目標管理の実際

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2013 年度 統合実習 [ 表紙 2] 提出記録用紙 5 実習計画表 6 問題リスト 7 看護過程展開用紙 8 ( アセスメント用紙 1) 9 ( アセスメント用紙 2) 学生証番号 : KF 学生氏名 : 実習期間 : 月 日 ~ 月 日 実習施設名 : 担当教員名 : 指導者名 : 看護学科

Ⅰ. クリニカルラダー ( 看護師の実践能力段階的システム ) について クリニカルラダーは 看護の質の向上 を目的に 臨床ナース一人ひとりが臨床における看護実践能力を高められるよう支援していくシステムであり 看護実践能力は 基礎教育で学習して知識 技術をもとに 実際に臨床で経験する中で知識を積み重

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働き方の現状と今後の課題

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4. 構成実習内容 実習時間 単位 実習場所 成人 Ⅰ 90 時間 2 単位 横浜新都市脳神経外科病院横浜旭中央総合病院東戸塚記念病院 菊名記念病院

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~この方法で政策形成能力のレベルアップが図れます~

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チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

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SBOs- 3: がん診断期の患者の心身の特徴について述べることができる SBOs- 4: がん治療期 ; 化学療法を受けている患者の心身の特徴について述べることができる SBOs- 5: がん治療期 ; 放射線療法を受けている患者の心身の特徴について述べることができる SBOs- 6: がん治療期

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l. 職業以外の幅広い知識 教養を身につけたいから m. 転職したいから n. 国際的な研究をしたかったから o. その他 ( 具体的に : ) 6.( 修士課程の学生への設問 ) 修士課程進学を決めた時期はいつですか a. 大学入学前 b. 学部 1 年 c. 学部 2 年 d. 学部 3 年 e

看護師のクリニカルラダー ニ ズをとらえる力 ケアする力 協働する力 意思決定を支える力 レベル Ⅰ 定義 : 基本的な看護手順に従い必要に応じ助言を得て看護を実践する 到達目標 ; 助言を得てケアの受け手や状況 ( 場 ) のニーズをとらえる 行動目標 情報収集 1 助言を受けながら情報収集の基本

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[ 指針 ] 1. 組織体および組織体集団におけるガバナンス プロセスの改善に向けた評価組織体の機関設計については 株式会社にあっては株主総会の専決事項であり 業務運営組織の決定は 取締役会等の専決事項である また 組織体集団をどのように形成するかも親会社の取締役会等の専決事項である したがって こ

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平成18年度標準調査票

スライド 1

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変更履歴 バージョン日時作成者 変更者変更箇所と変更理由 RIGHTS R ESER VED. Page 2

)各 職場復帰前 受入方針の検討 () 主治医等による 職場復帰可能 との判断 主治医又はにより 職員の職場復帰が可能となる時期が近いとの判断がなされる ( 職員本人に職場復帰医師があることが前提 ) 職員は健康管理に対して 主治医からの診断書を提出する 健康管理は 職員の職場復帰の時期 勤務内容

系統的で一貫性のあ評価指標 評価指標による達成度 総合評価 るキャリア教育の推進に向けて 小 中 1 卒業後の生活につながる客観的 < 評定 > 学部段階での客観的アセスメントに基づいた指導計画 指標に基づいた卒業を立案することができる A B C 後の生活を見据えた教育活動につながる 2 立案され

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表. 認定看護師認定更新者活動状況調査分野別調査対象及び回収状況 配布数 回収数更新 回目更新 回目更新回数不明計 回収率 (%) 救急看護 8 0. 皮膚 排泄ケア 集中ケア 8. 緩和ケア.0 がん化学療法看護. がん性疼痛看護 感染管理.9 糖尿病看護 0.0 不妊症看

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Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

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1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

4 研修について考慮する事項 1. 研修の対象者 a. 職種横断的な研修か 限定した職種への研修か b. 部署 部門を横断する研修か 部署及び部門別か c. 職種別の研修か 2. 研修内容とプログラム a. 研修の企画においては 対象者や研修内容に応じて開催時刻を考慮する b. 全員への周知が必要な

