調剤技術料 調剤技術料は 薬局における基本的な調剤体制を評価した調剤基本料と 実際の調剤に対する技術料である調剤料により構成されます 調剤基本料改届 ( 処方箋受付 1 回につき ) 今回の改定では いわゆる門前薬局の報酬を適正化する観点から大きく見直されています 処方箋受付回数 や 特定の医療機関からの処方箋割合 の要件が強化され さらに一定要件を満たしている場合に調剤基本料 1を算定できた免除規定も廃止されています 妥結率に関する減算は これまでの 妥結率 50% 以下 に加え 妥結率 単品単価契約率 一律値引き契約に係る状況について地方厚生局長等に定期的に報告していない 場合も減算対象になりました また 減算に該当する場合は 所定点数の50% で算定 する扱いになり 調剤基本料 4 5は廃止されています この他 後発医薬品調剤割合が20% 以下の場合は 2 点減算とするルールも新たに導入されています 分割調剤の扱い改 分割調剤の場合は 次のいずれかで算定します 114 日分超の処方箋受付時に 保存が困難である等の理由により分割調剤を行った場合は 2 回目以降の調剤については 1 分割調剤につき 5 点を算定 2 後発医薬品の処方箋受付時に 患者が初めて当該後発医薬品を服用する等の理由により分割調剤を行った場合は 2 回目の調剤に限り 5 点を算定 3 医師の分割指示に係る処方箋受付時は 調剤基本料 調剤料 ( 加算を含む ) 薬学管理料の所定点数を分割回数で除した点数を 1 分割調剤につき算定 また 今回の改定では 医師の指示による分割調剤の際の手続きが明確化されています 分割指示のある処方箋の場合の手続き 処方箋受付前に すべての調剤が完了するまで 同じ薬局に処方箋を持参すべきである旨を説明する 次回の自局への処方箋持参の意向及び予定時期を確認するとともに 予定時期に患者が来局しない場合は 必要に応じ電話等で服薬状況を確認し 来局を促す 次回は別薬局に処方箋を持参する旨の申し出があった場合は 患者の了解を得た上で 当該別薬局に対して 必要な情報をあらかじめ提供する 区分調剤基本料 1 下記以外調剤基本料 2 処方箋の受付回数 4,000 回 / 月超 かつ特定の医療機関の処方箋割合が 70% 超 処方箋の受付回数 2,000 回 / 月超 かつ特定の医療機関の処方箋割合が 85% 超 特定の医療機関の処方箋の受付回数 4,000 回 / 月超 同一の建物に複数の医療機関がある場合は それらをすべて合算した回数 同一グループ内の他の薬局において 調剤割合が最も高い医療機関が同一の場合は 当該他の薬局の処方箋の受付回数を含む調剤基本料 3 同一グループ内の処方箋受付回数の合計が月 40,000 回超 ~ 400,000 回以下のグループに属する薬局のうち 次のいずれイかに該当する薬局 1 特定の医療機関の処方箋割合が85% 超 2 特定の医療機関と不動産の賃貸借関係にある ロ 同一グループ内の処方箋受付回数の合計が月 400,000 回超のグループに属する薬局のうち 次のいずれかに該当する薬局 1 特定の医療機関の処方箋割合が 85% 超 2 特定の医療機関と不動産の賃貸借関係にある 特別調剤基本料 下記のいずれか 1 不動産取引等の特別な関係がある特定の病院からの処方箋割合が 95% 超 2 調剤基本料 1~3 に該当しない 点数 41 点 25 点 20 点 15 点 10 点 左記の各区分に関わらず次の要件を満たす場合は調剤基本料 1を算定 1 厚生労働大臣が定める地域 ( 医療資源が少ない地域等 ) に所在する薬局 2 特定の区域内 ( 原則 中学校区 ) における医療機関 ( 歯科のみの医療機関を除く ) の数が10 以下であり 許可病床数 200 床以上の病院がない ( ただし 特定の医療機関の処方箋割合が70% を超える場合は その医療機関は特定区域内に所在するとみなす ) 3 処方箋受付回数が月 2,500 回以下 次のいずれかに該当する薬局は調剤基本料を50/100で算定 1 医療用医薬品の取引価格の妥結率が50% 以下 2 妥結率 単品単価契約率 一律値引き契約の状況を地方厚生局長等に報告していない 3かかりつけ機能に係る次の業務の算定回数が年間 ( 前年 3 月 ~ 当年 2 月末 ) で合計 10 回未満 ( 