( 相続時精算課税適用者の死亡後に特定贈与者が死亡した場合 ) (6) 相続時精算課税適用者 ( 相続税法第 21 条の9 第 5 項に規定する 相続時精算課税適用者 をいう 以下 (6) において同じ ) の死亡後に当該相続時精算課税適用者に係る特定贈与者 ( 同条第 5 項に規定する 特定贈与者

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時価で譲渡したものとみなされ所得税が課税され かつ その所得税は相続税の課税価格の計算上被相続人の債務として控除されていることにより 所得税と相続税の負担の調整は済んでいますので この特例の適用は受けられません 2 取得費に加算される金額平成 26 年度の改正前は 相続財産である土地等の一部を譲渡し

き一 修正申告 1 から同 ( 四 ) まで又は同 2 から同 ( 四 ) までの事由が生じた場合には 当該居住者 ( その相続人を含む ) は それぞれ次の 及び に定める日から4 月以内に 当該譲渡の日の属する年分の所得税についての修正申告書を提出し かつ 当該期限内に当該申告書の提出により納付

問題 1 1 問題 1 1 納税義務者 相続税の納税義務者及び課税財産の範囲 課税価格 1 納税義務者 ⑴ 次に掲げる者は 相続税を納める義務がある 1 居住無制限納税義務者 ( 法 1 の 3 1 一 ) 相続又は遺贈により財産を取得した個人でその財産を取得した時において法施行地に住所を有するもの

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5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない

て 次に掲げる要件が定められているものに限る 以下この条において 特定新株予約権等 という ) を当該契約に従つて行使することにより当該特定新株予約権等に係る株式の取得をした場合には 当該株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さない ただし 当該取締役等又は権利承継相続人 ( 以下この項及

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(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

第 5 章 N

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用語の意義 この FAQ において使用している用語の意義は 次のとおりです 用語 意義 所得税法 ( 所法 ) 所得税法 ( 昭和 40 年法律第 33 号 ) をいいます 所得税法施行令 ( 所令 ) 所得税法施行令 ( 昭和 40 年政令第 96 号 ) をいいます 改正所令 所得税法施行令の一

に限る ) は その追徴すべき不足税額 ( 当該減額更正前に賦課した税額から当該減額更正に基因して変更した税額を控除した金額 ( 還付金の額に相当する税額を含む ) に達するまでの部分に相当する税額に限る 以下この項において同じ ) については 次に掲げる期間 ( 令第 4 8 条の9の9 第 4

租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) 第十条の二 第四十二条の五 第六十八条の十 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及

叔父から財産の贈与(1~3) を受けた場合 1/1 12/31 2/1 3/15 相選養続択与子贈時届贈精出縁与算書与 1組課提2 税出3 暦年課税相続時精算課税 養子縁組前の贈与 1については 暦年課税により贈与税額を計算し 養子縁組以後の贈与 2 及び 3は 相続時精算課税により贈与税額を計算し

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

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平成19年12月○日

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6

コピー又は web からダウンロードしてご使用ください 答案用紙 Chapter1 問題 1 個人とみなされる納税義務者 Ⅰ 相続人及び受遺者の相続税の課税価格の計算 1 遺贈財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 取得者財産の種類計算過程金額 2 生前贈与加算される贈与財産の額の計算 ( 単位 :

所令要綱

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

松戸市市税条例等の一部を改正する条例 ( 松戸市市税条例の一部改正 ) 第 1 条松戸市市税条例 ( 平成 27 年松戸市条例第 12 号 ) の一部を次のように改正する 第 11 条中 及び第 2 号 を 第 2 号及び第 5 号 に それぞれ当該各号 を 第 1 号から第 4 号まで に改め 掲

相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

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目 次 最近における相続税の課税割合 負担割合及び税収の推移 1 地価公示価格指数と基礎控除(58 年 =100) の推移 2 最近における相続税の税率構造の推移 3 小規模宅地等の課税の特例の推移 4 相続税負担の推移( 東京都区部のケース ) 5 ( 補足資料 ) 相続税の概要 6 相続税の仕組

問 1 ( 続き ) ⑵ 債務の意義 1 控除すべき債務 (➋ 点 ) ⑴ により控除すべき債務は 確実と認められるものに限る 2 公租公課の金額 (➍ 点 ) ⑴ により控除すべき公租公課の額は 被相続人の死亡の際納税義務が確定しているもののほか 被相続人の死亡後 相続税の納税義務者が納付し 又は

税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

議案用 12P

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

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改正 ( 事業年度の中途において中小企業者等に該当しなくなった場合等の適用 ) 42 の 6-1 法人が各事業年度の中途において措置法第 42 条の6 第 1 項に規定する中小企業者等 ( 以下 中小企業者等 という ) に該当しないこととなった場合においても その該当しないこととなった日前に取得又

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の規定により支給を受ける年金を含む ) 上記の追加された改正は 平成 27 年 10 月 1 日以後に支給を受ける一時金又は年金に係る相続税について適用される ( 相続税法施行令の一部を改正する政令 ( 平成 26 年政令第 140 号附則 2)) が 平成 27 年 10 月 1 日前に退職共済年

上場株式等の配当等に対する課税

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平成16年版 真島のわかる社労士

非課税上場株式等管理に関する約款 第 1 条 ( 約款の趣旨 ) この約款は お客さまが租税特別措置法第 9 条の8に規定する非課税口座内の少額上場株式等に係る配当所得の非課税および租税特別措置法第 37 条の14に規定する非課税口座内の少額上場株式等に係る譲渡所得等の非課税の特例 ( 以下 非課税

