資料 3-1 特別支援教育の現状について 平成 25 年 6 月 4 日障害のある児童生徒の教材の充実に関する検討会
特別支援教育の対象の概念図 ( 義務教育段階 ) 義務教育段階の全児童生徒数 1040 万人 特別支援学校 視覚障害知的障害聴覚障害肢体不自由 小学校 中学校 病弱 身体虚弱 0.63% ( 約 6 万 6 千人 ) 特別支援学級 視覚障害視覚障害聴覚障害肢体不自由聴覚障害知的障害病弱 身体虚弱知的障害肢体不自由言語障害 視覚障害聴覚障害肢体不自由病弱 身体虚弱言語障害 1 自閉症 情緒障害 ( 特別支援学級に在籍する学校教育法施行令第 22 条の 3 に該当する者 : 約 1 万 8 千人 ) 通常の学級 通級による指導 自閉症情緒障害学習障害 (LD) 注意欠陥多動性障害 ( ADHD) 0.69% 発達障害 (LD ADHD 高機能自閉症等) の可能性のある児童生徒 6.5% 程度の在籍率 ( 通常の学級に在籍する学校教育法施行令第 22 条の 3 に該当する者 : 約 2 千人 ) 2 1.58% ( 約 16 万 4 千人 ) ( 約 7 万 2 千人 ) 0.83(%) ( 約 9 万 1 千人 ) 2.90% ( 約 30 万 2 千人 ) 1 LD(Learning Disabilities): 学習障害 ADHD(Attention-Deficit / Hyperactivity Disorder) : 注意欠陥多動性障害 2 この数値は 平成 24 年に文部科学省が行った調査において 学級担任を含む複数の教員により判断された回答に基づくものであり 医師の診断によるものでない ( 2 を除く数値は平成 24 年 5 月 1 日現在 ) -1-
1. 特別支援教育の現状 ~ 特別支援学校の現状 ( 平成 24 年 5 月 1 日現在 )~ 平成 18 年度までの表記は盲学校 聾学校及び養護学校とする 以下同じ 140,000 特別支援学校 ( 幼稚部 小学部 中学部 高等部 ) 在籍者の推移 120,000 100,000 80,000 60,000 40,000 特別支援学校在籍者数計視覚障害 聴覚障害 知的障害 肢体不自由 病弱 身体虚弱 20,000 0 15 年 16 年 17 年 18 年 19 年 20 年 21 年 22 年 23 年 24 年 視覚障害聴覚障害知的障害肢体不自由病弱 身体虚弱計 学校数 87 120 681 324 139 1,059 在籍者数 5,894 8,533 115,355 32,007 19,190 129,994 注 : 在籍者数は 平成 18 年度までは在籍する学校の障害種別により集計していたため 複数の障害を有する者については 在籍する学校の障害種以外の障害について集計していない 平成 19 年度より 複数の障害種に対応できる特別支援学校制度へ転換したため 複数の障害を有する者については 障害種のそれぞれに集計している このため 障害種別の在籍者数の数値の合計は計と一致しない 注 : 学校数は 平成 19 年度より 複数の障害種に対応できる特別支援学校制度へ転換したため 複数の障害に対応する学校については それぞれの障害種に集計している このため 障害種別の学校数の数値の合計は計と一致しない -2-
1. 特別支援教育の現状 ~ 特別支援学級の現状 ( 平成 24 年 5 月 1 日現在 )~ 特別支援学級は 障害のある子どものために小 中学校に障害の種別ごとに置かれる少人数の学級 (8 人を上限 ) であり 知的障害 肢体不自由 病弱 身体虚弱 弱視 難聴 言語障害 自閉症 情緒障害の学級がある 180,000 160,000 特別支援学級数 特別支援学級数及び特別支援学級在籍者数の推移 155,255 164,428 145,431 140,000 特別支援学級在籍者数 124,166 135,166 120,000 104,544 113,377 100,000 85,933 90,851 96,811 80,000 60,000 40,000 30,921 32,323 34,014 35,946 37,941 40,004 42,067 44,010 45,807 47,643 20,000 0 15 年 16 年 17 年 18 年 19 年 20 年 21 年 22 年 23 年 24 年 知的障害肢体不自由病弱 身体虚弱 弱視難聴言語障害自閉症 情緒障害 計 学級数 23,428 2,665 1,325 340 828 533 18,524 47,643 在籍者数 86,960 4,374 2,397 417 1,329 1,568 67,383 164,428-3-
