Microsoft Word - 【資料2】副作用症例_set

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資料3_OTCset

【参考資料1】副作用症例_set

スイッチ直後品目等の検討 検証に関する専門家会合 開催要綱 平成 2 5 年 8 月医薬食品局総務課 1. 目的日本再興戦略 ( 平成 25 年 6 月 14 日閣議決定 ) において 一般用医薬品のインターネット販売に関して スイッチ直後品目 及び 劇薬指定品目 については 他の一般用医薬品とはそ

( 別紙 1) 一般用医薬品のリスク区分の変更手順について 平成 21 年 5 月 8 日医薬品等安全対策部会 1. 平成 21 年 6 月から薬事法に基づく 一般用医薬品の販売におけるリスク区分が実施されることとなっている また 医薬品等安全対策部会は 薬事法第 36 条の 3 第 3 項の規定に

( 別添 ) 御意見 該当箇所 一般用医薬品のリスク区分 ( 案 ) のうち イブプロフェン ( 高用量 )(No.4) について 意見内容 <イブプロフェン ( 高用量 )> 本剤は 低用量製剤 ( 最大 400mg/ 日 ) と比べても製造販売後調査では重篤な副作用の報告等はない 一方で 今まで

Microsoft PowerPoint - 【資料7】OTCの分類_130508_旧

資料 1

【参考資料1】評価検討会議開催要綱

資料 2-4 イソプロピルアンチピリン製剤の安全対策について 平成 23 年 6 月 23 日平成 23 年度薬事 食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会 ( 第 2 回 ) 1. イソプロピルアンチピリン製剤の安全性に係る調査結果報告書 ( 別紙 ) 1 ページ

規制改革会議公開討論資料

2) 目的現行の法令では第 3 類医薬品のネット販売しか認められていない つまり 第 1 類 第 2 類医薬品のネット販売は新たな法令が決められるまでは脱法または無法状態での実施となる JACDSでは新たな法令ができるまで 会員企業がより安全に そして購入者が安心して利用できるネット販売を目指して

タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

スイッチOTC化された医療用医薬品に係る保険償還率の在り方について

より詳細な情報を望まれる場合は 担当の医師または薬剤師におたずねください また 患者向医薬品ガイド 医療専門家向けの 添付文書情報 が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています

から (3) までの具体的な予定については添付 2 の図のとおりですので申し添 えます

モビコール 配合内用剤に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 モビコール 配合内用剤 有効成分 マクロゴール4000 塩化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム 塩化カリウム 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全

審査結果 平成 25 年 9 月 27 日 [ 販売名 ] アナフラニール錠 10 mg 同錠 25 mg [ 一般名 ] クロミプラミン塩酸塩 [ 申請者名 ] アルフレッサファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 5 月 17 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 4 月 26 日開

記 1 調査対象 : スイッチ OTC 医薬品 ( 別添 2 の有効成分を含有する製剤 ) 2 調査依頼先 : 要指導医薬品及び一般用医薬品の製造販売業者 3 調査内容 : スイッチ OTC 医薬品に該当する商品の販売名 有効成分名 承認権限 承認番号 承認年月日 医薬品銘柄コード等 4 回答方法等

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審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果

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スライド 1

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ルギー性接触皮膚炎症候群と診断されました 欧州医薬品庁は昨年 7 月にケトプロフェン外用薬に関するレヴュー結果を公表し 重篤な光線過敏症の発症は10 0 万人に1 人程度でベネフィットがリスクをうわまること オクトクリレンが含まれる遮光剤が併用されると光線過敏症のリスク高まることより最終的に医師の処

食欲不振 全身倦怠感 皮膚や白目が黄色くなる [ 肝機能障害 黄疸 ] 尿量減少 全身のむくみ 倦怠感 [ 急性腎不全 ] 激しい上腹部の痛み 腰背部の痛み 吐き気 [ 急性膵炎 ] 発熱 から咳 呼吸困難 [ 間質性肺炎 ] 排便の停止 腹痛 腹部膨満感 [ 腸閉塞 ] 手足の筋肉の痛み こわばり

Microsoft Word - 案9公益社団法人日本医師会長 .docx

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Microsoft Word - 薬食安発1128第9号

