ZFDM ラットにおけるインクレチン応答性インスリン分泌障害機序 オミクス解析による検討 神戸大学大学院医学研究科分子代謝医学, 関西電力医学研究所, 愛知医科大学内科学講座糖尿病内科 速水智英,,, 横井伯英,, 本田洸平, マヒラアシム, 高橋晴美 清野進, 4 糖尿病の病態解明に向けた膵 α

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膵 β 細胞における時間特異的 Atg7 欠損マウスの作製と機能解析 順天堂大学大学院代謝内分泌内科学, 群馬大学生体調節研究所分子糖代謝制御分野 鈴木路可, 宮塚健, 氷室美和, 神谷麻衣, 三浦正樹, 藤谷与士夫 西田友哉, 綿田裕孝, In-Exendin SPECT を用いたカナグリフロジン

S00A8/A9を介した膵島とマクロファージの相互作用による膵島炎症惹起機構の解明横浜市立大学医学研究科分子内分泌 糖尿病内科学 井上英昭 白川純 折目和基 田島一樹 富樫優 寺内康夫 ランチョンセミナー :55 :5 座長 : 八木橋操六 ( 弘前大学大学院医学研究科分子病態病理学 ) 型糖尿病の

られる 糖尿病を合併した高血圧の治療の薬物治療の第一選択薬はアンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬とアンジオテンシン II 受容体拮抗薬 (ARB) である このクラスの薬剤は単なる降圧効果のみならず 様々な臓器保護作用を有しているが ACE 阻害薬や ARB のプラセボ比較試験で糖尿病の新規

11 月 16 日午前 9 時 ( 米国東部時間 ) にオンライン版で発表されます なお 本研究開発領域は 平成 27 年 4 月の日本医療研究開発機構の発足に伴い 国立研究開発法人科学 技術振興機構 (JST) より移管されたものです 研究の背景 近年 わが国においても NASH が急増しています

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特別講演 :0 :0 座長 : 箕越靖彦 ( 大学共同利用機関法人自然科学研究機構生理学研究所生殖 内分泌系発達機構研究部門 ) インスリン分泌を制御する細胞シグナリングの分子機構とその破綻清野進 ( 神戸大学大学院医学研究科生理学 細胞生物学講座細胞生物学分野分子代謝医学部門 ) ポスターフラッシ

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会場セッション演題番号時間司会 座長 審査員 第 1 会場 ( フォレストホール 1 2) 第 2 会場 ( 第 7 会議室 ) 第 3 会場 ( 第 5 6 会議室 ) 特別企画 I( 初期 ) W1-01~10 9:20-10 : 30 福島県立医科大学消化器内科学講座 大平弘正 東北医科薬科大

シンポジウム モデル動物を用いた糖尿病 肥満の成因と病態の解明 :4~4: 座長 : 寺内康夫 ( 横浜市立大学大学院医学研究科分子内分泌 糖尿病内科学 ) 塩田清二 ( 昭和大学医学部第一解剖学 ) S- 脂肪組織における急性炎症経路と慢性炎症経路によるインスリン感受性の調節東京大学大学院医学系研

News Release 報道関係各位 2015 年 6 月 22 日 アストラゼネカ株式会社 40 代 ~70 代の経口薬のみで治療中の 2 型糖尿病患者さんと 2 型糖尿病治療に従事する医師の意識調査結果 経口薬のみで治療中の 2 型糖尿病患者さんは目標血糖値が達成できていなくても 6 割が治療

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解禁日時 :2019 年 2 月 4 日 ( 月 ) 午後 7 時 ( 日本時間 ) プレス通知資料 ( 研究成果 ) 報道関係各位 2019 年 2 月 1 日 国立大学法人東京医科歯科大学 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 IL13Rα2 が血管新生を介して悪性黒色腫 ( メラノーマ ) を

