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第 2 問 A インターネット上に掲載された料理レシピやその写真から料理の特徴の読み取りや推測を通じて, 平易な英語で書かれた短い説明文の概要や要点を捉える力や, 情報を事実と意見に整理する力を問う 問 1 6 イラストを参考にしながら, ネット上のレシピを読んで, その料理がどのような場合に向いて

第 1 問 B 身の回りの事柄に関して平易な英語で話される短い発話を聞き, それに対応するイラストを選ぶことを通じて, 発話内容の概要や要点を把握する力を問う 問 1 5 英語の特徴やきまりに関する知識 技 能 ( 音声, 語, 友人や家族, 学校生活など, 身近な話題に関する平易で短い説明を聞き取

1 高等学校学習指導要領との整合性 高等学校学習指導要領との整合性 ( 試験名 : 実用英語技能検定 ( 英検 )2 級 ) ⅰ) 試験の目的 出題方針について < 目的 > 英検 2 級は 4 技能における英語運用能力 (CEFR の B1 レベル ) を測定するテストである テスト課題においては

英語 ポイント 1 民間の資格 検定試験を用いて4 技能 ( 読む 聞く 書く 話す ) を評価 2 段階別評価 CEFR ( セファール ) を活用 3 大学入学共通テストでは 筆記 ( リーディング ) とリスニングを実施 ポイント 1 民間の資格 検定試験を用いて 4 技能 ( 読む 聞く 書

教科 : 外国語科目 : コミュニケーション英語 Ⅰ 別紙 1 話すこと 学習指導要領ウ聞いたり読んだりしたこと 学んだことや経験したことに基づき 情報や考えなどについて 話し合ったり意見の交換をしたりする 都立工芸高校学力スタンダード 300~600 語程度の教科書の文章の内容を理解した後に 英語

第 9 章 外国語 第 1 教科目標, 評価の観点及びその趣旨等 1 教科目標外国語を通じて, 言語や文化に対する理解を深め, 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り, 聞くこと, 話すこと, 読むこと, 書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う 2 評価の観点及びその趣旨

(Microsoft Word - \207U\202P.doc)

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学習指導要領解説 P.12 2 内容 (1) 言語活動ア聞くこと ( オ ) まとまりのある英語を聞いて 概要や要点を適切に聞き取ること ( 略 ) ここでは内容的にまとまりのある複数の英文を聞き その全体の概要や内容の要点をとらえることができるようになることを述べている まとまりのある英語 とは

4 単元の評価規準 コミュニケーションへの関心 意欲 態度 外国語表現の能力 外国語理解の能力 言語や文化についての知識 理解 与えられた話題に対し 聞いたり読んだりした 1 比較構文の用法を理解 て, ペアで協力して積極 こと, 学んだことや経 している 的に自分の意見や考えを 験したことに基づき

指導内容科目国語総合の具体的な指導目標評価の観点 方法 読むこと 書くこと 対象を的確に説明したり描写したりするなど 適切な表現の下かを考えて読む 常用漢字の大体を読み 書くことができ 文や文章の中で使うことができる 与えられた題材に即して 自分が体験したことや考えたこと 身の回りのことなどから 相

イ ディベート ディスカッション Ⅱ 時事英語 エッセイライティング Ⅰ エッセイライティング Ⅱ 必履修科目は 総合英語 Ⅰ 及び ディベート ディスカッション Ⅰ 話すこと 書くこと における発信力の強化や 高校生の卒業後の進路の多 様化などに対応するため より高度で専門的な科目を新設し 計 7

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

Aptis 受験者ガイド 簡易版 2018 年 2 月

平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

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平成28年度 小学校外国語活動 2_研究の実際(1)方向性

第 2 問問題のねらい青年期と自己の形成の課題について, アイデンティティや防衛機制に関する概念や理論等を活用して, 進路決定や日常生活の葛藤について考察する力を問うとともに, 日本及び世界の宗教や文化をとらえる上で大切な知識や考え方についての理解を問う ( 夏休みの課題として複数のテーマについて調

国語科学習指導案

賀茂北高等学校外国語科平成 30 年 4 月 6 日賀茂北高等学校平成 30 年度入学生英語 CAN-DO リの形での学習到達目標 1 年 簡単な英語の指示が クラスルームイ ALT と挨拶が交わせ 自己紹介 3~5 行の日記程度 1 学期 理解でき, 問題文が読 ングリッシュを聞 ( リス る (

