第 Ⅱ 部浦安市の育てたい子ども像 1 浦安市の育てたい子ども像 生きる力 を身に付けた子ども 周囲の人との愛着や信頼関係を基礎とした 情緒の安定が最も重要である これは情緒 ( 精神 ) の安定が 充実した人間生活の根底にあるものだからである そのうえに立って 安心 安全かつ充実した人生を送るため

Similar documents
ハンドブックp10-14:東京都教育委員会

基本方針 これまでも幼稚園は幼稚園教育要領に 保育園は保育所保育指針に基づいた幼児教育 保育を展開してきた また 平成 20 年 3 月の大幅な改定により 3 歳児から5 歳児の教育に関する内容では整合性が図られている しかし 統一されたカリキュラムがないことで 幼稚園と保育園の内容に違いがあるかの

Taro-H29 教育課程編成届3

Microsoft Word - ★資料集1~5.docx

乳児期からの幼児教育について 大阪総合保育大学 大方美香

1 幼児期の教育 保育と小学校教育の違い 幼児期の教育 保育と小学校の教育では 発達の段階の違いだけでなく 教育課程等の違いもあります まずは相互を理解することが必要です 幼児期の教育 保育と小学校教育との間には このように教育課程や指導方法の相違点がある一方で 5 歳児から小学校低学年までの発達の

新しい幼稚園教育要領について

また 生きる力の基礎として択えた 確かな学力につながる 学びの芽生え 豊かな人間性につながる 人とのかかわり 健康 体力につながる 生活習慣 運動 といった資質 能力を身に付けた子供像について 次のように設定しました 確かな学力につながる 学びの芽生え を身に付けた子供像 総 説 興味や関心をもった

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

子どもは 成長とともに徐々に友達と一緒に過ごす時間を増やしていきます そして 友達と一緒に遊んだり活動したりする中で 共に過ごす楽しさを味わうようになります その様子を見守ったり 援助したり 仲立ちしたりする保育士等の役割は重要であり 一人一人の子どもの友達への興味や関心 仲間関係などを把握する必要

高松っ子いきいきプラン策定の趣旨 本プランは, 就学前の子どもが幼稚園 保育所 幼保一体化施設など, どこに在籍していても, 等しく質の高い教育 保育を受けられるよう, 各施設が積み上げてきたものを生かしつつ, 今後, 重点的に取り組むための方針や具体的な取り組みを示しています さらに小学校との連携

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

Microsoft Word - 03目次

いろいろな衣装を知ろう

自己紹介をしよう

1 一日の生活の連続性及びリズムの多様性への配慮 (1) 全体的な計画の作成幼保連携型認定こども園教育保育要領第 1 章総則では 幼保連携型認定こども園の 全体的な計画 の作成について示されています 全体的な計画は 保育所保育指針における保育課程 幼稚園教育要領における教育課程に当たります また 全

はじめに

<4D F736F F D20819A8AAE90AC814089CD93E08FAC8A778D5A814090B68A8889C88E7793B188C42E646F6378>

<32302E318DCE8E998DC58F498AFA88C4202E786C73>

1 対象児童 省略 2 児童の実態 省略 発達障害 情緒障害通級指導教室自立活動学習指導案 コミュニケーションに課題のある児童の指導 平成 30 年 11 月 6 日 ( 火 ) 第 5 校時 3 指導観これまでに通級指導教室では 落ち着いた環境の中で 精神的安定を図り 本来持っている能力を発揮し

エコポリスセンターとの打合せ内容 2007

2部.indd

きるか, 必要なものを取捨選択したり, 試したり見立てたり工夫したりしながら, 自分が選んだおもちゃや楽器をつくる できたおもちゃや楽器を交流し, 友達とアドバイスしあいながら, 改良したり, 遊び方を工夫したりして, よいものにしようとする おもちゃフェスティバルを開き実際に遊び, みんなが楽しく

1 歳児の教育 保育の取り組み 登園時には保育教諭と一緒に言葉や動作で挨拶をする心地よさを感じられるようにしていきます 又 降園時にはハイタッチをし 明日も元気に登園できるようにします 絵本の読み聞かせの時間を設けることにより 絵本を見る楽しさを味わい 言葉を育みます 遊具や玩具を自由に使って遊び