1. 特別支援教育の現状 ~ 通級による指導の現状 ( 平成 24 年 5 月 1 日現在 )~ 通級による指導は 小 中学校の通常の学級に在籍している障害のある子どもが ほとんどの授業を通常の学級で受けながら 障害の状態等に応じた特別の指導を特別な場 ( 通級指導教室 ) で受ける指導形態である 通級の対象は 言語障害 自閉症 情緒障害 学習障害 (LD) 注意欠陥多動性障害 (ADHD) 弱視 難聴などである 平成 5 年度 平成 18 年度 平成 19 年度 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 296 1,684 2,162 2,729 3,452 4,383 5,196 6,063 通級による指導対象児童生徒数の推移 11,963 39,764 43,078 46,956 50,569 56,254 小学校 中学校 60,164 65,456 各年度 5 月 1 日現在 -4-
1. 特別支援教育の現状 ~ 通級による指導の現状 ( 平成 24 年 5 月 1 日現在 )~ 通級による指導を受けている児童生徒数の推移 ( 公立小 中学校合計 ) 75,000 70,000 65,000 60,000 55,000 50,000 45,000 40,000 35,000 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0 12,259 1,337 1,268 14,069 14,069 1,611 1,275 9,654 11,183 注意欠陥多動性障害 学習障害 自閉症 情緒障害 難聴その他 言語障害 16,700 16,700 1,858 1,356 13,486 20,006 20,006 1,934 1,434 16,638 22,928 22,928 2,158 1,553 24,342 24,342 2,320 1,561 41,448 41,448 3,406 4,726 38,738 10,342 38,738 2,636 3,682 9,148 35,757 33,652 35,757 1,631 2,485 8,064 33,652 1,351 7,047 31,767 31,767 29,565 3,912 5,469 6,836 5,737 6,332 29,565 27,547 4,710 27,547 5,033 25,922 2,898 3,197 3,589 1,995 1,854 1,943 2,113 2,101 2,118 2,233 2,240 25,922 4,184 3,520 3,086 1,750 1,794 2,660 2,458 1,629 1,597 1,520 19,217 20,461 21,944 23,290 24,850 各年度 5 月 1 日現在 難聴その他 は難聴 弱視 肢体不自由及び病弱 身体虚弱の合計 注意欠陥多動性障害 及び 学習障害 は 平成 18 年度から新たに通級指導の対象として学校教育法施行規則に規定 ( 併せて 自閉症 も平成 18 年度から対象として明示 : 平成 17 年度以前は主に 情緒障害 の通級指導教室にて対応 ) 45,240 49,685 4,013 54,021 5,798 6,655 60,637 7,026 7,813 8,517 9,350 11,274 7,450 2,254 26,453 27,718 28,870 29,907 29,713 29,340 29,860 30,390 31,066 31,607 32,674 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 45,240 49,685 54,021 60,637 65,360 71,519-5-
1. 特別支援教育の現状 ~ 公立小中学校における学校教育法施行令第 22 条の 3 に該当する者の数 ( 平成 24 年 5 月 1 日現在 )~ -6-
通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要 とする児童生徒に関する調査結果 ( 概要 ) 1. 調査の目的特別支援教育が本格的に開始されてから 5 年が経過し その実施状況について把握することが重要である また 障害者の権利に関する条約に基づくインクルーシブ教育システムを今後構築していくに当たり 障害のある子どもの現在の状況を把握することが重要である そのため 本調査により 通常の学級に在籍する知的発達に遅れはないものの発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒の実態を明らかにし 今後の施策の在り方や教育の在り方の検討の基礎資料とする 2. 