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パスを活用した臨床指標による慢性心不全診療イノベーション よしだ ひろゆき 福井赤十字病院クリニカルパス部会長循環器科吉田博之 緒言本邦における心不全患者数の正確なデータは存在しないが 100 万人以上と推定されている 心不全はあらゆる心疾患の終末像であり 治療の進步に伴い患者は高齢化し 高齢化社会

2. 延命措置への対応 1) 終末期と判断した後の対応医療チームは患者および患者の意思を良く理解している家族や関係者 ( 以下 家族らという ) に対して 患者が上記 1)~4) に該当する状態で病状が絶対的に予後不良であり 治療を続けても救命の見込みが全くなく これ以上の措置は患者にとって最善の治

為化比較試験の結果が出ています ただ この Disease management というのは その国の医療事情にかなり依存したプログラム構成をしなくてはいけないということから わが国でも独自の Disease management プログラムの開発が必要ではないかということで 今回開発を試みました

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医療法人高幡会大西病院 日本慢性期医療協会統計 2016 年度

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診療科 血液内科 ( 専門医取得コース ) 到達目標 血液悪性腫瘍 出血性疾患 凝固異常症の診断から治療管理を含めた血液疾患一般臨床を豊富に経験し 血液専門医取得を目指す 研修日数 週 4 日 6 ヶ月 ~12 ヶ月 期間定員対象評価実技診療知識 1 年若干名専門医取得前の医師業務内容やサマリの確認

高齢化率が上昇する中 認定看護師は患者への直接的な看護だけでなく看護職への指導 看護体制づくりなどのさまざまな場面におけるキーパーソンとして 今後もさらなる活躍が期待されます 高齢者の生活を支える主な分野と所属状況は 以下の通りです 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 脳卒中発症直後から 患者の

7 対 1 10 対 1 入院基本料の対応について 2(ⅲ) 7 対 1 10 対 1 入院基本料の課題 将来の入院医療ニーズは 人口構造の変化に伴う疾病構成の変化等により より高い医療資源の投入が必要となる医療ニーズは横ばいから減少 中程度の医療資源の投入が必要となる医療ニーズは増加から横ばいにな

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認定看護師教育基準カリキュラム改正(案)の概要

介護における尊厳の保持 自立支援 9 時間 介護職が 利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し 自立支援 介 護予防という介護 福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点及びやってはいけ ない行動例を理解している 1 人権と尊厳を支える介護 人権と尊厳の保持 ICF QOL ノーマ

平成 30 年度診療報酬改定に向けた検討について H29/1/16WG 厚労省提出資料 平成 30 年度診療報酬改定に向けた検討の方向性 平成 30 年度診療報酬改定に向けて 以下の遠隔医療形態モデルも参考に 委員からご指摘のあった初診に関する取扱いも含め 対面診療に比べて患者に対する医療サービスの

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平成 28 年 10 月 17 日 平成 28 年度の認定看護師教育基準カリキュラムから排尿自立指導料の所定の研修として認めら れることとなりました 平成 28 年度研修生から 排泄自立指導料 算定要件 施設基準を満たすことができます 下部尿路機能障害を有する患者に対して 病棟でのケアや多職種チーム

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2005年 vol.17-2/1     目次・広告

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心疾患患による死亡亡数等 平成 28 年において 全国国で約 20 万人が心疾疾患を原因として死亡しており 死死亡数全体の 15.2% を占占め 死亡順順位の第 2 位であります このうち本県の死亡死亡数は 1,324 人となっています 本県県の死亡率 ( 人口 10 万対 ) は 概概ね全国より高

佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医

事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

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正誤表 正誤箇所 誤 正 医科 - 基本診療料 -35/47 注 3 診療に係る費用 ( 注 2 及び注 4に規定する加算 注 3 診療に係る費用 ( 注 2 及び注 4に規定する加算 注の見直し 当該患者に対して行った第 2 章第 1 部医学管理等の 当該患者に対して行った第 2 章第 1 部医学

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一般会計負担の考え方

3) 適切な薬物療法ができる 4) 支持的関係を確立し 個人精神療法を適切に用い 集団精神療法を学ぶ 5) 心理社会的療法 精神科リハビリテーションを行い 早期に地域に復帰させる方法を学ぶ 10. 気分障害 : 2) 病歴を聴取し 精神症状を把握し 病型の把握 診断 鑑別診断ができる 3) 人格特徴

