Ⅲ名称類似に関する事 その他の事例 5 (0.3%) (0.6%) (0.4%) (0.5%) (0.5%) 例 Ⅲ 事例の分析 薬局ヒヤリ ハット事例収集 分析事業 名称類似に関する事例 2017 年年報 2. 報告件数 2017 年の報告件数および報告事例の

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【案5】H29年度 調剤医療費の動向_プレスリリース

(個別のテーマ)医療機関と薬局の連携に関連した医療事故

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ビタマル配合錠 PTP 1000 錠 扶桑薬品 14 ビタミン剤 14 ビタダン配合錠 PTP 1000 錠 沢井製薬 15 造血薬 抗アレルギー薬 副腎皮質ステロイド 17 フェロ グラデュメット錠 105 mg PTP 100 錠 アボットジャパン プランルカストカプセル

SG-22 オースギ消風散エキスG 500g (01) (01) T / / 3/27 SG-22 オースギ消風散エキスG 294 包 (01)

第十七改正日本薬局方第二追補に収載予定の生薬関連製剤のエキス剤 呉茱萸湯エキス : エボジアミン ( カラム : 粒子径 5μm,4.6mmID 15cm) Mightysil RP-18 GP TSKgel ODS-100S M 呉茱萸湯エキス :[6]- ギンゲロール ( カラム : 粒子径 5

薬局ヒヤリ ハット事例の分析 薬局ヒヤリ ハット事例収集 分析事業平成 25 年年報 ) 報告件数 ⑴ 名称類似の考え方 名称類似に関する事例を選択するために 平成 25 年 月 日から平成 25 年 2 月 3 日までに報 告があったヒヤリ ハット事例のうち 事例収集項目の 調剤 に関する 事例の

2) 薬効類似の医薬品と個別医薬品コードとの関係 薬効は 1 名称類似に関するヒヤリ ハット 2) 本年報における医薬品の薬効の考え方 で述べたとおり 個別医薬品コード ( 通称 :YJコード) に基づいて決定した つまり本分析でも 個別医薬品コード に基づいて 先頭 4 桁が示す 薬効分類 を 薬

薬局ヒヤリ ハット事例の分析薬局ヒヤリ ハット事例収集 分析事業平成 24 年年報 図表 5-1 共有すべき事例 の公表を通知する電子メール (2012 年 12 月分より抜粋 ) (^-^)_θ 薬局ヒヤリ ハット 共有すべき事例 のお知らせ第 23 号 01 共有すべき事例 2012 年 12

H27ヒヤリ・ハット年報本文.indb

1 分析の主旨 ビタミン剤 うがい薬 湿布薬 保湿剤に関しては 医療費適正化の観点か ら 診療報酬改定で様々な対応を行ってきている 本分析は 2012 年度から2016 年度 ( 平成 24 年度から平成 28 年度 ) の調剤レセプトのデータを用いて これらの医薬品の薬剤料 数量等の推移を示したも

富士フイルムファーマ から製造販売承認を承継する製品 2019 年 3 月 28 日承継 : 変更品の出荷予定時期 2019 年 4 月頃から包装ごとに順次出荷 販売名アゼルニジピン錠 16mg FFP アゼルニジピン錠 16mg FFP アゼルニジピン錠 16mg FFP アゼルニジピン錠 8mg

内服 タンドスピロンクエン酸塩錠 10mg サワイ 沢井製薬 内服 ダントリウムカプセル25mg アステラス製薬 内服 タンニン酸アルブミン原末 マルイシ 丸石製薬 内服 チアトンカプセル10mg アボットジャパン 内服 チアプリド錠 50mg サワイ 沢井製薬 外用 ヂアミトール消毒用液 10W/

薬局ヒヤリ ハット事例収集 分析事業平成 24 年年報 薬局ヒヤリ ハット事例の分析 重要である これに関連し 本事業に報告される事例には お薬手帳 の情報に基づいて薬剤師が疑義照会をして調剤の誤りに気付いた事例や 薬剤情報提供書の内容を見て調剤の誤りに気付いた事例 レセプトコンピューターへの入力を

標準コード一覧 平成 26 年 6 月 20 日にレセプト電算処理システム医薬品マスターに追加された商品名コードを新設しました 医科 窓口処理情報 について品名欄に記載した窓口処理情報 処 15X-XXX:XXXXXX 薬剤 は 算定アシストソフトにおいて必要な情報です 算定アシストソフトをご利用の

