外為ウィークリービュー 12月7日号

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外為ウィークリービュー 11月29日号

外為ウィークリービュー 1月25日号

外為ウィークリービュー 11月24日号

Microsoft Word - 海外・予_ 指標予定.doc

外為ウィークリービュー 11月29日号

U

経済指標カレンダー 5 月 7, 月 13,2017 AUD 1.50% NZD 1.75% EUR 0.00% CAD 0.50% GBP 0.25% USD 0.75% CHF -0.75% JPY -0.10

NZD NZDANZActivityOutlook 01:00 21: NZD ニュージーランド NBNZビジネス信頼感指数 01:00 21: AUD オーストラリア HIA 新規住宅販売件数 (MoM) 01:00 21:00 0.6% AUD オーストラリア民間事業

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経済指標カレンダー 8 月 5, 月 10,2018 AUD 1.50% NZD 1.75% EUR 0.00% CAD 1.50% GBP 0.75% USD 2.00% CHF -0.75% JPY -0.10

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○ユーロ

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平成 21 年 9 月 5 日 角山智 投資環境レポート (2009 年 9 月 ) 1. 主な株価指数 8 月は 中国株が大幅に値下がりしました 反面 出遅れていた英国株が好調です 市場 日本株 日本新興市場 J-REIT 米国株 英国株 中国株 ( 指数 ) (TOPIX) (JASDAQ) (

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TFX_フィスコ通貨ウォッチャー

FOMC 2018年のドットはわずかに上方修正

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GFT FX/CFDモーニング・コメント*9日の市場展望*

2013 年 8 月 19 日号

低インフレ 乏しい利上げ観測労働市場に目を向けると 8 月の失業率は約 年ぶりの低水準となる5.3% に低下した 雇用者数も伸びており 一部では技術者不足の声も聞かれる RBAは今後数年 失業率は自然失業率とされる5.% を目指して低下が続くとの見方を示している ただ 賃金の上昇率は ~ 月期が前年

第 1 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +1.54% 収益率 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1.02% 実現収益率 ( )) 運用収益額 +3,222 億円 総合収益額 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1,862 億円 実現収益額 ( )) 運用資産残高 ( 第 1 四半期末 )

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(2) 資産構成割合の推移 ( 給付確保事業 ) 1 資産配分実績の基本ポートフォリオからの乖離の推移 2 実践ポートフォリオと資産配分実績の推移 3. 運用受託機関 平成 29 年 3 月末現在 2

目  次

経済指標カレンダー 1 月 13, 月 19,2019 AUD 1.50% NZD 1.75% EUR 0.00% CAD 1.75% GBP 0.75% USD % CHF -0.75% JPY

Ⅰ.ファンダメンタルズ

2012 年 10 月 15 日号

南十字星(オセアニアレポート)(No

ファンダの鬼・柳澤 浩と小杉 篤諭の「ファンダメンタルズの学び方、活かし方セミナー!」

目  次

外為マンスリービュー 5月号 【ドル/円・ユーロ/円】

マネーマーケットマンスリー 2018年3月

< 豪州債券市場の市況および今後の見通し > 2016 年の豪州債券市場では 金利が低下しました 年初から 2 月にかけては 中国株をはじめ世界の株式市場が下落するなど市場のリスク回避姿勢が強まる中 金利低下が進みました 1 月末に日銀のマイナス金利導入発表を受け 欧州など他国でもさらなる金融緩和期

株式市場 米国株 新政権の政策期待による上昇も一服 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました ISM( 全米供給管理協会 ) 指数など月初に発表された経済統計がおおむね良好であったことを受け 月前半の株式市場は堅調に推移しました 月半ば以降は 高値警戒感な

サマリー 1 市場の関心は米大統領選の行方に集まっています 世論調査においてドナルド トランプ氏の優勢が報じられると 市場の更なる丌確実性が懸念され リスク資産からの資金流出が記録されました 10 月の MSCI 世界株価指数はマイナス 2.01% MSCI 新興国株価指数は 0.18% と新興国が

外為マンスリービューⅠ北米編 5月号

1. 30 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは上昇しました 7 月末の日銀金融政策決定会合のなかで 長期金利の変動幅を経済 物価情勢などに応じて上下にある程度変動するものとしたことが 金利の上昇要因となりました 一方で 当分の間 極めて低い長

