目次 方針策定の背景 1-1. 用途地域指定の基本的な考え方 1-2. 住居系 [ 第一種低層住居専用地域 ] [ 第二種低層住居専用地域 ] [ 第一種中高層住居専用地域 ] [ 第二種中高層住居専用地域 ] [ 第一種住居地域 ] [ 第二種住居地域 ] [ 準住居地域 ] [ 田園住居地域 ]

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指定標準 適用区域 建ぺい率 容積率 建築物の高さの最高限度 m 用途地域の変更に あたり導入を検討 すべき事項 ( 注 2) 1. 環境良好な一般的な低層住宅地として将来ともその環境を保護すべき区域 2. 農地等が多く 道路等の都市基盤が未整備な区域及び良好な樹林地等の保全を図る区域 3. 地区計

Microsoft Word - (新)滝川都市計画用途地域指定基準121019

Ⅰ 用途地域指定の基本方針 1 用途地域別 市街地像 と指定の基本方針 1 2 境界の設定 4 3 用途地域見直しの時期 5 4 その他の地域地区や地区計画の活用 6 Ⅱ 用途地域の指定基準 第一種低層住居専用地域 7 第二種低層住居専用地域 9 第一種中高層住居専用地域 11 第二種中高層住居専用

2

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都市計画変更素案に関する説明会 建築規制の変更に関する説明会 特定整備路線補助 29 号線 井 東 込区間 (JR 横須賀線 区界 ) 沿道 日時 : 平成 29 年 8 3 ( ) 場所 : 品川区 伊藤 学校 前方右側に手話通訳者を配置しております 必要な方はお近くの席にお移り願います 1 本日

スライド 1



Microsoft Word - 10用途地域.docx

1801長岡の都市計画.indd

都市計画法に基づく手続きの予定スケジュール 岩手県事前協議 平成 8 年 5 月 ~7 月 住民説明会 平成 8 年 8 月 9 日 都市計画案の縦覧 ( 意見書の提出期間 ) 平成 8 年 9 月 5 日 ~9 月 0 日 釜石市都市計画審議会 平成 8 年 0 月中旬 岩手県本協議 平成 8 年

立川市絶対高さを定める高度地区指定に関する検討方針 平成 26 年 5 月 立川市 0

PowerPoint プレゼンテーション

□高度地区見直し案


都市計画の概要

筑豊広域都市計画用途地域の変更 ( 鞍手町決定 ) 都市計画用途地域を次のように変更する 種類 第一種低層住居専用地域 第二種低層住居専用地域 第一種中高層住居専用地域第二種中高層住居専用地域 面積 約 45ha 約 29ha 建築物の容積率 8/10 以下 8/10 以下 建築物の建蔽率 5/10

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大谷周辺地区 及び 役場周辺地区 地区計画について 木原市街地 国道 125 号バイパス 役場周辺地区 (43.7ha) 美駒市街地 大谷周辺地区 (11.8ha) 地区計画の概要 地区計画とは住民の身近な生活空間である地区や街区を対象とする都市計画で, 道路や公園などの公共施設の配置や, 建築物の

名前 第 1 日目 建築基準法 2 用途規制 1. 建築物の敷地が工業地域と工業専用地域にわたる場合において 当該敷地の過半が工業地域内であると きは 共同住宅を建築することができる 2. 第一種低層住居専用地域内においては 高等学校を建築することができるが 高等専門学校を建築する ことはできない

北部大阪都市計画彩都地区計画 ( 案 ) 北部大阪都市計画彩都地区計画を 次のとおり変更する 1. 地区計画の方針 名称彩都地区計画 位 置 茨木市大字粟生岩阪 大字宿久庄 大字清水 大字佐保 大字泉原 大字千提寺 大字大岩 大字福井 大字大門寺 大字生保 大字安威 山手台一丁目 山手台三丁目 山手

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

目次 1. 市街化調整区域の土地利用方針について... 1 (1) 策定の目的... 1 (2) 方針の位置付け 市街化調整区域の課題 土地利用の方針... 3 (1) 土地利用の基本的な方針... 3 (2) 地区ごとの土地利用方針 開発計画等の調整

計画書

金沢都市計画地区計画の変更

案の理由書 1 南大浜地区本地区は石垣島の南部に位置し 字大浜 字真栄里 字平得の3 字を含み 用途地域が指定されている市街地の東側に隣接する地区です 本地区は 農振農用地区域が除外されたことにより 農業的土地利用と都市的土地利用が混在し 道路 公園 下水道等の都市基盤整備が不十分なまま無秩序な開発