3.相続時精算課税の適用を受ける場合編

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3.相続時精算課税の適用を受ける場合編

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国外転出時課税制度(出国税)の導入

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土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

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債務控除できるもの できないもの 1. 概要相続税の申告で 債務控除できるものや葬式費用には 被相続人名義の銀行借入金や未納の所得税等の公租公課 未払医療費等のいわゆる債務の金額 葬式費用が挙げられます ( 相法 13) 斎場へのタクシー代や式後の飲食代なども含みますが 通常必要とされる範囲内とされ

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富士見市都市計画税条例 ( 昭和 46 年条例第 40 号 ) 新旧対照表 ( 第 1 条による改正 )( 専決 ) 新 旧 附則 附則 ( 改修実演芸術公演施設に対する都市計画税の減額の規定の適用を受けようとする者がすべき申告 ) 6 法附則第 15 条の11 第 1 項の改修実演芸術公演施設につ

相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

第 5 章国税の還付及び還付加算金 第 5 章国税の還付及び還付加算金 第 1 節国税の還付 学習のポイント 1 国税の還付金等とはどのようなものか 2 充当とはどのようなものか 1 還付金等の種類国税の還付には 還付金の還付と過誤納金の還付の二種類があり 還付金と過誤納金を併せて還付金等という (

消費税法における個別対応方式と一括比例配分方式 河野惟隆 1 はじめに本稿の課題は 個別対応方式と一括比例配分方式とで 課税仕入れ等の税額の合計額が如何よう になるか つまり その大小関係は如何ようになるか ということを 明らかにすることである これを 次のように 条件を追加しながら 次のような順序

承認第03号-都市計画税条例の一部改正(専決処分)【確定】

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

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法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

●租税特別措置の適用状況の透明化等に関する法律案

(1) 改正の内容 内容 現行制度 特例制度 納税猶予対象株式 納税猶予税額 発行済議決権株式総数の 3 分の 2 に達するまでの株式 贈与の場合 : 納税猶予対象株式に係る贈与税の全額 相続の場合 : 納税猶予対象株式に係る相続税の 80% 取得した全ての株式 贈与の場合 : 納税猶予対象株式に係

第68回税理士試験 消費税法 模範解答(理論)

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3.相続時精算課税の適用を受ける場合編

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

事業承継税制の概要 事業承継税制は である受贈者 相続人等が 円滑化法の認定を受けている非上場会社の株式等を贈与又は相続等により取得した場合において その非上場株式等に係る贈与税 相続税について 一定の要件のもと その納税を猶予し の死亡等により 納税が猶予されている贈与税 相続税の納付が免除される

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( 賦課期日 ) 第 4 条都市計画税の賦課期日は 当該年度の初日の属する年の1 月 1 日とする ( 納期 ) 第 5 条都市計画税の納期は 次のとおりとする 第 1 期 4 月 1 日から同月 30 日まで第 2 期 7 月 1 日から同月 31 日まで第 3 期 12 月 1 日から同月 25

非課税累積投資契約に関する約款 (NISA 約款 ) 第 1 条 ( 約款の趣旨 ) 1. この約款は お客さまが租税特別措置法第 9 条の8に規定する非課税口座内の少額上場株式等に係る配当所得の非課税及び租税特別措置法第 37 条の14に規定する非課税口座内の少額上場株式等に係る譲渡所得等の非課税

2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への

等調整都市計画税額が 当該商業地等に係る当該年度分の都市計画税の課税標準となるべき価格に 10 分の 6 を乗じて得た額 ( 当該商業地等が当該年度分の固定資産税について法第 349 条の 3( 第 20 項を除く ) 又は法附則第 15 条から第 15 条の 3 までの規定の適用を受ける商業地等で

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テキスト編 第 1 章相続税 贈与税とはなにか 目次 1 相続税が課税される理由 1 2 どれくらいの遺産がある場合 相続税は課税されるか 2 3 贈与税が課税される理由 3 4 相続税と贈与税の関係 4 第 2 章相続人と相続分 1 相続人と相続順位 5 2 相続の承認と放棄 14 3 相続人の相

相続税に関するチェックリスト

[2] 税率構造の見直し 相続税の税率構造が現行の6 段階から8 段階に変更されるとともに 最高税率が 50% から 55% に引き上げられることとなりました ただし 各法定相続人の取得金額が2 億円以下の場合の税率は と変わりありません この改正は 平成 27 年 1 月 1 日以後に相続または遺

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この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

(2) 課税状況の累年比較 申告状況 課税価格相続税額税額控除被相続人の数相続人の数金額人千円千円千円人 平成 24 年 平成 25 年 平成 26 年 平成 27 年 8, ,371,256 50,659,924 15,868

〇本事例集は 平成 31 年 3 月を期限とした個人の確定申告について 国税通則法関連 ( 所得税 の納税地を含む ) の 誤りやすい事例 について取りまとめています 〇本事例集は 誤りやすい事例 を載せた後に 正しい解釈 処理方法を提示しています なお 無用 な文字数 ページ数の増加を避けるため

Microsoft Word - 東日本大震災により被害を受けた場合の相続税・贈与税の取扱い

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

申告所得税関係 手続名 帳票名平成年分セルフメディケーション税制の明細書 ( 次葉 ) 特定証券投資信託に係る配当控除額の計算書 平成 年分給与所得の源泉徴収票 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分特定口座年間取引報告書 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分公的年金等の源泉徴収票 ( 平成