処方箋受付回数が月 600 回以下の薬局を除く ) 調剤料の時間外等加算 夜間 休日等加算 / 薬剤服用歴管理指導料の麻薬管理指導加算 重複投薬 相互作用等防止加算 / かかりつけ薬剤師指導料 / かかりつけ薬剤師包括管理料 / 外来服薬支援料 / 服用薬剤調整支援料 / 在宅患者訪問薬剤管理指導料 / 在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料 / 在宅患者緊急時等共同指導料 / 退院時共同指導料 / 服薬情報等提供料 / 在宅患者重複投薬 相互作用等防止管理料 / 居宅療養管理指導費 介護予防居宅療養管理指導費 次のいずれかに該当する薬局は所定点数から2 点を減算 ( 処方箋受付回数が月 600 回以下の薬局を除く ) 1 後発医薬品の調剤割合が20% 以下 ( ただし 直近 1カ月の処方箋受付回数のうち 先発医薬品の変更不可の記載がある処方箋の受付回数が50% 以上の場合は除く ) 21の状況を地方厚生局長等に報告していない 本誌中マークについて 新 2018 年度改定で新設された項目改 2018 年度改定で項目の再編や点数及び算定要件等に変更のあったもの届 地方厚生 ( 支 ) 局 ( 以下 地方厚生局 ) に届出が必要なもの青字の部分 2018 年度改定での主な変更点 ( 新設 名称変更等を含む ) 本誌は 2018 年 4 月 30 日時点の情報をもとに ポイントとなる部分を抜粋してまとめています 点数を算定される場合は 必ず厚生労働省の告示 通知等で詳細をご確認下さい 1
地域支援体制加算新届 35 点 地域包括ケアシステムの中で地域医療に貢献する薬 局を評価する観点から 基準調剤加算に代わって新設された加算です ( 基準調剤加算は廃止 ) 基準調剤加算とは異なり 調剤基本料 1 以外の薬局でも算定できますが その場合は別途定められた実績要件をクリアする必要があります 主な施設基準 地域医療に貢献する体制とその実績として 常勤薬剤師 1 人当たり 直近 1 年間で次の 1 8 の算定回数を全て満たす ただし 調剤基本料 1 の薬局では 麻薬小売業者の免許 在宅患者訪問薬剤管理指導料 居宅療養管理指導費 ( 介護予防含む ) の算定実績 かかりつけ薬剤師指導料又は同包括管理料の届出 を満たすこととし 1 8 の要件を適用しない 1 調剤料の時間外等加算 夜間 休日等加算 :400 回 2 麻薬管理指導加算 :10 回 (2018 年 9 月末までは 1 回で可 ) 3 重複投薬 相互作用等防止加算及び在宅患者重複投薬 相互作用等防止管理料 :40 回 4 かかりつけ薬剤師指導料 同包括管理料 :40 回 5 外来服薬支援料 :12 回 6 服用薬剤調整支援料 :1 回 (2018 年 9 月末までは経過措置 ) 7 在宅患者訪問薬剤管理指導料 在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料 在宅患者緊急時等共同指導料 居宅療養管理指導費 介護予防居宅療養管理指導費 ( いずれも単一建物診療患者が 1 人の場合 ):12 回 8 服薬情報等提供料 :60 回 保険調剤に係る医薬品として 1,200 品目以上の備蓄 24 時間調剤 在宅業務の対応体制 ( 近隣薬局との連携でも可だが 連携薬局数は自局を含めて 3 つまで ) 担当者及び担当者と直接連絡がとれる連絡先電話番号等 緊急時の注意事項等について 事前に説明の上 文書により交付 地方公共団体 医療機関 福祉関係者等に 24 時間調剤 在宅業務に対応できることの周知を行っている 患者ごとに薬剤服用歴の記録を作成し 必要な薬学的管理 指導を行っている 平日は 1 日 8 時間以上 土 日のいずれかに一定時間以上開局し かつ週 45 時間以上開局している 管理薬剤師は 保険薬剤師として 5 年以上の薬局勤務経験 当該薬局に週 32 時間以上勤務 当該薬局に 1 年以上在籍 のすべてを満たす 在宅患者訪問薬剤管理指導の届出 調剤従事者等の資質の向上を図るため 研修実施計画を作成し 研修を実施 薬局内にコンピューターを設置し PMDA メディナビに登録することにより 常に最新の医薬品緊急安全性情報等の収集を行い 薬剤師に周知している 次に掲げる情報 ( 