能勢町市街化調整区域における地区計画のガイドライン

メニュー36 あなたが家を建てるとき

目 次 1 基本方針 再開発を促進すべき地区等の整備又は開発の方針... 2 別表再開発促進地区の整備又は計画の概要... 3 都市再開発方針図 ( 総括図 )... 6 都市再開発方針附図

Microsoft Word - 岡崎駅南リーフレット案【最終】

目      次

用途地域変更の考え方 ( 素案 ) 1 駅 駅前広場 アクセス道路沿道の土地利用の促進 駅 北側沿道 25m 以内及び沿道南側街区を近隣商業地域へ変更 18

調布都市計画深大寺通り沿道観光関連産業保護育成地区の概要

1. 目的 本町の第 3 次総合計画において 本町の将来像である ( みんなが主役 やすらぎと健康福祉のまち ) の実現に寄与すべく 本町の市街化調整区域における地区計画の運用にかかる基本的な方針を示すため 市街化調整区域における地区計画運用指針 ( 以下 運用指針 という ) を策定しました この

2 種類の用途地域のイメージ図 第一種低層住居専用地域 第二種低層住居専用地域 第一種中高層住居専用地域 低層住宅の良好な環境を守るための地域です 小規模なお店や事務所をかねた住宅や小中学校などが建てられます 主に低層住宅の良好な環境を守るための地域です 小中学校などのほか m2までの一定のお店など

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計画的な再開発が必要な市街地 特に一体的かつ総合的に再開発を促進すべき地区 市町名 名称 再開発の目標 土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針 特に整備課題の集中がみられる地域 ( 課題地域 ) 地区名 西宮市 C-4 浜脇 ( 約 175ha) 居住環境の向上 良好な都市景観


第29回地域活性化WG 資料

旧(現行)

Microsoft Word - 別添資料

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Microsoft Word 八尾市市街化調整区域における地区計画のガイト

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3. 同意方針 3-1. 共通事項 (1) 上位計画との整合性 ( ア ) 地区計画が 都市計画区域マスタープラン等における土地利用の基本的な考え方と整合していること ( イ ) 地区計画が 市町都市計画マスタープラン等と整合していること 考え方 市街化調整区域は 本来市街化を抑制する区域であること

はじめに

大阪狭山市市街化調整区域における地区計画のガイドライン(案)

区域の整備 開発及び保全の方針地区整備計画 久世荒内 寺田塚本地区地区計画 名称久世荒内 寺田塚本地区地区計画 位置城陽市久世荒内 寺田塚本及び平川広田 面積約 22.1ha 建 築 物 等 に 関 す る 事 項 地区計画の目標 土地利用の方針 地区施設の整備方針 建築物等の整備方針 地区の区分


区域の整備 開発及び保全に関する方針地区施設の整備の方針建築物等の整備の方針 (2) 公園 緑地の整備方針地域に親しまれる やすらぎと憩いの空間を形成するとともに 西武立川駅から玉川上水に向けて形成される緑のネットワークの拠点となるよう公園や緑地を配置する (3) その他の公共空地の整備方針各敷地の

建物の建築の基準についての 都市計画変更 案に関する説明会 大田区東馬込二丁目 ( 補助 29 号線沿道地区 ) 高度地区の変更 防火地域の変更 用途地域の変更 日時 : 平成 30 年 11 月 19 日 ( 月 ) 場所 : 大田区立馬込小学校 大田区 1 本日の説明項目 1 本説明会の主旨 2

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4. 地区計画の基本的な考え方 1. 市街化を抑制すべき区域 という市街化調整区域の基本理念は 地区計画の策定によってその性格が変わるものではないこと 2. 開発行為を伴う地区計画については いたずらに市街地を拡大しないよう その必要性 周辺の公共施設の整備状況 自然環境 景観や農林業との調和等の観

工業地域用途地域の一つで 主として工業の業務の利便の増進を図る地域のこと 住宅や店舗は建てられるが 学校や病院 ホテルなどは建てられない 高次都市機能行政 教育 文化 情報 商業 交通 レジャーなど都市自体が持つ住民生活や企業の経済活動に対する各種のサービス機能のうち 受益圏が広域にわたる質の高い機

