(2014 年 1 月 31 日第 1 版公開 ) やさしい解説 では 病気について 一般の方向けにやさしく解説しています どんな病気なのか どんな人がかかりやすいのか 病気に関係する臓器のしくみやはたらき 症状や検査の方法 治療の種類 日常生活上の留意点などをわかりやすい言葉と図を用いて解説しています この やさしい解説 は Minds が作成しており 専門医による監修を受けています 実際の診療にあたっては 主治医をはじめとする医療者に相談されることをお勧めします
監修 作成作成ご協力者 辻貞俊 氏名 赤松直樹 所属 国際医療福祉大学福岡保健医療学部学部長 産業医科大学神経内科学准教授
てんかんとは てんかんとは 大脳の表面を覆っている皮質という部分の神経細胞細胞が過剰に興奮興奮することで 突発的に意識障害意識障害やけいれんけいれんなどの症状が繰り返し起こるこる状態を指します 脳の病気が原因となっている場合もあれば 脳に異常がなくても起きることがあり 多様な原因によることが知られています てんかんの種類は大きく2つに分けられ 原因不明な特発性てんかんてんかんと 頭部の外傷 脳梗塞 脳出血 脳腫瘍 アルツハイマー病 出生時の仮死状態や低酸素などが原因で 脳に何らかの障害があることによって起きる症候性症候性てんかんてんかんがあります てんかん患者さんの年齢層は 赤ちゃんから 65 歳以上の高齢者まで幅広く 日本における患 者さんの数は 約 100 万人いるといわれています *1 神経系の疾患では アルツハイマー病や睡眠障害に次いで多い疾患です *1 日本神経学会てんかん治療ガイドライン作成委員会 : てんかん治療ガイドライン 2010. 医学書院, 東京,2010 よ り. 神経系疾患系疾患におけるにおける患者患者数の年齢別グラフグラフ 2011 年 出典 : 政府統計の総合窓口 (e-stat): 平成 23 年患者調査平成 23 年 10 月, 上巻第 63 表総患者数, 性 年齢階級 傷病小分類別, Ⅵ 神経系の疾患 より作成
脳のしくみとはたらき 脳は いろいろな情報をからだ全体に伝えるはたらきがあります その中でも大脳は大きく 4 つの領域からなり 各領域はさまざまなはたらきをつかさどる 大変重要な場所です 脳の各部位 脳のおもなのおもな機能
どんなどんなどんなどんな症状がでるのがでるのがでるのがでるの? てんかんてんかんてんかんてんかん発作のメカニズムのメカニズムのメカニズムのメカニズム脳には 情報伝達を行うたくさんの神経細胞が くまなく張り巡らされています 通常 脳内の神経細胞の電気刺激刺激刺激刺激は 興奮と抑制がバランスバランスバランスバランスよく保たれています しかし てんかん発作では 脳内の電気刺激刺激刺激刺激バランスが崩れ 大脳皮質の神経細胞に過剰な興奮興奮興奮興奮が突然起こります 興奮スイッチが一斉に入ってしまうと 脳は情報をうまく受け取れず 命令を伝達することができなくなります これにより 脳のコントロールができなくなってしまいます 脳のコントロールができなくなっている時の脳波は 激しい異常を示します このときの異常な脳波をてんかんてんかんてんかんてんかん放電放電放電放電といいます 電気刺激刺激刺激刺激の興奮興奮興奮興奮と抑制抑制抑制抑制バランスバランスバランスバランス てんかんてんかんてんかんてんかん発作の種類種類種類種類てんかんの発作は 大きく 2 つに分けられます 脳の一部に過剰な興奮が起きる部分部分部分部分発作と 脳の全体で同時に過剰な興奮が起きる全般全般全般全般発
作があります てんかん発作の種類 部分発作は 脳神経細胞の異常興奮が起こる場所によって 症状が異なります 部分発作の部位部位と症状
てんかん発作型分類 てんかん発作時作時の脳波複雑部分部分発作左中側頭葉 ( ひだりちゅうそくとうよう ) に焦点性 限局性 に棘波 ( きょくは ) が出現しています
