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あっせん文(国民健康保険における限度額適用・標準負担額減額認定証 の申請に係る被保険者の負担軽減)

⑵ 外来年間合算の支給額計算の基礎となる合算対象額は 基準日において 同一保険者の同一世帯に属しているか否かにより判断されます ( 例 ) 下記の事例の場合 基準日において 甲と乙が同一世帯であれば 3 と 4 は合算できるが 甲と乙が別世帯であれば 3 と 4 は合算できない 基準日保険者である

1. 高額療養費制度について 高額療養費制度とは 患者さんの高額な医療費負担を軽減するための制度です 医療機関や薬局で 診察や治療を受けたときや薬局でお薬を受け取ったときなどに 支払った医療費の自己負担額が一定の金額 ( 自己負担限度額 ) を超えた場合 加入している健康保険 に申請することで 超え

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はじめに この冊子では タルグレチンによる皮膚 T 細胞性リンパ腫の治療を受ける方に対して 高額療養費制度を活用した時の医療費 ( 自己負担限度額 ) がどのくらいかかるかを紹介しています 高額療養費制度では 年齢や所得によって自己負担限度額が異なります 自己負担限度額の計算例も示していますので ご

Microsoft PowerPoint - (H27.1~)高額療養費制度を利用される皆さまへ

健保連業務支援 G 補足資料 高額療養費の制度改正事項 平成 29 年 8 月施行 1 の引き上げ ( 対象 :70 歳以上の者 ) 1 70 歳以上の外来におけるの引き上げ 70 歳以上の外来におけるが これまでの一般ので 12,000 円 現役並みので 44,400 円だったものが 一般ので 1

[高額療養費制度について] 医療費による経済的な負担を軽くするための高額療養費制度という制度があります 医療費が高額になりそうな時には あらかじめ限度額適用認定証などの所得の 認定証 の交付を受けて医療機関の窓口で提示することで 入院 外来診療ともに窓 口での支払いを自己負担限度額までにとどめること

( 参考 ) 平成 29 年度予算編成にあたっての財務大臣 厚生労働大臣の合意事項 ( 平成 29 年 12 月 19 日大臣折衝事項の別紙 ) < 医療制度改革 > 別紙 (1) 高額療養費制度の見直し 1 現役並み所得者 - 外来上限特例の上限額を 44,400 円から 57,600 円に引き上

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はじめに 日本の医療保険制度は 一人ひとりが何らかの公的医療保険に 加入し 互いの医療費を支えあう 国民皆保険 という考え方に基 づいています 患者さんが医療機関で支払う医療費の自己負担額はかかった医療費の一部で 残りは保険から支払われています しかし病気によっては 保険からの支払いがあったとしても

【事務連絡】「高額療養費制度の見直しに関するQ&A」の送付について

高額療養費制度を利用される皆さまへ

○国民健康保険税について


目 次 はじめに 抗がん剤治療は 患者さんの身体的 精神的な負担に加えて 医療費も大きな負担の一つとなっているのではないでしょうか 1. 制度とは 2. 制度を利用するには 1 限度額適用認定証を提示すると 窓口での支払いが自己負担限度額までとなります 2 の払い戻し 参考自己負担限度額を計算してみ

高額療養費制度を利用される皆さまへ

高額療養費制度を利用される皆さまへ

高額療養費制度とは 高額療養費の支給を受けるには 健康保険限度額適用認定証 記号 交付 番号 氏名 生 適用対象者 入院時の食事負担や差額ベッド代等は含みません 1 氏名 生 住所 発効 有効期限 適用区分 保 険 者 健 康 保 険 証 に記載されています に交付申請し 事前に 認 定 証 1 を

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治療費を軽減するための制度高額療養費制度高額医療 高額介護合算制度 医療費控除 傷病手当金制度 障害年金高額療養費制度の具体例このガイドブックは ベクティビックス による大腸がん治療を受ける患者さんが安心して治療を受けられるように 治療にかかる費用およびその費用に対する各種サポートなどについて 解説

知っておきましょう!窓口負担の豆知識

2018年8月改定対応(高額療養費制度の見直し)

国民健康保険に加入されている皆さまへ これまで 国民健康保険の財政運営や 被保険者資格の管理などは市区町村単位で行っていましたが 平成 30 年度から都道府県単位に変更します この変更で 同一県内で他の市区町村に引っ越した場合でも 引っ越し前と同じ世帯であることが認められれば 高額療養費の該当回数の

表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

2015年1月改定対応(難病・小児慢性対応)

高額療養費制度とは 高額療養費の支給を受けるには 高額な医療費による負担を軽くするため 医療機関や薬局の窓口でご自 身が支払う医療費が定められた上限額 を超えた場合 記号 交付 番号 氏名 生 適用対象者 入院時の食事負担や差額ベッド代等は含みません 1 健康保険限度額適用認定証 被 その超えた分の