2017 年 12 月 15 日 報道機関各位 国立大学法人東北大学大学院医学系研究科国立大学法人九州大学生体防御医学研究所国立研究開発法人日本医療研究開発機構 ヒト胎盤幹細胞の樹立に世界で初めて成功 - 生殖医療 再生医療への貢献が期待 - 研究のポイント 注 胎盤幹細胞 (TS 細胞 ) 1 は

エネルギー代謝に関する調査研究

学会賞受賞講演 14:50 ~ 15:20 座長 : 南條 輝志男和歌山ろうさい病院 肥満症および糖尿病の病態に及ぼす遺伝素因と生活習慣の関与 山田研太郎朝倉医師会病院 研究奨励賞受賞講演 15:20 ~ 15:50 座長 : 高須信行琉球大学 / 相澤病院 体質医学からみた日本人 2 型糖尿病の病

ランチョンセミナー 第 1 日 5 月 24 日 木 ランチョンセミナー 1 第 2 会場 ホール C! 2 型糖尿病治療における GLP 1 受容体作動薬への期待 清野 進 神戸大学大学院医学研究科生理学 細胞生物学講座細胞生理学分野分子代謝医学部門 稲垣 暢也 京都大学大学院医学研究科糖尿病 内

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Microsoft Word - (最終版)170428松坂_脂肪酸バランス.docx

00日本糖尿病・肥満動物学第28回.indd

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平成14年度研究報告

精神医学研究 教育と精神医療を繋ぐ 双方向の対話 10:00 11:00 特別講演 3 司会 尾崎 紀夫 JSL3 名古屋大学大学院医学系研究科精神医学 親と子どもの心療学分野 AMED のミッション 情報共有と分散統合 末松 誠 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 11:10 12:10 特別講

ヒト脂肪組織由来幹細胞における外因性脂肪酸結合タンパク (FABP)4 FABP 5 の影響 糖尿病 肥満の病態解明と脂肪幹細胞再生治療への可能性 ポイント 脂肪幹細胞の脂肪分化誘導に伴い FABP4( 脂肪細胞型 ) FABP5( 表皮型 ) が発現亢進し 分泌されることを確認しました トランスク


新規遺伝子ARIAによる血管新生調節機構の解明

一般演題 ( プレジデントポスター ) :0 :00 座長 : 戸邉一之 ( 富山大学大学院医学薬学研究部内科学第一講座 ) PPARgamma 新規スプライシングバリアント (sv) の脂肪分化への寄与と sv 特異的欠損マウスの作製 埼玉医科大学川越総合医療センター眼科, 埼玉医科大学医学部内分

別紙 < 研究の背景と経緯 > 自閉症は 全人口の約 2% が罹患する非常に頻度の高い神経発達障害です 近年 クロマチンリモデ リング因子 ( 5) である CHD8 が自閉症の原因遺伝子として同定され 大変注目を集めています ( 図 1) 本研究グループは これまでに CHD8 遺伝子変異を持つ

研究背景 糖尿病は 現在世界で4 億 2 千万人以上にものぼる患者がいますが その約 90% は 代表的な生活習慣病のひとつでもある 2 型糖尿病です 2 型糖尿病の治療薬の中でも 世界で最もよく処方されている経口投与薬メトホルミン ( 図 1) は 筋肉や脂肪組織への糖 ( グルコース ) の取り

糖鎖の新しい機能を発見:補体系をコントロールして健康な脳神経を維持する

ン投与を組み合わせた膵島移植手術法を新たに樹立しました 移植後の膵島に十分な栄養血管が構築されるまでの間 移植膵島をしっかりと休めることで 生着率が改善することが明らかとなりました ( 図 1) この新規の膵島移植手術法は 極めてシンプルかつ現実的な治療法であり 臨床現場での今後の普及が期待されます