調査の方法 (1) 実施主体文部科学省が協力者会議を設け実施方法等について検討し 実施 (2) 調査時期平成 24 年 2 月から 3 月にかけて実施 (3) 調査対象全国 ( 岩手 宮城 福島の 3 県を除く ) の公立の小 中学校の通常の学級に在籍する児童生徒を母集団とする (4) 標本児童生徒数 53,882 人 ( 小学校 :35,892 人 中学校 :17,990 人 ) (5) 回収数及び回収率標本児童生徒数のうち 52,272 人について回答が得られ 回収率は 97.0% 標本学校数のうち 1, 164 校について回答が得られ 回収率は 97.0% 留意事項 本調査における Ⅰ. 児童生徒の困難の状況 については 担任教員が記入し 特別支援教育コーディネーターまたは教頭 ( 副校長 ) による確認を経て提出した回答に基づくもので 発達障害の専門家チームによる診断や 医師による診断によるものではない 従って 本調査の結果は 発達障害のある児童生徒の割合を示すものではなく 発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒の割合を示すことに留意する必要がある < 行動面 ( 不注意 多動性 - 衝動性 )> の質問項目については 株式会社明石書店の著作物である ADHD 評価スケール を使用 よって 同社に無断で転載 複製 翻案 頒布 公衆送信を行うことはできない -7-
調査結果 <Ⅰ. 児童生徒の困難の状況 > 質問項目に対して担任教員が回答した内容から 知的発達に遅れはないものの学習面又は行動面で著しい困難を示すとされた児童生徒の困難の状況のうち 主要なものは以下のとおり 表 1 知的発達に遅れはないものの学習面又は行動面で著しい困難を示すとされた児童生徒の割合 学習面又は行動面で著しい困難を示す 学習面で著しい困難を示す A: 学習面で著しい困難を示す 行動面で著しい困難を示す B: 不注意 又は 多動性 - 衝動性 の問題を著しく示す C: 対人関係やこだわり等 の問題を著しく示す 学習面と行動面ともに著しい困難を示す A かつ B B かつ C C かつ A A かつ B かつ C 6.5%(6.2%~6.8%) 4.5%(4.2%~4.7%) 3.6%(3.4%~3.9%) 3.1%(2.9%~3.3%) 1.1%(1.0%~1.3%) 1.6%(1.5%~1.7%) 1.5%(1.3%~1.6%) 0.7%(0.6%~0.8%) 0.5%(0.5%~0.6%) 0.4%(0.3%~0.5%) (%) 50 16 14 12 10 8 6 4 2 0 (%) (%) 80 16 14 12 10 8 6 4 2 0 70 25 20 15 10 5 図 1 学習面 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 ( ポイント ) 図 2 行動面 ( 不注意 多動性 - 衝動性 ) 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 図 3 行動面 ( 対人関係やこだわり等 ) ( ポイント ) 0 0 1~7 8~14 15~21 22~28 29~35 36~42 43~49 50~54 ( ポイント ) -8-
表 2 知的発達に遅れはないものの学習面 各行動面で著しい困難を示すとされた児童生徒の男女別集計 学習面又は行動面で著しい困難を示す 男子 9.3% (8.9%~9.8%) 女子 3.6% (3.3%~3.8%) 推定値 (95% 信頼区間 ) A B C 5.9% (5.6%~6.3%) 2.9% (2.7%~3.2%) 5.2% (4.8%~5.5%) 1.0% (0.9%~1.1%) 1.8% (1.7%~2.1%) 0.4% (0.3%~0.5%) 表 3 知的発達に遅れはないものの学習面 各行動面で著しい困難を示すとされた児童生徒の学校種 学年別集計 < 小学校 > < 中学校 > 学習面又は行動面で著しい困難を示す 小学校 7.7% (7.3%~8.1%) 推定値 (95% 信頼区間 ) A B C 5.7% (5.3%~6.0%) 3.5% (3.2%~3.7%) 1.3% (1.1%~1.4%) 学習面又は行動面で著しい困難を示す 中学校 4.0% (3.7%~4.5%) 推定値 (95% 信頼区間 ) A B C 2.0% (1.7%~2.3%) 2.5% (2.2%~2.8%) 0.9% (0.7%~1.1%) 第 1 学年 9.8% (8.7%~10.9%) 7.3% (6.5%~8.3%) 4.5% (3.9%~5.3%) 1.5% (1.1%~1.9%) 第 1 学年 4.8% (4.1%~5.7%) 2.7% (2.2%~3.3%) 2.9% (2.4%~3.6%) 0.8% (0.6%~1.2%) 