資料6 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿の再整理イメージ(たたき台)

(2) 記録用サポートブックの作り方 記録用サポートブックは 一般様式 を使って書きます 一般様式 は 項目 本人の状況 支援方法 の 3 つの枠からできています 様式一般様式支援者 : 場所 : 日付 : < 項目 > 例 ) 話を聞く( 授業中 ) 使い ポイント 方 気になるな 困ったな と思

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

幼児の実態を捉えると共に 幼児が自分たちで生活をつくり出す保育の在り方を探り 主体的 に生活する子どもを育むための教育課程及び指導計画を作成する 3 研究の計画 <1 年次 > 主体的に生活する幼児の姿を捉える 教育課程 指導計画を見直す <2 年次 > 主体的に生活する幼児の姿を捉え その要因につ

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

が分かり 地域に親しみや愛着をもち 人々と適切に接することや安全に生活することができるようにすることを目指している 本校は 隣接する小学校が休校することになり 今年度非常に多くの転校生を迎えた それに伴い学区域が二校分の広さに広がり 2 年生にとっては新しくなった学区域の中には 知らない場所やまだ行

小 4 小 5 小 6 男子 女子 小計 男子 女子 小計 男子 女子 小計 合計 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % F-3 あなたの家庭はあなた自身を入れて何人ですか 2 人家族 2 1.6% 3 2.5% 5 2.0% 2 1.9

5 児童生徒質問紙調査 (~P23) (1) 運動に対する意識等 [ 小学校男子 ] 1 運動やスポーツを [ 小学校女子 ] することが好き 1 運動やスポーツをすることが好き H30 全国 H30 北海道 6 放課後や学校が休みの日に 運動部や地域のスポーツクラブ以外で運動やスポーツをすることが

年間指導計画 (1 歳児 ) 保教諭に親しみ安定したの中で活し安心して過ごす 一人一人の状態や活リズムを把握し心地良く過ごせるようにする 安心した環境の中で 落ち着いて過ごせるようにする 自然に触れながら体を動かし 様々な遊びを楽しめるようにする 活の流れが分かり 自分でできることをえるようにする

中 1 中 2 中 3 男子 女子 小計 男子 女子 小計 男子 女子 小計 合計 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % F-3 あなたの家庭はあなた自身を入れて何人ですか 2 人家族 2 1.6% 3 2.5% 5 2.0% 2 1.9

<4D F736F F D20838B A95DB88E C E646F63>

はじめに

難聴児童の伝える力を 高めるための指導の工夫 -iPadを活用した取り組みを通して-

第 9 章 外国語 第 1 教科目標, 評価の観点及びその趣旨等 1 教科目標外国語を通じて, 言語や文化に対する理解を深め, 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り, 聞くこと, 話すこと, 読むこと, 書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う 2 評価の観点及びその趣旨

<4D F736F F D AA90CD E7792E88D5A82CC8FF38BB5816A819A819B2E646F63>

ポイント 1: 幼児教育と小学校教育の特徴や違いを理解する 保幼小の円滑な接続に向けて まずは 幼児教育と小学校教育の特徴や違いを理解することが重要です 幼児教育 幼児期の教育では 幼児の自発的な活動としての 遊び を通して 様々な体験や学びの芽生えを積み重ねることができるよう 保育者が環境を構成し

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

長崎女子短期大学紀要 第 号 平成 年度 保育者養成課程に在籍する学生の領域 人間関係 に対する捉え方と授業改善に関する一考察 福 井 謙 一 郎 A Study on the Perception of Human Relations and the Improvement of the Clas

全身運動がなめらかになり ボールをつきながら走ったり 跳び箱を跳んだり 竹馬に乗るなど様々な運動に意欲的に挑戦するようになります 同時に細かな手の動きが一段と進み 自分のイメージしたように描いたり ダイナミックな表現とともに細やかな製作をするなど 様々な方法で様々な材料や用具を用いて工夫して表現する

