やさしい税金教室

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税金のいろいろ所得税の計算の税金サラリーマン20 生活の税金株式の税金事業の税金不動産の税金贈与の税金相続の税金(2) 適用を受けるための主な要件 取得又は増改築等をした日から6か月以内に居住すること 住宅の床面積が50m 2 以上で取得又は増改築後の家屋の床面積の1/2 以上が居住用であること 中

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

所得税確定申告セミナー

契約をするとき 契約書に貼る印紙税不動産取引で取り交わす契約書は 印紙税の対象となります 具体的には 不動産の売買契約書や建物の建築請負契約書 土地賃貸借契約書 ローン借入時の金銭消費貸借契約書等がこれに当たります 印紙税の額は 契約書に記載された金額によって決定されます 原則として 収入印紙を課税

私たちの市税

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

土地建物等の譲渡(マイホームの売却による譲渡損)編

控除の種類判定 次の表に従い 対象となる控除を判定します 区分対象となる控除該当ページ 一般住宅の新築等 A 一般住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 3 ページ 認定住宅の新築等 A2 認定住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 4 ページ 中古住宅の購入 A3 中古住宅の購入に係る住宅借入金等

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

住宅借入金等特別控除の入力編

各年の住宅ローン控除額の算出 所得税から控除しきれない額は住民税からも控除 当該年分の住宅ローン控除額から当該年分の所得税額 ( 住宅ローン控除の適用がないものとした場合の所得税額 ) を控除した際に 残額がある場合については 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額が 以下の控除限度額の

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

土地建物等の譲渡(マイホームの売却による譲渡益)編

Taro-H30/03

2. 省エネ改修工事 耐震改修工事をした場合の所得税額の特別控除に係る工事範囲の拡充 (1) 改正の趣旨 背景 新築の長期優良住宅の認定基準制度に加え 平成 28 年 2 月 増改築による長期優良住宅の認定基準が制定された 長期優良住宅であると認定されることで 税制上様々な優遇措置を受けることができ

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住宅借入金等特別控除の入力編

土地 建物の譲渡に伴う課税 所得税 住民税 譲渡所得の計算個人が不動産を譲渡した場合には 出た利益 ( 譲渡所得 ) に対して所得税と住民税が課税されます 課税譲渡所得 = 譲渡収入金額 - 取得費 ( 1)- 譲渡費用 ( 2)- 特別控除額 1 取得費 : 譲渡した不動産の取得に要した費用 購入

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

第 7 章 間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 52ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期

左記に該当しない方 ボタンを選択した場合 ( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除 というリンクになった文字をクリックすると 住宅借入金等特別控除の入力画面が表示されます 所得 所得控除等入力 画面で ( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除 というリンクになった文字をクリックすると 3 ページ

相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

4 住宅購入 名称住宅購入に対する各種税金と給付金に関する支援 担当部課 概要新築または中古の住宅を取得するとかかる税金があります また 所得税控除や給付金が支払われる制度もあります 1. 不動産取得税 ( 県税 ) 土地や家屋などの不動産の取得時に 県が課税する税金です お問い合わせ先 神奈川県藤

2 引き続き居住の用に供している場合 とされる場合本人が 転勤などのやむを得ない事情により 配偶者 扶養親族その他一定の親族と日常の起居を共にしないこととなった場合において その家屋等をこれらの親族が引き続きその居住の用に供しており やむを得ない事情が解消した後は 本人が共にその家屋に居住することに

2. 控除の適用時期 Q. 12 月に取得した自宅の所在地に 年末までに住民票を移しましたが 都合で引っ越しが翌年になってしまった場合 住宅ローン控除はいつから受けることになりますか A. 住宅ローン控除の適用を受けるためには 実際に居住を開始することが必要です したがって 住民票を移した年ではなく

相続税の節税対策としての生前贈与 相続税 贈与税はともに相手に渡る財産の金額に対して累進的な税率により税金がかかりま す そこで 相続税の税率よりも低い税率で贈与をすれば 相続税の節税になります 下の 図で相続税と贈与税税率を確認して下さい 贈与税は 相続税に比べ 基礎控除額が低く さらに税率が高く

住宅税制の概要 1 住宅の取得に係る税制 ( 注 ) を付した部分は 平成 22 年度税制改正により改正されたもの ( 1) 所得税 住宅ローン減税 ( 租 41) ( 国税 ) 住宅の新築 取得又は増改築等をした場合 10 年間 住宅ローン等の年末残 個人住民税 高の1.0%( 長期優良住宅につい

