Microsoft Word - 平成28年度診療報酬改定における主要改定項目.docx

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平成 28 年 10 月 17 日 平成 28 年度の認定看護師教育基準カリキュラムから排尿自立指導料の所定の研修として認めら れることとなりました 平成 28 年度研修生から 排泄自立指導料 算定要件 施設基準を満たすことができます 下部尿路機能障害を有する患者に対して 病棟でのケアや多職種チーム

により算定する ただし 処方せんの受付回 数が 1 月に 600 回以下の保険薬局を除く により算定する 注の削除 注 4 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合 ( 削除 ) しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険薬局において調剤した場合には 基準調剤加算として所定点数に32 点を加算する

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正誤表 正誤箇所 誤 正 医科 - 基本診療料 -35/47 注 3 診療に係る費用 ( 注 2 及び注 4に規定する加算 注 3 診療に係る費用 ( 注 2 及び注 4に規定する加算 注の見直し 当該患者に対して行った第 2 章第 1 部医学管理等の 当該患者に対して行った第 2 章第 1 部医学

301226更新 (薬局)平成29 年度に実施した個別指導指摘事項(溶け込み)

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スライド 1

平成 28 年度診療報酬改定情報リハビリテーション ここでは全病理に直接関連する項目を記載します Ⅰ. 疾患別リハビリ料の点数改定及び 維持期リハビリテーション (13 単位 ) の見直し 脳血管疾患等リハビリテーション料 1. 脳血管疾患等リハビリテーション料 (Ⅰ)(1 単位 ) 245 点 2

Microsoft Word - 4.平成30年度診療報酬改定における主要改定項目(病院・診療所薬剤師関係).docx

2018 年 3 月 15 日 株式会社千早ティー スリー 代表取締役谷口仁志 平成 30 年度診療報酬改定における重症度 医療 看護必要度関連の変更について 拝啓時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます さて 平成 30 年度診療報酬改定における施設基準等が 3 月 5 日に公開され 重症度

体制強化加算の施設基準にて 社会福祉士については 退院調整に関する 3 年以上の経験を有する者 であること とあるが この経験は 一般病棟等での退院調整の経験でもよいのか ( 疑義解釈その 1 問 49: 平成 26 年 3 月 31 日 ) ( 答 ) よい 体制強化加算の施設基準にて 当該病棟に

1 分析の主旨 ビタミン剤 うがい薬 湿布薬 保湿剤に関しては 医療費適正化の観点か ら 診療報酬改定で様々な対応を行ってきている 本分析は 2012 年度から2016 年度 ( 平成 24 年度から平成 28 年度 ) の調剤レセプトのデータを用いて これらの医薬品の薬剤料 数量等の推移を示したも

診調組 D DPC/PDPS の包括範囲について 1. 包括評価の基本的考え方 (DPC 制度 (DPC/PDPS) の概要と基本的な考え方より抜粋 ) 2 包括評価の対象とする診療報酬項目 ( 包括範囲 ) 包括評価の対象として設定されている出来高診療報酬項目は 入院基本料

ニ後発医薬品の使用に積極的に取り組んでいる旨を当該保険医療機関の見やすい場所に掲示している こと 4 施設基準 通知 第 36 の 3 外来後発医薬品使用体制加算 1 外来後発医薬品使用体制加算に関する施設基準 (1) 診療所であって 薬剤部門又は薬剤師が後発医薬品の品質 安全性 安定供給体制等の情

医科診療報酬点数表関係 別添 1 在宅患者支援療養病床初期加算 在宅患者支援病床初期加算 問 1 療養病棟入院基本料の注 6の在宅患者支援療養病床初期加算及び地域包括ケア病棟入院料の注 5の在宅患者支援病床初期加算の算定要件に 人生の最終段階における医療 ケアの決定プロセスに関するガイドライン 等の

