PowerPoint プレゼンテーション

Similar documents
目次 1 防衛装備品調達の概要 2 防衛省の品質管理体制 3 今後の取組 2

防衛省提出資料

どのような便益があり得るか? より重要な ( ハイリスクの ) プロセス及びそれらのアウトプットに焦点が当たる 相互に依存するプロセスについての理解 定義及び統合が改善される プロセス及びマネジメントシステム全体の計画策定 実施 確認及び改善の体系的なマネジメント 資源の有効利用及び説明責任の強化

第 143 回防衛調達審議会議事要旨 1 日時 平成 29 年 5 月 24 日 ( 水 )10 時 00 分 ~12 時 00 分 2 場所 防衛省庁舎 A 棟 11 階第 1 省議室 3 出席者 ( 委員 ) 渡邉会長尾畑会長代理砂田委員藤川委員星委員山田委員 ( 防衛省 ) 防衛装備庁石川審議

H28秋_24地方税財源

審査の品質管理において取り組むべき事項 ( 平成 27 年度 ) 平成 27 年 4 月 28 日 特許庁 特許 Ⅰ. 質の高い審査を実現するための方針 手続 体制の整備 審査の質を向上させるためには 審査体制の充実が欠かせません そこで 審査の効率性を考慮しつつ 主要国と遜色のない審査実施体制の確

スライド 1

PowerPoint プレゼンテーション

内部統制ガイドラインについて 資料

1 監督 検査の意義監督 検査は 会計法 に基づき 契約の適正な履行を確保するための手段です 監督は 通常 製造又は役務の請負契約の履行過程において 必要な立会 工程管理 材料 部品等の審査又は試験 細部設計書の審査 承認等の方法により 検査では確認できない部分について 契約物品に対する要求事項が確

中期行動計画成24 年度の具体的な行動計画成24 年度の取組結果18 ( 財 ) 札幌勤労者職業福祉センター [ 所管課 : 経 ) 雇用推進課 ] 1 団体目標 新方針重点取組目標 18 ( 財 ) 札幌勤労者職業福祉センター 1 団体の廃止 新公益法人制度への対応平成 28 年度までは 施設の用

大綱コンセプトの変遷 初めて策定した 51 大綱 (1976 年策定 ) においては 自らが力の空白となって我が国周辺地域における不安定要因とならないよう 必要最小限度の防衛力を保有するという考え方 すなわち 基盤的防衛力構想 を採用 その後 東西冷戦の終結といった国際情勢の変化 より安定した安全保

日本機械学会 生産システム部門研究発表講演会 2015 資料

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

防衛装備品に関する契約制度の改善方策について 超過利益返納条項付契約 企 業のコストダウン インセンティブを引き出す契約制度を中心に ( 以下 22 年報 告書 という ) において 防衛省における過去の実績価格 見積資料等についてデ ータベースとして蓄積し 有効に分析 活用することが重要であるとさ

5) 輸送の安全に関する教育及び研修に関する具体的な計画を策定し これを適確に実施する こと ( 輸送の安全に関する目標 ) 第 5 条前条に掲げる方針に基づき 目標を策定する ( 輸送の安全に関する計画 ) 第 6 条前条に掲げる目標を達成し 輸送の安全に関する重点施策に応じて 輸送の安全を確 保

< EBA817A906C8E D7390AD8E968BC6838C B B E94C5816A5F E786C73>

4-(1)-ウ①

Microsoft Word - PPPPFI手法導入における優先的検討に係る指針

382 機動戦闘車

<90528DB88EBF96E2955B2E786C73>

安全管理規程

PowerPoint Presentation

<4D F736F F F696E74202D DC58F4994C5816A82732B825195D78BAD89EF95F18D908F9182CC8A E >

資料3

PowerPoint プレゼンテーション

本事業の意義 実効性 ( 見直しの必要性 ) 医療情報データベース基盤整備事業 ( 平成 23 年度 ~ 10 協力医療機関 ) 日本再興戦略 ( 平成 25 年 6 月 14 日 ) 医療 介護情報の電子化の促進 医薬品の副作用データベースシステムについて データ収集の拠点となる病院の拡充や地域連