第 2 学年 8.2% (7.3%~9.2%) 6.3% (5.6%~7.1%) 3.8% (3.2%~4.5%) 1.5% (1.1%~2.0%) 第 2 学年 4.1% (3.5~4.8%) 1.9% (1.5%~2.3%) 2.7% (2.2%~3.3%) 1.0% (0.7%~1.3%) 第 3 学年 7.5% (6.6%~8.4%) 5.5% (4.8%~6.3%) 3.3% (2.8%~3.9%) 1.0% (0.7%~1.3%) 第 3 学年 3.2% (2.7%~3.8%) 1.4% (1.1%~1.9%) 1.8% (1.4%~2.3%) 0.9% (0.6%~1.3%) 第 4 学年 7.8% (6.9%~8.8%) 5.8% (5.0%~6.6%) 3.5% (2.9%~4.2%) 1.2% (0.9%~1.7%) 第 5 学年 6.7% (5.9%~7.7%) 4.9% (4.2%~5.7%) 3.1% (2.6%~3.7%) 1.1% (0.9%~1.5%) 第 6 学年 6.3% (5.6%~7.2%) 4.4% (3.8%~5.1%) 2.7% (2.2%~3.3%) 1.3% (1.0%~1.7%) -9-
調査結果 <Ⅱ. 児童生徒の受けている支援の状況 > (1) 質問項目に対して担任教員が回答した内容から 知的発達に遅れはないものの学習面又は行動面で著しい困難を示すとされた児童生徒 ( 推定値 6.5%) の受けている支援の状況は 以下の表のとおり 表 4 校内委員会における現在の特別な教育的支援の必要性の判断状況 必要と判断されている必要と判断されていない不明 18.4% (16.6%~20.3%) 79.0% (76.9%~81.1%) 2.6% (1.6%~4.1%) 表 6-3 個別の教育支援計画 の作成状況 作成している 1 現在はないが過去に作成していた 2 作成していない不明 7.9% (6.7%~9.3%) 1.3% (0.9%~1.8%) 88.2% (86.2%~89.8%) 2.7% (1.7%~4.3%) 表 5 知的発達に遅れはないものの学習面又は行動面で著しい困難を示すとされた児童生徒 ( 推定値 6.5%) の受けている支援状況の概観 現在 いずれかの支援がなされている過去 いずれかの支援がなされていたいずれの支援もなされていない不明 表 6-1 現在の通級による指導の状況 自校通級 1 他校通級 1 受けていない不明 自校通級 2 他校通級 2 受けていない不明 55.1% (52.8%~57.4%) 3.1% (2.5%~3.9%) 38.6% (36.4%~40.9%) 3.1% (2.1%~4.7%) 現在 いずれかの支援がなされている とは 表 6-1~6-7 に示す各設問等における各回答 ( 1) の一つあるいは複数で該当した場合を指す 過去 いずれかの支援がなされていた とは 現在 いずれかの支援がなされている児童生徒 ( 推定値 55.1%) 以外のうち 表 6-1~6-7 に示す各設問等における各回答 ( 2) の一つあるいは複数で該当した場合を指す 2.4% (1.9%~3.0%) 1.5% (1.2%~2.0%) 93.3% (91.8%~94.6%) 2.7% (1.7%~4.3%) 表 6-2 過去の通級による指導の状況 現在 通級による指導を受けていないと回答した児童生徒 ( 推定値 93.3%) を対象 0.8% (0.5%~1.2%) 0.9% (0.6%~1.3%) 97.4% (96.7%~98.0%) 0.9% (0.5%~1.5%) 表 6-4 個別の指導計画 の作成状況 作成している 1 現在はないが過去に作成していた 2 作成していない不明 9.9% (8.5%~11.4%) 1.8% (1.3%~2.3%) 85.6% (83.6%~87.4%) 2.7% (1.7%~4.3%) 表 6-5 特別支援教育支援員の支援対象 支援員一人が複数の児童生徒を支援している場合も含む なっている 1 現在はなっていないが過去になっていた 2 なっていない不明 8.5% (7.3%~9.8%) 1.4% (1.0%~2.0%) 87.2% (85.3%~88.8%) 3.0% (1.9%~4.5%) 表 6-6 授業時間以外の個別の配慮 支援の状況 補習授業の実施 宿題の工夫等 行っている 1 現在は行っていないが過去に行っていた 2 行っていない不明 行っている 1 現在は行っていないが過去に行っていた 2 行っていない不明 26.3% (24.3%~28.5%) 3.9% (3.1%~4.7%) 67.1% (64.8%~69.4%) 2.7% (1.7%~4.3%) 表 6-7 授業時間内の教室内での個別の配慮 支援の状況 特別支援教育支援員による支援を除く 座席市の配慮 コミュニケーション上の配慮 習熟度別学習における配慮 個別の課題の工夫等 44.6% (42.4%~46.9%) 2.7% (2.1%~3.5%) 49.9% (47.7%~52.2%) 2.7% (1.7%~4.3%) -10-