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相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 53ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期間 5 年間

所得税関係 ( 住宅ローン控除の特例 ) の改正 ⑵ 震災税特法の制度 ( 適用期間の特例 ) の概要東日本大震災によって被害を受けたことにより 住宅ローン税額控除の適用を受けていた家屋 ( 以下 従前家屋等 といいます ) を居住の用に供することができなくなった居住者については その居住の用に供す

基本資料1-平成25年税制改正ポイント(表紙).pdf

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

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必要な書類 市町村 住民票の写し 原本 居住開始年月日を記載するため 法務局 原本 登記簿に記載した内容を確認するため 請負契約書 写 売買契約書 写 ⑨ 家屋 土地等の取得価額を記載するため 住宅取得資金に係る 借入金の年末残高等証明書 原本 二面 一面⑨から転記,,, 借入金残高の確認 家屋の取

図表 2 住宅ローン減税の拡充 消費税率が 5% の場合 消費税率が 8% または 10% の 場合 適用期間 ~2014 年 3 月 2014 年 4 月 ~2017 年末 最大控除額 (10 年間合計 ) 200 万円 (20 万円 10 年間 ) 400 万円 (40 万円 10 年間 ) 控

2 住宅の取得等に係る税額控除の判定表住宅の新築や購入をされた方は 1 を 住宅の増改築等をされた方は 2 をご覧いただき 対象となる税額控除 をご確認ください なお 複数の税額控除から1つを選択できる場合がありますが いずれの税額控除が有利となるかは 毎年の所得金額や借入金等の年末残高などによって

が消費税の課税対象となります 土地や建物を売った場合の譲渡所得の税金計算のしくみ 譲渡所得の計算のあらまし 個人が 土地や建物を売却し 利益 ( 譲渡益 ) が生じた場合には その利益に対して所得税と住民税がかかります この課税対象となる利益のことを 税法上 譲渡所得 ( 金額 ) と呼んでいます


②業務チェックリスト 譲渡_②案_ 【修正】

東日本大震災により被害を受けた方の入力編

スライド 1

新しい住宅ローン減税・投資型減税のしくみ(上)

第一住宅関係税制 1. 住宅税制の抜本的な検討 次期消費税引上げまでの期間を活用し 消費税を含めた住宅に係る多重な課税について 抜本的な検討が必要である 良質な住宅ストックの形成に向けて 住宅の取得 保有に係る既存税制と消費税のあり方について 国民にわかりやすい恒久的かつ抜本的な見直しが必要である

5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない


#210★祝7500【H30税法対策】「登録免許税ほか」優先暗記30【宅建動画の渋谷会】佐伯竜PDF

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存


住宅の省エネエネ改修改修に伴う固定資産税固定資産税の減額制度減額制度について 平成 20 年 1 月 1 日以前に建てられた住宅 ( 賃貸住宅を除く ) について 平成 20 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日までの間に 一定の要件を満たす省エネ改修工事を行った場合 120 m2

税法実務コース 所得税 学習スケジュール 回数 学 習 テ ー マ 内 容 第 1 章 テーマ1 所得税の仕組みテーマ2 所得税額の計算テーマ3 非課税所得 所得税の仕組み 税額計算 所得税が課税されないものについて学習します テーマ1 各種所得金額の計算の概要テーマ2 利子所得テーマ3 配当所得

スライド 1

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

住宅ローンアドバイザー会報 12 月号 住宅購入後にかかる税金にはどんなものがある? 質問住宅を購入しようと思っていますが 負担しきれないほどの税金を負担することにならないか心配です 住宅購入後に必要となる税金を教えてください 回答住宅購入後にかかる税金には 固定資産税 都市計画税があります 固定資

Microsoft Word - FP2級法改正情報 doc

住宅取得等資金贈与の非課税特例 教育資金一括贈与の非課税特例 結婚 子育て資金贈与の非課税特例 相続時精算課税制度 贈与者 贈与年の 1 月 1 日現在で 60 歳以上の父母または祖父母 受贈者 贈与者の直系卑属 ( 子 孫 ひ孫等 ) で贈与の年の 1 月 1 日現在 20 歳以上 受贈年の合計所

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

資産運用として考える アパート・マンション経営

(2) 父母 ( 祖父母 ) から子 ( 孫 ) への住宅取得等資金の贈不 父母 ( 祖父母 ) など直系尊属から その子 ( 孫 ) へ居住用の家屋の新築 取得または増改築のための金銭 ( 住宅取得等資金 ) を贈不した場合 表の通りの金額について贈不税が非課税となります また 贈不税の基礎控除