( 参考 ) 1. 最近の後発医薬品等の動向 収載収載初めての後発医薬品先発薬価 0.4 掛け ( 注 2) 先発薬価 0.4 掛け ( 注 3) 代替収載年月日希望品目新規 以外品目成分規格品目成分規格品目成分規格品目 平成 20 年 11 月 7 日

スライド 1

2 院内処方 ( 入院外 投薬 ) 及び院外処方 ( 薬局調剤 ) における薬剤点数薬剤点数階級別件数の構成割合を入院外の投薬 ( 以下 院内処方 という ) 薬局調剤( 以下 院外処方 という ) 別にみると ともに 500 点未満 が最も多く それぞれ 67.0% 59.4% となっている また

本資料は 厚生労働省保険局が運用している 診療報酬情報提供サービス 及び 社会保険診療報酬支払基金 で案内されている情報をもとに作成しています お知らせ ( 薬 )0 1 7 平成 26 年 12 月 11 日 医薬品マスターの改定について 今般 平成 26 年 12 月 11 日付け厚生労働省告示

ごあいさつ 本事業は 広く薬局が医療安全対策に有用な情報を共有するとともに 国民に対して情報を提供することを通じて医療安全対策の一層の推進を図ることを目的としています 2009 年に事例の受付を開始して8 年が経過し 年報や薬局ヒヤリ ハット分析表 事例データベースなどの成果を提供してきました ヒヤ


標準コード一覧 平成 26 年 12 月 11 日にレセプト電算処理システム医薬品マスターに追加された商品名コードを新設しました 医科 窓口処理情報 について品名欄に記載した窓口処理情報処 15X-XXX:XXXXXX 薬剤 は 算定アシストソフトにおいて必要な情報です 当ソフトをご利用でないお客様

マキサカルシトール軟膏 25μg /g CH の配合変化試験 配合薬剤目次 1. 副腎皮質ホルモン剤 メサデルム0.1% 6 アルメタ軟膏 3 リドメックスコーワ軟膏 0.3% 6 アンテベート軟膏 0.05% 3 リンデロン-DP 軟膏 7 アンテベート0.05% 3 リンデロン-V 軟膏 0.1

スライド 1

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薬局ヒヤリ ハット事例収集 分析事業平成 24 年年報 薬局ヒヤリ ハット事例の分析 板剤の種類や分量などが変更されている可能性がある このような可能性を認識して処方せん監査を行ったり 患者インタビューのための質問を考えたりすることは 血液凝固阻止剤や抗血小板剤の医療事故の内容で多かった出血や梗塞と

( 別紙 1) 一般用医薬品のリスク区分の変更手順について 平成 21 年 5 月 8 日医薬品等安全対策部会 1. 平成 21 年 6 月から薬事法に基づく 一般用医薬品の販売におけるリスク区分が実施されることとなっている また 医薬品等安全対策部会は 薬事法第 36 条の 3 第 3 項の規定に

201601

要旨 : 昨年初めて公開された NDB オープンデータを用いて医薬品マーケティングへの応用可能性を検討した 薬効領域 ( 小分類 ) の市場構造分析と都道府県単位のエリアマーケティングに活用可能であることを確認した キーワード : 医薬品マーケティング 医療ビッグデータ NDB オープンデータ 市場

塩酸プソイドエフェドリン酸 10% 塩酸プソイドエフェドリン散 10% A-477 少柴胡湯小柴胡湯 第三部使用上の注意編 掲載頁一連番号 品目名修正前修正後 B 感冒剤 9 号 A 成分と作用作用 : 解熱 鎮痛成分の働きを助けます また ねむけを除きます B 感冒剤 2

Microsoft Word - 日薬連宛抗インフル薬通知(写).doc

資料 2-4 イソプロピルアンチピリン製剤の安全対策について 平成 23 年 6 月 23 日平成 23 年度薬事 食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会 ( 第 2 回 ) 1. イソプロピルアンチピリン製剤の安全性に係る調査結果報告書 ( 別紙 ) 1 ページ

ヒヤリ・ハット_平成27年 年報_表紙

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2 成分が同一の剤形変更 例 タケプロンOD 錠 15mg タケプロンカプセル 15mg ユリーフOD 錠 4mg ユリーフ錠 4mg コカールドライシロップ 40% カロナール細粒 20% ( 粉砕 ) レボフロキサシン錠 500mg レボフロキサシン細粒 10% 患者に説明 ( 価格 服用方法等

