時限 テーマ ねらい方法 内容使用教材 3 時限目 くらべてみよう ( 地震 ) * 地域と他地域 他国の地震を比べ 地域の特徴について詳しく知る 4 時限目くらべてみよう ( 水害 ) * 地域と他地域 他国の水害を比べ 地域の特徴について詳しく知る 5 時限目防災教育教材ってなに? * 調べ方や

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3 時限目日本にあるブラジル生まれの食べ物を知る 4 時限目なぜピラルクがへっているのかを考えて, 自分たちに何ができるのか考える 一部が隠れた写真を使い, 日本にあるブラジルのものを考える活動を行う 感想を交流する ピラルクがへっているのかを考えて, 自分たちに何ができるのか考える活動を行う 感想

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

( ) 単元計画 ( 全 6 時間 ) 段階 主な学習活動と内容 指導上の留意点 配時 私たちが食べているものは, どこからきて 既習を想起できるように, 農業や いるか考える 水産業の学習内容を掲示しておく 給食の献立から調べた食料自給率から, 給食の献立から調べた食料自給率本つ気づいたことや疑問

とで児童に活動の見通しを持たせ, 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組めるようにしていきたい 調査計画の場面では, 目的に照らしてどのような調査をしていくことがよいのか児童にしっかりと考えさせたい 例えば, データはどう集めたらよいのか, アンケートを実施する場合には, 誰にアンケ

あったらいいな ! こんなあそび場 (わたしの町大好き)

国語科学習指導案様式(案)

4 展開計画 ( 全 5 時間 ) 時テーマ ねらい活動 内容使用教材 1 タンザニアを知ろう! No.1 アフリカの途上国 タンザニア という国について知る 興味を持ち どんな文化なのかどんな生活をしているのかを自ら調べようとする タンザニアについての基本的な情報を聞く ワークシートパワーポイント

中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

第 6 学年理科学習指導案 平成 28 年度 12 月 6 日 ( 火 ) 第 5 校時 場所 理科室 1 単元名変わり続ける大地 2 単元について本単元では 第 5 学年 流れる水のはたらき 第 6 学年 大地のつくり の学習を踏まえて 地球 につ内容の関連と学習の系統性いての基本的な見方や概念を

いろいろな衣装を知ろう

Microsoft Word - 提出論文 全0227docx.docx

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詳細に伝えるためにインタビューやアンケートを実施して情報を収集したりする活動を設定することにする 整理する 場面では,CM のテーマをもとに集めた情報の中から伝えたいことが受け手にしっかりと伝えることができる情報を選択する また, 選択肢した情報を加工しながら, 伝えたいことが伝わりやすい CM の

植物 Wanted ゲームを作ろう

4. タブレット端末の利用状況 ( 利用機材の内容と利用のねらい ) ハードウェア機材名 :ipad ねらい : 水が流れる様子や地形が変化した様子を確認できるよう 動画で撮影し記録する 上流 中流 下流それぞれの様子が撮影できるよう ipadは3 台準備する 機材名 :ENVY110( 複合印刷機

Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

「標準的な研修プログラム《

第1学年国語科学習指導案

(4) ものごとを最後までやりとげて, うれしかったことがありますか (5) 自分には, よいところがあると思いますか

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

1

教育調査 ( 教職員用 ) 1 教育計画の作成にあたって 教職員でよく話し合っていますか 度数 相対度数 (%) 累積度数累積相対度数 (%) はい どちらかといえばはい どちらかといえばいいえ いいえ 0

1 2 時限目 ボリビアの子どもたちとつながろう ( 社会 ) 1 子どもの活動の流れ 1 ボリビアについて知る 2 ボリビアの子たちたちへの自己紹介や質問の仕方を調べる 3 ボリビアの子どもたちにプレゼントを作る この時限のねらいボリビアの子どもたちへの自己紹介を考えたり プレゼントを作ったりする

