2 H22 年度 大学教育改革プログラム 1 合同フォーラム発表資料 平成21年 22年度 大学教育 学生支援推進事業 テーマB 学生支援推進プログラム キャリアカルテを用いた 生涯就職支援システムの構築 生涯を通じた学生のキャリア支援を目指し システム構築と調査をもとに 全学的な指導体制の構築をすすめている やわらか心の 高田短期大学 真宗高田派を母体 高田学苑 中 高 短大 創立44年 3学科 子ども学科 150名 人間介護福祉学科 40名 40名 オフィス情報学科 60名 23年度よりオフィス人材育成学科 教育理念 やわらか心の社会人の育成 教育目標 高度な専門知識や技術 技能を身につけ やわらか心 で地域社会に貢献できる保育者 介護福祉士 オフィスワーカーの育成 所在地 三重県津市一身田豊野 2
大学教育 学生支援推進事業 テーマ B 学生支援推進プログラムが求めていること 大学教育 学生支援推進事業 学士力の確保 教育力向上のための取組 我が国の高等教育の質保証 テーマ B 学生支援推進プログラム 就職支援の強化など総合的な学生支援 取組みのねらい 学生力の向上 学士力ある学生の育成 学生のキャリア形成力の育成 就職力の向上 高い就職内定率の維持 学生の就職のミスマッチの排除 生涯キャリア支援システム 支援体制の構築 組織力の向上 本学の学生指導体制の構築 本学教職員の指導力の向上 3
取組みの内容 キャリアカルテシステムの開発 キャリアカルテシステムによる一貫した指導体制の構築 キャリアカルテのポートフォリオとしての学生の活用 卒業生も含めたキャリア支援体制の構築 就職力 学士力向上を目指した調査 卒業生満足度 自己評価 就職先での卒業生能力評価 進路先の求める人材像等の調査 - 調査結果から カリキュラム キャリア支援の在り方検討 GPA 制度 出欠管理システムの導入 同制度 システムによる学習放棄学生への早期ケア 4
キャリアカルテ構想の始まり 一人の学生に多くの立場の指導者 キャリア支援委員 キャリア支援室職員 アドバイザー, 授業担当者 学科長 アドバイザー, 授業担当者 学科長 教員によって指導内容が違う違う教員から同じ説明を何度も受ける状況を教員ごとに説明しなければならない 指導に必要な学生の情報がないどのような指導がなされてきたかわからない 情報の共有 指導の一貫性 組織力の向上 キャリアカルテシステム イメージ図 5
キャリアカルテを支えるネットワーク イメージ図 生涯キャリア支援を支える機能 就職情報ポータル 就職活動のための情報入手の入り口 キャリアカルテ 学生基本情報 学習歴 ( 成績 履修 資格等 ) キャリアデザイン ( 自己分析 実習活動歴等 ) 就活歴 指導コメント等の学生カルテ情報 進路先データベース 企業, 園, 施設等の情報を閲覧できるデータベース 求人情報 本学に送られてきた求人情報の掲載 キャリア支援等の情報配信 ( 学生ページ 携帯へ ) キャリア支援室や教員等からの学生への連絡通知 就職活動報告 先輩の就職試験報告の閲覧 Web メールシステム 自宅からでも自由に利用できるメールシステム 6
キャリアカルテ主な掲載情報 職員 教員 科目担当卒業生キャリア学生学務課アドバイザ支援室キャリア支援委員 基本情報 基本情報 基本情報 基本情報 履修情報 履修情報 指導 学習状況 成績 (GPA) 成績自己評価 指導コメント 取得資格 取得資格 指導 自己分析 指導コメント自己分析 指導コメント 自己 PR 指導コメント自己 PR 指導コメント キャリアデザイン職歴 ボランティア活動等 就職活動 指導 インターンシップ ボランティア活動 実習 ( 社会体験 保育 教育 施設等 ) などの活動歴 指導 履歴書 / エントリー情報 指導コメント履歴書 / エントリー情報 指導コメント 進路希望 指導コメント進路希望 指導コメント 面談 面談記録 面談 面談記録 就職試験受験届 就職試験受験届 就職試験受験報告 就職試験受験報告 進路決定 進路決定 キャリアカルテ運用に期待する効果 学生の学習の質の向上 学生の学習歴やキャリア学習の内省の機会の提供 自立した学びの姿勢や活動態度につながる キャリア形成力の向上 教員への信頼感 教員とのつながり感 教育の質の向上 指導環境の向上 ( 情報の一元化と共有 ) 学生とのつながり感 アドバイザーとしての学生と向き合う意識の向上 本学のキャリア支援力の向上 指導の可視化 教職員間の連携 ( 個人指導の限界を打ち破る ) 学科のキャリア教育との連携 7
キャリアカルテ開発スケジュール 全体計画 21 年度 22 年度 23 年度 前期後期前期後期前期後期 キャリアカルテ開発関連システム開発 導入情報配信履修登録 GPA 対応成績出欠管理 Webメール導入高短キャンパスネット化試用 ( 学内利用 ) 本格活用 ( 学外アクセス ) 高短キャンパスネット キャリアカルテ画面例 初期画面 自己分析 ( 資質 ) 自己分析 ( エントリーシート ) 入力 指導面談記録 自己分析 ( 資質 ) 入力 自己分析 ( エントリーシート ) 8
本学の内定者推移 9