当該薬局で調剤された医薬品に限る ) を随時提供できる体制 一般名 / 剤形 / 規格 / 内服薬は製剤の特徴 ( 普通製剤 腸溶性製剤 徐放性製剤等 )/ 緊急安全性情報 安全性速報 / 医薬品 医療機器等安全性情報 / 医薬品 医療機器等の回収情報 パーテーション等で区切られた独立したカウンターなど 患者のプライバシーに配慮している 一般用医薬品の販売 生活習慣全般に係る相談についても応需 対応し 地域住民の生活習慣の改善 疾病の予防に資する取組を行うといった健康情報拠点としての役割を果たす 健康相談又は健康教室を行っている旨を薬局の内外の見えやすい場所に掲示し 周知している 医療材料 衛生材料の供給体制 訪問薬剤管理指導の結果など 必要な情報を関係する医療機関や訪問看護ステーションに文書 ( 電子媒体を含む ) により随時提供している 他の保健医療サービス及び福祉サービスとの連携調整を担当する者と連携している 薬局機能情報提供制度において プレアボイド事例の把握 収集に関する取組の有無 を 有 としている (2019 年 3 月末までは経過措置 ) 副作用報告に係る手順書を作成し 報告を実施する体制 (2018 年 9 月末までは経過措置 ) 特定の医療機関からの処方箋割合が 85% 超の場合は 後発医薬品調剤割合が 50% 以上 後発医薬品調剤体制加算改届 1( 後発医薬品割合 75% 以上 ) 18 点 2( 後発医薬品割合 80% 以上 ) 22 点 3( 後発医薬品割合 85% 以上 ) 26 点 調剤基本料の加算で 1 後発医薬品の調剤割合が一定以上 2 後発医薬品の調剤を積極的に行っている 旨を薬局の内側及び外側の見えやすい場所に掲示し 当該加算算定の旨を薬局内の見やすい場所に掲示していること が主な施設基準となります 今回の改定では 後発医薬品調剤割合の要件が引き上げられ 点数も2 区分から3 区分に増えました 調剤料 調剤料は 1 内服薬 ( 浸煎薬 湯薬を除く ) 2 屯服薬 3 浸煎薬 4 湯薬 5 注射薬 6 外用薬に分かれており それぞれ点数や算定単位も異なります なお 注射薬については 保険薬局で支給できるものは厚生労働大臣が定めた次の薬剤に限られます インスリン製剤 / ヒト成長ホルモン剤 / 遺伝子組換え活性型血液凝固第 Ⅶ 因子製剤 / 遺伝子組換え型血液凝固第 Ⅷ 因子製剤 / 乾燥濃縮人血液凝固第 Ⅹ 因子加活性化第 Ⅶ 因子製剤 / 乾燥人血液凝固第 Ⅷ 因子製剤 / 遺伝子組換え型血液凝固第 Ⅸ 因子製剤 / 乾燥人血液凝固第 Ⅸ 因子製剤 / 活性化プロトロンビン複合体 / 乾燥人血液凝固因子抗体迂回活性複合体 / 自己連続携行式腹膜灌流用灌流液 / 在宅中心静脈栄養法用輸液 / 性腺刺激ホルモン放出ホルモン剤 / 性腺刺激ホルモン製剤 / ゴナドトロピン放出ホルモン誘導体 / ソマトスタチンアナログ / 顆粒球コロニー形成刺激因子製剤 / インターフェロンアルファ製剤 / インターフェロンベータ製剤 / ブプレノルフィン製剤 / 抗悪性腫瘍剤 / グルカゴン製剤 / グルカゴン様ペプチド -1 受容体アゴニスト / ヒトソマトメジン C 製剤 / 人工腎 2
臓用透析液 / 血液凝固阻止剤 / 生理食塩水 / プロスタグランジン I2 製剤 / モルヒネ塩酸塩製剤 / エタネルセプト製剤 / 注射用水 / ペグビソマント製剤 / スマトリプタン製剤 / フェンタニルクエン酸塩製剤 / 複方オキシコドン製剤 / オキシコドン塩酸塩製剤 / ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム製剤 / デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム製剤 / デキサメタゾンメタスルホ安息香酸エステルナトリウム製剤 / プロトンポンプ阻害剤 /H2 遮断剤 / カルバゾクロムスルホン酸ナトリウム製剤 / トラネキサム酸製剤 / フルルビプロフェンアキセチル製剤 / メトクロプラミド製剤 / プロクロルペラジン製剤 / ブチルスコポラミン臭化物製剤 / グリチルリチン酸モノアンモニウム グリシン L - システイン塩酸塩配合剤 / アダリムマブ製剤 / エリスロポエチン / ダルベポエチン / テリパラチド製剤 / アドレナリン製剤 / ヘパリンカルシウム製剤 / アポモルヒネ塩酸塩製剤 / セルトリズマブペゴル製剤 / トシリズマブ製剤 / メトレレプチン製剤 / アバタセプト製剤 /ph4 処理酸性人免疫グロブリン ( 皮下注射 ) 製剤 / 電解質製剤 / 注射用抗菌薬 / エダラボン製剤 / アスホターゼアルファ製剤 / グラチラマー酢酸塩製剤 / 脂肪乳剤 / セクキヌマブ製剤 / エボロクマブ製剤 / ブロダルマブ製剤 / アリロクマブ製剤 / ベリムマブ製剤 / イキセキズマブ製剤 / ゴリムマブ製剤 注 1) モルヒネ塩酸塩製剤 フェンタニルクエン酸塩製剤 複方オキシコドン製剤 オキシコドン塩酸塩製剤は薬液が取り出せない構造で かつ患者等が注入速度を変えることができない注入ポンプ等に 必要に応じて生理食塩水等で希釈の上充填して交付した場合に限る ただし 処方医の指示を受けた看護師が 患家に当該注射薬を持参し 患者の施用を補助する場合又は薬局薬剤師が患家に注射薬を持参し 当該注射薬の処方医の指示を受けた看護師に手渡す場合は この限りでない 注 2) 在宅中心静脈栄養法用輸液 とは 高カロリー輸液をいい 高カロリー輸液以外にビタミン剤 高カロリー輸液用微量元素製剤及び血液凝固阻止剤を投与することができる なお 表中の薬剤のうち 処方医及び薬剤師の医学薬学的な判断に基づき適当と認められるものについて 在宅中心静脈栄養法用輸液に添加して投与することは差し支えない 注 3) 電解質製剤 とは 経口摂取不能又は不十分な場合の水分 電解質の補給 維持を目的とした注射薬 ( 高カロリー輸液を除く ) をいい 電解質製剤以外に電解質補正製剤 ( 電解質製剤に添加して投与する注射薬に限る ) ビタミン剤 高カロリー輸液用微量元素製剤及び血液凝固阻止剤を投与することができる 注 4) 注射用抗菌薬 とは 病原体に殺菌的又は静菌的に作用する注射薬をいう 調剤料一覧 項目 点数 1 剤につき (4 剤分以上算定不可 ) 14 日分以下 内服薬 7 日目以下の部分 (1 日分につき ) 8 日目以上の部分 (1 日分につき ) 5 点 4 点 15 日分以上 21 日分以下 67 点 22 日分以上 30 日分以下 78 点 31 日分以上 86 点 内服用滴剤 1 調剤につき 10 点 屯服薬 剤数にかかわらず 21 点 浸煎薬 1 調剤につき (4 調剤以上算定不可 ) 190 点 1 調剤につき (4 調剤以上算定不可 ) 7 日分以下 190 点 湯薬 8 日分以上 28 日分以下 7 日目以下の部分 190 点 8 日目以上の部分 (1 日分につき ) 10 点 29 日分以上 400 点 注射薬 調剤数にかかわらず 26 点 外用薬 1 調剤につき (4 調剤以上算定不可 ) 10 点 調剤料の加算 項目 算定回数 要件等 点数 嚥下困難者用製剤加算 処方箋受付 1 回につき 80 点 一包化加算 42 日分以下の場合 ( 投与日数が7 日又はその端数を増すごとに )( 処方箋受付 1 回につき ) 32 点 43 日分以上の場合 ( 投与日数に関係なく )( 処方箋受付 1 回につき ) 220 点 中心静脈栄養法用輸液 6 歳以上 67 点 6 歳未満 135 点 無菌製剤処理加算 1 日につき 抗悪性腫瘍剤 6 歳以上 77 点 6 歳未満 145 点 麻薬 6 歳以上 67 点 6 歳未満 135 点 麻薬加算 1 調剤につき 70 点 向精神薬 覚醒剤原料 毒薬加算 1 調剤につき 8 点 時間外加算 開局時間以外で6 時 ~8 時 18 時 ~22 時に調剤を行った場合 100% 加算 休日加算 開局日以外で日 祝日 12 月 29~31 日 1 月 2 3 日に調剤を行った場合 140% 加算 深夜加算 開局時間以外で22 時 ~ 翌 6 時に調剤を行った場合 200% 加算 夜間 休日等加算 開局時間内の19 時 ( 土曜日は13 時 )~ 翌 8 時又は休日に調剤を行った場合 ( 処方箋受付 1 回につき ) 40 点 錠剤 丸剤 カプセル剤 散剤 顆粒剤 エキス剤の内服薬 (7 日又はその端内服薬 数を増すごと ) 20 点 自家製剤加算 屯服薬 錠剤 丸剤 カプセル剤 散剤 顆粒剤 エキス剤の屯服薬 (1 