福岡県教育委員会:宇美町立宇美小学校

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30つながる食育推進事業成果報告書

実践内容 (1) 視点 1 教育活動全体で推進できるよう 指導体制を整備し 食に関する指導の充実 を図る 1 食育全体計画の整備既存の食育全体計画を見直し 教科 学級活動における食に関する指導の時間を確保するとともに 栄養教諭とのティーム ティーティング ( 以下 TT) についても明記した また

Ⅳ 第 2 次計画の目標 : 第 2 次計画で新たに設定した項目 府民主体 府民と行政と団体 行政と団体 1 内 容 新 規 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている府民の割合 2 朝食欠食率 第 1 次計画策定時 35 現状値 第 2 次計画目標 第 2 次基本計画目標 24% 15% 60%

小学校 第○学年 学級活動(給食)指導案

山形県教育委員会:遊佐町立藤崎小学校

平成25~27年度間

Microsoft Word - 研究の概要他(西小) 最終

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果(概要)

刈谷市食育推進計画


第 3 4 学年 ( 複式学級 ) 学級活動指導案 平成 26 年 6 月 11 日 ( 水 ) 第 5 校時指導者教諭 ( 学級担任 ) 養護教諭 1 題材 バランスよく食べよう ( 第 3 学年及び第 4 学年 (2) 日常の生活や学習への適応及び健康安全キ食育の観点を踏まえた学校給食と望ましい

標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

日本スポーツ栄養研究誌 vol 目次 総説 原著 11 短報 19 実践報告 資料 45 抄録

H26SSS報告書:奈良県

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

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活実態と関連を図りながら重点的に指導していきたい また, 栄養教諭による給食献立の栄養バランスや食事によるエネルギー量を基盤として, グループごとに話合い活動を取り入れるなどの指導の工夫を行いたい また, 授業の導入にアイスブレイクや, カード式発想法を取り入れることにより, 生徒が本気で語ることが

gh 第 6 学年 3 組家庭科学習指導案 単元名 : わたしは料理家 ~ おすすめ給食献立を考えよう ~ 朝食から健康な 1 日の生活を 男子 15 名 女子 14 名計 29 名 指導者 T1 宮地仁美 ( 学級担任 ) T2 須山明香 ( 栄養教諭 ) 題材について 小学校学習指導要領家庭科第

平成 30 年度広島県立庄原特別支援学校食に関する年間指導計画小学部重複障害学級 食べ物と健康との関わりについて知ろう 給食について知ろう 学習 遊びの指 導 生活単元 給食の食材や献立について知る 正しい手洗いを身に付ける 協力して配膳ができる 食後の片付けができる しっかりかむ習慣を身に付け,

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

食育に関するアンケート

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

平成 28 年度 第 1 回境港市学校給食センター運営委員会 1 日時 : 平成 28 年 10 月 27 日 ( 木曜日 )10:00~ 2 場所 : 境港市学校給食センター研修室 3 内容 (1) 報告事項 1 平成 28 年度学校給食の実績について 2 学校給食センターの取組について 3 アイ

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,


課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

愛媛県学力向上5か年計画

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

食育に関するアンケート

上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

H26SSS報告書:静岡県

平成15年度 家庭科 年間指導・評価計画

学校評価保護者アンケート集計結果 2 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収集を適切に行っている 十分 おおむね十分 やや十分 不十分 分からない 不明

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

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( ) 単元計画 ( 全 6 時間 ) 段階 主な学習活動と内容 指導上の留意点 配時 私たちが食べているものは, どこからきて 既習を想起できるように, 農業や いるか考える 水産業の学習内容を掲示しておく 給食の献立から調べた食料自給率から, 給食の献立から調べた食料自給率本つ気づいたことや疑問

教育調査 ( 教職員用 ) 1 教育計画の作成にあたって 教職員でよく話し合っていますか 度数 相対度数 (%) 累積度数累積相対度数 (%) はい どちらかといえばはい どちらかといえばいいえ いいえ 0

単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

2 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収集を適切に行っている 十分 おおむね十分 やや十分 不十分 分からない 不明 計 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収

3 睡眠時間について 平日の就寝時刻は学年が進むほど午後 1 時以降が多くなっていた ( 図 5) 中学生で は寝る時刻が遅くなり 睡眠時間が 7 時間未満の生徒が.7 であった ( 図 7) 図 5 平日の就寝時刻 ( 平成 1 年度 ) 図 中学生の就寝時刻の推移 図 7 1 日の睡眠時間 親子