矢印部 棘波とは 持続時間が 20~70msec( ミリセカンド ) の尖ったてんかん型 てんかん発作 波形です 出典 : 辻貞俊監修 : てんかん ~ 目で見て学ぶてんかんのすべて ~. アオイスタジオ 医学映像制作, 東京, より作成 全般性強直間代直間代発作 ( ぜんぱんせいきょうちょくかんだいほっさ ) 全般性棘徐波 ( ぜんぱんせいきょくじょは ) 複合が出現します 棘徐波複合とは 棘波のあとに高振幅のゆるやかな波 デルタ波 を呈するてんかん型波形です 出典 : 辻貞俊監修 : てんかん ~ 目で見て学ぶてんかんのすべて ~. アオイスタジオ 医学映像制作, 東京, より作成
欠神発作 ( けっしんほっさ ) 全般性 3Hz 棘徐波複合 ( ぜんぱんせい3ヘルツきょくじょはふくごう ) の出現が特徴的です 3Hz 棘徐波複合とは 2.5~3.5Hzの周期で 棘徐波複合が出現するてんかん型波形です 出典 : 辻貞俊監修 : てんかん ~ 目で見て学ぶてんかんのすべて ~. アオイスタジオ 医学映像制作, 東京, より作成
どんな人がかかりやすいの? てんかん発作は 赤ちゃんから高齢者まで 幅広い年齢層で発症します 近年は高齢化とともに 高齢者の脳血管障害血管障害などによる疾患が原因で てんかん発作が起きるケースが増えています 成人になってから てんかん発作が見られた場合は 脳腫瘍や脳血管障害の症状として現れることがあります また 一部のてんかんは 遺伝が関係しています < てんかん発作を起こすおもなこすおもな発生要因 > 生まれつきまれつき脳に異常異常がある 出生時に仮死状態 出生時に低酸素低酸素状態 分娩時に外傷交通事故や転倒によるによる頭部外傷脳血管障害脳腫瘍脳炎や髄膜炎結節性硬化症代謝異常アルツハイマー病などのなどの変性疾患ほか
どんな検査をするの? 診察 てんかんの診察に重要なのは どんな時に発作が起きるのか どんな症状が出るのかなど 発作が起きた時の症状により てんかん発作型の分類を確認します 意識が消失してしまい 本人から発作が起きた時の状況が確認できない場合は 発作を見た家族 またご本人の了承を得て 発作を目撃した方から情報を得るなどします 本人や家族の病歴聴取が重要です 検査 てんかんの確定診断に欠かせないのが 脳波検査です ただし 1 回の脳波検査では確定しにくい場合があるので 何回か行う場合があります 血液検査や尿検査なども行われます このほか 以下のような検査が行われます てんかんのおもな検査
どんなどんなどんなどんな治療法治療法治療法治療法があるのがあるのがあるのがあるのてんかんの治療は 抗てんかんてんかんてんかんてんかん薬による薬物治療が中心となります 抗てんかんてんかんてんかんてんかん薬とは てんかん発作を防ぐ薬をいいます まず 副作用の少ない抗てんかんてんかんてんかんてんかん薬の単剤単剤単剤単剤服用服用服用服用からはじめ 発作が治まらなければ徐々に用量を上げていく方法がとられます 薬物療法物療法物療法物療法抗てんかんてんかんてんかんてんかん薬の種類種類種類種類と選択薬択薬択薬択薬抗てんかん薬は 脳神経細胞の異常興奮を抑えるはたらきがあるため 眠気やめまいなどの副作用が起こることがあります 抗てんかんてんかんてんかんてんかん薬の代表的代表的代表的代表的な副作用副作用副作用副作用
*2 *2 パーキンソン症候群症候群とは パーキンソン病の症状と同様の症状がパーキンソンがパーキンソン病以外病以外で見られることをいいます. 具体的には, 静止時止時に手足手足が震える, 筋肉がこわばる, 動作が遅くなる, 前かがみの姿勢になる, 小刻みにみに歩くなどです. 