前立腺癌は男性特有の癌で 米国においては癌死亡者数の第 2 位 ( 約 20%) を占めてい ます 日本でも前立腺癌の罹患率 死亡者数は急激に上昇しており 現在は重篤な男性悪性腫瘍疾患の1つとなって図 1 います 図 1 初期段階の前立腺癌は男性ホルモン ( アンドロゲン ) に反応し増殖します そ

「肥満に伴う脂肪組織の線維化を招く鍵分子を発見」【菅波孝祥 特任教授】

グルコースは膵 β 細胞内に糖輸送担体を介して取り込まれて代謝され A T P が産生される その結果 A T P 感受性 K チャンネルの閉鎖 細胞膜の脱分極 電位依存性 Caチャンネルの開口 細胞内 Ca 2+ 濃度の上昇が起こり インスリンが分泌される これをインスリン分泌の惹起経路と呼ぶ イ

プログラム A 会場 ( 一橋講堂 ) 9:45~10:05 < 糖尿病医療学とは > 日本糖尿病医療学学会代表理事 / 奈良県立医科大学糖尿病学講座 教授石井均 10:05~10:25 < 糖尿病治療に対する知恵と元気を得る > 座長 : 石井均 ~ 関東地方会会長講演 ~ 日本糖尿病医療学学会関

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日本の糖尿病患者数は増え続けています (%) 糖 尿 25 病 倍 890 万人 患者数増加率 万人 690 万人 1620 万人 880 万人 2050 万人 1100 万人 糖尿病の 可能性が 否定できない人 680 万人 740 万人

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4. 発表内容 : [ 研究の背景 ] 1 型糖尿病 ( 注 1) は 主に 免疫系の細胞 (T 細胞 ) が膵臓の β 細胞 ( インスリンを産生する細胞 ) に対して免疫応答を起こすことによって発症します 特定の HLA 遺伝子型を持つと 1 型糖尿病の発症率が高くなることが 日本人 欧米人 ア

東邦大学羽田空港国際線クリニック 高木賢治 大森病院臨床研修プログラム 選択専攻科目 各診療科 東京医科大学病院 平山陽示 循環器内科 森山記念病院 伊藤 嘉晃 森山リハビリテーション病院 関東

指定大学院一覧(差替).xlsx

糸球体で濾過されたブドウ糖の約 90% を再吸収するトランスポータである SGLT2 阻害薬は 尿糖排泄を促進し インスリン作用とは独立した血糖降下及び体重減少作用を有する これまでに ストレプトゾトシンによりインスリン分泌能を低下させた糖尿病モデルマウスで SGLT2 阻害薬の脂肪肝改善効果が報告

インスリン治療は良好な血糖値の維持に有効であり 早期に投与を開始することで糖尿病の進行を遅らせるとともに 合併症のリスクを抑制する重要な治療法です 近年様々な新規製剤が登場したことにより 積極的な治療が可能となった一方 それに伴う 低血糖 リスクの増加が未だ課題として懸念されています 今日のインスリ

報道発表資料 2006 年 4 月 13 日 独立行政法人理化学研究所 抗ウイルス免疫発動機構の解明 - 免疫 アレルギー制御のための新たな標的分子を発見 - ポイント 異物センサー TLR のシグナル伝達機構を解析 インターフェロン産生に必須な分子 IKK アルファ を発見 免疫 アレルギーの有効

に送られます 政府が定めた倫理指針 ( 人を対象とする医学系研究に関する倫理指針 ) に則って個人情報を厳重に保護し 研究結果の発表に際しても 個人が特定されない形で行います 患者さんの個人に関する情報が第三者に漏れることがないよう 最大限に努力致します また 将来的にデータの使用方法が変更 追加に

インスリンが十分に働かない ってどういうこと 糖尿病になると インスリンが十分に働かなくなり 血糖をうまく細胞に取り込めなくなります それには 2つの仕組みがあります ( 図2 インスリンが十分に働かない ) ①インスリン分泌不足 ②インスリン抵抗性 インスリン 鍵 が不足していて 糖が細胞の イン