面談記録数と内定者数オフィス情報学科の場合 面談回数が多い次の月に内定が決まっている 面談を早くからしている学生は内定につながりやすい 学生 教職員の利用状況 H22/10/20~1/17 10
卒業生支援 相談件数 キャリアカルテ運用の現状と課題 学生の利用状況 キャリアガイダンス 社会体験学習等キャリア支援科目や就職講座での積極的な活用 学生への利用奨励 求人検索 就職活動 志望動機 自己 PR 等 就活報告で活用 就職面接前の利用増 昨年同時期 (12 月 ) 内定者数増 教員の利用状況と課題 学生面談記録 学生状況の把握に活用 実行委員 キャリア支援関係教職員の活用 一般教員の利用促進 (FD マニュアル 機能追加 改善 ) システムの運用の課題 システム管理運営体制 卒業生への広報 対応体制 学生の学習活動 就職活動との連携体制 効果的なポートフォリオへ 履修カルテとの連携 11
地域が大学に求めている教育とは 生涯就職を支援する考えの一つとして 生涯にわたり就職先から求め続けられる人材 を大学は育成し 社会に送り出す必要がある 大学教育に求められている地域のニーズを把握するために 意識アンケート調査を実施 意識調査の主な目的 就職先が学生に求めている資質 スキルなどを把握すること 教育現場が社会や学生のニーズにこたえる人材育成に着手することで ミスマッチな就職を避け 早期離職の低減を図り 学生の長期キャリアを実現すること 卒業生の現状を把握するとともに キャリア支援に関して本学に求めていることを把握すること 12
地域が大学に求めている教育とは 就職力 学士力向上を目指した調査のアウトライン採用先能力評価地域が大学に求めている教育とは 採用先 幼稚園 保育園 ( 子ども学科 ) 調査結果の紹介 ( 抜粋 ) 園で取り組んでいる保育サービスの種類は 社会環境の変化に多様化している 労働形態も多様化 求める人材も多様化する傾向 新規学卒者の採用試験時には 保育に関する専門的な知識 技術よりも マナーを習得し明るく意欲的であることが評価される傾向 挨拶など日常生活の指導が重視 教諭 保育士として求められる能力は < 音楽 > 音楽の楽しさを幼児に伝えることができる能力 < 造形 > 楽しんで作品を造る能力 < 体育 > 子どもの豊かな感性を伸ばすことができる能力 技能レベルより 自ら楽しみ 相手を楽しませる能力 13
地域が大学に求めている教育とは 採用先 介護老人福祉施設 ( 人間介護福祉学科 ) 調査結果の紹介 ( 抜粋 ) 新規学卒者の採用試験時には 笑顔で 挨拶ができ はい の返事ができる人 常識を持った人 が評価される傾向 挨拶など日常生活の指導が重視 介護福祉士の資格所有者採用ニーズは大きい 地域が大学に求めている教育とは 採用先 一般企業 ( オフィス情報学科 ) 調査結果の紹介 ( 抜粋 ) 新規学卒者が入社前に身につけておくべき能力は 1 位 : 誠実さ 2 位 : 思いやり 3 位 : チャレンジ精神新規学卒者が入社 3 年後に身につけておくべき能力は 1 位 : 専門知識 2 位 : コスト意識 業務改善意識 入社前はヒューマンスキル 入社後はテクニカル スキル コンセプチュアル スキルを育成 入社後に求められるスキルも職種間で大きな違いがある ( 例 ) 総務 人事 秘書 社内人間関係調整力 事務 処理速度 5 年後 女性社員の業務職域を拡大すべきと考える比率は約 3 割 拡大すべきと考える職域は 販売 サービス 営業 14
地域が大学に求めている教育とは 能力評価 採用先 卒業生 ( 全学科 ) 調査の目的 学生の就職先による 本学卒業生に対する能力評価の現状を把握する 卒業生による 自分自身に対する能力評価の現状を把握する 就職先と卒業生による能力評価結果を比較分析し 今後の学生指導 キャリア支援のあり方を検討 地域が大学に求めている教育とは 能力評価 採用先 卒業生 ( 全学科 ) 調査した能力評価項目 意欲 ( 主体性 目標設定 規律性 責任感 ) 考える力 ( 課題発見力 計画力 創造力 ) コミュニケーション力 ( 発信力 傾聴力 柔軟性 協調性 情報伝達 組織 人間関係 ) 職業人意識 ( 職業観 専門的な能力 実践力 向上心 ) 採用先による評価と卒業生自身による評価結果は類似 15
地域が大学に求めている教育とは 能力評価 採用先 卒業生 ( 全学科 ) 能力評価結果 ( 抜粋 ) 考える力 と 職業人意識 に含まれる専門的能力 実践力の養成が必要である 16
地域が大学に求めている教育とは 調査結果をうけた今後の展開事例 誠実さや思いやりの心を持つ人を育成するために ヒューマンスキルを大切に育成する 日常生活の指導機会を大切にする 課題発見力 や 創造力 など 考える力 をつける教育手法を導入する 専門的な能力 を習得するだけでなく 職場で活用できる 実践力 の育成も視野に入れた教育を実施する 採用先 職種別に求めるニーズが異なることを意識し ニーズにあったカリキュラムを編成する 地域との連携を強化する 効果と今後 入学前教育構築 - 情報力 実践力 人間力等アップの準備大学が変わる 学生 家庭が変わる 地域も変わる 17