( 新 ) 藤沢都市計画住宅市街地の開発整備の方針 平成年月 神奈川県 藤沢 住宅 -1

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スライド 1

区域の整備 開発及び保全に関する方針地建築区物等整に関備する計事項画地区計画ガイド八日市出町地区 八日市出町地区 地区計画の内容 名称八日市出町地区地区計画 位 置 金沢市八日市出町の一部 面積地区計画の目標土地利用の方針建築物等の整備方針 約 10.7 ha 本地区は 市中心部の南西約 4kmに位

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(2) 路地街区 ア路地街区の内部で 防火性の向上と居住環境の改善を図るため 地区施設等に沿った建築物の高さの最高限度及び壁面の位置の制限を定めることにより 道路斜線制限を緩和し 3 階建て耐火建築物の連続した街並みを形成する イ行き止まりの路地空間では 安全性の確保のため 2 方向の避難を目的とし

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用途地域の指定のない地域の建築形態規制\(素案\)

本日の説明内容 1 板橋駅西口周辺地区のまちづくり 2 板橋駅西口地区都市計画素案について 1 市街地再開発事業 2 地区計画 3 高度利用地区 4 高度地区 3 今後のスケジュール 1

Microsoft Word - ●決定⑤地区計画-2.docx

honpen.doc

(3) 集落地域整備法 ( 昭和 62 年法律第 63 号 ) 第 3 条に規定する集落地域 ( 同法第 4 条第 1 項に規定する集落地域整備基本方針が策定された場合にあっては 同条第 2 項第 1 号に掲げる事項の内容に該当する集落地域に限る ) (4) 農地法 ( 昭和 27 年法律第 229

( 対象区域 ) 第 5 地区計画の対象区域は 工業団地 ( 国母工業団地 南部工業団地 機械金属工業団地 ファッション工業団地 ( アリア ディ フィレンツェ ) をいう 以下同じ ) の区域内及び隣接地又は近接地 ( おおむね工業団地から500メートル以内 ) とする ( 区域の設定 ) 第 6

立川基地跡地昭島地区に関する 都市計画素案説明会

資料 1-6 認知症高齢者グループホーム等に係る消防法令等の概要 1 消防法令の概要 主な消防用設備等の設置基準消防用設備等の種別消火器屋内消火栓設備スプリンクラー設備自動火災報知設備消防機関へ通報する設備誘導灯 設置基準規模 構造にかかわらずすべて延べ面積 700 m2以上延べ面積 275 m2以

目次 Ⅰ 運用基準の策定にあたって P1 1 策定の目的 P1 2 運用基準の位置づけ P1 Ⅱ Ⅲ 土地利用のあり方 P1 地区計画の活用 P2 1 地区計画とは P2 2 地区計画の活用類型 P2 (a) 地域資源型 P3 (b) マスタープラン適合型 P3 (c) 街区環境整序型 P3 (d)


建築基準法第85条第4項の仮設建築物の許可基準

市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

スライド 1

(4) 農業振興地域の整備に関する法律 ( 昭和 44 年法律第 58 号 ) 第 8 条第 2 項第 1 号に規定する農用地区域 (5) 農地法 ( 昭和 27 年法律第 229 号 ) による農地転用が許可されないと見込まれる農用地 (6) 森林法 ( 昭和 26 年法律第 249 号 ) 第

市街化調整区域内における地区計画について

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目 次 1 市街化調整区域における地区計画ガイドラインの策定の経緯 1 第 Ⅰ 章市街化調整区域における土地利用の基本的な考え方 2 第 Ⅱ 章市街化調整区域における地区計画の導入 2 2 市街化調整区域における地区計画の基本事項 3 1 共通事項 3 2 地区計画整備計画に関する事項 3 (1)

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中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価書【神奈川県】

市街化調整区域における土地利用方針及び地区計画ガイドライン 酒々井町平成 28 年 4 月策定令和元年 7 月改定

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3 騒音に関する規制 (1) 騒音規制法 ア特定工場に関する規制 ( ア ) 規制地域の種別 a 規制区域の種別 第 1 種区域第 2 種区域第 3 種区域第 4 種区域 良好な住居の環境を保全するため 特に静穏の保持を必要とする区域 住居の用に供されているため 静穏の保持を必要とする区域 住居の用

山手地区の概要 面積 約50ha 用途地域 工業地域 建ぺい率 60 容積率 200 高さの限度 第一種高度地区 最高限20m 2

目 次 市街化調整区域における地区計画運用基準 1. 運用基準策定の趣旨 都市計画制度変更への対応 2 市街化調整区域における土地利用方針 の実現に向けた運用基準策定 2. 地区計画の運用基準の基本的な考え方... 2 (1) 市街化調整区域の地区計画の基本的な考え方 1 基本的考え方