外為マンスリービュー11月1日号

GFT FX/CFDモーニング・コメント*9日の市場展望*

IMM 通貨先物のポジション動向 (2014 年 11 月 11 日時点 ) 米ドル買いポジションは 3 週間ぶりに縮小 2014 年 11 月 17 日 米商品先物取引委員会 (CFTC) が発表した IMM 通貨先物 1 によると 投機筋 (Non Commercial 非商業部門 ) による主

参考資料いちよし証券投資情報部 2019 年 10 月 7 日 極端な悲観相場の修正へ 業績の下方修正リスクも織り込み 日米経済指標に注目 最終ページに お客様にご確認いただきたい重要な注意事項を記載しております 必ずご確認ください

2017年上半期の為替相場展望

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外為マンスリービュー 1月号 【ドル/円・ユーロ/円】

海外 経済指標予測とイベント予定(2018年12月8日~12月16日)|桂畑誠治|第一生命経済研究所

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米国株 投資家心理が落ち着けば 上昇基調に回帰と想定 株式市場 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 長期金利の上昇を契機に急落米国株式市場は下落しました 月初に発表された1 月の雇用統計において 時間当たり賃金が市場予想を上回る伸び率となったことを受けて 長期金利が約 4 年ぶ

ドル上昇トレンド 赤色スパンの向きは 上昇方向であり ドル長期上昇トレンドを示しています そして 買いシグナ ルが点灯していますが すでに 逆行パターン から 順行パターン に変化しています 遅行スパンは ゾーンやローソク足の上方を推移しており 長期的にも短期的にも ドル買い優勢 を示しています 尚

株式市場 米国株 トランプ氏の政策への期待感後退で調整も MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました 11 月 8 日 ( 現地 ) に行われた大統領選挙でトランプ氏が当選し 減税やインフラ投資の拡大などの同氏の政策に注目が集まりました 債券市場では金利が上

1. 30 第 1 運用環境 各市場の動き ( 4 月 ~ 6 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは狭いレンジでの取引が続きました 海外金利の上昇により 国内金利が若干上昇する場面もありましたが 日銀による緩和的な金融政策の継続により 上昇幅は限定的となりました : 東証株価指数 (TOPIX)

株式市場 米国株 国内の政策動向や海外の政治動向などに注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場はほぼ変わらずとなりました 月初には 2 月末のトランプ大統領の議会演説を好感して 株価は大幅上昇となりました しかし その後は 新政権の経済政策に対する期待が徐々に後退

株式市場 米国株 上値が重く神経質な展開 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は下落しました FOMC( 米国連邦公開市場委員会 ) における利上げの有無 大統領選挙の動向 ドイツの大手銀行の資本不足懸念などに一喜一憂する展開となりました 月半ばにかけて 利上げ観測や原油

[ 参考 ] 先月からの主要変更点 基調判断 3 月月例 4 月月例 景気は 急速な悪化が続いており 厳しい状況にある 輸出 生産は 極めて大幅に減少している 企業収益は 極めて大幅に減少している 設備投資は 減少している 雇用情勢は 急速に悪化しつつある 個人消費は 緩やかに減少している 景気は

第 2 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +0.09% 実現収益率 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用収益額 億円 実現収益額 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用資産残高 ( 第 2 四半期末 ) 357 億円 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に

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日本経済の現状と見通し ( インフレーションを中心に ) 2017 年 2 月 17 日 関根敏隆日本銀行調査統計局

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【16】ゼロからわかる「世界経済の動き」_1704.indd

外為マンスリービュー11月1日号

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投資環境レポートVol.201(2015.2)

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米国の利上げ見送りと日本の長期化した金融緩和

国内短期金利

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GFT FX/CFDモーニング・コメント*9日の市場展望*

Ⅰ.ファンダメンタルズ

株式市場 米国株 高値警戒感の高まりなどから上昇一服も MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました トランプ政権で閣僚などの人事において一部で混乱が見られましたが トランプ大統領の発言などにより減税 金融規制緩和などへの期待が高まったことや 発表された米国企

MONEX 個人投資家サーベイ 2016年2月調査

オーバルネクスト ETF 情報 2010 年 2 月 15 日号 ( 株 ) オーバルネクスト 東京都中央区日本橋兜町 13-2 TEL 03(5641)5777