第 6 講更正の請求 Q1 更正の請求と修正申告は どのような点で違いがあるか? Q2 通常の更正の請求 ( 通則法 23 条 1 項 ) はどのような場合に認められるか? Q3 特別の更正の請求 ( 通則法 23 条 2 項 ) はどのような場合に認められるか? Q4 通常の更正の請求と特別の更正

おき 太郎様 Inheritance Report 相続診断書 税理士法人おき会計 平成 28 年 7 月 20 日作成

することが適当であることから 本通達では 特定施設の敷地の用に供される土地等には 土地又は土地の上に存する権利を取得した時において 現に特定施設の敷地の用に供されているもの及び特定施設の敷地の用に供されることが確実であると認められるものが該当することを明らかにしている なお 取得の時において特定施設

2.配偶者控除の特例の適用を受ける場合(暦年課税)編

国税通則法施行令新旧対照表

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た後に その賦課した税額が増加したときに限る ) は その追徴すべき不足税額 ( 当該減額更正前に賦課した税額から当該減額更正に基因して変更した税額を控除した金額 ( 還付金の額に相当する税額を含む ) に達するまでの部分に相当する税額に限る 以下この項において同じ ) については 次に掲げる期間

げる期間 ( 令第 48 条の9の9 第 4 項各号に掲げる市民税にあつては 第 1 号に掲げる期間に限る ) を延滞金の計算の基礎となる期間から控除する 第 40 条の各納期限の翌日から当該減額更正に基因して変更した税額に係る納税通知書が発せられた日までの期間当該減額更正に基因して変更した税額に係

4.住宅取得等資金の非課税の適用を受ける場合編

暦年課税の贈与を毎年する人のデータ 暦年課税の贈与は 現金を贈与するのか不動産を贈与するのかで違ってきます 土地は路線価方式または倍率方式で評価し建物は固定資産税評価額で評価しますので 現金での贈与の場合よりも税率は低くなります ただし不動産の贈与では 土地や建物の贈与または共有持分の贈与になります

第一法基通改正7

(2) 父母 ( 祖父母 ) から子 ( 孫 ) への住宅取得等資金の贈不 父母 ( 祖父母 ) など直系尊属から その子 ( 孫 ) へ居住用の家屋の新築 取得または増改築のための金銭 ( 住宅取得等資金 ) を贈不した場合 表の通りの金額について贈不税が非課税となります また 贈不税の基礎控除

平成 25 年度税制改正解説相続税 ~ 基礎控除の引き下げ 税率構造の見直し等 法定相続人の数と基礎控除法定相続人の数と基礎控除 法定相続人の数 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人 60,000 千円 70,000 千円 80,000 千円 90,000 千円 100,000 千円 36,000

新座市税条例の一部を改正する条例

( 二 ) その年中に支払った社会保険料 ( 給与等から控除されるものを除く ) の金額 小規模企業共済等掛金 ( 給与等から控除されるものを除く ) の額及び次に掲げる事項イその年中に支払った種類別の社会保険料の金額 ( 給与等から控除されるものを除く ) 及びその支払の相手方の名称ロ社会保険料の

