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取引高について 2006 年の日経 225mini の開始以降 取引高は増加傾向 ( 単位 ) 300,000, ,000, ,000,000 日経 225mini 日経 225 先物 150,000, ,000,000 50,000,

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( 参考 ) JPX 日経インデックス 400 先物取引制度の概要 JPX 日経インデックス 400 先物対象指数 JPX 日経インデックス 400 取引時間 9:00-15:15 16:30-3:00 限月取引 月の 5 限月取引最終日各限月の第 2 金曜日の前日 ( 休業日に当

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2011年8月25日収録 ダウンロード資料

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新旧対照表

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162 有価証券等の情報(会社計 満期保有目的の債券 ( 単位 : 百万円 ) がを超えるもの がを超えないもの )合計 2,041,222 2,440, ,058 1,942,014 2,303, ,434 責任準備金対応債券 ( 単位 : 百万円 ) が貸借対照表 公社債

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( 削除 ) 値変更 注文取消しができる 取引所の定めるアルゴリズムによって IEP が常に更新され表示される 16:08~16:10 プレオーダーマッチングピリオド At Auction Order のみ入力可能 ( 注 ) 取引所の定めるアルゴリズムによって IEP が更新され表示される しかし

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第 1 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +1.54% 収益率 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1.02% 実現収益率 ( )) 運用収益額 +3,222 億円 総合収益額 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1,862 億円 実現収益額 ( )) 運用資産残高 ( 第 1 四半期末 )

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特に重要なもの

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発行日取引の売買証拠金の代用有価証券に関する規 同じ ) であって 国内の金融商品取引所にその株券が上場されている会社が発行する転換社債型新株予約権社債券 ( その発行に際して元引受契約が金融商品取引業者により締結されたものに限る ) 100 分の80 (7) 国内の金融商品取引所に上場されている交

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FXO CoveredCall

項 目

目次 1. 取扱商品 2. 手数料 3. 取引時間 取引日 4. 制限値幅およびサーキット ブレーカー制度 5. 即時約定可能値幅制度 6. 取引規制 7. 取引チャネル 8. 注文の種類 9. 執行約定条件および有効期限 10. 証拠金の前受け 11. 決済方法 12. 証拠金 13. 追加証拠金

商品 白金 白金ミニ 取引所 株式会社東京商品取引所 取引の種類 現物先物取引 現金決済先物取引 標準品 純度 99.95% 以上の金地金 標準取引と同様 ( 現金決済先物取引の対 限月 新甫発会日の属する月の翌月から起算した12 月以内の各偶数月 (6 限月制 ) 取引単位 1 枚当たり500グラ

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有償ストック・オプションの会計処理が確定

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五有価証券 ( 証券取引法第二条第一項に規定する有価証券又は同条第二項の規定により有価証券とみなされる権利をいう ) を取得させる行為 ( 代理又は媒介に該当するもの並びに同条第十七項に規定する有価証券先物取引 ( 第十号において 有価証券先物取引 という ) 及び同条第二十一項に規定する有価証券先

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Transcription:

日経平均ボラティリティー インデックス リアルタイム算出要領 株式会社日本経済新聞社 日本経済新聞社 ( 以下 日経 という ) が 2010 年 11 月から算出 公表を開始した 日経平均ボラティリティー インデックス を 2012 年 1 月よりリアルタイム算出化することに伴い 同指数のリアルタイム算出要領を作成いたしました 同算出要領は 今後 ルールの見直しなどに伴い変更されることがあります 本資料は日経の著作物であり 本資料の全部又は一部を いかなる形式によっても日経に無断で複写 複製又は転載することができません 本資料は 指数への理解を深めるために作成された資料であり 有価証券の売買等に関する勧誘を行うためのものではありません (2014 年 3 月 24 日版 ) GB-145-J-20140324