平成 28 年度第 3 四半期退職等年金給付組合積立金運用状況 警察共済組合

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( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 2, 15, 1. 金 16, 額 12, 12, 9, 営業利益率 経常利益率 当期純利益率 , 6, 4. 4, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 1 社 ( 単位 : 億円 ) 215 年度 216 年度前年度差前年度

株式市場 米国株 国内外の政治動向に注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 好調な企業決算発表を受けて上昇米国株式市場は上昇しました 月前半までは2017 年 1-3 月期の決算発表内容が総じて好調であったことが株価を支えました 月半ばには コミー前 FBI( 連邦捜査局 )

Economic Indicators_  定例経済指標レポート

円 N 先週のメキシコペソ相場今週の見通し 12 月 17 日 - 12 月 21 日取引レンジ 5.53 円 円想定レンジ 5.50 円 円 対円レートは強含み 大幅な歳出拡大計画の発表が期待されており 歳出拡大による景気浮揚への期待が高まったことから 投機的なペソ売り

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市場サマリー 日経平均株価 円 21,000 円相場 円 / ドル , 週移動平均線 週移動平均線 19,000 18, , 週移動平均線 16, 週移動平均線 , ,

投資環境レポートVol.242(2018.7)

Currency201207

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1999 年 5月 6 日( 木 )

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Invesco Premia Plus Fund

外為マンスリービュー1月号【ポンド/円・豪ドル/円】

Ⅰ.ファンダメンタルズ

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FXウィークリー・レポート

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月例経済報告

Transcription:

2009/12/07 ドバイショックへの懸念後退で高金利通貨急上昇 通貨ペア基調ページ数 豪ドル / 円 NZ ドル / 円 ランド / 円 豪州 2 月追加利上げ観測強まる 予想レンジ : 80.80 ~ 83.80 円 10 日の NZ 中銀政策金利発表に注目 予想レンジ : 63.00 ~ 65.80 円 12 円台を回復 予想レンジ : 11.65 ~ 12.30 円 2-3 4-5 6-7 経済指標カレンダー 一週間の予定を一覧で表示 8-9 通貨ペアをクリックすると そのページにジャンプします 本レポートは 投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり 投資勧誘を目的として提供するものではありません 投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします また 本レポートに記載された意見や予測等は 今後予告なしに変更されることがございます なお 本レポートにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても 株式会社外為どっとコム総合研究所ならびに株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承願います Copyright 2009 Gaitame.com Research Institute Ltd. All Rights Reserved. www.gaitamesk.com 1

AUD/ JPY 豪ドル / 円 11/30~12/4 の主な推移 3 2 1 20:00 78.49 12/1 Tuesday 日銀が臨時の金融政策決定会合を開くと発表すると 追加金融緩和や円高対策への期待から円が各通貨に対して下落 (1) 午後に日銀が発表した追加金融緩和策が市場の期待よりも小規模だったことで 発表直後は米ドル / 円が下落し 豪ドル / 円も値を下げた ただ ドバイ ショックについての欧米金融機関への影響は限定的との見方から 1 日の欧米市場が上昇し 外国為替市場でもリスクを積極的に取る動きが強まり 豪ドル / 円は上昇した なお 豪州中銀は 1 日に 政策金利を 3.5% から 3.75% に引き上げることを発表した 12/2 Wednesday 鳩山首相が 円高は放置できない と述べたことが円売り材料視され 豪ドル / 円が上昇した (2) 12/4 Friday 11 月の米国雇用統計が市場予想よりも大幅に強い内容だったことで 米国の利上げ時期が早まるとの見方が強まり 米ドル / 円が急上昇 米ドル / 円主導で円売りが活発化し 豪ドル / 円も半月ぶり高値 82.94 円を記録した (3) 上昇要因 ( 豪ドル高 円安 ) 下落要因 ( 豪ドル安 円高 ) 日本と豪州の金利差 世界経済の回復期待の強まり 懸念の後退 リスクを取ることへの積極性が増す 主要国 ( 特に米中 ) 株価の上昇 豪州の金利先高観 原油 金などの資源価格の上昇 ( 豪州は資源国 ) 世界経済の回復期待の後退 先行き懸念 リスクを取ることに消極的になる 主要国 ( 特に米中 ) 株価の下落 豪州中銀による利上げ休止観測 原油 金などの資源価格の下落 2