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<4D F736F F D B4B90A789FC8A7689EF8B638EBF96E28E968D A82C991CE82B782E989F1939A2E646F63>

審査結果 平成 26 年 1 月 6 日 [ 販 売 名 ] ダラシン S 注射液 300mg 同注射液 600mg [ 一 般 名 ] クリンダマイシンリン酸エステル [ 申請者名 ] ファイザー株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 8 月 21 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 7

<4D F736F F D B A814089FC92F982CC82A8926D82E782B95F E31328C8E5F5F E646F63>

日本医薬品安全性学会 COI 開示 筆頭発表者 : 加藤祐太 演題発表に関連し 開示すべき COI 関連の企業などはありません

医薬品説明会資料 ジェネリック (後発医薬品)

た 18 歳以上の AD/HD 患者を対象に 日本人を含むアジア人によるプラセボ対照二重盲検比較試験及びその長期継続投与試験が現在実施されており 本剤の製造販売者によれば これらの試験成績に基づき 本剤の成人期 AD/HD 患者への追加適応に関する承認事項一部変更承認申請が行われる予定とされている

医薬品の基礎研究から承認審査 市販後までの主なプロセス 基礎研究 非臨床試験 動物試験等 品質の評価安全性の評価有効性の評価 候補物質の合成方法等を確立 最適な剤型の設計 一定の品質を確保するための規格及び試験方法などの確立 有効期間等の設定 ( 長期安定性試験など ) 医薬品候補物質のスクリーニン

301226更新 (薬局)平成29 年度に実施した個別指導指摘事項(溶け込み)

< 目次 > 1. どのような税制なのか? 参考資料 (1 種類 ) 2. 創設の目的は? 3. 一定の取組とは? 4. 特定成分を含んだ OTC 医薬品とは? 5. 告示された 82 成分とは? 6. 申告対象となる人は? 7. 施行日 1 年間の期間はいつですか? 8. 対象の OTC 医薬品は

ともに 申請者が承認審査のスケジュールに沿って法令上求められる製造体制を整備することや承認後円滑に医療現場に提供するための対応が十分になされることで 更なる迅速な実用化を促すものである この制度では 原則として新規原理 新規作用機序等により 生命に重大な影響がある重篤な疾患等に対して 極めて高い有効

Press Release 平成 29 年 11 月 27 日 照会先 医薬 生活衛生局医薬安全対策課安全使用推進室長江野英夫 ( 内線 :2755) 課長補佐大井恒宏 ( 内線 :2748) ( 代表 )03(5253)1111 ( 直通 )03(3595)2435 報道関係者各位 小児 未成年者

< 目次 > 1. どのような税制なのか? 参考資料 (1 種類 ) 2. 創設の目的は? 3. 一定の取組とは? 4. 特定成分を含んだ OTC 医薬品とは? 5.84 成分とは? 6. 申告対象となる人は? 7. 施行日 1 年間の期間はいつですか? 8. 対象の OTC 医薬品はどこでわかるの

減量・コース投与期間短縮の基準

< 目次 > 1. どのような税制なのか? 参考資料 (1 種類 ) 2. 創設の目的は? 3. 一定の取組とは? 4. 特定成分を含んだ OTC 医薬品とは? 5. 告示された 82 成分とは? 6. 申告対象となる人は? 7. 施行日 1 年間の期間はいつですか? 8. 対象の OTC 医薬品は

日医発第437(法安23)

医 薬 品 の 分 類 と 販 売 方 法 について 現 在 医 療 用 医 薬 品 ( 処 方 薬 ) 対 面 販 売 ( 省 令 ) 劇 ス 薬 イ ッ チ 直 後 品 目 一 類 対 面 販 売 一 般 用 医 薬 品 二 類 対 面 販 売 三 類 ネット 販 売 可 改 正 後 医 療 用

審査報告 (1) 別紙 平成 29 年 4 月 3 日 本申請において 申請者が提出した資料及び医薬品医療機器総合機構における審査の概略等は 以下 のとおりである 申請品目 [ 販売名 ] ジャドニュ顆粒分包 90 mg 同顆粒分包 360 mg [ 一般名 ] デフェラシロクス [ 申請者 ] ノ