スライド 1

資料 2-4 新型基幹ロケット開発の進め方 ( 案 ) 平成 26 年 4 月 3 日 宇宙政策委員会 宇宙輸送システム部会 1. 新型基幹ロケット開発の進め方の位置づけ本書は 宇宙政策委員会第 15 回会合 ( 平成 25 年 5 月 30 日 ) の資料 1-1 宇宙輸送システム部会の中間とりま

2. 各検討課題に関する論点 (1) 費用対効果評価の活用方法 費用対効果評価の活用方法について これまでの保険給付の考え方等の観点も含め どう考 えるか (2) 対象品目の選定基準 1 費用対効果評価の対象とする品目の範囲 選択基準 医療保険財政への影響度等の観点から 対象となる品目の要件をどう設

ISO 9001:2015 から ISO 9001:2008 の相関表 JIS Q 9001:2015 JIS Q 9001: 適用範囲 1 適用範囲 1.1 一般 4 組織の状況 4 品質マネジメントシステム 4.1 組織及びその状況の理解 4 品質マネジメントシステム 5.6 マネジ

様式第一六(第12条関係)

NICnet80

15288解説_D.pptx

規制の事前評価の実施に関するガイドライン(素案)

することを可能とするとともに 投資対象についても 株式以外の有価証券を対象に加えることとする ただし 指標連動型 ETF( 現物拠出 現物交換型 ETF 及び 金銭拠出 現物交換型 ETFのうち指標に連動するもの ) について 満たすべき要件を設けることとする 具体的には 1 現物拠出型 ETFにつ

生産ライン・設備機器メーカー双方の課題をIoTで解決!

JCM1211特集01.indd

Microsoft Word - ピンナップ資料_1-4P_.doc

<4D F736F F F696E74202D EF8B638E9197BF82CC B A6D92E894C5816A E >

Microsoft Word - 02_福利厚生会260910

2/5 1. 標準機体に加え 特別装備品に係る改修等に要する経費について 合理性 妥当性が確認され 十分に説明責任が果たされているか 1. 標準機体 特別装備品の調達価格の合理性 妥当性 (1) 航空機の機種選定にあたっては 公表データ及び独自調査に基づき比較検討が行われ 海上保安庁の装備 技術開発

政策 1. 総合的な防衛体制を構築し 各種事態の抑止 対処のための体制を強化 施策 (1) 周辺海空域における安全確保 定量的指標 27 年度 28 年度 29 年度 中間目標目標年度 年度 年度 実績値 目標値 定性的指標 目標 目標年度 施策の進捗状況 ( 目標 ) 測定指標 新規装備品の導入と

PowerPoint プレゼンテーション

ISO19011の概要について

この審査において点検を行っているのは 次の項目である 政策の実施により得ようとする効果はどの程度のものかなど 具体的に特定され ているか ( 事前評価の結果の妥当性の検証について ) 事前評価については 政策効果が発現した段階においてその結果の妥当性を検証すること等により得られた知見を以後の事前評価

ISO 9001 ISO ISO 9001 ISO ISO 9001 ISO 14001

PowerPoint プレゼンテーション

農地中間管理機構 ( 仮称 ) の制度の骨格 ( 案 ) 資料 農地中間管理機構の指定都道府県のコントロールの下に適切に構造改革 生産コスト引下げを推進するため 都道府県段階に設置する 1 都道府県知事は 農地中間管理事業を公平かつ適正に行うことができる法人 ( 地方公共団体の第 3セク

第14回税制調査会 総務省説明資料(・地方税務手続の電子化等2・個人住民税2)

品質マニュアル(サンプル)|株式会社ハピネックス

活動指標及び 活動指標標準仕様書 導入手順書策定数 ( 改定を含む ) 活動見込 31 活動見込 2 活動指標及び 活動指標 RPA 補助事業の完了数 活動見込 31 活動見込 5 活動指標及び AI 実証地域の完了数 活動指標 活動見込 31 活動見