調剤につき ) 90 点 ( 予製剤による場合は各点数の20% 液剤 (1 調剤につき ) 45 点 で算定 ) 錠剤 トローチ剤 軟 硬膏剤 パップ剤 リニメント剤 坐剤 (1 調剤につき ) 90 点 外用薬 点眼剤 点鼻 点耳剤 浣腸剤 (1 調剤につき ) 75 点 液剤 (1 調剤につき ) 45 点 計量混合調剤加算 液剤 (1 調剤につき ) 35 点 ( 予製剤による場合は各点数の20% 散剤 顆粒剤 (1 調剤につき ) 45 点 で算定 ) 軟 硬膏剤 (1 調剤につき ) 80 点 在宅患者調剤加算 処方箋受付 1 回につき 15 点 調剤基本料 + 調剤料 を基礎額として加算 基礎額には調剤基本料の加算は含まれるが 調剤料の加算については無菌製剤処理加算 在宅患者調剤加 算のみを含み その他の加算は含まない また かかりつけ薬剤師包括管理料を算定する場合の時間外加算等については かかりつけ薬剤師包括管理料 の所定点数を基礎額として取り扱う 3
薬学管理料 調剤基本料や調剤料とは別に 薬剤師による薬学的 管理 服薬指導 情報提供 在宅医療への取り組みなどを評価しているのが薬学管理料です 今回の改定では薬剤服用歴管理指導料の見直し 服用薬剤調整支援料の新設などが行われました 薬剤服用歴管理指導料改 1. 原則 6カ月以内に再度処方箋持参の患者 41 点 2. 1 以外の患者 53 点 3. 特養の入所者を訪問して実施 41 点 ( いずれも処方箋受付 1 回につき ) 患者ごとに作成された薬剤服用歴に基づき 薬剤の名称 用法 用量 効能 効果 副作用 相互作用などの情報を文書で提供して説明するとともに 患者やその家族等から服薬情報を収集し 服薬指導を行った場合に算定できます 1 は再来局の患者を想定していますが 手帳を持参していない患者 や 調剤基本料 1 以外の薬局 では 来局回数にかかわらず 53 点 を算定します 今回の改定では 各区分で点数が3 点ずつ引き上げられたほか 手帳の活用実績が相当程度あると認められない薬局 は 特例 として13 点を算定する減算措置が導入されました また 服薬指導に当たっては 抗微生物薬適正使用の手引き ( 厚生労働省健康局結核感染症課 ) を参考とすること 及び 服薬指導を円滑に実施するため 抗菌薬の適正使用が重要であることの普及啓発に資する取組を行っていることが望ましい との要件が加わりました 主な算定要件 薬剤服用歴が経時的に管理できる手帳等により 薬剤服用歴及び服薬中の医薬品等について確認するとともに 次の指導等をすべて行った場合に算定する ただし 手帳を持参していない患者又は調剤基本料 1 以外を算定する薬局では 53 点を算定する ア ) 患者ごとに作成した薬剤服用歴の記録に基づき 処方された薬剤の重複投薬 相互作用 薬物アレルギー等を確認した上で 次の事項その他の事項を薬剤情報提供文書により情報提供し 薬剤の服用に関し 基本的な説明を行う 薬剤の名称 形状 ( 色 剤形等 )/ 用法 用量 効能 効果 / 副作用及び相互作用 / 服用及び保管取扱い上の注意事項 / 薬局の名称 情報提供を行った薬剤師の氏名 / 薬局又は薬剤師の連絡先等イ ) 患者又は家族等との対話により 患者の服薬状況 服薬期間中の体調の変化 残薬の状況等の情報を収集し その要点を薬剤服用歴の記録に記載するとともに これに基づき 投与される薬剤の適正使用のために必要な服薬指導を行う 薬剤服用歴の記録への 記載は 指導後速やかに完了させるとともに 同一患者についての全ての記録が必要に応じ直ちに参照できるよう患者ごとに保存 管理 ウ ) 手帳を用いる場合は調剤日 薬剤の名称 用法 用量 服用の注意事項等を患者の手帳に経時的に記載 エ ) 残薬の状況については 薬剤服用歴の記録に基づいて 患者や家族等から確認し 残薬が確認された場合はその理由も把握する オ ) 薬剤情報提供文書により 調剤した薬剤に対する後発医薬品の情報 ( 支給可能又は備蓄している後発医薬品の名称 価格等 ) を提供する 適切な手帳の活用実績が相当程度あると認められない薬局 薬剤服用歴管理指導料の特例 13 点 薬剤服用歴管理指導料の各加算も算定不可 16カ月以内に再度処方箋を持参した患者への薬剤服用歴管理指導料の算定回数のうち 