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Taro-H29結果概要(5月25日最終)

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【資料6】平成26年度 高校3年生の英語力調査結果速報

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4 学習の活動 単元 ( 配当時間 ) Lesson 1 ( 15 時間 ) 題材内容単元の目標主な学習内容単元の評価規準評価方法 Get Your Goal with English より多くの相手とコミュニケーションをとる 自己紹介活動を行う コミュニケーションを積極的にとろうとしている スピー

学習者用デジタル教材リスト 国語 1 年 国語 1 年上コンテンツ上 8 あいさつをしよう 8 関連ページ 内容 趣旨など 場面の様子を想像する ( 音声付 場面や状況に合わせた言葉遣いの確認 ) 国語 1 年上 コンテンツ 上 10 じこしょうかいをしよう 10 場面の様子を想像する ( 音声付

ひょうごつまずきポイント指導事例集について 次ページ 示 ポイント 過去 全国学力 学習状況調査 結果 うち 特 課題 あた問題をも 作成したひう 状況調査 等 結果 明 したも あ 各学年 領域 共通 内容 い た4ページ~5ページポイントをも 各領域 やそ 学習内容を整理した系統表を掲載しい 各

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補充資料 2-1 単元 Let's Read 1 の指導展開案 (1) 単元 Let's Read 1 A Magic Box 1 の指導展開案(1/5 時間 ) (1) 目標 物語を読んで 場面展開を読み取ることができる 昨日の日記 というトピックに基づき 自分について英語で書いて表現できる (2

3 学校教育におけるJSLカリキュラム(中学校編)(国語科)4.指導案 12 学校案内パンフレットを作ろう-共同編集・制作-

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(6) 調査結果の取扱いに関する配慮事項調査結果については 調査の目的を達成するため 自らの教育及び教育施策の改善 各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し 適切に取り扱うものとする 調査結果の公表に関しては 教育委員会や学校が 保護者や地域住民に対して説明責任を果

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24 京都教育大学教育実践研究紀要 第17号 内容 発達段階に応じてどのように充実を図るかが重要であるとされ CAN-DOの形で指標形式が示されてい る そこでは ヨーロッパ言語共通参照枠 CEFR の日本版であるCEFR-Jを参考に 系統だった指導と学習 評価 筆記テストのみならず スピーチ イン

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

4 学習の活動 単元 Lesson 1 (2 時間 ) 主語の決定 / 見えない主語の発見 / 主語の it 外国語表現の能力 適切な主語を選択し英文を書くことができる 外国語理解の能力 日本の年中行事に関する内容の英文を読んで理解できる 言語や文化についての知識 理解 適切な主語を選択 練習問題の

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Lesson1 専業主夫の日記 (2h) 専業主夫の主人公はたいへんな思いをしながら娘の育児に励んでいる 一方の妻は仕事のストレスで不満が溜まり 夫に就職するように言い出す 育児に生きがいを感じている夫はショックを受けるという内容 間違うことを恐れず 積極的に子育て問題について意見交換したり話したり

人的環境の整備 教師 友達 分かりやすい説明の手本となるように, 話す速さや声の大きさを意識して簡潔に話したり, 話すポイントを視覚的に示したりする 道案内の手順を知ることや説明原稿の作成に時間が掛かった場合は, 教師間で役割分担しながらアドバイスする グループ内での自分の役割が明確になるように,

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3-2 学びの機会 グループワークやプレゼンテーション ディスカッションを取り入れた授業が 8 年間で大きく増加 この8 年間で グループワークなどの協同作業をする授業 ( よく+ある程度あった ) と回答した比率は18.1ポイント プレゼンテーションの機会を取り入れた授業 ( 同 ) は 16.0

2017 年 9 月 8 日 このリリースは文部科学記者会でも発表しています 報道関係各位 株式会社イーオンイーオン 中学 高校の英語教師を対象とした 中高における英語教育実態調査 2017 を実施 英会話教室を運営する株式会社イーオン ( 本社 : 東京都新宿区 代表取締役 : 三宅義和 以下 イ

