内分泌疾患 甲状腺機能亢進症 甲状腺機能低下症 糖尿病
甲状腺機能亢進症 甲状腺腫大によって甲状腺ホルモンが過剰分泌される 高齢の猫に多くみられる 症状 : 食欲過剰 体重減少 気性の変化 消耗過多
甲状腺機能亢進症 ( 東洋医学的解釈 ) (1) 陰虚火旺 ( 初期の甲状腺機能亢進症 ) (2) 気陰両虚 ( 中後期の消耗過多状態 )
甲状腺機能亢進症 ( 陰虚火旺 ) 1) 陰虚火旺 ( 初期の甲状腺機能亢進症 ) 症状 : 畏熱 削痩 多食 五心煩熱 心悸亢進 怒りっぽくなる 排便が固い 舌 : 紅 舌苔 : 少脈 : 細 治則 : 滋陰清火
甲状腺機能亢進症 ( 陰虚火旺 ) 配穴 : 三陰交 (SP6) 肝脾腎の三陰経の合流点照海 (KI 6) 滋陰作用をもつ復溜 (KI7) 滋陰清火作用をもつ神門 (HT 7) 間使 (CP5) 清心安神作用をもつ太衝 (LR 3) 心火を鎮める内庭 (ST44) 胃熱 ( 胃火 ) を鎮める陰陵線 (SP9) 疏肝気泄作用をもつ攅竹 (BL2) 絲竹空 (TE 23) 甲状腺腫の化痰消散
甲状腺機能亢進症 ( 陰虚火旺 ): 三陰交 (SP6) 脛骨内側の後縁で 内果と膝関節下端を結んだ線上で 内果からみて 1/5 右後肢内側
甲状腺機能亢進症 ( 陰虚火旺 ): 照海 (KI 6) 起立した状態で内果遠位端の直下 ( 遠位すぐのところ ) 右後肢内側
甲状腺機能亢進症 ( 陰虚火旺 ): 復溜 (KI7) アキレス腱の頭側縁上で 内内果から 2 寸近位の高さ 右後肢内側
甲状腺機能亢進症 ( 陰虚火旺 ): 神門 (HT 7) 手根球の外側 ( 尺側 ) 近位で 尺側手根屈筋と 尺側手根伸筋との間 左前肢背側
甲状腺機能亢進症 ( 陰虚火旺 ) 太衝 (LR 3) 第 1 趾の外側で 中足趾節関節の 近位にある陥凹部 右後肢内側
甲状腺機能亢進症 ( 陰虚火旺 ) 内庭 (ST44) 第 2 趾の外側で 中足趾節関節のすぐ遠位のところ 左後肢背側
甲状腺機能亢進症 ( 陰虚火旺 ): 陰陵線 (SP9) 脛骨後縁と腓腹筋の間で 脛骨内側顆の 下縁にある陥凹部 右後肢内側
甲状腺機能亢進症 ( 陰虚火旺 ): 攅竹 (BL2) 眉毛内端の隆起部
甲状腺機能亢進症 ( 陰虚火旺 ): 絲竹空 (TE 23) 外眼角 ( 目尻 ) のやや上方 眼窩の縁にある陥凹部
甲状腺機能亢進症 ( 気陰両虚 ) (2) 気陰両虚 ( 中後期の消耗過多状態 ) 症状 : 五心煩熱 口渇 食欲不振 無気力 泥状便 治則 : 益気養陰
甲状腺機能亢進症 ( 気陰両虚 ) 配穴 : 足三里 (ST 36).. 健脾益気作用をもつ三陰交 (SP 6) 太谿 (KI 3). 滋陰清熱作用をもつ内関 (PC 6). 叙煩安神作用をもつ関元 (CV4).. 培元固本作用をもつ脾兪 (BL20) 腎兪 (BL 23). 脾気虚がある場合培土固摂を目的として配穴壇中 (CV 17). 気虚がある場合補気を目的として配穴
甲状腺機能亢進症 ( 気陰両虚 ): 内関 (PC 6) 右前肢内側 左前肢手掌 曲沢 (PC3) と大陵 (PC7) を結んだ線上で 大陵 (PC7) からみて1/6
甲状腺機能亢進症 ( 気陰両虚 ): 関元 (CV4) 腹部正中線上で 恥骨結合前縁と臍を結んだ線上で 恥骨結合前縁から 2/5 腹側