難病 です これまでの研究により この病気の原因には免疫を担当する細胞 腸内細菌などに加えて 腸上皮 が密接に関わり 腸上皮 が本来持つ機能や炎症への応答が大事な役割を担っていることが分かっています また 腸上皮 が適切な再生を全うすることが治療を行う上で極めて重要であることも分かっています しかし

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Microsoft Word - 【最終】Sirt7 プレス原稿

年金記録に係る苦情のあっせん等について 平成 22 年 8 月 25 日 総務大臣は 年金記録確認第三者委員会の判断を踏まえ 8 月 24 日 に 厚生労働大臣に対し 次のとおり年金記録に係る苦情のあっせん及 び年金記録の訂正は必要でないとする通知を実施しました 連絡先 総務省行政評価局年金記録確認

LD P 17 非アルコール性脂肪性肝炎モデルにおける活性酸素種産生酵素NOX1の役割 京都府立医科大学大学院医学研究科病態分子薬理学 LD P 18 NAFLD肝には細胞障害性7 ketocholesterolが蓄積している LD P 19 日本人肥満者由来NASH肝の多層的オミックス解析パネルの

S ヘパトカイン selenoproteion P LECT によるインスリン感受性の制御機構 金沢大学医薬保健研究域医学系包括的代謝学分野 御簾博文 篁俊成 S 5 Activin/FSTL による糖代謝制御機構 東京大学大学院医学系研究科糖尿病 代謝内科 岡崎由希子 小林直樹 岩根亜弥 笹子敬洋

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教育講演 教育講演 1 11 月 10 日 ( 金 ) A 会場 17:10 ~ 18:10 座長 : 山口大学大学院医学系研究科病態制御内科学講座谷澤幸生 糖尿病腎症の新たな診断のアップデートと戦略手段 金沢医科大学糖尿病 内分泌内科学古家大祐 教育講演 2 11 月 11 日 ( 土 ) A 会

スライド 1

犬の糖尿病は治療に一生涯のインスリン投与を必要とする ヒトでは 1 型に分類されている糖尿病である しかし ヒトでは肥満が原因となり 相対的にインスリン作用が不足する 2 型糖尿病が主体であり 犬とヒトとでは糖尿病発症メカニズムが大きく異なっていると考えられている そこで 本研究ではインスリン抵抗性

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PowerPoint プレゼンテーション

第53回臨時増刊号(53巻sup1)/TNBP‐06 日程表

報道発表資料 2006 年 8 月 7 日 独立行政法人理化学研究所 国立大学法人大阪大学 栄養素 亜鉛 は免疫のシグナル - 免疫系の活性化に細胞内亜鉛濃度が関与 - ポイント 亜鉛が免疫応答を制御 亜鉛がシグナル伝達分子として作用する 免疫の新領域を開拓独立行政法人理化学研究所 ( 野依良治理事

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図 B 細胞受容体を介した NF-κB 活性化モデル

スライド 1

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今後の展開現在でも 自己免疫疾患の発症機構については不明な点が多くあります 今回の発見により 今後自己免疫疾患の発症機構の理解が大きく前進すると共に 今まで見過ごされてきたイントロン残存の重要性が 生体反応の様々な局面で明らかにされることが期待されます 図 1 Jmjd6 欠損型の胸腺をヌードマウス

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37 東京 私 大妻女子大学大学院 人間文化研究科 38 東京 私 学習院大学大学院 人文科学研究科 39 東京 私 国際医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科 40 東京 私 駒沢女子大学大学院 人文科学研究科 41 東京 私 駒澤大学大学院 人文科学研究科 心理学専攻 臨床心理学コース 42 東京

32 小野啓, 他 は変化を認めなかった (LacZ: 5.1 ± 0.1% vs. LKB1: 5.1 ± 0.1)( 図 6). また, 糖新生の律速酵素である PEPCK, G6Pase, PGC1 α の mrna 量が LKB1 群で有意に減少しており ( それぞれ 0.5 倍,0.8 倍