第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

枚方市駅周辺地区 第一種市街地再開発事業等 に関する説明会 次 第 1. 開会 2. 枚方市駅周辺地区第一種市街地再開発事業 3. 都市計画の決定及び変更 4. 質疑応答 5. 閉会 1

目 次 1 背景 目的 1 2 計画の位置付け 2 (1) 計画の位置付け 2 3 現状の問題と課題 3 (1) 現状の問題 3 (2) 課題 3 4 市街化調整区域における土地利用方針 5 (1) ゾーンにおける土地利用方針 6 (2) 各ゾーンのイメージ 10 5 土地利用現況図 11 6 土地

Microsoft Word - 法第43条第2項第2号許可基準

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目次 ( )

(案)


県産材の需要拡大の推進について(枠組み)

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Transcription:

三郷市地域地区指定の基本的な考え方 平成 29 年 12 月

目次 方針策定の背景 1-1. 用途地域指定の基本的な考え方 1-2. 住居系 [ 第一種低層住居専用地域 ] [ 第二種低層住居専用地域 ] [ 第一種中高層住居専用地域 ] [ 第二種中高層住居専用地域 ] [ 第一種住居地域 ] [ 第二種住居地域 ] [ 準住居地域 ] [ 田園住居地域 ] 1-3. 幹線道路等の沿道 [ 第一種中高層住居専用地域 ] [ 第一種住居地域 ] [ 準住居地域 ] [ 近隣商業地域 ] 1-4. 商業系 [ 近隣商業地域 ] [ 商業地域 ] 1-5. 工業系 [ 準工業地域 ] [ 工業地域 ] [ 工業専用地域 ] 2. 防火 準防火地域 [ 防火地域 ] [ 準防火地域 ] 3. 生産緑地地区 1 2 2 4 5 5 6 6

方針策定の背景 地域地区については 平成 23 年に制定された 地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律 により 都市計画決定の権限が市に移譲され 三郷市では 都市計画運用指針や埼玉県が策定した 用途地域の基本的な考え方 などを準用して地域地区の指定 変更を運用してきました しかし 高齢化社会 働き方改革 女性活躍推進法の成立や都市緑地法の改正に伴う田園住居地域の新設 ( 用途地域 ) など社会情勢の変化に対応するため より地域性を考慮したきめ細かな運用が求められています また 東日本大震災や糸魚川市の大規模火災など度重なる災害の発生に加えて 関東でも巨大地震の発生が予測されていることから 埼玉県が用途地域の指定がある地域全域に防火 準防火地域の指定を目指す方針を掲げるなどにより 市町村においても防災の取り組みを強化することが求められています このような状況から 三郷市では主に用途地域及び防火 準防火地域について基本的な考え方を示します 1

1-1. 用途地域指定の基本的な考え方 用途地域は 都市計画マスタープランに掲げる市街地像を誘導 実現するための土 地利用規制で 大枠として住居 商業 工業に分類されます 1-2. 住居系住居系用途地域は 流通工業系 大型商業施設など住環境の悪化をもたらすおそれのある施設の混在を防止する観点や適切な密度を構成する観点などにより定めます 住居系用途地域の形態規制については建蔽率 60% 容積率 100%~200% を基準とします また 準防火地域を全域に指定することを検討します [ 第一種低層住居専用地域 ] 環境良好な低層住宅地又は今後環境良好な低層住宅地として整備すべき地域に定めます 市内では形態規制を建蔽率 50% 容積率 80% 高さ制限 10mで定めていますが 住宅ニーズの多様化など社会情勢の変化から 形態規制の緩和 ( 例 : 建蔽率 60% 容積率 100%) を検討します [ 第二種低層住居専用地域 ] 環境良好な低層住宅地又は今後環境良好な低層住宅地として整備すべき地域のうち 主要な生活道路に面する地域等について 住民の日常生活圏にも配慮して 小規模 ( 床面積 150 m2以内 ) な日用品販売店舗等の立地を許容する地域に定めます [ 第一種中高層住居専用地域 ] 環境良好な中高層住宅 ( 中高層住宅と低層住宅が混在する一般住宅地を含む ) を許容する地域に定めます 形態規制は建蔽率 60% 容積率 200% を基準とし 地区計画による土地利用制限と併せ より住環境を良好に保つ地域では容積率 150% とします [ 第二種中高層住居専用地域 ] 環境良好な中高層住宅 ( 中高層住宅と低層住宅が混在する一般住宅地を含む ) を許容する地域のうち 主要な生活道路に面する地域等について 住民の日常生活の利便から中高層住宅地内で中規模な ( 床面積 1,500 m2以内 ) 店舗等の立地を許容する地域に定めます [ 第一種住居地域 ] 店舗 事務所等と調和した住居の環境を保護する地域には 原則として第一種住居地域を定めます 形態規制については建蔽率 60% 容積率 200% を基準とします 2