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

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Ⅰ. 第 3 期がん対策推進基本計画 について 第 11 回都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会では 第 3 期がん対策推進基本計画 に記載されたがん診療連携拠点病院に新たに求められる機能について 都道府県レベルでの取り組み状況を共有し 今後のがん診療連携拠点病院の活動について議論していくことを予

・人は環境から切り離されては生きられないだけではなく、同時に、多様な環境に生きている

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

職場環境 回答者数 654 人員構成タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % % 質問 1_ 採用 回答 /654 中途採用 % 新卒採用 % タ

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

一般看護師領域 キャリアレベル ミドル (Ⅲ) 退院支援看護師育成プログラム ~ 希望を地域へつなぐ ~

H21年事業年度業務実績評価

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目標 5) (1) 対象の言動を受け止め否定せず 関わることができる (2) 一貫した治療的態度で接する事ができる (3) レクリエーションの企画 実施を通して対象の状況に応じた声かけ誘導ができる 目標 6) (1) 対象の生活状況の理解と 施設の役割を学習する (2) サービス提供をする医療福祉従

科学技術の状況に係る総合的意識調査(定点調査)」調査票にかかるQ&A

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4 父親も育児参画しよう! 父親となる職員に, 配偶者出産休暇や男性の育児参加休暇を取得するよう働き掛けましたか 対象の職員全てに働き掛けは行われている 回答数 76 0 全人数割合 (%) 対象者なし 293 配偶者出産休暇 (3 日 ) 数値目標 31 年度までに配偶者出

派遣社員の評価に関する 派遣先担当者調査結果

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Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

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基本方針1 小・中学校で、子どもたちの学力を最大限に伸ばします


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DOTS 実施率に関する補足資料 平成 26 年 12 月 25 日 結核研究所対策支援部作成 平成 23 年 5 月に改正された 結核に関する特定感染症予防指針 に DOTS の実施状況は自治体による違いが大きく実施体制の強化が必要であること 院内 DOTS 及び地域 DOTS の実施において医療

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5 児童生徒質問紙調査 (~P23) (1) 運動に対する意識等 [ 小学校男子 ] 1 運動やスポーツを [ 小学校女子 ] することが好き 1 運動やスポーツをすることが好き H30 全国 H30 北海道 6 放課後や学校が休みの日に 運動部や地域のスポーツクラブ以外で運動やスポーツをすることが

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ICTを軸にした小中連携

スライド 1

1G リーダーとしてチームをまとめるには どうすればいいか? 人間関係 3 判断力 1 指導力 2コミュニケーション 判断力が弱く 判断に時間がかかる 判断能力 強く ( 厳しく ) 指導できない 先輩に頼みづらい ( 知識 経験がないため 後輩の気の緩み 相手に話が通じない 判断力が弱い ) 後輩

成績評価を「学習のための評価」に

考課結果 就労支援担当者用 就労支援担当者コメント記入欄 決定欄合計点 面接シート ( 就労支援担当者記入 ) 期中に見られた際立った行動 現状の課題 期待すること来期の目標 面接結果決定事項

研修シリーズ

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必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

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平成18年度標準調査票

短 報 Nurses recognition and practice about psychological preparation for children in child health nursing in the combined child and adult ward Ta

事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

サークル名

サマリー記載について

6 年 No.22 my summer vacation. 1/8 単元の目標 主な言語材料 過去の表し方に気付く 夏休みの思い出について, 楽しかったことなどを伝え合う 夏休みの思い出について, 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり, 他者に伝えるなどの目的

[ 中学校男子 ] 1 運動やスポーツをすることが好き 中学校を卒業した後 自主的に運動やスポーツをする時間を持ちたい 自分の体力 運動能力に自信がある 部活動やスポーツクラブに所属している 3 運動やスポーツは大切 [ 中学校女子

適切な自己表現 双方向の意思疎通を図る能力 自己評価 評価の根拠 1 上司 先輩などの上位者に対し 正確にホウレンソウ ( 報告 連絡 相談 ) している 自分の意見や主張を筋道立てて相手に説明している 相手の心情を配慮し 適切な態度や言葉遣い 姿勢で依頼や折

