(修正)資料1_野地PM_研究開発プログラム説明資料(提出版)ver4_2_2 (1)

Similar documents

背景 : セレンディピティ ( 偶然の幸運な発 ) はなぜ偶発的なのか? 2 探す という行為は動物 人間にとって最も重要な活動の一つ ( 例 : 食べ物を探す 結婚相手を探す 仕事を探す ) セレンディピティ = Needle in the Haystack( 干草の山の中の針 ) 教授 大学院生

purezen1

<4D F736F F D DC58F49817A81698EC08E7B95FB906A816A816988C482C882B5816A836F B838B2E646F63>

-2-

< 研究の背景と経緯 > 半導体製造技術により 生体分子と親和性の高いマイクロチップが開発され それらを基盤とした革新的なバイオ分析技術が実現しています その中でも デジタルバイオ計測は マイクロチップを利用して 1 個の生体分子から機能や物性を高感度かつ定量的に計注測できる手法であり Digita

大学院博士課程共通科目ベーシックプログラム

2 参考 検体投入部遠心機開栓機感染症検査装置 感染症検査装置 (CL4800)

報道発表資料 2006 年 4 月 13 日 独立行政法人理化学研究所 抗ウイルス免疫発動機構の解明 - 免疫 アレルギー制御のための新たな標的分子を発見 - ポイント 異物センサー TLR のシグナル伝達機構を解析 インターフェロン産生に必須な分子 IKK アルファ を発見 免疫 アレルギーの有効

Gifu University Faculty of Engineering

DNA/RNA調製法 実験ガイド

A4パンフ

Microsoft Word - PRESS_

Rev

<4D F736F F D B82C982C282A282C482512E646F63>

創薬に繋がる V-ATPase の構造 機能の解明 Towards structure-based design of novel inhibitors for V-ATPase 京都大学医学研究科 / 理化学研究所 SSBC 村田武士 < 要旨 > V-ATPase は 真核生物の空胞系膜に存在す

を確認しました 本装置を用いて 血栓形成には血液中のどのような成分 ( 白血球 赤血球 血小板など ) が関与しているかを調べ 血液の凝固を引き起こす トリガー が何であるかをレオロジー ( 流れと変形に関わるサイエンス ) 的および生化学的に明らかにすることとしました 2. 研究手法と成果 1)

大規模データの匿名加工処理を高速化する技術を開発

リアルタイムPCRの基礎知識

<4D F736F F F696E74202D A B837D836C CA48F435F >

<4D F736F F D C668DDA97705F B382AB82AA82AF936EE7B C91E D A81768CB48D A6D92E894C F08BD682A082E8816A202D B2E444F4358>

第4回独立行政法人評価委員会技術基盤分科会製品評価技術基盤機構部会 参考資料N2-1 平成15年度NITE業務実績表参考資料集 表紙~P19

イルスが存在しており このウイルスの存在を確認することが診断につながります ウ イルス性発疹症 についての詳細は他稿を参照していただき 今回は 局所感染疾患 と 腫瘍性疾患 のウイルス感染検査と読み方について解説します 皮膚病変におけるウイルス感染検査 ( 図 2, 表 ) 表 皮膚病変におけるウイ

Microsoft Word - 仕様書:プレートリーダー (H )

PowerPoint プレゼンテーション

健康研究推進戦略 概要版 平成 21 年 7 月 31 日 健康研究推進会議

「蛋白質発現・相互作用解析技術開発」産業科学技術研究開発基本計画

【NanotechJapan Bulletin】10-9 INNOVATIONの最先端<第4回>

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft PowerPoint - M1001_1_ ppt [互換モード]

資料 3 産総研及び NEDO の 橋渡し 機能強化について 平成 26 年 10 月 10 日経済産業省

ポイント 微生物細胞から生える細い毛を 無傷のまま効率的に切断 回収する新手法を考案しました 新手法では 蛋白質を切断するプロテアーゼという酵素の一種を利用します 特殊なアミノ酸配列だけを認識して切断する特異性の高いプロテアーゼに着目し この酵素の認識 切断部位を毛の根元に導入するために 蛋白質の設

