組む また 記述欄には 1 がんばったこと 楽しかったこと 2 分 かったこと 3 友だちのよかったところ 4 次にがんばりたいことの項目を設け それら の中から選んで書くようにする ペア学習のときは 1 時間の授業で中心に見るペアを T1 と T 2で決めてみる 友達のがんばりを言い合ったりカードに書いたりして相互評価をする

5 指導の目標 あったらいいものについて楽しく空想し 友だちと質疑応答で詳しくなることを知る 自分が考えたものについて順序を考えながら発表し みんなに知らせる 大事なことを落とさずに聞き 分からないことは質問する 6 評価規準 自分で考えたものについて 相手にわかるように話したり 相手の話を最後まで聞 いて聞き 興味を持って話し合おうとしている ( 関心 意欲 態度 ) 自分が考えたものについて 事柄の順序を考えながら聞き手に分かるように話して いる ( 話す 聞く ) 話し手の考えたことに対して うなずきながら聞いたり質問を出したりする ( 話す 聞く ) 姿勢や口形に気をつけて はっきりした発音で話している ( 言語 ) 丁寧な言葉で話している ( 言語 ) 6 指導計画 時目標学習活動評価 方法 1 単元全体の内容 ドラえもんの道具で知ってい あったらいいなと思うものを を確かめ 学習 るものを説明しあう 一生懸命考えようとしている 2 の見通しを持つ どんな発表会をするのか知 ( 関 意 態 ) 観察 り 学習のめあてを持つ こんなものがあったらいいなと思うものを考える 3 対話をしながら 考えたものの中から 友達に 関心を持って聞き 話を受け 自分の考えたも知らせたいものを選ぶ て尋ねたり 応答したり 交 4 のの内容を詳し 対話の仕方を学習する 流しようとしている くすることがで ( 関 意 態 ) 観察 5 きる ペアで話し合い発表の内容を 自分が考えたものを相手にわ 相談する ( 本時 ) かりやすく伝えている 6 ( 話 聞 ) カード 観察 相互評価 友だちの話を最後まで聞き 質問や感想を伝えている ( 話 聞 ) カード 観察 相互評価

7 あったらいいな 3 つのまとまりに分けて カ 事柄ごとにカードにまとめ話 と思うものにつードにスピーチメモを書くす順序を考えている 8 いてスピーチメ 話す順序を考える モを書くことが ペアで交代しながら発表の練 聞き手に分かるようにまとま 9 できる 習をするりごとに順序良く話す練習を まとまりごとにしている 10 順序よく話す練 ( 関 意 態 ) 観察 習をすることが できる 11 12 発表会を開き 発表会をする 聞き手に分かるようにまとま感想を交流し合 感想を交流し合い お互いのりごとに順序良く話している う 良さを認め合う ( 話 聞 ) 観察発言 姿勢や光景に気をつけてはっきりした発音で話している 丁寧な言葉と普通の言葉を使い分けている ( 話 聞 ) 観察発言 7, 本時の学習 (1) 日時平成 18 年 9 月 21 日 ( 木 )5 校時 (2) 場所 2 年教室 (3) 目標 あったらいいなと思うものについて友だちと質疑応答をしながら話し合う 伝えたいことを最後まではっきり話す 相手の話を聞き わからないことを質問する 学習活動教師の支援学習材 評価 つ お口の体操をする 言葉あそび 前時の学習の振り返り か をする めあての確認をする 自己評価カー む ド あったらいいなと思うものについて 二人で対話 ( お 話キャッチボールをして よくわかるようにしよう 良い話し合い カード

話し手は 3 つのことを 話し手はどんなことを伝えたいの 話し合いのす ふ話す か確認する すめ方カード か 1 あったらいいなと思 うもの 二人組( 形態 ) 2 どんなものか 3 こんなことができる 聞き手は 聞きたいこ どんな質問をすればよいのか確認 めとを考えながら聞く する 前時の学習を振り返りなが る 名前 形や大きさ つかい方 どうして ほしいと思ったか等 どちらが先に話すかき ら行う め 対話を始める 机間巡視をして 質問して答える T1T2 で本時の 対話を中断して 対話 ばかりでなく 有効なアドバイスが抽出ペアを中心 あれば伝える をしてみた課題点を出 対話がうまくできないペアについ し合う ては 学習のねらいを確認したり 対話を続けることがで上手なペアの様子を見たりして自分 きた組の対話を聞き たちの参考にさせる 良い所を発表し合う 別のペアで対話をすにさせる にみていく 子どもたちの対話の中でよい言葉 教師評価 や内容を拾い上げ紹介していく 友だちの対話を見て 自分たちの 相互評価 対話と比べたりよいところを見つけ 話題にそって話 たりして 次の対話にいかせるようし合っているか る 班の中で他の メンバーと二人 組になる まと 感想を言い合い 本時 自己評価カー めるの振り返りをする ド