実習指導に携わる病棟看護師の思い ‐ クリニカルラダーのレベル別にみた語りの分析 ‐


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3 医療安全管理委員会病院長のもと 国府台病院における医療事故防止対策 発生した医療事故について速やかに適切な対応を図るための審議は 医療安全管理委員会において行うものとする リスクの把握 分析 改善 評価にあたっては 個人ではなく システムの問題としてとらえ 医療安全管理委員会を中心として 国府台

政策評価書3-3(4)

平成 30 年度授業シラバスの詳細内容 科目名 ( 英 ) 担当教員名 情報技術と職業 - 演習 (Information Technology at Work Place - 授業コード exercise ) 松永多苗子 星芝貴行 坂井美穂 足立元 坪倉篤志 科目ナンバリン 福島学 グコード 配当

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賀茂精神医療センターにおける精神科臨床研修プログラム 1. 研修の理念当院の理念である 共に生きる 社会の実現を目指す に則り 本来あるべき精神医療とは何かを 共に考えて実践していくことを最大の目標とする 将来いずれの診療科に進むことになっても リエゾン精神医学が普及した今日においては 精神疾患 症

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このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

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上越地域医療センター病院 医療安全管理指針

02 入職 (1 年目 ) 2 写真 ( 脇さん ) No.1 就活している学生の皆さんへ! 私の場合は 条件がかなり限定的だったため 決めやすかったのですが 病院の特徴と薬剤科がどのような仕事内容なのかをしっかり説明して頂ける病院にしました それは 入職後に望んだ条件ではないのが分かったとしても

がんの診療の流れ この図は がんの 受診 から 経過観察 への流れです 大まかでも 流れがみえると心にゆとりが生まれます ゆとりは 医師とのコミュニケーションを後押ししてくれるでしょう あなたらしく過ごすためにお役立てください がんの疑い 体調がおかしいな と思ったまま 放っておかないでください な

Ⅲ コース等で区分した雇用管理を行うに当たって留意すべき事項 ( 指針 3) コース別雇用管理 とは?? 雇用する労働者について 労働者の職種 資格等に基づき複数のコースを設定し コースごとに異なる配置 昇進 教育訓練等の雇用管理を行うシステムをいいます ( 例 ) 総合職や一般職等のコースを設定し

3 対象者への案内の方法 当該年度の特定保健指導対象者全員 ( 基準では非該当だが 医療保険者の判断で特定保健指導対象となる方 も含む ) に対して 参加案内を郵送して 結果説明会を実施するとともに 特定保健指導における初回時面接を行います また 初回時面接未参加者に対しても 再度 特定保健指導の参

Transcription:

目標管理の実際 編集 : 多羅尾美智代執筆 : 三木市民病院看護部 作成者藤田一枝

目標管理の実際 目標に必要な 3 要素 (1) 目標 ( 達成すべきゴール ) と具体的実施計画 目標は 個人の能力に対しやや高めで 努力すればできる程度の目標を設定する 目標は 何を どのレベルまで ( どれだけ ) いつまでに 3 つの要素をいれて表現する 具体的な数値を用いて測定できる定量目標を設定する 定性目標のときは 具体的実施計画をより詳細に立案する 達成基準を明確にしておく 2

定量 定性目標 定量目標 : 数値化が可能な目標 患者からのクレーム数を前年度の20% 減とする クリニカルパスを5 件作成して運用する 定性目標 : 数値化が難しい質的な目標 チームカンファレンスを見直し 有意義なカンファレンスが行えるようにする がん看護を学び がん患者の援助ができるようになる 3

問題解決の 4 つのステップ A さんの目標 : 有意義なカンファレンスを行えるようにする あるべき姿 問題 ズ レ あるべき姿を求めよ 現状を分析せよ 原因をつきとめよ 実際の姿 適切な解決策をとれ 参考資料 : k. ブランチャード ;1 分間問題解決 4