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機能分類や左室駆出率, 脳性ナトリウム利尿ペプチド (Brain Natriuretic peptide, BNP) などの心不全重症度とは独立した死亡や入院の予測因子であることが多くの研究で示されているものの, このような関連が示されなかったものもある. これらは, 抑うつと心不全重症度との密接な

はじめに 平成 27 年の日本医療機能評価機構創立 20 周年を機に 病院機能評価事業のさらなる発展を目指すため 次世代医療機能評価のアジェンダ ( 以下 アジェンダ ) を取りまとめた アジェンダでは (1) 地域医療の質向上に寄与するための評価 の実現に向け 以下 2 点の施策について検討するこ

中医協総会の資料にも上記の 抗菌薬適正使用支援プログラム実践のためのガイダンス から一部が抜粋されていることからも ガイダンスの発表は時機を得たものであり 関連した8 学会が共同でまとめたという点も行政から高評価されたものと考えられます 抗菌薬の適正使用は 院内 と 外来 のいずれの抗菌薬処方におい

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リハビリテーションを受けること 以下 リハビリ 理想 病院でも自宅でも 自分が納得できる 期間や時間のリハビリを受けたい 現実: 現実: リ ビリが受けられる期間や時間は制度で リハビリが受けられる期間や時間は制度で 決 決められています いつ どこで どのように いつ どこで どのように リハビリ

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通常の市中肺炎の原因菌である肺炎球菌やインフルエンザ菌に加えて 誤嚥を考慮して口腔内連鎖球菌 嫌気性菌や腸管内のグラム陰性桿菌を考慮する必要があります また 緑膿菌や MRSA などの耐性菌も高齢者肺炎の患者ではしばしば検出されるため これらの菌をカバーするために広域の抗菌薬による治療が選択されるこ

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日本臨床倫理学会 日本版 POLST(DNAR 指示を含む ) 作成指針 POLST(Physician Orders for Life Sustaining Treatment) 生命を脅かす疾患 に直面している患者の 医療処置 ( 蘇生処置を含む ) に関する医師による指示書 これは日本臨床倫理

透析看護の基本知識項目チェック確認確認終了 腎不全の病態と治療方法腎不全腎臓の構造と働き急性腎不全と慢性腎不全の病態腎不全の原疾患の病態慢性腎不全の病期と治療方法血液透析の特色腹膜透析の特色腎不全の特色 透析療法の仕組み血液透析の原理ダイアライザーの種類 適応 選択透析液供給装置の機能透析液の組成抗

診調組 D DPC/PDPS の包括範囲について 1. 包括評価の基本的考え方 (DPC 制度 (DPC/PDPS) の概要と基本的な考え方より抜粋 ) 2 包括評価の対象とする診療報酬項目 ( 包括範囲 ) 包括評価の対象として設定されている出来高診療報酬項目は 入院基本料

14栄養・食事アセスメント(2)

看護師のクリニカルラダー ニ ズをとらえる力 ケアする力 協働する力 意思決定を支える力 レベル Ⅰ 定義 : 基本的な看護手順に従い必要に応じ助言を得て看護を実践する 到達目標 ; 助言を得てケアの受け手や状況 ( 場 ) のニーズをとらえる 行動目標 情報収集 1 助言を受けながら情報収集の基本

平成 28 年度診療報酬改定情報リハビリテーション ここでは全病理に直接関連する項目を記載します Ⅰ. 疾患別リハビリ料の点数改定及び 維持期リハビリテーション (13 単位 ) の見直し 脳血管疾患等リハビリテーション料 1. 脳血管疾患等リハビリテーション料 (Ⅰ)(1 単位 ) 245 点 2

計画の今後の方向性

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医科診療報酬点数表関係 別添 1 在宅患者支援療養病床初期加算 在宅患者支援病床初期加算 問 1 療養病棟入院基本料の注 6の在宅患者支援療養病床初期加算及び地域包括ケア病棟入院料の注 5の在宅患者支援病床初期加算の算定要件に 人生の最終段階における医療 ケアの決定プロセスに関するガイドライン 等の

総合診療

患者学講座第1講「医療と社会」

基本料金明細 金額 基本利用料 ( 利用者負担金 ) 訪問看護基本療養費 (Ⅰ) 週 3 日まで (1 日 1 回につき ) 週 4 日目以降緩和 褥瘡ケアの専門看護師 ( 同一日に共同の訪問看護 ) 1 割負担 2 割負担 3 割負担 5, ,110 1,665 6,