はじめに 私たちの暮らしの中で 病気やケガなどによって不意な出費が必要になるときがあります 特に がんに罹ると治療のために 長期にわたって高額な医療費を支払うケースが少なくありません そのため 患者さんやご家族の方は 身体的 精神的負担だけでなく 経済的にも悩んでしまうことがあると思います このよう

< 現行 > 対象者医療区分 Ⅰ(Ⅱ Ⅲ 以外の者 ) 1 * 医療の必要性の低い者医療区分 Ⅱ Ⅲ 1 2 * 医療の必要性の高い者 ( 指定難病患者を除く ) 3 指定難病患者 2 生活療養標準負担額のうちにかかる部分 1 日につき32 1 日につき 1 日につき < 見直し後 > 対象者医療区

2018年8月改定対応(高額療養費制度の見直し)(第二版)

平成 27 年 1 月から難病医療費助成制度が変わりました! (H26 年 12 月末までに旧制度の医療費助成を受けている人は 3 年間の経過措置 を受けられます ) 分かり難い場合は協会又は自治体の窓口へお問い合わせください H27 年 1 月からの新制度 1. 難病医療費助成の対象は ALS 重

2 社会保障 2.1 社会保障 2.2 医療保険 2.3 年金保険 2.4 介護保険 2.5 労災保険 2.6 雇用保険 医療保険は社会保険を構成する1つです 医療保険制度の仕組みや給付について説明していきます 医療保険制度 医療保険制度は すべての国民に医療を提供することを目的とした制

Microsoft PowerPoint - 7.【資料3】国民健康保険料(税)の賦課(課税)限度額について

01 鑑文

後期高齢者支援金等賦課額 ( 後期高齢者支援金等分 ) 所得割一般被保険者に係る後期高齢者支援金等賦課総額の 100 分の50に相当する額を基礎控除後の総所得金額等の総額で除して得た数 ( 小数点以下第 4 位未満の端数は 切り上げ ) 被保険者均等割 世帯別平等割 賦課限度額 一般被保険者に係る後

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常務理事事務長係係 70 歳以上 ソニー健康保険組合理事長殿 1 被保険者証の記号 番号 健康保険限度額適用認定申請書 [ 兼食事療養標準負担額減額申請書 ( 被保険者が非課税の場合に限る )] 被保険者の氏名 押 被保険者本人が氏名を記入した場合は押不要 平成年月日 認 日中連絡の取れる電話番号

厚生年金 健康保険の強制適用となる者の推計 粗い推計 民間給与実態統計調査 ( 平成 22 年 ) 国税庁 5,479 万人 ( 年間平均 ) 厚生年金 健康保険の強制被保険者の可能性が高い者の総数は 5,479 万人 - 約 681 万人 - 約 120 万人 = 約 4,678 万人 従業員五人

Microsoft PowerPoint - ⑤資料4参考資料.pptx

6 平成 30 年度 ( 平成 29 年所得分 ) 市町村民税課税証明書 ( 全項目証明 ) 受診者 ( 患者 ) の加入保険 市町村国保後期高齢者医療保険 社会保険等の被用者保険 ( 健康保険組合 協会けんぽ等 ) 書類を提出していただく対象者 同一医療保険に加入している全員 ( 中学生以下は不要

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高額介護合算療養費制度について

平成 29 年 4 月から 保険料の軽減率が変わります 後期高齢者医療保険料は 1 被保険者全員に納めていただく定額部分 ( 均等割 ) と 2 所得に応じて納めていただく部分 ( 所得割 ) があります 平成 29 年 4 月から 保険料が下のように変わります 1 均等割の額が変わる方 元被扶養者

2 社会保障 2.1 社会保障 2.2 医療保険 2.3 年金保険 2.4 介護保険 2.5 労災保険 2.6 雇用保険 介護保険は社会保険を構成する 1 つです 介護保険制度の仕組みや給付について説明していきます 介護保険制度 介護保険制度は 高齢者の介護を社会全体で支えるための制度

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別紙2

平成 30 年 4 月からの制度改正で 市区町村は都道府県と一緒に 国民健康保険を運営していきます Q なぜ制度改正をするの? 国保は会社勤めの方々が加入している保険と比べて 1 国保加入者の平均年齢が高い また 医療費も高額になりやすい 2 国保加入者は非正規労働者や定年退職者が多く 保険税の負担

保険年金管理課資料編

がん免疫療法による治療 高額療養費制度について(悪性黒色腫)