日経平均ボラティリティー インデックス リアルタイム算出要領 1: 考え方 通常 オプション取引では 原資産の将来のボラティリティー ( 変動率 ) をもとに価格が決まる 本指数では この考え方に基づき 市場で取引されたオプションの価格 ( プレミアム ) から将来のボラティリティーを計算する 本指数の算出では 店頭デリバティブ市場で取引されているバリアンス スワップ取引などで フェア バリアンスを推定する際に広く使われている方式を用いた 2: 指数の計算 (1) 基本事項 指数値は 小数点以下第 3 位を四捨五入して第 2 位まで 単位はポイントとする 算出に用いる先物 オプションの価格は 大阪取引所の日経平均先物 日経平均オプション取引における取引所公表値を用いる 大阪取引所の日経平均オプションの日中立会の間 15 秒間隔 ( ただし プレ クロージング中を除く ) で算出する オープニング オークション終了の 15 秒後 ( 通常は午前 9 時 00 分 15 秒 ) から算出し クロージング オークション終了時にも算出を行う 対象となるオプションの限月は 期近の限月( 第 1 限月 ) と翌限月 ( 第 2 限月 ) で 取引最終日の 3 営業日前に それぞれ翌限月にシフトして算出する 先物の限月も同様に 期近の限月 ( ただし いわゆるミニ先物は対象としない ) と対象として 取引最終日の 3 営業日前に 翌限月にシフトする (2) 価格算出に用いる先物 オプションの価格は 以下の優先順で採用する 1 直近 15 秒間のうち もっとも直近の約定値 ( ただし クロージング オークション終了時にあっては板寄時の約定値 ) 2 算出時点におけるザラ場中の売買気配の仲値 ( ただし クロージング オークション終了時にあっては板寄時の売買気配の仲値 )(*1) 3 直近 15 秒間より前の当日直近約定値 ( 前営業日の夜間立会を含む ) *1:1) 買気配が 10 円以下で かつ買気配から売気配が 4 円以上かい離している場合 2) 買気配が 10 円より 大きく かつ買気配から売気配が 30% 以上かい離している場合 または 3) 売気配が買気配以下 ( 同値を 含む ) の場合は 当該仲値は無効とする ( 売買気配の組み合わせの例は表 1 を参照のこと ) 1 この間の直近約定値 表 1: 売買気配の組み合わせ例 3 前回算出時点までの直近約定値 算出間隔 =15 秒 2 算出時に有効な売買気配仲値 売買気配の組み合わせ売気配 12 円 買気配 12 円売気配 13 円 買気配 10 円売気配 14 円 買気配 10 円売気配 14 円 買気配 11 円売気配 15 円 買気配 11 円 有効 / 無効無効有効無効有効無効 Copyrigh 2012 Nikkei Inc. All righs reserved. 2

(3) 算式 日経平均ボラティリティー インデックスは 以下の算式に従って 算出する 1 時点 の第 1 限月のボラティリティー 1, 第 2 限月のボラティリティー 2, を算出 T i : i 限月の満期 (SQ 日の午前 9 時 00 分 00 秒 )(*2) Y 365 :365 日ベースの年間秒数 (31,536,000 秒 ) Y 360 :360 日ベースの年間秒数 (31,104,000 秒 ) L : 前営業日付のユーロ円 LIBOR( 第 1 限月は 1 ヵ月物 第 2 限月は 2 ヵ月物を使用 ) (*3) i, K i j,, : 時点 の i 限月の j 番目 ( 昇順 ) の行使価格 ~ : 時点の満期 T i のプット オプション価格 ~ : 時点 の満期 T i のコール オプション価格 ( ただし, とする (*4)) F : 時点 の直近限月の先物価格 p : F K i を満たす最小の, j, j q : 時点 において F と K,, の差の絶対値が最小となる j (*5) i j n i, : 時点 の i 限月において 指数算出の対象とする行使価格の数 (*6,*7) ( ただし とする ) *2: 満期までの期間は秒単位で計測する *3: 前日の東京市場が休日の場合 前営業日付のロンドン市場が休日の場合 または何らかの理由でユーロ円 LIBOR が公表されない場合は ロンドン市場における直近の有効値を使用する *4: 先物価格に最も近い行使価格のオプション価格については プットとコール両方のオプション価格を 用いて算出する調整値を用いる なお は それぞれ時点 満期 T i K, 行使価格 i, のプット価格 コール価格を表す q *5: F < K i, q, の場合は q = p F K i の場合は, q q, = p -1 *6: 算出の対象となるオプションは 算出時点の先物価格を ATM( アット ザ マネー ) とした場合の OTM ( アウト オブ ザ マネー ) にあたる行使価格のプットまたはコールのオプション ただし 各算出時点において 有効な価格が取得できないオプションについては 当該行使価格が設定されていないものとして扱う ( 売買停止および即時約定可能値幅制度によるものを含む ) *7:6 つ以上連続した行使価格で有効な価格が取得できない場合 ATM から見て当該行使価格より外側の行使価格のオプションについては 有効な価格が取得できる場合であっても算出の対象としない 2 満期が 30 日になるように 1, と 2, で線形補間 (*8,*9,*10) 指数値 M :30 日の秒数 (2,592,000 秒 ) *8: 直近限月の満期が 30 日より大きい場合は 補外となる Copyrigh 2012 Nikkei Inc. All righs reserved. 3