調査結果 <Ⅱ. 児童生徒の受けている支援の状況 > (2) 質問項目に対して担任教員が回答した内容から 知的発達に遅れはないものの学習面又は行動面で著しい困難を示すとされた児童生徒 ( 推定値 6.5%) のうち 校内委員会において 現在 特別な教育的支援が必要と判断された児童生徒 ( 推定値 18.4%) の受けている支援の状況は 以下の表のとおり 表 7 校内委員会において 現在 特別な教育的支援が必要と判断された児童生徒の受けている支援状況の概観 現在 いずれかの支援がなされている過去 いずれかの支援がなされていたいすれの支援もなされていない不明 表 8-1 現在の通級による指導の状況 自校通級他校通級受けていない不明 表 8-3 個別の教育支援計画 の作成状況 92.2% (89.4%~94.3%) 1.8% (1.0%~3.2%) 6.0% (4.2%~8.5%) - 現在 いずれかの支援がなされている 過去 いずれかの支援がなされていた とは 表 5 と同様に集計 10.1% (7.7%~13.2%) 6.9% (5.1%~9.3%) 83.0% (79.4%~86.0%) - 表 8-2 過去の通級による指導の状況 現在 通級による指導を受けていないと回答した児童生徒 ( 推定値 83.0%) を対象 自校通級他校通級受けていない不明 作成している現在はないが過去に作成していた作成していない不明 2.0% (1.1%~3.6%) 1.7% (0.8%~3.5%) 95.0% (92.5%~96.7%) 1.4% (0.6%~3.1%) 32.1% (27.0%~37.7%) 2.4% (1.4%~4.0%) 65.5% (59.9%~70.8%) - 表 8-4 個別の指導計画 の作成状況 作成している現在はないが過去に作成していた作成していない不明 表 8-5 特別支援教育支援員の支援対象 支援員一人が複数の児童生徒を支援している場合も含む なっている現在はなっていないが過去になっていたなっていない不明 表 8-6 授業時間以外の個別の配慮 支援の状況 補習授業の実施 宿題の工夫等 行っている現在は行っていないが過去に行っていた行っていない不明 43.2% (38.0%~48.5%) 2.8% (1.7%~4.6%) 54.0% (48.7%~59.2%) - 32.4% (27.8%~37.4%) 4.3% (2.7%~6.8%) 62.9% (58.0%~67.6%) 0.3% (0.1%~1.4%) 48.7% (43.8%~53.6%) 4.0% (2.7%~5.9%) 47.3% (42.5%~52.2%) - 表 8-7 授業時間内の教室内での個別の配慮 支援の状況 特別支援教育支援員による支援を除く 座席位置の配慮 コミュニケーション上の配慮 習熟度別学習における配慮 個別の課題の工夫等 行っている現在は行っていないが過去に行っていた行っていない不明 73.7% (69.5%~77.5%) 3.7% (2.2%~6.0%) 22.7% (18.9%~26.9%) - -11-
学校における支援体制の整備状況 課題 (1) 幼稚園 小 中学校 高等学校の状況 全体として体制整備が進んでいる状況がうかがえる 国公私立計 幼小中高計 項目別実施率 - 全国集計グラフ ( 平成 19~24 年度 ) 100.0 90.0 80.0 70.0 60.0 50.0 84.8 83.6 82.9 80.5 74.8 92.8 85.6 92.1 90.9 89.5 77.9 92.3 86.2 85.3 83.9 81.7 75.2 86.8 89.8 67.5 64.9 62.4 58.9 69.0 76.2 70.9 69.1 55.1 66.7 53.5 64.3 58.7 71.8 48.5 H19 H21 H23 50.7 50.1 H20 H22 H24 72.1 63.4 58.1 53.9 50.3 40.0 45.8 44.1 48.5 44.7 40.9 44.9 30.0 38.9 34.5 20.0 26.8 10.0 0.0 校内委員会 実態把握 コーディネーター 個別の指導計画 個別の教育支援計画 巡回相談 専門家チーム 研修 点線箇所は 作成する必要のある該当者がいない学校数を調査対象校数から引き その数値によって 作成済 と回答した学校数を割り戻した場合の値を示す -12-
