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20総合要望書

平成28年度横田基地対策に関する要望書

横田基地対策に関する要望書(在日米軍第374空輸航空司令部への要望事項)

H24年度総合要請文(374あて)

横田基地対策に関する要望書(在日米軍への要望事項)

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横田基地対策に関する要望書(国への要望事項)

平成30年度国の予算編成に対する東京都の提案要求

CV-22 オスプレイの横田飛行場への配備について CV-22 の配備について 平成 30 年 9 月 19 日北関東防衛局 スケジュール 米側からは 5 機のCV-22を本年 10 月 1 日に配備し 残り5 機については 具体的な配備の計画は未定ですが 2024 年頃までに10 機の配備を行う予

Taro-本冊(あてな)

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岩国基地問題に関する要望 岩国基地周辺の安全性の確保と航空機の騒音軽減を図るための沖合移設事業は 本年 3 月末に完了いたしましたが 基地を抱える周辺自治体といたしましては その存在や運用に伴う 航空機騒音 事故への不安 米軍人等による犯罪など 基地に起因する諸問題がすべて解決したとは言えません ま

岩国基地問題に関する要望 山口県及び基地周辺 2 市 2 町は 国の外交 防衛政策を尊重し これに協力していますが 一方では 長年にわたり その存在や運用に伴う 航空機騒音 事故への不安 米軍人等による犯罪など 基地に起因する諸問題を抱えています また 岩国基地周辺の安全性の確保と航空機の騒音軽減を

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

2-(5)-ア①-1 日米両政府への要請活動

Ⅳ 騒音・振動の状況

つがる市小形風力発電 (20kW 未満 ) 設備建設に関するガイドライン 平成 29 年 11 月 15 日公表 1 目的本ガイドラインは つがる市 ( 以下 市 という ) において小形風力発電 (20kW 未満 ) 設備及び設備建設に伴う送電線等の付帯設備 ( 以下 小形風力発電設備等 という

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Taro-合同委員会合意

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岩国基地問題に関する要望 岩国基地周辺の安全性の確保と航空機の騒音軽減を図るための沖合移設事業は 平成 23 年 3 月末に完了いたしましたが 岩国基地には 現在も約 60 機の航空機が所属するとともに 基地内外には5,300 人を超える米軍人 軍属 家族が居住しており 基地周辺の自治体といたしまし

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

1

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)


5) 輸送の安全に関する教育及び研修に関する具体的な計画を策定し これを適確に実施する こと ( 輸送の安全に関する目標 ) 第 5 条前条に掲げる方針に基づき 目標を策定する ( 輸送の安全に関する計画 ) 第 6 条前条に掲げる目標を達成し 輸送の安全に関する重点施策に応じて 輸送の安全を確 保

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世帯に付き10,000 円以内とする 2 助成金の交付の対象となる空気調和機器の稼働期間 ( 以下 交付対象期間 という ) は 7 月から10 月までとする 3 助成金の交付の申請をした者 ( 以下 申請者 という ) が 交付対象期間の一部について第 6 条に規定する資格に適合しない場合は 助成

News Release 2014 年 3 月 24 日 伊丹市と新関西国際空港株式会社が 伊丹市域におけるまちづくりの推進 について合意 伊丹市と新関西国際空港株式会社は 伊丹市域の生活環境の改善 地域コミュニティの再生等を図るためのまちづくりを連携して推進するため 2014 年 3 月 24 日

後を絶たない米軍人 軍属による道路交通法違反事件に対する意見書 沖縄警察署は 7 月 4 日午前 4 時 30 分 米空軍嘉手納基地所属の二等軍曹 (27 歳 ) を北谷町美浜の町道で酒を飲んで車を運転したとして 道路交通法違反 ( 酒気帯び運転 ) の疑いで現行犯逮捕した 同署によると 呼気から基

地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

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H28秋_24地方税財源

企画部長

安全管理規程

アレルギー疾患対策基本法 ( 平成二十六年六月二十七日法律第九十八号 ) 最終改正 : 平成二六年六月一三日法律第六七号 第一章総則 ( 第一条 第十条 ) 第二章アレルギー疾患対策基本指針等 ( 第十一条 第十三条 ) 第三章基本的施策第一節アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減 ( 第十四条