イ税務署へ確定申告書を提出し 所得税の住宅ローン控除の適用を受けている 退職所得 山林所得がある方 所得税の平均課税の適用を受けている方は 住宅ローン控除申告書を提出することにより控除額が大きくなる場合があります 申告書を提出される方は3 月 15 日 ( 月 ) までに申告してください 申告しなけ

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4. 平成 27 年度税制改正の概要 (1) 住宅の取得に関わる税制 登録免許税 不動産取得税 改正項目ヘ ーシ 改正内容 所有権保存登記 所有権移転登記 所有権の信託 抵当権設定の登記の軽減措置 税率の軽減措置 宅地評価土地の課税標準の軽減措置 軽減税率の適用期限を平成 27 年 3

(2) 源泉分離課税制度源泉分離課税制度とは 他の所得と全く分離して 所得を支払う者 ( 銀行 証券会社等 ) がその所得の支払の際に 一定の税率で所得税を源泉徴収し それだけで所得税の納税が完結するものです 1 対象となる所得代表的なものとして 預金等の利子所得 定期積金の給付補てん金等があります

東日本大震災により被害を受けた方の入力編

(2) 被災代替住宅用地の特例について 特例の概要 被災住宅用地の所有者等が当該被災住宅用地の代替土地を平成 33 年 3 月 31 日までの間に取得した場合 当該代替土地のうち被災住宅用地相当分について 取得後 3 年度分 当該土地を住宅用地とみなし 住宅用地の価格 ( 課税標準 ) の特例を適用

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住宅ローン利用ありの場合に適用します 住宅ローン控除は 住宅ローンなどを利用して住宅を購入したり 新築または増改築工事をしたりしたときに一定の条件を満たせば 入居した年から 10 年間にわたり所得税から控除を受けることができる制度です また 所得税で控除しきれなかった分は住民税から 万円

1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

ワコープラネット/標準テンプレート

FX取引に係る確定申告について

住宅リフォームの減税制度の概要 リフォームの減税制度 一定の要件を満たすリフォームを行った場合に受けられる減税制度は 5 種類あります 各制度の概要と主な要件は以下の通りです 詳細は本編をご覧ください 減税制度の種類 1. 所得税の控除 1 投資型減税 2 ローン型減税 3 住宅ローン減税 2. 固

申告所得税関係 手続名 帳票名平成年分セルフメディケーション税制の明細書 ( 次葉 ) 特定証券投資信託に係る配当控除額の計算書 平成 年分給与所得の源泉徴収票 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分特定口座年間取引報告書 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分公的年金等の源泉徴収票 ( 平成

以下本人の給与収入速報 平成 29 年度税制改正解説所得課税 ~ 配偶者控除及び配偶者特別控除の見直し 2 配偶者の給与収入が 万円超 15 万円以下の場合の改正案の控除額及び改正前後の影響について 配偶者特別控除 配偶者の給与収入 万円超 15 万円 15 万円以上 11 万円 11 万円以上 1

スライド 1

たりなどといった理由で 建築基準法違反となることがあります 接道義務違反都市計画区域内の物件の敷地は 原則として建築基準法上の道路 ( 幅員 4m 以上の道路 ) に 2m 以上の接道義務があり これに違反した場合 一度建物を壊すと再建築ができません また 接道義務をはたしていない敷地は担保価値がな

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

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所得税算出の流れ Q&A 通信の所得税の流れを詳しく教えてください 改めて以下の図版を見てください は収入から引かれる金額です 引かれる金 額の算出の計算方法をこれから解説します 1 支払金額 ( 給料 賞与 ) 2 給与所得控除後の金額 A 給与所得 所得税算出の流れ B 課税所得 D 所得税 E

税幅を 1% ずつ小刻みに引き上げるべきであるといった意見も浮上しており 予定通り引上げが実施されるかは 不透明な状況です Q 消費税増税で住宅取得時の税負担は どのくらい増加しますか A そもそも住宅購入にかかる消費税は 土地にはかからず新築物件なら建物部分のみです 仮に図表 1の モデル のよう

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

1. 固定資産税 都市計画税について 固定資産税は 毎年 1 月 1 日 ( 賦課期日 といいます ) 現在に土地 家屋 償却資産 ( こ れらを総称して 固定資産 といいます ) を所有している人が その固定資産の所在する 市町村に納める税金です 都市計画税は 下水道 街路 公園などの都市計画事業

(4) 給与所得者の( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除申告書 の記入について 下表および次頁の記入例を参照のうえ ご記入ください 項目 ESS/EXselfを利用できる方 ESS/EXselfを利用できない方 A 給与の支払元会社名をご記入ください B 給与の支払元会社の所在地をご記入くださ

目次 不動産を購入したときの税金... 5 契約をするとき... 6 契約書に貼る印紙税... 6 印紙税額の一覧表... 6 消費税... 7 消費税が課税となるもの 非課税となるもの... 7 消費税が非課税となるもの... 7 契約をした後... 8 登録免許税... 8 登録免許税の税率..