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試験問題評価委員会報告書

教科 科目名国語総合作成者谷村工業高等学校教諭小俣真理子 聞く 技術を身に付けるための 聞き取り の指導 年間の授業を通して 聞く 技術 態度を身に付けよう キーワード ポイントとなる言葉 正確な聞き取り 聞く態度の養成 アクティブ リスニング 聞く から 聴く 訊く へ 概要 アイコンタクト 1

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平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

3 4 すみれちゃんはどこでおねえさんになったのだろうか について考える 前時のカードからすみれちゃんの行動や様子について確認する すみれちゃんがかわったきっかけを読む 行動の変化前後での場面の様子について想像する わたしはおねえさん のすみれちゃんのきらりと光るところ抜き出し 理由

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4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

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学習指導要領


2021 年度首都大学東京入学者選抜の実施教科 科目等について ( 予告 ) 学部 学科名 学力検査等の区分 日程 教科 大学入学共通テストの利用教科 科目名 別紙 個別学力検査等教科等科目名等 人文社会学部人間社会学科前期国国国国地歴 世 B, 日 B, 地理 B, 地歴世 B, 日 B, 地理

コミュニケーションを意識した授業を考えるーJF日本語教育スタンダードを利用してー

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

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3 人権教育の視点英語科の授業を通して 文化や習慣には多様性があることを理解させる そしてその中から 表現の仕方の違いや考え方の違いに気づかせ 互いに違いを認め合い尊重しながら共に生きようとする態度 他者 文化に興味 関心をもち 良い人間関係を築きながら生活する力を持った生徒を育成したい そこでこの

2016 年度シラバス科目名 Communication Skills V (CALL) 担当者高橋妙子免許 資格受講要件 開講学科等 英語コミュニケーション学科 授業形態 演習 開講時期 後期 配当学年 2 単 位 数 2 必修 選択 選択必修 授業概要と方法ロマンティックコメディ映画を教材化した

(2) 指導の実際 1 話すこと 聞くこと の実践ア協働による教材研究の柱 モデルの提示について対話のためのスキルの定着や対話の深まりを目指し, 教師や代表グループによる対話のモデルを提示し, 気付いたことや発見したことを基に自分たちの対話や話合いの様子を振り返らせ, 学びの充実を図るようにする 共

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国語科第 1 学年熊野町立熊野中学校指導者森島登紀子 単元名 根拠を明確にして書こう 本単元で育成する資質 能力 自ら考え判断する力, 読解力 情報収集能力 1 日 時平成 29 年 11 月 16 日 5 校時 2 場 所 1 年 3 組教室 3 学年 学級第 1 学年 3 組 (27 名男子 1

Lesson 5, 6, 7, 8 キクタン Basic Lesson 9, 0 キクタン Basic 単語学習では 音もしっかり意識して使えるようになる 文章の内容を理解するとともに 次の小テスト文法事項も確認する 定期考査分詞 知覚 使役動詞 関係代名詞の提出物 what 関係代名詞の非制限用法

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============================== < 第 6 章 > 高校生 大学生 社会人の反応 ============================== 本調査研究では 高校生が社会に出ていく上での実効性のある資質 能力の重要性が感じられ また 調査問題そのものについての興味 関

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平成 25 年度学力定着状況確認問題の結果について 概要版 山口県教育庁義務教育課 平成 2 6 年 1 月 1 実施概要 (1) 目 的 児童生徒の客観的な学力状況の経年的な把握と分析を通して 課題解決に向けた 指導の工夫改善等の取組の充実を図る全県的な検証改善サイクルを確立し 県内す べての児童

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

先生方へ ( 主旨理解教材について )(1) 中学校の教科書を利用した主旨理解指導 ( 高等学校教員による ) 高等学校では 英語の長文における読解力が求められ 主旨理解が促される指導案が 授業実践に向けて で提案されたが 中学校の教科書の教材でも 工夫次第では 主旨理解に関わる発問が考えられる 英

平成 22 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 22 年 4 月 20 日 ( 火 )AM8:50~11:50 平成 22 年 9 月 14 日 ( 火 ) 研究主任山口嘉子 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (105 名 )

平成19年度全国学力・学習状況調査の結果をふまえた指導改善策

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1 大学入学共通テスト 試行調査 ( プレテスト ) 外国語科 英語 平成 30 年 2 月実施 出題内容の分析 出典 : 大学入試センター 試行調査 ( 平成 30 年 2 月実施分 ) 2018 年 3 月 16 日株式会社ラーンズ