6 年 No.12 英語劇をしよう (2/7) 英語での 桃太郎 のお話を理解し 音読する 導 あいさつをす 挨拶の後 Rows and Columns を交え 天気や時 入 候の確認 既習事項の確認をす (T1,T2) ペンマンシップ ペンマンシップ教材を用いて アルファベットの ジングル絵カー

3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

幼児期運動指針ガイドブック (9分3)

必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

<小学校 生活科>

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

うな活動を工夫して設定していく そして様々なバリエーションを体験させる中で何度も want との出会いを児童が繰り返し 自然と want への理解を深めたり want を使 って思いを伝えたりできるようにしたい 単元の目標 積極的にアルファベットの大文字を読んだり I want. の表現を使って 進

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

試験中 試験中 試験中 12 月下旬 試験中 試験中 試験中 12 月下旬 試験中 試験中 試験中 1 月中旬 試験中 試験中 試験終了 12 月中旬 試験中 試験中 試験中 1 月上旬 試験中 試験中 試験中 1

[ 中学校男子 ] 1 運動やスポーツをすることが好き 中学校を卒業した後 自主的に運動やスポーツをする時間を持ちたい 自分の体力 運動能力に自信がある 部活動やスポーツクラブに所属している 3 運動やスポーツは大切 [ 中学校女子

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題


第 Ⅲ 部保育 教育課程 1 保育 教育課程の実践保育所保育指針 幼稚園教育要領は 保育園 幼稚園の教育 ( 保育 ) の基本と保育内容を示したものです これをもとに各園が保育課程 教育課程を構成し さらに具体的な指導計画を作成します それに基づいて保育を実践 評価して次の計画に反映させ改善を図りま

<4D F736F F D A778D5A95DB8C9291CC88E789C881408E7793B188C42E646F63>

案3                            ⑤なかまの誘い方(小学校低学年)

【資料第7号】文京区版幼児教育・保育カリキュラムの拡充について

<4D F736F F D F18CBE A D8D DC58F49816A39382E646F63>

を生かした環境を構成することも求められます 3 安全で保健的な環境次に 施設などの環境整備を通して 保育所の保健的環境や安全の確保などに努めること としています 子どもの健康と安全を守ることは保育所の基本的かつ重大な責任です 全職員が常に心を配り 確認を怠らず 子どもが安心 安全に過ごせる保育の環境

ICTを軸にした小中連携

<4D F736F F D D934993C18E788A778D5A8FAC8A D182CC8E7793B C96EC2E646F63>

外国語活動の実践 外国語活動におけるコミュニケーションを大切にした活動の工夫 1 単元名 5 年数で遊ぼう ~ How many?~ ( 教材 Hi,friends! 1 文部科学省) 2 目標 積極的に数を数えたり, 尋ねたりしようとする 1~20の数の言い方や数の尋ね方に慣れ親しむ 言語には,

<32342E358DCE8E998DC58F498AFA88C42E786C73>

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

幼保連携型認定こども園教育・保育要領告示文

幼児期の教育と小学校教育との円滑な接続の在り方について ( 報告 ) ( 概要 ) 子どもの発達や学びの連続性を踏まえた幼児期の教育 ( 幼稚園 保育所 認定こども園における教育 ) と児童期の教育 ( 小学校における教育 ) の円滑な接続の在り方について検討し 以下のとおり 報告をとりまとめた 1

Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

小学校国語について

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

0630指導案A1

≪障がい者雇用について≫

教科 : 外国語科目 : コミュニケーション英語 Ⅰ 別紙 1 話すこと 学習指導要領ウ聞いたり読んだりしたこと 学んだことや経験したことに基づき 情報や考えなどについて 話し合ったり意見の交換をしたりする 都立工芸高校学力スタンダード 300~600 語程度の教科書の文章の内容を理解した後に 英語

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

目 次 機能概要 4 A ボイスパネル 5 削除 5 追加 6 B メッセージボード 7 文章の作成方法 7 文章作成を間違えた場合 8 C スケジュール 9 スケジュール一覧 9 作成 10 編集 10 スケジュール名の変更 11 並び替え 11 削除 12 各スケジュール 13~14 スケジュー