目標面接 スタッフ一人ひとりと向き合う大切な時間 課長とスタッフは目標達成するためのパートナー スタッフは 自分の意見 考えを直接聞いてもらえる時間の保障 自分に期待されている内容が確認できる 日頃思っている職場の問題点や改善点を提案しやすい 5

目標面接 時間と場所を確保 面接日を決めて所属で開示する 面接は業務の一環である 課長 スタッフそれぞれの考えなどを知る 面接時間は 30 分 ~1 時間

初回面接 ( 目標設定 ) 4 月中旬 ~5 月 重要 面接ポイント 1 個人目標が看護部の方針や所属目標にそっているか 2 目標の高さは個人のキャリアからも適当であるか 3 目標が具体的で 客観的に評価ができるか 4 実施計画の方法やスケジュールに問題はないか 個人のキャリア開発について 考えを聞く アドバイスをする その人の所属での位置 役割について説明し 期待することを述べる 7

2) 中間面接 9 月 ~10 月 面接ポイント 1 目標の達成状況はどうか 2 達成過程でどのような工夫や努力をしているか 3 評価した根拠は何か 3) 最終面接 ( 育成面接 ) 2 月 ~3 月 結果そのものより なぜそのような結果になったのか その原因を話し合い 次につなげる 8

自己評価と他者評価 自己評価 自己評価は甘くなりがち 欠点が見えにくい 力を入れたポイントが誰よりもよくわかっている 他者評価 他者評価は厳しくなりがち 欠点がよくわかる 自己評価 + 他者評価 客観的な視点 両者が納得いくような話し合いが必要 9

自己目標管理シート ( 左半分 ) 平成年度 ( スタッフ用 ) 所属 目標 ( 達成すべきゴール ) 氏名 具体的実施計画 ( 方法 いつ 何を どうすのか 工夫 ) 中間自己評価月日 5 4 3 2 1 課長評価月日 5 4 3 2 1 達成状況 最終評価自己評価月日 5 4 3 2 1 課長評価月日 5 4 3 2 1 達成状況 自己の新たな課題 5 できた 4 だいたいできた 3 半分できた 2 あまりできなかった 1 できなかった (85% 以上 ) (70% 以上 ) (50% 以上 ) (20% 以上 ) (20% 未満 )

自己目標管理シート活用の基本 1 各自が看護部方針や所属目標に結びついた目標達成を図る 2 各自の遂行した実践を客観的に評価する 3 本人の意見や考えを尊重し自己啓発を促す 4 看護課長とスタッフのコミニュケーションを図り 相互理解によって仕事のしやすい環境を作る

自己目標管理シート ( 左半分 ) 平成年度 ( スタッフ用 ) 所属 目標 ( 達成すべきゴール ) 氏名 具体的実施計画 ( 方法 いつ 何を どうすのか 工夫 ) 中間自己評価月日 5 4 3 2 1 課長評価月日 5 4 3 2 1 達成状況 最終評価自己評価月日 5 4 3 2 1 課長評価月日 5 4 3 2 1 達成状況 自己の新たな課題 5 できた 4 だいたいできた 3 半分できた 2 あまりできなかった 1 できなかった (85% 以上 ) (70% 以上 ) (50% 以上 ) (20% 以上 ) (20% 未満 )

自己目標管理シート ( 右半分 ) 1. 過去 1 年間で所属に最も貢献できた思うことを具体的に記述してください 2. 自己 PR( 得意なこと 長所 短所など何でもよい ) 執務態度目標 ( 情意目標 ) 5. できた 4. だいたいできた 3. できた 2. あまりできなかった 1. できなかった 前期評価 後期評価 自己課長自己課長 執 務 態 度 ( 情 意 面 ) 起立性積極性協調性責任制自制心 就業規則や職場のルールを守り秩序の維持に努める ( 他に 2 項目 ) 言われたことしかやらないのでなく 良いと思ったことは進んで実行する 組織の中で自分の位置や立場を理解し 役割にふさわしい行動をとる ( 他に 2 項目 ) 与えられた仕事は責任を持って最後までやり遂げる ( 他に 2 項目 ) いやなことや困難な状況でも忍耐強く物事を受け止めている