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プログラム <1 日目 > 9 月 29 日 ( 土 ) 第 1 会場 (3F 神商ホール ) 開会挨拶 8:45 8:50 廣田勇士 ( 第 18 回日本先進糖尿病治療研究会当番世話人 ) 一般演題 01 8:50 9:32 座長 : 津田晶子 ( 新潟医療生活協同組合木戸病院糖尿病センター糖尿病

号頭言 2 理事長退任にあたって 門脇孝 東京大学大学院医学系研究科糖尿病 代謝内科 このたび日本糖尿病 肥満動物学会の理事長を退任することになりました 私は平成 18 年 2 月 9 日より 本学会の前身である日本糖尿病動物研究会の会長に就任しました 日本糖尿病動物研究会は初代会長を後藤由夫先生

報道関係者各位 平成 26 年 1 月 20 日 国立大学法人筑波大学 動脈硬化の進行を促進するたんぱく質を発見 研究成果のポイント 1. 日本人の死因の第 2 位と第 4 位である心疾患 脳血管疾患のほとんどの原因は動脈硬化である 2. 酸化されたコレステロールを取り込んだマクロファージが大量に血

はじめに徳島県における糖尿病対策は深刻な課題である そのため メディカルスタッフが糖尿病患者の健康と QOL の向上をはかるために 糖尿病とその療養指導に関する正しい知識を得ることは必須である 徳島大学病院と県立中央病院で形成する医療の拠点 ( 総合メディカルゾーン ) は 県民医療の発展 と 地域

法医学問題「想定問答」(記者会見後:平成15年  月  日)

のと期待されます 本研究成果は 2011 年 4 月 5 日 ( 英国時間 ) に英国オンライン科学雑誌 Nature Communications で公開されます また 本研究成果は JST 戦略的創造研究推進事業チーム型研究 (CREST) の研究領域 アレルギー疾患 自己免疫疾患などの発症機構

改めて各法人をグループ分けしてみると 中規模病院有大学の大半が 対 17 年度比 90% 未満の最も削減率の大きいグループに転落することが分かる このことの背景には 病院部門については医療の質の向上と法人の収入確保のために人員の強化が図られた一方で 総人件費改革に対応するために他分野での人員削減を余

Microsoft Word - 運動が自閉症様行動とシナプス変性を改善する

Peroxisome Proliferator-Activated Receptor a (PPARa)アゴニストの薬理作用メカニズムの解明

消化器病市民向け

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Microsoft Word CREST中山(確定版)

統合失調症発症に強い影響を及ぼす遺伝子変異を,神経発達関連遺伝子のNDE1内に同定した

論文題目  腸管分化に関わるmiRNAの探索とその発現制御解析

わが国における糖尿病と合併症発症の病態と実態糖尿病では 高血糖状態が慢性的に継続するため 細小血管が障害され 腎臓 網膜 神経などの臓器に障害が起こります 糖尿病性の腎症 網膜症 神経障害の3つを 糖尿病の三大合併症といいます 糖尿病腎症は進行すると腎不全に至り 透析を余儀なくされますが 糖尿病腎症

( 続紙 1 ) 京都大学 博士 ( 薬学 ) 氏名 大西正俊 論文題目 出血性脳障害におけるミクログリアおよびMAPキナーゼ経路の役割に関する研究 ( 論文内容の要旨 ) 脳内出血は 高血圧などの原因により脳血管が破綻し 脳実質へ出血した病態をいう 漏出する血液中の種々の因子の中でも 血液凝固に関

第 91 巻第 3 号 第

化を明らかにすることにより 自閉症発症のリスクに関わるメカニズムを明らかにすることが期待されます 本研究成果は 本年 京都において開催される Neuro2013 において 6 月 22 日に発表されます (P ) お問い合わせ先 東北大学大学院医学系研究科 発生発達神経科学分野教授大隅典

