(2) 授業との関連 共通事項 の各項目の中から音色 リズム 旋律 強弱を中心に, それらの働きが生み出す特質や雰囲気を感受しながら場面を想像する学習をする 自の思い浮かべた場面は音楽のどのようなところから想像したのかを言葉で説明したり友達の考えと比較したりしながら, よさや美しさを味わう学習によっ

Similar documents
7 題材の評価規準ア音楽への関心 意欲 態度 イ音楽的な感受や表現の工夫 ウ表現の技能 エ鑑賞の能力 題 材 の 評 価 規 準 日本の伝統的な音楽や和楽器に興味 関心をもち, 聴いたり表現したりする学習に, 主体的に取り組もうとしている 日本の旋律の特徴や歌詞の情景を感じとり, それらを生かした表

第2学年音楽科学習指導案

3 題材の目標と言語活動について (1) 題材の目標 1 ブルタバ の音楽を形作っている旋律 音色 強弱 速度等を知覚し それらの働きが生み出す特質や雰囲気を感受しながら 曲の誕生した背景となる歴史と関連づけて 作曲者の思いを感じながら聴くことができる [ 鑑賞の能力 ] (2) 本校における音楽科

本時では, 鑑賞する際に着目する [ 共通事項 ] を4つ示し, 強弱 を必ず手がかりとすることに加え, 音色 リズム 旋律 のいずれかを生徒自らが選択し着目することとした そうすることで, 個々の生徒のレベルに応じた学習となり, 努力を要する 状況と判断した生徒にも無理のない学習活動となると考える

< 実用例 >2 3 年下 年間授業時数 35 時間 ユッニット A 題材名 教材 参考教材 オリエンテーションまたは < 追加教材 > オリエンテーション : ガイダンス及び 2 年生の復習校歌他 歌詞の内容や曲想の変化を味わって 花 p.4 荒城の月 p.14 荒城の月 ( 山田耕筰補作編曲 )

< 児童のアンケートより > 音楽の学習について 好きな領域 鑑賞器楽歌唱 好きな領域 (3) 指導観本題材の流れのように 楽曲に出会う 楽曲を理解する 自分なりに感じる めあてに向かって鑑賞 表現するという一連の活動は 自分の思いと友達の感じ方や思いを共感したり 比較したりすること

< F2D8CC295CA8CA48E7793B188C482512E6A7464>

(Microsoft Word - \211\271\212y\211\310\201i\340_\226{\224\362\222\271\202Q\201j.docx)

< F2D8FAC89B E528FAC E056292E6A746463>

少ない生徒たちに, 本題材を通して, 尺八の音色に親しみ, 様々な奏法による音色の変化を感じ取り, 尺八の魅力を味わわせたい 一方, 尺八の表現活動においては, 塩ビ尺八 を使用し, 実際に尺八の音出しの難しさを体験させ, 練習を重ね音が出た時の喜びと, 夕焼け小焼け 等の簡単な旋律が吹けるようにな

< F2D8FAC89B EBD8E528FAC81458DF990EC816A90562E6A>

し, 音楽の味わいをより一層深めていけるようにする このような活動を通して, 音楽のよさや美しさを味わって聴く力が身につくと考える 4 教材オペラ アイーダ から第 1 幕第 1 場 可愛い娘よこちらへ, 勝ちて帰れ! ジュゼッペ ヴェルディ作曲 5 題材の評価規準 ア音楽への関心 意欲 態度エ鑑賞

Taro-s10音楽 「浜辺の歌 音楽

5 年 p. 16~19 題材名 ( 扱い時数 扱い月のめやす ) 題材のねらい 題材の評価規準例 アンサンブルのみりょく (7 時間扱い 6~7 月 ) 声の種類を知り, 様々な形態による合唱の響きの特徴を感じ取って聴く 歌詞の内容や曲想を生かした表現を工夫して, 合唱を楽しむ 楽器の音色をとらえ

3 研究課題と研究の手だて (1) 研究課題 音楽から感じ取ったことや表現したい思いを伝え合う活動の充実 研究主題 児童一人ひとりが生き生きと学ぶ授業の創造 ~ 主体的な言語活動の工夫 ~に基づき 児童一人ひとりが楽曲を聴いて 感じ取ったことや表現したい思いを伝え合うことにより 音楽に対する自分の思