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

授業単元名 中学校 3 年公民科 : 市場経済 ( 金融 )/ 消費生活 目標 震災復興プランの策定では 政府 企業 銀行 の各立場やその役割から どのようにして震災からの復興を支援していくことができるのかを検討してきた 今回は 賢い消費者として自分自身の生活設計を検討する際の 人生全体を通したお金

解答類型

<小学校 生活科>

総合的な探究の時間 は 何を 何のために学ぶ学習なのか? 総合的な探究の時間 は与えられたテーマから みなさんが自分で 課題 を見つけて調べる学習です 総合的な探究の時間 ( 総合的な学習の時間 ) には教科書がありません だから 自分で調べるべき課題を設定し 自分の力で探究学習 ( 調べ学習 )

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知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

7 児童の実態 書くこと に関わる活動では これまでに 読書生活について考えよう の単元において アンケートを作成して自分が知りたい情報を集め それを整理して表やグラフにして表すとともに 自分の考えや感想を交えて報告書の形に表す活動を行った また 新聞を作ろう の単元では 社会科の学習と関連して ご

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た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

Microsoft Word - 【提言2】④新聞70(最終).doc

Taro-4年 総合 指導案(最終)

Microsoft PowerPoint - AR1(理科森田) [互換モード]

2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

Microsoft Word - ④「図形の拡大と縮小」指導案

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

8 本時 9 働きやすい職場をつくるために 労働者を取り巻く新しい動き 労働三権や労働三法の意義を理解する 労働条件の改善について考える 様々な雇用の実態に気付く 労働者の権利を保障する為の労働三権や労働三法の意義について理解することができる 労働者をとりまく環境の変化について 将来の自らの問題とし

案3                            ⑤なかまの誘い方(小学校低学年)

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

誰 ( 何 ) から得た情報なのかを記録カードに記入させる なぜなら など理由をつけて発言できるよう指導する 聞き手は 発表のどこから伝えたいことが分かったのかを言えるようにする 6 単元構想表 個人テーマを設定する ( 2 時間 ) ウエービング ( 大豆についての知識を広げる ) 全員で出し合う

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目次 1. はじめに 1 復興 防災マップづくり とは 期待される成果 6 実践の上で大切なこと 7 復興 防災マップづくり 実践校の取組み 8. 単元計画の作成 1 自校化に向けた計画作成のステップ 10 復興マップづくり 単元計画例 11 防災マップづくり 単元計画例 17 地域の地形, 土地利

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

2 3 時限目 ブラジルを知る 2 * ブラジルの人々のくらしの様子を知る 4 時限目日本とブラジルのつながりを知る * 日本の国際協力や日系移民の歴史を知る 5 時限目アマゾン地域について知る * 森林破壊と森林保全の取り組みを知る 時限目ブラジルを伝えよう *ブラジルについての理解を

小学校国語について

Microsoft Word - ★P Ⅷ06髙井菜穂子

また 情報の作り手としての活動も学習に組み込まれている 放送局は情報の作り手として 考えたことや伝えたいことなどから話題を集め 収集した知識や情報を関連付け 目的や意図に応じて 事柄が明確に伝わるように話の構成を工夫している これは 学習指導要領に示されている 話すこと 聞くこと の話すこと内容と同

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(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

意欲態度 価値観倫理観 自分自身 他者や社会 思考力 判断力 表現力 主体性 自己肯定感 4 単元の展開 ( 全 30 時間 ) 学習過程 3 ブレインストーミングで出し合った意見を序列化し, 課題を設定している 1 グラフ, 表, カード等を活用して, さまざまな情報を比較, 分類, 関連づけて考

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筝で社会に貢献しよう !