点検項目 点検事項 点検結果 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ 計画の定期的評価 見直し 約 3 月毎に実施 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅱ ( リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ の要件に加え ) 居宅介護支援事業者を通じて他のサービス事業者への情報伝達 利用者の興味 関心 身体

加算 栄養改善加算 ( 月 2 回を限度 ) 栄養スクリーニング加算 口腔機能向上加算 ( 月 2 回を限度 ) 5 円 重度療養管理加算 要介護 であって 別に厚生労働大が定める状態である者に対して 医学的管理のもと 通所リハビリテーションを行った場合 100 円 中重度者ケア体制加算

Taro-【新旧】医療観察診療報酬告

平成 26 年 2 月 12 日 平成 26 年度診療報酬改定における主要改定項目 ( 病院 診療所薬剤師関係 ) 一般社団法人日本病院薬剤師会 病棟薬剤業務実施加算 [ 算定要件 ] 療養病棟入院基本料 精神病棟入院基本料又は特定機能病院入院基本料 ( 精神病棟に限る ) を算定している患者につい

Microsoft Word - ① 鏡.docx

リハビリテーションマネジメント加算 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味 関心 身体の状況 家屋の状況 家

7 時間以上 8 時間未満 922 単位 / 回 介護予防通所リハビリテーション 変更前 変更後 要支援 Ⅰ 1812 単位 / 月 1712 単位 / 月 要支援 Ⅱ 3715 単位 / 月 3615 単位 / 月 リハビリテーションマネジメント加算 (Ⅰ) の見直し リハビリテーションマネジメン

スライド 1

3 電子情報処理組織の使用による請求又は光ディスク等を用いた請求により療養の給付費等の請求を行うこと ( 以下 レセプト電子請求 という ) が義務付けられた保険医療機関 ( 正当な理由を有する400 床未満の病院及び診療所を除く なお 400 床未満の病院にあっては 平成 27 年度末までに限る

複数名訪問看護加算 (1 人以上の看護職員等と同 2 人以上による訪問看護を行う場合 行 ) 看護師等と訪問 看護師等と訪問 4,500 円 30 分未満 254 単位 准看護師と訪問 3,800 円 30 分以上 402 単位 看護補助者と訪問 ( 別に厚生労働省が定める場合 看護補助者と訪問 を

スライド 1

第 8 部 精神科専門療法 通則 1 精神科専門療法の費用は 第 1 節の各区分の所定点数により算定する ただし 精神科専門 療法に当たって薬剤を使用したときは 第 1 節及び第 2 節の各区分の所定点数を合算した点数 により算定する ぼう 2 精神科専門療法料は 特に規定する場合を除き 精神科を標

平成 24 年度診療報酬説明会リハビリテーション関連 平成 24 年 4 月 21 日 公益社団法人 高知県理学療法士協会 医療部

平成 30 年度調剤報酬改定に係る 都薬によくある問い合わせ ( 平成 28 年 ) 調剤基本料 1 ( 平成 30 年 ) 調剤基本料 1 の場合は提出不要 様式 87 の 3 地域支援体制加算の施設基準に係る届出書添付書類 2 麻薬小売業者免許証の番号 ( 届出する全薬局 ) 該当番号を記載 3

H まで経過措置注意喚起

に 正当な理由がない限り無償で交付しなければならないものであるとともに 交付が義務付けられている領収証は 指定訪問看護の費用額算定表における訪問看護基本療養費 訪問看護管理療養費 訪問看護情報提供療養費及び訪問看護ターミナルケア療養費の別に金額の内訳の分かるものとし 別紙様式 4を標準とするものであ

退院時共同指導料 退院時共同指導料 1 [ 算定要件 ] 注 1 保険医療機関に入院中の患者について 地域において当該患者の退院後の在宅療養を担う保険医療機関の保険医又は当該保険医の指示を受けた看護師等 薬剤師 管理栄養士 理学療法士等若しくは社会福祉士が 患者の同意を得て 退院後の在宅での療養上必