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二十三相続財産に係る譲渡所得の課税の特例 第五章第二節二十三 相続財産に係る譲渡所得の課税の特例 1 相続財産に係る取得費への相続税額の加算相続又は遺贈 ( 贈与者の死亡により効力を生ずる贈与を含む 以下同じ ) による財産の取得 ( 相続税法又は租税特別措置法第 70 条の5 農地等の贈与者が死亡した場合の相続税の課税の特例 若しくは第 70 条の7の3 非上場株式等の贈与者が死亡した場合の相続税の課税の特例 の規定により相続又は遺贈による財産の取得とみなされるものを含む 以下同じ ) をした個人で当該相続又は遺贈につき相続税法の規定による相続税額があるものが 当該相続の開始があった日の翌日から当該相続に係る相続税法第 27 条第 1 項又は第 29 条第 1 項の規定による申告書 ( これらの申告書の提出後において同法第 4 条 遺贈により取得したものとみなす場合 に規定する事由が生じたことにより取得した資産については 当該取得に係る同法第 31 条第 2 項 修正申告の特則 の規定による申告書 以下 相続税申告書 という ) の提出期限 ( 以下 相続税申告期限 という ) の翌日以後 3 年を経過する日までの間に当該相続税額に係る課税価格 ( 同法第 19 条又は第 21 条の 14 相続時精算課税に係る相続税額 から第 21 条の18までの規定の適用がある場合には これらの規定により当該課税価格とみなされた金額 ) の計算の基礎に算入された資産の譲渡 ( 一の1に規定する譲渡所得の基因となる不動産等の貸付けを含む 以下同じ ) をした場合における譲渡所得に係る第四章第八節二 譲渡所得の金額 の 1の規定の適用については 同 1に規定する取得費は 当該取得費に相当する金額に当該相続税額のうち当該譲渡をした資産に対応する部分として2 で定めるところにより計算した金額を加算した金額とする ( 措法 391) ( 農地等についての相続税の納税猶予の規定の適用を受ける者がある場合等の相続税額 ) (1) 1に規定する相続税法の規定による相続税額は 同一の被相続人 ( 租税特別措置法第 70 条の6 第 1 項 農地等についての相続税の納税猶予 に規定する被相続人をいう ) からの相続又は遺贈による財産の取得をした者のうちに同条第 1 項の規定の適用を受ける者がある場合には 同条第 2 項に規定する納付すべき相続税の額とし 相続税法第 20 条 第 21 条の15 第 3 項又は第 21 条の16 第 4 項の規定により控除される金額がある場合には 同法の規定による相続税額又は当該納付すべき相続税の額に当該金額を加算した金額とする ( 措法 396) ( 課税価格の計算の基礎に算入された資産 ) (2) 1に規定する課税価格の計算の基礎に算入された資産には 相続又は遺贈による当該資産の移転につき二十六 1 又は第六章第四節一 2の規定の適用を受けた資産 ( 同 23ただし書の規定の適用を受けるもの又は同 3 本文の規定が適用されないこととなったものを除く ) を含まないものとし 当該課税価格の計算の基礎に算入された資産につき五の1の規定の適用を受けた場合における当該資産に係る同 1 若しくは同 8の換地処分又は同 2 4 若しくは6の権利変換により取得した資産を含むものとする ( 措法 397) ( 取得費に加算する金額 ) (3) 1の規定を適用する場合において 1の規定により1に規定する取得費に加算する金額は 譲渡をした資産ごとに計算するものとする ( 措法 398) ( 所得税の納税義務成立後に相続税額が確定する場合等 ) (4) 1の規定は 1に規定する資産を譲渡した場合において 当該譲渡の日の属する年分の所得税の納税義務の成立する時において確定している相続税額があるときに適用があるのであるが 当該所得税の納税義務の成立する時が相続税の申告書の提出期限前である場合には たとえその時において確定している相続税額がない場合においても 当該提出期限までに相続税額が確定したときは1の規定の適用があることに留意する ( 措通 39-1) ( 同一銘柄の株式を譲渡した場合の適用関係 ) (5) 譲渡所得の基因となる株式 ( 株主又は投資主となる権利 株式の割当てを受ける権利 新株予約権 ( 新投資口予約権を含む 以下 (5) において同じ ) 及び新株予約権の割当てを受ける権利を含む 以下 (5) において同じ ) を相続等により取得した個人が 当該株式と同一銘柄の株式を有している場合において 1に規定する特例適用期間内に これらの株式の一部を譲渡したときには 当該譲渡については 当該相続等により取得した株式の譲渡からなるものとして 1の規定を適用して差し支えない ( 平 18 課資 3-12 課個 2-20 課審 6-12 平 26 課資 3-8 課個 2-15 課審 7-15 改正 )( 措通 39-12) -592-

( 相続時精算課税適用者の死亡後に特定贈与者が死亡した場合 ) (6) 相続時精算課税適用者 ( 相続税法第 21 条の9 第 5 項に規定する 相続時精算課税適用者 をいう 以下 (6) において同じ ) の死亡後に当該相続時精算課税適用者に係る特定贈与者 ( 同条第 5 項に規定する 特定贈与者 をいう 以下 (6) において同じ ) が死亡した場合において 同法第 21 条の17 第 1 項に規定する納税に係る権利又は義務を承継した当該相続時精算課税適用者の相続人 ( 以下 (6) において 承継相続人 という ) が 当該特定贈与者に係る贈与財産のうち同法第 21 条の9 第 3 項の規定の適用を受けたもの ( 以下 (6) において 相続時精算課税適用資産 という ) を当該相続時精算課税適用者から相続等により取得しているときには 当該相続時精算課税適用資産は 二十三の規定の適用上 当該相続時精算課税適用者及び当該特定贈与者の相続税の課税価格の計算の基礎にそれぞれ算入された資産とし 当該承継相続人が当該相続時精算課税適用資産を1に規定するそれぞれの特例適用期間内に譲渡したときには いずれの相続税額についても1の規定を適用して差し支えない 相続税法第 21 条の18 第 2 項に規定する相続人についても また同様とする なお この場合における二十三の規定の適用については 当該相続時精算課税適用者の死亡に係る相続税額を先に適用する ただし 当該承継相続人が当該特定贈与者に係る相続税額を先に適用して申告したときは その申告を認める ( 措通 39-13) ( 所得税法第 60 条の3 第 1 項の規定の適用を受けた資産の範囲 ) (7) (2) の規定により 1に規定する課税価格の計算の基礎に算入された資産には 相続又は遺贈による当該資産の移転につき第六章第四節一 21 贈与等により非居住者に資産が移転した場合の譲渡所得等の特例 の規定の適用を受けた資産は含まれないのであるが 同 1の規定の適用を受けた資産であっても 次に掲げるものは 1に規定する課税価格の計算の基礎に算入された資産に含まれることに留意する ( 措通 39-14) ⑴ 第六章第四節一 24ただし書 所得税法第 60 条の3 第 1 項の規定の適用を受けた資産の取得価額の付替計算の不適用 の規定の適用を受ける次に掲げる有価証券等イ第六章第四節一 21の規定の適用を受けた被相続人に係る相続の開始の日の属する年分の所得税について確定申告書の提出及び決定がされていない場合における有価証券等ロ当該相続の開始の日の属する年分の譲渡所得等の金額の計算上有価証券等の当該相続の時における価額に相当する金額が総収入金額に算入されていない当該有価証券等ハ第六章第四節一 26 前段 受贈者等が帰国をした場合等の課税の取消し ( 第六章第四節一 27の規定により適用する場合を含む ) の規定の適用があった有価証券等 ( 注 ) 当該有価証券等の譲渡をした日以後に第六章第四節一 26 前段の規定の適用があったことにより 第十章第七節二 21 非居住者である受贈者等が帰国をした場合等の修正申告の特例 の規定による修正申告書の提出又は第十章第八節二 41 非居住者である受贈者等が帰国をした場合等の更正の請求の特例 の規定による更正の請求に基づく更正があった者は 4( 二 ) の規定により 当該修正申告書の提出又は更正があった日の翌日から4 月を経過する日までに更正の請求をすることにより 1の規定を適用することができることに留意する ⑵ 第六章第四節一 24 本文の規定が適用されないこととなった有価証券等 ( 注 )1 第六章第四節一 24 本文の規定が適用されないこととなった有価証券等 については 第六章第四節一 21(2) 参照 2 当該有価証券等の譲渡をした日以後に遺産分割等の事由が生じたことにより 第十章第七節二 51 遺産分割等があった場合の修正申告の特例 の規定による修正申告書の提出又は第十章第八節二 6 遺産分割等があった場合の更正の請求の特例 の規定による更正の請求に基づく更正があった者は 4( 三 ) の規定により 当該修正申告書の提出又は更正があった日の翌日から4 月を経過する日までに更正の請求をすることにより 1の規定を適用することができることに留意する 2 取得費に加算される相続税額の計算 1に規定する譲渡をした資産に対応する部分として2で定めるところにより計算した金額は ( 一 ) に掲げる相続税額に ( 二 ) に掲げる割合を乗じて計算した金額とする ただし 当該計算した金額が 当該資産の譲渡所得に係る収入金額から 1の規定の適用がないものとした場合の当該資産の取得費及びその資産の譲渡に要した費用の額の合計額を控除した残額に相当する金額を超える場合には その残額に相当する金額とし 当該収入金額が当該合計額に満たない場合には 当該計算した金額は ないものとする ( 措令 25の161) 当該譲渡をした資産の取得の基因となった相続又は遺贈 (1に規定する遺贈をいう 以下同じ ) に係る当該取得をした者の1に規定する相続税法の規定による相続税額 (1の(1) の規定又は3の (2) の規定の適用がある場合に ( 一 ) はその適用後の金額とし これらの相続税額に係る第二章第一節一の (2) の4に規定する附帯税に相当する税額を除く ) で 当該譲渡の日の属する年分の所得税の納税義務の成立する時 ( その時が 1に規定する相続税申告書の提出期限内における当該相続税申告書の提出の時前である場合には 当該提出の時 ) において確定しているもの -593-