[ 第二種住居地域 ] 店舗 事務所等と調和した住居の環境を保護する地域のうち より店舗 事務所等の需要が高い地域に第二種住居地域を定めます [ 準住居地域 ] 住居地域において 沿道利用施設 ( 自動車修理工場等 ) の利便性を図る地域には 準住居地域を定めます 住環境との調和を図るため 形態規制については建蔽率 6 0% 容積率 200% を基準とします [ 田園住居地域 ] 農地と調和した低層住宅に係る良好な住環境を保護する地域に定めます 建蔽率容積率高さ制限 備考 第一種低層 住居専用地域 50% 80% 10m 低層住宅地 形態規制の緩和を検討 市内に指定なし 第二種低層 低層住宅地 - - - 住居専用地域 小規模な日用品販売店舗等の立地を 許容する地域 第一種中高層 60% 150% - 住居専用地域 60% 200% - 中高層住宅を許容する地域 中高層住宅を許容する地域第二種中高層 60% 200% - 中高層住宅地内で中規模な店舗等の住居専用地域立地を許容する地域 第一種住居地域 60% 200% - 店舗 事務所等と調和した住環境を保護する地域 第二種住居地域 - - - 市内に指定なし 店舗 事務所等と調和した住環境を保護する地域 より店舗等の需要が高い地域 準住居地域 60% 200% - 沿道利用施設の利便性を図る地域 田園住居地域 - - - 市内に指定なし 農地と調和した低層住宅に係る良好な住環境を保護する地域 第一種低層住居専用地域の形態規制については地元の意見を聞きながら今後の基準を 検討します 3

1-3. 幹線道路等の沿道幹線道路の沿道にふさわしい業務の利便性を図る地域等については 当該道路の整備状況を踏まえ周辺土地利用の動向や中心市街地などの拠点機能との役割分担を考慮し また 屋外広告物の適正な配置など良好な景観形成の創出に配慮しながら 適切な用途地域を定めます 第一種低層住居専用地域が広範囲に指定している地域においては 高齢化の進展に対応して 徒歩圏等に日常生活に必要な生活利便施設を誘導するために主要な生活道路の沿道に第一種住居地域を定めることを検討します [ 第一種中高層住居専用地域 ] 後背地が住居専用地域で住環境の保護する観点から幹線道路沿道であっても特に住環境への配慮が必要とされる地域については 第一種中高層住居専用地域の指定を検討します 形態規制については建蔽率 60% 容積率 200% を基準とします [ 第一種住居地域 ] 後背地が住居専用地域で住環境の保護する観点から自動車修理工場や倉庫業を営む倉庫等の立地を許容しない地域には 第一種住居地域を定めます 住環境との調和を図るため 形態規制については建蔽率 60% 容積率 200% を基準とします [ 準住居地域 ] 幹線道路の沿道としての地域特性にふさわしい業務 ( 自動車修理工場等 ) の利便の増進を図る地域には 準住居地域を定めます 住環境との調和を図るため 形態規制については建蔽率 60% 容積率 200% を基準とします [ 近隣商業地域 ] 当初決定時より店舗の立地を許容してきた地域や駅に近接した幹線道路沿道で商業需要のある地域においては 近隣商業地域の指定を検討します 住環境との調和を図るため 形態規制については建蔽率 80% 容積率 200% を基準とします 第一種中高層 住居専用地域 建蔽率容積率 備考 60% 200% 後背地が住居専用地域 特に住環境への配慮が必要とされる地域 第一種住居地域 60% 200% 後背地が住居専用地域 自動車修理工場や倉庫等の立地を許容しない地域 準住居地域 60% 200% 業務の利便の増進を図る地域 近隣商業地域 80% 200% 当初決定時より店舗の立地を許容してきた地域 駅に近接した幹線道路沿道で商業需要のある地域 4