Microsoft Word - 退院後生活環境相談員

一般会計負担の考え方

Ⅰ 通所リハビリテーション業務基準 通所リハビリテーションのリハビリ部門に関わる介護報酬 1. 基本報酬 ( 通所リハビリテーション費 ) 別紙コード表参照 個別リハビリテーションに関して平成 27 年度の介護報酬改定において 個別リハビリテーション実施加算が本体報酬に包括化された趣旨を踏まえ 利用

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07体制届留意事項(就労継続支援A型)

政策課題分析シリーズ14(本文2)

02 基本診療料施設基準通知  現在版

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高齢化率が上昇する中 認定看護師は患者への直接的な看護だけでなく看護職への指導 看護体制づくりなどのさまざまな場面におけるキーパーソンとして 今後もさらなる活躍が期待されます 高齢者の生活を支える主な分野と所属状況は 以下の通りです 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 脳卒中発症直後から 患者の

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事務連絡 平成 26 年 9 月 5 日 地方厚生 ( 支 ) 局医療課都道府県民生主管部 ( 局 ) 国民健康保険主管課 ( 部 ) 都道府県後期高齢者医療主管部 ( 局 ) 後期高齢者医療主管課 ( 部 ) 御中 厚生労働省保険局医療課 疑義解釈資料の送付について ( その 9) 診療報酬の算定

2 院内処方 ( 入院外 投薬 ) 及び院外処方 ( 薬局調剤 ) における薬剤点数薬剤点数階級別件数の構成割合を入院外の投薬 ( 以下 院内処方 という ) 薬局調剤( 以下 院外処方 という ) 別にみると ともに 500 点未満 が最も多く それぞれ 67.0% 59.4% となっている また

2014年4月改定対応-画像診断

保険QA_ _第1章.indd

概要

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居宅介護支援 契約時の説明について問 131 今回の改正により 利用者の意思に基づいた契約であることを確保するため 利用者やその家族に対して 利用者はケアプランに位置付ける居宅サービス事業所について 複数の事業所の紹介を求めることが可能であること等を説明することを義務づけ それに違反した場合は報酬が

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Ⅱ 調剤録等の取扱いについて

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平成 22 年 調剤報酬改定説明会 主催社団法人茨城県薬剤師会 本日の配布資料は 診療報酬改定に関わる膨大な資料の中から 保険薬局に関係する部分を取りまとめたものです スライドの説明順とは必ずしも一致しませんので ご了承ください 1/41

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平成30 年度診療報酬改定において経過措置を設けた施設基準の取扱いについて(保険局医療課:H )

保険薬局におけるハイリスク薬取り扱い時の注意点

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医療法人高幡会大西病院 日本慢性期医療協会統計 2016 年度

基本料金明細 金額 基本利用料 ( 利用者負担金 ) 訪問看護基本療養費 (Ⅰ) 週 3 日まで (1 日 1 回につき ) 週 4 日目以降緩和 褥瘡ケアの専門看護師 ( 同一日に共同の訪問看護 ) 1 割負担 2 割負担 3 割負担 5, ,110 1,665 6,

過去 3 年の間に請求した介護給付費について にチェックをしてください 下線は 平成 30 年度改正 (4) 当該計画で定めた指定介護予防通所リハビリテーションの実施期間中に指定介護予防通所リハビリテーションの提供を終了した日前 1 月以内にリハビリテーション会議を開催し リハビリテーションの目標の

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7 対 1 10 対 1 入院基本料の対応について 2(ⅲ) 7 対 1 10 対 1 入院基本料の課題 将来の入院医療ニーズは 人口構造の変化に伴う疾病構成の変化等により より高い医療資源の投入が必要となる医療ニーズは横ばいから減少 中程度の医療資源の投入が必要となる医療ニーズは増加から横ばいにな