( 二 ) ( 一 ) に掲げる相続税額に係る ( 一 ) に規定する者についての相続税法第 11 条の2に規定する課税価格 ( 同法第 19 条又は第 21 条の14から第 21 条の18までの規定の適用がある場合にはこれらの規定により課税価格とみなされた金額とし 同法第 13 条の規定の適用がある場合には同条の規定の適用がないものとした場合の課税価格又はみなされた金額とする ) のうちに当該譲渡をした資産の当該課税価格の計算の基礎に算入された価額の占める割合 (2の( 一 ) の確定相続税額 ) (1) 2の ( 一 ) に掲げる相続税額は 同 ( 一 ) に規定する納税義務の成立する時後において 当該相続税額に係る相続税につき修正申告書の提出又は第十二章一 1 若しくは同 3に規定する更正があった場合には 同 ( 一 ) の規定にかかわらず その申告又は更正後の相続税額とする ( 措令 25の162) ( 相続税法第 19 条の規定の適用がある場合 ) (2) 相続又は遺贈による財産の取得をした個人の当該相続又は遺贈につき相続税法第 19 条の規定の適用がある場合には 当該個人に係る1に規定する相続税法の規定による相続税額は 同法第 19 条の規定により控除される贈与税の額がないものとして計算した場合のその者の同法の規定による納付すべき相続税額 (1の(1) の規定の適用がある場合には その適用後の金額 ) に相当する金額とする ( 措令 25の163) ( 所得税の納税義務の成立の時期 ) (3) 2 取得費に加算される相続税額の計算 ( 一 ) に規定する 当該譲渡の日の属する年分の所得税の納税義務の成立する時 とは 国税通則法第 15 条第 2 項第 1 号 納税義務の成立及びその納付すべき税額の確定 に掲げる暦年の終了の時をいうのであるから留意する ただし 年の中途において死亡した者又は年の中途において出国する者については その死亡又は出国の時をいう ( 措通 39-2) ( 非課税財産がある場合の課税価格 ) (4) 2( 二 ) に規定する 相続税法第 11 条の2に規定する課税価格 には 同法第 12 条第 1 項 相続税の非課税財産 及び措置法第 70 条第 1 項 国等に対して相続財産を贈与した場合の相続税の非課税 の規定により相続税の課税価格に算入されない財産の価額は含まれないことに留意する ( 措通 39-3) ( 贈与税額控除額がないものとして計算した相続税額 ) (5) 2(2) に規定する相続税額は 次に掲げる者の区分に応じ それぞれ次に掲げる金額となることに留意する ( 措通 39-4) ( 一 ) 納付すべき相続税額がある者その者の当該相続税額に相続税法第 19 条 相続開始前 3 年以内に贈与があった場合の相続税額 の規定により控除される贈与税の額を加算した金額 ( 二 ) 納付すべき相続税額がない者相続税法第 19 条の規定により控除される贈与税の額 ( その者のものに限る ) がないものとして同法第 15 条 遺産に係る基礎控除 から第 20 条の2 在外財産に対する相続税額の控除 及び第 21 条の14 相続時精算課税に係る相続税額 から第 21 条の18までの規定により算出した金額 ( 相続財産を2 以上譲渡した場合の取得費に加算する相続税額 ) (6) 相続税の課税価格 ( 相続税法第 19 条又は第 21 条の14から第 21 条の18までの規定の適用がある場合には これらの規定により当該課税価格とみなされた金額をいう (7) において同じ ) の計算の基礎に算入された資産を同一年中に 2 以上譲渡した場合の2の規定により計算される当該譲渡した資産に対応する部分の相続税額は 1(3) の規定により当該譲渡した資産ごとに計算するのであるから たとえ 譲渡した資産のうちに譲渡損失の生じた資産があり 当該譲渡損失の生じた資産に対応する部分の相続税額を当該資産の取得費に加算することができない場合であっても 当該相続税額を他の譲渡資産の取得費に加算することはできないことに留意する ( 措通 39-5) ( 相続財産の譲渡につき交換の特例等の適用を受ける場合の相続税額の加算 ) (7) 相続税の課税価格の計算の基礎に算入された資産の譲渡につき二十五 固定資産の交換の場合の譲渡所得の特例 又は三 収用等に伴い代替資産を取得した場合の課税の特例 四 交換処分等に伴い資産を取得した場合の課税の特例 十一 11 居住用財産の譲渡所得の特別控除 ( 同 3の規定により適用を受けた場合に限る ) 十四 1 特定の居住用財産の買換えの場合の長期譲渡所得の課税の特例 十四 5 特定の居住用財産を交換した場合の長期譲渡所得 -594-