(3) 指導について 本校生徒の鑑賞の学習における意欲は, 表現活動と比較すると低く, 鑑賞の授業を充実させることは, 以前から大きな課題であった 楽曲において感受した曲想が, 音楽を形づくっている要素のどの部分の働きによるものかなどを具体的に知覚 感受することが十分でないために, 学習した内容が具

4 題材の目標 (1) 歌詞の内容や曲想に関心をもち 音楽表現を工夫して歌う学習に主体的に取り組む ( 音楽への関心 意欲 態度 ) (2) 声部の役割や全体の響きを感じ取って音楽表現を工夫し どのように合わせて歌うかについて思いや意図をもっている ( 音楽表現の創意工夫 ) (3) 歌詞の内容や曲

<4D F736F F D F89B95F8CE08E7397A78D4C93EC92862E646F63>

<4D F736F F D E7793B188C B98A79817A BA8BB397402E646F6378>

4 分の3 拍子 ) ア(123) 終わりの部分 ( コーダ ) という三部形式である アの3つの旋律は, ホルンが中心となって奏でられており, 全体的に華やかな印象である また, イでは, 弦楽器が中心となって, 主な旋律が繰り返し演奏されており, 繰り返されながら楽器が増えていくことで, 重厚で

歌詞の表す様子や気持ちを想像して, 歌い方を工夫することができるようにする 本題材で位置付ける 共通事項 共通事項 本題材における学習内容 ( ア ) 曲の構成鑑賞曲 人形のゆめとめざめ から感じる場面や様子の変化は, 曲の構成や拍子の変化によることを知る 強弱速度歌唱曲 海とおひさま の歌詞は,

<4D F736F F D208BB388E78EC08F4B E7793B188C B98A CA48B86816A8DC58F498D652E646F6378>

<4D F736F F D E7793B188C481408FAC8A778D5A814589B98A7989C82E646F63>

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

ジャンルの音楽やそのしくみに関心を持つこと, そして, 音楽を形づくっている要素である リズム 旋律 構成 の理解を深める学習を目指したい (3) 学びの自覚化について本校音楽科では, 感性を豊かにし, 主体的に表現 鑑賞する生徒の育成 を研究主題としている 音楽科の目標に示されている 音楽に対する

第1学年2組 音楽科学習指導案

Microsoft Word - 平成28年度 第2回模範授業指導案(金田 指導案)

Microsoft Word - H21言語活動指導案.doc

3 題材の目標 歌詞と旋律が一体となって生み出す曲想を味わいながら聴いたり 思いや意図をもって歌ったりする 4 教材 思い出のメロディー ( 歌唱 ) 深田じゅんこ作詞 / 橋本祥路作曲 花 ( 鑑賞 ) 武島羽衣作詞 / 滝廉太郎作曲 箱根八里 ( 鑑賞 ) 鳥居枕作詞 / 滝廉太郎作曲 ふるさと

<4D F736F F D B98A7989C88A778F4B8E7793B188C45F5F5F93818DAA E E646F63>

音楽科学習指導案題材名 いろいろな音色を感じ取ろう 学年 : 第 4 学年 13 名 ( 男子 8 名 女子 5 名 ) 日時 : 平成 26 年 10 月 15 日 ( 水 ) 第 5 校時指導者 : 安芸高田市立根野小学校大野裕子 1 題材について 題材の目標 いろいろな音の特徴や音色の違いを感

<4D F736F F D2090AC89CA95A B382AD82E795CF91748BC881788A778F4B8E7793B188C481762E646F63>

Taro-12事例08.jtd

3 題材の目標 (1) 拍子やリズムの特徴を感じ取りながら 拍を感じて歌ったりリズム唱したりして 拍やリズムについて理解する 知識及び技能 (2) なかなかほい でリズムを感じて歌い遊ぶことを通して 音楽の構造を理解し 反復や変化などの音楽の仕組みを生かして まとまりのあるリズムをつくる 思考力 判

8 題材の目標と評価規準 観点 1 観点 2 観点 4 音楽への関心 意欲 態度音楽的な感受や表現の工夫鑑賞の能力 題 オーケストラの多彩な音 オーケストラの多彩な音 オーケストラの多彩な音材色や豊かな響き 楽曲の構色や豊かな響き 楽曲の構色や豊かな響き 楽曲の構の成の働きによる曲想の変化成の働きに