●子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案

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内部統制ガイドラインについて 資料

1 策定の目的 この手引書は 茅ヶ崎市地域防犯カメラ ( 以下 地域防犯カメラ という ) の設置及び運用について配慮すべき事項を定めることにより 地域防犯カメラの有用性とプライバシー保護等との調和を図り 地域防犯カメラを適切かつ効果的に活用し 茅ヶ崎市の安心して安全に暮らせるまちづくりを推進するこ

農地中間管理機構 ( 仮称 ) の制度の骨格 ( 案 ) 資料 農地中間管理機構の指定都道府県のコントロールの下に適切に構造改革 生産コスト引下げを推進するため 都道府県段階に設置する 1 都道府県知事は 農地中間管理事業を公平かつ適正に行うことができる法人 ( 地方公共団体の第 3セク

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1 検査の背景 日本国政府は 日米安全保障条約 日米地位協定 特別協定等に基づき 日本国の安全に寄与するなどのために 日本国政府の負担の下 日本国内の施設等を合衆国政府に提供するなどしており 在日米軍が日本国内各地に配置されている また 日本国政府の負担の下に 在沖縄駐留米軍に関する沖縄県民の負担を

( 参考 ) 地上デジタルテレビ放送の都市難視聴地域における受信障害対策共聴施設への経費助成業務の概要 業務概要対象施設の要件助成額実施見込み実施期間 地上テレビ放送の都市難視聴地域に設置された受信障害対策共聴施設のうち NHK の地上デジタルテレビ放送が引き続き都市難視聴となる地域において N H

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☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

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消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置

3 市長は 第 1 項の規定により指定した土地の区域を変更し 又は廃止しようとするときは あらかじめ久喜市都市計画審議会 ( 以下 審議会 という ) の意見を聴くものとする 4 第 1 項及び第 2 項の規定は 第 1 項の規定により指定した土地の区域の変更又は廃止について準用する ( 環境の保全

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平成 26 年度 基本シート 1. 基本項目 作成部署 企画総務部 企画政策課 事業名 開始年度 実施期間 事業種別 運営手法 進行管理 横田基地に起因する諸問題についての国及び 1 米軍等への要請不明年その他 1 年 2 年 3 年 4 年 5 年 関連課 基本目標 3 2. 事業の概要事航空の機

各府省からの第 1 次回答 1. 災害対策は 災害対策基本法に規定されているとおり 基礎的な地方公共団体である市町村による第一義的な応急対応と 市町村を包括する広域的な地方公共団体である都道府県による関係機関間の総合調整を前提としている を活用してもなお対応できず 人命又は財産の保護のため必要がある

目次 1 目的 1 2 医療機関及び行政機関等との協力関係の確保 1 3 事業主体 1 (1) ドクターヘリ 1 (2) 防災消防ヘリ 1 4 定義 1 (1) ドクターヘリ基地病院 1 (2) 地域救急医療体制支援病院 1 (3) ヘリ救急搬送体制支援病院 2 (4) 出動区分 2 5 ドクターヘ

陳情議決結果一覧 ( 平成 19 年 5 月 ~ 平成 23 年 4 月 ) 番号受理年月日件名付託委員会 議決年月日 結 果 陳情 第 1 号 H 非核日本宣言 を求める意見書の提出要請について 総財委 H 採 択 陳情第 2 号 H 原爆症認定制度の抜本的改

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

私立幼稚園の新制度への円滑移行について

れている者 個人事業所で5 人以上の作業員が記載された作業員名簿において 健康保険欄に 国民健康保険 と記載され 又は ( 及び ) 年金保険欄に 国民年金 と記載されている作業員がある場合には 作業員名簿を作成した下請企業に対し 作業員を適切な保険に加入させるよう指導すること なお 法人や 5 人

社会福祉法人○○会 個人情報保護規程

メ 札幌市オンブズマン条例 平成 12 年 12 月 12 日条例第 53 号 改正 札幌市オンブズマン条例 平成 15 年 10 月 7 日条例第 33 号 平成 20 年 11 月 7 日条例第 36 号 目次第 1 章総則 ( 第 1 条 第 4 条 ) 第 2 章責務 ( 第 5 条 第 7

第 1 はじめに 1 ガイドライン策定の目的安全で安心なまちづくりを進める上で 近年 防犯カメラの設置は広く有用であると認められており 市内においても防犯カメラの設置が進んでいます しかし その一方で 知らないうちに自分の姿が撮影され 目的外に利用されること等に不安を感じる市民の方もいます そこで