の課税の特例 十七 1 特定の事業用資産の買換えの場合の譲渡所得の課税の特例 十七 4 特定の事業用資産を交換した場合の譲渡所得の課税の特例 若しくは十八 既成市街地等内にある土地等の中高層耐火建築物等の建設のための買換え及び交換の場合の譲渡所得の課税の特例 ( 以下 (7) において 交換の特例等 という ) の規定の適用を受けた場合において 当該資産のうちの一部について譲渡があったものとされる部分又は十一 13の規定の適用対象とならない部分があるときは 1の規定により取得費に加算される金額は 2( 一 ) に掲げる相続税額に 次に掲げる場合の区分に応じ それぞれ次に掲げる算式により計算した金額が同 ( 二 ) に規定する課税価格のうちに占める割合を乗じて計算した金額による ( 措通 39-6) ( 一 ) 交換差金等がある交換につき二十五の規定の適用を受けた場合 当該譲渡資産の相続税の課税価格の計算の取得した交換差金等の額基礎に算入された価額 ( 以下 (7) において 相続税評価額 という ) 取得した交換差金等の額 + 交換取得資産の価額 ( 二 ) 収用等による資産の譲渡又は特定資産の譲渡につき三 十四 1 十四 5 又は十八の規定の適用を受けた場合 当該譲渡資産の相続税評価額 当該譲渡資産の譲渡による収入金額 - 代替資産又は買換資産の取得価額 当該譲渡資産の譲渡による収入金額 ( 三 ) 交換処分等による譲渡につき四 1 の規定の適用を受けた場合 当該譲渡資産の取得した補償金等の額相続税評価額 取得した補償金等の額 + 交換取得資産の価額 ( 四 ) 特定資産の譲渡につき十七 1 又は十七 4 の規定の適用を受けた場合 当該譲渡資産の相続税評価額 当該譲渡資産につき譲渡があったものとされる部分に対応する収入金額 当該譲渡資産の譲渡による収入金額 ( 五 ) 相続の開始の直前において被相続人の居住の用に供されていた家屋又はその敷地等の譲渡につき十一 13の規定の適用を受けた場合 当該譲渡資産の 相続税評価額 当該譲渡資産のうち同項の規定の適用対象とならない部分に対応する収入金額 当該譲渡資産の譲渡による収入金額 ( 代償金を支払って取得した相続財産を譲渡した場合の取得費加算額の計算 ) (8) 代償金を支払って取得した相続財産を譲渡した場合における二十三の規定により譲渡資産の取得費に加算する相続税額については 次の算式により計算するものとする ( 措通 39-7) B 譲渡をした資産の相続税評価額 B - 支払代償金 C A+C 確定相続税額 その者の相続税の課税価格 ( 債務控除前 )A ( 注 )1 確定相続税額 とは 2( 一 ) に掲げる相続税額をいい 2(1) に規定する場合にあっては同 (1) の規定による相続税額をいう 2 支払代償金については 昭和 34 年 1 月 28 日付直資 10 相続税法基本通達の全部改正について 通達 11の2-10 代償財産の価額 に定める金額によることに留意する ( 相続税額に異動が生ずる更正であっても再計算をしない場合 ) (9) 1に規定する資産の譲渡の日の属する年分の所得税の納税義務の成立の時又は当該資産の取得の基因となった相続若しくは遺贈に係る相続税の申告書の提出期限のうちいずれか遅い日を経過した後に行われた当該相続税の申告又は当該遅い日を経過した後に行われた当該相続若しくは遺贈に係る相続税の決定に対する修正申告書の提出又は更正があった場合については 2(1) の規定の適用はないことに留意する ( 措通 39-8) ( 判決等により相続税額が異動した場合 ) (10) 相続税についての再調査の請求に係る決定 審査請求に係る裁決又は判決により 相続税額に異動が生じた場合には 2(1) に規定する更正があった場合に準じ 当該異動後の相続税額を基礎として取得費に加算すべき金額の再計算を行うものとする ( 措通 39-9) -595-

