展示圃要領1

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リンゴ黒星病、うどんこ病防除にサルバトーレME、フルーツセイバーが有効である

2 ブドウの病害虫

本剤の使用に当たっては 使用量 使用時期 使用方法を誤らないように注意し 特に初めて使用する場合には病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをおすすめします 安全使用上の注意事項 本剤は眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意してください 眼に入った場合には直ちに水洗し 眼科医の手当を受けてく

平成19年度事業計画書

**************************************** 2017 年 4 月 29 日 日本植物病理学会殺菌剤耐性菌研究会 耐性菌対策のための DMI 剤使用ガイドライン 一般的な耐性菌対策 1. 薬剤防除だけに頼るのではなく 圃場や施設内を発病しにくい環境条件にする 1)

バンカーシート 利用マニュアル 2017年版(第一版)

大型の捕虫網 ( 径 42cm) を使用し 1 地区 5 地点の払い落し法により調査する 越冬後の5~6 月の指標植物としては結実しているクワ サクラ ヒイラギ及び開花中のミカン 新梢伸長中のキリが適しており また 新成虫が出現する7 月以降の好適な指標植物として結実したスギ ヒノキ サワラ ヒイラ

予報 岡病防第16号

Microsoft Word - H30予報02号.docx

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試験中 試験中 試験中 12 月下旬 試験中 試験中 試験中 12 月下旬 試験中 試験中 試験中 1 月中旬 試験中 試験中 試験終了 12 月中旬 試験中 試験中 試験中 1 月上旬 試験中 試験中 試験中 1

展示圃要領1

Ⅱ りんご生産情報 1 果実肥大 作業の進み 病害虫の動き (1) 果実肥大 8 月 1 日現在での果実肥大は 7 月下旬の高温の影響で肥大の伸びが鈍ったものの 概ね平年並みから平年を上回っている 果実肥大 (8 月 1 日現在 横径 :cm 平年比:%) 地 域 年 つがる ジョナゴールド ふ じ

Microsoft Word - ビワ、~1

平成22年度農作物有害動植物発生予察情報

Ⅱ りんご生産情報 1 生育 作業の進み 病害虫の動き (1) 生育ステージ 3 月の気温が高めに推移したため 生育が大幅に早まり ふじの発芽日は 黒石 ( りんご研究所 ) で平年より7 日早い4 月 2 日 五戸 ( 県南果樹部 ) で平年より8 日早い4 月 1 日であった 4 月 5 日仙台

Ⅱ りんご生産情報 1 生育 作業の進み 病害虫の動き (1) 生育ステージふじの満開日は黒石 ( りんご研究所 ) では 平年より2 日早い5 月 11 日 五戸 ( りんご研究所県南果樹部 ) では 平年より6 日早い5 月 9 日であった 開花日 ( 月. 日 ) 地域年つがるジョナゴールド王

2018/08/06 注意報サツマイモシロイチモジヨトウ平成 30 年度第 3 号 徳島県 2018/08/03 注意報水稲斑点米カメムシ類平成 30 年度第 1 号 宮城県 2018/08/03 注意報りんご なしナミハダニ平成 30 年度第 2 号 宮城県 2018/08/01 注意報ネギシロイ

果樹の生育概況

Ⅱ りんご生産情報 1 生育 作業の進み 病害虫の動き (1) 生育ステージふじの落花日は 黒石 ( りんご研究所 ) で平年より2 日早い5 月 15 日 五戸 ( 県南果樹部 ) で平年より2 日早い5 月 18 日であった 満開日 ( 月. 日 ) 地域年つがるジョナゴールド王林ふじ 黒 石

本年 10 月 11 日 ~11 月 10 日の間に登録登録されたされた新農薬 ( 適用拡大を含む は 次の通りですりです 下線部が適用拡大適用拡大になりましたになりました 登録日 薬剤名 10/24 テルスタ - フロアブル 登録内容 ( 適用拡大を含む のあらまし 対象作物内容 もも 対象害虫の

果樹の生育概況

園芸殺菌剤 Z ボルドー [ 銅 和剤 ] 農林 産省登録有効成分 性状 第 号塩基性硫酸銅 58.0%( 銅として 32.0%) 淡 緑 和性粉末 45μm 以下 毒性 : 普通物 ( 毒劇物に該当しないものを指していう通称 ) 危険物 :- 有効年限 :5 年 包装 :500g 20

Microsoft Word 予報第9号

平成16年度農作物有害動植物発生予察情報

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Microsoft Word - H30予報06号.docx

04_P36_67殺菌剤_cs6.indd

08びわ

冷蔵貯蔵中のぶどう「シャインマスカット」に発生する灰色かび病防除に、オンリーワンフロアブルの7月中~下旬散布が有効である

スライド 1

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元高虫防第 139 号令和元年 7 月 4 日 各関係機関長様 高知県病害虫防除所長 病害虫発生予察情報について 令和元年度病害虫発生予察 6 月月報及び令和元年度予報 4 号 (7 月 ) を送付します 令和元年度病害虫発生予察 6 月月報 Ⅰ. 気象概況半旬 (6 月 ) 平均気温最高気温最低気

中晩柑の病害虫

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PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - H30予報03号.docx

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CONTENTS Q1. の特長を教えてください... 2 Q2. の有効成分について教えてください... 2 Q3. 登録内容を教えてください... 3 Q4. 対象病害虫について教えてください... 3 Q5. 効果試験などあれば教えてください... 4 Q6. 使い方を教えてください... 6

平成16年度農作物有害動植物発生予察情報

スプレーストック採花時期 採花物調査の結果を表 2 に示した スプレーストックは主軸だけでなく 主軸の下部から発生する側枝も採花できるため 主軸と側枝を分けて調査を行った 主軸と側枝では 側枝の方が先に採花が始まった 側枝について 1 区は春彼岸前に採花が終了した 3 区 4 区は春彼岸の期間中に採