甲状腺機能亢進症 ( 気陰両虚 ): 脾兪 (BL20) 第 11 肋間で 背部正中線から 1.5 寸外側 胸最長筋の中点 背側
甲状腺機能亢進症 ( 気陰両虚 ): 腎兪 (BL 23) 第 2 腰椎横突起末端の高さで 背部正中線から 1.5 寸外側 腰最長筋の中点 背側
甲状腺機能亢進症 ( 気陰両虚 ): 壇中 (CV 17) 腹部正中線上で 第 4 肋間と同じ高さ 腹側
甲状腺機能低下症 主にリンパ球性甲状腺炎や非炎症性特発性濾胞萎縮により 甲状腺ホルモンの分泌が低下 主に高齢な大型犬によくみられる 症状 皮膚の肥満 被毛粗剛 色素沈着 食欲低下 嗜眠など
甲状腺機能低下症 ( 東洋医学的解釈 ) 脾腎両虚体内の陽気が虚弱となり気血津液の運行が停滞 痰湿が発生しやすい 症状 : 嗜眠 精力および活力の減退 四肢の冷感 疲労感 被毛粗剛 被毛脱落 食欲低下 便秘 脈 : 沈細舌苔 : 白膩 治則 : 温陽益気 健脾補腎
甲状腺機能低下症 ( 脾腎両虚 ) 配穴 1) 大椎 (GV 14) 腎兪 (BL 23) 命門 (GV 4) 関元 (CV 4) 培元固本 温陽益気作用をもつ 2) 壇中 (CV 17) 風池 (GB20) 豊隆 (ST 40) 天空 (CV 22) 疏経理気作用をもつ 3) 脾兪 (BL20) 中脘 (CV12) 脾胃の虚弱がある場合 ( 食欲低下 ) 配穴
甲状腺機能低下症 ( 脾腎両虚 ) 4) 天枢 (ST25) 大腸兪 (BL25) 上巨虚 (ST37) 虚寒便秘のある場合配穴 5) 肺兪 (BL13) 脾兪 (BL20) 三焦兪 (BL22) 水湿内停のある場合配穴 6) 腰の百会 ( 奇穴 ) 神門 (HT7) 精神症状がある場合配穴 灸頭鍼を用いる
甲状腺機能低下症 : 大椎 (GV 14) 背部正中線上で 第 7 頸椎と第 1 胸椎の 棘突起間の陥凹部 背側
甲状腺機能低下症 : 命門 (GV4) 背部正中線上で 第 2 腰椎と第 3 腰椎の 棘突起間の陥凹部 背側
甲状腺機能低下症 : 風池 (GB20) 環椎翼頭側縁の 内側にある陥凹部 背側
甲状腺機能低下症 : 豊隆 (ST 40) 犢鼻 (ST35) と外果を 結んだ線上の中点 左後肢外側
甲状腺機能低下症 : 中脘 (CV12) 腹部正中線上で 臍と剣状突起を結んだ線上で 臍から 1/2 腹側
甲状腺機能低下症 : 天枢 (ST25) 臍の中央から 2 寸外側 腹側
甲状腺機能低下症 : 大腸兪 (BL25) 第 4 腰椎横突起末端の高さで 背部正中線から 1.5 寸外側 腰最長筋の中点 背側
甲状腺機能低下症 : 上巨虚 (ST37) 犢鼻 (ST35) と解谿 (ST41) とを 結んだ線上で 犢鼻 (ST35) からみて 2/5 左後肢外側
甲状腺機能低下症 : 肺兪 (BL13) 第 3 肋間で 背部正中線から 1.5 寸外側 胸最長筋の中点 背側
甲状腺機能低下症 : 三焦兪 (BL22) 第 1 腰椎横突起末端の高さで 背部正中線から 1.5 寸外側 腰最長筋の中点 背側
甲状腺機能低下症 : 腰の百会 背部正中線上で 第 7 腰椎と第 1 仙椎との 間の陥凹部 背側