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

リデュース ザ 食べ残し  ~小学校での10の取組とその効果~

①H28公表資料p.1~2

給食の時間における食に関する指導事例 ( 小学校第 6 学年 ) 1 主題戦争中の食事を体験しよう 2 関連教科等 単元名社会科 長く続いた戦争と人々のくらし 3 献立名麦ごはん めざし みそ汁 たくわん 4 ねらい戦争中の食糧不足の食事を通して 食糧不足の時代と今の時代の食生活の違いが分かる <

Transcription:

平成 28 年度スーパー食育スクール事業事業結果報告書 受託者名福岡県実施校名宇美町立宇美小学校 学校のホーム ヘ ーシ アト レス 1 取組テーマ ( 中心となるテーマ : 食と健康 ) 食生活習慣を改善し 進んで健康な体づくりに取り組む子どもの育成 ~ やるぞ! できた! 続けよう! 繋がりを大切にした夢ビジョン UMI 食育プログラム ~ 2 栄養教諭の配置状況 栄養教諭配置人数 1 人 配置されていない場合の対応状況 3 推進委員会の構成 委員長 沖田千代 福岡女子大学名誉教授 副委員長 山本 浩 宇美町教育委員会教育長 委員 太田雅規 福岡女子大学教授 委員 安倍ちか 九州栄養福祉大学准教授 委員 寺崎雅巳 福岡県教育庁教育振興部体育スポーツ健康課長 委員 安森葉子 福岡県教育庁福岡教育事務所指導主事 委員 原田和幸 宇美町教育委員会学校教育課長 委員 藤井龍一 宇美町教育委員会指導主事 委員 江副貴子 宇美町教育委員会係長 委員 安川禎幸 宇美町役場健康づくり課長 委員 添田勝春 宇美町役場農林振興課課長補佐 委員 佐々木壮一朗宇美町食育推進アドバイザー 委員 大堀喜哉 宇美町商工会代表 委員 桑原朱實 宇美町食進会会長 委員 川本 徹 宇美町立宇美小学校長 委員 林 宏樹 宇美町立宇美小学校主幹教諭 委員 河口 香 宇美町立宇美小学校栄養教諭 委員 奥園麻紀 宇美町立宇美小学校養護教諭 委員 岡部康文 宇美町立宇美小学校学校医 委員 栗原美由紀 宇美町立宇美小学校 PTA 代表 委員 大田原寛 大塚製薬株式会社

4 連携機関及び連携内容連携機関名福岡女子大学 医療機関 地域保健センター 宇美町給食応援団 ( 宇美町教育委員会 地域コミュニティ JA 生産者団体等 ) 宇美町商工会 連携内容指導助言 血液検査 食事調査分析研究等 個別指導を要する児童 保護者への支援 給食時間における児童への訪問サポート食に関する体験活動 食に関する各種イベントの開催への協力 食に関する体験活動 食に関する各種イベントの開催への協力 5 実践内容事業目標 1 学校 家庭 地域及び関係機関や行政と連携した 夢ビジョン UMI 食育プログラム の開発 実践をとおして 健康の保持増進の要は食育 であることを検証する 2 成長曲線による発達評価と血液検査 ( 中性脂肪 血糖値 貧血等 ) 体温測定の結果等から児童の健康課題を明確にした上で 児童の生活習慣及び健康状態の改善を図る 評価指標 1 児童 保護者の食や健康に関する 意識 行動 習慣 の3つの視点から評価する 意識 : 食に興味関心をもつ児童や家庭の割合 (10% 増 ) 健康の重要性を理解する児童や家庭の割合 (10% 増 ) 行動 : 食生活の改善に努めた家庭の割合 (10% 増 ) 食育に係る取組に参加した家庭の割合 (10% 増 ) 習慣 : 食事の回数 時間 内容等 生活習慣が改善した家庭の割合 (10% 増 ) 2 SOC( 首尾一貫感覚 ) が高まった児童の割合 (10% 増 ) 見直し 計画時に設定した以下の指標については 短期間での評価が難しいため除くこととした 個別の指導を要する児童の割合 (10% 減 ) 評価方法 1 児童 保護者に対する食や健康に関する 意識 行動 習慣 に関するアンケート調査の評価分析食生活調査 血液検査 ( 中性脂肪 血糖値 ヘモグロビン A1c HDL コレステロール 総コレステロール ) 結果等の評価分析 2 SOC の質問紙による調査の評価分析 評価指標を向上させるための仮説 ( 道筋 ) 地域 家庭 学校と連携し 健康の保持増進の大きな要因の 1 つとされる SOC( 首尾一貫感覚 ) の考え方を活用した やるぞ!( 意識化 ) できた!( 行動化 ) 続けよう!( 習慣化 ) を促す 夢ビジョン UMI 食育プログラム を実施し 評価指標値の好転を目指す そのために 児童 保護者へのアンケート 食生活調査 SOC に関する質問紙調査等の取組実施前後のデータの比較 分析から 夢ビジョン UMI 食育プログラム の有効性を検証する