2かぜ薬 3 鼻炎薬 4 鼻炎用点鼻薬 5 鎮咳去痰薬 6トローチ ドロップ 解熱鎮痛成分がイブプロフェン製剤 解熱鎮痛成分アセトアミノフェン製剤 のどや咳の症状への対応を強化した製剤 鼻水の症状への対応を強化した製剤 小児向け製剤 漢方薬葛根湯 漢方薬麻黄湯 漢方薬桂枝湯 第一世代 抗ヒスタミン薬

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5_使用上の注意(37薬効)Web作業用.indd


過去の医薬品等の健康被害から学ぶもの

Microsoft PowerPoint - ⑨140925,30日薬連講習会(後発RMP)930.ppt [互換モード]

別添 治験副作用等症例の定期報告に関する質疑応答集 (Q&A) について < 半年ごとの定期報告の受け付け> Q1 平成 26 年 6 月 30 日までの間は 治験依頼者 ( 自ら治験を実施する者を除く ) が提出する副作用等症例の定期報告は なお従前の例によることができる とあるが 平成 26 年

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

審査結果 平成 26 年 2 月 7 日 [ 販売名 ] 1 ヘプタバックス-Ⅱ 2 ビームゲン 同注 0.25mL 同注 0.5mL [ 一般名 ] 組換え沈降 B 型肝炎ワクチン ( 酵母由来 ) [ 申請者名 ] 1 MSD 株式会社 2 一般財団法人化学及血清療法研究所 [ 申請年月日 ]

スライド 1

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

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痛症 ( 筋 筋膜性 痛症, 変形性脊 症, 間 症, ), 変形性関節症, 関節周囲炎, 炎, 周囲炎, 上腕骨上 炎 ( テニス 等 ) 関節リウマチにおける関節局 の鎮痛 3 下記 患の 性症状 ( 血行障害, 筋痙縮, 筋 縮 ) を伴う場合の鎮痛 消炎 痛症 ( 筋 筋膜性 痛症, 変形性

薬生安発 0302 第 1 号 平成 30 年 3 月 2 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬安全対策課長 ( 公印省略 ) 医薬品リスク管理計画の実施に基づく再審査期間終了後の評価報告について の一部改正について 再審査期間中の新医薬品以外の医薬品の医薬品リ

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(事務連絡)公知申請に係る前倒し保険適用通知

シダキュアスギ舌下錠 2,000JAU 5,000JAU に係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 シダキュアスギ舌下錠 2,000JAU,5,000JAU 有効成分 スギ花粉エキス原末 承認取得者名 鳥居薬品株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 8 月 1.1.

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

診療科 17 診療科 病床数 494 床 (ICU3 床 HCU5 床 無菌病室 1 床含む ) 病棟数 9 病棟 ( 一般病棟入院基本料 7:1) 外来患者数 1302 人 / 日 入院患者 437 人 / 日 地域がん診療連携拠点病院 病院機能評価認定病院 (Ver5.0) 平成 22 年度実績

の状態により適宜減量する 成人 A 法 : 他の抗悪性腫瘍剤との併用において ブスルファンとして 1 回 0.8 mg/kg を生理食塩液又は 5% ブドウ糖液に混和 調製して 2 時間かけて点滴静注する 本剤は 6 時間毎に 1 日 4 回 4 日間投与する なお 年齢 患者の状態により適宜減量す

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高校生版 薬の正しい使い方

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レクタブル 2 mg 注腸フォーム 14 回に係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 レクタブル 2 mg 注腸フ 有効成分 ブデソニド ォーム14 回 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 29 年 10 月 1.1. 安全性検討事項 重要な特

Ⅲ-3 試用医薬品に関する基準 平成 10 年 1 月 20 日公正取引委員会届出改定平成 13 年 3 月 19 日公正取引委員会届出改定平成 16 年 5 月 25 日公正取引委員会届出改定平成 17 年 3 月 29 日公正取引委員会届出改定平成 26 年 6 月 16 日公正取引委員会 消費


Microsoft PowerPoint - 【参考資料4】安全性に関する論文Ver.6

葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd

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D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として