⑷ 納税猶予の打ち切り P. 49 Q. 納税猶予の対象の農地を売却する場合 納税猶予が打ち切られてしまうのですか ⑸ 市町村合併と納税猶予 P. 54 Q.B 町が平成 3 年 1 月 1 日現在特定市であるA 市に合併される場合 旧 B 町の農地等は生産緑地の指定を受けていないと納税猶予の特例は

5 事業用の車両等を売却 ( 譲渡 ) した場合の売却益 ( 譲渡益 ) 売却損 ( 譲渡損 ) については 事業所得とはならない 総合課税の譲渡所得 ( 土地 建物以外 ) の扱いになり 所有期間 (5 年超か以下か ) によって長期譲渡所得 短期譲渡所得に区分される 6 使用可能期間が1 年未満

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

A. 受贈者に一定の債務を負担させることを条件に 財産を贈与することを 負担付贈与 といいます 本ケースでは 夫は1 妻の住宅ローン債務を引き受ける代わりに 2 妻の自宅の所有権持分を取得する ( 持分の贈与を受ける 以下持分と記載 ) ことになります したがって 夫は1と2を合わせ 妻から負担付贈

p43-48 (不動産取得税)

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動産の税金不動産の税金 不動産を買ったら? 26 土地や建物を買ったらどのような税金がかかりますか 不動産の取得には 次のように いろいろな税金がかかります (1) 契約をするとき 売買契約書やローン契約書に印紙税 建物代金に消費税 (2) 登記するとき 登録免許税 (3) 不動産を取得した後 不動産取得税 ( 新築住宅 中古住宅 住宅用地で一定の要件に該当するものは 不動産取得税の軽減を受けることができます ) (4) 住宅資金を親からもらったとき 贈与税 ( 一定の場合は特例P26 参照 ) 27 マイホームを買ったとき リフォームをしたときの住宅ローン控除について教えてください (1) 住宅借入金等特別控除 ( 住宅ローン控除 ) 1 償還期間が10 年以上の借入金で新築又は中古の居住用家屋を取得したときや増改築したときは 家屋と土地等の費用の額 ( 補助金等を控除後 ただし 増改築の場合には100 万円を超えること ) についての年末借入金等残高に応じて 次の金額を所得税額から控除することができます ( 1) 居住開始年月控除期間住宅借入金等の年末残高の限度額控除率最大控除額 / 年不平成 26 年 4 月 ~ 4,000 万円 40 万円 10 年間 1% 平成 33 年 12 月 5,000 万円 ( 2) 50 万円 ( 2) 2 住宅ローン控除の対象となる増改築等のうち 下記の表の区分の工事に該当する場合で ( 平成 33 年 12 月までに居住したものに限ります ) 償還期間が 5 年以上の住宅借入金等が 工事費用 ( 補助金等控除後 ) が50 万円を超える場合には 1に代えて次の特別控除を適用することができます ( 1) 特定増改築等限度額区分控除期間控除率最大控除額 / 年その他の借入限度額 a. バリアフリー改修工事最高 b. 省エネ改修工事 2.0% 250 万円 (A) c. 多世帯同居改修工事 ( 3) 5 年間 12.5 万円 d. 特定の省エネ改修工事最高 1.0% + 耐久性向上改修工事 ( 4) 1,000 万円ー (A) ( 1) 契約書等に8% 又は10% の消費税額が明記されていない場合は 取扱いが異なります ( 2) 認定長期優良住宅( いわゆる200 年住宅 ) 又は 認定低炭素住宅( 認定省エネ住宅 ) の場合 ( 3) 多世帯同居改修工事とは キッチン 浴室 トイレ 玄関のいずれかを増設する一定の改修工事です ( 4) 耐久性向上改修工事とは 外壁や土台 基礎等の劣化対策や 給排水管等の維持管理や更新を容易にするための一定の改修工事です 19