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学位論文の要約

第6号-2/8)最前線(大矢)

作成要領・記載例

PowerPoint プレゼンテーション

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胞運命が背側に運命変換することを見いだしました ( 図 1-1) この成果は IP3-Ca 2+ シグナルが腹側のシグナルとして働くことを示すもので 研究チームの粂昭苑研究員によって米国の科学雑誌 サイエンス に発表されました (Kume et al., 1997) この結果によって 初期胚には背腹

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53巻6号/TNB06‐10(委員会報告)

報道発表資料 2006 年 6 月 21 日 独立行政法人理化学研究所 アレルギー反応を制御する新たなメカニズムを発見 - 謎の免疫細胞 記憶型 T 細胞 がアレルギー反応に必須 - ポイント アレルギー発症の細胞を可視化する緑色蛍光マウスの開発により解明 分化 発生等で重要なノッチ分子への情報伝達

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プログラム 第 日目 08 年 月 日 ( 金 ) 理事会 8:00 8:40 (0F 008 ) 評議員会 8:40 9:5 (0F 008 ) 開会の辞 9:5 9:0 学会賞 米田賞 研究賞授賞式ならびに受賞講演 9:0 0:5 研究賞座長 : 中村二郎 ( 愛知医科大学医学部内科学講座糖尿病内科 ) 糖尿病モデル動物を用いた糖尿病性神経障害の成因 病態の解明および新たな治療法の開発に関する検討神谷英紀 ( 愛知医科大学医学部内科学講座糖尿病内科 ) 学会賞 米田賞 座長 : 寺内康夫 ( 横浜市立大学大学院医学研究科分子内分泌 糖尿病内科学 ) 型糖尿病におけるインスリン抵抗性の病態の解明戸邉一之 ( 富山大学大学院医学薬学研究部 ( 医学 ) 内科学第一講座 ) 一般演題 膵 β α 細胞 インスリン インクレチン分泌 ( 若手研究奨励賞審査 ) 0:5 :5 座長 : 山田祐一郎 ( 秋田大学大学院医学系研究科内分泌 代謝 老年内科学 ) 富樫優 ( 横浜市立大学大学院医学研究科分子内分泌 糖尿病内科学教室 ) 短期高脂肪食負荷誘導性膵 β 細胞増殖におけるグルコキナーゼおよび IRS- の役割 北海道大学大学院医学院 医学研究院免疫 代謝内科学教室内科 Ⅱ, 横浜市立大学大学院医学研究科分子内分泌 糖尿病内科学 北尾直之, 中村昭伸, 高橋清彦, 山本浩平, 曺圭龍, 三好秀明 寺内康夫, 渥美達也 膵 β 細胞における活性型 XBP- の過剰発現によりインスリン分泌が低下する 東京大学大学院医学系研究科糖尿病 代謝内科分子糖尿病科学講座, 東京大学大学院医学系研究科糖尿病 代謝内科, 国立国際医療研究センター研究所糖尿病研究センター 寺井愛, 鈴木亮, 渡部隆介, 周聖浦, 宮本知明, 窪田直人 植木浩二郎, 門脇孝,,