手帳を持参した患者への算定回数の割合が50% 以下 2 手帳の活用実績は 前年 3 月 1 日から当年 2 月末日までの薬剤服用歴管理指導料の実績をもって判断し 当年 4 月 1 日から翌年 3 月 31 日まで適用 31 及び2により 手帳の活用実績が相当程度あると認められない薬局 に該当した場合でも 直近 3カ月間における1の割合が50% を上回った場合には 2にかかわらず その時点で 手帳の活用実績が相当程度あると認められない薬局 に該当しないものとする 4 本規定は1 年間の経過措置を設けており 2018 年 4 月 1 日から19 年 2 月末日までの手帳の活用実績をもって 2019 年 4 月 1 日から適用する 薬剤服用歴管理指導料の加算 麻薬管理指導加算 22 点麻薬の調剤時に必要な薬学的管理 指導を行った場合 重複投薬 相互作用等防止加算イ残薬調整に係るもの以外 40 点ロ残薬調整に係るもの 30 点薬剤服用歴の記録又は患者等からの情報等に基づき 処方医に連絡 確認を行い 処方変更が行われた場合に加算 イ は1 併用薬との重複投薬 ( 薬理作用が類似する場合を含む ) 2 併用薬 飲食物等との相互作用 3そのほか薬学的観点から必要と認める事項について ロ は残薬について 処方医に対して連絡 確認を行い 処方の変更が行われた場合 特定薬剤管理指導加算 10 点特に安全管理が必要な次の医薬品を調剤した場合に その服用状況 副作用の有無等について患者等に確認し 必要な薬学的管理 指導を行った場合 抗悪性腫瘍剤 / 免疫抑制剤 / 不整脈用剤 / 抗てんかん剤 / 血液凝固阻止剤 ( 内服薬に限る )/ ジギタリス製剤 / テオフィリン製剤 / カリウム製剤 ( 注射薬に限る )/ 精神神経用剤 / 糖尿病用剤 / 膵臓ホルモン剤 / 抗 HIV 薬 具体的な対象薬剤は 厚生労働省の診療報酬情報提供サービスのホームページに掲載 乳幼児服薬指導加算 12 点 6 歳未満の患者への調剤に際して必要な情報等を患者又はその家族等に確認した上で 服用に関して必要な指導を行い 指導内容等を手帳に記載した場合 4
かかりつけ薬剤師指導料改届 73 点 ( 処方箋受付 1 回につき ) 患者が選択し 同意を得た かかりつけ薬剤師 が 処方医と連携して患者の服薬状況を一元的 継続的に把握し 服薬指導等を行うことを評価しています 今回の改定では 患者の同意取得時に かかりつけ薬剤師の必要性やかかりつけ薬剤師に対する患者の要望等を確認することが要件として追加されました また 施設基準のうち 薬剤師の在籍期間の要件が6カ月から1 年に見直されたほか 勤務時間の要件について育児 介護休業法に定める短時間勤務を行う際の例外規定が設けられています 加算として 麻薬管理指導加算 重複投薬 相互作用等防止加算 特定薬剤管理指導加算 乳幼児服薬指導加算があります ( 各加算の取り扱いは薬剤服用歴管理指導料の加算と同様 ) オ ) 患者が他薬局等で調剤を受けた場合は 服用薬等の情報を入手し 薬剤服用歴の記録に記載する カ ) 調剤後も患者の服薬状況の把握 指導等を行い その内容を処方医に情報提供し 必要に応じて処方提案する キ ) 服用中の薬剤等を薬局に持参する動機付けのために薬剤等を入れる袋等を必要に応じて提供し その取組の意義等を説明する ク ) 必要に応じ 患者が入手している調剤及び服薬指導に必要な血液 生化学検査結果の提示について 患者の同意が得られた場合は当該情報を参考として 薬学的管理及び指導を行う 育児 介護休業法で定める期間に 勤務時間が週 32 時間未満の薬剤師が算定する場合は 次の対応を行う ア ) 勤務時間が通常より短いことを説明する イ ) 患者に渡す勤務表には 育児 介護休業法で定める短時間勤務となっている旨を記載する ウ ) 他の薬剤師と患者情報を共有し かかりつけ薬剤師が不在時に患者から問い合わせがあった場合等に 他の薬剤師がかかりつけ薬剤師と連絡を取るなどして円滑に対応できる体制を整える 薬剤服用歴管理指導料 かかりつけ薬剤師包括管理料と同時に算定することはできない 主な算定要件 薬剤師本人が次のすべての事項を説明した上で 患者に対し 所定の様式を参考に作成した同意書に かかりつけ薬剤師に希望する事項及び署名の記載を求め 同意を得る また