2年生学級活動(性に関する指導)指導案

< F2D82A082A282B382C22E6A7464>

2 期のねらい第 9 期 (11 月 ~12 月 ) 友達と一緒に見通しやめあてをもって活動していく時期 <ねらい> 共通の目的に向かって考えを出し合ったり 協力したり工夫したりしながら遊びを進めていく 自分なりの見通しやめあてをもって遊びに取り組み 個々の力を発揮していく 季節や生活の変化に興味や

5 本時の学習 (5/6 時間 ) (1) ねらい 技能 体を移動したり 用具を操作したりすることができる 態度 運動に進んで取り組み きまりを守って仲良く運動し場や用具の安全に気を付けることができる 思考 判断 運動遊びの行い方を知り 友達のよい動きを見付けることができる (2) 展開主な学習活動

いきたいと考える 第二に ビデオに撮ったインタビューの様子を繰り返し見て振り返ることで パターンに沿った質問だけでなく 自分なりの質問を考える活動に発展させていきたい そのために ビデオ視聴による振り返りを3 回行う また 自己評価だけでなく 他者評価により互いの良さを確認することで 話すことへの自


調査結果からの考察 幼稚園や保育園から小 1 の接続期は 幼児期から児童期に入り 学習生活が始まる重要な時期です なかでも 年長児期に 生活習慣 や 学びに向かう力 の がんばる力 文字 数 思考 の 言葉 が身についている子どもほど 小 1 で 自ら進んで学ぶ 傾向にあることがわかりました 年長児

Microsoft Word - w

や友達のよさに気付かせたい また, 気付いたことが今後の成長にどのように生かしていけるのかを 考えさせたい 単元の目標 身近な材料を使って, 工夫して動くおもちゃをつくることに関心をもち, 遊びを工夫して, みんなで楽しく遊ぼうとしている 生活への関心 意欲 態度 身近にある材料を使って, 動くおも

(2) 授業者が学びの見通しを持つ ( 学習目標の明確化 ) 問題解決的な学習に取り組む際, どのような場面で, どのようにして, どのような力を子どもたちに付けるのか, 単元や授業における目標を明確にして学びを見通しておくことが大切です 目標が不明確であると, 作業や体験などの活動そのものに, 子

子どもの育ち(1) 3 歳児 3 歳児のカリキュラム < 発達の姿 > 基本的な運動機能が伸び それに伴い食事 排泄 衣類の着脱などもほぼ自立できるようになる 話し言葉の基礎ができて 盛んに質問するなど知的好奇心や関心が高まる 自我がよりはっきりしてくるとともに 友達とのかかわりが多くなるが 実際に

(Microsoft Word - \207U\202P.doc)

○ ○ 科 学 習 指 導 案

3 年図画工作科実践事例 1. 単元すきな場面を - お話の絵 - ( 日本文教出版 3 4 年上 そのときの気持ちを大切に 関連 ) 2. 指導時期 5 月 3. 目標 読んだり聞いたりしたお話の 好きな場面を想像して絵に表すことを楽しむことができる イメージをふくらませて 想像したことを工夫して

Microsoft Word - 【提言2】④新聞70(最終).doc

国語 A では, 領域別, 観点別, 問題形式別に見て, どの区分においても全国平均を上回り, 高い正答率でした しかし, 設問別でみると全国および新潟県平均正答率を下回った設問が, 15 問中 1 問, 新潟県の平均正答率を下回った設問は,15 問中 1 問ありました 設問の概要関屋小新潟県全国

お断りゲーム 隣の人と 2 人 1 組で, ジャンケンをし, 勝った方が隣の人にいろんな 頼みや誘い をする される方はそれを断る 2 度行う 1 度目は, いや! むり! などポイントをはずして断る 教師の合図で30 秒間繰り返す 2 度目は,1 度目に出たお願いや誘いを断り方のポイント 4. 全


< F2D82A082A282B382C22E6A7464>

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

< DCE8E99944E8AD48E7793B18C7689E A982E7382E786C73>

Transcription:

第 Ⅱ 部 浦安市の育てたい子ども像

第 Ⅱ 部浦安市の育てたい子ども像 1 浦安市の育てたい子ども像 生きる力 を身に付けた子ども 周囲の人との愛着や信頼関係を基礎とした 情緒の安定が最も重要である これは情緒 ( 精神 ) の安定が 充実した人間生活の根底にあるものだからである そのうえに立って 安心 安全かつ充実した人生を送るための < 生きる力 >を身に付けることを最大の教育 保育目標とする 目標を達成する三つの力を付ける 1) 心と体を動かして夢中になれる子 熱中力 体力体を動かす喜びを知り 健康な体をつくる 心を動かし何かに夢中になれる子ども 人として生きる喜びを実感できる [ 具体的イメージ ] * 運動 遊び 学習活動を通して 集中力と創造力を培う 2) 出会い~かかわり~ 心通わせ~ 成長する子 人間関係力人との出会いを大切に 心を通い合わせながら 人間関係を大事に成長していく [ 具体的イメージ ] * 日々の 先生 友達 地域の人々などとの会話 協働作業などを通じた交流を大切にする 3) 基礎生活力を身に付けた子 基礎生活力日常生活を送るうえで最低限必要なマナーや知識 態度を身に付ける [ 具体的イメージ ] * あいさつをはじめとする衣食住全般の良い生活習慣 他人への思いやり きちんと人の話を聴き 自分の想いを伝えられる感性を身に付ける 6

2 3 つの力と具体的な姿 心と体を動かして夢中になれる子 熱中力 思いきり体を動かして遊ぶ 戸外でのびのびと遊ぶ 諦めずに頑張る 何でもやってみようとする 物事に感動する 気付き 何故と感じる心をもつ 様々なことに興味や関心を示し 集中して取り組む 四季の移り変わりや自然の変化に気付き 触れ合う 出会い ~ かかわり ~ 心通わせ ~ 成長する子 人間関係力 あいさつをする 自分の気持ちを言葉で表し 伝える 相手の気持ちを感じる 自分を好きになったり人を大切にしたりする 友達のよさに気付き 励ましたり認めたりする 友達と一緒に遊ぶ楽しさを感じる 身近な人に親しみの気持ちをもつ ありがとう ごめんなさい 等が素直に言える 場に応じて自分の気持ちを抑える 基礎生活力を身に付けた子 基礎生活力 よいことや悪いことがあることに気付き 考えながら行動する よく遊び よく食べ よく眠る 人の話を聞く 困ったことがあった時に 自分で伝える 自分のことは自分でしようとする 手洗いうがいなど 健康な生活に必要な習慣を身に付ける 危険を察知し 自ら気を付けて生活する 物を大切にする子ども 7

3 生きる力 を育む過程 生きる力 熱中力 人間関係力 基礎生活力 育てたい力 動く 全身運動手指の運動生活習慣 出会う伝える感じるわかる 自己の発見対人関係 ことば表現もの環境 さまざまな体験 周囲の人との愛着 信頼関係 8

4 発達の特徴と育ちの連続性 保育内容の中から その時期の特徴的な姿を取り上げたものです 全身運動手指の運動生活習慣 首のすわり 寝返り おすわり はいはい つかまり立ち 伝い歩き 手 指に触れたものを握る 指先で物をつまむ 食事 睡眠 遊びのリズムが安定してくる ぐずったり泣いたりして 眠り 空腹 排泄など 生理的欲求を伝える 自己の発見対人関係 親しみをもっている人を目で追う あやすと笑い 語りかけに喃語やしぐさで応答する 特定の大人との愛着関係が育まれ 人見知りをする ことば ウーウー ウックンウックン など 口を動かし声を出すことを楽しむ マンマンマン ダダダダ などのようにまとまりのある音声を発する マンマ ワンワン など 音声と対象が結び付く 快 不快を笑ったり泣いたりすることで表現する 身振り手振りで感情表現をする 表現 もの環境 音のするものに興味を示す 人や物など 動くものを目で追う 身の回りのものに手を伸ばし 触れたりなめたりする 保育 教育課程との リンク ( 関連 ) 0 歳児の保育内容 Ⅰ 誕生の頃 (~56 日 ) Ⅳ おすわりの頃 (6 ケ月 ~) Ⅱ ねんねの頃 (~3 ケ月 ) Ⅴ はいはいの頃 (9 か月 ~) Ⅲ 首がすわる頃 (3 か月 ~) 0 歳児 *0,1 歳児は 月齢で期分けをしています 9