(3) 本題材における指導本題材は 音を出す素材を発見したり音の出し方を工夫したりする自由な音づくりから 自分たちの思いや意図に合った音づくりや音の組合わせを工夫していく さらに 音の特徴や音色の違いを感じ取って 想像豊かに聴いたり表現したりすることができるようにすることをねらいとしている 音楽を構

< F2D89B98A798E7793B188C E2E E6A7464>

のイ 音楽を形づくっている要素のかかわり合いを感じ取り 楽曲の構造に気をつけて聴くこと ウ 楽曲を聴いて想像したことや感じ取ったことを言葉で表すなどして 楽曲の特徴や演奏のよさに気づくこと に関るものである ここでは 声や楽器の音 身近に聴くことのできる様々な音に関心をもって耳を傾けるとともに 表現

Microsoft PowerPoint - H28小学校音楽 [互換モード]

○年○組 □□科学習指導略案

第 1 学年音楽科 1 音楽を学ぶ意義 目的 何のために学ぶのか 表現及び鑑賞の幅広い活動を通して, 音楽を愛好するとともに, 音楽活動の基礎的な能力を伸ばし, 音楽文化についての理解を深め, 広く音楽に親しむ 2 学習到達目標 この 1 年間を通して どのような力をつけていくのか 音楽活動の楽しさ

suzuki_shidouan_1kigaku

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

4 教材について (1) 学習指導要領との関連 B 鑑賞ア楽曲の気を感じ取って聴くことイ音楽を形づくっている要素のかかわり合いを感じ取って聴くことウ楽曲を聴いて想像したことや感じ取ったことを言葉で表すなどして 楽曲や演奏の楽しさに気付くこと 共通事項 音楽を形づくっている要素についての指導内容ア (

4-a

Taro-平成21年度 音楽科 第3学

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

音楽科 1 年生年間学習計画 アルトリコーダーに親しもう 斉唱 校歌 校歌コンクール オリエンテーション 歌声を作ろう斉唱 二部合唱 アルトリコーダーに親しもう イメージをふくらませ聴こう映画音楽を楽しもう アルトリコーダーに親しもう 曲想を感じ取って歌おう キャリア単元学習内容教育月定期テスト 歌

イ歌詞の表す情景や気持ちを想像したり, 楽曲の気分を感じ取ったりし, 思いをもっ て歌うこと ウ自分の歌声及び発音に気を付けて歌うこと エ互いの歌声や伴奏を聴いて, 声を合わせて歌うこと 音楽づくり ア声や身の回りの音の面白さに気付いて音遊びをすること イ音を音楽にしていくことを楽しみながら, 音楽

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

<4D F736F F D2090AC89CA95A F7482CC8A A778F4B8E7793B188C481762E646F63>

ICTを軸にした小中連携

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

Microsoft Word - h27e-hyouka2new.docx

Microsoft Word - H21年度 研究報告書「言語活動の充実を図る学習指

Taro-【HP用】指導案.jtd

具体的な三つの手立てとして一つ目は 学習形態の工夫をする 同じ仲間の楽器は演奏が似ており 共に助け合って練習することができるので 学習形態は小グループを基本とする グループでの練習時間では主に個人練習となるが 分からないときに教師に聞くだけではなく グループの友達にも聞くよう指示する そこで 子ども

Taro-o9sidoontyotyotantyo.jtd

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

Microsoft Word - 中学校数学(福島).doc

第○学年 ○○科指導計画

<4D F736F F D E7793B188C D915F88E48FE38BB E646F63>

実践 報告書テンプレート

項目評価規準評価方法状況 C の生徒への対応 関心意欲態度 1 自の考えを持ち 積極的に交流 討論している 2 自らの言葉で 中学生にかりやすく紹介文を書こうとしている 交流 討論で得た仲間の意見を取り入れて 自らの考えを深めるよう促す 参考例を示したり 書き出しを例示したりして 参考にするように指

Taro-05 過外 美里②

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

Taro-15事例10.jtd

Taro-H22.音00音楽科計画案につい

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

音楽科学習指導案

解答類型

○ ○ 科 学 習 指 導 案

Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

3 題材の目標 (1) (2) 4 題材の評価規準 ( 指導要録の四つの観点 ( 生活や技術への関心 意欲 態度 ) から題材の学習を通して目指す生徒の姿を示します ) 文章の語尾は 評価規準の作成, 評価方法の工夫改善のための参考資料 ( 中学校技術 家庭 ) 平成 23 年 11 月 ( 国立教