かかりつけ薬剤師に関する情報を文書により提供する 必要な記入を行った同意書は薬局で保管し 薬剤服用歴の記録にその旨を記載する ア ) かかりつけ薬剤師の業務内容イ ) かかりつけ薬剤師を持つことの意義 役割等ウ ) かかりつけ薬剤師指導料の費用エ ) かかりつけ薬剤師を必要だと判断した理由 同意取得は 当該薬局に複数回来局している患者に行い 患者の同意を得た後 次回の処方箋受付時以降に算定できる なお 1 人の患者に対して 1 カ所の薬局における 1 人の薬剤師のみが算定でき 同一月内は同一の薬剤師について算定する 他の薬局及び医療機関でも かかりつけ薬剤師の情報を確認できるよう 患者の手帳等にかかりつけ薬剤師の氏名 勤務先 連絡先を記載する 患者に対する服薬指導等の業務はかかりつけ薬剤師が行うことを原則とする かかりつけ薬剤師は 担当患者に対して 以下の服薬指導等を行う ア ) 薬剤服用歴管理指導料に係る業務を実施した上で患者の理解に応じた適切な服薬指導等を行う イ ) 服用中の薬剤等について 患者や関係者が一元的 継続的に確認できるよう 患者の意向を確認した上で 服薬指導等の内容を手帳等に記載する ウ ) 患者が受診している全医療機関の情報を把握し 服用している処方薬をはじめ 要指導医薬品及び一般用医薬品 健康食品等についてすべて把握するとともに その内容を薬剤服用歴の記録に記載する エ ) 患者から 24 時間の相談に応じる体制をとり 開局時間外の連絡先を伝え 勤務表を患者に渡す 主な施設基準 以下の要件をすべて満たす保険薬剤師が配置されている 以下の勤務経験等を有している ア ) 保険薬剤師として 3 年以上の薬局勤務経験 イ ) 当該薬局に週 32 時間以上 (32 時間以上勤務する他の保険薬剤師を届け出た薬局において 育児 介護休業法の規定により労働時間が短縮された場合にあっては 週 24 時間以上かつ週 4 日以上である場合を含む ) 勤務 ウ ) 当該薬局に 1 年以上在籍 (2018 年 9 月末までは 6 カ月以上で可 ) 薬剤師認定制度認証機構が認証している研修認定制度等の研修認定を取得している 医療に係る地域活動の取り組みに参画している かかりつけ薬剤師包括管理料改届 280 点 ( 処方箋受付 1 回につき ) かかりつけ薬剤師指導料と同様に かかりつけ薬剤師の業務を評価した点数ですが こちらは 包括点数 であり 別に算定できるのは次の費用のみです 出来高で算定できる項目 調剤料の時間外 休日 深夜加算 夜間 休日等加算 在宅患者調剤加算 / 在宅患者訪問薬剤管理指導料 ( 薬学的管理指導計画に係る疾病と別の疾病又は負傷に係る臨時の投薬が行われた場合に限る )/ 在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料 / 在宅患者緊急時等共同指導料 / 退院時共同指導料 / 使用薬剤料 / 特定保険医療材料 5
また 対象となる患者は 医科診療報酬点数表の 地域包括診療加算 同診療料 認知症地域包括診療加算 同診療料 のいずれかの算定患者のみです かかりつけ薬剤師の主な業務内容や施設基準などは かかりつけ薬剤師指導料と同様です 用歴の記録に記載する また 医療機関から提供された処方内容の調整結果に係る情報は 薬剤服用歴の記録に添付する等の方法により記録 保持する 当該薬局で同支援料を 1 年以内に算定した場合は 前回算定に当たって減少した後の内服薬の種類数からさらに 2 種類以上減少したときに限り 新たに算定できる 服用薬剤調整支援料 125 点 ( 月 1 回 ) いわゆるポリファーマシー対策として 減薬を伴う薬剤師の処方提案を評価した新設点数です 患者の意向を踏まえ 6 種類以上の内服薬が処方されている患者について 処方医に対して薬剤師が文書で薬剤調整を提案し 実際に内服薬が2 種類以上減少した場合に算定できます 主な算定要件 調剤している内服薬の種類数が 2 種類以上 ( 少なくとも 1 種類は当該薬局の薬剤師が提案したもの ) 減少し その状態が 4 週間以上継続した場合に算定する 医療機関名及び医療機関における調整前後の薬剤の種類数を調剤報酬明細書の摘要欄に記載する 屯服薬 服用開始 4 週間以内の薬剤は 調整前の内服薬の種類数から除外する また 