統合失調症患者の状態と退院可能性 (2) 自傷他害奇妙な姿勢 0% 20% 40% 60% 80% 100% ないない 0% 20% 40% 60% 80% 100% 尐ない 中程度 高い 時々 毎日 症状なし 幻覚 0% 20% 40% 60% 80% 100% 症状

臨床研究実施計画書

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2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

患者さんの食のストレス解消がQOL 向上につながる 5 質疑応答 Q) 食事を摂れない人の食事指導について A) 普段は食べてはいけないと言われているものをわざと出してみる 少量なら問題ないので少しでも食べられるところを何かきっかけにする 3. 末期重症心不全患者への補助人工心臓医療 看護の現状と課

(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件

助成研究演題 - 平成 23 年度国内共同研究 (39 歳以下 ) 重症心不全の集学的治療確立のための QOL 研究 東京大学医学系研究科重症心不全治療開発講座客員研究員 ( 助成時 : 東京大学医学部附属病院循環器内科日本学術振興会特別研究員 PD) 加藤尚子 私は 重症心不全の集学的治療確立のた

2011 年 11 月 2 日放送 NHCAP の概念 長崎大学病院院長 河野茂 はじめに NHCAP という言葉を 初めて聴いたかたもいらっしゃると思いますが これは Nursing and HealthCare Associated Pneumonia の略で 日本語では 医療 介護関連肺炎 と

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未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類

2 1 心臓リハビリテーションプラン 従来の心疾患治療 心疾患発症 治癒 主治療 追加治療 心臓手術 薬物療法 カテーテル治療 オプション治療 リハビリテーション 高齢者 治療に伴い麻痺が生じた症例 社会復帰目的 ベッドコントロール目的 早期退院 これからの心疾患治療 心疾患発症 症状改善 予後改善

日本臨床倫理学会 Ⅱ POLST(DNAR 指示を含む ) 作成に関するガイダンス 生命を脅かす疾患 に直面している患者の 医療処置 ( 蘇生処置を含む ) に関する医師による指示 現在, 広く DNAR 指示 (Do Not Attempt Resuscitation Order) という言葉が用

平成 24 年度診療報酬説明会リハビリテーション関連 平成 24 年 4 月 21 日 公益社団法人 高知県理学療法士協会 医療部

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平成 26 年 ₇ 月 15 日発行広島市医師会だより ( 第 579 号付録 ) 2.NT-proBNP の臨床的意義 1 心不全 ( 収縮及び拡張機能障害 ) で早期より測定値が上昇するため 疾患の診断や病状の経過観察さらには予後予測等に活用できます 2NT-proBNP の測定値は疾患の重症度

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■● 糖尿病

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摂食嚥下訓練 排泄訓練等を開始します SCU で行うリハビリテーションの様子 ROM 訓練 ( 左 ) と端坐位訓練 ( 右 ) 急性期リハビリテーションプログラムの実際病棟訓練では 病棟において坐位 起立訓練を行い 坐位耐久性が30 分以上となればリハ訓練室へ移行します 訓練室訓練では訓練室におい

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CQ1: 急性痛風性関節炎の発作 ( 痛風発作 ) に対して第一番目に使用されるお薬 ( 第一選択薬と言います ) としてコルヒチン ステロイド NSAIDs( 消炎鎮痛剤 ) があります しかし どれが最適かについては明らかではないので 検討することが必要と考えられます そこで 急性痛風性関節炎の

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DOTS 実施率に関する補足資料 平成 26 年 12 月 25 日 結核研究所対策支援部作成 平成 23 年 5 月に改正された 結核に関する特定感染症予防指針 に DOTS の実施状況は自治体による違いが大きく実施体制の強化が必要であること 院内 DOTS 及び地域 DOTS の実施において医療

(別添様式1)

周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

サービス担当者会議で検討し 介護支援専門員が判断 決定するものとする 通所系サービス 栄養改善加算について問 31 対象となる 栄養ケア ステーション の範囲はどのようなものか 公益社団法人日本栄養士会又は都道府県栄養士会が設置 運営する 栄養士会栄養ケア ステーション に限るものとする 通所介護