Microsoft PowerPoint - 4_河邊先生_改.ppt

平成 30 年 8 月 17 日 報道機関各位 東京工業大学広報 社会連携本部長 佐藤勲 オイル生産性が飛躍的に向上したスーパー藻類を作出 - バイオ燃料生産における最大の壁を打破 - 要点 藻類のオイル生産性向上を阻害していた課題を解決 オイル生産と細胞増殖を両立しながらオイル生産性を飛躍的に向上

脳組織傷害時におけるミクログリア形態変化および機能 Title変化に関する培養脳組織切片を用いた研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 岡村, 敏行 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date URL http

遺伝子検査の基礎知識

57巻S‐A(総会号)/NKRP‐02(会長あいさつ)

の活性化が背景となるヒト悪性腫瘍の治療薬開発につながる 図4 研究である 研究内容 私たちは図3に示すようなyeast two hybrid 法を用いて AKT分子に結合する細胞内分子のスクリーニングを行った この結果 これまで機能の分からなかったプロトオンコジン TCL1がAKTと結合し多量体を形

( 図 ) IP3 と IRBIT( アービット ) が IP3 受容体に競合して結合する様子

Microsoft Word - FMB_Text(PCR) _ver3.doc

91846-TRC92

スライド 1

PowerPoint プレゼンテーション

本日の講演内容 1. PMDA コンパニオン診断薬 WG 2. 本邦におけるコンパニオン診断薬の規制 3. 遺伝子パネルを用いた NGS コンパニオン診断システム 1 2 規制上の取扱い 評価の考え方 2

Western BLoT Immuno Booster

P00041

JP-NETを活用した特許マップ 作成マニュアル【基礎編】

Microsoft PowerPoint - 多核NMRへの応用_提出版.pptx

1) 3 層構造による進捗管理の仕組みを理解しているか 持続可能な開発に向けた意欲目標としての 17 のゴール より具体的な行動目標としての 169 のターゲット 達成度を計測する評価するインディケーターに基づく進捗管理 2) 目標の設定と管理 優先的に取り組む目標( マテリアリティ ) の設定のプ

*p _Œâ‡í‡ê‡é

2 of :30 PM

広報かわぐち 2005年2月号

研究紀要 第14号 (研究ノート1)

untitled

2 研究開発項目 高信頼リモート管理技術の研究開発 (1) リモート管理プロトコルポータル リモート管理マネージャプロトコル仕様書の作成 およびエージェント向けリモート管理マネージャ API 仕様書の作成を行った (2) リモート管理マネージャ技術リモート管理マネージャ通信基盤基本設計書の作成とリモ

本日の内容 HbA1c 測定方法別原理と特徴 HPLC 法 免疫法 酵素法 原理差による測定値の乖離要因

ごあいさつ バイオシミラーの課題 バイオ医薬品は 20 世紀後半に開発されて以来 癌や血液疾患 自己免疫疾患等多くの難治性疾患に卓抜した治療効果を示し また一般にベネフィット リスク評価が高いと言われています しかしその一方で しばしば高額となる薬剤費用が 患者の経済的負担や社会保障費の増大に繋がる

再生医療の制度的な対応の検討について 薬事法等制度改正についてのとりまとめ平成 24 年 1 月 24 日厚生科学審議会医薬品制度改正部会 1 再生医療製品については 今後も 臓器機能の再生等を通じて 重篤で生命を脅かす疾患等の治療等に ますます重要な役割を果たすことが期待される 特に ips 細胞

産総研プレス発表資料

Microsoft PowerPoint ™ƒ‚º›Û™·“u››”‚Š¿.ppt

PowerPoint プレゼンテーション

表紙.indd

重点的に推進すべき取組について(素案)