同一薬効分類の有効成分を含む配合剤及び内服薬以外の薬剤への変更は減少した種類数に含めない 種類数の計算は錠剤 カプセル剤 散剤 顆粒剤及び液剤については 1 銘柄ごとに 1 種類として計算する 薬剤師は処方医へ提案を行う際に 減薬に係る患者の意向や提案に至るまでに検討した薬学的内容を薬剤服 在宅患者訪問薬剤管理指導料改届 単一建物診療患者数が1 人 650 点 ( 月 4 回 ) 単一建物診療患者数が2~9 人 320 点 ( 月 4 回 ) 上記以外 290 点 ( 月 4 回 ) 薬局薬剤師による在宅患者への訪問薬剤管理指導を評価しています 算定は月 4 回までが基本ですが 末期の悪性腫瘍の患者又は中心静脈栄養法の患者は週 2 回かつ月 8 回まで算定できます また 薬剤師 1 人当たり週 40 回まで算定できます 今回の改定では これまでの 同一建物居住者 という算定単位が 単一建物診療患者数 に改められました 患者が居住する建物において 同指導料を算定する患者の人数に応じて点数が異なります なお 加算としては 麻薬投与患者に管理指導を行った場合の麻薬管理指導加算 (100 点 ) さらに今回の改定で乳幼児加算 (6 歳未満 100 点 ) が新設されました 体重 適切な剤形その他必要な事項等の確認を行った上で 家族等に対して適切な服薬方法や誤飲防止等の必要な服薬指導を行った場合に算定できます その他の薬学管理料一覧 項目 点数 主な算定要件等 外来服薬支援料 185 点 ( 月 1 回 ) 以下のいずれかの場合に算定 服薬管理が困難な患者もしくは家族等又は医療機関の求めに応じて 患者が服薬中の薬剤について 処方医に当該薬剤の治療上の必要性及び服薬管理に係る支援の必要性を確認した上で 患者の服薬管理を支援した場合 患者や家族等又は医療機関の求めに応じて 患者又はその家族等が薬局に持参した服用薬の整理等の服薬管理を行い その結果を医療機関に情報提供した場合 在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料 500 点 ( 月 4 回 ) 訪問薬剤管理指導を行っている薬局の薬剤師が 在宅患者の急変等に伴い 医師の求めにより 緊急に患家を訪問して必要な薬学的管理指導を行った場合 麻薬管理指導加算 100 点 麻薬の投薬が行われている患者に対して 必要な管理 指導等を行った場合 乳幼児加算 100 点 6 歳未満の乳幼児で 患者又は家族等に対して必要な服薬指導を行った場合 在宅患者緊急時等共同指導料 700 点 ( 月 2 回 ) 訪問薬剤管理指導を行っている薬局の薬剤師が 在宅患者の急変等に伴い 医師の求めにより 医師 歯科医師 訪問看護ステーションの保健師 助産師 看護師 理学療法士 作業療法士もしくは言語聴覚士 介護支援専門員又は相談支援専門員とカンファレンスに参加し 共同で指導等を行った場合 麻薬管理指導加算 100 点 麻薬の投薬が行われている患者に対して 必要な管理 指導等を行った場合 乳幼児加算 100 点 6 歳未満の乳幼児で 患者又は家族等に対して必要な服薬指導を行った場合 退院時共同指導料 600 点 ( 入院中 1 回 ) 退院後の訪問薬剤管理指導を担う薬局の薬剤師が 入院中の医療機関を訪問して 医師や看護師等と共同して 在宅療養上必要な薬剤に関する説明及び指導を行った場合 末期がんなどの別に定められた患者は入院中 2 回まで算定可 服薬情報等提供料 1 30 点 ( 月 1 回 ) 医療機関から求めがあった場合に 服薬状況等について情報提供した場合 服薬情報等提供料 2 20 点 患者 家族等の求めに応じて安全性に関する情報提供や服薬状況の確認 指導等を行った場合 又は薬剤師が情報提供の必要性を認め 患者の受診医療機関に対して服薬状況等について情報提供した場合 ( 医療機関に情報提供した場合は月 1 回に限り算定 ) 在宅患者重複投薬 相互作用等防止管理料 40 点 30 点 ( 処方箋受付 1 回につき ) 薬歴又は患者 家族等からの情報等に基づき 併用薬との重複投薬 併用薬 飲食物等との相互作用 そのほか薬学的観点から必要と認める事項 残薬 について処方医に対して連絡 確認を行い 処方の変更が行われた場合 残薬調整の場合は 30 点 それ以外の場合は 40 点を算定 6