短期目標設定の練習 目標が大きすぎる 安全にできてないと感じた検査は? それは何が問題? 目標 ( 達成すべきゴール ) 技術の向上に努め 検査や治療が安全 安楽に行える 検査 検査は誰がついても 安全 安楽にできるよう レベルを統一する リーダーの B さんの目標 マニュアルを作成するまではよい 安全 安楽に行うのが目標であれば マニュアル通りできるまでの具体策が必要 具体的実施計画 標準検査マニュアルを 8 月までに作成する 1.4 月に担当グループを決め 7 月までにマニュアルを作成する 2.8 月の所属会で説明し 承認を得た後 使用開始する 3.11 月にマニュアル通り安全にできているか 担当者がついて評価する 14

A さんのキャリアプラン ( 中長期目標 ) 5 年後 (H 年 月 ) : ストーマケアに対する知識 技術を身につけ 院内において活用してもらえる人材になる 3 年後 (H 年 月 ): 1. ストーマに対する基本的知識 技術を他のスタッフに教え 育成できる 2. ストーマ外来の充実を図る 1 年目 ( 年 月 ) 2 年目 ( 月 月 ) 3 年目 ( 月 年 ) ストーマ外来を支援できるメンバーを育成する ストーマ外来を自主的に運営できる 次年度 院内で開催する研修の準備ができる ストーマに対する基本的知識 技術を院内教委員会主催の専門コースで講義ができる

A さんのキャリアプラン 目標設定の動機

中 長期目標に取組むまでの経過 最初は年度毎の目標にあげて取組んだ 院外でのストーマケアの研修に積極的に参加した 病棟勤務しながらストーマ外来を担当させてもらい ET ナースの指導を受けて 知識 技術の習得に努力した 一定の知識を得た後 平成 年 月勤務異動で外来へ

3 年間の具体策 平成 年度目標 (1 年目 ) ストーマ外来を支援できるメンバーを育成する 具体的実施計画 1. 勉強会を毎月 1 回実施する 2. ストーマ外来にメンバーが参加できるよう業務調整をする 3. ストーマ外来終了後 カンファレンスを実施する 4.6 ヵ月後からメンバーが患者指導に参加できる

3 年間の具体策 平成 年度目標 (2 年目 ) ストーマ外来を自主的に運営できる 次年度 院内で開催する研修の準備ができる 具体的実施計画 1. 洗腸 ウロストミーの指導書を作成する 2. 管理困難な患者の指導ができる (ET の支援を受けながら ) 3. ストーマ外来の前後にカンファレンスをもつ 4. 事例の整理をする 5. 院外の学習会に参加する 6. 研修の資料を作成する

ストーマに対する基本的知識 技術を院内の専門コースで講義ができる 具体的実施計画 3 年間の具体策 平成 年度目標 (3 年目 ) 1 回目ストーマの関連用語 ストーマの種類について 2 回目オストメイトのもつ不安について ストーマの位置決めとマーキング 術前オリエンテーション 3 回目術後の観察ポイントと合併症について 術後ケアのポイントとスキンケアについて ストーマ管理と装具について 4 回目装具交換について

看護部活動方針から所属目標決定までのサイクル 所属運営サイクル 1~2 週目 2 週目 チーム会 所属会 4 者会 課長 主任 3~4 週目 担当次長 チームリーダー サブリーダー 3 週目 メンバー リーダー 担当主任 リーダー会 サブリーダー 主任 課長 21

看護部活動方針から所属目標決定までのサイクル 部長室と課長 で活動方針 の決定 4 者会で 課長は主任に活動方針を説明し所属目標を検討 リーダー会で検討 ( 各チームリーダー サブリーダー 主任 課長 ) 2 月 所属目標決定 4 者会 チーム会 4 月 所属会 リーダー会 リーダー会 具体的活動計画決定 所属会 5 月 所属目標 具体的活動計画提出 所属会で 課長から活動方針と リーダー会で検討した所属目標の説明 チーム会で検討 ( チームリーダー サブリーダー メンバー 主任 3 月 4 者会 22