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

価 がら読んでいる 語句には性質や役割の上で類別 規 文章を読んで考えたこ があることを理解している 準 とを発表し合い 一人 指示語や接続語が文と文との意 一人の感じ方につい 味のつながりに果たす役割を理 て 違いのあることに 解し 使っている 気付いている 学 登場人物の思いを想像し 時代の状況

○ ○ 科 学 習 指 導 案

単元の目標 カレーライスを作ることに興味 関心をもち, 進んで活動する カレーライスの作り方を調べ, 作り方, 材料, 用具を発表することができる カレーライス作りの活動を通して, 食材を知ったり, 道具を使う仕事にふれたりして, 生活経験を豊かにする 人との関わりを通してコミュニケーション能力を身

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

Microsoft Word - tyuuonngaku2.doc

著作権教育の実践事例-レポート

Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

国語科学習指導案様式(案)

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

第 学年 組 図画工作科学習指導案

(Microsoft Word - \217\254\202S\211\271\212y\201u\211\314\217\245\201v.docx)

Microsoft Word - 0表紙みどり1.doc

の 問を提示して定着度を確認していく 1 分けて計算するやり方 70 = =216 2 =6 2 筆算で計算する方法 題材の指導計画 ( 全 10 時間扱い ) ⑴ ⑵ ⑶ 何十 何百 1 位数の計算 1 時間 2 位数 1 位数

Microsoft Word - 社会科

平成 30 年度なごや小学校努力点推進計画 1 研究主題なかまとともに感性輝くなごやっ子 (1 年次 ) 2 研究主題について本校では 昨年度までの努力点研究において 道徳や特別活動の時間を中心に 子ども一人一人の成長と互いの認め合いをめざすことで 子ども自らが なごや小でよかった と感じられるよう

評価規準の作成,評価方法等の工夫改善のための参考資料|国立教育政策研究所 National Institute for Educational Policy Research

上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

実態調査 (6 月 1 日実施 ) 1 小学校で歌ったことのある曲に をつけましょう ( 季節感のある楽曲 ) 学年 知らない知っている 学年 知らない知っている 小学 うみ ( 夏 ) 0 29 小学 こいのぼり ( 春 ) かたつむり ( 梅雨 ~ 初夏 ) 赤とんぼ

<4D F736F F D AAE90AC94C5817A E7793B188C481698D5D E7397A791E58A A778D5A814094F68FE3816A2E646F63>

指導に当たっては, 作品に対する解釈は開かれていることから, 子供たちがそこから何を感じどのように考えたか, 子供の思いを大切にしたい そのために, 子供が自分の感じたことを進んで話したり, 友達の思いに興味を持って聞いたりできるような雰囲気づくりに努めることが大切である 自分と異なった捉え方や感じ

Taro-3hirota

Transcription:

第 3 学年音楽科学習指導案 1 題材名 音楽の特徴を感じ取り, 情景を想像して聴こう 教材交響詩 わが祖国 ~ブルタバスメタナ作曲 学習指導要領との関連 B 鑑賞 (1) ア音楽を形づくっている要素や構造と曲想とのかかわりを理解して聴き, 根拠をもって批評するなどして, 音楽のよさや美しさを味わうこと 共通事項 音色旋律リズム強弱指導計画の作成と内容の取り扱い (7) ア生徒が自己のイメージや思いを伝え合ったり, 他者の意図に共感したりできるようにするなど, コミュニケーションを図る指導を工夫すること 道徳教育との関連 3(2) 自然愛 4(9) 愛国心 2 題材について本校は研究主題 自らの生き方を考え, 学びあう生徒の育成をめざして と設定して取り組んでいる さらに 学びあい の一層の促進を図るための手立てとして コミュニケーションを通して個が高まり, 個の高まりが学びあいの活性化につながる ような指導方法の探求を研究の柱とし, 学び合い と 言語活動 を充実するための手立てについて研究を進めている 音楽科における言語活動とは, 音楽に対する自の思いや考えを明らかにしたり, 整理したり, 友達の感じ方や考え方を聞いて自の思いを友達と共有することである このことから音楽科では昨年度から引き続き, 研究主題を 感じて 考えて思いをもって音楽を学ぶ生徒の育成 によって研究に取り組んでいる 特に 思いをもって は生徒が自己のイメージや思いを伝え合ったり他者の意図に共感できるように音楽の言葉を用いたコミュニケーションが充実したりする活動を目指している そこで, 感じて考える場 根拠をもって批評できる場 を意図的に設定し, 自己のイメージや思いを伝え合ったり, 他者の意図に共感したりできるようなコミュニケーションが生まれる場を設定した授業構成を考えながら実践しているところである 学習指導要領で重視されている 言葉で説明する活動 とは, 音楽を形づくっている要素や構造などを理由としてあげながら音楽のよさや美しさなどについて述べることである また, 鑑賞の活動では, 要素や構造と, それらの働きによって生み出される曲想とのかかわりを感じ取って聴く活動が重要であるとされている 教材の交響詩 我が祖国 は管弦楽による標題音楽である ブルタバは, 二つの水源から川が生まれ, エルベ川に合流するまでの川の様子や流域に見える民衆の生活や風景を豊かに描いている 合唱曲やリコーダーアンサンブルによってブルタバのテーマには馴染みがあるが, その他の場面についてはよく知らない 標題がついていることで具体的に情景を想像することができるが, 音楽を形づくっている要素や構造と曲想とのかかわりを理解して聴くことで標題に頼らなくてもイメージを想像しやすい楽曲である そこで, 本題材では, 音楽を形づくっている要素や構造などから場面を想像し, なぜそのような場面を想像したのかを音楽の言葉を用いて人に伝えたり, 共感したり, 自と違った想像を受け入れたりする場面を設定し, より深く音楽を味わったり新しい発見をしたりする学習にしたいと考えている 3 教科の研究主題と授業との関連 (1) 音楽科の研究主題 感じて 考えて思いをもって音楽を学ぶ生徒の育成 ~ 共通事項 を支えとした言語活動のある授業をめざして ~