AUD/ JPY 今週の見通し 今週の豪ドル / 円は底堅く推移しそうだ ドバイショックへの懸念が後退したことで豪ドルに対するセンチメントが著しく回復したことに加え ドル / 円相場の円高リスクが後退したことで 豪ドル / 円は再び上値をうかがう格好となっている 1 日の豪州中銀の声明では 今後の金利引き上げの差し迫った必要性が示されなかったことで 次回 2 月の政策金利発表では利上げが見送られるのではないかとの見方があったが 翌日に大手通信社が 16 社の金融機関のエコノミストを対象に実施した調査によると 16 社全員が 2 月に利上げを行うと予想しており 豪州中銀の利上げ継続観測は豪ドルの非常に強い下支え材料となる 市場では豪州中銀は 3 月も利上げを行い 2011 年にかけて中立水準とされる 5.25-5.5% まで引き上げるとの見方が出ており 豪ドルのファンダメンタルズは主要通貨の中で最も強い 豪州の材料では 8 日の経常収支 10 日の雇用統計に注目したい 豪ドル / 円を押し下げる可能性のある材料としては 米ドル / 円が下落する場合に注意したい ( 予想レンジ : 80.80~83.80 円 ) テクニカル分析 AUD/JPY 12/4 週足引値 :82.77 円 ( 日足 移動平均 ボリンジャーバンドから見る相場展開 ) 先々週に豪ドル / 円は下落し 76.52 円の安値を 11/27 に見たが そこからの戻り上昇となっている 現状 20 日線 (81.86 円 12/4) や 60 日線 (81.24 円 12/4) から乖離して上昇している ボリンジャーバンドは 12/4 現在 上限 :85.28 円 ~ 下限 :78.44 円であり 上限は上昇し 下限は下落に向かう中 バンド幅は拡大している 先々週の大きな下落から 先週は大きく切り返して上昇し 20 日線 60 日線を突き抜けて上昇し 82 円台後半での週末引値となった 上昇に勢いがあり この上昇の速さに戸惑いを覚えるが 11 月中に豪ドル / 円を買っていたポジションにおける一番の高値が 84 円台前半であることから 82 円台後半からの上値は重たくなるかもしれない 最後にもうひと吹きくらいの上昇があるかないかと思われるが あとは当面 78~83 円のレンジでもみ合いになるかと思われる 上値ポイントは 84.18 円 (11/12 高値 ) であり 下値ポイントは ボリンジャーバンドの下限のある 78 円台半ば近辺である 3

NZD/ JPY NZ ドル / 円 11/30~12/4 の主な推移 3 04:00 64.85 2 1 12/1 Tuesday 日銀が臨時の金融政策決定会合を開くと発表すると 追加金融緩和や円高対策への期待から円が各通貨に対して下落 (1) 午後に日銀が発表した追加金融緩和策が市場の期待よりも小規模だったことで 発表直後は米ドル / 円が下落し 豪ドル / 円も値を下げた ただ ドバイ ショックについての欧米金融機関への影響は限定的との見方から 1 日の欧米市場が上昇し 外国為替市場でもリスクを積極的に取る動きが強まり NZ ドル / 円は上昇した 12/2 Wednesday 鳩山首相が 円高は放置できない と述べたことが円売り材料視され NZ ドル / 円が上昇した (2) 12/4 Friday 11 月の米国雇用統計が市場予想よりも大幅に強い内容だったことで 米国の利上げ時期が早まるとの見方が強まり 米ドル / 円が急上昇 米ドル / 円主導で円売りが活発化し 豪ドル / 円も半月ぶり高値 64.85 円を記録した (3) 上昇要因 (NZ ドル高 円安 ) 下落要因 (NZ ドル安 円高 ) 日本と NZ の金利差 世界経済の回復期待の強まり 懸念の緩和 リスクを取ることへの積極性が増す 主要国 ( 特に米中 ) 株価の上昇 クロス円 ( ユーロ / 円 豪ドル / 円など ) の上昇 NZ の金利先高観 世界経済の回復期待の後退 先行き懸念 リスクを取ることに消極的になる 日米 ( 主要国 ) 株価の下落 クロス円 ( ユーロ / 円 豪ドル / 円など ) の下落 NZ 経済の減速 NZ 要人による NZ ドル高けん制発言 NZ の金利先高観の後退 4