手術療法 てんかんのなかには 長期間薬を使用しても発作のコントロールができず 日常生活に支障を来す場合があり これを難治てんかんといいます そのような場合には 外科治療が行われることがあります ただし 外科治療が有効なてんかんと そうでないてんかんがあります 手術可能なてんかんの種類は以下の 4 つです 手術可能なてんかん 内側側頭葉てんかん 器質病変が検出された部分てんかん 一側半球の広範な病変による部分てんかん 脱力発作を持つ難治てんかん 手術方法 焦点切除術 脳の一部に過剰な興奮が起きる部位を焦点といい その焦点を切り取る手術です 遮断手術 脳の異常な興奮経路を遮断する手術です その他の治療法 抗てんかん薬の効果や 手術療法でも効果が見られない場合 補助的な治療して 刺激療法を行うことがあります この治療法は 首の左側にある迷走神経に一定の時間繰り返し電気刺激を行う迷走神経刺激法といい 発作回数の減少や発作を軽くするというものです 頭部を切り開くことはありませんが 刺激電極を頸部に 電源装置を胸に植込む手術が必要です
てんかんの診断からから治療治療までのまでの流れ
日常生活ではどんなことにではどんなことに気をつければいいの? 薬によって発作が抑えられていれば とくに日常生活に問題はありません しかし 発作が抑えられていても 睡眠不足や過労 不規則な生活 暴飲暴食 薬の飲み忘れがあると 再発してしまう可能性があります また 入浴時に発作が起きることがあるので 入浴前に家族に声をかけるなどしましょう 服薬を守り 脳波検査や薬の血中濃度を測定するために 定期的に通院し 規則正しい生活を送ることが大切です < 日常生活で注意注意するする点 > 定期的な診察診察と体調体調変化に気をつける服薬指示指示を守るようにるように心がける睡眠不足に注意注意する疲労やストレスをためない入浴時にはには家族家族に声をかけてからをかけてから入浴入浴する自分の判断で内服を止めない てんかんの患者患者さんとそのさんとその家族家族へのへの支援情報てんかんの患者さんやその家族への支援もあります てんかんは 自立支援医療制度 *3 の対象になります 心身の障害を改善 軽減するために 通院や診療にかかった医療費を公費で負担する制度です *3 自立支援医療制度 平成 18 年 4 月からから施行施行されたされた医療制度療制度です.
身体障害のあるのある方にそのにその障害障害の改善改善や軽減を図るためにるために給付給付を行う更正医療 身体に障害障害があるがある児童で, その障害障害の改善改善や軽減が治療治療によってによって確実に期待できるできる患者患者さんにさんに対してして給付給付を行う育成育成医療 精神疾患のあるのある患者患者さんで, 精神科医療を通院通院によるによる治療治療が継続継続的に必要な方に対してして給付給付を行う精神通院精神通院医療 療 てんかんをてんかんを含む 上記の3 つの制度制度が 1 本化したした医療制度療制度をいいます. このほかにも いろいろな制度があります < てんかんの患者患者さんやそのさんやその家族家族へのいろいろなへのいろいろな制度 > 精神障害者保健福祉手帳で受けられるサービス障害年金, 心身障害者扶養共済 年金 制度特別障害者手当健康保険の傷病手傷病手当金生活保護障害者自立支援医療高額療養費訪問看護病院 診療所診療所デイケア心身障害児 者 者 医療費助成地域生活支援のためののための福祉福祉サービスほか 自動車運転免許免許について てんかんの患者さんの自動車運転に関しては 2002 年の道路法改正により 以下の条件を満たせば運転免許が許可されることになりました < てんかんのある方の運転免許免許について > 過去に 5 年以上の発作がなく, 今後発作の起こるこる恐れがない. 発作が過去 2 年以内に起こったことがなく, 今後 X 年であればであれば発作が起こる恐れがないれがない X 年は主治主治医が記載記載するする. 1 年の経過観察後, 発作が意識障害意識障害およびおよび運動障害運動障害を伴わないわない単純部分発作に限られ, 今後症状の悪化の恐れがない. 2 年の経過観察後, 発作が睡眠中睡眠中に限ってって起こり, 今後症状の悪化の恐れはない.
運転免許取得の手続きには 主治医の診断書もしくは臨時適正検査に基づいて 免許取得可能か不可能かが判断されます 運転免許取得 更新時には 自身の病状を正確に申告する義務があります 2013 年 6 月に道路交通法の一部が改正されたので 法律の遵守が求められています