圃場試験場所 : 県農業研究センター 作物残留試験 ( C-N ) 圃場試験明細書 1/6 圃場試験明細書 1. 分析対象物質 およびその代謝物 2. 被験物質 (1) 名称 液剤 (2) 有効成分名および含有率 :10% (3) ロット番号 ABC 試験作物名オクラ品種名アーリーファ

病害虫発生予察情報(11月予報)

平成 2 年度 JA 山形おきたまデラウエア施設栽培病害虫防除基準薬剤名 混用順序 倍数収穫前使用時期月日散布時期対象病害虫散布量 (0a) ( 薬量 水 00リットル ) 総使用回数 特別散布 ( 発芽直後 ) フタテンヒメヨコバイ サイアノックス水和剤 (00g) べと病 黒とう病 晩腐病 褐斑

PowerPoint プレゼンテーション

常緑_虫30.smd

ブドウ 1. 黒とう病 Elsinoe ampelina < 生態と防除のねらい > 病原菌は結果母枝や巻ひげ等の病斑部で越冬し 4 ~ 5 月から降雨のたびに胞子を作り 新梢や新葉 巻ひげ等に感染し発病する この新病斑が二次伝染源となり 次々に伝染を繰り返す 発病は 4 月下旬頃から認められるが

「公印省略」

スダチ栽培におけるマイナー害虫の被害と防除 徳島県立農林水産総合技術支援センター病害虫防除所兼田武典 Takemichi Kaneda はじめに スダチ (Citrus sudachi Hort.ex Shirai; 図 1) は徳島特産の緑色が美しい小型の香酸カンキツである 近年の食生活の多様化と

キノンドー顆粒水和剤 2 年目 継続 1. 目的製剤変更による効果確認 樹齢 20 年生栽植密度 m 20 本 /10a (6) 試験内容試験面積 40 a 試験区 20 a 対照区 20 a 7/2 キノンドー顆粒水和剤 1,000 倍 500 リットル 7/2 キノンドーフロアブ

(Microsoft PowerPoint - \202h\202a\202i\226h\217\234\217\356\225\36148\215\ pptx)

Ⅱ りんご生産情報 1 果実肥大 作業の進み (1) 果実肥大 9 月 11 日現在の果実肥大は 概ね平年並みから平年を上回っている 果実肥大 (9 月 11 日現在 横径 :cm 平年比:%) 地 域 年 つがる ジョナゴールド ふ じ 本 年 黒 石 平 年 (

目次 1. はじめに 1 2. 輸出の際に特に注意すべき主要害虫 1 3. 輸出の際に防除を注意すべき主要病害 4 4. 各国の残留農薬基準値の調査方法 8 5. 日本で栽培されるリンゴ果実の農薬残留のパターン 地域ごと 輸出相手国ごとの防除体系案 輸出用リンゴ防除薬剤の選択

カンキツ病害 1. かいよう病 Xanthomonas campes tris pv.citri 生態と防除のねらい 病原菌は 枝葉や樹上果実の病斑部で越冬するが 秋の病斑と秋季感染の潜伏越冬病斑は翌春の病原菌の増殖力が強く 伝染源の主体をなしている 平均気温 28 前後で最も増殖力が大きく 雨媒伝

隔年結果

4. 水田の評価法|鳥類に優しい水田がわかる生物多様性の調査・評価マニュアル

Ⅲ 麦 1 赤 かび 病 (1) 予 報 の 内 容 発 生 量 :やや 多 発 生 時 期 ( 感 染 時 期 ): 早 1 大 麦 小 麦 の 生 育 は 平 年 より 10 日 程 度 進 んでいる 2 5 月 10~11 日 に 降 雨 があり 気 温 も 高 めで 開 花 期 に 遭 遇

カンキツ病害 1. かいよう病 Xanthomonas campes tris pv.citri 生態と防除のねらい 病原菌は 枝葉や樹上果実の病斑部で越冬するが 秋の病斑と秋季感染の潜伏越冬病斑は翌春の病原菌の増殖力が強く 伝染源の主体をなしている 平均気温 28 前後で最も増殖力が大きく 雨媒伝

付図・表

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平成 29 年度全国特殊報一覧 2018/03/30 特殊報イチジクラシオディプロディア落葉病 ( 仮称 ) 平成 29 年度第 4 号 福岡県 2018/03/29 特殊報ヤマノイモジャガイモクロバネキノコバエ平成 29 年度第 3 号 神奈川県 2018/03/29 特殊報ガーベラ茎えそ病 (

果樹の生育概況

H25 農作物技術情報第5号 果樹(H )

令和元年度 (2019 年度 ) 病害虫発生予察情報第 5 号 6 月予報北海道病害虫防除所令和元年 (2019 年 )5 月 29 日 Tel:0123(89)2080 Fax:0123(89)2082 季節予報 ( 付記 )

ジベレリン協和液剤 ( 第 6006 号 ) 2/ 年 6 月 13 日付け 25 不知火 はるみ 3 回以内 水腐れ軽減 0.5 ~1ppm 500L/10a 着色終期但し 収穫 7 日前まで 果実 ぽんかん 水腐れ軽減 0.5ppm 500L/10a 着色始期 ~4 分

1 著者が長い間研究してきた核果類(モモ スモモ オウトウ)のうち スモモとオウトウは結実が不安定で いかに安定して結実させるかが大きな課題になっている これに対し モモの結実確保は比較的容易だが 食味のばらつき を指摘されることが多い 品質の揃った果実を安定してとる モモではこれが課題であり 実現