実践内容宇美小学校 宇美町教育委員会を中心に関係機関等が連携しながら下記の16の食育プログラムを実施した やるぞ! 夢ビジョン UMI 食育プログラム 1 食生活調査 血液検査結果を活用した実態把握と結果に基づく児童 保護者へのフィードバック 2 特別活動 体育科 ( 保健領域 ) を中心とした保護者参加 公開型の生活習慣の改善に向けた食に関する指導の実施 3 食と健康をテーマにした保護者を対象とした講演会の実施 4 食や健康に関する意識を高める家庭への啓発 5 6 地元スーパーの店頭等において 栄養教諭 町管理栄養士が立ち見スタイルの給食料理教室を実演開催し 地元に愛される給食を普及させる ( スーパーな食育 Ⅰ) 希望する地元惣菜店に学校給食レシピを提供した後 惣菜として販売できるよう監修し 宇美町の給食献立を地域に広める活動を行う ( スーパーな食育 Ⅱ) 7 児童から募集した 食 を題材にした標語コンクール 8 効果的な食育プログラムの実施のために食育に関する基本的な考え方や SOC について共通の認識をもつ研修の実施 宇美町教育委員会宇美小学校宇美小学校宇美町教育委員会宇美町教育委員会宇美町教育委員会宇美町教育委員会宇美小学校 できた! 夢ビジョン UMI 食育プログラム 9 家庭と連携しながら行う子どもが作る 弁当の日 の実施 10 総合的な学習 生活科を中心とした家庭 地域 関係機関と連携 協働した体験的な食に関する指導の実施 11 親子郷土料理教室の開催 12 子ども料理名人の取組 13 宇美町学校給食フェア 宇美小学校宇美小学校宇美小学校宇美小学校宇美町教育委員会 続けよう! 夢ビジョン UMI 食育プログラム 14 宇美町給食応援団による給食訪問サポート ( 箸の持ち方 よく噛むこと 好き嫌いなど課題解決のための支援の実施 ) 15 日常の自分の食生活を児童 保護者で振り返る もぐもぐファイル の活用 宇美小学校 宇美小学校 16 健康診断等を踏まえ 保護者の理解を得た上で 栄養教諭 養護教諭が町保健師や医療機関等と連携しながら個別指導を行う仕組みづくり 実践事例 1 やるぞ! 夢ビジョン UMI 食育プログラム 食生活調査 血液検査結果を活用した実態把握と結果に基づく児童 保護者へのフィードバック ( プログラムのねらい ) 課題を解決! 夢ビジョン UMI 食育プログラム 宇美小学校 健康診査 ( 血液検査 ) により自己の健康課題を明確にし その課題を解決する支援を行う 食生活調査を実施 分析し健康診査の結果と照合させて個々の持つ食生活の課題を明確にする ( プログラムの概要 ) [ 健康診査 ] 希望する 4~6 年生の児童とその保護者を対象に健康診査 ( 血液検査 ) を年 2 回実施したのち 健康診査の結果説明 事後指導を町健康づくり課保健師と栄養教諭が連携し実施した [ 食生活調査 ] 宇美小学校全児童 保護者を対象に福岡女子大学と連携し 年 2 回食生活実態等調査を行った [ 調査結果のフィードバック ] 食生活実態調査と健康診査 ( 血液検査 ) の結果をリンクさせ集団における健康課題と個別の健康課題を明確にし PTA 対象の講演会 健康相談等をとおして食生活改善を図った 1 回目 2 回目 参加世帯数 55 組 34 組 参加人数 児童数保護者数児童数保護者数 64 59 43 39 空腹時血糖 (HbA1c) の値が基準値を越えた人数 18 24 14 13 2 回にわたる健康診査の結果 受診した保護者の約 4 割 児童の約 3 割について生活習慣病につながるヘモグロビン A1c の値が基準値を超えていることが明らかとなった