(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

504 特定事業等に係る外国人の入国 在留諸申請優先処理事業 1. 特例を設ける趣旨外国人研究者等海外からの頭脳流入の拡大により経済活性化を図る地域において 当該地域における特定事業等に係る外国人の受入れにあたり 当該外国人の入国 在留諸申請を優先的に処理する措置を講じることにより 当該地域における

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資料5 航空機騒音に係る環境基準告示の一部改正について

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自衛隊の原子力災害派遣に関する達

目 次 第 1 はじめに 2 1 ガイドライン策定の目的 2 2 ガイドラインの対象となる防犯カメラ 2 3 防犯カメラで撮影された個人の画像の性格 2 第 2 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき事項 3 1 設置目的の設定と目的外利用の禁止 3 2 設置場所 撮影範囲 照明設備 3 3

(2) 特定機関からの報告の受理及び聴取に関すること (3) 特定機関に対する監査に関すること (4) 外国人家事支援人材の保護に関すること (5) 特定機関において外国人家事支援人材の雇用の継続が不可能となった場合の措置に関すること (6) その他 本事業の適正かつ確実な実施のために必要なこと 3

11

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1 検査の背景 (1) 日本年金機構における個人情報 情報システム及び情報セキュリティ対策の概要厚生労働省及び日本年金機構 ( 以下 機構 という ) は 厚生年金保険等の被保険者等の基礎年金番号 氏名 保険料の納付状況等の個人情報 ( 以下 年金個人情報 という ) について 社会保険オンラインシ

●空家等対策の推進に関する特別措置法案

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1/12 三豊市若者定住促進 地域経済活性化事業補助金交付要綱 三豊市若者定住促進 地域経済活性化事業補助金交付要綱平成 24 年 7 月 10 日告示第 256 号改正平成 26 年 3 月 20 日告示第 46 号平成 26 年 3 月 31 日告示第 88 号平成 27 年 3 月 31 日告

はじめに 都市再生緊急整備地域及び特定都市再生緊急整備地域は 都市再生特別措置法 ( 平成 14 年 4 月 5 日公布 平成 14 年 6 月 1 日施行 以下 法 という ) に基づき 国が政令で指定するものです 1 都市再生緊急整備地域 趣旨 都市機能の高度化及び都市の居住環境の向上を図るため

及びその周辺の地域における自然的条件 建築物の建築その他の土地利用の状況等を勘案し 集落の一体性を確保するために特に必要と認められるときは この限りでない (2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており か

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3 車体課税 自動車取得税の見直し 自動車取得税の税率 ( 一定税率 ) を以下のとおり引下げ ( 平成 26 年 4 月 1 日以降 ) 自家用自動車 ( 軽自動車を除く ) 5%( ) 3%( ) 営業用自動車 軽自動車 3%( ) 2%( ) いわゆる エコカー減税 について 環境性能に優れた

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(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

地方創生応援税制 ( 企業版ふるさと納税 ) の運用改善 ( 別紙 1) 平成 31 年度税制改正 企業版ふるさと納税の一層の活用促進を図るため 企業や地方公共団体からの意見等を踏まえ 徹底した運用改善を実施する 地方創生関係交付金と併用する地方公共団体へのインセンティブ付与 地方創生関係交付金の対

富士見市都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例

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総額表示義務に関する消費税法の特例に係る不当景品類及び不当表示防止法の 適用除外についての考え方 平成 25 年 9 月 10 日一部改定平成 27 年 4 月 1 日一部改定平成 28 年 4 月 1 日一部改定平成 28 年 11 月 28 日消費者庁 第 1 はじめに 1 法律の概要等消費税の

1 ガイドライン策定の目的防犯カメラについては テレビや新聞で報道されているように 犯罪の解決や犯罪の抑止につながることなど その効果は社会的に認められており さまざまな施設に防犯カメラが設置されております しかし その効果が認知される一方で 防犯カメラにより個人のプライバシーなどの人権が侵害される

特定保健指導における情報通信技術を活用した面接による指導の実施の手引き 新旧対照表 改正後 特定保健指導における情報通信技術を活用した面接による指導の実施の手引き 現行 ICT を活用した特定保健指導の実施の手引き 最終改正平成 30 年 2 月 9 日 1.ICTを活用した特定保健指導の実施者保険

【通知】海外療養費・出産育児一時金の支給の適正化に向けた対策等について

Transcription:

別紙 2 平成 25 年度横田基地対策に関する要望書 殿 平成 25 年 11 月 21 日 横田基地に関する東京都と周辺市町連絡協議会 会長東京都知事 猪瀬 直樹 副会長昭島市長 北川 穰一 立川市長 清水 庄平 福生市長 加藤 育男 武蔵村山市長 藤野 勝 羽村市長 並木 心 瑞穂町長 石塚幸右衛門

横田基地対策に関する要望書 横田基地の存在は 住民の生活に様々な影響を及ぼすばかりでなく 広域的都市活動や地域開発の阻害要因となるなど 地元自治体の行財政運営にも大きな影響を与えています 横田基地は人口が密集した市街地に所在しており 周辺住民は航空機 ( 軽飛行機 ヘリコプターを含む 以下同じ ) の騒音に悩まされ続け 航空機騒音の軽減措置に関する日米合同委員会合意があるにもかかわらず 同基地周辺の環境基準は依然として達成されていません これまで横田基地では 航空機の緊急着陸や部品落下 大規模な火災及び燃料漏出事故等 一歩間違えば大惨事につながりかねない事故が度々発生しています また 編隊飛行訓練や横田基地所属以外の部隊によるパラシュート降下訓練が実施され 住民の不安はさらに高まっています 加えて 基地に対するテロの可能性や諸外国との往来による感染症の拡大への懸念も 周辺住民に大きな不安を与えています 国におかれては 周辺住民の生活環境の整備や民生安定などの様々な施策を推進されていますが 横田基地が人口の密集した市街地にあることや 民間飛行場とは異なる不規則な飛行実態であること等を考慮し 新たな交付金制度の創設や基地交付金 調整交付金及び基地周辺対策予算の一層の拡充を図るよう要望いたします また 再編実施のための日米のロードマップ に基づく 航空自衛隊航空総隊司令部の横田基地移転に伴い設置された 共同統合運用調整所の運用に当たっては 周辺住民に不安を与えることのないよう 引き続き適時適切な情報提供を行うことが求められます 一方 日米地位協定については 一定の運用改善がなされておりますが 犯罪防止や安全運航の観点から さらなる規律の保持 教育の徹底 安全飛行の確保 点検整備の強化等の措置を講ずるほか 基地に関する諸問題を解決するため 同協定の適切な見直しを要望いたします 東京都及び横田基地が所在する周辺市町は 平成 8 年に 横田基地に関する東京都と周辺市町連絡協議会 を設立し 基地の整理 縮小 返還を含めた多岐にわたる協議を行い 同基地に起因する諸問題の解決に努めてきました 横田基地周辺住民がおかれている耐え難い実情を十分に理解され 別記事項要望内容を速やかに実現されるよう要望いたします 1

要望事項 1 基地問題の解決のために基地の整理 縮小 返還を含めた必要な措置を講ずること また 横田基地における米空母艦載機の連続離着陸訓練を実施しないこと 横田基地は人口が密集した市街地に所在しており 航空機による騒音被害及び事故に対する不安等が住民生活に様々な影響を与えるとともに 地域のまちづくりの障害になっている 周辺住民の平穏で安全な生活を守り 地域のまちづくりを推進するため 基地の整理 縮小 返還を含めた必要な措置を講ずること また 昼夜間にわたる米空母艦載機の飛行訓練がひとたび実施されれば その影響は甚大であり 周辺地域の平穏な住民生活は著しく損なわれるため 今後も横田基地における米空母艦載機の連続離着陸訓練は実施しないこと 2 騒音防止対策を推進すること (1) 周辺住民の騒音被害の軽減のため 昭和 39 年及び平成 5 年の日米合同委員会の合意事項を厳守し さらに以下の項目については早急に対策を講ずるよう 米軍に申し入れること ( ア )22 時から6 時までは 航空機の飛行等を行わないことを徹底するとともに 夜間及び早朝において制限時間の拡大を図ること ( イ ) 周辺地域に影響のある航空機のエンジンテストについては 17 時から8 時までの間は行わないこと ( ウ ) 土曜日 日曜日 日本の祝日 盆 年末年始及び入学試験等の特別な日において 航空機の飛行及びエンジンテスト等による騒音を発生させないこと ( エ ) 基地周辺市街地上空での低空飛行及び旋回飛行を行わないこと ( オ )C-130 輸送機による編隊飛行訓練 ( サムライサージ訓練等 ) においては 基地外に影響を及ぼさないよう配慮すること ( カ ) 軽飛行機については 特に安全確保の徹底と事故防止に万全の措置を講ずるとともに 土曜日 日曜日及び日本の祝日は飛行を行わないこと ( キ ) ヘリコプターによる飛行訓練については 原則として基地の上空で実施すること やむを得ず基地外で行う場合は 事前にそのコースを明示すること ( ク ) 航空機の点検等に伴い発生する騒音について 必要な防音措置をとること ( ケ ) ヘリコプター特有の騒音の軽減策について検討を行うこと ( コ ) 海兵隊等 横田基地所属以外の部隊による飛行訓練を極力行わないこと 2

