第 5 学年 国語科学習指導案 1 単元名 情報を集めて提案しよう教材 ゆるやかにつながるインターネット ( 光村図書 5 年 ) 2 単元目標 ( は重点目標) インターネットを通じた人と人とのつながりについて考えるために, 複数の本や文章を比べて 読み, 情報を多面的に収集しようとする ( 国語への関心 意欲 態度 ) 意見を述べた文章などに対する自分の考えをもつために, 事実と感想, 意見などとの関係を押 さえて読むことができる ( 読む能力 ) 本や文章などを読んで考えたことを交流し, 自分の考えとの共通点や相違点を踏まえて, 自分 の考えを広げたり深めたりすることができる ( 読む能力 ) 話し言葉と書き言葉との違いに気付くことができる ( 言語についての知識 理解 技能 ) 3 評価規準 国語への関心 意欲 態度 読む能力 言語についての知識 理解 技能 課題について考えるために 意見を述べた文章などに対する自分の考 話し言葉と書き言葉 複数の本や文章を比べて読 えをもつために, 事実と感想, 意見など との違いに気付いて み, 情報を多面的に収集し との関係を押さえて読んでいる ウ いる イ( ア) ようとしている ( 発言 ワークシート 提案資料 )( 発言 ワークシート) ( 行動観察 ) 書き手の考え方に注意して本や文章など を読み, 自分の考えとの共通点や相違点 を踏まえて, 自分の考えを広げたり深め たりしている オ ( 発言 ワークシート) 4 指導計画 (7 単位時間 ) 第一インターネットを使った経験について交流し, 学習計画を立てる ( 1 単位時間 ) 第 1 時インターネットを使った経験について交流し, インターネットを通じた人と人とのつながりについて考えたことを提案する という課題を知り, 学習計画を立てる 第二自分の課題を見いだすために ゆるやかにつながるインターネット を読み, 調べて提案したいことを決める ( 2 単位時間 ) 第 1 2 時教材を インターネットを通じた人と人とのつながりについて考えたことを提案する という視点で読み, 調べて提案したいテーマを決める ( 課外 ) 自分のテーマについて調べるために, 本や新聞記事などを読み, 集めた情報をワークシートに記録する 第三集めた情報を基に, 自分の考えをまとめる ( 2 単位時間 ) 第 1 2 時集めた情報やマインドマップの内容を基に, インターネットを通じた人と人とのつながりについて考えたことをまとめる 第四 それぞれの意見を提案し合い, 学習を振り返る ( 2 単位時間 ) 第 1 時 グループごとに意見を提案し合い, 感想を交流する ( 本時 ) 第 2 時 評価カードを使い, 学習を振り返る
5 指導の立場 (1) 児童の実態について 略 (2) 単元について本単元は, インターネットを通じた人と人とのつながりについて考えたことを提案するために, 集めた情報を基に自分の考えをまとめ, 交流する活動を通して, 自分の考えを広げたり深めたりすることをねらいとしている 教材 ゆるやかにつながるインターネット は, インターネットを通じた人と人とのつながりについて考えさせる説明文である 人と人とのつながりという抽象的なテーマであるが, 本や新聞記事などで調べたり, インタビューをしたりしたことと自分の知識や経験とを関連付けて, 自分なりの考えをもつことのできる教材である ここでの学習は,1 月の単元 くらしやすさについて発表しよう ( 教材 天気を予想する ) の, 文中で使われた資料を用いた筆者の意図を考えて読む学習へと発展していく (3) 研究主題との関連について本校の研究主題 確かで豊かな読みや表現ができる子どもの育成 ~ 言語活動の工夫を通して ~ の具体化に向け, 本単元では指導事項 読むこと (1) ウ目的に応じて, 文章の内容を的確に押さえて要旨をとらえたり, 事実と感想, 意見などとの関係を押さえ, 自分の考えを明確にしながら読んだりすること ( 1) オ本や文章を読んで考えたことを発表し合い, 自分の考えを広げたり深めたりすること を受けて, 言語活動例の イ自分の課題を解決するために, 意見を述べた文章や解説の文章などを利用すること を取り上げ, 以下のように取り組む 第一では, 単元全体の見通しをもって学習を進めていくことができるようにする 児童はインターネットを使った経験について交流することを通し, インターネットを使うことの利点や注意点に気付くであろう そこで, インターネットを通じた人と人とのつながりについて考えたことを提案しよう と投げ掛け, 