別表第 17( 第 21 条関係 ) 種類支給される職員の範囲支給額 1 放射線業務手当 2 病棟指導手当 3 死後処置手当 4 夜間看護等手当 循環器 呼吸器病センター及びがんセンターに所属する職員 ( 放月額 7,000 円射線科医師及び診療放射線技術者を除く ) がエックス線の照射補助作業に従

認知症医療従事者等向け研修事業要領

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医師等の確保対策に関する行政評価・監視結果報告書 第4-1

同一建物に居住する利用者の減算 特別地域加算 前年度の 1 月あたりの平均実利用者数の分かる書類 ( 地域に関する状況 ) 1 訪問看護ステーション ( 規模に関する状況 ) 前年度の 1 月あたりの平均延訪問回数の分かる書類 13 訪問看護 2 病院又は診療所 3 定期巡回 随時対応サービス連携

2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

看護職員が看護補助者との同行訪問により訪問看護を実施する場合 利用者の身体的理由においても算定可能になりました 算定対象 1 別表第七に掲げる者 ( 厚生労働大臣が定める疾病等 2 表第八に掲げる者 ( 特別管理加算の対象者 ) 3 特別訪問看護指示書による訪問看護を受けている者 4 暴力行為 著し

抗精神病薬の併用数 単剤化率 主として統合失調症の治療薬である抗精神病薬について 1 処方中の併用数を見たものです 当院の定義 計算方法調査期間内の全ての入院患者さんが服用した抗精神病薬処方について 各処方中における抗精神病薬の併用数を調査しました 調査期間内にある患者さんの処方が複数あった場合 そ

改定事項 基本報酬 1 入居者の医療ニーズへの対応 2 生活機能向上連携加算の創設 3 機能訓練指導員の確保の促進 4 若年性認知症入居者受入加算の創設 5 口腔衛生管理の充実 6 栄養改善の取組の推進 7 短期利用特定施設入居者生活介護の利用者数の上限の見直し 8 身体的拘束等の適正化 9 運営推

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別紙

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Taro-指定居宅サービスに要する費用の額の算定に関する基準

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入院時生活療養費の見直し内容について(厚生労働省保険局保険課:H29.4.7)

政策課題分析シリーズ14(本文4)

届出上の注意 1 届出前 1 ヶ月の各病棟の勤務計画表 ( 勤務実績 ) 及び 2 つの勤務帯が重複する各勤務帯の申し送りの時間が分かる書類を添付すること 2 7 対 1 特別入院基本料及び 10 対 1 特別入院基本料を算定する場合には 看護職員の採用活動状況等に関する書類を添付すること

WIC-1

保険薬局におけるハイリスク薬取り扱い時の注意点

スライド 1

2 成分が同一の剤形変更 例 タケプロンOD 錠 15mg タケプロンカプセル 15mg ユリーフOD 錠 4mg ユリーフ錠 4mg コカールドライシロップ 40% カロナール細粒 20% ( 粉砕 ) レボフロキサシン錠 500mg レボフロキサシン細粒 10% 患者に説明 ( 価格 服用方法等

(1) 改定事項と概要 1

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2 重症度 医療 看護必要度の判定基準の見直し 療養病棟入院基本料の評価体系の見直し 医療区分の適正化 在宅復帰機能強化加算 療養病棟における夜間看護体制の充実 高度な放射線治療機器の効率的な利用の推進 医

Transcription:

平成 28 年 3 月 4 日 平成 28 年度診療報酬改定における主要改定項目 ( 病院 診療所薬剤師関係 ) 一般社団法人日本病院薬剤師会 1. 入院基本料 病棟薬剤業務実施加算新設病棟薬剤業務実施加算 2 80 点 (1 日につき ) [ 算定要件 ] 病棟薬剤業務実施加算 2 救命救急入院料 特定集中治療室管理料 脳卒中ケアユニット入院医療管理料 小児特定集中治療室管理料 新生児特定集中治療室管理料又は総合周産期特定集中治療室管理料を算定する治療室において 病棟薬剤業務実施加算 1と同様の病棟薬剤業務を実施していること [ 施設基準 ] 1 病棟薬剤業務実施加算 1の届出を行っていること 2 病棟薬剤業務を行う専任の薬剤師が 算定を行う治療室等に配置されており 1 週間につき 20 時間以上病棟薬剤業務を実施していること 薬剤総合評価調整加算新設薬剤総合評価調整加算 250 点 ( 退院時に1 回 ) [ 算定要件 ] 保険医療機関に入院している患者であって 以下のいずれかの場合に 退院時に1 回に限り所定点数を算定する (1) 入院前に6 種類以上の内服薬 ( 入院時において当該患者が処方されている内服薬のうち 頓用薬及び服用を開始して4 週間以内の薬剤を除く ) が処方されていたものについて 処方内容を総合的に評価したうえで調整し 当該患者の退院時に処方される内服薬が2 種類以上減少した場合 (2) 精神病棟に入院中の患者であって 入院直前又は退院 1 年前のうちいずれか遅い時点で抗精神病薬を4 種類以上内服していたものについて退院までの間に抗精神病薬の種類数が2 以上減少した等の場合 なお 保険医療機関がクロルプロマジン換算を用いた評価を行う場合には クロルプロマジン換算で 2,000mg 以上内服していたものについて 1,000mg 以上減少した場合を含めることができる

認知症ケア加算新設 1 認知症ケア加算 1 イ 14 日以内の期間 150 点ロ 15 日以上の期間 30 点 [ 算定可能病棟 ] 一般病棟入院基本料 療養病棟入院基本料 結核病棟入院基本料 特定機能病院入院基本料 ( 精神病棟除く ) 専門病院入院基本料 障害者施設等入院基本料 救命救急入院料 特定集中治療室管理料 ハイケアユニット入院医療管理料 脳卒中ケアユニット入院医療管理料 特殊疾患入院医療管理料 回復期リハビリテーション病棟入院料 地域包括ケア病棟入院料 特殊疾患病棟入院料 特定一般病棟入院料 [ 算定要件 ] (1) 対象患者は 認知症高齢者の日常生活自立度判定基準 におけるランク 207Ⅲ 以上に該当する者 (2) 身体的拘束を実施した日は 所定点数の 100 分の 60 に相当する点数により算定 [ 施設基準 ] 1 認知症ケア加算 1の施設基準 (1) 当該保険医療機関内に 以下から構成される認知症ケアに係るチーム ( 以下 認知症ケアチーム という ) が設置されていること このうち イに掲げる看護師については 週 16 時間以上 認知症ケアチームの業務に従事すること ア認知症患者の診療について十分な経験を有する専任の常勤医師イ認知症患者の看護に従事した経験を5 年以上有する看護師であって 認知症看護に係る適切な研修を修了した専任の常勤看護師ウ認知症患者等の退院調整について経験のある専任の常勤社会福祉士又は常勤精神保健福祉士なお アからウまでのほか 患者の状態に応じて 理学療法士 作業療法士 薬剤師 管理栄養士が参加することが望ましい