(2) 授業との関連 共通事項 の各項目の中から音色 リズム 旋律 強弱を中心に, それらの働きが生み出す特質や雰囲気を感受しながら場面を想像する学習をする 自の思い浮かべた場面は音楽のどのようなところから想像したのかを言葉で説明したり友達の考えと比較したりしながら, よさや美しさを味わう学習によって主体的な鑑賞活動ができると考える 4 生徒の実態本学年の生徒は 入学以来みんなの前で歌ったり 発表したりする活動を取り入れながら自己表現することに慣れさせてきたつもりである しかし 学年が上がるにしたがって発表の頻度は減少し 限られた生徒の発言に支えられているのが現状である ただ 鑑賞の学習カードの記載内容を見ると 音楽の諸要素から感受した記述もあり 関心 意欲はあるものと思われる これまでの鑑賞の学習では 2 年次の 交響曲第五番 でスコアを初めて資料として用い 動機をマークしながら楽曲の構造を理解して鑑賞する学習を行った 3 年次での鑑賞の学習は 1 学期に協奏曲について実施した 数種類の協奏曲を鑑賞して共通点と相違点を探す導入から 管弦楽と独奏楽器による楽曲であるという仕組みを知り 学級ごとに異なる独奏楽器の協奏曲を鑑賞し 他の学級の生徒に曲のよさや特徴を説明する形態の紹介文を書く形でまとめを行った その中で 独奏楽器と管弦楽のテーマの反復や独奏楽器の音色の特徴にあわせた管弦楽の役割などに気付くなど 音楽の言葉 ( 諸要素 ) を用いた記述も見られた 本題材は今年度 2つ目の鑑賞である 音楽学習アンケート 1 あなたは 音楽の授業での鑑賞の学習は好きですか 好き 42% 嫌い 10% どちらともいえない 48% 2 これまでに鑑賞した以下の曲のうち 印象に残っている曲を丸で囲み その理由を教えてください ビバルディ: 春 14% シューベルト: 魔王 26% 旋律が印象的 なめらかな旋律 優しい感じ しっとりと落ち着いた感じ 場面や風景が想像できる 物語がおもしろい 一人で何役もしているのがおもしろい 歌っている人の表情 バッハ : 小フーガ 2% ベートーベン : 運命 58% パイプオルガンの壮大な音色 同じ旋律が重なっているところ 同じ旋律が繰り返されている 特徴的なリズムが覚えやすい 同じリズムが繰り返されている 強弱がはっきりしているところ 作曲者の生涯に興味を持った 力強い感じのところ 最初の音が印象的 3 あなたの好きな音楽や普段聞いたり歌ったりしている音楽について聴きます ( ジャンルは問わず ) ア : それはどのような音楽ですか わかる範囲で具体的に答えてください ( 歌手 グループ名 曲名 などなんでも ) J POP K-POP B z ラフマニノフクラシックジャンルは何でも 歌詞が気に入ったら聴く