Ⅰ 収穫量及び作柄概況 - 7 -

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2. 摘花の実施早期の摘花 摘果は 良好な果実肥大や翌年の花芽確保のために また 適正樹勢の維持のために重要な作業となる 仕上げ摘果を満開 30 日後までに終了することを目標に作業計画を立てる そのために摘花を積極的に行い 落花後の摘果作業の時間短縮を図る 腋芽花の他 生育不良の花そう 枝の直上直下

Title マンゴー葉に寄生するマンゴーハダニ Oligonychus coffeae (NIETNER) とシュレイハダニ Oligonyc biharensis (HIRST) の雌に対する有効薬剤の探索 Author(s) 鈴木, 優子 Citation 沖縄農業, 35(1):

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研究成果 業務需要に向けたリーキの品種選定と栽培技術開発 ~ 水田輪作による秋冬どり栽培が可能 ~ 1. はじめにリーキは 西洋ネギ ( ポロネギ ) ともいわれ 根深ネギより太く短い葉鞘を形成します しかし リーキの葉身はニンニクやニラのように平らで 筒状の葉身を持つ根深ネギとは明らかに様相が異な

ナスにおける天敵の利用法

植物防疫9月号(340号).indd

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H27年度2月表紙チンゲンサイ白さび病

独立行政法人農業 食品産業技術総合研究機構 果樹研究所編 2013 年改訂版白紋羽病温水治療マニュアル 温水を使って安全 簡単に白紋羽病を防ぐ 目 次 1. 温水治療とは (1) はじめに... 1 (2) 温水治療の概要 温水治療の処理手順 (1) 点滴器具の準備と設置... 3

190号.indb

トンネル博多ベリー防除暦


植物防疫協会H28-本文.indd

わかっていること トマトすすかび病について

( 一財 ) 沖縄美ら島財団調査研究 技術開発助成事業 実施内容及び成果に関する報告書 助成事業名 : 土着微生物を活用した沖縄産農作物の病害防除技術の開発 島根大学生物資源科学部 農林生産学科上野誠 実施内容及び成果沖縄県のマンゴー栽培では, マンゴー炭疽病の被害が大きく, 防除も困難となっている

国土技術政策総合研究所 研究資料

H23 農作物技術情報 第5号 果樹(H )

ダイコン 防除法

ネギ 防除法

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今後の管理のポイント [懸案事項] ①早期作型における2番花 房の花芽分化遅延 ②炭そ病とハダニ類の発生 拡大 [対策] ①寒冷紗を被覆して 花芽分化を誘導する 2番花房 の花芽分化を確認して被覆を除去する 被覆期間の目安 9月25 10月20日 ②定期的に薬剤による防除を行う 特に葉かぎ後の 葉か

5月の病害虫発生予想と防除のポイント

月中旬以降の天候によって塊茎腐敗による被害が増加する事例も多い 平成 28 年度は疫病の発生面積率は19.9% と例年に比べてやや少なかったものの 塊茎腐敗の発生面積率は 14.8% と例年に比べてやや多かったとされる ( 平成 現在 北海道病害虫防除所調べ ) かつては 疫病には

01イチジク

また 被害拡大の速度も速く 防除を怠ると くり園周辺の広葉樹林にも容易に被害が広がる (2) 発生消長平成 24 年 岩手県一関市で行った粘着板による調査では 1 齢幼虫の発生は 7 月 10 月の年 2 化であった (3) 防除試験マシン油乳剤やDMTP 乳剤による防除が知られているが 平成 24

白紋羽病の病徴 果樹の地上部にこんな症状が出ていたら要注意 春先の発芽が遅れ 花芽分化が多く 開花時期が早まる 徒長枝の本数が少ない または伸長が悪い 梅雨明け後期に 葉が萎れたようになる 秋期に葉の黄化や 落葉が早くなる 果実の肥大が悪く 熟期が早まる 徒長枝の伸長が悪い 菌 糸 束 秋期の葉の早

平成11年東京都におけるスギ・ヒノキ科花粉飛散状況

長期講習会(平成24年野崎修正)資料

本日のお話 つなぐことの意味 技術の効果 ( 第一期実用技術開発事業 ) 現地実証と産地への実用化 適用樹種拡大研究への発展 更なる共同研究 実用化に向けて

( ウ ) 薬剤散布後の状況 マシン油乳剤 3 通りの倍率でマシン油乳剤を散布し 定期的に状況を観察した 本種はチョコレート色の蝋物質 ( 殻 ) に覆われており 外観は月日の経過とともに少しずつ黒ずんできたように思われたが 内部の成虫の生死や産卵の有無などの判断は難しく 防除効果の確認は幼虫発生期

Transcription:

3 果樹 (1) リンゴ斑点落葉病 (1 区普通樹で 3 樹以上 ) 2) 薬剤処理 :6 月中旬 ~7 月上旬の間に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 最終散布 10 日 ~15 日後に各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 20 新梢の全葉について, 発病葉数と病斑数を調査する 4) まとめ方 : 調査葉数, 発病葉率,1 葉当たり病斑数, 薬害 (2) リンゴ黒星病 (1 区普通樹で 3 樹以上 ) 2) 薬剤処理 : 開花期前後の間, または 5 月中旬 ( 落花 10 日後 )~6 月上旬頃の間に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 最終散布 20 日 ~30 日後に各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 20 花そう ( 開花期前後に散布した場合 ) および 20 新梢の全葉について, 発病葉数と病斑数を調査する また, 同時に各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 50 果程度, 計 200 果について発病果数を調査する 4) まとめ方 : 調査葉数, 発病葉率,1 葉当たり病斑数, 調査果数, 発病果率, 薬害 (3) リンゴ赤星病 (1 区普通樹で 3 樹以上 ) 2) 薬剤処理 : 開花期前後に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 最終散布 20 日 ~30 日後の病斑が明瞭となった時期に各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 20 新梢の全葉について, 発病葉数と病斑数を調査する 4) まとめ方 : 調査葉数, 発病葉率,1 葉当たり病斑数, 薬害 (4) リンゴうどんこ病 (1 区普通樹で 3 樹以上 ) 2) 薬剤処理 : 開花期前後または 5 月中旬 ( 落花 10 日後 )~6 月上旬頃に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 最終散布 10 日 ~15 日後に各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 20 新梢の全葉について発病程度を調査基準に基づいて調査する また, 次式により発病度を算出する 発病度 ={(3A+2B+C)/ 調査葉数 3} 100 程度別発病調査基準 A: 葉面の 1/2 以上に発病しているもの B: 葉面の 1/4 以上 ~1/2 未満に発病しているもの C: 葉面の 1/4 未満に発病しているもの D: 発病のないのもの 4) まとめ方 : 調査葉数, 程度別発病葉数, 発病葉率, 発病度, 薬害 (5) リンゴ黒点病 (1 区普通樹で 3 樹以上 ) 2) 薬剤処理 : 無袋栽培園地で,5 月中旬 ( 落花 10 日後 )~6 月上旬頃に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 収穫期に各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 50 果, 計 200 果程度について発病果数を 4

調査する 4) まとめ方 : 調査果数, 発病果率, 薬害 (6) リンゴ褐斑病 (1 区普通樹で 3 樹以上 ) 2) 薬剤処理 :7 月上旬 ~8 月上旬の間に 1~2 回散布する 3) 調査方法 :8 月下旬 ~9 月上旬頃, 各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 20 新梢の全葉について, 発病葉数を調査する 早期落葉が激しい場合は, 残存葉数, 落葉痕数も調査し, 落葉率を算出する 4) まとめ方 : 調査葉数, 発病葉率, 落葉率, 薬害 (7) リンゴ炭疽病, 輪紋病 (1 区普通樹で 3 樹以上 ) 2) 薬剤処理 : 無袋栽培園地で,6 月中旬 ~7 月中旬に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 収穫期に各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 50 果, 計 200 果程度について発病果数を調査する 収穫後, 一定期間貯蔵した後調査してもよい 4) まとめ方 : 調査果数, 発病果率, 薬害 (8) リンゴすす点病, すす斑病 (1 区普通樹で 3 樹以上 ) 2) 供試品種 : つがるなど早生種は発生しにくいので, 晩生種または中生種を用いる 3) 薬剤処理 : 無袋栽培園地で, 中生種では 7 月 ~8 月下旬頃までに, 晩生種では 7 月 ~9 月中旬頃までに 1~2 回散布する 4) 調査方法 : 中生種では収穫期に, 晩生種では 10 中旬頃 ~ 収穫期に, 各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 50 果, 計 200 果程度について発病果数を調査する 5) まとめ方 : 調査果数, 発病果率, 薬害 (9) リンゴ腐らん病 1) 面積, 区制 : 散布剤の場合は無反復, 塗布剤の場合は 10~15 病斑 2) 薬剤処理 : 散布剤の場合は, 休眠期または生育期に散布する 塗布剤の場合は, 休眠期から 6 月頃までに病患部を削り取り塗布する 3) 調査方法 : 散布剤の場合は散布後, 隔月に胴腐らんの発生個所数及び枝腐らん発生本数を調査する 塗布剤の場合は再発病斑数を 3~4 か月ごとに調査する 4) まとめ方 : 調査樹数, 時期別胴腐らん数 枝腐らん数, 薬害, または調査樹数, 処理病斑数, 再発病斑数, 薬害 (10) リンゴ白紋羽病 ( その他果樹類白紋羽病も準じる ), リンゴ紫紋羽病 1) 面積, 区制 :1 区 3~5 樹 2) 薬剤処理 : り病樹を供試し, 所定の処理を行う ただし, 重症樹は供試しない 白紋羽病罹病樹の判定には, 枝挿入法を用いるとよい 3) 調査方法 : 処理時に供試樹ごとの樹勢 ( 健全樹よりも, やや弱い, 弱い, 非常に弱い ) と根部における菌糸付着程度 ( 調査基準に基づき ) を調査する 10~11 月頃に, 供試樹ごとの樹勢 ( 処理前と比べ, 健全樹並に回復, やや回復, 変わらない, 悪化 ) と新根 5

の発生程度 ( 調査基準に基づき ), 菌糸付着程度を調査する 掘り上げ調査は, 主幹部から半径 30~50cm 程度, 深さ 30cm 程度を掘りあげて行う 程度別菌糸付着程度調査基準良 :2/3 以上の根に付着または根が腐敗しているものやや良 :1/2 以上 2/3 未満の根に付着または根が腐敗しているもの並 :1/4 以上 1/2 未満の根に付着または根が腐敗しているもの少 :1/4 未満の根に付着または根が腐敗しているもの無 : 発生がないもの程度別新根発生調査基準良 : ほぼ全面に密生しているものやや良 :1/2 以上に発生しているもの並 :1/2 未満, 部分的に発生しているもの少 : 一部わずかに発生しているもの無 : 発生がないもの 4) まとめ方 : 処理時の樹勢, 処理時の菌糸付着程度, 処理後の樹勢, 新根の発生程度, 薬害 (11) ナシ黒斑病 (1 区普通樹で 3 樹以上 ) 2) 薬剤処理 : 感受性品種 ( 二十世紀, 南水 など ) を対象に 5 月 ~7 月の間に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 最終散布 10 日 ~15 日後に各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 20 新梢の全葉について, 発病葉数と病斑数を調査する 4) まとめ方 : 調査葉数, 発病葉率, 葉当たり病斑数, 薬害 (12) ナシ赤星病 (3) リンゴ赤星病に準ずる (13) ナシ黒星病 (2) リンゴ黒星病に準ずる (14) ナシ輪紋病 (1 区普通樹で 3 樹以上 ) 2) 薬剤処理 : 無袋栽培園地で,6 月 ~7 月の間に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 収穫期に各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 50 果程度, 計 200 果について発病果数を調査する 4) まとめ方 : 調査果数, 発病果率, 薬害 (15) ナシ胴枯病 ( 塗布剤の場合 ) 1) 面積, 区制 :1 区 15~20 病斑 2) 薬剤処理 : 塗布剤は病患部を削り取り後に塗布する 処理は病患部削り取り直後 ( 初春 ~6 月頃 ) とする 3) 調査方法 : 秋 (10 月頃 ), 病斑ごとに再発の有無を調査する 6