1-4. 商業系都市のにぎわいを形成するため 経済圏及び生活圏の広がり及び構造 周辺の土地利用 基盤整備の状況や将来計画を勘案し 都市機能の適正な構成を図る観点から商業地を形成する地域については 近隣商業地域もしくは商業地域を定めます [ 近隣商業地域 商業地域 ] 総合計画等に基づき市街地整備事業や大規模開発により計画的な市街化が図られる地域で 駅や IC 周辺の商業需要が高い地域においては商業地域の指定を検討し 隣接する住環境との調和を図る観点から必要に応じて近隣商業地域の指定を検討します 形態規制については地域の特性と商業需要を勘案して定めます 近隣商業地域 商業地域 建蔽率容積率 備考 80% 200% 計画的な市街化が図られる地域 80% 300% 隣接する住環境との調和を図る地域 80% 200% 計画的な市街化が図られる地域 80% 300% 駅や IC 周辺の商業需要が高い地域 80% 400% 1-5. 工業系産業の振興と就業機会の確保に寄与するため 工業生産活動 流通業務機能の利便の増進を図るとともに 基盤整備の状況や周辺の土地利用への影響を勘案し 適切な用途を定めます [ 準工業地域 ] 当初決定時より職住近接を目的に工場と住宅地が混在していた地域や主として流通業務施設の土地利用を図る地域には準工業地域を指定します 形態規制については建蔽率 60% 容積率 200% を基準とします [ 工業地域 ] IC 周辺や IC に直結する幹線道路沿道などの地域で 市街地整備事業により計画的に工業流通業務施設の誘導を図る地域については工業地域を指定します 形態規制については建蔽率 60% 容積率 200% を基準とします [ 工業専用地域 ] 工業生産活動 流通業務機能の利便を増進する地域のうち 店舗等の混在を排除又は防止して 工業等の利便の増進を図るべき地域には 工業専用地域を定めます 5

建蔽率容積率 備考 準工業地域 60% 200% 後背地が住居専用地域 特に住環境への配慮が必要とされる地域 工業地域 60% 200% 後背地が住居専用地域 自動車修理工場や倉庫等の立地を許容しない地域 工業専用地域 - - 市内に指定なし 工業生産活動 流通業務機能の利便を増進する地 域 店舗等の混在を排除又は防止して 工業等の利便 の増進を図るべき地域 2. 防火 準防火地域防火 準防火地域については 市街地における火災の危険を防除するために定めます 三郷市ではこれまで 埼玉県の指定基準を準用し 商業地域には防火地域を定め 建蔽率 60% 以上の新市街地 ( 民間開発や土地区画整備事業等により市街化編入された地域 ) には原則として 準防火地域を定めてきました しかし 阪神 淡路大震災及び東日本大震災といった巨大地震に伴う火災や糸魚川の大火の発生を受け 埼玉県は 用途地域全域における防火 準防火地域の指定を目指す ことと 商業地域等 火災に対する安全性を高める地域には防火地域の指定を促進する ことを基本方針とした新たな考え方を示しました 三郷市においても 最終的に用途地域全域に防火又は準防火地域を指定することを目標に 木造の低層住宅が多く立地している地域から準防火地域の指定を検討します 備考 準防火地域 防火地域が指定されていない用途地域に指定を検討する 防火地域 商業地域には指定する 駅周辺の近隣商業地域では指定を検討する 3. 生産緑地地区 生産緑地地区については 生産緑地地区追加指定に関する基本方針 ( 平成 24 年 2 月 1 日 ) に基づき 追加指定を行います 6

参考資料 種別防火地域準防火地域 階数 延べ面積 100 m2以下 100 m2超 500 m2以下 500 m2超 1,500 m2以下 1,500 m2超 4 階以上 3 階 2 階以下 耐火建築物耐火建築物又は準耐火建築物 耐火建築物又は準耐火建築物防火措置 耐火建築物主要構造部を耐火構造 ( 通常の火災が終了するまでの間 建築物の倒壊を防止する性能と延焼を防止する性能をもち 建築基準法に定める基準に適合する構造方法 ) 等にしたもので 外壁の開口部の延焼の恐れがある部分 ( 次ページ参照 ) に 防火設備を設置します 準耐火建築物主要構造部を耐火建築物の構造に準じた耐火構造にしたもので 延焼の恐れがある開口部については 防火設備を設置します また 木造の建物でも 主要構造部を防火被覆する事等により 準耐火建築物となります 防火措置 延焼の恐れがある開口部などについて 防火設備を設置します 7

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