ZFDM ラットにおけるインクレチン応答性インスリン分泌障害機序 オミクス解析による検討 神戸大学大学院医学研究科分子代謝医学, 関西電力医学研究所, 愛知医科大学内科学講座糖尿病内科 速水智英,,, 横井伯英,, 本田洸平, マヒラアシム, 高橋晴美 清野進, 4 糖尿病の病態解明に向けた膵 α 細胞新生 成熟機構の解明 順天堂大学大学院代謝内分泌内科学, 東京医科歯科大学消化器内科内科学, 東京医科歯科大学再生医療研究センター 氷室美和, 宮塚健, 鈴木路可, 三浦正樹, 片平雄大, 高橋雅也 大島茂, 岡本隆一, 綿田裕孝,, 5 転写因子 Pancreatic duodenal homeobox- (Pdx) は加齢に伴う GIP 分泌亢進に関与する 京都大学大学院医学研究科糖尿病 内分泌 栄養内科学, 京都大学大学院生命科学研究科生体制御学 池口絵理, 原田範雄, 金丸良徳, 三小田亜希子, 山根俊介, 岩﨑可南子 今城正道, 村田由貴, 鈴木和代, 城尾恵里奈, 稲垣暢也,, ランチョンセミナー :0 :0 座長 : 小川佳宏 ( 九州大学大学院医学研究院病態制御内科学 ) 免疫応答制御と 型糖尿病 NAFLD 太田嗣人 ( 旭川医科大学内科学講座病態代謝内科学分野 ) 共催 : 武田薬品工業株式会社一般演題 インスリン抵抗性 ( 若手研究奨励賞審査 ) :0 :0 座長 : 中里雅光 ( 宮崎大学医学部内科学講座神経呼吸内分泌代謝学分野 ( 第 内科 )) 森豊 ( 東京慈恵会医科大学附属第三病院糖尿病 代謝 内分泌内科 ) 6 高血糖は WWP/KLF5 経路を介して筋萎縮を促進する 神戸大学大学院医学研究科糖尿病 内分泌内科学, 国立精神 神経医療研究センター神経研究所 平田悠, 野村和弘, 千賀陽子, 今村道博, 武田伸一, 岡田裕子 細岡哲也, 小川渉 7 血清プロテオミクスにより同定された soluble EGFR は糖尿病治療効果を反映する血清バイオマーカー候補である 横浜市立大学大学院医学研究科分子内分泌 糖尿病内科学, 横浜市立大学大学院先端医科学研究センター 京原麻由, 白川純, 木村鮎子, 平野久, 寺内康夫,

8 炭水化物摂取比率の違いが SGLT 阻害薬による代謝制御に及ぼす影響についての 検討 京都大学大学院医学研究科糖尿病 内分泌 栄養内科学, 古谷太志, 藤田義人, 松尾奈緒美, 小栗靖生, 南野寛人, 王宇, 劉彦言, 池田香織, 原島伸一, 稲垣暢也 9 血糖コントロール不良の母体糖尿病は仔の耐糖能異常および肝臓における代謝関連 遺伝子の発現変化を性差をもって引き起こす 4 5 九州大学生体防御医学研究所エピゲノム制御学分野, 九州大学大学院医学研究院病態制御内科学, 名古屋大学大学院生命農学研究科応用分子生命科学専攻バイオモデリング講座, 南昌江内科クリニック糖尿病臨床研究センター, 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科分子内分泌代謝学分野, 6 日本医療研究開発機構 (AMED)CREST, 7 福岡市健康づくりサポートセンターあいれふ 井口志洋,, 一柳健司,, 大石裕晃, 前田泰孝 4, 園田紀之 小川佳宏,5,6, 井口登與志 7, 佐々木裕之 0 Depletion of CD06 M macrophages enhances adipocytes progenitors proliferation and promotes insulin sensitivity 富山大学大学院医学薬学研究部 ( 医学 ) 内科学第一講座 ALLAH NAWAZ グルコース応答性ゲルを用いたエレクトロニクスフリーな新規インスリンデバイス の開発 名古屋大学環境医学研究所分子代謝医学分野, 奈良県立医科大学糖尿病学講座, 東京医科歯科大学生体材料工学研究所, 4 東京医科歯科大学分子内分泌代謝学分野 5 名古屋大学糖尿病学講座, 6 九州大学病態制御内科学分野 桒田博仁,, 田中都, 越智梢, 松本裕子, 白川伊吹 4, 宮原裕二, 石井均 小川佳宏 6, 松元亮, 菅波孝祥, 5, 一般演題 肥満 中枢神経系 ( 若手研究奨励賞審査 ) :5 4:5 座長 : 菅波孝祥 ( 名古屋大学環境医学研究所分子代謝医学分野 ) 戸邉一之 ( 富山大学大学院医学薬学研究部 ( 医学 ) 内科学第一講座 ) メタボリックシンドロームにおける mir/ の機能解析岡山大学大学院医歯薬学総合研究科腎 免疫 内分泌代謝内科学 山口哲志, 片山晶博, 樋口千草, 勅使川原早苗, 中司敦子, 江口潤, 和田淳 肥満状態に合併した喘息にグレリンが果たす役割宮崎大学医学部神経呼吸内分泌代謝学 三浦綾子, 坪内拡伸, 柳重久, 中里雅光