NZD/ JPY 今週の見通し 今週の NZ ドル / 円はやや底堅く推移しそうだ ドバイショックへの懸念が後退したことで リスクを取ることに積極的な動きが再び強まったことに加え ドル / 円相場が急上昇し 円高リスクが一時に比べてかなり後退しており NZ ドル / 円の下落リスクが低減している NZ ドル / 円が更に上昇するためには リスクを取ることに積極的な動きが持続し 主要国株価や米ドル / 円が上昇する必要があるが 週前半は材料が尐なく NZ ドル / 円の強い上昇はやや難しそうだ なお 10 日の NZ 中銀政策金利発表では 政策金利が 2.5% に据え置かれることが確実視されている 市場では N Z 中銀が来年 4 月頃に政策金利を引き上げるとの観測が出ているが 10 日に発表される声明文では 政策金利を 2010 年末まで 2.5% に据え置く意向を改めて示すとみられる ただ 仮に金利引き上げの可能性を示唆すれば NZ ドルが上昇しそうだ ( 予想レンジ :63.00~65.80 円 ) テクニカル分析 NZD/JPY 12/4 週足引値 :64.74 円 ( 日足 移動平均 ボリンジャーバンドから見る相場展開 ) 先々週に NZD / 円は大きく下落する動きに 11/27 には 59.84 円の安値を見た その瞬間は 200 日線を割り込むような強い動きとなったが その後は戻して上昇している 20 日線 (64.75 円 12/4) と取引値はほぼ同じ水準となっている また 取引値は 60 日線 (65.48 円 12/4) を下回っている ボリンジャーバンドは 12/4 現在 上限 :68.45 円 ~ 下限 :61.04 円であり 上限は横這いで 下限は下落する中 バンド幅は拡大している 先々週の大きな下落から 先週は大きく切り返して上昇した しかし 戻りはしたが まだ中途半端な水準であり 65 円よりも上は次第に重たくなると見られる 上値ポイントは 11/19 以降において戻りの鈍い 65 円近辺であり 下値ポイントは ボリンジャーバンドの下限のある 61.00 円近辺の水準である 5

ZAR/ JPY ランド / 円 11/30~12/4 の主な推移 3 2 1 12/1 Tuesday 12/2 Wednesday 12/4 Friday 日銀が臨時の金融政策決定会合を開くと発表すると 追加金融緩和や円高対策への期待から円が各通貨に対して下落 (1) 午後に日銀が発表した追加金融緩和策が市場の期待よりも小規模だったことで 発表直後は米ドル / 円が下落し ランド / 円も値を下げた ただ ドバイ ショックについての欧米金融機関への影響は限定的との見方から 1 日の欧米市場が上昇し 外国為替市場でもリスクを積極的に取る動きが強まり ランド / 円は上昇した 鳩山首相が 円高は放置できない と述べたことが円売り材料視され ランド / 円が上昇した (2) 11 月の米国雇用統計が市場予想よりも大幅に強い内容だったことで 米国の利上げ時期が早まるとの見方が強まり 米ドル / 円が急上昇 米ドル / 円主導で円売りが活発化し ランド / 円もほぼ 3 週間ぶり高値 12.17 円を記録した (3) 上昇要因 ( ランド高 円安 ) 下落要因 ( ランド安 円高 ) 日本と南アの金利差 世界経済の回復期待の強まり 懸念の緩和 リスクを取ることへの積極性が増す 主要国 ( 特に米中 ) 株価の上昇 クロス円 ( ユーロ / 円など ) の上昇 新興国への投資の機運の強まり 資源価格の上昇 ( 南アは資源国 ) 世界経済の回復期待の後退 先行き懸念 リスクを取ることに消極的になる 主要国 ( 特に米中 ) 株価の下落 クロス円 ( ユーロ / 円など ) の下落 南ア中銀総裁のランド高けん制発言 南ア経済の減速 資源価格の下落 6