相手や目的を明確にし, 文章に主体的に関わらせたい 第二では, 自分の課題を見いだすために教材 ゆるやかにつながるインターネット を読み, 調べて提案したいテーマを決める学習を通して, 事実と感想, 意見などとの関係を押さえて読む力 を身に付けることができるようにする まず, 筆者が取り上げている事例やそれに対する意見を押さえてワークシートにまとめる そして, インターネットを通じた人と人とのつながりについて友達に提案するために, さらに調べてみたいテーマを決める その後, 課外で本や新聞記事などを読み, 提案文を書く材料となる情報を集めるようにする 第三では, インターネットを通じた人と人とのつながりについて考えたことを提案するために, 複数の本や新聞記事など, 今までに集めた情報を基に, 自分の考えを提案文にまとめる 第四では, 第三でまとめた資料を効果的に提示しながら, グループで自分の考えを提案する 児童は, 友達が調べた事例や友達の提案を聞き, インターネットを通じた人と人とのつ
ながりについて多面的にとらえたり, 自分の考えを広げたり深めたりすることができるであろう 学習を振り返ることで, 自分の考えを提案するために, 文章などを読んで必要な情報を集めて自分の考えを明確にし, 表現する力を身に付けることができたことを実感させたい また, 自分が文章を読んで発信した情報は, これからの生活の中で友達の役に立つものになるという思いをもち, ここでの学習が実生活に生きて働くことになるという実感をもたせたい 6 単元の構想 (7 単位時間 ) 児童の活動 教師の支援 個への支援 評価 インターネットを使った経験に インターネットを使った自分の経験や感想, 人から聞い 第 ついて交流し, 学習計画を立て たことについてマインドマップに書くことにより, 自分 一 る の考えをまとめるときに自分の知識や経験と関連付けることができるようにする マインドマップが書き進められない児童には, 学校や家 庭でインターネットを使ったときのことや, 友達や家族が経験したことについて例を挙げて尋ね, 想起しやすいようにする マインドマップの内容について発表し合うことにより, 友達の考えと自分の考えとの共通点や相違点を見付け, インターネットを使うことの利点や注意点についての情報を集めることができるようにする 読みの目的を意識したり, 学習計画を立てたりすることにより, 単元の見通しをもち, 学習に主体的に取り組むことができるようにする インターネットを通じた人と人とのつながりについて考えるために友達のマインドマップと比べ, 情報を多面的に収集しようとしている 国語への関心 意欲 態度 ( 行動観察 ワークシート) 教材を インターネットを通じ 筆者が取り上げた事例や感想, 意見などとの関係を押さ 第 た人と人とのつながりについて えて読むことにより, 自分の考えを提案するときの参考 考えたことを提案する という にすることができるようにする 視点で読み, 調べて提案したい 筆者の考えをとらえることができにくい児童には, 筆者 二 テーマを決める がいちばん伝えたいことは文章の初めか終わりに書いて ある場合が多いことを助言し, 教材から情報を取り出しやすくする 筆者が取り上げた事例や筆者の考えをワークシートにま とめることにより, 調べて提案したいテーマを明確にすることができるようにする 提案したいテーマを決めることにより, 課外や第三でも教材を繰り返し読んだり, 調べる目的に応じた情報を集めたりすることができるようにする 意見を述べた文章などに対する自分の考えをもつために, 事実と感想, 意見などとの関係を押さえて読んでいる 読む能力 ( 発言 ワークシート) 話し言葉と書き言葉との違いに気付いている 言語についての知識 理解 技能 ( 発言 ワークシート) 自分のテーマについて調べるた 提案文を書くために複数の本や新聞記事などを比べて読 めに本や新聞記事などを読み, むことにより, 課題に対して多面的に考えることができ 集めた情報をワークシートに記 るようにする 録する ( 課外 )