Untitled

Impulsing Paradigm Change through Disruptive Technologies Program Vol.8January 2017 ImPACT NEWS LETTER 2 Hiroyuki Noji 5 Takane Suzuki Seiko Shirasaka

資料 ( 文部科学省 ) 第 2 回国と地方のシステム WG 御説明資料 平成 29 年 3 月 6 日スポーツ庁提出資料

Microsoft Word - 【広報課確認】 _プレス原稿(最終版)_東大医科研 河岡先生_miClear

本日の内容 1. 本邦におけるコンパニオン診断システムの規制 2. NGSを用いたコンパニオン診断システム 1 規制上の取扱い 2 評価の考え方と検討課題 3. NGSを用いた遺伝子検査システムに関連した課題 2

日本の製薬業界はすごい! 国際市場における創薬シェア 主要医薬品 約100品目 の創出国 アジア唯一の新薬開発国 2016年:世界3位 医薬産業政策研究所 政策研ニュースNo 年3月 国内における主要製造業の 納税者額の推移 高水準の納税額 国内2位 を安定に維持 2

報道発表資料 2001 年 12 月 29 日 独立行政法人理化学研究所 生きた細胞を詳細に観察できる新しい蛍光タンパク質を開発 - とらえられなかった細胞内現象を可視化 - 理化学研究所 ( 小林俊一理事長 ) は 生きた細胞内における現象を詳細に観察することができる新しい蛍光タンパク質の開発に成

福沢論文

Microsoft Word - Dr. Abe.doc

核内受容体遺伝子の分子生物学

Microsoft Word - PR doc

(2) 制度の目標 1 過去の取り組みとその評価本事業は 前述の米国のSBIRをモデルに 再生可能エネルギー分野等の技術シーズを提案公募により新規に実施するものである 2 本事業の目標中小企業等 ( ベンチャー含む ) の保有する潜在的技術シーズを活用した技術開発の推進を支援するとともに 新事業の創

「組換えDNA技術応用食品及び添加物の安全性審査の手続」の一部改正について

国立感染症研究所血液 安全性研究部 HBV-DNA 国内標準品及び HIV-RNA 国内標準品の力価の再評価のための共同研究 1. 背景と目的血液製剤のウイルス安全性の確保対策として実施されている原料血漿と輸血用血液のウイルス核酸増幅試験 (NAT) のための HCV HBV 及び HIV の国内標

< E89BB A838A834C D E786C73>

特別講演会 バイオエコノミ の潮流について 経済産業省 生物化学産業課 課長 上村昌博氏 主催 公益財団法人 国民工業振興会 共催 公益財団法人 溶接接合工学振興会 日刊工業新聞社 後援 東京商工会議所 本部 品川支部 大田支部 日時 公益社団法人 日本技術士会 平成 30 年 3 月 26 日 (

16K14278 研究成果報告書

第39回革新的研究開発推進プログラム有識者会議資料

本日の内容 オムロンとは : オムロンの DNA と芸風 イノベーション加速のための技術経営 総括 : オムロンのイノベーションマネジメント 2016 OMRON Corporation All Rights Reserved 1

再発小児 B 前駆細胞性急性リンパ性白血病におけるキメラ遺伝子の探索 ( この研究は 小児白血病リンパ腫研究グループ (JPLSG)ALL-B12 治療研究の付随研究として行われます ) 研究機関名及び研究責任者氏名 この研究が行われる研究機関と研究責任者は次に示す通りです 研究代表者眞田昌国立病院

目次 第 1 部総論 経済成長プランの実行に向けた考え方 1 背景 課題 1 2 本提案の目標 2 3 重点施策の 3 つの方向 2 4 規制 制度改革により施策を加速 6 5 ポテンシャル 6 頁 第 2 部提案プロジェクト一覧 8 第 3 部個別の提案プロジェクト Ⅰ 健康 未病産業の創出 1

