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Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的男女間の暴力に関する県民の意識 被害の経験の態様 程度及び被害の潜在化の程度 理由等を把握し その結果を 山口県配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する基本計画 に活用するとともに 今後の施策推進の基礎資料とする 2 実施主体 山口県 3 協力機関 県内各市町 4

日常生活での男女の人権に関する調査報告

05 Ⅳ集計結果(実数)

男女間における暴力に関する調査報告書<概要版>

03 Ⅱ-2 配偶者からの暴力の被害経験

18 骨折させる打ち身や切り傷などのケガをさせる身体を傷つける可能性のある物でなぐる 突き飛ばしたり壁にたたきつけたりする平手でぶつ 足でける刃物などを突きつけて おどすなぐるふりをして おどす物を投げつけるドアをけったり 壁に物を投げつけておどす大声でどなる 役立たず や 能なし などと言う 3.

世論調査報告書

Microsoft Word - 第1章~第5章.doc

PowerPoint プレゼンテーション

はじめに あなたご自身についてお伺いします 問 1 あなたの性別についてお答えください ( は 1 つ ) (47.19)1 男 (50.51)2 女 (2.30 問 2 あなたの年齢についてお答えください ( は 1 つ ) ( 6.38)1 20 歳代 (10.46)2 30 歳代 (10.97

相談したい場合 の窓口は 区市町村のDV 相談窓口 警察の生活安全課 そして配偶者暴力相談支援センターです 配偶者暴力相談支援センターは 東京都には2か所 東京ウィメンズプラザと東京都女性相談センターがあります 区市町村のDV 相談窓口は 配偶者暴力相談支援センターがある場合はそこに それ以外は各福

平成18年度推進計画の進行状況_参考資料

目 次 Ⅰ 調査の概要 1 Ⅱ 調査対象者の属性 2 Ⅲ 調査結果 4 1 男女平等について 4 2 男女の役割意識について 7 3 男女の地域 社会参画について 8 4 DVやセクハラについて 10 5 ワークライフバランス ( 仕事と生活の調和 ) について 12 6 市が力を入れるべき取り組み

Microsoft Word 概要版


08_事業の内容(重点目標Ⅲ)

◎公表用資料

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3 調査項目一覧 分類問調査項目 属性 1 男女平等意識 F 基本属性 ( 性別 年齢 雇用形態 未既婚 配偶者の雇用形態 家族構成 居住地 ) 12 年調査 比較分析 17 年調査 22 年調査 (1) 男女の平等感 (2) 男女平等になるために重要なこと (3) 男女の役割分担意

附帯調査

                   20140101

1 消費者庁に対する認知度 消費者庁 の認知度を性別でみると 男性の認知度が 80.1% に対し女性は 72.1% と 男性の認知度の方が女性よりも高くなっている 年代別では 40 代の認知度が 8% と他の年代の中ではもっとも高くなっている 一方 70 歳以上の認知度は 58.9% と他の年代の中

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1 男女共同参画社会に関する意識について (1) 各分野の男女の地位の平等感ア家庭生活における男女の地位の平等感 問 1(1) あなたは, 今からあげるような分野で男女の地位は平等になっていると思いますか あなたの気持ちに最も近いものを 1 つだけお答えください まず, 家庭生活については, どうで


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結婚総合意識調査2018

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全国20~69歳の未婚男女の結婚・婚活に関する調査

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函館市の障がい者虐待の現状について 1 養護者による障がい者虐待についての対応状況 (1) 相談 通報対応件数および相談 通報者 函館市要援護高齢者 障がい者対策協議会 平成 30 年 2 月 7 日 1 件の事例に対し複数のものから相談 通報があった場合, それぞれの該当項目に重複して計上されるた

表 1 高齢者虐待の判断件数 相談通報件数 ( 平成 26 年度対比 ) 養介護施設従事者等 ( 1) によるもの虐待判断件数相談 通報件数 ( 3) ( 4) 養護者 ( 2) によるもの虐待判断件数相談 通報件数 ( 3) ( 4) 27 年度 408 件 1,640 件 15,976 件 26

平成22年度

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2. 世界の暴力の現状世界の 暴力 の現状を知りましょう 1 世界連盟の Stop the Violence のビデオを見ましょう ビデオを見てどんな印象をうけましたか 2 クイズ世界の 暴力 の現状を知りましょう 1~3の答えを選びましょう Q1. 世界では何人の少女が行方不明でしょうか? 1 3