4 各保険等を所管する行政庁 医療保険と介護保険を所管する行政機関は 厚生労働省 ( 中国四国厚生局岡山事務所 ) 及び県 ( 長寿社会課 ) ですが それぞれの所管は次のとおりとなっています 被用者保険厚生労働省 ( 中国四国厚生局岡山事務所 ) 岡山市北区下石井 岡

自分にあった健康保険を見つけよう! それぞれの健康保険の特徴を踏まえ 自分にあった健康保険を選ぶようにしましょう! 今までの収入 扶養家族の有無によって どの健康保険に加入するとメリットがあるか 参考にしてください 健康保険の被保険者資格を喪失 再就職しない 再就職する 就職先の健康保険に加入できな

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

第2回税制調査会 総2-2

目 次 1 様式及び記載方法等について 1 2 算定事例 (1) 協会けんぽ等の被保険者の場合 6 (2) 国保組合の被保険者の場合 7 (3) 国保保険者と福祉医療費を請求する市町村が異なる場合 8 (4) 次の公費負担医療等を併用する場合 ( 国保 協会けんぽ等 国保組合 )9 ア公費 10(

緊急に措置すべき事項

国保 70 歳未満 公費負担公費負担医療番号 受給者番号 公費負担者公費負担医療番号 受給者番号 した住所職業上の理由 男 女 明 大 3 昭 4 平 生 区ア 職務上 下船後 3 月以内 3 通勤災害 公費負担公費負担医療番号 受給者番号 公費負担者公費負担医療番号 受給者番号 男 女 明 大 3

国 都道府県による財政リスクの軽減 運営については 保険料徴収は市町村が行い 財政運営は都道府県単位で全市町村が加入する広域連合が行う 広域連合の財政リスクの軽減については 国 都道府県が共同して責任を果たす仕組みとする 2 年単位の財政運営 負担 負担 高額医療費に係る公費負担 給付増リスク 後期

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金のみの場合は年収 28 万円以上 1 年金収入以外の所得がある場合は合計所得金額 2 16 万円以上が対象となる ただし 合計所得金額が16 万円以上であっても 同一世帯の介護保険の第 1 号被保険者 (65 歳以上 ) の年金収入やその他の合計所得が単身世帯で28 万円 2 人以上世帯で346

保険料は個人ごとに 後期高齢者医療制度では 被保険者一人ひとりに保険料を負担していただくことになります 新たに 75 歳になられた方 (65 歳以上 75 歳未満で一定以上の障害があり 認定を受けた方を含む ) は 以前に加入していた国民健康保険や被用者保険を脱退して この制度に移行することになりま

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入院時生活療養費の見直し内容について(厚生労働省保険局保険課:H29.4.7)

第 9 回社会保障審議会年金部会平成 2 0 年 6 月 1 9 日 資料 1-4 現行制度の仕組み 趣旨 国民年金保険料の免除制度について 現行制度においては 保険料を納付することが経済的に困難な被保険者のために 被保険者からの申請に基づいて 社会保険庁長官が承認したときに保険料の納付義務を免除す

参考資料

被保険者 制度の対象者 兵庫県内にお住まいの いつから 75歳の 誕生日当日 75歳以上の方 65歳以上75歳未満の一定の 障害がある方で 申請により 広域連合の認定を受けた方 申請の撤回は将来に向かって可能 広域連合の 認定を受けた日 制度加入前日に会社の健康保険などに加入していた方は それまで加

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

2015年1月改定対応(高額療養費算定基準額対応)

4月20日(水)衆・厚労委 古屋範子議員の議事録(抜粋)

「診療報酬請求書等の記載要領等について」の一部改正について

Microsoft Word - (修正後)◆1-1_記載要領通知(肝がん・肝硬変)通知.rtf

問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

参考資料1・小慢の位置づけ・医療費の増加状況等


1 医療費と健康保険2 医1 医療費と健康保険 医療費の自己負担割合 3 割 2 割 1 割 6 歳 ( 義務教育就学後 )~70 歳未満 0 歳 ~6 歳 ( 義務教育就学前 ** ) 75 歳以上 * 70 歳以上の現役並み所得者 70~75 歳未満 ( 現役並み所得者を除く *** ) ( 現

2. 改正の趣旨 背景税制面では 配偶者のパート収入が103 万円を超えても世帯の手取りが逆転しないよう控除額を段階的に減少させる 配偶者特別控除 の導入により 103 万円の壁 は解消されている 他方 企業の配偶者手当の支給基準の援用や心理的な壁として 103 万円の壁 が作用し パート収入を10

1. 制度趣旨関連 問 1 なぜ 制度の見直しが必要なのですか? 国保制度は 年齢構成が高く医療費水準が高い 所得水準が低く保険料負担が重い 小規模な運営主体 ( 市町村 ) が多く財政が不安定になりやすい などといった構造的な課題を抱えています また 市町村ごとに運営されているため 被保険者の医療