<4D F736F F D20322E CA48B8690AC89CA5B90B688E38CA E525D>

Microsoft Word - ESxR_Trialreport_2007.doc

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - 10_資料1_コンピュータソフトウエア関連発明に関する審査基準等の点検又は改訂のポイントについてv08

図 B 細胞受容体を介した NF-κB 活性化モデル

Microsoft Word - ③調査仕様書.doc

目次 概要 S/4HANAの導入方式 NECがご提供するサービス S/4HANA 導入ロードマップ策定支援サービス

論文題目  腸管分化に関わるmiRNAの探索とその発現制御解析

4 本事業のねらい中小企業等 ( ベンチャー企業を含む ) の保有する潜在的技術シーズを活用した技術開発の推進を支援するとともに 新事業の創成と拡大等を目指した事業化 ビジネス化を支援することを目的とする そのため 新エネルギーの分野における技術の選択肢を拡大するとともに 中小 ベンチャー企業等の革

プロジェクトを成功させる見積りモデルの構築と維持・改善 ~CoBRA法による見積りモデル構築とその活用方法について~

医薬基盤 健康 栄養研究所の沿革 医薬基盤研究所 国 健康 栄養研究所 平成 27 年 4 月 1 日統合 国立研究開発法人 医薬基盤 健康 栄養研究所

CBRC CBRC DNA

PowerPoint プレゼンテーション

スライド 1


Transcription:

資料 1 革新的研究開発推進プログラム (ImPACT) 豊かで安全な社会と新しいバイオものづくりを実現する人工細胞リアクタ プログラム マネージャー野地博行 1

1. PM の挑戦と実現した場合のインパクト 解決するべき社会的課題 豊かで安全な社会を実現するためのバイオ技術イノベーション 健康な長寿社会を実現するための超高感度バイオ分析 低価格バイオ燃料や食の安全を実現するバイオ分子の開発 天然細胞の化学的制約から解放する人工ゲノム 人工細胞創出技術 従来技術の限界 診断 検査における感度不足 バイオ分子開発における低いスループット性 従来遺伝子工学の化学的限界 産業的 社会的インパクト はかる 手軽で超高感度な診断技術による健康な長寿社会 つくる 超高性能バイオ分子によるバイオものづくり革新 ふえる 人工細胞によるバイオ産業全体の革新 携帯型臨床診断デバイス バイオ燃料生産を革新するスーパー酵素 自己複製する人工細胞 2

2. 産業や社会を変革するシナリオ 解決のアイデア : 人工細胞リアクタ 世界トップの マイクロデバイス技術 と 人工細胞技術 を融合し 人工細胞デバイス技術 を創成する 成功へのシナリオ 人工細胞デバイスを利用した超高感度バイオ分析技術で臨床診断市場のゲームチェンジ 超並列スクリーニングによりスーパー酵素を開発し バイオマス処理分野から創薬などで多角的に酵素新産業を創出する 人工細胞技術で 21 世紀のバイオ産業革命を引き起こす 3

3. プログラム構想のブレークスルー 非連続イノベーション 臨床診断の感度を飛躍的 (100-1000 倍 ) に向上 活性が10 倍以上向上したスーパー酵素の開発 オーダーメイドの完全人工ゲノムを合成する技術 [ 従来技術 ] 反応のデジタル化による超高感度分析 リスク 臨床診断に求められる高い再現 性の実現 長鎖 DNAの物理的脆弱性 革新的技術に最適なビジネスモデルの策定 酵素選別技術の革新によるスーパー酵素開発 対策 臨床診断薬の世界トップ企業と連携 MEMS 技術など分野横断的チームによる新しいゲノム操作技術の開発 先端技術事業化に実績あるアドバイザ 4