*9: 時点 において 補外の結果 指数値が虚数になる ( 平方根内が負数になる ) 場合は 直前の指数値 ( ただし 当日の初回算出の場合は前営業日の終値 ) の算出時に使用した 1, 1 を それぞれ 2, 1 1, 2, に代えて 時点 の指数値を算出する *10: 時点 の i 限月において 1) 有効な価格を取得できる行使価格が 2 銘柄未満となる場合 または 2) 直 近限月の先物で有効な価格 F を取得できなかった場合は 当該時点 の i, は算出せず 直前の指数値の算出に使用したi, 1 を代わりに用いて 時点 の指数を算出する ( ただし 3: 指数値の取り扱い (3) 日経平均先物に連動したサーキット ブレーカーの発動時 に該当する場合を除く ) 3: 指数値の取り扱い (1) 過去の指数値本指数の算出開始時点 (2010 年 11 月 19 日 ) から2012 年 1 月 27 日までは 1 日 1 回終値ベースで算出していた また 1989 年 6 月 12 日以降 2010 年 11 月 18 日までの指数値は 終値ベースと同様の方法で遡及算出値として算出した (2) 指数値の修正 取引所公表値の訂正など 指数値に影響を与える事象が後日判明した場合 原則として 過日にさかのぼっての修正は行わない (3) 日経平均先物に連動したサーキット ブレーカー発動時日経平均先物に連動して 同一原資産のすべての先物 オプション取引がサーキット ブレーカーの対象となった場合は 本指数の更新を停止する 取引所のシステム障害などによる全面売買停止の場合なども同様の扱いとする 4: 算出例 (2011 年 11 月 1 日終値 (15 時 15 分 00 秒 ) の場合 ) 1 算出の条件は以下の通り 日経平均先物期近物 (2011 年 12 月限月 ) 終値 =8850 円ユーロ円 LIBOR 1 ヵ月 =0.14313%, 2 ヵ月 =0.15863% 第 1 限月 (2011 年 11 月限 ) の満期までの秒数 =841500 秒第 2 限月 (2011 年 12 月限 ) の満期までの秒数 =3260700 秒 ATM に最も近い行使価格 =8750 円 2 第 1 限月 (2011 年 11 月限 ) の対象オプションを決定 ( 網掛部が対象となるオプション ) コール オプション プット オプション 行使売買気配行使売買気配直近約定値直近約定値価格仲値価格仲値 5000-3850 5000 1 ( 9:00) - 5500-3350 5500 1 (15:09) - 6000-2850 6000 1 (13:26) - 6250-2600 6250 1 ( 9:23) - 6500 2400 (13:00) 2350 6500 1 (15:15) - 6750-2100 6750 1 ( 9:11) - 7000-1850 7000 1 (15:15) 1.5 7250-1600 7250 1 (15:15) 1.5 Copyrigh 2012 Nikkei Inc. All righs reserved. 4