2 平成 30 年 2 月試行調査 ( プレテスト ) 英語 の実施概要 調査の趣旨英語で求められる 読むこと 聞くこと の能力をバランスよく把握するため, 筆記 ( リーディング ) については, 必要な情報を整理したりする力や談話構成を理解する力, 要約する力等を, リスニングについては, 複数の情報を聞いて判断したり, 議論を聞いて内容を把握したりする力等を評価することをねらいとした作問を工夫し, 問題の構成や数, 内容, 音声回数等について検証を行う 今回の問題構成や内容が必ずしもそのまま平成 32 年度からの大学入学共通テストに受け継がれるものではない 実施期間 平成 30 年 2 月 13 日 ~3 月 3 日 参加する協力校が任意の日時で実施 ( 実施会場は各協力校 ) 実施科目英語 ( 筆記 ( リーディング ) 及びリスニング )( マーク式 ) 試験時間 受検対象者 受験者数 筆記 ( リーディング ) 80 分, リスニング 30 分 ( リスニングは A と B の 2 グループに分けて実施 ) A すべての問題で問題音声が 2 回流れる方式 B 問題音声が 1 回流れる問題と,2 回流れる問題が混在する方式 このほか, アンケート調査を実施 満点 大問 設問の配点は未公表 高等学校等の 2 年生を対象 筆記 ( リーディング ) 6,281 人, リスニング A 3,132 人 / リスニング B 3,154 人 ( 平成 30 年 3 月 8 日時点 ) 大学入試センター公表資料をもとに作成 2018 Learn-S Co., Ltd. All rights reserved.

3 試行調査 ( プレテスト ) の問題のねらいと形式 問題のねらい 知識の理解の質を問う問題や, 思考力, 判断力, 表現力を発揮して解くことが求められる問題を重視して出題 ヨーロッパ言語共通参照枠 (CEFR) を参考に,A1 から B1 までの問題を組み合わせて出題 筆記 ( リーディング ) は, テキストを読み事実や意見を整理する力, テキストの構成を理解する力, テキストの内容を理解して要約する力等を問うことをねらいとする リスニングは, 複数の情報を比較して判断する力や, 議論を聞いて要点を把握する力等を問うことをねらいとする 音声は, アメリカ英語以外の読み上げ ( イギリス人や英語を母語としない人による読み上げ ) も行われた 新たな出題形式 当てはまる選択肢をすべて選択させる問題も出題された筆記 ( リーディング ): 第 2 問 A 問 4, 第 5 問 B 問 2 リスニング AB: 第 6 問 B 問 29 大学入試センター公表資料をもとに作成 2018 Learn-S Co., Ltd. All rights reserved.

4 筆記 ( リーディング )

5 大問構成 筆記 ( リーディング ) 第 1 問 第 2 問 第 3 問 出題内容語数詳細求められる力 A 情報読み取り ( ウェブサイト ) CEFR レベル :A1 程度 B 情報読み取り ( ポスター ) CEFR レベル :A2 程度 A 説明文 ( 評価サイト ) CEFR レベル :A1 程度 B 説明文 ( 記事 ) CEFR レベル :A2 程度 A ブログ CEFR レベル :A1 程度 B コラム CEFR レベル :A2 程度 約 165 語 約 260 語 約 175 語 約 235 語 約 215 語 約 290 語 簡単な語句や単純な文で書かれている遊園地の混雑予想に関するウェブサイトから混雑予想等の情報を探し読みする問題 平易な表現で書かれているイベント告知のポスターからイベント内容等の情報を探し読みする問題 平易な英語で書かれた短い説明文 ( インターネット上の利用者の評価情報 ) やイラストを参考に場面にふさわしい店を推測する問題 学生がアルバイトをすることの是非についてのディベートの準備をする場面を設定し, 平易な英語で書かれた短い説明文を読む問題 イラスト付きの平易な英語で書かれた旅行記のブログを読む問題 平易な英語で書かれたあるセールスマンの新聞コラムを読む問題 必要な情報を読み取る力が求められた 必要な情報を読み取る力, 書き手の意図を把握する力が求められた 概要や要点を捉える力, 情報を事実と意見に整理する力が求められた 概要や要点を捉える力, 筆者の意見を把握する力が求められた 概要を把握する力が求められた 概要を把握する力が求められた 大学入試センター公表資料をもとに作成 2018 Learn-S Co., Ltd. All rights reserved.