PowerPoint プレゼンテーション

51 胃 腸 薬 5-1 健胃消化剤 1 号 A 52 胃 腸 薬 6-2 胃腸鎮痛剤 5 号 A 53 胃 腸 薬 7-1 センブリ 重曹散 54 胃 腸 薬 8-2 胃腸鎮痛剤 6 号 A 55 胃 腸 薬 9-1 塩酸リモナーデ 56 胃 腸 薬 10-2 胃腸鎮痛剤 7 号 A 57 胃 腸

1 アドレナリンってなんだ アドレナリンって何だろう 普段は温厚な人たちでも 草野球の試合になると いつになく興奮し 闘争意識をむきだしにして激しいファイトを展開することがある そんな時 人の体内では 副腎という臓器の髄質部分からアドレナリンやノルアドレナリンというホルモンが分泌されているのだ アド

医薬品等リスト ( 平成 24 年 8 月 23 日現在 )

Point

区分医品コード成分名規格品名メーカー名 内用 D1034 柴胡桂枝乾姜湯 1g ツムラ柴胡桂枝乾姜湯顆粒 ( 医 ツムラ ) 内用 D1042 柴胡桂枝乾姜湯 1g テイコク柴胡桂枝乾姜湯顆粒 帝國漢方製 内用 D1069 柴胡桂枝乾

301226更新 (薬局)平成29 年度に実施した個別指導指摘事項(溶け込み)

2 成分が同一の剤形変更 例 タケプロンOD 錠 15mg タケプロンカプセル 15mg ユリーフOD 錠 4mg ユリーフ錠 4mg コカールドライシロップ 40% カロナール細粒 20% ( 粉砕 ) レボフロキサシン錠 500mg レボフロキサシン細粒 10% 患者に説明 ( 価格 服用方法等


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薬局ヒヤリ ハット事例の分析薬局ヒヤリ ハット事例収集 分析事業平成 24 年年報 Ⅰ 疑義照会に関する分析 ) 疑義照会の事例全体に関する分析 () 報告件数 平成 24 年 月 日から同年 2 月 3 日までに報告されたヒヤリ ハット事例のうち 事例の概要に ついて 疑義照会 が選択されていた事

左記品目の 販売名 41 鎮咳去痰薬 14-1 薬局アンモニア ウイキョウ精 42 吸 入 剤 1 吸 入 1 剤号 43 2 吸 入 剤 2 号 44 歯科口腔用薬 1 ピオクタニン液 45 2 ミョウバン水 複方ヨード グリセリン 47 4 プロテイン銀液 48 5 ジブカイン ア

単価金額備 14 サワテン錠 14 PTP 250 mg 1000 錠 15 メキタジン錠 15 PTP 3 mg 500 錠 箱 シナール配合錠 16 PTP 100 錠 17 セレスターナ配合錠 17 PTP 100 錠 18 テオフィリン配合錠 18 PTP 100 mg 100

相互作用DB

新規院外のみ採用および削除医薬品 申請区分薬品名会社名単位規格薬効分類依頼科薬価備考 院外のみスタレボ配合錠 L100 ノバルティス 1 錠 院外のみモーラスパップ XR120mg 久光製薬 1 枚 レホ ト ハ 100mg/ カルヒ ト ハ 10.8mg/ エンタカホ ン 100mg 10cm 1

<4D F736F F D208F64835C815B90C3928D E A8D8795CF89BB955C5F E3389FC92F95F2E646F63>

医療用医薬品最新品質情報集 ( ブルーブック ) 初版有効成分クリンダマイシンリン酸エステル 品目名 ( 製造販売業者 ) 後発医薬品 品目名 ( 製造販売業者 ) 先発医薬品 効能 効果用法 用量添加物 1) 解離定数 1) 溶解度 原薬の安定水 性 1) 液性 (ph) 1

内服アゼプチン錠 1mg その他のアレルギー用薬 F2028 内服アゼルニジピン錠 16mg トーワ その他の血圧降下剤 F2123 内服アゾセミド錠 30mg JG その他の利尿剤 F2044 外用アゾルガ配合懸濁性点眼液 (5mL/ 本 ) その他の眼科

SW-0778_配合変化試験成績

目次 Ⅰ 調剤等に関する事項 1 処方せん 1 2 調剤等 2 3 処方せん 調剤録の保存 3 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 調剤料 3 2 調剤料又は調剤技術料に係る加算 3 Ⅲ 薬学管理料に関する事項 1 薬剤服用歴管理指導料 3 Ⅳ 薬剤料等の請求 1 薬剤料 5 Ⅴ 事務的事項 1 届出事