7500-1350 7500 2 (15:15) 2.5 7750 1190 ( 9:49) 1105 7750 4 (15:15) 4.5 8000 855 (14:53) 857.5 8000 8 (15:15) 7.5 8250 650 (13:54) 617.5 8250 16 (15:15) 15.5 8500 380 (14:57) 390 8500 36 (15:15) 36.5 8750 195 (15:09) 192.5 8750 95 (15:15) 92.5 9000 70 (15:15) 67.5 9000 215 (15:15) 217.5 注 ) 先物価格以下はコールを採用 9250 17 (15:15) 17.5 9250 415 (15:05) 417.5 9500 4 (15:15) 3.5 9500 625 (13:02) 652.5 9750 1 (15:15) 1.5 9750-900 10000 1 ( 9:28) - 10000-1150 10250 - - 10250-1400 10500 - - 10500-1650 10750 - - 10750-1900 11000 - - 11000-2150 11500 - - 11500-2650 12000 - - 12000-3150 12500 - - 12500-3650 13000 - - 13000-4150 13500 - - 13500-4650 注 )-( ハイフン ) は約定値なし 14000 - - 14000-5150 または有効な売買気配なし 3 第 1 限月 (2011 年 11 月限 ) のうち 先物価格に最も近い行使価格での調整値を算出 192.5 95 8850 8750 調整値 2 2 1 0.14313% 841500 / 31104000 143.75 100 2.00007745 93.75193607 4 第 1 限月 (2011 年 11 月限月 ) の分散を算出 行使通番価格 ( j ) K 採用値 (*11) - 0 500-0.00002000 5000 1 500 1 0.00003653 5500 2 500 1 0.00003042 6000 3 250 1 0.00001334 6250 4 250 1 0.00001232 6500 5 250 1 0.00001140 6750 6 250 1 0.00001059 7000 7 250 1 0.00000986 7250 8 250 1 0.00001365 7500 9 250 2 0.00002554 7750 10 250 4 0.00004790 8000 11 250 8 0.00009002 8250 12 250 16 0.00018334 8500 13 250 36 0.00043070 8750 14 250 93.75193607(*12) 0.00052218 9000 15 250 70 0.00026572 9250 16 250 17 0.00006075 9500 17 250 4 0.00001371 9750 18 250 1 0.00000513 10000 19 250 1 0.00000250 *11: は 2: 指数の計算 (3) 算式 の1の算式の の内部 *12: 先物価格に最も近い行使価格は調整値を採用 2 1 0.14313% 841500 1 1 37.47738701 0.00180559 0.06766863 841500 / 31536000 31104000 Copyrigh 2012 Nikkei Inc. All righs reserved. 5

5 第 2 限月 (2011 年 12 月限 ) の対象オプションを決定 ( 網掛部が対象となるオプション ) コール オプション プット オプション 行使売買気配行使売買気配直近約定値直近約定値価格仲値価格仲値 3000-5850 3000 - - 3500-5350 3500 - - 4000-4850 4000 1 ( 9:00) - 4500-4350 4500 2 (15:06) 1.5 (*13) 5000-3855 5000 2 ( 9:00) 1.5 (*13) 5500-3355 5500 3 (14:57) 2.5 (*13) 6000-2855 6000 4 (15:15) 4.5 6250-2610 6250 6 (15:15) 6 6500 2430 (10:54) 2360 6500 8 (14:47) 7.5 (*13) 6750-2110 6750 11 (15:15) 10.5 7000-1865 7000 13 (15:15) 13.5 7250-1620 7250 18 (15:15) 18.5 7500-1380 7500 26 (15:15) 26 7750 1200 (10:01) 1140 7750 38 (15:15) 37.5 8000 910 (15:05) 912.5 8000 55 (15:15) 57.5 8250 750 ( 9:23) 692.5 8250 90 (15:15) 87.5 8500 485 (14:47) 490 8500 135 (15:15) 137.5 8750 310 (15:15) 315 8750 215 (15:15) 212.5 9000 185 (15:15) 180 9000 325 (15:15) 327.5 注 ) 先物価格以下はコールを採用 9250 95 (15:15) 92.5 9250 480 (14:38) 487.5 9500 41 (15:15) 41.5 9500 - - 9750 17 (15:15) 16.5 9750 830 ( 9:22) 912.5 10000 7 (15:15) 7.5 10000 1150 (15:15) 1150 10250 3 (14:32) 2.5 10250-1400 (*13) 10500 1 (14:06) - 10500-1645 10750 1 ( 8:00) - 10750-1895 11000 - - 11000-2145 11500 - - 11500-2645 12000 - - 12000-3145 12500 - - 12500-3645 13000 - - 13000-4145 13500 - - 13500-4645 14000 - - 14000-5145 14500 - - 14500-5645 15000 - - 15000-6145 15500 - - 15500-6645 注 )-( ハイフン ) は約定値なし 16000 - - 16000-7145 または有効な売買気配なし *13: クロージング オークション終了時に有効な売買気配仲値を採用 6 第 2 限月 (2011 年 12 月限 ) のうち 先物価格に最も近い行使価格での調整値を算出 310 215 8850 8750 調整値 2 2 1 0.15863% 3260700 / 31104000 262.5 100 2.00033259 212.50831338 7 第 2 限月 (2011 年 12 月限月 ) の分散を算出 行使通番価格 ( j ) K 採用値 (*14) - 0 500-0.00003125 4000 1 500 1 0.00006829 4500 2 500 1.5 0.00006704 5000 3 500 1.5 0.00007132 5500 4 500 2.5 0.00009688 6000 5 250 4 0.00006618 Copyrigh 2012 Nikkei Inc. All righs reserved. 6