イ : なぜその音楽が好きなのか教えてください 詩に共感できる (5 名 ) 声がいい (3 名 ) リズムのノリ ロック系のリズムが好き テンポ感(2 名 ) ハーモニーが心地よい 旋律が印象的 音色が好き 静かな時と激しい時のメリハリ 歌詞と旋律があっている 聴いていると楽しくなる 聴くことそのものが好き 考察 聴くことに対して興味をもって取り組んでいる生徒が多いことに気付く アンケートの回答も 音楽を形づくっている要素を知覚していることがわかる 印象に残っている鑑賞曲に 運命 が過半数であることについては 一番記憶に新しい学習教材であったこともあるが スコアを用いた学習によって楽曲の構造を理解して鑑賞できた成果とも考えられる 交響曲と標題音楽である交響詩との違いでどのように聴き取り方が変わるかも興味深いところである 5 題材の目標音楽の特徴に関心をもち, それらの働きが生み出す特質や雰囲気を感受しながら, 要素や構造と曲想とのかかわりを感じ取って聴き, 主体的に解釈したり価値を考えたりして, よさや美しさを味わう 6 題材の観点別評価規準 観点 ア音楽への関心 意欲 態度 エ鑑賞の能力 鑑賞 題 音楽を形づくっている要素や構造 音楽を形づくっている要素を知覚し, それらの 評価規準 材の と曲想とのかかわりに関心をもち, 鑑賞する学習に主体的に取り組もうとしている 働きが生み出す特質や雰囲気を感受しながら, 音楽を形づくっている要素や構造と曲想とのかかわりを理解して, 解釈したり価値を考えたりし, 根拠をもって批評するなどして, 音楽のよさや美しさを味わって聴いている 具体の評価規準 学習活動における 1 音楽を形づくっている要素と結び付けながら意欲的に聴こうとしている 2 楽曲の背景となる歴史や管弦楽の楽器の音色などに関心をもち 鑑賞する学習に主体的に取り組もうとしている 1 情景や雰囲気を醸し出す楽器の音色, 旋律, リズム 強弱の要素に気付き それらを自の言葉で表している 2 音楽の特徴を作曲者の生きた時代背景や, 音楽に込められた思いと関連付けて理解し 解釈したり価値を考えたりして聴いている 7 題材の指導計画と評価計画 (2 時間扱い ) 時学習内容学習活動 学習活動における具体の評価規準 評価方法 目標 : 音楽の特徴を感じ取り, 情景を想像して聴く 第 ブルタバから 二つ の水源 を聴く ブルタバ のテーマか ら聴き取ったことを整理 ア -1

1 時本時 狩の角笛 村人の踊り 月光に輝く水面 聖ヨハネの急流 を聴く 担当した場面について想像した情景と音楽のどのようなところからそう感じたのかを発表する して共有する 学習プリント観察 聴きとった楽曲の部 エ-1 を, 音楽を形づくっている 発表, 学習プリント要素から, 場面を想像し, なぜその場面を想像した ( 本時案参照 ) のか説明する 友達の考えに気づく 再度聴きながら音楽の諸要素を確認し, 理解する 目標 : 標題音楽について理解し, 曲の背景について知る ブルタバの各場面を 標題と音楽の諸要素のつ 聴きながら, 標題と照 ながりを学習プリントに ア -2 第 らし合わせる 整理しながら楽曲全体を聴く 学習プリント Cと判断される生徒への支援: 強弱 2 の変化や知っている楽器の音色を手掛かりに標題との関わりを聴く 時 よう助言する Aと判断される生徒の姿: 思い浮か べた情景を音楽の諸要素を根拠と して記述している 曲ができた背景や作 歴史的背景に触れなが エ -2 曲者について知る ら, 作曲者の思いについて 紹介文 考える C と判断される生徒への支援 :2 種 類の曲名があることの背景から作 全曲の標題を川の流 紹介文の形で感じ取った 曲者の思いを想像させたり 友達の れに沿って確認し楽曲 曲のよさをまとめる 記述から自の思いに近い言葉を 全体を味わって聴く 探したりする A と判断される生徒の姿 : 音楽から 想像したこととその理由など 自 の考えを具体的に記述している 8 本時の指導 (1) 本時の主題音楽の特徴を感じとり, 情景を想像して聴こう (2) 本時の目標音楽の特徴を感じとり, 想像した情景を根拠をもって説明することができる (3) 本時の観点別評価規準 音楽を形づくっている要素と意欲的に結び付けながら聴こうとしている ( ア : 音楽への関心 意欲 態度 -1) 情景や雰囲気を醸し出す楽器の音色, 旋律, リズム 強弱の要素に気付き それらを自の言葉で表している ( エ : 鑑賞の能力 -1)