不動産の税金20 (2) 適用を受けるための主な要件 取得又は増改築等をした日から6か月以内に居住すること 住宅の床面積が50m 2 以上で取得又は増改築後の家屋の床面積の1/2 以上が居住用であること 中古住宅の場合 築後 20 年以内 ( 耐火建築物の場合 25 年以内 ) であること 又はその他一定の基準に適合するものであること その年の合計所得金額が 3,000 万円以下であること * サラリーマンは 翌年から年末調整で控除を受けることができます * 住宅借入金等がなくても 認定長期優良住宅を新築した場合 住宅耐震改修工事 一定の省エネ改修工事 バリアフリー改修工事 多世帯同居改修工事 一定の耐久性改修工事をした場合などには 原則として初年度のみ一定の税額控除を受けることができる場合がます 申告に必要な添付書類 借入金の年末残高等証明書 家屋 土地の登記事項証明書( 登記簿謄本 ) 売買契約書 建築工事請負契約書などのコピー 建築確認通知書のコピー又は増改築工事証明書 サラリーマンの場合は 給与所得の源泉徴収票 不動産を持っていたら? 28 土地や建物を持っていると どのような税金がかかりますか 固定資産税や都市計画税がかかります (1) 固定資産税及び都市計画税固定資産税は 毎年 1 月 1 日現在 固定資産課税台帳に登録されている土地 家屋などの所有者にかかる税金です 税額は 固定資産課税台帳に登録されている価格の1.4% です 都市計画税は 都市計画法による市街化区域内にある土地及び家屋について 固定資産税で決められた価格に税率 0.3% を上限として固定資産税とあわせて課税されます 住宅に係る土地 建物については特例や減額制度がます (2) 空き家対策のための固定資産税等に関する措置空き家対策の重要性から 周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切な状況にある空家等 ( 特定空家等 ) に係る土地については 住宅用地に係る固定資産税及び都市計画税の軽減の対象から除外されます 詳しくは各市区町村にお尋ねください 29 土地や建物を貸して家賃等を受け取ると どのような税金がかかりますか 家賃等は不動産所得となり 所得税がかかります 不動産所得は 次のように計算します 不動産所得 = 不動産収入 - 必要経費 不動産収入 = 地代 家賃など土地や建物の貸付等による収入 必要経費 = 固定資産税や減価償却費等 青色申告の承認を受けることにより10 万円の特別控除を受けることができます さらに事業的規模 その他 一定の条件を満たしている場合には 65 万円の控除を受けることができます 詳しくは税理士にご相談ください

不動産を売ったら? 30 土地や建物を売ったらどのような税金がかかりますか 土地や建物を売った場合は譲渡所得となり 他の所得と区分して所得税と住民税がかかります ( 分離課税 ) 譲渡所得 = 譲渡収入 -( 取得費 + 譲渡費用 ) 譲渡収入 = 土地 建物を売った代金取得費 = 土地 建物の購入代金 不動産登記諸費用 ( 登録免許税を含む ) 不動産取得税など ( 建物は減価償却費を控除します ) * 取得費は実際の購入代金等に代えて売却価額の5% とすることもできます 譲渡費用 = 土地 建物を売るために支出した仲介料 測量費 収入印紙代など 譲渡所得に対する税金は 譲渡があった年の1 月 1 日現在で 所有期間が5 年を超えるか否かにより 長期譲渡所得と短期譲渡所得に区分して計算します ひとくちメモ平成 21 年 1 月 1 日から平成 22 年 12 月 31 日までの間に取得した国内にある土地等を譲渡したときは その譲渡した年の長期譲渡所得の金額から 1,000 万円を控除することができます 相続で取得した土地 建物を売ることになりました 相続税を納めたばかりなのに心配です 税金はどのようになりますか やはり譲渡所得に対する税金がかかりますが 下記の特例のいずれかを適用して 税負担を軽減できます (1) 相続税の取得費加算の特例相続税の申告期限後 3 年以内に売った場合は 自身が納付した相続税額のうち その譲渡した土地 建物に対応する相続税相当額を取得費に加算して控除することができます ただし 平成 26 年 12 月 31 日以前に相続又は遺贈により取得した土地 建物を譲渡した場合には 土地等については取得したすべての土地等に対応する相続税額を 建物についてはその建物に対応する相続税額を取得費に加算することができます (2) 空き家に係る譲渡所得の特別控除の特例亡くなった人が相続開始の直前に1 人で住んでいた一定の建物 土地等を相続した人が 相続した日から3 年後の年の12 月 31 日までに それらを1 億円以下で売った場合 ( 平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までの売却に限ります ) その譲渡所得から最高 3,000 万円を控除することができます ただし この特例の適用にはさまざまな要件がます