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地域医療構想の概要 1 地域医療構想の位置づけ 平成 25 年 3 月に 医療法に基づき 本県の疾病対策及び医療提供体制の基本方針である第 6 期岐阜県保健医療計画を策定した 平成 27 年 4 月に施行された改正医療法に基づき 保健医療計画の一部として 将来 (2025 年 ) あるべき医療提供体

サマリー記載について

5. 死亡 (1) 死因順位の推移 ( 人口 10 万対 ) 順位年次 佐世保市長崎県全国 死因率死因率死因率 24 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 位 26 悪性新生物 350

【1

)各 職場復帰前 受入方針の検討 () 主治医等による 職場復帰可能 との判断 主治医又はにより 職員の職場復帰が可能となる時期が近いとの判断がなされる ( 職員本人に職場復帰医師があることが前提 ) 職員は健康管理に対して 主治医からの診断書を提出する 健康管理は 職員の職場復帰の時期 勤務内容

⑩-1【資料8カガミ】病床機能転換等の一覧

10050 WS2-3 ワークショップ P-129 一般演題ポスター症例 ( 感染症 ) P-050 一般演題ポスター症例 ( 合併症 )9 11 月 28 日 ( 土 ) 18:40~19:10 6 分ポスター会場 2F 桜 P-251 一般演題ポスター療

資料 2 救急 集中治療の終末期対応 ~3 学会合同ガイドライン作成の経緯を含めて ~ 日本医科大学大学院医学研究科救急医学分野 ( 同附属病院高度救命救急センター ) 横田裕行 経済 財政一体改革推進委員会第 15 回社会保障 WG( )

Transcription:

高齢心不全患者への < 新地域連携構築 No.1> 医療ソフト総合研究所 太田善文 医療ソフト総合研究所 1

地域連携構築の目的 できる 各地域の 構築を支援 2020 年度以降の改定を見据えて ために 新たな連携体制の設計から導入までのたたき台を提示 をするために 最も難易度が高い 高齢心不全患者 に まず着手する 医療ソフト総合研究所 2

高齢心不全患者の業務設計にあたり 高齢心不全患者の治療に関するステートメント 2016 年 10 月日本心不全学会ガイドライン委員会制作 急性 慢性心不全診療ガイドライン (2017 年改訂版 ) 2018 年 3 月 23 日発行日本循環器学会 / 日本心不全学会合同 * 当社のホームページからも入手できます 医療ソフト総合研究所 3

ステートメント策定の経緯 ( 抜粋 ) < ステートメント P.4~5> ステートメントで扱う 高齢者 を後期高齢者 (75 歳以上 ) の慢性心不全の特徴は, 以下の 3 点に要約された 1) ありふれた疾患であり, その絶対数が更に増加してゆく 2) 根治が望めない進行性かつ致死性の悪性疾患である 3) その大半が心疾患以外の併存症を有することである 高齢者の慢性心不全は, ありふれた疾患であると同時に, 癌と同様に ( その過程は様々ではあるが ) 死に至る悪性病態であることを本ステートメントは宣言し, その事実への認識を促している 医療ソフト総合研究所 4

ステートメント策定の経緯 ( 抜粋 ) < ステートメント P.4~5> 本ステートメントは従来のガイドラインとは異なり, 来るべき高齢化社会のなかで爆発的に増加する慢性かつ悪性疾患としての心不全を, 発想の転換とシステムの再構築で対応するように促している 非代償期の顕性心不全のみを扱うのでなく, その裾野を形成する集団としての非顕性心不全患者の存在を想起することなしには, 高齢心不全患者の管理は成り立たない そうすると, 高齢心不全患者の管理においては, 基幹病院の循環器専門医よりはむしろ, かかりつけ実地医家等が地域で形成する診療体制こそが その診療において主体的な役割を果たすことになる 医療ソフト総合研究所 5

ステートメント策定の経緯 ( 抜粋 ) < ステートメント P.4~5> 患者が抱える併存症や生活環境の問題も, 実地医家の総合的診療と支援が中心にあるべきである それを基幹病院は的確な診断と非代償期の入院治療あるいはリハビリテーション等において連携 支援する これにより初めて, 患者の生活の質と生活の場に軸を置いた慢性管理が実現すると考えられる 実地医家は在宅 終末期医療や緩和医療の実践においても主体となるべきである そのような新たな認識のもとに体制を整備することが, 本邦が抱える問題に対処するために必要であることを確認して提言する 医療ソフト総合研究所 6