2. 医学管理等 薬剤管理指導料 1 削除薬剤管理指導 1 430 点 削除 薬剤管理指導 2 380 点 薬剤管理指導 1 380 点薬剤管理指導 3 325 点 薬剤管理指導 2 325 点 改定前の薬剤管理指導料 1( 救命救急入院料等を算定している患者に対して行う場合 ) は 平成 28 年 9 月 30 日まで なお効力を有するが 病棟薬剤業務実施加算 2との併算定はできない [ 対象患者 ] 薬剤管理指導料の 1 に掲げる 特に安全管理が必要な医薬品が投薬又は注射されている患者 とは 抗悪性腫瘍剤 免疫抑制剤 不整脈用剤 抗てんかん剤 血液凝固阻止剤 ジギタリス製剤 テオフィリン製剤 カリウム製剤 ( 注射薬に限る ) 精神神経用剤 糖尿病用剤 膵臓ホルモン剤又は抗 HIV 薬が投薬又は注射されている患者をいう 薬剤総合評価調整管理料新設薬剤総合評価調整管理料 250 点 ( 月 1 回に限り ) 連携管理加算 50 点 [ 算定要件 ] (1) 薬剤総合評価調整管理料保険医療機関が 入院中の患者以外の患者であって 6 種類以上の内服薬 ( 受診時において当該患者が処方されている内服薬のうち 頓用薬及び服用を開始して 4 週間以内の薬剤を除く ) が処方されていたものについて 処方内容を総合的に評価したうえで調整し 当該患者に処方される内服薬が2 種類以上減少した場合は 所定点数を算定する (2) 連携管理加算処方内容の調整に当たって 別の保険医療機関又は保険薬局との間で照会又は情報提供を行った場合は 連携管理加算として所定点数を加算する ただし 連携管理加算を算定した同一日においては 同一の別の保険医療機関に対して 区分番号 B009 診療情報提供料 (Ⅰ) は算定できない

3. 在宅医療 在宅患者訪問薬剤管理指導注の見直し在宅患者訪問薬剤管理指導 注 1 1については 在宅で療養を行っている患者 ( 当該患者と同一の建物に居住する他の患者に対して当該保険医療機関が同一日に訪問薬剤管理指導を行う場合の当該患者 ( 以下この区分番号において 同一建物居住者 という ) を除く ) であって通院が困難なものに対して 2については 在宅で療養を行っている患者 ( 同一建物居住者に限る ) であって通院が困難なものに対して 診療に基づき計画的な医学管理を継続して行い かつ 薬剤師が訪問して薬学的管理指導を行った場合に 1と2を合わせて患者 1 人につき月 4 回 ( 末期の悪性腫瘍の患者及び中心静脈栄養法の対象患者については 週 2 回かつ月 8 回 ) に限り算定する この場合において 1と2を合わせて薬剤師 1 人につき1 週につき 40 回に限り算定できる なお 同一世帯の複数の患者に対して実施した場合には 1 人目の患者に対しては同一建物以外の場合の点数を算定できるように通知で明記する

4. がん関連 地域がん診療病院 小児がん拠点病院項目の見直しがん診療連携拠点病院加算 500 点 1 がん診療連携拠点病院加算イがん診療連携拠点病院 500 点ロ地域がん診療病院 300 点 ( 新 ) 2 小児がん拠点病院加算 750 点 ( 新 ) 点数の見直し外来化学療法加算イ外来化学療法加算 1 (1) 外来化学療法加算 A 1 15 歳未満 780 点 820 点 2 15 歳以上 580 点 600 点 (2) 外来化学療法加算 B 1 15 歳未満 630 点 670 点 2 15 歳以上 430 点 450 点ロ外来化学療法加算 2 (1) 外来化学療法加算 A 1 15 歳未満 700 点 740 点 2 15 歳以上 450 点 470 点 (2) 外来化学療法加算 B 1 15 歳未満 600 点 640 点 2 15 歳以上 350 点 370 点

5. 医療技術 無菌製剤処理料 項目の見直し無菌製剤処理料 1 イ閉鎖式接続器具を使用した場合 180 点 ( 新 ) (1) 揮発性の高い薬剤の場合 150 点 削除 (2)(1) 以外の場合 100 点 削除 ロイ以外の場合 50 点 45 点 喘息治療管理料新設喘息治療管理料 2 280 点 注 3 2については 別に厚生労働大臣が定める基準を満たす保険医療機関において 入院中の患者以外の喘息の患者 (6 歳未満又は 65 歳以上のものに限る ) であって 吸入ステロイド薬を服用する際に吸入補助器具を必要とするものに対して 吸入補助器具を用いた服薬指導等を行った場合に 初回に限り算定する