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自己紹介をしよう

エコポリスセンターとの打合せ内容 2007

20情報【授業】

4 指導の工夫 (1) 教材 実態から 心が脳にあることを 実験 を通して理解させ ビーバーの巣作りから人間の脳と動物の脳の違いについて理解させる (2) 仮説 導入 展開 終末での資料や教材を工夫していけば 健康な心と体に対 する意識が高まり よりよい生活を営むことにつながっていくだろう 資料 1

第 3 学年メディア コミュニケーション科学習指導案 授業者池田恭浩 1. 日時平成 28 年 11 月 25 日 ( 金 ) 5 校時 (13:40~14:25) 2. 学年組第 3 学年 1 組 34 名 3. 場所 3 年 1 組教室 4. 単元名 短くまとめて伝えよう ~ 紙しばいを使って

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第4学年算数科学習指導案

項目評価規準評価方法状況 C の生徒への対応 関心意欲態度 1 自の考えを持ち 積極的に交流 討論している 2 自らの言葉で 中学生にかりやすく紹介文を書こうとしている 交流 討論で得た仲間の意見を取り入れて 自らの考えを深めるよう促す 参考例を示したり 書き出しを例示したりして 参考にするように指

ICTを軸にした小中連携

6 年 No.22 my summer vacation. 1/8 単元の目標 主な言語材料 過去の表し方に気付く 夏休みの思い出について, 楽しかったことなどを伝え合う 夏休みの思い出について, 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり, 他者に伝えるなどの目的

画像, 映像などの気象情報や天気と1 日の気温の変化の仕方に興味 関心をもち, 自ら気象情報を収集して天気を予想したり天気の観測をしたりしようとしている 気象情報を活用して, 天気の変化を予想することができる 1 日の気温の変化の仕方を適切に測り, 記録することができる 天気の変化は気象情報を用いて

(2) 記録用サポートブックの作り方 記録用サポートブックは 一般様式 を使って書きます 一般様式 は 項目 本人の状況 支援方法 の 3 つの枠からできています 様式一般様式支援者 : 場所 : 日付 : < 項目 > 例 ) 話を聞く( 授業中 ) 使い ポイント 方 気になるな 困ったな と思

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

トコラージュ というメディアの形態を提案する 本単元では 説明文の 構成メモ をフォトコラージュの形でまとめる このことにより 資料を活用して説明文を書くことが容易になる フォトコラージュとは次に示すように 2 枚以上の写真と それに対する説明文を対応させた情報伝達の形式である 本学級では 社会科の

資料3 平成28年度京都府学力診断テスト 質問紙調査結果 28④ 28中① 27④ 27中① 平成28年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成28年度京都府学力診断テスト中学1年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト中学1

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実践 報告書テンプレート

学習内容援学校教科等 支総合的な 1 水の問題 学習の時間 水の確保が困難な国や地域があることを知り 自分たちの生活と比較し て考える 1 ルワンダの歴史について ルワンダの国についての基本情報とジェノサイドの歴史について簡単に 触れる 1 アフリカは国名ではない ~ルワンダを通して~ (70 分

どんなところを注意したらいいの? まず 建物の見分け方から始めましょう 中古住宅を購入するときは何年に建てられたかを確認してください 昭和 56 年に建築基準法が改正され 耐震基準が厳しくなりました これより古いものを旧耐震基準 新しいものを新耐震基準と呼んでいるんだよ じゃあ 昭和 56 年築 よ

第 3 学年 学級活動学習指導案 平成 18 年 6 月 30 日 ( 金曜日 ) 第 5 時限指導者二階堂聡 1 題 材 夏休みに向けて1 学期の学習を振り返ろう 2 題材について 生徒にとって, 夏休みの過ごし方はそれぞれである 部活動に熱中する生徒, 夏期 講習に参加し, 学力向上に努める生徒

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社会科学習指導案

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中学校第 3 学年国語科学習指導案 日時平成 28 年 月 日第 校時対象第 3 学年 組学校名 中学校授業者 1 教材名 故郷 2 単元の目標 情景や人物を描写する語句や表現を読み取り 内容への理解を深めることができる 作品を通して 社会の中での人間の生き方について考え 自分の意見をもつことができ