ISO 9001:2015 改定セミナー (JIS Q 9001:2015 準拠 ) 第 4.2 版 株式会社 TBC ソリューションズ プログラム 年版改定の概要 年版の6 大重点ポイントと対策 年版と2008 年版の相違 年版への移行の実務

<4D F736F F D F193B994AD955C D9E82DD835C EC091D492B28DB8816A2E646F63>

008 医療施行費

豊橋市 PPP/PFI 手法導入優先的検討方針 効率的かつ効果的な公共施設等の整備等を進めることを目的として 多様なPPP/P FI 手法導入を優先的に検討するための指針 ( 平成 27 年 12 月 15 日民間資金等活用事業推進会議決定 ) に基づき 公共施設等の整備等に多様なPPP/PFI 手

2017年度 決算説明会資料

新興国市場開拓事業平成 27 年度概算要求額 15.0 億円 (15.0 億円 ) うち優先課題推進枠 15.0 億円 通商政策局国際経済課 商務情報政策局生活文化創造産業課 /1750 事業の内容 事業の概要 目的 急速に拡大する世界市場を獲得するためには 対象となる国 地

127 通信維持費(統幕)

PowerPoint プレゼンテーション

施策の体系 本目標3 地域力と行政の連携がつくる人と地球に優しいまち179

PowerPoint プレゼンテーション

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

PowerPoint プレゼンテーション

目次 1. 中小企業共通 EDI 標準の策定背景とコンセプト 1. 中小企業共通 EDI 標準策定の背景 2. 中小企業共通 EDI 標準の利用イメージ 3. 中小企業共通 EDI 標準によるデータ連携の仕組み 2. 中小企業共通 EDI 標準の構成文書とポイント 1. 中小企業共通 EDI 標準の

項目記載事項必須 1.4 非機能性 更新業務仕様書の 3-4 非機能要件 を踏まえ 提案するシステムに関して 基本的な考え方や方針 アピールポイント等を簡潔かつ明瞭に記述すること 3-4 非機能要件 の (1) から (4) に区分し すべての項目について記述すること 1.5 他システム連携 更新業

WBS テンプレート 2009/8/4 NO 作業項目 計画分析設計開発 SA UI SS PS PG PT テスト IT ST 運用 OT 保守 OM 作業概要 成果物 計画 プロジェクト編成 * プロジェクト責任者 メンバー ( システム部門 現場部門 外

知創の杜 2016 vol.10

007 特別借受宿舎

手法 という ) を検討するものとする この場合において 唯一の手法を選択することが困難であるときは 複数の手法を選択できるものとする なお 本規程の対象とする PPP/PFI 手法は次に掲げるものとする イ民間事業者が公共施設等の運営等を担う手法ロ民間事業者が公共施設等の設計 建設又は製造及び運営

[ 指針 ] 1. 組織体および組織体集団におけるガバナンス プロセスの改善に向けた評価組織体の機関設計については 株式会社にあっては株主総会の専決事項であり 業務運営組織の決定は 取締役会等の専決事項である また 組織体集団をどのように形成するかも親会社の取締役会等の専決事項である したがって こ

1) 3 層構造による進捗管理の仕組みを理解しているか 持続可能な開発に向けた意欲目標としての 17 のゴール より具体的な行動目標としての 169 のターゲット 達成度を計測する評価するインディケーターに基づく進捗管理 2) 目標の設定と管理 優先的に取り組む目標( マテリアリティ ) の設定のプ

国立大学法人富山大学 PPP/PFI 手法導入優先的検討要項

< F2D E968BC681698E968CE3816A817A C8250>

資料 5 自治体クラウド推進 業務改革について 平成 27 年 9 月 14 日

スキル領域 職種 : ソフトウェアデベロップメント スキル領域と SWD 経済産業省, 独立行政法人情報処理推進機構

第三者による品質証明制度について 参考資料 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism


中小法人の地方法人二税の eltax の利用率 70% 以上という目標達成に向けて 下記の eltax の使い勝手改善等の取組を進めるとともに 地方団体の協力を得つつ 利用勧奨や広報 周知等 eltax の普及に向けた取組を一層進める また 中小法人の地方法人二税の eltax の利用率の推移等を踏