(4) 展開時配 学習内容 学習活動 5 スコアを理解する スコアの見方を理解し 音楽の特徴を感じ取る手 掛かりにする 教師の働きかけ ( 評価規準 評価方法 ) スコアの抜粋を配布し 簡単な見方を復習する 音楽の特徴から情景を想像してみよう T: 川の様子を表現した音 楽を聴きます 様子を思 い浮かべてみましょう 10 ブルタバから A 二 二つの水源 を聴きど 標題は知らせずに聴かせ つに水源 の情景を想 のような情景を想像した どのようなことを聴き取り ど 像する か, それは音楽のどのよ んな情景を思い浮かべたのか うなところからそう感じ を発表させる たのか意見を交換する S: フルートとクラリネッ 音楽を形づくっている要素 トの音のうねりが川の と結び付けながら意欲的に聴 流れを表している こうとしている S:: 弦楽器のピッチカー ( ア : 音楽への関心 意欲 態 トが水が跳ねる様子を 度 -1) 表している C と判断される生徒への支援 友達の意見を聴きながら共感 するところを見つけるよう に促す A と判断される生徒の姿 音楽の様子を要素の変化や楽 器の音色などとかかわらせ B テーマ を聴く 二つの水源から川幅を て知覚し, その理由を言葉で 増して流れる様子をつか 表している み よく知っている曲で あることを確認する 10 C 狩の角笛 D 村 二つの水源 で意見交 該当するスコアを参考にしな 人の踊り E 月光に輝 換したことをもとにブル がら聴き 思い浮かべた情景と く水面 F 聖ヨハネの タバから取り出した 4 つ その理由を学習カードに記入 急流 の各部を標題 の部を聴き, 情景を想 する を伏せて聴く 像する T: この先も川が流れてい きます 川の様子や 流 域の様子などを想像し その様子と思い浮かべた 理由をプリントに書きま しょう

10 班ごとに担当した部 班ごとに指定された部 C~F の部を録音した音源 について聴き深め の情景について, 自 を再度聴き 先に記入した自 る の想像した場面や, 音楽 のカードを班の一覧表に貼っ のどのようなところから て説明する その場面を想像したのか 意見交換をする 青情景 黄理由 15 予想される意見 C: ホルンがフォルテで演奏されている D: 弾んだリズムになっている 各パートが同じリズム E: フルートがキラキラした様子を表している 弦楽器が長い音で演奏している F: 強い音ばかりが鳴っているので激しい流れの感じ シンバルが聞こえた C~F について班の 各班から出された意見意見を全体で確認すの一覧表を示し, 再度聴る きながら音楽の諸要素を確認する 情景や雰囲気を醸し出す楽器の音色, 旋律, リズム 強弱の要素に気付き それらを自の言葉で表している ( エ : 鑑賞の能力 -1) Cと判断される生徒への支援 楽器の名前や音楽を形づくっている要素の言葉ヒントになる言葉などを助言する Aと判断される生徒の姿 場面の様子の変化を要素の変化とかかわらせて知覚し, その理由を言葉で表している 5 音楽の流れに沿って 各自の考えが, 音楽の 他の班員で要素や場面など別 実際の標題を確認す 諸要素に基づいているこ のことに気付いた人は補足す る とに気付く るように促す 次時の見通しを持つ ブルタバの流れに沿って楽曲全体を鑑賞することを確認する 板書計画音楽の特徴から情景を想像してみよう 想像した場面や情景が人と違ったり実際の標題と違ったりしていても 根拠となる音楽の諸要素は共通していることに気付かせる 思い浮かべた情景や様子理由 ( 音楽のどのようなところから ) (A: この川は二つの水源から流れ出す ) あとで提示する (B: 光に輝きながら川幅を増す ) あとで提示する

(C: 森からは狩の角笛が聞こえる ) あとで提示する 1 班 2 班 追加 (D: 結婚を祝う村人の踊りも見られる ) あとで提示する 3 班 以下 G まで同様に