6 大問構成 筆記 ( リーディング ) 第 4 問 第 5 問 第 6 問 出題内容語数詳細求められる力 グラフとレポート ( 二者陳述 ) CEFR レベル :B1 程度 A 学校新聞 CEFR レベル :B1 程度 B 記事 CEFR レベル :B1 程度 物語 CEFR レベル :B1 程度 約 410 語 約 450 語 約 445 語 約 1010 語 授業で, ボランティアに関する調査結果について書かれた複数のレポートを読む場面を設定した問題 学校新聞に掲載予定の 折り紙 に関する執筆中の記事に対するコメントを依頼されるという場面を設定した問題 スパイスに関するプレゼンテーションの準備を行う際に, 関連記事を読んでメモを取る場面を設定した問題 授業内で, サマーキャンプに参加したある少年の物語を読んで, ワークシートにその内容や感想をまとめる場面を設定した問題 書き手の意図や必要な情報を得る力が求められた 概要 要点や論理展開を把握する力, 要約する力が求められた 概要 要点を把握する力, 情報を整理しながら読む力, 要約する力が求められた 登場人物の特徴等を含む物語の概要を把握する力が求められた 大学入試センター公表資料をもとに作成 2018 Learn-S Co., Ltd. All rights reserved.

7 問題分析 1 筆記 ( リーディング ) 第 1 問 B ポスターを読み, 必要な情報を見つけたうえで抽象化する問題 問題 平易な表現で書かれたポスター ( 日常的な素材 ) から, 必要な情報を読み取る問題である 問 2 は,4 名の発表者それぞれから共通して学べることは何かが問われた 正解選択肢の英文がそのままポスター中で使われている訳ではなく, ポスター中の必要な情報を見つけたうえで, 共通点を抽象的にとらえることが求められた ( 後略 ) 従来のセンター試験でも情報の検索は問われてきたが, 与えられた情報量に対して解答に必要な情報はごく一部で, 必要な情報に絞って探しに行くことがより一層求められた

8 問題分析 2 筆記 ( リーディング ) 第 2 問 A 評価サイトを読み, 事実と意見を区別する問題 問題 身の回りの事柄に関して平易な英語で書かれたごく短い英文を読んで, 情報を整理したり, 要点や概要を把握したりする問題である 問 4 は, ネット上に書き込まれた情報を読んだうえで, その内容を事実と意見に分けて整理することが求められた ( 後略 ) ( 後略 ) 従来のセンター試験では問われてこなかった観点であり, 英文もネットで使われている文体で書かれたものだった また, 当てはまる選択肢をすべて選択させる形式であったことも目新しい

9 問題分析 3 筆記 ( リーディング ) 第 4 問 1 つのテーマに関する 2 つのレポートを読んで, 情報を比較 整理する問題 問題 比較的短いレポートや資料から, 必要な情報を読み取り, 論理展開や意図を読み取る問題である ( 後略 ) 問 2, 問 4 は, ボランティアに関する 2 人の生徒のレポートを読んで, 双方の意見の共通点や相違点を見つけることが求められた

10 問題分析 4 筆記 ( リーディング ) 第 6 問 物語を読んで, その内容を書評の形でまとめる問題 問題 ( 中略 ) 物語を読んで, その内容を書評にまとめるという形で整理する問題である なぜ物語を読むのか 読んでどうするのか といった, 目的やゴールが設定される形式は初めてであった いずれの問いも, 物語の展開の把握や, 登場人物の関係性や行動の理解など, 従来物語を読むうえで問われてきた観点と大きくは変わらなかった ただし, 問 4( 空欄 38) の物語が対象とする読者層を判断させる問いは目新しかった