2019 年 8 月 1 日 お取引先各位 松浦薬業株式会社 弊社製造医薬品の自主回収と出荷自粛期間延長のお詫びとお知らせ 平素は格別のご高配を賜り 厚く御礼申し上げます この度 弊社が製造販売しておりました医薬品につきまして 製造方法につき疑義があったため 製品の出荷を自粛させていただいた上で 8

高校生版 薬の正しい使い方

添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

製造販売業者によるモノの対策は困難と考えられた事例 ( 情報不足 ) ( 薬局ヒヤリ ハット 規格 剤型間違い ) 正 : テープ誤 : パップ チェック漏れです 間違いやすいものなので 印を付けて意識して注意 します 規格 20 から 40 に変わっていたのに気が付か

1000t アテネジン細粒 10% 1000g g アテノロール錠 25mg ツルハラ 100t アテノロール錠 50mg ツルハラ B1200t

96 バルプロ酸 Na 徐放 B 錠 200mg 共通 G 抗てんかん剤 97 般 バルプロ酸 Na 徐放錠 200mg 院外 ( 一般薬 ) G2ZZZ 113 抗てんかん剤 98 セレニカR 錠 400mg 院外 G 抗て

Microsoft Word - DI News 2007 No 35.doc

シプロフロキサシン

15mgイグザレルト錠 mg 抗血栓薬 Xa 阻害薬 イーケプラ錠 500mg mg1 錠 抗てんかん剤 イスコチン錠 100mg mg1 錠 抗結核剤 イトリゾールカプセル50mg mg1カプセル 抗真菌剤 イミグラン錠 50

政策課題分析シリーズ13(本文5)

利尿剤 トリクロルメチアジド錠 1mg NP 1mg ニプロ 利尿剤 トリクロルメチアジド錠 2mg NP 2mg ニプロ 利尿剤 スピロノラクトン錠 25mg トーワ 25mg 東和薬品 利尿剤 アゾセミド錠 60mg JG 60mg

Microsoft Word 医療用漢方製剤2016表書き1.0.doc

資料3

No.1 内訳書 No. 品名 ( 件名 ) 規格単位予定数量単価金額備考 1 ポララミン錠 2mg PTP100T 同等品以上 箱 3 2 プランルカストカプセル 112.5mg PTP140 カプセル (14Cap 10) 同等品以上 箱 5 3 ロラタジン錠 10mg PTP100T 同等品以

Microsoft Word - 平成28年度診療報酬改定における主要改定項目.docx

第 19 回報告書 2 医薬品の販売に関する事例 日本再興戦略 ( 平成 25 年 6 月 14 日閣議決定 ) において 予防 健康管理の推進に関する新たな仕組みづくりとして 薬局を地域に密着した健康情報の拠点として 一般用医薬品等の適正な使用に関する助言や健康に関する相談 情報提供を行う等 セル

( 別添 ) 御意見 該当箇所 一般用医薬品のリスク区分 ( 案 ) のうち イブプロフェン ( 高用量 )(No.4) について 意見内容 <イブプロフェン ( 高用量 )> 本剤は 低用量製剤 ( 最大 400mg/ 日 ) と比べても製造販売後調査では重篤な副作用の報告等はない 一方で 今まで

処方時の薬剤選択ミス事例 事例 1 泌尿器科から発行された処方箋を調剤薬局が受けた 処方内容は Rp1. ザイティガ 錠 250 mg 1 錠分 1 14 日分朝食後服用 Rp2. 般 セフジニルカプセル 100 mg 3 カプセル分 3 7 日分毎食後服用であった ザイティガ 錠の用法 用量は プ

資料3_OTCset

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後発医薬品への変更調剤について

はじめに 監査について 最新の監査状況については 平成 25 年 1 月 31 日付けで公表 平成 23 年度における保険医療機関等の指導 監査等の実施状況について フッター 2

1.1.3 抗てんかん剤 内服 外 + 限 ディアコミットドライシロップ分包 250mg 250mg1 包 スチリペントール 劇 抗てんかん剤 内服 外 + 限 ディアコミットドライシロップ分包 500mg 500mg1 包 スチリペントール 劇 抗てんかん剤 内服 採用 テ