介護保険制度 介護保険料に関する Q&A 御前崎市高齢者支援課 平成 30 年 12 月 vol.1

平成 24 年度国民健康保険税税率改定案 1 医療保険分 ( 基礎課税額 ) 現行 改定 増減 伸率 所得割額 4.30 % 4.63 % % 資産割額 % 9.80 % % 税率等 均等割額 17,100 円 18,000 円 900 円 5.3%

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

東部-2

Microsoft Word - 反映版【改正中】管理票記載方法(小慢) (4)

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「公的年金からの特別徴収《Q&A

任意継続被保険者制度について

この冊子の使い方 この冊子は パージェタによる乳がん治療を受ける方の医療費 ( 自己負担限度額 ) が大体いくらぐらいかかるのかを 治療の モデルケースをもとに解説しています Pさんをモデルとして パージェタ ハーセプチンと他の抗がん剤を併用して治療するケースをあげながら 主に外来での医療費 自己負

Microsoft Word - 15 所得制限.doc

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神戸市高額療養費支給制度のご案内H30.indd

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Microsoft Word - 介護保険最新情報vol.556表紙

Transcription:

平成 24 年 11 月 16 日第 58 回社会保障審議会医療保険部会資料 4 高額療養費の見直しについて 平成 24 年 11 月 16 日 厚生労働省保険局

社会保障 税一体改革大綱 ( 平成 24 年 2 月 17 日閣議決定 ) 3. 医療 介護等 2 ( 保険者機能の強化を通じた医療 介護保険制度のセーフティネット機能の強化 給付の重点化 低所得者対策 ) (3) 長期高額医療の高額療養費の見直しと給付の重点化の検討 高額療養費については 制度の持続可能性の観点から 高額療養費を保険者が共同で支え合う仕組みや 給付の重点化を通じて 高額療養費の改善に必要な財源と方策を検討する必要がある 他方 こうした抜本的な見直しまでの間も 高額な医療費の負担を少しでも改善することが必要である このため 平成 24 年 4 月からの外来現物給付化に引き続き まずは年間での負担上限等を設けることに ついて 所要の財源を確保した上で 導入することを目指す その際 年収 300 万円以下程度の所得が 低い方に特に配慮する 1

高額療養費の見直しの方向性について 高額療養費の改善については 社会保障 税一体改革大綱 に基づいて 以下のような措置が考えられる ( 別紙 1) 1 自己負担限度額が月単位のため 年間医療費が同じでも高額療養費が支給されない場合や 長期にわたって負担が重い場合があるので 自己負担限度額に年間の上限額を設ける 2 その上で 低所得者の自己負担を軽減するため 一般所得者の所得区分 (70 歳未満 ) を二段階とし 年間の上限額に配慮を加える ただし 次のような課題についてどのように考えるか 1 医療保険財政 ( 保険料負担 ) への影響 ( 別紙 2) 2 保険者の事務負担 ( 別紙 3) 今回の見直し規模と比較して システム改修期間 費用が大きくかかる可能性が高いがどう考えるか また 高額療養費の支給については 平成 24 年 4 月から外来における現物給付化を実施するなど 被保 険者の負担の軽減を図ってきている 償還払い時における高額療養費の手続きの簡素化など 更なる負担 の軽減を図ってはどうか ( 別紙 4) 2

年間上限額の設定の考え方 ( 案 ) 別紙 1-1 年間の医療費約 280 万円で 一般所得者層に該当する者 ケース 1: 高額療養費適用前の 1~3 月の自己負担が月約 10 万円 ( 医療費約 33 万円 ) 4~12 月の自己負担が月 6 万円 ( 医療費 20 万円 ) ケース 2:1~12 月の自己負担が月約 7 万円 ( 医療費約 23 万円 ) 14 14 12 12 10 8 6 4 2 0 高額療養費 4 ヶ月目以後 限度額は 44400 円 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 10 8 6 限度額 4 自己負担 2 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 限度額 自己負担 高額療養費の適用があるため 年間の合計自己負担額は約 64 万円 (=80100 円 3ヶ月 +44400 円 9ヶ月 + 当初 3 月の医療費 1%) 高額療養費の適用がないため 年間の合計自己負担額は約 84 万円 (= 約 7 万円 12ヶ月 ) 同じ年間医療費であるにもかかわらず 年間の自己負担額に年間の自己負担額に約 20 万円の差が生じており アンバランス 改善策 : 年間上限額 (64 万円 ) を設ける これにより 1と2の自己負担額の差がなくなり ともに年 64 万円となる 3