1-4 結婚 ( 問 4) 結婚の状況は で 結婚している が 73.1% で最も高くなっている 73.1% 19.6% 7.2% 74.2% 16.0% 9.7% 71.7% 23.6% 4.3% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 結婚している結婚していない死別 離別した無回答 1-

目  次

人生100年時代の結婚に関する意識と実態

(Microsoft Word \212m\222\350\214\264\215e.doc)

第 1 章アンケートの概要 1-1 調査の目的 1-2 対象者 1-3 調査方法 1-4 実施期間 1-5 調査結果サンプル数 第 2 章アンケート調査結果 2-1 回答者自身について (1) 問 2: 年齢 (2) 問 5: 同居している家族 2-2 結婚について (1) 問

心理教育プログラム

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西村愛里 : 大学生のデート DV の実態 (1) 地域研究 年 9 月 頁 The Institute of Regional Studies, Okinawa University Regional Studies 12 September 213 pp 大

「いい夫婦の日」アンケート結果 2014

金ケ崎町男女共同参画に関する意識調査 1 町内に住所を有する 20 歳以上 564 名各行政区 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 代男女各 1 名で 12 名無作為抽出 2 調査時期平成 27 年 8 月郵送により実施 3 調査票回収状況 223 名回収率 39.5% 性別 年

4. 調査票の回収状況 < 調査地域の調査対象数および有効回収数 回収状況など> 調査対象数 ( 地点数 ) 有効回収数 有効回収率 地域別構成 全体 6,(3) 3, 札幌市 32(16) 仙台市 18( 9) さいたま市

( 問 11-A) どのようなことに不安を感じていますか 次の中からあてはまるものを 3 つまで選 んで をつけてください 該当しない場合は 次の問 12 へお進みください 図 A-1 不安の内容 年金制度に対する不安がある健康状態

身近な関係で心当たりはありませんか? けんか と DV どう違う? 携帯電話や郵便物をチェックする いつでも連絡が取れるように要求する 付き合いや行動を制限する 家族の悪口を言う 急に不機嫌になる すぐに お前のせいだ と言う お金の負担を強いる 自殺する などと言って脅す 急に怒りだしたり 優しく

表 110 性 別子からの仕送りの有無別個人数 子からの仕送り ありなし 昨年収入ありと答えた人の 男性 歳 歳 歳 歳 歳 0 77

⑤5 地方公共団体における検証等に関する調査結果

ガールスカウト Stop the Violence キャンペーン STV バッジプログラム指導者用資料 1. Stop the Violence キャンペーンとは ガールガイド ガールスカウト世界連盟 (WAGGGS) では 世界 145 の国と地域のガールスカ ウトとともに 少女に対する暴力をなく

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1 人権問題に対する関心度と人権尊重の程度 回答者の 6 割以上が人権問題に高い関心を示しているが 約 3 割 5 分の回答者は人権問題に あまり関心がない か まったく関心がない と回答している ( 図表 1-1) 特に 若年層から中年層 (20 歳代 ~40 歳代 ) における関心度の低さが目立

Microsoft Word - 資料編表紙

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Ⅰ 男女平等の意識づくりと制度・慣習の見直し

「北朝鮮による日本人拉致問題に関する特別世論調査」の概要

府立高校 <P138> 支援学校 <P138> 保健センター <P139> 支援の必要な家庭の発見 子ども 保護者 親族からの相談 登校状況などを通して支援の必要な家庭を発見 (P50 表 2-3-4) 4 割程度が保護者の相談支援を実施 (P4 図 2-1-2) ケースに対応する中での課題として

母子1

代 20 代に交際相手からの暴力行為の有無 ドメスティック バイオレンスを受けた時の相談機関の認知度 女性に対する暴力をなくすために必要なこと 男女共同参画社会の推進に向けて 女性が指導的立場につくことが少ない

年齢別では 10 才代では 知っている人は 40.0% であるのに対し 30 才代以上では 7 割以上の人が 知っていると回答しています 図表 3 おおきな地震が起きると考えられていることを知っているか ( 年齢別 ) 10 才代 (N=10) 40.0% 50.0% 10.0% 20 才代 (N=