4) まとめ方 : 調査病斑数, 再発病斑数, 薬害 (16) ブドウべと病 (1 か所 25 m2程度の面積で 2~3 か所調査地点をとる ) 2) 薬剤処理 : 開花直前 ~6 月下旬頃の間に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 最終散布 10 日 ~15 日後に新梢 60 本の全葉について発病葉数を調査する 可能であれば最終散布 10 日 ~15 日後に,(17) ブドウ灰色かび病に準じて果房の発病程度を調査する 4) まとめ方 : 調査葉数, 発病葉率, 調査果房数, 程度別発病果房数, 発病度, 薬害 (17) ブドウ灰色かび病 2) 薬剤処理 : 開花直前 ~ 落花直後に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 最終散布 10 日 ~15 日後に各区 200 果房について発病程度を調査基準に基づいて調査する また, 次式により発病度を算出する 発病度 ={(5A+3B+C)/ 調査果房数 5} 100 程度別発病調査基準 A: 被害の甚しいもの B: 被害のかなり目立つもの C: 花穂の一部にわずかな被害の認められるもの D: 発病なし 4) まとめ方 : 調査果房数, 発病果房率, 程度別発病果房数, 発病度, 薬害 (18) ブドウ黒とう病 2) 薬剤処理 : 休眠期防除では 4 月中旬頃 ( 発芽前 ) に 1 回散布する 生育期防除では展葉 6~8 枚期から開花直前までの間に 1~2 回散布する 3) 調査方法 :6 月下旬頃に各区新梢 200 本について, 葉の被害程度別を調査基準に基づいて調査する また, 次式により発病度を算出する 発病度 ={(5A+3B+C)/ 調査果房数 5} 100 程度別発病調査基準 A: 病斑が 31 個以上のもの B: 病斑が 11~30 個のもの C: 病斑が 10 個以下のもの D: 病斑ないもの 4) まとめ方 : 調査新梢数, 発病新梢率, 程度別発病葉新梢数, 調査枝数, 発病枝率, 薬害 (19) ブドウ晩腐病 2) 薬剤処理 : 休眠期防除では 4 月中旬頃 ( 発芽前 ) に 1 回散布する 生育期防除では開花直前 ~6 月下旬頃の間に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 収穫期に各区 100 果房について発病程度を調査基準に基づいて調査する また, 次式により発病度を算出する 発病度 ={(4A+3B+2C+D)/ 調査果房数 4} 100 7

程度別発病調査基準 A: 果粒の 51% 以上が発病しているもの B: 果粒の 21~50% が発病しているもの C: 果粒の 6~20% が発病しているもの D: 果粒の 1~5% が発病しているもの E: 発病果粒を認めないもの 4) まとめ方 : 調査果房数, 発病果房率, 程度別発病果房数, 発病度, 薬害 (20) ブドウさび病 (1 か所 25 m2程度の面積で 2~3 か所調査地点をとる ) 2) 薬剤処理 : 落花直後 ~7 月上旬頃に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 最終散布 10 日 ~15 日後に新梢 60 本の全葉について発病葉数を調査する 4) まとめ方 : 調査葉数, 発病葉率, 薬害 (21) モモ灰星病 2) 薬剤処理 : 無袋栽培園地で, 収穫 20~30 日前から 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 収穫期に各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 50 果程度, 計 200 果について発病果数を調査する 4) まとめ方 : 調査果数, 発病果率, 薬害 (22) モモせん孔細菌病 2) 薬剤処理 : 供試薬剤に応じて, 開花始めから 7 月中旬の間に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 最終散布 10 日後と 20 日後に各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 20 新梢の全葉について, 発病葉数と病斑数を調査する また, 収穫期に 1 樹あたり 50 果程度, 計 200 果について発病果数を調査する 4) まとめ方 : 調査葉数, 発病葉率, 葉当たり病斑数, 調査果数, 発病果率, 薬害 (23) モモ縮葉病 2) 薬剤処理 : 発芽直前に散布する 3) 調査方法 : 発病が明確になる 5 月頃に調査する 時期が遅れると落葉するので注意する 各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり目通りの枝 20 本程度, 計枝 60 本の全ての葉叢について, 発病葉叢数を調査する 4) まとめ方 : 調査葉叢数, 発病葉叢率, 薬害 (24) モモ黒星病 2) 薬剤処理 :5 月中旬から収穫 1 か月前までの間に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 収穫期に各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 50 果程度, 計 200 果について発病程度を調査基準に基づいて調査する また, 次式により発病度を算出する 発病度 ={(6A+4B+2C+D)/ 調査果数 6} 100 8