70 歳未高額療養費の見直し案 ( 年間上限の設定 ) 別紙 1-2 すべての所得層に年間上限を設定し 70 歳未満の年間上限額には年収 300 万円以下の区分を新たに設定する 月単位の上限額 月単位の上限額 年間の上限額 上位所得者健保 : 標報 53 万円以上国保 : 旧ただし書き所得が年間 600 万円以上 150,000 円 + ( 医療費 -500,000 円 ) 1% <4 月目 ~:83,400 円 > 上位所得者健保 : 標報 53 万円以上国保 : 旧ただし書き所得が年間 600 万円以上 150,000 円 + ( 医療費 -500,000 円 ) 1% <4 月目 ~:83,400 円 > 1,200,600 円 (150,000 円 3 月 +83,400 円 9 月 ) 一般所得者 ( 年収約 210 万円 ( ) ~ 約 790 万円 ) ( ) 3 人世帯 ( 給与所得者 / 夫婦子 1 人 ) の場合 : 約 210 万円 単身 ( 給与所得者 ) の場合 : 約 100 万円 80,100 円 + ( 医療費 -267,000 円 ) 1% <4 月目 ~:44,400 円 > 一般所得者年収約 300 万円以下 健保 : 標報 22 万円以下国保 : 旧ただし書き所得が年間 160 万円以下 年収約 210 万円 ( ) 円満80,100 円 + ( 医療費 -267,000 円 ) 1% <4 月目 ~:44,400 円 > 639,900 円 (80,100 円 3 月 +44,400 円 9 月 ) (44,400 円 12 月 ) 低所得者 35,400 円 低所得者 ( 住民税非課税 ) <4 月目 ~:24,600 円 > ( 住民税非課税 ) 35,400 円 <4 月目 ~:24,600 円 > 327,600 円 (35,400 円 3 月 +24,600 円 9 月 ) ( )70 歳以上についても 70 歳未満と同様の考え方で年間上限を設定する 4

高額療養費を見直した場合の財政影響 ( 粗い推計 ) 別紙 2 すべての所得層に年間上限を設定し 70 歳未満の年間上限額には年収 300 万円以下の区分を新たに設定した場合 財政影響は約 100 億円 ( うち公費約 20 億円 ) となる 高額療養費の改善 ( 給付増 ) に際しては 特に低所得者が多い市町村国保の保険料負担と公費負担に影響があるので 個別制度ベースで財政中立とする必要がある 給付費 保険料 + 公費 保険料公費うち国費 総計 約 100 億円 約 100 億円 約 80 億円 約 20 億円 約 20 億円 協会けんぽ 約 20 億円 約 30 億円 約 20 億円 約 0 億円 約 0 億円 健保組合 約 20 億円 約 30 億円 約 30 億円 - - 共済組合 約 10 億円 約 10 億円 約 10 億円 - - 市町村国保 約 50 億円 約 30 億円 約 20 億円 約 20 億円 約 10 億円 後期医療 約 0 億円 約 0 億円 約 0 億円 約 0 億円 約 0 億円 ( 注 1) 平成 27 年度 (2015 年度 ) ベースの試算 ( 注 2)100 億円以下の数字は 10 億円単位で四捨五入しているため 合計の数字が一致しない場合がある ( 注 3) 給付率が変化した場合に経験的に得られている医療費の増減効果 ( いわゆる長瀬効果 ) を見込んでいる この効果を見込まない場合の影響額は記載している影響額の半分程度となる 5

保険者の事務負担について 別紙 3 今回の高額療養費の改善 ( ) を行う場合は 想定される対象人数を踏まえると 手作業で行う ことは難しいのではないか ( ) 現行 年間上限の考え方を導入している制度として 高額医療 高額介護合算制度があるが この制度では 高額介護合算制度があるが 1 年間の計算期間内に加入する保険者に変更があった場合でも医療費を通算する仕組みを設けている これを踏ま えると 高額療養費の年間上限を設定する場合においても 同様の仕組みを設けるべきと考えられるが この場合 の保険者の事務負担をどのように考えるか 参考 1 被用者保険では 高額医療 高額介護合算制度の支給事務は 申請件数が少ないため 手作業で行っている 参考 2 高額療養費を見直した場合の対象人数について( 見込み ) 協会けんぽ :12,000 人 健保組合 :9,000 人 国保 :29,000 人 後期高齢者医療 :4,000 人 医療保険計 :56,000 人 ( ) 高額医療 高額介護合算制度の支給件数 ( 平成 22 年度 ) 協会けんぽ :44 件 健保組合 :62 件 国保 :14,418 件 後期高齢者医療 :626,647 件 医療保険計 :641,175 件 手作業で行うことが難しい場合 システム改修を行う必要がある この場合 一部の保険者によるアンケート結果から システム改修には1 年 ~1 年半程度かかり 改修費用は全体で数百億円程度と見込まれるが これらの点をどのように考えるか 6