Ⅰ 調査実施要領


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男女共同参画に関する意識調査

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第 1 部 施策編 4

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男女共同参画地域啓発パンフレット 男女共同参画 家 庭 で 地 域 で みんなで実現しよう 互いに個性を尊重しあい 一人ひとりが 輝いて生きられるまち ひこね

第 2 章 子どもと子育てを取り巻く現状

平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査」報告書(全体版)

Bouquet 中央区男女共同参画ニュース contents 特集 デート DV 防止啓発講座 in 聖路加国際大学 ブーケ デート DV を知る 講演 NPO 法人レジリエンス 代表 中島幸子さん 2p ブーケ21 の講座に参加してみませんか 参加者インタビュー 講座の前のひと時 ピアノ演奏をして

裁判員制度 についてのアンケート < 調査概要 > 調査方法 : インサーチモニターを対象としたインターネット調査 分析対象者 : 札幌市内在住の20 歳以上男女 調査実施期間 : 2009 年 11 月 10 日 ( 火 )~11 月 11 日 ( 水 ) 有効回答者数 : N=450 全体 45

========== 目次 ========== 1. 調査趣旨 P1 2. 調査概要 P1 3. 調査結果概要 P2 4. 調査結果詳細 P3 5. 調査結果の補足 P16 6. 効果的な取組についてのまとめ P17 ( 参考 ) 1 神奈川県 横浜市 川崎市 相模原市 子どもたちのインターネット

活動状況調査


8

男女共同参画プラン_47

図 Ⅳ 1-1 茨城県青少年の健全育成等に関する条例 の認知度 ( 地域別, 市郡別, 性別, 性 年齢別, 職業別 ) 条例の名称, 条例の内容とも知っている n 条例の名称は知っているが, 内容は知らない 条例の名称, 条例の内容とも知らない 無回答 知っている 計 県北 (268) 12.3

Microsoft Word - 【最終セット版】 広報資料(9枚もの) 

第 6 章安全 犯罪と暴力 6- 刑法犯認知件数検挙件数検挙率 6- 刑法犯検挙 補導少年数 年 年間の刑法犯認知件数は8,69 件です 年以降で最も少なく 年の9,7 件より 万, 件 (.%) 減少しています 年の検挙件数は, 件です 検挙率は9.% で 年以降で 番目に高くなっており 年より9

(\217W\214v\203f\201[\203^\225\\\216\206\201`\212T\227v\201ih \201j02.xls)

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Microsoft Word 日本語

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< 図 Ⅳ-16-2> 性別 年齢別 / 家族構成別 / 居住地域別 現在, 参加している今は参加していないが, 今後ぜひ参加したい今は参加していないが, 今後機会があれば参加したい参加したいとは思わない参加できないわからない無回答 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80

第 3 次旭川市配偶者等からの暴力防止及び 被害者支援に関する基本計画 平成 31(2019) 年度 ~ 平成 35(2023) 年度 平成 31 年 (2019 年 )3 月 旭川市

表 6.1 横浜市民の横浜ベイスターズに対する関心 (2011 年 ) % 特に何もしていない スポーツニュースで見る テレビで観戦する 新聞で結果を確認する 野球場に観戦に行く インターネットで結果を確認する 4.