程度別発病調査基準 A: 病斑が 51 個以上のもの B: 病斑が 21~50 個のもの C: 病斑が 6~20 個のもの D: 病斑が 5 個以下のもの E: 病斑が認められないもの 4) まとめ方 : 調査果数, 発病果率, 程度別発病果数, 発病度, 薬害 (25) アンズ灰星病 (21) モモ灰星病に準ずる (26) アンズかいよう病 2) 薬剤処理 : 供試薬剤に応じて, 開花始めから 6 月上旬の間に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 最終散布 10 日後と 20 日後に各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 20 新梢の全葉について, 発病葉数と病斑数を調査する また, 収穫期に 1 樹あたり 50 果程度, 計 200 果について発病果数を調査する 4) まとめ方 : 調査葉数, 発病葉率, 葉当たり病斑数, 調査果数, 発病果率, 薬害 (27) ウメ黒星病 2) 薬剤処理 :4 月中下旬から 5 月中旬に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 収穫期に, 各区 2~3 樹を対象に,1 樹あたり 200 果程度, 計 400 果について発病程度別を調査基準に基づいて調査する また, 次式により発病度を算出する 発病が全くないか極わずかな場合には,1 樹あたり 50 果をビニル袋または, タッパウェアに入れ, 室温で 1 週間程度貯蔵した後, 再調査する 発病度 ={(6A+4B+2C+D)/ 調査果数 6} 100 程度別発病調査基準 A: 病斑が 51 個以上のもの B: 病斑が 21~50 個のもの C: 病斑が 6~20 個のもの D: 病斑が 5 個以下のもの E: 病斑がないもの 4) まとめ方 : 調査果数, 発病果率, 程度別発病果数, 発病度, 薬害 (28) ウメ灰色かび病 2) 薬剤処理 : 落花直後の 4 月中下旬に散布する 3) 調査方法 : 散布 1~2 週間後に, 各区 2~3 樹を対象に,1 樹あたり 200 果程度, 計 400 果について発病果数を調査する 4) まとめ方 : 調査果数, 発病果率, 薬害 (29) スモモ灰星病 ( すもも プルーン ) 9

(21) モモ灰星病に準ずる (30) スモモ炭疽病 ( 主にプルーンに発生する ) 2) 薬剤処理 :6 月中旬から 7 月下旬までの間に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 収穫期に各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 50 果程度, 計 200 果について発病果数を調査する 発生が多い場合は, 発病が見られた時点で調査して発病果を取り除き, 以後, 収穫期まで適宜, 同様に調査する 収穫後, 一定期間貯蔵した後調査してもよい 4) まとめ方 : 調査果数, 発病果率, 薬害 (31) スモモふくろみ病 2) 供試品種 : ソルダムや大石早生は多発するため供試品種として適する 3) 薬剤処理 : 発芽直前に散布する 4) 調査方法 : 発病が明確になる 5 月頃に調査する 時期が遅れると落葉するので注意する 各区 3~4 樹を対象に,1 樹あたり 50 果程度, 計 200 果について発病果数を調査する 5) まとめ方 : 調査果数, 発病果率, 薬害 (32) オウトウ灰星病 (21) モモ灰星病に準ずる なお, 調査では供試薬剤による果実の汚れの状況も観察調査する (33) オウトウせん孔病 2) 薬剤処理 : 供試薬剤に応じて,6 月上中旬または, 収穫終了後に 1~2 回散布する 3) 調査方法 : 調査は 8 月下旬以降に行う 各区 3~4 樹を対象に,1 樹当たり 20 新梢の全葉について発病程度を調査基準に基づいて調査する また, 次式により発病度を算出する 発病度 ={(3A+2B+C)/ 調査葉数 3} 100 程度別発病調査基準 A: 病斑数が 31 以上 B: 病斑数が 11~30 C: 病斑数が 1~10 D: 発病のないのもの 4) まとめ方 : 調査葉数, 程度別発病葉数, 発病葉率, 発病度, 薬害 (34) カキ円星落葉病 2) 薬剤処理 :6 月上旬 ~ 下旬に散布する 3) 調査方法 : 発病が明瞭となる 10 月中 ~ 下旬に, 各区 2~3 樹を対象に,1 樹あたり 100 葉程度, 計 200 葉について発病葉数, 病斑数を調査する 発病が早く早期落葉が多い場合には, 残存葉数, 落葉痕数を併せて調査する 4) まとめ方 : 調査葉数, 発病葉率,1 葉当たり病斑数, 落葉率, 薬害 10