集めた情報やマインドマップの 教材に取り上げられた事実と筆者の感想, 意見などとの 第 内容を基に, インターネットを 関係を参考にして自分の考えをまとめることにより, 第 通じた人と人とのつながりにつ 二での学習を生かした読みができるようにする 三 いて考えたことをまとめる 今後, 自分たちがインターネットを通じてどのように人とつながりたいか, または, インターネットをどのよう に使うことが社会のためになるのかについて提案するための資料を準備することにより, 自分の考えを効果的に伝えることができるようにする 自分の考えをまとめることができにくい児童には, 調べて分かったこと, それについてどう思ったかを尋ね, 自分の考えを文章に表すよう助言する 意見を述べた文章などに対する自分の考えをもつために, 事実と感想, 意見などとの関係を押さえて読んでいる 読む能力 ( 発言 ワークシート) グループごとに意見を提案し合 前時までに準備した提案資料を使って提案することによ 第 い, 感想を交流する ( 本時 ) り, 相手に分かりやすく伝えることができるようにする 四 グループ内で2つのテーマについて話し合えるようにグループを作り, 多様な事例や意見を聞いて交流できるようにする グループでの交流後, 初めて知ったことや友達の提案と関連させて考えたことなどについてワークシートにまとめることにより, 自分の考えを広げたり深めたりするこ とができるようにする 自分の考えを深めることができにくい児童には, 取り上げられた事例の中で初めて知ったことを中心にまとめることを伝える 友達の提案を聞いて交流し, 自分の考えとの共通点や相違点を踏まえて, 自分の考えを広げたり深めたりしてい る 読む能力 ( 発言 ワークシート) 評価カードを使い, 学習を振り 振り返りカードを使って学習を振り返ることにより, こ 返る の学習を通して身に付いた力について自己評価すること ができるようにする
7 本時の活動 ( 第四の第 1 時 ) 目標 友達の提案を聞いて交流し, 自分の考えとの共通点や相違点を明らかにしながら, 自分 の考えを広げたり深めたりすることができる 学 習 活 動 支 援 と 評 価 1 前時の学習を振り返り, 前時までに準備した提案資料を見直し, 学習内容が想起できるよ 学習課題を確認する うにする 友達の提案を聞いて交流し, 自分の考えを広げたり深めたりしよう 2 自分の考えをグループ 司会者を中心に交流を進めることにより, 話し手と聞き手の双方 の友達に提案して交流し, 向のコミュニケーションが図れるようにする 自分の考えをまとめる 前時までに準備した提案資料を提示しながら提案することにより, <テーマ> 相手に分かりやすく伝えることができるようにする A インターネットをど 同じ趣味をもっている人とインターネットを通じて情報を交換 のように使って, ど しよう のように人とつなが 何かで困っている人の役に立てるよう, 自分が知っていること りたいか をインターネットを通じて知らせてあげよう B インターネットをど グループ内で2つのテーマについて話し合えるようにグループを のように使うことが, 作り, 多様な事例や意見を聞いて交流できるようにする 社会のためになるこ 自分が調べていないテーマについての意見を聞くときには, 筆者 となのか の考えや自分が知っていることと友達の意見とを比べながら聞く ことにより, 調べていないテーマについても自分の考えをもつことができるようにする 以下の3つの点についてワークシートに要点を書くことにより, 話し合いを活発にしたり, 交流後に自分の考えをワークシートにまとめるときの参考にしたりすることができるようにする 友達の提案を聞いて初めて知った事例 自分や筆者の意見と似ている点 自分や筆者の意見と違う点 まずAのテーマについて話し合った後,Bのテーマについて話し合う そして, 話し合ったことをもとに,2つのテーマの関連している点について話し合うことにより, 考えを深めることができるようにする グループでの交流後, 初めて知ったことや友達の提案と関連させて考えたことなどについてワークシートにまとめることにより, 自分の考えを広げたり深めたりすることができるようにする 友達の提案を聞いて, 自分が調べた事例の他に~という事例もあることが分かった 自分の考えと友達の考えを合わせて,~しようと思った 社会のためになるようにインターネットを使うには~することも大切だと思った 自分の考えを深めることができにくい児童には, 取り上げられた事例の中で初めて知ったことを中心にまとめることを伝える 友達の提案を聞いて交流し, 自分の考えとの共通点や相違点を踏まえて, 自分の考えを広げたり深めたりしている 読む能力 ( 発言 ワークシート) 3 本時のまとめをする 考えを広げたり深めたりすることができた児童を意図的に指名し, 友達の考えを聞いて, 学習の成果を共有することができるようにする 4 時の学習を知る 時は評価カードを使って学習を振り返ることを確認し, 学習の 見通しをもつことができるようにする