小学生

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*3 1 配偶者等暴力 *4 に関する被害の状況 (1) 全国の被害状況 内閣府が平成 23(211) 年度に実施した 男女間における暴力に関する調査 によると 配偶 者 ( 事実婚や別居中の夫婦 元配偶者を含む ) から 身体的暴行 ( 身体に対する暴行を受け た ) 心理的攻撃 ( 精神的な嫌がらせや恐怖を感じるような脅迫を受けた ) 性的強要 ( 性的 な行為を強要された ) のいずれかの 被害経験がある と回答した人は女性では 32.9% 男性 では 18.3% となっています 図表 1 配偶者からの ( 男女別 ) 女性 (n =1,43) 32.9% 1.6 男性 (n =1,195) 18.3% 2. 1.6 22.3 65.5 % 5% 1% 15. 79.7 3.3 % 5% 1% 何度もあった 1 2 度あったまったくない無回答 n は回答者数を表す (2) 川崎市の被害状況平成 26(214) 年度に実施した かわさきの男女共同参画に関するアンケート *5 では 配偶者 パートナーから 身体的暴行 精神的暴力 性的強要 のいずれかを受けたことがあるという人は 女性では32.8% 男性では23.% となっています *3 DV 防止法における 被害者 は 男性 女性を問わず 配偶者からの暴力を受けた者をいいます 配偶者には 事実婚や元配偶者 ( 離婚前に暴力を受け 離婚後も引き続き暴力を受ける場合 ) も含まれます また 平成 25(213) 年度の DV 防止法の改正により 生活の本拠を共にする交際相手 ( いわゆる同棲相手 ) からの暴力を受けた者も対象となりました 生活の本拠を共にしていない交際相手からの暴力を受けた者については DV 防止法における被害者には含まれませんが 本計画においては DV 防止法の取り扱いの対象以外の場合には 当該者を含めて 被害者 としています *4 本計画における 暴力 とは 殴る 蹴る といった身体的暴力だけではなく 次のような暴力も含まれます 精神的暴力 : 暴言を吐く 脅かす 無視する 浮気 不貞を疑う 家から締め出す 大事にしているものを壊すなど 経済的暴力 : 生活費を渡さない 女性が働き収入を得ることを妨げる 借金を重ねるなど 性的暴力 : 性行為を強要する ポルノを見せたり 道具のように扱う 避妊に協力しないなど 社会的隔離 : 外出や 親族 友人との付き合いを制限する 交友関係を厳しく監視するなど 身体的暴力のように比較的外から見えやすい暴力のほかに 外から見えにくい精神的暴力などが重複し 被害が重篤になっていくことがあります *5 かわさきの男女共同参画に関するアンケートは 男女共同参画に関する意識や考えを把握することを目的に 川崎市市民 こども局人権 男女共同参画室と川崎市男女共同参画センターが 平成 26(214) 年 9 月に市内在住の満 2 歳以上 79 歳以下の人を対象に実施しました 4

Ⅱ 図表 2 川崎市における配偶者やパートナーからの ( 男女別 ) 女性 (n =616) 32.8% 1.5 男性 (n =396) 23.% 4.3 8.8 24. 65.7 % 5% 1% 18.7 72.7 4.3 % 5% 1% 何度もあった 1 2 度あったまったくない無回答 n は回答者数を表す 2 配偶者等暴力に関する相談の状況 (1) 全国の相談状況 DV 防止法に基づく都道府県や市町村の配偶者暴力相談支援センター *6 において DVに関する相談を受けています 平成 26(214) 年 7 月現在 全国の配偶者暴力相談支援センターの数は 243か所です 相談件数は年々増加しており DV 防止法が制定された翌年の平成 14(22) 年度に35,943 件であった相談件数は 平成 25(213) 年度には99,961 件となっています 図表 3 全国と神奈川県内の配偶者暴力相談支援センターにおける相談件数 *7 1, 8, 72,792 77,334 82,99 89,49 99,961 1, 8, ( 内閣府 神奈川県調べ ) 6, 6, 4, 2, 6,263 7,74 7,617 4, 6,4 6,54 2, H21 H22 H23 H24 H25 全国 神奈川県 *6 DV 防止法第 3 条において 都道府県は 当該都道府県が設置する婦人相談所その他の適切な施設において 当該各施設が配偶者暴力相談支援センターとしての機能を果たすようにする とあり 配偶者暴力相談支援センターは 配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護を図るため 相談や相談機関の紹介 カウンセリング 被害者及び同伴者の緊急時における安全の確保及び一時保護 自立して生活することを促進するための情報提供その他の援助 被害者を居住させ保護する施設の利用についての情報提供その他の援助 保護命令制度の利用についての情報提供その他の援助を行っています 平成 19(27) 年度の DV 防止法の改正により 市町村においても 配偶者暴力相談支援センターとしての機能を果たすことが努力義務となりました 神奈川県では 平成 14(22) 年度から配偶者暴力相談支援センターを開設しています *7 相談件数 全国の配偶者暴力相談支援センターにおける相談件数 ( 内閣府調べ ) 神奈川県内の配偶者暴力相談支援センター ( 県 横浜市 相模原市 ) における相談件数 ( 神奈川県調べ ) 横浜市は平成 23(211) 年 9 月に 相模原市は平成 24(212) 年 1 月に配偶者暴力相談支援センターを開設 5