4 肥満モデルにおける肝糖取込み障害メカニズムの解明 金沢大学新学術創成研究機構, 国立国際医療研究センター糖尿病研究センター分子代謝制御研究部, 国立国際医療研究センター名誉理事長 渡邉一史, 松本道宏, 春日雅人, 井上啓 5 中枢におけるインスリン受容体基質 (IRS) の成長 代謝に関する役割の解明東京大学大学院医学系研究科糖尿病 代謝内科 林高則, 窪田直人, 窪田哲也, 井上真理子, 相原允一, 高本偉碩, 門脇孝 展示企業プレゼンテーション 4:0 4:50 スポンサードシンポジウム インスリン分泌と膵島機能調節 5:00 7:00 座長 : 稲垣暢也 ( 京都大学大学院医学研究科糖尿病 内分泌 栄養内科学 ) 綿田裕孝 ( 順天堂大学大学院代謝内分泌内科学 ) S- microrna による膵 β 細胞の増殖制御東北大学大学院医学系研究科糖尿病代謝内科学分野 山田哲也, 片桐秀樹 S- FoxM/PLK/CENP-A 経路を介した膵 β 細胞の代償性制御機構横浜市立大学大学院医学研究科分子内分泌 糖尿病内科学 白川純 S- 肥満 型糖尿病マウスを用いた膵 β 細胞障害メカニズムの解析大阪大学大学院医学系研究科内分泌 代謝内科 松岡孝昭 S-4 Sphingosine kinase -interacting protein(skip) による膵 β 細胞の機能制御京都大学大学院医学研究科糖尿病 内分泌 栄養内科学 原島伸一, 稲垣暢也 S-5 糖尿病再生医療に向けた膵細胞可塑性の制御順天堂大学大学院医学研究科代謝内分泌内科 宮塚健共催 : 小野薬品工業株式会社

イブニングセミナー 日本の糖尿病治療における SGLT 阻害薬の貢献 7:0 8:00 座長 : 池上博司 ( 近畿大学医学部内分泌 代謝 糖尿病内科 ).NAFLD 合併 型糖尿病治療における SGLT 阻害薬の可能性土屋恭一郎 ( 公益財団法人山梨厚生会山梨厚生病院糖尿病内科 ). 日本人 型糖尿病の治療戦略戸邉一之 ( 富山大学大学院医学薬学研究部 ( 医学 ) 内科学第一講座 ) 共催 : アステラス製薬株式会社 寿製薬株式会社 MSD 株式会社 特別講演 8:00 9:00 座長 : 植木浩二郎 ( 国立国際医療研究センター研究所糖尿病研究センター ) 分子モーターと細胞内輸送 : 脳機能 発生の制御から代謝関連疾患まで廣川信隆 ( 東京大学医学系研究科分子細胞生物学専攻分子構造 動態病態学講座 ) 懇親会 9:0 後藤賞授賞式 ( キャッスルプラザ F 孔雀の間 ( 北 ) ) 脳による摂食調節研究塩田清二 ( 星薬科大学先端生命科学研究所先導研究センターペプチド創薬研究室 ) 若手研究奨励賞授賞式