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

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5. 単元指導目標単元の目標 ( 子どもに事前に知らせる ) 三角形を辺や角に目をつけて分類整理して それぞれの性質を見つけよう 二等辺三角形や正三角形のかき方やつくり方を知ろう 二等辺三角形や正三角形の角を比べよう 子どもに事前に知らせる どうまとめるのか 何を ( どこを ) どうするのか (

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内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

Transcription:

授業実践 世界とつながろう ~ 防災 ~ 学校所在府県 : 京都府学校名 : 京都市立桃山南小学校名前 : 橋本有人実践教科 : 総合的な学習の時間 指導時数 :12 時間対象学年 : 小学校 6 年生対象人数 :54 人 (2 クラス ) 1. 教師海外研修を通して感じたこと 全ての訪問地で様々なことを考えることができた 本当に素晴らしい経験になった 中でも震災復興に向けて日本人の技術がいかされている様子や 現地の学校で独自の防災教育教材づくりを進めておられることに大きな感動を覚えた しかし最も大きな感動は 絡まり合う電線や町をうろつく野良犬 何気ない現地の人との会話など 学ぼうと思う気持ちがあれば どんな場面からでも学ぶことができると強く感じたことである 全てが教材になりうる その思いは今回の授業実践の元になる思いとなり どこに問題点を感じ どのように自分のこととして捉えて どのようなことが自分にできるか そんなことを児童自身が考えられる授業実践を続けていきたいと考えさせてくれた 2. カリキュラム (1) 実践の目的 背景ネパールでは 2 年前に大きな地震が起こり大変な被害が出た そして現在も復興に向けて様々な取り組みがなされている そこで その被害の様子や取り組みの工夫を知ることで 国際理解 を深めるとともに 児童が他の国や地域と自分たちの住む地域とを比べながら 自分たちに本当に必要な防災とは何なのかを考えられるような 防災教育 との複合的な単元の展開を設定した さらにその児童の取り組みが地域に根差し 学校の取り組みの一つとして継続的に学んでいけるように 活動の大きな柱として6 年生児童による独自の1 年生向け防災教育教材づくりを考えた 今後はこの防災教育教材を元にしてさらに地域に合わせた防災教育を毎年進めていきたい そして 児童自身が海外で起きている出来事から多くのことが学べるという実感を得て 今まで以上に世界の情勢や出来事に関心をもてるようになることを実践の最大の目的としたい (2) 授業の構成 時限 テーマ ねらい方法 内容使用教材 1 時限目 地域で災害がおこったら? * 地域で起こりうる災害について考える 2 時限目過去に起きた災害から学ぼう * 地域の特徴によって起こる災害や被害が違うことに気付く 地域のハザードマップから地震時と水害時の被害を予測する グループで気付きを交流し 被害の予測をマップ上に整理する これから調べたいことをまとめる 阪神淡路大震災 東日本大震災 海外の地震 水害 火災など様々な災害の様子から被害や状況 地域の特徴や防災への取り組みについて学ぶ 伏見区災害時ハザードマップ 動画 地図 ( 世界 地域 ) 15