(35) カキうどんこ病 2) 薬剤処理 :6 月上旬 ~ 下旬の間または,8 月下旬に 1~2 回散布する 3) 調査方法 :10 月中 ~ 下旬に, 各区 2~3 樹を対象に,1 樹あたり 20 新梢の全葉について発病程度を調査基準に基づいて調査する また, 次式により発病度を算出する 発病度 ={(10A+6B+3C+D)/ 調査葉数 10} 100 程度別発病調査基準 A: 病斑が葉の 3/4 以上の面積を占めるもの B: 病斑が葉の 1/2 以上 ~3/4 未満の面積を占めるもの C: 病斑が葉の 1/4 以上 ~1/2 未満の面積を占めるもの D: 病斑が葉の 1/4 未満の面積を占めるもの E: 病斑がないもの 4) まとめ方 : 調査葉数, 程度別発病葉数, 発病葉率, 発病度, 薬害 (36) ハダニ類 ( 可能であれば,2 反復をとるのが望ましい ) 2) 薬剤処理 : 休眠期散布 ( リンゴハダニ越冬卵 ) は, 発芽前に1 回散布する 生育期の散布は, ハダニ ( リンゴハダニ, ナミハダニ ) の発生初期に散布する 3) 調査方法 : 休眠期散布では, 落花直後に2~3 樹について1 樹当たり20 枚の豆葉を任意に採集し, 卵と成虫 幼虫 若虫別に調査する 生育期散布では, 散布前, 散布 3 日後,10 日後,20 日後,30 日後に2~3 樹について目通りの高さから1 樹当たり20 葉 ( ぶどうの場合は10 葉 ) を採集し, ブラッシングマシンで掃落し調査する 散布前は卵と成幼虫, 散布後は成幼虫だけを調査する 4) まとめ方 : 調査時期別に20( または10) 葉当たり個体数, 優占種名, 薬害 (37) ハダニ類 ( 生物農薬 : カブリダニ類 ) 1) 面積, 区制 :1 区 2~3 樹以上, 反復無し 2) 薬剤処理 : ハダニ類の発生初期に7~14 日間隔で3 回程度放飼 3) 調査方法 : 放飼前および放飼後 7 日間隔で2か月程度 ( ハダニ類発生状況による ) の間,1 樹あたり20 葉を採取し, ブラッシングマシンで掃落し, カブリダニ個体数 ハダニ類の卵数 成虫 幼虫 若虫数を調査 カブリダニ卵 ( ハダニ卵より大きく楕円球体 ) も確認出来れば数える 4) まとめ方 : 調査葉数, 種類別のハダニ類発育ステージ別個体数, カブリダニ数 * 協力場所と相談 (38) キンモンホソガ 2) 薬剤処理 :6 月下旬から7 月上旬の成虫発生初期に散布する 葉肉内食入幼虫に対する効果を重視する場合は, 食入を確認してから散布する 3) 調査方法 : 散布前, 散布 15 日後,30 日後に各区 2~3 樹について1 樹 20 新梢の基部から各 10 葉 11

の有脚幼虫期マイン数 ( 葉表から見えるマイン ) を調査する 食入幼虫に対する効果は, 散布 5 日後 (IGR 剤の場合は10~15 日後に ) 各区被害葉 50 枚を採集し, 葉裏から静かに分解して内部に入っている幼虫, 蛹の生死を調査する 4) まとめ方 : 調査新梢数, 調査葉数, 幼虫食入葉 100 葉当たり個体数 ( マイン数, 幼虫, 蛹の生虫個体数, 死虫個体数, 死虫率 ), 薬害 (39) ギンモンハモグリガ 2) 薬剤処理 : 訪花昆虫に影響を及ぼさない時期に散布する 6 月中旬以降で新梢先端に線状食入痕が現れた時に1 回散布する ( 第 2 世代以降を対象 ) 3) 調査方法 : 被害新梢 50 本をあらかじめマークし, 散布前, 散布 5 日後,10 日後に線状マイン数, 斑状マイン数を調査する 4) まとめ方 : 調査時期別の線状マイン数 斑状マイン数, 薬害 (40) ハマキムシ類 2) 薬剤処理 : 幼虫の新梢への加害初期に散布する 交信かく乱剤処理地区で実施する場合は, かく乱剤の影響の無い開花期散布に限る また, 発生種がかく乱剤対象外の場合は, 生育期処理でも良い 3) 調査方法 : 散布 10 日後に任意の新梢 100 本を調べ, 被害か所 ( 巻き葉 ) 数, 生存虫数, 死虫数を調査する 4) まとめ方 : 調査新梢数, 被害か所数, 生存虫数, 死虫数, 優占種名, 薬害 (41) シンクイムシ類 無袋栽培圃場で実施する 2) 薬剤処理 :6 月下旬から2 週間おきに8 月下旬までの間で, 供試薬剤の使用回数制限内で複数回散布する なお, 複数回散布する場合の対照薬剤はそれぞれ異なっても良い 3) 調査方法 : 収穫時に3 樹について,1 樹 100 果以上の被害果を調査する 収穫調査が出来ない場合は樹上見取り調査でもよい 4) まとめ方 : 調査果数, 被害果率, 優占種名, 薬害 (42) ケムシ類またはシャクトリムシ類 2) 薬剤処理 : 幼虫の新梢 ( 花叢葉 ) への加害初期に散布する 3) 調査方法 : 散布前,3~5 日後に新梢の10~100か所を調べ, 幼虫個体数を調査する 4) まとめ方 : 調査新梢数, 幼虫個体数, 優占種, 薬害 12

(43) ナシノカワモグリ 2) 薬剤処理 : 発生の多い園を供試し,7 月上旬 ~ 中旬に散布する 3) 調査方法 : 枝の被害がはっきりした時期に, 新梢 50 本について被害枝数と被害個所数を調査する 4) まとめ方 : 調査枝数, 被害枝率, 被害か所数, 薬害 (44) モモハモグリガ 交信かく乱剤 ( コンフューザー MM) 処理地区は実施不可 2) 試験方法 :7 月上旬以後の多発期で, 成虫の発生初期に散布する 3) 調査方法 : 散布前, 散布 15 日後,30 日後に2~3 樹について,1 樹当たり新梢 20 本の葉数, 幼虫発生個体数を調査する 4) まとめ方 : 調査新梢数, 調査葉数, 被害葉率, 幼虫発生個体数,100 葉当たり幼虫個体数, 薬害 (45) コスカシバ 2) 試験方法 :9 月上旬 ~ 下旬に散布する 3) 調査方法 : 翌春, 数樹について被害か所数と羽化殻数を調査する 4) まとめ方 : 調査樹数, 被害か所数, 羽化殻数, 薬害 (46) アブラムシ類 2) 薬剤処理 : 発生初期に散布する 3) 調査方法 : 散布前, 散布 2~3 日後,7 日後,14 日後,21 日後に調査する 新梢 20 本につき, 展葉第 3 葉位に生息するアブラムシ数 ( 有翅虫, 無翅虫 ) を調査する 発生密度が低い場合は, 調査枝を散布前にマークした方が調査しやすい 4) まとめ方 : 調査新梢数, 葉当たり個体数, 優占種名, 薬害 (47) 核果類 ( もも, あんず, うめ等 ) のアブラムシ類 2) 薬剤処理 : 発生初期に散布する ( 落花直後ころ ) 3) 調査方法 : 散布前,3 日後,7 日後,14 日後に, 新梢 20~50 本の調査葉数, 被害葉 ( 巻葉 ) 数と巻葉内部のアブラムシ数を調査する 調査枝は散布前にマークする 4) まとめ方 : 調査本数, 被害葉率, 葉当たり生存虫数, 優占種名, 薬害 (48) リンゴワタムシ ( メンチュウ ) 1) 面積, 区制 :1 区 3 樹以上, 無反復 2) 薬剤処理 : リンゴワタムシの白い分泌物が確認できる時期 (6 月上旬頃 ) に分泌物が十分濡れ 13