内閣府が平成 23(211) 年度に実施した 男女間における暴力に関する調査 によると 過去 5 年間に配偶者から何らかの暴力を受けたことがあった人の相談先は 友人 知人 が 24.5% ( 女性 32.% 男性 1.2%) と最も多く 家族や親戚 が23.7%( 女性 32.% 男性 8.%) となっています 警察に連絡 相談した人は5.4%( 女性 6.5% 男性 3.4%) 男女共同参画センター等の相談機関を利用した人は.8%( 女性 1.2% 男性 %) と低い比率になっています どこ( だれ ) にも相談しなかった という人は53.3%( 女性 41.4% 男性 76.1%) となっています 相談しなかった理由としては 相談するほどのことではないと思ったから 62.8%( 女性 5.% 男性 76.1%) が最も多く 次いで 自分にも悪いところがあると思ったから 39.4% ( 女性 34.3% 男性 44.8%) となっています (2) 川崎市の相談状況川崎市では DVに関する相談は 各区の保健福祉センター及び地区健康福祉ステーション ( 以下 保健福祉センター等 といいます ) 男女共同参画センター 人権オンブズパーソンで対応しています 平成 24(212) 年度の相談件数は992 件と一時的に減少しましたが 平成 25(213) 年度の相談件数は1,455 件となっており 再び増加している状況にあります 図表 4 川崎市の DV 相談件数 *8 1,6 1,4 1,2 1, 8 6 4 2 1,275 1,126 1,159 443 47 992 539 38 5 51 57 34 633 638 679 578 1,455 51 95 49 男女共同参画センター 人権オンブズパーソン 保健福祉センター等 H21 H22 H23 H24 H25 *8 地区健康福祉ステーションでの相談受付は平成 25(213) 年度から実施 ( 図表 5 も同様 ) 市民 こども局こども本部調べ 出典 川崎市男女共同参画センター年度事業概要 人権オンブズパーソン平成 25(213) 年度報告書 なお 男女共同参画センターと人権オンブズパーソンの相談件数は 交際相手からの暴力相談件数を含みます 6

Ⅱ *9 また 交際相手からの暴力相談件数についても この 3 年間において増加傾向にあります 図表 5 15 1 5 保健福祉センター等における交際相手からの暴力相談件数 72 15 133 (3) 川崎市における相談窓口の認知度と相談の有無 H23 H24 H25 ( 市民 こども局こども本部調べ ) 平成 26(214) 年度実施の かわさきの男女共同参画に関するアンケート によると 配偶者 等からの暴力について相談できる窓口をご存知ですか という質問に対して 知っている と 答えた人は 33.4%( 女性 36.6% 男性 29.2%) でした またDV 被害にあった人の相談先は 友人 知人 24.8%( 女性 31.2% 男性 11.%) と 家族 親族 24.5%( 女性 28.2% 男性 15.4%) が多くなっています 一方で どこ ( だれ ) にも相談しなかった を選んだ人は57.4%( 女性 49.5% 男性 74.7%) でした どこ ( だれ ) にも相談しなかった 理由は 相談するほどのことではないと思ったから が57.9%( 女性 55.% 男性 63.2%) と男女ともに最も多く 次いで女性は 相談してもむだだと思ったから と 自分さえがまんすれば なんとかこのままやっていけると思ったから が27.% 男性は 自分にも悪いところがあると思ったから が36.8% となっています 3 一時保護等の状況 (1) 全国の一時保護の状況内閣府男女共同参画局の 配偶者からの暴力に関するデータ によると 夫等の暴力を理由に一時保護された件数は 平成 19(27) 年度は4,549 件 平成 24(212) 年度は4,373 件で 毎年度 4,5 件前後で推移しています (2) 川崎市における一時保護の状況 川崎市では 被害者とその同伴家族が 配偶者等からの暴力を避けるために避難が必要と なった場合に 神奈川県や民間団体等と連携し 一時保護支援を行っています *9 デート DV ともいいます 7