ZAR/ JPY 今週の見通し ドバイショックへの懸念が後退し リスクを取ることに積極的な動きが強まっていることや ドル / 円相場の下落リスクが一時に比べて後退していることを背景に 今週のランド / 円はやや底堅く推移しそうだ 引き続き ドル / 円相場や主要国の株価の推移がカギとなるが 週前半は材料が尐なく ランド / 円が上げ渋る可能性がありそうだ 南アフリカの材料では 10 日に第 3 四半期の経常収支の発表が予定されている 南アフリカは外国からの投資に依存している経常赤字国で 昨年第 1 四半期には経常赤字の対 GDP 比が 8.8% にまで膨れ上がり ランドの潜在的な下落要因として強く警戒されたが 今年第 2 四半期には対 GDP 比率で -3.2% にまで低下し 経常赤字への懸念が大きく後退している 第 3 四半期の経常赤字の対 GDP 比率は 3.1% と予想されており ランド相場への影響は限定的なものとなりそうだ ( 予想レンジ :11.65~12.30 円 ) テクニカル分析 ZAR/JPY 12/4 週足引値 :12.12 円 ( 日足 移動平均 ボリンジャーバンドから見る相場展開 ) 南アランド / 円はザラ場での取引値を除くと概ねは 7/1 の高値 12.55 円と 7/13 の安値 10.96 円の間でのもみ合い推移となっている 先々週は下落方向で推移し 11/27 には 11.17 円の安値を見たが そこから先週は大きく切り返して上昇し 12/4 には 12.17 円の高値を見た ここからもう一段の大きな上昇は見込みにくいが 11.60 ~12.20 円といった大きなレンジ相場の可能性もあり 様子を見て丁寧に行きたい 取引値は 20 日線 (11.89 円 12/4) と 60 日線 (11.99 円 12/4) を上回っての推移となっている ボリンジャーバンドは 12/4 現在 上限 :12.26 円 ~ 下限 :11.53 円であり 上限は上昇 下限は横這いの中 バンド幅はやや拡大で推移している 大きめのレンジの中で上下もみ合う展開になると思われる 上値ポイントは 11 月の高値水準である 12.20 円近辺 下値ポイントは 111.50 円近辺 (11/26 引値 ) である 7

経済指標カレンダー (12/7~9) 日付時刻注目度経済指標 イベント等前回予想 12/7 17:15 ( スイス ) 11 月実質小売売上高 [ 前年比 ] -1.6% ( 月 ) 20:00 ( 独 ) 10 月製造業受注 [ 前月比 ] +0.9% +1.0% 22:30 ( 加 ) 10 月住宅建設許可 [ 前月比 ] +1.6% 29:00 ( 米 ) 10 月消費者信用残高 -148 億 USD -97 億 USD 12/8 8:50 ( 日 ) 10 月経常収支 +1 兆 5679 億円 +1 兆 4832 億円 ( 火 ) 8:50 ( 日 ) 10 月貿易収支 +5992 億円 8:50 ( 日 ) 11 月マネーストックM2+CD [ 前年比 ] +3.3% +3.4% 9:30 ( 豪 ) 第 3 四半期経常収支 -133.47 億 AUD 14:00 ( 日 ) 10 月景気動向指数 速報 [ 先行 CI 指数 ] 86.4 89.3 14:00 ( 日 ) 10 月景気動向指数 速報 [ 一致 CI 指数 ] 92.7 94.3 14:30 ( 日 ) 11 月景気ウォッチャー調査 [ 現状判断 DI] 40.9 14:30 ( 日 ) 11 月景気ウォッチャー調査 [ 先行き判断 DI] 42.8 16:45 ( 仏 ) 10 月財政収支 -1258 億 EUR 18:30 ( 英 ) 10 月鉱工業生産 [ 前月比 ] +1.6% +0.4% 18:30 ( 英 ) 10 月製造業生産高 [ 前月比 ] +1.7% +0.3% 20:00 ( 独 ) 10 月鉱工業生産 [ 前月比 ] +2.7% +1.0% 22:15 ( 加 ) 11 月住宅着工件数 +15.73 万件 +15.60 万件 23:00 ( 加 ) 加中銀政策金利発表 27:00 ( 米 ) 3 年債入札 (400 億ドル ) 12/9 8:50 ( 日 ) 第 3 四半期 GDP 二次速報 [ 前期比 ] +1.2% +0.7% ( 水 ) 8:50 ( 日 ) 第 3 四半期 GDP 二次速報 [ 前期比年率 ] +4.8% +3.0% 9:30 ( 豪 ) 10 月貿易収支 -18.49 億 AUD 15:45 ( スイス ) 11 月失業率 4.0% 4.2% 16:00 ( 独 ) 10 月貿易収支 +106 億 EUR +112 億 EUR 16:00 ( 独 ) 10 月経常収支 +94 億 EUR 16:00 ( 独 ) 11 月消費者物価指数 確報 [ 前月比 ] -0.2% -0.2% 16:00 ( 独 ) 11 月消費者物価指数 確報 [ 前年比 ] +0.3% +0.3% 16:45 ( 仏 ) 10 月貿易収支 -18 億 EUR -23 億 EUR 18:30 ( 英 ) 10 月商品貿易収支 -71.94 億 GBP -68.00 億 GBP 18:30 ( 南ア ) 10 月実質小売売上高 [ 前年比 ] -5.1% -5.8% 24:00 ( 米 ) 10 月卸売在庫 [ 前月比 ] -0.9% -0.5% 27:00 ( 米 ) 10 年債リオープニング入札 (210 億ドル ) 8