高額療養費の支給手続きの改善について 別紙 4 高額療養費の支給については 現物給付 償還払いの 2 通りがあるが 償還払いとなった場合 は 被保険者からの申請が必要となる このため 償還払いとなった場合 ( 限度額適用認定証を提示していない場合 ( ) 等 ) 一部の保 険者では 申請忘れを防止する観点や被保険者に対するサービスを向上する観点から 被保険者 の銀行口座に自動的に金額が振り込まれる仕組み ( 自動払い ) や保険者から被保険者に申請書を 送付するなどの取組みを実施している ( ) 高額療養費の現物給付を行う場合 被保険者又は被扶養者は 医療機関等の窓口で所得区分が記載された 限度額適用認定 証 を提示することが必要 被保険者の負担の軽減を進めるため 国から保険者に対してこうした取組みの周知徹底を図る こととしてはどうか < 制度別の実施状況 > 協会けんぽ健康保険組合市町村国保後期高齢者医療 全支部で対象者に申請書 ( ) を送付を実施 約 7 割の保険者で自動払いを実施 約 2 割の保険者で対象者に申請書を送付 約 4 割の保険者で対象者に申請書を送付 約 9 割の保険者で支給勧奨を行っている 全広域連合で自動払いを実施 ( ) 協会けんぽは 被保険者番号 被保険者名 受診医療機関等の必要事項をあらかじめ記載した申請書を被保険者に送付するターンアラウンド方式を全支部で導入している 7

近年の高額療養費制度の主な改正 制度改正 ( 施行年月 ) 改正内容 平成 14 年 10 月 70 歳以上について入院時の高額療養費の現物給付化 平成 19 年 4 月 70 歳未満について入院時の高額療養費の現物給付化 平成 20 年 4 月 高額医療 高額介護合算制度の創設 平成 24 年 4 月 外来の高額療養費について現物給付化 8

参考資料

高額療養費の自己負担限度額 ( 現行 ) [70 歳未満 ] は多数該当 ( 過去 12 カ月に 3 回以上高額療養費の支給を受け 4 回目に該当 ) の場合 上位所得者 一般 要件自己負担限度額 (1 月当たり ) [ 被用者保険 ] 標準報酬月額 ( 1)53 万円以上 [ 国保 ] 世帯の年間所得 ( 旧ただし書き所得 ( 2)) が 600 万円以上 150,000 円 +( 医療費 -500,000 円 ) 1% 多数該当 83,400 円 上位所得者 低所得者以外 80,100 円 +( 医療費 -267,000 円 ) 1% 多数該当 44,400 円 低所得者 [ 被用者保険 ] 被保険者が市町村民税非課税 [ 国保 ] 世帯主及び世帯の被保険者全員が市町村民税非課税等 35,400 円 多数該当 24,600 円 [70 歳以上 ] 要 件 外来 ( 個人ごと ) 自己負担限度額 (1 月当たり ) 現役並み [ 後期 国保 ] 課税所得 145 万円以上 ( 3) 80,100 円 +( 医療費 -267,000 円 ) 1% 所得者 [ 被用者保険 ] 標準報酬月額 28 万円以上 ( 3) 44,400 円 多数該当 44,400 円 一般現役並み所得者 低所得者 Ⅰ Ⅱ に該当しない者 12,000 円 44,400 円 [ 国保 ] 世帯主及び世帯の被保険者全員が市町村民税低所得者Ⅱ Ⅰ [ 後期 ] 世帯員全員が市町村民税非課税 [ 国保 ] 世帯主及び世帯の被保険者全員が市町村民税非課税 [ 被用者保険 ] 被保険者が市町村民税非課税等 [ 後期 ] 世帯員全員の所得が一定以下 [ 国保 ] 世帯主及び世帯の被保険者全員の所得が一定 以下 ( 4) [ 被用者保険 ] 被保険者及び被扶養者の所得が一定以 下 ( 4) 等 8,000 円 24,600 円 15,000 円 1 標準報酬月額 :4 月から6 月の給料 超勤手当 家族手当等の報酬の平均月額をあらかじめ決められた等級別の報酬月額に当てはめるもの 決定した標準報酬月額は その年の 9 月から翌年 8 月まで使用する 2 旧ただし書き所得 : 収入総額から必要経費 給与所得控除 公的年金等控除等を差し引いたものである総所得金額から 基礎控除 (33 万円 ) をさらに差し引いたもの 3 70 歳以上の高齢者が複数いる世帯の場合 収入の合計額が520 万円未満 (70 歳以上の高齢者が一人の場合 383 万円未満 ) を除く 4 地方税法の規定による市町村民税に係る所得 ( 退職所得を除く ) がない場合 ( 年金収入のみの場合 年金受給額 80 万円以下 ) 10