(2) 住宅防音工事等周辺対策の充実及び強化を図ること 特に住宅防音工事については 以下の項目を実施すること ( ア ) 助成対象となっている住宅の防音工事を早期に完了すること ( イ ) 区域指定告示以降の新築住宅の全てについて 防音工事の助成対象とすること また 飛行訓練の実態を踏まえ 防音工事対象区域の拡充を図ること ( ウ ) 防音工事対象区域の指定値を 騒音被害の実態及び地形等を十分に考慮し 70WECPNL(Lden57デシベル ) に改正すること ( エ ) 空気調和機器の機能復旧工事を速やかに行うとともに 全額補助とすること ( オ ) 防音工事に伴う維持管理費を全世帯に補助すること ( カ ) 一般競争入札による防音工事の事務委託について 住民の申請手続等の負担増や 工事の遅滞をきたすことのないよう配慮すること ( キ ) 節電に対応するため 太陽光発電システムの設置を住宅防音工事事業として実施できるよう制度を改正すること (3) 航空機の低騒音化技術の開発及び低騒音機の使用の促進を図ること (4) 地元自治体が実施する騒音測定器の維持及び更新並びに測定に要する費用について 国の助成制度を設けること (5) パブリック アドレス システム及びグランド バースト シミュレータ等の使用に当たっては 設置場所をはじめ 基地の外に影響を与えないよう必要な措置を講ずること (6) 飛来機も含め航空機のエンジンテストは専用施設で実施すること (7) 米軍再編に伴い 航空自衛隊航空総隊司令部の運用が開始されたが 自衛隊機の飛来については周辺の平穏な生活に配慮し 必要最小限にとどめること 3 基地運用の安全対策を徹底し 航空機事故を防止すること 横田基地においては 航空機の緊急着陸や部品落下 大規模火災等 一歩間違えば大惨事につながりかねない事故が度々発生しており 再発防止のため 以下の項目について米軍に申し入れること (1) 事故等の原因究明及び航空機の整備点検を徹底して行うとともに 航空機の運用に携わる全ての者に対し徹底した指導や訓練等を行うなど 再発防止に万全の措置を講ずること (2) 万一 事故等の不測の事態が発生した際は 必要に応じて現場説明を行うことなどを含め 正確な情報を迅速かつ的確に提供すること (3) 基地の運営に当たっては 周辺住民に不安を与えることのないよう細心の配慮をし 安全対策を徹底すること 3

4 自衛隊の運用に当たり 周辺住民に配慮すること 米軍再編に伴い移転した航空自衛隊航空総隊司令部の運用については 適時適切な情報提供に努めるとともに 周辺住民への影響を増大させるような基地機能の強化を行うことのないよう 地元自治体の意見を聴取し 意向を尊重すること 5 オスプレイについて正確な情報提供等を行うこと 垂直離着陸輸送機オスプレイについては これまでも墜落事故が報告される中 平成 25 年 8 月にも米ネバタ州において硬着陸を行ったとの報道があった また 平成 25 年 7 月に米太平洋空軍司令官の発言として 米空軍仕様のCV -22オスプレイについて 横田基地への配備も含め 日米間で協議中であるとの報道があり これに関しては 国は協議の事実はないと直ちに否定した経過にある オスプレイについては 現段階では周辺住民の安全性への懸念が払拭されていない状況にあり 正確な情報提供に努めるとともに 地元自治体や周辺住民に対する十分な説明責任を果たすことなく 横田基地への配備や飛来を行うことがないよう 引き続き米国に働きかけること 6 感染症の拡大防止措置及び情報提供を行うこと 国内外を問わず感染症が発生した際は 感染拡大防止のため 適切かつ万全な予防措置を講ずるとともに 具体的な措置状況を直ちに地元自治体に連絡すること 7 地元自治体へ適切に情報を提供すること 基地の管理及び運用に伴い 地元自治体に影響を与える事柄については 適時適切に情報提供を行うこと 特に 以下の項目については 報道等で発表される前に 迅速に詳細な情報を提供すること また 地元自治体に多大な影響を与える事柄については 事前に意見を聴取し 意向を尊重すること (1) 航空機の離着陸回数等に関する統計資料 (2) 米空母艦載機飛行訓練の実施予定及び訓練内容の報告 (3) パブリック アドレス システム及びグランド バースト シミュレータ等を使用した訓練及びパラシュート降下訓練等の実施に関する情報 (4) 米軍構成員等が関係する事件及び事故に関する情報 ( 内容 原因 処理経過 4