高齢者心不全の特徴 ( 抜粋 ) < ステートメント P.10~> 高齢者心不全では併存症が多く ( 中略 ) 医療内容よりも介護 ケアが本質的問題となる症例が多いことも特徴である それらは下記 1 感染症, 貧血, 腎不全, 脳梗塞, 認知症等によるロコモティブ症候群, 甲状腺疾患, 閉塞性肺疾患, 悪性疾患などの全身要因 2 心筋虚血, 不整脈などの心臓要因 3 β 遮断薬, 抗不整脈薬, 非ステロイド系解熱鎮痛薬などの薬物要因 4 過剰輸液や輸血などの医療要因 5 減塩や水分制限の不徹底, 肥満, 服薬コンプライアンス不良, 運動過多 不動, ストレス, うつ状態などの生活要因 では に対応する 医療ソフト総合研究所 7

高齢者心不全の特徴 ( 抜粋 ) < ステートメント P.10~> 複数の併存症について個別にそれぞれのガイドラインに沿った検査と治療を並行して行うと, かえって合併症, 副作用などを多くし,QOL を損なうことも想像される したがって, 進行した認知症を合併したり著しく身体機能が低下したりした心不全患者などで, どの程度まで併存症を精査し, 治療するかは個々の症例に応じて全体像から臨床判断をするべきである 医療以外に, 介護, ケアなどの社会的背景が本質的な問題となっていないかについても多職種で検討し, 介入点を探ることも有用である 医療ソフト総合研究所 8

高齢者心不全の総合的評価 ( 抜粋 ) < ステートメント P.17~> 高齢心不全患者の臨床的かつ社会的特徴として サルコペニア, フレイルは予後を規定する重要な表象であり, 介入方法の確立が必要である しかし, これらは心不全患者に限定されたものではなく高齢患者に共通した課題であろう 低栄養状態は慢性心不全患者の予後を規定する因子であり, 血液生化学指標などの客観的指標を用いた従来の方法に対して, 最近では高齢心不全患者の栄養状態を全人的に評価する主観的包括的栄養評価法 (SGA) が提唱されている 高齢者総合的機能評価 (CGA) では 血液生化学検査や身長, 体重以外に, 日常運動機能, 認知機能, 褥瘡危険性, 併存疾患, 内服薬, ソーシャルサポートの程度等多面的かつ総合的に評価を勧めている 医療ソフト総合研究所 9

高齢者心不全の急性期対応 ( 抜粋 ) < ステートメント P.27~> 多くの併存症をもつ高齢心不全患者は検査においても侵襲的治療においてもさまざまな制約を有しているため, それらを完遂できない場合が多い 併存症を把握し, 負担が最小限のプロセスを手際よく実施する必要がある 無益な延命治療とならないよう, より良く生きる緩和的アプローチを念頭に置いて, 初期治療にあたる 本人や家族らと予後の見込みを共有する 入院初期から本人の生き方, 終末期のことも含めて意思決定支援を行い, 救急内科 外科 多職種のチーム ( 緩和ケアチーム, ハートチーム ) による検討が重要である 医療ソフト総合研究所 10

急性期の薬物療法 ( 抜粋 ) < ステートメント P.29~> 医療ソフト総合研究所 11

高齢心不全患者の薬物治療と服薬管理 < ステートメント P.36~> 高齢心不全患者はさまざまな併存症により薬物動態が不安定であり安全域に個体差が大きい ポリファーマシーが蔓延しており, 患者の生活基盤の不安定性や認知機能低下なども相まって長期的な薬物療法の遂行がしばしば困難である 患者の半数を占める左室駆出率の保持された心不全 (HFpEF) に対する確立された薬物療法はない 生命予後延長を目的とした薬物治療より QOL の改善を優先するべき場合が少なくない 医療ソフト総合研究所 12

高齢者心不全の心大血管リハ ( 抜粋 ) < ステートメント P.47~> 心大血管リハビリテーションは 薬物療法や侵襲的治療と並行して実施されるべき多職種による治療介入手段である 心大血管リハビリテーションの治療効果は高齢者においても非高齢者と同等である 高齢者は個体の反応性が均一でなく実施中の事故が多いため, 個別のリハビリテーション処方や慎重な監視が必要である 医療ソフト総合研究所 13