経済指標カレンダー (12/10~11) 日付時刻注目度経済指標 イベント等前回予想 12/10 5:00 (NZ) RBNZオフィシャル キャッシュレート ( 木 ) 8:50 ( 日 ) 10 月機械受注 [ 前月比 ] +10.5% -5.7% 8:50 ( 日 ) 10 月機械受注 [ 前年比 ] -22.0% -21.5% 8:50 ( 日 ) 11 月企業物価指数 [ 前月比 ] -0.7% -0.1% 8:50 ( 日 ) 11 月企業物価指数 [ 前年比 ] -6.7% -5.0% 8:50 ( 日 ) 12/5までの対外及び対内証券売買契約等の状況 9:30 ( 豪 ) 11 月新規雇用者数 +2.45 万人 9:30 ( 豪 ) 11 月失業率 5.8% 16:45 ( 仏 ) 第 3 四半期非農業部門雇用者 確報 [ 前期比 ±0.0% 16:50 ( 仏 ) 10 月鉱工業生産 [ 前月比 ] -1.5% +0.4% 16:50 ( 仏 ) 10 月製造業生産指数 [ 前月比 ] -1.6% +1.5% 17:30 ( スイス ) スイス中銀政策金利発表 18:00 ( ユーロ圏 ) ECB 月例報告 18:00 ( 南ア ) 第 3 四半期経常収支 -731 億 ZAR -763 億 ZAR 21:00 ( 英 ) BOE 政策金利発表 22:30 ( 加 ) 10 月国際商品貿易 -9 億 CAD -7 億 CAD 22:30 ( 米 ) 10 月貿易収支 -365 億 USD -371 億 USD 22:30 ( 米 ) 12/6までの新規失業保険申請件数 45.7 万件 47.0 万件 28:00 ( 米 ) 11 月月次財政収支 -1764 億 USD -1350 億 USD 27:00 ( 米 ) 30 年債リオープニング入札 (130 億ドル ) 12/11 14:00 ( 日 ) 11 月消費者態度指数 40.8 ( 金 ) 18:30 ( 英 ) 11 月生産者物価指数 [ コア : 前年比 ] +2.0% 22:30 ( 加 ) 10 月新築住宅価格指数 [ 前月比 ] +0.5% 22:30 ( 米 ) 11 月輸入物価指数 [ 前月比 ] +0.7% +1.2% 22:30 ( 米 ) 11 月小売売上高 [ 前月比 ] +1.4% +0.5% 22:30 ( 米 ) 11 月小売売上高 [ 前月比 : 除自動車 ] +0.2% +0.6% 23:55 ( 米 ) 12 月ミシガン大消費者信頼感指数 速報値 67.4 68.8 24:00 ( 米 ) 10 月企業在庫 [ 前月比 ] -0.4% -0.2% 発表日時は予告なく変更される場合があります 予定一覧は信頼性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが 内容の正確性を保証するものではございませんので事前にご留意くださいますようお願いいたします 本レポートは 投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり 投資勧誘を目的として提供するものではありません 投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします また 本レポートに記載された意見や予測等は 今後予告なしに変更されることがございます なお 本レポートにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても 株式会社外為どっとコム総合研究所ならびに株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承願います Copyright 2009 Gaitame.com Research Institute Ltd. All Rights Reserved. www.gaitamesk.com 9