不動産の税金22 32 マイホームを売って利益が出ました 税金が軽減される制度はますか 譲渡所得から3,000 万円の特別控除や 税率の軽減を受けることができます (1) 居住用財産の譲渡所得の特別控除居住用財産とは 自分が住んでいる家屋とその敷地で国内にあるものをいいます 次のような居住用財産を売ったときは 譲渡所得の計算上最高 3,000 万円の特別控除が受けられます 課税譲渡所得 = 譲渡収入 -( 取得費 + 譲渡費用 )- 3,000 万円 自分の住んでいる家屋を売った場合 又は 自分の住んでいる家屋とともに その敷地を売った場合 自分の住んでいた家屋が災害で滅失した後の敷地を 災害の日から数えて3 年目の年の12 月 31 日までに売った場合 住まなくなった家屋とその敷地を 住まなくなった日から数えて 3 年目の年の12 月 31 日までに売った場合 ( 平成 30 年の譲渡は平成 27 年 1 月 2 日以後の転居 ) (2) 居住用財産を譲渡した場合の税率の軽減上記 (1) の条件に加えて 売った年の1 月 1 日で所有期間が10 年を超えている場合は 下記の税率の軽減を重ねて受けることができます 税率 課税長期譲渡所得 ( 特別控除後 ) 6,000 万円までの部分 所得税 10.21% 住民税 4% 6,000 万円超の部分 所得税 15.315% 住民税 5% 33 夫婦でマイホームを共有している場合 3,000 万円の特別控除はどのようになりますか (1) 家屋と敷地が共有である場合その共有持分に応じて譲渡所得を計算しますので 夫と妻各人で条件を満たしていれば それぞれ3,000 万円を控除することができます (2) 家屋と敷地を別々に所有している場合土地の所有者が夫で 家屋の所有者が妻の場合 特別控除 3,000 万円について まず家屋の所有者である妻の譲渡所得から差し引き まだ控除残額がある場合には土地の所有者である夫の譲渡所得から控除することができます

動産の税金34 マイホームを買い換えました 売却の損益の計算や税金はどのようになりますか マイホームを売って その代わりに新たにマイホームを取得した場合には 売ったときの金額と新たに購入 した金額とを比較して譲渡所得を計算します (1) 買換え ( 交換 ) の特例 マイホーム ( 旧 ) の売却価額 マイホーム ( 旧 ) の売却価額 マイホーム ( 新 ) の取得価額 > マイホーム ( 新 ) の取得価額 譲渡はなかったものとされ 将来売却するときまで課税は繰り延べられます その超える部分について 長期譲渡所得として課税されます (2) 特例の対象となる要件 売った年の 1 月 1 日において 家屋と敷地の所有期間がともに10 年を超える居住用財産であること 居住期間が10 年以上であること 平成 31 年 12 月 31 日までに1 億円以下で売った場合など 他にもさまざまな要件がます *Q32の3,000 万円特別控除 税率の軽減の特例と 上記の買換えの特例は どちらかの選択適用になり ます *Q32 又は上記の特例を適用した場合は 一定期間 住宅ローン控除 (Q27) の適用を受けることができどちらかを選択ません 35 マイホームを売って損失が出ました この損失は他の所得から差し引くことはできますか 平成 31 年 12 月 31 日までに 売った年の1 月 1 日現在で所有期間が5 年を超えるマイホームを売って損失が出た場合には 一定の要件のもとで その損失を他の所得から差し引く ( 損益通算 ) ことができ さらに控除しきれない損失は 翌年以後 3 年間 各年分 ( 合計所得金額が3,000 万円を超える年分を除く ) の所得から繰越控除することができます マイホームの売却 買換え 買ったマイホームのローン残高 売ったマイホームのローン残高 * 損益通算及び繰越控除することができる譲渡損失額の計算方法は 要件によって異なります Q32 34 35 の特例は売却先が配偶者や直系親族など特別関係者の場合は適用できません また過去にこれらの特例を適用していた場合 特例の適用が受けられないことがます 適用 適用 適用 適用 ひとくちメモマイホームの譲渡所得の特例を受ける場合は 納税額がなくても確定申告が必要です なお 確定申告書には一定の記載 一定の書類の添付が必要です 詳しくは税理士にご相談ください 23 不