再発防止策等 ) (5) 基地に起因する事件及び事故等に関する情報 ( 内容 原因 処理経過及び再発防止策等 ) (6) 基地内の施設整備計画及び変更に関する事前情報 ( 目的 内容及び時期等 ) (7) 日米合同委員会での合意事項等に関する情報 (8) 基地周辺住民に影響を及ぼすような我が国及び米国政府の動向に関する情報 (9) 基地内の環境に関する情報及び環境対策への対応状況 ( 周辺住民に影響を与えるバードコントロール 廃棄物等の種類 処理方法及び廃棄物処理施設 ボイラー施設等からの排煙等 ) (10) 米軍再編に関する情報 ( 航空自衛隊航空総隊司令部及び自衛隊機の運用状況を含む ) (11) 周辺事態安全確保法第 9 条に基づく協力要請に関する情報 8 基地交付金 調整交付金及び基地周辺対策予算等の充実を図ること 基地交付金 調整交付金及び基地周辺対策予算等については 制度の目的に沿った増額措置がなく 自治体の財政を圧迫している状況であるため 所要の予算を確保し 以下の項目について一層の充実を図ること (1) 基地交付金及び調整交付金について ( ア ) 国有財産台帳価格に固定資産税の税率 ( 対象資産価格の100 分の1.4) を乗じた額 ( 固定資産税相当額 ) を交付すること ( イ ) 財源超過団体に対する減額措置を廃止すること ( ウ ) 対象資産について 特定飛行場周辺の指定区域内において 国が買い入れた土地についても対象資産とするなど 対象範囲を拡大すること 新たに国有提供施設等の資産が増えた場合には 日米地位協定に基づく提供合意を速やかに行うこと 対象資産の資産価格等 交付金の具体的な算出根拠を明らかにすること 基地交付金に係る資産評価については 近傍類似地域と格差が生ずることのないよう必要な措置を講ずること (2) 基地周辺対策予算について 防衛施設周辺の生活環境の整備等に関する法律 関係 ( ア ) 障害防止事業及び民生安定助成事業について 地元自治体の意向を十分に尊重し 採択基準及び適用基準の見直しを早急に行うとともに 補助率の引上げを行うこと 5

特に防音助成事業については 米軍の飛行実態や基地の運用形態 及び公共施設の利用時間帯を考慮し 採択基準の見直しを行うこと また 民生安定助成事業により設置した防音施設に対して 維持管理費を補助対象とすること (3 条及び8 条関係 ) ( イ )NHK 放送受信料助成措置及び基地に起因する受信障害については 万全な防止策を講ずること ( ウ ) 緑地帯及びその他緩衝地帯について 周辺住民の生活環境を損なわないよう 草刈り及び剪定等の実施回数及び時期を見直すなど 適正な管理を図るとともに 住民の要望に沿った柔軟な対応ができる仕組みづくりを検討すること (6 条関係 ) ( エ ) 特定防衛施設周辺整備調整交付金については 更なる適用基準の緩和を図るとともに 交付金の着実な増額を行うこと また 交付金の内示は年度当初に一括で行うこと (9 条関係 ) ( オ ) 施設区域取得等事務地方公共団体委託費の大幅な増額及び充当範囲の拡大を図ること ( カ ) まちづくりにおいて 基地の影響により所要経費が増加する場合 その増加分に対して新たな財政支援を検討すること ( キ ) 基地が市街地に所在することによる住民への負担を考慮した新しい交付金制度の創設を検討すること (3) 再編交付金について 駐留軍等の再編の円滑な実施に関する特別措置法 関係再編交付金の交付については 周辺住民の福祉の向上に寄与するための措置が講ぜられるよう 地元自治体の要望を十分に反映し 対象事業の拡大を図ること 9 航空機に関する環境調査を実施すること (1) 航空機騒音等による健康被害調査を実施すること (2) 航空機の排気ガスによる大気汚染に関し 基地の実態を反映した調査を実施すること (3) 待機中の航空機による騒音を調査し 対策を講ずること 10 日米地位協定とその運用について適切な見直しを行うこと 日米地位協定とその運用について 以下の項目の適切な見直しを行い 改善を図ること 6