低学年中学年5年生6年生( プログラムの効果 ) 2 回の健康診査を両方とも受診した児童 保護者 31 組のうち 26 組の世帯で何らかの生 活習慣改善に向けた具体的な取組が行われた 1 回目と 2 回目の健康診査の期間が短かったため ヘモグロビン A1c の値に改善は見られ なかったが 意識の大きな変化がみられ食習慣の改善を継続して行っている家庭も見受けら れた 生活習慣改善に向けた取組事例 白ご飯を麦ご飯に変えた 家族みんなで食事の野菜の量を増すとともに 野菜から食べるようにした お菓子を控えるようにした また 夕飯前の果物を食べるのをやめた 家族で保健指導を受ける様子 実践事例 2 ( プログラムのねらい ) できた! 夢ビジョン UMI 食育プログラム 家庭と連携しながら行う子どもが作る 弁当の日 食に関心を持つことによって 食事の重要性や食事の喜び 楽しさを味わわせる 食に対しての正しい知識を身につけ 食物を大事にする感謝の心を育てる 家庭において調理等の経験を行う事で 日常的な調理の実践化を図る ( プログラムの概要 ) 児童が買い出しから調理 片付けまでの 弁当づくり の一連の活動を体験した 年に 3 回の 弁当の日 を設定し 自分で作った弁当を学校に持参し会食を行った 弁当づくり にあたっては 予め家庭に対して子どもとの関わり方等について伝えて共通理解を図った上で各学年の発達段階に応じた方法で取り組ませた 発達段階に応じた弁当づくりの内容 おうちの人といっしょに献立( メニュー ) を考える おうちの人といっしょに買い物に行く 自分でお弁当箱につめる おうちの人といっしょに献立を考え 買い物に行く 自分でお弁当箱につめる おにぎりを作るなどの簡単な調理やお手伝いをする 中学年までの内容 5 年生での家庭科の学習を生かし 卵 野菜をゆでる料理等を自分で作る 中学年までの内容 5 6 年生での家庭科の学習を生かし 栄養バランスを考えて献立を決め 出来るだけ自分で調理をする 事前に作成した計画書 弁当の日の様子

( プログラムの効果 ) 事前の計画や学習を行うことで 児童たちは弁当作りへの意欲をもって実践に取り組むことができた 調理することの楽しさや逆に大変さを体験することにより 食事の重要性や感謝する心を持つことができた 児童の学習プリントにこれからも調理の手伝いやまた作りたいという感想があることから調理の実践化につながる意欲がみられた 実践事例 3 ( プログラムのねらい ) つづけよう! 夢ビジョン UMI 食育プログラム 宇美町給食応援団による給食訪問サポート 給食の時間をとおして食への関心を高め, 正しい食生活の習慣化を図る 給食の時間をとおして食事の重要性, 食事の喜びや楽しさを理解させる 給食の時間をとおして食事のマナーや食事を通して豊かな社会性を育てる ( プログラムの概要 ) 給食の時間における指導を充実させることは 学校における食育を推進していく上で効果的である そこで 地域 保護者に呼びかけ 給食応援団 を結成した 給食応援団 は給食の時間に各教室を訪問し お箸の持ち方等をアドバイスしたり 栄養のバランス等の話をしたりした 給食応援団の活動内容配膳の際に 1 食分のご飯の適量を計測して 自分に合ったご飯の量の目安を児童に実感させた また ご飯やおかずの上手なつぎ方 配膳の仕方についてアドバイスをした 11 月 8 日の いい歯の日 にあわせて よく噛んで食べることの大切さや よく噛むことの効果を紙芝居等で分かりやすく伝えた また その後の会食では 一人一人にアドバイスを行った 食のマナーを中心に意識づけられるようにアドバイスを行った 箸の持ち方 食器の置き方 食事中の姿勢 食べ方など 児童が普段意識できていないことについてともに会食をしながら声かけを行った 給食感謝週間にあわせて 感謝して食べること について意識を高められるようにした いただきます ごちそうさま の意味について児童に分かりやすく伝えた ご飯の量の計測 紙芝居を使った話 ( プログラムの効果 ) 児童の食に関する状況 ( 量 食べ方 配膳等 ) を, 保護者 地域の支援者に伝える機会になり, 連携して何をしていく必要があるかが明確になった 給食時における食事中のマナー ( 箸の持ち方, きれいに食べる, 放送を静かに聞く等 ) を意識して食べている児童が増えた