高額療養費の所得区分別の加入者数 [70 歳未満 ] 一定の仮定を置いた粗い推計 上位所得者 ( 標準報酬月額 53 万円以上 旧ただし書き所得 600 万円以上 ) 一般 低所得者 ( 市町村民税非課税 ) 計 [70 歳以上 ] 協会けんぽ健保組合市町村国保医療保険計 約 260 万人 (7.5%) 約 700 万人 (24.0%) 約 130 万人 (4.3%) 約 1,330 万人 (12.6%) 約 3,150 万人 約 2,220220 万人 約 1,850 万人 約 8,200 万人 (91.9%) (75.9%) (61.5%) (77.5%) 約 20 万人 (0.6%) 約 2 万人 (0.1%) 約 1,030 万人 (34.2%) 約 1,050 万人 (9.9%) 約 3,430 万人 約 2,920 万人 約 3,010 万人 約 10,590 万人 (100.0%) (100.0%) (100.0%) (100.0%) 現役並み所得者一般低所得者 Ⅱ 低所得者 Ⅰ 計 協会けんぽ 健保組合 市町村国保 後期高齢者 (70~74 歳 ) (70~74 歳 ) (70~74 歳 ) (75 歳以上 ) 約 8 万人 (14.4%) 約 50 万人 (80.2%) 約 1 万人 (2.1%) 約 2 万人 (3.4%) 約 60 万人 (100.0%) 約 4 万人 (15.4%) 約 20 万人 (84.5%) 約 0.1 万人 (0.2%) 約 0 万人 (0%) 約 30 万人 (100.0%) 約 40 万人 (7.3%) 約 310 万人 (56.7%) 約 140 万人 (24.8%) 約 60 万人 (11.2%) 約 550 万人 (100.0%) 約 100 万人 (7.0%) 約 810 万人 (55.6%) 約 280 万人 (19.0%) 約 270 万人 (18.4%) 約 1,450 万人 (100.0%) 医療保険計 約 160 万人 (7.5%) 約 1,200 万人 (57.1%) 約 410 万人 (19.7%) 約 330 万人 (15.7%) 約 2,100 万人 (100.0%) ( 1) 協会けんぽと健保組合は 標準報酬月額 7.8 万円以下 ( 総報酬約 100 万円以下 ) の加入者を低所得区分 ( うち 70 歳以上については標準報酬月額 5.8 万円以下の加入者を低所得者 Ⅰ) と仮定して推計 ( 2) 市町村国保は 所得不詳の人数を除いた所得区分の割合から推計 ( 3) 各制度の人数は 平成 23 年度平均 ( 保険局調べ ) 11

医療保険制度別の実効給付率の推移 医療保険制度全体の患者の実効負担率は約 16.2% (22 年度 ) である ただし 20 年度以降 70 歳から 74 歳の一般所得者の自己負担割合 ( 法律上 2 割 ) を 予算措置で 1 割負担に据え置いているため 予算措置による軽減分を含めると約 15.7% である 健保 :2 割 3 3 割 ( )上計後期高齢者被用者保険国保計若人計医療制度医療保険計計協会 ( 一般 ) 組合健保共済組合市町村 ( 老人保健 ) 国保組合被主な制度改正 % % % % % % % % % % 平成 15 年度割保75.32 73.99 75.95 78.8888 77.51 77.52 77.47 76.6969 - - 16 75.36 74.32 76.08 77.49 77.64 77.72 76.55 76.78 - - 19 75.82 75.14 76.33 77.12 77.86 78.05 75.34 77.06 - - 険者17 75.30 74.35 75.97 77.11 77.56 77.66 76.17 76.70 - - 18 75.25 74.38 75.89 76.93 77.45 77.60 75.40 76.60 - - 未20 75.5454 74.74 76.17 76.95 78.31 78.29 78.61 77.36 - - 義務教育前 :3 割 2 割満割 21 75.68 74.93 76.29 76.99 78.41 78.42 78.28 77.34 - - 22 75.93 75.20 76.54 77.19 78.84 78.86 78.59 77.70 - - 平成 15 年度 89.55 89.25 89.96 90.65 89.29 89.36 87.01 89.34 - - 16 89.56 89.30 89.94 90.38 89.37 89.43 87.22 89.40 - - 17 89.64 89.39 89.9898 90.38 89.43 89.49 87.36 89.46 - - 19 88.69 88.40 88.98 89.83 88.32 88.42 84.30 88.38 - - 18 89.15 88.84 89.49 90.25 88.71 88.79 85.61 88.78 - - 現役並み :2 割 3 割 20 84.08 83.85 84.19 85.23 85.82 85.83 85.52 85.56 - - 70~74 歳 :1 割 2 割 21 84.19 84.06 84.34 84.53 86.56 86.57 85.81 86.26 - - 22 84.54 84.4040 84.8080 84.63 86.99 87.01 86.18 86.6969 - - 平成 15 年度 76.00 75.03 76.40 78.49 78.76 78.81 78.04 77.31 91.17 82.79 健保 :2 割 3 割 16 76.32 75.62 76.68 77.90 79.64 79.78 77.50 77.93 91.35 83.09 17 76.43 75.89 76.70 77.66 80.30 80.49 77.46 78.36 91.50 83.27 18 76.58 76.10 76.81 77.75 80.80 81.03 77.00 78.71 91.19 83.21 現役並み :2 割 3 割 19 77.01 76.6969 77.17 77.81 81.48 81.74 77.07 79.30 91.09 83.45 20 76.93 76.37 77.34 77.93 80.32 80.37 79.37 78.66 91.15 83.03 70~74 歳 / 義務教育前 : [77.18] [81.75] [79.51] [83.59] 2 割 21 77.10 76.64 77.42 77.98 80.58 80.67 79.11 78.88 91.30 83.33 70 歳70 歳以[77.34] [82.01] [79.73] [83.87] 22 77.40 76.97 77.70 78.22 81.02 81.11 79.43 79.24 91.63 83.76 [77.63] [82.41] [80.07] [84.28] ( 注 1) 平成 22 年度は速報値である ( 注 2) 予算措置による70 歳 ~74 歳の患者負担補填分を含んでいない 予算補助分を含めた給付率は [ ] で記載 ( 注 3) 特定疾患治療研究事業 小児慢性特定疾患治療研究事業といった公費による医療費の自己負担の軽減は含まれていない 12