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薬事法における病院及び医師に対する主な規制について 特定生物由来製品に係る説明 ( 法第 68 条の 7 平成 14 年改正 ) 特定生物由来製品の特性を踏まえ 製剤のリスクとベネフィットについて患者に説明を行い 理解を得るように努めることを これを取り扱う医師等の医療関係者に義務づけたもの ( 特

3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

2017 年 7 月下線部改訂 カゼゴールドエース 第 2 類医薬品 項目 内容 医薬品区分 一般配置兼用医薬品 薬効分類かぜ薬 ( 内用 ) 承認販売名 製品名 製品名 ( 読み ) 製品の特徴 カゼゴールドエースカゼゴールドエースカゼゴールドエースは, ジヒドロコデインリン酸塩, アセトアミノフ

医薬品安全性情報の入手・伝達・活用状況等に関する調査

相互作用DB

エビリファイに係る ( 別紙様式 ) 販売名 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 1 エビリファイ錠 1 mg /3 mg /6 mg /12 mg 2 エビリファイ散 1% 3 エビリファイ内用液 0.1% 4 エビリファイ OD 錠 3 mg /6 mg /12 mg /24 mg 5

薬局を利用するために必要な情報の掲示 ( 薬事法第 9 条の 4) 次の事項について 掲示板等により 薬局内に掲示 しなければなりません また 第 3 については 特定販売を行うことについての広告をする場合 ホームページ等に表示しなければなりません < 具体例 > 第 1 薬局の管理及び運営に関する

を追加する (2) 実施要領通知の報告様式別紙 1 医薬品安全性情報報告書 及び同報告様式別紙 2 医療機器安全性情報報告書 を別添のとおり変更する

本日の内容 1. 未承認対照薬等の取り扱い別添の 4.(3) ウ.( ア ) 2. 対象疾患の悪化等を評価項目にする試験別添の 7.(3) イ.( ア ) 3. 承認取得者以外の治験国内管理人が治験 依頼者となる場合別添の7.(3) オ. 4. 医師主導治験との情報共有別添の7.(3) カ. 5.

untitled

医療用医薬品の市販直後調査の実施方法等について 平成 18 年 3 月 24 日付 : 厚生労働省医薬食品局安全対策課長 ( 薬食安発第号 号 ) 医療用医薬品の市販直後調査に関する Q&A について 平成 18 年 3 月 24 日付 : 厚生労働省医薬食品局安全対策課 ( 事務連

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類

スイッチ OTC 医薬品の候補となる成分についての要望 に対する見解 1. 要望内容に関連する事項 組織名日本消化器病学会 要望番号 H28-11 H28-12 H28-16 成分名 ( 一般名 ) オメプラゾール ランソプラゾール ラベプラゾールオメプラゾール : 胸やけ ( 胃酸の逆流 ) 胃痛

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添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

アビガン錠 200mg に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 アビガン錠 200mg 有効成分 ファビピラビル 製造販売業者 富士フイルム富山化学株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全性検討事項 重要な特定されたリスク 頁 重要な潜在

5_使用上の注意(37薬効)Web作業用.indd

改訂の理由及び調査の結果直近 3 年度の国内副作用症例の集積状況 転帰死亡症例 アモキシシリン水和物及びクラブラン酸カリウム アモキシシリン水和物の国内症例が集積したことから 専門委員の意見も踏まえた調査の結果 改訂することが適切と判断した 血小板減少関連症例 1 アモキシシリン水和物 3 例 (

ケブザラ皮下注 150mg/200mg シリンジに係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 1 ケブザラ皮下注 150mg シリンジ 2 ケブザラ皮下注 200mg シリンジ 有効成分 サリルマブ ( 遺伝子組換え ) 製造販売業者 サノフィ株式会社 薬効分類 399 提出年月 平成

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Transcription:

平成 25 年 5 月 16 日一般用医薬品のインターネット販売等の新たなルールに関する検討会 ( 第 9 回 ) 第 1 類医薬品が医療用として販売されていた時の副作用発生状況について 資料 2 第 1 類医薬品は そのほとんどが医療用から一般用医薬品に スイッチ してきたものであり 一般用医薬品として販売される前は医療用医薬品として販売されてきたもの 成分は医療用と同じであり 用法 用量も医療用で販売されていた時のものと類似 このため 医療用から一般用に移行された直後は その使用のされ方が大きく変わるため 医療用における副作用の発現状況等を十分踏まえつつ 当該医薬品の使用に当たってのリスクを最小化する観点から 医療用に準じた形で 慎重な販売や使用を促すことが求められる 別紙に主な第 1 類医薬品が医療用医薬品として販売されていたときの副作用状況を示した 1.( ロキソニン ) と2.( アレグラ ) は 一般用医薬品としての安全性評価が確立されておらずリスクが不明のも に該当する例 3.( ニコチンパッチ ) は 調査期間終了後の安全性評価の結果 日常に支障を来す副作用のおそれがあり 特に注意が必要なもの として 第 1 類のとどまることされたものの例 : 一般用医薬品としての使用成績についての調査期間 ( 通常 3 年 ) に1 年 ( 評価のために必要な期間 ) を加えた期間を経過していないもの なお 一般用に比して医療用での副作用報告が多いのは 以下の理由が考えられる 一般用への移行後間もないこと 医療用では 医師や薬剤師による副作用の発見が早く 医薬品の使用との因果関係を考慮されること 一般用では 重篤化するまで分からず発見が遅れる 又は副作用と分からずに治療し 治癒してしまい 報告されないこと 資 2-1

別紙 1. 解熱鎮痛薬ロキソプロフェンナトリウムについて ( 一般用の販売名 ロキソニン S ( 平成 23 年 1 月販売開始 ) 等 ) (1) 医療用と一般用の用法 用量医療用 : 鎮痛効能について 通常 1 日 3 回まで (1 日量は 180mg) 解熱効能について 1 日 2 回まで (1 日量は 180mg) 一般用 : 通常 1 日 2 回まで (1 日量は 120mg 再度の症状が現れた場合には 3 回目 ( この場合 1 日量は 180mg) を服用 ) (2) 医療用の副作用発生状況 ( 平成 16 年 4 月 ~ 平成 24 年 12 月 ) 1,354 例の副作用報告 ( うち死亡例は 62 例 ) 主な副作用症例 : 肝障害 (87 例 ) 急性腎不全 (81 例 ) 間質性肺炎 (77 例 ) スティーブンスジョンソン症候群 (74 例 ) 胃潰瘍 (22 例 ) 喘息 (19 例 ) 血小板減少 (15 例 ) 横紋筋融解 (12 例 ) 等 医療用の承認申請時に行われた臨床試験では 1,700 例の内 副作用発現例は 163 例 ( 発現率 9.6%) 医療用の製造販売後調査 (6 年間 ) での副作用発現例は 232 例 ( 発現率 2.0%) (3) 一般用の副作用発生状況 ( 平成 23 年 1 月 ~ 平成 24 年 12 月 ) 8 例の副作用報告 ( うち死亡例は 1 件 ) 主な副作用症例 : 肝障害 (2 例 ) 横紋筋融解 (1 例 ) 急性腎不全 (1 例 ) 脳血管発作 (1 例 ) 喘息 (1 例 ) 等 2. 鼻炎用薬フェキソフェナジン塩酸塩について ( 一般用の販売名 アレグラ FX ( 平成 24 年 11 月販売開始 ) 等 ) (1) 医療用と一般用の用法 用量医療用 : 通常 1 日 2 回 ( 一日量 120mg なお症状により適宜増減 ) 7 歳以上 12 歳未満は 1 回 30mg1 日 2 回一般用 :1 日 2 回 ( 朝夕 ) ( 一日量 120mg) 成人 (15 歳以上 ) に限定 (2) 医療用の副作用発生状況 ( 平成 16 年 4 月 ~ 平成 24 年 12 月 ) 資 2-2