4. 研究開発プログラムの全体構成 PM 野地博行 PM 補佐専任 3 名 兼任 2 名 PM 支援グループ 社会実装戦略立案サポート 知財戦略立案サポート 検出用スーパー酵素と検出用蛍光プローブの提供 スクリーニング技術と検出用蛍光プローブの提供 PJ1 はかる 人工細胞デバイス 1A デジタル ELISA システム 1B デジタル遺伝子診断 1C デジタル核酸検査法開発 計測ノウハウ提供 PJ2 つくる 人工細胞デバイス 2A アレイ型人工細胞デバイス 2B リポソーム型人工細胞リアクタ 2D ライブラリー開発技術 2E 蛍光プローブの開発 2F バイオマス糖化酵素の開発 2G バイオフィルム合成阻害酵素の探索 2H 創薬のためのタンパク質安定化 2I バイオマス処理酵素の実用化 計測ノウハウ提供 PJ3 ふえる 人工細胞デバイス 3A 人工ゲノム合成法の開発 3B リポソーム 細胞ハイブリッド 3C ゲノム起動のための技術開発 3D リポソーム内 DNA 封入法 3E 核酸保護剤を用いたゲノム導入法 計測ノウハウ提供 デバイスの提供計測サポート全自動 ELISA 装置開発小型検出装置開発 デバイスの提供計測サポートスクリーニング装置開発 4A 基盤技術サポート 基盤技術開発 デバイスの提供計測サポート 4C 全自動 ELISA 装置開発 5

5. 研究開発プログラムの達成目標 H27 H28 H29 H30 はかる PJ 臨床検査向けデジタル ELISA とデジタル遺伝子診断法の開発 (ELISA; LOD=0.1fM 遺伝子診断 ; 検査時間 15 分 ) 課題 1A & 1B 市販用研究用キットの開発課題 1A & 1B ( マッチングファンド形式 ) デジタルバイオ分析装置の市販化プロトタイプ開発課題 1A & 4B & 4C 市販用プロトタイプ機器の開発課題 1A & 4B & 4C つくる PJ 臨床検査用 産業用スーパー酵素開発 ( 活性 20 倍以上増強 or 熱安定性 10 倍向上した酵素の開発 ) ( アルカリフォスファターゼ 抗バイオフィルム酵素 セルラーゼ ) 課題 2A & 2B & 2F & 2G & 2H 臨床検査用試薬としての実用化開発課題 2A & 1A プラント導入試験課題 2A & 2F & 2I マッチングファンド形式を予定 機能分子スクリーニングシステム開発課題 2A & 4B 市販化プロトタイプ機の開発課題 2A & 4B ふえる PJ 人工ゲノム作成技術の確立 ( 長さ 0.5 Mbp, 反応時間 1 日 エラーレート 10-6 以下 ) 課題 3A 長鎖 DNA クローニングキット実用化開発課題 3A & 企業 人工ゲノム起動技術の開発課題 3A & 3B & 3C 6

6. 実施体制 (1) PM PM 補佐 PM 支援グループ プロジェクト 1 はかる 人工細胞デバイス PL:ABBOTT 吉村 1A ABBOTT 1B 凸版印刷 1C 東工大 プロジェクト 2 つくる 人工細胞デバイス コア技術開発 2A 東大 2B 阪大 2D 産総研 PL: 東大 野地 個別課題 & 関連技術 2E 東大 2F 東大 2G UBC 2H 千葉大 2I BITS 社 (H30~) プロジェクト 3 ふえる 人工細胞デバイス PL: 立教大 末次 3A 立教大 3B 東大 3C 大阪大 3D 中央大 3E 理研 基盤技術開発 4A 東大 PL: 東大 田端 4C PSS 社 7