11 まとめ 英語 ( リーディング ) 分析まとめ すべての問題で, 指示文が英語のみになった すべての問題で, 英文を読むための状況設定がなされており, 扱う英文素材もまとまった説明文や物語だけではない, 短いネットレビューやブログなど日常接する機会の多いものが目立った ディベートやプレゼンの準備など, 話す 書く の活動にもつながる素材や課題設定であった 設問においては, 主に下記のような力について重視して問われた > 素材や目的に応じた読み方をする力 > 概要や要点を把握する力, 要約する力 > 論理展開を把握する力 > 事実と意見を区別する力 指導への影響, 今後の見通し 英文量は増えているが時間は 80 分のままのため, 情報処理のスピードが鍵 素材や目的に応じて, スキャニング スキミングを使い分ける指導がより一層必要になると考えられる ある程度まとまりのある英文だけでなく, ブログや広告, ネット情報など, 多様な素材に意識的に触れさせることが必要と考えられる 従来とは異なる, 正解が複数ある問題については, 今まで以上に, 丁寧に読んだり, 根拠を探したりする必要があるので, 状況に応じた読み方ができるようにしておく必要があるだろう

12 リスニング

13 大問構成 リスニング 出題内容リスニング A リスニング B 詳細求められる力 第 1 問 A 短文 英文選択 CEFR レベル :A1 程度 B 短文 イラスト選択 CEFR レベル :A1~ A2 程度 3 小問 2 小問 5 小問 4 小問 身の回りの事柄に関して平易な英語で話される短い発話 (10~20 語程度 ) を聞いて, 内容に合う英文を選ぶ問題 身の回りの事柄に関して平易な英語で話される短い発話 (10 語程度 ) を聞いて, 内容に合うイラストを選ぶ問題 短い発話の内容を把握する力が求められた 発話内容の概要や要点を把握する力が求められた 第 2 問 短会話 イラスト選択 CEFR レベル :A1~ A2 程度 3 小問 5 小問 身の回りの事柄に関して平易な英語で話される短い対話 (30 語程度 ) を, 場面の情報とイラストを参考にしながら聞いて, 質問に合うイラストを選ぶ問題 必要な情報を把握する力が求められた 第 3 問 短会話 Q&A 選択 CEFR レベル :A1~ A2 程度 3 小問 5 小問 1 回読み 身の回りの事柄に関して平易な英語で話される短い対話 (50 語程度 ) を, 場面の情報を参考にしながら聞いて, 質問に合うものを選ぶ問題 概要や要点を目的に応じて把握する力が求められた 第 4 問 A モノローグ 図表完成 CEFR レベル :A2~B1 程度 B モノローグ 情報選択 CEFR レベル :B1 程度 1 小問 8 小問 1 回読み 1 小問 1 回読み 学生が好む間食に関する調査結果報告 ( 約 100 語 ), 英語キャンプ参加者のチーム分けの方法 ( 約 80 語 ) の説明を聞いて, 図表を完成させたり, 分類や並べ替えをする問題 複数のボランティアスタッフの応募者の自己紹介 ( 各約 50 語 ) を聞いて, 最も条件に合う人を選ぶ問題 大学入試センター公表資料をもとに作成 必要な情報を聞き取り, 話し手の意図を把握する力が求められた 複数の情報を聞いて, 状況 条件に基づき比較して判断する力が求められた 2018 Learn-S Co., Ltd. All rights reserved.

14 大問構成 リスニング 出題内容 リスニング A リスニング B 詳細 求められる力 第 5 問 モノローグ ワークシート完成, 内容把握 CEFR レベル :B1 程度 9 小問 9 小問 1 回読み 身近な話題や知識のある社会的な話題に関する講義 ( ここでは 服と環境の関わりに関する講義 (250 語と 50 語 ) ) を聞いて, ワークシートの空欄を埋めたり, 主張を選ぶ問題 メモを取ることを通じて概要や要点を捉えたり, 聞き取った情報と図表から読み取れる情報を組み合わせて判断する力が求められた A 会話文 Q&A 選択 CEFR レベル :B1 程度 2 小問 2 小問 1 回読み 身近な話題や馴染みのある社会的な話題に関する対話や議論 ( ここでは 修学旅行についての対話 ( 約 160 語 ) ) を聞いて, 話者の発話の要点を選ぶ問題 必要な情報を把握したり, それらの情報を統合して要点を整理, 判断する力が求められた 第 6 問 B モノローグ 内容把握 CEFR レベル :B1 程度 2 小問 2 小問 1 回読み 身近な話題や馴染みのある社会的な話題に関する対話や議論 ( ここでは 炭水化物の摂取に関する複数の意見 ( 各 50 語程度 ) ) を聞いて, それぞれの話者の立場を判断したり, 意見を支持する図表を選んだりする問題 必要な情報を把握したり, それらの情報を統合して要点を整理, 判断する力が求められた リスニング A: 総語数は約 1,150 語, 平均音声速度は約 140wpm リスニング B: 総語数は約 1,550 語, 平均音声速度は約 140wpm 大学入試センター公表資料をもとに作成 2018 Learn-S Co., Ltd. All rights reserved.