193 例の副作用報告 ( うち死亡例は 4 例 ) 主な副作用症例 : 肝障害 (16 例 ) 肝機能異常 (15 例 ) 意識消失 (9 例 ) アナフィラキシー反応 (8 例 ) 血管浮腫 (5 例 ) 黄疸 (6 例 ) 尿閉 (4 例 ) 無顆粒球症 (4 例 ) 等 これまでの臨床試験 使用成績調査及び特別調査 (10,843 例 ) における白血球減少は 26 件 (0.24%) 好中球減少は 6 件 (0.06%) であった (3) 一般用の副作用発生状況 ( 平成 24 年 11 月 ~12 月 ) 報告された副作用症例はない 3. 禁煙補助薬ニコチンについて ( 一般用の販売名 ニコチネルパッチ 20 等 ( 平成 20 年 5 月販売開始 ) 等 ) (1) 医療用と一般用の用法 用量医療用 :24 時間貼付最初の 4 週間は 高用量製剤 (52.5mg/ 枚 ) を 1 日 1 回 1 枚から開始一般用 : 起床時から就寝時貼付最初の 6 週間は 高用量製剤 (24.9mg// 枚 ~35mg/ 枚 ) を 1 日 1 回 1 枚から開始 (2) 医療用の副作用発生状況 ( 平成 16 年 4 月 ~ 平成 24 年 12 月 ) 152 例の副作用報告 ( うち死亡例は 2 例 ) 主な副作用症例 : 血圧上昇 (16 例 ) 全身性皮疹 (12 例 ) 接触性皮膚炎 (7 例 ) 悪心 (6 例 ) 浮動性めまい (6 例 ) うつ病 (5 例 ) 等 一般用医薬品としての妥当性を評価するための一般臨床試験での副作用発現率は 64.1%(50/78 症例 105 件 医療用の市販後調査 ( 使用成績調査 2793 症例 ) での副作用発現率は 19.4%(542/2793 症例 ) 813 件 (3) 一般用の副作用発生状況 ( 平成 20 年 5 月 ~ 平成 24 年 12 月 ) 59 例の副作用報告 ( うち死亡例は 0) 主な副作用症例 : 血圧上昇 (7 例 ) 悪心 (5 例 ) 動悸 (5 例 ) 浮動性めまい (5 例 ) うつ病 (4 例 ) 狭心症 (3 例 ) 等 資 2-3

参考 医療用医薬品から一般用医薬品への移行について ( いわゆる スイッチ OTC 資 2 参考 -1 1. 医療用から一般用へ移行されるまでの流れについて 資 2 参考 - 2

最近の主なスイッチ OTC 薬等の承認について 承認年 ( 品目数 ) 平成 20 年 (9 品目 ) 平成 21 年 (5 品目 ) 平成 22 年 (5 品目 ) 平成 23 年 (7 品目 ) 平成 24 年 (6 品目 ) 主な成分名 フラボキサート塩酸塩イソコナゾール硝酸塩 ( 外用 ) ニコチン貼付剤 ( 外用 ) エメダスチンフマル酸塩ミコナゾール硝酸塩 ( 外用 ) イソコナゾール硝酸塩 ( 外用 ) ミコナゾール硝酸塩 ( 外用 ) ジクロフェナクナトリウム ( 外用 ) ビダラビン ( 外用 ) トロキシピドエピナスチン塩酸塩ロキソプロフェンナトリウム水和物オキシコナゾール硝酸塩 ( 外用 ) ベクロメタゾンプロピオン酸エステル ( 外用 ) クロトリマゾール ( 外用 ) 赤ブドウ葉乾燥エキス混合物オキシメタゾリン塩酸塩 ( 外用 ) アシタザノラスト水和物 ( 外用 ) イブプロフェン ブチルスコポラミン臭化物ペミロラストカリウム ネチコナゾール塩酸塩 ( 外用 ) フェキソフェナジン塩酸塩セチリジン塩酸塩イコサペント酸エチル 薬効群 頻尿改善薬膣カンジダ治療薬 ( 膣錠 ) 禁煙補助剤アレルギー用薬膣カンジダ治療薬 ( 膣坐薬 ) 膣カンジダ治療薬 ( クリーム ) 膣カンジダ治療薬 ( クリーム ) 消炎鎮痛薬口唇ヘルペス薬 胃腸薬アレルギー用薬消炎鎮痛薬膣カンジダ治療薬 ( 膣錠 ) アレルギー用薬 膣カンジダ治療薬 ( 膣錠 ) むくみ等改善薬アレルギー用薬アレルギー用薬生理痛薬アレルギー用薬 膣カンジダ治療薬 ( クリーム ) アレルギー用薬アレルギー用薬中性脂肪異常改善薬 資 2 参考 - 3 一般用医薬品の承認審査の流れ 申請者 申請 照会指示 回答 医薬品医療機器総合機構 審査専門協議 審査等結果通知 承認書交付 医薬食品局審査管理課 厚生労働省 報告 諮問 答申 薬事 食品衛生審議会薬事分科会一般用医薬品部会 資 2 参考 - 4