歩行し始める 手で投げる 足で蹴るなどの動きが可能になる 立ったり座ったり自由に体勢を変えることができる 指先が自由に動かせるようになり つまむ たたく 引っ張る ちぎるができるようになる 身の回りのことを自分でしてみたいという気持ちが出てくる 小走り 跳ぶ 登り降り 押す 引くなど 体のバランスを保ちながら動く 地面に両手をつき片足を上げたり股覗きをしたりする 指先に力が入り 押さえたり 引っ張ったり ねじったりする スプーン フォークを使って食事をする ボタンをかけるなど 技術を要することに挑戦する 大人に手助けされながら 着脱 排泄を自分でしようとする 自己主張が始まる 身近な人に興味や関心をもち 関わろうとする 身近な人と同じことをして喜ぶ 自分の思いを指さし 身振りなどで伝えようとする 自己主張が強くなる 一方的な指示に やだ と言い じぶんでじぶんで と言う 自分と相手との関係の強弱が分かる 男の子と女の子の違いに興味を示し 相手の性別も分かり始める 自分の思いを受け止めてもらうことを喜ぶ 単語や ワンワンねんね などの二語文を話す これなぁに と繰り返し聞く いや もっと どうして なんで など 自分の気持ちを表現する したいこと してほしいことを身近な相手に簡単な言葉で伝える クレヨンなどで なぐり描きをする 歌や曲を聴いて 気に入った場面を声や体の動きで表現する クレヨンでぐるぐる描きをしたり 同じ形のものを次々と描いたりして 意味をつけ始める ~ のつもり と意図をもって動いたり 描いたものを ~ みたい と見立てたりし始める ボールを転がしたり 投げたり 拾ったりすることを楽しむ 積木を並べたり 積んだり 崩したりする 水 砂 落ち葉 布など 身近なものに触れ 感触を楽しむ 積木を動かして バス と言うなど 物や行為そのものからイメージを広げる 身近にある物を見たてて走らせるなど 見立て つもり遊びをする 形 大小 色などに関心をもつ 0~1 歳児の保育内容 Ⅰ 1 歳 ~1 歳 6ヶ月未満 Ⅱ 1 歳 6ヶ月 ~2 歳未満 1 歳児 1 歳児の保育内容 Ⅲ 2 歳 ~2 歳 6 か月未満 Ⅳ 2 歳 6か月 ~3 歳未満 2 歳児の保育内容 Ⅰ 4 月 ~6 月上旬 Ⅱ 6 月上旬 ~9 月上旬 Ⅲ 9 月上旬 ~12 月 Ⅳ 1 月 ~3 月 10