るように散布する 3) 調査方法 : コロニーが認められる新梢, 各区 10 本についてマークし, 散布前, 散布 3 日後,7 日後,14 日後,21 日後 ( できれば ) にコロニーの合計長, コロニー数を調査する 無散布区のコロニー数は, 融合等により不明瞭になった場合には数えなくても良い 4) まとめ方 : 調査新梢数,1 新梢当たりコロニーの合計長, コロニー数, 薬害 (49) ゴマダラカミキリ 1) 面積, 区制 : わい化樹が望ましい 少なくとも 50 本以上を供試する 2) 薬剤処理 :7 月下旬から8 月上旬 ( 産卵防止の場合は7 月上旬 ) に, 根元に散布する 葉や果実にかからないようにする 3) 調査方法 : 散布前に寄生数 ( 前年寄生 ) を調査しておく 落葉期, または, 翌年の春に虫ふん排出数を調査する 4) まとめ方 : 調査樹数, 被害樹率, 虫ふん排出数, 薬害 (50) ぶどうのチャノキイロアザミウマ ( スリップス ) 2) 薬剤処理 : 発生初期 (6 月中旬 ~7 月中旬 ) から10 日間隔で2 回散布する 3) 調査方法 : 第 1 回散布時に新梢 30 本について各新梢先端から完全展開葉 5 葉をマークし, 最終散布 3~4 週間後に, マーク葉について葉脈の褐変程度を調査する また, 葉の被害度を求める 葉の被害度 ={(4A+3B+2C+D)/( 調査葉数 4)} 100 程度別被害調査基準 A: 葉が葉脈に沿って全体に褐変しているもの B: 葉が葉脈に沿って 3/4 程度褐変しているもの C: 葉が葉脈に沿って 1/2 程度褐変しているもの D: 葉が葉脈に沿って 1/4 程度褐変しているもの E: 被害が認められないものまた, 穂軸の被害度は, 収穫始期に各区 30 果穂を選び, 穂軸の褐変程度を下記の4 段階に分けて調査し, 算出する 果穂の被害度 ={(6A+3B+C)/( 調査葉数 6)} 100 程度別被害調査基準 A: 穂軸表面積の 1/2 以上が被害を受けているもの B: 穂軸表面積の 1/4 程度が被害を受けているもの C: 穂軸表面積がわずかに被害を受けているもの D: 被害部分が認められないもの 4) まとめ方 : 調査新梢数, 調査葉数, 被害葉率, 被害果穂率, 葉及び穂軸の被害度, 薬害 14

(51) ぶどうのブドウサビダニ 2) 薬剤処理 : 発生初期 ( 被害葉増加初期 ) に1 回散布 3) 調査方法 : 散布前に, 各区 10 新梢から, 被害のない葉を各 5 枚以上マークし, 散布 3 日後,7 日後にマークした葉の被害程度を調査 被害度 ={(3A+2B+C)/( 調査葉数 3)} 100 被害程度 A: 葉の1/3 以上黒変,B: 葉が明らかに黒変,C: 葉が僅かに黒変 4) まとめ方 : 調査葉数, 被害葉率, 被害度, 薬害 (52) カキミガ 2) 薬剤処理 :6 月中旬頃に散布する 3) 調査方法 : 散布 3 週間後頃に被害果実数 ( 被害果の識別が可能であれば落果も含む ) を調査 4) まとめ方 : 調査果数, 被害果率, 薬害 (53) かきのフジコナカイガラムシ 1) 面積 区制 :1 区 2~3 樹 無反復 2) 薬剤処理 : 第 1 世代幼虫発生期である 6 月下旬 ~7 月上旬頃に散布する ( 年次及び標高により早晩があるので注意する ) 3) 調査方法 : 散布前及び散布 10~14 日後に 1 樹当たり100 果 ( 又は20 新梢 ) について 生息する個体数を調査する 多発圃場では 試験薬剤の散布 7~10 日後に 殺虫剤を追加散布する必要があるので これより前に調査時期を早めても良い 4) まとめ方 : 調査果数 ( 新梢数 ) 100 果当たり (20 新梢当たり ) 個体数 薬害 (54) おうとうのオウトウショウジョウバエ 1) 面積, 区制 :1 区 2~3 樹以上, 無反復 2) 薬剤処理 : 果実着色期以降 1 回散布する 多発が予想される場合は,7 日後の調査終了後に他剤を散布する 3) 調査方法 : 各散布当日 ( 散布前 ) および最終散布 7 日後に100~200 果の被害果数を調査する 4) まとめ方 : 調査果数, 被害果率, 汚れ, 薬害 15