時限 テーマ ねらい方法 内容使用教材 3 時限目 くらべてみよう ( 地震 ) * 地域と他地域 他国の地震を比べ 地域の特徴について詳しく知る 4 時限目くらべてみよう ( 水害 ) * 地域と他地域 他国の水害を比べ 地域の特徴について詳しく知る 5 時限目防災教育教材ってなに? * 調べ方や伝え方などを考えて 学習の進め方について知る 6 7 時限目伝えるために調べよう * 調べたいと思ったことを本やインターネットから調べ 追究する 8 ~ 10 時限目つくろう防災教育教材 *グループごとに伝えたいことを決めて 防災教材づくりをする 11 時限目はっけんぼうさいたんけんたい * 防災教育教材をつかって 1 年生に地域の災害について伝える 12 時限目世界とつながろう * 世界の出来事 ( ニュース ) から日本に関わることや 自分たちの生活にいかせることを探す 様々な地域や他国 ( ネパール中心 ) の地震の被害や復興への取り組みが分かる写真を比べながら グループで気付きを交流する 地域の状況と比べて 地域のために本当に必要な知識や情報は何かを整理する 様々な地域や他国 ( ネパール中心 ) の水害の被害や復興への取り組みが分かる写真を比べながら グループで気付きを交流する 地域の干拓の歴史や水害への備えについて知る 地域の状況と比べて 地域のために本当に必要な知識や情報は何かを整理する プラス アーツの取り組みや色々な防災教育教材について知る ネパールの学校が作った独自の防災教育教材について知る これからの学習の進め方について知る 図書室 地域の図書館から目的に合わせた本を借り それぞれの知りたいことを調べる インターネットを利用して 国内外の取り組みなどを調べる グループごとに伝えたいことを決める 1 年生に伝えることを意識して 防災教育教材づくりをする 学年で 12 のブースを作り 1 年生に防災教育教材を体験してもらう 1 年生の反応や感想から 防災教育教材の改善点を見つける ネパールの地震復興の取り組みに日本が関わっていることを知る 最近のニュースから日本や自分たちの生活に関わりのあることを探す 世界で起きている出来事をこれからどのようにとらえていけばよいか考える ( パワーポイント ) ( パワーポイント ) 動画 奈良テレビ ゆうドキッ! ネパール特集 プラス アーツ防災教育教材プリント ワークシート 書籍 プラス アーツジャパン HP 自作の防災教育教材 自作の防災教育教材 ( パワーポイント ) 3. 授業の詳細 1 時限目 : 地域で災害が起こったら? ねらい 地域で起こりうる災害について考える 1 地域のハザードマップから地震時と水害時の被害を予測する 2 グループで気付きを交流し 被害の予測をマップ上に整理する 3 これから調べたいことをまとめる 被害予測や気付きをマップ上に整理 16

突然に海外の話ではなく まずは自分たちの地域のことから授業を展開し 災害を身近なことと捉えられるようにする 駅の北に土砂災害の可能性がある 地域の中でも被害の大きさが違っている この地域は水害に非常に弱い など 花折断層地震で想定される震度が 6 強で 土砂災害の起こる地域もあることに驚いた 土砂災害から逃れる方法について調べていきたいです 地域は三方を水に囲まれていて 3m の浸水があると逃げ道がないので怖い どれくらいの雨量でこんな被害が出るのかを調べてみたいです 僕たちの地域と似ている地域があったら どんな風にして災害に備えているのかを調べたいです 所感 ハザードマップを見ることで 自分たちの地域に多くの災害被害が予測されていることに驚いている様子 だった 自分たちの地域にあった避難の方法や 知識が重要であるということに気がつき 積極的に調べたいことを 発表していた や調べたいことを優先して授業の展開を柔軟に変更していかなければならないと感じた 2 時限目 : 過去に起きた災害から学ぼう ねらい 地域の特徴によって起こる災害や被害が違うことに気付く 1 阪神淡路大震災 東日本大震災 海外の地震 水害 火災など様々な災害の様子から被害や状況 地域の特徴や防災への取り組みについて学ぶ 過去に起きた災害から 地域の特徴によって被害や状況が変わり 防災への取り組みも異なることに気付けるようにする これは日本では起きないのでは? と海外の災害の様子と比較することで 地域の特徴が分かりやすくつかめていた様子だった 所感 国内で起きた災害だけだと比較しにくかったと思うが 海外の災害の様子を見て 地域によって災害 の起こり方や防災の方法が異なることに気付きやすくなったように思う グローバルな視点とローカルの視点の 両方をこの学習では大切にしたいと改めて感じた 3 時限目 : くらべてみよう ( 地震 ) ねらい 地域と他地域 他国の地震を比べ 地域の特徴について詳しく知る 1 様々な地域や他国 ( ネパール中心 ) の地震の被害や復興への取り組みが分かる写真を比べ グループで気付きを交流する 2 地域の状況と比べて 地域のために本当に必要な知識や情報は何かを整理する 日本の様々な地域と世界の地震の様子を写真で配り それぞれがどこの写真か考えながら 楽しく気付きを交流できるようにする 建物の建材やインフラの被害など 様々な面に注目して 地域による被害の特徴について考えることができていた 付箋に書いた気付きを交流 17