6. 後発医薬品 後発医薬品使用体制加算項目の見直し後発医薬品使用体制加算 1 42 点 ( 新 ) 後発医薬品使用体制加算 1 35 点 後発医薬品使用体制加算 2 35 点後発医薬品使用体制加算 2 28 点 後発医薬品使用体制加算 3 28 点 [ 施設基準 ] 1 当該保険医療機関において調剤した後発医薬品のある先発医薬品及び後発医薬品について 当該薬剤を合算した使用薬剤の薬価 ( 薬価基準 ) 別表に規定する規格単位ごとに数えた数量 ( 以下 規格単位数量 という ) に占める後発医薬品の規格単位数量の割合が 後発医薬品使用体制加算 1にあっては 70% 以上 後発医薬品使用体制加算 2にあっては 60% 以上 70% 未満 後発医薬品使用体制加算 3にあっては 50% 以上 60% 未満であること 2 当該保険医療機関において調剤した薬剤の規格単位数量に占める後発医薬品のある先発医薬品及び後発医薬品を合算した規格単位数量の割合が 50% 以上であること 外来後発医薬品使用体制加算 ( 院内処方を行っている診療所 ) 新設外来後発医薬品使用体制加算 1 4 点外来後発医薬品使用体制加算 2 3 点 [ 施設基準 ] (1) 薬剤部門又は薬剤師が後発医薬品の品質 安全性 安定供給体制等の情報を収集 評価し その結果を踏まえ 後発医薬品の採用を決定する体制が整備された保険医療機関 ( 診療所に限る ) であること (2) 当該保険医療機関において調剤した後発医薬品のある先発医薬品及び後発医薬品について 当該薬剤を合算した使用薬剤の薬価 ( 薬価基準 ) 別表に規定する規格単位ごとに数えた数量 ( 以下 規格単位数量 という ) に占める後発医薬品の規格単位数量の割合が 外来後発医薬品使用体制加算 1にあっては 70% 以上 外来後発医薬品使用体制加算 2にあっては 60% 以上であること (3) 当該保険医療機関において調剤した薬剤の規格単位数量に占める後発医薬品のある先発医薬品及び後発医薬品を合算した規格単位数量の割合が 50% 以上であること (4) 後発医薬品の使用に積極的に取り組んでいる旨を当該保険医療機関の受付及び支払窓口等の見やすい場所に掲示していること 一般名処方加算注の見直し一般名処方加算 1 3 点 ( 新 ) 一般名処方加算 2 点 一般名処方加算 2 2 点 [ 算定要件 ]

一般名処方加算 1 交付した処方せんに含まれる医薬品のうち 後発医薬品が存在する全ての医薬品が一般名処方 されている場合に算定できる

7.DPC 関連 後発医薬品指数評価の見直し後発医薬品指数 当該医療機関における入院医療で用いられる薬剤について 後発医薬品の数量シェア (=[ 後発医薬品の数量 ]/[ 後発医薬品のある先発医薬品の数量 ]+[ 後発医薬品の数量 ]) により評価 ( 数量とは薬価基準告示上の規格単位ごとに 厚生労働省が公表するマスターを元に数えた数量をいう ) 数量ベースで 70% を評価上限とする

8. その他 投薬注の追加調剤料 処方料 処方せん料 調剤技術基本料 入院中の患者以外の患者に対して 1 処方につき 70 枚を超えて湿布薬を投薬した場合には算定しない ただし 医師が疾患の特性等により必要性があると判断し やむを得ず 70 枚を超えて投薬する場合には その理由を処方せん及び診療報酬明細書に記載することで算定可能とする 注の追加薬剤料 入院中の患者以外の患者に対して 1 処方につき 70 枚を超えて湿布薬を投薬した場合は 当該超過分に係る薬剤料を算定しない ただし 医師が疾患の特性等により必要性があると判断し やむを得ず 70 枚を超えて投薬する場合には その理由を処方せん及び診療報酬明細書に記載することで算定可能とする