15 問題分析 1 リスニング リスニング A,B: 第 1 問 A 発話を聞き, その内容に最も近い意味の英文を選ぶ問題 問題 音声スクリプト 日常生活において必要となる基本的な情報を聞き取って, 状況や内容を把握することができるかが問われた 問 2 は, レストランで, 店員の言ったことを理解できたかどうかが問われた 問 3 は, テストの結果について, 話された内容の概要をつかむことが求められた

16 問題分析 2 リスニング リスニング A: 第 4 問リスニング B: 第 4 問 B 問題 複数の人物の音声を聞き, 与えられた条件に合うものを選ぶ問題 音声スクリプト 条件を満たしていると判断できる根拠 条件を満たしていないと判断できる根拠 与えられた状況と条件をもとに,4 人の自己紹介を聞いて, 最も条件に合う人物を選ぶ問題 それぞれの話者の発言内容の要点を, 問題冊子に示されたメモを用いて整理し, 与えられた 3 つの条件すべてを満たす人物を判断することが求められた

17 問題分析 3 リスニング リスニング A: 第 5 問問 14 リスニング B: 第 5 問問 24 講義を聞き, ワークシートを完成させる問題 問題 2 1 1 5 4 3 ( 一部抜粋 ) 音声スクリプト ( 前略 ) 講義を聞いて, ワークシートの空欄を埋める問題 ワークシートとの関連を考えながら講義を聞き, メモを取ることで要点を捉えることが求められた 解答の根拠

18 問題分析 4 リスニング リスニング A,B: 第 6 問 B 複数の人物の音声を聞き, 賛成意見を述べている人物をすべて選ぶ問題 問題 音声スクリプト 賛成の根拠 反対の根拠 4 人の意見を聞いて, 賛成意見を述べている人物をすべて選ぶ問題 炭水化物は精神機能に好ましい栄養源だ 炭水化物を摂取する量を減らすべきだ 体内に蓄えられたタンパク質や脂肪分の方が炭水化物より頼りになる栄養源として使われる 炭水化物が運動能力を高める といった発言をもとに, それぞれの話者が炭水化物の積極的な摂取に対して賛成か反対か判断することが求められた 2018 Learn-S Co., Ltd. All rights reserved.

19 まとめ リスニング 分析まとめ 第 2 問 ~ 第 6 問では, 対話の場面や状況が日本語で示されており, 何を聞くのかを理解したうえで問題を聞くようになっている 単に英語を聞いて問題を解くのではなく, 設定された状況のもとで対話や講義, 説明を聞くという, 実際の日常の場面やコミュニケーションを意識した出題である リスニング A 第 4 問, リスニング B 第 4 問 B, 第 6 問 B では, 一つのテーマに対する複数の意見を聞き, 判断することが求められた また, 第 6 問 B では, 正解の選択肢をすべて選ぶ形式で出題されており, 一人ひとりの意見を聞いて判断することが求められた 第 5 問は, ワークシートを完成させる形式の問題が出題され, メモをしながら概要や要点を聞き取るといった力が問われた 指導への影響, 今後の見通し 全体を通して, 日常の場面を意識した, 活用することを目的としたリスニング力を問う問題が出題された 日ごろから, メモを取りながら聞くこと, 論点や概要をつかみながら聞くことを意識して行い, 必要な情報を把握する力, 相手の意図を把握する力, 概要や要点を目的に応じて捉える力をつけるようにしたい また, 複数の情報を聞いて判断したり, 資料と合わせて考えたりする, 情報を処理する力も求められている 音声速度や話者については, いろいろな速度, 話し方に慣れておく必要がある 内容を 1 回で聞き取る練習をしておくことも必要であろう 2018 Learn-S Co., Ltd. All rights reserved.