高額療養費の支給額の推移 ( 億円 ) 22000 20000 18000 16000 14000 被保険者本人負担 2 割 3 割 13,156 14,074 10 年間で2 倍以上 16,234 14,905 14,530 17,130 18,191 19,789 12000 10000 8000 6000 4000 2000 8,312 9,335 0 平成 13 年度 14 年度 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 給付費増は 保険料と公費による負担 (15 年度以降 自己負担の大幅な見直しは行っていない ) 13

高額療養費の支給実績 平成 22 年度 支給件数支給額 1 件当たり支給額 医療保険 ( 後期医療除く ) 1938 万件 1 兆 5081 億円 77,829 円 協会けんぽ 292 万件 3118 億円 106,954 円 健保組合 192 万件 1973 億円 102,716 円 共済 59 万件 603 億円 101,332 円 国保 1393 万件 9373 億円 67,274 円 後期高齢者医療制度 2580 万件 4708 億円 18,248 円 計 4518 万件 1 兆 9789 億円 43,803 円 14

高額医療 高額介護合算制度について 1 年間 ( 毎年 8 月 1 日 ~ 翌年 7 月 31 日 ( 1)) の医療保険と介護保険における自己負担 ( 2) の合算額が著しく高額になる場合に 負担を軽減する仕組み ( 平成 20 年 4 月施行 ) ( 制度の基本的枠組み ) 1 対象世帯医療保険各制度 ( 被用者保険 国保 後期高齢者医療制度等 ) の世帯に介護保険の受給者が 2 限度額 3 費用負担 存在する場合に 被保険者からの申請に基づき 高額療養費の算定対象となる世帯単位で 医療保険と介護保険の自己負担を合算した額が 新たに設定する自己負担限度額を超えた場合 ( 3) に支給する 年額 56 万円を基本とし 医療保険各制度や被保険者の所得 年齢区分ごとの自己負担限度額を踏まえてきめ細かく設定 医療保険者 介護保険者の双方が 自己負担額の比率に応じて負担し合う ( 制度のイメージ ) 介護保険者 ( 市町村 ) 1 申請 2 介護自己負担額証明書 5 支給 各医療保険の高額療養費算定世帯 4 支給額の連絡 介護保険受給者 3 申請 (2の証明書を添付 ) 医療保険受給者 5 支給 医療保険者 支給額算定 ( 1) 国保及び後期高齢者医療制度における所得区分の変更が 8 月 1 日から適用されることを踏まえたもの ( 1) 国保及び後期高齢者医療制度における所得区分の変更が 8 月 1 日から適用されることを踏まえたもの ( 2) 食費 居住費及び差額ベッド代等については 別途負担が必要となる ( 現行の高額療養費 高額介護サービス費等の制度と同様 ) ( 3) 高額医療 高額介護制度の目的は 医療保険と介護保険の自己負担の合算額が著しく高額になる場合に負担を軽減する ことであるとともに 関係する保険者が複数 (2 以上 ) にわたり それぞれ事務負担及び費用が生じることを踏まえ ( 自己負担の合算額 - 自己負担限度額 ) が 500 円以上となる場合に限り 支給することとしている 15