(1) 2 条関係定期的に基地の使用目的や返還の可能性を検討するとともに 検討に際しては 地元自治体の意見を聴取し その意向を尊重すること (2) 3 条関係 ( ア ) 施設及び区域周辺の生活環境の保全並びに安全の確保のために 大気汚染防止法 水質汚濁防止法 廃棄物の処理及び清掃に関する法律等の国内法を 施設及び区域へ適用する旨を明記し 法律等に基づく報告を行うこと また 地元自治体職員が施設及び区域内への立入りを希望した場合には 速やかに応ずる旨を明記すること あわせて 施設及び区域において排出されるガス 排煙等の調査の実施及び結果並びに改善の内容について公表すること ( イ ) 基地内の廃棄物処理施設について 毎年度 実地調査を実施するとともに 試験データを提供すること ( ウ ) 施設及び区域の運用に当たっては 安全確保を優先し 施設の改修工事等を実施する際には 騒音の軽減及び粉塵の飛散防止に適切な措置を施し 周辺住民の生活や農作物に影響を与えることのないよう 細心の配慮をすること 特に航空機の万全な整備点検による 事故の未然防止及び危険物の輸送 管理並びに訓練時等の安全対策の徹底を明記すること ( エ ) 米軍構成員等による交通事故や犯罪を防止するとともに 施設及び区域外における迷惑行為を行わないよう 更なる規律の保持及び教育の徹底等の措置を講ずること ( オ ) 施設及び区域内への緊急車両等の立入手続きの簡素化に努めること (3) 9 条関係施設及び区域周辺の生活環境の保全並びに安全の確保のため 人及び動植物に対する検疫並びに人の保健衛生に関して 国内法を適用する旨を明記すること また 米軍構成員等の感染症に関する情報を的確に把握し 地元自治体へ速やかに情報提供の上 連携して対処すること (4) 13 条関係米軍構成員等の私有車両に対する自動車税及び軽自動車税の優遇制度を是正すること (5) 17 条関係日本側が第 1 次裁判権を有する場合 被疑者の拘禁の移転要請があるときには 速やかにこれに応ずる旨を明記すること (6) 18 条関係 ( ア ) 公務外の米軍構成員等又は米軍構成員等の家族により被害を受けた場合で 7

あっても 日米両国政府の責任において補償が受けられるよう明記すること ( イ ) 米軍構成員等の私有車両の任意保険 ( 対人 ) の加入率を把握し 全件加入を求めること (7) 25 条関係日米合同委員会の場で 施設及び区域の運用等に関して地元自治体の意向を聴取し それを協議することを明記すること あわせて 日米合同委員会合意事項を速やかに公表することを明記すること (8) 航空機の騒音軽減措置及び飛行運用関係 ( ア ) 航空機の飛行等について 夜間及び早朝において制限時間の拡大を図ること 土曜日 日曜日 日本の祝日 盆 年末年始及び入学試験等の特別な日において 航空機の飛行及びエンジンテスト等を禁止すること ( イ ) 米空母艦載機による飛行訓練を全面的に禁止すること ( ウ ) 米軍機の飛行 ( 低空飛行訓練を含む ) については 現在 航空法第 81 条の最低安全高度の規定が特例法により適用除外とされているため これを見直し 航空法第 81 条を適用すること (9) 災害準備及び災害対応関係 ( ア ) 災害時における在日米軍との相互応援が実施できるよう明記すること ( イ ) 平成 19 年 4 月の日米合同委員会合意 ( 都道府県又は他の地方の当局による災害準備及び災害対応のための在日米軍施設及び区域への立入りについて ) に基づき 基地司令官と地元自治体との現地実施協定が円滑かつ速やかに締結されるよう 働きかけること 8