自分の体の動きをコントロールする鉄棒にぶらさがったり ジャングルジムを登ったりするようになる両手に持ったボールを頭上から投げる 簡単な折り紙を折る 食事 排泄 衣服の着脱など 自分からしようとし できることで自信につながる ケンケン スキップをする 両手を別々に用いて一つのことをするはさみを使い 紙に描かれた線に沿って切る茶碗に手を添え 箸を使って食事をする 衣服の着脱やさまざまな身の回りのことを順序だててやろうとする 自分の思い通りにしたがる 友達に興味や関心を示す 自分の好きな遊びの場にいる友達と関わって遊ぶ 簡単なルールのある遊びを身近な大人と楽しむ できたことを褒められて喜ぶ 身近な人の気持ちを察し 少しずつ自分の気持ちをコントロールできるようになる 一緒に遊びたい友達ができ 自分から関わっていく 貸し借り 順番 交代 が見られるようになる 人の求めていること 好きなことが分かって 一緒にしようとする おはよう ありがとう など 人と関わるあいさつの言葉を自分から使うようになる なぜ どうして といった質問を盛んにするようになる 思いのままに感じたことを言う ぼく わたし を代名詞として使える だって を使い はっきりと自分の理由をもった主張になる ふざけて乱暴な言葉やきたない言葉を使うことが楽しくなる 少しずつ形のある絵を描く 顔 から手足が出て 頭足人 の絵を描き始める 自分なりに感じたことや思ったことを表現して遊ぶ 天地 ( 太陽や地面 ) のある絵を描くようになる 自分なりのイメージをもち 遊びの場を作ったり見たてたりして遊ぶ 身近な素材や用具を使って 自由に描いたり作ったりすることを楽しむ 身近な物の大小 色 形 多い 少ないなどの違いに気付く 身近な素材を使って 遊びに必要な物を作る 生活の中で必要に応じて数を数えたり 量の大小を比べたりする 身近な自然環境に興味を示し 関わろうとする ( 水 砂 土 草花 虫 樹木 ) 3 歳児の保育内容 Ⅰ 4 月 ~6 月上旬 Ⅱ 6 月上旬 ~9 月中旬 Ⅲ 9 月中旬 ~10 月中旬 Ⅳ 10 月中旬 ~12 月 Ⅴ 1 月 ~3 月 4 歳児の保育内容 Ⅰ 4 月 ~6 月上旬 Ⅱ 6 月上旬 ~9 月中旬 Ⅲ 9 月中旬 ~10 月中旬 Ⅳ 10 月中旬 ~12 月 Ⅴ 1 月 ~3 月 11

上手投げでボールを投げる 小さな物をつまむ 紐を結ぶ 雑巾を絞るといった動作ができるようになる 安全に気を付けて遊具や用具を使う 一日の予定を理解することができる ルールのあるゲームの中で 素早く動いたり止まったりすることができる いろいろな運動が巧みになる跳び箱の開脚跳びボールをつきながら走る 蹴る キャッチする 約束を守ろうとしたり 相手の気持ちを察したりすることができ始める 役割分担や協力してやり遂げる喜びを感じる 互いの思いを言い合える友達関係がもてるようになる 周囲の状況に目を向け 自分の行動を考えられるようになる 自己肯定感をもつ 文字を読んだり書いたり 数を数えたりすることに興味をもつ 体験したり感じたりしたことを言葉で表現することを楽しむ 相手に分かるように話す 見通しをもって段取りを立てる力が付いてくる 社会の規範意識が身に付き 行動する公共のマナー 交通ルール 自己を客観視し 多面的な見方ができる 互いに教え合い 助け合う力が付いてくる 子ども同士でルールに基づく役割交代 勝ち負けのチーム遊びを楽しむことができる 自分の主張を一歩譲って 仲間と協調したり意見を調整したりする 目の前にいない人にも気持ちを伝えようと 書きことば を身に付け 使い始める 自作のストーリーを作って演じる 経験したことや考えたことを話し 伝え合うことができる 全身画を描くようになる イメージをもちながら 作ったり描いたりすることができる 曲の雰囲気を感じながら歌ったり 友達と気持ちを合わせて歌ったりする 自分のイメージしたように描いたり 細かな制作をしたりする 完成をイメージしながら作り上げる 歌詞の意味を理解しながら 声をそろえて歌う いろいろな材料を使って 自分なりに工夫して表現する 左右対称 上下対象 配色を意識して作る 生活の中で 数量 図形 文字 時間に関心をもつ 身近な動植物に興味や関心をもつ 自分のイメージしたことを いろいろな素材や用具を選んで描いたり作ったりする 文字や数を使った遊びを繰り返し楽しみ 自分達の遊びや生活に取り入れていく 身近な動植物の世話をする中で その成長や生態に興味や関心をもつ 5 歳児の保育内容 Ⅰ 4 月 ~6 月上旬 Ⅱ 6 月上旬 ~9 月中旬 Ⅲ 9 月中旬 ~10 月下旬 Ⅳ 10 月下旬 ~12 月 Ⅴ 1 月 ~3 月 * 保育園 幼稚園 認定こども園と小学校の連携 保育園や幼稚園 認定こども園での遊びを通した学びが 小学校の学習につながることを図式化して紹介しています 12