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

2かぜ薬 3 鼻炎薬 4 鼻炎用点鼻薬 5 鎮咳去痰薬 6トローチ ドロップ 解熱鎮痛成分がイブプロフェン製剤 解熱鎮痛成分アセトアミノフェン製剤 のどや咳の症状への対応を強化した製剤 鼻水の症状への対応を強化した製剤 小児向け製剤 漢方薬葛根湯 漢方薬麻黄湯 漢方薬桂枝湯 第一世代 抗ヒスタミン薬

第 19 回報告書 図表 Ⅲ-3-1 配合薬の重複処方に関する 共有すべき事例 (2014 年 3 月事例 4 を一部改変 ) 事例の内容 患者は元々オングリザ錠とアクトス錠が処方されていたが 途中でリオベル配合錠 LDに変更となっていた 今回他の薬剤と合わせて処方された際 オングリザ錠 5mgとピ

No.1 内訳書 No. 品名 ( 件名 ) 規格単位予定数量単価金額備考 1 ポララミン錠 2mg PTP100T 同等品以上箱 3 2 プランルカストカプセル 112.5mg PTP140 カプセル (14Cap 10) 同等品以上箱 5 3 ロラタジン錠 10mg PTP100T 同等品以上箱

3 ドライアイ は 医師の診療が必要である疾患と言われて いるため OTC の効能効果として認められない 4 ドライアイの適応についても 医師の診断を受けた患者 に 限定することで認めてほしい 5 防腐剤が入っていない使い切りの製剤を作ってほしい また 一般の人がドライアイか乾き目を判断するのは難し

内 サビスミンSRカプセル37.5mg 37.5mg1カプセル ジクロフェナクナトリウム徐放カプセル 2/ 全星 内 サンバゾン錠 50mg 50mg1 錠 エペリゾン塩酸塩錠 5.80 旭化成ファーマ 内 スパシオール錠 2.5mg 2.5mg1 錠 エナラプリルマレイン酸塩錠 9.9

お取引店様各位

新規・削除品目

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101 クラシエ半夏厚朴湯エキス錠 151 コタロー柴陥湯エキス細粒 2.5g/ 包 102 クラシエ半夏瀉心湯エキス錠 152 コタロー柴胡加竜骨牡蛎湯エキス細粒 2.5g/ 包 103 クラシエ補中益気湯エキス細粒 2.5g/ 包 153 コタロー柴胡桂枝乾姜湯エキス細粒 2g/ 包 104 ク

Ⅲ-3 試用医薬品に関する基準 平成 10 年 1 月 20 日公正取引委員会届出改定平成 13 年 3 月 19 日公正取引委員会届出改定平成 16 年 5 月 25 日公正取引委員会届出改定平成 17 年 3 月 29 日公正取引委員会届出改定平成 26 年 6 月 16 日公正取引委員会 消費

標記募集に当たり 日本薬局方医薬品各条原案に係るカラムの情報の公開について ( 平成 28 年 3 月 1 日付医薬 平成 30 年 3 月 1 日 フェロジピン 純度試験 (2) 類縁物質 L-Column ODS 平成 30 年 3 月 1 日 フェロジピン錠 製剤均一性 溶出性 定量法 L-C

83 内服 エンシュア H アボットジャパン 先発品 その他の蛋白アミノ酸製剤 84 内服 エンシュア リキッド アボットジャパン 先発品 その他の蛋白アミノ酸製剤 85 内服 エンドキサン錠 50mg 塩野義製薬 先発品 クロルエチルアミン系製剤 86 内服 オ

規制改革会議公開討論資料

選択した 薬剤から表示される処方内容 44 26: 漢方薬 35~40Kg ツムラ柴朴湯エキス顆粒 ( 医療用 ) g 1: 内服 1:1 日 3 回毎食後に : 漢方薬 40Kg~ ツムラ柴朴湯エキス顆粒 ( 医療用 ) g 1: 内服 1:1 日 3

から (3) までの具体的な予定については添付 2 の図のとおりですので申し添 えます

内用剤 注射剤 外用剤 旧 ( 変更前 ) 新 ( 変更後 ) ボインリール錠 25 チアプリド錠 25mg 日新 * ボインリール錠 50mg チアプリド錠 50mg 日新 * メバリッチ錠 5 プラバスタチン Na 錠 5mg NS メバリッチ錠 10 プラバスタチン Na 錠 10mg NS