2. スイッチ OTC の市販後の安全対策について 資 2 参考 - 5 製造販売後調査について スイッチ OTC の承認時に指定された調査期間 ( 概ね 3 年 ) 中に 製造販売後の調査を スイッチ OTC の承認を得た製薬企業が実施 製造販売後調査には 主に以下の 2 種類の調査方法がある 特別調査 モニター薬局を選定し 使用者の協力を得て 内用薬については 3000 例 外用薬については 1000 例の症例を収集 副作用の有無にかかわらず調査を行うため 頻度の高い副作用の発生頻度を把握することができる 一般調査 全販売先薬局に 使用者から受けた副作用の報告を依頼して収集 また 使用者からの直接の副作用の連絡も同様に収集 各スイッチ OTC の現在 ( 平成 25 年 5 月時点 ) までの調査経過期間については 別添のとおり 資 2 参考 - 6

製造販売後調査後の評価について 企業から製造販売後調査報告書の提出後 調査期間中のデータを基に 安全性 ( 副作用の状況 発生頻度等 ) について 薬事 食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会で事前整理等 パブリックコメントを行い 同医薬品等安全対策部会で評価を行う 評価の結果 その成分のリスクの程度等に応じて 第 1 類から第 3 類に区分される 最近の例 第 1 類に指定されたもの : イオソコナゾール硝酸塩 ( 膣カンジダ治療薬 ) ミコナゾール硝酸塩 ( 膣カンジダ治療薬 ) トラネキサム酸 ( しみ ( 肝斑 ) 治療薬 ) ニコチン貼付剤 ( 禁煙補助剤 ) 第 2 類に指定されたもの : ジクロフェナクナトリウム ( 消炎鎮痛薬 ) チキジウム臭化物 ( 胃腸鎮痛鎮けい薬 ) エメダスチンフマル酸塩 ( アレルギー用薬 ) フラボキサート ( 頻尿改善薬 ) また 新販売制度導入後一定期間が経過したことから リスク区分の見直しを進めているほか 副作用の発生状況等を踏まえ見直しが行われる場合もある 例 第 2 類 指定第 2 類 : イブプロフェン ( 解熱鎮痛薬 ) ケトプロフェン ( 外用剤 ) 第 3 類 第 2 類 : カンゾウ (1 日量 1g 未満を含む製剤を除く ) ガジュツ (1 日量 1g 以下を含む製剤を除く ) 資 2 参考 - 7 使用成績調査期間中の第 1 類医薬品とその発売後の経過期間一覧 ( 別添 ) 商品名種類発売後の経過期間 アラセナ S 口唇ヘルペス用薬 0~1 年 ナロンメディカル解熱鎮痛薬 0~1 年 アレグラ FX 鼻炎用薬 0~1 年 コンタック鼻炎 Z 鼻炎用薬 0~1 年 パブロン点鼻クイック鼻炎用薬 0~1 年 アイフリーコーワ AL 鼻炎用薬 0~1 年 エパデール T 中性脂肪異常改善薬 0~1 年 エパアルテ中性脂肪異常改善薬 0~1 年 エルペインコーワ生理痛用薬 1~2 年 アレギサール鼻炎鼻炎用薬 1~2 年 アレジオン 10 鼻炎用薬 1~2 年 ストナリニ ガード鼻炎用薬 1~2 年 フェミニーナ腟カンジダ錠膣カンジダ用薬 2~3 年 オキナゾール L100 膣カンジダ用薬 2~3 年 エンペシド L 膣カンジダ用薬 2~3 年 ロキソニン S 解熱鎮痛薬 2~3 年 コンタック鼻炎スプレー 季節性アレルギー専用 鼻炎用薬 2~3 年 ナザール AR 季節性アレルギー専用 鼻炎用薬 2~3 年 ナシビン M スプレー鼻炎用薬 2~3 年 リアップ X5 発毛剤 3~4 年 イノセアバランス胃腸薬 3~4 年資 2 参考 - 8