所感 ネパールと比べて 日本は木材建築が多いため火災の被害が大きいことや 窓ガラスが割れるこ とへの備えも必要であるといった気付きをもって 改めて自分たちの住む地域の危険な箇所などを考えることができていた 世界の状況と比べることで学べることが多くあると気づき始めている様子だった 4 時限目 : くらべてみよう ( 水害 ) ねらい 地域と他地域 他国の水害を比べ 地域の特徴について詳しく知る 1 様々な地域や他国 ( ネパール中心 ) の水害の被害や復興への取り組みが分かる写真を比べ グループで気付きを交流する 2 地域の干拓の歴史や水害への備えについて知る 3 地域の状況と比べて 地域のために本当に必要な知識や情報は何かを整理する 地域の干拓の歴史など 地域の先人が行ってきた取り組みもしっかりと理解した上で 地域に必要な防災を考えられるようにする この地域はかつて池の中にあったと知って驚いた 水害に備えてきた歴史を知りました 最近も浸水した地域があったので驚いた 地域の水害について気付きを交流 所感 元々予定していたネパールの水害の様子の資料を減らし 1 時限目のや疑問に答えられる ような資料を多く用意したので 本時は 国際理解 の観点が薄れてしまったが 児童が地域のことを理解しよ うとし 自分たちの問題としてこの学習を受け止めてきている様子が見られてよかった 5 時限目 : 防災教育教材ってなに? ねらい 調べ方や伝え方などを考えて 学習の進め方について知る 1 プラス アーツの取り組みや色々な防災教育教材について知る 2 ネパールの学校が作った独自の防災教育教材について知る 3 これからの学習の進め方について知る プラス アーツのホームページからダウンロードできる防災教育教材 とっさのひとこと を実施し その有用性を理解できるようにする ネパールの学校が作った防災教育教材のように 自分たちの工夫を加え 地域にぴったりの教材ができることに気付けるようにする 防災教育教材を体験 防災教育教材を体験して 楽しさと学びの両方重要であることに気付いている様子だった ネパールの学校が作った独自の防災教育教材に大変興味を抱き それを作った先生方の熱意に驚いている様子だった 18

