1 効果的な健康づくり施策検討プロジェクト 参加県 (9 県 ) 山形県 福井県 山梨県 長野県 奈良県 鳥取県 島根県 高知県 熊本県 リーダー県 奈良県 政策アドバイザー 東京大学高齢者総合研究機構辻哲夫教授 プロジェクトの内容 我が国では 高齢化の進展により 住民の医療 介護需要が今後益々増加することに伴い 医療 介護従事者や家族の負担増を始め 医療費等社会全体の負担が増加すると予想されます 将来における社会全体の負担を軽減するためには 健康づくり の取組は重要な要素であり 県として 健康づくり を効果的に進めていく必要があります 本プロジェクトでは 健康づくりの 3 つの効果的な手法として 1 統計データの分析 2 ポピュレーションアプローチの実践 3IT の活用を提案していきます 研究会開催状況 第 1 回研究会 ( 平成 22 年 11 月 30 日 ) 第 2 回研究会 ( 平成 23 年 2 月 9 日 ) 第 3 回研究会 ( 平成 23 年 7 月 6 日 ) 第 4 回ふるさと知事会合 ( 中間報告 ) 1 ( 平成 23 年 8 月 3 日 )
効果的な健康づくり施策 の 3 つの手法 2 1 健康づくり施策を推進するためには 手法 1 統計データの分析 エビデンスに基づいた健康づくり施策の推進 なら健康長寿基礎調査 を実施し 健康寿命との関連分析などを行う ( 奈良県 ) 平均自立期間算出プログラム を活用 都道府県別の値を継続的に算出するシステムを H24 年度に構築 ( 島根県 ) P3 2 より多くの人々が 健康づくり を実践するためには 手法 2 ポピュレーションアプローチの実践 ポピュレーションアプローチ : 病気や不健康な人に対してのみならず 健康な方を含めた住民全体への 健康づくり施策 の普及啓発が重要であるという考え方 糖尿病予防の推進 に向け講演会 家族ワークショップの開催 民間産業や商店街との連携 ( 山形県 ) 特定健診受診率向上に向け医療機関との連携を図る ( 山梨県 ) 部局全体で関係機関 団体等に 食育強化キャンペーン への参加協力を依頼 ( 長野県 ) P4 県と後期高齢者医療広域連合が共同し 地域巡回指導 普及啓発事業 を開始 ( 奈良県 ) P5 高知県歯と口の健康づくり実態調査 を実施 この結果を踏まえ むし歯 歯周病等の予防啓発を行う ( 高知県 ) 3 若者の健康づくり意識をどのように醸成するためには 手法 3 IT で健康づくり パソコンや携帯電話を活用して 禁煙やウォーキング等健康づくりの普及啓発を行う みんなで歩こうプロジェクト において チーム部門 個人部門 イベント参加部門を設け幅広く参加者を募る ( 福井県 ) ネットを活用した 禁煙マラソン による禁煙の推進 ( 奈良県 ) P6 ケータイで健康づくりウォーキングシステム を構築 記念ウォーキング大会を開催する ( 鳥取県 ) P7
期間 ( 年 ) 期間 ( 年 ) 島根県における システムによる算出結果の表示 ( 例 ) 平均自立期間要介護者率 : 2010(2010~2010)( 要介護 2~5) 26 25 24 23 22 21 20 19 18 17 16 15 26 25 24 23 22 21 20 19 18 17 16 15 島根県 島根県 松江市 松江市 安来市 安来市 雲南市 雲南市 奥出雲町 奥出雲町 飯南町 飯南町 出雲市 出雲市 大田市 大田市 平均自立期間 (65 歳男 ) 川本町 川本町 美郷町 美郷町 平均余命 : 2008_H20(2006 年 ~2010 年 ) 邑南町 浜田市 江津市 平均自立期間 (65 歳女 ) 邑南町 浜田市 江津市 益田市 益田市 津和野町 津和野町 吉賀町 吉賀町 隠岐の島町 隠岐の島町 海士町 海士町 西ノ島町 西ノ島町 知夫村 知夫村 要介護期間 自立期間 ( 島前 ) 要介護期間 自立期間 ( 島前 ) システムメニュー画面 65 歳平均自立期間 人口 要介護者率 : 2010(2010~2010)( 要介護 2~5) 平均余命 : 2008_H20(2006 年 ~2010 年 ) 男 平均余命 自立期間 要介護期間自立期間割合 島根県 18.83 17.11 1.72 90.86 松江圏域 18.81 17.20 1.61 91.45 雲南圏域 19.16 17.50 1.66 91.33 出雲圏域 19.05 17.20 1.85 90.31 大田圏域 18.78 17.12 1.66 91.15 浜田圏域 18.31 16.35 1.96 89.30 益田圏域 18.83 17.22 1.61 91.45 隠岐圏域 18.86 17.07 1.78 90.54 男 平均余命 自立期間 要介護期間自立期間割合 島根県 18.83 17.11 1.72 90.86 松江市 18.83 17.25 1.58 91.59 安来市 18.73 17.04 1.69 90.95 雲南市 19.14 17.40 1.74 90.91 奥出雲町 19.53 18.05 1.49 92.40 飯南町 18.41 16.88 1.52 91.72 出雲市 19.05 17.20 1.85 90.31 大田市 18.58 16.96 1.62 91.28 川本町 19.04 17.31 1.73 90.92 美郷町 18.27 16.53 1.74 90.48 邑南町 19.52 17.85 1.67 91.44 浜田市 18.42 16.48 1.94 89.47 江津市 18.08 16.08 2.00 88.93 益田市 18.79 17.05 1.74 90.74 津和野町 18.85 17.35 1.50 92.03 吉賀町 19.09 17.95 1.14 94.02 隠岐の島町 18.76 16.85 1.91 89.82 海士町 19.10 17.65 1.45 92.40 西ノ島町 19.13 17.23 1.90 90.07 知夫村 18.71 18.37 0.34 98.16 3 既存システムを基盤に 都道府県別健康寿命の算出と分析に関する研究 健康増進計画の評価や健康寿命延伸に向けた取り組みにつなげるため 都道府県別の健康寿命 ( 平均自立期間 平均余命等 ) を継続的に算出するシステムを構築する <23 年度 > (1) 他県から算出に必要なデータの提供を受ける (2) 島根県が開発し 平成 12 年度から運用している 健康指標算出プログラム を使用し 65 歳平均自立期間 平均余命等を算出する <24 年度 > (1) 算出結果の還元 (2 ) 地域差に関連する要因の分析
< 長野県 > 健康長寿ながの食育強化キャンペーン について < 目的 > 健康長寿ながのの実現をめざし 栄養 食生活の課題 3 つにテーマを絞り 関係機関 団体の幅広い協力を得て 食育に関する強化キャンペーンを実施し 広く県民へ普及啓発を図る < 取組のテーマ > 減塩する 野菜 果物を食べる 朝食を食べる < 実施期間 > 平成 23 年度 ~ 24 年度 < 平成 23 年度実績 > 県はキャンペーンの参加を呼びかけた機関 団体 8,658 か所にチラシ ポスターを配布し 普及啓発 県ホームページ プレスリリース マスコミ等利用した PR を実施 様々な給食施設では 給食だよりにキャンペーンのテーマについて掲載 テーマにあわせた献立を提供する等 工夫した取組を実施 保育所 小学校では 参観日に 栄養士がキャンペーンについて講話を実施 食生活改善推進員等の食育ボランティアは 地域で行う講習会等の調理実習で 減塩や野菜たっぷりメニュー 朝食メニューを実施し 具体的実践方法を伝達 長野県栄養士会では 小中学生を対象とした野菜たっぷりメニューのコンテストを実施 事業所等では 従業員にチラシを配布し ポスターを掲示 実施報告提出機関 団体 : 約 700 か所 < 平成 24 年度の取組目標 > キャンペーンに協賛し 県民に向けての具体的な実践活動を行う関係機関 団体 企業数 :800 か所以上 4