( 取得費に加算すべき相続税額の再計算 ) (11) 2(1) の規定の適用がある場合又は (10) により2(1) に規定する更正があった場合に準じて取り扱う場合には 1の規定を適用して申告をした資産の譲渡に係る譲渡所得について2(1) に規定する修正申告又は更正後の相続税額を基礎として取得費に加算すべき金額を再計算するのであるが 当該譲渡所得について修正申告書の提出がある場合を除き 税務署長は第十二章一 1 又は同 3の規定により更正することとなる この場合において同 8に規定する更正をすることができる期間を超えて更正することはできないことに留意する ( 措通 39-10) ( 第二次相続人が第一次相続に係る相続財産を譲渡した場合の取得費加算額の計算 ) (12) 相続等により財産を取得した個人のうち1の規定の適用を受けることができる者 ( 以下 (12) において 第一次相続人 という ) について 1に規定する期間 ( 以下 (12) において 特例期間 という ) 内に相続が開始した場合において ( 以下 (12) において当該相続を 第二次相続 という ) 当該第二次相続により財産を取得した相続人又は包括受遺者 ( 以下 (12) において 第二次相続人 という ) が特例対象資産 ( 第一次相続人の相続税の課税価格の計算の基礎に算入された譲渡所得の基因となる資産をいう 以下 (12) において同じ ) を第一次相続 ( 第一次相続人が特例対象資産を相続等により取得したときの相続をいう 以下 (12) において同じ ) に係る特例期間内に譲渡した場合には 第一次相続人が死亡する直前において取得費に加算できる金額 ( 以下 (12) において 第一次限度額 という ) を第二次相続人が承継しているものとみなして1の規定を適用して差し支えないものとする ( 措通 39-11) ⑴ 上記の場合において 1の規定により当該譲渡した特例対象資産の取得費に加算する金額は 次の算式により計算した金額とする C 譲渡した特例対象資産に係る取得費加算額 = A B ( 注 ) 算式中の符号は 次のとおりである Aは 第二次相続人の適用限度額をいい 次の計算式 1により算出した第一次限度額を基に 次の計算式 2により算出する ( 計算式 1) 第一次相続に係る第一次相続に係る特例対象資産の価額の合計額 既に適用を受けた取得費加算額 = 第一次限度額 相続税額第一次相続に係る相続税の課税価格 ( 債務控除前 ) ( 計算式 2) 第二次相続人の第二次相続に係る相続税の課税価格の計算の基礎に算入された特例対象資産の価額の合計額第一次限度額 = 第二次相続人の適用限度額第二次相続に係る相続税の課税価格の計算の基礎に算入された特例対象資産の価額の合計額 Bは 第二次相続に係る相続税の課税価格の計算の基礎に算入された特例対象資産の価額の合計額 Cは 第二次相続に係る相続税の課税価格の計算の基礎に算入された特例対象資産である譲渡資産の価額 ⑵ 相続税の申告義務がないことなどにより 当該第二次相続に係る相続税の申告書の提出がない場合における上記 ⑴の計算は 当該第二次相続に係る相続税の課税価格の計算の基礎に算入すべき特例対象資産の価額を基に行うものとする ⑶ 当該特例対象資産は 第二次相続人が第二次相続により取得した資産でもあることから 二十三の規定による取得費に加算する金額の計算に当たっては 第一次相続に係る金額を基として行うか 又は第二次相続に係る金額を基として行うかは 譲渡した特例対象資産ごとに当該資産を譲渡した第二次相続人の選択したところによる 3 申告要件 1の規定は 1の規定の適用を受けようとする年分の確定申告書又は修正申告書 ( 第十章第七節二 31の規定により提出するものに限る (2) において同じ ) に 1の規定の適用を受けようとする旨 ( 特例適用条文欄に 措法 39 条 と記載 ) の記載があり かつ 1の規定による譲渡所得の金額の計算に関する明細書その他 (1) で定める書類の添付がある場合に限り 適用する ( 措法 392) ( 添付書類 ) (1) 3に規定する書類は 1に規定する相続の開始があつた日及び当該相続に係る1に規定する相続税申告書の提出をした日 1の規定により当該資産の取得費に相当する金額に加算する金額の計算の明細並びに当該計算の基礎となった2の ( 一 ) に掲げる相続税額及び当該相続税額に係る同 ( 二 ) に規定する課税価格の資産ごとの明細その他参考となるべき事項を記載した書類とする ( 措規 18の181) -596-