図表 6 一時保護件数の推移 ( 神奈川県 川崎市 ) 4 3 32 ( 神奈川県 市民 こども局こども本部調べ ) 251 242 265 253 2 1 122 88 89 16 9 5 42 49 48 37 72 46 4 58 53 H21 H22 H23 H24 H25 神奈川県 (DV 防止法に基づく一時保護 ) DV 防止法に基づく一時保護その他 平成 25(213) 年度の一時保護件数は 9 件で そのうち DV 防止法に基づく一時保護件数は 53 件でした また 53 件のうち 子どもを同伴しているケースは 35 件と 6 割以上になります 児童虐待の防止等に関する法律 では 子どもの面前でのDVは子どもへの心理的虐待にあたるとされています 平成 25(213) 年度の川崎市の児童相談所における児童虐待相談 通告件数は1,576 件となっています DV によるものを含む警察からの心理的虐待通告件数が増加しており 全体の件数において心理的虐待が占める割合は約 57% となっています 図表 7 川崎市の児童相談所における児童虐待相談 通告種別内訳 心理的 56.5% H25 年度 身体的 2.1% ネグレクト 22.1% 性的 1.3% ( 市民 こども局こども本部調べ ) 4 DV デート DV に関する市民意識 (1) 川崎市民のDV デートDVに関する認知度平成 26(214) 年度実施の かわさきの男女共同参画に関するアンケート における 11の行為について夫婦間で行われた場合に暴力だと思うかという質問では 身体を傷つける可能性のあるもので殴る などの身体的に重大なけがを生じさせる可能性のある行為については 暴力だと認識する人が9 割を超えています 一方で どんな場合でも暴力にあたると思う と答えた人が6 割未満だった行為は 交友関係や電話を細かく監視する 何を言っても長時間無視し続ける といった精神的な暴力にあたる行為でした 8

Ⅱ 図表 8 夫婦間での暴力についての認識 行為別 ( 川崎市 ) 平手で打つ足でける身体を傷つける可能性のあるもので殴る殴るふりをしておどす刃物などをつきつけておどすいやがっているのに性的な行為を強要する見たくないのにポルノビデオやポルノ雑誌を見せる交友関係や電話を細かく監視する何を言っても長時間無視し続ける 誰のおかげで生活できるんだ とか かいしょうなし と言う必要な生活費をわたさない 全体 (n=1,93) 72.8 86.3 95.2 62.3 95.2 81.9 71.1 56.5 56.5 67.2 72.9 1.3 2.7 23.1.5 2.9 1.3 1.3.3 3.3 3.7 3.4 3.6 1.5.4 3. 1. 3. 14.1 4.2 2.8 21.9 3.2 34.1 6.2 3.3 33.7 6.5 3.8 3. 26. 3.7 3.4 2. % 5% 1% n は回答者数を表す どんな場合でも暴力にあたると思う 暴力にあたるとは思わない 暴力にあたる場合も そうでない場合もあると思う 無回答 デート DV についてご存知ですか という質問の回答において 言葉もその内容も知ってい る と答えたのは 4 割程度にとどまっています 図表 9 デート DV の認知度 ( 川崎市 ) 全体 (n=1,93) 39.6 24.5 31.3 4.6 女性 (n=639) 41.3 25.4 29.9 3.4 男性 (n=428) 37.1 23.6 33.6 5.6 % 2% 4% 6% 8% 1% n は回答者数を表す 言葉もその内容も知っている 言葉があることを知らなかった 言葉は知っているが 内容まではよく知らない 無回答 9

(2)DVやデートDVを防止するために必要な対策( 市民意識 ) 平成 26(214) 年度実施の かわさきの男女共同参画に関するアンケート における 配偶者やパートナーからの暴力を防止するためには どのようなことが必要だと考えますか という質問に対する回答の中で DV 被害者が相談しやすいよう 相談窓口の周知を図る が最も多く 65.1% でした 次いで 加害者への処罰を強化したり 更生のための教育等の対策を実施する が54.6% 学校などにおける男女平等観に基づいた教育や暴力を許さない人権教育を充実させる が54.% となっています 図表 1 配偶者やパートナーからの暴力を防止するために必要な対策 ( 川崎市 ) % 5% 1% DV 被害者が相談しやすいよう 相談窓口の周知を図る 65.1 配偶者やパートナーからの暴力の防止について 広報 啓発の機会を増やす 38. 学校などにおける男女平等観に基づいた教育や暴力を許さない人権教育を充実させる 54. 暴力を助長する情報 ( インターネット 雑誌やゲームソフト等 ) を規制する 32.8 加害者への処罰を強化したり 更生のための教育等の対策を実施する 54.6 男女間の経済的 社会的な地位や力の格差をなくしていく 34.1 その他 7. 特にない 2.8 無回答 4.6 全体 (n=1,93) n は回答者数を表す 1