プロピベリン塩酸塩塩酸プロピベリン錠 10 KN ( 小林化工 ) プロピベリン塩酸塩塩酸プロピベリン錠 20 KN ( 小林化工 ) リルマザホン塩酸塩水和物 リルマザホン塩酸塩水和物 塩酸ベニジピン錠 2 MEEK 塩酸ベニジピン錠 4 MEEK 塩酸ベニジピン錠 8 MEEK 塩酸リルマザホン

Transcription:

2017 年年報 名称類似に関する事例 名称類似に関する事例 はじめに 医薬品の販売名の中には 名称が類似しているものがあり それらの間での薬剤取り違えの事例が報告されている 特に 薬効が異なる薬剤と取り違えた場合や ハイリスク薬を取り違えた場合は医療事故につながる可能性がある 本事業では 平成 21 年年報より 名称類似に関する事例を分析テーマとして取り上げ 継続して分析を行っている 名称類似に関する事いる後発医薬品については一般的名称別に 漢方製剤については屋号と剤形を除いた漢方製剤名別に 1. 名称類似に関する事例の考え方 2 本年報では 報告されたヒヤリ ハット事例のうち 報告入力項目の 調剤 の 事例の内容 の項目で 薬剤取違え が選択されていた事例について 医薬品名の頭文字が2 文字以上一致している 4 例 集計した 事例の集計を行った また 頭文字が2 文字以上一致している事例以外で 報告された事例の記述部分に 販売名が類似 していることにより薬剤を取り違えた またはそのことが疑われる内容が記載されていた事例をその 他の事例とし 併せて集計を行った なお 本分析において 医薬品名はブランド名別に集計した また 一般的名称に屋号が付されて 1 5 Ⅲ薬局ヒヤリ ハット事例収集 分析事業 Ⅲ 事例の分析 39

Ⅲ名称類似に関する事 4 19 31 18 27 29 1その他の事例 5 (0.3%) (0.6%) (0.4%) (0.5%) (0.5%) 例 Ⅲ 事例の分析 薬局ヒヤリ ハット事例収集 分析事業 名称類似に関する事例 2017 年年報 2. 報告件数 2017 年の報告件数および報告事例の 発生場面 実施の有無 を集計し 以下に示す 図表 Ⅲ 1 1 報告件数 件 数 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年 ヒヤリ ハット事例 5,820 5,399 4,779 4,939 6,084 (100.0%) (100.0%) (100.0%) (100.0%) (100.0%) 薬剤取違え の事例 893 817 776 740 591 (15.3%) (15.1%) (16.2%) (15.0%) (9.7%) 頭文字が2 文字以上発生場面一致している薬剤の事例 その他の事例 合 計 227 246 211 166 147 名称類似に関する事例 (3.9%) (4.6%) (4.4%) (3.4%) (2.4%) 2 頭文字が2 文字以上一致 208 215 193 139 118 している薬剤の事例 (3.6%) (4.0%) (4.0%) (2.8%) (1.9%) 図表 Ⅲ 1 2 発生場面 内服薬調剤 76 27 103 外用薬調剤 21 2 23 注射薬調剤 15 0 15 その他の調剤に関する場面 6 0 6 図表 Ⅲ 1 3 合計 118 29 147 実施の有無 実施の有無 頭文字が2 文字以上一致している薬剤の事例 その他の事例合計 実施あり 55 12 67 実施なし 63 17 80 合計 118 29 147 40

2017 年年報 名称類似に関する事例 3. 名称類似に関する事例の分析 1) 頭文字が 2 文字以上一致している薬剤の事例の分析 2017 年に報告された 薬剤取違え に関する事例の中で 頭文字が2 文字以上一致している薬剤と取り違えた事例 118 件の主な薬効の相違について集計した 図表 Ⅲ 1 4 頭文字が 2 文字以上一致している薬剤の事例 主な薬効の相違 件数 主な薬効が異なる組み合わせの事例 17 (14.4%) 主な薬効が同じ組み合わせの事例 91 (77.1%) 漢方製剤 10 (8.5%) 合計 118(100.0%) ( 注 ) 眼科用剤は 各薬剤の効能 効果をもとに分類した 漢方製剤はいずれも主な薬効が 漢方製剤 であるが 実際にはそれぞれ効能 効果が異なるため 漢方製剤 として分類した 2 4 1 5 Ⅲ薬局ヒヤリ ハット事例収集 分析事業 Ⅲ 事例の分析 名称類似に関する事例 41