< 奈良県 > 地域巡回指導 普及啓発事業 についてー保険者の機能として健康増進を推進ー 健康長寿共同事業実行委員会 県と後期高齢者医療 広域連合が共同で設置 知事が副広域連合長 連携 に就任 (H24.4.1) 市町村 介護予防 検診事業と共催等 歯科医師歯科衛生士栄養士運動指導員 専門人材派遣 地域の実情に合わせて専門人材 指導内容をオーダーメード! 周知 協力依頼等 高齢者の症状に応じた 指導 普及啓発を実施 地域の歯科医師等による健診 指導 口腔診査 ( 義歯 咬合 嚥下状況等 ) 状況に応じ 個別 集団指導 栄養や運動機能に関する指導 啓発 低栄養改善などの栄養指導 転倒予防 脳トレなど 声かけ誘い合わせ 老人クラブ 地域の公民館等 参加促進 実施実績(H23 年度 ) : 12 市町村内 26 回延 581 名参加 大和郡山市 天理市 橿原市 五條市 御所市 宇陀市 田原本町 上牧町 河合町 黒滝村 上北山村 川上村 75 歳以上の参加率 54% 5 自治会 社協等
6 < 奈良県 > 奈良県版禁煙マラソンについて (1) 保健所を通じて各事業所 団体に禁煙マラソンへの参加を募集する ( 1 の対象者のみ ) (2) 参加団体ごとに マラソン開始前 終了時に講習会を開催する ( 1 の対象者のみ ) (3) 禁煙マラソン参加者に ID, パスワードを付与し 登録完了後メール配信がスタートされる (4) 掲示板等のシステムを利用してコミュニティを作り 参加者同士の情報交換や専門家等による支援を行う (5) 禁煙支援期間 3 か月の中で 参加者に対し禁煙状況等のアンケートを実施する ( 1 の対象者のみ ) (6) 禁煙状況調査 禁煙支援利用状況等をまとめ事業評価として報告書を作成する ( 1 の対象者のみ ) 参加者数の報告 結果分析 報告 県 禁煙支援プログラムの実施 参加申込 インターネット禁煙マラソン ( 業務委託 ) 禁煙支援 たばこについての学習 HP で医療相談 掲示板の利用 1 対象者 : 事業所等従業員 H23 年度実績 講習会参加者 (696 人 ) 禁煙マラソン参加者 (48 人 ) ネット支援 直接支援 講習会 アンケート調査等の 参加勧奨 企画調整 組ネみッ合トわ支せ援たと奈直良接県支版援を + H24 年度 奈良県健康長寿応援サイト すこやかネットなら http://www.sukoyakanet.pref.nara.jp からの申込みが可能になります すこやかネットなら からのお申込みは 奈良県在住の方もしくは 奈良県に勤務地のある方に限ります 保健所
< 鳥取県 > ケータイで健康づくりウォーキングシステム とりっぽ ( 歩 ) について 日頃の運動習慣の定着を図るため ケータイで健康づくりウォーキングシステム を H23 年度に構築 市町村推奨コースやウォーキング大会等のコースのほか 利用者独自のコースも登録可能で GPS 機能等を活用し歩行距離を記録 歩行距離年間ランキング上位者にはインセンティブを付与するなど 楽しみながらウォーキングに取り組んでいただく H24 年 4 月 28 日に記念大会を実施 えるざのケータイで健康づくりウォーキング記念大会 の開催 ( 県民が実際にシステムに登録されたコースを歩きながらシステム利用の体験ができる記念ウォーキング大会を開催 ) SUN-IN 未来ウォークにおけるタイアップイベントの実施 ( 県内で最も大きなウォーキング大会 SUN-IN 未来ウォーク を実際にシステムを利用しながら歩いてもらえる大会として実施してもらう ) 7