6 成果 評価指標 1 に掲げた児童の食や健康に関する 意識 に関する調査項目について多くの項目でプログラム実施後の高まりが見られた 食事を楽しいと感じる児童の割合 低学年 5.1% 増高学年 2.5% 増 出されたものは残さず食べる 全児童 2.2% 増 食事と生活習慣病の関連性を知っている 高学年 15.1% 増 苦手な野菜でも頑張って食べる 低学年 8.4% 増 また 評価指標 2 に揚げた SOC( 首尾一貫感覚 ) が高まった児童の割合についてもその下位概念 把握可能感 処理可能感 がいずれも 3% 増となった 全体としては評価指標とした 10% 増とはならなかったものの 本事業で実施した やるぞ! UMI ビジョン食育プログラム は児童の食に対する意識や SOC を高め 進んで健康づくりに 取り組む児童を育成していく上で有効だったと考える 一方 評価指標 1 に掲げた児童の食や健康に関する 行動 習慣 に関する調査項目については プログラム実施前後で有意な変容が認められなかった また 評価指標 2 に揚げた保護者の意識や行動の高まり及び SOC( 首尾一貫感覚 ) が高まった保護者の割合についても有意な変容が認められなかった 児童の食や健康に対する意識の高まりを行動化 習慣化につなげていくこと また 保護者の SOC が高まるよう 学校と家庭の連携を一層促進させていくことが必要と考える 7 スーパー食育スクール事業の取組状況の情報発信 県内の栄養教諭等を対象にした研修で取組状況について伝えている 県内の広報テレビ番組で取組内容について伝えている 町の広報誌で取組について住民等に伝えている 新聞社の取材を受け 事業の概要や取組の様子が新聞に掲載された 8 今後の課題 児童の食や健康に対する意識の高まりを行動化 習慣化につなげ 学校と家庭の連携を一層 促進させていくことためには以下の点について食育プログラムの改善を図っていく必要がある と考える 教科等における食に関する指導で高まった意識や獲得した知識を生活でも実践し 継続 していけるような手立てを仕組むこと 食 や 健康 について学習する際は 自分の問題として課題を明確に把握させる手 立てを仕組むこと また 自分で課題の解決方法を考えたり 実際に体験したりする機会 をより一層充実させること 一部の保護者だけではなく より多くの保護者が 食 について自分自身や児童の切実 な問題として考える機会を増大させること 学校から保護者への一方向的な啓発にとどまらず 弁当の日 の取組のように家庭を 巻き込んだ取組を充実させること 本年度 行った様々な取組と取組との関連化を図り より効果的になるような工夫を図 ること ねらいを焦点化し 取組を精選しながら やるぞ! 夢ビジョン UMI 食育プログラム の再構成をはかること

補足資料 [SOC( 首尾一貫感覚 ) について ] SOC は 3 種の下位概念 直面した出来事をポジティブにとらえて自分の成長の糧にする力である 有意味感 (meaningfulness) 直面した出来事や問題を把握したり予測したりできる力である把握可 能感 (comprehensibility) 上手く健康要因を動員して問題解決につなげる力である処理可能感 (manageability) から構成され *1 3 者の合計により産出される 児童 成人別の定められた質問紙 票で 定量的に評価できるので 食育の成果を見える数値としてあらわすことができる 且つ 有意味感 把握可能感 処理可能感の値によって 児童への今後の教育上の焦点が付けや すいといった利点がある 今回の事業で SOC の下位概念の有意味感 把握可能感 処理可能感をそれぞれ やるぞ感 で きた感 つづけよう感 と位置付け これらを高めることをねらった食育プログラムを開発する こととした 引用文献 * 1 戸ヶ里泰典 :Antonovsky による SOC 理論に基づく SOC 介入方法に関する一考察と事例紹介, 聖路加看護大 学 Positive Psychology 勉強会,2007 URL: http://www.nursessoul.info/positivepsychology/20070523togari.pdf