Ⅲ ムコスタ 消化性潰瘍用剤 ムコソルバン 去たん剤 Ⅲ 事例の分析 薬局ヒヤリ ハット事例収集 分析事業 名称類似に関する事例 2017 年年報 次に 主な薬効が異なる薬剤の組み合わせを示す 図表 Ⅲ 1 5 主な薬効が異なる薬剤の組み合わせ ( 頭文字 2 文字以上一致 ) ブランド名またはブランド名または主な薬効一般的名称一般的名称 主な薬効 内服薬アテノロール 不整脈用剤 アテレック 血圧降下剤 クロピドグレル その他の血液 クロルマジノン酢酸エステ卵胞ホルモン及び体液用薬ル黄体ホルモン剤 セレクトール 血圧降下剤 セレコックス 解熱鎮痛消炎剤 2 3 4 15 名称類似に関する事例 ノイロトロピンプラザキサ外用薬レボカバスチン塩酸塩 ( 点眼 ) ベタキソロール塩酸塩ロキシスロマイシン 解熱鎮痛消炎剤血液凝固阻止剤の眼科用剤主としてグラム陽血圧降下剤性菌 マイコプラズマに作用するも ノイロビタンプラビックスレボフロキサシン ( 点眼 ) ベタヒスチンメシル酸塩ロキソプロフェン 混合ビタミン剤 ( ビタミンA D その他の血液 体液用薬眼科用剤混合製剤を除く ) 鎮暈剤解熱鎮痛消炎剤 ( 注 ) 主な薬剤の組み合わせについて図表に示した 外用薬は 剤形を追記した 42

2017 年年報 名称類似に関する事例 主な薬効が同じで 成分が異なる薬剤の組み合わせと漢方製剤の組み合わせを示す 図表 Ⅲ 1 6 主な薬効が同じで成分が異なる薬剤の組み合わせ ( 頭文字 2 文字以上一致 ) 内服薬 ジャディアンス ブランド名または 一般的名称 セフカペンピボキシル塩酸塩 セフカペンピボキシル塩酸塩 ニトロペン舌下 ビオフェルミン ボノサップ ジャヌビア ブランド名または 一般的名称 セフジトレンピボキシル セフゾン ニトロール ビオスリー ボノピオン 名称類似に関する事ヒューマログ ヒューマログミックス50 2 外用薬タプコム ( 点眼 ) 1 タプロス ( 点眼 ) 1 2 例 デルモゾール ( ローション ) 1 デルモゾールG( ローション ) 1 デルモゾールG( ローション ) 1 デルモベート ( スカルプローション ) 1 4 ( 注 ) 漢方製剤はいずれも主な薬効が 漢方製剤 であるが 実際にはそれぞれ効能 効果が異なる リンデロン-V( 軟膏 ) 1 リンデロン-VG( 軟膏 ) 1 リンデロン-V( ローション ) 1 リンデロン-VG( ローション ) 1 注射薬 ノボラピッド ノボラピッド30ミックス 2 ノボリンR 2 ノボリン30R 2 1 外用薬は 剤形を追記した 2 組成の違いを示すためにブランド名に組成を付した 図表 Ⅲ 1 7 漢方製剤の組み合わせ ( 頭文字 2 文字以上一致 ) 漢方製剤名 漢方製剤名 加味帰脾湯 加味逍遙散 桂枝加芍薬大黄湯 桂枝加芍薬湯 桂枝茯苓丸 桂枝茯苓丸加薏苡仁 柴胡桂枝湯 柴胡桂枝乾姜湯 小柴胡湯 小柴胡湯加桔梗石膏 半夏厚朴湯 半夏瀉心湯 抑肝散 抑肝散加陳皮半夏 1 5 Ⅲ薬局ヒヤリ ハット事例収集 分析事業 Ⅲ 事例の分析 43