契約の適正な執行に関する行政評価・監視 要旨

Microsoft PowerPoint 資料.ppt

JICA 事業評価ガイドライン ( 第 2 版 ) 独立行政法人国際協力機構 評価部 2014 年 5 月 1

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

プロジェクトを成功させる見積りモデルの構築と維持・改善 ~CoBRA法による見積りモデル構築とその活用方法について~

Microsoft Word - H290324優先的検討規程(裁定).docx

PowerPoint プレゼンテーション

スライド 1

. 当年度目標取組み事項及びその内容関連施策 ( 総合計画 ) 基本政策行政改革の推進 中期行財政運営方針に基づき 計画的に行財政運営基盤の充実強化を図るため 平成 年度行財政運営方針を 8 月に策定します ( 公民連携セクションの設置 働き方見直しの推 事務事業の見直しについては 見直しに向けた取

<4D F736F F D2092B789AA8E EE B193FC974490E693498C9F93A28B4B92F E378DF492E8816A2E646F6378>

)各 職場復帰前 受入方針の検討 () 主治医等による 職場復帰可能 との判断 主治医又はにより 職員の職場復帰が可能となる時期が近いとの判断がなされる ( 職員本人に職場復帰医師があることが前提 ) 職員は健康管理に対して 主治医からの診断書を提出する 健康管理は 職員の職場復帰の時期 勤務内容

目次 取組み概要 取組みの背景 取組みの成果物 適用事例の特徴 適用分析の特徴 適用事例の分析結果から見えたこと JISAによる調査結果 どうやって 実践のヒント をみつけるか 書籍発行について紹介 今後に向けて 2

Microsoft PowerPoint - HP用(説明資料).ppt

PowerPoint Presentation

<4D F736F F D20352D318FBC8CCB8E738DC58F F5495AA90CD816A5F8F4390B38CE3816A2E646F63>

浜田市事務事業の外部化 ( 民間委託等 ) に関する指針 の 策定について 平成 25 年 5 月浜田市行財政改革推進本部 浜田市では 平成 17 年 10 月に市町村合併を行い 平成 18 年 2 月に 浜田市行財政改革大綱 を策定して 平成 22 年度までの 5 年間で改革に取り組んできました

RO ( 改修 Rehabilitate- 運営等 Operate) 方式ハ民間事業者が公共施設等の設計及び建 BT( 建設 Build- 移転 Transfer) 方式設又は製造を担う手法民間建設借上方式 2 優先的検討の対象とする事業及び検討開始時期一優先的検討の対象とする事業建築物の整備等に関

目次 1. 導入 - 電波法について - 2. 要望 (1) - 検査基準の国際標準化 ( 個別試験の廃止 ) - 3. 要望 (2) - 定期検査の廃止 - 4. 要望 (3) - 製造番号登録制度の廃止 - 5. まとめ 2

25 ( 一財 ) 札幌市住宅管理公社 [ 所管課 : 都 ) 総務課 ] 平成 27 年度の具体的な行動計画 ( アクションプラン ) 取組結果 1 団体目標 新方針重点取組目標 中期行動計画 25 ( 一財 ) 札幌市住宅管理公社 1 指定管理者制度に係る対応非公募施設の運営管理を行う当団体に対

個人依存開発から組織的開発への移行事例 ~ 要求モデル定義と開発プロセスの形式化 による高生産性 / 高信頼性化 ~ 三菱電機メカトロニクスソフトウエア ( 株 ) 和歌山支所岩橋正実 1

~この方法で政策形成能力のレベルアップが図れます~

Transcription:

PBL セミナー用資料 基調講演用資料 平成 26 年 2 月 25 日 装備政策課 1

平成 26 年度以降に係る防衛計画の大綱 防衛省における PBL 契約の今後の方向性 Ⅴ 防衛力の能力発揮のための基盤 2 運用基盤 ( 前略 ) 必要な弾薬を確保 備蓄するとともに 装備品の維持整備に万全を期すことにより 装備品の可動率の向上等 装備品の運用基盤の充実 強化を図る 6 装備品の効率的な取得 ( 略 ) また 民間能力の有効活用等による補給態勢の改革により 即応性及び対処能力の向上を目指す さらに 取得プロセスの透明化及び契約制度の適正化を不断に追求し 装備品を一層厳正な手続を経て取得するように努める 中期防衛力整備計画 ( 平成 26 年度 ~ 平成 30 年度 ) Ⅲ 自衛隊の能力等に関する主要事業 3 防衛力の能力発揮のための基盤 (2) 運用基盤 ( 前略 ) 装備品の可動率をより低コストかつ高水準で維持できるよう 装備品の可動率の向上を阻む原因に係る調査を行うとともに 維持整備に係る成果の達成に応じて対価を支払う新たな契約方式 (PBL:Performance Based Logistics) について より長期の契約が予見可能性を増大させ 費用対効果の向上につながることを踏まえつつ その活用の拡大を図る 総合取得改革 PT(25.12.19) 24 年度は 5 ヶ年度の包括的契約により 陸自の特別輸送ヘリ (EC-225LP) の維持 整備業務について PBL パイロット モデルを実施 以降 パイロット モデルの成果を踏まえ PBL 対象装備品等の拡大 深化に係る調査研究を実施 今後の取組み パイロット モデルの成果を踏まえ PBL 方式適用の拡大 深化を追求 (26 年度に調査研究を実施 ) 業務の効率化 コスト抑制及び部隊運用への影響を検証 PBL 対象装備品等の拡大及び国内におけるPBL 導入基盤の確立に向けて検討 人的資源の有効活用や安全保障環境の変化に応じた即応性向上に向けた PBL の深化 ( 業務委託範囲の拡大 ) について検討 2

3 3 即応性 対処能力の向上に向けたロジスティックス改革 装備品の可動率の向上を阻む要因の調査分析 限られた資源 ( 予算 人 ) で 装備品等の運用基盤の充実 強化を図り 任務を適正に遂行するためには 装備品等の維持 整備に万全を期すことにより 現有の装備品等の可動率を向上させることが必要 装備品等の維持 整備に万全を期すためには 各種事態による急な所要増にも対応可能な柔軟性を備え 弾力的な維持 整備態勢とすることが必要 このため 現在 航空機 (2 機種 ) をモデルケースとして 諸外国における改善活動等を参考にしつつ 可動率の向上を図るための調査研究を実施中 現状調査では 以下の要因が非可動要因として大きく占めていることが判明 モデルケースを例にした非可動の要因と課題 部品待ち I R A N 計画外整備 部品の枯渇化 取得リードタイムの長期化等を要因とする部品待ちによって非可動となる状態が存在 在庫不足を補うため 非可動機から部品取りを行う 共食い 等の現場 ( 整備部隊等 ) の運用努力によって 部品待ちの非可動時間を最小化を図っており 柔軟性に乏しい 改修等の影響により IRAN に伴う非可動期間は近年増加傾向 IRAN 間隔を延伸し 1 機当たりの IRAN による年間非可動日数の削減を図っているものの 部品待ち等により IRAN 期間は延伸化する傾向 検査の結果 異常が特定できない計画外整備が一定割合存在しており 異常の特定に時間を要する場合がある 部品不足に伴い 故障部品の特定を必要以上に入念にやらざるをえない状況 急な所要増に対し 柔軟に対処することが困難 非可動時間が増加するおそれ 整備期間の短縮等により 改善する余地がある可能性 調査研究の今後の方向性 今後 更なる調査分析を実施するとともに 明らかとなった課題に対する改善策について検討し 装備品等の可動率の向上を図る 現場の運用努力に依存し 弾力性に乏しい維持 整備態勢から 各種事態に対応可能な柔軟性を備え 弾力的 かつ 効率的な維持 整備態勢へ変換するための施策について検討ー恒常的に残業等 現場の努力に依存した部品管理から サプライチェーン全体を踏まえた予防的部品管理へ ( 見える化の推進 ) ー予算と執行の関係を考慮しつつ 需要増があっても吸収することが可能な部品管理へー長期契約化 随意契約等により リードタイムを最小化し 適時適切な部品供給が可能となる態勢へー諸外国の改善活動例を参考にしながら 各種事態にも対応し得る弾力性を持った維持 整備態勢へ