心不全患者の 医療ソフト総合研究所 14

ととの連携 慢性期で留意する内容に関係する急性心不全の病態等の情報の伝達 慢性期で適切に対応するための急性心不全の病状の情報の入手 安定した療養生活を維持するための具体的な取組み内容の伝達 安定した療養生活を維持するために 確実に実施できる体制の確保 急性期入院 慢性期入院 療養生活 退院後の療養生活 医療ソフト総合研究所 15

今後の報酬改定と地域全体を見据えた 効率的な医療介護サービス提供体制とする 1 日常業務を構築してきた体制から患者動線に基づいた業務に切り替える 2 替える でなく 地域全体を視野に入れた業務管理体制に 切り 3 医療と介護の融合した一体的サービスを 効率的に提供できる業務体制とする となって を 医療ソフト総合研究所 16

関係者の専門でない部分の習得に配慮して 退院患者から 地域連携を徐々に広げる 1 2 2 では 関係者の力量に差が生じた場合に 稼働後に収拾つかない状況が発生する から受け入れる専門知識を持たない医療関係者でも対応できる業務の仕組みが不可欠である 医療知識を持たない地域の関係者でも対応できる業務の仕組みが不可欠である 退院する高齢者へので 一人ずつ確実に対応していく 医療ソフト総合研究所 17

個別支援計画には 解決すべき課題と改善に向けた 1 実施 / 確認 -2 結果 / 判断 -3 結果による対応 この 3 点を具体的に設定し 関係者が確実に実践 1 として 簡潔で具体的な個別支援計画を策定して それを関係者が適切に実践しているかを検証する 2 を明示することで 解決する課題を共有化すると同時に 不足した専門知識を補足する 3 業務の省力化と精度を高めるために はなく 選択形式 とすること ( 備考欄を利用 ) 4 は 文章記載で ( 主治医への連絡等 ) は 具体的に掲載すること ( 計画策定時に関係者が共有する ) 医療ソフト総合研究所 18

理解 - 納得 - 実践 の仕組みを認知症患者と 担当者育成に展開する 1 認知症患者への適切な対応方法は 患者の実施内容に対し することで 認識レベルを把握すると同時に 適切な支援内容を設定できる 2 全く同じ仕組みで 個別支援計画で具体的になった担当者の実施内容に対し を検証することで 習得レベルを把握すると同時に 適切な指導内容を設定できる と がの基盤となる 医療ソフト総合研究所 19

理解 - 納得 - 実践 の仕組みを認知症患者と 担当者育成に展開する 1 認知症患者への適切な対応方法は 患者の実施内容に対し することで 認識レベルを把握すると同時に 適切な支援内容を設定できる 2 全く同じ仕組みで 個別支援計画で具体的になった担当者の実施内容に対し を検証することで 習得レベルを把握すると同時に 適切な指導内容を設定できる と がの基盤となる 医療ソフト総合研究所 20

理解 - 納得 - 実践 の仕組みを認知症患者と 担当者育成に展開する 1 認知症患者への適切な対応方法は 患者の実施内容に対し することで 認識レベルを把握すると同時に 適切な支援内容を設定できる 2 全く同じ仕組みで 個別支援計画で具体的になった担当者の実施内容に対し を検証することで 習得レベルを把握すると同時に 適切な指導内容を設定できる と がの基盤となる 医療ソフト総合研究所 21

心不全と併存症に対する処方された医薬品の 確実な服用とモニタリングの仕組み 医療ソフト総合研究所 22

心不全と併存症に対する処方された医薬品の 確実な服用とモニタリングの仕組み 医療ソフト総合研究所 23

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心不全と併存症に対して退院後の 安定した療養生活構築の仕組み 医療ソフト総合研究所 25

心不全と併存症に対して退院後の 安定した療養生活構築の仕組み 医療ソフト総合研究所 26

ガイドラインより 地域医療介護連携業務での実施内容の抽出 ステージ B C を中心に 構成要素 の抽出と展開 業務基本設計 入院時 ~ 入院中 ~ 退院支援 ~ 退院後の療養生活の患者動線の流れの設計 18 年同時改定の算定 加算要求内容の組み込み ( 入退院支援加算 連携パス等 ) の業務設計 ステージ別のサービス体系 MTX の設計 サービス組合せ方式での個別支援計画の業務設計 医療ソフト総合研究所 27

医療ソフト総合研究所 28