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電源変動の Cdie 依存性解析 ) Noise voltage(v V(V) 2.65 26 2.6 2.55 2.5 2.45 2.4 2.35 2.3 2.25 Nsso=8 ESR=0.4Ω measured sim. 650pF sim. 1100pF F ring =52MHz 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110 time(ns) リンギング周波数は Cdie 値に強く依存することが分かる 13

電源変動の Rdie 依存性解析 Noise voltage(v V) V(V) 2.6 2.55 25 2.5 2.45 2.4 2.35 2.3 Nsso=8 C=1100 pf measured sim. 0ohm sim. 04 0.4ohm sim. 1ohm 2.25 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110 time(ns) ノイズピーク値は Rdieに強く依存することが分かるる 14

測定と解析結果の比較 Power line fluctuation Nsso=8 Ground line fluctuation Nsso=8 実測と解析結果は非常に良く一致した 15

PDN インピーダンスの反共振ピーク F reso =50MHz C=1100 pf C=650 pf 反共振ピーク周波数は SSNのリンギング周波数と良く一致した 16

統合電源インピーダンスと反共振現象 17

システム全体の最適設計 チップ パッケージ ボード 18

チップ パッケージ ボードの電源系 (PDN) Gnd Vdd VRM (PDN:Power Distribution Network) チップバルクオンボードキャパシタキャパシタ ボード電源系 はんだボール パッケージ電源系 オンチップ電源配線 VRM バルクキャパシタ オンボードキャパシタ V(ω) I(ω) オンチップ Dcap コア回路 I/O 回路 ボード Z(ω) パッケージ チップ V(ω)= Z(ω) I(ω) 電源変動を抑えるには電源インピーダンスを小さくする必要がある 19

全電源網の等価回路 バルクキャパシタ チップキャパシタ オンチップキャパシタ VRM 100uF M ヶ 0.1uF 0.1~ N ヶ 10nF ボード パッケージ チップ 20

キャパシタの周波数特性両対数スケール 1 ohms] 現実の C ωc 1 ωl (ω) [o ESL C R Z ESR ω ω ω ω 0 + L j R Z ω ω 1 ) ( 21 + = C L j R Z ω ω (ω)

電源インピーダンス (PDN) 分担領域 電源源インピーーダンス バルクキャパシタチップキャパシタオンチップキャパシタ インダクタンス成分 P/G トレース P/G ビア インダクタンス成分 PCB P/Gプレーン KHz MHz 周波数 キャパシタの基本性能は V 字特性 GHz 22

チップとボードのキャパシタによる並列共振 ボード 電源電流 i(t I(ω)) Vdd プレーン p-mos 電源 Vdd-GND 間ノイズ v(t) V(ω) 並列共振 デカップリングキャパシタ n-mos CMOS 回路 GND プレーン V(ω)= Z(ω) I(ω) チップから見た電源インピーダンス Z(ω) 23

オンチッフ キャハ シタによる電源インピーダンスの反共振例 Magnitu ude [ Ω] Magnit tude [Ω] Imp pedance 100 10 10 1 1 0.1 0.1 001 0.01 0.01 0.001 一体 Bump パッド オンチップ C 無し チップコン全部 VRM1nH 一体 Bump パッド オンチップ C=10nF チップコン全部 VRM1nH オンチップキャパシタ無 共振周波数 インピーダンスの低下反共振ピークの出現オンチップキャパシタ有 0.001 1.0E+06 1 1.0E+07 10 1.0E+08 100 1.0E+09 1000 10000 1.0E+10 Frequency [Hz] Frequency [MHz] 反共振ピークは チップキャパシタとオンチップの自己共振周波数が離れ過ぎているために よく起こり得る現象である 24

2 個のキャパシタの並列共振モデル C 1 C 2 直列共振 f = f r 1 f r 2 1 2π L C = 2π 1 1 L 2 1 C 2 L 1 L 2 f a R 1 R 2 並列共振 f = f a 2π ( L 1 L 1 + 2 ) C C C 1 1 + 2 C 2 L Q 1 C1C2 = C = R C C 1 + C2 25

2 個のキャパシタの並列共振の例 0.1uF と 0.01uF の組合せ 26

ボードの電源インピーダンス 1000 100 Board PDN Imp pedance[ω] 10 1 0.1 SIwave 0.01 10K 100K 1M 10M 100M 1G 10G Frequency[Hz] ボードの電源インピーダンスは100MHz 以上の周波数ではインダクタンス成分により高くなる傾向を示す 27

チップから観測される統合電源インピーダンスの例 CPM BOARD PDN C die R die i(t) I(ω) 1000 100 ボード PDN e[ω] Impedanc 10 1 0.1 anti resonance CPM PDN チップPDN (7nF) 反共振はほぼ 100 MHzに発生している 0.01 10K 100K 1M 10M 100M 1G 10G Frequency[Hz] 28

パッケージインダクタンスの影響 1000 100 Impedan nce[ω] 10 1 Lpkg0 Lpkg1nH Lpkg5nH Lpkg10nH CPM L=10 nh L=5 nh L=1 nh 01 0.1 0.01 10K 100K 1M 10M 100M 1G 10G Frequency[Hz] パッケージインダクタンスが大きくなると インピーダンスは増加する 29