PBL とは? Performance Based とは? Logistics と Procurement や Acquisito n の違い PBL を適用すると コスト 削減になるか? Cost とは何か? PBL 導入に向けて?? 4

Performance と Logistics 防衛省 後方部隊 機関 企業 第一線部隊 要求 点検 輸送補給 購入 調達 製造 運用 支援 交換 整備 保管 改修 修理 契約 開発修理 補修 ミッション任務遂行 可動率 在庫率 MTBF M TTR 等の指標 売上 利益率等の指標 5

PBL のイメージ 運用サイド < 運用計画 要求 > 要求 取得サイド (PMO) < 取得マネジメント 調達 契約 監査 > 支援 契約 PBL 企業 < 整備 支援計画 / 実施 実施マネジメント > 保管 整備ベンダー 部品ベンダー 配送 PBL 担当企業が計画に基づき プログラムの支援全体をマネジメント 6

コスト パフォーマンスとは 整備 点検品質管理 保管補給 輸送調達管理 コスト には 契約額のみならず 官側の費用を参入する必要 計画管理 管理 契約管理 技術支援 修理 改修 製造 購入修理 改修保管 品質管理補給 輸送技術支援 製造 購入 官民双方のトータルコストの効率性を期待 ( 単なる契約金額ではない ) 7

官民双方の観点 防衛省 予算制約による 部品在庫の枯渇が常態化 調達や修理契約のタイムラグ発生 運用ニーズに対応するため 部品待ちによる長期不可動機の存在 可動率の低下 共食いによる対応 信頼性 安全性懸念 工数増による契約額上昇 残業 休日出勤の常態化 後方部隊能力の限界 企業 作業増大による契約額超過の懸念 競争契約による契約継続の不安定 メリット 確実な任務達成 安定的な後方支援 現場や管理作業量の軽減 対応作業量の他への振替 利益拡大のビジネスチャンス ユーザーの要求に直接対応 官民双方の Win Win の実現可能性 能力向上や コスト 低減 8

現行の仕組みの問題 < 防衛省側 > 現行の支援体制 装本 C 機関 B 部隊 A 補給処 部品 製造 装備全体を管理する部局が不在 / 脆弱 契約が多数介在し 事務がきわめて煩雑性 実績データが反映され難く 待ち が常態化 修理 役務 個々の契約による効率化が困難 A 重工 ( 製造プライム ) B 電気 C 商事 α β 官民双方とも 全体をマネジメントする部局の欠落 事務の煩雑による 待ち が発生 < 企業側 > 製造プライムは 自社製造部分のみを担当し 全体を見ることは困難 官の注文に応じる 受け身 の対応 9

PBL による変化 α 防衛省側に マネジメント部局を設け ミッション KPIの明確な設定 実績の情報の民間側への提供 民間側に プライムが全体を支援しうるための体制と情報を構築 最適化計画及び実績を防衛省側と共有 新た根契約方式をとり 長期契約 インセンティブ付契約 成功報酬を定義 10

PBL の導入 適用対象 < すでに装備化済のもの > 民間での支援体制が存在 ( 汎用航空機等 ) 防衛省のみが使用者の ( 専用航空機等 ) 当該支援体制を効果的に適用 製造プライムを活用しつつ 現行の支援体制を統合して適用 < 今後の装備化予定のもの > 製造プライムに全体のマネジメントをなしうるよう 開発 導入段階から情報を集積し 体制を構築を求める 適用対象 個別の契約を改め 包括の長期契約化 ( 支援体制の初期費用 マネジメント費用を含む ) 整備実績に基づく概算契約を改め 包括的確定契約にインセンティブ付与契約への移行 官側と民側の情報共有による仕組みを構築し 全体最適化によるリスクシェア プロジェクトの総コストの効率化による費用対効果の BCA による導入可否を判断 可動率の向上による支援能力を強化するため すでにスタートしている EC22 5 と同等レベルの PBL を速やかに適用し 27 年度の要求に向け検討 11