6. 実施体制 (2) 実施体制のポイントバイオ産業を構成する3つのドメインに対応した3つのプロジェクト はかる ; 超高感度バイオ分析技術の実用化 つくる ; スーパー酵素の開発と 新しい酵素市場の開拓 ふえる ; 人工ゲノム合成と人工細胞創成技術による新バイオ産業創成 3 つのプロジェクトを支える基盤技術支援 & 開発のプロジェクト 基盤技術開発 ; 人工細胞デバイスの供給 開発と 測定装置プロトタイプの開発 機関選定のポイント プロジェクト1 はかる プロジェクト2 つくる プロジェクト3 ふえる デジタル計測技術の知見を有し 社会実装に向けて具体的な見通しを有する研究機関 また 独自性が高く 新しいデジタル計測技術開発課題を公募予定 超並列スクリーニング技術と進化分子工学を組み合わせ 産業有望な酵素の創出 ならびに新規酵素探索の目的にマッチした研究機関を指名 人工ゲノム合成 と 人工ゲノム起動 技術開発に必要な基盤技術を有する研究機関 また 野心的な人工ゲノム起動術に関する研究課題を公募予定 基盤技術開発 人工細胞デバイスの安定供給能力と開発能力 さらにデバイスの測定技術に精通している研究機関を指名 デジタルバイオ分析装置開発は 臨床診断装置の開発実績を重視 8

PM に関係する機関 日本国外研究機関に対する選定理由 (1) プロジェクト 研究課題 PJ1A デジタルELISAシステム開発 研究機関 責任者 Abbott Japan 吉村 PMとの関係 [ 配分予定額 ] PMと共同研究 [120 百万円 ] 選定理由 ( 概要 ) 臨床診断薬で世界トップ企業の臨床診断薬開発拠点 数々の臨床開発に成功しており デジタル ELISA の実用化研究でも成果を上げている PJ1B デジタル遺伝子診断システム開発 凸版印刷 中山 5 年以内に PM による技術指導 [60 百万円 ] 人工細胞デバイスの根幹技術である微細加工技術を得意とし デジタル遺伝子等温増幅法の開発でも高い成果 PJ2A アレイ型人工細胞デバイス 東京大学 野地 PM 本人 [81 百万円 ] 人工細胞デバイスの第一人者 関連特許と基本技術を有する スーパー酵素開発に必要な基盤技術も開発済み PJ2E 蛍光プローブの開発 東京大学 浦野 5 年以内に緊密な共同研究 [24 百万円 ] 酵素の蛍光プローブ開発で世界トップの成果 原理に基づいた分子設計技術で人工細胞デバイスに最適な化合物を開発 9

PM に関係する機関 日本国外研究機関に対する選定理由 (2) プロジェクト 研究課題 研究機関 責任者 PM との関係 [ 配分予定額 ] 選定理由 ( 概要 ) PJ2F バイオマス糖化酵素の開発 東京大学 五十嵐 5 年以内に緊密な共同研究 [24 百万円 ] バイオマス処理酵素に関する世界トップの高い学術的成果に加え バイオマス処理産業に関する深い理解と実業界と強く多彩なネットワーク PJ2G バイオフィルム合成阻害酵素の探索 ブリティシュコロンビア大学 徳力 海外研究機関 [24 百万円 ] 酵素の進化分子工学で世界トップの成果 理論と実験の両方に精通 バイオフィルム形成を誘導する物質を分解する酵素のスクリーニング系を開発 PJ2H 創薬のためのタンパク質安定化 千葉大学 村田 5 年以内に緊密な共同研究 [24 百万円 ] GPCR の生化学 抗体開発 立体構造解析で大きな成果 GPCR 安定化のための独自技術 ( 京都大学 木下氏と共同 ) を開発し すでに幾つかのタンパク質において安定化に成功 PJ3A&4A& 4B 人工ゲノム合成法の開発 基盤技術サポート 計測システムプロトタイプ開発 東京大学 田端 PM と密接な師弟関係 [603 百万円 ] 膜チャンバーシステムへ生きたバクテリアを融合させることに世界で唯一成功 融合させた膜チャンバーから膜構造物の成長 分裂を確認し 分裂する人工細胞の起動に有望な技術を有している 測定装置に精通し 既に企業と共同でデジタルバイオ分析装置 機能性分子スクリーニング装置の開発に着手 10