パッケージインダクタンスによる反共振ピークのシフト 1000 ance[ω] Imped 100 10 1 0.1 Lpkg0 Lpkg1nH Lpkg5nH Lpkg10nH 0.01 10K 100K 1M 10M 100M 1G 10G Frequency[Hz] パッケージインダクタンスが大きくなると 反共振ピークは低域にシフトする. 30

オンチップキャパシタンスの影響 R die =20mΩ 1000 Board 100 ce[ω] Impedan 10 1 01 0.1 Cdie7nF Cdie5nF Cdie3nF Cdie1nF Cdie0.5nF Cdie0.25nF Cdie0.1nF PDN Cdie 7nF 0.1 nf 0.01 10K 100K 1M 10M 100M 1G 10G Frequency[Hz] オンチップキャパシタンスが小さくなると インピーダンスは増大する. 31

オンチップキャパシタによる反共振ピークのシフト R die =20mΩ 1000 Cdie7nF Impedan nce[ω] 100 10 1 01 0.1 Cdie5nF Cdie3nF Cdie1nF Cdie0.5nF Cdie0.25nF Cdie0.1nF Cdie value Cdie7nF Cdie5nF Cdie3nF Cdie1nF Cdie0.5nF Cdie0.25nF Cdie0.1nF peak frequency 110MHz 126MHz 157MHz 261MHz 361MHz 493MHz 732MHz 0.01 10K 100K 1M 10M 100M 1G 10G Frequency[Hz] オンチップキャパシタ値が小さくなると 反共振ピークは高域にシフトする. 32

反共振の定量化の難しさ SMDキャパシタの効く周波数帯域がLSIの動作周波数に追いつかなくなった LSIの電源系オンチップキャパシタの容量値は公開されていない 反共振ピークは チップ パッケージ ボードのそれぞれ単体では観測できない チップ外部からは通常反共振が観測できない 並列回路の合成により間接的に求めるしかない 33

駆動源のスペクトラム 駆動源の周波数スペクトラムと システムの内在する共振周波数とのオーバーラップを避けなければならない 34

駆動源スペクトラムとの重なりを避ける クロック信号デタ信号 データ信号 PRBS 信号で代用 狭帯域なノイズ源 広帯域なノイズ源 (PRBS:Pseudo Random Binary Sequence) f(t) A a A a/t 0 T 時間軸波形 t 0 1/T 1/a 2/a 周波数スペクトラム f 35

クロック信号と PRBS 信号のスペクトラム (Pseudo Random Binary Sequence) クロック信号 データ (PRBS) 信号 10MHz PRBS 信号は密度の高い広帯域なノイズスペクトラムをもつ 36

32bit 動作時の電源ノイズの解析結果 ODD(666MHz) 共振周波数での電位変動 15.9mVpp EVEN(666MHz) 特定のタイミングで共振周波数での励振発生 23.3mVpp PRBS( 非同相 ) 共振周波数と駆動周期が一致してノイズが増大 26.1mVpp EVEN95MHz EVEN(95MHz) 247.4mVpp 共振周波数 (91MHz) 付近での電位変動の影響が大きい 37

ターゲットインピーダンス コア回路だけでなく I/O 回路にも適用できるターゲットインピーダンスの考え方 38

従来のターゲットインピーダンスの考え方 電源の変動率 :5% とした場合 Z target = 電源電圧 許容リップル率 過渡電流 = 5V 5% =05Ω =0.5Ω 1A 50% 引用 :EPEP2005 Short course 39

ターゲットインピーダンスの新定義 V(ω)=Z(ω) I(ω) Z target (ω)=v(ω) I(ω) -1 ここで V(ω) は v(t) の許容変動を 例えば 5% としたときの値とする Z -1 target (ω) は動作状態のI(ω) に大きく依存する 40

DDR3 評価基板 ASIC DDR メモリ 構成層大きさ厚さ 寸法 4 層 355 250[mm] 16[mm] 41

駆動モード毎の周波数依存性ターゲットインピーダンス ODD PRBS( 非同期 ) EVEN (32bit 時 電源電圧変動許容値 :±5%) 駆動周波数 :667MHz 余裕有 32bit Ztar = Vdd*5% i(ω) 32 1.37Ω@91MHz 電流スペクトラムの逆数から導出した最低値が Ztar を表す 42

1 反共振ピークとアイパターンとの関係 Ztar(PRBS 非同期 ) 3 ジッタ :0.2 ns 開口 : 0.73 V 電源ノイズ 630 mvpp ジッタ : 0.083 ns 開口 : 0.83 V 4 電源ノイズ :330 mvpp 2 ジッタ :0.06 ns 開口 : 0.87 V 電源ノイズ 270 mvpp ジッタ :0.035 ns 開口 : 0.90 V 電源ノイズ :130 mvpp 反共振ピーク値が Ztar 以上になると 電源ノイズが増大し アイパターンが劣化する 43

まとめ 1. パワーインテグリティには 様々な側面があるが SI EMIに強く関 連する最も重要なファクタである 2. ボード上のキャパシタとオンチップキャパシタの共振周波数は離れシタの共振周波数は離れ ているため 並列共振ピークが生じ リンギングを生みだす根源と なる ただ直接観測できない 3. 励振源としての PRBS 信号に対するアイパターンは スペクトラム が密なため 高低にかぎらず並列共振の影響を受ける 4. ターゲットインピーダンスは 動作状態の電流スペクトラム I(ω) の逆数に依存する I(ω) はターゲットインピーダンスの高周波域で の理論的緩和 最適化に不可欠である 44

ご静聴ありがとうございました 45