学校における支援体制の整備状況 課題 小 中学校に比べ 幼稚園 高等学校は依然として体制整備に遅れが見られる 100.0 90.0 80.0 70.0 60.0 50.0 40.0 30.0 20.0 国公私立計 幼小中高別 項目別実施率 - 全国集計グラフ ( 平成 24 年度 ) 97.0 93.9 幼稚園小学校 99.4 98.3 99.3 95.6 93.8 95.1 中学校高等学校 90.2 81.7 81.1 80.3 87.8 83.7 82.4 82.5 73.0 71.2 65.5 75.4 60.7 61.5 72.4 55.0 54.4 65.3 60.9 56.2 42.5 54.7 45.7 39.2 22.9 33.7 19.8 27.8 86.0 71.2 60.9 54.7 10.0 0.0 校内委員会 実態把握 コーディネーター 個別の指導計画 個別の教育支援計画 巡回相談 専門家チーム 研修 点線箇所は 作成する必要のある該当者がいない学校数を調査対象校数から引き その数値によって 作成済 と回答した学校数を割り戻した場合の値を示す -13-
学校における支援体制の整備状況 課題 (2) 国公私立別の状況 国公私立別で比較すると 全体的に私立学校の体制整備に遅れが見られる 国公私立別 幼小中高計 項目別実施率 - 全国集計グラフ ( 平成 24 年度 ) 100.0 90.0 98.8 87.4 87.8 85.6 96.9 92.3 83.3 99.2 86.8 93.6 89.8 国立 私立 公立 全体 80.0 70.0 60.0 50.0 74.8 74.8 80.7 60.4 69.0 79.3 76.2 64.3 57.3 55.1 52.9 63.5 76.2 55.4 71.8 78.6 56.3 52.5 56.1 50.7 72.1 40.0 30.0 35.5 40.0 34.7 23.0 43.7 40.8 20.0 25.5 21.0 10.0 0.0 校内委員会 実態把握 コーディネーター 個別の指導計画 個別の教育支援計画 巡回相談 点線箇所は 作成する必要のある該当者がいない学校数を調査対象校数から引き その数値によって 作成済 と回答した学校数を割り戻した場合の値を示す 専門家チーム 研修 -14-
特別支援教育に関する教員研修の受講状況 ( 平成 24 年 9 月 1 日現在 ) 1 国公私立計 幼小中高計 教員研修受講率 - 全国集計グラフ ( 平成 24 年度 ) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 受講済 728,006 人 (72.1%) 未受講 282,226 人 (27.9%) うち行政研修受講 482,323 人 (47.7%) 2 国公私立計 幼小中高計 管理職研修受講率 - 全国集計グラフ ( 平成 24 年度 ) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 受講済 79,889 人 (85.2%) 未受講 13,913 人 (14.8%) うち行政研修受講 70,009 名 (74.6%) -15-
特別支援学校教諭等免許状の保有状況特別支援学校教諭等免許状の保有状況 ( 特別支援学校における在籍校種の免許状保有率の経年比較 ) 特別支援学校全体の免許状保有率及び新規採用者の保有率ともやや上昇 ( 平成 24 年度 ) 教員の研修受講機会の積極的な確保が必要 72.0% 70.0% 68.0% 66.0% 64.0% 62.0% 60.0% 58.0% 56.0% 54.0% 52.0% 50.0% 48.0% 68.3% 61.1% 59.1% 57.3% 在籍校種の免許状保有率の経年比較 ( 平成 18 年度 ~24 年度 ) 71.1% 69.0% 69.5% 70.0% 70.3% 61.3% 60.0% 60.3% 59.9% 60.1% 全体新規採用者 18 年度 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 平成 18 年度の全体及び新規採用者の数値は 在籍校種の免許状保有者の割合を示す 平成 19 年度 ~24 年度は いずれの数値も 当該障害種の免許状保有者 と 自立教科等の免許状保有者 ( 当該障害種 ) を合わせた割合を示す -16-
特別支援学級担当教員の免許状保有率 特別支援学級 ( 小 中学校 ) 担当教員で 小 中学校教諭免許状に加え 特別支援学校教諭免許状を保有している割合 :30.9%( 前年比 0.1 ポイント減少 ) 地域間の格差も大 ( 公立小 中における免許状保有率最高 :67.1% 最低 :15.1%) 18 年度 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 小学校 32.7% 34.2% 33.8% 33.3% 33.0% 32.8% 32.8% 中学校 26.4% 28.6% 28.0% 27.9% 27.4% 27.0% 26.8% 合計 30.8% 32.4% 32.0% 31.6% 31.3% 31.0% 30.9% -17-