Ⅲ1 5 名称類似にⅢ 事例の分析 薬局ヒヤリ ハット事例収集 分析事業 名称類似に関する事例 2017 年年報 2) その他の事例の分析 薬剤取違え の事例 591 件から 頭文字が2 文字以上一致している薬剤の事例 118 件を除 いた473 件のうち 報告された事例の記述部分に 販売名が類似していることにより薬剤を取り 違えた またはそのことが疑われる内容が記載されていた事例 ( その他の事例 )29 件の主な薬効 の相違について集計した 図表 Ⅲ 1 8 その他の事例 主な薬効の相違 件数 主な薬効が異なる組み合わせの事例 9 (31.0%) 主な薬効が同じ組み合わせの事例 16 (55.2%) 漢方製剤 の事例 4 (13.8%) 合計 29(100.0%) 関すブランド名またはブランド名またはる主な薬効事一般的名称一般的名称例 主な薬効 2 ( 注 ) 眼科用剤は 各薬剤の効能 効果をもとに分類した 漢方製剤はいずれも主な薬効が 漢方製剤 であるが 実際にはそれぞれ効能 効果が異なるため 漢方製剤 として分類した 4 次に 主な薬効が異なる薬剤の組み合わせを示す 図表 Ⅲ 1 9 主な薬効が異なる薬剤の組み合わせ ( その他 ) 内服薬アイトロール名称の違いを示すため 販売名を記載した 血管拡張剤 アフロクアロン 鎮けい剤 タナトリル 血圧降下剤 タリオン その他のアレルギー用薬 タモキシフェン その他の腫瘍用薬 ラロキシフェン塩酸塩 他に分類されない代謝性医薬品 テオドール 気管支拡張剤 テグレトール 抗てんかん剤 トニール 気管支拡張剤 トフラニール 精神神経用剤 トラマール 解熱鎮痛消炎剤 トレリーフ 抗パーキンソン剤 S M 配合 健胃消化剤 SG 配合 解熱鎮痛消炎剤 外用薬 リンデロン点眼 点鼻用眼科用剤点眼 点耳 点鼻液 0.1% 1,2 1,2 リンデロンA 液 眼科用剤 1 眼科用剤は 各薬剤の効能 効果をもとに分類した 44

2017 年年報 名称類似に関する事例 主な薬効が同じで成分が異なる薬剤の組み合わせと漢方製剤の組み合わせを示す 図表 Ⅲ 1 10 主な薬効が同じで成分が異なる薬剤の組み合わせ ( その他 ) 内服薬 アトルバスタチン カデチア カルデナリン シンバスタチン タシグナ テルミサルタン ブランド名または一般的名称 プラバスタチン Na カムシア カンデサルタン プラバスタチン Na タルセバ バルサルタン ブランド名または一般的名称 ボナロンボノテオミカムロミコンビ 2 例 ラニチジン ラフチジン ラベプラゾールNa ランソプラゾール 4 ( 注 ) 漢方製剤はいずれも主な薬効が 漢方製剤 であるが 実際にはそれぞれ効能 効果が異なる ロフラゼプ酸エチル ロラゼパム 外用薬 アイファガン ( 点眼 ) 2 アゾルガ ( 点眼 ) 2 1 名称の違いを示すため 販売名を記載した 2 外用薬は 剤形を追記した 図表 Ⅲ 1 11 漢方製剤の組み合わせ ( その他 ) 漢方製剤名 漢方製剤名 五苓散 五淋散 芍薬甘草湯 当帰芍薬散 1 5 Ⅲ薬局ヒヤリ ハット事例収集 分析事業 Ⅲ 事例の分析 45

Ⅲ1 5 に関する事Ⅲ 事例の分析 薬局ヒヤリ ハット事例収集 分析事業 名称類似に関する事例 2017 年年報 3) ハイリスク薬の事例の分析 頭文字が2 文字以上一致している薬剤の事例 118 件の事例とその他の事例 29 件を合わせた 147 件の事例の中から ハイリスク薬に関する事例を抽出し 主な薬効が異なる薬剤の組み合わ せを示す 図表 Ⅲ 1 12 主な薬効が異なる薬剤の組み合わせ ( ハイリスク薬 ) 分類 ブランド名またはブランド名または一般的名称一般的名称 アテノロール アテレック 頭文字 2 文字以上一致 クロピドグレル クロルマジノン酢酸エステル プラザキサ プラビックス な薬効が異なる薬剤の組み合わせを示した タモキシフェン ラロキシフェン塩酸塩 2 その他 テオドール テグレトール トニール トフラニール 4 名称例 6. まとめ 類似頭文字が2 文字以上一致している薬剤およびその他の事例を名称類似に関する事例として集計を行 い 薬剤の組み合わせをまとめた さらに それらの事例の中からハイリスク薬の事例を抽出し 主 名称類似に関する事例は継続して報告されている その中でも主な薬効が異なる薬剤の組み合わせやハイリスク薬の組み合わせは 患者に与える影響が大きくなる可能性があるため 特に注意を要する 薬局や製薬企業において 名称類似による医療事故の発生や再発を防止するための取り組みに本年報で分析した結果を活用していただきたい 46