所感 教師海外研修で私が驚いた ネパールの先生方がネパールに合うように作られた防災教育教材の素 晴らしさを伝えることができた 次時に児童へ防災教育教材を自分たちも作ることを伝えようか悩んだが 本時 で学習の進め方を考えていくことがとても自然な展開となったので このタイミングで伝えた 6 7 時限目 : 伝えるために調べよう ねらい 調べたいと思ったことを本やインターネットから調べ 追究する 1 図書室 地域の図書館から目的に合わせた本を借り それぞれの知りたいことを調べる 2 インターネットを利用して 国内外の取り組みなどを調べる 1 時間目の授業ででた児童の意見を読んで 必要な書籍を事前に地域の図書館から借りておき活動がスムーズになるよう配慮した 書籍が多く 調べているうちに 伝えたかった内容が変化したり 伝えたいことを見失ったりする児童が多くいた 所感 事前に調べたいことははっきりとさせておいたが どのような防災教育教材を作ろうかとイメージしてい く中で 伝えたい内容が多くなり 教材にどのように取り込んでいけばよいのか分からなくなってくる児童が多く出 てしまった もっと早くから防災教育教材について説明し イメージをはっきりとさせてあげられていればと反省した 8 ~ 10 時限目 : つくろう防災教育教材 ねらい グループで伝えたいことを決め 防災教育教材づくりをする 1 グループごとに伝えたいことを決める 2 1 年生に伝えることを意識して 防災教育教材づくりをする グループで役割分担をして 積極的に教材づくりをしていた 疑問を自宅で調べてくる児童もいた 地震どっちにすすむの本 所感 グループで活動することで それぞれの意見を取り入れたしっかりとした内容の教材を作ることがで きたように思う 11 時限目 : はっけんぼうさいたんけんたい ねらい 防災教育教材をつかって 1 年生 に地域の災害について伝える 1 学年で 12 ブースを作り 1 年生に防災教材を体験してもらう 21 年生の反応や感想から防災教育教材の改善点を見つける 1 年生を対象としたことで 理解できるような言葉を調べ直しながら 自分たちの理解をさらに深めることができた 楽しむそして学ぶ 19

交流学年 (1 年生 ) の感想 大雨が降った時どこに逃げるか分かりました ここでも大きな地震が起きるかもしれないと初めて知りました 体の守り方がわかった 1 年生に伝えようと何度も話をしたことで 自分も防災の大切なことを覚えられてよかったです 少し直したいところがありますが この教材がこれからも学校に残ってくれるのがうれしいです 自分たちの地域に必要なことを考えられて本当によかったです 役立てたいです 地域に関わることなので もっとたくさんの人に知ってもらいたいと思いました 所感 1 年生には難しい内容もあったが 交流するどちらにも思っていた以上の学びがあった さらに関わっ た先生にとっても初めて知る知識が多く 教師の啓発や研修の意味でも大変意義のある活動になった 12 時限目 : 世界とつながろう ねらい 地域で起こりうる災害について世界の出来事 ( ニュース ) から日本に関わることや 自分たちの生活にいかせることを探す 1 ネパールの地震復興の取り組みに日本が関わっていることを知る 2 最近のニュースから日本や自分たちの生活に関わりのあることを探す 3 世界で起きている出来事をこれからどのようにとらえていけばよいか考える 今まであまり気にしていなかったことを これからは自分と関わりがあるかも? という気持ちをもって調べていきたいと思いました ネパールの地震のことをそんなに気にしたことはなかったけど ニュースになっていない今もがんばっている人がいるはずだから 自分で調べていきたいと思いました これからニュースで言っていることを 自分なら と考えていきたいです 4. 成果 今回の取り組みを通して 児童が何気ないことも自分事として感じたり 考えたりできるようになればという思いをもってきたが 複数の児童が最近ニュースになっていた エルサレム の問題について質問してきたり 自主学習ノートに海外の出来事についてまとめてきたりするようになった 今回の授業では 12 時間目 世界とつながろう がなくても単元として成立していたと思うが これを本単元のタイトルとし 最後のまとめとして 1 時間を使って児童に考える時間を取ったことは大きな意味があったと思う 今後も児童の考え方に変容があるような授業実践を目指していきたいと考えている 5. 課題ネパールは大変魅力的な国だった 今回の授業実践ではできなかったことや伝えきれなかったことがまだまだある カースト制度や障害者に関わる人権問題などの解決法を考える授業や 宗教や文化的な魅力などを知っていく授業など伝えたいことがたくさんある 持続可能な社会発展のために児童がより多くの問題や魅力に気付いていけるような授業をさらに考えていくことがこれからの課題である 参考資料 参考文献 そのときどうするサバイバル読本 消防庁著 等多数 参考ホームページ URL NPO 法人プラス アーツ http://www.plus-arts.net/ 京都市情報館京都市防災マップ http://www.city.kyoto.lg.jp/gyozai/page/ 20