特別支援学校等における医療的ケアについて -18- 特別支援学校等の医療的ケアに関する調査結果 ( 平成 24 年 5 月 1 日現在 ) 1 特別支援学校における医療的ケアが必要な幼児児童生徒数 医療的ケアが必要な幼児児童生徒数 ( 名 ) 区分幼稚部小学部中学部高等部 1 合計 通学生 43 2,860 1,351 1,263 5,517 訪問教育 ( 家庭 ) 0 581 223 266 1,070 訪問教育 ( 施設 ) 0 166 96 156 418 訪問教育 ( 病院 ) 0 254 110 162 526 合計 43 3,861 1,780 1,847 7,531 在籍者数 ( 名 ) 1,459 36,094 27,865 59,450 124,868 2 割合 (%) 2.9% 10.7% 6.4% 3.1% 6.0% 公立の特別支援学校を調査対象としている 1 高等部の専攻科は除く 2 平成 24 年度学校基本調査による 2 小中学校における医療的ケアが必要な児童生徒数 小学校中学校小 中学校計 通常の学級特別支援学級通常の学級特別支援学級通常の学級特別支援学級 259 432 691 52 95 147 311 527 838 公立の小学校 中学校 ( 中等教育学校の前期課程を含む ) を調査対象としている 医療的ケアが必要な児童生徒 とは 小 中学校において日常的に 看護師や保護者などから 経管栄養やたんの吸引などの医行為を受けている者である ( 本人が行うものを除く )
学習指導要領の改訂 ~ 特別支援学校学習指導要領等 ~ 1. 今回の改訂の基本的考え方 幼稚園 小学校 中学校及び高等学校の教育課程の改善に準じた改善 障害の重度 重複化 多様化に対応し 一人一人に応じた指導を一層充実 自立と社会参加を推進するため 職業教育等を充実 2. 主な改善事項 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 障害の重度 重複化 多様化への対応 障害の重度 重複化 発達障害を含む多様な障害に応じた指導を充実するため 自立活動 の指導内容として 他者とのかかわりの基礎に関すること などを規定 重複障害者の指導に当たっては 教師間の協力した指導や外部の専門家を活用するなどして 学習効果を高めるようにすることを規定 一人一人に応じた指導の充実 一人一人の実態に応じた指導を充実するため 全ての幼児児童生徒に 個別の指導計画 を作成することを義務付け 学校 医療 福祉 労働等の関係機関が連携し 一人一人のニーズに応じた支援を行うため すべての幼児児童生徒に 個別の教育支援計画 を作成することを義務付け 自立と社会参加に向けた職業教育の充実 特別支援学校 ( 知的障害 ) における職業教育を充実するため 高等部の専門教科として 福祉 を新設 地域や産業界と連携し 職業教育や進路指導の充実を図ることを規定 交流及び共同学習の推進 障害のある子どもと障害のない子どもとの交流及び共同学習を計画的 組織的に行うことを規定 -19-
学習指導要領の改訂 ~ 小 中学校学習指導要領 ~ (1) 小 中学校学習指導要領 ( 平成 20 年 3 月告示 ) 改訂のポイント 学校全体で特別支援教育に取り組むための校内支援体制の整備 一人一人の実態等に応じた指導の充実 交流及び共同学習の推進 < 小学校学習指導要領 > ( 中学校学習指導要領もほぼ同旨 ) 第 1 章総則第 4 指導計画の作成等に当たって配慮すべき事項 (7) 障害のある児童などについては 特別支援学校等の助言又は援助を活用しつつ 例えば指導についての計画又は家庭や医療 福祉等の業務を行う関係機関と連携した支援のための計画を個別に作成することなどにより 個々の児童の障害の状態等に応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的 組織的に行うこと 特に 特別支援学級又は通級による指導については 教師間の連携に努め 効果的な指導を行うこと < 小学校学習指導要領解説総則編 > 第 3 章第 5 節 7 障害のある児童の指導小学校には 特別支援学級や通級による指導を受ける障害のある児童とともに 通常の学級にも LD( 学習障害 ) ADHD( 注意欠陥多動性障害 ) 自閉症などの障害のある児童が在籍していることがあり これらの児童については 障害の状態等に即した適切な指導を行わなければならない -20-