( 確定申告書への記載等がない場合のゆうじょ規定 ) (2) 税務署長は 確定申告書若しくは修正申告書の提出がなかった場合又は3の記載若しくは添付がない確定申告書若しくは修正申告書の提出があった場合においても その提出又は記載若しくは添付がなかったことについてやむを得ない事情があると認めるときは 当該記載をした書類及び (1) で定める書類の提出があった場合に限り 1の規定を適用することができる ( 措法 393) 4 更正の請求次の ( 一 ) 及び ( 二 ) に掲げる者が1に規定する課税価格の計算の基礎に算入された資産の譲渡について1の規定を適用することにより 当該譲渡をした者の当該譲渡の日の属する年分の所得税につき第十章第八節二 31( 一 ) 及び ( 二 ) に掲げる場合に該当することとなる場合には その者は それぞれ次の ( 一 ) から ( 三 ) までに定める日まで 税務署長に対し 更正の請求をすることができる ( 措法 394) 当該資産の譲渡をした日の属する年分の確定申告期限の翌日から相続税申告期限までの間に相続税申告書の提出 ( 租税特別措置法第 69 条の3 第 5 項第 1 号 在外財産等の価額が算定可能となった場合の修正申告等 ( 同第 70 条第 9 項 国等に対して相続財産を贈与した場合等の相続税の非課税等 において準用する場合を含む ) の規定によ ( 一 ) り租税特別措置法第 2 条第 3 項第 1 号に規定する期限内申告書とみなされるものの提出を含む 以下において 相続税の期限内申告書の提出 という ) をした者 ( 当該確定申告期限までに既に相続税申告書の提出をした者及び当該相続税の期限内申告書の提出後に確定申告書の提出をした者を除く ) 当該相続税の期限内申告書の提出をした日の翌日から2 月を経過する日 ( 二 ) ( 三 ) 当該資産の譲渡をした日以後に当該相続又は遺贈に係る被相続人 ( 包括遺贈者を含む ) の当該相続の開始の日の属する年分の所得税につき第六章第四節一 26 前段の規定の適用があったことにより 第十章第七節二 21の規定による修正申告書の提出又は第十章第八節二 4の1の規定による更正の請求に基づく第十二章一 1 又は同 2の規定による更正 ( 当該請求に対する処分に係る不服申立て又は訴えについての決定若しくは裁決又は判決を含む 以下 4 及び5において 更正 という ) があった者当該修正申告書の提出又は更正があった日の翌日から4 月を経過する日当該資産の譲渡をした日以後に当該相続又は遺贈に係る被相続人 ( 包括遺贈者を含む ) の当該相続の開始の日の属する年分の所得税につき第十章第七節二 51に規定する遺産分割等の事由が生じたことにより 同 1の規定によ る修正申告書の提出又は第十章第八節二 61の規定による更正の請求に基づく更正があった者当該修正申告書の提出又は更正があった日の翌日から4 月を経過する日 ( 注 )1 3 及び3の (2) の規定は 4の規定により更正の請求をする場合について準用する この場合において 3 中 確定申告書又は修正申告書 ( 第十章第七節二 31の規定により提出するものに限る (2) において同じ ) に 1 とあるのは 更正請求書に 1 と 3(2) 中 確定申告書若しくは修正申告書 とあるのは 4( 一 ) から ( 三 ) までに掲げる者の区分に応じ当該 ( 一 ) から ( 三 ) までに定める日までに更正請求書 と 添付がない確定申告書若しくは修正申告書 とあるのは 添付がない更正請求書 と その提出 とあるのは 同日までにその提出 と読み替えるものとする ( 措法 395) 2 3の (1) の規定は ( 注 )1において準用する3に規定する(1) で定める書類について準用する ( 措規 18の182) 5 相続税額が減少したことに伴い修正申告書を提出したこと又は更正があったことにより納付すべき所得税の額 1の規定の適用を受けた個人が相続税法第 32 条第 1 項の規定による更正の請求を行ったことにより第 1 項の相続税額が減少した場合において 当該相続税額が減少したことに伴い修正申告書を提出したこと又は更正があったことにより納付すべき所得税の額については 所得税に係る国税通則法第 2 条第 8 号に規定する法定納期限の翌日から当該修正申告書の提出があった日又は当該更正に係る同法第 28 条第 1 項に規定する更正通知書を発した日までの期間は 同法第 60 条第 2 項の規定による延滞税の計算の基礎となる期間に算入しない ( 措法 399) ( 延滞税の計算の基礎となる期間に算入しないこととされる所得税の額 ) (1) 5に規定する納付すべき所得税の額 ( 相続税法第 32 条第 1 項 更正の請求の特則 の規定による更正の請求を行ったことにより1の相続税額が減少した場合において 当該相続税額が減少したことに伴い修正申告書を提出したこと又は更正があったことにより納付すべき所得税の額をいう 以下 (1) において同じ ) については 次に掲げる場合の区分に応じ それぞれに掲げる金額が限度となることに留意する ( 平 19 課資 3-5 課個 2-15 課審 6-9 追加 ) ( 措通 39-15) ⑴ 相続税法第 32 条第 1 項に掲げる事由以外の他の相続税に係る事由による1の相続税額の異動に伴う所得税の額の -597-

異動がある場合次のイ又はロのうちいずれか低い金額イ所得税の修正申告書を提出したこと又は更正があったことにより納付すべき所得税の額 ( 以下 ⑴において 所得税の修正申告等により納付すべき所得税の額 という ) ロ当該他の相続税に係る事由がないものとして計算される 5に規定する納付すべき所得税の額 ⑵ 5に規定する納付すべき所得税の額 の異動以外の他の所得税に係る事由による所得税の額の異動がある場合次のイ又はロのいずれか低い金額イ所得税の修正申告等により納付すべき所得税の額ロ当該他の所得税に係る事由がないものとして計算される 5に規定する納付すべき所得税の額 ⑶ 相続税法第 32 条第 1 項に掲げる事由以外の他の相続税に係る事由による1の相続税額の異動に伴う所得税の額の異動があり かつ 5に規定する納付すべき所得税の額 の異動以外の他の所得税に係る事由による所得税の額の異動がある場合次のイ又はロのいずれか低い金額イ所得税の修正申告等により納付すべき所得税の額ロ当該他の相続税に係る事由及び当該他の所得税に係る事由がないものとして計算される 5に規定する納付すべき所得税の額 -598-