6250 6 250 6 0.00008278 6500 7 250 7.5 0.00010474 6750 8 250 11 0.00012668 7000 9 250 13 0.00015194 7250 10 250 18 0.00020117 7500 11 250 26 0.00027372 7750 12 250 38 0.00037301 8000 13 250 55 0.00054542 8250 14 250 90 0.00079771 8500 15 250 135 0.00116103 8750 16 250 212.50831338(*15) 0.00126489 9000 17 250 185 0.00084856 9250 18 250 95 0.00039115 9500 19 250 41 0.00015828 9750 20 250 17 0.00006221 10000 21 250 7 0.00002345 10250 22 250 2.5 0.00000822 10500 23 250 1 0.00000443 10750 24 250 1 0.00000216 *14: は 2: 指数の計算 (3) 算式 の 1 の算式の の内部 *15: 先物価格に最も近い行使価格は調整値を採用 2 1 0.15863% 3260700 2 1 9.67315125 0.00698250 0.06754283 3260700 / 31536000 31104000 8 満期が 30 日 (2592000 秒 ) になるように線形補間 1 2592000 2592000 841500 3260700 3260700 2592000 3260700 841500 0.06754283 3260700 841500 841500 0.06766863 100 25.99 指数値 Copyrigh 2012 Nikkei Inc. All righs reserved. 7

5: その他 1 利用許諾 日経平均ボラティリティー インデックス は日経の知的財産であり 同指数の算出 数値の公表 利用など指数に関するすべての権利は日経が有している このため 日経平均ボラティリティー インデックス を利用した先物 オプションなどの金融派生商品を提供したり ファンドやリンク債などの金融商品を組成 売り出す 又はデータ提供する場合などで日経平均ボラティリティー インデックスを商業的に利用したりする場合は 日経との利用許諾契約が必要になる 2 免責 日経平均ボラティリティー インデックス は原則として本資料に記載された方法等に基づいて算出される ただし 本資料に記載のない事象が発生した場合や本資料の方法による算出が困難と日経が判断した場合は 日経が適当とみなした処理方法により算出することがある また 同算出要領は 今後 ルールの見直しなどに伴い 変更されることがある 日経平均ボラティリティー インデックス の算出において 電子計算機の障害又は天災地変その他やむを得ない事由が発生した場合は その算出を延期又は中止することがある また 日経は 日経平均ボラティリティー インデックス がいかなる場合においても真正であることを保証するものではなく 日経平均ボラティリティー インデックス 等の算出において 数値に誤謬が発生しても 日経は一切その責任を負わない 資料に記載された情報を利用したことにより発生するいかなる費用又は損害などについて 日経は一切その責任を負わない なお 日経平均ボラティリティー インデックス の開発にあたっては 野村証券金融工学研究センターの協力を得ており 上記免責事項は野村證券金融工学研究センターにも適用される 日経平均ボラティリティー インデックス に関するお問合せは 日本経済新聞社インデックス事業室 電話 :03-6256-7341 メール :index@nex.nikkei.co.jp まで Copyrigh 2012 Nikkei Inc. All righs reserved. 8

( 別紙 ) 算出要領 変更履歴 2012 年 1 月 30 日版初版 2012 年 2 月 9 日版 ( 削除 ) 2012 年 3 月 5 日版 4: 算出例 (2011 年 11 月 1 日終値 (15 時 15 分 00 秒 ) の場合 ) 中の 4 第 1 限月 (2011 年 11 月限月 ) の分散を算出 の表中 行使価格が 8500 円 8750 円のαの数値を修正 5 第 2 限月 (2011 年 12 月限 ) の対象オプションを決定 ( 網掛部が対象となるオプション ) の限月表記を修正 6 第 2 限月 (2011 年 12 月限 ) のうち 先物価格に最も近い行使価格での調整値を算出 の調整値の桁数および数式の一部を修正 7 第 2 限月 (2011 年 12 月限月 ) の分散を算出 の表中 行使価格が 8750 円の採用値の桁数を修正 2013 年 9 月 30 日版 2: 指数の計算 (3) 算式注記 (*7) 中の 3 つ以上連続した行使価格 を 6 つ以上連続した行使価格 に変更 2014 年 3 月 24 日版 2: 指数の計算 (1) 基本事項 中の 大阪証券取引所 および 大証 を 大阪取引所 に変更 Copyrigh 2012 Nikkei Inc. All righs reserved. 9