糖尿病 インスリンの分泌不足 あるいは細胞のインスリンに対する感受性の低下による インスリン依存性 (1 型糖尿病 ) 犬に多い 遺伝 感染 免疫介在性膵炎など インスリン非依存性 (2 型糖尿病 ) 猫に多い 肥満 ストレスなどの環境要因 慢性的な炎症性疾患 症状 : 多飲多尿 病勢の進行とともに削痩 白内障 易感染性 肝臓疾患 糖尿病性ニューロパチー ケトアシドーシスがみられるようになる
糖尿病 インスリンの分泌不足 あるいは細胞のインスリンに対する感受性の低下による インスリン依存性 (1 型糖尿病 ) 犬に多い 遺伝 感染 免疫介在性膵炎など インスリン非依存性 (2 型糖尿病 ) 猫に多い 肥満 ストレスなどの環境要因 慢性的な炎症性疾患 症状 : 多飲多尿 病勢の進行とともに削痩 白内障 易感染性 肝臓疾患 糖尿病性ニューロパチー ケトアシドーシスがみられるようになる
糖尿病 ( 東洋医学的解釈 ) 糖尿病のことを消渇という 病症の程度により上焦 中焦 下焦に分けられる 1) 消渇の初期 ( 上焦 ) 2) 消渇の中期 ( 中焦 ) 3) 消渇の末期 ( 下焦 )
糖尿病 ( 消渇の初期 : 上焦 ) 1) 消渇の初期 ( 上焦 ) 症状 : 煩渇 多飲 口渇 頻尿 多尿 多食舌 : 舌尖および舌辺が紅舌苔 : 薄黄 脈 : 数 * 肺熱少津に由来 治則清熱潤肺生津止渇 配穴肺兪 (BL13) 少商 (LU11) 魚際 (LU10). 清肺滋陰作用合谷 (LI4) 清熱潤肺作用をもつ膈兪 (BL17). 消渇に対して効果的
糖尿病 ( 消渇の初期 : 上焦 ): 少商 (LU11) 第 1 指の内側 ( 橈側 ) 爪甲角 ( 爪の付け根の内側の角 ) から 内側すぐのところ 右前肢内側
糖尿病 ( 消渇の初期 : 上焦 ): 合谷 (LI4) 第 1 第 2 中手骨の間で 第 2 中手骨の内側 ( 橈側 ) 縁の中点 左前肢背側
糖尿病 ( 消渇の初期 : 上焦 ): 膈兪 (BL17) 第 7 肋間で 背部正中線から 1.5 寸 胸最長筋の中点 背側
糖尿病 ( 消渇の中期 : 中焦 ) 2) 消渇の中期 ( 中焦 ) 症状 : 煩熱 多食善飢 息切れ 削痩 便の乾燥 舌苔 : 黄燥脈 : 滑実 * 胃経 大腸経の熱による津液が不足することに由来 配穴脾兪 (BL20) 胃兪 (BL21). 脾胃の健全化足三里 (ST36) 内庭 (ST44). 陽明経の疏調に作用合谷 (LI4).. 陽明経の疏調に作用
糖尿病 ( 消渇の中期 : 中焦 ): 胃兪 (BL21) 第 12 肋間で 背部正中線から 1.5 寸外側 胸最長筋の中点 背側
糖尿病 ( 消渇の末期 : 下焦 ) 3) 消渇の末期 ( 下焦 ) 症状 : 頻尿 尿の混濁 虚煩 善飢であるが食べない舌 : 紅脈 : 数あるいは細 * 腎陰虚による 治則補腎益陰 配穴太谿 (KI3). 腎経の原穴 補腎益気作用腎兪 (BL23). 腎の背部兪穴 補腎益気作用三陰交 (SP6) 肝 脾 腎の調整作用をもつ
探してみよう 復溜 (KI7) アキレス腱の頭側縁上で内果から 2 寸近位の高さ 太衝 (LR 3) 第 1 趾の外側で 中足趾節関節の近位にある陥凹部 腎兪 (BL 23) 第 2 腰椎横突起末端の高さで 背部正中線から 1.5 寸外側 腰最長筋の中点 大腸兪 (BL25) 第 4 腰椎横突起末端の高さで 背部正中線から 1.5 寸外側 腰最長筋の中点 三焦兪 (BL22) 第 1 腰椎横突起末端の高さで 背部正中線から 1.5 寸外側 腰最長筋の中点